(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(54)【発明の名称】教育用ゴルフクラブ
(51)【国際特許分類】
A63B 69/36 20060101AFI20220112BHJP
【FI】
A63B69/36 501B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021547017
(86)(22)【出願日】2019-10-15
(85)【翻訳文提出日】2021-04-20
(86)【国際出願番号】 KR2019013462
(87)【国際公開番号】W WO2020101184
(87)【国際公開日】2020-05-22
(31)【優先権主張番号】10-2018-0139199
(32)【優先日】2018-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521169538
【氏名又は名称】チャエ、ビョン ゴン
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】チャエ、ビョン ゴン
(57)【要約】
本発明は、シャフトとヘッドとから構成された教育用ゴルフクラブであって、前記シャフトの内部に重さ増強手段が配備されたことを特徴とする。これにより、ゴルフクラブの重さまたは長さなどを練習者の身長または年齢に応じて対応するように調節可能な構成を通じて、汎用的な利用が可能な教育用ゴルフクラブを提供することができる。また、ゴルフボールの打撃に際して、実際にゴルフに際して発生する打音をシャフトから発生させるように構成して、ゴルフの練習及び教育に当たって興味を誘発することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトとヘッドとから構成された教育用ゴルフクラブであって、
前記シャフトの内部に重さ増強手段が配備されたことを特徴とする、
教育用ゴルフクラブ。
【請求項2】
前記重さ増強手段は、前記シャフトの下部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の教育用ゴルフクラブ。
【請求項3】
前記重さ増強手段は、前記シャフトの内部に形成される第1のスペース部と、前記第1のスペース部に充填される重量体と、を有するように設けられることを特徴とする請求項2に記載の教育用ゴルフクラブ。
【請求項4】
前記重量体は、合成樹脂、金属、木材または石材のうちのいずれか一つの材質から作製されることを特徴とする請求項3に記載の教育用ゴルフクラブ。
【請求項5】
前記シャフトは、グラフェン、合成樹脂または金属のうちのいずれか一つの材質から作製され、前記ヘッドは、シリコン、合成樹脂または金属のうちのいずれか一つの材質から作製されることを特徴とする請求項1に記載の教育用ゴルフクラブ。
【請求項6】
前記シャフトは、多数本の丸棒間の締結を通じて設けられて長さが調節可能であり、前記シャフトの外周面または内周面には、教育用ゴルフクラブの全重量を調整するための複数の溝が形成されることを特徴とする請求項1に記載の教育用ゴルフクラブ。
【請求項7】
前記教育用ゴルフクラブは、前記重さ増強手段の下部に配置される打音発生手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の教育用ゴルフクラブ。
【請求項8】
前記打音発生手段は、前記シャフトの内部に形成される第2のスペース部と、前記第2のスペース部の内部において移動する衝突体と、を有するように設けられ、前記第2のスペース部の一方の面には、前記衝突体との衝突に際して打音を発生させる衝突突起が形成され、前記打音発生手段は、教育用ゴルフクラブのスイングに際して、前記衝突体の移動速度を増加させる弾性部材をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の教育用ゴルフクラブ。
【請求項9】
前記第2のスペース部には、予め設定された比重を有する流動性液体が充填されることを特徴とする請求項8に記載の教育用ゴルフクラブ。
【請求項10】
前記シャフトとヘッドは、一体にまたは着脱自在に設けられ、前記シャフトとヘッドが着脱自在に設けられる場合、前記シャフトの下端部にはねじ溝が形成され、前記ヘッドには、前記ねじ溝と対応して係合されるねじ山が形成され、前記ねじ溝とねじ山は、前記ヘッドの打撃面の方向に締結されるように形成されて、スイングに際してヘッドとシャフトとの分離を防ぐことを特徴とする請求項1に記載の教育用ゴルフクラブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、教育用ゴルフクラブに関する。
