(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(54)【発明の名称】プラズマネイル表面処理用、装置及び方法
(51)【国際特許分類】
A45D 29/00 20060101AFI20220112BHJP
A45D 29/18 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
A45D29/00
A45D29/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021547605
(86)(22)【出願日】2019-10-18
(85)【翻訳文提出日】2021-06-22
(86)【国際出願番号】 CA2019051484
(87)【国際公開番号】W WO2020082169
(87)【国際公開日】2020-04-30
(32)【優先日】2018-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521176857
【氏名又は名称】ヘイ インダストリーズ インク
【氏名又は名称原語表記】HAIGH INDUSTRIES INC.
【住所又は居所原語表記】#5-8118 North Fraser Way, Burnaby, British Columbia V5J0E5 CANADA
(74)【代理人】
【識別番号】100117514
【氏名又は名称】佐々木 敦朗
(72)【発明者】
【氏名】シュー ティンチェン
(72)【発明者】
【氏名】ヘイ サンドラ
(57)【要約】
【課題】本開示は、エネルギー硬化ネイルコーティングを適用する前の非熱(冷)プラズマによる爪表面の処理に関する。
【解決手段】非熱プラズマ(NTP)発生器及びNTP発生器に電力を供給及び制御する電子部品は、NTP硬化ランプを提供するために、現在の業界標準のUV、LED又は組み合わされたUV/LED硬化ランプに組み込まれ得る。NTP硬化ランプは、同じ装置を使用して、プラズマ前処理とエネルギー硬化ネイルコーティングの硬化を便利に提供する。エネルギー硬化ネイルコーティングを適用する前の爪表面のプラズマ前処理は、前処理なしで達成されるよりも、エネルギー硬化ネイルコーティングの爪表面へのより良い接着を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)1つ又は複数の非熱プラズマ(NTP)発生器;
(b)LED、UVランプ及びそれらの組み合わせからなる群から選択される硬化ランプ;
(c)1つ又は複数のNTP発生器及び硬化ランプに電力を供給及び制御するための電子部品;及び、
(d)1つ又は複数のNTP発生器、硬化ランプ、及び電子部品を封入するハウジングであって、ユーザーの片手又は両手の1つ又は複数の指の少なくとも爪部分を受け入れるように構成されたハウジング;
を含む装置。
【請求項2】
前記硬化ランプは、前記LED/UV硬化ランプである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
LED/UV硬化ランプが、350*450nmの範囲の波長を放射する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
大気を周囲からプラズマ放電を介してユーザーの片手又は両手の爪表面に向けるための1つ又は複数のファンをさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記ハウジングは、前記ユーザーの片方又は両方の手を受け入れるように構成される、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
爪表面にエネルギー硬化ネイルコーティングを塗布及び硬化させるための方法であって:
(a)請求項1~5のうちのいずれか1つによって装置を提供すること;
(b)装置のハウジング内又はハウジングの下にユーザーの片方又は両手の1つ又は複数の指を配置し、爪表面のプラズマ処理のために1つ又は複数のNTP発生器を所定の期間、オンにするプラズマセッティングを選択すること;
