(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(54)【発明の名称】チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口
(51)【国際特許分類】
E03C 1/042 20060101AFI20220112BHJP
【FI】
E03C1/042 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021546410
(86)(22)【出願日】2018-12-03
(85)【翻訳文提出日】2021-04-15
(86)【国際出願番号】 CN2018118945
(87)【国際公開番号】W WO2020077759
(87)【国際公開日】2020-04-23
(31)【優先権主張番号】201811208975.8
(32)【優先日】2018-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521164326
【氏名又は名称】フローテックキッチン アンド バスルーム テクノロジー シーオー., エルティーディー
(74)【代理人】
【識別番号】100129997
【氏名又は名称】田中 米藏
(72)【発明者】
【氏名】ファン ウェイシン
【テーマコード(参考)】
2D060
【Fターム(参考)】
2D060BC30
2D060BD03
2D060BE01
2D060BE07
2D060BE09
(57)【要約】
チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口は、蛇口基部と、蛇口基部に固定された外管と、蛇口基部の上方に配置されたチューブ・イン・チューブ式管引出し装置を備える。管引出し装置は、外管内の空間に配置された、内管継手と、内管継手ナットと、内管と、第1のスプリング・ブラケットと、第1の引出し管継手と、引出し管と、伸縮式スプリングを有する。内管継手の一方の端部は蛇口基部に外嵌され、他方の端部は内管継手ナットに螺合される。内管継手は一体に形成された継手部を有し、当該継手部の外壁面は内管の一方の端部の内壁面に摺動可能に嵌合する。従来技術とは異なり、様々な部材との干渉が低減され、蛇口基部の上方に設けられたチューブ・イン・チューブ式管引出し装置による引出し動作の扱い難さが低減される。引出し動作が簡便でスムーズでコストが低減され、360度回転可能で使い勝手がよい。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛇口基部と、前記蛇口基部に固定された外管と、さらに、前記蛇口基部の上方に配置されたチューブ・イン・チューブ式の管引出し装置とを備え、
前記管引出し装置は、内管継手と、内管継手ナットと、内管と、第1のスプリング・ブラケットと、第1の引出し管継手と、中間引出し管と、伸縮式スプリングとを有し、これらは前記外管内の空間に収容されており、前記内管継手の一方の端部は前記蛇口基部または前記外管に外嵌され、他方の端部は前記内管継手ナットに螺合され、前記内管継手は一体に形成された継手部を有し、当該継手部の外壁面は前記内管の一方の端部の内壁面に摺動可能に嵌合し、前記内管の他方の端部は、前記第1のスプリング・ブラケットと前記第1の引出し管継手とを順次通って前記引出し管の内部に配置され、前記第1のスプリング・ブラケットは前記内管継手ナットの上方に配置され、前記第1の引出し管継手は前記内管継手ナットに内嵌され、前記引出し管の一方の端部は前記引出し管継手に移動可能に外嵌され、前記伸縮式スプリングは前記引出し管の外壁面に巻回され、前記伸縮式スプリングの一方の端部は前記第1のスプリング・ブラケットに固定され、前記引出し管の他方の端部は第2の引出し継手に螺合され、前記第2の引出し継手の一方の端部は前記内管の一方の端部に連通し、前記第2の引出し継手の他方の端部は、前記外管に移動可能に内嵌された引出し可能な吐水ヘッドに螺合されて連通し、第2のスプリング・ブラケットが前記第2の引出し継手と前記引出し可能な吐水ヘッドの外壁面に外嵌され、前記伸縮式スプリングの他方の端部は前記第2のスプリング・ブラケットに固定されている、チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口。
【請求項2】
前記内管の外壁面に外嵌された低圧シールリングおよび背圧オイルシールリングを更に備え、前記背圧オイルシールリングは前記低圧シールリングの上方に配置され、前記低圧シールリングおよび前記背圧オイルシールリングは前記第1のスプリング・ブラケット内に配置されている、請求項1に記載のチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口。
【請求項3】
第1のシールリングと、第2のシールリングと、第3のシールリングとを更に備え、前記第1のシールリングおよび前記第3のシールリングは前記外管の内壁面に互いに離間して固定され、前記第2のシールリングは前記内管継手ナットに外嵌され、前記第1のシールリングと前記第3のシールリングとの間に配置されている、請求項1に記載のチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口。
