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▶ フレデリク・ヤン・テオドール・ファン・オーステロムの特許一覧 ▶ アレクサンデル・ペートルス・ヤコーブス・ハウダイクの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(54)【発明の名称】吻合を可能にする外科装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/115 20060101AFI20220112BHJP
【FI】
A61B17/115
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021545345
(86)(22)【出願日】2019-10-14
(85)【翻訳文提出日】2021-05-27
(86)【国際出願番号】 NL2019050678
(87)【国際公開番号】W WO2020080937
(87)【国際公開日】2020-04-23
(31)【優先権主張番号】2021816
(32)【優先日】2018-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521161509
【氏名又は名称】フレデリク・ヤン・テオドール・ファン・オーステロム
(71)【出願人】
【識別番号】521161510
【氏名又は名称】アレクサンデル・ペートルス・ヤコーブス・ハウダイク
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】フレデリク・ヤン・テオドール・ファン・オーステロム
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンデル・ペートルス・ヤコーブス・ハウダイク
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160CC02
4C160CC32
4C160MM43
(57)【要約】
1つまたは複数の組織連結器を使用して胃腸吻合を可能にするための外科装置であって、この装置は、第1の動作要素と、第2の動作要素と、を含み、第1の動作要素は、第2の動作要素に対して変位可能に配置され、それによって、第1の動作要素と第2の動作要素との間の少なくとも第1の相対的場所および第2の相対的場所が提供され、第1の相対的場所では、第1の動作要素と第2の動作要素との間には、連結のため第1の組織部分および第2の組織部分を受容するための連結空間が提供され、第2の場所では、第1の動作要素は、連結領域に沿って前記連結を達成するため1つまたは複数の連結器を前記連結空間に置くために、第2の動作要素と協働し、第1の動作要素および/または第2の動作要素は、1つまたは複数の第1の連結器と、1つまたは複数の第2の連結器と、を含み、1つまたは複数の第1の連結器は、組織封止ラインを画定し、第2の連結器は、封止ラインと交差する、それぞれの仮想平面(P;P')を画定し、第2の連結器は、第1の連結器と空間的に固く組み合うが、重なり合わず、治癒ラインにおいて連結される組織に対する圧縮力は、封止ライン内の組織に対する圧縮力と比べて小さく、環境が創傷治癒のために最適化される治癒ラインと、術後すぐの出血および腸の内容物の漏れを防ぐ封止ラインと、を画定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織連結器を使用して胃腸吻合を可能にするための外科装置であって、前記外科装置は、第1の動作要素と、第2の動作要素と、を含み、前記第1の動作要素は、前記第2の動作要素に対して変位可能に配置され、それによって、前記第1の動作要素と前記第2の動作要素との間の少なくとも第1の相対的場所および第2の相対的場所が提供され、
前記第1の相対的場所では、前記第1の動作要素と前記第2の動作要素との間には、連結のため第1の組織部分および第2の組織部分を受容するための連結空間が提供され、
前記第2の相対的場所では、前記第1の動作要素は、連結領域に沿って前記連結を達成するためステープルまたは連結器を前記連結空間に置くために、前記第2の動作要素と協働するように適合され、
前記第1の動作要素および/または前記第2の動作要素は、第1のステープルまたは連結器と、第2のステープルまたは連結器と、を含み、
前記第1のステープルまたは連結器は、前記組織の切断ラインに平行に位置合わせされて、組織封止ラインを画定し、
前記第2のステープルまたは連結器はそれぞれ、交点において前記組織封止ラインと交差する、それぞれの仮想平面(P;P')を画定し、
前記仮想平面は、前記交点における前記組織封止ラインの向きに対して垂直な向きを有して、組織治癒ラインを画定し、
2つの隣り合う第1のステープルまたは連結器間の第1の距離は、前記組織封止ライン上に投影された場合に、2つの隣り合う第2のステープルまたは連結器間の第2の距離より短く、前記第2のステープルまたは連結器は、前記第1のステープルまたは連結器とは重なり合わずに、固く組み合う、外科装置。
