(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-18
(54)【発明の名称】送付サイクルの開始を簡単にした物体を送付するためのシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20120101AFI20220111BHJP
【FI】
G06Q10/08 300
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021529004
(86)(22)【出願日】2019-11-15
(85)【翻訳文提出日】2021-07-14
(86)【国際出願番号】 EP2019081559
(87)【国際公開番号】W WO2020104340
(87)【国際公開日】2020-05-28
(32)【優先日】2018-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519104318
【氏名又は名称】ピーエー コット エスエー
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】特許業務法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ピエール アラン コット
(72)【発明者】
【氏名】ナンソ トーマス
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
(57)【要約】
本発明は、物体を送付するためのシステムであって、
-第1無線通信手段(9)を統合したパッケージ(1)と、
-少なくとも1つのデータベース(14)を含むコンピューティングプラットフォーム(2)と、を備え、
コンピューティングプラットフォーム(2)は、送付サイクル開始命令に基づいてそれぞれのパッケージ(2)のタイムスタンプ付きジオロケーションをデジタル方式で追跡するようにパラメータ化され、
それぞれのパッケージ(1)は、コンピューティングプラットフォーム(2)に第1信号を出すために第1無線通信手段(9)に繋がれた電子作動装置(12)を有し、第1信号はコンピューティングプラットフォーム(2)によって送付サイクル開始命令として解釈されることを特徴とする、物体送付システムに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体を送付するためのシステムであって、
第1無線通信手段(9)を統合したパッケージ(1)と、
それぞれのパッケージ(1)ごとに送付サイクルの情報をグループ化した少なくとも1つのデータベース(14)を含むコンピューティングプラットフォーム(2)と、を備え、
前記コンピューティングプラットフォーム(2)は、送付サイクル開始命令に基づいてそれぞれのパッケージ(2)のタイムスタンプ付きジオロケーションをデジタル方式で追跡するようにパラメータ化され、
それぞれのパッケージ(1)は、前記コンピューティングプラットフォーム(2)に第1信号を出すために前記第1無線通信手段(9)に繋がれた電子作動装置(12)を有し、前記第1信号は、前記コンピューティングプラットフォーム(2)によって送付サイクル開始命令として解釈されることを特徴とする、物体送付システム。
【請求項2】
供給網内のプレーヤ(5)によって保持される複数のコンピュータユニット(3)をさらに備え、それぞれのコンピュータユニット(3)は、パッケージ(1)の前記第1無線通信手段(9)と対をなすことを意図された第2通信手段(15)と、それぞれのコンピュータユニット(3)によってロードされることを意図され、前記コンピュータユニット(3)と前記データベース(14)の間でコンピュータデータの交換を可能にするコンピュータアプリケーション(4)とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の物体送付システム。
【請求項3】
前記コンピューティングプラットフォーム(2)は、送付サイクル開始命令に基づいて、少なくとも1つのコンピュータユニット(3)に、パッケージ(1)を取り扱うようにとの要求を出すようにパラメータ化されることを特徴とする、請求項1に記載の物体送付システム。
【請求項4】
前記データベース(14)は、
前記パッケージの出発座標(1)、
前記パッケージの到着座標(1)、
それぞれパッケージ(1)に関連付けられた一連の第1識別コード、
それぞれプレーヤ(5)に関連付けられた一連の第2識別コード、をグループ化することを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載の物体送付システム。
【請求項5】
前記コンピューティングプラットフォーム(2)は、サイクル開始命令、及び前記コンピュータアプリケーション(4)を介したプレーヤ(5)による前記取扱要求の受諾に基づいて、パッケージの識別コード(1)をプレーヤの識別コード(5)と関連付けるようにパラメータ化されることを特徴とする、請求項3及び4に記載の物体送付システム。
【請求項6】
それぞれの電子作動装置(12)は、前記第1無線通信手段(9)に繋がれ、新たなプレーヤ(5)の前記識別コードを前記パッケージの前記識別コード(1)と関連付けるようにとの要求として前記コンピューティングプラットフォーム(2)によって解釈される第2信号を前記コンピューティングプラットフォーム(2)に出すことを特徴とする、請求項4又は5に記載の物体送付システム。
【請求項7】
前記データベース(14)は、それぞれのパッケージ(1)ごとに、前記パッケージ(1)を一時的に担当する前記プレーヤ(5)を識別することを意図された責任コードもグループ化し、前記コンピューティングプラットフォーム(2)は、前記プレーヤ(5)が保持する前記コンピュータユニット(3)に含まれる前記コンピュータアプリケーション(4)を介して、前記パッケージ(1)を一時的に担当する前記プレーヤ(5)が前記パッケージ(1)に対する責任を負っていることを示す信号を受信し、それに応じて、前記プレーヤ(5)の前記識別コードを用いて、前記パッケージ(1)に関連付けられた前記責任コードを変更するようにパラメータ化されることを特徴とする、請求項5又は6に記載の物体送付システム。
【請求項8】
前記パッケージ(1)に関連付けられた前記責任コードの変更を承認又は拒否するようにプログラムされたブロックチェーン(20)を実行することを特徴とする、請求項7に記載の物体送付システム。
【請求項9】
前記コンピューティングプラットフォーム(2)は、前記コンピュータアプリケーション(4)を介して前記プレーヤ(5)に送付情報を送信するようにパラメータ化されることを特徴とする、請求項1から8の何れかに記載の物体送付システム。
【請求項10】
それぞれのパッケージ(1)は、
前記パッケージ(1)の内部へのアクセスを可能にする開状態と、
前記パッケージ(1)の内部へのアクセスを遮る閉状態と、を取り得るロック装置(8)を備え、
前記ロック装置(8)は、前記第1無線通信手段(9)に繋がれ、前記ロック装置(8)の前記開状態又は前記閉状態を明らかにする第3信号を前記コンピューティングプラットフォーム(2)に送信することを特徴とする、請求項1から9の何れかに記載の物体送付システム。
【請求項11】
前記コンピューティングプラットフォーム(2)は、前記第3信号が前記ロック装置(8)の開状態を明らかにする場合、送付サイクルの開始を禁止するようにパラメータ化されることを特徴とする、請求項10に記載の物体送付システム。
【請求項12】
前記第3信号は前記第1信号と同時に又は略同時に送信されることを特徴とする、請求項3に記載の物体送付システム。
【請求項13】
