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特表2022-508455コーヒーを高い収率で泡立てる方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(54)【発明の名称】コーヒーを高い収率で泡立てる方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/30 20060101AFI20220112BHJP
   A47J 31/32 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
A47J31/30
A47J31/32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021538878
(86)(22)【出願日】2019-08-23
(85)【翻訳文提出日】2021-05-10
(86)【国際出願番号】 CN2019102105
(87)【国際公開番号】W WO2020057320
(87)【国際公開日】2020-03-26
(31)【優先権主張番号】201811080180.3
(32)【優先日】2018-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521110921
【氏名又は名称】メイク チューブ エス.アール.エル.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ,フェン
【テーマコード(参考)】
4B104
【Fターム(参考)】
4B104AA11
4B104AA30
4B104BA65
4B104DA33
4B104DA47
4B104EA23
(57)【要約】
コーヒーを高い収率で泡立てる方法及び装置であって、この装置は、圧力制御機構(2)、ガス圧力源(11)、水貯蔵デバイス(3)、及び背圧共振機構(4)を備え、背圧共振機構(4)の下部はコーヒー出口(5)である。ボタン(21)が押圧されると、小型コーヒーメーカにおいて6~8バールの水圧の水、または家庭用もしくは卓上マシンにおいて9~11バールの水圧の水は、コーヒー設置用キャビティ(451)に入り、コーヒーを溶かし抽出する。共振針(42)及びコロイドリング(43)は、共振用キャビティ(425)を構成する。プレスされたコーヒースラリーが共振用キャビティ(425)を横断するとき、プレスされたコーヒースラリーの特別の構造及び共振用キャビティ(425)によって、コーヒースラリーは高周波振動を受け、次に完全に泡立てられ、コーヒー出口(5)から流出する。装置の構造は、小さい空間を占有し、任意のモデルにおける大小のコーヒーマシンに適用され得る。一方で、生成されたコーヒーにおけるコーヒー泡は70%に到達し得る。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コーヒーを高い収率で泡立てる方法であって、
第1のステップにおいて、圧力制御機構(2)を提供することであって、前記圧力制御機構(2)は、前記圧力制御機構(2)の入口においてガス圧力源(11)に、及び前記圧力制御機構(2)の出口において水リザーバ(3)に接続され、抽出用の水は前記水リザーバ(3)に包含され、コーヒー設置用キャビティ(451)は前記水リザーバ(3)の下方に配置され、コーヒーバッグは前記コーヒー設置用キャビティ(451)に設置され、背圧共振機構(4)が前記コーヒー設置用キャビティ(451)の下方に配置され、コーヒー出口(5)が前記背圧共振機構(4)の下部に配置される、圧力制御機構(2)を提供すること、
第2のステップにおいて、ボタン(21)を押し下げることであって、前記圧力制御機構(2)は、前記ガス圧力源(11)の高圧ガスを抽出圧まで減圧し、前記高圧ガスは前記水リザーバ(3)に入り、次に抽出圧を有する水が前記コーヒー設置用キャビティ(451)に入り、コーヒーと混ぜられて抽出される、ボタン(21)を押し下げること、及び、