【請求項2】
前記組織治癒ラインにおける包含された組織の圧力と、前記組織封止ラインにおける包含された組織の圧力とに差が存在する、請求項1に記載の外科装置。
【請求項3】
前記組織封止ラインにおける前記包含された組織の前記圧力は、前記組織治癒ラインにおける前記包含された組織の圧力と比べて、実質的に高い、請求項2に記載の外科装置。
【請求項4】
前記包含された組織における圧力の前記差は、前記第1の動作要素の前記ステープルまたは連結器を前記第2の動作要素のアンビルに向かって押すドライバの高さを変えることによって生じ、前記組織封止ラインのドライバは、前記組織治癒ラインのドライバより長く、前記アンビルは、前記組織封止ラインおよび前記組織治癒ラインの両方で同一に位置付けられ成形され、
その結果、前記組織封止ラインにおける前記ステープルまたは連結器と比べて、前記組織治癒ラインにおけるステープルまたは連結器の圧縮が少なく、その結果、前記組織封止ラインにおける閉鎖されたステープルまたは連結器内部での前記組織のための内側空間または場所と比べて、前記組織治癒ラインにおける閉鎖されたステープルまたは連結器内部での前記組織のための内側空間または場所がより多くなる、請求項3に記載の外科装置。
【請求項5】
前記包含された組織における圧力の前記差は、前記ステープルまたは連結器を受容する前記第2の動作要素の前記アンビルの受容部分の深さを変えることによって生成または共同生成され、前記組織治癒ラインにおける前記アンビルの深さは、前記組織封止ラインにおける前記アンビルの深さより実質的に深く、
その結果、前記組織封止ラインにおける前記ステープルまたは連結器と比べて、前記組織治癒ラインにおけるステープルまたは連結器の圧縮が少なく、その結果、前記組織封止ラインにおける閉鎖されたステープルまたは連結器内部での前記組織のための内側空間または場所と比べて、前記組織治癒ラインにおける閉鎖されたステープルまたは連結器内部での前記組織のための内側空間または場所がより多くなる、請求項3または4に記載の外科装置。
【請求項6】
前記第1の動作要素および前記第2の動作要素は、比較的高い圧力で各第1の連結器を前記連結空間内に置き、前記高い圧力よりも低い、比較的低い圧力で、各第2の連結器を前記連結空間内に置くように構成される、請求項1~5のいずれか一項に記載の外科装置。
【請求項7】
前記第1のステープル(組織封止ライン)の脚部と前記第2のステープル(組織治癒ライン)の脚部との間には長さの差があり、圧縮されたステープルの高さの差を可能にすると共に、依然として前記組織を固定し、前記組織治癒ラインの前記第2のステープルは、前記組織封止ラインの前記第1のステープルより長い脚部を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の外科装置。
【請求項8】
前記第1の動作要素と前記第2の動作要素との間の前記第2の相対的場所の前記組織に対し使用中に加えられる圧力を制御するための構成または調節器をさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の外科装置。
【請求項9】
前記構成または調節器は、前記圧力を、前記第2の連結器について約25mmHgの値に制限するように配置される、請求項7に記載の外科装置。
【請求項10】
前記ステープルの基部と前記第2のステープルの屈曲した脚部の上部との間の距離は、前記第1のステープルにおける同じ距離より少なくとも0.75mm高い、請求項1から9のいずれか一項に記載の外科装置。
【請求項11】
前記組織封止ラインは線形であり、それによって、前記第2のステープルまたは連結器は、前記第1のステープルまたは連結器に対して垂直に向けられる、請求項1から10のいずれか一項に記載の外科装置。
【請求項12】
1つまたは複数の組織連結器を使用して胃腸吻合を可能にするための外科装置、例えば請求項1から11のいずれか一項に記載の装置であって、
前記外科装置は、第1の動作要素と、第2の動作要素と、を含み、前記第1の動作要素は、前記第2の動作要素に対して変位可能に配置され、それによって、前記第1の動作要素と前記第2の動作要素との間の少なくとも第1の相対的場所および第2の相対的場所が提供され、
前記第1の相対的場所では、前記第1の動作要素と前記第2の動作要素との間には、連結のため第1の組織部分および第2の組織部分を受容するための連結空間が提供され、
前記第2の相対的場所では、前記第1の動作要素は、連結領域に沿って前記連結を達成するため1つまたは複数の連結器を前記連結空間に置くために、前記第2の動作要素と協働し、
前記第1の動作要素および/または前記第2の動作要素は、1つまたは複数の第1の連結器またはステープルと、1つまたは複数の第2の連結器またはステープルと、を収容し、
