(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(54)【発明の名称】ケーブルタイ
(51)【国際特許分類】
H02G 3/32 20060101AFI20220112BHJP
H02G 3/30 20060101ALI20220112BHJP
F16B 2/08 20060101ALI20220112BHJP
F16B 43/00 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
H02G3/32
H02G3/30
F16B2/08 B
F16B2/08 S
F16B43/00 B
F16B2/08 U
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021547022
(86)(22)【出願日】2019-10-21
(85)【翻訳文提出日】2021-04-20
(86)【国際出願番号】 KR2019013801
(87)【国際公開番号】W WO2020085730
(87)【国際公開日】2020-04-30
(31)【優先権主張番号】10-2018-0125724
(32)【優先日】2018-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521168863
【氏名又は名称】パク、ギョン ホ
【氏名又は名称原語表記】PARK,Kyoung Ho
【住所又は居所原語表記】2F,3,Sinbu 2-gil,Dongnam-gu Cheonan-si,Chungcheongnam-do 31125,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】パク、ギョン ホ
【テーマコード(参考)】
3J022
3J034
5G363
【Fターム(参考)】
3J022DA11
3J022EA42
3J022EB14
3J022EC14
3J022EC22
3J022FB07
3J022FB12
3J022GB45
3J022GB56
3J034BA03
3J034BA09
3J034BA19
5G363AA07
5G363AA16
5G363BA01
5G363DA12
5G363DA13
5G363DA15
5G363DA16
5G363DB03
5G363DB06
5G363DB40
5G363DC02
(57)【要約】
電線束及び束ねられた電線が遊動しないように壁体に固定するケーブルタイに関し、一方の面の長手方向に沿って係止突起が形成された締結部と、前記締結部の端部に一体で形成され、正面中央に締結部の自由端が通過する挿入孔が貫通形成され、前記挿入孔内の下部に締結部の係止突起が固定されるように係止爪が形成されたヘッド部と、前記ヘッド部の周面に一体で延長形成された連結部と、前記連結部の先端部に形成され、周面が円形、四角形、多角形のうちのいずれか一つの形状に形成されたフランジ、前記フランジの中央部位に穿孔されたボルト締結孔、及び前記ボルト締結孔が形成された前記フランジの内周面に沿って、歯付ワッシャの構造のように、三角錐状、長方形状、半円形状、多角形状のうちのいずれか一つの形状に突出形成された複数個のボルト緩み止め突起を含むボルト締結部とを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の面の長手方向に沿って係止突起が形成された締結部と、
前記締結部の端部に一体で形成され、正面中央に締結部の自由端が通過する挿入孔が貫通形成され、前記挿入孔内の下部に締結部の係止突起が固定されるように係止爪が形成されたヘッド部と、
前記ヘッド部の周面に一体で延長形成された連結部と、
前記連結部の先端部に形成され、周面が円形、四角形、多角形のうちのいずれか一つの形状に形成されたフランジ、前記フランジの中央部位に穿孔されたボルト締結孔、及び前記ボルト締結孔が形成された前記フランジの内周面に沿って、歯付ワッシャの構造のように、三角錐状、長方形状、半円形状、多角形状のうちのいずれか一つの形状に突出形成された複数個のボルト緩み止め突起を含むボルト締結部と、で構成された
ことを特徴とするケーブルタイ。
【請求項2】
前記連結部には、ボルトの締結間隔を調節可能なように、複数個のボルト間隔調節通孔が一定間隔で離隔して穿孔された
請求項1に記載のケーブルタイ。
【請求項3】
前記ボルト緩み止め突起は、フランジの厚さと同じであり、または段付きをなして薄い厚さで形成された
請求項1に記載のケーブルタイ。
【請求項4】
前記締結部には、少なくとも一つのボルト締結補助孔が穿孔された
請求項1に記載のケーブルタイ。
【請求項5】
一方の面の長手方向に沿って係止突起が数多く形成された締結部と、この締結部の端部に一体で形成され、正面中央に締結部の自由端が通過する挿入孔が貫通形成され、この挿入孔内の下部には、締結部の係止突起が固定されるように係止爪が形成されたヘッド部と、で構成されたケーブルタイにおいて、
