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特表2022-508280マルチモーダル貨物サービスの自動生成の方法とシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(54)【発明の名称】マルチモーダル貨物サービスの自動生成の方法とシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20220112BHJP
【FI】
G06Q10/08 300
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021530772
(86)(22)【出願日】2018-08-07
(85)【翻訳文提出日】2021-04-01
(86)【国際出願番号】 RU2018000519
(87)【国際公開番号】W WO2020032815
(87)【国際公開日】2020-02-13
(31)【優先権主張番号】2018128906
(32)【優先日】2018-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】RU
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】521348410
【氏名又は名称】ディジタル エコシステムズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ガイヌトディノフ ディナール マラトヴィチ
(72)【発明者】
【氏名】フラトキナ エカチェリーナ グリゴレヴナ
(72)【発明者】
【氏名】コンドラチェンコ エレーナ リヴォヴナ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
(57)【要約】
本発明は、一般に、輸送及び物流分野におけるコンピューティング技術の分野、特に、マルチモーダル貨物サービスの自動生成のための方法及びシステムに関する。少なくとも1つの輸送及び物流サービスを含む、ユーザプロファイルのセットが取得されるマルチモーダル貨物サービスの自動生成方法である。輸送サービスと物流サービスを通じてユーザプロファイル間の関係を確立し、ユーザプロファイルのネットワークを生成する。次に、少なくとも1つのマルチモーダルサービスを検索するようにユーザから少なくとも1つの要求を受信する。その後、関連するユーザプロファイルのネットワークの中から少なくとも1つのユーザ要求に基づいて少なくとも1つのマルチモーダルサービスを検索し、ユーザの要求に従って少なくとも1つの最初及び少なくとも1つの最後ユーザプロファイルを決定する。最初プロファイルと最後プロファイルの特定の少なくとも1つのペアに対して、複数の関連する中間プロファイルを確定することによってマルチモーダルユーザプロファイルグラフは割り当てられる。その結果、最初のプロファイルから始まり、最後プロファイルで終わる繋がっているマルチモーダルグラフプロファイルの少なくとも1つの連続チェーンがユーザに表示される。技術的な結果として、マルチモーダル貨物輸送サービスの生成と検索にかかる時間が短縮される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下のステップを含む、マルチモーダル貨物サービスの自動生成の方法であって、
検索モジュールを使って、少なくとも1つの輸送サービスを含むユーザプロファイルのセットを取得するステップと、
プロファイル間の関係を確立して、ユーザプロファイルのネットワークを生成するステップと、
少なくとも1つのマルチモーダルサービスを検索するために、ユーザから少なくとも1つの要求を受信するステップと、
関連するユーザプロファイルのネットワーク内の少なくとも1つのユーザ要求に基づいて、少なくとも1つのマルチモーダルサービスを検索するステップであって、ユーザの要求に応じて、少なくとも1つの最初ユーザプロファイルと少なくとも1つの最後ユーザプロファイルを確定し、最初のプロファイルと最後のプロファイルの少なくとも1つのペアを選ぶために、複数の関連する中間プロファイルを確定することにより、ユーザプロファイルのマルチモーダルグラフが決められるステップと、
ユーザのために検索されるマルチモーダルサービスである最初のプロファイルから始める最後のプロファイルで終わるリンクされたプロファイルのチェーンが表示するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
最後のユーザプロファイルが最初のユーザプロファイルと一致する、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ユーザプロファイルは、一連の輸送サービス操作又は輸送サービス技術を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ユーザプロファイルが線形輸送サービスのスケジュールを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ユーザプロファイルが、サービスに適用可能な輸送資産の識別子及び輸送サービスのトリップの容量を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ユーザのプロファイルに関するデータが索引付けされることを特徴とする、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ユーザプロファイルの間で操作上の関係、コマーシャル関係、好みの関係が確立される、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ユーザプロファイル間の関係は、エンティティとドメインの特性との間の対応、並びにDBMSの表記における関係及び属性を確立することによって確立される、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ユーザの要求は、プロファイルのネットワークが少なくとも1つのマルチモーダルサービスを生成することに基づくデータを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ユーザの要求は、テキスト形式及び/又は音声形式、あるいはそれらの組み合わせで形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、輸送及び物流分野におけるコンピュータ技術に関連し、特に、マルチモーダル貨物サービスの自動生成の方法とシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、マルチモーダル輸送の管理は、すべての市場参加者にとって複雑で時間のかかる作業である。荷主にとって、商品の設計、調達、生産、流通の管理のための単一したデジタルスペースがない時、各商品のバリューチェーンに変化があった場合、複数の参加者の調整が多大な努力が必要となり、非効率的なコストに繋がり、変化に対する反応時間が長くなる。したがって、需要の変化により、製造会社による製品設計の改訂や商社による購入命名法の改訂が必要になる場合がある。変更はバリューチェーン全体に展開しなければならない。具体的に、サプライヤのネットワーク、生産拠点のネットワークに変化が起こっており、サプライチェーン自体の再構築が必要になる。企業自体、そのサプライヤ、各生産拠点、その企業の生産システムの外部にある潜在的なサプライヤ、さらには物流を確保する輸送及び物流業者の情報技術の機能的断片化のために、商品ライフサイクルの管理と商品の変更管理には、最初のアイデアから最初のクレームまで、及び商品の最初のバージョンから最後のバージョンの廃棄とライフサイクルの終了まで、重要な調整とコミュニケーションが重要である。異なるベンダーからの複数の機能的なITソリューションに加え、各企業内では、ほとんどの場合、その企業情報システムがあり、そのシステムは、その企業の機能領域の確立されたビジネスアーキテクチャに適したクローズドシステムとなっている。したがって、企業内での変更、特に2つ以上の企業の情報システムの統合は、同じ商品のバリューチェーン内であっても、荷主への悪影響を増大させるだけである。
【0003】
荷主と4PL事業者の物流部門にとって、バリューチェーンの変化の速度と一致するように、地理的に分散した多様な貿易と工業団地のサプライチェーンの包括的な分析、設計、及び運用管理のタスクは依然として課題である。同時に、サプライチェーン管理の根本的な問題は、マルチモーダル輸送の検索と編成である。ここで、対策は非効率の場合、多大な時間と経済的損失につながる。連絡先の検索、リクエストの作成、見積書の待機、さまざまな業者からの見積の単一ベースでの比較、違いの特定、サービス品質に関するフィードバックの収集、リクエストの繰り返し、最終的な選択など、多くの日常的な作業が手動で行われる。しかし、輸送と業者が特定された後でも、マルチモーダル輸送を予約することは困難になる。そこでは、さまざまな情報源で複数の業者の時刻表を調査し、輸送手段などを組合せる必要がある。国際マルチモーダル輸送の場合、複数の輸送手段を組み合わせる際、通関の時間を追加で考慮することが重要である。輸送手段の手配、及び輸送状況の確認は、さまざまなサービスプロバイダのさまざまなシステムで実行する場合がある。同時に、遅達は荷主の運用作業に影響を与える。
【0004】
3PL事業者、貨物輸送業者、ロジスティクス会社にとって、複数のロジスティクスサービスと顧客関係の管理が主な課題である。これは、輸送会社や他の物流事業者への見積の要求、応答の待機、結果の収集と比較、独自のマークアップの設定、顧客のカテゴリ別のマークアップの管理、顧客への見積の送信、顧客からのフィードバックの確認などの作業の複雑さ、及び一般に、独自の物流サービスを促進するためのオンライン及びオフラインツールの効率の低さを意味する。
【0005】
運輸事業者にとって、運輸サービスのポートフォリオを管理するプロセスは依然として困難である。これは、使われていない輸送用機器の情報を検索し、その所有者との問い合わせと交渉、契約の手続き、修理中の輸送用機器の迅速な交換、他の輸送業者からの見積の待機などの時間がかかる効果のない作業を意味する。これはすべて、輸送サービスの生成における強度と効率に影響を及ぼす。輸送サービスの変更を管理する複雑なプロセス(料金の変更、特別な条件の合意、スケジュールの変更、サービスの輸送業務の構成、変更の公開)は、顧客に提供するサービスの品質に影響を与える。
【0006】
輸送用機器を持つ企業は、資産管理において同様の商業的課題に直面している。具体的に、クライアントの検索、交渉、価格設定、契約の手続き、資産の購入とリース、リースの解約などである。これらの作業はすべて非常に手間がかかり、高い取引コストを伴い、一般的に効果がない。
【0007】
同時に、コミュニケーションは時々ニーズを完全に満たしていないさまざまなチャネルとツールを使用する必要がある。例えば、スピーディーかつ効果的なコミュニケーションのために、電子メール又はインスタントメッセンジャーのWhatsApp(登録商標)、WeChat(登録商標)、VibeR(登録商標)が使用され、輸送サービスの宣伝には、Webサイトは、又は完全に目的が違うFacebook(登録商標)、LinkedIn(登録商標)のようなソーシャルメディア、検索エンジンでのコンテンツターゲット広告などが使われている。ある国では、米国のロードドライバー向けのTRuckeR Path(登録商標)など、専門的なソーシャルネットワークもある。市場のほぼすべての参加者がインターネットにアクセスできる時代に、多くの企業が自分のサービスを宣伝する目的でオフラインツールを使用しつつある。
【0008】
アプリケーション技術の開発者は、自分のソフトに基本的な標準機能(支払い、保険、報告、カウンターパーティの検証など)を独自に導入するしかない。一方、同じ業界向けの複数のソリューションは、接続されていない個別のデータストアを備えた異なるテクノロジープラットフォームに実現されている。さらに、業界の中立なデジタルソリューションの開発のために、匿名化された企業データ取引市場がない場合もある。これらはすべて、効果的なアルゴリズムの開発と商品化という主要なタスクの邪魔になり、シームレスなサプライチェーンを構築する際のツール間の相互作用を複雑にし、開発された技術の可能性を最大限に引き出すことに妨げる。
【0009】
したがって、付加価値チェーン管理とサプライチェーン管理は、ほとんどのタイプの参加者のコミュニケーション、トランザクション、及び運用の効率が低いという特徴があり、この分野の既存の技術は、表明及び期待されるニーズを満たしていない。
【0010】
新技術により、5PLデジタルマルチモーダルネットワークを作成することで、上記の問題を解決できるようになった。このネットワークは、
1.インターネットと同様にすべてのユーザに等距離にあり、中立的であり、
2.コミュニケーションの目的で人を集めるソーシャルメディアのように、様々な参加者を集めて、バリューチェーン管理とサプライチェーン管理に関連するすべての問題を解決するためにコミュニケーションできるプラットフォームとなり、
3.最新のオペレーティングシステムと同様に、独立した開発者がアプリケーションを開発して配布し、ユーザが輸送とロジスティクスの重大な問題を解決するための最適なアプリケーションを選択できる完全なエコシステムを表し、
4.リアルタイムで情報を検索できる検索エンジンと同じように、ユーザの要求に対してリアルタイムでマルチモーダルサービスを生成する。
【0011】