前記1つまたは複数の第1の連結器は、組織封止ラインを画定し、前記1つまたは複数の第2の連結器またはステープルは、組織治癒ラインを画定し、
前記第1の動作要素および前記第2の動作要素は、比較的高い圧力で各第1の連結器を前記連結空間内に置き、前記高い圧力よりも低い、比較的低い圧力で、各第2の連結器を前記連結空間内に置くように構成される、外科装置。
【請求項13】
前記組織封止ラインは線形であり、それによって、前記第2のステープルまたは連結器は、前記第1のステープルまたは連結器に対して垂直に向けられる、請求項1から12のいずれか一項に記載の外科装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外科的胃腸吻合、封止および/または連結を可能にするように構成された外科装置に関する。
【0002】
本発明は、手術中に組織部分を連結する方法にさらに関する。
【背景技術】
【0003】
手術では、機械器具が、組織の一部を縫合するなどの、大きな労働力を要する手仕事に取って代わるために使用され得る。通常、機械器具は、外科的操作の正確さの実質的な改善をもたらし、人間による操作よりも再現性および信頼性が高いという追加の利点を有する。
【0004】
具体的には、腸手術の分野では、いわゆるステープラが、例えば腸の一部が切除された場合に、吻合部、すなわち、腸の2つの端部間の接続部の構築に使用され得る。組織部分の連結は、任意のタイプの介入性操作のために実行され得ることが認識されるであろう。さらに、ステープラは、救命処置の一部として、胃または腸を切断および封止するのに使用され、この処置では、瘻が作られ、腸のステープル留めされた端部が将来の再吻合に使用され得る。
【0005】
現在、腸の一部を接続または切断し、封止するために、いわゆるステープル留め装置が使用される。例えば、円形吻合ステープル留めでは、2列のステープルが、異なる直径を有する実質的に円形の同心円状リングに沿って提供され、各リングを形成するステープル間の実質的な間隔が提供される。ステープルの向きは、同心円状リング/腸の切断縁部、および腸の管腔に沿って円形または平行である。ステープルは、間に空間を残すようにして提供され、1つの同心円状リングのステープルは、隣接する同心円状リングの間隔に向かい合って配置される(図1a)。吻合、連結または切断、および封止はまた、線形ステープル留め装置を使用して実行され得、この装置では、従来のステープルの向きは、接続される組織の両端部を切断するナイフに平行である(図1b)。線形ステープラは、将来の吻合のために身体の内側に残された胃腸の組織の端部を切断および封止するため、または、側端吻合に使用される腸の端部を封止するためにしばしば使用される。
【0006】
しかしながら、吻合または連結の失敗は、吻合治癒領域において局所灌流が危険にさらされた結果として、従来の円形または線形ステープル留めの使用で報告されており、これは、包含された組織(comprised tissue)の壊死につながり得、その結果、吻合の漏れを生じる。また、連結された領域/組織からの漏れは、ステープルが組織の適切な付着をもたらさなかった場合にも起こり得る。
【0007】
第二に、従来のステープル留めにおける、間に空間を残して重なり合う同心円状のステープル/連結器のラインは、吻合領域のいかなる同心円状の伸張も阻害し、狭窄または狭窄症としても知られる、腸の内容物の通過の妨害を増大させるかまたは引き起こす可能性がある。これに加えて、虚血状況での治癒は、線維性反応の高まりを誘発し、吻合領域/腸壁が、より厚く、より剛性になる。
【0008】
最後に、吻合領域の外側または漿膜側における虚血は、吻合領域への周辺組織の癒着箇所の形成における重要な誘導因子である。
【0009】
吻合の漏出率は(依然として)無視できない。吻合の漏れは、再手術、著しい罹患率およびコスト、ならびに死亡率の増加につながる。また、術後狭窄および癒着箇所の形成は、頻繁に生じる合併症であり、患者の術後の罹患率を高め、手術の結果を脅かし、また、医療費を増大させる。
【0010】
合併症の発生率は、ステープラ器具のデザインを改善することにより減少され得、これによって、罹患率、死亡率、および保健医療費用が減少する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】WO 83/00614
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、組織部分を確実に付着させることができると共に、合併症の発生率を減少させる外科用連結装置を提供することである。本発明のさらなる目的は、線形構造体または管状構造体、例えば腸の一部が確実に連結され得る、外科用連結装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
このために、胃腸吻合を可能にするための外科装置は、請求項1の特徴により特徴付けられる。