(c)ユーザーの1つ又は複数の手をハウジングから取り外し、エネルギー硬化ネイルコーティングを爪表面に塗布すること;及び、
(d)装置のハウジング内またはその下にユーザーの片方又は両手の1つ又は複数の指を配置し、爪表面のエネルギー硬化ネイルコーティングを硬化させるための硬化ランプを所定の期間、オンにする硬化セッティングを選択すること;
を含む方法。
【請求項7】
ユーザーの片手の5本の指すべて或いはユーザーの両手の10本の指すべての爪表面がこの方法を使用して同時に処理される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
非熱プラズマを爪表面に向けることを含み、エネルギー硬化ネイルコーティングを適用する前に、ヒトの爪表面を前処理する方法。
【請求項9】
エネルギー硬化ネイルコーティングをユーザーの片手又は複数の手の爪表面に塗布及び硬化させるための方法であって:
(a)非熱プラズマを所定の期間爪表面に向けること;
(b)エネルギー硬化ネイルコーティングを爪表面に塗布すること;及び、
(c)LED、UVランプ及びそれらの組み合わせからなる群から選択される硬化ランプを使用して、爪表面上のエネルギー硬化ネイルコーティングを所定の時間硬化させること;
を含む方法。
【請求項10】
エネルギー硬化ネイルコーティングを爪表面に塗布する前に、ユーザーの手の1以上の指の爪表面を前処理するための装置であって:
(a)1つ又は複数の非熱プラズマ(NTP)発生器;及び、
(b)1つ又は複数のNTP発生器を囲むハウジングであって、ユーザーの手の1つ又は複数の指の少なくとも爪表面を受け入れるように構成されているハウジング;
を含む装置。
【請求項11】
周囲からプラズマ放電を介して爪表面に大気を向けるための1つ又は複数のファンをさらに備える、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記1つ又は複数のNTP発生器に電力を供給し、制御するための電子部品をさらに備える、請求項10又は11に記載の装置。
【請求項13】
前記装置は、硬化ランプに電気的に接続されるように構成され、前記硬化ランプは、1つ又は複数のNTP発生器に電力を供給し、制御するために使用される、請求項10又は11に記載の装置。
【請求項14】
請求項1から4、又は10から13のいずれか一項に記載の装置と、1つ又は複数のエネルギー硬化ネイルコーティングとを含むキット。
【請求項15】
請求項1から4、又は10から13のいずれか一項に記載の装置と、装置を操作するための説明書とを含むキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プラズマネイル表面処理のための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エネルギー硬化ネイルコーティングで爪をコーティングすることは、化粧品業界でネイルラッカー(マニキュア)を使用することの代替となっている。ネイルラッカーとは異なり、エネルギー硬化ネイルコーティングは空気乾燥しない。その代わりに、エネルギー硬化ネイルコーティングは、その配合に応じて、爪に塗布した後、紫外線(UV)又は発光ダイオード(LED)硬化ランプ又はこれらを組み合わせたUV/LED硬化ランプの下で硬化される。一旦硬化すると、エネルギー硬化ネイルコーティングは一般にネイルラッカーよりも耐摩耗性と耐久性が高く、エネルギー硬化ネイルコーティングでコーティングされた爪は、同じ摩耗量に対してネイルラッカーでコーティングされた爪よりも長く欠けないままである可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
エネルギー硬化ネイルコーティングの爪表面への接着を改善するための標準的な業界慣行には、爪表面の物理的又は化学的エッチング、又はエネルギー硬化ネイルコーティングの表面への親和性を改善するためのエネルギー硬化ネイルコーティングへの化学的接着促進剤の添加が含まれる。爪表面の化学的(酸プライマー)エッチングと物理的(バフ研磨)エッチングの両方が、爪の全体的なバルク特性を変化させ、爪を薄く、弱くして、不可逆的な損傷を引き起こす。化粧品業界に適した化学接着促進剤の選択肢は限られている。さらに、安全に使用できる濃度は効果を制限する可能性がある。ネイルプライマーには、アレルギー反応を引き起こす可能性のあるVOCや化合物が含まれていることがある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様によれば、以下を含む装置が提供される。
