(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(54)【発明の名称】映像再生速度の制御方法、装置、デバイスと記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04N 5/93 20060101AFI20220112BHJP
H04N 5/91 20060101ALI20220112BHJP
H04N 5/783 20060101ALI20220112BHJP
H04N 5/232 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
H04N5/93
H04N5/91
H04N5/783
H04N5/232 290
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021546442
(86)(22)【出願日】2019-11-08
(85)【翻訳文提出日】2021-04-21
(86)【国際出願番号】 CN2019116749
(87)【国際公開番号】W WO2020094130
(87)【国際公開日】2020-05-14
(31)【優先権主張番号】201811325224.4
(32)【優先日】2018-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】518031631
【氏名又は名称】北京微播視界科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Microlive Vision Technology Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Room 408, 4F No.51, Zhichun Road, Haidian District Beijing 100080 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】王 延之
(72)【発明者】
【氏名】崔 昊
【テーマコード(参考)】
5C053
5C122
【Fターム(参考)】
5C053FA14
5C053GB06
5C053HA21
5C053JA21
5C053LA11
5C122DA09
5C122EA42
5C122EA59
5C122EA61
5C122FH18
5C122FK12
5C122FK28
5C122FK40
5C122FK42
5C122FL03
5C122FL08
5C122GA23
5C122HA89
5C122HB01
(57)【要約】
本開示は映像再生速度の制御方法、装置、デバイスと記憶媒体に関する。この方法は、速度調節命令を受信するステップと、速度調節命令と時間長との間の対応関係に応じて、速度調節命令に対応する第1時間長を決定するステップと、第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得するステップと、再生画面に第1映像データの再生画面と第2映像データの再生画面とを含む第3映像データの再生時間長である第2時間長に基づいて、第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得るステップと、を含む。本開示による映像再生速度の制御方法によれば、ユーザが速度調節命令を入力することで端末での合成映像における録画映像の再生速度を制御することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
速度調節命令を受信するステップと、
速度調節命令と時間長との間の対応関係に応じて、前記速度調節命令に対応する第1時間長を決定するステップと、
前記第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得するステップと、
再生画面に前記第1映像データの再生画面と前記第2映像データの再生画面とを含む第3映像データの再生時間長である第2時間長に基づいて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、前記第3映像データを得るステップと、を含む映像再生速度の制御方法。
【請求項2】
前記第2時間長に基づいて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得るステップは、
前記第1時間長と前記第2時間長とを比較して、比較結果を取得するステップと、
前記比較結果に応じて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得るステップと、含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記比較結果に応じて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得るステップは、
前記比較結果は前記第1時間長が前記第2時間長より大きいであると、前記第1時間長と前記第2時間長との間の差に基づいて、前記第1映像データの一部を廃棄して、第4映像データを得るステップと、
前記第4映像データと前記第2映像データに合成処理を行って、前記第3映像データを得るステップと、を含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1映像データの一部を廃棄することは、前記第1映像データにおける隣接するフレーム画像のうちの1つのフレームを廃棄することを含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記比較結果に応じて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得るステップは、
前記比較結果は前記第1時間長が前記第2時間長より小さいであると、前記第1時間長と前記第2時間長との間の差に基づいて、前記第1映像データに前記第1映像データの一部を追加して、第5映像データを得るステップと、
前記第5映像データと前記第2映像データに合成処理を行って、前記第3映像データを得るステップと、を含む請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1映像データに前記第1映像データの一部を追加することは、前記第1映像データのフレーム画像を複製して前記第1映像データの各フレーム画像間に追加することを含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記速度調節命令に対応する速度が速いほど前記第1時間長が長く、前記速度調節命令に対応する速度が遅いほど前記第1時間長が短いである、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1時間長に基づいて、前記第2映像データの再生時間を決定するステップと、
前記第1時間長と再生速度との間の対応関係に応じて、前記第2映像データの再生時間内の前記第2映像データの再生速度を決定するステップと、をさらに含む請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1時間長が長いほど前記第2映像の再生速度が遅く、前記第1時間長が短いほど前記第2映像の再生速度が速い請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1時間長と再生速度との間の対応関係に応じて、前記第2映像データの再生時間内の前記第2映像データの再生速度を決定するステップは、
前記第1時間長と、前記第2映像データを正常な再生速度で再生する際の時間長である基準再生時間とを割り算して、割り算結果を得るステップと、
前記割り算結果に基づいて、前記割り算結果に合う前記第2映像データの再生速度を決定するステップと、を含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記基準再生時間長と第2時間長との間の対応関係に応じて、前記第3映像データの再生画面における前記第2映像データの再生速度を決定するステップをさらに含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得するステップは、
ユーザが前後で入力した、映像データの断片それぞれの録画開始時間を指示するための複数の開始制御命令と、映像データの断片それぞれの録画終了時間を指示するための対応する複数の終了制御命令を受信するステップと、
前記開始時間と前記終了時間に基づいて、映像データの断片それぞれを録画した第3時間長を決定するステップと、
前記第3時間長と前記第1時間長に基づいて、前記第1映像データを取得するステップと、を含む請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第3時間長と前記第1時間長に基づいて、前記第1映像データを取得するステップは、
前記第3時間長に対応する複数断片の映像データを取得し、前記第3時間長に対応する複数断片の映像データを繋ぎ合わせて、前記第1映像データを得るステップを含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
