(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(54)【発明の名称】油圧バッテリー
(51)【国際特許分類】
F03B 17/02 20060101AFI20220112BHJP
F03G 3/00 20060101ALI20220112BHJP
F03G 7/00 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
F03B17/02
F03G3/00 B
F03G7/00 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021547604
(86)(22)【出願日】2019-04-24
(85)【翻訳文提出日】2021-06-22
(86)【国際出願番号】 CA2019050522
(87)【国際公開番号】W WO2020082161
(87)【国際公開日】2020-04-30
(32)【優先日】2018-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CA
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521177120
【氏名又は名称】チェ イェンジュン
【氏名又は名称原語表記】CHE YANJUN
【住所又は居所原語表記】9404 Shoveller Drive Niagara Falls, Ontario L2H 0M2 CANADA
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ イェンジュン
【テーマコード(参考)】
3H074
【Fターム(参考)】
3H074AA10
3H074AA12
3H074BB11
3H074CC10
(57)【要約】
望まれる流体圧力勾配場に応じて、伝動装置が動力を出力するように駆動する方法を提供する。該方法は、流体中の伝動装置の異なる領域の所望の箇所に検知された圧力勾配場方向の変化が、伝動機構が往復移動するように駆動するステップを含む。該方法は、流体中において、伝動装置における遮断流体装置又は低密度流体空間により、流体圧力勾配場を構築するステップをさらに含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体圧力で物体/流体が移動するように駆動する方法であって、
流体内において、物体/流体が所望する移動方向の位置に低密度流体空間を設けるステップと、低密度流体空間内の低圧力に基づいて、物体/流体を決定して流体のポテンシャルエネルギー/運動エネルギーを取得するステップと、低密度流体空間と流体との間の流体圧力に基づいて、物体/流体を決定して、該移動方向の流体圧力差を取得するステップと、物体/流体により検知された流体圧力差に応じて、流体圧力に基づいて物体/流体を決定して動力を取得するステップとを含む、方法。
【請求項2】
物体/流体が流体のポテンシャルエネルギー/運動エネルギーを取得することは、別の物体又は装置又は1つの物体構造を利用することで実現される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
物体と低密度流体空間/別の物体/物体構造/装置との間が、静的に密封され/動的に密封され又は固定接続される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
密封物体と低密度流体空間/別の物体/物体構造/装置との間が油脂/機械/マグネット流体で密封される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
流体圧力勾配場の取得方法であって、流体重力勾配場/浮力勾配場を含み、
流体重力勾配場については、流体内に低密度流体空間を設け、低密度流体空間の上面/側面の勾配形態に基づいて、低密度流体空間に作用する流体重力を勾配液体プラグの圧力(gradient liquid-column pressure)形態として決定し、流体重力の勾配液体プラグの圧力形態に基づいて、低密度流体空間を決定し、流体重力勾配場を取得し、
浮力勾配場については、流体内に低密度流体空間を設け、低密度流体空間の下面/側面の勾配形態に基づいて、低密度流体空間に作用する浮力勾配の形態として低密度流体空間の下の流体を決定し、浮力勾配の形態に基づいて、低密度流体空間を決定し、流体浮力勾配場を取得する、流体圧力勾配場の取得方法。
【請求項6】
流体ユニットと、勾配形態の低密度流体空間とを設けるステップ、
勾配形態の低密度流体空間を前記流体ユニットの下面/側面に配置し、前記低密度流体空間の上面/側面の形態及び流体重力に基づいて、流体重力を前記低密度流体空間に作用する勾配液体プラグの圧力形態として決定し、流体の勾配液体プラグの圧力形態に基づいて、前記低密度流体空間を決定し、流体重力勾配場を取得する流体重力勾配場装置と、
勾配形態の低密度流体空間を前記流体ユニットの上面/側面に配置し、前記低密度流体空間の側面/下面の形態及び浮力に基づいて、浮力を前記低密度流体空間に作用する浮力勾配の形態として決定し、流体の浮力の形態に基づいて前記低密度流体空間を決定し、浮力勾配場を取得する浮力勾配場装置とを含む、流体重力/浮力勾配場装置。
【請求項7】
請求項1に記載の方法を用いて、伝動装置を設けるステップと、請求項5に記載の方法を用いて、異なる種類の伝動機構構造を適用することに基づいて、伝動機構を所定位置に設けることで、流体勾配場を取得するステップと、伝動装置の所定位置で検知された流体重力勾配場/流体浮力勾配場に基づいて、伝動装置を決定して流体圧力を取得するステップと、検知された流体圧力に応じて、伝動軸に基づく流体トルクを決定し、統合された流体圧力と統合された伝動装置の重力とを結合することで、伝動装置を駆動するためのトルクを取得するステップと、流体の重力と浮力に基づいて、流体内の伝動装置の回転運動を決定するステップと、常に存在する流体重力勾配場/流体浮力勾配場に基づいて、伝動装置が連続的に回転運動することを決定するステップとを含む、油圧パワーバッテリー。
【請求項8】
伝動装置の種類は、限定されるものではないが、円盤状の伝動ベルト、チェーン型の伝動ベルト、溝付き伝動ベルトを含み、前記低密度流体空間は、前記伝動装置の内部に配置されており、流体重力ポテンシャルエネルギー及び浮力ポテンシャルエネルギーを取得し、伝動装置は、流体重力ポテンシャルエネルギー及び浮力ポテンシャルエネルギーに基づいて、往復移動の流体駆動力を取得する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記低密度流体空間は、前記伝動装置の一側の下方に配置されており、流体重力ポテンシャルエネルギーを取得し、伝動装置は、流体重力ポテンシャルエネルギーに基づいて、方向が下向きの流体動力を取得する、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
流体圧力により駆動されて、運動エネルギーを連続的に生成する発電装置である油圧パワーバッテリーであって、
流体中のホルダに伝動装置を取り付け、伝動装置を発電機に接続するステップと、伝動装置が流体動力を検知すべき位置に低密度流体空間を設け、流体勾配場を取得するステップと、
低密度流体空間が伝動装置に配置された位置に基づいて、流体伝動装置によって得た流体重力ポテンシャルエネルギー/浮力ポテンシャルエネルギーを決定するステップと、
伝動装置の上面に作用した流体プラグの圧力により得られた流体重力ポテンシャルエネルギーと、伝動装置の下面の一側に作用した流体浮力により得られた浮力ポテンシャルエネルギーを取得するステップと、
検知された流体ポテンシャルエネルギーに応じて、伝動軸に基づく流体トルクを決定し、統合された流体勾配場と統合された伝動装置の重力とを結合することで、伝動装置を駆動する流体トルクを取得するステップと、
持続的に存在する流体重力勾配場と流体浮力勾配場に基づいて、伝動装置の回転運動を決定するステップとを含む、油圧パワーバッテリー。
【請求項11】
流体重力勾配場及び流体浮力勾配場は、低密度流体空間を伝動装置の内部に設けることで取得され、流体圧力方向が下向きであるのは、流体重力勾配場であり、流体圧力方向が上向きであるのは、流体浮力勾配場である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
伝動装置は、これらに限定されるものではないが、回転盤、軸、およびコンベヤタイプである請求項10に記載の方法。
【請求項13】
伝動装置にローリング軸が取り付けられ、ホルダに少なくとも1つのスライドレールが取り付けられる、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