【背景技術】
【0002】
最近の生活の質の向上には目を見張るものがあり、これに伴い、ゴルフスポーツへの関心がますます高まりつつあり、これに応じて、ゴルフクラブなどのゴルフ用品へのニーズもまた大幅に増加しつつある。なお、これとともに、幼児や子供へのゴルフの教育も増加している。
【0003】
ゴルフクラブは、シャフト(shaft)、ヘッド(head)及びグリップ(grip)からなるが、このようなゴルフクラブは、ほとんどが成人用に製作されて高い値段を構成している。しかも、長さが長いため、幼児や子供が遊戯用または練習用に用いるのには適しておらず、ヘッドが金属材質から作製されているため、ともすれば安全事故が起こりがちである。
【0004】
上記のような問題を解消するために、最近では、幼児や子供のためのゴルフクラブが開発されて利用されており、このような子供用ゴルフクラブは、プラスチックなどの合成樹脂から作製されて安全性を高めている。しかし、従来のプラスチック製のゴルフクラブは、単におもちゃのレベルで作製されるが故に、衝撃により損傷され易いだけではなく、子供用金属性のゴルフクラブがあるとはいえ、ゴルフボールを打撃する場合にゴルフボールの飛距離が短いため興味を感じることができず、その結果、幼児や子供が嫌気を起こし易く、成人用に作製されたゴルフボールを幼児や子供が打撃することは子供の身体に無理を与えてしまうため、ゴルフを体系的に練習する用途には不向きであるという問題がある。
【0005】
また、プラスチック製のゴルフクラブは、材質の特性からみて、実際感が足りないためゴルフへの欲求の充足や素質の開発用に用いるのにも限界がある。
【0006】
従来の子供用ゴルフクラブに対する例として、大韓民国公開特許公報第2004-0083189号に開示されている玩具用ゴルフクラブが挙げられる。このゴルフクラブは、アルミニウム製のクラブヘッドと、一方の側はクラブヘッドに結合され、他方の側はハンドルがパッキングされたシャフトと、からなるものである。
【0007】
上記のような構造を有する玩具用ゴルフクラブは、子供が現実感にあふれるスポーツとしてゴルフ遊びを楽しむことができるというメリットはあるものの、クラブヘッドが硬質のアルミニウム材質から作製されることにより、まだ慎重さや用心深さが足りない幼児や子供が使用するには安全性において問題が潜んでいることはもちろんのこと、普及用に用いるには製造コストがかなり高くつくというデメリットがある。
【0008】
因みに、ゴルフに関する基礎的な知識がない幼児や子供は、ゴルフボールを打撃するに当たって、ゴルフボールをクラブヘッドに正確に打ち当てる練習が必要であるが、従来の玩具用ゴルフクラブは、単に成人用ゴルフクラブを幼児用や子供用に縮小したものに過ぎず、このため、ゴルフ練習を体系的に行い難いという問題がある。
【0009】
したがって、本出願人は、大韓民国登録特許公報第10-1700644号(子供用ゴルフクラブ)を出願し且つ登録してた。この先行技術は、ゴルフボールの打撃点を正確に練習できるように案内する構成要素が備えられたゴルフクラブに関するものであるが、ゴルフクラブの重さまたは長さなどを練習者に対応するように調節する構成要素が不十分であるという問題があり、ゴルフボール及びヘッドがシリコン材質から作製されて、ゴルフボールの打撃に際して、実際にゴルフに際して発生する打音が発生しないため、練習及び教育に際して興味を誘発するのに限界があるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】KR10-2004-0083189A
【特許文献2】KR10-2008-0104586A
【特許文献3】KR10-2009-0087318A
【特許文献4】KR10-1080443B1
【特許文献5】KR10-1088208B1
【特許文献6】KR10-1700644B1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記の諸問題を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、ゴルフクラブの重さまたは長さなどを練習者の身長または年齢に応じて対応するように調節可能な構成要素を備える教育用ゴルフクラブを提供するところにある。
