(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(54)【発明の名称】家電機器のプログラムプッシュ方法及びプログラム実行方法
(51)【国際特許分類】
H04M 11/00 20060101AFI20220112BHJP
D06F 34/28 20200101ALI20220112BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
H04M11/00 302
D06F34/28
G06F13/00 530A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021546419
(86)(22)【出願日】2019-09-26
(85)【翻訳文提出日】2021-04-16
(86)【国際出願番号】 CN2019108279
(87)【国際公開番号】W WO2020078194
(87)【国際公開日】2020-04-23
(31)【優先権主張番号】201811203317.X
(32)【優先日】2018-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508231382
【氏名又は名称】チンタオ ハイアール ウォッシング マシン カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Qingdao Haier Washing Machine Co.,Ltd.
(71)【出願人】
【識別番号】521161200
【氏名又は名称】ハイアール スマート ホーム カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】チェンシン フアン
(72)【発明者】
【氏名】シェン シュー
(72)【発明者】
【氏名】シンミン チャン
(72)【発明者】
【氏名】ハイ シュー
【テーマコード(参考)】
3B167
5B084
5K201
【Fターム(参考)】
3B167AE03
3B167AE04
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3B167LG05
3B167MA01
5B084AA02
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5B084DC06
5B084DC07
5B084DC14
5K201BA05
5K201EA05
5K201EC06
5K201ED05
5K201ED08
5K201EE03
5K201EF10
(57)【要約】
本発明は家電機器制御の分野に属し、具体的には家電機器のプログラムプッシュ方法及びプログラム実行方法を提供する。本発明は、従来の全自動洗濯機のコントロールパネル上の衣類処理プログラムが多すぎてユーザの使用に不便をもたらす問題を解決することを目的とする。これに対して、本発明のプログラム実行方法は、移動端末装置2がサーバ3に要求メッセージを送信するステップと、サーバ3が、要求情報に基づいて、外部プログラムを確定するステップと、サーバ3が、外部プログラムを家電機器1に送信するステップと、家電機器1が、外部プログラムを選択的に実行するステップとを含む。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家電機器のプログラム実行方法であって、
移動端末装置がサーバに要求メッセージを送信するステップと、
前記サーバが、前記要求情報に基づいて、外部プログラムを確定するステップと、
前記サーバが、前記外部プログラムを前記家電機器に送信するステップと、
前記家電機器が、前記外部プログラムを選択的に実行するステップと、
を含むことを特徴とする家電機器のプログラム実行方法。
【請求項2】
「前記サーバが、前記外部プログラムを前記家電機器に送信する」ステップは、
前記サーバが、直接、前記外部プログラムを前記家電機器に送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の家電機器のプログラム実行方法。
【請求項3】
「前記サーバが、前記外部プログラムを前記家電機器に送信する」ステップは、
前記サーバが、前記外部プログラムを前記移動端末装置に送信するステップと、