先行技術の中で、特許第US20160189102A1号「輸送ルートの決定方法と流れについて」、出願人:TRADEOS LIMITED、公開日:2016年6月30日がある。この技術は貨物輸送のルートをリアルタイムで決定を可能にする。しかしながら、この発明は、マルチモーダルサービスの生成が不可能で、最初の結節点の選択によって輸送ルートの確定アルゴリズムが変わる。結果的に、ハブがお互いに近くになる場合、代替ルートが遮断され、輸送ルートの選択範囲が狭くなるという問題につながる。システムアーキテクチャは、輸送ルートのデータが無関係な形式で保存されているデータベースである。ユーザの要求に応じて、別々の手段や路線を1つに組み合わせるには、多くの補助情報を使用する必要がある。これにより、要求の処理時間が長くなる。
【0012】
この技術は、ユーザの要求ごとに、指定した2つの住所を接続できるルートを確認するための個別のモジュールがある。ハブを通るルートの確定は、追加の手順が必要となる。サーフェスはジオフェンスに分割され、各ジオフェンスと各ハブの関連性が決定される。次に、ハブごとに「アトラクションのゾーン」が決定される。ユーザが指定した出発地と目的地が属するハブの「アトラクションゾーン」に応じてルートが確定される。リクエストごとに、ユーザは都市、ZIPコード、通り名などの正確な住所を記入すべきである。次に、システムはいくつかのモジュールを使用して、毎回ユーザは指定した住所に基づいてルーティングする。これらの操作は、そのような操作を必要としない技術と比較して、ユーザにとって時間がかかり、システムの計算パフォーマンスと生産性を低下させる。
【0013】
今回の技術の場合、ユーザは出発地と目的地の住所を入力する必要がなく、ユーザプロファイルを入れるだけで済む。また、プロファイルはネットワークとして表されているため、ユーザの要求ごとにプロファイルを相互にリンクする必要がなくなった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】米国特許出願公開第2016/0189102A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、先行技術の不利な点を改善することを目的としている。
【0016】
本発明は、リアルタイムでのマルチモーダル貨物サービスの自動生成を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、マルチモーダル貨物サービスの検索及び生成のための時間を短縮することが上記の課題の解決の結果となる。
【0018】
上記の技術的課題を解決による追加の技術的結果は、サプライチェーンの分析、設計、及び運用管理のための時間の短縮である。
【0019】
上記の技術的課題を解決による追加の技術的結果は、マルチモーダル貨物サービスを予約ための時間の短縮である。
【0020】
上記の技術的課題を解決による追加の技術的結果は、輸送サービスのポートフォリオを管理することの複雑さを軽減することである。
【0021】
上記の技術的課題を解決による追加の技術的結果は、輸送用機器の管理の複雑さを軽減することである。
【0022】
上記の技術的課題を解決による追加の技術的結果は、輸送及び物流に必要なデジタル資産の管理の複雑さを軽減することである。
【0023】
上記の技術的課題を解決による追加の技術的結果は、ライフサイクル全体を通して顧客関係管理の効率アップである。
【0024】
指定された技術的結果は、マルチモーダル貨物サービスの自動生成の実現を通じて達成できる。具体的に、少なくとも1つの輸送及び物流サービスを含む一連のユーザプロファイルの作成した後、プロファイルの接続とステータスを確立し、ユーザプロファイルのネットワークを形成する。次に、少なくとも1つのマルチモーダルサービスを検索するようにユーザから少なくとも1つの要求を受け取る。次に、関連するユーザプロファイルのネットワークの中から少なくとも1つのユーザ要求に基づいて少なくとも1つのマルチモーダルサービスを検索し、ユーザの要求に従って少なくとも1つの最初プロファイル及び少なくとも1つの最後プロファイルを決定する。最初と最後プロファイルのペアごとに、複数の中間プロファイルを確定することによってマルチモーダルグラフを割り当てる。結果的に、最初のプロファイルから始まり、最後プロファイルで終わる接続されたプロファイルのすくなくとも1つの連続チェーンである、目的のマルチモーダルサービスが生成される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明の特徴と利点は、以下の詳細な説明と添付の図面から明らかになる。
図1】リアルタイムでマルチモーダル貨物サービスを自動生成の方法の例を示している。
図2】リアルタイムでマルチモーダル貨物サービスを自動生成するための一連の要素からなるコンピューティングシステムの例を示している。
図3】ユーザプロファイルの例を示している。
図4】ユーザプロファイル間の関係の例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、上記の方法を実行するためのコマンドを含む自動化されたシステム又はコンピュータ可読媒体の形で、コンピュータ又は他のデータ処理デバイスで使用ができる。
【0027】
本発明は、その構成要素がクラウドサーバ又はローカルサーバである分散型コンピュータシステムの形でも実装できる。
【0028】
本発明において、システムは、コンピュータシステム又は自動化システム(AS)、電子コンピュータ、CNC(コンピュータ数値制御)、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)、コンピュータ化された制御システム、及び定義された一連のコンピューティング操作(アクション、コマンド)を実行できるその他のデバイスを意味する。
【0029】
コマンド処理装置とは、機械語命令(プログラム)を実行する電子ユニット又は集積回路(マイクロプロセッサ)を意味する。
【0030】
コマンドプロセッサは、1つ又は複数のストレージデバイスから機械語命令(プログラム)を読み取り、実行する。ストレージデバイスには、ハードドライブ(HDD)、フラッシュメモリ、ROM(読み取り専用メモリ)、ソリッドステートドライブ(SSD)、光学ドライブ、クラウドストレージがあるが、これらに限定しない。
【0031】
プログラムとは、コンピュータ制御デバイス又はコマンド処理デバイスによる実行を目的としたコマンドの一連をいう。
【0032】
マルチモーダル輸送は、一契約で、少なくとも2つ以上の輸送手段を組み合わせた輸送をすることを意味する。異なる輸送手段(鉄道、船舶、トラック、飛行機)を使う場合でも、輸送業者は輸送全体に責任を負う。
【0033】
輸送業者とは、運送契約に基づき第三者を利用するか否かを問わず、船積み書類を直接発行し、貨物自体及びそれの配送を担当し、又は配送の役割を果たしている者である。
【0034】
輸送及び物流のサービスとは、貨物輸送において顧客に提供されるさまざまな輸送及びロジスティクスサービスのセットをいう。このサービスの特異性は、輸送距離、運送手段の種類によって決まる。運送手順のそれぞれの需要と人気度は、その国の気候と地理的特性、伝統、社会の発展、及び人口の生活水準の程度にも依存する。各輸送手段は、顧客のニーズと要件を満たし、適切なサービスを提供するという1つの主要な目標があるにもかかわらず、輸送手順ごとに長所と短所がある。
【0035】
図1で示されたように、マルチモーダル貨物サービスを自動的に生成することに当たって、以下のステップがある。
【0036】
ステップ110:少なくとも1つの輸送サービスを含むユーザプロファイルのセットを取得する。
【0037】
この段階で、ユーザ情報には、ユーザプロフィール、ユーザの写真、ソーシャルネットワークへのリンク、銀行カードの詳細、正式な住所又は荷受人の住所などに関する情報が含まれる。
【0038】
システムのいくつかのバージョンでは、ユーザプロファイルは、データ送信のために事前に暗号化され得る。本発明のあるバージョンでは、システム200は、図2に示すように、Facebook、LinkedInなどの少なくとも1つのソーシャルネットワークから取得した少なくとも1人のユーザの情報(公開された情報)をメモリ203に保存が可能。本発明では、ユーザプロファイルが作成された後、メモリ203にインストールされるデータベースに保存され、プロファイルはユーザの住所、並びに貨物輸送への好み、手配の歴史、使用した輸送業者のサービスなどのユーザ識別データを含む。ユーザ識別情報は、ユーザが最初の要求をする前に手動でプロファイルに入力し、システム200が自動で、ユーザのソーシャルメディアプロファイルページに投稿された情報を使用することなどによって、新しい情報を追加する。
【0039】
あるバージョンでは、ソーシャルグラフが所与のユーザプロファイルに対して生成される。ユーザプロファイルは、システム200の管理者が設定することができる。ソーシャルグラフは、頂点にはソーシャルネットワークのオブジェクトが与えられ、頂点をつなぐ辺は、頂点にあるソーシャルネットワークの2つのオブジェクト間の関係を示すグラフである。ソーシャルネットワークのオブジェクトはユーザプロファイルである。輸送分野での関係のみが使用されている場合、一部のバージョンでは、非負の重みをもつ等高線の有向グラフが使われている。他のバージョンでは、プロファイル間のコマーシャル関係を使用する場合、非負の重みと等高線のない無向グラフが作成される。もう1つのバージョンでは、好み(「いいね」のボタン)で関係がある場合、グラフは、ソーシャルグラフに似た、非負の重みを持つ無向グラフになる。多層グラフ構造は、時間の経過とともに動的に変化し(プロファイル、関係、重み)、自己組織化、知識の蓄積、及びメモリ機能を備えている。
【0040】
プロファイルは、図3に示されるように、以下の重要な要素を含み得る。
a.輸送サービス310、
b.輸送資産、生産資産を含む実物資産320、
c.デジタル資産330、
d.生産物340、
e.検索モジュール350、
f.開発モジュール360、
g.プロファイル設定370、
【0041】
システム200を口座詳細を持つ法人が使える。
【0042】
プロファイルは輸送サービス310を含むことが可能。各輸送サービス310は、制御できるアクセス及び所有者が改訂できる料金表(特別料金を含む)を含む。各料金表は、
i.料金の定義、
ii.料金適用の条件:
1.貨物のタイプ
2.容器のサイズ(例、コンテナ)
3.コンテナの所属
4.通関手続きの条件
5.課税
6.通貨
7.支払いの条件
8.使用制限(選ばれた料金でサービスを使用できる対象者の表示を含む)
9.有効期限を含む。
【0043】
本発明の例示的なバージョンでは、プロファイルには、他のネットワークプロファイルとのそのプロファイルの輸送サービスのコマーシャル関係の表示が入っている。このようなコマーシャル関係に基づいて、その輸送サービスを誰が使っているのか(顧客である)、また、各プロファイルはどのような輸送サービスを使っているか確認できる。プロファイルのネットワーク間のコマーシャル関係は、クライアントポートフォリオの管理とライフサイクル全体にわたるクライアントとの関係、輸送サービス、輸送資産、デジタル資産のポートフォリオの管理の重要な要素である。
【0044】
本発明の例示的なバージョンでは、プロファイルは、輸送サービスの機能、すなわち輸送サービスの順序付けられた一連のオペレーションを含み得る。1つのオペレーションで構成される輸送サービスは、エレメンタリト輸送サービスと呼ばれる。輸送サービスの各操作には次の属性がある。
a.オペレーションのテリトリーの属性。輸送サービスの全てのオペレーションのテリトリーは輸送サービスのルートと呼ばれる。輸送サービスの運用の領域は、ルートの特別な事例である。オペレーションゾーンは、ハブアンドスポーク方式で営業する輸送事業者のゾーン、不定期船の運航会社の営業ゾーンなどがあり、広くなる場合がある。オペレーションゾーンは1つの点になる可能性もある。例えば、船からの荷下ろしを行うサービス業者、荷物の積み替えを行うサービス業者、倉庫又はターミナルでの商品を保管するサービス業者などである。
b.実際の輸送手段320又はオペレーション中の輸送手段の属性。以下に、説明を簡単で明確にするために、輸送手段を実装例として使う。
c.オペレーションの時間の属性。
d.ロードされたコンテナ又は空のコンテナの属性。ロードされたコンテナとのオペレーションのゾーンはロードされたコンテナのルートを表す。逆に、空のコンテナとのオペレーションのゾーンは空のコンテナのルートを表す。
e.空容器搬送の属性。輸送は、特定の条件下で、この操作を輸送サービスの流れから削除するか、積載輸送に換えることができる場合空容器搬送と呼ばれる。空容器搬送操作を最低化する目的で空いていると認識し、空容器搬送の輸送資産は空いている資産として認める。
f.最初と最後のオペレーションの属性。
g.オペレーションのコストの属性。
【0045】
本発明の例示的なバージョンでは、輸送サービスのトリップ時間表が含まれている。
【0046】
本発明の例示的なバージョンのプロファイルは、使用される輸送資産、貨物容量を含む。輸送資産は輸送サービスを行うために必要な資産を意味する。例として、車両(鉄道車両、自動車、セミトレーラ)、倉庫、ターミナル、船舶及び航空機、コンテナである。
【0047】
本発明の例示的なバージョンでは、プロファイルは、輸送サービスを操作するために使用されるデジタル資産330の識別子を含み得る。
【0048】
本発明の例示的なバージョンでは、プロファイルは、プロファイルで表される各輸送サービスのプロファイル(例えば、輸送事業者)のステータスを含み得る。
