(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-18
(54)【発明の名称】歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシ
(51)【国際特許分類】
A46B 9/04 20060101AFI20220111BHJP
A61C 17/22 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
A46B9/04
A61C17/22 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021527853
(86)(22)【出願日】2019-10-02
(85)【翻訳文提出日】2021-05-18
(86)【国際出願番号】 KR2019012936
(87)【国際公開番号】W WO2021066226
(87)【国際公開日】2021-04-08
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521214296
【氏名又は名称】ハ、サン ワン
【氏名又は名称原語表記】HA,Sang Wan
【住所又は居所原語表記】20,1sunhwan-ro 386beon-gil,Heungdeok-gu Cheongju-si Chungcheongbuk-do 28456,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ハ、サン ワン
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA06
3B202AB02
3B202BA10
3B202EB18
3B202ED05
3B202EE01
(57)【要約】
歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシは、利用者が把持する取っ手部と、板状からなり、前記取っ手部の一端に配置されるヘッド保持部と、伸縮性が異なる複数の材料で形成され、内側に中空部を有する中空柱形状からなり、前記ヘッド保持部の広い一面から突出形成される支持突起と、終端部が前記中空部に配置されて固定される歯ブラシ毛とを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が把持する取っ手部と、
板状からなり、前記取っ手部の一端に配置されるヘッド保持部と、
伸縮性が互いに異なる複数の材料で形成され、内側に中空部を有する中空柱形状からなり、前記ヘッド保持部の広い一面から突出形成される複数の支持突起と、
終端部が前記中空部に配置されて固定される歯ブラシ毛と、を含む
ことを特徴とする歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシ。
【請求項2】
前記支持突起は、
前記柱形状の外周面に沿って前記複数の材料が交互に配置される
請求項1に記載の歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシ。
【請求項3】
前記複数の材料は、前記柱形状の外周面に沿って向かい合う三角形形状に交互に配置されることを特徴とする請求項2に記載の歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシ。
【請求項4】
前記支持突起は、
その他端部が前記ヘッド保持部の一面から他方の方向に埋め込められて配置され、
前記中空部は、前記中空部から延長して前記ヘッド保持部の一面が陥没して形成される植毛孔を含む
請求項3に記載の歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシ。
【請求項5】
前記支持突起は、
前記支持突起の突出方向に沿って前記複数の材料が交互に配置される
請求項1に記載の歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシ。
【請求項6】
互いに異なる前記支持突起は、
前記複数の材料の配置形態が互いに異なる
請求項5に記載の歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシ。
【請求項7】
前記複数の支持突起は、前記ヘッド保持部の広い一面から多様な高さで突出形成されるものの、前記多様な高さの支持突起は、不規則的に配置される
請求項1ないし6のいずれかに記載の歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシ。
【請求項8】
前記ヘッド保持部は、
伸縮性が互いに異なる複数の材料が積層される
請求項1に記載の歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシ。
【請求項9】
前記ヘッド保持部は、
前記支持突起が形成される位置の他面上に突出形成されるマッサージ突起をさらに含む
請求項1に記載の歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシ。
