(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-20
(54)【発明の名称】飲料淹出機
(51)【国際特許分類】
A47J 31/06 20060101AFI20220113BHJP
A47J 31/54 20060101ALI20220113BHJP
【FI】
A47J31/06 105
A47J31/54
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021530297
(86)(22)【出願日】2019-08-21
(85)【翻訳文提出日】2021-05-26
(86)【国際出願番号】 CN2019101774
(87)【国際公開番号】W WO2020215541
(87)【国際公開日】2020-10-29
(31)【優先権主張番号】201920575578.8
(32)【優先日】2019-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201920575601.3
(32)【優先日】2019-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201920575604.7
(32)【優先日】2019-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201920575885.6
(32)【優先日】2019-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201920647940.8
(32)【優先日】2019-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201920776190.4
(32)【優先日】2019-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521228961
【氏名又は名称】広州市拓璞電器発展有限公司
【氏名又は名称原語表記】TOP ELECTRIC APPLIANCES INDUSTRIAL LIMITED
【住所又は居所原語表記】19 Beixing Avenue, Huadong Town, Huadu, Guangzhou, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】李衛忠
(72)【発明者】
【氏名】鐘業武
【テーマコード(参考)】
4B104
【Fターム(参考)】
4B104AA09
4B104AA12
4B104BA23
4B104BA24
4B104BA56
4B104BA59
4B104CA02
4B104CA18
4B104DA22
4B104EA17
4B104EA28
(57)【要約】
ケトル本体(1)を含む飲料淹出機を開示し、ケトル本体(1)は容器(11)を含み、容器(11)内に給水装置(2)が設けられ、給水装置(2)は、フローガイドカバー(21)、撹拌器(22)、および撹拌器(22)を駆動して回転させるための駆動装置(23)を含み、フローガイドカバー(21)に水入口(211)および出口(212)が設けられ、撹拌器(22)は、フローガイドカバー(21)に位置し、かつ容器(11)の底部に位置決めされ、淹出装置(3)は、フローガイドカバー(21)の上方に配置され、淹出装置(3)にフローガイドキャビティ(3l)および収容キャビティ(32)が設けられ、収容キャビティ(32)は、フローガイドキャビティ(31)に連通し、かつ収容キャビティ(32)には濾過穴(33)が設けられ、駆動装置(23)は、容器(11)の下方に配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料淹出機であって、
容器を含むケトル本体と、
前記容器内に構成された給水装置であって、水入口および出口が設けられたフローガイドカバー、前記フローガイドカバーに位置し、かつ前記容器の底部に位置決めされた撹拌器、および前記容器の下方に位置する、前記撹拌器を回転させるように駆動するための駆動装置を含む前記給水装置と、
前記フローガイドカバーの上方に配置された、フローガイドキャビティおよび収容キャビティが設けられた淹出装置であって、前記収容キャビティが前記フローガイドキャビティに連通し、かつ前記収容キャビティに濾過穴が設けられている、前記淹出装置と
を備える飲料淹出機。
【請求項2】