速度調節命令を受信するように構成された受信手段と、
速度調節命令と時間長との間の対応関係に応じて、前記速度調節命令に対応する第1時間長を決定するように構成された時間決定手段と、
前記第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得するように構成された取得手段と、
再生画面に前記第1映像データの再生画面と前記第2映像データの再生画面とを含む第3映像データの再生時間長である第2時間長に基づいて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得るように構成された合成手段と、を含む映像再生速度の制御装置。
【請求項15】
メモリとプロセッサを含むコンピュータ機器であって、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する時に請求項1乃至13のいずれか一項に記載の方法のステップを実現するコンピュータ機器。
【請求項16】
プロセッサによって実行される時に請求項1乃至13のいずれか一項に記載の方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年11月8日に中国国家知的財産権局に出願された中国特許出願No. 201811325224.4に基づく優先権を主張し、該中国特許手段の開示のすべてをここに取り込む。
本開示は、マルチメディア技術分野に関し、特に、映像再生速度の制御方法、装置、デバイスと記憶媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク技術とマルチメディア技術の発展に伴って、クライアントデバイスを用いて映像の再生や録画を行うことは、すでに現在のマルチメディア技術の重要な1種応用になった。同時に、コンテンツが豊富なマルチメディアネットワークリソースの急速な普及に伴って、ユーザがクライアントデバイスを用いて映像の録画や再生を行う時、異なる映像を同時に録画し再生する必要が発生する場合もよくある。
【0003】
しかし、現在のクライアントによれば、映像の録画と再生を同時に行う時、録画映像の再生速度が調節できず一定に保持されるため、このような使用方法によって人間とコンピュータの相互作用の知能性が低減される。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施例は、録画された映像の再生速度を有効に調節可能な映像再生速度の制御方法、装置、デバイスと記憶媒体を提供することができる。
【0005】
本開示の第1態様によると、速度調節命令を受信するステップと、速度調節命令と時間長との間の対応関係に応じて、前記速度調節命令に対応する第1時間長を決定するステップと、前記第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得するステップと、再生画面に前記第1映像データの再生画面と前記第2映像データの再生画面とを含む第3映像データの再生時間長である第2時間長に基づいて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、前記第3映像データを得るステップと、を含む映像再生速度の制御方法を提供する。
【0006】
その中の一実施例において、前記第2時間長に基づいて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得るステップは、前記第1時間長と前記第2時間長とを比較して、比較結果を取得するステップと、前記比較結果に応じて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得るステップと、含む。
【0007】
その中の一実施例において、前記比較結果に応じて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得るステップは、前記比較結果は前記第1時間長が前記第2時間長より大きいであると、前記第1時間長と前記第2時間長との間の差に基づいて、前記第1映像データの一部を廃棄して、第4映像データを得るステップと、前記第4映像データと前記第2映像データに合成処理を行って、前記第3映像データを得るステップと、を含む。
【0008】
本開示の1つまたは複数の実施例において、前記比較結果に応じて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得るステップは、前記比較結果は前記第1時間長が前記第2時間長より小さいであると、前記第1時間長と前記第2時間長との間の差に基づいて、前記第1映像データに前記第1映像データの一部を追加して、第5映像データを得るステップと、前記第5映像データと前記第2映像データに合成処理を行って、前記第3映像データを得るステップと、を含む。
【0009】
本開示の1つまたは複数の実施例において、前記速度調節命令に対応する速度が速いほど前記第1時間長が長く、前記速度調節命令に対応する速度が遅いほど前記第1時間長が短いである。
【0010】
本開示の1つまたは複数の実施例において、前記方法は、前記第1時間長に基づいて、前記第2映像データの再生時間を決定するステップと、前記第1時間長と再生速度との間の対応関係に応じて、前記第2映像データの再生時間内の前記第2映像データの再生速度を決定するステップと、をさらに含む。
【0011】
本開示の1つまたは複数の実施例において、前記第1時間長が長いほど前記再生速度が遅く、前記第1時間長が短いほど前記再生速度が速いである。
【0012】
本開示の1つまたは複数の実施例において、前記第1時間長と再生速度との間の対応関係に応じて、前記第2映像データの再生時間内の前記第2映像データの再生速度を決定するステップは、前記第1時間長と、前記第2映像データを正常な再生速度で再生する際の時間長である基準再生時間とを割り算して、割り算結果を得るステップと、前記割り算結果に応じて、前記割り算結果に合う前記第2映像データの再生速度を決定するステップと、を含む。
【0013】
本開示の1つまたは複数の実施例において、前記方法は、前記基準再生時間長と第2時間長との間の対応関係に応じて、前記第3映像データの再生画面における前記第2映像データの再生速度を決定するステップをさらに含む。
【0014】
本開示の1つまたは複数の実施例において、前記第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得するステップは、ユーザが前後で入力した、映像データの断片それぞれの録画開始時間を指示するための複数の開始制御命令と映像データの断片それぞれの録画終了時間を指示するための対応する複数の終了制御命令を受信するステップと、前記開始時間と前記終了時間に基づいて、映像データの断片それぞれを録画した第3時間長を決定するステップと、前記第3時間長と前記第1時間長に基づいて、前記第1映像データを取得するステップと、を含む。
【0015】
本開示の1つまたは複数の実施例において、前記第3時間長と前記第1時間長に基づいて、前記第1映像データを取得するステップは、前記第3時間長に対応する複数断片の映像データを取得し、前記第3時間長に対応する複数断片の映像データに合成処理を行って、前記第1映像データを得るステップを含む。
【0016】
本開示の第2態様によると、速度調節命令を受信するように構成された受信手段と、速度調節命令と時間長との間の対応関係に応じて、前記速度調節命令に対応する第1時間長を決定するように構成された時間決定手段と、前記第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得するように構成された取得手段と、再生画面に前記第1映像データの再生画面と前記第2映像データの再生画面とを含む第3映像データの再生時間長である第2時間長に基づいて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、前記第3映像データを得るように構成された合成手段と、を含む映像再生速度の制御装置を提供する。
【0017】
本開示の第3態様によると、メモリとプロセッサを含むコンピュータ機器であって、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサによって実行されて、速度調節命令を受信するステップと、速度調節命令と時間長との間の対応関係に応じて、前記速度調節命令に対応する第1時間長を決定するステップと、前記第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得するステップと、再生画面に前記第1映像データの再生画面と前記第2映像データの再生画面とを含む第3映像データの再生時間長である第2時間長に基づいて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、前記第3映像データを得るステップと、を実現するコンピュータ機器を提供する。
【0018】