それぞれのコンピュータユニット(3)は、それに関連付けられたパッケージ(17)の瞬間のジオロケーション座標を決定し得るジオロケーション手段(17)を備えることを特徴とする、請求項1から12の何れかに記載の物体送付システム。
【請求項14】
それぞれのコンピュータユニット(3)は、前記瞬間のジオロケーション座標を前記パッケージ(1)の前記出発座標及び前記パッケージ(1)の前記到着座標と比較し、前記送付サイクルの進行状態を定めるようにパラメータ化された計算器(19)を備えることを特徴とする、請求項13に記載の物体送付システム。
【請求項15】
それぞれのパッケージ(1)は通知装置(11)を備え、前記コンピューティングプラットフォーム(2)は、
送付サイクルの開始、
前記ロック装置(8)の開状態、
前記パッケージ(8)に関連付けられた前記責任コードの変更、のうちの所定の動きに基づいて、前記通知装置を始動させるようにパラメータ化されることを特徴とする、請求項1から14の何れかに記載の物体送付システム。
【請求項16】
前記コンピュータユニット(3)は、次の群、
スマートフォン、
コンピュータ、
コンピュータタブレット、に属することを特徴とする請求項1から15の何れかに記載の物体送付システム。
【請求項17】
物体を運送するための容器を形成するパッケージ(1)であって、前記パッケージ(1)は、
第1無線通信手段(9)と、
コンピューティングプラットフォーム(2)に第1信号を出すために前記第1無線通信手段(9)に繋がれた電子作動装置(12)と、を統合しており、
前記第1信号は前記コンピューティングプラットフォーム(2)によって前記パッケージ(1)の送付サイクル開始命令として解釈される、パッケージ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は物流の分野である。より具体的に、本発明は、物体、より具体的に、概して電子商取引プラットフォームからの物体、又はある個人から別の個人に移される物体の送付に関する。
【0002】
そのため、本発明は、好ましくは重量が5kgを超えない物体を送付するためのシステムに関する。
【0003】
もちろん、本発明は、ただの封筒を発送することまで、より小さな寸法及び/又は重量の物体にも適用される。
【背景技術】
【0004】
本発明によるシステムは、供給網、例えば専門の供給網内のプレーヤによる送付に基づいている。従って、プレーヤは運送の専門業者である。
【0005】
比較的規模は小さいが、プレーヤは、自身の個人的な移動の機会を利用して、1つ又は幾つかの物体の送付を確実にする個人であり得る。
【0006】
プレーヤによって物体を送付するためのこのシステムは、
-物体を運送するための容器を形成するパッケージと、
-少なくとも1つのデータベースを含むコンピューティングプラットフォームと、
-プレーヤによって保持される複数のコンピュータユニットと、
-それぞれのコンピュータユニットにロードされることを意図されたコンピュータアプリケーションと、を備える。
【0007】
最初の地点から到着地点まで物体を発送又は送付したい個人又は人は、そのシステムを使用するとき、コンピュータアプリケーション又はウェブサイトを介して、コンピューティングプラットフォームのデータベースに記録されるパッケージの出発座標及びパッケージの到着座標を通知する。
【0008】
座標が入力され、全ての送付情報が記録されると、ユーザは、送付される物体をパッケージに挿入した後、パッケージをロックし、自身のコンピュータユニットのコンピュータアプリケーションによってパッケージがロックされたことを通知する。これはコンピューティングプラットフォームに移動要求を出す効果を有し、コンピューティングプラットフォームはコンピューティングクラウドを介してこの要求をプレーヤに送信する。パッケージロック通知は、特に、パッケージとユーザのコンピュータユニットのモバイルアプリケーションとの間の直接のやり取りによって行われる。
【0009】
プレーヤは、送付要求に好意的に応答したい場合、自身のコンピュータユニットのアプリケーションを介して、パッケージを取り扱うことをコンピューティングプラットフォームに通知する。
【0010】
送付中に、パッケージがその最終目的地に到着するまで、幾人かのプレーヤがパッケージに対して責任を負うことになり得る。
【0011】
パッケージを担当するプレーヤは、送達地に到着すると、自身のコンピュータユニットのコンピュータアプリケーションを介して、パッケージを送達したことをコンピューティングプラットフォームに通知する。
【0012】
それから、受取人は、パッケージが収容する物体を回収するために、パッケージを開け得る。
【0013】
それから、パッケージは、再び自由に使用され得、保管場所に戻されるか、新たな送付のためのパッケージとして使用される。
【0014】
そのような方法は、申し分ないが、依然として完全になり得る。
【0015】
実際、物体の送付前の取扱時間及び処理時間は、比較的長く、有利に低減され得る。
【0016】
特に、送付に関与するそれぞれのプレーヤ、特に送付を開始する最初のプレーヤにとって、コンピューティングプラットフォームと通信することを可能にするコンピュータインターフェースを使用する必要がある。
【発明の概要】
【0017】
本発明の目的は、特に従来技術の欠点を克服することにある。
【0018】
より具体的に、本発明の目的は、実行することが簡単で手間のかからない、プレーヤによって物体を送付するためのシステムを提案することにある。
【0019】
この意味で、本発明の目的は、コンピューティングプラットフォームと通信するために、コンピュータインターフェースに体系的に頼ることを排除できるそのようなシステムを提供することにある。
【0020】
また、本発明の目的は、運送される物体の保護の点から安全であるそのような物体送付システムを提供することにある。
【0021】
また、本発明の目的は、手間がかからず、環境への影響が評価されるそのような送付システムを提供することにある。
【0022】
これらの目的、及び後に現れる他の目的は、物体を送付するためのシステムに関する本発明のおかげで達成される。物体を送付するためのシステムは、
-第1無線通信手段を統合したパッケージと、
-それぞれのパッケージごとに送付サイクルの情報をグループ化した少なくとも1つのデータベースを含むコンピューティングプラットフォームと、を備え、
コンピューティングプラットフォームは、送付サイクル開始命令に基づいてそれぞれのパッケージのタイムスタンプ付きジオロケーションをデジタル方式で追跡するようにパラメータ化され、
それぞれのパッケージは、コンピューティングプラットフォームに第1信号を出すために第1無線通信手段に繋がれた電子作動装置を有し、前記第1信号は、コンピューティングプラットフォームによって送付サイクル開始命令として解釈されることを特徴とする。
【0023】
そのようなプレーヤによる物体を送付するためのシステムは、電子作動装置のおかげで、送付サイクルの開始を容易にすることを可能にする。
【0024】
より具体的に、プレーヤは、単に電子作動装置を押すことで、自身のコンピュータユニット上のコンピュータアプリケーションを使用する必要なく、送付サイクルを開始し得る。
【0025】
好ましくは、物体送付システムは、
-供給網内のプレーヤによって保持される複数のコンピュータユニットをさらに備え、それぞれのコンピュータユニットは、パッケージの第1無線通信手段と対をなすことを意図された第2通信手段と、それぞれのコンピュータユニットによってロードされることを意図され、コンピュータユニットとデータベースの間でコンピュータデータの交換を可能にするコンピュータアプリケーションとを備える。
【0026】
従って、パッケージ、コンピューティングプラットフォーム、及びコンピュータユニットの間の情報の交換は、プレーヤにとって、簡単で、迅速で、直観的でさえある。
