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特表2022-508746ジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(54)【発明の名称】ジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機
(51)【国際特許分類】
   F26B 9/00 20060101AFI20220112BHJP
   F26B 5/14 20060101ALI20220112BHJP
   F26B 23/00 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
F26B9/00 B
F26B5/14
F26B23/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021545342
(86)(22)【出願日】2019-10-10
(85)【翻訳文提出日】2021-06-02
(86)【国際出願番号】 KR2019013274
(87)【国際公開番号】W WO2020076084
(87)【国際公開日】2020-04-16
(31)【優先権主張番号】10-2018-0121302
(32)【優先日】2018-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521156077
【氏名又は名称】スペースリンク コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】キム チョウ ホン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ヒー シュク
【テーマコード(参考)】
3L113
【Fターム(参考)】
3L113AA01
3L113AB02
3L113AB09
3L113AC08
3L113AC31
3L113AC48
3L113AC52
3L113AC69
3L113BA07
3L113DA03
3L113DA21
(57)【要約】
【課題】
室内に入ってくる前に傘をたたんだ状態で挿入すると雨水を除去し乾燥できる、ジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機が開示される。
【解決手段】
本発明によるジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機は、上側の中央部分には傘を投入できるように所定空間を有する傘投入空間部が形成され、前記傘投入空間部に空気を吐出させるためのノズルが形成されたケース本体;前記ケース本体の内部にモータによって駆動されるファンが設置され、前記ファンによって発生する空気圧によって前記ノズルに空気が吐出されるように案内するガイドダクト;および前記モータを駆動制御するための制御モジュール;を含むものの、前記ケース本体の傘投入空間部は傘投入時に傘と並んでいるように形成された前後面と、傘投入時に傾いた状態で水分が離散して乾燥されるように、傘がかかって支持される高さが互いに異なる二つの側壁と、雨水が排水され得るようにドレンホールが形成された下部面を含み、前記ノズルは傘の長さ方向に対して直角方向に空気が吐出されるように、前記前後面にスロットの形態で形成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上側の中央部分には傘を投入できるように所定空間を有する傘投入空間部が形成され、前記傘投入空間部に空気を吐出させるためのノズルが形成されたケース本体;
前記ケース本体の内部にモータによって駆動されるファンが設置され、前記ファンによって発生する空気圧によって前記ノズルに空気が吐出されるように案内するガイドダクト;
前記モータを駆動制御するための制御モジュール;を含むものの、
前記ケース本体の傘投入空間部は、傘投入時に傘と並んでいるように形成された前後面と、傘投入時に傾いた状態で水分が離散して乾燥されるように、傘がかかって支持される高さが互いに異なる二つの側壁と、雨水が排水され得るようにドレンホールが形成された下部面を含み、前記ノズルは傘の長さ方向に対して直角方向に空気が吐出されるように、前記前後面にスロットの形態で形成された、ジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機。
【請求項2】
上側の中央部分には傘を投入できるように所定空間を有する傘投入空間部が形成され、前記傘投入空間部に空気を吐出させるためのノズルが形成されたケース本体;
前記ケース本体の内部にモータによって駆動されるファンが設置され、前記ファンによって発生する空気圧によって前記ノズルに空気が吐出されるように案内するガイドダクト;