本開示の第4態様によると、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されて、速度調節命令を受信するステップと、速度調節命令と時間長との間の対応関係に応じて、前記速度調節命令に対応する第1時間長を決定するステップと、前記第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得するステップと、再生画面に前記第1映像データの再生画面と前記第2映像データの再生画面とを含む第3映像データの再生時間長である第2時間長に基づいて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、前記第3映像データを得るステップと、を実現するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0019】
本開示の実施例は、映像再生速度の制御方法、装置、デバイスと記憶媒体を提供する。前記方法は、速度調節命令を受信するステップと、速度調節命令と時間長との間の対応関係に応じて、前記速度調節命令に対応する第1時間長を決定するステップと、前記第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得するステップと、再生画面に前記第1映像データの再生画面と前記第2映像データの再生画面とを含む第3映像データの再生時間長である第2時間長に基づいて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、前記第3映像データを得るステップと、を含む。この過程において、速度調節命令によって対応する第1時間長を決定でき、第1時間長に基づいて第1映像データを取得することができ、端末により第1映像データと第2映像データを合成し、また同一の画面で再生する際、合成映像画面での第1映像データの再生速度を第1時間長によって決定するため、異なる速度調節命令を設定すれば、異なる第1時間長を決定することができ、この場合、異なる第1時間長に調節すれば合成映像での第1映像データの再生速度を調節することができる。よって、本開示による映像再生速度の制御方法によれば、人間とコンピュータの相互作用を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】映像再生速度の制御方法の応用シーンを示す図である。
【
図2】本開示の実施例に係る映像再生速度の制御方法を示すフローチャートである。
【
図3】
図2に示す実施例におけるS104の実現形態を示すフローチャートである。
【
図4】本開示の実施例に係る映像再生速度の制御方法を示すフローチャートである。
【
図5】本開示の実施例に係る映像再生速度の制御方法を示すフローチャートである。
【
図6】本開示の実施例に係る映像再生速度の制御方法を示すフローチャートである。
【
図7】本開示の実施例に係る映像再生速度の制御方法を示すフローチャートである。
【
図8】
図2に示す実施例におけるS103の実現形態を示すフローチャートである。
【
図9】本開示の実施例に係る映像再生速度の制御装置を示す図である。
【
図10】本開示の実施例に係る映像再生速度の制御装置を示す図である。
【
図11】本開示の実施例に係る映像再生速度の制御装置を示す図である。
【
図12】本開示の実施例に係る映像再生速度の制御装置を示す図である。
【
図13】本開示の実施例に係るコンピュータ機器の内部構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本開示の目的、技術案及びメリットがさらに明確であるように、以下、図面と実施例を結合して本開示をさらに詳しく説明する。ここで説明する具体的な実施例は本開示を限定するためのものではなく、本開示を解釈するためのものであることは理解できることである。
【0022】
本開示の実施例による映像再生速度の制御方法は、
図1に示す応用シーンに適用されることができ、該応用シーンは、一つの端末機器がdivide映像を録画する場合と、録画した後のスクリーン表示画面を示す。具体的な表示画面は、録画映像の表示画面、再生映像の表示画面、及び合成映像の表示画面を含むことができる。ユーザが端末機器を用いてdivide映像の録画及び再生を同時に行う場合、端末機器の表示スクリーン上でdivide映像の録画と再生を同時に行い、例えば、ユーザがdivide映像画面で録画ボタンをクリックして開始した後、端末機器(例えば、携帯電話)はカメラを介して画像データを収集し始め、且つ表示スクリーンの左画面に映像録画画面を表示し、表示スクリーンの右画面に予め録画またはダウンロードした再生映像を再生し、ユーザが終了ボタンをクリックすると、映像録画を完成し、端末は録画映像と再生映像に対して合成処理を行って、合成後の映像を再生し、最終的に、表示スクリーン上に合成映像の画面を表示することができる。ここで、端末機器は、各種のパーソナルコンピュータ、パソコン、スマートフォン、タブレットPC、ポータブルウェアラブルデバイス等であることができるが、これに限定されず、本開示に置いては限定しない。
【0023】
なお、本開示の実施例による映像の再生速度制御方法は、実行主体が端末であることができ、端末の具体的な形態としては携帯電話、Ipad、コンピュータ等であることができる。
【0024】
2画面映像(divide)の同期再生技術の応用シーンは、端末機器の表示スクリーン上に映像を再生するとともに、映像を録画することもできることである。例えば、端末機器の表示スクリーン上でdivide映像の録画と再生を同時に行い、ユーザがdivide映像画面上で録画開始ボタンをクリックした後、端末機器(例えば、携帯電話)はカメラを介して画像データを収集し始め、表示スクリーンの左画面に映像録画画面を表示し、表示スクリーンの右画面に予め録画またはダウンロードした再生映像を再生し、ユーザが終了ボタンをクリックすると、映像録画を完成し、端末は録画映像と再生映像とを合成処理して、合成後の映像を再生することができる。しかし、上記方法において、ユーザは合成後の映像における録画映像の再生速度を制御できず、divide映像のインタラクティブ性が高くなく、人間とコンピュータの相互作用を知能化できない。本開示の実施例による映像再生速度の制御方法は、端末がdivide映像を再生する際に録画映像の再生速度を制御できない問題を解決することをその目的とする。
【0025】
以下、具体的な実施例によって本開示の技術案を詳しく説明する。以下の幾つかの具体的な実施例は互いに組み合わせることができ、同一または類似する概念またはプロセスについては一部の実施例において詳細な説明を省略する。
【0026】
図2は、実施例による映像再生速度の制御方法を示すフローチャートである。本実施例は、端末がdivide映像を録画する時に録画映像の再生速度を制御する具体的なプロセスに関する。
図2に示すように、この方法は以下のステップを含む。
【0027】
S101において、速度調節命令を受信する。
【0028】
ここで、速度調節命令は、録画映像の再生速度を調節するように端末に指示し、映像再生速度の速さを表すことができ、例えば、速度調節命令は、非常に速い、速い、遅い、非常に遅い、基準等の調節命令であることができる。
【0029】
本実施例において、ユーザは端末を用いてdivide映像を録画する前、ユーザはまず端末に速度調節命令を入力し、端末はこの入力された速度調節命令を受信した後、録画映像の端末での再生速度がユーザが入力した速度調節命令に表される速度に一致するように、この速度調節命令に応じて端末上の録画映像に対して速度調節を行うことで、ユーザが端末を介して録画映像の速度を制御可能になる。ここで、ユーザが速度調節命令を入力する形態はさまざまで、ユーザは端末のタッチスクリーン上の速度調節コントローラをクリックして速度調節命令を入力することができ、また選択として、ユーザは音声を入力する形態で速度調節命令を入力することもできる。本実施例においてはこれを限定しない。例えば、
図1に示すように、ユーザは図面の左側の端末のタッチスクリーン上の「非常に速い」コントローラをクリックして表示領域における録画映像を図面における左側の画面で再生しようとする場合、その速度は非常に速いモードに調節される。
【0030】
S102において、速度調節命令と時間長との間の対応関係に応じて、速度調節命令に対応する第1時間長を決定する。
【0031】
ここで、時間長とは、映像の1断片を録画する際の録画時間長を指す。第1時間長とは、端末がdivide映像録画を行う時、端末表示スクリーン上に表示される録画映像の録画時間長を指し、すなわち、端末における画像収集装置が被写体であるターゲットに対してデータの収集を行う時間長を指す。速度調節命令と時間長との間の対応関係は、端末が速度調節命令に応じて対応する録画映像の録画時間長を決定できるように、予め端末に記憶されることができる。1つの速度調節命令は1つの時間長に唯一に対応し、例えば、速度調節命令が非常に速い時、対応する時間長は40秒であることができ、速度調節命令が速い時、対応する時間長は20秒であることができる。速度調節命令が基準であると、対応する時間長は10秒であることができ、速度調節命令が遅い時、対応する時間長は5秒であることができ、速度調節命令が非常に遅い時、対応する時間長は2.5秒であることができる。