【0027】
有利に、コンピューティングプラットフォームは、送付サイクル開始命令に基づいて、少なくとも1つのコンピュータユニットに、パッケージを取り扱うようにとの要求を出すようにパラメータ化される。
【0028】
これにより、特に、ただユーザの電子作動装置に対する行為だけで、送付任務にパッケージを利用できることを幾人かのプレーヤに通知することが可能になる。
【0029】
換言すれば、幾人かのメンバ又は幾人かのプレーヤに同時に通知することを可能にするコンピューティングプラットフォームによって、プレーヤをパッケージと関連付ける処理が確実になされる。
【0030】
好ましくは、データベースは、
-パッケージの出発座標、
-パッケージの到着座標、
-それぞれパッケージに関連付けられた一連の第1識別コード、
-それぞれプレーヤに関連付けられた一連の第2識別コード、をグループ化する。
【0031】
従って、パッケージの識別及びプレーヤの識別が見えなくなり、プレーヤによるパッケージの取り扱いが容易になり加速する。
【0032】
有利な一態様によれば、コンピューティングプラットフォームは、サイクル開始命令、及びコンピュータアプリケーションを介したプレーヤによる取扱要求の受諾に基づいて、パッケージの識別コードをプレーヤの識別コードと関連付けるようにパラメータ化される。
【0033】
そのようなコンピューティングプラットフォームのパラメータ化によって、サイクルの開始から、即ち電子作動装置がユーザによって押されるとすぐに、及びプレーヤによる取扱要求の受諾の後に、ユーザの物体を送付することを意図されたパッケージがプレーヤに直接に関連付けられることが可能になり、その結果、プレーヤはパッケージの出発座標及び到着座標を受信できる。これらの要素のプレーヤへの通知は、特に、コンピュータアプリケーションによって行われ得る。
【0034】
好ましい一実施形態によれば、それぞれの電子作動装置は、第1無線通信手段に繋がれ、新たなプレーヤの識別コードをパッケージの識別コードと関連付けるようにとの要求としてコンピューティングプラットフォームによって解釈される第2信号をコンピューティングプラットフォームに出す。
【0035】
従って、パッケージを担当するプレーヤをその送付中に変更する場合、プレーヤがパッケージの電子作動装置を押すことで、アプリケーションを経る必要なく、第1プレーヤから第2プレーヤにパッケージに対する責任を変更及び移転することが可能になる。従って、パッケージの送付がより円滑になる。
【0036】
その上、有利に、データベースは、それぞれのパッケージごとに、パッケージを一時的に担当するプレーヤを識別することを意図された責任コードもグループ化し、コンピューティングプラットフォームは、プレーヤが保持するコンピュータユニットに含まれるコンピュータアプリケーションを介して、パッケージを一時的に担当するプレーヤがパッケージに対する責任を負っていることを示す信号を受信し、それに応じて、前記プレーヤの識別コードを用いて、パッケージに関連付けられた責任コードを変更するようにパラメータ化される。
【0037】
従って、このパラメータ化によって、パッケージ、それ故その中の物体の安全を保証することが可能になる。実際、パッケージに関連付けられた責任コードの変更がプレーヤの変更に付随して起こるので、パッケージを担当するいろいろなプレーヤを追跡したどること、特に、送付中に難事又は問題が生じた場合に、パッケージに責任を負うべき者を突き止めることが可能になる。
【0038】
好ましくは、物体送付システムは、パッケージに関連付けられた責任コードの変更を承認又は拒否するようにプログラムされたブロックチェーンを実行する。
【0039】
ブロックチェーンの使用によって、パッケージの送付をより信頼できるようにすることが可能になる。実際、ブロックチェーンは新たなデータの追加のためにしか変更され得ない。
【0040】
換言すれば、ブロックチェーンを変更し、過去の出来事、例えば、別のプレーヤにパッケージを移した又は移したはずのプレーヤの取り扱い及び責任の関連付けを削除することはできない。
【0041】
従って、パッケージ及び物体の送付中に問題が生じた場合、特定の時間にパッケージに責任を負うべきプレーヤが誰だったかを探り出すことができ、それはブロックチェーンで突き止められる。従って、責任の追跡が保証される。
【0042】
好ましい一態様によれば、コンピューティングプラットフォームは、コンピュータアプリケーションを介してプレーヤに送付情報を送信するようにパラメータ化される。
【0043】
これにより、特に、プレーヤは、他のプレーヤ又は専任のスタッフとのやり取りに頼ることなく、自身に関連した送付の全ての詳細を得ることができる。これにより、特に、2人のプレーヤが同時に空いていない場合に、2人のプレーヤの間の移転のために、パッケージを安全な場所に一時的に置くことが可能になる。従って、パッケージを担当する最初のプレーヤは、もう一方のプレーヤの到着を待って、パッケージの送付に関連した情報をその人に伝えることを強いられない。
【0044】
加えて、送付データ又は送付情報は、物理的なデータではなく、コンピュータデータの形を取り、従ってそれらの完全性が経時的に保証される。
【0045】
有利に、それぞれのパッケージは、
-パッケージの内部へのアクセスを可能にする開状態と、
-パッケージの内部へのアクセスを遮る閉状態と、を取り得るロック装置を備え、
ロック装置は、第1無線通信手段に繋がれ、ロック装置の開状態又は閉状態を明らかにする第3信号をコンピューティングプラットフォームに送信する。
【0046】
ロック装置と第1無線通信手段の連結のおかげで、パッケージの開状態又は閉状態をいつでも追跡することができる。これにより、特に、パッケージ内の物体の安全の保証を高めることが可能になる。
【0047】
加えて、これにより、プレーヤに、又は発送人及び/又は受取人にさえ、パッケージが、権限なく、即ち不正に開かれたことを通知することも可能になる。
【0048】
この場合、コンピューティングプラットフォームは、有利に、第3信号がロック装置の開状態を明らかにする場合に送付サイクルの開始を禁止するようにパラメータ化される。
【0049】
これにより、運送される物体の安全が保証されるだけでなく、パッケージを担当するプレーヤの責任が間違われることもない。
【0050】
実際、パッケージが送付サイクルの開始時に閉じられていなかった場合、パッケージ内に位置する物体が持ち去られ又は変えられるかもしれない。その場合、パッケージの受取人は、物体の損傷、又はいっそう悪く物体の盗難に至った物体の運送中のプレーヤの1人の分担の責任を主張し得るだろう。
【0051】
この第3信号、及び第3信号がロック装置の開状態を明らかにした場合の送付サイクルの開始の防止のおかげで、パッケージ内の物体が送付中にプレーヤの1人によって故意に盗難又は損傷され得なかっただろうという事実に基づいて、安全性が確保される。
【0052】
好ましくは、第3信号は第1信号と同時に又は略同時に送信される。
【0053】
第3信号を第1信号と同時に送信することで、送付サイクルを円滑にすることが可能になる。
【0054】
実際、パッケージ及び特にロック装置がその閉状態にある場合にのみ、単に電子作動装置を押すことで、取扱要求がプレーヤに送信される。
【0055】
換言すれば、これにより、誤った送付情報がプレーヤに与えられるのを避けることが可能になる。プレーヤは、それが与えられた場合、パッケージが物体の安全な送付に必要な保証を提供していないのに、パッケージを手に入れるために移動させられるだろう。
【0056】
有利に、それぞれのコンピュータユニットは、それに関連付けられたパッケージの瞬間のジオロケーション座標を決定し得るジオロケーション手段を備える。
【0057】
