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特表2022-508583ディフューザーおよびインフレータの組立体、エアバッグモジュール、ならびに組立体を設置するための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(54)【発明の名称】ディフューザーおよびインフレータの組立体、エアバッグモジュール、ならびに組立体を設置するための方法
(51)【国際特許分類】
   B60R 21/262 20110101AFI20220112BHJP
【FI】
B60R21/262
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021543561
(86)(22)【出願日】2019-09-10
(85)【翻訳文提出日】2021-04-28
(86)【国際出願番号】 EP2019074079
(87)【国際公開番号】W WO2020069823
(87)【国際公開日】2020-04-09
(31)【優先権主張番号】102019100262.1
(32)【優先日】2019-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102018124300.6
(32)【優先日】2018-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521140191
【氏名又は名称】ツェット・エフ・オートモーティブ・ジャーマニー・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100117640
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 達己
(72)【発明者】
【氏名】ディサム,ロベルト
(72)【発明者】
【氏名】フィッシャー,アントン
【テーマコード(参考)】
3D054
【Fターム(参考)】
3D054DD14
3D054DD15
3D054FF16
(57)【要約】
流出エリア(16)および流出方向を画定する、円周(U)に沿って拡散される流出開口部(18)を備える外側ハウジング(14)を有する細長いインフレータ(10)と、流出エリア(16)を包囲するクランプタイプのディフューザー(22)との組立体(20)において、ディフューザー(22)が中央受け用開口部(24)を有し、外側ハウジング(14)が中央受け用開口部(24)の中へ突出しており、その結果、ディフューザー(22)が、流出エリア(16)を備える外側ハウジング(14)の軸方向部分を円周方向において包囲する。受け用開口部(24)の境界を画定するディフューザー(22)の内側に、少なくとも1つの支承表面(34)および少なくとも1つのガス案内表面(30)が設けられ、支承表面(34)がインフレータ(10)の外側ハウジング(14)を直接支承し、ガス案内表面(30)が径方向において外側ハウジング(14)から離隔される一方で少なくとも1つの収集チャンバ(30)を形成し、流出エリア(16)から流れ出るガスが少なくとも1つの収集チャンバ(30)の中へ流れる。収集チャンバ(32)が少なくとも1つの出口開口部(36)の中へ開いており、ガスが、少なくとも1つの出口開口部(36)を通って、インフレータ(10)からの流出方向に対して横向きである出口方向(R)においてディフューザー(22)から出る。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流出エリア(16)および流出方向(RGG)を画定する、円周(U)のところに分布する流出開口部(18)を備える外側ハウジング(14)を有する細長いインフレータ(10)と、成形シートリングまたはチューブ要素から特には作られる、前記流出エリア(16)を包囲するクランプタイプのディフューザー(22)との組立体(20)であって、前記ディフューザー(22)が中央受け用開口部(24)を有し、前記外側ハウジング(14)が前記中央受け用開口部(24)の中へ突出しており、その結果、前記ディフューザー(22)が、前記流出エリア(16)を備える前記外側ハウジング(14)の軸方向部分を円周方向において包囲し、前記受け用開口部(24)の境界を画定する前記ディフューザー(22)の内側(28)に、少なくとも1つの支承表面(34;34a)および少なくとも1つのガス案内表面(30)が設けられ、前記支承表面(34;34a)が前記インフレータ(10)の前記外側ハウジング(14)を直接支承し、前記ガス案内表面(30)が径方向において前記外側ハウジング(14)から離隔される一方で少なくとも1つの収集チャンバ(32;32a、32b)を形成し、前記流出エリア(16)から流れ出るガスが前記少なくとも1つの収集チャンバ(32;32a、32b)の中へ流れ、前記収集チャンバ(32;32a、32b)が少なくとも1つの出口開口部(36;36a、36b)の中へ開いており、ガスが、前記少なくとも1つの出口開口部(36;36a、36b)を通って、前記インフレータ(10)からの前記流出方向(RGG)に対して横向きである出口方向(R)において前記ディフューザー(22)から出る、組立体(20)。
【請求項2】
請求項1に記載の組立体(20)において、前記出口方向(R)が前記インフレータ(10)の長手方向軸に関連して軸方向に延在することを特徴とする、組立体(20)。
【請求項3】
請求項1または2に記載の組立体(20)において、反対に方向付けられる少なくとも2つの出口開口部(36;36a、36b)が提供されることを特徴とする、組立体(20)。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の組立体(20)において、前記円周方向(U)において互いから離隔される、2つ以上の反対に方向付けられる出口開口部(36;36a、36b)が提供されることを特徴とする、組立体(20)。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の組立体(20)において、前記ガス案内表面(30)が、前記出口開口部(36;36a)から離れた少なくとも1つの関連の収集チャンバ(32;32a)より径方向においてさらに外側のところで前記出口開口部(36;36a)に隣接するように配置されることを特徴とする、組立体(20)。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の組立体(20)において、前記支承表面(34;34a)が軸方向(A)においておよび/または前記円周方向(U)において前記収集チャンバ(32;32a、32b)の境界を画定することを特徴とする、組立体(20)。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の組立体(20)において、その2つの円周方向端部(37)のところで少なくとも1つの出口開口部(36;36a)の中へ開いている、前記円周方向(U)において連続して延在しない少なくとも1つの収集チャンバ(32;32a)が提供されることを特徴とする、組立体(20)。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の組立体(20)において、2つの収集チャンバ(32;32a)が提供され、前記2つの収集チャンバの各々が前記円周方向(U)に沿って延在し、前記2つの収集チャンバの各々が一方の円周方向端部(37)において少なくとも1つの出口開口部(36;36a)の中へ開いていることを特徴とする、組立体(20)。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の組立体(20)において、軸方向端部(51)において出口開口部36bの中へ開いている収集チャンバ(32b)が提供されることを特徴とする、組立体(20)。