前記撹拌器には、ブレード、接続穴、および第1の磁石が設けられ、前記容器の底部に位置決めロッドが設けられ、前記撹拌器は、前記接続穴と前記位置決めロッドとの適合により、前記位置決めロッドに位置決めされ、前記駆動装置は、モータ、駆動輪、および前記駆動輪に位置する第2の磁石を含み、前記駆動装置は、前記第2の磁石と前記第1の磁石との間の磁力によって前記撹拌器を回転させるように駆動する、請求項1に記載の飲料淹出機。
【請求項3】
前記撹拌器には、ブレードおよび接続ベースが設けられ、前記駆動装置は、モータおよび駆動輪を含み、前記駆動装置は、前記駆動輪と前記接続ベースとの適合によって前記撹拌器を回転させるように駆動する、請求項1に記載の飲料淹出機。
【請求項4】
前記容器の底部に熱伝導板が設けられ、前記フローガイドカバーに接続される、請求項1に記載の飲料淹出機。
【請求項5】
前記フローガイドカバーは、中空キャビティ、および前記キャビティに移動可能に接続され、かつ前記熱伝導板に位置決めされたブラケットを含み、前記出口は前記フローガイドキャビティと接触していない、請求項4に記載の飲料淹出機。
【請求項6】
前記ブラケットの一側に第1の凸状リブが設けられ、前記キャビティにスナップフィットされる、請求項5に記載の飲料淹出機。
【請求項7】
前記熱伝導板に位置決めリングが設けられ、前記フローガイドカバーは、前記位置決めリングに位置する、請求項4に記載の飲料淹出機。
【請求項8】
前記熱伝導板は、下向きに凹所を形成し、前記凹所には位置決めリブが設けられ、前記フローガイドカバーは前記位置決めリブによって前記凹所に位置決めされる、請求項4に記載の飲料淹出機。
【請求項9】
温度センサ、主制御回路基板、制御キー、および加熱装置をさらに含み、前記温度センサは前記熱伝導板に密着し、前記主制御回路基板は前記温度センサ、前記制御キー、前記駆動装置、および前記加熱装置にそれぞれ電気的に接続される、請求項4に記載の飲料淹出機。
【請求項10】
前記加熱装置は電磁加熱装置を含み、前記熱伝導板は金属片であり、前記電磁加熱装置は、励磁コイルとボビンホルダーを含み、前記励磁コイルは前記ボビンホルダーに巻きつけられる、請求項9に記載の飲料淹出機。
【請求項11】
前記ケトル本体はボトムカバーをさらに含み、前記加熱装置は加熱チューブを含み、前記加熱チューブは前記熱伝導板の底部に密着し、前記加熱チューブと前記熱伝導板は前記ケトル本体内に位置し、かつ前記ボトムカバーの上方に位置する、請求項9に記載の飲料淹出機。
【請求項12】
前記容器内に最大水位線が設けられ、前記淹出装置は前記最大水位線より上に位置する、請求項1に記載の飲料淹出機。
【請求項13】
前記フローガイドキャビティの上部にスプレーオリフィスが設けられ、前記スプレーオリフィスの上方に回転可能なフローガイド部品が配置され、前記フローガイド部品は接続部および前記接続部に接続されるフローガイド部を含む、請求項1に記載の飲料淹出機。
【請求項14】
前記出口にフローガイドチューブがさらに配置され、前記フローガイドチューブは前記フローガイドキャビティ内に延びる、請求項1に記載の飲料淹出機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は飲料淹出の分野に関し、特に飲料淹出機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市販の茶用調理機は、主に茶漉し器の昇降やパイプラインによる水の汲み上げによって茶を淹れるものである。茶漉し器の昇降機構は構造が複雑で、淹出が不均一である。また、汲み上げられた水は淹出に利用され、ガイドチューブはケトルに固定的に配置される。長期間の使用によって形成された茶渋またはコーヒー液はパイプラインを塞ぎ、茶渋またはコーヒー液を洗浄することが容易ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の目的は、従来技術における技術的問題の少なくとも1つを解決し、パイプラインを塞ぐことなく飲料を均一に淹出でき、洗浄しやすい飲料淹出機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術的問題を解決するために、本開示によって採用される技術的解決手段は飲料淹出機であり、この飲料淹出機はケトル本体を含み、前記ケトル本体は容器を含み、前記容器には、内部に給水装置が設けられ、前記給水装置は、フローガイドカバー、撹拌器、および前記撹拌器を回転させるための駆動装置を含み、前記フローガイドカバーに水入口および出口が設けられ、前記撹拌器は前記フローガイドカバーに位置し、かつ前記容器の底部に位置決めされ、前記フローガイドカバーの上方に淹出装置が配置され、前記淹出装置にフローガイドキャビティおよび収容キャビティが設けられ、前記収容キャビティは、前記フローガイドキャビティに連通し、かつ前記収容キャビティに濾過穴が設けられ、前記駆動装置は、前記容器の下方に位置する。