【請求項10】
前記支持突起と前記マッサージ突起は、互いに1対1対応するように配置される
請求項9に記載の歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明(Disclosure)は、歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシに関し、具体的に、1つの歯ブラシで多様な弾性と強度の歯ブラシ毛効果を得ることができ、やわらかい歯ブラシ毛による歯茎マッサージ効果と硬い歯ブラシ毛によるプラーク除去効果を全部具現可能であり、複雑な口腔構造全体に均一な歯磨き効果が可能で、多様な種類の歯ブラシ毛を植毛した歯ブラシと同じ歯磨き効果を得ることができ、正しくない歯磨き習慣を有する利用者にも、改善された歯磨き効果を提供できる、歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
ここでは、本発明に関する背景技術が提供され、これらが必ず公知技術を意味するものではない(This section provides background information related to the present disclosure which is not necessarily prior art)。歯ブラシは、歯を磨いて口腔健康を維持する非常に重要な道具である。
【0003】
口腔健康のための正しい歯磨きは、単に食べかすを除去することだけでなく、プラーク除去まで含む。
【0004】
また、歯を支持する歯茎の清潔と健康を維持することが必要である。
【0005】
歯石形成の前段階である、プラークや食べかすを効果的に除去するためには、ハードタイプの歯ブラシ毛が有用である。しかしながら、歯ブラシ毛がハードタイプであれば、歯茎に損傷を与えることができ、歯と歯茎との間に出血を誘発することができる。
【0006】
その一方で、歯茎にやわらかい力を加えて効果的な歯茎健康まで維持するためには、できるだけ、やわらかい歯ブラシ毛が有用である。しかし、歯ブラシ毛がやわらかいと、歯石の多い利用者には適しておらず、歯茎と歯との間の異物除去に効果的でない問題点がある。
【0007】
また、正しい歯磨きのためには、歯の位置によって多様な方向に歯磨きをしなければならない。
【0008】
しかしながら、歯を含む人体の口腔構造は、非常に複雑な3次元形状である。
【0009】
また、人ごとに口腔構造は少しずつ異なり、歯磨きの習慣も異なる。
【0010】
利用者が肉眼で観察しながら歯磨きをすることができないので、利用者の歯磨き習慣によって特定部位の歯磨きが正しくないことがある。
【0011】
一方、市中に販売されている歯ブラシは、歯ブラシ毛の毛先の高さを互いに異ならさせたり、歯ブラシ毛自体を傾けて植毛するなどその形態が多様である。
【0012】
また、歯ブラシ毛の太さや強度によって、微細毛、超極細毛および高弾力など多様に販売されている。
【0013】
しかしながら、このような歯ブラシは、特定の複雑な口腔構造全体に対して、効果的な歯磨きを可能にするのには限界がある。
【0014】
特定の弾性と強度の歯ブラシ毛が特定の角度で植毛されているので、すべての利用者に効果的な歯磨き効果を提供できない。
【0015】
すなわち、人ごとに多様な口腔構造と正しくない歯磨き習慣に関係なく、効果的な歯磨き効果を提供することができ、特にプラークの除去に必要な硬い歯ブラシ毛と歯茎健康を向上させることができるやわらかい歯ブラシ毛効果を全部具現することができる歯ブラシに対する開発が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明(Disclosure)は、前述したような従来の様々な問題点を解決するためになされたものであって、歯ブラシ毛が歯を磨く範囲を可変にして、多様な弾性と強度の歯ブラシ毛効果を得ることができる、歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシを提供することにその目的がある。
【0017】
本発明(Disclosure)の他の目的は、1つの歯ブラシを用いて歯磨きをするとき、やわらかい歯ブラシ毛による歯茎マッサージ効果と硬い歯ブラシ毛によるプラーク除去効果を全部具現可能な、歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシを提供することにある。
【0018】
本発明(Disclosure)のさらに他の目的は、1つの歯ブラシを用いて歯磨きをするとき、複雑な口腔構造全体に均一な歯磨き効果を期待できる、歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシを提供することにある。
【0019】
本発明(Disclosure)のさらに他の目的は、1種類の歯ブラシ毛が植毛された1つの歯ブラシにて、多様な種類の歯ブラシ毛を植毛した歯ブラシと同じ歯磨き効果を得ることができる、歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシを提供することにある。
