(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-18
(54)【発明の名称】移動パネル洗浄機
(51)【国際特許分類】
H02S 40/10 20140101AFI20220111BHJP
B08B 5/02 20060101ALI20220111BHJP
B08B 13/00 20060101ALI20220111BHJP
B08B 5/00 20060101ALI20220111BHJP
B08B 3/02 20060101ALI20220111BHJP
F24S 50/00 20180101ALI20220111BHJP
【FI】
H02S40/10
B08B5/02 A
B08B13/00
B08B5/00
B08B3/02 F
F24S50/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021529399
(86)(22)【出願日】2019-11-27
(85)【翻訳文提出日】2021-07-16
(86)【国際出願番号】 US2019063754
(87)【国際公開番号】W WO2020113105
(87)【国際公開日】2020-06-04
(32)【優先日】2018-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518075118
【氏名又は名称】スチーム テック, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ハートマン, フィリップ ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ハートマン, ジェイムズ エル.
【テーマコード(参考)】
3B116
3B201
5F151
【Fターム(参考)】
3B116AA02
3B116AA31
3B116AA47
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3B116BA02
3B116BA03
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3B201BB95
3B201BB96
3B201BB98
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3B201CB22
3B201CB25
3B201CD42
3B201CD43
5F151JA15
5F151KA07
(57)【要約】
パネルアレイ内の表面の上での平行移動運動のために支持された基部と、パネル保守のためにパネル表面に関連してパネル保守アセンブリを位置付けるために基部に移動可能に搭載された搬器とを有する移動パネル保守ユニットを含む移動パネル保守システム。一実施形態において、移動パネル保守ユニットは、プログラムコードを含む非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体に通信可能に結合されたプロセッサを含む論理コントローラを備え、論理コントローラは、移動パネル保守ユニットの動作を制御するように動作可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動パネル保守ユニットであって、前記移動パネル保守ユニットは、
表面の上での平行移動運動のために支持された基部と、
前記基部に移動可能に搭載された搬器と、
前記搬器に移動可能に搭載されたパネル保守アセンブリと、
プログラムコードを含む非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体に通信可能に結合されたプロセッサを含む論理コントローラと
を備え、
前記論理コントローラは、前記移動パネル保守ユニットの動作を制御するように動作可能である、移動パネル保守ユニット。
【請求項2】
前記論理コントローラは、前記表面の上での前記基部の平行移動運動、前記搬器の移動、または前記パネル保守アセンブリの移動、またはそれらの組み合わせを制御する、請求項1に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項3】
全地球測位システムに通信可能に結合された全地球測位システム受信機をさらに備え、前記全地球測位システム受信機は、全地球測位信号分析器の制御下で、前記表面上の前記移動パネル保守ユニットの場所座標を決定し、前記論理回路は、前記場所座標とパネル場所座標とに基づいて、前記表面の上での前記装置の平行移動運動を発生させ、パネルに近接して前記装置を位置付ける、請求項2に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項4】
前記全地球測位システムによって放出される搬送波の位相測定値をブロードキャストするように動作可能な基地局に通信可能に結合されたリアルタイムキネマティクス受信機をさらに備え、前記全地球測位信号分析器は、前記装置の前記リアルタイムキネマティクス受信機によって受信された前記搬送波の前記位相測定値を前記静止基地局によって受信された前記搬送波の前記位相測定値と比較し、前記全地球測位信号分析器は、前記搬送波の前記位相測定値の比較に基づいて、前記基地局に対する各移動パネル保守ユニットの場所座標を計算する、請求項3に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項5】
前記プログラムコードを前記論理コントローラにサービス提供するように動作可能なサーバコンピュータにネットワークを通して通信可能に結合された電子データ交換機をさらに備えている、請求項1に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項6】
前記電子データ交換機は、パネルアレイデータベースにネットワークを通して通信可能に結合され、前記パネルアレイデータベースは、地理的パネル場所座標、パネル寸法境界の場所座標、パネル平面配向の場所座標のうちの1つ以上のものを含むパネル空間情報を含む、請求項5に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項7】
前記論理コントローラは、パネルに近接して前記移動パネル保守ユニットを位置付けるために、前記表面上の前記移動パネル保守ユニットの場所座標を前記パネル空間情報と比較する、請求項6に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項8】
前記論理コントローラは、パネル寸法境界の場所座標またはパネル平面配向の場所座標を識別し、前記パネル表面に関連して前記パネル保守アセンブリを位置付ける、請求項7に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項9】
前記論理コントローラ、前記基部、前記搬器、または前記パネル保守アセンブリ、またはそれらの組み合わせは、前記パネル表面を横切って前記パネル保守アセンブリを移動させ、パネル保守を実施する、請求項8に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項10】
前記パネル保守ユニットに搭載された1つ以上のナビゲーションセンサをさらに備え、前記1つ以上のナビゲーションセンサは、前記パネル保守ユニットとパネル表面との間の距離に基づいて変動するパネル表面検出信号を発生させ、前記論理コントローラは、前記プログラムコードに基づいて、前記パネル表面検出信号を処理し、前記パネル表面に対して一様な空間関係で前記パネル保守アセンブリを維持し、パネル保守を実施する、請求項9に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項11】
前記ナビゲーションセンサは、前記パネル保守アセンブリの第1および第2の端部に近接して搭載された1つ以上のパネル保守アセンブリ位置センサを備えている、請求項10に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項12】
前記パネル保守アセンブリは、空気流路を提供する空気分配チャネルに接続された送風機デバイスを有する送風機アセンブリを含み、前記送風機デバイスは、空気流を発生させるように動作可能であり、前記パネル保守アセンブリは、前記論理コントローラの制御下で、前記空気分配チャネルの前記空気流路から外向きにパネル表面の方に前記空気流を向けるように前記空気分配チャネルを位置付ける、請求項1に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項13】
前記空気分配チャネルは、開放側チャネルを備え、前記開放側チャネルは、前記パネル表面に面するように構成された開放側を有し、前記送風機は、前記空気分配チャネルの一方の端部に接続されている、請求項12に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項14】
前記パネル保守アセンブリは、前記パネル保守アセンブリから外向きに延びている1つ以上のスイープを含み、前記パネル保守アセンブリは、前記論理コントローラの制御下で、パネル表面に接触するように前記スイープを位置付ける、請求項1に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項15】
前記1つ以上のスイープの各々は、線形ブリッスル保持チャネルを含み、前記線形ブリッスル保持チャネルは、前記パネル表面に接触するために前記線形ブリッスル保持チャネルから外向きに延びている複数のブリッスルを保持している、請求項14に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項16】
前記1つ以上のスイープの各々は、前記パネル保守アセンブリ内に回転可能に搭載されたローラブラシを含み、前記ローラブラシは、複数のブリッスルを保持するローラを含み、前記ローラブラシは、前記複数のブリッスルを前記パネル表面に回転接触させるように動作可能である、請求項14に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項17】
前記パネル保守アセンブリは、前記パネル保守アセンブリを通して振動または発振を伝達し、前記1つ以上のスイープを振動させるための振動ユニットを含む、請求項14に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項18】
前記パネル保守アセンブリは、1つ以上の流体ポートを含み、前記パネル保守アセンブリは、前記論理コントローラの制御下で、流体をパネル表面に送達するように1つ以上の流体ポートを位置付ける、請求項1に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項19】
前記基部によって保持された流体リザーバおよび流体流発生器をさらに備え、前記流体流発生器は、前記流体リザーバから前記1つ以上の流体ポートへの前記流体の流体流を発生させるように動作可能である、請求項18に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項20】
前記流体の流体温度を感知するように配置された流体温度センサと、
前記流体に熱的に結合された流体加熱器と
をさらに備え、
前記論理コントローラは、流体温度センサ信号を処理し、事前選択された流体温度を維持するように前記流体加熱器を動作させるように動作可能である、請求項19に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項21】
前記パネル保守ユニットは、前記パネル保守アセンブリから外向きに延びている1つ以上のワイパをさらに備え、前記パネル保守アセンブリは、前記論理コントローラの制御下で、パネル表面に接触するように前記1つ以上のワイパを位置付ける、請求項19に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項22】
前記移動基部によって保持された流体キャッチをさらに備え、前記流体キャッチは、前記基部の移動によって、パネルに対して、前記パネルから流動する流体を受け止めるような空間関係において配置されている、請求項21に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項23】
前記電子データ交換機は、クライアントコンピューティングデバイスに直接、またはネットワークを通して通信可能に結合し、前記クライアントコンピューティングデバイスは、
地理的空間情報を含むマップデータベースにアクセスし、地理的エリアの視覚的表現を描写することと、
パネルアレイ情報を含むパネルアレイデータベースにアクセスし、前記地理的エリアの視覚的表現内のパネルアレイの視覚的表現を描写することと、
前記全地球測位システムまたはリアルタイムキネマティクスシステムにアクセスし、前記移動パネル保守ユニットの原点場所座標に関連付けられた原点場所アイコンを描写することと
を行うための前記プログラムコードを前記論理コントローラの制御下で実行する、請求項5に記載の移動パネル保守ユニット。
【請求項24】
前記論理コントローラは、前記プログラムコードを実行し、前記クライアントコンピューティングデバイスにおいてユーザコマンドによって入力された前記移動パネル保守ユニットの目的地場所座標に関連付けられた目的地場所アイコンを描写し、前記論理コントローラは、前記原点場所座標と前記目的地場所座標との間の前記表面の上での平行移動運動を発生させるように動作可能である、請求項23に記載の移動パネル保守ユニット。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本国際特許協力条約特許出願は、各々が本明細書に参照することによって本明細書に組み込まれる2019年11月27日に出願された米国仮特許出願第62/771,755号の利益を主張する2019年11月25日に出願された米国非仮特許出願第16/694,954号の継続出願である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