前記モータを駆動制御するための制御モジュール;を含むものの、
前記ケース本体の傘投入空間部は、傘投入時に傘と並んでいるように形成された前後面と、傘投入時に傾いた状態で水分が離散して乾燥されるように、傘がかかって支持される高さが互いに異なる二つの側壁と、雨水が排水され得るようにドレンホールが形成された下部面を含み、前記ノズルは傘の長さ方向に対して直角方向に空気が吐出されるように、前記前後面に複数個の吐出ホールが前記直角方向に沿って一の字の形態で複数個が配列されて形成された、ジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機。
【請求項3】
前記傘投入空間部の上端には傘が投入されたかを確認するためのセンサーが備えられた、請求項1または請求項2に記載のジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機。
【請求項4】
前記傘投入空間部の下部面には、前記ドレンホールが二つの側壁のうち低い側壁に近く形成され、前記下部面は前記ドレンホール側に傾くように傾斜が形成された、請求項1または請求項2に記載のジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機。
【請求項5】
前記ノズルは前記傘の傾いた方向に空気が吐出されるように形成された、請求項1または請求項2に記載のジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機。
【請求項6】
前記ファンは前記モータの廃熱を利用できるように前記モータの下部に設置された、請求項1または請求項2に記載のジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機。
【請求項7】
前記傘が前記傘投入空間部の内側に入ることが防止されるように、前記傘を前記二つの側壁にかかって傾いた状態で案内する複数個のローラを含む、請求項1または請求項2に記載のジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[技術分野]
本発明は室内に入ってくる前に、傘をたたんだ状態で挿入すると雨水を除去し乾燥できるジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機に関する。
[背景技術]
【0002】
一般的に、傘は雨天時、身体の上に広げて位置させて雨水を防ぐ製品である。このような傘の他にも雨具などを使う場合があるが、多くの場合、雨天時には室外で傘を使うことになる。
【0003】
傘の使用後、室内に出入りする時は傘をたたむことになり、手動で使用者が雨水を振り払ってから室内に入ることになる。このような場合、たたまれた傘には雨水が多く残っているため一定時間が経過すると傘から雨水が落ちて室内の底を汚染させることになり、底の雨水は歩行者が踏む場合に滑る恐れがあるため安全事故などの原因となる。
【0004】
このような理由で、雨天時、ビルディングや建物の出入口にはビニ-ルを供給するための装備を出して置く場合が現在ではほとんどである。ビニ-ルは長い袋の形態からなって内部に傘を収納できるようになっている。傘の長さにより二種類程度の長さを有するビニ-ルを連続的に供給できるように設けているのが実情である。この傘ビニール供給機は、傘の終端を広げられているビニールの入口に挿入し、その状態で水平に引っ張るとビニールが装備から傘と共に抜け出され、次のビニールが入口が広げられたまま待機することになる。その反対に外部に出る時には、傘使用者はビニ-ルを傘から雨水と共に除去して傘を再び使うことになる。
【0005】
このような傘ビニール供給機は、顧客などの使用者がほぼ数秒内にビニ-ルに傘を入れてから室内にすぐに移動が可能であるため、その迅速性と便利性のゆえに多くの建物で使われているのが実情である。
【0006】
しかし、傘ビニール供給機を使う場合には、傘一個当たりにビニールが一つずつ消費されるため、雨天時、除去された廃ビニールが多く発生することになり、このような廃ビニールの発生は環境汚染を引き起こすことになる問題点があった。
【0007】
その代わりとして、傘を空気を吐出させて乾燥するための傘乾燥機が開発されているが、傘の形態や特性上の理由によって満足するほどの性能を見せず、実際に配置されて使われる場合は殆どないのが実情である。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
【0008】
本発明の目的は、このような問題点を解決するためのものであって、傘をたたんで斜めに傾けた状態で挿入して左右に若干回転させると、強力な風で傘の雨水を振り払って速かに乾燥できる、ジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機を提供することである。