【0020】
本発明(Disclosure)のさらに他の目的は、正しくない歯磨き習慣を有する利用者にも、改善された歯磨き効果を提供できる、歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記のような目的を達成するために、本発明を記述する様々な態様のうちいずれか一態様(aspect)による歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシは、利用者が把持する取っ手部と、板状からなり、前記取っ手部の一端に配置されるヘッド保持部と、伸縮性が異なる複数の材料で形成され、内側に中空部を有する中空柱形状からなり、、前記ヘッド保持部の広い一面から突出形成される複数の支持突起と、終端部が前記中空部に配置されて固定される歯ブラシ毛と、を含む。
【0022】
この際、前記支持突起は、前記柱形状の外周面に沿って前記複数の材料が交互に配置され得る。
【0023】
また、前記複数の材料は、前記柱形状の外周面に沿って向かい合う三角形形状に交互に配置され得る。
【0024】
さらに、前記支持突起は、その他端部が前記ヘッド保持部の一面から他方の方向に埋め込められて配置され、前記中空部は、前記中空部から延長して前記ヘッド保持部の一面が陥没して形成される植毛孔を含むことができる。
【0025】
また、前記支持突起は、前記支持突起の突出方向に沿って前記複数の材料が交互に配置され得る。
【0026】
さらに、互いに異なる前記支持突起は、前記複数の材料の配置形態が互いに異なることができる。
【0027】
一方、前記複数の支持突起は、前記ヘッド保持部の広い一面から多様な高さで突出形成されるものの、前記多様な高さの支持突起は、不規則的に配置されることが好ましい。
【0028】
また、前記ヘッド保持部は、伸縮性が異なる複数の材料が積層され得る。
【0029】
さらに、前記ヘッド保持部は、前記支持突起が形成される位置の他面上に突出形成されるマッサージ突起をさらに含むことができる。
【0030】
その上、前記支持突起と前記マッサージ突起は、互いに1対1対応するように配置され得る。
【発明の効果】
【0031】
前述した課題の解決手段によれば、本発明は、次のような効果を有する。
【0032】
本発明は、伸縮性が異なる複数の材料を含む支持突起を利用して、歯磨きをする過程で歯ブラシ毛が歯を磨く範囲を可変にして、多様な弾性と強度の歯ブラシ毛効果を得ることができる。
【0033】
また、本発明は、伸縮性が異なる複数の材料配置形態によって、1つの歯ブラシを用いて歯磨きするとき、やわらかい歯ブラシ毛による歯茎マッサージ効果と硬い歯ブラシ毛によるプラーク除去効果が全部具現可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明による歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシの日実施形態および支持突起を含む頭部の拡大斜視図である。
【
図2】本発明による支持突起の構成および機能を説明する図である。
【
図3】本発明による支持突起の第1実施形態を示す図である。
【
図4】
図3の支持突起の複数の材料配置組合せの第1実施形態を示す図である。
【
図5】本発明によるヘッド保持部のさらに他の一実施形態を示す図である。
【
図6】本発明による支持突起の第2実施形態を示す図である。
【
図7a】
図6の支持突起がヘッド保持部に埋め込められた実施形態を示す図である。
【
図7b】
図6の支持突起がヘッド保持部に埋め込められた実施形態を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明による歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシの好ましい実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明する。参考として、本明細書および請求範囲に使用された用語と単語は、通常的または辞書的な意味に限定して解釈されるべきものではなく、発明者は、自分の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に立って本発明の技術的思想に符合する意味や概念として解釈しなければならない。また、本明細書に記載された実施例と図面に示された構成は、本発明の最も好ましい一実施例に過ぎないだけであり、本発明の技術的思想を全部代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替できる多様な均等物と変形例がありえる。
【0036】
図1は、本発明による歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシの一実施形態および支持突起を含むヘッド部の拡大斜視図であり、
図2は、本発明による支持突起の構成および機能を説明する図である。
【0037】