【請求項10】
請求項9に記載の組立体において、前記出口開口部(36b)が、前記外側ハウジング(14)と前記ディフューザー(22)の内側との間の径方向の隙間(50)によって形成されることを特徴とする、組立体。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の組立体(20)において、前記少なくとも1つの支承表面(34a)が、前記インフレータ(10)から出るガスフローを少なくとも2つのパーシャルフローへと分割し、特には、前記支承表面(34a)が前記外側ハウジング(14)の周りで螺旋状に延在するかまたは前記外側ハウジング(14)の周りで前記円周方向(U)のみに延在する、ことを特徴とする、組立体(20)。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載の組立体(20)において、前記円周方向(U)のみに沿って延在する2つの第1の部分(56)、ならびに前記円周方向(U)および前記軸方向(A)に対して傾斜して延在する2つの第2の部分(58)を有する、前記インフレータ(10)の円周全体の周りの周縁部にある支承表面(34a)が提供され、前記第2の部分(58)が前記第1の部分(56)に接続される、ことを特徴とする、組立体(20)。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載の組立体(20)において、前記流出エリア(16)が前記インフレータ(10)の長手方向端部(12)のところに設けられることを特徴とする、組立体(20)。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載の組立体において、前記インフレータ(10)の前記流出エリア(16)が少なくとも2つのゾーン(52、54)へと分割され、前記少なくとも2つのゾーン(52、54)が、流出開口部(18)を有さない前記外側ハウジング(14)の分離エリア(68)によって互いから分離され、好適には、前記ディフューザー(22)の支承表面(34a)が前記ゾーン(52、54)の間の前記分離エリア(68)内に配置される、ことを特徴とする、組立体。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載の組立体において、前記出口開口部(36b)が円周(U)にわたって拡散され、分離ウェブ(33’)によって分離され、前記分離ウェブ(33’)が少なくとも部分的に前記支承表面(34、34a)を形成し、前記支承表面(34、34a)が、前記軸方向(A)において、特には、前記インフレータ(10)の長手方向端部(12)に向かう方向において、前記収集チャンバ(32)の境界を画定する、ことを特徴とする、組立体。
【請求項16】
請求項1から15のいずれか一項に記載の組立体(20)において、前記ディフューザー(22)が少なくとも1つの窪み要素(62)を備え、前記窪み要素(62)が、特には、前記ディフューザー(22)を前記インフレータ(10)に固定して固着するためにビード(60)の中に係合することができる、ことを特徴とする、組立体(20)。
【請求項17】
請求項16に記載の組立体において、前記ディフューザー(22)が、ばね鋼、特にはオーステンパー処理されたばね鋼から作られることを特徴とする、組立体。
【請求項18】
エアバッグ(42)、および請求項1から17のいずれか一項に記載の組立体(20)を備えるエアバッグモジュールであって、前記ディフューザー(22)が前記エアバッグ(42)の膨張可能な内側容積(44)の中に完全に配置される、ことを特徴とする、エアバッグモジュール。
【請求項19】
請求項1から17のいずれか一項に記載の組立体(20)を設置するための方法であって、以下のステップ:
- 一部片のディフューザー半加工品が特には打ち抜き・曲げ加工プロセスで金属シートから製作され、すべての支承表面(34;34a)およびすべてのガス案内表面(30)が予め形成される、ステップと、
- 前記ディフューザー半加工品がインフレータ(10)の流出エリア(16)の周りで曲げられ、前記ディフューザー半加工品がディフューザー(22)の最終形状となる、ステップと、
- 前記ディフューザー半加工品の複数の部分がそれ自体に固着されてそれにより前記ディフューザー半加工品自体が円周方向において閉じられる、ステップと
を含む、方法。
【請求項20】
請求項1から17のいずれか一項に記載の組立体(20)を設置するための方法であって、以下のステップ:
- 一部片のディフューザー(22)が閉じている一部片のチューブ要素または金属シートから製作され、ここですべての支承表面(34;34a)およびすべてのガス案内表面(30)が予め形成される、ステップと、
- 前記ディフューザー(22)がインフレータの流出エリア(16)の上まで嵌め込まれ、前記ディフューザー(22)の支承表面(34)が特には押圧ツールによって前記インフレータのビード(60)のエリア内で塑性変形し、その結果、前記支承表面(34)の少なくとも複数の部分が円周(U)に沿って前記ビード(60)の中に係合され、形状嵌合による係止(62)が形成される、ステップと
を含む、方法。
【請求項21】
請求項1から17のいずれか一項に記載の組立体(20)を設置するための方法であって、以下のステップ:
- 一部片のディフューザー(22)が閉じたチューブ要素または金属シートから製作され、すべての支承表面(34;34a)、すべてのガス案内表面(30)、およびすべての窪み要素(62)が予め形成される、ステップと、
- 前記ディフューザー(22)がインフレータ(10)の流出エリア(16)の上まで嵌め込まれ、その結果、前記窪み要素(62)の少なくとも複数の部分が円周(U)に沿って前記インフレータ(10)のビード(60)の中に係合され、形状嵌合による係止が形成される、ステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、細長いインフレータおよびインフレータの流出エリアを包囲するクランプタイプのディフューザーの組立体に関する。本発明はさらに、このような組立体を備えるエアバッグモジュール、およびこのような組立体を設置するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
管状インフレータとも称される細長いインフレータでは、流出エリアが、通常、インフレータの外側ハウジングの円周にわたって分布する複数の流出開口部によって形成される。流出開口部は、高頻度で、インフレータの軸方向端部のところでフィルタハウジング内に設けられる。したがって、ガスがインフレータから径方向に流れ出る。インフレータの作動時にインフレータをスラストニュートラル(thrust-neutral)状態で維持するために、流出開口部は、しばしば、円周周りに均等に分配される。
【0003】
多くのエアバッグモジュールでは、インフレータが、その流出エリアをエアバッグの膨張可能な容積の内部に配置するように、構成される。このデザインは、例えば、カーテンタイプのサイドエアバッグ、または他には車両シートのシートバックの中に据え付けられるサイドエアバッグで見られる。
【0004】
エアバッグがインフレータから出るガスフローから保護されなければならない。この目的のため、例えば、エアバッグ繊維を保護することおよびガスフローを軸方向に偏向させることの両方を行う、円周方向においてインフレータの流出エリアを囲む特別な繊維層を提供することが知られている。軸方向に誘導されるアウトフローには、ガスがエアバッグ内でより良好に分散し得るという利点がある。