第3のステップにおいて、コーヒースラリーを前記背圧共振機構(4)に入れることであって、初めに到達したコーヒースラリーは、ガイドプレート(44)のガイドホール(443)から流れ落ちて環状空間(444)に入り、背圧カートリッジ(40)のカートリッジ底面(401)がコロイドリング(43)によって押圧された瞬間に、1つの共振針(42)は前記カートリッジ底面(401)に配置かつ設置され、共振溝(431)は、前記コロイドリング(43)が前記共振針(42)と接触する位置に配置され、前記共振溝(431)は前記共振針(42)上で留められて共振用キャビティ(425)を構成し、抽出圧を有するコーヒースラリーが前記共振用キャビティ(425)を通過するとき、抽出圧及び前記共振用キャビティ(425)の特別な構造によって、抽出圧を有するコーヒースラリーは高周波振動の後で十分に泡立てられ、コーヒー出口(5)から流出する、コーヒースラリーを前記背圧共振機構(4)に入れること、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記第3のステップにおいて、前記ガイドプレート(44)が前記背圧カートリッジ(40)の中に埋め込まれたとき、前記ガイドプレートの外周部(442)は、前記背圧カートリッジ(40)の上部内側の円形壁(403)に合致することを特徴とする、請求項1に記載のコーヒーを高い収率で泡立てる方法。
【請求項3】
前記第3のステップにおいて、下部円形ボス(441)が、前記ガイドプレート(44)の下部に配置されて前記コロイドリング(43)の中央円形穴を締め付けて、前記コロイドリング(43)を位置付けるために使用され、前記背圧カートリッジ(40)の下部内側の円形壁(402)と、前記コロイドリング(43)のコロイドリング外側縁部(432)とで、環状空間(444)を構成することを特徴とする、請求項1に記載のコーヒーを高い収率で泡立てる方法。
【請求項4】
前記第2のステップにおいて、抽出圧は、小型コーヒーメーカでは6~8バール、家庭用または卓上マシンでは9~11バールであることを特徴とする、請求項1に記載のコーヒーを高い収率で泡立てる方法。
【請求項5】
コーヒーを高い収率で泡立てる装置であって、圧力制御機構(2)を備え、前記圧力制御機構(2)は、前記圧力制御機構(2)の入口においてガス圧力源(11)に、及び前記圧力制御機構(2)の出口において水リザーバ(3)に接続され、コーヒー設置用キャビティ(451)が前記水リザーバ(3)の下方に配置され、背圧共振機構(4)が前記コーヒー設置用キャビティ(451)の下方に配置され、コーヒー出口(5)が、前記背圧共振機構(4)の下部に配置されることを特徴とする、装置。
【請求項6】
前記圧力制御機構(2)にはボタン(21)が設けられ、前記ボタン(21)が押し下げられると、前記圧力制御機構(2)は、高圧ガスを抽出圧まで減圧させ、前記高圧ガスが前記水リザーバ(3)に入り、次に抽出圧を有する水が前記コーヒー設置用キャビティ(451)に入り、コーヒーと混ぜられて抽出され、抽出圧は、小型コーヒーメーカでは6~8バール、家庭用または卓上マシンでは9~11バールであることを特徴とする、請求項5に記載のコーヒーを高い収率で泡立てる装置。
【請求項7】
前記背圧共振機構(4)はガイドプレート(44)を備え、前記ガイドプレート(44)は外周に配分されたガイド穴(443)を有し、前記ガイド穴(443)は環状空間(444)と連通し、
前記背圧共振機構(4)は背圧カートリッジ(40)をさらに備え、コロイドリング(43)によって押圧される前記背圧カートリッジ(40)のカートリッジ底面(401)有し、
1つの共振針(42)が前記カートリッジ底面(401)に配置され、共振溝(431)が、前記コロイドリング(43)が前記共振針(42)と接触する箇所に配置され、前記共振溝(431)は前記共振針(42)上で留められ、共振用キャビティ(425)が前記共振溝(431)と前記共振針(42)との間に構成され、抽出圧を有するコーヒースラリーが前記共振用キャビティ(425)を通過するとき、抽出圧及び前記共振用キャビティ(425)の特別な構造によって、抽出圧を有するコーヒースラリーは高周波振動の後で十分に泡立てられて、前記コーヒー出口(5)から流出することを特徴とする、請求項5に記載のコーヒーを高い収率で泡立てる装置。
【請求項8】
前記ガイドプレート(44)が前記背圧カートリッジ(40)の中に埋め込まれたとき、ガイドプレート外周部(442)が前記背圧カートリッジ(40)の上部内側の円形壁(403)と合致し、下部円形ボス(441)が、前記ガイドプレート(44)の下部に配置されて前記コロイドリング(43)の中央円形穴を締め付けて、前記コロイドリング(43)を位置付けるために使用され、前記背圧カートリッジ(40)の下部内側の円形壁(402)と、前記コロイドリング(43)のコロイドリング外側縁部(432)とで、環状空間(444)を構成することを特徴とする、請求項5に記載のコーヒーを高い収率で泡立てる装置。