【0049】
本発明の例示的なバージョンでは、プロファイルは、各輸送サービスの契約書の案(ユーザプロファイルと関係のデータに基づいて自動的に作成される)を含める。ユーザはサービスの購入のみする場合(荷主の場合)、購入する輸送業者のサービスについての情報が表示される。同時に、ユーザは購入するサービスの情報への他のユーザによるアクセスをコントロールする。
【0050】
本発明の例示的なバージョンでは、プロファイルは、輸送サービスに関連するメディアコンテンツ(写真、オーディオ、テキスト文、ビデオ、グラフィックスなど)を含み得る。
【0051】
プロファイルには様々な資産320、例、輸送資産、製造資産を入れることが可能である。輸送資産はサービスを生成するために必要であり。製造資産は製品を作るために必要である。
【0052】
ユーザは、輸送資産に対して、オペレータである場合(ユーザのステータスについては下記)、そのユーザはその資産についてのデータへのアクセスを管理する。輸送資産のデータは次の通りである。
a.輸送資産のタイプ(種類の分類子に基づいて)
b.輸送資産のブランド
c.輸送サービスの生成にとって重要な、輸送資産の技術的及び運用上の特性
d.輸送資産の生産又は建設の年月日、輸送資産の標準耐用年数、輸送資産の修理の年月日、輸送資産の修理の内容などの輸送資産の時間特性
e.販売、リースという輸送資産に関連する商取引の内容。リースは、資産全体のリース(例えば、定期用船契約、裸用船契約、鉄道車両の使用、コンテナの使用)又は資産の一部のリース(例えば、船の共有契約、スロットの購入契約、部品倉庫のリース)である。ここで、ユーザが輸送資産に関連して商取引を行いたくない場合、それに関する情報はプロファイルに入力されないか、その情報へのアクセスが禁止することが可能である。
f.次のデータを含む輸送資産の商取引の金額:
i.料金の定義
ii.料金適用の条件:
1.使用期間(リースの場合)
2.使用の制限(未登録のユーザが料金表を利用できるかどうか、及びプロファイルネットワークのユーザの誰が料金表を利用できるかという表示を含む)
3.通貨
4.支払いの条件
5.その他の情報
g.輸送資産が使われるサービスの識別子
h.輸送資産に必要なデジタル資産の識別子
i.輸送資産が使われるオペレーションの識別子
j.商取引の契約の案(輸送資産についての情報に基づいて自動的に作成される)。ユーザは資産の買い手、使い手である(つまり、資産の管理者ではない)場合、購入・使用する資産の情報が表示される。同時に、ユーザは自分が購入・使用する資産についての情報への他のユーザによるアクセスをコントロールする。
k.輸送資産に対してのプロファイルのステータス
l.輸送資産に関連するメディアコンテンツ(写真、オーディオ、テキスト文、ビデオ、グラフィックスなど)
【0053】
同様な情報、つまり、分類パラメータ、技術的及び運用パラメータ、商取引・使用の条件、製造する製品の識別子、使用されるデジタル資産、生産オペレーション、生産資産に関連するプロファイルのステータス、メディアコンテンツなどが生産資産にも示される。
【0054】
プロファイルには自分がネットワークでの作業をするときに使うデジタル資産330をプロファイルに入れることが可能である。デジタル資産とは、データ、アルゴリズム、データを処理するためのプログラム、又は一部のネットワークプロファイルによって作成され、他のネットワークユーザにとって価値があうこれらの組み合わせをいう。デジタル資産330を有料(使用料、使用権の売却など)、又は無料で他のユーザに提供ができる。デジタル資産330へのアクセスはコマーシャル関係(下記の通り)に基づいて設定される。その場合、あるプロファイルは、ネットワーク上の別のプロファイルのデジタル資産330にサブスクライブすべきである。デジタル資産330は、複雑さ、又は解決する業界の課題によって異なる。
【0055】
デジタルマルチモーダル5PLネットワーク上で表されるデジタル資産330の例には、以下が含まれるが、これらに限定されない。
a.マルチモーダルネットワークに新規ユーザを登録する際に使う個々のセクション及びプロファイル全体の(半)自動式の入力用アプリケーション
b.空容器搬送をリアルタイムで自動最小化するためのアプリケーションとアルゴリズム
c.生産資産の種類ごとに生産オペレーションを最適化するためのアプリケーションとアルゴリズム
d.プロファイル間の安全な支払いのためのアプリケーションとアルゴリズム
e.荷主の貿易金融のためのアプリケーションとアルゴリズム
f.リアルタイムの輸送状況の監視のためのアプリケーションとアルゴリズム
g.輸送サービス、輸送資産の需要を予測するためのアプリケーションとアルゴリズム
h.商品の種類、タイプ、地域などによる予測するためのアプリケーションとアルゴリズム
i.在庫の管理のためのアプリケーションとアルゴリズム
j.スコアリングモデル、貨物の保険契約の自己作成、輸送資産、輸送サービス、輸送サービスと輸送資産を組み合わせたサプライチェーン、デジタル資産など、プロファイルのネットワークにおけるリスク管理のためのアプリケーションとアルゴリズム
k.政府機関への報告、プロファイルの独自のニーズの分析報告、他のネットワークプロファイルのための報告の自動作成のためのアプリケーションとアルゴリズム
l.デジタル資産は、ネットワークプロファイルによって生成される匿名化されたビッグデータ(プロファイルのコアビジネスの副産物)などは、付加価値が低い。通常、このようなデータは、ネットワークアプリケーション(高付加価値のもの)を開発するためのデジタル原材料になっている。
【0056】
輸送サービス及び/又は輸送資産の価格設定アルゴリズムデジタル資産330の一例である。アルゴリズムがない場合、ユーザは料金を手動で変更する。ユーザは、独自に価格設定アルゴリズムを開発することも、例えば、このような開発に特化した別のプロファイルからそのアルゴリズムへのサブスクリプションを購入することもできる。プロファイルは(社内決定で)、他のプロファイルに配布できない独自の価格設定アルゴリズムの開発を依頼することができる。提案された変更の手動承認が必要な場合、価格設定アルゴリズムを半自動にすることが可能である。価格設定アルゴリズムは、自動動的価格設定の場合のように、人間の介入なしに動作するように開発できる。さまざまな輸送サービス、輸送資産などにさまざまな価格設定アルゴリズムを使用できる。
【0057】
実体経済において輸送資産が輸送サービスに組み合わせて、それがサプライチェーンになると同様に、プロファイルのネットワークにおいて、いくつかのデジタル資産330を、他のデジタル資産330と統合し、ネットワーク参加者が利用できる複雑なデジタルソリューションを生成することが可能である。したがって、マルチモーダル5PLネットワークは、実際の経済とデジタル経済のソリューションを組み合わせた、課題それぞれを解決するためのハイブリッド・インテリジェント・エコシステムである。
【0058】
一般的に、ユーザプロファイルページ上のデジタル資産330は、以下を含むがこれらに限定されない属性を有する。
a.名前
b.このデジタル資産330を使用する輸送サービス、輸送資産、製品、関係やステータスなどのプロファイルのネットワークの項目の識別子
c.有料で配布されるデジタル資産330の金額。金額はネットワークのプロファイルの1つであるデジタル資産330の管理者が設定する。
d.サブスクリプションの数、好みでの関係の数(「いいね」に類似)などに基づくデジタル資産330の評価
e.デジタル資産330に関連するプロファイルのステータス
f.デジタル資産330にサブスクリプションできるプロファイルの表示。例、特定の国のグループ、プロファイルのグループ、マクロ地域のプロファイルのみなどである。
g.デジタル資産330の公開状況の表示。デジタル資産330は公開された場合、サブスクライバはネットワークの他のプロファイルにこのサブスクリプションについて情報共有ができる。逆の場合、サブスクライバは技術的で法律的にデジタル資産330を使用することについて他人に伝えることが不可能である。
【0059】
本発明の例示的なバージョンでは、プロファイルは、デジタル資産330との他のプロファイルのコマーシャル関係についての情報を含める。このようなコマーシャル関係に基づいてデジタル資産330の管理者はサブスクライバの人数及びサブスクライバの情報を確認できる。サブスクライバのリスト全体を確認できる者はデジタル資産330の管理者のみである。サブスクライバは、デジタル資産330の公開状況及びユーザのプライバシー設定によってデジタル資産330のサブスクライバのリストを確認できる。
【0060】
本発明の例示的なバージョンでは、プロファイルは、他のプロファイルによって商取引が許可された生産物340についての情報を含める。下記、説明を簡単で明確にするために、製品を例として挙げているが、同様に製造物、荷物、商品でも使える。
【0061】
一般的に、プロファイルのページにて表示される製品は、以下を含むがこれらに限定されない属性を有する。
a.名前
b.技術的及び運用上のパラメータ
c.商業的パラメータ
d.原材料、材料の供給者のネットワーク、及び生産資産、デジタル資産を使用して製品を製造する生産事業者のネットワーク(ステータスは以下の通り)などの生産システム又はそれを作成するために必要なバリューチェーンに関する情報
【0062】
このセクションでは、販売会社及び製造会社が、必要なスペックの製品をサプライヤに発注し、サプライヤが発注を集めることができる。
【0063】
製品の発注は、その製品のサプライヤであるプロファイルの製品とコマーシャル関係を作ることによって行われる。
【0064】
プロファイルは、それ自体及びプロファイルのネットワークの中で必要な要素を検索するための検索モジュール350がある。見つかった要素のいずれかと好みの関係(「いいね」)、又はコマーシャル関係(例えば、海上輸送又はマルチモーダル輸送のスロットを予約するか、車両を借りるか、カナダにあるプロファイルから穀物XXトンを上海まで東京までFOB条件で購入するか、製造事業者に生産オーダーをするか、自分の輸送サービスの価格設定アルゴリズムを購入するか、ネットワークにあるプロファイルとコミュニケーションをするために無料のアプリケーションをダウンロードするかなど)を確立できる。輸送サービス、輸送資産、製造資産、デジタル資産及びそれぞれの内容は、ネットワーク内の検索を便利にするために識別される。例えば、検索リストにパブリック設定によってクローズされていない項目、又は検索するユーザがアクセスが許可された物だけが出る。加えて、プロファイルの目的によって購入・使用できるデジタル資産の検索もあり、Apple Store(登録商標)及びGoogle Play(登録商標)からアプリケーションをダウンロードできる。
【0065】
プロファイルは設計・開発モジュール360がある。設計できるものは、
a.輸送サービスやサプライチェーン
b.製品とそれに対応するバリューチェーン。ここで輸送資産及び生産資産の設計は特別な項目になる。
c.デジタル資産
d.上記のいずれかの組合せ
【0066】
開発は、基本輸送サービスのための物流事業者のマークアップを設定すること、デジタル資産のフォーマットで使用するためのデータセットをアップロードすること、又は製品バリューチェーン内のサプライヤを変更することと同じくらい簡単な開発がある。実体経済とデジタル経済の両方のオブジェクトの開発を含む複雑な開発でも可能である。例えば、設計するサプライチェーンの要素の1つとなる新しいターミナルの計画、標準デジタルアプリケーション(デジタル資産)の購入、及び設計するサプライチェーンの運用のための独自のデジタルアプリケーションの開発を伴う、輸送サービスシステムの設計である。
【0067】
より複雑な設計は、以下のタスクのセットを含む。
a.エンジン、自動車、航空機など、付加価値の高い新しいマルチ要素製品の設計
b.製品用の原材料、材料のサプライヤのネットワーク及び製品のサプライヤのネットワークの構築
c.原材料、材料、中間製品の予測パラメータに従って生産資産がプロファイルネットワークに表示されていない場合、又は例えば、最終製品の製造のために空いている機器が見つからない場合の生産資産の設計
d.あらゆる原材料、材料、中間製品の輸送サービスの計画、混載倉庫、流通倉庫の計画、消費者への販売の計画などの新製品のサプライチェーンの開発
e.ネットワークに必要なパラメータの輸送資産、例えば、材料用の専用倉庫、積載量の多いローローダセミトレーラ、がない場合、輸送資産の設計
f.製品自体の不可欠な部分であるデジタル資産の開発、又はネットワーク上で利用可能なデジタル技術がない場合の輸送、物流、及び/又は生産システムのデジタル技術の開発。
【0068】
製品設計には、製品自体の技術的パラメータと運用パラメータの設計だけでなく、製品を製造するために必要な生産システム又はバリューチェーンの設計が含まれる。次に、生産システムは、原材料、部品、材料のサプライヤのネットワークと、製品の組み立て及びピッキングを行う生産業者のネットワークを含む。商社は、掲載するスペックの多成分製品のサプライヤを含む、製品サプライヤのネットワークを生成できる。
【0069】
商社の供給者は、輸送業者又は商社の役割を果たす。したがって、輸送サービスに関しては複数の仲介者が存在する可能性があり、製品に関しては複数の仲介者が存在する可能性がある。可能な仲介者の数は、限らない。
【0070】
したがって、このセクションでは、販売企業及び製造会社が各製品のバリューチェーンを作成して迅速に変更することができる。
【0071】