ジオロケーション手段のおかげで、パッケージの送付の進行を追跡することができる。
【0058】
換言すれば、パッケージの受取人又は発送人は、その進行を追跡し、円滑な送付の進行に安心し得る。
【0059】
加えて、これにより、受取人がその人のパッケージを受け取るために空いていることが保証される。なぜなら、受取人は、パッケージの位置をいつでも知り得、従ってそれを無事に受け取るために空いているようにし得るからである。
【0060】
また、パッケージの送付中の通行の進展を追跡し、それが所定の経路から逸脱していないことを確認することができる。逸脱があった場合、警告が、ユーザ、発送人、及び/又は受取人に与えられ得るため、それらの人はどんな難事に対しても行動及び警戒し得る。
【0061】
加えて、これにより、特に安全業務に関して、経路から逸脱したパッケージを取り戻すために迅速に支障なく介入し、又は、予期せぬ一時的な混乱に関連した、パッケージの経路の予期せぬ変化を、顧客、即ち受取人及び/又は発送人に通知することが可能になる。
【0062】
好ましくは、それぞれのパッケージは通知装置を備え、プラットフォームは、
-送付サイクルの開始、
-ロック装置の開状態、
-パッケージに関連付けられた責任コードの変更、のうちの所定の動きに基づいて、通知装置を始動させるようにパラメータ化される。
【0063】
従って、通知装置は、パッケージを担当する一人のプレーヤ又はそれぞれのプレーヤとのやり取りを可能にし、送付サイクル中の新たな状態をその人に通知する。
【0064】
さらに、これにより、プレーヤは、自身のコンピュータユニットを使って、コンピュータアプリケーションを介して、送付の状態の変化が例えば責任コードの変化の承認である場合に、送付の状態の変化を調べなければならないのを避けることができる。
【0065】
例えば、責任の変更又は経路の変更が計画されなければならない場合、パッケージは、それを担当するプレーヤに、その人が、特に送達座標が変更された場合に、適切な場合にはコンピュータアプリケーションを見ることによって、必要な用意をして行動するように警告を与え得る。
【0066】
好ましい一実施形態によれば、コンピュータユニットは、次の群、
-スマートフォン、
-コンピュータ、
-コンピュータタブレット、に属する。
【0067】
そのようなコンピュータユニットは、概して、プレーヤが送付中にパッケージと永続的に連絡を取ることを可能にするモバイルユニットである。
【0068】
実際、この群に属するコンピュータユニットは、概して、コンピューティングプラットフォーム及びパッケージと、それらに特有の手段によって、直接に通信することを可能にする構成要素を有する。
【0069】
本発明の他の特徴及び利点は、説明に役立つ非限定的な例によって与えられた本発明のいろいろな好ましい実施形態の以下の説明、及び添付図面を理解すると、より明瞭にわかってくるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【
図1】本発明による物体を送付するためのシステムを表す概略図である。
【
図2】本発明による物体送付システムのコンピューティングプラットフォームのデータベースに記録されたいろいろなデータを表す概略図である。
【
図3】コンピューティングプラットフォームのコンピューティングクラウドによって使用されるブロックチェーンの概略図である。
【
図4】本発明による物体送付システムの使用のいろいろな事例を示す。
【
図5】本発明による物体送付システムの使用のいろいろな事例を示す。
【
図6】本発明による物体送付システムの使用のいろいろな事例を示す。
【
図7】本発明による物体送付システムの使用のいろいろな事例を示す。
【
図8】本発明による物体送付システムの使用のいろいろな事例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0071】
図1に示されるように、本発明による物体送付システムは、
-少なくとも1つのパッケージ1と、
-コンピューティングプラットフォーム2と、
-複数のコンピュータユニット3と、
-コンピュータアプリケーション4と、を備える。
【0072】
また、物体送付システムは、供給網のプレーヤ5の団体を利用し、物体の送付を行う。
【0073】
それぞれのパッケージ1は物体を運送するための容器を形成する。従って、パッケージ1は、運送される少なくとも1つの物体が配置される内部空間を定める箱6と、内部空間を閉じることを意図されたカバー7とを備える。
【0074】
それぞれのパッケージ1は、内部空間へのアクセスを制限し、それ故に内部空間に配置された物体の安全を確実にするように、内部空間の閉位置にカバー7をロックすることを可能にするロック装置8をさらに備える。
【0075】
より具体的に、パッケージ1のロック装置8は、
-パッケージ1の内部空間、即ちパッケージ1の内部へのアクセスを可能にする開状態と、
-パッケージ1の内部空間、即ちパッケージ1の内部へのアクセスを遮る閉状態と、を取り得る。
【0076】
それぞれのパッケージ1は、
-第1無線通信手段9と、
-表示装置10と、
-少なくとも1つの通知装置11と、
-電子作動装置12と、をさらに統合する。
【0077】
第1通信手段9は、有利に、パッケージ1の箱6の壁に固定された人工知能ブロック13に含まれる。
【0078】
表示装置10は、有利に、一連の英数字、又は画像のような任意の他のパターンの表示を可能にする画面の形を取る。
【0079】
通知装置11は、それに関する限り、光信号を出すことを可能する少なくとも1つのLEDの形を取る。
【0080】
図1に示されるように、通知装置11は4つの発光ダイオードを備える。しかし、通知装置11は4つより多い又は少ない発光ダイオードを備え得る。
【0081】
それぞれの発光ダイオードは有利にRGB形式であり、即ち、それらは、主に、三原色、つまり、赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)を発光する。これらの三原色から、それらを混ぜることで多数の色を作り出すことが可能である。
【0082】
また、それぞれのダイオードは他の発光ダイオードの色と同じ色の光信号を出し得る。
【0083】
換言すれば、発光ダイオードによって出される通知は、特定の色の使用に頼らず、特定の点滅の形を取り得る。
【0084】
また、図示されていない1つの変形例において、通知装置11は、可聴警告装置、例えば、ラウドスピーカの形を取り得る。
【0085】
図示されていない別の変形例によれば、通知装置11は、表示装置10に統合され、換言すれば表示装置10によって形成され得る。
【0086】
電子作動装置12は、ボタン、例えば押しボタンの形を取る。それは、パッケージ1の外側からユーザ又はプレーヤ5によって作動され得るように、箱6の表面に配置される。
【0087】
以下で説明されるように、電子作動装置12は、第1無線通信手段9に繋がれ、コンピューティングプラットフォーム2に第1信号を出す。それから、この第1信号は、コンピューティングプラットフォーム2によって、送付サイクル開始命令として解釈される。
【0088】
また、電子作動装置12は、第1無線通信手段9に繋がれ、プレーヤ5をパッケージ1と関連付けるようにとの要求としてコンピューティングプラットフォーム2によって解釈される第2信号をコンピューティングプラットフォーム2に出す。
【0089】
さらに、ロック装置8も、第1無線通信手段9に繋がれ、ロック装置8の開状態又は閉状態を明らかにする第3信号をコンピューティングプラットフォーム2に送信する。
【0090】
コンピューティングプラットフォーム2は、それぞれのパッケージ1ごとに、コンピュータデータD1、D2、D3…Dnの形で送付サイクルの情報をグループ化した少なくとも1つのデータベース14を備える。