【0032】
本実施例において、ユーザが端末を用いてdivide映像の録画を行うとともに、ユーザが端末を介して録画映像の再生速度を制御しようとする場合、ユーザがまず端末に速度調節命令を入力し、端末はこのユーザによる速度調節命令を受信すると、予め端末に記憶されていた速度調節命令と時間長との間の対応関係に応じて、取得した速度調節命令に対応する第1時間長を決定し、それから端末が備えられた画像データ収集装置を介して被写体であるターゲットの画像データの収集を行うことができ、且つこの画像データの収集時間は第1時間長に等しい。例えば、ユーザが携帯電話端末を用いてdivide映像を録画する場合、ユーザが携帯電話端末機器の表示スクリーン上で非常に遅いコントローラをクリックすると、携帯電話端末機器がこの非常に遅いコントローラという速度調節命令に対応する時間長が5秒であると取得し、携帯電話端末機器上のカメラの撮像時間は5秒になる。
【0033】
S103において、第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得する。
【0034】
ここで、画像収集装置は撮像デバイスが撮像した画像データまたは映像データを取得し、例えば、画像収集装置は携帯電話端末機器上のカメラであることができる。本実施例における実行主体である端末には被写体であるターゲットの画像データまたは映像データを収集するための画像収集装置が設けられている。第1映像データは、端末がdivide映像の録画を行う場合に端末上の画像収集装置がターゲットを撮像する時に収集された録画映像データである。
【0035】
本実施例において、ユーザが端末にてdivide映像を録画するとともに、録画映像の再生速度を制御しようとする場合、ユーザが端末へ速度調節命令を入力し、端末がこの速度調節命令を受信し、且つこの速度調節命令に応じてこの速度調節命令に対応する第1時間長を取得した後、端末はこの第1時間長に基づいて、録画映像の録画時間長を決定して、被写体であるターゲットに対してこの録画時間長の画像データ収集を行うように画像収集装置を制御し、最後に画像収集装置から第1映像データである画像収集装置により収集された画像データを取得する。
【0036】
S104において、第2時間長に基づいて、第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得る。第2時間長は第3映像データの再生時間長であり、第3映像データの再生画面には第1映像データの再生画面と第2映像データの再生画面とが含まれる。
【0037】
ここで、第2時間長とは、端末が録画映像と再生映像の合成処理を行った後、合成映像の再生時間長を指す。第2映像データは端末がdivide映像の録画を行う時に録画映像と同時に端末の表示スクリーン上に表示される再生映像データである。この再生映像データは端末に予め記憶された録画済の映像データであることができ、また端末がネットワークにアクセスした後、ネットワークからダウンロードして得た映像データであることもでき、他の通信接続方式によって他の端末機器から伝送された映像データであることもでき、本実施例においては限定しない。第3映像データは端末が録画映像データと再生映像データを取得した後、端末上の画像データ処理装置を介して録画映像データと再生映像データに合成処理を行って生成された合成映像データである。
【0038】
本実施例において、端末は第1時間長に基づいて第1映像データを取得し、第2映像データを取得した後、第2時間長に基づいて、取得された第1映像データと第2映像データに合成処理を行って第3映像データを生成することで、端末が第3映像データに対して映像再生を行うように再生装置を制御することができ、且つ第3映像データの再生時間長は第2時間長である。そして、第1映像データの再生画面と第2映像データの再生画面を第3映像データの再生画面に表示する。
【0039】
上記実施例において、端末が速度調節命令を受信し、速度調節命令と時間長との間の対応関係に応じて、速度調節命令に対応する第1時間長を決定し、第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得し、第2時間長に基づいて、第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得て、第2時間長は前記第3映像データの再生時間長であり、第3映像データの再生画面に前記第1映像データの再生画面と前記第2映像データの再生画面が含まれる。この過程において、速度調節命令によって対応する第1時間長を決定でき、第1時間長に基づいて第1映像データを取得することができ、端末により第1映像データと第2映像データを合成し、また同一の画面で再生する際、合成映像画面での第1映像データの再生速度を第1時間長によって決定するため、異なる速度調節命令を設定すれば、異なる第1時間長を決定することができ、異なる第1時間長に調節すれば合成映像での第1映像データの再生速度を調節することができる。よって、本開示による映像再生速度の制御方法によれば、人間とコンピュータの相互作用を向上させる。
【0040】
または、その中の一実施例において、速度調節命令に対応する速度が速いほど、第1時間長は長く、速度調節命令に対応する速度が遅いほど、第1時間長は短い。
【0041】
本実施例において、速度調節命令は速度の速さを表すことができ、速度調節命令で表される速度が遅いほど、対応する第1時間長は短く、対応して、速度調節命令で表される速度が速いほど、対応する時間長は長い。例えば、映像の1断片の正常な録画時間が10秒であれば、速度調節命令が非常に遅いである場合、この非常に遅い速度調節命令に対応する録画時間長は5秒になる。速度調節命令が非常に速いである場合、この非常に速い速度調節命令に対応する録画時間長は50秒になる。なお、具体的な速度調節命令で表される速度の速さと第1時間長の長さとの間の数値対応関係は、一定の倍数関係に応じて予め設定することができ、具体的な倍数関係については自己定義可能である。
【0042】
図3は
図2に示す実施例におけるS104の実現形態を示すフローチャートであり、この実施例は主に、端末が第2時間長に基づいて第1映像データと第2映像データに合成処理を行う具体的になプロセスに係っている。上記実施例に基づいて、
図3に示すように、上記S104における「第2時間長に基づいて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得る」方法は、以下のステップを含むことができる。
【0043】
S201において、第1時間長と第2時間長とを比較して、比較結果を取得する。
【0044】
本実施例において、第1時間長とは、端末がdivide映像の録画を行う時に端末上の画像データ収集装置が画像データを収集した時間長であり、つまり、端末が映像を録画した録画時間である。第2時間長とは、端末がdivide映像の録画を完成した後、録画映像と再生映像に合成処理を行って合成映像データを生成して、端末において再生装置を制御して合成映像データの再生を行う際の再生時間長を指し、第2時間長は第2映像データの再生時間長に等しいことができる。第2時間長は、端末に予め設定された時間長であることができ、具体的な時間長は実際の需要に応じて設定することができ、取得した第2映像データの再生時間長であることもでき、例えば15秒、10秒、20秒等の時間長であることができ、本実施例において限定しない。第1時間長と第2時間長とを比較し、比較した結果、第1時間長が第2時間長より大きいと、録画映像の録画時間長が合成映像の再生時間長より大きいことを示す。比較した結果、第1時間長が第2時間長より小さいと、録画映像の録画時間長が合成映像の再生時間長より小さいことを示す。比較した結果、第1時間長が第2時間長に等しいと、録画映像の録画時間長が合成映像の再生時間長に等しいことを示す。
【0045】
S202において、比較結果に応じて、第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得る。
【0046】
実施例において、比較した結果、第1時間長が第2時間長より大きい、または第1時間長が第2時間長より小さいと、端末は、画像データ処理装置を用いて、第1映像データにデータ処理を行い、例えば、映像ストリームデータ処理中に、フレーム損失またはフレーム追加の形態によって、第3映像データの再生画面における第1映像データの再生時間長を第2時間長と等しいにし、すなわち第3映像データの再生時間長と等しいにする。上述した2種類の比較結果に応じて、端末は第1映像データを処理した後、処理後の第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、合成映像データを得て、すなわち第3映像データを得る。また、比較した結果、第1時間長が第2時間長に等しいと、端末は第1映像データと第2映像データをそのまま合成処理して合成映像データである第3映像データを得る。
【0047】