【0014】
本発明のある態様によると、ステープルまたは組織連結器を使用して胃腸吻合を可能にするための外科装置が使用され、この装置は、第1の動作要素と、第2の動作要素と、を含み、第1の動作要素は、第2の動作要素に対して変位可能に配置され、それによって、第1の動作要素と第2の動作要素との間の少なくとも第1の相対的場所および第2の相対的場所が提供され、
第1の相対的場所では、第1の動作要素と第2の動作要素との間には、連結のため第1の組織部分および第2の組織部分を受容するための連結空間が提供され、第2の場所では、第1の動作要素は、連結領域に沿って前記連結を達成するためステープルまたは連結器を前記連結空間に置くために、第2の動作要素と協働するように適合され、
第1の動作要素および/または第2の動作要素は、第1のステープルまたは連結器と、第2のステープルまたは連結器と、を含み、第1のステープルまたは連結器は、組織の切断ライン、すなわち、組織が切断される線に平行に位置合わせされて、組織封止ラインを画定し、
第2のステープルまたは連結器はそれぞれ、交点において組織封止ラインと交差する、それぞれの仮想平面(P;P')を画定し、仮想平面は、交点における前記組織封止ラインの向きに対して垂直な向きを有して、組織治癒ラインを画定し、
2つの隣り合う第1のステープルまたは連結器間の第1の距離は、組織封止ライン上に投影された場合に、2つの隣り合う第2のステープルまたは連結器間の第2の距離より短く、第2のステープルまたは連結器は、第1のステープルまたは連結器と重なり合わずに、固く組み合う。
【0015】
例として、例えば円形連結プロセスの、非限定的な実施形態によると、第1の動作要素および/または第2の動作要素は、前記複数のステープルまたは連結器を、円形の向きおよび半径方向の向きの両方で含み得、それによって、連結時に、実質的に円形の封止連結が、例えば管状組織部分の内側連結領域で起こり、半径方向の連結外形が、そのような管状組織部分の外側連結領域で生じる。
【0016】
例えば、非限定的な実施形態では、ステープルまたは連結器(すなわち、連結手段、連結構造体)のうちの1つまたは複数は、ステープルとすることができる。
【0017】
例えば、互いに連結される組織部分は、管状組織部分、例えば2つの向かい合ったリング形状の組織部分とすることができる。治癒の実質的な改善は、連結領域の第1のセクションにおいて、実質的に、管状組織の切断端部と実質的に同心円状で、これに隣接する円形ラインに実質的に沿って向けられ、封止ライン(図2a)を形成する、1つまたは複数の第1の連結器(例えば、1つもしくは複数の第1のステープル、例えば、ステープルのアレイ)を使用して実質的に円形の接続が行われると、達成され得ることが、分かっている。この同じ原理が、線形ステープル留め装置(図2b)に当てはまる。
【0018】
第1のセクションまたは封止ラインにおいて連結される組織の圧縮の圧力は高く、それによって、最適な封止効果が確立され、腸液が管状組織の外側に早期に漏れるのを防ぎ、腸部分の切断端部の止血を確実にする(図3a)。また、第1のセクションにおけるこの前記圧縮圧力は高く、その結果、4~6時間後に局所的な組織壊死が生じ、3~5日後に組織が欠損し、デブリ、および同心円状のステープルラインのステープル/連結器を腸管腔中に排出する。
【0019】
さらに、ある実施形態では、外科装置は、1つまたは複数の第2の連結器(例えば、1つもしくは複数の第2のステープル、半径方向のステープル)を、切断端部からさらに離れ、封止ラインとは別個である、連結領域または治癒ラインの第2のセクションに、提供するように構成される。具体的には、装置は、1つまたは複数の第2のステープルを、ステープル基部が実質的に半径方向の向きに、または管状組織の切断端部に対して実質的に垂直な状態で、提供するように構成され得る。この第2のセクションは、吻合治癒ラインである。この治癒ラインにおいて連結される組織の圧縮の圧力は低く、それによって、組織の慎重な並置が得られ、局所的な腸管血流の干渉が可能な限り最小限に抑えられる(図3b図4a)。
【0020】
封止ラインのステープルは、ほとんど直接隣り合っており、治癒ラインのステープルは、さらに幅広く離れており、ステープル間に循環のためのより多くの場所が残る。
【0021】
治癒ラインのステープルは、封止ラインのステープルと固く組み合って位置付けられ、封止ラインによりもたらされる高圧ゾーンから最大限離れた状態に保たれる。
【0022】
半径方向の向きにより、術後の浮腫の初期段階での組織の膨張が可能になる。第2のセクションまたは治癒ゾーンにおけるステープルまたは連結器は、脚部をより長くし、かつ/または内向きの屈曲を少なくして、設計され得、第1のセクションにおけるステープルまたは連結器と比べて、包含された組織のための、より多くの空間をもたらす(図3b図4b)。
【0023】