移動パネル保守システムは、移動パネル保守ユニットを含み、移動パネル保守ユニットは、表面上の平行移動運動のために支持された基部と、基部に移動可能に搭載された搬器とを有し、搬器は、パネル保守のためにパネルに関連してパネル保守アセンブリを位置付ける。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】
図1は、1つの搬器アームを有する移動パネル洗浄機の例証的実施形態の斜視図である。
【0004】
【
図2】
図2は、複数の搬器アームを有する移動パネル洗浄機の例証的実施形態の斜視図である。
【0005】
【
図3】
図3は、ハードウェアおよびソフトウェア構成要素を含む移動パネル保守システムの特定の実施形態のブロック図である。
【0006】
【
図4】
図4は、
図3に示されるクライアントコンピューティングデバイスの特定の実施形態の拡大である。
【0007】
【
図5】
図5は、外部筐体の一部が除去された
図1に示される移動パネル洗浄機の例証的実施形態の斜視図である。
【0008】
【
図6A】
図6Aは、
図5に示される移動パネル洗浄機の例証的実施形態の第1の端面立面図である。
【0009】
【
図6B】
図6Bは、
図5に示される移動パネル洗浄機の例証的実施形態の随意の第1の端面立面図である。
【0010】
【
図7A】
図7Aは、
図5に示される移動パネル洗浄機の例証的実施形態の第2の端面立面図である。
【0011】
【
図7B】
図7Bは、
図5に示される移動パネル洗浄機の例証的実施形態の随意の第2の端面立面図である。
【0012】
【
図8】
図8は、
図5に示される移動パネル洗浄機の例証的実施形態の第1の側面立面図である。
【0013】
【
図9】
図9は、
図5に示される移動パネル洗浄機の特定の例証的実施形態の第2の側面立面図である。
【0014】
【
図10】
図10は、
図5に示される移動パネル洗浄機の例証的実施形態の上面平面図である。
【0015】
【
図11】
図11は、
図5に示される移動パネル洗浄機の例証的実施形態の底面平面図である。
【0016】
【0017】
【
図13】
図13は、外部筐体の一部が除去される、
図2に示される移動パネル洗浄機の例証的実施形態の第1の端面立面図である。
【0018】
【
図14】
図14は、
図13に示される移動パネル洗浄機の例証的実施形態の第2の端面立面図である。
【0019】
【
図15】
図15は、
図13に示される移動パネル洗浄機の例証的実施形態の第1の側面立面図である。
【0020】
【
図16】
図16は、
図13に示される移動パネル洗浄機の例証的実施形態の第2の側面立面図である。
【0021】
【0022】
【0023】
【
図19】
図19は、ローラブラシの形態におけるスイープを含むパネル保守ユニットの特定の実施形態の
図6Aに示されるような断面
図19-19である。
【0024】
【
図20】
図20は、ローラブラシの形態におけるスイープと、ワイパと、複数の流体ポートとを含むパネル保守ユニットの特定の実施形態の
図6Aに示されるような断面
図20-20である。
【0025】
【
図21】
図21は、線形スイープの対の形態におけるスイープと、ワイパの対と、線形スイープの対の間で中間に配置される複数の流体ポートとを含むパネル保守ユニットの特定の実施形態の
図6Aに示されるような断面
図21-21である。
【0026】
【
図22】
図22は、ローラブラシの対の形態におけるスイープと、ワイパの対と、ローラブラシの対の間で中間に配置される複数の流体ポートとを含むパネル保守ユニットの特定の実施形態の
図6Aに示されるような断面
図22-22である。
【0027】
【
図23】
図23は、
図12Aに示される移動パネル洗浄機の例証的実施形態に示される流体キャッチおよび流体送達アセンブリの実施形態に含まれる構成要素の図示である。
【0028】
【
図24】
図24は、
図12Aに示される移動パネル洗浄機の例証的実施形態に示される流体リザーバおよび流体加熱システムの実施形態に含まれる構成要素の図示である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
(移動パネル保守システム): 概して、
図1-24を参照すると、パネル保守システム(1)(「システム」とも称される)の実施形態は、移動基部(3)と、搬器アーム(4)と、1つ以上のパネル保守アセンブリ(5)とを含む移動パネル保守ユニット(2)を含むことができる。1つ以上の論理制御回路(8)は、支持表面(9)の上での移動基部(3)の平行移動運動を発生させ、パネル外面(3)に対して空間関係において移動基部(3)、搬器アーム(4)、および1つ以上のパネル保守ユニット(5)を位置付け、必ずしも限定ではないが、異物(7)の除去を含むパネル(6)の保守を可能にするように動作する。1つ以上の論理制御回路(8)は、必ずしも必要ではないが、インターネット(14)、セルラーベースの無線ネットワーク(15)、またはローカルネットワーク(16)等の公衆ネットワーク(13)(個々に、または集合的に、「ネットワーク(13)」)を経由して、直接、または間接的に1つ以上のサーバコンピュータ(19)を通して、1つ以上のクライアントコンピューティングデバイス(11)に通信可能に結合されることができる。ネットワーク(13)は、1つ以上のサーバコンピュータ(19)の非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体(18)内に維持された移動パネル保守プログラム(17)(「プログラム」とも称される)をサポートすることができ、プログラム(17)は、ブラウザベースのオンライン処理によってアクセス可能であるか、または、1つ以上のクライアントコンピューティングデバイス(11)または1つ以上のパネル保守ユニット(2)によってダウンロード可能である。サーバプロセッサ(20)による実行時のプログラム(17)は、1つ以上のクライアントコンピューティングデバイス(11)間の通信を調整し、オンラインまたはオフライン有線または無線接続を確立し、複数のクライアントコンピューティングデバイス(11)と1つ以上の移動パネル保守ユニット(2)との間でプログラム(17)の機能を実装し、プログラム(17)の機能を異なって配分することができる。
【0030】
ここで、主として
図3および4を参照すると、システム(1)、移動パネル保守ユニット(2)、サーバプロセッサ(20)、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体(18)、プログラム(17)の機能を実行するためにサーバプロセッサ(20)の制御下で実行可能な論理のプログラムサブルーチン、モジュール、またはパーティションを含むプログラム(17)、論理制御回路、コントローラ、および実施形態の他の要素が、ブロック図形態において示され得る。さらに、示され、説明される具体的実装は、例示的にすぎず、本明細書に別様に規定されない限り、本開示を実装するための唯一の方法として解釈されるべきではない。加えて、ブロック定義および種々のブロック間の論理の区画化は、具体的実装の例示である。しかしながら、本開示は、多数の他の区画化解決策によって実践され得る。大部分に関して、タイミング考慮事項等に関する詳細は、そのような詳細が、当業者による本開示の完全な理解を取得するために必要ではない場合、省略されている。
【0031】
当業者は、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組み合わせとして実装され得ることを理解するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの可換性を明確に例証するために、種々の例証的構成要素、ブロック、モジュール、回路、および行為が、概して、その機能性の観点から説明される。そのような機能性がハードウェアとして実施されるか、ソフトウェアとして実施されるかは、特定の用途および全体的システム(1)に課された設計制約に依存する。当業者は、特定の用途毎に様々な方法で説明される機能性を実装し得るが、そのような実装決定は、本明細書に説明される実施形態の範囲からの逸脱を引き起こすものとして解釈されるべきではない。
【0032】
ハードウェアで実装されるとき、本明細書に開示される実施形態は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、別々のゲートまたはトランジスタ論理、別々のハードウェア構成要素、または本明細書に説明される機能を実施するように設計されるそれらの任意の組み合わせを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替では、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、モバイルプロセッサ、または状態マシンであり得る。本明細書に説明される実施形態に関するプロセスを実行するためのソフトウェアを実行するとき、汎用プロセッサは、そのようなプロセスを実行するために構成される専用プロセッサと見なされるべきである。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、またまたは任意の他のそのような構成の組み合わせとしても実装され得る。
【0033】
加えて、実施形態は、フローチャート、フロー図、構造図、またはブロック図として描写されるプロセスの観点から説明され得ることに留意されたい。フローチャートは、動作行為を連続的プロセスとして説明し得るが、これらの行為のうちの多くは、別のシーケンスにおいて、同時に、または実質的に並行して実施されることができる。加えて、行為の順序は、再配置され得る。プロセスは、方法、機能、プロシージャ、サブルーチン、またはサブプログラムに対応し得る。さらに、本明細書に開示される方法は、ハードウェア、ソフトウェア、または両方において実装され得る。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体(18)上の1つ以上の命令またはコードを含むプログラム(17)として記憶または伝送され得る。コンピュータ読み取り可能な媒体(18)は、コンピュータ記憶媒体と、1つの場所から別のものへのコンピュータプログラム(17)の転送を促進する任意の媒体を含む通信媒体とを含む。
【0034】
「第1」、「第2」等の指定を使用する本明細書の要素の任意の言及は、そのような限定が明示的に記載されない限り、それらの要素の数量または順序を限定しないことを理解されたい。むしろ、これらの指定は、2つ以上の要素または要素の事例を区別する便宜的な方法として本明細書に使用され得る。したがって、第1および第2の要素の言及は、2つのみの要素が採用され得ること、または第1の要素がある様式で第2の要素に優先されなければならないことを意味しない。加えて、別様に記載されない限り、要素の組は、1つ以上の要素を備え得る。
【0035】
(全地球測位システム): ここで、主として
図3および4を参照すると、特定の実施形態において、システム(1)は、全地球測位システム(21)(「GPS(21)」)とさらに通信することができる。システム(1)内の複数のクライアントコンピューティングデバイス(11)の各々および複数の移動パネル保守ユニット(2)の各々は、GPS(21)に動作可能に結合された全地球測位受信機(22)をさらに含むことができる。用語「全地球測位システム(21)」は、本発明の目的のために、プログラム(17)の全地球測位受信機(22)およびGPS信号分析器(25)の動作によって、1つ以上の移動パネル保守ユニット(2)の各々の中または複数のクライアントコンピューティングデバイス(11)の各々の中の全地球測位信号受信機(22)の経度「x」(26’)、緯度「y」(26’’)、または高度「z」(26’’’)のうちの1つ以上のものを含む複数の移動パネル保守ユニット(2)の各々およびクライアントコンピューティングデバイス(1)の各々の場所座標(26)の決定をもたらし、その場所座標(26)が、複数のクライアントコンピューティングデバイス(11)と複数の移動パネル保守ユニット(2)との間で共有され得る衛星測位信号(24)を各々が伝送する複数の地球周回衛星(23)を意味する。
【0036】
特定の実施形態において、GPSシステム(21)は、システム(1)内の複数のクライアントコンピューティングデバイス(11)の各々および複数の移動パネル保守ユニット(2)の各々が、RTK受信機(186)をさらに含み得るリアルタイムキネマティクスシステム(27)(「RTK」)の使用によって、拡張されることができる。静止基地局(28)は、1つ以上の移動パネル保守ユニット(2)と通信する。静止基地局(28)は、それがGPS(21)から観察する搬送波の位相を再ブロードキャストし、移動パネル洗浄機(2)は、GPS信号分析器(25)の動作によって、搬送波のそれら自身の位相測定値を静止基地局(28)から受信されたものと比較する。これは、GPS信号分析器(25)による静止基地局(28)に対する各移動パネル保守ユニット(2)の相対的場所座標(26)の計算を可能にする。典型的な公称正確度は、水平に約1センチメートルおよび垂直に約2センチメートルであり得る。
【0037】
(マップデータベース): 再び、主として
図3および4を参照すると、特定の実施形態において、システム(1)は、空間情報(30)を記憶およびサービス提供するマップデータベース管理システム(29)(「マップデータベース(29)」とも称される)をさらに含むことができる。例証的例として、マップデータベース(29)は、地理的平面マップ、3次元マップ、気候マップ、地政学的マップ等のうちの1つ以上のもの形態をとり得るグラフィカル2または3次元空間情報(31)の形態における空間情報(30)の読み出しおよび描写を可能にするためにアクセス可能なGOOGLE MAPS(登録商標)、MAPQUEST(登録商標)、または他のマップデータベースのうちの1つ以上のものを備えていることができる。特定の実施形態において、空間情報(30)は、描写される縮尺において、州、郡、市、町、または住宅エリア等のある地理的および行政的境界を含むグラフィカル地理的平面マップとして描写されることができ、縮尺を大きくすると、道路、人工構造物をさらに描写することができ、システム(1)のある実施形態の場合、個々のパネル(6)またはパネルアレイ(6’)の境界をさらに描写することができる。