上記実施例において、第1時間長と第2時間長とを比較して比較結果を得て、前記比較結果に応じて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得る。第1時間長が速度調節命令に応じて決定されたものであるため、第1時間長と第2時間長の比較結果を速度調節命令によって決定することができ、そして、第1時間長と第2時間長の比較結果をさらに第1映像データと第2映像データに処理を行って第3映像データを得る場合に用いることもでき、端末が速度調節命令によって第1映像データの再生速度を制御して、人間とコンピュータの相互作用を向上させる。
【0048】
具体的に、上記実施例において、第1時間長と第2時間長の比較結果はさまざまであることができ、且つ異なる比較結果に応じて、端末が第1映像データと第2映像データに合成処理を行う方法も異なり、以下の実施例において比較結果が異なる場合の第1映像データと第2映像データの合成処理方法を具体的に説明する。
【0049】
または、その中の一実施例において、比較した結果、第1時間長が第2時間長より大きいと、
図4に示すように、前記比較結果に応じて、第1映像データと第2映像データに合成処理を行って第3映像データを得るステップは以下のステップを含む。
【0050】
S301において、比較した結果、第1時間長が第2時間長より大きいと、第1時間長と第2時間長との間の差に基づいて、第1映像データの一部の映像データを廃棄して、第4映像データを得る。
【0051】
本実施例において、比較した結果、第1時間長が第2時間長より大きい場合、端末はまずこの比較結果から、第1時間長から第2時間長を引いた差を取得し、この差が正数値であれば、端末は第1映像データにデータ処理を行う際に第1映像データから一部の映像データを廃棄して新しい映像データである第4映像データを生成する。ここで、廃棄された一部の映像データは、端末が取得した第1時間長と第2時間長との間の差に基づいて決定することができる。該方法は、第1映像データから一部のデータを廃棄したため、第3映像データの再生画面における第4映像データの再生速度は、第3映像データの再生画面における第1映像データの再生速度より、再生画面の速度が速い。よって、端末は第1時間長が第2時間長より大きい比較結果に応じて、第1映像データの再生速度を調節することができる。例えば、ユーザが携帯電話端末を用いてdivide映像を録画し、ユーザが非常に速いコントローラをクリックして録画映像の速度を速く調節しようとする場合、非常に速いコントローラである速度調節命令に対応する録画映像の録画時間は50秒で、録画映像の再生映像と合成した後の再生時間は10秒であり、且つ録画映像の録画時間と合成映像の再生時間との差が40秒であるため、携帯電話端末は録画映像データにデータ処理を行う場合、録画映像データから対応する40秒の映像データを廃棄して、合成映像データの再生画面における録画映像データの再生時間を合成映像データの再生時間に一致させる。携帯電話端末により録画映像データに対して映像データを廃棄する処理を実行した後、合成映像データの再生画面における録画映像の再生速度はその分速くなる。なお、第1映像データから映像データを廃棄する方法としては、隣接するフレームの画像を廃棄する方法を用いることができる。例えば、ユーザが携帯電話端末を用いてdivide映像を録画する場合、録画映像を正常な速度で録画すれば、録画映像のフレーム画像が合計で50フレームであるが、ユーザが非常に速いコントローラをクリックして録画映像の再生速度を調節する場合、録画映像の録画時間が長くなり、録画映像のフレーム画像の合計は録画時間が長くなったため100フレームになり、そのため、録画映像の再生時間長が携帯電話端末によって画像を合成した際の再生時間長に一致するように、携帯電話端末はこの録画映像のフレーム画像から50フレーム画像を廃棄しなければならない。具体的に、携帯電話端末の画像処理装置は、録画映像のデータに処理を行う場合、フレームの合計が100フレームである録画映像のフレーム画像に対して、録画映像のフレームの合計が50フレーム画像になるまで、隣接するフレーム画像の廃棄処理を行って、すなわち2つのフレーム画像ごとに1つを廃棄して、新しい録画映像データを形成し、映像再生を行う時のこの新しい録画映像データの再生速度は、元の録画映像の再生速度より速くなり、且つ良好な映像連続性を保持する。
【0052】
S302において、第4映像データと前記第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得る。
【0053】
本実施例において、端末は、第1時間長が第2時間長より大きい比較結果に応じて、第4映像データを取得した後、この第4映像データと第2映像データに合成処理を行うと、第3映像データを得ることができる。この第3映像データの再生画面には第4映像データの再生画面と第2映像データの再生画面が含まれる。ここで、第4映像データは端末の画像処理装置が第1映像データに対してデータ廃棄処理を行った後の映像データである。
【0054】
また、本開示の1つまたは複数の実施例において、比較した結果、第1時間長が第2時間長より小さい場合、
図5に示すように、前記比較結果に応じて、第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得る方法は以下のステップを含む。
【0055】
S401において、比較した結果、第1時間長が第2時間長より小さいと、第1時間長と第2時間長との間の差に基づいて、第1映像データに第1映像データの一部の映像データを追加して、第5映像データを得る。
【0056】
本実施例において、比較した結果、第1時間長が第2時間長より小さいと、端末はまずこの比較結果から、第1時間長から第2時間長を引いた差を得て、この差が負数値であれば、端末は画像データ処理装置を用いて第1映像データにデータ処理を行う時に第1映像データに基づいて一部の映像データを追加して、新しい映像データである第5映像データを生成する。ここで、追加される一部の映像データは、端末が取得した第1時間長と第2時間長との間の差に基づいて決定することができる。該方法によれば、第1映像データに基づいて一部のデータを追加していて、第1映像データの一部のデータを重複したことに相当するため、第3映像データの再生画面における第5映像データの再生速度は、第3映像データの再生画面における第1映像データの再生速度より遅い。よって、端末は第1時間長が第2時間長より小さい比較結果に応じて、第1映像データの再生速度を調節することができる。例えば、ユーザが携帯電話端末を用いてdivide映像を録画し、ユーザが非常に遅いコントローラをクリックして録画映像の速度を遅く調節しようとする場合、非常に遅いコントローラである速度調節命令に対応する録画映像の録画時間は5秒で、録画映像の再生映像との合成を経た後の再生時間は10秒であり、且つ録画映像の録画時間と合成映像の再生時間との差がマイナス5秒であるため、携帯電話端末は録画映像データにデータ処理を行う場合、録画映像データに対応する5秒の映像データを追加して、合成映像データの再生画面における録画映像データの再生時間を合成映像データの再生時間に一致させる。携帯電話端末により録画映像データに対して映像データを追加する処理を実行した後、合成映像データの再生画面における録画映像の再生速度はその分遅くなる。なお、第1映像データに基づいて映像データを追加する方法としては、重複フレームを利用する形態で追加する方法を用いることができる。例えば、ユーザが携帯電話端末を用いてdivide映像を録画する場合、録画映像を正常な速度で録画すれば、録画映像のフレーム画像が合計で100フレームであるが、ユーザが非常に遅いコントローラをクリックして録画映像の再生速度を調節する場合、録画映像の録画時間が短くなり、録画映像のフレーム画像の合計は録画時間が短くなったため50フレームになり、そのため、録画映像の再生時間長が携帯電話端末によって画像を合成した際の再生時間長に一致するように、携帯電話端末はこの録画映像のフレーム画像に基づいて50フレーム画像を追加しなければならない。具体的に、携帯電話端末の画像処理装置は、録画映像のデータに処理を行う場合、該50フレームの録画映像の各フレーム画像を複製した後、この複製した50フレームの録画映像の各フレーム画像を第1映像データの各フレーム画像間に追加して、新しい録画映像データを形成し、映像再生を行う時のこの新しい録画映像データの再生速度は、元の録画映像の再生速度より遅くなり、且つ良好な映像連続性を保持する。
【0057】
S402において、第5映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得る。
【0058】
本実施例において、端末が第1時間長が第2時間長より短い比較結果に応じて、第5映像データを取得した後、この第5映像データと第2映像データに合成処理を行うと、第3映像データを得ることができる。この第3映像データの再生画面には第5映像データの再生画面と第2映像データの再生画面が含まれる。ここで、第5映像データは端末の画像処理装置が第1映像データに対してデータ追加処理を行った後の映像データである。
【0059】