流体を受ける物体が伝動装置に取り付けられる、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
流体重力勾配場及び流体浮力勾配場は、伝動装置の外部の所望の位置に配置された低密度流体空間により取得される、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
流体作用に耐えるため、ローリング軸をコンベアに取り付ける、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記低密度流体空間は、少なくとも1つの物体/装置/物体構造を含み、又は、物体/装置/組合せの物体構造で代替することができる、請求項5又は6又は10に記載の方法。
【請求項18】
伝動装置を含み、コンベアに複数の物体が取り付けられ、各ローリング軸が各物体の上方に取り付けられ、少なくとも2つの回転軸が水平面に対して傾斜する角度でホルダに取り付けられ、コンベアがホルダに取り付けられ、コンベアが水平面に対して傾斜する角度で2つの回転軸に取り付けられ、コンベアが回転盤に取り付けられ、回転盤が回転軸に取り付けられ、スライドレールがホルダに取り付けられ、全てのローラがスライドレールに取り付けられ、コンベアが回転軸に基づいてスライドレールに沿って移動可能であり、伝動装置が発電機に駆動して締結され、
コンベアの内部は、低密度流体空間として構成されており、低密度流体空間の上方領域における物体は、検知された流体重力勾配場に応じて流体の重力を取得するように構成されており、低密度流体空間の下方領域における物体は、検知された浮力勾配場に応じて浮力を取得するように構成されており、
検知された流体圧力方向に応じて、伝動軸に基づいて、流体のトルクを決定し、統合された流体勾配場と統合された伝動装置の重力とを結合することで、伝動機構を駆動するための流体トルクを取得し、
連続的に存在する流体重力勾配場/流体浮力勾配場に基づいて、伝動機構の回転運動を決定し、それにより、流体内において発電機を駆動し、検知された流体圧力方向に応じて、伝動軸に基づいて、コンベアにおける全ての物体の統合された重力の非対称性を決定し、伝動軸に基づいて、流体トルクを決定し、統合された流体の圧力と全ての物体のコンベアにおける統合された重力とを結合することで、伝動機構が回転するように駆動するトルクを取得し、連続的に存在する流体重力勾配場/流体浮力勾配場に基づいて、伝動機構が連続的に回転運動することを決定する、油圧パワーバッテリー。
【請求項19】
前記流体は水又は人工液体である、請求項7又は10又は18に記載の方法。
【請求項20】
低密度流体は、空気又は真空である、請求項7又は10又は18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギー変換装置に関し、特に油圧パワーバッテリーに関する。このバッテリーは、エネルギーを提供し、地球の任意の場所に適用され得る。
【背景技術】
【0002】
流れる水でエネルギーを抽出することは、水を用いる最適な方法ではなく、これは、水の重力ポテンシャルのみを用い、水の内部圧力エネルギーを浪費してしまうためである。同様に、移動ユニットに対して、落差のない水資源及び海洋資源の重力エネルギーが利用されていない。
【0003】
静液体においてエネルギーを取得する一部の技術案は、物体の体積を変えることで浮力差を形成し、回転手段が回転するように駆動する。物体の体積を変える過程は、必ずエネルギーを消費し、エネルギーを取得する目的と逆である。
【0004】
近年、急速な経済発展と排出削減の需要に伴って、特にモバイル電子製品や輸送車両の電力の需要として、ますます多くの再生可能エネルギーが必要になっている。
【発明の概要】
【0005】
発明者は、流体圧力場モードが物体の傾斜した上下面の上に作用し、流体圧力勾配場モードを有する圧力差を流体エネルギーの抽出に用い、又は、流体が高圧力領域から低圧力領域へ流れるモードが有する運動エネルギーを流体エネルギーの抽出に用いることを意識している。本発明の発明者は、流体に無限の静圧力エネルギーが含まれ、圧力エネルギーを充電バッテリーに貯蔵された「電力(power)」として見なすことができ、油圧パワーバッテリー装置に、無限の静圧力エネルギーが貯蔵されていることを意識している。
流体静圧力は、流体中の物体を方向が下向きのプラグ圧力と方向が上向きの浮力とに分離することができる。通常、下記技術を用い、流体重力及び浮力を外力として、ローターに一方向かつ非対称的な力を印加することで、外部トルクを生成し、ローターが回転するように押す目的を実現する。流体では、物体の移動方向が一般的に一方向しかないが。
通常、下記技術を用い、物体が流体圧力勾配場を利用して、形状、体積及び密度を変えることなく、エネルギーを消費しない条件において上下に往復移動することができる。前記流体圧力勾配場は、重力勾配場と浮力勾配場とを含む。一部の実施例では、下記技術を用い、圧力ポテンシャルエネルギー、流体重力及び浮力の作用を用いて、常に非対称的な圧力環境を構築し、ポテンシャルエネルギーを機械的エネルギーに変換する。従って、各実施例は、多くの可能な適用があり、たとえば、発電機の動力源として工場、住宅などの任意の場所、又は、ロボット、車両、移動電子製品及び植込み型医療機器の電源などに配置され、無限かつ自在に移動するエネルギーを提供する。
【0006】
一部の実施例では、流体勾配圧力場モードは、いわゆる流体重力勾配場及び浮力勾配場である。液体圧力は、圧力が液体深さの増加とともに増大し、液体に空気空間を置くことで、圧力の自然分布勾配を変えることができる。分離空気と液体との間は、動的密封技術で密封される。動的密封は、複数種の方法あり、磁束密封、機械密封を含み、機械密封と磁束密封との組合せ形態であってもよい。
いわゆる磁束密封は、磁気流体を利用して流体を遮蔽し、流体において空気環境、真空環境、遮断構造及び遮断装置を構築するためのものである。磁気流体は、液体の流動性を有するとともに、固体磁性材料の磁性も有する。該流体は、動かないとき、磁気吸引力がなく、外部から磁界作用が印加される場合のみ、磁性を示す。磁気遮断の場合、磁体の固体エネルギーは、特定の位置及び磁気流体において、磁気回路を形成することで、流体の圧力に抵抗することができる。
また、磁気流体は、摩擦力が0であり、漏れないという特徴を有するため、回転物の回転を阻害しない。従って、ローターに非対称的な流体圧力を印加することで、重力バランス原理に基づいて、循環重力差が得られ、これは、流体圧力を用いてエネルギーを抽出することに対して重要である。
油圧パワーバッテリーは、以下の特徴のうちの1つ又は複数の例示的な方法を含むことができる。油圧パワーバッテリーは、以下の特徴のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0007】
1つの態様では、油圧パワーバッテリーが開示され、油圧パワーバッテリーであって、第1の遮断装置が回転構造の一側の下面に位置し、第2の遮断装置が回転構造の他側の上面に位置し、回転構造に動的に密封接続され、上下の局所流体を遮断し、第1、第2の遮断装置がそれぞれ容器に固定され、回転構造の局所の受けた上下の流体圧力を解消し、流体重力勾配場及び浮力勾配場を構成し、重力勾配場及び浮力勾配場を用いて、回転構造に非対称的な流体回転トルクを印加し、回転構造が回転するように押し、生じた運動エネルギーを伝動軸に輸送して出力させる。
【0008】
1つの態様では、油圧パワーバッテリーがさらに開示され、油圧パワーバッテリーであって、回転構造に非対称的な流体圧力を印加するように、第1の流体室が回転構造の下面に位置し、第2の流体室が回転構造の他側の上面に位置し、第1の空気室が第1の流体室の上方に位置し、第2の空気室が第2の流体室の下方に位置するように構成されていることで、浮力勾配場及び重力勾配場を構築し、回転構造が方向が下向きの圧力差(プラグ圧力)及び上向きの圧力差(浮力)を取得し、回転構造が回転するように押すための非対称的な流体回転トルクを生成し、生じた運動エネルギーを伝動軸に輸送して出力させる。
【0009】
1つの態様では、油圧パワーバッテリーがさらに開示され、油圧パワーバッテリーであって、遮断キャップを含み、遮断キャップは、ローターの一側に位置し、ローターをA、Bの2つの部分に分割し、ローターに動的に密封接続され、流体を遮断することで、流体がローターのA部分に対して作用力を有さず、B部分に対して作用力を有し、ローターのA部分の重力及びB部分の浮力を用い、非対称的な回転トルクを生成し、ローターが回転するように押し、生じた運動エネルギーを伝動軸に輸送して出力させる。
【0010】