【請求項9】
前記水リザーバ(3)の下部には、水リザーバ係止留め具(35)が設けられ、前記水リザーバ係止留め具(35)は、背圧共振機構(4)の背圧シェル(45)において背圧係止留め具(453)で留められ、コーヒーバッグ(8)が前記コーヒー設置用キャビティ(451)に係止され、
前記コーヒー設置用キャビティ(451)は、設置用キャビティトレイ(458)によって支持され、前記設置用キャビティトレイ(458)の下方のコーヒースラリー空間(454)が、コーヒースラリー貫通穴(452)から流れ落ちるコーヒースラリーを貯蔵し、出口フィルタスクリーン(51)及び防滴ポート(52)は前記コーヒー出口(5)に配置され、コーヒースラリーがスラリー出口(407)から流出し、順次コーヒーカップに流入するのを可能にし、圧力制御機構カバープレート(21)が前記圧力制御機構(2)の頂部に配置され、
背圧カートリッジの封止リング(491)が、前記背圧カートリッジ(40)と前記背圧シェル(45)との間に配置され、
ガイドプレートのフィルタスクリーン(492)が、前記ガイドプレート(44)上に配置されることを特徴とする、請求項5に記載のコーヒーを高い収率で泡立てる装置。
【請求項10】
前記ガス圧力源(11)、前記圧力制御機構(2)、及び前記水リザーバ(3)が組み合わされ、水ポンプによって加圧され、ポンプによる水は前記コーヒー設置用キャビティ(451)に入ることを特徴とする、請求項5に記載のコーヒーを高い収率で泡立てる装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーヒーメーカの製造技術に関し、詳細には、コーヒーを高い収率で泡立てる方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
先行技術において、抽出したコーヒーに十分な泡を生じさせるために、多くの新しい技術が実行され、多くの特許技術が生まれた。それらを以下の例で列挙する。
【0003】
「coffee foaming device」と題する、中国実用新案第200620008268.0号明細書において、デバイスの出口のバルブコアは従来の構造に属し、圧力を適用してコーヒーを吐出する。泡立て効果が生じるが、泡立て効率は高くない。
【0004】
さらに、「coffee foaming device of coffee maker」と題する、中国実用新案第200920193566.5号明細書は、水の出口ノズルがコーヒースラリーをフィルタスクリーン上に噴射し、このコーヒースラリーを空気と十分に融合させて泡立てる原理に基づいている。泡立て効果は実現されるが、泡立て効率はやはり高くない。
【0005】
さらに、「coffee foaming device」と題する、中国実用新案第201120033697.4号明細書は、従来の水の出口ノズルがコーヒースラリーを容器の壁上に噴射して泡立てる原理にやはり基づいている。泡立て効果は実現されるが、泡立て効率はやはり高くない。
【0006】
上述の特許技術は、全てが高温蒸気の加圧投入によってコーヒーの泡を生成することに属するが、楽器の弦または笛が振動して音を生成する原理と、任意の空洞が独自の共振周波数を有し、その一方で任意の針形状対象物またはダイヤフラム対象物も、それ独自の共振周波数を有する原理と、を用いて、振動及びコーヒーの泡立てを試験する試みは成されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】中国実用新案第200620008268.0号明細書
【特許文献2】中国実用新案第200920193566.5号明細書
【特許文献3】中国実用新案第201120033697.4号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、先行技術の課題を解決することを目的とする。コーヒーの泡立ては、高圧蒸気の噴射及び吹き出し原理を導入して主に実施されるが、泡立て効果は弱い。その一方で、特定の圧力を伴う圧力源が外部で加えられる前提において、特定の共振要素及び特定の構成が、本出願の出願者によって実験的に設計され、それによってコーヒースラリーは、その中の作用によって揺動的に細分化され、泡立て率は2倍になる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下の技術的解決策を導入することによって実現される。