前記移動端末装置が、前記外部プログラムを前記家電機器に転送するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の家電機器のプログラム実行方法。
【請求項4】
前記家電機器には、複数の自機プログラムがロードされ、前記外部プログラムの少なくとも1つを受信して記憶することができ、
「前記家電機器が、前記外部プログラムを選択的に実行する」ステップは、
前記家電機器が受信した操作指令が前記自機プログラムを実行することである場合、前記家電機器が自機プログラムを実行するステップと、
前記家電機器が受信した操作指令が前記外部プログラムを実行することである場合、前記家電機器が前記外部プログラムを実行するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の家電機器のプログラム実行方法。
【請求項5】
家電機器のプログラム実行方法であって、
前記家電機器が、サーバから外部プログラムを受信するステップと、
前記家電機器が、前記外部プログラムを選択的に実行するステップと、
を含み、
前記外部プログラムは、前記サーバが移動端末から前記サーバに送信した要求情報に基づいて確定されるものであることを特徴とする家電機器のプログラム実行方法。
【請求項6】
「前記家電機器が、サーバから外部プログラムを受信する」ステップは、
前記家電機器が、直接、前記サーバから前記外部プログラムを受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の家電機器のプログラム実行方法。
【請求項7】
「前記家電機器が、サーバから外部プログラムを受信する」ステップは、
前記家電機器が、前記移動端末から前記外部プログラムを受信することをさらに含み、
前記外部プログラムは、前記移動端末が前記サーバから取得するものであることを特徴とする請求項5に記載の家電機器のプログラム実行方法。
【請求項8】
家電機器のプログラムプッシュ方法であって、
サーバが移動端末装置からの要求情報に基づいて外部プログラムを確定するステップと、
前記サーバが、前記家電機器が前記外部プログラムを選択的に実行するように、前記外部プログラムを前記家電機器に送信するステップと、
を含むことを特徴とする家電機器のプログラムプッシュ方法。
【請求項9】
「前記サーバが、前記外部プログラムを前記家電機器に送信する」ステップは、
前記サーバが、直接前記外部プログラムを前記家電機器に送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の家電機器のプログラムプッシュ方法。
【請求項10】
「前記サーバが、前記外部プログラムを前記家電機器に送信する」ステップは、
前記サーバが、前記移動端末装置が前記外部プログラムを前記家電機器に転送するように、前記外部プログラムを前記移動端末に送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の家電機器のプログラムプッシュ方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は家電機器制御の分野に属し、具体的には家電機器のプログラムプッシュ方法及びプログラム実行方法を提供する。
【背景技術】
【0002】
洗濯技術の発展に伴って、全自動洗濯機はますます流行している。全自動洗濯機は通常、工場出荷時に複数(少ない場合は8種や9種、多い場合は20種以上)の衣服処理プログラムを設立して、各種の材質、生地の衣服の洗濯要件に適応する。
【0003】
ただし、ユーザが洗濯機を使用している場合、そのうちの2種または3種の衣類処理プログラムしか使用されていないか、または、そのうちの2種または3種の処理プログラムの使用頻度が最も高い。他の衣類処理プログラムは、ユーザにあまり使用されていないか、具体的な用途がはっきり知られていない。
【0004】