前記ヘッド部には、周面が円形、四角形、多角形のうちのいずれか一つの形状に形成されたフランジと、前記フランジの中央部位に穿孔されたボルト締結孔と、前記ボルト締結孔が形成された前記フランジの内周面に沿って、歯付ワッシャの構造のように、三角錐状、長方形状、半円形状、多角形状のうちのいずれか一つの形状に突出形成された複数個のボルト緩み止め突起と、を含むボルト締結部で構成された
ことを特徴とするケーブルタイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線の整理の際に使われるケーブルタイに関し、さらに詳しくは、電線束及び束ねられた電線が遊動しないように壁体に固定するケーブルタイに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ケーブルタイ(cable tie)は、コンピュータ、テレビ、冷蔵庫等のような家電製品の内部に連結される電線はもとより、各種の通信線等のようなケーブルを一束に束ねて固定させることにより、適正位置に揃えて整理するときに多く用いられる。
【0003】
通常のケーブルタイは、
図1及び
図2に示すように、一方の面の長手方向に沿って係止突起1が数多く形成された締結部2と、この締結部2の端部に一体で形成され、正面の中央に締結部2の自由端が通過する挿入孔3が貫通形成され、この挿入孔3内の下部には、締結部2の係止突起1が固定されるように係止爪4が形成されたヘッド部5と、からなっている。
【0004】
ところが、従来のケーブルタイは、電線Wの外部を束ねて電線を揃えて整頓することは問題ないが、整頓された電線Wにおいて、使用者の引っ張りや風等による外力により遊動が発生したとき、電線Wが遊動しないように固定する役割は行わないため、電線Wを完全に固定できないという問題点があった。
【0005】
すなわち、従来のケーブルタイは、複数本の電線Wを一束に束ねる役割を行うが、電線Wを壁体に固定させて電線が遊動しないようにする役割は行わないため、電線Wの遊動時、電線の端部に結合された端子まで遊動されてしまい、短絡を生じることにより、接続不良の原因になるという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、数本の電線が一つに束ねられた状態で、電線を壁体のような固定部位にボルトを用いて固定させることにより、電線が引っ張られる外力が発生しても、堅固な配置状態を維持することができるようにしたケーブルタイを提供することを目的とする。
【0007】
本発明の他の目的は、壁体に締結されたボルトが、ボルト緩み止め突起により、安定した設置状態を維持することができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明は、一方の面の長手方向に沿って係止突起が形成された締結部と、前記締結部の端部に一体で形成され、正面中央に締結部の自由端が通過する挿入孔が貫通形成され、前記挿入孔内の下部に締結部の係止突起が固定されるように係止爪が形成されたヘッド部と、前記ヘッド部の周面に一体で延長形成された連結部と、前記連結部の先端部に形成され、周面が円形、四角形、多角形のうちのいずれか一つの形状に形成されたフランジ、前記フランジの中央部位に穿孔されたボルト締結孔、及び前記ボルト締結孔が形成された前記フランジの内周面に沿って、歯付ワッシャの構造のように、三角錐状、長方形状、半円形状、多角形状のうちのいずれか一つの形状に突出形成された複数個のボルト緩み止め突起を含むボルト締結部と、を含む。
【0009】
前記連結部には、ボルトの締結間隔を調節可能なように、複数個のボルト間隔調節通孔が一定間隔で離隔して穿孔される。
【0010】
前記ボルト緩み止め突起は、フランジの厚さと同じであり、または段付きをなして薄い厚さで形成される。
【0011】
前記ボルト緩み止め突起は、三角錐状、長方形状、半円形状、多角形状のうちのいずれか一つの形状で構成される。
【0012】
前記締結部には、少なくとも一つのボルト締結補助孔が穿孔される。
【0013】