1つの態様では、油圧パワーバッテリーがさらに開示され、油圧パワーバッテリーであって、コンベアの一側端面に位置する第1の遮断構造と、コンベアの他側端面に位置し、コンベアに動的に密封接続されることで、流体を遮断する第2の遮断構造とを含み、2つの遮断構造とコンベアとで、空気空間又は低圧力空間を形成し、流体をプラグ圧力、浮力の2つの部分に分割し、重力勾配場及び浮力勾配場を構築し、プラグ圧力及び浮力を利用してコンベアへ下向き及び上向きの外力を印加し、非対称的な流体回転トルクを生成し、コンベアが回転するように押し、生じた運動エネルギーを伝動軸に輸送して出力させる。
【0011】
1つの態様では、油圧パワーバッテリーが開示され、油圧パワーバッテリーであって、傾斜するコンベアを含み、コンベアは、滑車に沿って摺動可能であり、1つ以上の物体がコンベアに固定され、遮断構造は、コンベアの一側の下方に位置し、可能に密封接触することで、流体を遮断し、コンベアと緊密に接触することで、コンベアの局所がプラグ圧力作用を受け、遮断装置は、容器に固定され、受けた浮力作用を相殺し、重力勾配場を構築することで、プラグ圧力及び浮力が両側のコンベアに非対称的な外力を印加し、非対称的な流体回転トルクを生成し、回転構造が回転するように押し、生じた運動エネルギーを伝動軸に輸送して出力させる。
【0012】
一部の実施例では、前記回転構造は、円柱、円環状又はコンベアであってもよい。一部の実施例では、前記遮断装置の扇面角度は、90度以上である。一部の実施例では、前記コンベア形状は、同期ベルトであってもよい。一部の実施例では、前記装置は、回転構造の傾斜辺の下面に位置する少なくとも1つの前記遮断装置を含む。一部の実施例では、前記遮断装置の磁気回路は、回転構造の内部に永久磁石が設けられるか、又は表面が磁気伝導性であり、磁気シューは、永久磁石における対応する位置に固定される。一部の実施例では、前記遮断装置は、前記回転構造を含む。一部の実施例では、前記遮断装置と前記回転構造の空間は、空気又は真空である。一部の実施例では、前記遮断装置は、複数種の密封形態の組合せであってもよい。
【0013】
一部の実施例では、前記油圧パワーバッテリーの流体室は、遮断構造、容器及び回転構造からなる。一部の実施例では、前記装置は、1つの流体室を少なくとも配置することで、エネルギーを抽出する。一部の実施例では、前記流体室の遮断構造は、磁気流体と他の密封形態との組合せであってもよい。一部の実施例では、前記回転構造表面は、作用面積及び流体作用力を増加させるように、凸凹状形態であってもよい。
【0014】
一部の実施例では、前記遮断キャップと前記回転手段との間の動的密封は、磁気流体又は他の密封形態であってもよい。一部の実施例では、前記ローターは、前記遮断キャップ裏側に位置するとき、重力が変わらないことを理解すべきである。一部の実施例では、前記遮断キャップの裏側に流体が入れられてもよく、遮断キャップの外側に流体がなく、ローターに永遠な圧力差がある。
【0015】
一部の実施例では、前記コンベアは、多角形構造又は傾斜して固定される環形として配置される。一部の実施例では、前記遮断構造は、ガイドレール構造として配置される。一部の実施例では、前記油圧パワーバッテリーに含まれた前記コンベアと前記ガイドレール構造との間が動的に密封されてもよく、磁気流体で密封されてもよく、又は機械密封の組合せであってもよい。一部の実施例では、前記コンベアの面は、作用力を増加させるように、凹部又は凸状又は物体が取り付けられてもよい。一部の実施例では、前記油圧パワーバッテリーにおける遮断構造は、エアバッグリング又は弾性材料で密封される。
【0016】
一部の実施例では、前記遮断構造は、コンベアの一側の流体作用を遮断することで、この一側のコンベアが永遠な重力勾配場、方向が下向きの圧力差を取得することを理解すべきである。一部の実施例では、前記物体は、ボックスである。
一部の実施例では、前記物体は、流体の圧力作用を受けることで、上向き及び下向きの流体動力を取得し、輸送手段(transmission mechanism)又は伝動装置が回転するように押すことを理解すべきである。一部の実施例では、前記輸送手段は、流体運動エネルギーを装置又は発電機に搬送することを理解すべきである。一部の実施例では、前記遮断構造が流体の圧力作用を相殺するため、前記環形伝動構造が上向きの流体の圧力作用を受けないことを理解すべきである。一部の実施例では、前記物体は、ボックスであってもよく、浮力作用を受けないことが可能であることを理解すべきである。一部の実施例では、前記遮断構造は、物体であってもよいし、回転装置であってもよい。
【0017】
1つの態様では、動的密封室が開示され、動的密封室であって、第1の遮断構造が容器に固定され、第2の遮断構造が容器に固定され、ローター室が容器に動的に密封して固定され、第1、第2の遮断構造の一端がそれぞれローターに動的に密封接続され、空気を収容する又は真空である又は流体を収容するように、ローターと動的に密封される空間を形成する。一部の実施例では、前記遮断構造は、前記容器の任意の位置に設けられてもよい。一部の実施例では、前記動的密封は、ラビリンス密封、エアバッグ密封であってもよい。一部の実施例では、前記装置の遮断構造は、1つだけであり、液体を遮断する。
【0018】
1つの態様では、スライドレール構造チャンバーが開示され、スライドレール構造チャンバーであって、コンベアがスライドレールに沿って回転するように、第1の環状スライドレール、第2の環状スライドレールが容器に対向して平行に固定され、コンベアの両端がそれぞれ第1、第2の環状スライドレールに接続され、コンベアは、第1、第2の環状スライドレールに動的に密封して嵌合するように構成されており、第1、第2の環状スライドレールの端面は、密閉され、コンベアの内部において空気空間を構成し、低気圧又は真空環境を構成し、重力/浮力勾配場を構築する。一部の実施例では、前記環状スライドレールは、少なくとも1つの傾斜辺を有する多角形であってもよい。一部の実施例では、前記コンベアは、軸を介して環状スライドレールに接続されている。一部の実施例では、前記油圧パワーバッテリーの環状スライドレールは、容器内に傾斜して固定される。一部の実施例では、上部に位置する前記コンベアが流体重力(流体圧力方向が下向き)の作用を受け、下部に位置する前記コンベアが流体(流体圧力方向が上向き)の浮力作用を受けることを理解すべきである。一部の実施例では、コンベアの下面に軸及び軸受があり、軸は、コンベア及び軸受がスライドレールに沿ってローリングするように支持することを理解すべきである。
【0019】
1つの態様では、スライドレール密封装置が開示され、スライドレール密封装置であって、永久磁石がスライドレールに位置することで、磁気リングを形成し、磁気シューがコンベアに位置することで、磁気シューリングを形成し、磁気流体が入れられ、永久磁石と磁気シューリングとが嵌合することで、磁気流体が磁気回路に沿って分布し、両者の隙間を動的に密封する。一部の実施例では、前記磁気シューは、スライドレールに位置することで、磁気シューリングを形成する。一部の実施例では、前記磁気シューは、永久磁石に含まれてもよい。一部の実施例では、前記永久磁石は、磁気シューリングに含まれてもよい。
【0020】
1つの態様では、磁気流体密封装置が開示され、磁気流体密封装置であって、磁気シューは、構造の1つの端面に位置し、永久磁石は、ローターの内部に位置し、磁気シューに対応する位置に固定され、磁気流体は、磁気シュー内に位置し、磁気回路に沿ってローターの面に分布し、永久磁石が固定されることで、磁気流体がローターとともに回転しないようにし、磁気流体は、両者の隙間を固定して動的に密封する。一部の実施例では、前記磁気流体密封装置の内部は、密閉空間である。一部の実施例では、前記動的密封室は、密封装置の内部空間であってもよい。
【0021】
1つの態様では、物体が浮力を失って下へ移動する装置が開示され、装置であって、物体が物体2の上面位置し、物体2が物体1を含み、物体1と物体2とが密封に接続され、物体1の下面が空気であり、物体1の下面の流体圧力を遮蔽し、流体は、物体1の他の面に分布し、物体1に対して、方向が下向きの圧力差を生じるが、物体1は、浮き上がる運動エネルギーを有さず、浮力作用を失い、空気方向へ移動する。
【0022】
別の態様では、物体が浮力を失って下へ移動する方法が開示され、方法であって、以下のステップを含む。物体1を物体2の上方に設け、物体2が物体1を含み、流体を遮断するステップと、物体1の上面及び側面の形状を設けることで、流体の上向きの圧力作用を受けないようにするステップと、物体1の下面を空気環境にすることで、物体1は、方向が下向きの圧力差を取得し、浮き上がる運動エネルギーを有さず、浮力作用を失い、空気方向へ移動するステップとを含む。
一部の実施例では、前記装置における物体1の下面の圧力は、真空、又は、流体圧力より低い環境であってもよい。一部の実施例では、前記油圧パワーバッテリーにおける物体1は、密度が流体密度より小さいため、浮き上がり移動することができない。一部の実施例では、前記物体1と物体2とは、移動状態である。一部の実施例では、前記物体1と物体2とは、動的に密封接続されてもよい。