[課題を解決するための手段]
【0009】
前記目的を達成するための具体的な手段として、本発明は、上側の中央部分には傘を投入できるように所定空間を有する傘投入空間部が形成され、前記傘投入空間部に空気を吐出させるためのノズルが形成されたケース本体;前記ケース本体の内部にモータによって駆動されるファンが設置され、前記ファンによって発生する空気圧によって前記ノズルに空気が吐出されるように案内するガイドダクト;および前記モータを駆動制御するための制御モジュール;を含むものの、前記ケース本体の傘投入空間部は傘投入時に傘と並んでいるように形成された前後面と、傘投入時に傾いた状態で水分が離散して乾燥されるように、傘がかかって支持される高さが互いに異なる二つの側壁と、雨水が排水され得るようにドレンホールが形成された下部面を含み、前記ノズルは傘の長さ方向に対して直角方向に空気が吐出されるように、前記前後面にスロットの形態で形成され得る。
【0010】
前記目的を達成するための他の具体的な手段として、本発明は、上側の中央部分には傘を投入できるように所定空間を有する傘投入空間部が形成され、前記傘投入空間部に空気を吐出させるためのノズルが形成されたケース本体;前記ケース本体の内部にモータによって駆動されるファンが設置され、前記ファンによって発生する空気圧によって前記ノズルに空気が吐出されるように案内するガイドダクト;および前記モータを駆動制御するための制御モジュール;を含むものの、前記ケース本体の傘投入空間部は傘投入時に傘と並んでいるように形成された前後面と、傘投入時に傾いた状態で水分が離散して乾燥されるように、傘がかかって支持される高さが互いに異なる二つの側壁と、雨水が排水され得るようにドレンホールが形成された下部面を含み、前記ノズルは傘の長さ方向に対して直角方向に空気が吐出されるように、前記前後面に複数個の吐出ホールが前記直角方向に沿って一の字の形態に複数個が配列されて形成され得る。
【0011】
好ましくは、前記傘投入空間部の上端には傘が投入されたかを確認するためのセンサが備えられ得る。
【0012】
好ましくは、前記傘投入空間部の下部面には、前記ドレンホールが二つの側壁のうち低い側壁に近く形成され、前記下部面は前記ドレンホール側に傾くように傾斜が形成され得る。
【0013】
好ましくは、前記ノズルは前記傘の傾いた方向に空気が吐出されるように形成され得る。
【0014】
好ましくは、前記ファンは前記モータの廃熱を利用できるように前記モータの下部に設置され得る。
【0015】
好ましくは、前記傘が前記傘投入空間部の内側に入ることが防止されるように、前記傘を前記二つの側壁にかかって傾いた状態で案内する複数個のローラを含むことができる。
[発明の効果]
【0016】
前記のような本発明によると、次のような効果がある。
【0017】
(1)本発明は、傘をたたんで表面を空気の吐出により乾燥することになるため、傘の雨水が流れることを防止するためのビニ-ルを使う場合より環境に優しい。
【0018】
(2)本発明は、傘を投入空間部に投入して一定角度傾いた状態で傘の長さ方向に対して直角方向に空気を吐出させて乾燥する方式であるため、傘の雨水を迅速に除去するとともに使用者に雨水が飛ぶ場合を予防できることになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明によるジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機の斜視図である。
図2図1の反対側から見た斜視図であって、傘を挿入して乾燥する状態を示す。
図3】本発明によるジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機の正面図である。
図4】本発明によるジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機の左側面図である。
図5】本発明によるジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機の右側面図である。
図6】本発明によるジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機の断面図である。
図7図2と同一の斜視図であって、傘が除去された状態を示す。
図8】本発明によるジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機の一部の構成要素である制御モジュールのブロック構成図である。