【0005】
さらに、流出ガスをインフレータから離れたところに配置されるエアバッグまで数十cmの距離にわたって移送するための、インフレータに軸方向に取り付けられる、両端部で開いているチューブセクションを主構成要素として有するいわゆるガスランスを提供することが知られている。こうすることで、エアバッグに入る誘導されるガスフローを発生させることができるが、インフレータの流出エリアをエアバッグの内部に直接配置することが可能ではなく、したがってエアバッグモジュールの寸法が不可避的に増大する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、構成の寸法を小さくしながら、多様な幾何形状に合わせるように適合させるための選択肢を優良な選択肢としかつ製造コストを低減する、インフレータから流れ出てエアバッグに入るガスを案内するための選択肢を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的が、請求項1の特徴を有する組立体によって達成される。この組立体が、流出エリアおよび流出方向を画定する、円周に沿って分布する流出開口部を備える外側ハウジングを有する細長いインフレータと、流出エリアを包囲するクランプタイプのディフューザーとからなり、ディフューザーが中央受け用開口部を有し、インフレータの外側ハウジングが中央受け用開口部の中へ突出しており、その結果、ディフューザーが、流出エリアを備える外側ハウジングの軸方向部分を円周方向において包囲する。受け用開口部の境界を画定するディフューザーの内側に、少なくとも1つの支承表面および少なくとも1つのガス案内表面が設けられ、支承表面が外側ハウジングを直接支承し、ガス案内表面が径方向において外側ハウジングから離隔される一方で少なくとも1つの収集チャンバを形成し、流出エリアから流れ出るガスが少なくとも1つの収集チャンバの中へ流れる。収集チャンバが少なくとも1つの出口開口部の中へ開いており、ガスが、少なくとも1つの出口開口部を通って、インフレータからの流出方向に対して横向きである出口方向においてディフューザーから出る。
【0008】
ディフューザーが、インフレータから流れ出るガスを1つまたは複数の所望の方向に偏向させること、および環境を流出ガスに直接接触させることから保護することの両方を同時に行う。ディフューザーがインフレータの流出エリアを直接囲むことを理由として、ディフューザーが小さい寸法を有するように製造され得る。
【0009】
ディフューザーが、インフレータから流れ出るガスの実質的に全体を1つまたは複数の収集チャンバの中へ流すように、容易に構成され得る。
【0010】
好適には、ディフューザーが成形シートリングである。例えば、ディフューザーが、打ち抜きおよび曲げ加工を施された部品として具現化され得る。この製造方法が、多様なインフレータおよびエアバッグの幾何形状に合わせるようにディフューザーを容易に設計するのを、例えばインフレータの流出エリアの軸方向長さまたはインフレータの直径に対してディフューザーを適合させるのを、ならびに出口開口部の所望の数、ロケーション、位置、および/または方向を予め定めるのを可能にする。別法として、ディフューザーが、チューブ要素、また特には鋼チューブで作られ得る。
【0011】
可能である場合に必要となる空間を低減するためには、ディフューザーが、最大限でもインフレータの軸方向端部から非有意にしか突出しないように、またそれにより、組立体の軸方向長さをインフレータの軸方向長さに実質的に一致させるように、軸方向において短くなるように設計されなければならない。
【0012】
ディフューザーがインフレータの流出エリアの全体の上を軸方向に延在することができ、その結果、初期状態で流出ガス全体がディフューザーの中へ流れるようになる。
【0013】
本出願では、「軸方向長さ」または「軸方向」という用語は常にインフレータの長手方向軸を参照して使用される。
【0014】
ディフューザーの出口方向が好適にはインフレータの長手方向軸を基準として軸方向に、つまりインフレータの長手方向軸に平行に延在している。インフレータの流出エリアから流れ出るガスがその流出方向に対して特には約90°の横向きに偏向させられる。
【0015】
好適には、反対に方向付けられる少なくとも2つの出口開口部が提供される。この事例では、ガスが、互いに反対にあるが各々が軸方向を向いている2つの方向でディフューザーから出る。これにより、ガスをエアバッグの内部でより迅速に分散させることが可能となり、インフレータを実質的にまたはさらは完全にスラストニュートラル状態で維持することができる。
【0016】
収集チャンバの容積および出口開口部の表面積が、流出エリアから出るガスに関して余計な過剰圧力をディフューザー内に実質的に発生させないように、選択され得る。
【0017】
これらの2つの出口開口部が軸方向に沿って反対にあってよい。2つの出口開口部の表面積はサイズが等しくなるようにまたはサイズが異なるように選択され得る。一般に、出口開口部の数、表面積、および位置の選択は当業者の自由裁量である。
【0018】
充填すべきエアバッグの幾何形状に応じて、例えば、円周方向において互いから離隔される2つの反対に方向付けられる出口開口部が設けられてもよい。
【0019】
出口開口部が、出口開口部から離れた少なくとも1つの関連の収集チャンバより径方向においてさらに外側のところで出口開口部に隣接するように配置されるガス案内表面により、ディフューザー内で容易に具現化され得る。言い換えると、収集チャンバが出口開口部への移行部分において径方向に広くなっており、その結果、特には径方向セクションにおいて、出口開口部が収集チャンバより大きい表面積を占めるようになり、抵抗を増大させることなくガスがディフューザーから流れ出ることができるようになる。
【0020】
出口開口部のエリア内では、例えば、ガス案内表面および接触表面の両方が径方向においてインフレータの外側周縁部から離隔され得、その結果、軸方向の貫通する開口部がディフューザーの全体にわたって形成され、両端部のところで開いており、これらの2つの開端部が出口開口部を画定する。
【0021】
一般に、収集チャンバが、軸方向においておよび/または円周方向において、支承表面を介して境界を画定され得、ここでは、1つまたは複数の収集チャンバの任意の幾何形状を可能にする支承表面の延在範囲が適切に選択される。流出ガスのためのさらなる案内要素は必要とされない。支承表面は、基本的に、互いから完全に離隔され得るか、または部分的に互いに一体化され得る。
【0022】
1つの考えられる実施形態で、ディフューザーが、その2つの円周方向端部のところで少なくとも1つの出口開口部の中へ開いている、円周方向において連続して延在しない少なくとも1つの収集チャンバを提供するように、設計される。収集チャンバが、例えば、約200°から350°の、また特には220°から270°の角度部分にわたって延在してよい。
【0023】
円周方向において互いから分離される2つ以上の収集チャンバが提供され得、各々が少なくとも1つの出口開口部の中へ開いている。1つの出口開口部に複数の収集チャンバを関連付けることも企図され得る。
【0024】
別の考えられる実施形態で、軸方向端部のところで出口開口部の中へ開いている収集チャンバが提供される。この事例では、ガスが最初に円周方向に沿って案内されることを必要とせず、ガス案内表面により直接軸方向に偏向させられ得る。
【0025】
例えば、出口開口部が、例として外側ハウジングとディフューザーの内側との間の径方向の隙間によって形成され得、それによりディフューザーの製作が容易になる。この構成では、ディフューザーの径方向の拡張は、インフレータの外側壁からのガス案内表面の径方向距離に合うように、境界を画定され得る。具体的には、出口開口部が、軸方向に開いているスリットにより、ガス案内表面の内側とインフレータの外側輪郭との間に形成され得る。