上記実施例において、比較した結果、第1時間長が第2時間長より大きいと、第1時間長と第2時間長との間の差に基づいて、第1映像データの一部の映像データを廃棄して、第4映像データを得て、第4映像データと前記第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得る。比較した結果、第1時間長が第2時間長より小さいと、第1時間長と第2時間長との間の差に基づいて、第1映像データに第1映像データの一部の映像データを追加して第5映像データを得て、第5映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得る。この方法によれば、第1時間長と第2時間長との間の差に基づいて、第1映像データに処理を行って新しい映像データである第4映像データまたは第5映像データを得ることができる。このため、端末は直接に第1時間長と第2時間長との間の差に基づいて、第1映像データを第4映像データまたは第5映像データに変換することで、第3映像データの再生画面における第1映像データの速度の速さを制御することができる。且つ、この方法は簡単で実用である。
【0060】
本開示の実施例によれば、前記比較結果に応じて、第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得るステップは、比較した結果、第1時間長が第2時間長に等しい場合、この場合、ユーザが端末を用いてdivide映像の録画を行い場合、録画映像の再生速度を調節していないことを表すため、端末は直接に第1映像データと第2映像データに合成処理を行って第3映像データである合成映像データを得ることができる。端末が再生装置を制御してこの合成映像データの画面を再生し、且つ第1映像データの画面の再生速度は元の再生速度を不変に保持する。
【0061】
また、1実施例において、録画した第1映像データのフレームを不変に保持したまま、第1映像データのフレームの再生速度を直接に変更させることで、録画映像の再生速度を制御することができる。
【0062】
図2に示す実施例に基づいて、上述した録画映像の再生速度を制御する方法は、本開示の1つまたは複数の実施例において、
図6に示すように、前記方法は以下のステップを含む。
【0063】
S501において、第1時間長に基づいて、第2映像データの再生時間を決定する。
【0064】
本実施例において、ユーザが端末を用いて映像の録画を行う場合、端末は画像収集装置を用いて第1映像データを収集し、この過程において、端末は端末に予め記憶されていた第2映像データまたは予めネットワークからダウンロードした第2映像データを端末の表示スクリーンに再生することができ、この第2映像データの再生時間は録画映像の第1時間長に基づいて決定されることができ、すなわち、この第2映像データの再生時間は第1時間長である。
【0065】
S502において、第1時間長と再生速度との間の対応関係に応じて、第2映像データの再生時間内の第2映像データの再生速度を決定する。
【0066】
ここで、再生速度とは、ユーザが端末を用いて映像の録画を行う過程において、端末の表示スクリーン上に表示される再生映像画面の再生速度を指す。第1時間長と再生速度との間の対応関係は、端末に予め記憶しておくことができる。また選択として、1つの第1時間長が1つの再生速度に唯一に対応し、第1時間長が長いほど、対応する再生速度は遅く、第1時間長が短いほど、対応する再生速度は速く、例えば、第1時間長が15sであれば、それに対応する再生速度は基準速度であり、第1時間長が10sであれば、それに対応する再生速度は速く、第1時間長が5sであれば、それに対応する再生速度は非常に速い。対応して、第1時間長が20sであれば、それに対応する再生速度は遅く、第1時間長が25sであれば、それに対応する再生速度は非常に遅い。
【0067】
なお、第1時間長と再生速度との間の具体的な対応関係は、端末により自己定義することができる。または、第2映像データの再生画面に対応するフレームの合計が不変である場合、第2映像データの再生速度も第1時間長に基づいて決定することができる。例えば、第2映像データの再生画面に対応する画面のフレーム数が100フレームである場合、第1時間長が10sであれば、この第2映像データの再生画面は0.1sのフレームレートの速度で再生され、第1時間長が5sに変わると、この第2映像データの再生画面は0.05sのフレームレートの速度で再生させる。
【0068】
本実施例において、端末による映像の録画時間長、すなわち第1時間長を決定した後、端末は第1時間長と再生速度との間の対応関係に応じて、第1時間長に合う再生速度を決定して、端末がこの再生速度で第2映像データを再生することができる。
【0069】
本開示の実施例によると、
図7に示すように、上記S502における「第1時間長と再生速度との間の対応関係に応じて、第2映像データの再生時間内の第2映像データの再生速度を決定する」ステップは以下のステップを含む。
【0070】
S601において、第1時間長と基準再生時間長とを割り算して、割り算結果を得て、基準再生時間長は第2映像データを正常な再生速度で再生する際の時間長である。
【0071】
ここで、基準再生時間長は、端末が映像を録画するとともに第2映像データを再生する場合、第2映像データを正常な速度で再生する際の時間長であり、端末が第1映像データと第2映像データとの合成映像データを再生する場合、この基準再生時間長は第2時間長、すなわち、端末が合成映像データを再生する再生時間長に等しいことができ、または、の基準再生時間長は第2時間長に等しくないことも可能である。
【0072】
S602において、割り算結果に応じて、割り算結果に合う第2映像データの再生速度を決定する。
【0073】
本実施例において、第1時間長と基準再生時間長が異なる場合、第1映像データの録画時間と第2映像データの再生時間が異なることを示し、端末が第1時間長に応じて、第1映像の録画と第2映像の再生を同時に行おうとする場合、端末が第2映像の画面再生速度を調節する場合のみ、元の基準再生時間長内で再生した第2映像を第1時間長内で再生を完成することができる。このような応用シーンにおいて、第1時間長と基準再生時間長とを割り算して、割り算後の割合を得て、端末がその割合に基づいてさらに第2映像データの再生速度を決定する。例えば、第1時間長、すなわち端末が映像を録画した時間長が20sで、基準再生時間長が10sであるとすれば、第1時間長と基準再生時間長との割合は2であり、この時、端末が第2映像データを再生する再生速度が、正常に第2映像データを再生する場合の再生速度から変更され、具体的には正常な再生速度の1/2になる。
【0074】
このため、本開示による映像データの速度制御方法によれば、録画映像データの再生速度を制御できるとともに、第1時間長によって映像録画中に映像データを再生する再生速度を制御することもできる。例えば、
図1に示す応用シーンにおいて、ユーザが携帯電話端末を用いてdivide映像を録画する場合、携帯電話端末の表示スクリーン上に映像録画画面と映像再生画面が同時に表示され、ユーザが携帯電話端末の表示スクリーン上で非常に遅いコントローラをクリックすれば、携帯電話端末は映像を録画する際に、携帯電話端末の表示スクリーン上の右側の画面に再生映像の画面が速く表示される。ユーザが携帯電話端末の表示スクリーン上で非常に速いコントローラをクリックすれば、携帯電話端末は映像を録画する際に、携帯電話端末の表示スクリーン上の右側の画面に再生映像の画面が遅く表示される。
【0075】
本開示の実施例によると、第2映像データが正常に再生される際の基準再生時間長と第3映像データを再生する際の第2時間長とが異なる場合、端末は合成映像データを再生する時、第2映像データの再生速度を調節しなければならなく、この方法は、基準再生時間長と第2時間長との間の対応関係に応じて、第3映像データの再生画面における第2映像データの再生速度を決定することを含むことができる。
【0076】
本実施例において、端末が第1映像データと第2映像データを取得した後、合成映像データを再生する場合、合成映像データの再生画面における第2映像データの再生速度は、基準再生時間長と第2時間長との間の対応関係に応じて決定されることができる。例えば、基準再生時間長と第2時間長とが等しいと、第2映像データの再生速度は基準速度である。基準再生時間長が第2時間長より大きいと、第2映像データの再生速度が速い。基準再生時間長が第2時間長より小さいと、第2映像データの再生速度が遅い。ここで、第2映像データの再生速度が基準速度から変化された場合、第2映像データの再生速度が速くまたは遅くなった程度は、基準再生時間長と第2時間長との商によって決定されることができる。例えば、基準再生時間長が20sで、第2時間長が10sであれば、基準再生時間長と第2時間長との割合は2であり、この時、端末が第2時間長に応じて合成映像データを再生する場合、この合成映像データの再生画面における第2映像データの再生速度は、基準速度より速くなり、具体的には基準速度の2倍になる。
【0077】
図8は
図2に示す実施例におけるS103の実現形態を示すフローチャートで、この実施例は、端末が第1映像データを取得する具体的なプロセスに係っていて、
図8に示すように、S103における「第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得する」ステップは以下のステップを含む。