図9】本発明の他の実施例によるジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。図面で本発明を明確に説明するために、説明に係わらない部分は省略し、明細書全体を通じて同一または類似する構成要素については同一の参照符号を付した。
【0021】
本明細書で、「含む」または「なすみな」等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性をあらかじめ排除しないものと理解されるべきである。また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」あるとする場合、これは他の部分の「真上に」ある場合だけでなく、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。反対に層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「下に」あるという場合、これは他の部分の「真下に」ある場合だけでなく、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。
【0022】
以下では、図面を参照して本発明の一実施例に係る傘乾燥機をより詳細に説明する。
【0023】
本発明の第1実施例に係るジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機1は、図1図8を参照すると、ケース本体10、ガイドダクト16、そして制御モジュール30を含む。
【0024】
前記ケース本体10は、図1図7を参照すると、上側の中央部分には傘を投入できるように所定空間を有する傘投入空間部10aが形成され、前記傘投入空間部10aに空気を吐出させるためのノズル11a、12aが形成され得る。
【0025】
この時、前記ケース本体10の傘投入空間部10aは、図3図6を参照すると、傘投入時に傘と並んでいるように形成された前後面11、12と、傘投入時に傾いた状態で水分が離散して乾燥されるように、傘がかかって支持される高さが互いに異なる二つの側壁13、14と、雨水が排水され得るようにドレンホール15aが形成された下部面15を含むことができる。
【0026】
この時、前記ケース本体10は直六面体の筐体の形状からなり、前記ケース本体10の上部の略中間に垂直の下部方向に傘を挿入できるように切開された形状で、同様に略直六面体の空間形態からなる。
【0027】
この時、前記傘投入空間部10aは前記傘と並んでいるように位置することになる前記前後面11、12をなす前面11と後面12、互いに高さが異なるように形成されて傘が所定角度に傾くように互いに高さが異なるように形成された前記側壁13、14、そしてドレンホール15aが形成された若干傾斜した下部面15を含む。もちろん、前記傘投入空間部10aの上部は傘を投入できるように開放されている。このように、傘が傾いた状態で前記傘投入空間部10aに投入されてノズル11a、12aの空気の吐出により雨水が離散および乾燥される時、人から遠い側へ雨水が飛ぶことになるため、使用者に雨水が飛ぶことが根本的に封鎖されてさらに便利かつ安全に傘の乾燥が可能となる。
【0028】
この時、前記傘投入空間部10aは図4を参照すると、上端部は中間から横に若干偏って始まるが、下端部はほぼ中間部分に形成されている形態を有することになる。
【0029】
この時、前記側壁13、14の上端部は傘の断面が略円形であることに着目してこれと類似する弧の形状に形成されるようにすることによって、傘を投入する時にガイドできるようになっている。
【0030】
この時、前記ノズル11a、12aは図3を参照すると、傘の長さ方向に対して直角方向に空気が吐出されるように前記前後面11、12にスロットの形態で形成され得る。
【0031】
ここで、他の実施例として、前記ノズル11a、12aは同一に、傘の長さ方向に対して直角方向に空気が吐出されるように、前記前後面に複数個の吐出ホールが前記直角方向に沿って一の字の形態で複数個が配列されて形成されてもよい。すなわち、スロットの代わりにスロットの長さだけホールを複数個形成してもよいのである。
【0032】
前記ノズル11a、12aがスロットの形態で傘の長さ方向に対して直角で形成されるようにすることによって、たたまれた傘の下部方向に高速の空気が吐出される。
【0033】
この時、前記ノズル11a、12aは図6を参照すると、前記傘の傾いた方向に空気が吐出されるように形成され得る。
【0034】
この時、前記傘投入空間部10aの上端には図3を参照すると、傘が投入されたかを確認するためのセンサ20が備えられ得る。前記センサ20は例えば、前記傘投入空間部10aの前面には赤外線発信部20、後面には赤外線受信部20を設置するように構成することができる。
【0035】