【請求項4】
前記内管はポリアミド(PA)材料(又は類似のもの)で形成されている、請求項1に記載のチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口。
【請求項5】
前記外管と、前記内管と、前記引出し管はU字型に形成されている、請求項1に記載のチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛇口装置の技術分野に属し、チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現時点における従来技術として、特許文献CN201610180175.4に濾過機能付きの引出し可能な一体型の蛇口が開示されている。この蛇口は蛇口基部と、吐水管と、フィルター・エレメントと、送水バルブとを備える。蛇口基部は、内部に垂直引出し通路を有する垂直部を含み、引出し通路の中心軸は、垂直部の中心軸の一方側に位置し、垂直部の底側の端部は流入端となっており、垂直部の上部ポートは吐水管に接続されている。垂直部の両側面にはフィルター接続部と送水バルブ接続部がそれぞれ設けられ、前者にはフィルター・エレメントが、後者には送水バルブが取り付けられている。垂直部の流入端には、冷水路と、温水路と、還流路とが配置されている。冷水路と温水路とは送水バルブ接続部まで延びてそこで混合が行われる。送水バルブ接続部は混合流路を有し、フィルター接続部まで延びていてそこで濾過が行われる。フィルター接続部は還流ポートを有し、流入端まで延びていて、引出し管に接続される還流路を形成している。引出し管は、垂直部内の引出し通路を通って吐水管まで延びていて、引出し可能な吐水構造を形成している。上記の構造により水管の引出しは可能となるが、水管を引き出すには、蛇口基部の下方に設けられた例えば重力ハンマーなどの部材が必要であり、蛇口基部の下方に多くの部材が配置されているために、構造が複雑となるという問題がある。しかも、水管を引き出す際に水管と他の部材との干渉が起こったり、引っ掛かってしまうことになりやすく、ユーザーに不便を強いることとなる。
【0003】
上記の理由から、本発明はチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口を提供するものである。
【発明の概要】
【0004】
従来技術における上記の問題点に鑑み、本発明は、さまざまな部材との干渉が低減されると共に、内管を下端部から引き出す必要がないために引出し動作における扱いにくさが低減され、引出し動作が簡便でスムーズになるという利点を有し、360度回転させることが可能で使い勝手の良いチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口を提供することを、一つの目的とする。
【0005】
本発明の上記の目的は、以下の技術的構成により達せられる。
【0006】
チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口は、蛇口基部と、前記蛇口基部に固定された外管と、さらに、前記蛇口基部の上方に配置されたチューブ・イン・チューブ式管引出し装置とを備える。前記管引出し装置は、内管継手と、内管継手ナットと、内管と、第1のスプリング・ブラケットと、第1の引出し管継手と、中間引出し管と、伸縮式スプリングとを有し、これらは前記外管内の空間に収容されている。前記内管継手の一方の端部は前記蛇口基部または前記外管に外嵌され、他方の端部は前記内管継手ナットに螺合されている。前記内管継手は一体に形成された継手部を有し、当該継手部の外壁面は前記内管の一方の端部の内壁面に摺動可能に嵌合している。前記内管の他方の端部は、前記第1のスプリング・ブラケットと前記第1の引出し管継手とを順次通って前記引出し管の内部に配置されている。前記第1のスプリング・ブラケットは前記内管継手ナットの上方に配置され、前記第1の引出し管継手は前記内管継手ナットに内嵌されている。前記引出し管の一方の端部は前記引出し管継手に移動可能に外嵌され、前記伸縮式スプリングは前記引出し管の外壁面に巻回されている。前記伸縮式スプリングの一方の端部は前記第1のスプリング・ブラケットに固定され、前記引出し管の他方の端部は第2の引出し継手に螺合されている。前記第2の引出し継手の一方の端部は前記内管の一方の端部に連通し、前記第2の引出し継手の他方の端部は、前記外管に移動可能に内嵌された引出し可能な吐水ヘッドに螺合されて連通している。第2のスプリング・ブラケットが前記第2の引出し継手と前記引出し可能な吐水ヘッドの外壁面に外嵌され、前記伸縮式スプリングの他方の端部は前記第2のスプリング・ブラケットに固定されている。
【0007】
また、前記チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口は、前記内管の外壁面に外嵌された低圧シールリングおよび背圧オイルシールリングを更に備え、前記背圧オイルシールリングは前記低圧シールリングの上方に配置され、前記低圧シールリングおよび前記背圧オイルシールリングは前記第1のスプリング・ブラケット内に配置されている。