連結領域の前述した第1のセクションおよび第2のセクションに関して、具体的には、連結領域の第1のセクション(または封止ライン)は、切断端部/切断ラインと連結領域の第2のセクション(または治癒ライン)との間に延びる。この実施形態に関するさらなる詳細は、図2a図2b図3a図3b図4aを参照して論じる。
【0024】
連結効果の改善は、1つまたは複数の第1のステープルまたは連結器によって提供される第1の、例えば円形の封止ラインが、腸セクションなどの組織の切断端部の良好な物理的付着に役立つという事実によって説明することができる。第1の連結器が切断端部に沿って向けられるという事実は、組織の切断端部を一緒に保持するためにこれらに適用される封止効果を最大にし、管腔の閉鎖、および切断端部に沿った、切断された血管の止血の両方を確実にすること、腸の内容物が腸の外側に漏れるのを防ぐこと、ならびに、腸管腔内への切断端部の過度の出血を防ぐこと、をそれぞれ行う。圧縮力が組織灌流圧を超えるという事実は、吻合部の内側リングの壊死につながり、この壊死組織の排出が、吻合治癒の初期段階で起こるであろう。次に、この創傷治癒の期間後の吻合の完全性が、その時までに耐水性バリアを形成している、半径方向のステープルまたは連結器の第2のセクションによってもたらされる。同心円状の封止ステープル/連結器ラインのこの損失は、以下の2つの目的に役立つ:同心円状のステープルラインによって形成される構造的狭窄が破棄され、過度に線維性の反応に対する虚血刺激がなくなる。
【0025】
第二に、第2のステープルまたは連結器により、特に術後の浮腫の初期段階において、長手方向に配置された血管内の血流を妨げないことで、吻合領域(治癒ゾーン)のより良い灌流が可能になる(図4aが本発明であるのに対し、図4bは従来のステープル留め)。したがって、腸の外側での虚血刺激が少なく、癒着箇所形成の防止に役立つ。また、第2のセクションにおけるステープルまたは連結器の半径方向の向き、およびステープルまたは連結器の間の幅広い隙間により、内側リングの排出後に吻合領域の同心円状の伸張/膨張に対して構造上の機械的障害が形成されない(図5bが本発明であるのに対し、図5aは従来のステープル留め)。
【0026】
最後に、第2のセクションまたは治癒ラインにおけるステープルまたは連結器の圧縮圧力は、腸部分の適切な並置を確実にし、同時に、局所的な組織灌流への妨害をできるだけ少なくするように、調節される。
【0027】
本発明による装置のさらなる実施形態では、装置は、第1の動作要素と第2の動作要素との間の第2の場所の組織に対し使用中に加えられる圧力を制御するための構成または調節器をさらに含む。
【0028】
連結器またはステープルによって組織に加えられる過度の圧力は、組織損傷を引き起こし得、これは、吻合治癒の目的に望ましくないことが分かっている。この問題を解決するために、本発明による装置は、加えられる許容可能な圧力を制限するための適切な構成または圧力計および調節器を含み得る。約25mmHgの組織灌流圧の最大値において吻合治癒ラインの圧力を制限することが有利であることが分かっている。1つまたは複数の第1のステープルまたは連結器は、第2の連結器を組織に適用するのに使用されるよりも大きな圧力で組織に適用される。よって、第1の連結器は、止血および適切な封止を提供することができ、腸の内容物の漏れを防ぐ。第2の連結器は、組織灌流を許容する圧力で、単に組織部分を一緒に保持することができ、実質的に例えば血流を局所的に妨げずに、一次治癒を可能にする(図4a)。
【0029】
本発明による装置のさらなるまたは他の実施形態では、第1の連結器またはステープルと第2の連結器またはステープルとの間の圧力差は、第1の動作要素内の連結器もしくはステープルを下方に押す、ドライバの高さの差によって、かつ/または、ステープルの脚部を屈曲させる、第2の動作要素におけるアンビル深さの高さの差によって、実現され得る。ドライバ高さおよびアンビル深さの調節の組み合わせまたはそれらのいずれかの単一の調節は、封止ラインと比べて、第2のセクション治癒ラインにおける包含された組織のために、屈曲したステープル内により多くの空間をもたらす(図3aおよび図3b参照)。
【0030】
ステープルまたは連結器(couples)の脚部の長さも、第2のセクションまたは治癒ラインのステープル/連結器の脚部(図3b)と比べて、第1のセクションまたは封止ラインのステープル/連結器(より短い)(図3a)間で異なり得、治癒ラインにおける包含された組織のために、屈曲したステープル内により多くの空間を許容する。
【0031】
装置のある実施形態では、より良い組織灌流は、円形に向けられたステープルと同時に、しかしアンビル内のより深い隙間において、屈曲する、半径方向に向けられた第2のステープルのステープル脚部の長さがより長いことにより、円形に向けられた第1のステープルと比べて、実質的に半径方向または垂直に向けられた第2のステープルによって達成され、ステープル脚部を屈曲させるのに必要な、装置により加えられた圧力の解放時に、組織の実質的により低い圧縮を可能にする(例えば図3aおよび図3bに示すものなど)。