【0038】
(パネルおよびパネルアレイ): ここで、主として
図1-4を参照すると、特定の実施形態において、パネルアレイ(6’)は、複数のパネル(6)を含むことができる。特定の実施形態において、パネル(6)またはパネルアレイ(6’)は、ソーラーパネルまたはソーラーパネルアレイであり得、各パネル(6)(または両面パネル)は、入射する日光(または反射される日光またはそれらの組み合わせ)を受け取る光透過層(32)(または対向する光透過層)を含むことができる。パネルアレイ(6’)または各パネル(6)は、必ずしも必要ではないが、地面搭載支持構造(33)上に配置されることができる。地面搭載支持構造(33)は、不動固定傾斜パネル(6)を提供することができるか、または、1軸、2軸、または3軸太陽追尾装置(34)を使用することができ、太陽追尾装置(34)は、入射する日光とパネル(21)の光透過層(32)との間の入射角を最小化するために太陽のほうにパネルアレイ(6’)または複数のパネル(6)の各々を向けるように動作する。本明細書に説明される特定の例証的例は、光透過層(32)を通して入射する日光を受け取る構造を有するパネル(6)(交流に変換され、電気グリッド(35)に供給され得る直流を生成する太陽光発電パネル(6’’)、または日光を吸収することによって、空間加熱、温水の生成、または水蒸気タービンの使用による、電気グリッド(35)に供給される電気の発生のための水蒸気の生成のために循環導管内を流動する循環流体に伝達され得る熱を吸収する太陽熱収集器パネル(6’’’)等)を含むが、これは、パネル(6)が、ミラー材料、パネル筐体、グレイジング材料、外装材料、または舗装材料等の移動パネル保守ユニット(2)の動作によってアクセス可能な物体または構成要素の外面を定義する実施形態を除外することを意図していない。本発明の目的のために、用語「パネルアレイ(6’)」は、一般的な地理的場所において群において配置された1つまたは連結された収集パネル(6)を意味する。
【0039】
(パネルアレイデータベース): 再び、主として
図3および4を参照すると、特定の実施形態において、システム(1)は、必ずしも必要ではないが、パネルまたはパネルアレイデータ(27)を含むパネルアレイデータベース(36)をさらに含むことができる。パネルアレイデータ(37)は、以下のうちの1つ以上を含むパネルまたはパネルアレイ空間情報(38)を含むことができる:パネルアレイ場所座標(39)(経度「x」、緯度「y」、高度「z」);パネルアレイ(6’)の寸法境界またはパネル(6)の寸法境界、または光透過層(32)の寸法境界を定義するパネル場所座標(40);または、光透過層(32)の現在のパネル配向平面(41);または、それらの組み合わせ。プログラム(17)のパネルアレイデータモジュール(12)は、パネルアレイデータ(37)を読み出し、1つ以上の移動パネル洗浄機(2)の論理制御回路(8)にダウンロードするように機能することができる。
【0040】
(クライアントコンピューティングデバイス): 再び、主として
図3および4を参照すると、システム(1)の実施形態は、必ずしも必要ではないが、1つ以上のクライアントコンピューティングデバイス(11)を含むことができ、1つ以上のクライアントコンピューティングデバイス(11)の各々は、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体(43)に通信可能に結合されたクライアントデバイスプロセッサ(42)を含み、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体(43)は、システム(1)内のクライアントコンピューティングデバイス(11)の機能性を実装するために、全体的または部分的にプログラム(17)を含むコンピュータ実行可能命令を含む。プロセッサは、例として、APPLE(登録商標) A13 Bionic、Qualcomm Snapdragon 855+、Kirin 990 5G、Samsung Exynos 9825、Intel Atom、およびIntel Core M等、多くの場合、モバイルプロセッサと称される、モバイルコンピュータのための中央処理ユニットであり得る。クライアントコンピューティングデバイス(3)は、例証的例として、デスクトップコンピュータデバイスまたはパーソナルコンピュータ、スレートコンピュータ、タブレットまたはパッドコンピュータ、セルラー電話、携帯情報端末、スマートフォン、プログラマブル家庭用電子機器、またはそれらの組み合わせ等のモバイルコンピュータデバイスであり得る。プログラム(17)は、サーバコンピュータ(19)からクライアントコンピューティングデバイス(11)にアクセスまたはダウンロードされ、クライアントコンピューティングデバイス(11)およびクライアントコンピューティングデバイスユーザ(44)(「ユーザ(44)」とも称される)が、用途に応じてオンラインまたはオフラインであるかにかかわらず、システム(1)の機能性にアクセスすることを可能にすることができる。
【0041】
特定の実施形態において、プログラム(17)は、サーバプロセッサ(20)の制御下で、複数のクライアントコンピューティングデバイス(11)の各々の間で異なってシステム(1)の機能性を実装することができる。例証的例として、プログラム(17)は、プログラム(17)の管理者ユーザ(44A)管理者機能(44A’)を、1つ以上の移動パネル洗浄機(2)の論理制御回路(8)に通信可能に結合され得るクライアントコンピューティングデバイス(44A”)(「管理者コンピューティングデバイス(44A”)とも称される」)の第1のサブセットに配分し、複数の移動パネル洗浄機(2)の各々の移動を制御および監視することができ、非管理者ユーザ(44B)非管理者機能(44B’)をクライアントコンピューティングデバイス(44B”)(「非管理者コンピューティングデバイス(44B”)」)の第2の組に配分することができ、それは、例として、非管理者ユーザ(44B)がパネルアレイデータ(37)をパネルアレイデータベース(36)またはマップデータベース(29)にアップロードすることに限定する、または1つ以上の移動パネル保守ユニット(2)の移動に関する要求を管理者コンピューティングデバイス(44A)に行い、複数の移動パネル保守ユニット(2)のサブセットの移動を監視するが、複数の移動パネル保守ユニット(2)の論理制御回路(8)との通信結合を禁止することができる。
【0042】
(ユーザインターフェース): 特定の実施形態において、1つ以上のクライアントコンピューティングデバイス(11)の各々は、MicrosoftのINTERNET EXPLORER(登録商標)、GOOGLE CHROME(登録商標)等のブラウザ(45)を含むことができ、それは、「ハイパーテキストマークアップ言語」(HTML)においてフォーマットされるマルチメディアコンテンツをダウンロードおよびレンダリングするように機能する。この環境では、サーバコンピュータ(19)は、ユーザインターフェース(46)の最も重要な部分を実装するようにプログラムされることができる。これらの実施形態に関して、ユーザインターフェース(46)を実装するユーザインターフェースモジュール(47)を含むプログラム(17)は、サーバ(19)内に常駐することができ、システム(1)内の1つ以上のクライアントコンピューティングデバイス(11)は、ブラウザ(45)を使用し、ダウンロードされたコンテンツを単純に受信し、サーバコンピュータ(19)に戻るようにユーザコマンド(48)を中継することができる。サーバコンピュータ(19)は、追加のコンテンツをフォーマットし、追加のコンテンツを要求するクライアントコンピューティングデバイス(11)にダウンロードすることによって応答することができる。
【0043】
他の実施形態において、サーバコンピュータ(19)は、主として、画像およびデータのソースとして使用されることができ、ユーザインターフェース(46)を実装する主要な責任は、複数のクライアントコンピューティングデバイス(11)の各々に課される。これらの実施形態に関して、1つ以上のクライアントデバイス(11)の各々は、ユーザインターフェース(46)を実装するプログラム(17)を実行し、サーバコンピュータ(19)から画像およびデータを読み出すことができる。この説明における例証的例は、あるタイプのデータをあるサーバコンピュータ(19)に属するとし得るが、明確化のために、種々のタイプのデータが、1つのサーバコンピュータ(19)内に常駐し得ること、または、1つのタイプのデータが複数のサーバコンピュータ(19)間に分散され得ること、本発明の実施形態が用途に応じて多かれ少なかれサーバコンピュータ(19)を利用し得ることを理解されたい。プログラム(17)は、システム(1)内で共通フォーマットにおいて1つ以上のサーバコンピュータ(19)から取得された画像およびデータを提供するようにさらに動作する。
【0044】
ユーザ(44)(44A)(44B)は、キーボード等の入力デバイス(49)、マウス等のポインティングデバイスを通して、クライアントコンピューティングデバイス(11)のうちの1つ以上のものにコマンドおよび情報(集合的に、「ユーザコマンド(48)」)を入力することができるが、しかしながら、限定ではないが、マイクロホン、ジョイスティック、ゲームパッド、タッチスクリーン、またはそれらの組み合わせを含むユーザ(44)アクションをコマンドおよび情報に変換する任意の方法またはデバイスが、利用されることができる。特定の実施形態において、ユーザインターフェース(46)は、部分的にクライアントコンピューティングデバイス(11)の表示面(50)上の双方向性グラフィカルユーザインターフェース(46’)として提示されることができる。表示面(50)に加えて、1つ以上のクライアントコンピューティングデバイス(11)の各々はさらに、スピーカおよびプリンタ等の他の周辺出力デバイス(51)を含むことができる。
【0045】
「ユーザコマンド」は、ユーザ(44)がコマンドの使用を通してアプリケーション機能を動作させると発生し、コマンドの使用は、例えば、ポインタがグラフィックユーザインターフェース(46’)内に表示される制御アイコン(または機能をアクティブにする他の双方向性フィールド)の上に位置したままで左マウスボタンを押すことまたは離すことを含み得る。しかしながら、「ユーザコマンド」は、ポインタが制御アイコンにわたって位置したままマウス上の左ボタンを押すことおよび離すことに限定されることを意図しておらず、むしろ、「ユーザコマンド」は、1つまたは複数の制御アイコンの選択を通したものかどうかにかかわらず、それを通してグラフィックユーザインターフェース(46’)を実装するユーザインターフェースモジュール(47)を含むプログラム(17)(または他のプログラム、アプリケーション、モジュール等)の機能がアクティブ化または実施され得るユーザ(44)によるコマンドを幅広く包含することを意図している。
【0046】
(移動パネル保守ユニット): ここで、概して、
図1-23を参照すると、移動パネル保守ユニット(2)の実施形態は、個々に、または組み合わせて、支持表面(9)の上での平行移動運動のために支持された移動基部(3)(「基部(3)」とも称される)と、基部(3)に移動可能に搭載された搬器アーム(4)(「搬器(43)」とも称される)と、支持表面(9)の上での基部(3)の平行移動運動によって、搬器(43)の移動によって、またはパネル保守アセンブリ(5)の向きによって、またはそれらの組み合わせによってパネル(6)、パネルアレイ(6’)、またはパネル(6)の表面または光透過層(32)に関連して位置付けられ得るパネル保守アセンブリ(5)とを含むことができる。
【0047】
(移動基部)
【0048】
(移動基部駆動アセンブリ)再び、概して、
図1-18を参照し、具体的に
図6Aおよび6B、および7Aおよび7Bを参照すると、移動基部(3)の実施形態は、支持表面(9)の上での操向可能平行移動運動を可能にするように構成されたサスペンションシステム(53)と相互接続されたシャーシ(52)を含むことができる。サスペンションシステム(53)は、シャーシ(52)との空間配置において配置される、空間的に固定されたばねで接続される、または旋回的に搭載される車軸(54)を有することができる。車輪(55)は、車軸(54)に回転可能に搭載されることができる。特定の実施形態において、車輪(55)は、必ずしも必要ではないが、無限軌道(57)に係合し、それを駆動する、1つ以上の駆動スプロケット(56)として構成されることができる。シャーシ(52)は、駆動モータ(58)(電動または燃料動力源またはそれらの組み合わせにかかわらず)とギヤボックス(59)とをさらに支持することができ、ギヤボックス(59)は、移動基部(3)の少なくとも1つの車輪(55)または無限軌道(57)に係合される駆動スプロケット(56)を回転駆動し、支持表面(9)の上で移動基部(3)を推進するように構成されている。特定の実施形態において、ステアリングリンケージ(60)が、ステアリングアクチュエータ(61)を旋回的に搭載された車軸(54)に回転可能に搭載された少なくとも1つの車輪(55)と相互接続することができる。ステアリングアクチュエータ(61)は、押す力または引く力をステアリングリンケージ(60)に加え、旋回マウントのまわりで少なくとも1つの車輪(55)を旋回させ、支持表面(9)の上で移動基部(3)を操向する。他の実施形態において、異なる速度で駆動される2つの無限軌道(57)が、支持表面(9)の上で移動基部(3)を操向するために、押し引き力を提供するように作動することができる。図に描写される移動基部(3)の例証的実施形態は、無限軌道(57)を含むが、これは、車軸(54)上で旋回する車輪(55)、スキーおよび駆動軌道、または支持表面(9)の上で移動基部(3)を推進するための他の手段を有する実施形態を除外することを意図していない。