【0008】
また、前記チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口は第1のシールリングと、第2のシールリングと、第3のシールリングとを更に備え、前記第1のシールリングおよび前記第3のシールリングは前記外管の内壁面に互いに離間して固定され、前記第2のシールリングは前記内管継手ナットに外嵌され、前記第1のシールリングと前記第3のシールリングとの間に配置されている。
【0009】
また、前記内管はポリアミド(PA)材料(又は類似のもの)で形成されている。
【0010】
また、前記外管と、前記内管と、前記引出し管はU字型に形成されている。
【発明の効果】
【0011】
上記のとおり、本発明によるチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口は以下のような有利な効果をもたらすものである。
【0012】
上記のチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口を用いることにより、従来技術によるものとは異なり、さまざまな部材との干渉が低減されると共に、外管と引出し管と内管とからなるチューブ・イン・チューブ式構造と組み合わされて蛇口基部の上方に設けられたチューブ・イン・チューブ式管引出し装置によって内管を下端部から引き出す必要がなくなったことによって、引出し動作における扱いにくさが低減される。また、引出し動作が簡便でスムーズになり、構造が簡易なためコストが低減されるという利点がある。必要に応じて全体を交換することもでき、販売後に効率よく、簡便かつ迅速に修理が可能である。360度回転させることが可能で使い勝手が良く、引出し管が蛇口の取り付けフランジの下方から突出しておらず、全体が蛇口基部および吐水口の内部に配置されていることにより、従来必要であったものが不要となる。
【0013】
本発明につき、具体的な実施形態に基づいて、以下のとおりさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口の正面図である。
【
図2】異なる角度から見たチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口の構造図と、当該構造図のA‐A線に沿う断面図である。
【
図3】チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口の部分Bの構造を示す拡大断面図である。
【
図4】チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口の部分Cの構造を示す拡大断面図である。
【
図5】チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口の一部の構造を示す斜視断面図である。
【
図6】
図5の部分Dの構造を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の具体的な実施形態を以下の通り説明するが、当業者であれば、本明細書における開示から、本発明の他の利点や効果も容易に理解するであろう。
【0016】
添付の図面における構造、比率、大きさその他は、当業者による理解と読取のために本明細書の記述と組み合わせたものにすぎず、本発明の実施可能性を限定することは意図されておらず、したがって何ら技術的意義を持たないことが理解されるべきである。構造の改変、比例関係における変更、大きさの調整等はすべて、本発明が達成し得る目的と効果に影響を及ぼすものではなく、本発明が開示する技術内容の範疇に含まれるものである。さらに、本明細書で使用される「上方」、「下方」、「左」、「右」、「中間」、「一方の」等の用語は、理解を容易にするためにのみ使用されるものであり、本発明の実施可能な範囲を限定するものではなく、比例関係における変更や調整も、技術内容に実質的な変化を加えるものではなく本発明の実施可能な範囲に含まれると解釈されるべきである。具体的な構造は、本出願に添付の図面を参照して説明される。
【0017】
以下の実施形態において、方向は
図1に矢印で示す方向に基づき定義される。すなわち紙面の左側を左方向と称し、紙面の右側を右方向と称し、紙面の上側を上方向と称し、紙面の下側を下方向と称し、紙面と垂直な手前側を前方向と称し、紙面と垂直な裏側を後方向と称し、蛇口基部内の空間を内部と称し、蛇口基部の外壁面を外部と称する。
【0018】