バリューチェーンへのサプライヤの追加は、あるプロファイルから別のプロファイルの製品とのコマーシャル関係の確立を通じて、開発モジュール360で行われる。特定のスペックの商品のサプライヤのリストは、スペックを公開したプロファイルによってクローズド又はオープン入札を通じて確定されるか、又は、プロファイルに公開された製品のサプライヤになりたがるプロファイルによって作成される。
【0072】
ユーザプロファイルコンテンツを分析及び管理する目的で、すべての設計要素を集めて、本発明のマルチメディア要素205のグラフィックモジュール、又は外部グラフィックモジュールで視覚化できる。
【0073】
輸送サービス、ターミナル、倉庫、配達条件、コスト、及びその他のデータを明確に示すプロファイルのサプライチェーンネットワークの視覚化はユーザプロファイルのコンテンツの視覚化の特定のケースである。プロファイルのユーザインターフェースのグラフィカルモジュールでは、このプロファイルのサプライチェーンの分析、設計、輸送サービスと輸送資産のパラメータの変更、アルゴリズムと条件の変更、アクセスレベルの変更、倉庫の住所の変更などができる。
【0074】
ユーザインターフェースのグラフィカルモジュールを使って、プロファイルネットワークによって事前に確定された条件又は独自のサプライチェーンネットワークの条件が満たされたときに輸送サービスと輸送資産が自動的に予約するようにアルゴリズムを設定できる。例えば、DD方向の輸送の平均市場料金がGGレベルに引き下がると、料金はGGの平均市場価値を超えない評価はUU以上のプロファイル(会社)の輸送サービスの自動予約が行われる。
【0075】
衣料品販売部門の大企業のサプライチェーンネットワークの例として挙げると、いつも使うサービスが新しいシーズンの開始までに調達が遅れて、それによって遅延の日ごとに何百万もの損失が発生するリスクがある場合に備えて、輸送時間の短いサービスの自動緊急予約のアルゴリズムを設定できる。
【0076】
もう1つの例は、高価な材料が不足すると、他の材料が大量に不良になり、生産に損失が発生するリスクがある複雑な生産サイクルのいくつかの地域に支店を持つ企業のサプライチェーンである。この場合、この場合、デュアル自動補充アルゴリズムが設定される。最初のレベルは、標準の在庫管理式に基づく基本的な自動アルゴリズムであり、このレベルでの供給スキームに従って供給で遅延が予想される場合に、輸送時間の短い輸送サービスに小ロットの自動注文をするという二次安全レベルがある。
【0077】
アルゴリズムは、自分でカスタマイズ及び開発するか、あるいは、それらの開発を専門とする有料又はコマーシャルベースで配布する他のプロファイルによって開発されたアルゴリズムを使用することが可能である。
【0078】
運用上のリスクを最小化するためにサプライチェーン自体を設計することに加えて、上記のすべての設計を行うことができる。1目の事例のように、生産を販売市場に近づけたり、中間の倉庫を準備するか、2目の事例のように、製品の生産と高価な資源の供給が可能な限り近くなるようにサプライチェーンを設計することである。
【0079】
サプライチェーン及び製品の生産システムの柔軟な設定により、あらゆる製品の生産及び輸送システムを設定することが可能になり、これにより、供給業者のネットワーク、生産業者のネットワーク、サプライヤごと、生産オプションごとのサプライチェーンなど複数のレベルで同時に柔軟な管理が可能になる。これらすべてにより、半自動モードや自動モードなど、特定の条件が満たされると、あるサプライヤから別のサプライヤへ、ある生産から別の生産へ、ある輸送サービスを別の輸送サービスに柔軟に切り替えることができる。例えば、有名なブランドの衣料品コレクションがデザインされたとする。交換可能なファブリックのサプライヤのネットワーク、衣服を製造してくれる何箇所に位置している生産現場のネットワークが確定され、各サプライヤから各生産現場から各目標の市場までの柔軟なサプライチェーンのネットワークが確定される。この技術を使って、変更に迅速に対応できる。例えば、需要が変動した場合は、柔軟なサプライチェーン、柔軟な生産を使用して、市場への供給速度を迅速に調整できる。システムにはいくつかのリスク防止のレベルがある。ある生産現場は閉鎖などの問題が発生した場合、生産は自動的に他の工場に分担させる。カスタマイズされたシステムにより、ファッションの変化にすばやく対応し、服のコレクションに直接変更を加えることが可能になる。
【0080】
これにより、5PLマルチモーダルネットワークの1つのエコシステム内で、あらゆる複雑な材料製品を設計し、部品と製品自体の製造を注文し、製品の生産に必要な材料や部品、また製品自体のサプライを管理することが可能になる。実物資産とデジタル資産を組み合わせることにより、本発明は、経済における有体物の設計、生産、及び移動のためのハイブリッドエコシステムの基本的なソリューションとなっている。
【0081】
プロファイルはグループ化でき、複数のプロファイルを1つのプロファイルに結合するか、逆に、1つのプロファイルを複数のプロファイルに分けることも可能である。
【0082】
プロファイルには、プロファイル設定370のセクションがある。プロファイル自体とそれのネットワーク上での操作に共通である設定を行うことが可能である。個々の輸送サービス、輸送資産、デジタル資産、及びその他のプロファイル要素の設定は、各要素の対応するそれぞれのセクションで行われる。プロファイル設定370において、例えば、法定住所、口座詳細、公式ウェブサイト、プロファイルネットワークにアクセスできる従業員のリスト、ソーシャルメディアでのページリンク、会社の一般情報、また、ウェブサイトがない場合、ソーシャルメディアなどを記入できる。
【0083】
あるバージョンでは、同じセクションに、図4に示されるようなプロファイル関係に関連するシステムバス410がある。システムバス410は2つのプロファイルの各要素間の最近の関係(操作上の関係、コマーシャル関係、好みの関係)についての情報を含める。
【0084】
ステップ120:プロファイル間の関係を確立して、ユーザプロファイルのネットワークを生成する。
【0085】
本発明の次のステップではユーザのプロファイルの間の関係が確立される。
【0086】
本発明にはプロファイル間の関係が何種類がある。
【0087】
その1つ目の種類は操作上の関係である。この場合、あるプロファイルの輸送サービスの境界操作は、連結操作方法によって、互換性がある別のプロファイルの隣接する輸送サービスの境界操作に接続される。
【0088】
輸送サービスの境界操作とは、サービス提供における最初又は最後の操作をいう。輸送サービスの境界操作は、輸送条件に関する国際基準インコタームズ(Incoterms、貿易取引条件とその解釈の国際規則)及びその他の輸送規則に従って確立される。操作上の関係の例は次の通りである。レムチャバン港(タイ)のプロファイルは、レムチャバンから上海港(中国)までの海路を持つ海運会社のユーザプロファイルと操作上の関係でつなげている。次に、上海港のプロファイルは、上海からヴォストチニ港までの運送を行う別の海運会社のプロファイルを通じて、ヴォストチニ港(ロシア、極東)のプロファイルに操作上の関係でリンクされている。加えて、ヴォストチニ港のプロファイルは、鉄道のプロファイルを通じてホブリノターミナル(モスクワ)のプロファイルにリンクしている。これは、輸送サービスが操作上の関係でお互いにリンクしているユーザプロファイルのネットワークの事例である。具体的に、レムチャバン港での船積み(レムチャバン港のプロファイル)、上海までの運送(海運会社のプロファイル)、上海港での荷降ろし、積み替え現場への移動、上海港での保管、2つ目の海運会社の船までの移動、船積み(上海港のプロファイル)、ヴォストチニ港までの運送(2つ目の海運会社のプロファイル)、荷下ろし、列車に積み込み(ヴォストチニ港のプロファイル)、ホブリノターミナルまでの輸送(鉄道のプロファイル)、荷下ろし、次の輸送手段への積み替え(ホブリノターミナルのプロファイル)。
【0089】
2つのプロファイルの隣接する輸送サービスの相互運用性は、多くの方法でテストすることができる。隣接するトランスポートサービス420の相互運用性を自動的にチェックするための要素が使用される。
【0090】
重要なパラメータは、輸送サービスの境界操作の隣接性である。1つの輸送サービスの終了後に、2番目のサービスの実行に進むに中間サービス操作が要らない場合、2つの異なるプロファイルのサービスの境界操作は連続していると判断する。例えば、あるユーザプロファイルの輸送サービスでは、船舶からの荷降ろして港のコンテナヤードへの保管のための移動(DAT状況、又はCY(コンテナヤード)と呼ぶ)が最後の境界操作であるとする。2番目のプロファイルの場合、輸送サービスは、同じターミナルのコンテナヤード(条件CY)から貨物の集荷から開始する。この場合、両方のプロファイルの境界操作、そして輸送サービス自体は隣接している。しかし、2つ目のプロファイルの場合、サービスが列車に乗せているコンテナからスタートするとき、両方を繋ぐために中間にコンテナヤードから貨物を集荷して、駅まで移動して、列車に積み込むという追加の操作が必要であるため、操作も輸送サービスも隣接しない。
【0091】
しかし、操作上の関係を作るために上記が不十分である。例えば、場合によって、輸送サービスの輸送資産(例えば、コンテナ)の使用条件によって、競合する輸送サービスにて使用が禁止される場合がある。この条件はプロファイルにて表示される。この場合、輸送操作は隣接しているにもかかわらず、輸送サービスはお互いに操作上の関係でリンクしていない。
【0092】
同時に、操作上の関係でつながっているプロファイルは自分の輸送サービスの設定において操作上の関係の条件を確定ができ、他のプロファイルとのそのような関係を禁止するか拒否することが可能である。
【0093】
1つのプロファイルの輸送サービスは他のプロファイルの輸送サービスにリンクしないように禁止設定が使用される。例えば、1つのプロファイルは、評判が低いサービス、又は市場のシェアが決まった値より低いサービスとの繋がりを拒否したいとする。あるバージョンでは、条件付きの禁止設定が可能である。例えば、特定の道路運送業者の能力や容量が足りている限り、海運会社のサービスは特定の港にある他の道路運送業者とリンクしない。もう1つのバージョンでは、ソフトな禁止が可能である。この場合、輸送サービス管理者は、隣接する輸送サービスに対してあまり好ましくない条件を設定し、それにより、マルチモーダルサプライチェーンの生成においてリンク付きの管理ができる。例えば、同じ場所から港まで鉄道のサービスを使って運送できる場合、道路運送をする貨物に対しての海上輸送のコストは、一定の割合で高くなる。したがって、これは、マルチモーダル輸送の生成にあたって、鉄道サービスを利用するインセンティブになる。
【0094】
それどころか、許可設定は、マルチモーダル運送を生成するときに特定の操作上の関係を確立させる。
【0095】
輸送サービスが最初にユーザのプロファイルに公開されたときに、操作上の関係が自動的に検出される。一方及び他方のプロファイルのサービスのパラメータを変更する場合、操作上の関係は維持されるかなくなる。
【0096】
輸送サービスの境界操作の属性を[プロファイル].[輸送サービス].[操作].[1/N].[{倉庫/ターミナル}.{インコタームズ}]の形式で指定するとする。ここで
a.[プロファイル]:輸送サービスの管理者のプロファイルの識別子
b.[輸送サービス]:[プロファイル]の輸送サービスの識別子
c.[操作]:[プロファイル]の[輸送サービス]の操作の識別子
d.N:[プロファイル]の[輸送サービス]の操作の数
e.[1/N]:[操作]のシリアル番号(最後の操作のシリアル番号は[N/N])
f.{倉庫/ターミナル}:[プロファイル]の[輸送サービス]の[1/N]の[操作]の[領域]のセクションに表示される複数の倉庫・ターミナル
g.[{インコタームズ}]:[操作][1/N]のそれぞれの{倉庫/ターミナル}に対応する、インコタームズでの輸送条件の複数の識別子である。
【0097】
この場合、一般に、図4に示されるように、プロファイルY及びZの隣接する輸送サービス420の自動相互運用性チェック要素は次の通り動作する。
1.隣接項目の検索が行われる。
i.{[プロファイルY].[輸送サービス].[操作].[1/N].[{倉庫/ターミナル}.{インコタームズ}]}の集合の[{倉庫/ターミナル}.{インコタームズ}]の{[プロファイルY].[輸送サービス].[操作].[N/N].[{倉庫/ターミナル}.{インコタームズ}]}との隣接項目
ii.{[プロファイルY].[輸送サービス].[操作].[N/N].[{倉庫/ターミナル}.{インコタームズ}]}の[{倉庫/ターミナル}.{インコタームズ}]のために{[プロファイルY].[輸送サービス].[操作].[1/N].[{倉庫/ターミナル}.{インコタームズ}]}との隣接項目
2.非空集合、つまり([{倉庫/ターミナル}.{インコタームズ}]≠0)∩[隣接禁止の条件([プロファイルY]、[プロファイルZ])]の場合、YとZのプロファイルの間に自動的に第2項の隣接項目ごとに関係が確立される。
【0098】
特定のバージョンには、2つのプロファイル、海運会社Deep seaと海運会社Short sea、は[{倉庫/ターミナル}.{インコタームズ}]のパラメータはDP Worldの78か所のターミナルの内9か所、APM Terminalsの7か所、PSAの3か所と接続し、トータルで19件のリンクを持っている。ここで、[隣接禁止の条件([Deep seaプロファイルの],[Short seaプロファイル])=19件の内9件のリンク]となる。
【0099】