【0049】
(ナビゲーションセンサ): ここで、概して、
図1-24を参照すると、移動基部(3)は、パネル(6)またはパネルアレイ(6’)内の各パネル(6)に対する空間関係における移動パネル保守ユニット(2)の位置を感知し、パネル(6)、パネル(6)の配向平面(41)、または各パネル(6)の光透過層(32)に関連するパネル保守アセンブリ(5)の配向を可能にするために、1つ以上のナビゲーションセンサ(62)(「NS」)を含むことができ、ナビゲーションセンサ(62)は、必ずしも必要ではないが、例証的例として、ライダセンサ、画像センサ(カメラ)、赤外線センサ(赤外線カメラ)、加速度計、静電容量または静電容量変位センサ、ドップラ効果センサ、渦電流センサ、誘導センサ、磁気、光電センサ、反射率センサ、レーザ距離計センサ、赤外線センサ、電荷結合センサ、レーダセンサ、ソナー、超音波センサ、光ファイバセンサ、ホール効果センサ、タッチスイッチ、またはそれらの組み合わせを含む。
【0050】
(環境センサ): 再び、概して、
図1-24を参照すると、移動パネル洗浄機(2)は、必ずしも必要ではないが、温度センサ、雪センサ、雨センサ、湿度センサ、露警告センサ、日射計センサ、微粒子センサ、パネル反射率センサ、パネル光透過率センサ、またはそれらの組み合わせを含む環境条件(64)を監視するための1つ以上の環境センサ(「ES」)(63)を含むことができる。
【0051】
(流体リザーバ): 再び、概して、
図1-24を参照すると、シャーシ(52)の実施形態は、必ずしも必要ではないが、ある量のパネル洗浄流体(66)を含むように適合された流体リザーバ(65)をさらに支持することができ、パネル洗浄流体(66)は、パネル(6)(またはパネル筐体または光透過層(32)等のパネル(6)の構成要素)と適合し、またはパネル(6)を取り囲む環境条件(64)(例証的例として、温度、湿度、風、雨、雪、微粒子、汚染物質等)と適合し、またはそれらの組み合わせである。特定の実施形態において、流体リザーバ(65)は、必ずしも必要ではないが、1つまたは複数の流体チャンバ(67)を含むことができ、各々は、ある量のパネル洗浄流体(66)(同じ流体か、異なる流体にかかわらず)を別個に含み、パネル洗浄流体は、別個に、または比例的に混合され、流体リザーバ(65)から送達され得る。特定の実施形態において、流体リザーバ(65)は、(再充填可能または使い捨てにかかわらず)1つ以上の流体容器(69)を嵌め合って受け取るように構成された流体リザーバ筐体(68)の形態をとることができる。流体容器(69)は、除去され、同一または異なるパネル洗浄流体(66)または流体混合物を含む追加の流体容器(69)によって連続的に交換されることができる。
【0052】
(流体): 例証的例として、パネル洗浄流体(66)は、水、アルコール(一価アルコール、メタノール、エタノール、イソプロパノール、二価アルコール、ジエチレングリコール、1,2プロピレングリコール、ジプロピレングリコール)の水溶液、二価エーテル、アルキルフェノキシポリエタノキシエタノール、エチレンジアミン、エチレンオキサイド、イオン性または非イオン性界面活性剤、ポリリン酸塩、アンモニア、洗剤、塩化メチレン、モノアルキルエーテル、アルカリ金属リン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、またはそれらの組み合わせを備えていること、またはそれらから成ることができるが、しかしながら、このリストは、パネル(6)(またはパネル構成要素)のタイプ、周囲環境条件(64)、または保守時にパネル(6)上に配置される異物(59)(細片、微粒子、汚染物質、水分、霜、雪、または他のタイプの異物(7))のタイプに応じて利用され得るパネル洗浄流体(66)に関して網羅的であることを意味していない。
【0053】
(流体加熱器): ここで、主として
図3、12A、23、および24を参照すると、特定の実施形態において、流体加熱器(70)が、パネル洗浄流体(66)の温度を上昇させるために、流体リザーバ(65)内に含まれること、またはそれから送達されるパネル洗浄流体(66)と熱的に結合されることができる。特定の実施形態において、パネル洗浄流体(66)は、ある量の水蒸気に変換されるある量の水等の加熱ガス(71)を発生させるために十分に加熱されることができる。流体加熱器(70)は、多数かつ多種多様な形態をとることができる。一例証的例として、流体加熱器(70)は、流体リザーバ(68)内に直接配置される浸漬加熱器(72)であり得るか、または、さらなる例証的例として、加熱器入口ポート(75)から加熱器出口ポート(76)への流体流路を画定する1つまたは複数の別個の直列接続加熱チャンバ(74)を含む流体リザーバ(65)とは別個の循環加熱器(73)であり得る。各加熱チャンバ(74)は、1つ以上の電気浸漬加熱要素(72)を具備することができ、流体温度(77’’)を示す流体温度信号(77’)を生成するための流体温度センサ(77)をさらに提供することができる。各加熱チャンバ(74)の浸漬加熱要素(72)は、流体温度センサ(77)の各々からの流体温度信号(77’)に応答して、(プロセッサ(20)とは別個の、またはその制御下の)流体温度コントローラ(78)によって独立して制御されることができ、それは、その加熱チャンバ(74)内の感知された流体温度(77’’)が、事前選択された流体温度(77’’)を下回る場合のみ、流体リザーバ(65)内または加熱チャンバ(74)内の浸漬加熱要素(72)が、通電されることを可能にする。通電される浸漬加熱要素(72)の数は、流体流率、事前選択された流体温度、および浸漬加熱要素(72)の加熱能力のうちの1つ以上のものに基づいて調整されることができる。流体加熱器(70)のこの特定の説明は、パネル洗浄流体(66)の温度を上昇させる他のデバイスまたは方法の使用を除外することを意図しておらず、流体(66)の温度を上昇させる任意の様式が、特定の用途を満たすために利用されることができる。
【0054】
別の例証的例として、流体加熱器(70)は、流体リザーバ(65)に流体的に結合された触媒床(79)の形態をとることができる。触媒床(79)は、第7、8、9、10、または11族遷移金属の形態における触媒(80)を支持する内面を有する。流体リザーバ(65)から送達されるパネル洗浄流体(66)は、約0.2:1~約6:1の比率における過酸化物と有機化合物との混合物の形態であり得る。反応は、発熱性であり得、したがって、反応が開始した後、それは、追加の熱入力を殆どまたは全く伴わずに継続し得る。触媒床(79)は、加熱ガスまたは加熱液体蒸気の形態における水、水素、二酸化炭素、および一酸化炭素の生成物を用いて、約150℃~250℃の温度を達成することができる。
【0055】
(流体流発生器): 再び、主として
図3、12A、23、および24を参照すると、シャーシ(52)は、必ずしも必要ではないが、流体リザーバ(65)内に含まれるパネル洗浄流体(66)の流体流を発生させるように動作可能な流体流発生器(81)をさらに支持することができる。例証的例として、流体流発生器(81)は、流体リザーバ(65)の内側に位置する水中ポンプまたは流体リザーバ(65)の外側に位置するポンプの形態をとることができる。一例証的例として、流体流発生器(81)は、BAT,Inc.から入手可能な密閉ポンプチャンバを伴う磁気駆動モータを有する12ボルト流体循環ポンプであるPN ACP3またはPN ACP3-16であり得る。
【0056】
(流体キャッチ): 再び、主として
図1および12Aを参照すると、シャーシ(52)の実施形態は、必ずしも必要ではないが、流体キャッチ(82)をさらに支持することができる。特定の実施形態において、流体キャッチ(82)は、キャッチ開放エリア(85)を画定する導管開放端(84)において終端する1つまたは複数の開放端キャッチ導管(83)を含むことができる。特定の実施形態において、導管開放端(84)は、必ずしも必要ではないが、長く細い開放されたレセプタクルとして構成されることができる。流体キャッチ(82)は、移動基部(3)の場所によって、パネル保守中にパネル(6)からパネル洗浄流体(66)(または融解した雪または氷、雨、または露等の他の流体)を受け止めるように、整列させられることができる。流体キャッチ(82)は、キャッチ導管(86)によって流体キャッチリザーバ(87)に接続されることができる。流体キャッチ(82)内に受け止められたパネル洗浄流体(66)(または他の流体)は、キャッチ導管(86)を通り、キャッチリザーバ(87)によって受け取られることができる。特定の実施形態において、キャッチリザーバ(87)によって受け取られたパネル洗浄流体(66)は、パネル洗浄流体(66)中で運搬される微粒子を除去するために、流体フィルタアセンブリ(88)を通過することができ、再使用のために流体リザーバ(65)に戻され得る。主として
図12Aを参照すると、流体キャッチ支持体(89)は、2または3次元キャッチジンバル(90)の動作によって、移動基部(3)のシャーシ(52)に対して空間的に固定された不動関係において、または移動可能関係において流体キャッチ(82)を配置することができる。キャッチ支持体(89)の移動と協調される移動基部(3)は、パネル(6)の寸法境界およびパネル(6)の現在の配向平面(41)またはパネル(6)の光透過層(32)に関連して位置し、対応して、パネル(6)に関連する位置に流体キャッチ(82)を配置し、パネル(6)またはパネル(6)の光透過層(32)の表面から流動するパネル洗浄流体(66)(または他の流体)の全てまたは一部が、流体キャッチ(82)によって受け取られることを可能にすることができる。
【0057】
(ガス流発生器): 再び、主として
図12Aおよび23を参照すると、シャーシ(52)は、必ずしも必要ではないが、ガス(92)の流動を発生させるように動作可能なガス流発生器(91)をさらに支持することができる。ガス流発生器(79)は、断続的なデューティサイクルを有するコンプレッサまたは連続したデューティサイクルを有するガスポンプ、または真空ポンプ、またはそれらの組み合わせの形態をとることができるが、これらの例証的例は、ガス(92)の流動を発生させ得る他のデバイスを排除することを意図していない。典型的に、ガス(93)は、大気ガスの混合物を備えているであろうが、しかしながら、この例は、移動基部(3)によって運ばれる容器内の他の精製ガスまたはガスの混合物の使用を除外しない。
【0058】
(電源): 再び、主として
図3、6A、6Bを参照すると、シャーシ(45)は、移動パネル保守ユニット(2)の構成要素の動作のための電源(82)をさらに支持することができる。電源(82)は、交流源または直流源、またはそれらの組み合わせの形態をとることができ、それらは、電気を電気取出口に送達するための相互接続されたネットワークのうちの1つ以上のものによって提供されるか、または、発電機、交流機、バッテリ(213)等によって発生させられる。
【0059】
(基部塔): ここで、主として
図5-18を参照すると、特定の実施形態において、シャーシ(52)は、塔の第1の端部(95)から上向きに延び、塔の第2の端部(96)において終端する塔(94)をさらに支持することができる。特定の実施形態において、塔の第1の端部(95)は、移動基部(3)に関連して不動的に固定されることができ、移動基部(3)の移動は、x平面およびy平面内に塔(94)を位置付け、パネル(6)に関連して垂直軸のまわりで(z平面内で)塔を回転させることができる。塔の第2の端部(96)は、搬器アーム回転軸(98)を画定する搬器アームピボット(97)を支持し、搬器アーム回転軸(98)のまわりで搬器アーム(4)が、パネル保守のためにパネル(6)に対して空間関係においてパネル保守アセンブリ(5)を配置するために回転する。描写される塔(94)は、搬器アームピボット(97)を支持する対向する間隔を置かれた関係において配置されたピボット軸受面の対(101)(102)を有する複数の横材(100)によって堅く固定された関係において配置された複数の直立部材(99)を含むが、しかしながら、これは、ピボット軸受面の対(101)(102)のための他の形態の構造的支持を提供する実施形態を除外することを意図していない。複数の搬器アーム(4)(4’)を含む特定の実施形態において、塔(94)は、複数のピボット軸受面の対(101)(102)を支持することができ、ピボット軸受面の対(101)(102)の各々は、対応する搬器アームピボット(97)を支持するように構成され、搬器アーム(4)(4’)は、アームピボット(97)のまわりで旋回する。
【0060】
