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特表2022-507848サーミスタ突出構造を有する深部体温測定器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-18
(54)【発明の名称】サーミスタ突出構造を有する深部体温測定器
(51)【国際特許分類】
   G01K 13/25 20210101AFI20220111BHJP
   A61B 5/01 20060101ALI20220111BHJP
   G01K 13/20 20210101ALI20220111BHJP
   G01K 1/08 20210101ALI20220111BHJP
【FI】
G01K13/25
A61B5/01 250
G01K13/20 341Z
G01K1/08 N
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021528347
(86)(22)【出願日】2018-11-27
(85)【翻訳文提出日】2021-05-20
(86)【国際出願番号】 KR2018014691
(87)【国際公開番号】W WO2020111289
(87)【国際公開日】2020-06-04
(31)【優先権主張番号】10-2018-0147053
(32)【優先日】2018-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519361461
【氏名又は名称】オソン メディカル イノベーション ファウンデーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アン,ジンウ
(72)【発明者】
【氏名】ノ,ヨンフン
(72)【発明者】
【氏名】チョン,ハチョル
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨンジン
(72)【発明者】
【氏名】イ,カンム
(72)【発明者】
【氏名】イ,スンア
(72)【発明者】
【氏名】クォン,ダヘ
(72)【発明者】
【氏名】パク,ハナ
(72)【発明者】
【氏名】キム,アヒ
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ソンウ
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ウォンジォン
【テーマコード(参考)】
4C117
【Fターム(参考)】
4C117XB01
4C117XD09
4C117XE48
(57)【要約】
サーミスタ突出構造を有する深部体温測定器は、ボディ部及びセンサ部を含む。前記ボディ部は、使用者の外耳道に固定される。前記センサ部は、前記ボディ部の前端に結合され、選択的に、使用者の外耳道に露出するか、又は内部に隠蔽され、露出に際して、使用者の深部体温を測定する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の外耳道に固定されるボディ部と、
前記ボディ部の前端に結合され、選択的に、使用者の外耳道に露出するか、又は内部に隠蔽され、露出に際して、使用者の深部体温を測定するセンサ部とを備える作動ユニットを含むことを特徴とする深部体温測定器。
【請求項2】
前記作動ユニットは、
外形を形成するカバーフレームと、
前記カバーフレームの内部に位置し、駆動力を提供されて回転する回転部と、
前記回転部の両側にそれぞれ結合され、前記回転部の回転時、前記カバーフレームの内側に沿って移動する第1及び第2の移動部とを含むことを特徴とする請求項1に記載の深部体温測定器。
【請求項3】
前記センサ部は、前記第2の移動部に固定され、前記第2の移動部の移動により、前記カバーフレームの外部に露出して、使用者の深部体温を測定するか、前記カバーフレームの内部に隠蔽されることを特徴とする請求項2に記載の深部体温測定器。
【請求項4】
更に、前記作動ユニットは、前記センサ部が前記カバーフレームの内部に隠蔽される場合、前記センサ部に対する消毒を行う消毒部を含むことを特徴とする請求項3に記載の深部体温測定器。
【請求項5】
前記センサ部は、前記第2の移動部に固定して、一方向に延在する延在部と、
前記延在部の端に位置し、深部体温を測定するセンサとを含むことを特徴とする請求項3に記載の深部体温測定器。
【請求項6】
前記作動ユニットは、前記第1の移動部に固定して、前記センサ部が露出される前記カバーフレームの開口部を開閉する蓋体部を含むことを特徴とする請求項5に記載の深部体温測定器。
【請求項7】
更に、前記作動ユニットは、前記蓋体部と密着し、一端は、前記回転部に結合され、前記蓋体部と共に前記カバーフレームの開口部を開閉し、前記センサ部が露出又は隠蔽され、移動されるガイドを形成するガイド部を含むことを特徴とする請求項6に記載の深部体温測定器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、深部体温測定器に関し、より詳しくは、使用者の深部体温を測定することができるサーミスタ突出構造を有する深部体温測定器に関する。