(a)1つ又は複数の非熱プラズマ(NTP)発生器;
(b)LED、UVランプ及びそれらの組み合わせからなる群から選択される硬化ランプ;
(c)1つ又は複数のNTP発生器及び硬化ランプに電力を供給及び制御するための電子部品;及び、
(d)1つ又は複数のNTP発生器、硬化ランプ、及び電子部品を封入するハウジングであって、ユーザーの片手又は両手を受け入れるように構成されたハウジング。
【0005】
第2の態様によれば、以下を含む装置が提供される。
(a)1つ又は複数の非熱プラズマ(NTP)発生器;
(b)LED、UVランプ及びそれらの組み合わせからなる群から選択される硬化ランプ;
(c)1つ又は複数のNTP発生器及び硬化ランプに電力を供給及び制御するための電子部品;及び、
(d)1つ又は複数のNTP発生器、硬化ランプ、及び電子部品を封入するハウジングであって、ユーザーの片手又は両手の1つ又は複数の指の少なくとも爪部分を受け入れるように構成されたハウジング。
【0006】
硬化ランプは、LED/UV硬化ランプであってもよい。LED/UV硬化ランプは、350*450nmの範囲の波長を放射する場合がある。
【0007】
装置は、周囲からプラズマ放電を介してユーザーの片手又は両手の爪表面に大気を向けるための1つ又は複数のファンをさらに備えてもよい。
【0008】
ハウジングは、ユーザーの片手又は両手を受け入れるように構成することができる。
【0009】
第3の態様によれば、エネルギー硬化ネイルコーティングを爪表面に塗布する前に、ユーザーの手の1以上の指の爪表面を前処理するための装置が提供され、この装置は、以下を備える。
(a)1つ又は複数の非熱プラズマ(NTP)発生器;
(b)1つ又は複数のNTP発生器を囲み、ユーザーの手の1つ又は複数の指の少なくとも爪表面を受け入れるように構成されたハウジング。
【0010】
装置は、大気からプラズマ放電を介して爪表面に大気を向けるための1つ又は複数のファンをさらに備えてもよい。
【0011】
装置は、1つ又は複数のNTP発生器に電力を供給し、制御するための電子部品をさらに備え得る。
【0012】
装置は、硬化ランプに電気的に接続されるように構成され得、硬化ランプは、1つ又は複数のNTP発生器に電力を供給し、制御するために使用され得る。
【0013】
別の態様によれば、ユーザーの1つ又は複数の手の爪表面にエネルギー硬化ネイルコーティングを塗布及び硬化させるための方法が提供され、この方法は以下を含む。
(a)第1の態様によって装置を提供すること;
(b)装置のハウジング内又はハウジングの下にユーザーの手を配置し、所定の期間、爪表面のプラズマ処理のために1つ又は複数のNTP発生器をオンにするプラズマセッティング(プラズマ設定)を選択すること;
(c)ユーザーの1つ又は複数の手をハウジングから取り外し、エネルギー硬化ネイルコーティングを爪表面に塗布すること;
(d)装置のハウジング内又はハウジングの下にユーザーの手を配置し、所定の期間、爪表面上のエネルギー硬化ネイルコーティングを硬化させるための硬化ランプをオンにする硬化セッティング(硬化設定)を選択すること。
【0014】
別の態様によれば、ユーザーの1つ又は複数の手の爪表面にエネルギー硬化ネイルコーティングを塗布及び硬化させるための方法が提供され、この方法は以下を含む。
(a)第2の側面に従って装置を提供すること;
(b)装置のハウジング内又はハウジングの下にユーザーの片手又は両手の1つ又は複数の指を配置し、爪表面のプラズマ処理のために1つ又は複数のNTP発生器を 所定の期間、オンにするプラズマセッティング(プラズマ設定)を選択すること;
(c)ユーザーの1つ又は複数の手をハウジングから取り外し、エネルギー硬化ネイルコーティングを爪表面に塗布すること;及び、