【0005】
好ましくは、前記撹拌器には、ブレード、接続穴、および第1の磁石が設けられ、前記容器の底部に位置決めロッドが設けられ、前記撹拌器は、前記接続穴と前記位置決めロッドとの適合により、前記位置決めロッドに位置決めされ、前記駆動装置は、モータ、駆動輪、および前記駆動輪に位置する第2の磁石を含み、また、前記駆動装置は、前記第2の磁石と前記第1の磁石との間の磁力によって前記撹拌器を回転させるように駆動する。
【0006】
好ましくは、前記撹拌器には、ブレードおよび接続ベースが設けられ、前記駆動装置は、モータおよび駆動輪を含み、前記駆動装置は、前記駆動輪と前記接続ベースとの適合によって前記撹拌器を回転させるように駆動する。
【0007】
好ましくは、前記容器の底部に熱伝導板が設けられ、前記フローガイドカバーは前記熱伝導板に接続される。
【0008】
好ましくは、前記フローガイドカバーは、中空キャビティおよびブラケットを含み、前記ブラケットは前記キャビティに移動可能に接続され、かつ前記熱伝導板に位置決めされ、前記出口は前記フローガイドキャビティと接触していない。
【0009】
好ましくは、前記ブラケットの一側に第1の凸状リブが設けられ、前記キャビティにスナップフィットされる。
【0010】
好ましくは、前記熱伝導板に位置決めリングが設けられ、前記フローガイドカバーは、前記位置決めリングに位置する。
【0011】
好ましくは、前記熱伝導板は、下向きに凹所を形成し、前記凹所には位置決めリブが設けられ、前記フローガイドカバーは前記位置決めリブによって前記凹所に位置決めされる。
【0012】
好ましくは、前記熱伝導板は上向きに突起を形成し、前記突起にはスナップリングが設けられ、前記フローガイドカバーには第2の凸状リブが設けられ、前記フローガイドカバーは、前記凸状リブと前記スナップリングとの適合によって前記突起に位置決めされる。
【0013】
好ましくは、第3の磁石は、位置決めのために前記フローガイドカバーの底部に設けられ、前記熱伝導板には、第4の磁石または、前記第3の磁石に磁気的に引き付けられる磁気リングが設けられる。
【0014】
好ましくは、前記飲料淹出機は、温度センサ、主制御回路基板、制御キー、および加熱装置をさらに含み、前記温度センサは前記熱伝導板に密着し、前記主制御回路基板は前記温度センサ、前記制御キー、前記駆動装置、および前記加熱装置にそれぞれ電気的に接続される。
【0015】
好ましくは、前記加熱装置は電磁加熱装置を含み、前記熱伝導板は金属片であり、前記電磁加熱装置は、励磁コイルとボビンホルダーを含み、前記励磁コイルは前記ボビンホルダーに巻きつけられる。
【0016】
好ましくは、前記ケトル本体はボトムカバーをさらに含み、前記加熱装置は加熱チューブを含み、前記加熱チューブは前記熱伝導板の底部に密着し、前記加熱チューブと前記熱伝導板は前記ケトル本体内に位置し、かつ前記ボトムカバーの上方に位置する。
【0017】
好ましくは、前記飲料淹出機は、前記ケトル本体に移動可能に適合するベースをさらに含み、前記ケトル本体にはハンドルが設けられる。前記ベースには第1の下部電気コネクタが設けられ、前記ハンドルに第1の上部電気コネクタが配置される。前記第1の下部電気コネクタは、前記第1の上部電気コネクタに適合し、かつ電気的に接続され、前記第1の上部電気コネクタは、前記加熱チューブおよび前記温度センサに電気的に接続される。
【0018】
好ましくは、前記ベースには凸部が設けられ、前記駆動装置は前記凸部に位置する。前記ボトムカバーには、前記凸部に合わせた凹状キャビティが設けられる。
【0019】
好ましくは、前記飲料淹出機はパワーベースをさらに含み、前記駆動装置および前記主制御回路基板は、前記熱伝導板の下方に位置し、かつ前記ボトムカバーの上方に位置する。前記ボトムカバーの内部に第2の上部電気コネクタが設けられ、前記パワーベースには、第2の下部電気コネクタが設けられる。前記第2の下部電気コネクタは、前記第2の上部電気コネクタに電気的に接続され、かつ適合する。
【0020】
好ましくは、前記容器内に最大水位線が設けられ、前記淹出装置は前記最大水位線より上に位置する。
【0021】
