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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-18
(54)【発明の名称】商品仕入れシステム
(51)【国際特許分類】
   G01G 19/52 20060101AFI20220111BHJP
   G01G 3/00 20060101ALI20220111BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20220111BHJP
【FI】
G01G19/52 D
G01G3/00 A
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021529419
(86)(22)【出願日】2019-11-26
(85)【翻訳文提出日】2021-06-21
(86)【国際出願番号】 EP2019082535
(87)【国際公開番号】W WO2020109286
(87)【国際公開日】2020-06-04
(31)【優先権主張番号】102018129886.2
(32)【優先日】2018-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】521056113
【氏名又は名称】シーエイチイーピー テクノロジー ピーティーワイ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】パニック,マルコ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB58
5L049BB63
5L049BB72
(57)【要約】
本発明は、少なくとも1つの商品収納区画(12)が設けられる商品棚ユニット(10)と、商品収納区画(12)の底部(14)に取り外し可能に配置されるシート状センサ素子(16)と、センサ素子(16)のためのエネルギー供給装置(54、56)と、センサ素子(16)の信号を評価することができるコントローラ(52)と、センサ素子(16)とコントローラ(52)との間のデータリンク(50)とを備える、商品仕入れシステムに関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの商品収納区画(12)が設けられる商品棚ユニット(10)と、前記商品収納区画(12)の底部(14)に取り外し可能に配置されるシート状センサ素子(16)と、前記センサ素子(16)のためのエネルギー供給装置(54、56)と、前記センサ素子(16)の信号を評価することができるコントローラ(52)と、前記センサ素子(16)と前記コントローラ(52)との間のデータリンク(50)とを備える、商品仕入れシステム。
【請求項2】
前記センサ素子(16)が、容量センサを形成する少なくとも2つの電極(32、34)を有することを特徴とする、請求項1に記載の商品仕入れシステム。
【請求項3】
前記エネルギー供給装置が電池によって形成されることを特徴とする、請求項1または請求項2のどちらかに記載の商品仕入れシステム。
【請求項4】
前記エネルギー供給装置が、前記商品収納区画(12)上の電気接点(56)に導電的に接続される、前記センサ素子(16)上の電気接点(54)を有することを特徴とする、請求項1または請求項2のどちらかに記載の商品仕入れシステム。
【請求項5】
前記エネルギー供給装置が、前記センサ素子(16)に割り当てられたコイル、および前記商品収納区画(12)に割り当てられたコイルを有し、前記2つのコイルはともに誘導結合することを特徴とする、請求項1または請求項2のどちらかに記載の商品仕入れシステム。
【請求項6】
前記コントローラ(52)が、それにより商品の要求信号を送ることができる信号出力を有することを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載の商品仕入れシステム。
【請求項7】
前記信号出力が表示装置(60)に接続されることを特徴とする、請求項6に記載の商品仕入れシステム。
【請求項8】
前記信号出力が在庫管理システム(62)に接続されることを特徴とする、請求項6に記載の商品仕入れシステム。
【請求項9】
前記信号出力が商品加工装置(64)に接続されることを特徴とする、請求項6に記載の商品仕入れシステム。
【請求項10】
前記センサ素子(16)が、データを前記コントローラ(52)に無線で送信することができる送信機を備えることを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載の商品仕入れシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にスーパーマーケットで使用され得るような、商品仕入れシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットには、様々な商品用のセルフサービスの棚があり、顧客はそこから自分で取ることができる。一例は、ベーカリー売り場の棚ユニットであり、顧客はその区画から所望の数のロールパンを取ることができる。
【0003】