(d)装置のハウジング内またはその下にユーザーの片手又は両手の1つ又は複数の指を配置し、爪表面上のエネルギー硬化ネイルコーティングを硬化させるための硬化ランプを所定の期間オンにする硬化セッティング(硬化設定)を選択すること。
【0015】
この方法を使用して、ユーザーの片手の5本の指すべて又はユーザーの両手の10本の指すべての爪表面を同時に処理してもよい。
【0016】
別の態様によれば、非熱プラズマを爪表面に向けることを含み、エネルギー硬化ネイルコーティングを適用する前に、ヒトの爪表面を前処理する方法が提供される。
【0017】
別の態様によれば、エネルギー硬化ネイルコーティングをユーザーの片手又は両手の爪表面に塗布及び硬化させるための方法が提供され、この方法は以下を含む。
(a)非熱プラズマを所定の期間爪表面に向けること;
(b)エネルギー硬化ネイルコーティングを爪表面に塗布すること;及び、
(c)LED、UVランプ及びそれらの組み合わせからなる群から選択される硬化ランプを使用して、爪表面上のエネルギー硬化ネイルコーティングを所定の時間硬化させること。
【0018】
別の態様によれば、第1、第2、又は第3の態様の装置と、1つ又は複数のエネルギー硬化ネイルコーティングとを含むキットが提供される。
【0019】
別の態様によれば、第1、第2、又は第3の装置と、装置を操作するための説明書とを含むキットが提供される。
【0020】
この要約は、必ずしもすべての側面の全範囲を説明しているわけではない。他の態様、特徴及び利点は、特定の実施形態について、以下の説明を検討することにより当業者には明らかであろう。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下の説明では、「上」、「下」、「上向き」、「下向き」、「垂直方向」、「横方向」などの方向性のある用語は、相対的な参照のみを提供する目的で使用されており、 使用中に物品を配置する方法、組み合わせに対して組み付ける方法、又は環境に対するどのような制限も示唆するものではない。
【0022】
本開示は、エネルギー硬化ネイルコーティングを適用する前の非熱(冷)プラズマによる爪表面の処理に関する。エネルギー硬化ネイルコーティングとは、ゲルマニキュアなど、爪表面のネイルコーティングを硬化させるためにエネルギーを必要とするあらゆるタイプのネイルコーティングを意味する。これは、爪表面上で空気乾燥させるマニキュア(マニュキュア液)と対照的である。本開示全体での「エネルギー硬化ネイルコーティング」という言葉の使用は、爪表面に適用され得る1つ又は複数のエネルギー硬化ネイルコーティングを意味する。
【0023】
電位差が存在する限り、肯定的及びマイナスイオン、電子及びラジカルが反応し衝突するところで、プラズマ処理は反応的な処理過程である。非熱プラズマ処理はナノスケールで爪表面をエッチングしてもよい。爪表面だけが変更され、爪のバルク特性には影響しない。科学に縛られることを望まずに、プラズマ処理によって増加した表面エネルギーと組み合わさって、エネルギー硬化ネイルコーティングが毛細管現象によって爪表面に引き込まれ、エネルギー硬化ネイルコーティングの爪表面への接着が 改善される。非熱プラズマを備えた爪表面の処理は、さらに爪表面に官能基を加えてもよい。エネルギー硬化ネイルコーティングの成分は、プラズマ改質表面との相互作用が大きいため、通常のネイルラッカーよりも化学的に適している可能性がある。これらの官能基は、ネイルラッカーと比較して、エネルギー硬化ネイルコーティングの成分に対してより高い親和性を有する可能性がある。さらに、エネルギー硬化ネイルコーティング中のUV官能基はまた、爪表面に形成された官能基と交差結合する可能性がある。爪表面に官能基を追加することで、エネルギー硬化ネイルコーティングにおける業界標準の化学接着促進剤の必要性を排除するか、その効果を高めることができる。
【0024】
現在、ネイル業界では、エネルギー硬化ネイルコーティングが爪表面に塗布されると重合を開始するために、UV又はLED硬化ランプ又はUV/LED硬化ランプの組み合わせが使用されている。業界で既知のLED又はUV/LED硬化ランプの基本コンポーネントには、350*450nmの範囲の波長を放射するLED、LEDに電力を供給して制御する電子コンポーネント(電子部品)と、エネルギー硬化ネイルコーティングの硬化中に片手又は両手が置かれるハウジングが含まれる 。
