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  • 特表-五機能研磨ヘッド 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(54)【発明の名称】五機能研磨ヘッド
(51)【国際特許分類】
   A45D 29/14 20060101AFI20220112BHJP
   B24D 5/00 20060101ALI20220112BHJP
   B23C 5/10 20060101ALI20220112BHJP
   B23C 5/18 20060101ALI20220112BHJP
   B23C 5/16 20060101ALI20220112BHJP
   A45D 29/05 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
A45D29/14
B24D5/00 Z
B23C5/10 Z
B23C5/18
B23C5/16
A45D29/05
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021530932
(86)(22)【出願日】2019-02-22
(85)【翻訳文提出日】2021-05-28
(86)【国際出願番号】 CN2019075809
(87)【国際公開番号】W WO2020168534
(87)【国際公開日】2020-08-27
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517455328
【氏名又は名称】上海▲恵▼而▲順▼精密工▲具▼股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王季▲順▼
(72)【発明者】
【氏名】王▲夢▼怡
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼静
【テーマコード(参考)】
3C022
3C063
【Fターム(参考)】
3C022KK04
3C022KK06
3C022KK27
3C022KK29
3C063AA02
3C063AB03
3C063BA27
3C063BA32
3C063BG01
3C063BH05
3C063EE40
(57)【要約】
ネイルポリッシャーに用いられ、刃部(1)と柄部(2)を有する五機能研磨ヘッドであって、前記刃部(1)はタングステン鋼材またはジルコニアセラミック材であり、円錐体で、円錐体の頂端は凹面または平面であり、円錐研磨ヘッドでは、刃密度分布はエッジ(3)、細目(4)、中細目(5)、粗目(6)の順となっており、エッジ(3)は円錐研磨ヘッドの頂部に1周設置され、粗目(6)は刃部(1)の末端にあり、刃部(1)の長さは≧15.5mmであり、前記柄部(2)はタングステン鋼材で、円柱形であり、刃部(1)末端の中心と柄部(2)の片端は軸方向に溶接固定されており、円錐研磨ヘッドのエッジ(3)から粗目(6)までの表面には規則的に分布する直線または斜線が設けられ、表面の右回り凹溝の形状は逆台形、左回り溝の形状は三角形である。研磨ヘッドは構造が簡単で、作りやすく、ポリッシャーの正、逆転研磨の実現に適しており、使用の際には1本のビットが4本のビットの役割を果たすので、ビット交換時にビットの柄がポリッシャーを傷付けることを防いでおり、作業効率が高まり、ビット交換の時間が減り、1本のビットでネイルケアの全プロセスを完成させている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エッジ研磨、細目研磨、中細目研磨、粗目研磨、双方向研磨という5種類の研磨機能を有し、ネイルポリッシャーに用いられ、刃部と柄部を含む五機能研磨ヘッドにおいて、
前記刃部はタングステン鋼材またはジルコニアセラミック材であり、円錐体で、円錐体の頂端は凹面または平面であり、円錐研磨ヘッドでは、刃密度分布はエッジ、細目、中細目、粗目の順となっており、エッジは円錐研磨ヘッドの頂部に1周するように設置され、粗目は刃部末端にあり、刃部の長さは≧15.5mmであり、
前記柄部はタングステン鋼材であり、円柱形で、円柱の直径は2.35mm、長さは≧25.4mmであり、
そのうち、刃部末端の中心と柄部の片端は軸方向に溶接固定されており、円錐研磨ヘッドのエッジから粗目までの表面には規則的に分布する直線または斜線が設けられ、表面の右回り凹溝の形状は逆台形、左回り溝の形状は三角形であることを特徴とする、
五機能研磨ヘッド。
【請求項2】