【0012】
本発明の他の目的は、ゴルフボールの打撃に際して、実際にゴルフに際して発生する打音をシャフトから発生させるように構成して、ゴルフの練習に際して、同じスイング姿勢を一定に保つように姿勢に焦点を当ててゴルフの興味を誘発することのできる教育用ゴルフクラブを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の諸目的は、本発明に従い、シャフトとヘッドとから構成された教育用ゴルフクラブであって、前記シャフトの内部に重さ増強手段が配備される教育用ゴルフクラブにより達成可能である。
【0014】
ここで、前記重さ増強手段は、前記シャフトの下部に設けられてもよい。
【0015】
また、前記重さ増強手段は、前記シャフトの内部に形成される第1のスペース部と、前記第1のスペース部に充填される重量体と、を有するように設けられてもよい。
【0016】
ここで、前記重量体は、合成樹脂、金属、木材または石材のうちのいずれか一つの材質から作製されてもよい。
【0017】
さらに、前記シャフトは、グラフェン、合成樹脂または金属のうちのいずれか一つの材質から作製されてもよい。
【0018】
ここで、前記ヘッドは、シリコン、合成樹脂または金属のうちのいずれか一つの材質から作製されてもよい。
【0019】
一方、前記シャフトは、多数本の丸棒間の締結を通じて設けられて長さが調節可能になっていてもよい。
【0020】
さらにまた、前記シャフトの外周面または内周面には、教育用ゴルフクラブの全重量を調整するための複数の溝が形成されてもよい。
【0021】
一方、前記教育用ゴルフクラブは、前記重さ増強手段の下部に配置される打音発生手段をさらに備えていてもよい。
【0022】
ここで、前記打音発生手段は、前記シャフトの内部に形成される第2のスペース部と、前記第2のスペース部の内部において移動する衝突体と、を有するように設けられてもよい。
【0023】
また、前記第2のスペース部の一方の面には、前記衝突体との衝突に際して打音を発生させる衝突突起が形成されてもよい。
【0024】
さらに、前記第2のスペース部には、予め設定された比重を有する流動性液体が充填されてもよい。
【0025】
さらにまた、前記打音発生手段は、教育用ゴルフクラブのスイングに際して、前記衝突体の移動速度を増加させる弾性部材をさらに備えていてもよい。
【0026】
一方、前記シャフトとヘッドは、一体にまたは着脱自在に設けられてもよい。
【0027】
ここで、前記シャフトとヘッドが着脱自在に設けられる場合、前記シャフトの下端部にはねじ溝が形成され、前記ヘッドには、前記ねじ溝と対応して係合されるねじ山が形成される。
【0028】
また、前記ねじ溝とねじ山は、前記ヘッドの打撃面の方向に締結されるように形成されて、スイングに際してヘッドとシャフトとの分離を防ぐようになっていてもよい。
【発明の効果】
【0029】
本発明により、ゴルフクラブの重さまたは長さなどを練習者の身長または年齢に応じて対応するように調節可能な構成を通じて、汎用的な利用が可能な教育用ゴルフクラブを提供することができる。
【0030】
また、ゴルフボールの打撃に際して、実際にゴルフに際して発生する打音をシャフトから発生させるように構成して、ゴルフの練習及び教育に当たって興味を誘発することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明に係る教育用ゴルフクラブの外部の構成要素及び内部の構成要素が示されている分解図である。
【
図2】本発明に係る教育用ゴルフクラブの組立て状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付図面に基づいて、本発明の構成について詳しく説明する。
【0033】
説明に先立って、関連する公知の技術についての具体的な説明が本発明の要旨を余計に曖昧にする虞があると認められる場合にはその詳細な説明を省略する。また、明細書の全般に亘って、ある構成要素が他の構成要素と「締結」されているとか、「結合」されているとか、「係合」されているとか、と言及された場合、前記ある構成要素が前記他の構成要素に直接的に締結されたり締結されたり結合されたりしてもよいが、特に断りのない限り、これらの途中にある他の構成要素を介して締結されたり締結されたり結合されたりしてもよいものと理解されるべきである。
【0034】