(搬器アーム): 特定の実施形態において、搬器アーム(4)(4’)は、搬器アームの第1および第2の端部(103)(104)間に配置される搬器アーム長さを有する細長い構造を備えている。図に示される搬器アーム(4)(4’)は、フレームワーク横材(106)によって相互接続される複数の細長い耐荷フレームワーク部材(105)を含むフレームワークを描写するが、実施形態は、搬器アームの第1の端部(103)の近位の搬器アームピボット(97)のまわりで回転し、搬器アームの第2の端部(104)の近位のパネル保守ユニット(5)の荷重に耐え得る任意の細長い構造を備えていることができる。特定の実施形態において、搬器アーム(4)(4’)は、搬器アームの第1の端部(103)の近位の搬器アームピボット(97)に旋回的に結合するように構成されることができる。搬器アーム(4)は、搬器アームピボット(97)のまわりで搬器アーム回転軸(98)から外向きに延び、搬器アームの第1の端部(103)において終端することができる。延びている搬器アーム(4)は、搬器アームアクチュエータ(107)に結合されることができ、搬器アームアクチュエータ(107)は、搬器アームピボット(97)のまわりで搬器アーム(4)を回転させ、対応して、搬器アームの第2の端部(104)を移動させるように動作可能である。図に示されるように、搬器アームアクチュエータ(107)は、必ずしも必要ではないが、搬器アームの第1の端部(103)に近接して結合されるアクチュエータの第1の端部(108)を有し、移動基部(3)、塔(94)、シャーシ(52)、または基部筐体(110)に結合されるアクチュエータの第2の端部(109)を有する搬器アーム線形アクチュエータ(107’)であり得る。動作時、搬器アーム線形アクチュエータ(107’)は、アクチュエータ長さにおいて増加または減少し、対応して、搬器アームピボット(97)のまわりで搬器アーム(4)を回転させ、搬器の第2の端部(104)を対向する方向に移動させることができる。特定の実施形態において、搬器アーム線形アクチュエータ(107’)は、必ずしも必要ではないが、送りナットまたはボールナットを伴う送りねじに結合されたモータであり得、送りナットは、それが、搬器アームピボット(97)のまわりで搬器アーム(4)を回転させるために、回転運動を線形変位に変換するように回転するとき、送りねじに沿って進行する。特定の実施形態において、搬器アーム線形アクチュエータ(107’)は、必ずしも必要ではないが、本質的に線形運動を生成する油圧または空気圧シリンダであり得る。代替として、搬器アームアクチュエータ(107)は、搬器アームピボット(97)のまわりで搬器アーム(4)を回転させるように動作する、任意の機構を備えていることができ、例証的例として、以下を含む:カムアクチュエータ、ウィンチ、車輪および車軸、または、サンギヤ(サンギヤは、プラネットギヤを駆動し、プラネットギヤは、対応して搬器アームピボットのまわりでリングギヤを駆動し、それは、対応して搬器アーム(4)を回転させる)。
【0061】
搬器アーム(4)(4’)は、搬器アームの第2の端部(104)に近接して対向する間隔を置かれた関係において配置されたピボット軸受面の対(111)(112)を支持し、第2の端部(104)は、パネル保守アセンブリ回転軸(114)を画定するパネル保守アセンブリピボット(113)を支持し、パネル保守アセンブリ回転軸のまわりで、パネル保守アセンブリ(5)は、パネル保守のためにパネル(6)に対して空間関係においてパネル保守アセンブリ(5)を配置するために回転可能である。パネル保守アセンブリアクチュエータ(115)が、搬器アームの第2の端部(104)に近接して搬器アーム(4)とパネル保守アセンブリ(5)との間に配置されることができる。パネル保守アセンブリアクチュエータ(115)は、パネル保守ユニットピボット(113)のまわりでパネル保守アセンブリ(5)を回転させ、対応して、パネル保守のためにパネル(6)に対する空間関係でパネル保守アセンブリの第1の端部(116)およびパネル保守アセンブリの第2の端部(117)の場所を調節するように動作させられることができる。図に示されるように、パネル保守アセンブリアクチュエータ(115)は、必ずしも必要ではないが、搬器アームの第2の端部(104)に近接して結合されるアクチュエータの第1の端部(118)を有し、パネル保守アセンブリ(5)に結合されるアクチュエータの第2の端部(119)を有するパネル保守アセンブリ線形アクチュエータ(115’)であり得る。動作時、パネル保守アセンブリ線形アクチュエータ(115’)は、アクチュエータ長さにおいて増加または減少し、対応して、パネル保守ユニットピボット(113)のまわりでパネル保守アセンブリ(5)を回転させ、保守アセンブリの第1および第2の端部(116)(117)を対向する方向に移動させることができる。特定の実施形態において、パネル保守アセンブリ線形アクチュエータ(115’)は、必ずしも必要ではないが、送りナットまたはボールナットを伴う送りねじに結合されたモータであり得、送りナットは、送りナットが、パネル保守ユニットピボット(113)のまわりでパネル保守ユニット(5)を回転させるように回転運動を線形変位に変換するために回転すると、送りねじに沿って進行する。特定の実施形態において、パネル保守アセンブリ線形アクチュエータ(115’)は、必ずしも必要ではないが、本質的に線形運動を生成する油圧または空気圧シリンダであり得る。代替として、パネル保守アセンブリアクチュエータ(115)は、パネル保守ユニットピボット(113)のまわりでパネル保守ユニットを回転させるように動作する任意の機構を備えていることができ、任意の機構は、例証的例として、カムアクチュエータ、ウィンチ、車輪および車軸、またはサンギヤ(サンギヤが、プラネットギヤを駆動し、プラネットギヤが、対応してパネル保守ユニットピボットのまわりでリングギヤを駆動し、それが、対応してパネル保守ユニット(5)を回転させる)を含む。
【0062】
(パネル保守アセンブリ): ここで、概して、
図1-22を参照すると、移動パネル保守ユニット(2)の実施形態は、搬器アームの第2の端部(104)に回転可能に接続されたパネル保守アセンブリ(5)をさらに含むことができる。特定の実施形態において、パネル保守アセンブリ(5)は、本体位置センサ(121)、送風機アセンブリ(122)、外向きに延びているスイープ(123)、1つ以上の外向きに延びているワイパ(124)、1つ以上の流体ポート(125)、またはそれらの組み合わせのうちの1つ以上のものを保持し得るパネル保守アセンブリ本体(120)(「本体」とも称される)を含む。特定の実施形態において、搬器アーム(4)は、パネル保守アセンブリ(5)の多様な組を交換するように動作することができる。特定の実施形態において、搬器アーム(4)は、複数のパネル保守アセンブリ(5)の各々を搬器アーム(4)に取り付け、それから取り外すために使用されるアダプタ係止機構(126)を含むことができる。パネル保守アセンブリ(5)の目的は、アダプタ係止機構(126)を係止解除し、異なるパネル保守アセンブリ(5)を搬器アーム(4)上に係止することによって変更されることができる。
【0063】
(パネル保守本体): 再び、概して、
図1-22を参照すると、本体(120)は、パネル(6)またはパネル(6)の光透過層(32)に関連して、本体位置センサ(121)、送風機アセンブリ(122)、スイープ(123)、ワイパ(124)、または流体ポート(125)、またはそれらの組み合わせを配置するための多種多様な構成を有することができる。本体(120)は、1軸、2軸、または3軸パネル保守ジンバル(127)上に搭載されることができる。特定の実施形態において、描写されるように、本体(120)は、本体の第1の端部(116)および本体の第2の端部(117)の対向する往復進行を提供し、本体(120)の旋回回転位置付けを可能にするために、搬器アーム(4)に単軸上で搭載されることができる。特定の実施形態において、本体の第1の端部(116)および本体の第2の端部(117)の対向する往復進行は、上で説明されるパネル保守アセンブリアクチュエータ(115)の動作によって達成されることができる。他の特定の実施形態において、本体(120)は、搬器アーム(4)にばねで結合され、パネル保守ユニットピボット(113)まわりの最初の第1の半径方向位置(128)から第2の半径方向位置(129)に向かう本体(120)の回転にばねで抵抗し、本体(120)の回転を最初の第1の半径方向位置(128)に向かって付勢することができる。
【0064】
ここで、主として
図5-22を参照すると、本体(120)は、パネル保守本体構造フレームワーク(130)を含むことができ、パネル保守本体構造フレームワーク(130)は、ある距離だけ離れた対向する関係において配置された複数の細長い部材(131)を含み、パネル保守本体構造フレームワーク(130)は、第1および第2の端部部分(132)(133)によって対応して接合される。パネル保守本体構造フレームワーク(130)は、本体位置センサ(121)、送風機アセンブリ(122)、スイープ(123)、ワイパ(124)、または流体ポート(125)、またはそれらの組み合わせを保持することができる。本体筐体(134)が、パネル保守本体(120)の構成要素を格納するために、構造フレームワーク(130)に取り付けられることができる。本体(120)は、(
図1および2の例証的例に示されるような)パネルアレイ(6’)内のパネル(6)の寸法等、用途または使用に基づいて選択される本体長さを有することができる。しかしながら、本体(120)の本説明は、本体位置センサ(121)、送風機アセンブリ(122)、スイープ(123)、ワイパ(124)、または流体ポート(125)、またはそれらの組み合わせを保持し得る他の構造的構成を除外することを意図していない。
図5-22の例証的例に示されるように、本体(120)の特定の実施形態は、固定された不動空間関係においてある距離だけ離れて配置される細長い部材の対(135)(136)を含む略平坦フレームワーク(130)を備えていることができる。フレームワーク(130)は、上で説明されるように、搬器アーム(4)に単軸上で回転可能に結合される、またはばねで回転可能に結合されることができるが、しかしながら、この例証的例は、2または3軸ジンバル上に搭載される実施形態を除外することを意図していない。
【0065】
(パネル保守本体位置センサ): ここで、主として
図5-22を参照すると、特定の実施形態において、1つ以上の本体位置センサ(121)は、パネル(6)またはパネル(6)の光透過層(32)に関連して、本体の第1の端部(116)および本体の第2の端部(117)の対向する往復進行を感知することができる。例証的例として、1つ以上の本体位置センサ(121)は、画像センサ(カメラ等)、赤外線センサ(赤外線カメラ等における)、加速度計、静電容量または静電容量変位センサ、ドップラ効果センサ、渦電流センサ、誘導センサ、光電センサ、反射率センサ、レーザ距離センサ、赤外線センサ、レーダセンサ、ソナーセンサ、超音波センサ、光ファイバセンサ、ホール効果センサ、タッチスイッチ、またはそれらの組み合わせを含むことができる。特定の実施形態において、1つ以上のセンサは、パネル保守アセンブリ(5)の第1および第2の端部(116)(117)のうちの一方または両方の近位の本体フレームワーク(130)または本体筐体(134)上に配置されることができる。特定の実施形態において、1つ以上のセンサ(121)は、第1および第2の端部(116)(117)に近接してパネル保守ユニット(5)から外向きに延びているセンサ支持体(137)上に配置されることができる。センサ支持体(137)またはセンサ支持体(137)上の1つ以上のセンサ(121)の設置は、パネル(6)の表面からの1つ以上のセンサ(121)の距離に基づいて変動するセンサ信号(138)を発生させるために、パネル(6)の表面に関連する場所に1つ以上のセンサ(121)を配置することができる。センサ信号(138)は、本体(120)の第1および第2の端部(116)(117)の各々とパネル(6)の表面との間の距離を決定し、次いで、移動基部(2)、搬器アームアクチュエータ(107)、およびパネル保守ユニットアクチュエータ(115)のうちの1つ以上のものを動作させ、パネル(6)の保守を開始するために適切な位置にパネル保守ユニット(5)を位置付けるために、プロセッサ(20)(42)の制御下でプログラムコード(17)によって分析されることができる。図に示される特定の実施形態において、第1および第2のセンサ支持体(137A)(137B)が、本体の第1および第2の端部(116)(117)に近接して対応して結合されることができる。第1および第2のセンサ支持体(137A)(137B)は、センサ支持体終端(139)まで外向きに延びている。第1および第2の本体位置センサ(121A)(121B)が、各センサ支持体終端(139)に近接して対応して搭載されることができる。第1または第2の本体位置センサ(121A)(121B)の各々(または両方)は、パネル(6)の表面からの第1または第2のセンサ(121A)(121B)(または両方)の距離に基づいて変動する、センサ信号(138)を発生させることができる。
【0066】
(送風機アセンブリ): ここで、概して、
図5-22を参照すると、パネル保守アセンブリ(5)の実施形態は、必ずしも必要ではないが、送風機デバイス(141)からパネル(6)の方に向けられる空気流(144)を分配するために、空気流路(143)を提供する空気分配チャネル(142)に接続された送風機デバイス(141)を含む送風機アセンブリ(140)を含むことができる。特定の実施形態において、送風機デバイス(141)は、モータによって駆動される一連の翼を有する円形または円筒形インペラを含む図に示されるような遠心送風機(141’)であり得る。インペラが、回転するにつれて、これを取り囲む空気も、同じ速度で回転する。この作用は、遠心力を空気に付与し、それを送風機またはファン筐体の壁に半径方向に外向きに移動させ、それが、送風機デバイス(141)の送風機排出ポート(145)から退出するまで、圧力および速さが増加する螺旋軌道を辿らせる。図に示される実施形態は、単段遠心送風機を備えているが、これは、単段遠心送風機、二段遠心送風機、多段遠心送風機、容積式送風機、ヘリカルスクリュ送風機、複数のインペラを有する高速送風機、渦流送風機、または用途に応じて、排出ポートにおいて約5ポンド/平方インチ(「psi」)~約25psiの範囲内の空気圧を発生させ、約500立方メートル(「m
3」)~約2,000m
3の範囲内の流率を発生させる、他の送風機デバイスのうちの1つ以上のものを含み得る実施形態を除外することを意図していない。
【0067】