さらに、洗濯機制御インターフェース上の多くの衣類処理プログラムの設定は、かえってユーザの操作に多くの不便をもたらしている。特に、電子製品に慣れていない老人は、使用できないし、使用しもない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本分野では、これらの問題を解決するために、新しい家電機器のプログラムプッシュ方法及びプログラム実行方法が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従来技術における上記の問題点を解決するために、すなわち、従来の全自動洗濯機のコントロールパネル上の衣類処理プログラムが多すぎてユーザの使用に不便をもたらす問題を解決するために、本発明は家電機器のプログラム実行方法を提供し、前記プログラム実行方法は、移動端末装置がサーバに要求メッセージを送信するステップと、前記サーバが、前記要求情報に基づいて、外部プログラムを確定するステップと、前記サーバが、前記外部プログラムを前記家電機器に送信するステップと、前記家電機器が、前記外部プログラムを選択的に実行するステップとを含む。
【0007】
上記プログラム実行方法の好ましい技術的態様では、「前記サーバが前記外部プログラムを前記家電機器に送信する」ステップは、前記サーバが前記外部プログラムを直接前記家電機器に送信するステップをさらに含む。
【0008】
上記プログラム実行方法の好ましい技術的態様では、「前記サーバが、前記外部プログラムを前記家電機器に送信する」ステップは、さらに、前記サーバが、前記外部プログラムを前記移動端末装置に送信するステップと、前記移動端末装置が、前記外部プログラムを前記家電機器に転送するステップとをさらに含む。
【0009】
上記プログラム実行方法の好ましい技術的態様では、前記家電機器には、複数の自機プログラムがロードされ、前記外部プログラムの少なくとも1つを受信して記憶することができ、「前記家電機器が、前記外部プログラムを選択的に実行する」ステップは、前記家電機器が受信した操作指令が前記自機プログラムを実行することである場合、前記家電機器が自機プログラムを実行するステップと、前記家電機器が受信した操作指令が前記外部プログラムを実行することである場合、前記家電機器が前記外部プログラムを実行するステップとをさらに含む。
【0010】
さらに、本発明は、家電機器のプログラム実行方法を提供し、前記プログラム実行方法は、前記家電機器が、サーバから外部プログラムを受信するステップと、前記家電機器が、前記外部プログラムを選択的に実行するステップとを含み、前記外部プログラムは、前記サーバが移動端末から前記サーバに送信した要求情報に基づいて確定されるものである。
【0011】
上記プログラム実行方法の好ましい技術的態様では、「前記家電機器が、サーバから外部プログラムを受信する」ステップは、前記家電機器が、前記サーバから直接、前記外部プログラムを受信するステップをさらに含む。
【0012】
上記プログラム実行方法の好ましい技術的態様では、「前記家電機器が、サーバから外部プログラムを受信する」ステップは、前記家電機器が、前記移動端末から前記外部プログラムを受信することをさらに含み、前記外部プログラムは、前記移動端末が前記サーバから取得するものである。
【0013】
さらに、本発明は、家電機器のプログラムプッシュ方法を提供し、前記プログラムプッシュ方法は、サーバが移動端末装置からの要求情報に基づいて外部プログラムを確定するステップと、前記サーバが、前記家電機器が前記外部プログラムを選択的に実行するように、前記外部プログラムを前記家電機器に送信するステップとを含む。
【0014】
上記プログラムプッシュ方法の好ましい技術的態様では、「前記サーバが前記外部プログラムを前記家電機器に送信する」ステップは、前記サーバが前記外部プログラムを直接、前記家電機器に送信するステップをさらに含む。
【0015】
上記プログラムプッシュ方法の好ましい技術的態様では、「前記サーバが、前記外部プログラムを前記家電機器に送信する」ステップは、前記サーバが、前記移動端末装置が前記外部プログラムを前記家電機器に転送するように、前記外部プログラムを前記移動端末に送信するステップをさらに含む。
【0016】