【背景技術】
【0002】
深部体温とは、身体内部の温度を意味し、このような深部体温を測定するための深部体温測定器は、老齢化及び個人医療機器に対する需要の増加と共に、様々に開発されて商用化されている。
【0003】
従来、一般に開発されている深部体温測定器は、大韓民国登録特許第10-1779837号に開示されているように、耳内に入れて、鼓膜の温度を測定するタイプであり、特に、互いに断熱された第1のセンサと第2のセンサの間の温度差を基に、深部体温を測定することを特徴とする。
【0004】
また、大韓民国登録特許第10-1804374号でのように、使用者の耳内に挿入して、使用者の体温を、赤外線を用いて測定する測定器も開発されて商用化されている。
【0005】
但し、現在まで開発された深部体温測定器の場合、温度を計測するセンサは、外耳の内側に持続的に露出した状態であるので、使用者が不便さと異物感を感じることができ、外耳に露出されることにつれ、汚染するか、これで作動時エラーが発生する場合が多かった。
【0006】
関連する先行技術としては、大韓民国登録特許第10-1779837号、及び大韓民国登録特許第10-1804374号がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の技術的課題は、このようなことから着眼されており、本発明の目的は、体温測定の正確性を向上させ、消毒が可能であり、使用者の便宜性を向上させるサーミスタ突出構造を有する深部体温測定器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記した本発明の目的を実現するための一実施例による深部体温測定器は、ボディ部及びセンサ部を含む。前記ボディ部は、使用者の外耳道に固定される。前記センサ部は、前記ボディ部の前端に結合され、選択的に、使用者の外耳道に露出するか、又は内部に隠蔽され、露出に際して、使用者の深部体温を測定する。
【0009】
一実施例において、前記作動ユニットは、外形を形成するカバーフレームと、前記カバーフレームの内部に位置し、駆動力を提供されて回転する回転部と、前記回転部の両側にそれぞれ結合され、前記回転部の回転時、前記カバーフレームの内側に沿って移動する第1及び第2の移動部とを含む。
【0010】
一実施例において、前記センサ部は、前記第2の移動部に固定され、前記第2の移動部の移動により、前記カバーフレームの外部に露出して、使用者の深部体温を測定するか、前記カバーフレームの内部に隠蔽される。
【0011】
一実施例において、更に、前記作動ユニットは、前記センサ部が前記カバーフレームの内部に隠蔽される場合、前記センサ部に対する消毒を行う消毒部を含む。
【0012】
一実施例において、前記センサ部は、前記第2の移動部に固定して、一方向に延在する延在部と、前記延在部の端に位置し、深部体温を測定するセンサとを含む。
【0013】
一実施例において、前記作動ユニットは、前記第1の移動部に固定して、前記センサ部が露出される前記カバーフレームの開口部を開閉する蓋体部を含む。
【0014】
一実施例において、更に、前記作動ユニットは、前記蓋体部と密着し、一端は、前記回転部に結合され、前記蓋体部と共に前記カバーフレームの開口部を開閉し、前記センサ部が露出又は隠蔽され、移動されるガイドを形成するガイド部を含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施例によると、センサ部を、選択的に使用者の外耳道に露出又は内部に隠蔽し、露出時に限り、深部体温を測定するので、不要にセンサ部が外耳道内に位置することで、汚染するか、使用者に不便さや異物感を与える問題を解決することができる。
【0016】
特に、前記センサ部の露出及び隠蔽のための動作構造が、回転部の正方向又は逆方向回転によるものであるので、駆動動作が非常に単純であり、使用者の狭い外耳道空間でも効率よく駆動可能であるので、使用性や製作性が容易である。
【0017】
この場合、前記回転部に噛み合った第1及び第2の移動部も、ギア結合により結合されるので、安定的に結合された状態で安定した動作制御が行える。
【0018】
特に、カバーフレームの開口部に対する密閉及び開放を、蓋体部により行うと共に、前記開口部の間にセンサ部が露出することが、1つの動作で一体に行われるので、制御及び駆動が簡単であるというメリットがある。
【0019】
さらに、前記センサ部が移動する方向に対して、別のガイド部によりガイドすることができるので、前記センサ部の露出及び隠蔽動作が、高い信頼性で安定して行える。
【0020】
一方、外耳道に位置するセンサ部の場合、頻繁な露出により汚染するが、消毒部により、センサ部が内部に隠蔽される場合、消毒を行うので、消毒過程での人体に有害な光は、カバーフレームにより遮られ、同時に消毒を行うことができるので、センサ部の清潔を維持して、測定の正確性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、本発明の一実施例による深部体温測定器が外耳に挿入された状態を示す斜視図である。
【0022】