一部の実施例では、前記物体2と容器とが接続される。一部の実施例では、前記物体1は、装置であってもよい。一部の実施例では、前記物体2は、装置であってもよい。ことを理解すべきである、一部の実施例では、流体は、前記物体1の重力を増加させる機能を有し、物体が下へ移動するように押す。
【0023】
別の態様では、油圧パワーバッテリーの製造方法が開示され、製造方法であって、容器において、第1の動的密封室を該回転構造の一側の下面に設け、第2の動的密封チャンバーを該回転構造の一側の上面に設けるステップ1)と、第3動的密封チャンバーを該回転構造の他側の上面に設け、第4動的密封チャンバーを該回転構造の他側の下面に設けるステップ2)と、第1、第3の動的密封チャンバーを空気状態にするステップ3)と、第2、第4の動的密封チャンバーに流体を入れ、回転構造にプラグ圧力、浮力を印加し、重力/浮力勾配場を構築するステップ4)と、第2、第4の動的密封チャンバーの圧力を用い、回転構造において外部トルクを生成することで、ローターが回転するように押すステップ5)と、回転構造を出力装置に接続し、回転構造が回転するエネルギーを発電機に輸送するステップ6)とを含む。
一部の実施例では、前記容器は、密封されてもよい。一部の実施例では、前記動的密封チャンバーは、真空状態であってもよい。一部の実施例では、前記動的密封チャンバーは、真空であり、前記容器内は、気体である。一部の実施例では、前記動的密封チャンバーと前記容器とは、2種の異なる液体又は2種の異なる気体又は異なる圧力の流体であってもよい。一部の実施例では、前記油圧パワーバッテリーの動的密封チャンバーは、1つであってもよい。一部の実施例では、前記動的密封チャンバーは、ローターの内部、又は円周の任意位置に設けられてもよい。
【0024】
別の態様では、油圧パワーバッテリーの製造方法が開示され、製造方法であって、容器に回転手段を設けるステップ1)と、回転手段に嵌合する動的密封装置を設け、流体をプラグ圧力と、方向が上向きの圧力とに分離することで、重力/浮力勾配場を構築するステップ2)と、遮断装置を容器に固定することで、回転手段の局所の浮力作用を解消するステップ3)と、プラグ圧力及び浮力を用い、回転手段に回転トルクを生成することで、回転するように押してエネルギーを出力するステップ4)とを含む。
【0025】
別の態様では、油圧の自己駆動回転動力方法が開示され、方法であって、
a)流体、スライドレール構造チャンバー、コンベア及び浮体が取り付けられる容器を提供するステップと、
b)容器に置かれる第1端、又は、動力を出力する第2端を含むコンベアを提供するステップと、
c)浮力を失うことが可能な物体として構成され、コンベアに位置することで、低圧力空間を製造する浮体を提供するステップと、
d)容器に置かれ、重力/浮力勾配場を構築するスライドレール構造チャンバーを提供するステップと、
e)流体が浮体に作用した位置に基づいて、流体移動方向を取得するステップとを含み、i)流体が浮体の下面に作用し、このとき、流体圧力が浮体空間の圧力より高いため、移動し、同時に低位置の流体が高位置へ移動し、浮体が上へ移動するように押し、ii)流体が浮体の上面に作用し、流体圧力が浮体空間の圧力より高いため、移動することで、高位置の流体が低位置へ位置し、流体が浮体が下へ移動するように押し、
f)流体の自己駆動を用い、コンベアが回転するように押し、運動エネルギーを出力する。
【0026】
別の態様では、油圧パワーバッテリーシステムが開示され、油圧パワーバッテリーシステムであって、回転構造に作用する流体を貯蔵し、上向き及び/又は下向き圧力を生成する流体室1)と、気体を貯蔵し(又は真空)、流体室に嵌合することで、流体の圧力方向を変える気体室2)と、流体室、気体室、回転構造及び輸送手段が収容される容器3)、流体圧力方向に基づいて、圧力差を生成し、回転する回転構造4)と、回転構造により提供される運動エネルギーに基づいて、発電機に動力を出力する輸送手段5)と、発電機により生成された電力に基づいて、取得された電力をエネルギーを無線輸送することで出力する無線エネルギー輸送装置6)とを含む。一部の実施例では、前記流体室は、該容器の局所に流体を貯蔵する。一部の実施例では、前記気体室は、該容器の局所に空気を貯蔵する。一部の実施例では、容器又は気体室に、少量の流体が入ると、圧力差の大きさに影響を与えるため、排出又は減圧するポンプを追加することができる。
【0027】
別の態様では、油圧パワーバッテリー装置が開示され、油圧パワーバッテリー装置であって、流体の圧力作用を受け、コンベアと、コンベアに固定されたボックスと搬送装置とを含む回転手段1)と、気体を貯蔵し(又は真空)、流体を上下の2つの部分に分離し、コンベアの上部に位置すると、流体の重力作用を受け、コンベアの下部に位置すると、流体の浮力作用を受け、重力/浮力勾配場を構築するスライドレール構造チャンバー2)と、流体、スライドレール構造チャンバー、回転手段及び搬送装置が収容される容器3)と、コンベアに基づいて動力を得ることで、装置又は発電機へ動力を出力する搬送装置4)とを含む。
【0028】
別の態様では、油圧パワーバッテリーの製造方法が開示され、油圧パワーバッテリーの製造方法であって、コンベアと、コンベアに固定される物体と、搬送装置とを含む回転手段を提供することで、流体の圧力作用を受けるステップと、スライドレール構造チャンバーが気体を記憶し(又は真空)、流体を上下の2つの部分に分離し、流体圧力方向を変え、重力/浮力勾配場を構築するステップと、上面に位置するコンベアが受けた流体の重力作用を取得し、下面に位置するコンベアが流体の浮力作用を受けるステップと、流体、スライドレール構造チャンバー、回転手段及び搬送装置が収容される容器を提供するステップと、搬送装置を提供し、コンベアに基づいて動力を得、装置又は発電機に動力を出力するステップとを含む。一部の実施例では、前記装置における回転手段は、傾斜するか、又は、少なくとも1つの傾斜辺を有する多角形リング構造である。一部の実施例では、前記物体は、形状が凸状又は凹状であるボックスである。
【0029】
別の態様では、油圧パワーバッテリー装置が開示され、油圧パワーバッテリー装置であって、物体により流体動力を取得し、得られた動力を発電装置に輸送する環形伝動構造と、環状伝動構造の一側、下面の流体作用を遮断し、この一側の環形伝動構造が上向きの流体の圧力作用を受けないようにし、重力勾配場を構築する遮断装置と、流体の圧力作用を受けることで、上向き及び下向きの流体動力を取得し、輸送手段が回転するように押す物体と、物体が得た流体運動エネルギーを装置又は発電機に輸送する輸送手段とを含む。一部の実施例では、前記環形伝動構造は、前記遮断装置が流体の圧力作用を相殺するため、上向きの流体の圧力作用を受けないことを理解すべきである。一部の実施例では、前記遮断装置と環形伝動構造との間は、液体がなく、又は流体圧力より低い気体状態又は真空状態であるため、前記物体は、上向きの流体の圧力作用を受けないことを理解すべきである。
【0030】
別の態様では、油圧パワーバッテリーの製造方法が開示され、油圧パワーバッテリーの製造方法であって、
流体動力を取得し、得られた動力を発電装置に輸送する環形伝動構造を提供するステップと、
環状伝動構造の一側、下面の流体作用を遮断することで、この一側の環形伝動構造が上向きの流体の圧力作用を受けないようにする遮断装置を提供するステップと、物体を提供し、流体の圧力作用を受け、上向き及び下向きの流体動力を取得し、輸送手段が回転するように駆動するステップと、流体によるボックスの上部又は下部に対する圧力作用に基づいて、輸送手段が回転するように押すステップと、輸送手段を提供し、ボックスで得られた流体の運動エネルギーを装置又は発電機に輸送するステップとを含む。一部の実施例では、前記装置上の一部のボックスは、浮力作用を受けない。一部の実施例では、輸送手段が回転するように押すように、前記輸送手段の両側におけるボックスには、永遠な浮力差が存在することを理解すべきである。一部の実施例では、前記遮断装置は、剛性コンベアの搬送構造であってもよい。一部の実施例では、前記遮断装置とコンベアとの間は、動的に密封されててもよく、すなわち、流体がない又は遮断された領域の圧力が流体圧力より低いことを理解すべきである。
【0031】
別の態様では、油圧パワーバッテリー装置が開示され、油圧パワーバッテリー装置であって、流体室及び回転手段提供するステップを含み、a)前記回転手段の上方の左側に流体室を設け、右側に動的密封チャンバーを設け、逆方向に、前記回転手段の下方の左側に動的密封チャンバーを設け、右側に流体室を設け、流体が前記輸送手段において上から下へ分布する流体室は、動的密封チャンバーに対して下向きの重力作用を有し、流体が前記輸送手段において下から上へ分布する流体室は、動的密封チャンバーに対して上向きの浮力作用を設け、回転動力をなし、又はb)輸送手段の内部に無流体室を設け、輸送手段は、流体を下向きの流体圧力と上向きの流体圧力とに分離し、上下圧力が輸送手段の両側に分布し、回転動力を形成し、流体エネルギーを抽出する。