図1を参照すると、本実施形態による歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシは、取っ手部20とヘッド保持部10と支持突起13と歯ブラシ毛11を含む。
【0038】
取っ手部20は、利用者が把持する構造である。
【0039】
ヘッド保持部10は、板状からなり、取っ手部20の一端に配置される。
【0040】
支持突起13は、伸縮性が互いに異なる複数の材料で形成される。
【0041】
支持突起13は、内側に中空部12を有する中空柱形状からなり、ヘッド保持部10の広い一面から複数個で突出形成される。
【0042】
歯ブラシ毛11は、終端部が中空部12に配置されて固定される。
【0043】
支持突起13は、好ましくは、第1材料13-1と、第1材料13-1より伸縮性が小さい第2材料13-2とを含むことができる。また、第1材料13-1および第2材料13-2は、隣接して接着されることによって、1つの構造体を形成することができ、互いに分離して、独立的な多数の構造体を形成することもできる。
【0044】
また、本実施形態による歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシは、互いに異なる高さの支持突起13A、13Bを具備することができる。
【0045】
互いに異なる高さの支持突起13A、13Bは、歯ブラシ毛11を支持する高さが変わる。
【0046】
このようにヘッド保持部10の広い一面から多様な高さで突出形成される複数の支持突起13A、13Bは、不規則的に配置され、このような互いに異なる高さの支持突起13A、13Bの中空部12には、互いに異なる太さの歯ブラシ毛11が固定され得る。
【0047】
例えば、ヘッド保持部10の広い一面からそれぞれ0.2mm、1.5mm、2.5mmで突出形成された3種類の支持突起がそれぞれ10個ずつ総30個設けられて、不規則的に配置されるように構成することができる。
【0048】
このような30個の支持突起は、幾何学的に配置されて、歯と歯との間でデンタルフロス歯間作用をすることになる。
【0049】
この際、歯ブラシ毛11を支持する高さは、歯ブラシ毛の変位範囲を決定する。
【0050】
このように、多様な高さの支持突起13A、13Bを1つのヘッド保持部10に配置することによって、複雑な凹凸形状の歯構造全体に均一に歯磨きをすることができる。
【0051】
図2を参照すると、歯ブラシ毛11に印加される第1力14-1によって、伸縮性が高い第1材料13-1が変形されて外側に突出する。
【0052】
上述したよう、第1材料13-1は、第2材料13-2より伸縮性が大きい。
【0053】
利用者が歯磨きする間に、歯ブラシ毛11に圧力が印加されて屈曲される。
【0054】
歯ブラシ毛11の屈曲は、支持突起13に内側から外側方向に力14-1、14-2を印加する。
【0055】
第1材料13-1は、第1力14-1が印加される方向に伸縮して外側に変形突出する。
【0056】
第1材料13-1の変形突出作用は、歯ブラシ毛11をさらに多く屈曲するようにして、歯ブラシ毛11の毛先がさらに広い歯の表面を掃いて過ぎ去る。
【0057】
その一方で、第2材料13-2は、第1材料13-1より伸縮性が小さい。
【0058】
歯ブラシ毛11により第2力14-2が印加されても、伸縮変形されなかったり、第1材料13-1の伸縮量より小さい。
【0059】
したがって、本発明による歯茎マッサージおよびプラーク除去効率が向上した歯ブラシは、歯磨き過程で歯ブラシ毛11に印加される力14-1、14-2の方向によって、支持突起13の伸縮量が変わることによって、歯ブラシ毛11が歯を磨く範囲が広くなり、歯ブラシ毛11の屈曲の曲率が多様になる。
【0060】
すなわち、1つの歯ブラシを用いて歯磨きをするとき、歯茎マッサージ効果とプラーク除去効果を全部具現可能である。
【0061】
また、1つの歯ブラシに同じ歯ブラシ毛11を植毛しても、多様な種類の歯ブラシ毛を植毛した歯ブラシと同じ効果を得ることができる。
【0062】
図3は、本発明による支持突起の第1実施形態を示す図である。
【0063】
図3を参照すると、本実施形態による支持突起13は、第1材料13-1および第2材料13-2は、支持突起13の柱形状の外周面に沿って交互に配置され得る。
【0064】
交互に配置された第1材料13-1と第2材料13-2は、力14-3、14-4の方向によって互いに異なる大きさで伸縮する。
【0065】
一般的な歯磨き方法は、利用者が取っ手部20を把持し、ヘッド保持部10を特定の方向に往復する。
【0066】
利用者が力14-3、14-4の方向に沿ってヘッド保持部10を往復移動すると、往復移動の方向によって互いに異なる歯磨き効果を得ることができる。
【0067】
図4は、
図3の支持突起の複数の材料配置組合せの第1実施形態を示す図である。
【0068】
図4を参照すると、本実施形態による第1材料13-1および第2材料13-2の配置方向が、支持突起13の位置によって異なるように配列され得る。
【0069】