【0010】
コーヒーを高い収率で泡立てる方法は、
第1に、圧力制御機構を提供するステップであって、この圧力制御機構は、圧力制御機構の入口においてガス圧力源に、及び圧力制御機構の出口において水リザーバに接続され、抽出用の水は水リザーバに包含され、コーヒー設置用キャビティは水リザーバの下方に配置され、コーヒーバッグはコーヒー設置用キャビティに設置され、背圧共振機構はコーヒー設置用キャビティの下方に配置され、コーヒー出口は背圧共振機構の下部に配置される、提供するステップと、
第2に、ボタンを押し下げるステップであって、圧力制御機構は、ガス圧力源の高圧ガスを抽出圧まで減圧し、そのガスは水リザーバに入り、次に抽出圧を有する水はコーヒー設置用キャビティに入り、コーヒーと混ぜられて抽出される、押し下げるステップと、
第3に、コーヒースラリーを背圧共振機構に入れるステップであって、初めに到達したコーヒースラリーは、ガイドプレートのガイドホールから流れ落ちて環状空間に入り、背圧カートリッジのカートリッジ底面がコロイドリングによって押圧された瞬間に、1つの共振針はカートリッジ底面に配置かつ設置され、共振溝は、コロイドリングが共振針と接触する位置に配置され、共振溝は共振針上で留められて共振用キャビティを構成し、抽出圧を有するコーヒースラリーが共振用キャビティを通過するとき、抽出圧及び共振用キャビティの特別な構造によって、抽出圧を有するコーヒースラリーは高周波振動の後で十分に泡立てられ、コーヒー出口から流出する、入れるステップと
を含む。
【0011】
第3のステップにおいて、ガイドプレートが背圧カートリッジの中に埋め込まれたとき、ガイドプレートの外周部は、背圧カートリッジの上部内側の円形壁に合致する。
【0012】
第3のステップにおいて、下部円形ボスは、ガイドプレートの下部に配置され、コロイドリングの中央円形穴を締め付けてコロイドリングを位置付けるために使用される。背圧カートリッジの下部内側の円形壁と、コロイドリングのコロイドリング外側縁部とは、共に環状空間を構成する。
【0013】
第2のステップにおいて、抽出圧は、小型コーヒーメーカでは6~8バール、家庭用または卓上マシンでは9~11バールである。
【0014】
コーヒーを高い収率で泡立てる装置が、設計され製造される。この装置は圧力制御機構を備え、この圧力制御機構は、圧力制御機構の入口においてガス圧力源に、及び圧力制御機構の出口において水リザーバに接続される。コーヒー設置用キャビティは水リザーバの下方に配置され、背圧共振機構はコーヒー設置用キャビティの下方に配置され、コーヒー出口は、背圧共振機構の下部に配置される。
【0015】
圧力制御機構にはボタンが設けられ、ボタンが押し下げられると、圧力制御機構は、高圧ガスを抽出圧まで減圧させ、そのガスが水リザーバに入る。次に抽出圧を有する水はコーヒー設置用キャビティに入り、コーヒーと混ぜられて抽出される。抽出圧は、小型コーヒーメーカでは6~8バール、家庭用または卓上マシンでは9~11バールである。
【0016】
背圧共振機構はガイドプレートを備え、このガイドプレートは外周に配分されたガイド穴を有し、これらガイド穴は環状空間と連通し、
背圧共振機構は背圧カートリッジをさらに備え、コロイドリングによって押圧される背圧カートリッジのカートリッジ底面を有し、
1つの共振針はカートリッジ底面に配置され、共振溝はコロイドリングが共振針と接触する箇所に配置され、共振溝は共振針上で留められ、共振用キャビティは共振溝と共振針との間に構成され、抽出圧を有するコーヒースラリーが共振用キャビティを通過するとき、抽出圧及び共振用キャビティの特別な構造によって、抽出圧を有するコーヒースラリーは高周波振動の後で十分に泡立てられて、コーヒー出口から流出する。
【0017】
ガイドプレートが背圧カートリッジの中に埋め込まれたとき、ガイドプレートの外周部は、背圧カートリッジの上部内側の円形壁と合致する。下部円形ボスは、ガイドプレートの下部に配置され、コロイドリングの中央円形穴を締め付けてコロイドリングを位置付けるために使用され、