つまり、[Deep seaプロファイル]と[Short seaプロファイル]は10件の輸送サービスで操作上の関係でリンクしている。
【0100】
ユーザのプロファイル間のもう1つの繋がり種類はコマーシャル関係である。この関係は、2つの異なるユーザプロファイルと、輸送サービス、その輸送資産、製造資産、デジタル資産、又は製品との繋がりを表す。1つのプロファイルは特定の輸送サービスに対して物流事業者というステータスを持っている場合、このプロファイルはこの輸送サービスのそのままは、他の輸送サービスと合わせた形(マルチモーダルサービス)として市場で再販ことを意味する。その場合、ネットワークのどこの会社でもその輸送サービスを輸送サービスの売り手(輸送サービスの管理者)又は物流事業者に購入できる。物流事業者は輸送サービスの価格を上げてそのまま販売する場合、サービスを検索するときに、この輸送サービスの売り手の価格と物流事業者(再販するところ)の価格、両方が表示される。
【0101】
コマーシャル関係は、少なくとも1つのプロファイルの実物資産320を通じて確立される。本発明は、下記のことが可能にする。
a.資産の購入及び販売こと。本技術のアーキテクチャによって、あらゆる形式のオープンオークションとクローズドオークションが可能である。
b.資産のリース。例として、裸用船契約、定期用船契約、コンテナ、トラクター、セミトレーラ、台車のリース、他社の製品を生産するための生産ラインの使用(委託製造)などである。
c.資産の一部のリース。例えば、共有使用契約(例、VSA(船舶共有契約)、倉庫の一部のレンタル)などである。
【0102】
ネットワークのプロファイルは、1つだけではなく、複数の要素でコマーシャル関係で繋がる場合がある。1つのプロファイルは、他のプロファイルの全ての要素とリンクがあることは完全なコマーシャル関係と呼ばれる。例としては、一方のユーザがエージェントで、もう一方のユーザが委託者である場合、又はディーラーと製品メーカーの間の関係である。ある会社が別の会社に輸送サービスを提供し、ネットワークにプロファイルを持つ他の会社には提供しない状況は、完全なコマーシャル関係の1つの例である。また、1つの会社は違う会社にすべての輸送資産をリースする状況も完全なコマーシャル関係である。
【0103】
あるバージョンでは、プロファイルを好みの関係で繋ぐオプションがある。この関係は、プロファイル全体、サービスのグループ、サービス単体、資産のグループ、資産単体、デジタル資産、サービスの一部、資産の一部、製品に対して確立できる(ソーシャルネットワーク、ブログ、インターネットフォーラム、ソーシャルブックマークサービス、ニュースサイト用に設計されたコミュニケーションソフトウェアの「いいね」ボタンと同様)。好み関係の統計とプロファイル訪問の統計の両方がライフサイクル全体で顧客関係を管理する目的でBI(ビジネスインテリジェンス)で使用される。この接続は、マルチモーダルサービスの検索中に人気、好みなどの細かい設定で検索をするために重要である(例、人気のあるサービスのみを検索するか、すべてのサービスを検索し、人気の降順で結果を表示するなど)。検索自体とマルチモーダルサービスの生成は、操作上の関係に基づいて実行される。
【0104】
自動的にのみ確立される操作上の関係と違って、コマーシャル関係を半自動及び全自動モード、又はユーザによって手動で確立することができる。
【0105】
手動モードでは、プロファイルのユーザは、別のプロファイルの輸送サービス、製品、実物資産、デジタル資産に対して商用接続を確立するために、別のプロファイルに要求を送信する。これは、ソーシャルメディアの「友達になる」のボタンに似ている。要求が送信されるプロファイルの要素、及び要求を送信するプロファイルの要素でもコマーシャル関係の対象になることが可能である。
【0106】
半自動モードは、プロファイルの1つが手動モードで要求を受け入れて、第2のプロファイルは、別のプロファイルの要素への要求の自動的な送信を設定した状況である。或いは、1つのプロファイルは要求の自動受け入れ又は自動拒否を設定し、他のプロファイルは手動で要求を送信する状況である。
【0107】
コマーシャル関係の自動確立モードは、各プロファイル、要求の自動設定、また受信した要求の自動受け入れ設定をする状況である。
【0108】
コマーシャル関係の確立要求の事例:
a.輸送サービスに関する特別条件について、荷主である物流事業者から輸送サービス管理者への要求
b.荷主、物流事業者から輸送サービス管理者への入札タスクの送信
c.輸送サービス管理者から物流事業者、荷主への提案
d.委託者から潜在的なエージェントへのオファー、特定の会社のエージェントになるという委託者からのオファー
e.コンテナを借りる依頼、及びコンテナを貸すオファー
f.台車を借りる依頼、及び台車を貸すオファー
g.倉庫を借りる依頼、及び倉庫を貸すオファー
h.裸用船契約、定期用船契約の要求、及び船舶のオファー
i.輸送資産の売却の入札、及び輸送資産の購入の入札
j.ネットワークアプリケーションへのサブスクリプションの購入、及びネットワークプロファイルの特定のアプリケーションの購入又はインストールのオファー
k.サプライヤネットワークで製品の発注
【0109】
本技術は、あらゆる内因性及び外因性の影響に対するユーザプロファイルのネットワークの自己組織化のためのメカニズムを含む。例えば、新しいターミナル又は倉庫が会場するとき、それのデジタルプロファイルがユーザプロファイルのネットワークに表示される。この場合、新しいユーザプロファイルのネットワークにある他のプロファイルとのリンクは、新プロファイルの少なくとも1つの境界操作と他のプロファイルの境界操作の隣接によって自動的に発見される。
【0110】
逆に、デジタルプロファイル、又はプロファイルの輸送サービスの削除の場合、プロファイル間の関係の更新が行われる。具体的に、そのプロファイル、又はその輸入サービスとのリンクも消される。
【0111】
したがって、プロファイルネットワークは、いつの時点でもリンクの状況とプロファイルの状況が最新であり、ネットワークはリアルタイムで自己組織化する。
【0112】
関係デジタルバス410は、ネットワークのプロファイルのペアの各組み合わせの各要素の関係(操作上の関係、コマーシャル関係、好みの関係)に関する最新の情報を含む。
【0113】
加えて、ネットワークのユーザは輸送サービス、製品、実物資産、デジタル資産に関する自分のステータスを設定できる。自己ステータスに基づいてプロファイル全体のステータスが自動的に設定される。
【0114】
本技術には、輸送サービス及び輸送資産に対して次のようなステータスが設定可能である。
【0115】
あるバージョンでは、資産(輸送資産)の管理者がステータスを設定する。資産を所有する会社、又は販売、資産の一部或いは全体のリースということをする会社がこのステータスを持つ。例、実物資産の操作性に責任を持つ船主、コンテナフリート管理者、車両の所有者、倉庫の所有者などである。
【0116】
他のバージョンには、輸送サービス管理者がステータスを表示する。輸送サービスを提供する輸送事業者、ターミナル、倉庫管理者などがこのステータスを持つ。場合によって、輸送資産管理者は輸送サービス管理者の役割を果たす場合があり得る。例、自分のフリートを所有し、道路輸送サービスを提供する道路運送業者である。
【0117】
もう1つのバージョンには、貨物輸送業者、3PL事業者、輸送サービスを再販するその他の企業である物流事業者がステータスを決める。この場合、1つのサービスの物流事業者の「階層」、つまり、再販チェーンの数が限られていない(1つの物流事業者は次の物流事業者にサービスを再販して、その物流事業者はさらに3つ目の物流事業者に再販するなど)。物流事業者の「階層」の限定は必要性と実行可能性によって決まる。例えば、大手企業は、すべての物流部門を管理する1つのメインの物流事業者と取引する(この役割が子会社でなく、外部の非関連会社が果たしている場合、4PLオペレータとも呼ばれる)。このメイン物流事業者は他の物流事業者のマルチモーダルサービスを購入する。同時に、マルチモーダルサービスの物流事業者はいくつかの道路輸送会社の輸送サービスを販売する貨物輸送業者から道路輸送サービスを購入できる。上記の事例では、物流事業者の「階層」は3つある。それは、道路輸送会社マルチモーダル物流事業者とメイン物流事業者である。この技術の使用によって、エンドユーザが輸送及び物流サービスを直接購入できるため、マルチモーダルサプライチェーンの不要な「階層」の数の削減できる。
【0118】
もう1つのバージョンでは、荷主、つまり輸送事業者と物流事業者に輸送サービスを手配するエンドユーザがステータスを決定する。
【0119】
本技術には、製品及び製造資産に対して次のようなステータスが設定可能である。
【0120】
1つ目は、製造事業者である。このステータスは、製品の製造に製造資産を利用する企業がもつ。通常、製造事業者は資産管理者の役割を果たす。つまり、資産の操作性に責任を負う。例、第三者企業の資料に従って契約に基づいて組立を行う受託製造業者である。これにより、一部の企業は製品の開発とプロモーションを専門とし、他の企業は生産を専門にする。
【0121】
2つ目は、販売企業である。つまり、製品を再販の目的で購入する企業のことである。
【0122】
3つ目は、製品設計者である。つまり、別の製品の製造に使用するために1つの製品を購入する企業のことである。ところで、1つのユーザプロファイルは、購入する製品に対して製品設計者のステータスと製造する製品に対して製造事業者のステータスを同時に持つ場合がある。製品設計者の「階層」の数は製品自体、製造方法と製造プロセスによって決まる。設計者は、製造事業者からでなく、販売企業に製品を購入する場合があり得る。販売企業の「階層」の限定は必要性と実行可能性によって決まる。この技術の使用によって、エンドユーザが製品を製造事業者に直接購入できるため、販売企業の不要な「階層」の数の削減できる。輸送事業者か物流事業者に輸送サービスを手配する製造事業者及び販売企業は荷主のステータスを持つ。
【0123】
本技術には、デジタル資産に対して次のようなステータスが設定可能である。
【0124】
1つ目は、デジタル資産の所有者である。デジタル資産に対する権利を所有する者のことである。
【0125】
2つ目は、デジタル資産の管理者である。デジタル資産の操作性に責任を負い、改善と更新を行うもののこと。デジタル資産の所有者はデジタル資産の管理者のステータスを持つ場合があり得る。
【0126】
3つ目は、デジタル資産の利用者である。どの輸送事業者、資産管理者、物流事業者、荷主、製造事業者、販売企業でもデジタル資産の使用者になれる。
【0127】
したがって、ユーザプロファイルのデータモデル、プロファイル間の関係のタイプ、輸送サービス、実物資産、デジタル資産、製品に対するステータスのリスト、及びプロファイル詳細へのアクセス設定の全ては5PLデジタルマルチモーダルネットワークの基本的なアーキテクチャと基本的な機能になっている。
【0128】
本技術によって、荷主は各製品に対しての追加価値のチェーンの計画及び管理が可能になっている。
【0129】
本技術を使用して、荷主の物流部門及び4PL事業者はあらゆるレベルの企業のサプライチェーンの計画や管理ができる。本発明のアーキテクチャと機能のセットによって、領域の広い製造企業、販売企業、物流企業のクローズド内部サプライチェーンの生成が可能になっている。輸送事業者と物流事業者の内部サプライチェーンの場合、内部アーキテクチャは他のユーザには見えず、外部顧客プロファイルのサプライチェーンネットワーク全体が1つの会社の単一の輸送サービスとして提示される。
【0130】
同様に、3PL事業者、物流事業者はマルチモーダルサービスを早く生成し(輸送サービスを購入し、料金表を作成するなど)、ネットワークで自己サービスをプロモーションできる(自分のプロファイルにて輸送サービスを公開し、コマーシャル関係の確立オファーを顧客に送信するなど)。
【0131】
同時に2PL事業者、輸送サービス管理者は、輸送資産をすばやく見つけて購入し、それに基づいて輸送サービスを構築して宣伝することができる。また、輸送資産の管理者は、リース又は購入/販売をして資産をすばやく管理できる。
【0132】
1PL事業者、又は荷主は、サプライチェーンを単独で、又は4PL事業者の助けを借りて簡単に管理できる。
【0133】
デジタル資産事業者は、輸送及び物流分野に適用の技術のライフサイクルを効果的に管理することができる。
【0134】
技術的には、このステップでのユーザプロファイル間の関係の確立は、エンティティとドメインの特性との組合せ、並びに選択されたDBMSにおける関係及び属性を確立することによって実行できる。
【0135】
DBMSとして、Oracle SQLDeveloperの統合開発環境とPL/SQLプログラミング言語を使ったOracleDatabaseを使用でき、それに限らない。
【0136】
次に、各エンティティについて、データベース内のその主キーが決定される。各エンティティは、例えば、データベース内の1つの表の形、又は複数の表の形で表れる。本技術のあるバージョンでは、主キーに加えて、いくつかの一意のキーも決定される。一意キーとプライマリキーの違いは、一意キーはレコードの主要な識別要素ではなく、別の表の外部キーから参照できないことである。一意キーの主な目的は、フィールド値が一意であることを確認することである。
【0137】