【0026】
もちろん、上で説明した2つの実施形態は組み合わされてもよく、その結果、ディフューザーが、円周方向において出口開口部の中へ開いている少なくとも1つの収集チャンバ、および軸方向において出口開口部の中へ開いている少なくとも1つの収集チャンバの両方を有する。
【0027】
少なくとも1つの支承表面が、インフレータから出るガスフローを少なくとも2つのパーシャルフローへと分割するのに使用され得る。支承表面の延在範囲が、ガス案内表面の下に位置するインフレータの流出開口部の数を容易に定めるのを補助することができ、それにより、それぞれのパーシャルフローに到達してそれぞれのガス案内表面を介して出口開口部のうちの1つまで案内される充填ガスの全体の割合を決定する。好適には、個別のパーシャルフローが異なる収集チャンバの中へ案内され、そこから異なる出口開口部まで案内される。
【0028】
1つの考えられる実施形態で、支承表面が外側ハウジングの周りで円周方向のみに延在する。
【0029】
別の考えられる実施形態で、支承表面が外側ハウジングの周りで螺旋状に延在する。
【0030】
多様なガス量を有するパーシャルガスフローを作るのを可能にする、構成することが特に単純である支承表面の一形態が、インフレータの円周全体の周りの周縁部にある支承表面を用いて、円周方向のみに延在する2つの第1の部分、ならびに円周方向および軸方向に対して傾斜して延在する2つの第2の部分を提供し、第2の部分を第1の部分に接合するのを実現する。好適には、支承表面が、軸方向において分離された2つの収集チャンバを分離し、各々の収集チャンバが少なくとも1つの分離した出口開口部を有する。軸方向に対して傾斜して延在する第2の部分の長さおよび傾斜度を選択することが、それぞれのパーシャルガスフローにガスを供給する流出開口部の数を決定する。
【0031】
別の実施形態で、複数の出口開口部が円周方向に分布するように構成され得る。好適には、出口開口部が分離ウェブによって分離され、分離ウェブが、軸方向において収集チャンバの境界を画定する、ディフューザーの支承表面を少なくとも部分的に形成する。円周にわたって分布する支承表面を分断する、円周方向に分布するように配置されるこれらの出口開口部が特にはディフューザーの前方側に配置され、それによりディフューザーの設置状態においてインフレータの長手方向端部の方を向く。
【0032】
組立体のディフューザーが、インフレータに取り付けられて固定される少なくとも1つの戻り止め要素/ロック要素(Rastelement)を備えることができる。好適には、このような実施形態のディフューザーが2つ以上の戻り止め要素を備える。戻り止め要素が、ディフューザーをインフレータに固定して固着するためのビードの中に係合されるように構成される。ロックする形で、ディフューザーが形状嵌合による接続または結合(formschlussige Verbindung)を介してインフレータに固着される。窪み要素が単純な形でディフューザーをインフレータに固定するのを補助する。さらに、押圧または溶接により追加的にディフューザーをインフレータに固定することも可能である。
【0033】
一実施形態で、窪み要素がディフューザーの支承表面に接続されるように配置される。1つまたは複数の窪み要素を有するこのようなディフューザーが、好適には、ばね鋼、特にはオーステンパー処理されたばね鋼から作られ得る。
【0034】
通常、流出エリアがインフレータの軸方向端部のところに設けられ、その結果、ディフューザーもインフレータの軸方向端部のところに配置される。
【0035】
組立体の一実施形態で、インフレータの流出エリアが少なくとも2つのゾーンへと分割され得、これらの2つのゾーンが、流出開口部を有さない外側ハウジングの分離エリアによって互いから分離される。流出開口部を有するゾーンが、好適には、円周方向に分布する流出開口部を各々が有する軸方向ゾーンとして構成される。
【0036】
典型的な実施形態で、組立体内で、ディフューザーの支承表面がゾーンの間の分離エリア内に配置される。分離エリア内に配置される支承表面が、2つのゾーンから出るガスを2つの分離したパーシャルガスフローへと分割する。好適には、それに応じて、ディフューザーが、分離エリア内に配置される支承表面に隣接して配置される2つの収集チャンバを有し、1つの収集チャンバが、一度に、2つのゾーンのうちの1つから出るガスを収集する。
【0037】
このような実施形態の、軸方向の後方にある収集チャンバが、例えば、ディフューザーの後方側を向く側壁の中にある開部分によって形成される出口開口部を有する。パーシャルガスフローが、インフレータの長手方向端部から離れる方を向く出口方向において上記出口開口部から出ることができる。
【0038】
このような実施形態の、軸方向の前方にある収集チャンバが、例えば、径方向の隙間の形態である円周方向の周縁部出口開口部を有する。パーシャルガスフローが、後方側の収集チャンバから出るパーシャルガスフローに対して反対方向において上記出口開口部から出ることができる。
【0039】
インフレータの流出エリアのゾーンが流出開口部を対称に拡散させることができる。こうすることで、組立体がインフレータから流れ出るガスに関してスラストニュートラルとなるように設計され得、その結果、ガスの50%が軸方向の前方において収集チャンバの出口開口部を通って外に出て、ガスの50%が軸方向の後方において収集チャンバの出口開口部を通って外に出る。
【0040】
別法として、インフレータの流出エリアのゾーンが非対称分布の流出開口部を有することもでき、それによりガスフローが非一様に分散される。このようにガスフローの分散を割合的に非一様にすることにより、例えば、前方側および後方側に配置される多様な程度で大きいエアバッグチャンバに対して実質的に一様な充填を行うことが達成され得る。
【0041】
このような組立体の実質的な利点は、ディフューザーが標準的な構成要素として設計され得、インフレータの流出エリアのそれぞれのゾーンに関連付けられる流出開口部の数を適合させることにより、ガス分散のパーセンテージを容易に適合させることができる、ということにある。
【0042】
上で言及した目的はまた、エアバッグおよび上で説明した組立体を備えるエアバッグモジュールによって達成され、ここでは、ディフューザーがエアバッグの膨張可能な内側容積内に完全に配置される。
【0043】
この事例では、インフレータの外側表面に対して支承表面を完全に密閉する必要がない。その理由は、可能性のある漏洩流れがエアバッグの内部から出てしたがって環境まで到達し得ないからである。したがって、複雑なシールを省略することができ、それにより製造コストがさらに低減される。
【0044】
上で言及した組立体を設置するために、以下のステップを含む方法が提供される。一部片のディフューザー半加工品が打ち抜き・曲げ加工プロセスで金属シートから製作され、ここですべての支承表面およびすべてのガス案内表面が予め形成される。ディフューザー半加工品がインフレータの流出エリアの周りで曲げられ、ここでディフューザー半加工品がディフューザーの最終形状となる。最後に、ディフューザー半加工品の複数の部分がそれ自体に固着されてそれによりディフューザー半加工品が円周方向において閉じられ、ここでディフューザーにそのクランプ形状が与えられる。
【0045】
好適には、ディフューザー半加工品が最後のステップで予め張力を与えられ、それ自体に溶接される。この目的のため、例えばレーザ溶接プロセスが利用され得る。
【0046】
有利には、ディフューザー半加工品の縁部分を重ね合わせるエリアにおいて固着が行われる。
【0047】