前記円錐研磨ヘッドの全長は≧41mmであり、そのうち、エッジ頂端部の断面直径は≧4.5mm、粗目底端部の断面直径は≧7.0mmであることを特徴とする、請求項1に記載の五機能研磨ヘッド。
【請求項3】
前記凹溝両側の夾角が≧30°であることを特徴とする、請求項1に記載の五機能研磨ヘッド。
【請求項4】
前記エッジはRエッジで、Rエッジの半径が≦0.5mmであることを特徴とする、請求項1に記載の五機能研磨ヘッド。
【請求項5】
前記円錐体の錐面角度が1°~20°であることを特徴とする、請求項1に記載の五機能研磨ヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、美容業界のネイルポリッシャー用研磨ヘッドに関し、具体的には、五機能研磨ヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
新時代に入り、人々の日常生活がどんどん良くなるにつれて、美容業界も急速に発展し、美容製品に対する要求もますます高くなっており、ネイルケアも例外ではない。ネイルのデザインやスタイルが増えるにつれて、より美しい造形効果や利便性を実現するためには、既存のネイル研磨ヘッドでは市場のニーズを満たせなくなっており、業界内でもネイル研磨の需要を満たすための努力が続けられている。
【0003】
特許文献1では、2018年5月29日にネイルポリッシャーが公開されており、その中にはポリッシャー本体、研磨ヘッド、研磨ヘッドケース、電源、調速器、チューブ、ロッド及び回転ヘッドなどの部品が含まれており、チューブの端部には集塵器が取り付けられている。該発明では、ネイルポリッシャーの研磨過程で生じる粉末処理の問題は解決されているが、その研磨ヘッドは先細状で、爪が研磨ヘッドに接触すると、爪を傷付けるリスクがある。
【0004】
本出願の発明者は、特許文献2の中で、前段階のイノベーション活動について記録しており、該特許は、2018年6月22日に、別の様式の、放熱が強化されたセラミック製ネイル研磨ヘッドを公開しており、その中の研磨ヘッドの刃部はジルコニアセラミック材で、しかも軸方向に貫通孔を有して放熱を強化しており、熱量の導出もしやすく、また刃部は円柱体で、両端には円弧状の面取りが施され、爪を傷付けないようになっている。
【0005】
しかし、現在のネイル研磨ヘッドは、刃形の設計に欠陥があり、研磨ヘッドは右利きの人に合った一方向にしか研磨できず、双方向に磨けないので、左利きのネイリストには使いにくかった。また、1本の研磨ヘッドには1つの刃密度しかないので、ネイリストは作業中にしょっちゅう研磨ヘッドを交換しなければならず、ネイル研磨ヘッドの使用に時間と労力を要し、作業効率が低下し、磨いた爪の美しさが低下し、ネイル作業の製作コストが増加している。
【0006】
以上のように、既存のネイル研磨ヘッドには、上記のような様々な不便さと問題点が存在しているのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】中国特許CN207411734U号明細書
【特許文献2】中国特許CN207519802U号明細書
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は、構造が新しく、多機能な五機能研磨ヘッドを提供することにある。
【0009】
上記の目的を実現するための、本発明の技術的解決手段は次の通りである。
エッジ研磨、細目研磨、中細目研磨、粗目研磨、双方向研磨という5種類の研磨機能を有し、ネイルポリッシャーに用いられ、刃部と柄部を含む五機能研磨ヘッドであって、
前記刃部はタングステン鋼材またはジルコニアセラミック材であり、円錐体で、円錐体の頂端の断面は凹面または平面であり、円錐研磨ヘッドにおいて、刃密度分布はエッジ、細目、中細目、粗目の順となっており、エッジは円錐研磨ヘッドの頂部に1周設置されており、粗目は刃部末端にあり、刃部の長さは≧15.5mmであり、
前記柄部はタングステン鋼材であり、円柱形で、円柱の直径は2.35mm、長さは≧25.4mmであり、
そのうち、刃部末端の中心と柄部の片端は軸方向に溶接固定されており、円錐研磨ヘッドのエッジから粗目までの表面には規則的に分布する直線または斜線が設けられ、表面の右回り凹溝の形状は逆台形、左回り溝の形状は三角形である。
【0010】
本発明の五機能研磨ヘッドは、さらに以下の技術的措置を採用して実現することもできる。
前述の五機能研磨ヘッドにおいて、前記円錐研磨ヘッドの全長は≧41mmであり、そのうち、エッジ頂端部の断面直径は≧4.5mm、粗目底端部の断面直径は≧7.0mmである。
前述の五機能研磨ヘッドにおいて、前記凹溝両側の夾角は≧30°である。