背圧カートリッジの下部内側の円形壁と、コロイドリングのコロイドリング外側縁部とは、共に環状空間を構成する。
【0018】
水リザーバの下部には、水リザーバ係止留め具が設けられ、それは背圧共振機構の背圧シェルにおいて背圧係止留め具に留められ、コーヒーバッグはコーヒー設置用キャビティに係止され、
コーヒー設置用キャビティは、設置用キャビティトレイによって支持され、設置用キャビティトレイの下方におけるコーヒースラリー空間は、コーヒースラリー通過穴から流れ落ちるコーヒースラリーを貯蔵する。
【0019】
出口フィルタスクリーン及び防滴ポートは、コーヒー出口に配置され、コーヒースラリーがスラリー出口から流出し、順次コーヒーカップに流入するのを可能にし、圧力制御機構のカバープレートは、圧力制御機構の頂部に配置され、
背圧カートリッジの封止リングは、背圧カートリッジと背圧シェルとの間に配置され、
ガイドプレートのフィルタスクリーンは、ガイドプレート上に配置される。
【0020】
ガス圧力源は、二酸化炭素及び高圧蒸気を備える。市場で一般的に使用される、飲料水を加圧するために使用される水ポンプが導入される場合、ガス圧力源、圧力制御機構、及び水リザーバは組み合わされ、それは高い収率で泡立てる装置にも好適である。この時点における構造では、ガス圧力源、圧力制御機構、及び水リザーバは組み合わされており、水ポンプによって加圧され、ポンプによる水はコーヒー設置用キャビティに入る。
【0021】
ポケットサイズの二酸化炭素ガスタンクは、最も小さい体積を有し、小型コーヒーメーカに好適であり、水ポンプと比較して騒音を発生させない。
【0022】
加えて、二酸化炭素の使用は、コーヒー豆が焙煎された後に生成される二酸化炭素ガス含有量から、コーヒーのテイストがもたらされるという利点を有する。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、抽出するコーヒーの水温を要求しないという利点を有し、当然ながら高温水で抽出したコーヒーのテイストは、より良好である。さらに本発明の構造は、占有空間が小さく、任意のサイズのコーヒーメーカに適用することができ、本発明の方法及び構造によって作られたコーヒーは、70%のコーヒー泡に到達できる。
【0024】
次に本発明を、添付の図面を参照してさらに説明する。実施形態は、本発明のいかなる限定も意図されない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明による、コーヒーを高い収率で泡立てる方法及び装置における実施形態のうちの1つの、全体形状の概略図である。
図2】本発明による、コーヒーを高い収率で泡立てる方法及び装置における実施形態のうちの1つの、全体的な分解組立を、1つの方向から見た概略図である。
図3】本発明による、コーヒーを高い収率で泡立てる方法及び装置における実施形態のうちの1つの、全体的な分解組立を、別の方向から見た概略図である。
図4】コーヒーが抽出されたときの、本発明によるコーヒーを高い収率で泡立てる方法及び装置の概略図である。泡は70%よりも多く占め、コーヒースラリー91はカップ9の底部で小さい割合を占める。泡92は、カップの上部で大きい割合を占めて浮かぶ。
図5】本発明による、コーヒーを高い収率で泡立てる方法及び装置の、圧力カートリッジ40、コロイドリング43、ガイドプレート44、及び共振針42の分解組立図である。
図6】本発明による、コーヒーを高い収率で泡立てる方法及び装置の、組み立てられたコロイドリング43、ガイドプレート44、共振針42、背圧シェル45、設置用キャビティトレイ458、コーヒー設置用キャビティ451、及びコーヒースラリー空間454の、概略断面図である。
図7】本発明による、コーヒーを高い収率で泡立てる方法及び装置の、組み立てられたコロイドリング43、ガイドプレート44、共振針42、背圧シェル45、設置用キャビティトレイ458、コーヒー設置用キャビティ451、及びコーヒースラリー空間454の、概略断面図であり、さらに詳細に共振用キャビティ425を示す。
図8】本発明による、コーヒーを高い収率で泡立てる方法及び装置の、コーヒー出口5における第2の実施形態における構造の、概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に本発明を、特定の実装形態を参照して説明する。