代替として、上で言及した組立体を設置するために、以下のステップを含む方法が提供され得る。一部片のディフューザーがチューブ要素または金属シートから製作され、ここですべての支承表面およびすべてのガス案内表面が予め形成される。このような形で予め製作されたディフューザーがインフレータの流出エリアの上まで嵌め込まれる。ディフューザーをインフレータに固定するために、ディフューザーの支承表面がインフレータのビードのエリア内で塑性変形し、その結果、支承表面が少なくとも部分的にまたは複数の部分において周縁部に沿ってビードの中に係合され、形状嵌合による接続または結合(formschlussige Verbindung)が確立される。ビードのエリア内での支承表面の塑性変形が、好適には、押圧ツールによって行われ得る。
【0048】
組立体を設置するための別の代替の方法では、以下のステップが提供され得る。一部片のディフューザーが閉じたチューブ要素または金属シートから製作され、ここで、すべての支承表面、すべてのガス案内表面、およびすべての窪み要素が予め形成される。ディフューザーがインフレータの流出エリアの上まで嵌め込まれ、その結果、窪み要素が円周に沿って少なくとも複数の部分においてビードの中に係合され、形状嵌合による係止(formschlussige Verrastung)が形成される。ディフューザーが嵌め込まれるとき、支承表面が、隣接する窪み要素と共に、径方向外側に曲げられる。インフレータのビードに到達すると、窪み要素がインフレータのビードの中に係合され、その結果、インフレータに対してのディフューザーの形状嵌合による係止/掛止(formschlussige Verrastung/Verriegelung)が達成され得る。
【0049】
クランピングおよび/または押圧以外の任意の手段によってインフレータの外側壁に対してディフューザーを直接固定する必要がないことから、このような形は通常は利用されないが、それでも可能である。
【0050】
この種類の製作は、インフレータの長手方向軸に沿うインフレータの外側輪郭とは無関係に本発明によるディフューザーを使用することを意味する。
【0051】
好適に使用される材料は鋼シートまたは鋼チューブである。特に窪み要素を備えるディフューザーでは、特にはオーステンパー処理されたばね鋼であるばね鋼がさらに使用され得る。
【0052】
以下で、添付図面を参照して、複数の実施形態により本発明を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1】本発明による組立体のインフレータの長手方向端部を示す概略斜視図である。
図2】第1の実施形態に記載される本発明によるインフレータおよびディフューザーの組立体を示す概略斜視図である。
図3図2のディフューザーを示す正面図である。
図4図2の組立体を有する本発明によるエアバッグモジュールを示す長手方向断面図である。
図5】第2の実施形態に記載される本発明によるインフレータおよびディフューザーの組立体を示す概略斜視図である。
図6図5のディフューザーを示す概略斜視図である。
図7】第3の実施形態に記載される本発明によるインフレータおよびディフューザーの組立体を示す概略斜視図である。
図8図7のディフューザーを示す背面図である。
図9】本発明による組立体のインフレータの長手方向端部を示す概略斜視図である。
図10】第4の実施形態に記載される本発明によるインフレータおよびディフューザーの組立体を示す概略斜視図である。
図11図10の組立体を示す概略長手方向断面図である。
図12図12a)は、本発明による組立体のインフレータの長手方向端部の別の実施形態を示す概略図である。 図12b)は、本発明による組立体のインフレータの長手方向端部の別の実施形態を示す概略図である。 図12c)は、本発明による組立体のインフレータの長手方向端部の別の実施形態を示す概略図である。
図13図13a)は、第5の実施形態に記載される本発明による、ディフューザーを備えるインフレータの組立体を示す部分切欠図である。 図13b)は、第5の実施形態に記載される本発明による、ディフューザーを備えるインフレータの組立体を示す部分切欠図である。 図13c)は、第5の実施形態に記載される本発明による、ディフューザーを備えるインフレータの組立体を示す部分切欠図である。
図14図13のディフューザーを示す概略斜視図である。
図15】第6の実施形態に記載される本発明によるインフレータおよびディフューザーの組立体を示す概略斜視図である。
図16】第7の実施形態に記載される本発明によるインフレータおよびディフューザーの組立体を示す概略斜視図である。
図17図17a)は、図16の、背面斜視図による、ディフューザーを備えるインフレータの前方側の長手方向端部を示す拡大部分図である。 図17b)は、図16の、正面斜視図による、ディフューザーを備えるインフレータの前方側の長手方向端部を示す拡大部分図である。
図18図16のディフューザーを示す正面斜視図である。
図19図16の組立体を示す第1の概略長手方向断面図である。
図20】ディフューザーの設置ステップ中の、図16の組立体を示す第2の概略長手方向断面図である。
図21】ディフューザーの設置の完了後の、図16の組立体を示す第2の概略長手方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
図1が、円周にわたって分布する複数の個別の流出開口部18を備える流出エリア16を、その外側ハウジング14の長手方向端部12のところに有する細長いインフレータ10を示す。この事例では、流出開口部18が、インフレータ10の外側ハウジング14の一部分であるインフレータ10のフィルタハウジングの中に形成される。
【0055】
流出開口部18がこの事例では円周方向Uに沿って均等に分布する。長手方向端部12を密閉するキャップのところには流出開口部18が設けられない。インフレータ10が作動させられると、発生するガス全体が、流出エリア16の流出開口部18を通って、径方向rに延在する流出方向RGGに流れ出る。
【0056】
図2に示される組立体20の第1の実施形態で、インフレータ10の流出エリア16が円周方向Uにおいてクランプタイプのディフューザー22によって囲まれる。
【0057】
ディフューザー22が中央受け用開口部24(図3を参照)を有し、インフレータ10の外側ハウジング14が中央受け用開口部24の中へ突出し、示される事例では中央受け用開口部24を通って突出する。この実施形態では、インフレータ10の長手方向端部12、より正確に言うと、流出開口部を有さないそのキャップが、ディフューザー22を越えて短い距離で軸方向Aに延在する(インフレータ10の長手方向軸に沿う)。これは図4でも見ることができる。
【0058】
ディフューザー22が、軸方向Aに沿って、流出エリア16を備えて流出エリア16よりわずかにのみ広い部分26のみにわたって延在する(例えば、図4を参照されたい)。
【0059】
流出エリア16の円周の大部分にわたって、またこの事例では225°にわたって延在するガス案内表面30が、ディフューザー22の受け用開口部24の内側28に形成される。
【0060】
ガス案内表面30が径方向rにおいて外側ハウジング14および流出開口部18から離隔され、その結果、インフレータ10が作動させられると、流出開口部18から出るガスがインフレータ10の外側ハウジング14とガス案内表面30との間のクリアランスの中へ流れる。したがって、ガス案内表面30と外側ハウジング14との間の空間がインフレータ10から流れ出るガスのための収集チャンバ32を形成する。
【0061】
収集チャンバ32が、インフレータ10の外側ハウジング14を直接支承する2つの支承表面34により、軸方向Aにおいて境界を画定される。この実施例では、両方の支承表面34がインフレータ10の円周全体にわたって延在し、その結果、収集チャンバ23が2つの支承表面34により軸方向Aにおいて密閉される。