【0032】
先行技術から知られているようなステープラの向きは、局所灌流の妨害を受けやすい場合がある。
【0033】
吻合および/または連結もしくは封止は、身体内の異なる解剖学的場所で実行され得ることが認識されるであろう。胃腸(GI)管において、食道、胃、小腸および大腸は、吻合または連結処置を受けることができる。胃腸器官の多くの切除の後に、連続性を回復させる封止処置または吻合、特に、食道と胃との間、胃と小腸との間、小腸と小腸との間、小腸と結腸との間、結腸と結腸との間、および結腸と直腸との間の吻合が続くことが認識されるであろう。
【0034】
適切な複数の連結器が同時に組織に取り付けられるのを構想し得ることが認識されるであろう。あるいは、本発明による装置は、連結器の連続した挿入および取り付けのみを可能にするように構成され得る。当業者は、これらの状況では、異なる装入ユニットが必要とされ得ることを、容易に認識するであろう。好ましくは、装入ユニットは、組織内への連結器の第1の本体の同時放出を可能にするために、同期され得る。このような同期は、適切な機械的ドライブを使用して可能にすることができる。
【0035】
本発明のこれらの態様および他の態様は、図面を参照して論じられ、図面中、同様の参照符号は、同様の要素に対応している。図面は例示目的のみで提示されており、添付の特許請求の範囲を限定するために使用することはできないことが認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1a】従来の円形ステープル留め技術の概略的な実施形態を提示し、ステープルの向きを表している図である。
図1b】従来の線形ステープル留め技術の概略的な実施形態を提示し、ステープルの向きを表している図である。
図2a】本発明のある態様による外科装置、特に円形ステープル留め器具の、動作要素の実施形態を正面図で概略的に提示する図である。
図2b】本発明のある態様による外科装置、特に線形ステープル留め器具の、動作要素の実施形態を正面図で概略的に提示する図である。
図3a】高い圧力で付着した組織を含む、従来の方法で圧縮されたステープルの実施形態を正面図で概略的に提示する図である。
図3b】組織が適切に並置され、高い圧力がなく、適切な循環を保証する、本発明のある態様に従って圧縮されたステープルの実施形態を正面図で概略的に提示する図である。
図4a】連結される組織の灌流に対する本発明のステープル構成の向きおよび圧縮の影響を概略的に提示する図である。
図4b】連結される組織上での従来の連結/ステープル留めに関する灌流に対するステープル構成の向きおよび圧縮の影響を概略的に提示する図である。
図5a】従来のステープラの二重の同心円状に重なるステープル列によって許容される半径方向の膨張の欠如を概略的に提示する図である。
図5b】封止ラインの排出の後に、本発明のステープラの半径方向の向きにより、多量の腸の内容物が通過している際に半径方向に膨張する能力を概略的に提示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
参照により全体として本特許出願に組み込まれるWO 83/00614は、第1の先行技術のステープラ器具を示し(図9を参照)、説明し、この器具は、第2の動作要素(アンビル130)に対して変位可能に配置された第1の動作要素(ステープル保持組立体150)を含み、それによって、第1の動作要素(150)と第2の動作要素(130)との間の少なくとも第1の相対的場所(すなわち、第1の相対位置)および第2の相対的場所(すなわち、第2の相対位置)が提供される。第1の相対的場所では、第1の動作要素(150)と第2の動作要素(130)との間には、連結のため第1の組織部分および第2の組織部分を受容するための連結空間が提供される。第2の場所では、第1の動作要素は、複数のU字型の外科用ステープルを置くために、第2の動作要素と協働する。WO 83/00614の図9図12では、ステープルは、各ステープルの基部の長手方向軸がステープル保持組立体に対して半径方向になるように、向けられる。装置は、すべてのステープルを一緒に堅固に押して、(組織部分間の隙間を封止して漏れを防ぐために)比較的大きなステープル留め力で、組織部分を互いにきつく固定するように構成される。
【0038】