当業者であれば理解できるように、本発明の好ましい技術的態様では、移動端末装置がサーバに要求情報を送信することにより、前記サーバが前記要求情報に基づいて外部プログラムを特定し、前記外部プログラムを前記家電機器に送信させることにより、前記家電機器に前記外部プログラムを選択的に実行させることができる。また、家電機器は、普段からいくつかのローカルプログラムのみをロードすることができ、特定の場合にサーバからターゲット外部プログラムを取得することができる。これによって、家電機器のコントロールパネル上のプログラム数を減らし、ユーザの操作を便利にし、ターゲット外部プログラムを取得することによって、異なる家族の特定の需要を満たすことができる。このため、上記プログラム実行方法を用いた洗濯機は、そのコントロールパネル上の衣類処理プログラムの数を減らすことができるだけでなく、ユーザがよく使用する従来の衣類処理プログラムを数種だけ保持することができ、ユーザの操作を容易にすることができる。さらに、移動端末装置の操作により、洗濯機が少なくとも1種のターゲット衣類処理プログラムを取得することができ、ユーザの衣類に対する特定の処理ニーズに対応することができる。
【0017】
本発明の実行可能な実施形態では、家電機器としての洗濯機に、自機プログラムオプションである混合、快速洗濯、脱水のみという3つの標準衣類処理プログラムのオプション、および1つの外部プログラムのオプションが設けられる。洗濯機は、出荷設定モードでは、自機の標準衣類処理プログラムしか実行できず、外部プログラムを実行することはできない。つまり、外部プログラムのオプションが操作されても、洗濯機は何も動作しない。ユーザが他の衣類処理プログラムを必要とする場合、ユーザは携帯電話で対応するAPPをダウンロードして、洗濯機とバインディングさせることができる。ユーザは携帯電話上のAPPの外部プログラムをブラウジングしてターゲット外部プログラムを選定し、続いてユーザは携帯電話によって選択したターゲット外部プログラムを洗濯機に送信する。その後、洗濯機は受信したターゲット外部プログラムを実行することができる。
【0018】
ここで、携帯電話がターゲット外部プログラムを洗濯機に送信するステップは、まず携帯電話がサーバに要求情報を送信し、サーバが要求情報に基づいてターゲット外部プログラムを確定して携帯電話に送信し、携帯電話は受信したターゲット外部プログラムを洗濯機に送信することである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明に係る洗濯機の制御システムの概略図である。
【
図2】本発明の第1の実施例における洗濯機のコントロールパネルの概略図である。
【
図3】本発明の第2の実施例における洗濯機のコントロールパネルの概略図である。
【
図4】本発明の第3の実施例における洗濯機のコントロールパネルの概略図である。
【
図5】本発明の第4の実施例における洗濯機のコントロールパネルの概略図である。
【
図6】本発明に係る洗濯機のプログラム実行方法の主要なステップフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照し、自動洗濯機と組み合わせて本発明の好ましい実施形態を説明する。
この実施形態が本発明の技術的原理を説明するためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではないことを、当業者は理解するであろう。例えば、本発明のプログラム実行方法は、洗濯機だけでなく、衣類乾燥機、洗濯乾燥一体機、電子レンジ、電気オーブン、靴洗濯機、冷蔵庫、エアコン等の家電機器にも適用可能である。当業者は必要に応じてそれを調整して、具体的な応用状況に適応することができ、調整後の技術案は依然として本発明の保護範囲に含まれる。
【0021】
なお、本発明の説明においては、特に明確な規定や限定がない限り、用語「接続」、「連結」は広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能接続であってもよく、一体接続であってもよく、機械接続であってもよく、電気接続であってもよく、直接接続であってもよく、中間媒体によって間接的に接続されてもよく、2つの要素内部の連通であってもよい。当業者であれば、具体的な状況によって上述した用語の本発明における具体的な意味を理解することができる。
【0022】
図1に示すように、本発明の制御システムは、主に、互いに通信接続された洗濯機1、移動端末装置2、及びサーバ3を含む。
【0023】
続いて
図1を参照すると、洗濯機1は、互いに通信接続されたコントローラ11および通信モジュール12を含む。好ましくは、通信モジュール12は、無線LANを介して移動端末装置2及びサーバ3とそれぞれ通信接続を可能にする無線通信モジュールである。具体的には、通信モジュール12は、ルータ4によって生成された無線LANを介して移動端末装置2と通信接続を実現し、通信モジュール12は、ルータ4を介してインターネットに接続することにより、サーバ3との通信接続を実現する。