図1、2、3、4、5、6に示すように、チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口は、蛇口基部1と、蛇口基部1に固定された外管2と、さらに、蛇口基部1の上方に配置されたチューブ・イン・チューブ式管引出し装置3とを備える。管引出し装置3は、内管継手31と、内管継手ナット32と、内管33と、第1のスプリング・ブラケット34と、第1の引出し管継手35と、伸縮式引出し管36と、伸縮式スプリング37とを有し、これらは外管2内の空間に収容されている。内管継手31の一方の端部は蛇口基部1または外管2に外嵌され、他方の端部は内管継手ナット32に螺合されている。内管継手31は一体に形成された継手部を有し、当該継手部の外壁面は内管33の一方の端部の内壁面に摺動可能に嵌合している。内管33の他方の端部は、第1のスプリング・ブラケット34と第1の引出し管継手35とを順次通って引出し管36の内部に配置されている。第1のスプリング・ブラケット34は内管継手ナット32の上方に配置され、第1の引出し管継手35は内管継手ナット32に内嵌されている。引出し管36の一方の端部は第1の引出し管継手35に移動可能に外嵌され、伸縮式スプリング37は引出し管36の外壁面に巻回されている。伸縮式スプリング37の一方の端部は第1のスプリング・ブラケット34に固定され、引出し管36の他方の端部は第2の引出し継手38に螺合されている。第2の引出し継手38の一方の端部は内管33の一方の端部に連通し、第2の引出し継手38の他方の端部は、外管2に移動可能に内嵌された引出し可能な吐水ヘッド4に螺合されて連通している。第2のスプリング・ブラケット39が第2の引出し継手38と引出し可能な吐水ヘッド4の外壁面に外嵌され、伸縮式スプリング37の他方の端部は第2のスプリング・ブラケット39に固定されている。
【0019】
このような構造を採用することにより、従来技術によるものとは異なり、さまざまな部材との干渉が低減されると共に、外管2と引出し管36と内管33とからなるチューブ・イン・チューブ式構造と組み合わされて蛇口基部1の上方に設けられたチューブ・イン・チューブ式管引出し装置3によって内管33を蛇口の下方から引き出す必要がなくなったことによって、引出し動作における扱いにくさが低減される。また、引出し動作が簡便でスムーズになり、構造が簡易なためコストが低減されるという利点がある。必要に応じて全体を交換することもでき、販売後に効率よく、簡便かつ迅速に修理が可能である。360度回転させることが可能で使い勝手が良く、引出し管とそれに関連する機構が蛇口基部および吐水口の内部に配置されているため、蛇口の取り付け部の下方から引出し管が突出することがない。
【0020】
また、気密性を向上させるため、
図3に示すように、チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口は、内管33の外壁面に外嵌された低圧シールリング5および背圧オイルシールリング6を更に備える。背圧オイルシールリング6は低圧シールリング5の上方に配置され、低圧シールリング5および背圧オイルシールリング6は第1のスプリング・ブラケット34内に配置されている。
【0021】
これにより、気密性が向上し、水漏れを回避することができる。加えて、引出し管36を元の位置に戻すため解放した場合にも、背圧オイルシールリング6の効果によって衝撃を効果的に吸収して第1のスプリング・ブラケット34の摩耗を抑制することができ、寿命を延ばすとともにメンテナンス費用を低減することができる。
【0022】
また、
図4に示すように、チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口は第1のシールリング7と、第2のシールリング8と、第3のシールリング9とを更に備える。第1のシールリング7および第3のシールリング9は外管2の内壁面に互いに離間して固定され、第2のシールリング8は内管継手ナット32に外嵌され、第1のシールリング7と第3のシールリング9との間に配置されている。
【0023】
また、内管33はポリアミド(PA)材料(又は類似のもの)で形成されている。しかし、内管33の材料はこれに限定されず、他の材料、例えば硬質の内管内管33を採用してもよい。
【0024】
また、
図1、3、4に示すように、外管2と、内管33と、引出し管36はU字型に形成されている。しかし、これらの部材の形状はこれに限定されない。外管2や内管33や引出し管36は他の形状、又は他の形状を組み合わせた形としてもよい。
【0025】
上記のとおり、本発明によるチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口は以下のような有利な効果をもたらすものである。
【0026】
上記のチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口を用いることにより、従来技術によるものとは異なり、さまざまな部材との干渉が低減されると共に、外管と引出し管と内管とからなるチューブ・イン・チューブ式構造と組み合わされて蛇口基部の上方に設けられたチューブ・イン・チューブ式管引出し装置によって内管を下端部から引き出す必要がなくなったことによって、引出し動作における扱いにくさが低減される。また、引出し動作が簡便でスムーズになり、構造が簡易なためコストが低減されるという利点がある。必要に応じて全体を交換することもでき、販売後に効率よく、簡便かつ迅速に修理が可能である。360度回転させることが可能で使い勝手が良い。
【0027】
結論として、本発明は従来技術のさまざまな問題点を効果的に克服し、広範な産業分野に適用できるものである。
【0028】