【0062】
支承表面34がまた、インフレータ10に対してのディフューザー22の接続を実現する。機械応力下で、支承表面34がインフレータ10の外側ハウジング14を支承し、クランプ力を介してディフューザー22を外側ハウジング14上で保持する。
【0063】
ディフューザー22が複数の出口開口部36を有し、複数の出口開口部36が収集チャンバ32に流体連通され、インフレータ10から流れ出るガスが複数の出口開口部36を出る形でディフューザー22およびひいては組立体20から出る。
【0064】
収集チャンバ32が、軸方向Aの両側で、その2つの各々の周縁部端部47のところで、2つの出口開口部36の中へ開いている。ここに示される実施例では、各々の出口開口部36の表面が軸方向Aに対して垂直であり、その結果、ガスが軸方向Aに沿う出口方向Rにおいて組立体20から出る。
【0065】
この実施形態では、合計で4つの出口開口部36が設けられ、4つの出口開口部36のうちの2つが反対方向に方向付けられ、その結果、ガスが軸方向Aに沿って2つの反対側の出口方向Rに流れ出る。流出方向RGGの反対側において、流出ガスが、この実施例では、軸方向Aを基準とした径方向rから約90°で偏向させられる。
【0066】
この実施例では、すべての出口開口部36の表面積が等しくなるように選択される。したがって、組立体20が、インフレータ10から流れ出るガスに関してスラストニュートラル状態となる。別法として、軸方向Aの両側の出口開口部36の表面積が異なるサイズを有するように選択されてもよく、その結果、非一様なガス分散が達成される(図示せず)。
【0067】
この実施形態では、出口開口部36が、収集チャンバ32のエリアより大きい、インフレータ10の外側ハウジング14からの径方向rにおける距離を有する出口エリア38内にあるガス案内表面30によって形成される。出口エリア38内で、ガス案内表面30および隣接する支承表面30を接続する側壁40が分断され、その結果、出口開口部36が形成される。
【0068】
この実施形態では、出口開口部36が、両側の両方の側壁40において、互いに対して対称に配置される。
【0069】
ここでは、互いから空間的に分離され、円周方向に沿って約90°で離隔される2つの反対側にある出口開口部36を各々有する2つの出口エリア38が設けられる(図2および3を参照)。
【0070】
任意選択で、上記2つの出口エリア38の間に別の小さい収集チャンバ32が形成されるが、適切である場合、ガス案内表面30がインフレータ10の外側ハウジング14を実質的に支承して流出開口部18のうちの一部を覆うことも可能である。
【0071】
組立体20がエアバッグモジュールの中に据え付けられると、流出エリア16およびディフューザー22を有するインフレータ10の長手方向端部12をエアバッグ42の膨張可能な内側容積44の内部に完全に配置するようになるまで、インフレータ10がエアバッグ42の中に挿入される。これが図4に示される。
【0072】
したがって、インフレータ10から流れ出るガス全体がエアバッグ42の内部に放出されることを理由として、支承表面34が外部に対して気密的に収集チャンバ32を密閉する必要がない。したがって、わずかな漏洩流れが許容され得る。
【0073】
ディフューザー22が、例えば鋼シートで作られるシートストリップを打ち抜き・曲げ加工プロセスでディフューザー半加工品にすることにより、製造される(図示せず)。この作業ステップでは、すべてのガス案内表面30および支承表面34が予め形成される。別の形成ステップで、上記ディフューザー半加工品がインフレータ10の流出エリア16の周りで円周方向Uにおいて曲げられ、ここでは、支承表面34がインフレータ10の外側ハウジング14に支承接触し、また、ガス案内表面30がその最終位置に配置され、その結果、所望の収集チャンバ32がガス案内表面30と外側ハウジング14との間に形成される。
【0074】
重複する部分46(図5および6を参照)では、ディフューザー半加工品の複数の部分が径方向rにおいて重なり合って互いに接触する。上記重複する部分46では、ディフューザー半加工品が、例えばレーザ溶接などの適切な溶接プロセスにより、それ自体に固定される。得られた溶接部48が、機械的な張力下で、完成したディフューザー22をインフレータ10に対してクランプする。ディフューザー半加工品は物質的な接着剤(material bond)により単にそれ自体に取り付けられ、物質的な接着剤によりインフレータ10には取り付けられない。
【0075】
加えて、ディフューザー22が、圧着などの適切な接合プロセスによりインフレータ10に固定され得る。この目的のため、インフレータ10がビード60を有することができる(図4を参照)。ディフューザー22をインフレータ10に接続するために、ディフューザーの支承表面34がビード60の領域内で塑性変形し、その結果、支承表面の少なくとも複数の部分が円周に沿ってビード60の中に係合され、形状嵌合による係止(formschlussige Verrastung)62が形成される(図6を参照)。
【0076】
別法として、ディフューザー22が、流出エリア16に適用される前に既に完全に事前形成されていてもよい。このようなディフューザー22は、同様に、打ち抜き・曲げ加工プロセスによりシートストリップで、または鋼チューブなどのチューブ要素で、製造され得る。好適には、このようなディフューザー22は、上で説明したように、押圧ツールなどを介して、適切な接合プロセスにより、インフレータ10の上に固定される。
【0077】
図5および6が第2の実施形態による組立体20を示す。これらの個別の要素はその機能ではなくその形状および位置のみが異なることから、既に導入された参照符号を維持することにする。
【0078】
第2の実施形態で、ディフューザー22が、円周方向Uに沿って互いから離隔されて各々が別個の出口エリア38の中へ開いている2つの収集チャンバ32を形成するように、構成される。出口エリアの各々が2つの出口開口部36を有し、2つの出口開口部36がディフューザー22の両側の軸方向端部のところに配置され、2つの出口開口部36の表面が軸方向Aに沿って反対方向に方向付けられる。出口エリア38が軸方向Aに沿って連続しており、収集チャンバ32が出口エリア38の中に中央へと開いている。2つの収集チャンバ32の間の、および2つの出口エリア38の間の、円周方向Uにおいて、支承表面34がインフレータ10の外側ハウジング14を直接支承する。
【0079】
この実施例では、重複する部分46が2つの出口エリア38の領域内を延在し、その結果、ディフューザー22を作っている金属シートがこの部分では二重層となり、ここでは溶接部48によって示される適切な位置において互いに固着される。
【0080】
この実施形態でもやはり、径方向rにおいてインフレータ10の流出エリア16から出るガスが、初期状態において、ガス案内表面30により約90°偏向させられて収集チャンバ20に入り、次いで出口エリア38まで案内され、ここで再び約90°偏向させられて2つのパーシャルガスフローへと分割され、示される実施形態では、2つのパーシャルガスフローが軸方向Aに沿う反対方向に実質的に等しい強さでディフューザー22から出る。個別のパーシャルガスフローのガス容積は、個別の収集チャンバ32の領域内の流出開口部18の数によって定められる。
【0081】
もちろん、個別の収集チャンバ32、出口エリア38、および出口開口部36の数、構成、形状、およびサイズは、当業者の自由裁量であり、それぞれのインフレータ10およびそれぞれの用途に適合され得る。具体的には、個別の収集チャンバ32、出口エリア38、および出口開口部36の数、構成、形状、およびサイズは、非一様なガス分散を実現するように構成されてもよい。