【0091】
コンピューティングプラットフォーム2は、以下で説明されるように、一方のコンピューティングプラットフォーム2と、他方のパッケージ1及び/又はコンピュータユニット3との間で、通信し、コンピュータデータの交換を可能にすることを意図された第2無線通信手段15をさらに含む。
【0092】
それぞれのコンピュータユニット3はプレーヤ5によって保持される。より具体的に、それぞれのプレーヤ5は、個人データをグループ化し、プレーヤ5が一方でパッケージ1と他方でコンピューティングプラットフォーム2と通信することを可能にするコンピュータユニット5を保持する。
【0093】
そのために、コンピューティングプラットフォーム2は、以下で説明されるように、幾人かのプレーヤ5とコンピューティングプラットフォーム2の間でデータの交換を可能にするコンピューティングクラウド2aと通信する。また、コンピューティングクラウド2aは、特にデータベース14から少なくとも一時的に情報を移すためのデータの保存を可能にする。
【0094】
それぞれのコンピュータユニット3は、パッケージの第1無線通信手段9及びコンピューティングプラットフォーム2の第2無線通信手段14と対になることを意図された第3無線通信手段16を備える。
【0095】
先に説明されたように、それぞれのコンピュータユニット3は、コンピュータユニット3を有するプレーヤ5によって予めロードされるコンピュータアプリケーション4を備え付けられる。
【0096】
このコンピュータアプリケーション4は、特にコンピュータユニット3とコンピューティングプラットフォーム2のデータベース4との間のコンピュータデータの交換を可能にする。
【0097】
参考までに、それぞれのコンピュータユニット3は、次の群、
-スマートフォン、
-コンピュータ、
-コンピュータタブレット、に属する。
【0098】
この群のコンピュータユニット3は特に移動可能であり、即ち、それらは、プレーヤ5の移動中、特に出発地から到着地へのそれぞれのパッケージ1の送付中、プレーヤ5を追跡し得る。
【0099】
また、それぞれのコンピュータユニット3は、それに関連付けられたパッケージ1の瞬間のジオロケーション座標を決定し得るジオロケーション手段17を備える。
【0100】
より具体的に、まだ
図1によれば、ジオロケーション手段17によって、例えば三角測量によってパッケージ1の送付中の正確な位置を決定するために、例えば人口衛星を備えるジオロケーションシステム18とやり取りすることが可能になる。
【0101】
それぞれのコンピュータユニット3は、瞬間のジオロケーション座標をパッケージ1の出発座標及び到着座標と比較するようにパラメータ化された計算器19をさらに備える。
【0102】
これにより、挿入された物体の安全を保証するために、送付サイクルの進行状態を定め、さらにそれぞれのパッケージ1の送付を追跡することが可能になる。
【0103】
特に、所定の経路からの逸脱の場合、計算器19によって、コンピューティングプラットフォーム2に、従ってそれぞれのプレーヤ5にパッケージ1の1つの漂流を通知することが可能になる。
【0104】
図に示されていない1つの変形例において、ジオロケーション手段17はパッケージ1に統合される。特に、それぞれのパッケージ1はジオロケーション手段1を備える。従って、パッケージ1は、コンピューティングプラットフォーム2と直接に通信し得、それぞれのパッケージ1の位置を追跡することを可能にする。
【0105】
そして、瞬間のジオロケーション座標とパッケージ1の出発座標及び到着座標との比較がコンピューティングプラットフォーム2によって行われる。
【0106】
図2に関して、それぞれのデータベース14は、それぞれのパッケージ1ごとに、
-送付サイクルに対応するパッケージ1の出発座標と、
-同じ送付サイクルに対応する前記パッケージ1の到着座標と、
-それぞれのパッケージ1の識別コードと、
-それぞれのプレーヤ5の識別コードと、
-それぞれのパッケージに関連付けられた責任コードと、を統合する。
【0107】
従って、それぞれのパッケージ1ごとに、データベース14は、パッケージ1の責任コードに関連付けられたパッケージ1の識別コードを備える。
【0108】
図2は、書き込み、即ち新たなブロックの追加が連続して行われるブロックチェーン20を表している。
図3に示されるように、第1のブロックB1が検証されると、第2のブロックB2が作成されて第1のブロックB1の後に配置される。次に第3のブロックB3に対して、それから最後のブロックBNまで、同様のことが行われる。
【0109】
従って、最後のブロックBNは、有効な状態にあるブロック、即ちそれに含まれる情報が検証された場合に真であるブロックである。
【0110】
そのようなブロックチェーン20は安全性に関して利点を提供する。なぜなら、ブロックがブロックチェーン20に挿入されると、それは検証されており、即ちそれはもはや変更され得ないからである。
【0111】
換言すれば、
図3に概略的に示されるように、ブロックチェーン20は、左から右へ、即ち矢印の方向に沿ってしか移動し得ず、逆方向に移動し得ない。
【0112】
従って、前のブロックは、読み取られ得るだけであり、もはや変更され得ない。これにより、それぞれのブロック20に含まれる情報の追跡及びトレーサビリティが促進される。
【0113】
さらに、ブロックチェーン20は、それを実行するプレーヤ、即ちプレーヤ5だけアクセス可能である。
【0114】
コンピューティングプラットフォーム2は、送付サイクル開始命令に基づいてそれぞれのパッケージ1のタイムスタンプ付きジオロケーションをデジタル方式で追跡するようにパラメータ化される。
【0115】
また、コンピューティングプラットフォーム2は、以下で説明されるように、送付サイクル開始命令に基づいて、少なくとも1つのコンピュータユニット3に、パッケージ1を取り扱うようにとの要求を出すようにパラメータ化される。
【0116】
さらに、コンピューティングプラットフォーム2は、データベース14の1つに含まれるパッケージ1の識別コードをプレーヤ5の識別コードと関連付けるようにパラメータ化される。
【0117】
さらに、コンピューティングプラットフォーム2は、例えばプレーヤ5が保持するコンピュータユニット3に含まれるコンピュータアプリケーション4を介して、パッケージ1を一時的に担当するプレーヤがパッケージ1を取り扱いその責任を負うことを示す信号を受信し、それに応じて、前記プレーヤ5の識別コードを用いて、パッケージ1に関連付けられた責任コードを変更するようにパラメータ化される。
【0118】
この関連付けは、以下に説明されるように、送付サイクル開始命令、及び特にコンピュータアプリケーション4を介したプレーヤ5による取扱要求の受諾に基づいて行われる。
【0119】
その上、コンピューティングプラットフォーム2は、特にコンピュータアプリケーション4を介して、プレーヤ5に送付情報を送信するようにパラメータ化される。
【0120】
より具体的に、コンピューティングプラットフォーム2は、パッケージ1を担当するプレーヤ5に、前記パッケージ1に関連した送付情報を送信するようにパラメータ化される。
【0121】
さらに、コンピューティングプラットフォーム2は、第2信号がロック装置8の開状態を明らかにする場合、送付サイクルの開始を禁止するようにパラメータ化される。
【0122】
次に、
図4から
図8を参照して、使用事例が説明される。
【0123】
図4に示された第1事例において、パッケージ1を受け取った受取人は前記パッケージ1を処分したいと思っている。
【0124】
そのために、次にユーザとなる受取人はパッケージ1の電子作動装置12を作動し又はそれに働きかける。それから、パッケージ1の第1通信手段9はコンピューティングプラットフォーム2に第1信号を出し、コンピューティングプラットフォーム2はこの第1信号をサイクル開始命令として解釈する。