【0032】
別の態様では、油圧パワーバッテリー構造が開示され、1つの構成形態では、空間構造を提供し、遮断構造を用いてコンベアの面又は面の両側において動的に密封して接続されることで、輸送手段を1つ又は複数の密封チャンバーに区分し、又は輸送手段の内部空間を無流体室に動的に密封することで、重力/浮力勾配場を構築し、重力/浮力勾配場を利用して輸送手段の面の圧力を用い、回転トルクを構築し、流体圧力エネルギーを抽出する。
【0033】
一部の実施例では、前記流体室は、非対称的な浮力構造を構築して浮力エネルギーを抽出するように、前記輸送手段の一側領域に配置される。一部の実施例では、前記回転手段の下面の中心位置には、流体室及び無液体室を構築して浮力エネルギーを抽出する前記遮断構造がある。
【0034】
一部の実施例では、前記装置は、発電装置であり、流体室構造からエネルギーを抽出できる磁気遮断装置と、遮断構造とを含む。
【0035】
油圧自己駆動動力構造であって、容器に液体が入れられ、流体の動力を取得するステップa)と、前記容器に回転手段を設けることで、流体の動力を出力するステップb)と、前記回転手段及びコンベアを非対称的に設けて取り付け、又は、少なくとも一部のコンベアが傾斜であり、前記回転手段及びコンベアの内部を空気又は真空にするステップc)と、コンベアの内部に空気又は真空の領域を形成し、コンベアの外部に流体領域を形成し、傾斜するコンベア部分の内部が空気又は真空であり、傾斜するコンベア部分の外部が流体であるステップc)と、
(1)方向が上向きの流体圧力差の領域、すなわち、浮力勾配場を回転手段の下に形成し、(2)方向が下向きの流体圧力差の領域、すなわち、重力勾配場を回転手段の上に形成するステップe)と、前記コンベアに所定の形状の線又は物体を設けることで、コンベアと流体又は気体の作用力を増加させ、コンベアが移動するように押すステップf)と、(i)圧力差の方向が上向き領域において、流体が低位置から高位置へ流れ、前記物体が上へ移動するように押し、(ii)圧力差の方向が下向き領域において、流体が高位置から低位置へ流れ、前記物体が下へ移動するように押すテップg)と、流体は、コンベアが循環移動するように押し、動力を出力するテップh)とを含む。
【0036】
別の態様では、流体において重力/浮力圧力勾配場を構築する方法が開示され、方法であって、物体の上面又は下面を曲面又は斜面として設けるステップと、容器にこの物体を固定するステップと、次に物体を超えるまで流体を注入し、物体に流体圧力を印加し、流体圧力が曲面又は斜面に対して傾斜に変化するようにするステップとを含む。一部の実施例では、前記物体は、回転手段、又は装置であってもよい。
【0037】
別の態様では、重力、浮力の増倍方法が開示され、重力、浮力の増倍方法であって、回転手段を設けるステップと、容器にこの回転手段を固定するステップと、回転手段を空気又は真空状態にするステップと、次に回転手段を超えるまで流体を注入し、流体圧力が回転手段の下面に対して方向が上向きの圧力差を生成するステップとを含む。一部の実施例では、前記圧力差の大きさとボックスの内部圧力の大きさとは、関連しており、すなわち、逆関係であることを理解すべきである。一部の実施例では、流体に回転手段の体積が大きいほど、合計圧力差が大きくなる。
【0038】
別の態様では、流体圧力の圧力差の方向を案内するシステムが開示され、システムであって、
密度が大きい流体が貯蔵される流体圧力ユニットと、
密度が小さい流体が貯蔵される流体案内ユニットと、
流体案内ユニットを含む流体圧力ユニットが貯蔵される容器とを含み、
流体圧力ユニットの流体は、流体案内ユニットの面に分布し、流体案内ユニットに流体圧力を印加する作用を有し、
流体案内ユニットの流体は、流体圧力ユニットの面に分布し、流体圧力ユニットの流体圧力差の方向を案内する作用を有する。
【0039】
別の態様では、流体圧力の圧力差の方向を案内する方法であって、
密度が大きい流体が貯蔵される流体圧力ユニットを提供するステップと、
密度が小さい流体が貯蔵される流体案内ユニットを提供するステップと、
流体圧力ユニット及び流体案内ユニットが貯蔵される容器を提供するステップと、
流体の流体案内ユニットの表面での流体圧力ユニットの分布により、圧力ユニット流体の圧力作用を取得するステップと、
流体圧力ユニットの面での流体案内ユニットの流体の分布により、圧力ユニットの流体圧力差の方向を取得するステップとを含む。
【0040】
一部の実施例では、前記流体案内ユニットは、真空であってもよい。流体圧力の圧力差の方向は、相対性を持っており、密度が等しくない2種の流体の位置関係は、圧力差作用の方向を変えることができることを理解すべきである。一部の実施例では、密度が等しくない2種の流体の位置関係によって、流体密度が大きいものが密度が小さい物を含むか、又は密度が小さいものが下に位置する場合、流体圧力差の方向を変えることができ、すなわち、流体の境界面において、異なる方向の圧力方向を取得する。
【0041】
特に定義しない限り、本明細書に用いられた全ての技術科学用語の意味は、当業者が通常に理解する意味と同じである。本明細書は、引用された出版物、特許出願、特許及びその他の参照文献と矛盾する場合、定義を含む本明細書を基準とする。
【0042】
各実施例は、単独で又は組合せて、任意の以上の特徴を含むことができる。以下の詳細な説明にて、本発明のその他の特徴、目的及び利点は、明らかになる。
【0043】
以下の詳細な説明にて、本発明のその他の特徴、目的及び利点は、明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】
図1は、油圧パワーバッテリーの原理構造の模式図である。
【
図1B】
図1Bは、遮断装置の実施例を示す。これらの図において、1001は、回転物でありであり、1010は、流体圧力を遮断する遮蔽物である、
図1A及び
図1Bは、遮蔽物1010の内部構造の模式図。
図1.1は、
図1の油圧パワーバッテリーと原理が同一の模式図の別の構造を示す模式図であり、1001は、回転物でありであり、1010は、流体圧力を遮断する遮蔽物である。
図1.1Aは、1001の内部構造の模式図を示す。
図1.2は、
図1の油圧パワーバッテリーと原理が同一の模式図の別の構造を示す模式図であり、
図1.2Aは、1001の内部構造の模式図を示す。
図1.3は、
図1の油圧パワーバッテリーと原理が同一の模式図の別の構造を示す模式図であり、1001は、回転物でありであり、1010は、流体圧力を遮断する遮蔽物である。
図1.4は、
図1の油圧パワーバッテリーと原理が同一の模式図の別の構造を示す模式図であり、1001は、回転物でありであり、1010は、流体圧力を遮断する遮蔽物である。
図1.5は、
図1の油圧パワーバッテリーと原理が同一の模式図の別の構造を示す模式図であり、1001は、回転物でありであり、1010は、流体圧力を遮断する遮蔽物である。
図1.6は、
図1の油圧パワーバッテリーと原理が同一の模式図の別の構造を示す模式図であり、1001は、回転物でありであり、1010は、流体圧力を遮断する遮蔽物である。
【
図2】
図2は、油圧パワーバッテリー原理を示す模式図である。
【
図3】
図3は、油圧パワーバッテリー原理を示す模式図である。
【
図3B】
図3Bは、水がローターに圧力を印加する模式図を示す。
【
図4】
図4は、油圧パワーバッテリーの技術案を示す模式図である。
【
図4A】
図4Aは、油圧パワーバッテリーの実施例を示す模式図である。
【
図4C】
図4Cは、
図4A1の別のコンベア構造を示す模式図であり、コンベアの内部は、流体圧力を遮断する空気室であり、コンベアの上面の複数の物体4001Aは、流体によるコンベアに対する推力を増加させるものであり、4001Aの一端に軸があり、軸がコンベアに固定され、4001Aが所定の角度自在回転することができ、コンベアの上方に位置すると、浮力作用を受けず、水での重量が空気での重量より大きい。
【
図4D】
図4Dは、油圧パワーバッテリーの別の構造を示す模式図である。
【
図4E】
図4Eは、別の構造の実施例の模式図を示し、液体を遮断するように、コンベアの両側がエアバッグに接続される。
【
図4F】
図4Fは、エアバッグの構造の実施例を示す模式図である。
【
図4G】
図4Gは、油圧パワーバッテリーの別の構造を示す模式図であり、液体を遮断するように、コンベアの両側が弾性材料に接続される。
【
図4H】
図4Hは、油圧パワーバッテリーの別の構造を示す模式図であり、液体を遮断するように、弾性材料及びコンベアが滑車に接続される。
【
図5】
図5は、油圧パワーバッテリーの実施例の模式図を示す。
【
図6】
図6は、物体が浮力を失う方法の模式図を示す。
【
図6A】