この時、前記センサ20は三個を設置しているが、必要な形態や角度により位置と個数を別にできることは言うまでもない。
【0036】
この時、前記傘投入空間部10aの下部面には図3および図7を参照すると、前記ドレンホール15aが二つの側壁13、14のうち低い側壁14に近く形成され、前記下部面15は前記ドレンホール15a側に傾くように傾斜が形成され得る。
【0037】
このように傾斜が形成されることによって、雨水はドレンホール15a、前記ケース本体10の内部の排水管15bを経て外部に排出されるか、ドレーンファン40に集まるようにすることができる。傘乾燥機1は通常建物の入口の外部に設置されるため、別途にドレーンファン40を置かずに外部に単純に排出するようにすることもあるためである。
【0038】
前記ガイドダクト16は、図6を参照すると、前記ケース本体10の内部にモータ222により駆動されるファン221が設置され、前記ファン221により発生する空気圧によって空気流れ経路16aに沿って前記ノズル11a、12aに空気が吐出されるように案内する。
【0039】
この時、前記ファン221は前記モータ222の廃熱を利用できるように前記モータ222の下部に設置される。
【0040】
この時、図4を参照すると、ケース本体10の内部に設置されるガイドダクト16は前記傘投入空間部10aによりYの字の形状でありながら、その内部が中空で形成され、下側にはモータ222が設置される。
【0041】
この時、前記ガイドダクト16の内部にはガイドダクト16の最下端に設置されるファン221と、ファン221の上端に設置されてファン221を回転駆動させるためのモータ222および、モータ222の上端に設置されて空気流体の流れによる騒音を減少させるための防音蓋223が設置される。
【0042】
この時、前記モータ222は支持台224によりガイドダクト16内に固定設置される。すなわち、モータ222の駆動によりファン221が超強力に回転し、これによってファン221の中心部が真空状態になると、その圧力差によって外部空気がモータ222および防音蓋223を通じて前記ノズル11a、12aに排出されることになる。この時、外部空気はモータ222が回転するにつれて発生する廃熱によって所定温度に加熱されて前記ノズル11a、12aに吐出されることになる。
【0043】
また、前記防音蓋223は図6に図示された通り、第1および第2円形板223a、223bで構成され、第1および第2円形板223a、223bには多数のホールが形成されて構成される。この時、前記第1円形板223aと第2円形板223bはホールの位置が相互に対向するように、ガイドダクト16内に所定距離離隔して設置されて構成される。これはファン221の回転によってモータ222を通過する空気の流れが第1円形板223aに形成されたホールを通過した後、このホールと反対方向にある第2円形板233bのホールを通過して前記ノズル11a、12aに提供されるように経路を形成することによって、空気の移動による騒音を減少させるためである。
【0044】
ここで、前記ガイドダクト16の内部には、モータ222の駆動による騒音防止のためにゴム材質の防音パッドを付着させて構成することができる。
【0045】
この時、前記ファン221、モータ222、防音蓋223は空気をノズル11a、12aに供給するための空気供給部22をなすことになる。
【0046】
一方、図8は、ガイド本体10の内部に制御モジュール30の内部構成を機能的に分離して示したブロック構成図である。図7に図示された通り、制御モジュール30は前記センサ13を駆動制御するためのセンサ駆動ブロック31と、センサ駆動ブロック31から印加される情報に基づいてモータ222を駆動制御するためのモータ駆動ブロック32、ディスプレイの表示制御のための表示制御ブロック33および、各装置への電源供給のための電源制御ブロック34を含んで構成される。
【0047】
この時、前記センサ駆動ブロック31は赤外線受信部20から、例えばハイレベルの感知信号が受信されない場合、傘が傘投入空間部11に投入されたと判断して、所定の動作制御信号を前記モータ駆動ブロック32と表示制御ブロック33および電源制御ブロック34に送出するとともに、ハイレベル感知信号が受信されていない状態で赤外線受信部132から感知信号が受信されると、所定の駆動中止信号をモータ駆動ブロック32と表示制御ブロック33に送出するように構成される。例えば、前記センサ13は図4に図示された通り、三対の赤外線送受信部131、132で構成することができ、前記センサ駆動ブロック31はいずれか一対の赤外線送受信部131、132から感知信号の受信が遮断される場合、傘が傘投入空間部10aに位置したと判断することになる。
【0048】