図2図2は、図1の深部体温測定器を示す分解斜視図である。
【0023】
図3図3aは、図1の深部体温測定器の作動ユニットを示す平面図であり、図3b及び図3cは、図1の深部体温測定器の動作の例を示す平面図である。
【0024】
図4図4a及び図4bは、本発明の他の実施例による深部体温測定器の作動ユニット及びこの動作状態を示す平面図である。
【符号の説明】
【0025】
10 : 深部体温測定器
100 : ボディ部
【0026】
200 : チラシ部
300、 301 : 作動ユニット
【0027】
400 : 駆動部
500 : 電源部
【0028】
310 : カバーフレーム
320 : 回転部
【0029】
330 : 第1の移動部
340 : 蓋体部
【0030】
350 : 第2の移動部
360 : センサ部
【0031】
370 : 消毒部
390 : ガイド部
【0032】
391 : 内側ガイド
392 : 外側ガイド
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明は、様々な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるところ、実施例を本文で詳しく説明しようとする。しかし、これは、本発明を特定した開示形態について限定しようとすることではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むことと理解されるべきである。各図面を説明することに当たり、類似した図面符号を類似した構成要素について使用している。第1、第2などの用語は、様々な構成要素を説明することに使用され得るが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはいけない。
【0034】
前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ使われる。本出願で使用した用語は、単に、特定した実施例を説明するために使われており、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上、明白に異なることを意図しない限り、複数の表現を含む。
【0035】
本出願において、「含む」又は「からなる」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであり、1つ又はその以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品、又はこれらを組み合わせたもの存在又は付加可能性を予め排除しないことと理解されるべきである。
【0036】
異なって定義しない限り、技術的や科学的な用語を含めて、ここで使われる全ての用語は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって、一般的に理解されることと同一の意味を有している。一般に使われる辞典に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有することと解析され、本出願で明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味として解析されない。
【0037】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好適な実施例を詳しく説明しようとする。
【0038】
図1は、本発明の一実施例による深部体温測定器が外耳に挿入された状態を示す斜視図である。図2は、図1の深部体温測定器を示す分解斜視図である。図3aは、図1の深部体温測定器の作動ユニットを示す平面図であり、図3b及び図3cは、図1の深部体温測定器の動作の例を示す平面図である。
【0039】
図1乃至図3cを参照すると、本実施例による深部体温測定器10は、図1に示しているように、使用者の耳1の外耳道3内に入れて固定され、使用者の深部体温を測定するものであって、ボディ部100と、前端部200と、作動ユニット300と、駆動部400と、電源部500とを含む。
【0040】
前記ボディ部100は、イヤホンと同様な形状であって、前記深部体温測定器10のボディを形成し、前記外耳道3内に挿入して固定される。また、前記ボディ部100の内部空間には、駆動部400及び電源部500が設けられる。
【0041】
この場合、前記駆動部400又は前記電源部500は、前記ボディ部100の内部空間の他に、前記作動ユニット300上に又は前端部200、更には、外部に位置することもでき、これは、設計変更事項である。
【0042】
前記駆動部400は、例えば、超小型モータであり、これによって回転駆動力を発生させて、前記作動ユニット300に回転駆動力を提供する。
【0043】
また、前記電源部500は、前記駆動部400の駆動のための電源を提供する。
【0044】
前記作動ユニット300は、前記ボディ部100の前端に固定され、前記外耳道3の内側に更に入れて位置することになり、前記作動ユニット300の前端には、前記前端部200が更に固定されて、前記作動ユニット300を固定又は密閉させる。