【0027】
図1及び図8に示されるように、コーヒーを高い収率で泡立てる方法は、以下のステップを含む。
【0028】
第1のステップにおいて、まず圧力制御機構2を提供する。この圧力制御機構2は、圧力制御機構2の入口においてガス圧力源11に、及び圧力制御機構2の出口において水リザーバ3に接続され、抽出用の水は水リザーバ3に包含され、コーヒー設置用キャビティ451は水リザーバ3の下方に配置され、コーヒーバッグはコーヒー設置用キャビティ451に設置され、背圧共振機構4はコーヒー設置用キャビティ451の下方に配置され、コーヒー出口5は背圧共振機構4の下部に配置される。
【0029】
第2のステップにおいて、ボタン21を押し下げる。圧力制御機構2は、ガス圧力源11の高圧ガスを抽出圧まで減圧し、そのガスは水リザーバ3に入り、次に抽出圧を有する水はコーヒー設置用キャビティ451に入り、コーヒーと混ぜられて抽出される。
【0030】
第3のステップにおいて、コーヒースラリーを背圧共振機構4に入れる。初めに到達したコーヒースラリーは、ガイドプレート44のガイドホール443から流れ落ちて環状空間444に入り、背圧カートリッジ40のカートリッジ底面401がコロイドリング43によって押圧された瞬間に、1つの共振針42はカートリッジ底面401に配置かつ設置され、共振溝431は、コロイドリング43が共振針42と接触する位置に配置され、共振溝431は共振針42上で留められて共振用キャビティ425を構成し、抽出圧を有するコーヒースラリーが共振用キャビティ425を通過するとき、抽出圧及び共振用キャビティ425の特別な構造によって、抽出圧を有するコーヒースラリーは高周波振動の後で十分に泡立てられ、コーヒー出口5から流出する。
【0031】
第3のステップにおいて、ガイドプレート44が背圧カートリッジ40の中に埋め込まれたとき、ガイドプレートの外周部442は、背圧カートリッジ40の上部内側の円形壁403に合致する。
【0032】
第3のステップにおいて、下部円形ボス441は、ガイドプレート44の下部に配置され、コロイドリング43の中央円形穴を締め付けてコロイドリング43を位置付けるために使用される。背圧カートリッジ40の下部内側の円形壁402と、コロイドリング43のコロイドリング外側縁部432とは、共に環状空間444を構成する。
【0033】
第2のステップにおいて、抽出圧は、小型コーヒーメーカでは6~8バール、家庭用または卓上マシンでは9~11バールである。
【0034】
本発明のさらなる実装方法において、ガス圧力源11、圧力制御機構2、及び水リザーバ3が組み合わされ、水ポンプによって加圧され、加圧された水はコーヒー設置用キャビティ451に入る。
【0035】
コーヒーを高い収率で泡立てる装置が、設計され製造される。この装置は圧力制御機構2を備え、この圧力制御機構2は、圧力制御機構2の入口においてガス圧力源11に、及び圧力制御機構2の出口において水リザーバ3に接続される。コーヒー設置用キャビティ451は水リザーバ3の下方に配置され、背圧共振機構4はコーヒー設置用キャビティ451の下方に配置され、コーヒー出口5は、背圧共振機構4の下部に配置される。
【0036】
圧力制御機構2にはボタン21が設けられ、ボタン21が押し下げられると、圧力制御機構2は、高圧ガスを抽出圧まで減圧させ、そのガスが水リザーバ3に入る。次に抽出圧を有する水はコーヒー設置用キャビティ451に入り、コーヒーと混ぜられて抽出される。抽出圧は、小型コーヒーメーカでは6~8バール、家庭用または卓上マシンでは9~11バールである。
【0037】
背圧共振機構4はガイドプレート44を備え、このガイドプレート44は外周に配分されたガイド穴443を有し、これらガイド穴443は環状空間444と連通する。
【0038】
背圧共振機構4は背圧カートリッジ40をさらに備え、コロイドリング43によって押圧される背圧カートリッジ40のカートリッジ底面401を有する。
【0039】
1つの共振針42はカートリッジ底面401に配置され、共振溝431はコロイドリング43が共振針42と接触する箇所に配置され、共振溝431は共振針42上で留められ、共振用キャビティ425は共振溝431と共振針42との間に構成され、抽出圧を有するコーヒースラリーが共振用キャビティ425を通過するとき、抽出圧及び共振用キャビティ425の特別な構造によって、抽出圧を有するコーヒースラリーは、高周波振動の後に十分に泡立てられて、コーヒー出口5から流出する。