【0125】
より具体的に、第1信号は、第1無線通信手段9によって、第1通信チャネル101を介してコンピュータユニット3に向けて出される。コンピュータユニット3は第2通信チャネル102を介してコンピューティングプラットフォーム2にこの第1信号を転送する。
【0126】
その後、コンピューティングプラットフォーム2は第3通信チャネル103を介してコンピューティングクラウド2aに向けて移動要求を出す。
【0127】
全てのコンピュータユニット3と通信しているコンピューティングクラウド2aは、第4通信チャネル104を介してコンピュータユニット3にこの要求を転送する。
【0128】
それから、それぞれのプレーヤは、要求を受信し、パッケージ1を取り扱うことを受諾し又は受諾しない。
【0129】
好ましくは、コンピューティングクラウド2aは、送付されるパッケージ1の周辺で所定の地理的な境界内に位置するコンピュータユニット3をターゲットにすることを可能にする計算器を備える。従って、この地理的な境界内に位置するコンピュータユニット3のみが移動要求を受信するだろう。
【0130】
プレーヤ5は、パッケージ1の取り扱いを受諾すると、コンピューティングプラットフォーム2に通知する。これは、特にコンピュータアプリケーション4を介して、特に、コンピュータユニットとコンピューティングクラウド2aの間の第5通信チャネル105、それからコンピューティングクラウド2aとコンピューティングプラットフォーム2の間の第6通信チャネル106を介した信号の送信によって行われる。
【0131】
幾人かのプレーヤ5がパッケージの取り扱いを受諾した場合、取り扱いを受諾したプレーヤ5のうちの最初の者がコンピューティングプラットフォーム2によって承認される者になるだろう。
【0132】
それから、コンピューティングプラットフォーム2はプレーヤ5による取り扱いの情報をデータベース14に記録する。
【0133】
より具体的に、コンピューティングプラットフォーム2はパッケージ1の識別コードをプレーヤ5の識別コードと関連付ける。さらに、コンピューティングプラットフォーム2は、パッケージ1の取り扱いを受諾したプレーヤ5の識別コードに応じて、パッケージ1に関連付けられた責任コードを変更する。
【0134】
それから、コンピューティングプラットフォーム2は、取り扱いを受諾したプレーヤ5にパッケージ1の送付データを送信する。この送信は、特に、コンピューティングプラットフォーム2と、プレーヤ5のコンピュータユニット3にロードされたコンピュータアプリケーション4との間の第7通信チャネル107を介して行われる。
【0135】
コンピュータユニット3は、パッケージ1を介してプレーヤ5に送付サイクルの受諾及び開始を通知するために、パッケージ1に信号を送信する。
【0136】
特に、この通知は、発光ダイオード、特に緑色の点滅するダイオードによって行われ、パッケージ1の送付の状態の変化を通知する。
【0137】
特に、この信号の送信はコンピュータユニット3の第2無線通信手段15とパッケージ1の第1無線通信手段9との間で行われる。
【0138】
さらに、コンピュータユニット2によってパッケージ1に1つ又は幾つかの情報も送信でき、この情報を表示装置10に表示できる。
【0139】
図5に示される第2事例において、パッケージ1の受取人は、パッケージ1に収容された製品若しくは物体、又は別の物体を返送したいと思っている。
【0140】
この場合、ユーザは、第1信号によってコンピューティングプラットフォーム2に送付サイクル開始命令を通知するために、電子作動装置12を作動する。
【0141】
パッケージ1は第1通信チャネル201を介してコンピュータユニット2に前記信号を伝達する。
【0142】
コンピュータユニット2は第2通信チャネル202を介してコンピューティングプラットフォーム2まで信号を転送する。
【0143】
コンピューティングプラットフォーム2は、第1信号を返送要求に変換してから第3通信チャネル203を介してコンピューティングクラウド2aに転送する。
【0144】
前記返送要求は第4通信チャネル204を介してプレーヤ5に送信される。
【0145】
それから、プレーヤ5は、パッケージ1を取り扱うことを決定し、コンピュータアプリケーション4によって、第5通信チャネル205を介してコンピューティングクラウド2aにそれを通知する。コンピューティングクラウド2aは、第6通信チャネル206を介してコンピューティングプラットフォーム2にこのパッケージの取り扱いの受諾を送信する。そして、パッケージ1の状態は戻ることを「待つ」となる。
【0146】
それから、それに応じて、コンピューティングプラットフォーム2はパッケージ1に関連付けられた責任コードを変更する。
【0147】
それから、コンピューティングプラットフォーム2は、第7通信チャネル207を介して、パッケージ1の取り扱いのデータを、この取り扱いを受諾したプレーヤ5に送信する。
【0148】
参考までに、データは、目的地座標だけでなく、パッケージ1の移動の位置座標を含んでもよい。
【0149】
パッケージ1の取り扱いを受諾したプレーヤ5のコンピュータユニット3は、第8通信チャネル208を介してパッケージ1に信号を出す。この信号によって、特に、パッケージ1は、それを担当するプレーヤ5に、状態の変化、特に、関連付け、及びプレーヤ5の識別コードを用いたパッケージ1の責任コードの変更を通知することができる。これは、特にパッケージ1のLEDの1つの緑色の点滅という結果になり得る。
【0150】
図6は、始動動作を選択できない第3事例を示している。
【0151】
換言すれば、この場合、サイクルが予め完全に定められていないので、電子作動装置12を押してもサイクルを開始することはできない。
【0152】
この設定において、ユーザは電子作動装置12を押す。パッケージ1、特に第1無線通信手段9は、第1通信チャネル301を介してコンピュータユニット3に向けて第1信号を送信する。
【0153】
それから、コンピュータユニット3は、パッケージ1の設定のために先に入力された情報が正しい送付に合っていない又は正しい送付の実行を可能にしないことを検出する。例えば、情報の欠如は、次の理由、
-出発座標の欠如、
-到達座標の欠如、
-受取人の識別の欠如、
-発送人の識別の欠如、
-送付される物体の分類の欠如、のうちの少なくとも1つにあり得る。
【0154】
コンピュータユニット3は、コンピュータアプリケーション4によって、次にコンピューティングプラットフォーム2に情報を送信することができず、次に第2通信チャネル302を介してパッケージ1に信号を返す。パッケージ1は、発光ダイオードの1つのオレンジ色の点滅及び/又はパッケージの表示装置10へのメッセージの表示によって、受信された信号を変換する。
【0155】
参考までに、パッケージに表示されるメッセージは、「アプリケーションに接続してください」又は「アプリケーションに接続して、見つからない情報を入力してください」であり得る。
【0156】
図7に示される第5事例によれば、ユーザは、ちょうど受け取ったパッケージ1を、別のユーザによる後の使用のために、保管場所に持っていく。
【0157】
この場合、ユーザは電子作動装置12を押す。その後、パッケージ1は、コンピューティングプラットフォーム2まで第1通信チャネル401を経て進む信号を出す。
【0158】
より具体的に、信号はコンピュータユニット3に向けて出され、コンピュータユニット3は、コンピューティングプラットフォーム2への信号を検出及び変換し、第2通信チャネル402を介してコンピューティングプラットフォーム2に「保管のための返送」命令を送信する。
【0159】