【0045】
前記作動ユニット300は、相対的に薄い厚さで形成され、以上のように、両側が前記ボディ部100及び前記前端部200により密閉されるので、内部の構成は、外部とは遮断して位置することになる。
【0046】
以上のように、本実施例における前記深部体温測定器10は、通常のイヤホンと類似した形状を有するのように形成され、外耳道3の内部に入れて固定した状態で、深部体温を測定することになる。
【0047】
より具体的に、図3aに示しているように、前記作動ユニット300は、カバーフレーム310と、回転部320と、第1の移動部330と、蓋体部340と、第2の移動部350と、センサ部360と、消毒部370とを含む。
【0048】
前記カバーフレーム310は、内部に空間を形成する円リング形状又は円フレーム形状を有し、前記カバーフレーム310は、図1に示しているように、所定の厚さ(t)を持って形成される。
【0049】
前記カバーフレーム310が形成する内部空間には、後述する回転部320、第1及び第2の移動部330、350、センサ部360、及び消毒部370が収納され、前記カバーフレーム310の一側には、図3bに示しているように、開口部313が形成され、前記開口部313は、前記蓋体部340により選択的に開閉される。
【0050】
前記回転部320は、前記駆動部400の駆動軸と連結されて、前記駆動部400から提供される回転駆動力を伝達され、これによって、前記回転部320は、中心を基準に回転する。この場合、前記回転部320は、時計方向又は反時計方向に回転し、前記回転部320が回転しても、前記カバーフレーム310は、固定状態を維持する。
【0051】
すなわち、前記カバーフレーム310の内部で、前記回転部320が前記カバーフレーム310に対して回転することになる。
【0052】
前記回転部320の外周面に沿っては、ギア齒のタイプで、凹部と凸部が交代に形成される。
【0053】
前記第1の移動部330は、前記カバーフレーム310の内部に位置し、前記回転部320に結合して、前記回転部320の回転で移動することになる。
【0054】
すなわち、前記第1の移動部330は、前記回転部320の外周面とギア結合をし、固定される第1の面331と、及び前記第1の面331と対向し、前記カバーフレーム310の内面に沿って摺動可能に接触する第2の面332とを含む。
【0055】
すなわち、前記第1の面331は、前記回転部320の外周面との結合のために、前記回転部320の外周面に形成されたギア歯と結合されるタイプのギア歯を含むことができる。
【0056】
そして、前記第1の移動部330は、前記回転部320が回転する場合、これに噛み合って同一方向に回転し、この場合、前記第2の面332は、前記カバーフレーム310の内面に沿って移動される方向にスライドされる。
【0057】
一方、前記蓋体部340は、前記第1の移動部330の一側に、前記第1の移動部330と一体に形成され、前記カバーフレーム310に形成された開口部313を密閉又は開放する。
【0058】
すなわち、図3aに示しているように、前記蓋体部340は、初期状態で前記開口部313を密閉するように位置する。このため、前記蓋体部340は、一端は、前記回転部320の外周面に固定され、他端は、前記開口部313を密閉するように、前記開口部313の開口面積よりも大きい面積で形成される。
【0059】
また、図3bに示しているように、前記蓋体部340は、前記回転部320の回転によって前記第1の移動部330と共に移動することになり、このため、前記蓋体部340は、開放される。一方、詳しく示していないが、前記蓋体部340が移動して、前記開口部313が開口されるためには、前記蓋体部340が位置することができる別の空間が、前記カバーフレーム310に形成される。
【0060】
前記第2の移動部350は、前記第1の移動部330と同様に、前記カバーフレーム310の内部に位置し、前記回転部320に結合して、前記回転部320の回転によって移動することになる。
【0061】
この場合、前記第2の移動部350は、前記第1の移動部330の反対側に位置することになり、これによって、前記第1及び第2の移動部330、350は、互いに対向して位置することになる。
【0062】
一方、前記第2の移動部350は、前記回転部320の外周面とギア結合をし、固定される第1の面351と、前記第1の面351と対向し、前記カバーフレーム310の内面に沿って摺動可能となるように接触する第2の面352とを含む。
【0063】
すなわち、前記第1の面351は、前記回転部320の外周面との結合のために、前記回転部320の外周面に形成されたギア歯と結合するタイプのギア歯を含む。
【0064】
それにより、前記第2の移動部350は、前記回転部320が回転する場合、これに噛み合って同一方向に回転し、この場合、前記第2の面352は、前記カバーフレーム310の内面に沿って移動する方向にスライドされる。
【0065】
以上のように、前記カバーフレーム310の内部には、前記回転部320、及び前記第1及び第2の移動部330、350が設けられるが、前記第1及び第2の移動部330、350は、互いに接するように延在されない。これにより、前記カバーフレーム310の内側には、第1の空間311及び第2の空間312が形成される。