【0078】
S701において、ユーザが前後で入力した複数の開始制御命令と対応する複数の終了制御命令を受信する。前記開始制御命令は映像データの各断片の録画開始時間を指示し、前記終了制御命令は各断片の映像データの録画終了時間を指示する。
【0079】
本実施例において、ユーザが端末を用いて映像の録画を行う場合、ユーザは前後で複数の開始制御命令と対応する複数の終了制御命令を入力することで、この映像を複数の断片に分割して、異なる時間区間の録画を行うことができる。または、ユーザが端末にて断片に分けて第1映像データを録画する場合、まず端末に第1断片の開始制御命令を入力して、端末に第1断片の断片の映像データの録画を開始させ、ユーザが端末に第1断片の開始制御命令に対応する第1断片の終了制御命令を入力すると、端末がこの第1断片の映像データの録画を終了することができる。その後、ユーザが引き続き第2断片の映像データを録画する必要がある場合、引き続き第2断片の開始制御命令と第2断片の終了制御命令を入力して、端末に第2断片の映像データの録画の開始させたり、第2断片の映像データの録画の終了させたりすることができる。
【0080】
なお、ユーザが端末に制御命令を入力する方法はさまざまであり、端末の表示スクリーン上の映像録画開始/終了コントローラを複数回クリックして制御命令の入力を実現することができ、または、端末の表示スクリーン上のスライドコントローラをスライドさせることで、制御命令の入力を実現することもでき、または、音声入力の形態で制御命令の入力を実現することもでき、本実施例においては限定しない。例えば、
図1に示す応用シーンにおいて、端末が録画映像を2つに分けて録画する場合、ユーザが端末の表示スクリーン上で開始/終了コントローラをクリックすると、端末が第1断片の映像の録画を開始し、ユーザが端末の表示スクリーン上で開始/終了コントローラを再びクリックすると、端末は第1断片の映像の録画を終了し、その後、映像を録画する録画時間が終了するまで、ユーザが端末の表示スクリーン上で開始/終了コントローラを再びクリックすると、端末は第1断片の映像に基づいて引き続き第2断片の映像の録画を開始する。
【0081】
S702において、開始時間と終了時間に基づいて、映像データの断片それぞれを録画した第3時間長を決定する。
【0082】
ここで、第3時間長は、録画映像を複数の断片に分けて録画した時の各断片に対応する録画時間であり、各断片に対応する録画時間は同様であることができれば、異なることもできる。本実施例において、端末は各断片の映像を録画する際の開始時間と終了時間に基づいて、各断片の映像を録画した時間長、すなわち第3時間長を決定することができる。具体的に、端末がユーザにより入力された1番目の開始制御命令を受信して1断片の映像の録画を開始した場合、端末はさらにこの開始制御命令からこの断片の映像を録画した開始時間を取得することができ、端末がユーザによって入力された終了制御命令を受信してこの断片の映像の録画を終了した場合、この終了制御命令からさらにこの断片の映像の録画を完成した終了時間を取得することができる。その後、端末は終了時間と開始時間との差を第3時間長、すなわちこの断片の映像を録画した時間長として決定する。
【0083】
S703において、第3時間長と第1時間長に基づいて、第1映像データを取得する。
【0084】
本実施例において、端末はユーザが前後で入力した複数の開始制御命令と複数の終了制御命令を受信した場合、各開始制御命令に対応する開始時間、及び各終了制御命令に対応する終了時間を決定することができ、さらに、複数の第3時間長、すなわち複数の断片の映像を録画した時間長を決定することができる。当該複数の第3時間長の合計が第1時間長に等しい場合、端末が映像全体の録画を完成した、すなわち第1映像データの取得を完成したことを表す。よって、第3時間長が第1時間長以下である。実際の応用において、端末が各断片の映像データの録画を完成した場合、端末が続いて録画した映像データ全体に基づいて第1映像データを取得するように、その断片の映像を録画した第3時間長に基づいて映像全体の録画を完成したか否かを判断することができる。上記判断方法は、端末が各断片の映像を録画した第3時間長と第1時間長とを比較して、各断片の映像を録画した第3時間長が第1時間長より小さいと、端末が映像全体の録画を完成していないと判断し、引き続き次の断片の映像を録画しなければならない。端末が各断片の映像を録画した第3時間長が第1時間長に等しいと、端末が映像全体の録画を完成したと判断し、その後、さらに、録画した映像データ全体に基づいて、第1映像データを取得することができる。
【0085】
本開示の実施例によると、上述のように、端末が複数の断片の映像データを録画して複数の第3時間長を取得し、且つこれらの時間長の合計が第1時間長に等しい場合、ユーザが端末で録画を終了したことを表し、端末はこれらの第3時間長に基づいて、それに対応する複数の映像データを取得し、これらの複数の映像データを繋ぎ合わせて第1映像データを得ることができる。
【0086】
上記実施例において、端末がユーザが前後で入力した複数の開始制御命令と対応する複数の終了制御命令を受信し、その後、開始制御命令に含まれた開始時間と終了制御命令に含まれた終了時間に基づいて、映像データの断片それぞれを録画した第3時間長を決定し、最後に、第3時間長と第1時間長に基づいて、第1映像データを取得する。この方法において、端末がユーザが入力した複数の開始制御命令と複数の終了制御命令に基づいて、複数の第3時間長を設定し、すなわち、端末に複数の断片の映像データを録画させて、その後この複数の断片の映像データを繋ぎ合わせて第1映像データを得る。よって、本開示によるこの方法によれば、ユーザが端末にて第1映像データを複数の断片に分けて録画することができ、ユーザと端末との映像の交換性を強化し、ユーザの映像録画に対する体験を向上させる。
【0087】
なお、ユーザが端末で録画映像を複数の断片に分けて録画する場合、各断片の映像の録画を開始する前、入力された速度調節命令に応じてその断片の録画映像の再生速度を制御することができる。各断片の録画映像の再生速度の制御方法については、具体的には上記
図2に示す実施例で説明した映像再生速度の制御方法を参照することができ、ここでは具体的なプロセスの説明を省略する。
【0088】
図2~
図8のフローチャートに示す各ステップを矢印で順に表示したが、これらのステップを必ず矢印で示す順で実行すべきではないことは理解できることである。本文に明確に記載されていない限り、これらのステップの実行順は限定せず、これらのステップを他の順で実行することも可能である。また、
図2~
図8におけるステップのうちの少なくとも一部は、複数のサブステップまたは複数の段階を含むことができ、これらのサブステップまたは段階を必ずしも同一時刻に実行する必要はなく、異なる時刻で実行することができ、これらのサブステップまたは段階を順に実行しないことも可能である。
【0089】
図9は一実施例による映像再生速度の制御装置を示す図で、
図9に示すように、前記装置は、受信手段11と、時間決定手段12と、取得手段13と、合成手段14とを含む。
【0090】
受信手段11は、速度調節命令を受信する。
【0091】
時間決定手段12は、速度調節命令と時間長との間の対応関係に応じて、前記速度調節命令に対応する第1時間長を決定する。
【0092】
取得手段13は、前記第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得する。
【0093】
合成手段14は、第2時間長に基づいて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得る。前記第2時間長は前記第3映像データの再生時間長であり、前記第3映像データの再生画面には前記第1映像データの再生画面と前記第2映像データの再生画面が含まれる。
【0094】
その中の一実施例において、
図10に示すように、
図9に示す映像再生速度の制御装置に基づいて、前記合成手段14は、前記第1時間長と前記第2時間長とを比較して、比較結果を取得するための比較ユニット140と、前記比較結果に応じて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、第3映像データを得るための合成ユニット141と、を含む。
【0095】
その中の一実施例において、
図10に示す映像データの処理装置に基づいて、前記合成ユニット141はさらに、前記比較結果が前記第1時間長が前記第2時間長より大きいと、前記第1時間長と前記第2時間長との間の差に基づいて、前記第1映像データの一部を廃棄して、第4映像データを得て、前記第4映像データと前記第2映像データに合成処理を行って、前記第3映像データを得るように構成される。
【0096】
その中の一実施例において、
図10に示す映像データの処理装置に基づいて、前記合成ユニット141はさらに、前記比較結果が前記第1時間長が前記第2時間長より小さいと、前記第1時間長と前記第2時間長との間の差に基づいて、前記第1映像データに前記第1映像データの一部を追加して、第5映像データを得て、前記第5映像データと前記第2映像データに合成処理を行って、前記第3映像データを得るように構成される。