図4に示された第1型配置Aは、互いに異なる支持突起13の第1材料13-1および第2材料13-2の配置方向が同一である。この場合、異なる歯磨き効果を得るためには、ヘッド保持部10の往復移動方向自体を変更しなければならない。
【0070】
図4に示された第2型配置Bは、隣接する互いに異なる支持突起13の第1材料13-1および第2材料13-2の配置方向が異なっている。
【0071】
ヘッド保持部10の往復方向が特定の一方向を維持しても、支持突起13の伸縮性が異なる。
【0072】
したがって、それぞれの支持突起13に固定された歯ブラシ毛11の屈曲特性が変わり、互いに異なる歯磨き効果を得ることができる。
【0073】
歯ブラシ毛11は、中空部12に固定され、中空部12は、ヘッド保持部10に固定される。
【0074】
歯ブラシ毛11に印加される力は、ヘッド保持部10の往復移動に従う。
【0075】
ヘッド保持部10の往復方向を変更するためには、取っ手部20の把持形態または利用者の腕の往復方向が変わらなければならないので、歯磨きが非常にわずらわしくなる。
【0076】
図4に示された多様な配置A、Bの組合せを融合することによって、特定の角度を維持しながら歯磨きをしても、第1材料13-1および第2材料13-2が互いに異なる伸縮性を示すと、歯ブラシ毛の屈曲や弾性特性が多様に現れる。
【0077】
また、
図3~
図4を参照すると、正しくない歯磨き習慣を有する利用者にも、さらに改善された歯磨き効果を提供することができる。
【0078】
図5は、本発明によるヘッド保持部のさらに他の一実施形態を示す図である。
【0079】
図5を参照すると、本実施形態によるヘッド保持部10は、伸縮性が互いに異なる複数の材料10-1、10-2、10-3を含む多数の材料が交互に積層される。
【0080】
歯磨き過程で支持突起13、13A、13Bの突出方向が屈曲されることによって、歯ブラシ毛11の変位範囲がさらにランダムに拡張され得る。
【0081】
また、ヘッド保持部10は、支持突起13、13A、13Bが形成される反対側に形成されるマッサージ突起10-4をさらに具備することができる。マッサージ突起10-4は、歯磨き過程で歯茎に圧力を加えてマッサージする効果がある。
【0082】
一方、ヘッド保持部を基準として一面には支持突起が配置され、裏面にはマッサージ突起が形成されるが、支持突起とマッサージ突起は、互いに1対1対応するように配置されることが好ましい。
【0083】
この場合、支持突起の内部に植毛される歯ブラシ毛がマッサージ突起に固定される。
【0084】
これによれば、歯ブラシ毛の植毛のためにヘッド保持部の厚さが増加することを緩和することができる。
【0085】
これは、ヘッド保持部の厚さが増加するにつれて発生し得る不便な使用感(例:口の中でヘッド保持部の動きが自由でなかったり、頬の肉を刺激する問題点)を改善することができる。
【0086】
もちろん、ヘッド保持部の薄い厚さによって美しい外観を形成する利点も有する。
【0087】
図6は、本発明による支持突起の第2実施形態を示す図であり、
図7a~
図7bは、
図6の支持突起がヘッド保持部に埋め込められた実施形態を示す図である。
【0088】
図6を参照すると、本実施形態による支持突起13は、柱形状の外周面に沿って向かい合う三角形形状であり、伸縮性が互いに異なる第1材料13-1および第2材料13-2が交互に配置される。
【0089】
上述したように、第1材料13-1が第2材料より伸縮性が大きく、支持突起13の突出方向に移動するにつれて、支持突起の屈曲程度が非線形的に増加することができる。
【0090】
図7a~
図7bを参照すると、支持突起13の他端部がヘッド保持部10の一面上で埋め込められて配置される。
【0091】
この際、中空部12は、中空部12から延長して前記ヘッド保持部の一面が陥没して形成される植毛孔を含む。
【0092】
支持突起13がヘッド保持部10に埋め込められて配置されることによって、歯ブラシ毛11も、ヘッド保持部10の一面上で埋め込められて固定され得る。
【0093】
したがって、一側方向に露出した歯ブラシ毛11の毛先の高さが低くなりうる。
【0094】
また、
図7bを参照すると、第1材料13-1と同じ材料でヘッド保持部固定部10-Bを形成することができる。
【0095】
ヘッド保持部固定部10-Bは、第1材料13-1の位置を固定し、第2材料13-2の離脱を防止することができる。
【0096】
支持突起13は、陥没した深さ分だけ歯ブラシ毛の埋め込め位置を低くすることによって、歯ブラシ毛の高さを低く維持することができる。
【0097】
その一方で、ヘッド保持部緩衝部およびヘッド保持部固定部は、支持突起の位置は固定しながらも、埋め込められた突起13部分の伸縮性も維持できる長所がある。
【0098】
以上で説明した本発明は、前述した実施例および添付の図面によって限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形、および変更が可能であることは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって自明であろう。
【国際調査報告】