【0024】
ここでは、コントローラ11は、移動端末装置2から送信された命令を受信し、その命令に従って洗濯機1が対応操作を行うように制御することができる。コントローラ11は、移動端末装置2及び/又はサーバ3から送信された外部衣類処理プログラム(例えば、スクリム、化学繊維、ダウン、シルク、カーテン、リンシングのみ等)を受信し、記憶することができる。
【0025】
引き続き
図1を参照すると、移動端末装置2は、ルータ4を介してサーバ3と通信したり、GPRS通信を介してサーバ3と通信したりすることができる。移動端末装置2は、ルータ4を介して通信モジュール12と通信接続することも、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、赤外線等の無線信号を介して通信モジュール12と通信接続することもできる。当業者であれば理解できるように、移動端末装置2としては携帯電話、タブレット、ノートパソコンなどであってもよい。携帯電話を例にとると、携帯電話による洗濯機1の制御を実現するためには、ユーザが相応するAPPを操作することで洗濯機1を制御し、洗濯機1の動作状態を取得し、ユーザに喚起メッセージを送信し(例えば、洗濯機が衣類の処理を完了した)、サーバ3からクラウドプログラム(すなわち、外部の衣類の処理プログラム)を取得できるように、対応するAPPを携帯電話にインストールする必要がある。さらに、このAPPを操作することにより、ユーザは洗濯機1上の衣類処理プログラムの実行パラメータを変更することができる。この動作パラメータは主要なパラメータ(予約時間、洗濯時間、洗濯温度、洗濯回数、脱水時間、脱水回転速度など)と付加機能(省エネ洗濯、殺菌、強化洗濯、特殊汚れ洗濯化など)を含む。
【0026】
図1を参照すると、サーバ3はクラウドサーバでも、バックグラウンドサーバでもあってもよく、それにクラウドプログラムである複数の衣類処理プログラムが記憶される。サーバ3は、ユーザが移動端末装置2を介してアカウントの登録と管理、および洗濯機1とユーザアカウントのバインディングと管理を完了し、制御命令を洗濯機1に送信し、洗濯機1から報告された情報を受信するようにすることができる。
【0027】
図2から
図5に示すように、本発明の洗濯機1は、洗濯機1の上部、洗濯機1の前面パネル、洗濯機1の側面パネルなど、洗濯機1上のユーザが操作可能な任意の位置に設置可能なコントロールパネル13をさらに含む。コントロールパネル13は、物理構造のコントロールパネルであってもよいし、ディスプレイ上に対応する仮想キーや衣類処理プログラム情報が表示されている一枚のタッチディスプレイスクリーンであってもよいことを当業者は理解できる。
【0028】
図2に示すように、本発明の第1の実施例では、コントロールパネル13には、主に、コントローラ11に接続された電源キー131、スタート・ストップキー132、プログラムキー133、プログラム指示ランプ134、予約キー135、時間表示モジュール136が設けられる。
【0029】
ここでは、電源キー131は、洗濯機1の電源投入の有無を制御するために用いられる。スタート・ストップキー132は、洗濯機1の現在の動作を開始または一時停止させるために使用される。
【0030】
図2を参照すると、コントロールパネル13には4つのプログラム指示ランプ134が設けられ、4つのプログラム指示ランプ134は上から下に向かって、混合、脱水のみ、快速洗濯、クラウド処理プログラムの順の衣服処理プログラムに対応している。ここでは、混合、脱水のみ、快速洗濯の3つの衣類処理プログラムは、洗濯機1の出荷時に搭載された本機の衣類処理プログラムである。ユーザが容易に操作できるように、各プログラム指示ランプ134の横には、