好ましくは、前記フローガイドキャビティの上部にスプレーオリフィスが設けられ、回転可能なフローガイド部品は、前記スプレーオリフィスの上方に配置される。
【0022】
好ましくは、前記フローガイド部品は、接続部および接続部に接続されるフローガイド部を含む。前記接続部には、水ガイドキャビティとクランプ端部が設けられる。前記フローガイド部にはフローガイド溝が設けられ、前記フローガイド溝の両側には水ガイドピースが設けられる。前記接続部は、クランプ端部によって前記スプレーオリフィスに移動可能にクランプされ、前記水ガイドキャビティは、フローガイド溝およびスプレーオリフィスとそれぞれ連通する。
【0023】
好ましくは、前記フローガイド部の中部には、フローガイド凸面がさらに設けられ、前記フローガイド凸面は、前記水ガイドキャビティ上に位置する。
【0024】
好ましくは、前記淹出装置の頂部に支持リングが設けられ、前記容器にはケトル蓋が設けられる。前記淹出装置は、前記支持リングによって前記容器内に位置決めされ、かつ前記ケトル蓋の下方に位置する。
【0025】
好ましくは、前記淹出装置はV字状であり、前記淹出装置の上部は前記ケトル本体のケトルポートにクランプされ、前記淹出装置の中部および下部は前記容器内に位置する。
【0026】
好ましくは、前記淹出装置は、前記ケトル本体の前記ケトルポートの上方に位置し、かつ、前記ケトル本体の前記ケトルポートに接続される。
【0027】
好ましくは、前記出口にフローガイドチューブがさらに配置され、前記フローガイドチューブは前記フローガイドキャビティ内に延びる。
【0028】
上記の技術的解決策の1つは、以下の利点または有利な効果のうちの少なくとも1つを有する。すなわち、動作中、撹拌器は、フローガイドカバー内の水を撹拌することによって吸引効果を達成し、水は、フローガイドカバーの水入口に吸引され、出口から淹出装置のフローガイドキャビティにスプレーされて、収容キャビティに流れ込み、これによって、撹拌器はフローガイドカバー内の水を撹拌して、容器内において部分撹拌を形成し、これは撹拌スペースを効果的に減少させ、撹拌負荷を低下させる。しかも、駆動装置の電力を低減し、騒音を低下させ、コストを削減することができる。また、水は出口から集中的にスプレーされ、収容キャビティにおける淹出対象の茶、コーヒー、チョコレートなどの飲料を淹出するための淹出装置のフローガイドキャビティによって収容キャビティに流れ込み、そして、濾過穴によって容器に逆流して、強い視覚効果を生じる。この飲料淹出機は、パイプラインを塞ぐことなく均一に飲料を淹出でき、洗浄に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
以下、図面と合わせて本開示についてさらに説明する。
【
図1】本開示の好ましい実施形態の概略斜視図である。
【
図3】
図1に示す実施形態における加水後の初期状態にある容器を示す概略的な構成図である。
【
図4】
図1に示す実施形態における加水後の動作状態にある容器を示す概略的な構成図である。
【
図5】本発明の他の実施形態(1)の概略的な構成図である。
【
図6】
図1に示す実施形態の概略取り外し図である。
【
図7】本発明の他の実施形態(2)の概略的な構成図である。
【
図8】本発明の他の実施形態(3)の概略的な構成図である。
【
図9】本発明の他の実施形態(4)の概略的な構成図である。
【
図10】
図6に示す実施形態におけるフローガイドカバーおよび撹拌器の構成を示す概略的な取り外し図である。
【
図11】本発明の他の実施形態(5)の概略的な構成図である。
【
図12】本発明の他の実施形態(6)の概略的な構成図である。
【
図13】本発明の他の実施形態(7)の概略的な構成図である。
【
図14】本発明の他の実施形態(8)の概略的な構成図である。
【
図15】本発明の他の実施形態(9)の概略的な構成図である。
【
図16】
図15に示す本開示の実施形態の概略的な取り外し図である。
【
図17】本発明の他の実施形態(10)の概略的な構成図である。
【
図18】本発明の他の実施形態(11)の概略的な構成図である。
【
図19】本発明の他の実施形態(12)の概略的な構成図である。
【
図20】本発明の他の実施形態(13)の概略的な構成図である。
【
図21】
図2に示す実施形態におけるフローガイド部品の概略的な構造図である。
【
図22】