【0082】
図7および8が組立体20の第3の実施形態を示す。すぐ上で説明した実施形態とは対照的に、重複する部分46において、ディフューザー半加工品が径方向rにおいて重なり合わず、ディフューザー半加工品の2つの部分が円周方向Uに沿って互いに当接され、軸方向Aに沿って、かつ径方向rに沿って互いに隣接する。上で説明したように、この部分でディフューザー半加工品が、ここでは溶接部48によって示されるように、それ自体に固着される。
【0083】
すぐ上で説明した実施形態との別の異なる点は、合計で3つの収集チャンバ32a、32bが設けられ、3つの収集チャンバ32a、32bの各々が1つの単一の出口開口部36a、36bの中へ開いている。図7がインフレータ10の長手方向端部12からのディフューザー22の正面図を示しており、対して図8がディフューザー22の背面図を示す。
【0084】
2つの第1の収集チャンバ32aが円周方向Uにおいて互いから離隔され、インフレータ10の直径を基準として鏡像反転した形状を有する。上記2つの第1の収集チャンバ32aの中のガス案内表面30が、後方側に方向付けられる個別の出口開口部36aを形成するように、成形される。
【0085】
第3の収集チャンバ32bが、円周方向Uに沿って、説明した2つの第1の収集チャンバ32aの間に位置する。第3の収集チャンバ32bが、ディフューザー22とインフレータ10の外側ハウジング14との間の径方向の隙間50によって形成されしたがってその表面積を軸方向Aに対して垂直にするように同様に方向付けられる1つの単一の出口開口部36bを有し、その結果、ガスが、軸方向Aと平行であるが前方側に方向付けられてしたがって出口開口部36aから出るガスと反対である出口方向Rにおいて、流れ出るようになる。
【0086】
出口開口部36bが第2の収集チャンバ32bの軸方向端部51のところに位置する。
【0087】
他の実施形態と同様に、個別の出口開口部36a、36b、任意選択で36の表面、および収集チャンバ32a、32b、任意選択で32のサイズが、組立体20を実質的にスラストニュートラルとするように、選択される。
【0088】
別法として、この事例でも、個別の出口開口部36a、36bの表面積および収集チャンバ32a、32bのサイズを適合させることにより、非一様なガス分散にすることが可能であり、収集チャンバ32a、32bのサイズが、特には、支承表面34によって形成される分離ウェブ33のロケーションにより適合可能である。このようにガスフローを割合的に非一様に分割することにより、例えば、前方側および後方側に配置される多様な程度で大きいエアバッグチャンバに対して実質的に一様な充填を行うのを達成するのを補助することができる。
【0089】
ディフューザー22の後方側の軸方向端部のところで、支承表面34がインフレータ10の円周全体にわたって延在する。ディフューザー22の前方側の軸方向端部のところの支承表面34が第2の収集チャンバ32bのエリア内で分断される。この部分が径方向の隙間50を形成する。
【0090】
一般に、ここでは、長手方向端部12がインフレータ10の前方側の端部とみなされる。「前方側」および「後方側」などの用語はこの向きに関する。
【0091】
図10および11が第4の実施形態による組立体20を示す。
【0092】
このディフューザーの幾何形状は、やはり、打ち抜き・曲げ加工プロセスなどにより、ストリップ形状のシート要素またはチューブ要素から製造され得る。別法として、ディフューザーが、螺旋状に溶接された構成要素、シームレスに引き伸ばされた構成要素、または引き伸ばされたシートの構成要素としても製造され得る。
【0093】
この事例では、特に図9に示されるようなインフレータ10が使用され得る。図1に示されるインフレータとの唯一の違いは、流出エリア16が軸方向Aにおいて、ストリップとして形成されて流出開口部18を有さない外側ハウジング14の分離エリアにより互いから分離される2つの軸方向ゾーン52、54へと分割される、という点にある。したがって、特に非一様なガス分散のために、ゾーン52および54が流出開口部18を非対称に拡散させるように提供され得る。
【0094】
この実施形態のディフューザー22が、2つのゾーン52、54の間の分離エリア内に配置される中央支承表面34aを有する。したがって、中央支承表面34aが、2つのゾーン52、54から出るガスを2つの分離したパーシャルガスフローへと分割する。
【0095】
ディフューザーが、支承表面34に隣接して軸方向Aに沿って配置される2つの収集チャンバを有する。すぐ上で説明した実施形態と同様に、上記収集チャンバのために参照符号32a、32bが使用される。
【0096】
収集チャンバ32a、32bの各々がゾーン52、54のうちの1つから出るガスを収集する。
【0097】
この実施例では、後方側の収集チャンバ32aが、後方側を向く側壁40の開部分によって形成される1つの単一出口開口部36aを有し、パーシャルガスフローがインフレータ10の長手方向端部12から離れるように出口方向Rにおいて方向付けられてこの出口開口部36aから出る。
【0098】
この実施例では、前方側の収集チャンバ32bが、径方向の隙間50の形態の円周方向の周縁部出口開口部36bを有し、パーシャルガスフローが出口開口部36bから反対方向に外に出る。この幾何形状を図11で明瞭に見ることができる。
【0099】
図12a)から12c)の各々がインフレータ10の外側ハウジング14を示しており、ここでは、流出エリア16が軸方向Aにおいて、流出開口部18を有さない外側ハウジング14のストリップ形状の分離エリア68により互いから分離される2つの軸方向ゾーン52、54へと分割される。
【0100】
図12a)および12b)の各々で、非一様なガス分散のために提供されるインフレータ10の外側ハウジング14が示されており、ここでは、この目的のために、ゾーン52および54が流出開口部18を非対称に拡散させる。図12a)では、流出開口部18が、ガスフローの約3分の2をゾーン52のエリアにおいて外に出し、ガスフローの約3分の1をゾーン54において外に出すことになるように、ゾーン52および54に対して分散される。図12b)では、流出開口部18が、ガスフローの約3分の1をゾーン52のエリアにおいて外に出し、ガスフローの約3分の2をゾーン54において外に出すことになるように、ゾーン52および54に対して分散される。
【0101】
図12c)では、一様なガス分散のために提供されるインフレータ10の外側ハウジング14が示されており、ここでは、この目的のために、ゾーン52および54が流出開口部18を対称に拡散させ、その結果、ガスフローの約半分がゾーン52およびゾーン54の各々において外に出るようになる。
【0102】
当然のこととして、当業者が、組立体20の意図される用途に合うように適合されるゾーン52および54に対しての、流出開口部18の拡散によるガスフローの分割の他のパーセンテージ比も作ることができる。
【0103】
図13a)から13c)の各々が第5の実施形態による組立体を示し、ここでは、組立体20のインフレータ10の外側ハウジング14内で、流出エリア16が軸方向Aにおいて、2つの個別の軸方向ゾーン52、54へと分割され、これらの2つの個別の軸方向ゾーン52、54が、流出開口部18を有さない外側ハウジング14のストリップ形状の分離エリア68によって互いから分離される。
【0104】
この実施形態のディフューザー22が(図14を参照)また、2つのゾーン52、54の間の分離エリア68内に配置される中央支承表面34aを有する。ディフューザー22が、軸方向Aに沿って支承表面34aに隣接して配置される2つの収集チャンバ32aおよび32bを有する。収集チャンバ32a、32bの各々がゾーン52、54のうちの1つから出るガスを収集する。したがって、中央支承表面34aが、2つのゾーン52、54から出るガスを2つの分離したパーシャルガスフローへと分割する。