次に、オブジェクト(表及び列)間の関係が確立され、その後、表は、正規化される。本発明のあるバージョンでは、第1正規形(1NF)、第2正規形(2NF)、第3正規形(3NF)、ボイズ・コッド正規形(NFBK)、第4正規形(4NF)、第5正規形(5NF)を使用する。表で実装できるユーザプロファイル間の関係のそれぞれのタイプは、データベースでモデル化できる。本発明で潜在的に使用されるいくつかのタイプの関係が存在する。それは、「1対多」の関係及び/又は「多対多」の関係である。
【0138】
ほとんどの場合、「1対多」の関係は、ドメイン内のエンティティの実際の関係を反映している。この関係は、すでに説明した「外部キー・主キー」のペア、つまり別の表の主キーを参照する外部キーが確定されることによってが実現される。分類器の広範なメカニズムを説明するのはこの関係である。輸送サービスの名前といくつかのコードを含む参考表があり、主キーは、例、サービス識別コードである。情報を収集する表は、分類子の主キーを参照する外部キーを決められる。その後、分類子からの名前ではなく、輸送及び/又は物流サービスの識別コードが表に入力される。このようなシステムは、分類子の名前の変更に耐性がある。従選考技術では、サービスの識別コードの表示された表をそれらの名前に変更する方法は、データベースサーバ(クライアントサーバDBMSの場合)のレベルとユーザプリケーションのレベルの両方で知られている。
【0139】
「多対多」関係はリレーショナルデータベースではサポートされていない。しかし、この関係がなくても、このような関係を間接的に実装する方法はいくつかある。最も一般的な方法の1つは、2つのテーブルの主キーを参照する外部キーで行が構成される追加の表を導入することである。例、「輸送_サービス」及び「輸送_作業」という2つの表があるとする。1つの輸送サービスは複数の輸送作業を含めて、1つの輸送作業は複数の輸送サービスとに属する場合がある。「多対多」関係を実現するために、例えば、「サービス_の_輸送作業」というもう1つに表が作成される。その表での行は2つの外部キーがある。その中1つは、「輸送_サービス」の表にある主キーにリンクしているが、2つ目は、「輸送_作業」の表にある主キーにリンクしている。つまり、「サービス_の_輸送作業」の表に複数の輸送作業と輸送サービスを記入できる。
【0140】
データベースは、リレーショナルデータベース、オブジェクト指向データベース、階層型データベース、ネットワークデータベースなど、又は上記のいくつかのデータベースの組み合わせ又は拡張バージョンがあり得る。提供される輸送及び物流サービスのデータのセット、及びユーザに関するデータは、表、メモ、オブジェクト、その他の形式で編成できる。データは、データベースの特別なファイル、ハードディスクの特別なセクション、HTMLファイル、XMLファイル、スプレッドシート、フラットファイル、ドキュメントファイル、構成ファイル、及び以下に説明するコンピューティングシステム200のメモリ203内の他のファイルとして保存できる。先行技術から分かるように、データベースは、読み取り専用のデータセットのみとリンクすることがあるし、データセットの読み取りと書き込みできることもある。
【0141】
本発明の態様を説明する際に、簡単にするために、リレーショナルデータベースに関連する用語が時々使用されるが、示されるバージョンは、前述のものを含む他のタイプのデータベースにも適用され得る。
【0142】
ステップ130:少なくとも1つのマルチモーダルサービスを検索するために、ユーザから少なくとも1つの要求を受信する。
【0143】
一般に、ユーザの要求は、プロファイルのネットワークが要求に対応する少なくとも1つのマルチモーダルサービスを生成することに基づくデータを含む。この点に関して、ユーザの要求には、次のデータが含まれる場合がある。出発地(送り手のプロファイル)、目的地(受け手のプロファイル)、送るタイミング、到着納期、貨物の詳細(荷主のプロファイル)、貨物の量、コンテナの種類などに限定しない。ユーザは、輸送サービス、物流サービス、輸送サービスの特定の輸送資産の確定されたパラメータに基づいて検索条件を決めて要求することができる。このようなパラメータの例としては、輸送サービス自体の輸送資産のタイプ、資産の時間的なパラメータ(リリース年月日、最終修理年月日など)を含む、輸送資産の技術的及び運用上のパラメータに加えて、輸送資産の管理者のパラメータ、輸送サービスの技術に対する制限(例、ホッパー車を船倉上に持ち上げ、出口ハッチを開いて車を空にすることによって船倉に直接に穀物を入れる作業を行う輸送サービスを除外するなど)、ルートの制限(例、バルト海経由)、マルチモーダルサービスの総コストに対する制限、料金適用の条件に対する制限(例、保税運送中は特定料金を提供するなど)、残りの容量に対する制限、ステータス別の制限(例、直販のみ)などのユーザプロファイルの詳細とプロファイル間の関係に基づいたパラメータとその組み合わせである。
【0144】
あるバージョンでは、検索要求は語句及び/又は音声でできる。又は、語句と音声を組み合わせることが可能である。あるバージョンでは、グラフィカルユーザインターフェースのドロップダウンフィールドの情報に基づいて要求をすることができる。ここで、要求をするユーザのプロファイル詳細及び関連するその他のプロファイルの詳細は情報源となる。
【0145】
ユーザはフレーズを(検索窓にて)書面で入力する場合、システムは構文とスペルのエラーを事前に修正し、次に文体と意味のエラーを修正する。つまり、構文分析と意味分析が行われる。そのために、システム及び人工知能技術での検索履歴の言語構文分析を行う自然言語構文解析器(例、SyntaxNet)が使われる。
【0146】
例えば、「倉庫集めてコンテナ20をFE通じてFFFの#1倉庫にBTで送る。8月31日まで。」という要求が入力されたとする。その場合、システムは次のような形で分析を行う。輸送作業「倉庫で集める」と倉庫作業「送る」量「1」容器「コンテナ」サイズ「20フィート」ルート制限「極東港を通じて」目標値「第1倉庫」受け手「FFF」料金適用条件「保税運送内」、通関品を「2018年8月31日」まで到着という形になる。
【0147】
リアルタイムでのマルチモーダルサービスの自動生成に加えて、本発明は、図3に従って利用可能な以下の情報を迅速に検索することを可能にする。輸送資産、デジタル資産、輸送サービス(料金表、時間表、技術。ルート、個々輸送作業、契約、容量、使用中資産、輸送サービス受業者)、製品と関連する通貨価値チェーン(例、貨物所有者又は認定された4PL事業者の内部物流部がアクセスできる非公開情報)、製造事業者、販売企業、会社の詳細、入札と資産の取引、輸送サービスの入札などについての情報である。
【0148】
あるバージョンでは、マルチモーダルサービスについての情報を検索するユーザは、情報が見つかる特定のWebリソースやその場所を知らない場合があり、検索クエリを作成して、Yandex(登録商標)、Google(登録商標)、YAHOO!(登録商標)などの検索エンジンを使用してWeb検索を実行する場合がある。ユーザが検索クエリを入力すると、検索エンジンは、検索結果ページ(SERP)と呼ばれる、検索クエリに一致するプロファイルのリストを表示する。つまり、検索エンジンは、ユーザの要求を本技術のネットワークにリダイレクトし、本システムは自動生成されたマルチモーダルサービスの形で結果を表示する。結果は、本発明のグラフィックインターフェースのページと検索エンジンページの両方で閲覧できる。
【0149】
あるバージョンでは、各検索クエリには、検索エンジンに検索クエリが入力されたタイムや場所の表示がある。
【0150】
一般に、ユーザのモバイルアプリケーション又はウェブリソースにインストールされた検索アプリケーションは、検索要求グラフィカルインターフェース及び検索結果グラフィカルインターフェースを含む。検索要求のグラフィカルインターフェースの主な目的は、ユーザが検索クエリ又は「検索質問」を入力できるようにすることである。検索結果インターフェースの主な目的は、検索窓に入力されたユーザのクエリに一致する検索結果を表示することである。検索の処理と検索結果の表示については、以下で詳しく説明する。
【0151】
データネットワークには、検索要求に応答して検索を実行する検索エンジンサーバも接続されている。検索エンジンサーバは、他のサーバ、例えば、とりわけ、ネットワーク構成サーバ、ネットワークリソースサーバ、アプリケーションサーバ、ネットワーク構成サーバに、データネットワークを通じて接続することもできる。
【0152】
検索エンジンのウェブサーバは、普通のコンピューターサーバであり得る。この技術のバージョンによっては、検索エンジンサーバは、Microsoft(登録商標)WindowsServer(登録商標)オペレーティングシステムを実行しているDell(登録商標)PowerEdge(登録商標)サーバにすることが可能である。検索エンジンサーバは、ルータ、スイッチ、ゲートウェイ、基地局など、他の種類のネットワーク機器として実装することも可能である。検索エンジンサーバは、あらゆる適切なハードウェア及び/又はアプリケーションソフトウェア及び/又はシステムソフトウェア、あるいはそれらの組み合わせで実装することができる。本発明の提示された非限定的なバージョンでは、検索エンジンサーバは分散サーバである。
【0153】
あるバージョンでは、「集中型」と「分散型」の分散型台帳技術、例、ブロックチェーンに基づいて構築が可能である。一部のバージョンでは、ブロックチェーン技術のスマートコントラクトを使用して、輸送、生産、財務、及びその他のプロファイル操作を実行できる。同時に、プロファイルのデジタル資産は、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術を使用して機能する。ブロックチェーン技術に関する情報は、先行技術のオープンソースで入手可能である。トランザクション料の支払いのために、ユーザプロファイルは暗号通貨(例、Ethereum ETH、又は、Bitcoin BTC)のウォレットを登録し、ブロックチェーン(例、Ethereum)に基づく単一の分散型仮想マシンとして作られたプラットフォームにスマートコントラクトを登録する。
【0154】
その他の非限定的なバージョンでは、検索エンジンサーバの機能は分割することができ、複数のサーバ又は1つのサーバで実行が可能。
【0155】
検索エンジンサーバの実施形態は、先行技術で周知である。しかしながら、手短に説明すると、検索エンジンサーバは、ユーザのモバイル通信デバイス又はデータネットワークに接続された他の電子デバイスとの接続を確立するように構成されたネットワーク通信インターフェースを含む。検索エンジンサーバは、次のうちの1つ又は複数をさらに含む。通信インターフェースに機能的に接続され本明細書に記載の様々な操作を実行するように構成されたコンピュータプロセッサである。この目的のために、プロセッサはメモリ(ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリなどの形式で)を持っているか、本明細書に記載の様々な機能を実行するようにプロセッサをトリガーする機械可読命令を格納するメモリに機能的に接続される。検索エンジンサーバは、先行技術で知られているように、とりわけ、クローラモジュール、ソートモジュール、及び検索エンジンランク付けモジュールなどの1つ又は複数のモジュールにさらに接続され得る(又は他の方法でアクセスできる)。
【0156】
検索エンジンサーバは、リソースに対してウェブ検索を実行するように構成され得る。検索エンジンサーバの機能はよく知られているが、要するに、検索エンジンサーバは次のような機能がある。
【0157】
(i)ユーザのモバイル通信デバイス又は検索フォームが実装されている別の電子デバイスから検索要求を受信すること
(ii)検索要求を処理すること(検索ワードの正規化など)
(iii)検索要求に合うプロファイルをけんさくすること、及び、
(iv)検索結果のランク付けされたリストをユーザのモバイル通信デバイス又は検索アプリケーション用の他の電子デバイスに表示して、ユーザプロファイル又は検索要求に対応するそれらへのリンクを含む検索結果ページ(SERP)を表示すること
【0158】
ステップ140:関連するユーザプロファイルのネットワーク内の少なくとも1つのユーザ要求に基づいて、少なくとも1つのマルチモーダルサービスを検索する。
【0159】
検索エンジンサーバは、検索クラスタに機能的に接続されている(又はそうでなければアクセスできる)。検索クラスタの主なタスクは、検索インターフェースを使用して入力されたユーザからの要求に応答して検索を実行し、検索結果インターフェースを使用してユーザに検索結果を表示することである。以下は、本発明の範囲を限定することなく、検索クラスタの実施形態の説明であり、本発明の範囲を制限するのではなく、検索クラスタを実装するための他のオプションがあることに留意する必要がある。以下の説明を簡略化するために、検索クラスタの構成が大幅に簡略化されていることに注意すべきことである。当技術分野の専門家は、説明を簡略化するために、省略された検索クラスタ及びその要素についての詳細を理解することができると思われる。
【0160】
一般に、検索クラスタのタスクは、(i)検索を実行し、(ii)検索結果を分析し、検索結果をランク付けし、(iii)結果をグループ化し、検索結果ページ(SERP)をコンパイルして、表示することである。検索を実行するための検索クラスタの構成は、特に制限されていない。当技術分野の専門家は、検索クラスタを使用して検索を実行する方法及び手段を理解できるため、検索クラスタの構成要素は、表面的なレベルでのみ説明する。
【0161】