送風機デバイス(141)は、送風機排出ポート(145)から空気分配チャネル(142)の空気流路(143)に空気流(144)を送達する。空気分配チャネル(142)は、必ずしも必要ではないが、本体(121)の実質的に全長に沿って配置される細長い開放側チャネル(142’)として構成されることができる。特定の実施形態において、空気分配チャネル(142)は、それを通して空気流(144)が吐出される、1つ以上の開口または細長いスリットを有する管状導管を備えていることができる。送風機デバイス(141)の送風機排出ポート(145)は、空気分配チャネル(142)によって画定される空気流路(143)に沿って空気流(143)を送達し、空気分配チャネル開放側(147)において吐出するために、第1のチャネル端部(146)に結合されることができる。空気分配チャネル(142)は、空気分配チャネル(142)の開放側(147)から吐出される空気流(144)が、パネル(6)を横断して流動するように、パネル保守中にパネル(6)に対して隣接して間隔を置かれた関係において配置されるように構成されることができる。空気流(144)は、パネル(6)から部分的にまたは全ての異物(7)を除去するために十分な速さを有することができる。空気分配チャネル(142)は、パネル保守ユニット(5)の本体(120)とは別個に構築され、用途に応じて本体(120)に接続され、または除去可能に接続される構成要素であり得るが、しかしながら、特定の実施形態において、空気分配チャネル(142)は、パネル保守アセンブリ(5)の本体(120)と一体的であり得る。
【0068】
(スイープ) ここで、概して、
図5-22を参照すると、特定の実施形態において、本体(120)は、1つ以上のスイープ(123)を保持することができる。
特定の実施形態において、各スイープ(123)は、本体(120)から延びている弾力的に撓むことができるブリッスル(148)(「ブリッスル」とも称される)の組を含むことができ、それによって、ブリッスル(148)は、パネル(6)またはパネル(6)の光透過層(32)の上にパネル保守ユニット(5)を配置すると、パネル(6)または光透過層(32)に衝突し得、それらによって撓まされ得る。ブリッスル(148)は、天然または合成材料から作製され、用途に応じて、より高いまたはより低い粗度であり得る。
【0069】
ここで、主として
図21を参照すると、スイープ(123)は、必ずしも必要ではないが、約1/4インチ~約1インチの幅および約7フィート~約10フィートの長さを有し得るスイープ(123)のブリッスル(148)を保持する、略線形ブリッスル保持チャネル(149)を含むことができる。特定の実施形態において、スイープ支持体(150)が、本体(120)上またはその中に配置され、スイープ(123)の交換可能な置き換えを可能にすることができる。本発明の特定の実施形態との使用のために好適なスイープ(123)は、Har-tru Leeの部品番号0100-136-3669と同一または類似し得る。特定の実施形態において、第1のスイープ(123A)または第2のスイープ(123B)のうちの1つは、対応して、パネル保守ユニット(5)のフレームワーク(130)内に含まれる細長い部材の対(135)(136)のうちの1つの長さに沿って延びていることができる。
【0070】
再び、主として
図19、20、および22を参照すると、特定の実施形態において、スイープ(123)は、必ずしも必要ではないが、円筒形ブラシローラ(123C)を備えていることができる。円筒形ブラシローラ(123C)は、外向きに延びている複数のブリッスル(148)を保持することができる。円筒形ブラシローラ(123C)は、円筒形ブラシローラ(123C)を回転駆動するために、本体(120)のブラシローラ軸受面(151)(152)上に回転可能に搭載され、電気モータ(153)に直接接続されるか、または、駆動ベルトまたはギヤボックスによって間接的に結合されることができる。特定の実施形態において、スイープ(123)は、本体(90)の長さに沿って連続的に延びている1つの円筒形ブラシローラ(123C)を含むことができる。特定の実施形態において、円筒形ブラシローラ(123C)の対が、略平行に間隔を置かれた関係において本体(120)の長さに沿って連続的に延びていることができる。円筒形ブラシローラ(123C)の各々は、1つの連続的ブラシローラ(1123C)を備えていることができるか、または、1つのスイープ(123)を提供するように線形に整列させられる2つ以上の円筒形ブラシローラ(123C)を備えていることができる。
【0071】
特定の実施形態において、
図1および2の例証的例に示されるように、パネル保守アセンブリ(5)は、パネル(6)または光透過層(32)の表面を対応して掃き得る本体の第1および第2の端部(116)(117)の間で全体的または部分的に延びている略線形構成またはローラブラシ構成を有する1つ以上のスイープ(123)を含むことができる。スイープ(123)は、必ずしも必要ではないが、パネル(6)または光透過層(32)の全長または幅にわたって延びていることができる。
【0072】
(振動ユニット): ここで、主として
図19を参照すると、特定の実施形態において、振動ユニット(154)が、必ずしも必要ではないが、パネル保守アセンブリ(5)の本体(120)を通して振動または発振を伝達するために、パネル保守アセンブリ(5)の本体(120)に接続されることができるか、または、第1のスイープ(123A)または第2のスイープ(123B)またはローラブラシ(123C)を直接振動または発振させることができる。特定の実施形態において、振動ユニット(154)は、電気モータを備え、偏心重りの取り付けによって不均衡にされ得るシャフトを有することができる。振動ユニット(154)本体(120)は、パネル保守ユニット(5)の本体(120)に振動または発振を伝達する。特定の実施形態において、スイープ支持体(150)は、変形可能な弾力的な材料から形成されることができ、振動ユニット(154)は、変形可能な弾力的なスイープ支持体(150)におけるスイープ(123)の移動を発生させるために、第1または第2のスイープ(123A)(123B)に結合されることができる。
【0073】
(流体ポート)ここで、主として
図12、12B、および23を参照すると、1つまたは複数の流体ポート(125)が、パネル保守ユニット(5)の本体(120)上またはその中に配置されることができる。流体ポート(125)は、流体ポート導管(155)によって、流体流発生器(81)またはガス流発生器(91)のうちの一方または両方に流体的に結合されることができる。用途に応じて、流体流発生器(81)またはガス流発生器(91)または両方の動作は、流体流(155)またはガス流(156)を発生させ、対応して、液体流れ(155A)またはガス流れ(156A)を排出するか、または、ガス流発生器(71)が、真空ポンプ(157)を備えている場合、流体ポート(125)の各々を通して液体流れ(155A)またはガス流れ(156A)を取り込むことができる。特定の実施形態において、複数の流体ポート(125)が、本体の第1および第2の端部(116)(117)の間の本体(120)上またはその中に固定された不動の間隔を置かれた関係において配置されることができる。特定の実施形態において、複数の流体ポート(125)が、本体の第1および第2の端部(116)(117)と隣接するスイープ(123)との間で、または第1および第2のスイープ(123A)(123B)の間で中間に、固定された不動の間隔を置かれた関係において配置されることができる。特定の実施形態において、流体ポート(125)は、円形排出または取り込みパターンを発生させる噴霧ノズル、または長円形または長方形排出または取込パターンを発生させる1つ以上の細長い管状スロットとして構成されることができる。
【0074】
(ワイパ)ここで、主として
図20-22を参照すると、特定の実施形態において、パネル保守ユニット(5)は、流体ポート(125)またはスイープ(123)を伴わない1つ以上のワイパ(124)、または流体ポート(125)のみを伴う1つ以上のワイパ(124)、または1つ以上のスイープ(123)を伴う1つ以上のワイパ(124)、または、種々の固定空間構成における1つ以上のスイープ(123)および1つ以上の流体ポート(125)を伴う1つ以上のワイパ(123)を保持することができる。
【0075】
各ワイパ(124)は、ブレード(158)が、パネル(6)またはパネル(6)の光透過層(32)の表面に衝突し得、それによって撓まされ得るように、パネル保守ユニット(5)の本体(120)から延びているエラストマブレード(158)(「ブレード」とも称される)を含むことができる。ブレード(158)は、光透過層(32)と接触するブレード(158)の十分な量の撓みを提供するために、種々の従来のエラストマから生成されることができ、非限定的例として、ブレード(158)は、シリコーン系ゴム、天然ゴム、クロロプレンゴム、ジメチルシリコーン生ゴム、メチルビニルシリコーン生ゴム、メチルフェニルビニルシリコーン生ゴム、およびフルオロシリコーン生ゴム等の汎用ゴムのうちの1つ以上を備えていることができる。硬化後のエラストマブレードの硬度は、JIS-K6253によって定義されるような約50~約80ジュロメータ硬さタイプAの範囲内であり得る。本発明のある実施形態に関して、エラストマブレード(158)は、主として、異物(7)をパネル(6)またはパネル(6)の光透過層(32)の表面から移動させるように機能し得るか、または環境条件(64)からもたらされるか、または流体ポート(125)から分散されるかにかかわらず、パネル(6)またはパネル(6)の光透過層(32)上の液体を移動させるためのスキージとして機能し得る。ブレード(158)の拭き取り特性は、ゴム硬度が50Aジュロメータ硬さより低いときのみならず、80Aジュロメータ硬さより高いときにも劣化し得るが(範囲内で増分的に起こる実施形態)、本発明は、そのように限定されず、用途に応じて、硬度は、50Aを下回る、または80Aを上回り得る。
【0076】
特定の実施形態において、スイープ(123)は、存在しないこともあり、1つのみのワイパ(124)が、本体(120)から延び、パネル(6)またはパネル(6)の光透過層(32)の表面に衝突し得る。特定の実施形態において、1つのワイパ(124)が、1つのスイープ(123)に対して略平行な隣接した関係において配置されることができ、随意に、流体ポート(125)が、スイープ(123)とワイパ(124)との間で中間に配置されることができる。特定の実施形態において、スイープの対(123A)(123B)が、略平行な間隔を置かれた関係において配置されることができ、1つのワイパ(124)が、スイープ(123)のうちの1つに対して略平行な間隔を置かれた関係において配置されることができ、随意に、流体ポート(125)が、スイープの対(123A)(123B)の間で中間に配置されることができる。特定の実施形態において、ワイパの対(124A)(124B)が、スイープの対(123A)(123B)の間で中間に略平行な間隔を置かれた関係において配置されることができ、随意に、流体ポート(125)が、ワイパの対(123A)(123B)の間で中間に配置されることができる。特定の実施形態において、ワイパ支持体(159)が、本体(120)上またはその中に配置され、ワイパ(123)の交換可能な置き換えを可能にすることができる。特定の実施形態において、スイープ(123)またはワイパ(124)は、流体ポート(125)に関連して配置され、流体ポート(125)から排出された液体を、パネル(6)またはパネル(6)の光透過層(32)上に移動させ、次いで、移動基部(3)上に配置される流体キャッチ(82)に向かって移動させることができる。
【0077】
(論理制御ユニット): ここで、主として
図3および4を参照すると、移動基部(3)の実施形態は、論理制御ユニット非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体(160)(「論理制御ユニットメモリ」とも称される)に通信可能に結合された論理制御プロセッサ(159)を含む1つ以上の論理制御回路(8)をさらに含む。論理制御回路(8)は、サーバコンピュータ(12)、マップデータベース(29)、パネルアレイデータベース(36)、GPSシステム(21)、RTKシステム(27)、クライアントコンピューティングデバイス(11)のうちの1つ以上のもの、ナビゲーションセンサ(62)、およびパネル保守本体位置センサ(121)のうちの1つ以上のものから受信されるデータにアクセスし、それを処理することができる。
【0078】
(ナビゲーションコントローラ): 再び、主として
図3および4を参照すると、特定の実施形態において、ユーザインターフェースモジュール(47)は、システム(1)内の各クライアントコンピューティングデバイス(11)の表示面(50)上にグラフィカルユーザインターフェース(46’)を描写し、空間的に参照される2または3次元ナビゲーション空間(159)(「ナビゲーション空間」とも称される)を提供するように動作することができる。本発明の目的のために、用語「空間的に参照される3次元ナビゲーション空間(113)」は、3次元ナビゲーション空間内の各点またはその中の任意の視覚的要素が、場所座標(x,y)または(x,y,z)に関連付けられ得、線、平面、曲面等の種々の幾何学的実体によって接続される点の集合を使用することによって、パネルアレイ(6’)またはパネル(6)を含む地理的エリアの環境表面および建物の人工表面が、数学的に表され、ユーザインターフェースモジュール(47)によって、システム(1)内の各クライアントコンピューティングデバイス(11)の表示面(50)上に描写され得るナビゲーション空間(159)内で空間的に参照されるグラフィカル表現に変換され得る座標系内の視覚的要素の数学的表現を意味する。ユーザインターフェースモジュール(47)は、表示されるグラフィックスの種々の視覚的特性(例として、輝度、透明度、彩度、コントラスト、または他の視覚的特性)を変更するための構成要素を含むタッチスクリーンまたは他のディスプレイ上でグラフィックスをレンダリングおよび表示するための種々の公知のソフトウェア構成要素を含む。本明細書に使用されるように、用語「グラフィックス」は、限定ではないが、マップ、ウェブページ、デジタル画像、ビデオ、アニメーション、テキスト、アイコン、ソフトキー等のユーザインターフェースオブジェクト、等、またはそれらの組み合わせを含むユーザに表示され得る任意のオブジェクトを含む。
【0079】