前述の五機能研磨ヘッドにおいて、前記エッジはRエッジで、Rエッジの半径は≦0.5mmである。
前述の五機能研磨ヘッドにおいて、前記円錐体の錐面角度は1°~20°である。
【0011】
上記の技術手法を採用することで、本発明の五機能研磨ヘッドは以下の長所を持つ。
1.研磨ヘッドの構造が簡単で、製作しやすい。
2.ポリッシャーの正回転と逆回転の実現に対応することができ、左手操作と右手操作を同時に満たすことを実現している。使用の際には、1本のビットが4本のビットの役割を果たすので、ビット交換時にビットの柄がポリッシャーを傷付けることを防いでいる。
3.作業効率が高まり、ビット交換の時間が減り、1本のビットでネイルケアの全プロセスを完成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の実施例における円錐研磨ヘッドの、エッジから粗目までの表面に設けられた規則的に分布する直線の構造概略図である。
図2図2は、本発明の実施例における円錐研磨ヘッドの、エッジから粗目までの表面に設けられた規則的に分布する斜線の構造概略図である。
図3図3は、図2中のP部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、実施例とその図面を結び付けて、本発明についてさらに説明する。
【0014】
実施例1
本発明の五機能研磨ヘッドは、エッジ研磨、細目研磨、中細目研磨、粗目研磨、双方向研磨という5種類の研磨機能を有し、ネイルポリッシャーに用いられ、刃部と柄部を含む。
【0015】
図1を参照すると、図1は本発明の実施例における円錐研磨ヘッドの、エッジから粗目までの表面に設けられた規則的に分布する直線の構造概略図である。図に示すように、前記刃部1はタングステン鋼材であり、円錐体で、円錐体の断面は平面であり、円錐研磨ヘッドにおいて、刃密度分布はエッジ3、細目4、中細目5、粗目6の順となっており、エッジは円錐研磨ヘッドの頂部に1周するように設置されており、粗目は刃部末端にあり、刃部の長さは15.5mmであり、
【0016】
前記柄部2はタングステン鋼材であり、円柱形で、円柱の直径は2.35mm、長さは25.4mmであり、そのうち、刃部末端の中心と柄部の片端は軸方向に溶接固定されており、円錐研磨ヘッドのエッジから粗目までの表面には、規則的に分布する直線または斜線が設けられ、表面の右回り凹溝の形状は逆台形、左回り溝の形状は三角形であり、前記凹溝両側の夾角は30°である。前記円錐研磨ヘッドの全長は41mmで、その中のエッジの頂端直径は4.5mm、粗目の底端直径は7.0mmであり、研磨ヘッドの表面は全体的に平滑に移行している。前記エッジの外形はRエッジであり、寸法はR0.5である。前記円錐体の錐面角度は20°である。本実施例の研磨ヘッドのエッジは、爪や皮膚に対してより高い親和度を有している。
【0017】
実施例2
本実施例は、前記刃部1がジルコニアセラミック材であり、円錐体の頂端が凹面であること以外は、実施例1と同じである。本実施例中の研磨ヘッドは、放熱を強化する作用を有している。
【0018】
実施例3
本実施例の円錐研磨ヘッドは斜線構造であり、図2は、本発明の実施例における円錐研磨ヘッドの、エッジから粗目までの表面に設けられた規則的に分布する斜線の構造概略図であり、図3は、図2中のP部分の拡大図である。円錐体頂面は凹面7であり、爪の溝に対して細かい操作を行うことで、爪の表層をより美しくすることができる。
【0019】
本発明には実質的な特徴と顕著な技術的進歩があり、本発明の五機能研磨ヘッドは円錐形である。通常使用される角質除去用研磨ヘッドは外径が1.6mmのビットであり、使用時にはボールヘッドのコーナーの円弧面の位置でしか皮膚に接触できず、ビットと皮膚の接触面積が少ないので、甘皮がきれいに除去できない。本発明の五機能研磨ヘッドのエッジはR0.5なので、皮膚に完全に接触して削ることができ、甘皮をより徹底的に除去することが可能である。エッジの役割は爪辺縁の甘皮の除去であり、細目及び中細目の役割はマニキュアの除去、粗目の役割はジェルネイルのマニキュアの除去である。本発明の五機能研磨ヘッドは、1本でネイルケアの全プロセスを行うことができる。
【0020】
上記の実施例は本発明を説明するものであって、本発明を限定するものではない。関係技術分野の技術者は、本発明の主旨及び範囲を逸脱しない状況において、さらに様々な変換や変更を行うことができる。よって、すべての同等の技術手法は、本発明の範疇に属し、各請求項によって限定されなければならない。
【符号の説明】
【0021】
1 刃部
2 柄部
3 エッジ
4 細目
5 中細目
6 粗目
7 凹面。
図1
図2
図3
【国際調査報告】