また、一方の面の長手方向に沿って係止突起が数多く形成された締結部と、この締結部の端部に一体で形成され、正面中央に締結部の自由端が通過する挿入孔が貫通形成され、この挿入孔内の下部には、締結部の係止突起が固定されるように係止爪が形成されたヘッド部と、で構成されたケーブルタイにおいて、前記ヘッド部には、周面が円形、四角形、多角形のうちのいずれか一つの形状に形成されたフランジと、前記フランジの中央部位に穿孔されたボルト締結孔と、前記ボルト締結孔が形成された前記フランジの内周面に沿って、歯付ワッシャの構造のように、三角錐状、長方形状、半円形状、多角形状のうちのいずれか一つの形状に突出形成された複数個のボルト緩み止め突起と、を含むボルト締結部を含む。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施形態に係るケーブルタイは、数本の電線が一つに束ねられた状態で、電線を壁体のような固定部位にボルトを用いて固定させることにより、電線が引っ張られる外力が発生しても、堅固な配置状態を維持することができるので、電線整理の便宜性及び安全性を増大させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図2】従来のケーブルタイを用いて電線が束された状態を示す例示図。
【
図3】本発明の実施形態に係るケーブルタイを示す斜視図。
【
図4】本発明の実施形態に係るケーブルタイの一部分を拡大して示す例示図。
【
図5】本発明の実施形態に係るケーブルタイを用いて電線が束ねられたり固定されたりする状態を示す斜視図。
【
図6】本発明の実施形態に係るケーブルタイを用いて電線が束ねられたり固定されたりする状態を示す側面図。
【
図7】本発明の実施形態に係るケーブルタイの他の実施形態を示す例示図。
【
図8】本発明の実施形態に係るケーブルタイのまた他の実施形態を示す例示図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付した図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳述する。まず、各図面の構成要素に参照符号を付け加えるにあたって、同じ構成要素については、たとえ、他の図面上に表示されているとしても、できるだけ同じ符号を付けている。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知の構成または機能についての具体的な説明が、本発明の要旨を不明にし得ると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。さらに、以下、本発明の好適な実施形態について説明するが、本発明の技術的思想は、これに限定されたり制限されたりせず、当業者により変形され、多様に実施され得ることはもちろんである。
【0017】
図3は、本発明の実施形態に係るケーブルタイを示す斜視図であり、
図4は、本発明の実施形態に係るケーブルタイの一部分を拡大して示す例示図であり、
図5は、本発明の実施形態に係るケーブルタイを用いて電線が束ねられたり固定されたりする状態を示す斜視図であり、
図6は、本発明の実施形態に係るケーブルタイを用いて電線が束ねられたり固定されたりする状態を示す側面図であり、
図7は、本発明の実施形態に係るケーブルタイの他の実施形態を示す例示図であり、
図8は、本発明の実施形態に係るケーブルタイのまた他の実施形態を示す例示図である。
【0018】
図示のように、本発明の実施形態に係るケーブルタイ100は、締結部20と、締結部20に一体で構成されたヘッド部50と、ヘッド部50から一体で延長構成された連結部60と、連結部60の先端部に形成されたボルト締結部70と、を含む。
【0019】
締結部20は、合成樹脂を素材として射出構成されたものであって、一定の幅を維持して平らな棒状で構成される。締結部20の一面には、多数個の係止突起10が数多く配列されており、下端部には、係止突起10が形成されない自由端(図示せず)が構成されている。係止突起10の場合、ラチェット突起のように一定の勾配を維持して配列されている。
【0020】
締結部20の中央の下端部位には、ボルト締結補助孔22が一定間隔ごとに穿孔されてもよい。ボルト締結補助孔22の場合、必ずしも穿孔されるものではなく、設計事項によって締結部20に形成されたり省略されたりしてもよい。
【0021】
締結部20の端部には、ヘッド部50が一体で構成されている。ヘッド部50には、締結部20の自由端が通過するように挿入孔30が貫通形成されている。この挿入孔30の下部には、締結部の係止突起10が固定されるように係止爪40が形成されている。
【0022】
したがって、締結部20を用いて電線の外面を取り囲んでから、締結部20の先端部をヘッド部の挿入孔30に挟み込めば、挿入孔30の下部に形成された係止爪40が、締結部20の外面に形成された係止突起10に係止されるとともに、締結部20が一方向にのみ挟み込んで固定されるように構成される。
【0023】
このような締結部20とヘッド部50の構成は、現在、市販されている通常のケーブルタイの構造であり、このような構造が、本発明のケーブルタイ100にも適用されることはもちろんである。
【0024】
一方、本発明の実施形態では、ヘッド部50の外側に連結部60とボルト締結部70が一体で延長形成されたことを技術的特徴とする。
【0025】