【0066】
一方、前記回転部320が回転することになると、これと同時に移動する第1及び第2の移動部330、350の移動により、前記第1及び第2の空間311、312も移動して形成されることができる。
【0067】
前記センサ部360は、前記第2の空間312、すなわち、前記開口部313が形成される側の空間に配置される。この場合、前記センサ部360は、延在部361及びセンサ362を含む。
【0068】
前記延在部361は、一端が前記第2の移動部350の端面に固定され、前記蓋体部340又は前記開口部313に向かう方向に延在する。
【0069】
前記センサ362は、前記延在部361の他端に形成され、例えば、体温を測定することができるサーミスタであり得る。
【0070】
以上のように前記センサ部360は、前記第2の移動部350に固定されることにつれ、前記第2の移動部350が移動することになると、前記センサ部360も同時に移動することになる。
【0071】
前記消毒部370は、図3aに示しているように、前記回転部320の中央に設けられるが、これとは異なり、前記カバーフレーム310の内部で前記センサ部360に対する消毒を行う位置であれば、制限されない。
【0072】
前記消毒部370は、光を発生させて、前記センサ部360、特に前記センサ362を消毒するもので、前記消毒部370より発生する光は、例えば殺菌が可能なUV LEDである。
【0073】
一方、図示していないが、前記消毒部370は、別の電源部に連結されて、オン・オフ動作で制御可能であり、前記回転部320の回転に連動して、前記回転部320の回転方向によって、オン・オフが制御される。
【0074】
すなわち、前記回転部320が、反時計方向への回転を開始すると、これに連動してオフとなり、前記回転部320が時計方向への回転を終了すると、これに連動して、オンとなる。
【0075】
前記消毒部370は、殺菌のための光が発生するもので、必ず、前記カバーフレーム310により、使用者の外耳道3の内側に光が提供されることが遮断されるべきである。これにより、前記開口部313が、前記蓋体部340によって覆われた状態で動作すべきであるので、前記のようなオン・オフ動作の制御が必要である。
【0076】
もちろん、使用者により手動的に前記消毒部370の動作制御が行えることは、前述した通りである。
【0077】
一方、本実施例では、前記センサ部360が前記第2の移動部350にのみ固定された構造、すなわち。1つのセンサ部だけが形成される構造を説明したが、前記センサ部360は、一対に形成可能である。
【0078】
すなわち、前記第2の空間312に位置する前記センサ部360は、前記第1の空間311にも同時に位置することができる。但し、この場合、前述した開口部313は、反対側に対称に形成されなければならず、前記蓋体部340も対称した位置で前記開口部を密閉するように形成され、前記蓋体部は、前記第2の移動部350に連結して固定されるべきである。また、前記追加されるセンサ部は、前記第1の移動部330に連結されて、前記第1の空間311上に位置しなければならない。
【0079】
そこで、前記回転部320が反時計方向又は時計方向に回転することにつれ、一対の前記センサ部はそれぞれ、互いに異なる側に位置した開口部を通じて、同時に外部に露出するか、内側に隠蔽することになる。
【0080】
以下では、図3a乃至図3cを参照して、前記作動ユニット300の動作の手順を説明する。
【0081】
まず、図3aに示しているように、初期状態では、前記カバーフレーム310の開口部313は、前記蓋体部340により密閉され、前記第2の移動部350に固定した前記センサ部360は、前記第2の空間312上に位置することになる。
【0082】
この後、図3bに示しているように、前記回転部320が反時計方向に回転することにつれ、前記回転部320のギア歯に噛み合った前記第1及び第2の移動部330、350も、前記反時計方向に回転することになる。
【0083】
これによって、前記第1の移動部330に固定される前記蓋体部340も反時計方向に移動することになり、前記開口部313は、開放される。
【0084】
一方、前記第2の移動部350に固定される前記センサ部360も反時計方向に移動することになり、前記延在部361が前記蓋体部340によって方向が切り換えられるように曲がり、前記センサ362を、前記開口部313の方向に突出させる。
【0085】
この場合、前記延在部361は、相対的に柔軟性又は弾性を有する材質からなり、前記蓋体部340により、移動方向が切り換わることになる。
【0086】
このように、前記センサ362が前記開口部313を通過して外部に突出すると、外耳道の内部皮膚に接するか近接することになって、前記使用者の深部体温を測定することになる。
【0087】
この後、図3cを参照すると、使用者の深部体温に対する測定が完了すると、前記回転部320は、時計方向に回転することになり、このような回転によって、前記回転部320のギア歯に噛み合った前記第1及び第2の移動部330、350も、前記時計方向に回転することになる。