本発明の範囲を制限しない検索クラスタのいくつかのバージョンでは、検索クラスタは、処理モジュールを含む。処理モジュールは、一般検索、垂直検索、メタ検索、マルチレベル検索など、いくつかのタイプの検索を実行できる。この説明はどのタイプの検索にも限定されないため、ここではさまざまなタイプの検索の具体的な詳細については説明しない。当技術分野の専門家が分かるように、検索のどの方法又は手段を使用しても、ここで説明される検索を実施することができる。
【0162】
検索モジュールは、ウェブ検索を実施するためにシステムデータベースにアクセスできる。データベースは分散形式で実装が可能であり、様々な構成要素の内各構成要素は特定のタイプの検索を実行するように構成される。検索エンジンが複数のデータベースにアクセスできることも可能である。
【0163】
本技術のいくつかのバージョンでは、検索クラスタは、垂直検索を含むいくつかのタイプの検索を実行することができる。したがって、本発明の範囲を制限しないいくつかのバージョンでは、検索クラスタは、垂直検索モジュールを含む(又はそうでなければアクセスする)。垂直検索モジュールは、1つ又は複数の垂直検索を実行するように構成され、例えば、画像、ビデオ、ニュース、地図などを垂直に検索する。本発明の範囲を制限しないいくつかのバージョンでは、検索クラスタは、いわゆるマルチレベル検索を実行できる。これらの機能は、例えば、検索速度を上げ、より関連性の高い検索結果を取得するために追加できる。つまり、検索クラスタは、ユーザのプロファイルインデックスによって参照される、インデックス付けされたユーザプロファイルページに対して、トップレベルメタ検索、ミッドレベルメタ検索、及びローレベルメタ検索の一部又はすべてを実行できる。したがって、検索クラスタはまた、当業者に知られているように、クローラルゴリズムとして稼働し、検索クラスタを開始して、リソースを検索し、インデックスデータベース内の訪問したユーザプロファイルにインデックスを付ける。
【0164】
検索モジュールによって実行される一般的な検索と並行して又は順次に、垂直検索モジュールは、それぞれの垂直データベース内で1つ又は複数の垂直検索を実行することが可能である。説明の目的で、「垂直」という用語(例えば、「垂直検索」という句)は、大規模なデータセットのサブセットに対して実行される検索を指すために使用され、ここで、サブセットはデータの特徴に従ってグループ化される。例えば、垂直検索の1つが輸送サービス画像の垂直検索エンジンによって実行される場合、垂直検索エンジンは、データセット(つまり、潜在的に利用可能なすべてのデータ)のサブセット(つまり、画像)を検索していると見なされる。ここで、データのサブセットは、垂直検索モジュールに関連付けられたデータベースに保存される。
【0165】
ステップ140.1:ユーザの要求に応じて、少なくとも1つの最初ユーザプロファイルと少なくとも1つの最後ユーザプロファイルを確定する。
【0166】
ネットワークの各プロファイルは、商品を受け取り、そこから商品を送る倉庫に関する情報を含む。輸送サービス(保管、保安、クロスドッキングなど)の事業者である倉庫業者又は輸送資産(販売、リース)の事業者である倉庫所有者は、まったく異なるプロファイルを持つ場合がある。このプロファイルは、コマーシャル関係(保管サービスの購入、又は倉庫のレンタル)、及び操作上の関係(例、自動車運送会社の場合)として関連付けることがあり得る。それでも、あるネットワークプロファイルが別のプロファイルから保管サービスを手配する場合、商品の受け取り先又は発送元の倉庫の住所が自動的に示される。
【0167】
出荷をする倉庫に関する情報を含む送り手のプロファイル、及び貨物を受け取る倉庫に関する情報を含む受け手のプロファイルが正確なユーザの要求に基づいて、識別される。倉庫の住所はプロファイルに含まれており、プロファイルは操作上の関係、コマーシャル関係、好みの関係で繋がっているため、住所を入力する必要がないのが便利である。ネットワークのすべてのユーザ、すなわち、荷主(生産、貿易などを実行する会社)、4PL事業者(荷主又はアウトソーシング会社の内部物流サービス)、3PL事業者(貨物輸送業者、物流事業者)、2PL事業者(運送業者)、輸送資産の管理者のプロファイルは上記の方法で確定される。
【0168】
荷主が要求する場合、貨物の出荷先に関する情報は、ネットワーク内のその荷主のプロファイルに表示される。発送目的地の情報があるプロファイルは最後プロファイルになる。あるバージョンでは、ネットワークにプロファイル(目的倉庫の情報を含む)を持つ取引エージェントは最後プロファイルになることが可能である。その他のバージョンでは、ネットワークにプロファイルを持つ(目的倉庫の情報を含む)買い手又はその代表者のプロファイルが最後プロファイルになる場合がある。
【0169】
要求をするときに最初プロファイルと最後プロファイルとして他のユーザのプロファイルを入力することが可能である。荷主に代わって、倉庫に関する情報を含むクライアントのプロファイルを表す物流事業者(3P事業者、貨物輸送業者)である代理人が行動するのが一般的な方法である。生産場所、顧客の取引場所の近くに独自の倉庫をもつ4PLオペレータは、独自のプロファイルを初期プロファイルと最後プロファイルとして指定する方法もある。
【0170】
手配をするときに住所を入力する必要がないことは本発明の特徴である。要求するときに、出発地の目的地の自己のプロファイルかその他のユーザのプロファイルを入力すると充分である。本技術は、様々なユーザのプロファイルをリンクすることによって、出発地と目的地の住所を繋ぐ。出発地と目的地はユーザのプロファイルに表示される輸送資産である倉庫とターミナルを意味する。
【0171】
プロファイルには何箇所の倉庫についての情報が記入されている場合、ユーザは手配をする際、出発倉庫と目的倉庫を選択する。あるバージョンでは、倉庫が貨物の種類ごとに分けられ、要求を行うときに貨物の種類を記入すれば、倉庫を選択する必要がなくなる。
【0172】
上記の、「輸送作業「倉庫で集める」と倉庫作業「送る」量「1」容器「コンテナ」サイズ「20フィート」ルート制限「極東港を通じて」目標値「第1倉庫」受け手「FFF」料金適用条件「保税運送内」、通関品を「2018年8月31日」まで到着について説明をする」という要求を事例として説明する。
【0173】
この場合、システムはユーザの要求に従って最初と最後のプロファイルを確定しなければならない。この事例では、他のプロファイルについての情報は要求に入力されていないため、ユーザのプロファイルは最初にプロファイルとして認識される。検索をするユーザのプロファイルには貨物を出荷、又は受け取りをする倉庫の情報が記入されている。つまり、出発地が明らかである。
【0174】
この事例では、FFFクライアントのプロファイルは最後のプロファイルになる。FFFクライアントのプロファイルの輸送サービスのセクション(保管サービスの購入の場合)又は輸送資産のセクション(倉庫をレンタルして、自分で保管管理をする場合)にて倉庫に住所が検索される。次、FFFクライアントのどこの倉庫に貨物をおくることを決める必要がある。ユーザの要求には「1倉庫」という言葉が入っている。したがって、最後のプロファイル「FFFプロファイル」の目的地「FFFプロファイルの第1倉庫」が確定される。
【0175】
ステップ140.2:最初のプロファイルと最後のプロファイルの少なくとも1つのペアを選ぶために、複数の関連する中間プロファイルを確定することにより、ユーザプロファイルのマルチモーダルグラフが決められる。
【0176】
操作上の関係のみで考えると、プロファイルのネットワークは、負でない重みと等高線を持つ重み付き有向グラフである。
【0177】
さらに、プロファイルのネットワーク自体は、時間とともに動的に変化している。
a.プロファイルは動的に変化する
b.プロファイル間のリンクは動的に変化する
c.リンクの重みのパラメータは動的に変更する
【0178】
プロファイルのネットワークは、あらゆるネットワークプロファイルが常に直接又は中間プロファイルを通じて別のネットワークプロファイルにリンクされるように構造化されている。したがって、制限を導入しない場合、2つのプロファイル間の関係が複数出てくる。これは確かにシステムパフォーマンスに影響を与える可能性がある。したがって、時間、信頼性、コスト、中間カウンターパーティの数などに関するカットオフ制限がない場合は、システム制限が使用され、それに基づいてマルチモーダルグラフが割り当てられる。流れは次の通りである。
1.限られた期間の最初プロファイルと最後プロファイルの特定のペアに対する過去のユーザ要求に基づいて、最初ユーザプロファイルと最後ユーザプロファイルの間マルチモーダルグラフが作成される。要求の時、検索履歴にある複数のプロファイルと関係の中から最新のデータのみ使用される。
2.指定した最初と最後のプロファイルのペアに関連する検索履歴がない場合、
a.オプションА:
i.ユーザの検索履歴から最初のプロファイルと操作上の関係でリンクしているプロファイルと最後のプロファイルと操作上の関係でリンクしているプロファイルという2つのプロキシプロファイルのペアが確定される。ある場合、両方のプロキシプロファイルは1つに合わせた最初と最後のプロファイルと関係するプロファイルがあり得る。
ii.プロキシプロファイル間のマルチモーダルグラフが生成される。
iii.プロキシプロファイル間のマルチモーダルグラフから元のプロファイルへの操作上の関係の確定によってマルチモーダルグラフが生成される。
b.オプションB(プロキシプロファイルのペアがない場合)
i.最初に、重み付き有向グラフの指定された頂点間(この場合は最初プロファイルと最後プロファイル間)の最短経路を見つける問題が解決される。このために、ダイクストラ法、ベルマン-フォード法、ワーシャル-フロイド法、ジョンソン法、レビット法などの最短経路を見つけるためのアルゴリズムを使用できる。
ii.最短経路の中間プロファイルの数が確定される。
iii.重み付き有向グラフの2つのあらゆる頂点間(この場合は最初プロファイルと最後プロファイルの間)のすべての経路の列挙に関する問題がグラフ理論に基づいて解決される。ここで、検出された経路のいずれかの操作上の関係の数は、値N+1を超えないことは条件とする。ここで、Nは前のステップで決定された中間プロファイルの最大数である。見つかった操作上の関係、中間プロファイル、指定された最初と最後のプロファイルの組合せは、プロキシプロファイルのペアがない場合に求められるマルチモーダルグラフを形成する。
【0179】
検索の際、ユーザはプロファイル、関係、及びそれの組合せに対して制限値を決めることができる。
【0180】
事例として、プロファイルのステータス、プロファイルの輸送サービスのステータス(例、輸送サービスを提供する物は輸送事業者のみ)、ルートの条件(例、サンクトペテルブルクを通じて)、輸送総時間、目的地への到着年月日、総額、料金適用条件、技術、物流事業者(不要な仲介者を排除するため)、輸送資産の管理者(コンテナフリートの管理者、フィッティングプラットフォームの管理者)、輸送資産の種類(輸送手段を追加すること、大型貨物運送に必要な手段に対しての要件)、マルチモーダルサービスの全てのターミナルに行われる輸送作業の数(中間ハブの数を制限するため)、輸送サービスのルート、輸送サービスの人気度、写真、動画、説明が有るか無いかなどの要件を入力できる。
【0181】
ユーザは要求の制限をする場合、その要件に合わないプロファイルと関係が対象から外れて、制限の内検索時に生成されたマルチモーダルグラフに比べて制限付きのグラフのサイズと重みが減ってくる。
【0182】
ステップ150:ユーザのために検索されるマルチモーダルサービスである最初のプロファイルから始める最後のプロファイルで終わるリンクされたプロファイルのチェーンが表示される。
【0183】
検索のマルチモーダルサービスは下記のことを含める。
a.チェーンの全ての輸送サービスの料金を含む料金表
b.全ルート、輸送時間、各輸送サービスの各トリップの時間表を示す輸送のやり方
c.マルチモーダル輸送に使われる輸送資産とデジタル資産の詳細
d.マルチモーダルサービスの物流事業者との契約、又はチェーンの各輸送サービスの各トップの輸送事業者との契約
e.マルチモーダルサービスのメディアコンテンツ
【0184】
さらに、検索モジュール及び垂直検索モジュールが対応する検索結果を取得した後、検索クラスタは、検索モジュール及び垂直検索モジュールからの結果を含むランク付けされた検索結果リストを作成する。検索クラスタは、検索結果をランク付けするためのさまざまな既知のアルゴリズムを実行できる。
【0185】
一例として、ユーザが入力した検索クエリとの関連性に従って結果をランク付けするいくつかの方法は、次の基準の一部又はすべてに基づいている。しかし、下記に限らない。(i)検索モジュール又は垂直検索モジュールによって実行される検索の中での特定の検索クエリ又はその回答の人気度、(ii)検索モジュール又は垂直検索モジュールのいずれかによって返される結果の数、(iii)検索クエリにキーワード(「配達」、「貨物」、「輸送」など)が含まれていか、(iv)他のユーザが入力したときに、特定の用語を使う頻度、(v)他のユーザが同様の検索を実行するときに、検索結果ページ(SERP)に結果が表示されたときに、特定の輸送サービス又は特定の垂直検索結果を選択した頻度。
【0186】
本明細書で使用される「キーワード」という用語は、所与の検索結果がユーザの検索クエリに最も関連している可能性が高いことを示す単語又は単語のシーケンスを指す。例えば、検索クエリに「輸送サービス」という用語が含まれている場合、検索クラスタを使って、輸送サービスを垂直に検索する垂直検索モジュールは、ユーザの要求に最も関連性の高い結果が含まれていると判断できる。
【0187】