すなわち、この明細書及び特許請求の範囲に用いられた用語は、辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者は、自分の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に踏まえて、本発明の技術的な思想に見合う意味と概念として解釈されなければならない。
【0035】
よって、この明細書に記載の実施形態及び図面に示されている構成は、本発明の好適な実施形態に過ぎないものであり、本発明の技術的な思想をいずれも表現するものではないため、本発明の出願時点においてこれらに代替できる様々な均等物と変形例があり得るということを理解しなければならない。
【0036】
図1は、本発明に係る教育用ゴルフクラブの外部の構成要素及び内部の構成要素が示されている分解図であり、
図2は、本発明に係る教育用ゴルフクラブの組立て状態を示す図である。
【0037】
図1及び
図2を参照する。本発明に係る教育用ゴルフクラブは、シャフト100とヘッド200とから構成され、前記シャフト100の内部に重さ増強手段110及び打音発生手段120を備えるように設けられる。
【0038】
シャフトは、ゴルフクラブの長手方向に従う胴体の役割を果たす構成要素であって、一体に設けられてもよく、
図1でのように、シャフト100は、多数本の丸棒100a、100b、100c間の締結を通じて設けられて長さが調節可能なようになっていてもよい。
【0039】
ここで、シャフト100は、様々な材質から作製されてもよく、炭素素材であるグラフェン(Graphene)、プラスチック素材の合成樹脂または金属のうちのいずれか一つの材質が選択されてもよく、素材や材質は、ゴルフクラブの用途に適するように種々に選択可能である。
【0040】
また、シャフト100の外周面または内周面には、教育用ゴルフクラブの全重量を調整するための複数の溝115が形成されてもよく、このようにして形成される溝115の位置、形成深さなどもまた、ゴルフクラブの用途に適するように種々に設定可能である。
【0041】
本発明に係る教育用ゴルフクラブは、様々なスペックを有するように規格化されて設けられる丸棒100a、100b、100c及び溝115といった構成要素を用いて、基本的な長さの調整と重量の調整を実現することになる。
【0042】
一方、ヘッド200は、シリコン、合成樹脂または金属のうちのいずれか一つの材質から作製されてもよい。
【0043】
教育用ゴルフクラブのシャフト100がグラフェンから作製され、ヘッド200がシリコンなどの軽量材質から作製される場合、すべての構成要素が金属材質から作製される実際のゴルフクラブとは重量において違いが出、このような重量の違いは、ゴルフ練習の効率を低下させる原因となる。したがって、本発明においては、重さ増強手段110をシャフト100の内部に配置して、教育用ゴルフクラブの重量が実際のゴルフクラブの重量と略同くなるように設定して、ゴルフ練習の効率性を増大させている。
【0044】
重さ増強手段110は、本発明の特徴的な構成要素であって、
図1でのように、第1のスペース部111と、重量体113と、から構成される。
【0045】
ここで、重さ増強手段110は、全体のシャフト100の長さを基準としてシャフト100の下部に設けられてもよく、シャフトの内部に形成される第1のスペース部111と、前記第1のスペース部111に充填される重量体113と、を有するように設けられてもよい。
【0046】
ここで、前記重量体113は、シャフト100の重さを増加させることにより、教育用ゴルフクラブの重さがまるで実際のゴルフクラブの重さと略同じであるかのように感じさせる役割を果たす。前記重量体113は、様々な材質から作製されてもよく、好ましくは、合成樹脂、金属、木材または石材のうちのいずれか一つの材質から作製されてもよい。
【0047】
前述したように、第1のスペース部111に充填される重量体113は、様々な重さに設定された規格化済みの色々な製品のうち、使用者が適したものを選んで用いてもよく、構造の変更を通じて、第1のスペース部111を開閉可能なように構成して、使用者が重量体113を選択的に充填及び除去するように実現してもよい。
【0048】
一方、本発明に係る教育用ゴルフクラブは、前記重さ増強手段110の下部に配置される打音発生手段120をさらに備えていてもよい。
【0049】
前記打音発生手段120は、本発明の他の特徴的な構成要素であって、ゴルフボールの打撃に際して、実際にゴルフに際して発生する打音をシャフト100から発生させるように構成することにより、ゴルフの練習及び教育に当たって興味を誘発する役割を果たす。