連結部60は、ヘッド部50から、締結部20と同一の軸線を維持して一体で延長形成される。連結部60の場合、暗所でも連結部を認識し易くするために、異なる色で製造されてもよい。
【0026】
このとき、連結部60の厚さは、締結部20の厚さと同じ厚さを有するように製造されてもよく、幅もまた、締結部20と同じ厚さを有するように構成されてもよい。
【0027】
連結部60の長さは、ケーブルタイ100の全体規格により異なるが、例えば、締結部20の長さが300mmである場合、連結部60の長さは、30mmであり、締結部20の長さが500mmであり、連結部60の長さは、50mmとなってもよい。
【0028】
すなわち、連結部60の長さは、締結部20の長さに比べて、約1/10を維持するように構成されてもよいが、これは、実施形態であるだけで、必ずしも締結部20の1/10を維持するように製造されるものではなく、連結部60の長さが20mm以上になれば、連結部60を少ない力でも撓んで曲げることができるので、連結部60の位置及び方向を便利に調節することができるようになる。
【0029】
したがって、本発明の実施形態では、連結部60の長さが約20~50mmを維持するように製造されてもよいが、締結部20の長さにより、連結部60の長さが可変され得ることはもちろんである。
【0030】
また、連結部60には、複数個のボルト間隔調節通孔62が一定間隔ごとに穿孔されてもよい。ボルト間隔調節通孔62は、連結部を壁体や別途の構造物に密着させた後、電線の遊動が最も発生しない位置にあるボルト間隔調節通孔62にボルトを締結することができるように補助的に穿孔されたものである。
【0031】
また、連結部60の場合、図示してはいないが、ヘッド部50から少なくとも一つが延長されるように構成されてもよい。すなわち、連結部60の幅が締結部20の幅に比べて1/2を維持するようにして、一対で構成されてもよい。これは、ケーブルタイ100を壁体に固定させるとき、電線の重さがかなり重い場合、連結部60を用いた電線の固定力をさらに増大させるように構成するためである。
【0032】
連結部60が一対で構成された場合は、連結部60の先端部にも、それぞれのボルト締結部70が構成されてもよいことはもちろんである。
【0033】
ボルト締結部70は、
図6及び
図7に示すように、ボルト締結孔72と、円形、四角形、多角形のうちのいずれか一つの形状で形成されたフランジ74と、フランジ74の内面に沿って内側に突出形成されたボルト緩み止め突起76と、で構成される。
【0034】
ボルト締結部70は、ボルト締結孔72が1~10mmの直径で穿孔され、フランジ74は、5~20mmの直径で構成されてもよい。ボルト締結部のボルト締結孔72とフランジ74の直径は、結合されるボルトBの外径及びヘッドの直径に応じて製造されてもよく、上記した規格の場合は、ボルトBの規格により様々に製造されてもよいことはもちろんである。
【0035】
ここで、フランジ74の形状を様々に構成する理由は、ボルトのヘッド部分に一体で形成されたフランジワッシャ(図示せず)の形状に効率的に対応して締められるように構成したものであって、フランジワッシャの形状が円形である場合、フランジ74の形状が円形であるものを使い、フランジワッシャの形状が四角形や多角形である場合、これに対応して使うようにするためである。
【0036】
例えば、フランジワッシャの形状が円形である場合、ボルト締結孔72の形状とフランジの形状が四角形であるものを使えば、フランジワッシャの底面がフランジ74との接触面積が小さくなるので、大きな固定力を持ちにくくなる。
【0037】
したがって、フランジワッシャの形状と同じ形状のフランジを使えば、これらの接触面積がさらに大きくなるので、電線の重さがかなり重くても、電線をかなり有用に支持することができるようになる。
【0038】
また、フランジ74のボルト締結孔72には、締結されたボルトが振動のような震えにより分離されないように、ボルト緩み止め突起76が形成される。
【0039】
ボルト緩み止め突起76は、既に締結されたボルトが分離されないように、スプリングワッシャや歯付ワッシャのような役割を行わせるために、歯付ワッシャの構造を適用したものであって、三角錐状、長方形状、半円形状、多角形状のうちのいずれか一つの形状で構成される。
【0040】
すなわち、ボルト緩み止め突起76は、ボルト締結孔72の大きさに応じて、内側に突出する突起の数量及び長さが可変されてもよいが、最終的には、ボルト締結孔72にボルトが締結される過程で、ボルトのねじ山がボルト緩み止め突起76を食い込んでボルトの締結を完了することにより、ボルトが壁体に締結されてから、ポルト緩み止め突起76がねじ山の回転を制限して、ボルトの緩みが防止されるようにする役割を行うものである。
【0041】
このとき、ボルト緩み止め突起76は、フランジ74の厚さと比べるとき、同じ厚さを維持し、または一方からみて、段差が形成されるように薄い厚さで構成される。