【0097】
その中の一実施例において、前記速度調節命令に対応する速度が速いほど、前記第1時間長は長く、前記速度調節命令に対応する速度が遅いほど、前記第1時間長は短い。
【0098】
その中の一実施例において、
図11に示すように、前記映像再生速度の制御装置はさらに速度決定手段15を含み、該手段は、前記第1時間長に基づいて、前記第2映像データの再生時間を決定するための第1決定ユニット151と、前記第1時間長と再生速度との間の対応関係に応じて、前記第2映像データの再生時間内の前記第2映像データの再生速度を決定するための第2決定ユニット152と、を含む。
【0099】
その中の一実施例において、前記第1時間長が長いほど、前記再生速度は遅く、前記第1時間長が短いほど、前記再生速度は速い。
【0100】
その中の一実施例において、上記第2決定ユニット152は、前記第1時間長と基準再生時間長とを割り算して、割り算結果を得て、前記割り算結果に応じて、前記割り算結果に合う前記第2映像データの再生速度を決定することができ、前記基準再生時間長は前記第2映像データを正常な再生速度で再生する際の時間長である。
【0101】
その中の一実施例において、上記第2決定ユニット152はさらに、前記基準再生時間長と第2時間長との間の対応関係に応じて、前記第3映像データの再生画面における前記第2映像データの再生速度を決定することができる。
【0102】
その中の一実施例において、
図12に示すように、
図9に示す映像再生速度の制御装置に基づいて、前記取得手段13は、ユーザが前後で入力した複数の開始制御命令と対応する複数の終了制御命令を受信するための受信ユニット130と、ここで、前記開始制御命令は映像データの各断片の録画開始時間を指示し、前記終了制御命令は各断片の映像データの録画の終了時間を指示し、前記開始時間と前記終了時間に基づいて、映像データの断片それぞれを録画した第3時間長を決定するための第3決定ユニット131と、前記第3時間長と前記第1時間長に基づいて、前記第1映像データを取得するための取得ユニット132と、を含む。
【0103】
その中の一実施例において、上記取得ユニット132は、複数の前記第3時間長に対応する映像データを取得し、複数の前記第3時間長に対応する映像データに合成処理を行って、前記第1映像データを得ることができる。
【0104】
上記実施例による映像再生速度の制御装置は、実現原理や技術効果が上記方法実施例に類似するため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0105】
映像再生速度の制御装置の具体的な限定については、上述した映像再生速度の制御方法についての限定を参照することができ、ここでは詳細な説明を省略する。上記映像再生速度の制御装置における各手段の全部または一部はソフトウェア、ハードウェア及びその組み合わせによって実現することができる。上記各手段は、ハードウェアの形でコンピュータにおけるプロセッサに組み込まれるかまたはコンピュータにおけるプロセッサとは別途に設けられることができ、またプロセッサがスケジューリングして上記各手段に対応する操作を実行するようにソフトウェアの形でコンピュータにおけるメモリに記憶されることもできる。
【0106】
一実施例において、コンピュータ機器を提供し、このコンピュータ機器はサーバであることができ、
図13にその内部構造を示す。このコンピュータ機器は、システムバスを介して接続されたプロセッサ、メモリ、ネットワークインターフェース、データベースを含む。ここで、このコンピュータ機器のプロセッサは、計算や制御能力を提供する。このコンピュータ機器のメモリは、不揮発性記憶媒体、内部メモリを含む。この不揮発性記憶媒体にはオペレーティングシステム、コンピュータプログラム、データベースが記憶される。この内部メモリは、不揮発性記憶媒体中のオペレーティングシステムとコンピュータプログラムの実行のための環境を提供する。このコンピュータ機器のデータベースは、映像データ等のデータを記憶する。このコンピュータ機器のネットワークインターフェースは、外部の端末とネットワークを介して接続して通信するためのものである。このコンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されることで、映像再生速度の制御方法を実現する。
【0107】
図13に示す構造が、本開示の技術案に係る一部の構造を示すブロック図であり、本開示の技術案がその中のコンピュータ機器に応用されることを限定するためのものではなく、具体的なコンピュータ機器としては図面に示す部品より多いまたは少ない部品、または一部の部品の組み合わせを含むか、またはそれと異なる部品配置であることができることは当業者が理解できることである。
【0108】
一実施例において、メモリとプロセッサとを含むコンピュータ機器を提供し、メモリにコンピュータプログラムが記憶され、このプロセッサがコンピュータプログラムを実行する場合、速度調節命令を受信するステップと、速度調節命令と時間長との間の対応関係に応じて、前記速度調節命令に対応する第1時間長を決定するステップと、前記第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得するステップと、前記第3映像データの再生時間長である第2時間長に基づいて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、再生画面に前記第1映像データの再生画面と前記第2映像データの再生画面とを含む第3映像データを得るステップと、を実現する。
【0109】
上記実施例によるコンピュータ機器は、その実現原理や技術効果が上記方法実施例に類似するため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0110】
一実施例において、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムはプロセッサによって実行される時に、速度調節命令を受信するステップと、速度調節命令と時間長との間の対応関係に応じて、前記速度調節命令に対応する第1時間長を決定するステップと、前記第1時間長に基づいて、画像収集装置を介して第1映像データを取得するステップと、前記第3映像データの再生時間長である第2時間長に基づいて、前記第1映像データと第2映像データに合成処理を行って、再生画面に前記第1映像データの再生画面と前記第2映像データの再生画面とを含む第3映像データを得るステップと、を実現する。
【0111】
上記実施例によるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、その実現原理や技術効果が上記方法実施例に類似するため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0112】
上記方法実施例中のプロセスの全部または一部を、コンピュータプログラムによって関連するハードウェアに完成するように命令することができ、上記コンピュータプログラムは不揮発性コンピュータ読み取り可能な取記憶媒体に記憶されることができ、このコンピュータプログラムが実行される時、上述した各方法実施例のプロセスを含むことができる。ここで、本開示による各実施例で利用されたメモリ、記憶、データベースまたは他の媒体に対する全ての引用は、いずれも不揮発性及び/または揮発性メモリを含むことができる。不揮発性メモリとしては、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的にプログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)またはフラッシュメモリーを含むことができる。揮発性メモリとしては、ランダムアクセスメモリ(RAM)または外部キャッシュメモリを含むことができる。RAMは、例えばスタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、2倍データレートSDRAM(DDRSDRAM)、強化型SDRAM(ESDRAM)、同期リンク(Synchlink) DRAM(SLDRAM)、メモリバス(Rambus)直接RAM(RDRAM)、直接メモリバス動的RAM(DRDRAM)、及びメモリバス動的RAM(RDRAM)等であることができるが、これらに限定されることはない。
【0113】
以上の実施例の各技術特徴は任意に組み合わせることができ、説明を簡略化するために、上記実施例における各技術特徴の組み合わせの全部を説明していないが、これらの技術特徴の組み合わせが矛盾しない限り、本明細書の記載範囲に含まれると見なすべきである。
【0114】
上述した実施例は本開示の幾つかの実施形態を示し、具体的に詳細に説明したが、本開示の保護範囲がこれらに限定されると解釈してはいけない。ここで、本開示の構想を離脱せずに当業者は幾つかの変形や改善が可能であり、これらはすべて本開示の保護範囲に含まれる。よって、特許請求の範囲に基づいて本開示の保護範囲を決定しなければならない。
【国際調査報告】