上記の実施形態は、本発明の原理と効果を説明するだけのものであって、本発明を限定するものではない。当業者であれば、本発明の範囲と趣旨から逸脱することなく、上記実施形態を改変、または変更することが可能である。したがって、当業者により、本発明に記載された技術試奏から逸脱することなく改変された均等物も、本発明の請求の範囲に等しく包含されるものである。
【符号の説明】
【0029】
1 蛇口基部
2 外管
3 チューブ・イン・チューブ式管引出し装置
31 内管継手
32 内管継手ナット
33 内管
34 第1のスプリング・ブラケット
35 第1の引出し管継手
36 引出し管
37 伸縮式スプリング
38 第2の引出し継手
39 第2のスプリング・ブラケット
4 引出し可能な吐水ヘッド
5 低圧シールリング
6 背圧オイルシールリング
7 第1のシールリング
8 第2のシールリング
9 第3のシールリング
【手続補正書】
【提出日】2021-04-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛇口基部と、前記蛇口基部に固定された外管と
を有するチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口であって、
前記蛇口基部の上方に配置されたチューブ・イン・チューブ式
の引出し装
置を備え、
前記チューブ・イン・チューブ式の引出し装置は
、
内管と、
第1のスプリング・ブラケットと
、
伸縮式引出し
管と、
伸縮式スプリングとを有し、
これらは前記外管内の空間に
配置されており、
前記内
管は、前記蛇口基部
に接続された第1のスプリング・ブラケットに挿通された第1の端部を有し、前記伸縮式引出し管は、第1の端部が、前記内管における前記内管の前記第1の端部に隣接する部分に摺動可能に外嵌され、前記引出し管の第2の端部は前記伸縮式スプリングの内側に配置され、前記伸縮式スプリングは第1の端部が前記第1のスプリング・ブラケットに固定され、第2の端部が前記第2のスプリング・ブラケットに固定され,前記引出し管は、第2の引出し継手の一方の端部と螺合することで吐水ヘッドに接続可能となる形状を有し、他方の端部は前記引出し管と螺合可能に対応する形状を有し、
前記吐水ヘッドを引き出す時に、前記引出し管が前記内管に沿って摺動し、前記引出し吐水ヘッドと前記引出し管が引出し位置から解放されたときに、前記引出し管が、前記伸縮式スプリングの復元力によって、内管継手が前記蛇口基部の内部に隣接して配置されていた位置に戻るように、前記伸縮式スプリングが前記引出し管に沿って巻回されている、チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口。
【請求項2】
前記内管の外壁面に外嵌された低圧シールリングおよび背圧オイルシールリングを更に備え、前記背圧オイルシールリングは前記低圧シールリングの上方に配置され、前記低圧シールリングおよび前記背圧オイルシールリングは前記第1のスプリング・ブラケット内に配置されている、請求項1に記載のチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口。
【請求項3】
第1のシールリングと、第2のシールリングと、第3のシールリングとを更に備え、前記第1のシールリングおよび前記第3のシールリングは前記外管の内壁面に互いに離間して固定され、前記第2のシールリングは内管継手ナットに外嵌され、前記第1のシールリングと前記第3のシールリングとの間に配置されている、請求項1に記載のチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口。
【請求項4】
前記内管はポリアミ
ド材料で形成されている、請求項1に記載のチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口。
【請求項5】
前記外管と、前記内管と、前記引出し管はU字型に形成されている、請求項1に記載のチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口。
【請求項6】
前記第1のスプリング・ブラケットは、当該第1のスプリング・ブラケットの下方に配置された前記内管継手ナットを用いて前記蛇口基部に接続され、前記内管継手ナットは内管継手の一方の端部に螺合され、前記内管継手の他方の端部は前記蛇口基部により外嵌されている、請求項1に記載のチューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
また、図3に示すように、チューブ・イン・チューブ式引出し可能蛇口は第1のシールリング7と、第2のシールリング8と、第3のシールリング9とを更に備える。第1のシールリング7および第3のシールリング9は外管2の内壁面に互いに離間して固定され、第2のシールリング8は内管継手ナット32に外嵌され、第1のシールリング7と第3のシールリング9との間に配置されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
また、
図1、
2、5に示すように、外管2と、内管33と、引出し管36はU字型に形成されている。しかし、これらの部材の形状はこれに限定されない。外管2や内管33や引出し管36は他の形状、又は他の形状を組み合わせた形としてもよい。
【国際調査報告】