それから、コンピューティングプラットフォーム2は、この信号を処理し、保管のためのパッケージ1の送達場所を決定する。
【0160】
パッケージの送達場所は、特に、ユーザが電子作動装置12を押したときのパッケージ1のジオロケーション座標に基づいて決定される。
【0161】
パッケージ1の送達場所が決定されると、コンピューティングプラットフォーム2は、第3通信チャネル403を介してコンピュータユニット3に信号を転送し又は出す。
【0162】
それから、コンピュータユニット3は、第1無線通信手段9と第2無線通信手段15の間の第4通信チャネル404を介してパッケージ1にこの信号を転送する。
【0163】
信号はパッケージ1の人工知能ブロック13によって翻訳され、表示装置10はパッケージ1の送達場所の座標をユーザに表示する。
【0164】
それから、ユーザは、パッケージ1に示された送達場所にパッケージ1を降ろすために移動し、自身のコンピュータユニット4のコンピュータアプリケーション4を介して、又は電子作動装置12を押すことによって送達を検証し得る。
【0165】
パッケージ1は、電子作動装置12に従って動作する場合、パッケージ1のジオロケーション座標と共にコンピューティングプラットフォーム2に信号を送信し、それから、パッケージ1のジオロケーション座標は、送達を検証するために、送達場所の座標と比較される。
【0166】
また、報酬システムが設けられ得る。それにより、ユーザは、使用後にパッケージ1を送達したことに対して1つ以上のポイントを獲得できる。これは、特に、送付システムの環境への影響が小さいことと合致する。実際、パッケージ1を送達することで、それは破壊されずに再利用され得る。
【0167】
加えて、この実施形態によって、顧客を維持するだけでなく、プレーヤ5の信用を追跡すること、即ち信用指数を決定するためにプレーヤ5を評価することが可能になる。
【0168】
そして、この信用指数は、特にパッケージ1の中身が高価な場合、パッケージ1の中身についてユーザによって入力された情報に基づいて、コンピューティングプラットフォーム2によって使用され得る。実際、パッケージ1は最小の信用指数を有するプレーヤ5に任せられるだろう。従って、これにより、パッケージ1、従ってそれに収容された物体を紛失又は損傷するどんな危険も回避される。
【0169】
図8は、どのコンピュータユニット3もパッケージ1に接続されていない第5使用事例を示している。
【0170】
その場合、ユーザは電子作動装置12を押す。その後、パッケージ1は、コンピュータユニット3に向けて第1信号を出したいが、この第1信号は、どのコンピュータユニット3もパッケージ1に関連付けられていないことを考慮すると成功し得ない。
【0171】
所定の待ち時間の後、パッケージ1は発光ダイオードを介してユーザに信号を出す。この信号は、例えば、発光ダイオードの1つの赤色の点滅の形を取る。また、エラーメッセージがパッケージ1の表示装置10に表示されてもよい。
【0172】
ちょうど説明された物体送付システムは多くの利点を有する。
【0173】
主な利点は、物体の送付の円滑性、又は少なくとも命令の円滑な実行にある。
【0174】
実際、ユーザにとって、送付サイクルを命令及び開始できるように、コンピュータアプリケーション4又はウェブサイトに頻繁に又は繰り返し接続することはもはや必要でない。実際、電子作動装置12を押すことは、コンピュータアプリケーション4又はウェブサイトとのこれらのやり取りを除くことを可能にする。
【0175】
そして、電子作動装置12を押すことで、サイクルを開始すること、又は送付サイクル中にパッケージ1又はコンピューティングプラットフォーム2とやり取りすることが可能である。
【0176】
別の利点は、出発座標から到着座標までの物体の運送及び送付が安全であるという事実にある。
【0177】
パッケージ1の識別コード、プレーヤ5の識別コード、及び責任コードの関連付けによって、物体の送付、並びに特に物体及びパッケージ1に対する責任の完全なトレーサビリティを提供することが可能になる。
【0178】
さらに、ブロックチェーンシステム20の使用は送付を安全にする。なぜなら、特に、ブロックの情報がブロックチェーン20に追加されると、それらを変更することはもはやできないからである。換言すれば、プレーヤは、パッケージ1及びその中身に対して悪意を有していたとしても、パッケージ1の自身の所持の形跡を消去できないだろう。
【0179】
さらに、ジオロケーション手段17によって、パッケージ1の位置を直ちに追跡すること、従ってパッケージ1のリアルタイムの追跡を確実にすることが可能になる。
【0180】
タイムスタンプ手段、例えば時計を備えるコンピュータユニット3によって、パッケージ1の状態のそれぞれの変化における詳細を提供することが可能になる。
【0181】
「状態の変化」は、特に、パッケージ1の保管状態から使用状態への移行、プレーヤ5によるパッケージの保持、第1プレーヤ5から第2プレーヤ5へのパッケージ1の移転、及びパッケージに関連付けられた責任コードの変更、又は例えば到着地点若しくは課された管理地点のようなパッケージ1の送付の特定地点への到着を意味する。
【0182】
加えて、送付サイクルが開始されると、パッケージ1を開くことが阻止され得る。そのために、コンピューティングプラットフォームはパッケージに信号を出すようにパラメータ化され、この信号は、パッケージ1によって、閉位置にあるロック装置8に対する阻止信号として解釈される。そして、ロック装置8の阻止解除は、送付サイクルの終わりに自動的に、又はコンピューティングプラットフォーム2による信号の発信によって達成され得る。
【0183】
コンピューティングプラットフォームのパラメータ化は、特定の場所又は送付の所定のステップ中にロック装置8を動かないようにするように実行され得る。
【0184】
加えて、パッケージ1は、特にパッケージになされたいろいろな行為を連続的に記録するために、温度センサ、湿度センサ、加速度センサ、カメラ、圧力センサのようないろいろなセンサを備え得る。
【0185】
特に、送付システムの幾つかの使用サイクル、例えば、
-収集ステップ、移動ステップ、及び配達ステップを備える物体の送付の第1サイクル、
-パッケージが、例えば送付行為に再利用されることを目的として、運送者によって保管されるために送り届けられる、再利用サイクルと呼ばれる第2サイクル、
-物体の受取人がすぐにパッケージを再利用し、それ故、それは、最初の回収ステップ、移動ステップ、及び配達ステップに続く、第3返送サイクル、が提供され得る。
【0186】
また、特定の実施形態によれば、電子作動装置12によって、送付サイクルの終了を通知する信号を送信することが可能になる。その信号で、例えば、パッケージの受領のため、パッケージの受諾のため、又はさらに税金の支払いのための確認が、コンピューティングプラットフォーム2に、従っていろいろなプレーヤ5に、特にパッケージの発送人に通知される。
【0187】
有利に、パッケージ1は、第1無線通信手段9、ジオロケーション手段17(パッケージ1に統合されている場合)、表示装置10、及び通知装置11のような電子手段を稼働状態に保つすることを可能にするバッテリを含む。
【0188】
この送付システムの別の利点は、その環境への影響が小さいことにある。実際、パッケージは、新しい物体の送付に再利用され得、特に無線ジオロケーション手段及び無線通信手段を備え得るため、権限なく捨てられた場合、容易及び迅速に見つけられ得る。
【0189】
最後に、物体送付システムは従来のシステムよりも信頼できる。なぜなら、パッケージ1の1つが送付中に損害を被った場合、幾つかのパッケージが同時に運送される従来のシステムと異なり、影響を受けたパッケージ1しかその送達を遅延させないことが可能だろうからである。実際、従来の送付システムに関して、例えば運送手段が故障した場合、全ての貨物、即ち運送手段に収容された全てのパッケージが遅延して送達されるだろう。しかし、これは、プレーヤ5が団体からの個人又は個人的な移動の機会を利用してパッケージ1を送付する個人である送付サイクルの最後において妥当するだけである。