しかしながら、これらの商品棚ユニットを定期的に調べて、すべての区画で十分なパン類が依然として入手可能であるかどうかを確認するために、かなりの人員が必要とされる。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、スタッフによる監視作業を減らす商品仕入れシステムを提供することである。
【0005】
この目的を達成するために、本発明によれば、少なくとも1つの商品収納区画が設けられる商品棚ユニットと、商品収納区画の底部に取り外し可能に配置されるシート状センサ素子と、センサ素子のためのエネルギー供給装置と、センサ素子の信号を評価することができるコントローラと、センサ素子とコントローラとの間のデータリンクとを備える、商品仕入れシステムが提供される。本発明は、センサ素子を使用して自動化された方法で関連する商品収納区画中の商品の在庫水準を検出するという基本的な考え方に基づき、その結果、スーパーマーケットのスタッフは、もはや商品収納区画を定期的に調べなくてもよい。
【0006】
好ましくは、センサ素子は、容量センサを形成する少なくとも2つの電極を有する。言い換えれば、センサ素子は、商品収納区画中に存在する商品の重量を検出することができる秤である。そのような容量動作秤は、100g未満までの重量差が検出され得る精度を有する。軽量商品(ロールパンなど)の場合であっても、商品収納区画の充填レベルは、比較的容易に、非常に正確に決定され得る。
【0007】
本発明の構成によれば、エネルギー供給装置は電池によって形成される。コントローラは、商品在庫水準に関する信号を絶えず供給される必要はなく、代わりにある間隔で前述の信号を送信すれば十分であるため、十分な長寿命が達成され得る。
【0008】
あるいは、エネルギー供給装置はまた、商品収納区画上の電気接点に導電的に接続される、センサ素子上の電気接点を有する。このようにして、十分な量の電気エネルギーが、長期間にわたってセンサ素子に提供され得、その結果、信号検出および送信中に極力低いエネルギー消費を確保する必要はまったくない。
【0009】
プロセスでは、電気接点は、好ましくは、センサ素子が商品収納区画の底部に配置されると電気的接続が自動的に確立されるように配置される。
【0010】
代替の構成によれば、エネルギー供給装置は、センサ素子に割り当てられたコイル、および商品収納区画に割り当てられたコイルを有し、2つのコイルはともに誘導結合する。この構成では、センサ素子を商品収納区画中に置くと、コイルは互いの近くに配置されると自動的にともに誘導結合するため、電気接点が互いに係合することを確保する必要はない。商品収納区画内でのセンサ素子のわずかな位置決め公差は、したがって、エネルギー伝達を著しく損なうことはない。
【0011】
コントローラは、好ましくは、それにより商品の要求信号を送ることができる信号出力を有する。この要求信号は、例えば、関連する商品収納区画が補充されるように、スーパーマーケットのスタッフに直接転送され得る。
【0012】
信号出力はまた、表示装置に接続され得、その結果、例えば、補充が必要な商品収納区画がディスプレイ上に表示される。
【0013】
信号出力が在庫管理システムに接続されることも可能であり、その結果、供給量が特定の水準よりも下がるとすぐに、ある商品が自動化された方法で再発注され得る。
【0014】
信号出力が、例えばオーブンのような、商品加工装置に接続されることも可能であり、その結果、供給水準が特定の量よりも下がると、より多くの関連商品が製造される。
【0015】
本発明の好ましい実施形態によれば、センサ素子は、データをコントローラに無線で送信することができる送信機を含む。具体的には、送信機は、例えば、2Gリンクおよび/またはNB-IoTリンク(狭帯域のモノのインターネット)などのGSMリンクのような、低エネルギー消費で区別される無線データリンクを介して送信することができる。送信機は、WLAN規格を使用して送信することも可能である。
【0016】
本発明は、添付図に示されている実施形態に基づいて以下に説明されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係る商品仕入れシステムの概略図である。
図2図1からの商品仕入れシステムで使用され得るセンサ素子の概略断面図である。
図3図2からのセンサ装置の底部の詳細の平面図である。
図4】第2の実施形態に係るセンサ素子の断面図である。
図5図4からのセンサ素子の底部の詳細の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、複数の商品収納区画12が設けられる商品棚ユニット10を有する商品仕入れシステムを示す。
【0019】
この場合、商品収納区画12には、取り出し側(図1の右側)に向かって斜めに下がる底部14が設けられ、その結果、商品収納区画12にある商品は「前方に」自動的に滑り、顧客がそれらを容易に取り出すことを可能とする。
【0020】
シート状センサ素子16は、各商品収納区画12の底部14に配置され、底部14の表面全体に実質的に広がる。
【0021】
センサ素子16は、秤量セルとして構成された本質的に安定な板である。したがって、センサ素子16は、商品がその上に、したがって商品収納区画12にあるかどうか、ある場合、いくつの商品がその上に、したがって商品収納区画12にあるかを検出するのに使用され得る。
【0022】