【0088】
これによって、前記第1の移動部330に固定される前記蓋体部340も、時計方向に移動することになり、前記開口部313は、密閉される。
【0089】
一方、前記第2の移動部350に固定される前記センサ部360も、時計方向に移動することになり、これによって、前記センサ部360は、前記第2の空間312の内部に位置することになる。
【0090】
このように、前記センサ部360が前記第2の空間312の内部に位置することになると、前記消毒部370が自動又は手動により動作することになり、これによって、前記センサ部360は、前記消毒部370により殺菌処理される。
【0091】
以後、深部体温に対する測定が再度必要であると、前記説明した過程を繰り返す。
【0092】
図4a及び図4bは、本発明の他の実施例による深部体温測定器の作動ユニット及びこの動作状態を示す平面図である。
【0093】
本実施例による深部体温測定器の作動ユニット301は、ガイド部390を更に含むことを除くと、図1乃至図3cを参照して説明した作動ユニット300と実質的に同一であるので、同一の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は省略する。
【0094】
図4a及び図4bに示しているように、本実施例における前記作動ユニット301は、ガイド部390を更に含む。
【0095】
前記ガイド部390は、前記蓋体部340に結合されるか、又は前記蓋体部340と一体に形成され、前記センサ部360の移動をガイドする。
【0096】
前記ガイド部390は、図示しているように、内側ガイド391及び外側ガイド392を含めて一体に形成され、前記内側ガイド391の一端は、前記回転部320とギア結合をして固定され、前記外側ガイド392の他端は、外部に露出し、前記蓋体部340と共に、前記開口部313を選択的に閉鎖又は開放する。
【0097】
この場合、図4aに示しているように、前記内側ガイド391と前記外側ガイド392の間には、所定の屈曲部が形成され、これによって、前記センサ部360は、前記第2の空間312に位置する場合、前記センサ362が前記屈曲部に位置することになる。
【0098】
そこで、前記第2の空間312上で位置が固定することなく位置することによって、前記センサ362が前記回転部320又は前記カバーフレーム310の内面に衝突して損傷することを防止する。
【0099】
また、前記外側ガイド392は、前記センサ部360のセンサ362が外部に突出する場合、移動ガイドを形成して、突出する方向を制御することになる。すなわち、前記外側ガイド392は、所定の傾斜面を含み、前記センサ362が前記傾斜面に沿って、前記開口部313を貫通して、外部に露出することになる。
【0100】
すなわち、本実施例における前記ガイド部390により、別のガイドがなく、前記センサ362が外部に露出する場合、前記センサ362が所望しない方向に露出することにつれ、使用者の内部皮膚に向かう方向に露出しないという問題を解決することができ、最適の位置に、前記センサ362を位置させることができる。
【0101】
前記のような本発明の実施例によると、センサ部が選択的に使用者の外耳道に露出するか、内部に隠蔽され、露出時にのみ、深部体温を測定するので、不要にセンサ部が外耳道内部に位置することで、汚染するか、使用者に不便さや異物感を与えるという問題を解決することができる。
【0102】
特に、前記センサ部の露出及び隠蔽のための動作構造が、回転部の正方向又は逆方向回転によることであるので、駆動動作が非常に単純であり、使用者の狭い外耳道空間でも効率よく駆動されるので、使用性や製作性が容易である。
【0103】
この場合、前記回転部に噛み合った第1及び第2の移動部も、ギア結合により結合されるので、安定的に結合した状態で安定した動作制御が行える。
【0104】
特に、カバーフレームの開口部に対する密閉及び開放を、蓋体部により行うと共に、前記開口部の間にセンサ部が露出することが、1つの動作で一体に行われるので、制御及び駆動が簡単であるというメリットがある。
【0105】
更には、前記センサ部が移動する方向に対して、別のガイド部によりガイドすることができるので、前記センサ部の露出及び隠蔽動作が、高い信頼性で安定して行われる。
【0106】
一方、外耳道に位置するセンサ部の場合、頻繁な露出により汚染するが、消毒部により、センサ部が内部に隠蔽される場合、消毒を行うので、消毒過程での人体に有害な光は、カバーフレームにより遮断され、同時に消毒を行うので、センサ部の清潔を維持して、測定の正確性を維持することができる。
【0107】
前記では、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、該当技術分野における熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で、本発明を様々に修正及び変更できることを理解するだろう。
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図4a
図4b
【国際調査報告】