図2に示す実施形態におけるフローガイド部品の概略的な取り外し図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本開示の具体的な実施形態について詳細に説明する。本開示の好ましい実施形態は、図面に示される。図面は、明細書のテキストの説明をグラフィカルに補足する役割を果たして、本開示の技術的特徴および全体的な技術的解決策を視覚的かつ鮮明に理解することができるが、図面は、本開示の保護範囲を限定するものとして解釈することはできない。
【0031】
本開示において、方向の説明(「上」、「下」、「左」、「右」、「前」および「後」)がある場合、これは、本開示の技術的解決策を説明しやすくするためのものにすぎず、言及される技術的特徴が特定の方向を有し、特定の方向で構築および操作されなければならないことを示したり暗示したりするものではなく、したがって、本開示に対する制限として解釈することはできない。
【0032】
本開示において、「1つ以上」は1つまたは複数を意味し、「複数」は2つ以上を意味する。また、「より大きい」、「より小さい」、「超える」などは、この数を含まないものとして理解される。「以上」、「以下」、「内」などは、当該数を含むものとして理解される。本開示の説明において、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」が記載される場合、これらの表現は、技術的特徴を区別するためのものにすぎず、相対的な重要性を示したり暗示したり、または示された技術的特徴の数を暗黙的に示したり、示された技術的特徴の順序を暗黙的に示したりすると理解すべきではない。
【0033】
本出願の説明において、特に明記しない限り、「構成」、「取り付け」、および「接続」などの用語は、広い意味で理解されるべきである。たとえば、これらの用語は、固定的な接続または中間媒体による間接的な接続、固定接続または取り外し可能な接続、一体的な接続または機械的な接続、電気的な接続または相互連通、または、2つの素子間の内部連通または2つの素子間の相互作用として理解されてもよい。当業者であれば、技術的解決策の特定の内容と組み合わせて、本開示における上記の用語の特定の意味を合理的に判定することができる。
【0034】
本開示の一実施形態は、飲料淹出機を提供する。
図1、2および6を参照すると、飲料淹出機はケトル本体1を含む。ケトル本体1は、容器11を含む。ケトル本体1にはケトルポートとハンドル14が設けられ、容器11の内部に給水装置2が設けられる。給水装置2は、フローガイドカバー21、撹拌器22、および撹拌器22を回転させるように駆動するための駆動装置23を含む。フローガイドカバー21には水入口211および出口212が設けられる。撹拌器22は、フローガイドカバー21内に位置し、かつ容器11の底部に位置決めされる。淹出装置3は、フローガイドカバー21の上方に配置される。淹出装置3には、フローガイドキャビティ31および収容キャビティ32が設けられる。収容キャビティ32は、フローガイドキャビティ31と連通し、かつそれに濾過穴33が設けられる。駆動装置23は、容器11の下方に位置する。
【0035】
動作中、
図3および
図4に示すように、撹拌器22は、フローガイドカバー21内の水を撹拌することによって吸引効果を実行し、水は、フローガイドカバー21の水入口211によって吸引され、出口212から淹出装置3のフローガイドキャビティ31にスプレーされ、そして収容キャビティ32に流れ込み、これによって、撹拌器22は、フローガイドカバー21内の水を撹拌し、容器11内に部分的な撹拌を形成することにより、撹拌スペースを効果的に低減し、撹拌負荷を低下させる。しかも、駆動装置23の電力を低減し、騒音を低減し、コストを削減することができる。さらに、水は、出口212から集中的にスプレーされ、収容キャビティ32内に配置された茶やコーヒーやチョコレートなどの淹出対象の飲料を淹出するための淹出装置3のフローガイドキャビティ31によって収容キャビティ32に流れ込みそして濾過穴33によって容器11に逆流し、強い視覚効果を生じる。上記の飲料淹出機は、パイプラインを塞ぐことなく均一に飲料を淹出でき、洗浄に便利である。
【0036】
いくつかの実施形態では、
図2、3、4、7、8、9、11、12、13および17に示すように、撹拌器22にはブレード221、接続穴222および第1の磁石223が設けられる。位置決めロッド224は、容器11の底部に設けられる。撹拌器22は、接続穴222と位置決めロッド224との適合によって、位置決めロッド224に位置決めされる。駆動装置23は、モータ231と、駆動輪232と、駆動輪232内に位置する第2の磁石233とを含む。駆動装置23は、第2の磁石233と第1の磁石223との間の磁力によって撹拌器22を回転させるように駆動する。磁気駆動モードによって、容器11の底部を開く必要がなく、これは容器11のシーリングの問題を解決する。