言うまでもなく、それらのサブセットのみ、又はそれらと他の要素との組み合わせ、又は他の要因の組み合わせのいずれかに基づいて関連性について検索結果をランク付けすることができる。
【0188】
次に、検索クラスタは、ランク付けされた検索結果をサーバに送信する。次に、サーバは、ランク付けされた検索結果をデータネットワークを通じて電子デバイスに送信し、検索結果ページ(SERP)としてユーザに表示する。通常、サーバは、検索クラスタによって生成されたランク付けされた検索結果を含む電子デバイスによる検索結果ページ(SERP)の表示をトリガーするために不可欠な情報を含むJavascript(登録商標) Object Notation(JSON)メッセージを生成するように構成されている。言うまでもなく、メッセージは、エクステンシブル・マークアップ・ランゲージ(XML)などのJSON以外の形式にすることができる。
【0189】
図2を参照すると、本発明は、以下の構成要素のうちの1つ又は複数を含むシステム200として実施することができる。少なくとも1つのプロセッサ202を含む処理構成要素201、メモリ203、電力構成要素204、マルチメディア構成要素205、オーディオ構成要素206、入力/出力(I/O)インターフェース207、センサ構成要素208、データ送信要素209である。
【0190】
処理要素201は、一般に、システム200のすべての動作を制御し、例えば、ユーザプロファイルを生成し、マルチモーダルサービスを検索し、また、ユーザの画面、電話、データ送信、カメラ動作、及びユーザのモバイル通信デバイスの記録動作を制御する。処理ユニット201は、上記の方法のステップの全部又は一部を完了するための命令を実施する1つ又は複数のプロセッサ202を含む場合がある。さらに、処理ユニット201は、他の処理ユニット201と他のユニットとの間の便利な相互作用のために1つ又は複数のユニットを含み得る。例えば、処理モジュール201は、マルチメディア要素205と処理要素201との間の便利で軽量な相互作用のためのマルチメディアモジュールを含み得る。
【0191】
メモリ203は、ユーザプロファイルデータベースなどのシステム200の動作をサポートするために様々なタイプのデータを保存するように構成される。そのようなデータの例には、あらゆるアプリケーションまたからの指示、連絡先情報、名簿データ、メッセージ、画像、ビデオなどが含まれ、これらはすべてシステム200上で実行される。メモリ203は、任意のタイプの揮発性メモリ、不揮発性メモリ、又はそれらの組み合わせとして実装することができ、例えば、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク又は光ディスクなど、それに限らない。
【0192】
電力構成要素204は、システム200の様々な構成要素に電気を提供する。電力構成要素204は、電力管理システム、1つ又は複数の電源、及びシステム200に電力を生成、制御、及び分配するための他のノードを含み得る。
【0193】
マルチメディア要素205は、ユーザのモバイル通信デバイスに設置され得るシステム200とユーザとの間の出力インターフェースを提供する画面を含む。いくつかのバージョンでは、画面は、液晶ディスプレイ(LDC)又はタッチパネル(TP)である。画面がタッチパネルの場合、画面は、ユーザからの入力を受信するためのタッチスクリーンとして実装され得るタッチパネルには、ジェスチャ、タッチ及びスライドを検出する、1つ又は複数のタッチセンサが含まれるタッチセンサは、ユーザのタッチ境界やスワイプジェスチャを感知できるだけでなく、タッチとスライドの操作の長さと圧力も検出できる。あるバージョンでは、マルチメディア要素205は、1つのフロントカメラ及び/又は1つのバックカメラを含む。システム200が撮影モード又はビデオモードなどの動作モードにあるとき、フロントカメラ及び/又はバックカメラは、外部からメディアデータを受信することができる。各フロントカメラとバックカメラは、1つの固定レンズ光学システムにすることも、焦点距離又は光学ズームを使用すること可能である。
【0194】
オーディオ構成要素206は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、音声構成要素206は、システム200が通話モード、録音モード、及び音声認識モードなどの動作モードにあるときに外部音声信号を受信するように構成された単一のマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、メモリ203にさらに保存されるか、又はデータ通信要素209にルーティングされる。あるバージョンでは、オーディオ構成要素206はまた、オーディオ信号を出力するように構成された1つのスピーカーを含む。
【0195】
入力/出力(I/O)インターフェース207は、処理要素201と周辺インターフェースモジュールとの間のインターフェースを提供する。上記の周辺インターフェースモジュールは、キーボード、ステアリングホイール、ボタンなどのことである。ボタンは、起動ボタン、音量ボタン、開始ボタン、及びロックボタンが含まれるが、これらに限定されない。
【0196】
センサ構成要素208は、1つ又は複数のセンサを含み、システム200の状態を評価するように構成される。例えば、センサ構成要素208は、システム200のオン/オフ状態、ディスプレイ及びキーパッドなどの要素の相対的位置、システム200の1つの要素とユーザとシステム200との間の接触の有無、及び方向又は加速/減速、温度変化を検出することができる。センサ構成要素208は、物理的接触がないときに近傍の物体の存在を検出するように構成された近接センサを含む。センサ構成要素208は、アプリケーションを視覚化する際に使用するように構成された光学センサ(例えば、CMOS又はCCDイメージセンサ)を含む。あるバージョンでは、センサ構成要素208は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサ、又は温度センサを含む。
【0197】
データ送信要素209は、システム200と他のデバイスとの間の有線又は無線通信を容易にするように作られた。システム200は、WiFi、2G、3G、5G、又はそれらの組み合わせなどの通信規格に基づいて無線ネットワークにアクセスすることが可能である。あるバージョンでは、データ送信要素209は、ブロードキャストチャネルを通じて外部ブロードキャスト制御システムからブロードキャスト信号又はブロードキャスト関連情報を受信する。あるバージョンでは、データ送信要素209は、近距離無線通信を容易にするための近距離無線通信(NFC)モジュールを備える。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ関連付け(IRDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術、及び他の技術に基づく場合がある。
【0198】
例示的なバージョンでは、例示的な実施形態では、システム200は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSP)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、プログラマブルロジックデバイス(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又はその他の電子要素であり、アルバム表示方法を実装するように構成される場合がある。
【0199】
例示的なバージョンでは、不揮発性のコンピュータ可読記憶媒体にも事前確定された命令を含み、例えば、メモリ203は、マルチモーダル貨物サービスを自動的に生成するための上記の方法を実施するために、システム200のプロセッサ201によって命令が実行される命令を含む。例えば、不揮発性のコンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光記憶装置などであり得る。
【0200】
コンピューティングシステム200は、マルチメディア要素205上に表示するために、通信インフラストラクチャ(又はフレームバッファ、図示なし)からグラフィックス、テキスト、及び他のデータを送信する表示インターフェースを含み得る。コンピューティングシステム200は、入力デバイス又は周辺機器をさらに含む。周辺機器は、キーボード、マイクロフォン、ウェアラブルデバイス、カメラ、1つ又は複数のオーディオスピーカ、及び他のセンサなど、ユーザのモバイル通信デバイスと対話するための1つ又は複数のデバイスを含み得る。周辺機器は、ユーザのモバイル通信デバイスに対して外部のもの又は内部のものがある。タッチスクリーンは、通常はグラフィックスとテキストを表示でき、ユーザがデバイス上で使用しているアプリケーションへのアクセスや対話など、ユーザのモバイル通信デバイスと対話できるユーザインターフェース(グラフィカルユーザインターフェース(GUI)など)も提供する。
【0201】
本分野の専門家によって理解できるように、本発明の態様は、システム、方法、又はコンピュータプログラム製品として実装することが可能である。したがって、本技術ソリューションの様々な態様は、ハードウェアとしてのみ、ソフトウェア(アプリケーションソフトウェアなどを含む)として、又はソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせた実施形態として、一般に「モジュール」、「システム」又は「アーキテクチャ」と呼ばれる。さらに、本発明の態様は、その上に実装されるコンピュータ可読プログラムコードを有する1つ又は複数のコンピュータ可読媒体上に実装されるコンピュータプログラム製品の形態で実現可能である。
【0202】
1つ又は複数のコンピュータ可読媒体の組み合わせも使用できる。コンピュータ可読記憶媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体システム、装置、デバイス、又はそれらの任意の適切な組み合わせなどで実現できる。より具体的には、コンピュータ可読記憶媒体の例には、以下が含まれる(完全なリストではない)。1つ又は複数のワイヤを使用した電気接続、ポータブルコンピュータフロッピーディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ接続、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、又は上記の任意の組み合わせなどである。本明細書で使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体は、システム自体、デバイス、装置によって、又はそれらに関連して使用するためのプログラムを含む又は記憶することができるフレキシブル記憶媒体であり得る。
【0203】
コンピュータ可読媒体に埋め込まれたプログラムコードは、無線、有線、光ファイバ、赤外線、及び他の適切なネットワーク又は上記の組み合わせの媒体を使用して送信することができる。
【0204】
本発明のステップのための操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向言語及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語、又はプログラミング言語の組み合わせで書ける。プログラムコードは、ユーザのコンピューターで、一部、又は個別のソフトウェアパッケージとして、一部はユーザのコンピューターで、一部はリモートコンピューターで、又は完全にリモートコンピューターで実行できる。後者の場合、リモートコンピューターは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、又は外部コンピュータへの接続(例えば、インターネットプロバイダを使用したインターネット経由)を含む任意のタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続できる。
【0205】
本発明の態様は、ブロック図、概略図、及び/又は方法、デバイス(システム)、コンピュータプログラム製品の図を参照して、本発明の実施形態に従って詳細に説明されてきた。ブロック図及び/又はグラフの各ブロック、並びにブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることが理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータプロセッサ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスによって実行される命令が、ブロック図及び/又はグラフの1つ又は複数のブロックに示される機能/アクションを実現するための手段を提供するように汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のデータ処理デバイスのプロセッサに手順を作成するために提供することが可能である。
【0206】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、プログラム可能なデータ処理デバイス以外の、又は特定の方法で機能するデバイス以外のコンピュータを制御することができるコンピュータ可読媒体に保存できる。この場合、コンピュータ可読媒体に保存された命令は、ブロック図及び/又はグラフで指定された機能/アクションを実行する命令を含むデバイスを作ることができる。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】