この時、モータ駆動ブロック32はセンサ駆動ブロック31から印加される動作制御信号に基づいて、電源制御ブロック34を通じてモータ222に電源の供給を行うように制御するとともに、所定時間経過後に電源制御ブロック34を通じてモータ222への電源の供給を遮断するように制御することになる。この時、モータ222に電源の供給がなされた後に所定時間以内にセンサ駆動ブロック31から駆動中止信号が印加されると、モータ222への電源の供給を遮断するように制御することになる。
【0049】
この時、表示制御ブロック33は前記センサ駆動ブロック31から印加される動作制御信号に基づいてディスプレイを発光駆動させることになる。この時、前記ディスプレイは例えば、5個のLEDで構成することができ、前記表示制御ブロック33は動作制御信号受信に基づいて5個のLEDをすべて発光駆動させた後、数秒間隔でLEDを一つずつ順次点滅させるように制御することになる。
【0050】
この時、前記電源制御ブロック34はハンドドライヤーが倒れたりまたは水分が検出されたりする場合、自動で各装置への電源の供給を遮断して安全事故を未然に防止できるように構成され得る。
【0051】
前記のように構成された本発明による傘乾燥機1の作動を説明する。
【0052】
まず、ジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機1は建物の入口の外部に設置されていることになる。
【0053】
傘使用者は建物の内部に入ってくる前に傘をたたむことになる。傘がたたまれた状態は図2に図示された通りである。
【0054】
傘使用者は図2に図示された通り、傘を二つの側壁13、14によって支持されるように、前記傘投入空間部10aに挿入する。そうすると図2のように、前記傘が傾いた状態で支持される。
【0055】
傘が前記傘投入空間部10aに挿入されると、前記センサ20により傘が挿入されたことが感知され、これは制御モジュール30に送信される。
【0056】
前記制御モジュール30は傘が投入されたことを確認し、モータ222を駆動しながらディスプレイに作動表示されるようにする。
【0057】
前記モータ222の作動によって外部空気が吸入された後に前記ガイドダクト16に沿って移動した後、前記ノズル11a、12aを通じて前記傘側に空気が吐出される。
【0058】
この時、前記ノズル11a、12aはスロットの形態で前記傘の長さ方向に対して直角方向に形成されているため、空気は笠の表面に正確に投入されて乾燥がなされることになる。
【0059】
この時、使用者は図2を参照すると、傘を前後に動かすとともに、左右に回転させて均一に乾燥がなされるようにすることが好ましい。
【0060】
このような空気の吐出により、傘表面の雨水が落ちて離散するとともに乾燥がなされることになる。
【0061】
傘の場合、ハンドドライヤーと比較してその大きさが非常に大きく雨水の量がはるかに多いため、乾燥が完了するまではより多くの時間が必要とされる。
【0062】
使用者は時間が経過してノズル11a、12aから空気の吐出が止まると、傘投入空間部10aから傘を取り出して建物の室内に入場する。
【0063】
一方、本発明によるジェットブレード技術を利用した自動傘乾燥機の他の実施例が図9に図示されている。図示された通り、前回の実施例に複数個のローラ117がさらに含まれている差異点がある。すなわち、前記傘が前記傘投入空間部10aの内側に入ることが防止されるように、前記傘を前記二つの側壁13、14にかかって傾いた状態で案内する複数個のローラ117をさらに含むことができる。
【0064】
この時、複数個のローラ117は内部のローラフレームの外面に回転可能に設置されたゴム材質で形成され得る。前記ローラフレームは傘投入空間部10aの前面11と後面12に両端がそれぞれ固定された形態の軸の形態で形成される。
【0065】
このように複数個のローラ117が設置されることによって、傘が本来の傾く角度より少なく傾いて挿入される場合、傘の終端が側壁14にかかって不便となることを未然に防止することになる。
【0066】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明の思想は本明細書に提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同一思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施例を容易に提案できるであろうが、これも本発明の思想範囲内に属すると言える。
[産業上の利用可能性]
【0067】
本発明は大型ショッピングモールなどの建物の入口にそれぞれ設置されて、傘を環境に優しく乾燥させる傘乾燥機に適用され得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】