【0037】
いくつかの実施形態では、
図5および14に示すように、撹拌器22にはブレード221および接続ベース220が設けられる。ブレード221は、接続ベース220上に弧状に位置決めされ、かつ水入口211の上方に位置する。駆動装置23は、モータ231および駆動輪232を含む。駆動装置232は、接続ベース220に機械的に適合され、駆動装置23は、駆動輪232と接続ベース220との適合によって撹拌器22を回転させるように駆動する。シーリング素子は、シーリングのために、接続ベース220と容器11との間に配置される。
【0038】
いくつかの実施形態では、
図15、16、18および19に示すように、撹拌器22は、ブレード221および接続穴222を含む。ブレード221は弧状であり、水入口211の上方に位置する。駆動装置23の接続軸234は、熱伝導板を通過し、移動可能かつ嵌合するように接続穴に挿入される。シールリングは、接続軸と熱伝導板の間に配置される。駆動装置が回転すると、接続軸が撹拌器のブレードを回転させるように駆動して吸引効果を発生させ、淹出キャビティ内の水は水入口から流れて出口からスプレーされる。
【0039】
熱伝導板12は容器11の底部に設けられ、フローガイドカバー21は熱伝導板12に接続される。
【0040】
いくつかの実施形態では、
図10に示すように、フローガイドカバー21は、中空キャビティ210およびブラケット217を含む。ブラケット217には位置決めロッド224が設けられる。撹拌器22の下部には、位置決めロッド224に移動可能に適合する接続穴222が設けられる。撹拌器22は、接続穴222によって位置決めロッド224に嵌合するように位置決めされる。ブラケット217は、キャビティ210に移動可能に接続され、かつ熱伝導板12に位置決めされる。
【0041】
図10を参照すると、ブラケット217の一側には、キャビティ210にスナップフィットされる第1の凸状リブ213が設けられる。ブラケット217およびフローガイドカバー21の可動クランプ作用により、撹拌器22は、フローガイドカバー21のキャビティ210内に移動可能に位置決めすることができ、これは、撹拌器22およびフローガイドカバー21の取り付けおよび位置決めを容易にするとともに、撹拌器22およびフローガイドカバー21の取り外しおよび洗浄を容易にする。
【0042】
いくつかの実施形態では、
図20に示すように、キャビティ210にスナップフィットされる第1の凸状リブ213はブラケット217の一側に設けられる。ブラケット217およびフローガイドカバー21の上下の可動クランプ作用により、撹拌器22は、フローガイドカバー21のキャビティ210内に移動可能に位置決めすることができ、ブラケット217の内側は半径方向に延在して、接続リング218を形成する。具体的には、接続リング218は、半径方向から中心に延びる3つまたは4つのシート構造によって一体的に形成され、撹拌器22の下部は、位置決めロッド224を介して接続リング218に移動可能にスリーブされ、ボス225は、撹拌器22を移動可能に支持するために、撹拌器22の底部にさらに設けられ、したがって、撹拌器22と容器の底部との間の摩擦を低減する。接続リング218と位置決めロッド224との間の可動スリーブにより、撹拌器22の軸方向の位置決めは非常に正確であり、撹拌器22の回転は安定である。また、シリコーンリング219は、回転中に撹拌器22によって生成される摩擦および騒音を低減するために、接続リング218に取り付けられる。
【0043】
図2~5を参照すると、熱伝導板12には位置決めリング121が設けられ、フローガイドカバー21は位置決めリング121内に位置して、フローガイドカバー21の半径方向の位置決めを容易にする。
【0044】
いくつかの実施形態では、
図11に示すように、熱伝導板12は、凹所122を形成するために下向きに曲げられる。凹所122には、位置決めリブ123が設けられる。フローガイドカバー21は、下部の水入口によって位置決めリブ123にスナップフィットされる。フローガイドカバー21は、位置決めリブ123によって凹所122に位置決めされる。水入口の垂直方向の高さは、水入口が容器11と連通することを確保するために、凹所122よりもまだ高い。
いくつかの実施形態では、