図6Aは、物体が浮力を失う方法で製造される油圧パワーバッテリーの模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図1は、本発明の1つの実施例を概略的に説明する模式図を示し、回転装置1001は、水の重力及び浮力によって押されて回転することで、運動エネルギーを出力する(流体が水であると仮定する)。
【0046】
図1を参照すると、第1、第2の遮断装置1010が容器に接続されている(図示しない)。軸1011を有する回転装置1001は、容器に配置され、第1の遮断装置1010は、回転装置1001の中心の一側の下面に位置し、回転装置1001に動的に密封接続され、回転装置1001の下方の流体作用を遮断する。第2の遮断装置1010は、回転装置1001の中心の他側の上方に位置し、回転装置1001に動的に密封接続され、回転装置1001の上方の流体作用を遮断する。
【0047】
図1Aを参照すると、遮断装置1010を示し、遮断回転装置1001は、特徴の例示的な実施例である。マグネット1002は、1001の内部における、1010に対応する位置に配置されている。遮断装置1010は、磁気シュー1003及び磁気流体1004からなる。磁気流体1004は、磁気シュー1003の内部に位置し、マグネット1002により吸引され、回転装置1001の軸方向に接続され、磁気シュー1003の内部と回転装置1001との間の隙間を密封し、遮断装置1010と回転装置1001とが空気室を構成することで、水を遮断する。
【0048】
図1Bを参照すると、遮断装置1010と遮断回転装置1001とが接続される別の構造の模式図を示す。マグネット1002は、1001の内部における、1010に対応する位置に配置されている。遮断装置1010は、磁気シュー1003及び磁気流体1004からなる。磁気流体1004は、磁気シュー1003の内部においてマグネット1002により吸引され、回転装置1001の径方向に接続され、磁気シュー1003の内部と回転装置1001との間の隙間を密封し、遮断装置1010と回転装置1001とが空気室を構成することで、水を遮断する。
【0049】
図1を参照すると、容器に注水した後、回転装置1001の上下方に位置する空気室の圧力が流体圧力より小さく、すなわち、水圧力は、回転装置1001の左側に対して下向きの流体重力を加え、回転装置1001の右側に対して上向きの流体浮力(矢印に示す)を加え、水は、回転装置1001の両側において流体トルクを生成し、回転装置1001を回転するように押す。また、流体が高圧力から低圧力へ流れる原理に基づいて、水圧力は、左側において、回転装置1001が下へ移動し続けるように駆動し、右側において、回転装置1001が上へ移動し続けるように駆動するとともに、回転装置1001により取得した運動エネルギーを伝動軸1011に輸送して出力させる。
【0050】
【0051】
図2は、本発明の1つの実施例を概略的に説明する模式図を示し、円筒状のローター2001は、水の重力及び浮力によって押されて回転することで、運動エネルギーを出力する(流体が水であると仮定する)。
【0052】
図2を参照すると、第1、第2、第3、第4の遮断構造2002は、それぞれローター2001に動的に密封接触することで、容器2000を4つの空間に分割し、2つの水室及び2つの空気室を構成する。第1の水室は、ローター2001の下方に位置し、第2の水室は、ローター2001の他側の上方に位置し、第1の空気室は、第1の流体室の上方に位置し、第2の空気室は、第2の流体室の下方に位置する。左側には、第2の水室、ローター2001、第2の空気室は、常に方向が下向きであり、高圧力→低圧力の領域を構成し、右側には、第1の水室、ローター2001、第1の空気室は、常に方向が上向きであり、高圧力→低圧力の領域を構成する。
【0053】
図2Aを参照すると、
図2の装置の実施例の模式図である。遮断構造2002は、容器2000、ローター2001に接続されている。ローター2001が回転するとき漏れないように、ローター2001径方向の外縁が容器2000に動的に密封接続される。
【0054】
図2Bを参照すると、遮断構造2002及びローター2001の特徴の例示的な実施例である。マグネット2010は、ローター2001の内部における、磁気シュー2011に対応する位置に配置されている。磁気シュー2011は、容器2000に固定され、磁気流体2012が入れられている。磁気流体2012は、マグネット2010により吸引されてローター2001に接続され、遮断構造2002とローター2001との隙間を動的に密封することで、流体を遮断する。
【0055】
図2を参照すると、ローター2001の両側に位置する空気室の圧力が流体圧力より小さく、すなわち、水圧力は、ローター2001の左側に対して下向きの流体重力を加え、ローター2001の右側に対して上向きの浮力(矢印に示す)を加え、水は、ローター1001に対して流体トルクを生成し、ローター1001が回転するように押す。また、流体が高圧力から低圧力へ流れる原理に基づいて、水圧力は、左側において、ローター2001が下へ移動し続けるように駆動し、右側において、ローター1001が上へ移動し続けるように駆動し、ローター2001の運動エネルギーを伝動軸2003に輸送して出力させる。
【0056】
図3を参照すると、本発明の1つの実施例を概略的に説明する模式図を示し、円筒状のローター3001は、その重力及び浮力によって押されて回転することで、運動エネルギーを出力する(流体が水であると仮定する)。
【0057】
図3を参照すると、遮断キャップ3002は、ローター3001の中心の左側に位置し、ローター3001をA、Bの2つの部分に分割する。遮断キャップ3002は、ローター3001の半径において、ローター3001に動的に密封接続され、これによって、水がない空間をA部分に形成することで、ローター3001のA部分が水による圧力作用を受けずに、下向きの重力作用のみを受け、ローター3001のB部分が水の浮力作用を受けるようにする。
【0058】
図3Bを参照すると、
図3装置の作動原理の模式図を示す。ローターのA部分の受けた重力作用と、B部分の受けた浮力作用(矢印に示す)とは、ローター3001に回転トルクを生成し、ローター3001が回転するように押す。任意の時点でも、この回転トルクは、常に存在し、ローター3001が持続的に回転するように押すとともに、生じた運動エネルギーを伝動軸に輸送して出力させる。
【0059】
図4を参照すると、本発明の1つの実施例を概略的に説明する模式図を示し、伝動装置のコンベア4000、物体4001は、水の重力及び浮力によって押されて回転することで、運動エネルギーを出力する(流体が水であると仮定する)。
【0060】
図4を参照すると、エネルギー抽出装置の構造特徴の模式図を示し、コンベア4000の内部に傾斜した空気室を構成することで、水の圧力を遮断することを特徴として、低圧力の領域と流体重力勾配を取得する例示的な実施例を示す。すなわち、高圧力→低圧力方向は、コンベア4000(上部分)→空気室←コンベア(下部分)である。物体4001は、浮力を失ったものである。
【0061】
図4Aを参照すると、エネルギー抽出装置の構造の実施例の模式図を示し、容器4010には水が入れられており、第1、第2のスライドレール4003は、容器4010に傾斜して固定され、それぞれ同期ベルト4001Nの両端面に動的に密封接続され、同期ベルト4001Nの内部に傾斜した空気室を構成することで、水による圧力を遮断する。
【0062】
図4A1、
図4Bを参照すると、同期ベルト4001N、スライドレール4003の構造特徴の実施例の模式図を示す。同期ベルト4001Nの両端には、磁気シューリング4013、磁気流体4004及び弾性密封リング4002があり、磁気流体4004及び弾性密封リング4002と、スライドレール4003に位置する磁気リング(図示せず)とは、それぞれ互いに対応し、それらの隙間を動的に密封する。
【0063】
図4Cを参照すると、搬送装置の構造特徴の模式図を示す。コンベアの内部は、流体圧力を遮断する空気室であり、コンベアの上面には、流体によるコンベアへの押動作用を向上させるための複数の物体4001Aが分布しており、4001Aの一端には、コンベアに固定された軸があり、4001Aは、コンベアの上方に位置する場合、所定の角度回転してから垂直になることができることで、浮力作用を受けなくなり、重量が空気での重量より大きい。
4001Aは、コンベアの下端に曲がって浮力作用を受ける場合、所定の角度回転することで、コンベアの下への移動を阻害しなくなり、コンベアの下方に浮力作用を受ける場合、垂直角度に回転して停止することで、流体によるコンベアに対する押動作用を増加させる。4001Aの回転角度がコンベア装置の傾斜角度に関連していることを理解すべきである。
【0064】