本特許出願の図1a図1bは、先行技術による、別の従来の胃腸反転ステープル留め技術の概略的実施形態を提示する。具体的には、図1aは、第1の動作要素におけるステープルの構成を、横断面で示す。腸の実質的に円形の切断ラインが2aで示されている。連結中、2つの実質的にリング型の腸セクションが、第1の動作要素と第2の動作要素との間に位置付けられ、接続中に互いの上に位置付けられ、連結器4、6によって接続される。この場合、腸のステープル留め装置において通常使用されるような、ステープルラインは、固く組み合い重なり合うステープル4、6の2つの列4a、6aを含む円形(図1a)であるか、または2つの列8a、8bを含む線形(図1b)であるかに関わらず、特に組織2の切断ライン2aを取り囲む。ステープル4、6(特にそれらの基部)は、実質的に同心円状の円6a、4aに沿って配置される。図1bは、従来の線形ステープル留め技術の別の実施例を示し、ステープル4、6の2つの線形アレイは、(それらの基部が)線形ステープルライン8a、8bに沿って、線形切断端部7と平行に延びる。これらの構成は耐水の閉鎖をもたらすことができるが、いくつかの欠点を有する。組織2を挟むのに使用される、U字型のステープルは、第2の動作要素上の前述したアンビル(図示せず)に押し付けられ、ステープルの端部を内向きに屈曲させ、それによって組織を圧縮する。さらに、切断平面に平行な、ステープラの同心円状または線形の固く組み合った向きは、特に術後浮腫の存在下で、局所灌流の妨害を受けやすくなり得る。
【0039】
術後浮腫が発症している場合、または付着される組織部分に加えられるステープル力が高すぎる場合、ステープル本体4、6は、吻合領域および切断端部2aへの血流を実質的に妨げ得ることが分かっている。これは、都合が悪いことに、虚血および組織壊死をもたらし得、1つのリング内のそれぞれのステープル間の間隔が隣接する列のステープルの本体に空間的に対応するように、ステープルのそれぞれの列が提供されている場合はなおさらである。
【0040】
図2aは、特に円形連結(例えばステープル留め)器具のための、本発明のある態様による動作要素400の概略的な実施形態を、正面図で(すなわち、連結器保持/収容表面40に向かって)提示している。動作要素は、WO 83/00614の図9に示すステープル保持組立体(150)と同様とすることができる。本態様による動作要素400では、表面40が設けられ、そこから、適切な複数の連結器(例えばステープル)が供給され得る。この場合、動作要素400は、実質的に円形の内側ライン(封止ライン)に沿って延びる、一組の円形に配置された第1の連結器(この場合はステープル42)、ならびに、一組の異なる向きの第2の連結器を含む。第2の連結器は、この実施例では、第1の連結器とは別個である/第1の連結器から離間されている。またこの実施例では、第2の連結器は、正面図で見ると、実質的に半径方向に配置され、離間した、連結器(この場合はステープラ45)のアレイである。さらに具体的には、各第2の連結器の向きは、第1の連結器42の配置によって画定された、実質的に円形の内側ライン、すなわち封止ラインと交差する、それぞれの仮想連結器平面P(1つが図2aにおいて破線で描かれている)内に位置する/仮想連結器平面Pを画定するようになっている。この図面では、ステープル42、45の基部が示されていることに注意されたい。当業者は、したがって、各ステープル42、45が、それぞれの基部に対して実質的に垂直に延びる、2つの向かい合ったクランプ脚部も含むことを認識するであろう。したがって、使用中、連結器42の内側(近位)列は、腸2などの管状組織の切断端部(図1aを参照)に隣接して提供され得る。半径方向の連結器45の外側(遠位)列は、切断端部に対して実質的に半径方向の向きで組織内に提供され得る。前記を参照して説明したように、円形に位置付けられた連結器42の前述した内側リングは、有利には、管状構造体の切断端部2aの近くに提供され、これは、(前述した内側封止ラインに沿って)止血および耐水封止を確実にし、管腔の内容物の漏れを防ぐ。外側の実質的に半径方向の連結器45は、吻合部位、吻合治癒ラインにおいて、最大の灌流を確実にする。
【0041】
封止ラインのステープルは、ほぼ直接隣り合っており、治癒ラインのステープルはより幅広く離れていることに注意されたい。
【0042】
治癒ラインのステープルは、封止ラインのステープルと重なり合わずに、固く組み合って位置付けられ、封止ラインによってもたらされる高圧ゾーンから最大限に離れた状態に保たれることも注意されたい。
【0043】
図2aの実施例では、それぞれの第2の連結器の向きによって画定された、各仮想平面Pは、実質的に円形の内側ラインに、実質的に垂直に交差することに注意されたい。しかしながら、これは必須ではない。第2の連結器45はまた、異なる向きを有してもよく、例えば、それによって、仮想平面Pは、(正面図で見た場合に)90°より小さいかまたは大きい角度で、例えば30~89°の範囲の角度で、円形の内側ラインに交差する。
【0044】