図12に示すように、熱伝導板12は、上向きに突起124を形成する。突起124にはスナップリング125が設けられる。スナップリング125は、突起124の側壁に位置する。フローガイドカバー21には第2の凸状リブ210が設けられる。フローガイドカバー21は、第2の凸状リブ210とスナップリング125との適合によって突起124に位置決めされる。このようにして、フローガイドカバー21の取り付け、位置決め、取り外しおよび洗浄が便利になり、撹拌器22の第1の磁石223および駆動装置23の第2の磁石233は、加熱チューブから遠く離れているため、加熱チューブの高温による影響が回避され、これによって磁石の耐用年数が延びる。
【0045】
いくつかの実施形態では、
図15、18および19に示すように、フローガイドカバー21の底部には、位置決めのための第3の磁石215が設けられ、熱伝導板12には、第4の磁石126または、第3の磁石215に磁気的に引き付けられる磁気リングが設けられる。第4の磁石126は、熱伝導板12の底部に配置される。当然ながら、鉄製リングなどの対応する磁気リングを熱伝導板12の底部に配置することもでき、フローガイドカバー21を配置すると、フローガイドカバー21は第3の磁石215と第4の磁石126または製鉄リングとの間の磁気吸引力によって容器の底部に位置決めされうる。
【0046】
飲料淹出機は、温度センサ4、主制御回路基板5、制御キー6、および加熱装置7をさらに含む。温度センサ4は、熱伝導板12に密着する。主制御回路基板5は、温度センサ4、制御キー6、駆動装置23、および加熱装置7にそれぞれ電気的に接続される。温度センサ4は、ケトル本体1の底部の温度を検出し、温度感知信号を主制御回路基板5にフィードバックするために使用される。
【0047】
本開示の飲料淹出機の基本原理は以下のとおりである。制御キー6が押下され、制御キー6は、開始ボタン、温度選択ボタン、淹出時間ボタンなどを含む。主制御回路基板5は、加熱装置7を制御して加熱を行い、温度センサ4が消費者に設定された温度に到達したことを検出すると、主制御回路基板5は、加熱装置7を制御して加熱を停止し、また主制御回路基板5は、駆動装置23を制御して回転させる。駆動装置23の回転は、撹拌器22を駆動して、フローガイドカバー21内で回転させる。撹拌器22の上部のブレード221は渦撹拌を行い、ブレード221は弧状である。フローガイドカバー21の外側の水は、フローガイドカバーの底部における水入口211によってフローガイドカバー21に連続的に吸い込まれ、ブレード221の撹拌によって生じる吸引効果により、フローガイドカバー21内の水は、フローガイドカバー21の内壁に沿って上方に移動し、フローガイドカバー21の上部にある出口212によってスプレーされ、スプレーされた水は、淹出装置3のフローガイドキャビティ31に沿って収容キャビティ32に導入され、収容キャビティ32内における茶、コーヒー、チョコレートなどを淹出し、そして、水は、濾過穴33から容器11に流れ込み、設定された抽出時間で自動抽出を完了する。本開示の飲料淹出機が飲料を淹出する前に、茶、コーヒー、チョコレートなどが水から隔離されている。
【0048】
いくつかの実施形態では、
図13および14に示すように、加熱装置7は、電磁加熱装置を含む。熱伝導板12は金属片である。電磁加熱装置は、励磁コイル71およびボビンホルダー72を含む。励磁コイル71はボビンホルダー72に巻き付けられる。電磁加熱装置は、熱伝導板12を加熱することができる。電磁加熱装置および駆動装置23をベースに取り付けることにより、ケトル本体1のサイズおよび重量を効果的に低減することができ、また、ケトル本体1とベースの間の電気的接続が避けられるため、操作と洗浄が容易になる。
【0049】
熱伝導板12には凹状キャビティ127が設けられる。熱伝導板12は、好ましくはステンレス鋼製である。ベース8には、凹状キャビティ127に移動可能に適合する凸部81が設けられる。電磁加熱装置および駆動装置23は、凸部81に位置する。駆動装置23は、凸部81の中心軸に位置する。電磁加熱装置は、駆動装置23の周囲に位置する。ケトル本体1およびベース8は、凹状キャビティ127および凸部81の移動可能な適合作用により、凸部81の中心軸の周りを回転することができる。熱伝導板12には凹状キャビティ127が設けられるので、熱伝導板12の電磁加熱を受ける領域は、ケトル底部から離れるように凹んでおり、これにより、取り出しおよび配置プロセスにおける断熱効果を達成する。環状フレーム128は、熱伝導板12の下部に取り付けられ、環状フレーム128は、凹状キャビティ127の外側に位置する。環状フレーム128は、ケトル本体1の支持、断熱および火傷防止のためにプラスチック耐熱材料で特に製造される。