図4C1を参照すると、内部が空気の搬送装置の別の構造の模式図を示す。図に示すように、4001Bは、コンベアの面が半円状であり、コンベアの上部は、流体の重力作用を受けて、コンベアが下へ移動するように押し、コンベアの下部は、上向きの水圧力の作用、すなわち、浮力作用を受け、コンベアが上へ移動するように押す。
【0065】
【0066】
図4Dを参照すると、本発明の1つの実施例を概略的に説明する模式図を示し、コンベア4002Bは、水の重力及び浮力によって押されて回転することで、運動エネルギーを出力する(流体が水であると仮定する)。
【0067】
図4Dを参照すると、装置の構造特徴の模式図を示す。第1、第2のスライドレール4003Aが容器に固定され、軸4005がコンベア4002Bに固定される。軸4005の両端に取り付けられた軸受4006は、スライドレール4003A内にローリング可能に配置されることで、コンベア4002Bがスライドレール4003Aに沿ってローリングするように連動する。
【0068】
図4Eを参照すると、装置の取り付け模式図を示す。多段環状エアバッグ4007がコンベア4002Bに密封接続され、空気室を構成し、水の圧力を遮断する。多段環状エアバッグ4007が軸4011に固定され、牽引力を形成することで、空気室の圧力を水の圧力よりより小さくする目的を実現する。
【0069】
図4Fを参照すると、複数の環状エアバッグ4007の構造特徴の模式図を示す。複数の環状エアバッグが4007を構成し、軸4011が容器に回転可能に固定される。
【0070】
図4Gを参照すると、密封コンベアの構造特徴の模式図を示す。エアバッグ4007Aがコンベア4002Bの両端に密封に接続され、1つの空気室を構成する。一部の実施例では、エアバッグ4007Aは、高弾性材料であり、気圧が、コンベアの回転に影響を与えないほど好ましいことを理解すべきである。
【0071】
図4Hを参照すると、密封コンベアの構造特徴の模式図を示す。エアバッグ4007Aがコンベア4002Bの両端に密封に接続され、1つの空気室を構成する。エアバッグ4007Aは、弾性材料であり、サークル4014に固定され、牽引力を形成し、空気室の圧力を水の圧力により小さくすることで、コンベアの回転に影響を与えなくなるようにする。
【0072】
図4Iを参照すると、
図4の作動原理の模式図を示す。コンベア4000は、容器に傾斜して固定され、内部が空気室であり、6つの物体4001(浮体であると仮定する)は、コンベア4000に固定され、左側に位置する場合、浮力作用を失う。水が入れられた容器には、コンベア4000(上部)→空気室←コンベア4000(下部)(矢印に示すのは、圧力方向である)の3つの異なる圧力領域が存在し、すなわち、水の圧力は、コンベア4000の上部分に対して、方向が下向きの水重力作用を生じ、コンベア4000の下部分に対して、方向が上向きの浮力作用を生じ、これによって、コンベア4000に、常に存在する回転トルクを生じる。装置が作動する際、左側には、1)第1、第2、第3の水領域の下方が空気であり、重力勾配場を構成し、この3つの領域の水の重力により、コンベア4000が下へ移動するように押し、第1、第2の物体4001が第3物体4001の位置に到達するように押し、2)第3物体4001を第4物体4001の位置に回転させ、すなわち、水の圧力方向が、頂部から底部に変わり、浮力作用なしから浮力作用ありに変わり、3)コンベア4000が回転することにより、第1、第2、第3の領域の高位置の水が第8領域の低位置まで徐々に下へ移動するため、第1、第2、第3領域のウォーターレベルが低下し、従って、第8領域の高位置の水が右へ移動することで、第8領域の低位置での水圧力が増大し、水が上へ移動し、これによって、水の自己駆動による回転をなし、右側には、コンベア4000が回転することで、第1、第2、第3領域の高位置の水が、第8領域の低位置まで徐々に下へ移動するため、第1、第2、第3領域のウォーターレベルが低下し、4)第4、第5、第6の水の領域の上方が空気であり、この領域の水が第4、第5、第6の物体4001及びコンベア4000に対して方向が上向きの圧力差を生じ、従って、浮力勾配場を形成し、この3つの領域の水は、物体が上へ移動するように押し、第4、第5の物体4001が第6の物体4001の位置に到達するように押し、5)同時に、第6の物体4001が第1の物体4001の位置まで回転し、すなわち、水は、底部から物体4001に圧力を印加することから、頂部から圧力作用を印加するようになり、浮力作用ありから浮力作用なしに変わり、6)コンベア4000が移動することで、第4、第5、第6の領域の低位置の水が、第7領域の高位置まで上へ移動するため、第4、第5、第6の領域水の圧力が徐々に減少し、第7領域の低位置の水の圧力が増大し、従って、第7領域の低位置の水が左へ移動し、第7領域の高位置の水が下へ移動し、これによって、水の自己駆動による回転をなし、7)水が回転することで、第1、第2、第3の物体4001及び第4、第5、第6の物体4001は、上向き及び下向きの循環移動を生じ、循環移動により、コンベア4000は、生じた運動エネルギーを出力する。
【0073】
図5を参照すると、本発明の1つの実施例を概略的に説明する模式図を示し、物体5001は、水の重力及び浮力によって押されて回転することで、運動エネルギーを出力する(流体が水であると仮定する)。
【0074】
図5を参照すると、大きい水面の環境に適用される。滑車5002及び滑車5003は、容器に固定され、コンベア5004は、8つの物体5001が取り付けられ、3組の滑車5002に配置され、回転ベルト5005は、容器の滑車5002、5003に配置され、左側に位置するコンベア5004と緊密に接触することで、コンベア5004の左側の水圧力の作用を遮断する。物体5001が回転ベルト5005の上方に位置する場合、前記物体の形状が浮力作用を受けず、コンベアの傾斜角度に関連していることを理解すべきである。前記回転ベルト5005は、剛性である。
【0075】
図5Aを参照すると、
図5の装置の別の構造特徴を示す。回転ベルト5005は、2組の小さい滑車5003に配置される。コンベア5004は、2組の滑車5002に配置され、8つの物体5001が取り付けられる。図に示すように、回転ベルト5005がコンベア5004の左側に緊密に接触することで、コンベア5004の受けた上向きの水圧力作用を遮断する。
【0076】
図5を参照すると、装置の作動原理を示し、物体5001の密度が水より小さいと仮定する。作動際、1)コンベアの左側に位置する物体5001は、底部の水の圧力が5005で遮断されるため、上向きの動力がないが、水の重力が左側の5001の頂部に印加され、水と高圧力→低圧力領域、すなわち、重力勾配場を形成し、従って、水は、回転ベルト5003に沿って、左側の物体5001が下へ移動するように押し、2)コンベアの右側底部に位置する物体5001は、水の浮力作用を受け、垂直方向に高圧力→低圧力領域、すなわち、浮力勾配場を形成し、従って、水は、上へ移動し、コンベアの右側の物体5001が上へ移動するように押し、
3)コンベアの左右両側の物体5001は、コンベア5004、回転ベルト5005が回転するように連動するが、回転ベルト5005の回転によって、水の上向きの圧力を遮断し続け、4)回転するため、左側の5001は、右側に移動するとき、底部が水の浮力作用を受け始め、これによって、上向きに回転し、5)回転するため、右側の5001は、左側に移動するとき、頂部が水の重力作用を受け始め、下向きに回転し始め、すなわち、コンベア5004は、循環移動し、生じた運動エネルギーを出力する。
【0077】
図6を参照すると、本発明の浮体が浮力を失って下へ移動する方法を説明する例示的な模式図を示し、浮体は、密度が流体より小さい物体であり、立方体6001は、浮体であり、水の重力作用で下へ移動する(流体が水であると仮定する)。
【0078】
図6を参照すると、浮体が浮力を失って下へ移動する方法の構造特徴を示し、浮体6001は、容器に固定された物体6002の上面に位置し、浮体6001は、四周が物体6002に動的に密封接続され、すなわち、上下に摺動可能であり、浮体6001の底部が空気室を構成する。容器に注水した後、水は、浮体6001の頂部及び四周面に圧力(矢印に示す)を印加し、浮体6001の四周面に対して水平な圧力作用しかなく、浮体6001の四周面が対称的であるため、圧力作用が相殺され、浮体6001の上方には、方向が下向きの圧力領域(水→空気室)を形成し、すなわち、浮体6001の下方には、上向きの動力がなく、浮力作用を失い、浮体6001の上方には、水は、水の重力を印加し、下向きの動力をなすことで、浮体6001を下向きへ移動させるとともに、浮体6001の重力を増加させ、すなわち、浮体6001の重力を物体重量+水の重力に等しくする。
【0079】