グラフィカルユーザインターフェース(47’)におけるユーザコマンド(48)によって、ナビゲーションモジュール(160)は、ナビゲーション空間(159)を描写し、クライアントコンピューティングデバイス(11)を1つ以上のマップデータベース(29)に動作可能に結合するようにアクティブにされることができる。ナビゲーションモジュール(160)は、地理的エリア(161)の視覚的表現を描写するようにさらに動作し、各点は、ナビゲーション空間(159)内の場所座標(26)に空間的に参照されることができる。ナビゲーションモジュール(160)は、パン制御(163A)を含むクライアントコンピューティングデバイス(11)の表示面(50)上のナビゲーション制御(162)をさらに描写し、パン制御(163A)は、ユーザ(44)が、グラフィカルユーザインターフェース(47’)内のユーザコマンド(48)によって、表示面(50)上の地理的エリア(161)の視覚的表現を方向的に移動させ(北、南、東、または西)、描写される縮尺において、表示面(50)の外側に位置する地理的エリア(161)の視覚的表現のエリアを表示することを可能にする。ナビゲーション制御(162)はさらに、地理的エリア(161)の視覚的表現が、(例えば、ズームツールを用いて)表示面上で縮尺において増加または減少させられることを可能にするために、地理的エリア(161)の視覚的表現に動作可能に結合される画像縮尺制御(163B)を含むことができる。しかしながら、地理的エリア(161)の視覚的表現を方向的に移動させ、その縮尺を改変するこれらの例は、例証的であり、他の実施形態も、地理的エリア(161)の視覚的表現が、例として、キーストローク、マウスドラッグ、タッチドラッグ、音声、またはそれらの組み合わせのうちの1つ以上のものを含むユーザコマンド(48)によって方向的に移動させられ、縮尺において改変されることを可能にすることができる。
【0080】
再び、グラフィカルユーザインターフェース(47’)内のユーザコマンド(48)によって、ナビゲーションモジュール(160)は、クライアントコンピューティングデバイス(1)をパネルアレイデータベース(36)に動作可能に結合するようにアクティブにされることができる。ナビゲーションモジュール(160)は、パネルアレイ(6’)または個々のパネル(6)内の各点が、パネルアレイ(6’)またはパネル(6)場所座標(39)(40)によって、またはそれに空間的に参照され得るナビゲーション空間(161)内のパネルアレイ(164)の視覚的表現を描写するようにさらに動作する。
【0081】
(追跡システム): 再び、主として
図3および4を参照すると、ナビゲーションモジュール(160)は、プロセッサ(20)(42)の制御下で、各コンピューティングデバイス(1)および各移動パネル保守ユニット(2)によって対応して受信および伝送された対応するGPS(21)またはRTK(27)信号を受信および分析することによって、システム(1)内の各クライアントコンピューティングデバイス(11)および各移動パネル洗浄機(2)の相対的原点場所座標(165)を決定するようにさらに機能することができる。ナビゲーションモジュール(160)は、各コンピューティングデバイス(11)および各移動パネル保守ユニット(2)の受信されたGPS(21)またはRTK(27)場所座標(26)における地理的エリア(161)の視覚的表現内のマップ原点場所アイコン(166)を描写するようにさらに機能することができる。各移動パネル洗浄機(2)のための目的地場所座標(167)が、次いで、ナビゲーション空間(161)に入力されることができる。特定の実施形態において、目的地場所座標(167)は、x,yまたはx,y,z目的地場所座標(26)の入力によるか、または地理的エリア(161)の視覚的表現内の地理的標的(168)上でのクリックイベントの形態をとり得るかどうかにどうかにかかわらず、ナビゲーション空間(161)内のユーザコマンド(48)によって、または各移動パネル洗浄機(2)のために地理的エリア(161)の視覚的表現内にマップ目的地場所アイコン(166)を位置付けることによって入力されることができる。特定の実施形態において、目的地場所座標(167)の入力は、複数の移動パネル保守ユニット(2)の各々に関する進行ルート(169)を対応して作成するために、原点場所座標(165)と目的地場所座標(167)との間の複数の目的地場所座標(167)の入力を含むことができる。特定の実施形態において、移動パネル保守ユニット(2)毎の事前選択された目的地場所座標(170)または事前選択された進行ルート(171)が、事前選択された進行開始日時、感知された環境条件(EC)(温度、雨、湿度、雪、露、大気微粒子等)、または感知されたパネルアレイまたはパネル条件(ソーラーパネル効率、光透過層の反射率、光透過層の光透過率等)のうちの1つ以上のものの発生に基づいて、ナビゲーションモジュール(161)によって自動的に入力されることができる。
【0082】
特定の実施形態において、タグ(172)が、特定の目的地場所座標(170)に配置されることができる。例証的例として、1つ以上のタグ(172)が、パネル(21)またはパネルアレイ(20)上またはそれに近接して配置されることができる。各タグ(172)は、移動パネル洗浄機(2)ナビゲーションセンサ(62)によって感知されることができる。感知されたタグ(172)の発生、または監視される環境条件または監視されるパネルアレイまたはパネル条件等の感知されたタグ(172)に関連付けられる現在のパネルアレイデータ(37)に基づいて、ナビゲーションモジュール(160)は、パネル(6)に関連して移動パネル保守ユニット(2)を位置付け、プログラム(17)のパネル洗浄モジュール(173)をアクティブにし、パネル(6)に関連する移動基部(3)の後続進行、搬器アーム(4)の移動、およびパネル保守ユニット(5)の移動のうちの1つ以上のものを含むパネル(6)またはパネル(6)の光透過層(32)の保守における事前選択されたパネル保守事象(188)を実行し、パネル(6)または光透過層(32)に向いたパネル保守ユニット(44)のスイープ(123)またはワイパ(124)を配置または維持し、ローラブラシスイープ(123C)を回転させることを含むスイープ(123)の動作、振動ユニット(154)、流体流発生器(81)をさらに調整し、パネル(6)に関連して流体キャッチ(82)を位置付けるようにさらに機能することができる。
【0083】
本発明の目的のために、特定の実施形態における用語「タグ」は、場所指示タグ(172a)、オブジェクト指示タグ(172b)、または機能指示タグ(172c)のうちの1つ以上のものを意味する。前述の範疇への限定ではないが、タグ(172)は、感覚的に知覚可能な画像、材料または物質、電流の周波数、電磁波、音、および前述の範疇への限定ではないが、反射性材料または物質、赤外線吸収性材料または物質、識別可能な画像、無線周波数識別信号、無線周波数伝送、トーン等のうちのいずれか1つ以上を備えていることができる。タグ(172)は、マップデータベース(29)、パネルアレイデータベース(36)、またはナビゲーションモジュール(160)内で誤差補正可能にエンコードされ、それらにタグ(172)の表面損傷または劣化に対する耐性をもたらすことができる。
【0084】
場所指示タグ(172a)は、ナビゲーションモジュール(160)を通して変換されると、ナビゲーション空間(159)内のタグ場所座標(175)(x,yまたはx,y,z)に関連付けられ得るタグ識別(174)に関連付けられることができる。移動パネル洗浄機(2)のタグ相対場所座標(26)は、パネル(6)に関連する移動パネル保守ユニット(2)の場所をもたらすために識別されることができる。場所指示タグ(172a)は、したがって、クライアントコンピューティングデバイス(11)の表示面(50)上のグラフィカルユーザインターフェース(47’)内に表示されるナビゲーション空間(159)内に描写され得るパネル(6)に関連する移動パネル洗浄機(2)の最終目的地場所座標(167)(x,yまたはx,y,z)に向かう進行ルート(169)の決定を支援する。特定の実施形態において、移動パネル保守ユニット(2)は、必ずしも必要ではないが、対応するGPS(21)またはRTK(27)ハードウェア実装を伴わずに、タグ相対場所座標(26)に基づいて、パネル(6)(6’)の間で進行することができる。
【0085】
オブジェクト指示タグ(172b)は、タグ(172)のタグ場所座標(175)に関連付けられるグラフィカルユーザインターフェース(47’)内のユーザインターフェース要素(176)を直接識別するタグ識別(174)に関連付けられることができる。例証的例として、識別されるユーザインターフェース要素(176)は、移動パネル保守ユニット(2)の原点場所座標(165)と目的地場所座標(167)との間の一時的条件に起因して移動パネル洗浄機(2)を一時的に駆動するためのグラフィカルユーザインターフェース(47’)内の手動方向制御インターフェース要素(177)であり得る。
【0086】
機能指示タグ(172c)は、タグ(172)のタグ場所座標(175)に関連付けられる、移動パネル保守ユニット(2)またはその任意の構成要素によって実施されるべきパネル洗浄モジュール(173)内の動作または機能要素(178)を直接識別するタグ識別(174)に関連付けられることができる。例証的例として、識別される動作要素(178)は、タグ場所座標(175)に現在合致させられている移動パネル洗浄機(2)、搬器(4)、またはパネル保守アセンブリ(5)の段階的移動であり得る。
【0087】
(マッピングシステム)再び、主として
図3および4を参照すると、特定の実施形態において、プログラム(17)はさらに、境を限られた地理的標的エリア(180)内の移動パネル保守ユニット(2)の進行を制御し、標的エリア(180)の視覚的地理的表現に変換され、2または3次元ナビゲーション空間(159)内に描写され得る境を限られた地理的標的エリア(180)内の地理的表面積(181)および人工表面積(182)を定義する一連の場所座標(26)を発生させるように機能する、マッピングモジュール(179)を含むことができる。
【0088】
特定の実施形態において、ユーザ(44)は、クライアントコンピューティングデバイス(11)の表示面(50)上に描写されるグラフィカルユーザインターフェース(47’)内に表示される地理的エリア(161)の視覚的表現内の地理的標的エリア(180)を双方向的に選択することができる。特定の実施形態に関して、マッピングモジュール(179)は、線形または弓形境界セグメント(183)によって相互接続され得る場所座標(26)の入力が、地理的標的エリア(180)を定義する視覚的境界(184)を確立することを可能にする。他の特定の実施形態において、マッピングモジュール(179)は、地理的標的エリア(180)についての視覚的境界(184)を確立するために移動させられ得る地理的エリア(161)の視覚的表現内のカーソル(185)を表示することができる。
図4の例に示される視覚的境界(184)は、実質的に正方形の地理的標的エリア(180)の境界を定め、および定義する実質的に正方形の視覚的境界(184)を含むが、ユーザ(44)は、地理的エリア(161)の視覚的表現の少なくとも一部の境界を定める任意の様式で地理的エリア(161)の視覚的表現内に視覚的境界(184)を確立することができる。続けて、マッピングモジュール(179)は、地理的標的エリア(180)内の移動パネル保守ユニット(2)の進行を発生させることができる。マッピングモジュール(179)は、車両内GPS受信機(22)またはRTK受信機(186)によってGPS(21)またはRTK(27)場所座標(26)のシーケンスを入手することができ、地理的エリア(161)の対応する視覚的表現は、移動パネル保守ユニット(2)の進行ルート(169)を含むことができ、それは、2または3次元ナビゲーション空間(159)の座標系内の場所座標(26)の合致を発生させる。GPS(21)またはRTK(27)追跡場所座標(26)は、GPS(21)またはRTK(27)場所座標(26)における誤差偏差により、ナビゲーション空間(159)内で精密なパネル場所座標(40)を表すために十分ではないこともある。しかしながら、多数のGPS(212)またはRTK(26)場所座標(26)の収集および蓄積が、パネル場所座標(40)が、GPS(21)またはRTK(27)場所座標(26)から統計的に導出されることを可能にすることができ、それは、ナビゲーションセンサ(62)、タグデータ(187)、およびパネルアレイデータ(37)と協調して使用され、移動パネル洗浄機(3)の動作が、ユーザ(44)による手動動作から独立してパネル保守事象(188)を実施することを可能にするために、詳細において十分な地理的標的エリア(180)のマップを発生させることができる。
【0089】
(電子データ交換機): 再び、主として
図3および4を参照すると、特定の実施形態において、プログラム(17)は、移動基部ペアリング情報(190)をクライアントコンピューティングデバイス(11)に伝送するように機能する電子データ交換機(189)を動作させることができる。特定の実施形態において、移動基部(3)は、短距離無線周波数帯(193)を経由してクライアントコンピューティングデバイス(11)と移動基部(3)との無線接続またはペアリングを引き起こし、移動基部(5)とクライアントコンピューティングデバイス(11)との間の通信経路の全てまたは一部を経由して信号を搬送するように無線周波数送信機(192)を動作させる無線周波数コントローラ(191)をさらに含むことができる。短距離周波数帯(193)は、例証的例として、約2,402MHz~約2,480MHzまたは約2,400MHz~約2483.5MHzの周波数において動作するBLUETOOTH(登録商標)(194)または約2.4GHzまたは5GHzにおいて動作するWI-FI(登録商標)(195)を含むことができる。他の特定の実施形態において、移動基部(3)は、必ずしも必要ではないが、トーン発生器(196)を含むことができ、トーン発生器(196)は、トーン(197)を発生させ、「オーディオビーコン」とも称され、移動基部(3)とクライアントコンピューティングデバイス(11)との間の通信経路を経由して信号を提供する。