【0050】
ここで、前記打音発生手段120は、前記シャフト100の内部に形成される第2のスペース部121と、前記第2のスペース部121の内部において移動する金属性の衝突体123と、を有するように設けられてもよく、前記第2のスペース部121の一方の面には、前記衝突体123と衝突するときに打音を発生させる金属性の衝突突起125が形成されてもよい。
【0051】
すなわち、教育用ゴルフクラブのスイングに際して、前記第2のスペース部121の内部に印加される重力及び加速度により前記衝突体123が衝突突起125にぶつかり、このような衝突を通じて打音が発生するのである。
【0052】
また、前記打音発生手段120は、教育用ゴルフクラブのスイングに際して、前記衝突体123の移動速度を増加させる弾性部材(図示せず)をさらに備えていてもよく、前記弾性部材は、前記第2のスペース部121の上部または下部に配設されるバネ及び胴体を有するように設けられて、ゴルフクラブの移動速度が最も速い瞬間(打撃瞬間)において保存された弾性力が衝突体123に印加されるように構成されてもよい。
【0053】
さらに、前記第2のスペース部121には、予め設定された比重を有する流動性液体(図示せず)が充填されてもよく、流動性液体は、ゴルフクラブの利用に際してテイクバック動作またはスイング後の動作において発生する衝突体123の移動を抑制したり防止したりして、ゴルフボールの打撃に際してのみ音を発生させるための補助的な構成要素として採択されてもよい。
【0054】
併せて、前記打音発生手段120から発生した音が外部に円滑に伝わるように、前記シャフト100の設定されたスペース(第2のスペース部など)に音が放出される複数の通孔が形成されてもよい。
【0055】
一方、本発明に係る教育用ゴルフクラブは、シャフト100とヘッド200とが一体に設けられてもよく、シャフト100とヘッド200との分離及び結合が行われるように着脱自在に設けられてもよい。
【0056】
ここで、前記シャフト100とヘッド200とが着脱自在に設けられる場合、前記シャフトの下端部にはねじ溝(図示せず)が形成され、前記ヘッドには、前記ねじ溝と対応して係合されるねじ山(図示せず)が形成され、前記ねじ溝とねじ山は、前記ヘッドの打撃面の方向に締結されるように形成されて、スイングに際してのヘッドとシャフトとの分離を防ぐように設けられてもよい。
【0057】
すなわち、シャフト100とヘッド200とが形成するねじ山とねじ溝との締結方向をスイングに際してヘッドの打撃面の方向に設計することにより、繰り返し的なスイング動作においてもシャフト100とヘッド200とが持続的に締結される方向に力が印加されるので、ヘッドとシャフトとの分離に起因する安全事故の発生を源泉的に防ぐことができるのである。
【0058】
一方、把持部分を構成するグリップの材質は、ゴム、シリコン、合成樹脂、EVAまたは圧縮スポンジであってもよく、教育用ゴルフクラブとマッチングされて上市される教育用ゴルフボールは、ゴム、合成樹脂、シリコンまたは圧縮スポンジから作製されてもよい。この場合、ゴルフボールの内部にも重量部(金属、木材または石材など)を配置して、使用者の年齢、身長、身体条件などに見合うように様々な重量を有するゴルフボールを提供することができる。
【0059】
前述したように、本発明に係る教育用ゴルフクラブは、ゴルフクラブの重さまたは長さなどを練習者の身長または年齢に応じて対応するように調節可能な構成を通じて、汎用的な利用が可能である。
【0060】
また、ゴルフボールの打撃に際して、実際にゴルフに際して発生する打音をシャフトから発生させるように構成して、ゴルフの練習及び教育に当たって興味を誘発することができる。
【0061】
以上、本発明については、限定された実施形態と図面により説明されたが、本発明の技術的な思想はこれらに何ら限定されるものではなく、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者により、本発明の技術的な思想と特許請求の範囲の均等な範囲内において様々な修正及び変形を加えて実施することが可能であるということはいうまでもない。
【符号の説明】
【0062】
100 シャフト
100a、100b、100c 丸棒
110 重さ増強手段
111 第1のスペース部
113 重量体
115 溝
120 打音発生手段
121 第2のスペース部
123 衝突体
125 衝突突起
200 ヘッド
【国際調査報告】