図6Aを参照すると、本発明の装置の浮体が浮力を失って下へ移動する方法を概略的に説明する例示的な模式図を示し、浮体6001は、水の重力及び浮力によって押されて、上下に往復移動することで、運動エネルギーを出力する(流体が水であると仮定する)。浮体6001が空気ボックス6002の上面に固定され、空気ボックス6002がコンベア6003に接続され、コンベア6003が輪6004において回転可能であり、第1、第2の輪6004が容器に傾斜して固定され、その傾斜角度によって、浮体6001、空気ボックス6002の四周面が上向きの水の作用を受けずに、上向きの動力を失う。コンベア6003が第1、第2の輪6004に接続されて空気室をなし、左側に位置する浮体6001の下に空気しかなく、すなわち、コンベア6003の左側に水重力勾配場を形成し、浮体が下へ移動する動力を形成する一方、右側に位置する空気ボックス6002の上に空気しかなく、すなわち、右側のコンベア6003が浮力勾配場を形成する。装置が作動する際、1)装置の左側には、水の重力作用で、浮体6001、空気ボックス6002、コンベア6003が回転し始め、水がコンベア6003に沿って下へ移動し、すなわち、高位置の水がコンベア6003に沿って低位置へ移動し、2)装置の右側には、水の浮力作用で、浮体6001、空気ボックス6002、コンベア6003が回転し始め、水がコンベア6003に沿って上へ移動し、すなわち、低位置の水がコンベア6003に沿って高位置へ移動し、3)従って、コンベア6003が回転運動し始め、4)回転するため、右側の浮体6001が1つずつ左側まで回転し、左側の立方体6001が1つずつ右側まで回転し、すなわち、初期状態に戻り、往復移動の1循環が完了し、そして、浮体6001が移動し続け、押動コンベア6003が移動し続けることで、取得した運動エネルギーを出力する。浮体、伝動装置、容器などの材料の選択は、流体による腐食影響を配慮すべきであり、低位置回転の抵抗を減少させるように、浮体6001の形状が流線形であってもよいことを理解すべきである。
【0080】
図7は、静流体において流体重力勾配場及び浮力勾配場を構築する方法の例示的な模式図(流体が水であると仮定する)を示し、ボックス7001の上面が流体の重力を受け、下面が浮力を受けるように、ボックス7001を容器7000に所定の角度で傾斜して固定するステップを含む。ボックス7001は、任意の物体であってもよいことを理解すべきである。
【0081】
図7を参照すると、ボックス7001の内部が空気であり、A、B面が弾性膜であり、A面の上が流体重力勾配場であり、B面の下が浮力勾配場である。水中では、方向が下向きの矢印は、重力勾配場であり、方向が上向きの矢印は、浮力勾配場であり、それらの方向が逆であり、P1、P2点での場強度が最大である。A面に固定された浮体は、「沈み体」に変わることを理解すべきである。
【0082】
いつでもどこでも、重力場は、圧力の形態及び重力場内において無線搬送の形態でエネルギーを貯蔵し、それにより、流体は、「エネルギー貯蔵装置」になり、容量が無限であり、ユニークなIバッテリーである。
【0083】
以上の実施例により、以下の概念が証明される。
1、流体中の圧力エネルギーを機械的エネルギーに変換するエネルギー変換装置であって、前記エネルギー変換装置は、流体静圧力を利用して、発電機が移動するように回転駆動するエネルギー変換装置である。前記エネルギー変換装置は、少なくとも1つの遮断構造と、伝動機構と、流体とを含む。前記遮断構造は、前記伝動機構の局所の流体の圧力作用を遮断し、前記伝動機構の局所は、異なる圧力の領域として配置され、流体が高圧力領域から低圧力領域へ移動するように案内し、前記伝動機構が移動するように押す。
2、油圧バッテリーであって、前記油圧バッテリーは、流体と、遮断構造と、伝動機構と、発電装置とを含む。伝動機構の伝動上面又は下面は、密封空間として配置され、圧力差の形態で流体が自己駆動して、伝動機構が圧力エネルギーを出力するように案内し、前記密封空間の内部圧力特徴が流体圧力特徴より低い又はより高く、圧力差は、前記伝動機構の面に作用した流体圧力と前記密封空間の内部環境圧力との間の差により実現され、流体の自己駆動は、流体が高圧力領域から低圧力領域へ流れることで実現される。前記油圧バッテリーは、1つ又は複数の前記遮断構造をさらに含み、前記伝動機構と組合せて密封空間を構築することで、気体、液体及び気体を含む流体を収容し又は真空になる。
3、油圧パワーバッテリーであって、前記油圧パワーバッテリーは、流体と、遮断構造と、伝動機構と、流体排出装置と、発電装置とを含み、伝動機構の面は、流体圧力勾配場の底面又は頂面として配置され、圧力差の形態で、流体が自己駆動して、伝動機構が圧力エネルギーを出力するように案内し、前記流体圧力勾配場の流体底面又は頂面の特徴は、斜面又は曲面であり、圧力差は、前記圧力勾配場と気体又は真空又は低圧力空間圧力との間の差により実現され、前記油圧バッテリーは、流体による前記回転構造に対する圧力を遮断することで、方向が下向きの圧力差を取得するための1つ又は複数の前記遮断構造をさらに含む。
4、前記伝動機構の局所は、前記遮断構造により遮蔽されている。
5、前記伝動機構表面の局所は、1つ又は複数の前記密封空間として配置される。
6、前記伝動機構と前記密封空間とは、動的に密封して接続されている。
7、前記遮断構造は、固定されているため移動しない。
8、流体の圧力差方向の案内システムであって、密度が大きい流体を貯蔵するための流体圧力ユニットと、密度が小さい流体を貯蔵するための流体案内ユニットと、流体圧力ユニットを収容するための容器とを含み、前記流体圧力ユニットは、流体案内ユニットと、流体圧力ユニットを収容するための容器とを含む。流体圧力ユニットの流体は、流体案内ユニットの面上に分布しており、流体案内ユニットに流体圧力を印加する機能を有する。流体案内ユニットの流体は、流体圧力ユニットの面上に分布しており、流体圧力ユニットの流体圧力差の方向を案内する機能を有する。
9、流体圧力の圧力差の方向の案内方法であって、密度が大きい流体を貯蔵するための流体圧力ユニットを提供するステップと、密度が小さい流体を貯蔵するための流体案内ユニットを提供するステップと、流体圧力ユニット及び流体案内ユニットを貯蔵するための容器を提供するステップと、流体圧力ユニットの流体が流体案内ユニットの面上に分布することで、流体圧力ユニットの流体圧力を取得するステップと、流体案内ユニットの流体が流体圧力ユニットの面に分布することで、流体圧力ユニットの流体圧力差の方向を取得するステップとを含む。一部の実施例では、前記エネルギー変換装置又は油圧パワーバッテリーは、移動装置に電力を提供することが理解されたい。前記エネルギー変換装置又は油圧パワーバッテリーは、ジャイロスコープに設けられることで、前記エネルギー変換装置又は油圧パワーバッテリーにおける各作動ユニットが常に作動状態を維持するか、又は、地球の中心に垂直になる。前記エネルギー変換装置又は油圧パワーバッテリーにおける作動ユニットは、圧力ユニット、流体案内ユニット、重力勾配場及び浮力勾配場を含む。一部の実施例では、流体を遮断するための材料は、エアロゲル材料であってもよいことを理解すべきである。
10、流体において重力及び浮力圧力勾配場を構築する方法が開示され、方法は、物体の頂部又は底部を曲がる又は傾斜するように設け、前記物体を流体が入れられた容器に固定し、前記物体を流体に浸し、流体圧力が傾斜して変化することで、曲げられ又は傾斜する前記物体の面に作用するステップを含む。一部の実施例では、前記物体は、回転手段又は装置であってもよい。
【0084】
要するに、流体エネルギーを抽出するための重力/浮力勾配場に基づく技術案の複数の実施例が開示される。周知のように、「鉱石ラジオ」は、電源がないラジオであるが、「受信機-音源」である。油圧パワーバッテリーは、「鉱石ラジオ」と同様に、充電する必要がないバッテリーであるが、「変換器-エネルギー源」であり、人間がいる任意の場所に無限の動力又は電力を提供することができる。油圧パワーバッテリーは、エネルギー変換装置として、任意の装置の電源であってもよいし、又は、発電機により電力を提供してもよい。
【0085】
たとえば、マクロ世界では、このエネルギー変換装置は、ホーム、工場のロボット及び/又はコンピュータに給電し、又は、電動交通工具に給電することができる。たとえば、一部の実施例は、組み込まれた医療器具(たとえば人工心臓、ペースメーカー、薬物送達ポンプなど)又は埋め込まれたセンサの埋め込まれた医療機器に給電力することができる。
【0086】
本発明の複数の実施例が説明された。ただし、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な修正を行うことができることを理解されたい。
【0087】
以上の説明は、現在、最も実用な実施案に関する。本開示はこれらの実施形態に限定されないが、逆に、様々な修正及び同等の構成が添付の特許請求の範囲の要旨及び範囲に含まれ、その範囲は、法律に解釈されるように、最も広い許可された解釈を満たし、そのようなすべての変更と同等の構造を含む。
【国際調査報告】