【0042】
このようにボルト締結孔72にボルト緩み止め突起76が形成されれば、エアコンの室外機やモータが実装されて作動する各種の電気装置に、本発明のケーブルタイ100を設置しても、ボルトが容易に緩まないので、極めて安定した設置状態を維持することができるようになる。
【0043】
一方、本発明の他の実施形態では、図示してはいないが、ヘッド部50には、連結部60を省略し、ボルト締結孔72と内面にボルト緩み止め突起76が形成され、外面が半円形、四角形、多角形のうちのいずれか一つの形状で形成されたフランジ74が構成されたボルト締結部70を含むように構成してもよい。
【0044】
すなわち、連結部60は、ヘッド部50において省略されたまま、ボルト締結部70がヘッド部50に直接構成されるように構成してもよい。
【0045】
このようにボルト締結部70がヘッド部50の外側に一体で構成される場合は、電線の厚さが薄くて、取り囲むための電線の本数が1~2本のように小さい場合に適合する。
【0046】
以下では、本発明の実施形態に係るケーブルタイを用いて電線を束ねて固定する過程について、添付した図面を参照して説明する。
【0047】
図5及び
図6は、本発明の実施形態に係るケーブルタイ100を用いて電線を束ね、束ねられた電線を壁体に固定するために、ボルトをボルト締結部70に結合して固定したものを示したものである。
【0048】
図示のように、多数本の電線は、本発明のケーブルタイ100により束ねられた状態であり、連結部60が壁体に向かって曲がって壁体に密着してから、ボルト締結部70にボルトが結合されることにより、束ねられた電線が揃えて壁体に固定されるようになる。
【0049】
このとき、本発明のケーブルタイ100を用いて電線を束ねてから、ボルトをボルト締結部70に挟み込んで固定する場合、電線の重さがかなり重ければ、電線の全体を作業者が片手に持った状態で、ボルトを締結しなければならないので、作業性が落ちてしまう。
【0050】
したがって、最も便利に電線を壁体に固定する方法は、連結部60を撓めてボルト締結部70が壁体に密着するように配置させた状態で、ボルトをボルト締結孔72に合わせて締結し、締結部20で電線の外面を束ねてから、締結部20の先端部がヘッド部の挿入孔30を通過するように締結すれば、電線の重さがかなり重いとしても、電線を壁体に迅速に固定することができるようになる。
【0051】
このような固定方法に対して、ケーブルタイ100を用いて電線を先に束ねた後、ボルト締結部70を壁体に密着させた状態で、ボルトをボルト締結孔72に当てて締結することもできる。
【0052】
このように、ボルトを用いてケーブルタイ100を壁体に固定する方法は、作業者の選択により行われるが、ボルトの締結時、ボルト締結孔72にボルトの下端部を当てて締結する過程では、ボルト緩み止め突起76がボルトのねじ山に係止されるとともに、壁体に固定されるように結合されることにより、多数の電線束や管体等のように重量が比較的に大きな構造物を天井や垂直壁面に固定しても、ケーブルタイ100が切れることでなければ、ボルトが締結された状態をそのまま維持することができるようになる。
【0053】
このとき、ボルト締結部70にボルトを締結する過程で、壁体と電線との間の間隔が狭くなれば、連結部60の長さが不要に長過ぎると判断されることがある。
【0054】
この場合は、連結部60に形成されたボルト間隔調節通孔62のうち、最も適合した位置のものを選択して、ボルトを壁体に締結すればよい。
【0055】
本発明の実施形態では、ボルト間隔調節通孔62には、ボルト緩み止め突起76が形成されなかったものを示したが、必要に応じて、ボルト間隔調節通孔62ごとにボルト緩み止め突起76が形成されるように射出してもよいことはもちろんである。
【0056】
したがって、本発明の実施形態に係るケーブルタイ100は、電線の束ね及び電線の固定が便利に行われ、電線を天井に固定するときも、便利で安定的に電線を固定することができ、建物内外、事務室、車両内部、電気装置等の様々な場所と位置、及び各種の物品に効果的に設置して用いられ得る。
【0057】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で、様々な修正、変更及び置換が可能である。したがって、本発明に開示された実施形態及び添付した図面は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施形態及び添付した図面により、本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲により解析されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれる。
【国際調査報告】