【0090】
特定の実施形態において、電子データ交換機(189)は、クライアントコンピューティングデバイス(11)によって受信されるように移動基部(3)から基部識別コード(198)を伝送するようにさらに動作することができる。基部識別コード(198)は、サーバ(12)、マップデータベース(29)、またはパネルアレイデータベース(36)内、またはクライアントコンピューティングデバイス(11)内に保持されるデータと対応して関連付けられ得るデータの列を含むことができる。
【0091】
基部識別コード(198)および関連付けられるデータ列は、サーバ(12)、マップデータベース(29)、パネルアレイデータベース(36)、またはクライアントコンピューティングデバイス(11)内に含まれるデータの別々の部分を識別することができ、データのそれらの別々の部分の利用に関する命令を含むことができる。例えば、電子データ交換機(189)は、C12.B1.F1.xx1111.1234等のデータの列を伝送することができ、C12は、クライアントコンピューティングデバイス(11)を識別し、xx1111は、パネル洗浄データ(200)のデータ読み出し情報(199)を識別または提供することができ、1234は、パネル洗浄データ(200)を読み出し、デコードし、パネル洗浄事象(188)を実施するように機能する、パネル洗浄モジュール(173)をアクティブにするために満たされるべきパネル洗浄条件(201)を識別することができる。
【0092】
例えば、満たされるべきパネル洗浄条件(201)は、基部ユニット(3)内に含まれる全地球測位受信機(22)またはRTK受信機(186)からGPS(21)またはRTK(27)場所座標(26)またはそれらの組み合わせを受信するグローバル信号分析器(25)の動作によって導出される1つ以上の場所座標(26)に基づく移動基部(3)の場所、上で説明されるような環境条件(64)、事前選択された日付(202)または事前選択された時間(203)、またはそれらの組み合わせのうちの1つ以上のものを含むことができる。
【0093】
また、例として、データ列内の「B1」は、バッテリ(213)が、パネル保守事象(188)を実施するために十分な充電量を有することを示すことができる。データ列内の「R1」は、移動基部(3)が、パネル保守事象(188)を実施するためにパネル洗浄データ(200)を読み出したことを示すことができる。
【0094】
特定の実施形態において、電子データ交換機(189)はさらに、事前選択されたパネル洗浄条件(204)および現在のパネル洗浄条件(205)の合致に基づいて、パネル保守実施通知(203)を伝送するように動作することができる。特定の実施形態において、基部ユニット(5)は、1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12等のデータの列においてパネル保守実施通知(206)を送信し、データは、パネル保守事象場所(207)、パネル保守事象日付(208)、またはパネル保守事象時間(209)のうちの1つ以上のものに対応し、パネル保守事象(188)の実施において使用されたパネル保守データ(200)を識別し、またはそれらの組み合わせであり得る。代替として、パネル保守事象通知(206)は、パネル保守事象(188)が実施された、または実施されていないというバイナリ指示(はい/いいえ)に対応することができる。
【0095】
(電力管理ユニット): ここで、主として
図3を参照すると、特定の実施形態において、移動基部(3)は、移動基部(3)の電力機能を管理する電力管理マイクロコントローラ(211)をさらに備えている、電力管理ユニット(210)を含むことができる。電力管理マイクロコントローラ(211)は、メモリ要素内に保持されるファームウェアおよびソフトウェア、プロセッサ、入力/出力機能、時間間隔を測定するためのタイマ、および移動基部(3)の主要バッテリ(212)または電源の電圧を測定するためのアナログ-デジタルコンバータを含む。電子データ交換機(189)と協調する電力管理ユニット(210)は、バッテリステータス通知(213)をクライアントコンピューティングデバイス(11)に伝送するようにさらに動作することができる。特定の実施形態において、電力管理ユニット(210)は、バッテリ(212)のバッテリ充電量(214)を決定し、バッテリ充電回路(215)をアクティブにすることができる。特定の実施形態において、バッテリ充電回路(215)は、12ボルト直流源(例えば、自動車両の電気システム)等の電源(216)に結合されることができるか、または、110ボルト交流を12ボルト直流に変換または転換し、バッテリ(212)を充電することができる。
【0096】
(太陽電力モジュール): 再び、主として
図3を参照すると、特定の実施形態において、移動基部ユニット(3)は、移動基部(3)を動作させることにおいて、バッテリ(212)を充電するために、またはバッテリ(212)を補完するために十分な電流を経時的に発生させ得る光起電力パネル(217)をさらに含むことができる。
【0097】
(ドッキングステーション): ここで、主として
図3を参照すると、パネル保守システム(1)は、必ずしも必要ではないが、移動パネル洗浄機(2)とインターフェースで接続するドッキングステーション(218)を含むことができる。特定の実施形態に関して、ドッキングステーション(218)は、移動基部(3)が、支持表面(9)の上で移動し、ドッキングステーション(218)とドッキングすることを可能にするために、パネルアレイ(6’)に関連して配置されることができる。ドッキングステーション(218)とドッキングすることは、ドッキングステーション(218)のドッキングステーション入口ポート(219)およびドッキングステーション出口ポート(220)の嵌め合い可能部分を、流体リザーバ(65)の流体リザーバ入口(221)および流体リザーバ出口ポート(222)の対応する嵌め合い可能部分と係合させることを含むことができる。流体リザーバ入口(221)および流体リザーバ出口ポート(222)は、ドッキングステーション入口(219)および出口ポート(220)との噛合係合時にのみ、開放条件(223)を達成するように構成されることができる。
【0098】
流体リザーバ入口および出口ポート(221)(222)とドッキングステーション入口および出口ポート(219)(220)との分離は、流体リザーバ入口および出口ポート(221)(222)とドッキングステーション入口および出口ポート(219)(220)との閉鎖条件(224)を達成することができる。ドッキングステーション(218)の特定の実施形態は、移動基部(3)がドッキングステーション(218)とドッキングするときに嵌め合い可能に係合する電力供給源コネクタ(225)(226)の嵌め合い可能部分をさらに含むことができる。
【0099】
前述から容易に理解されることができるように、本発明の基本概念は、種々の方法で具現化され得る。本発明は、移動パネル保守システムおよび移動パネル洗浄機および最良モードを含むそのようなシステムおよび移動パネル洗浄機を作製および使用するための方法の多数かつ様々な実施形態を伴う。
【0100】
したがって、説明によって開示される、または本願に付随する図または表に示される本発明の特定の実施形態または要素は、限定ではなく、むしろ、本発明によって一般的に包含される多数かつ様々な実施形態またはその任意の特定の要素に関して包含される均等物の例示であることを意図している。加えて、本発明の単一の実施形態または要素の具体的説明は、可能性として考えられる全ての実施形態または要素を明示的に説明していないこともあり、多くの代替が、説明および図によって暗示的に開示される。
【0101】
装置の各要素または方法の各ステップは、装置用語または方法用語によって説明され得ることを理解されたい。そのような用語は、本発明が権利を有する暗示的に広い範囲を明示的にするために、所望される場合、代用されることができる。一例にすぎないが、方法の全てのステップは、アクションとして、そのアクションをとる手段として、またはそのアクションを引き起こす要素として開示され得ることを理解されたい。同様に、装置の各要素は、物理的要素またはその物理的要素が促進するアクションとして開示され得る。一例にすぎないが、「流体キャッチ」の開示は、明示的に議論されているかどうかにかかわらず、「流体を受け止める」行為の開示を包含するように理解されるべきであり、逆に、「流体を受け止める」行為の開示が、事実上存在する場合、そのような開示は、「流体キャッチ」およびさらには「流体を受け止める手段」の開示を包含するように理解されるべきである。要素またはステップ毎のそのような代替用語は、説明に明示的に含まれるように理解されるものである。
【0102】
加えて、使用される各用語に関して、本願におけるその利用が、そのような判断と矛盾しない限り、Random House Webster’s Unabridged Dictionary(第2版)(各定義は、参照することによって本明細書に組み込まれる)に含まれるように、一般的な辞書の定義が、用語毎の説明に含まれるように理解されるべきであることを理解されたい。
【0103】
本明細書の全ての数値は、明示的に示されるかどうかにかかわらず、用語「約」によって修飾されるものと想定される。本発明の目的のために、範囲が、「約」1つの特定の値~「約」別の特定の値として表され得る。そのような範囲が、表されるとき、別の実施形態は、1つの特定の値~他の特定の値を含む。端点による数値範囲の列挙は、その範囲内に包含される全ての数値を含む。1~5の数値範囲は、例えば、数値1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、5等を含む。範囲の各々の端点は、他の端点に関連することおよび他の端点から独立することの両方において有意であることをさらに理解されたい。ある値が、先行詞「約」の使用によって近似値として表されるとき、特定の値は、別の実施形態を形成することを理解されたい。用語「約」は、概して、当業者が、列挙される数値と同等である、または同一の機能または結果を有すると見なすであろう数値の範囲を指す。同様に、先行詞「実質的に」は、完全にではないが、大部分が同一の形態、様式、または程度を意味し、特定の要素は、当業者が、同一の機能または結果を有すると見なすであろうような構成の範囲を有するであろう。特定の要素が、先行詞「実質的に」の使用によって近似値として表されるとき、特定の要素は、別の実施形態を形成することを理解されたい。
【0104】
さらに、本発明の目的のために、用語「a」または「an」実体は、別様に限定されない限り、その実体のうちの1つ以上のものを指す。したがって、用語「a」または「an」、「1つ以上の」、および「少なくとも1つ」は、本明細書に同義的に使用されることができる。
【0105】
したがって、本出願人は、少なくとも、i)本明細書に開示および説明される移動パネル保守システムまたは移動パネル洗浄機の各々、ii)開示および説明される関連する方法、iii)これらのデバイスおよび方法の各々の類似する、同等の、さらには暗示的変形例、iv)示される、開示される、または説明される機能の各々を遂行するそれらの代替実施形態、v)開示および説明されるものを遂行するために暗示的であるように示される機能の各々を遂行するそれらの代替設計および方法、vi)別個かつ独立した発明として示される各特徴、構成要素、およびステップ、vii)開示される種々のシステムまたは構成要素によって強化される用途、viii)そのようなシステムまたは構成要素によって生産される結果として生じる製品、ix)実質的に本明細書の前述に、付随の例のうちのいずれかを参照して説明されるような方法および装置、x)開示される前述の要素の各々の種々の組み合わせおよび並べ替えを請求するように理解されるべきである。
【0106】
本特許出願の背景の節は、本発明が関連する活動分野の文言を提供する。本節は、本発明が対象とする技術の状態についての関連する情報、問題、または懸念において有用である、ある米国特許、特許出願、公開、または請求される発明の主題の言い換えも組み込み得、または含み得る。本明細書に引用され、または組み込まれる任意の米国特許、特許出願、公開、文言、または他の情報が、本発明に関する従来技術として認められるように判断されること、解釈されること、または見なされることを意図していない。
【0107】
本明細書に記載される請求項は、存在する場合、本発明の本説明の一部として参照することによって本明細書に組み込まれ、本出願人は、請求項またはその任意の要素または構成要素のうちのいずれかまたは全てを裏付けるための追加の説明として、そのような請求項のそのような組み込まれる内容の全てまたは一部を使用する権利を明確に留保し、本出願人はさらに、本願によって、またはその任意の後続出願または継続出願、分割出願、または一部継続出願によって保護が求められる事項を定義するために、または任意の国または条約の特許法、規則、または規制の任意の利益を取得する、それに従って手数料の削減を取得する、またはそれに準拠するために、必要に応じて、そのような請求項またはその任意の要素または構成要素の組み込まれる内容の任意の部分または全てを、説明から請求項に(または逆もまた同様である)移動させる権利を明確に留保し、参照することによって組み込まれるそのような内容は、その任意の後続継続出願、分割出願、または一部継続出願、またはその任意の再発行または延長を含む本願の全係属の間に存続するものとする。
【0108】
加えて、本明細書に記載される請求項はさらに、存在する場合、本発明の限定された数の好ましい実施形態の割当および境界を説明することを意図しており、本発明の最も幅広い実施形態または請求され得る本発明の実施形態の完全な列挙として解釈されるものではない。本出願人は、任意の継続出願、分割出願、または一部継続出願、または類似する出願の一部として上記に記載される説明に基づいて、さらなる請求項を作成するいずれの権利も放棄しない。
【国際調査報告】