図2に示すような注釈コメントも表示されている。ここでは、クラウドプログラム指示ランプは、洗濯機1(コントローラ11または洗濯機1における単独の記憶装置)がサーバ3から衣類処理プログラムをダウンロードし、記憶できることを示す。ユーザの要求を満たすために、当業者であっても、必要に応じて、コントロールパネル13に他の任意の数(例えば、2、3、4等)のクラウドプログラム指示ランプを設置し、クラウドプログラム指示ランプの横にクラウドプログラム1、クラウドプログラム2、クラウドプログラム3・・・と注釈することができるプログラムキー133は、ターゲット衣類処理プログラムを選択するためのキーであり、ターゲット衣類処理プログラムが選定されると、当該ターゲット衣類処理プログラムに対応するプログラム指示ランプ134が点灯する。プログラムキー133が繰り返して押下されると、4つのプログラム指示ランプ134が上から下への順または下から上への順で点灯する。好ましくは、洗濯機1にクラウドプログラム(混合、脱水のみ、快速洗濯以外の他の衣類処理プログラム)が記憶されていない場合、クラウドプログラムを選定することはできず、クラウドプログラム指示ランプは点灯しない。あるいは、当業者は必要に応じてクラウドプログラム指示ランプを点灯させることもできるが、洗濯機1はクラウドプログラム指示ランプが点灯しているときは動作できない。
【0031】
さらに
図2を参照すると、予約キー135は、ユーザが洗濯機1の動作を予約できるようにするためのものである。例示的には、衣類処理プログラムが選択された後、ユーザは予約キー135を用いて洗濯機1にタイミング(例えば6時間)または予約(例えば午後3時まで予約)を行う。コントローラ11は、タイミング時間が完了したり、予約時間に到達したりすると、洗濯機1の動作開始を制御する。
【0032】
予約キー135の操作を、タイミング操作を例として説明する。ユーザが予約キー135を押して素早く離すと、タイミングが1分増加し、ユーザが予約キー135を押しても手を離さないと、タイミングが継続的に増加する。
【0033】
図2を参照すると、時間表示モジュール136は、洗濯機1の現在の実行時間、残りの実行時間、予約時間、現在時間などでありうる時間を表示するためのものである。
【0034】
図3に示すように、本発明の第2の実施例では、第1の実施例とは異なり、コントロールパネル13に予約キー135が設けられていない。
【0035】
図4に示すように、本発明の第3の実施例では、プログラムキー133が時間表示モジュール136に組み込まれている点が第1の実施例と異なる。さらに、当業者であれば、必要に応じて、本実施例におけるプログラムキー133をノブに設定し、当該ノブを回転させることにより、対応する衣類処理プログラムを選択し、対応するプログラム指示ランプ134を点灯させることもできる。
【0036】
図5に示すように、本発明の第4の実施例では、コントロールパネル13に予約キー135が設けられておらず、コントロールパネル13にインテリジェント乾燥ランプが設けられている点が第3の実施例と異なる。換言すれば、第4の実施例の洗濯機1は、洗濯物を乾燥させる機能を有しており、洗濯物を乾燥させることができる衣類処理プログラムを備える。
【0037】
以下、
図6を参照し、本発明のプログラム実行方法に関連して、本発明の制御システムについて詳細に説明する。
【0038】
説明を容易にするため、以下では、
図3及び上述した第2の実施例を例として参照し、本発明のプログラム実行方法について詳細に説明する。
【0039】
図6に示すように、本発明のプログラム実行方法は主に以下のステップを含む。
【0040】
ステップS10において、移動端末装置2は、サーバ3に要求情報を送信する。
【0041】
ステップS20において、サーバ3は、要求情報に基づいて、ターゲットクラウドプログラム(即ち、クラウド側のターゲット衣類処理プログラム)を確定する。
【0042】
ステップS30において、サーバ3は、ターゲットクラウドプログラムを洗濯機1に送信する。
【0043】
ステップS40において、洗濯機1は、ターゲットクラウドプログラムを選択的に実行する。
【0044】
具体的には、ステップS10において、ユーザは、まず移動端末装置2と洗濯機1とに通信接続を確立させる。例えば、移動端末装置2と洗濯機1を同一の無線LAN内に配置し、ユーザは移動端末装置2(例えば、携帯電話上のAPPを開く)を介して洗濯機1の二次元コードをスキャンして、移動端末装置2と洗濯機1とをバインディングさせて接続する。2次元コードをスキャンして2つのスキャンデバイスとスキャン対象のデバイスをバインディングする技術的手段は、当業者でよく知られている技術であるため、ここではこれ以上説明しない。