図2bは、線形ステープル留めのための、本発明のある態様による動作要素410のある実施形態を概略的に提示する。連結領域は、組織が2つの部分に分割される、切断端部47と、二重層の組織(すなわち、2つの組織部分)が連結される、外側連結領域48と、に概略的に分割されている。表面41a、43aは切断端部に対応する。本発明のこの態様によると、連結器42の平行または同心円状の列は、切断端部41a、43aに近接して提供され、組織封止ラインを提供する。さらに、第2組の離間した連結器45が提供され、これは、この実施例では、切断端部41a、43aに対して実質的に垂直な向きで位置付けられる(すなわち、封止ライン)。具体的には、この実施例では、各第2の連結器45の向きは、例えば(図面にあるように)垂直に、または例えば(正面図で見た場合に)90°より小さいかもしくは大きい角度で、例えば30~89°の範囲の角度で、第1の連結器42の線形配置によって画定された、実質的に線形の封止ラインと交差する、それぞれの仮想平面P'(1つが図2bにおいて破線で描かれている)内に位置するようになっている。
【0045】
好適な実施形態によると、第1の動作要素および第2の動作要素は、比較的高い圧力で各第1の連結器を連結空間内に置き、封止ラインに沿った組織の適切な封止(具体的には、封止ラインに沿って、血流を局所的に遮断することを伴う封止)を可能にするように構成される。次に、動作要素が、高い圧力よりも低い、比較的低い圧力で、各第2の連結器を連結空間内に(第1の連結器から離れて)置くと、非常に良い結果が達成され得る。例えば、動作要素は、比較的低い圧力を使用して、第2の連結器をそれぞれの組織保持またはクランプ位置へと持っていくことができ、それによって、第2の連結器は、血流を局所的に妨害せずに、2つの組織部分を局所的に一緒に保持することができる。
【0046】
図3aは、従来のステープル屈曲による、包含された組織内で比較的高い圧力で屈曲したステープルの概略的な実施形態を提示する。赤い矢印は、ステープルの基部から、屈曲した脚部のカーブまでの、短い高さを示す。このステープルによって保持される組織は圧縮され、比較的高い圧力につながる。
【0047】
図3bは、本発明によるステープル屈曲による、包含された組織内で比較的低い圧力で屈曲したステープルの概略的な実施形態を提示する。ステープルの脚部は、この図面のように長くすることができるが、必須ではない。また、ステープルの脚部は、あまり屈曲されなくてもよいが、必須ではない。赤い矢印は、ステープルの基部から、屈曲した脚部のカーブまでの、より大きな高さを示す。このステープルによって保持された組織は、あまり圧縮されず、比較的低い圧力につながる。
【0048】
図4aは、管状の腸の概略的な断面を提示しており、以下の本発明の効果が示されている:長手方向に向く血管は、隙間が幅広く、圧縮されたステープルの高さが調節された、治癒ラインの半径方向に向けられたステープル間を横切ることができ、前述した血管の圧縮を防ぎ、そのため、最適な灌流および最適な治癒条件をこの治癒ライン内の組織に提示する。内側ステープルラインは、血管を圧縮し遮断して封止ラインを形成する。
【0049】
図4bは、管状の腸の概略的な断面を提示しており、以下の従来のステープル留めの効果が示されている:大いに圧縮された、横向きに重なり合うステープルラインが、連結された領域で完全に血流を妨害し、それによって、壊死、および恐らくは漏れを誘発する。
【0050】
図5aは、同心円状のステープルによる従来の二重の重なり合うステープルラインが膨張する可能性がないことを示す、腸の概略表示を提示する。多量の内容物が連結領域を通る際、ステープルラインは、半径方向の伸張を防ぎ、通過を妨害し、恐らくは機能的な問題を引き起こす。
【0051】
図5bは、封止ラインの排出後に、治癒ライン内のステープルの半径方向の向きによる、本発明の膨張の可能性を示す腸の概略表示を提示する。
【0052】
特定の実施形態を前記に説明してきたが、本発明は、説明したのとは別様に実施され得ることが認識されるであろう。さらに、単独の図面のいずれかを参照して論じた特定のアイテムは、任意の特定の方法で、互いに補い合って自由に取り換えられ得る。前記の説明は、限定ではなく、例示を意図している。よって、以下に記載する特許請求の範囲から逸脱せずに、前述したような発明に変更を施し得ることが、当業者には明らかであろう。
【0053】
例えば、封止ラインを画定する、複数の第1の連結器が提供され得る。あるいは、封止ラインを画定するための単一の第1の連結器、例えば閉ループ封止ラインを提供するための単一のリング型の第1の連結器、または線形封止ラインを提供するための単一の線形の第1の連結器が提供され得る。
【符号の説明】
【0054】
2 組織
2a 切断ライン、切断端部
4 連結器
4a ステープルの列、同心円状の円
6 連結器、ステープル本体
6a ステープルの列、同心円状の円
7 線形切断端部
8a ステープルの列
8b ステープルの列
40 連結器保持/収容表面
41a 表面、切断端部
42 第1の連結器、ステープル
43a 表面、切断端部
45 第2の連結器、ステープル
47 切断端部
48 外側連結領域
400 動作要素
410 動作要素
P 仮想平面
P' 仮想平面
図1a
図1b
図2a
図2b
図3a
図3b
図4a
図4b
図5a
図5b
【国際調査報告】