この種の例示的なセンサ素子の構成は、図2および3に基づいて説明されることになる。
【0023】
センサ素子16は、プラスチック材料からなる第1の本体26および第2の本体28を有する。好適な肉厚は、1~2mmの範囲である。
【0024】
弾性可撓性材料で作られた本体30は、2つの本体26、28の間に配置される。評価回路31も設けられる。
【0025】
それらの「内側」、すなわち向かい合う面では、本体26、28の各々に、電極を形成する導電性表面32および34がそれぞれ設けられる。例として、これらは銅コーティングとして構成され得る。
【0026】
電極32、34は、本体26、28の表面全体に広がることができるか、または特定の部分にのみ設けられることもできる。
【0027】
評価回路31は、電極32、34によって形成されたキャパシタの静電容量を評価することができる。静電容量は、2つの電極32、34の間の距離hに特に依存し、これらの2つの電極間の隙間36は、弾性可撓性材料30がシート状形態で設けられない限り、一方では弾性可撓性材料30で充填され、他方では空気で充填される。
【0028】
図3に見られるように、弾性可撓性材料30は、互いに分離した複数の部分として設けられ得る。
【0029】
導電性遮蔽層38は、本体26、28の互いに外方を向いた外面に設けられ得る。
【0030】
商品が上部本体26上にある場合、弾性材料30はわずかに変形し、その結果、電極32、34の間の距離はわずかに減少する。電極32、34の間に形成されたキャパシタの静電容量に結果として生じる変化は、評価回路31によって好適に評価され得る。
【0031】
図4および図5は、センサ素子の第2の変形例を示す。図2および図3からわかる構成要素には同じ参照番号が使用され、この点に関しては上記説明が参照される。
【0032】
第1の変形例と第2の変形例との違いは、第2の変形例の弾性変形可能な材料30が、複数のピラミッド状突起42を設けた複数のシート状部分40からなることである。これらの突起は、電極32、34を互いから離して保つために互いに当接する。
【0033】
弾性材料30の特定の構成にかかわらず、評価回路31は、自律秤量セルが形成されるようにセンサ素子16に統合される。
【0034】
この秤量セルは、センサ素子16の特性の温度関連の変化を補償するための温度センサも含み得る。
【0035】
エネルギー供給装置は、所望の信号が生成され得るようにセンサ素子に電気エネルギーを適切に供給するために、センサ素子16の各々に設けられる。
【0036】
エネルギー供給装置は、特定の動作期間に必要な電気エネルギーを提供するために、各センサ素子16に統合される電池として実装され得る。
【0037】
エネルギーはまた、外部から供給され得る。図1に示す例示的実施形態では、エネルギー供給装置は、センサ素子16上の電気接点54、および商品棚ユニット10に強固に取り付けられる電気接点56を含む。この場合、接点56は、ケーブル58によって電源(ここではより詳細には示されない)に接続される。
【0038】
電気接点54、56の代わりに、コイルをセンサ素子16および商品棚ユニット10に設けることもでき、前述のコイルはともに誘導結合し、その結果、エネルギーが商品収納棚ユニットからセンサ素子に伝達され得る。
【0039】
評価回路31は、センサ素子16によって生成された信号を、データリンク50(ここでは概略的に示される)を介してコントローラ52に送信することができる送信機(ここではより詳細には示されない)を含む。データリンクは、具体的には無線データリンクであり得る。Bluetooth規格または別の伝送規格が、無線通信に使用され得る。
【0040】
原理上は、評価回路31の信号が有線で送信されることも考えられる。
【0041】
コントローラ52は、センサ素子16の信号を好適に評価することができる。
【0042】
コントローラ52は、センサ素子16の信号が、無負荷状態で(すなわち、商品収納区画12が空である時に)一旦受信され、次いで商品収納区画12が特定の方法で詰められた状態で受信される、較正サイクルを実行することもできる。具体的には、より大きな傾斜は、上部主板26の重量の影響をより少なくするため、商品収納区画12の底部14の傾斜は、センサ素子の信号に影響する。
【0043】
コントローラは、関連する商品収納区画12に依然として十分な供給があるかどうかを決定するような方法で、評価回路31によって送られた信号を評価することができる。そうでない場合、コントローラ52は、信号出力を介して信号(または同時もしくは順次のいずれかでの複数の信号)を発することができ、それらは異なる結果をもたらす。
【0044】
信号は、特定の商品収納区画に補充が必要なことを示すことができる表示装置60に発せられ得る。
【0045】
信号はまた、例えば発注プロセスをトリガするために、コントローラ52によって(この場合、クラウドソリューション62で示される)在庫管理システムに送信され得る。
【0046】
コントローラ52が、この場合、オーブン64で示される商品加工装置に信号を送ることも可能である。結果として、コントローラ52は新しい商品の製造をトリガすることができ、それらは商品収納区画12に仕入れられる。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】