【0105】
図13a)では、流出開口部18が、ゾーン52のエリアにおいてガスフローの約3分の2を外に出して収集チャンバ32bに入れ、ゾーン54においてガスフローの約3分の1を外に出して収集チャンバ32aに入れることになるように、ゾーン52および54に対して分散される。図13b)では、流出開口部18が、ゾーン52のエリアにおいてガスフローの約3分の1を外に出して収集チャンバ32bに入れ、ゾーン54においてガスフローの約3分の2を外に出して収集チャンバ32aに入れることになるように、ゾーン52および54に対して分散される。図13c)では、流出開口部18が、ゾーン52においてガスフローの約半分を外に出して収集チャンバ32bに入れ、ゾーン54においてガスフローの約半分を外に出して収集チャンバ32aに入れるように、ゾーン52および54に対して対称に/均等に拡散される。
【0106】
この実施例では、後方側の収集チャンバ32aが1つの単一の出口開口部36aを有し、パーシャルガスフローがインフレータ10の長手方向端部12から離れるように方向付けられる出口方向Rにおいてこの出口開口部36aから出る。この実施例では、前方側の収集チャンバ32aが径方向の隙間50の形態の出口開口部36bを有し、パーシャルガスフローが出口開口部36bから反対方向に外に出る。示される実施例では、隙間50が、図13a)から13c)から明らかなように、長手方向端部12のところで支承表面34により円周方向において分断される。
【0107】
このディフューザーの幾何形状は、やはり、例えば打ち抜き・曲げ加工プロセスにより、ストリップ形状のシート要素またはチューブ要素から製造され得る。別法として、このディフューザーが、螺旋状に溶接された構成要素、シームレスに引き伸ばされた構成要素、または引き伸ばされたシートの構成要素としても製造され得る。
【0108】
第5の実施形態によるこのような組立体20の利点は、ディフューザー22が標準的な構成要素として設計され得ることである。組立体20の意図される用途に特に左右されるガス分散のパーセンテージの適合が、単純かつ安価な手法で外側ハウジング14を適合させることによって行われ得る。外側ハウジング14の適合が、好適には、インフレータ10の外側ハウジング14の流出エリア16内のそれぞれのゾーン52および54に関連付けられる流出開口部18の数を適合させることによって行われる。
【0109】
図15が組立体20の第6の実施形態を示す。すぐ上で説明した実施形態とは対照的に、中央支承表面34aが螺旋状であり、その結果、2つの収集チャンバ32a、32bの軸方向の幅が円周方向Uに沿って変化する。
【0110】
中央支承表面34の螺旋形状が、円周方向Uのみに沿って延在して軸方向Aに沿って互いからオフセットされるように配置される2つの第1の部分56、ならびに軸方向Aおよび円周方向Uを基準として傾斜して延在して第1の部分56を相互接続する2つの第2の部分58を有する上記支承表面34aによって得られる。このデザインにより、個別のパーシャルガスフローの強さを決定する個別の収集チャンバ32a、32bのサイズを定めることが補助される。この幾何形状は、図1によるインフレータおよび図9によるインフレータの両方で採用され得る。
【0111】
この実施形態でも、後方側の収集チャンバ32aが後方側に方向付けられる出口開口部36aを有し、対して前方側の収集チャンバ32bが、円周方向Uの収集チャンバ32bの前方側の軸方向端部51のところにある径方向の隙間の形態としてインフレータ10の周縁部にある前方側に方向付けられる出口開口部36bを有する。
【0112】
図16から21が第7の実施形態による組立体20を示す。図16図1によるインフレータを示し、このインフレータの長手方向端部12に対してセルフロック式のディフューザー22が取り付けられる。第1の実施形態と同様に、上記第6の実施形態でも、インフレータ10の長手方向端部12、またより正確に言うと流出開口部を有さないそのキャップが、ディフューザー22を越えて短い距離で軸方向Aに延在する。これが、特には図17、19、および21で明確に表されている。
【0113】
セルフロック式のディフューザー22が好適にはばね鋼から作られる。示される実施形態では、ガス案内表面30が円周全体にわたって延在する。前方側で、ディフューザー22が、ここでは円周Uにわたって均等に拡散される複数の出口開口部36bを有する。出口開口部36bが分離ウェブ33’によって分離され、分離ウェブ33’が前方側の支承表面34も形成する(図17bおよび18を参照)。
【0114】
示される実施形態では、後方側で、ディフューザー22が、ガス案内表面30の後方側のエリアの複数の部分において、開口部によって形成される出口開口部36aを有する(図17aおよび19を参照)。示される実施形態では、任意選択の案内要素64が、出口開口部36aのエリア内に配置される支承表面34に接続される。このような案内要素64が、ガスの出口方向Rを出口方向RD’へと偏向させるのを補助する(図19を参照)。
【0115】
ディフューザーの後方側の支承表面34が、分離凹部66により、円周方向Uにおいて複数の部分へと分割される。図16から21による実施形態では、後方側の支承表面64が4つの部分を有する。ディフューザー22の設置状態においてインフレータ10のビード60の中に係合される窪み要素62が支承表面34の上記部分のうちの2つに接続され、支承表面34の上記部分のうちのこれらの2つは、この事例では、出口開口部36aのエリア内にある支承表面34の部分に隣接して配置される。
【0116】
図20および21が、ディフューザー22およびインフレータ10の設置の異なるタイミングにおけるx-z平面での組立体20の長手方向断面図を示す。
【0117】
図20が組立体20を示しており、ディフューザー20がインフレータ22の上まで嵌め込まれている。ディフューザー22が嵌め込まれるとき、窪み要素22を有する支承表面34が径方向rの外側に曲げられる。窪み要素62を上記のように曲げて開くことが、特には、後方側の支承表面34のエリアにおいて分離凹部66によって可能となる。
【0118】
図21が設置の完了時の組立体20を示す。したがって、窪み要素62がインフレータ10のビード60の中に係合されており、したがってディフューザー22が単純な形でインフレータ10に対してロックされている、ということが明確である。ディフューザー22をインフレータ10に固着するために、さらに、前方側の支承表面34を形成する分離ウェブ33’が、ディフューザーの設置時に径方向rにおいて同様に少なくともわずかに外側に曲げられるように構成され得る。したがって、分離ウェブ33’が、設置状態時の材料の固有の張力により、インフレータ10の中心軸の方に方向付けられる押圧力を前方側の支承表面34のエリア内に発生させるのを補助する。当然のこととして、ディフューザー22が、セルフロック式とは別に、例えば押圧または溶接により、インフレータ10に追加的に固着され得る。
【0119】
もちろん、当業者の自由裁量で、個別の実施形態のすべての特徴が互いに組み合わされ得るかまたは互いに交換され得、ディフューザーの形状を選択するときは所望の用途および使用されるインフレータの幾何形状を考察する必要がある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12a)】
図12b)】
図12c)】
図13a)】
図13b)】
図13c)】
図14
図15
図16
図17a)】
図17b)】
図18
図19
図20
図21
【国際調査報告】