【0040】
ガイドプレート44が背圧カートリッジ40の中に埋め込まれたとき、ガイドプレートの外周部442は、背圧カートリッジ40の上部内側の円形壁403と合致する。下部円形ボス441は、ガイドプレート44の下部に配置され、コロイドリング43の中央円形穴を締め付けてコロイドリング43を位置付けるために使用される。
【0041】
背圧カートリッジ40の下部内側の円形壁402と、コロイドリング43のコロイドリング外側縁部432とは、共に環状空間444を構成する。
【0042】
水リザーバ3の下部には、水リザーバ係止留め具35が設けられ、これは背圧共振機構4の背圧シェル45において、背圧係止留め具453に留められ、コーヒーバッグ8はコーヒー設置用キャビティ451に係止される。
【0043】
コーヒー設置用キャビティ451は、設置用キャビティトレイ458によって支持され、設置用キャビティトレイ458の下方におけるコーヒースラリー空間454は、コーヒースラリー通過穴452から流れ落ちるコーヒースラリーを貯蔵する。
【0044】
出口フィルタスクリーン51及び防滴ポート52は、コーヒー出口5に配置され、コーヒースラリーがスラリー出口407から流出し、順次コーヒーカップに流入するのを可能にし、圧力制御機構のカバープレート21は、圧力制御機構2の頂部に配置される。
【0045】
背圧カートリッジの封止リング491は、背圧カートリッジ40と背圧シェル45との間に配置される。
【0046】
ガイドプレートのフィルタスクリーン492は、ガイドプレート44上に配置される。
【0047】
本発明のさらなる実装方法において、ガス圧力源11、圧力制御機構2、及び水リザーバ3が組み合わされ、水ポンプによって加圧され、ポンプによる水はコーヒー設置用キャビティ451に入る。
【0048】
ガス圧力源は、二酸化炭素及び高圧蒸気を備える。市場で一般的に使用される、飲料水を加圧するために使用される水ポンプが導入される場合、ガス圧力源、圧力制御機構、及び水リザーバは組み合わされ、それは高い収率で泡立てる装置にも好適である。この時点における構造では、ガス圧力源、圧力制御機構、及び水リザーバは組み合わされており、水ポンプによって加圧され、ポンプによる水はコーヒー設置用キャビティに入る。
【0049】
ポケットサイズの二酸化炭素ガスタンクは、最も小さい体積で、小型コーヒーメーカに好適であり、水ポンプと比較して騒音を発生させない。
【0050】
加えて、二酸化炭素の使用は、コーヒー豆が焙煎された後に生成される二酸化炭素ガス含有量から、コーヒーのテイストがもたらされるという利点を有する。
【0051】
図4から判るように、本発明を用いて、良好な泡立てを生じさせることができ、異なる出口フィルタスクリーンを用いて、異なるテイストの泡立てられたコーヒーを得ることができる。
【0052】
図7において、コーヒーバッグ8はコーヒー設置用キャビティ451の上に設置され、コーヒースラリーは、共振針42とコロイドリング43との間の共振用キャビティ425を通過しながら強く振動され、コーヒースラリーを共振させて微細な気泡にして、多量の泡を生成する。本発明に従った100近くの試験を通して、減圧後の圧力制御機構2における二酸化炭素ガス圧は、約7が最適であることが確認され、共振針42とコロイドリング43との間の共振用キャビティ425の最適な外形が確認された。本発明によって、コーヒーの泡立て率が、出願者の予想を超えた「量」で変化するという、予想しなかった技術的効果を達成する。
【0053】
図8において、コーヒー出口5に設けられた第2の出口フィルタスクリーン54は、ポケット形状である。第2の防滴ポート53もポケット形状である。
【0054】
図8に示される第2の実施形態に加え、多くの異なる出口フィルタスクリーン、ならびに防滴ポートの形態が、コーヒー出口5に設けられ得る。それらはここでは詳述しない。
【0055】
前述は、本発明の単なる好ましい実施形態であり、「発明を実施するための形態」及び出願の範囲における変更を、本発明の教示を考慮して当業者は思いつくであろう。説明を本発明の限定と解釈するべきではない。
図1
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【国際調査報告】