業界標準のUV硬化ランプも同様に、LEDの代わりにUVランプを含んでいる。
【0025】
一実施形態では、 NTP硬化ランプを提供するために、1つ又は複数の非熱プラズマ(NTP)発生器及びNTP発生器に電力を供給及び制御する電子部品が、UV、LED、又は組み合わせたUV/LED硬化ランプ(以下、「硬化ランプ」と呼ぶ)に組み込まれる。非熱プラズマは、アーク放電、コロナ放電、誘電体バリア放電、圧電直接放電などの当技術分野で知られている異なる技術を使用して生成することができ、これらの技術の1つ又は複数をNTP硬化ランプに組み込むことができる。大気は、ファンによって周囲からプラズマ放電を介して爪表面に向けられてもよい。荷電粒子が爪表面と衝突するときに、プラズマ活性化が達成される。
【0026】
一実施形態では、エネルギー硬化ネイルコーティングを爪表面に塗布する前に、ユーザーの片方又は両方の手が、NTP硬化ランプの中又は下に置かれる。プラズマセッティング(プラズマ設定)を選択し、片手又は両手の爪表面に一定期間非熱プラズマ処理を施す。次に、手を装置から取り外し、エネルギー硬化ネイルコーティングを爪表面に塗布する。次に、手をNTP硬化ランプに戻し、エネルギー硬化ネイルコーティングの業界標準硬化用に硬化セッティング(硬化設定)を選択する。
【0027】
したがって、NTP発生器は、有利にのみ前処理並びにエネルギー硬化ネイルコーティングの硬化を実行するためのデバイスを必要とする利便性と単純性を提供することが既に必要な硬化ランプに組み込むことができる。NTP硬化ランプは、片手又は両手の爪を同時に治療及び硬化させて、プロセスの効率を高めることができる場合がある。
【0028】
別の実施例では、NTP硬化ランプは手の全体ではなく手の1つ以上の指を受け入れるように構成されてもよい。例えばNTP硬化ランプは、1つ以上の指の少なくとも爪部分を受け入れるチェンバーであってもよい。使用中、NTP硬化ランプは、一度に1つ又は複数の爪を非熱プラズマで前処理し、エネルギー硬化ネイルコーティングを爪に塗布すると硬化させることができる。
【0029】
別の実施形態では、1つ又は複数の非熱プラズマ(NTP)発生器がハウジングに組み込まれる。NTP発生器に動力を供給しコントロールする電子部品もハウジング及び(又は)住宅に組み入れられてもよい、電気的に硬化ランプおよび硬化ランプに接続するように構成されてもよい、NTP発生器に動力を供給しコントロールするために使用されてもよい。ハウジングは手の1つの指より1つ以上を受け入れるように構成される。ハウジングは、1つ以上の指の少なくとも爪部分を受け入れる。好ましい実施例では、ハウジングは一度に1つの指の爪部分を受け入れるように構成される。例えば、ハウジングは、指の爪部分を受け入れて囲み、そして、プラズマを備えた爪表面を前処理することができるチェンバーであってもよい。このデバイスは、エネルギー硬化ネイルコーティングが爪に適用される前に爪を前処理するために使用される。大気は、ファンによって周囲からプラズマ放電を介して爪表面に向けられる場合がある。より詳細に上述したように、荷電粒子が爪表面と衝突する場合、プラズマ活性化が達成される。
【0030】
本実施形態はまた、エネルギー硬化ネイルコーティングを適用する前に、爪表面をプラズマで処理する方法に関する。上で論じたように、プラズマで爪表面を前処理すると、前処理なしで達成されるよりも、エネルギー硬化ネイルコーティングの爪表面へのより良い接着がもたらされ得る。
【0031】
本明細書で論じられる任意の態様又は実施形態の任意の部分を、本明細書で論じられる任意の他の態様又は実施形態の任意の部分と実装又は組み合わせることができる。
特定の実施形態が前述に記載されているが、他の実施形態が可能であり、本明細書に含まれることが意図されていることが理解されるべきである。図示されていない前述の実施形態の修正及び調整が可能であることは、当業者には明らかであろう。
【国際調査報告】