【0190】
これに対して、送付サイクルの他の部分に関して、パッケージ1は、かたまりで、即ち一度に幾つも運送される。従って、運送中の損害の場合、全てのパッケージ1が同時に影響を受ける。
【手続補正書】
【提出日】2021-08-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体を送付するためのシステムであって、
第1無線通信手段(9)を統合したパッケージ(1)と、
それぞれのパッケージ(1)ごとに送付サイクルの情報をグループ化した少なくとも1つのデータベース(14)を含むコンピューティングプラットフォーム(2)と、を備え、
前記コンピューティングプラットフォーム(2)は、送付サイクル開始命令に基づいてそれぞれのパッケージ(
1)のタイムスタンプ付きジオロケーションをデジタル方式で追跡するようにパラメータ化され、
それぞれのパッケージ(1)は、前記コンピューティングプラットフォーム(2)に第1信号を出すために前記第1無線通信手段(9)に繋がれた電子作動装置(12)を有し、前記第1信号は、前記コンピューティングプラットフォーム(2)によって送付サイクル開始命令として解釈されることを特徴とする、物体送付システム。
【請求項2】
供給網内のプレーヤ(5)によって保持される複数のコンピュータユニット(3)をさらに備え、それぞれのコンピュータユニット(3)は、パッケージ(1)の前記第1無線通信手段(9)と対をなすことを意図された第2通信手段(15)と、それぞれのコンピュータユニット(3)によってロードされることを意図され、前記コンピュータユニット(3)と前記データベース(14)の間でコンピュータデータの交換を可能にするコンピュータアプリケーション(4)とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の物体送付システム。
【請求項3】
前記コンピューティングプラットフォーム(2)は、送付サイクル開始命令に基づいて、少なくとも1つのコンピュータユニット(3)に、パッケージ(1)を取り扱うようにとの要求を出すようにパラメータ化されることを特徴とする、請求項1に記載の物体送付システム。
【請求項4】
前記データベース(14)は、
前記パッケージの出発座標(1)、
前記パッケージの到着座標(1)、
それぞれパッケージ(1)に関連付けられた一連の第1識別コード、
それぞれプレーヤ(5)に関連付けられた一連の第2識別コード、をグループ化することを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載の物体送付システム。
【請求項5】
前記コンピューティングプラットフォーム(2)は、サイクル開始命令、及び前記
コンピュータユニット(3)に含まれるコンピュータアプリケーション(4)を介したプレーヤ(5)による前記取扱要求の受諾に基づいて、パッケージ
(1)の識別コー
ドをプレーヤ
(5)の識別コー
ドと関連付けるようにパラメータ化されることを特徴とする、
請求項3を引用する請求
項4に記載の物体送付システム。
【請求項6】
それぞれの電子作動装置(12)は、前記第1無線通信手段(9)に繋がれ、新たなプレーヤ(5)の前記識別コードを前記パッケージ
(1)の前記識別コー
ドと関連付けるようにとの要求として前記コンピューティングプラットフォーム(2)によって解釈される第2信号を前記コンピューティングプラットフォーム(2)に出すことを特徴とする、請求項4又は5に記載の物体送付システム。
【請求項7】
前記データベース(14)は、それぞれのパッケージ(1)ごとに、前記パッケージ(1)を一時的に担当する前記プレーヤ(5)を識別することを意図された責任コードもグループ化し、前記コンピューティングプラットフォーム(2)は、前記プレーヤ(5)が保持す
るコンピュータユニット(3)に含まれ
るコンピュータアプリケーション(4)を介して、前記パッケージ(1)を一時的に担当する前記プレーヤ(5)が前記パッケージ(1)に対する責任を負っていることを示す信号を受信し、それに応じて、前記プレーヤ(5)の前記識別コードを用いて、前記パッケージ(1)に関連付けられた前記責任コードを変更するようにパラメータ化されることを特徴とする、請求項5又は6に記載の物体送付システム。
【請求項8】
前記パッケージ(1)に関連付けられた前記責任コードの変更を承認又は拒否するようにプログラムされたブロックチェーン(20)を実行することを特徴とする、請求項7に記載の物体送付システム。
【請求項9】
前記コンピューティングプラットフォーム(2)は、前記コンピュータアプリケーション(4)を介して前記プレーヤ(5)に送付情報を送信するようにパラメータ化されることを特徴とする、請求項
2に記載の物体送付システム。
【請求項10】
それぞれのパッケージ(1)は、
前記パッケージ(1)の内部へのアクセスを可能にする開状態と、
前記パッケージ(1)の内部へのアクセスを遮る閉状態と、を取り得るロック装置(8)を備え、
前記ロック装置(8)は、前記第1無線通信手段(9)に繋がれ、前記ロック装置(8)の前記開状態又は前記閉状態を明らかにする第3信号を前記コンピューティングプラットフォーム(2)に送信することを特徴とする、請求項1から9の何れかに記載の物体送付システム。
【請求項11】
前記コンピューティングプラットフォーム(2)は、前記第3信号が前記ロック装置(8)の開状態を明らかにする場合、送付サイクルの開始を禁止するようにパラメータ化されることを特徴とする、請求項10に記載の物体送付システム。
【請求項12】
前記第3信号は前記第1信号と同時に又は略同時に送信されることを特徴とする、請求項
10又は11に記載の物体送付システム。
【請求項13】
それぞれのコンピュータユニット(3)は、それに関連付けられたパッケージ(17)の瞬間のジオロケーション座標を決定し得るジオロケーション手段(17)を備えることを特徴とする、請求項1から12の何れかに記載の物体送付システム。
【請求項14】
それぞれのコンピュータユニット(3)は、前記瞬間のジオロケーション座標を前記パッケージ(1)の前記出発座標及び前記パッケージ(1)の前記到着座標と比較し、前記送付サイクルの進行状態を定めるようにパラメータ化された計算器(19)を備えることを特徴とする、
請求項4を引用する請求項13に記載の物体送付システム。
【請求項15】
それぞれのパッケージ(1)は通知装置(11)を備え、前記コンピューティングプラットフォーム(2)は、
送付サイクルの開始、
前記ロック装置(8)の開状態、
前記パッケージ(8)に関連付けられた前記責任コードの変更、のうちの所定の動きに基づいて、前記通知装置を始動させるようにパラメータ化されることを特徴とする、
請求項7を引用する請求項
10又は11に記載の物体送付システム。
【請求項16】
前記コンピュータユニット(3)は、次の群、
スマートフォン、
コンピュータ、
コンピュータタブレット、に属することを特徴とする請求項
2又は3に記載の物体送付システム。
【請求項17】
物体を運送するための容器を形成するパッケージ(1)であって、前記パッケージ(1)は、
第1無線通信手段(9)と、
コンピューティングプラットフォーム(2)に第1信号を出すために前記第1無線通信手段(9)に繋がれた電子作動装置(12)と、を統合しており、
前記第1信号は前記コンピューティングプラットフォーム(2)によって前記パッケージ(1)の送付サイクル開始命令として解釈される、パッケージ(1)。
【国際調査報告】