【0045】
さらに、移動端末装置2と洗濯機1が通信接続を確立した後、ユーザは、移動端末装置2の表示画面において、洗濯機1にターゲット衣類処理プログラムが記憶されているか否かを確認することにより、洗濯機1にターゲット衣類処理プログラムが記憶されていない場合や、洗濯機1に記憶されているクラウドプログラムがターゲット衣類処理プログラムでない場合には、ユーザは、ターゲット衣類処理プログラムを移動端末装置2の表示画面において選定する。移動端末装置2は、ターゲット衣類処理プログラムが選定された命令を受信した後、サーバ3に要求メッセージを送信する。この要求メッセージは、ターゲット衣類処理プログラムのコード、別名、文字の略称などの情報とすることができる。
【0046】
具体的には、ステップS20において、サーバ3は、移動端末装置2から送信された要求メッセージを受信した後、要求メッセージを解析してターゲット衣類処理プログラムを確定する。
【0047】
具体的には、ステップS30において、サーバ3は、ターゲット衣類処理プログラムを移動端末装置2に送信してから、移動端末装置2にターゲット衣類処理プログラムをコントローラ11に送信させてもよいし、サーバ3は、まず、ターゲット衣類処理プログラムを直接コントローラ11に送信してもよい。
【0048】
具体的には、ステップS40において、コントローラ11は、ターゲット衣類処理プログラムを受信して保存し、監視されたユーザの操作に応じて、標準衣類処理プログラムまたはターゲット衣類処理プログラムを選択的に実行する。
【0049】
当業者であれば理解できるように、コントローラ11は、洗濯機1に予めクラウドプログラムが記憶されていない場合、受信したターゲット衣類処理プログラムを直接記憶する。コントローラ11は、洗濯機1にクラウドプログラムが予め記憶されている場合、それ以前のクラウドプログラムを削除して、受信したターゲット衣類処理プログラムを記憶する。
【0050】
さらに、ユーザが混合、脱水のみ又は快速洗濯の衣類処理プログラムを選択した場合、コントローラ11は、混合、脱水のみ又は快速洗濯の衣類処理プログラムに従って洗濯機1に相応の操作を行わせる。ユーザがクラウドプログラムを選択した場合、コントローラ11は、洗濯機1に、ターゲット衣類処理プログラムに応じた操作を実行させる。
【0051】
本発明の別の実施形態では、当業者が必要に応じて、移動端末装置2に全ての衣類処理プログラム(スクリム、化学繊維、ダウン、シルク、カーテン、リンシングのみ等を含む)を予め記憶させ、移動端末装置2に全ての衣類処理プログラム中のターゲット衣類処理プログラムを洗濯機に送信させるようにしてもよい。携帯電話を例にとって説明すると、携帯電話が対応するAPPをダウンロードすると、APPの実装パッケージにはすべての衣類処理プログラムが含まれている。APPがインストールされると、すべての衣類処理プログラムが自動的に携帯電話に保存される。携帯電話が洗濯機1と通信接続した後、ユーザは、携帯電話内のターゲット衣類処理プログラムを選定することにより、携帯電話からターゲット衣類処理プログラムを洗濯機1のコントローラ11に送信することができる。
【0052】
上述したように、本発明のプログラム実行方法により、洗濯機1は、コントロールパネル13にクラウドプログラムのポジションを1つだけ設置することで、ユーザの衣類処理に対する全ての要求を満足させることができることを当業者は理解することができる。洗濯機1のコントロールパネル13の構造を簡略化し、洗濯機1の外観を最適化する。
【0053】
以上、図面に示す好適な実施形態に関連して本発明の技術的解決策を説明したが、当業者であれば、本発明の保護範囲がこれらの具体的な実施形態に限定されないことは明らかである。本発明の原理から逸脱することなく、当業者は、関連する技術的特徴を同等に変更又は置換することができ、これらの変更又は置換後の技術的解決策は、本発明の保護範囲内に含まれるものである。
【符号の説明】
【0054】
1 :洗濯機
2 :移動端末装置
3 :サーバ
4 :ルータ;
11 :コントローラ
12 :通信モジュール
13 :コントロールパネル
131:電源キー
132:スタート・ストップキー
133:プログラムキー
134:プログラム指示ランプ
135:予約キー
136:時間表示モジュール
【国際調査報告】