【0050】
いくつかの実施形態では、
図2、3、4、5、7、8、9、11、12、15、17、18および19に示すように、ケトル本体1はボトムカバー13をさらに含み、加熱装置7は加熱チューブ73を含む。加熱チューブ73は、熱伝導板12の底部に密着し、加熱チューブ73および熱伝導板12は、ケトル本体1内に位置し、かつボトムカバー13の上方に位置する。加熱チューブ73は、熱伝導板12を加熱することができる。
【0051】
いくつかの実施形態では、
図1、2、3、4、5、6、7、8、9、11および12に示すように、飲料淹出機は、ケトル本体1に移動可能に適合するベース8をさらに含む。ベース8には、第1の下部電気コネクタ82が設けられ、第1の上部電気コネクタ141は、ハンドル14に配置される。第1の下部電気コネクタ82は、第1の上部電気コネクタ141に適合され、かつ電気的に接続され、第1の上部電気コネクタ141は、加熱チューブ73および温度センサ4に電気的に接続されて、加熱チューブ73および温度センサ4に電源および信号源を提供する。
【0052】
ベース8は凸部81を備え、駆動装置23は凸部81に位置し、ボトムカバー13には凸部81と適合する凹状キャビティ127が設けられる。これにより、設計におけるケトル本体1全体の高さおよび重量が低減され、消費者が使用しやすくなる。
【0053】
いくつかの実施形態では、
図15、16、17、18および19に示すように、飲料淹出機は、パワーベース83をさらに含む。駆動装置23および主制御回路基板5は、熱伝導板12の下方に位置し、かつボトムカバー13の上方に位置する。ボトムカバー13内部には、第2の上部電気コネクタ131が設けられ、パワーベース83には、第2の下部電気コネクタ84が設けられる。第2の下部電気コネクタ84は、第2の上部電気コネクタ131に電気的に接続され、かつ適合される。パワーベース83の第2の下部電気コネクタ84と第2の上部電気コネクタ131との電気的接続および適合によって、パワーは、ケトル本体1内の駆動装置23および加熱チューブ73に供給することができる。また、ケトル本体1は、パワーベース83上で回転することができ、配置しやすく、低コストである。また、主制御回路基板5は、制御キー6および温度センサ4の電源モードをより良くレイアウトするために、ケトル本体1に配置される。第2の上部電気コネクタ131および第2の下部電気コネクタ84は、3リング接続、すなわち、活線、ヌル線および接地線接続を採用するだけでよく、コストは低い。
【0054】
いくつかの実施形態では、
図1に示すように、最大水位線15が容器11内に設けられ、淹出装置3は最大水位線15の上方に位置する。容器11に加えられる水は、最大水位線15を超えてはならないので、淹出装置3内の淹出対象の茶、コーヒー、チョコレートなどは、最初に水と接触しない。
【0055】
いくつかの実施形態では、
図2、3、4、5、7、8、9、11、12、13、14、15、16、17、18および19に示すように、フローガイドキャビティ31の上部にはスプレーオリフィス311が設けられ、フローガイド部品34がスプレーオリフィス311の上方に配置される。撹拌器22は、駆動装置23によって駆動されて、フローガイドカバー21内の水を撹拌して吸引効果を生成し、水がフローガイドカバー21の水入口211によって吸引される。水出口212からスプレーされた水は、淹出装置3のフローガイドキャビティ31の水出口に沿って回転素子に導入され、次いで、水は分散され、フローガイド部からスプレーされて、収容キャビティ32に入り、そして、収容キャビティ32の底部にある濾過穴33から容器11に流れ込む。このようにして、収容キャビティ32内に配置される茶、コーヒー、チョコレートなどの飲料は、循環的に淹出され、フローガイド部品34は、水が収容キャビティ32に入るときに水をスプレーおよび分散させることができるので、淹出面積が大きくなり、淹出がより均一になり、淹出効果が良好である。
【0056】
図21および22を参照すると、フローガイド部品34は、接続部341およびフローガイド部342を含み、接続部341は、フローガイド部342に接続される。接続部341には、水ガイドキャビティ343およびクランプ端部344が設けられる。フローガイド部342には、少なくとも3つの弧状フローガイド溝345が設けられ、フローガイド溝345の両側には、水ガイドピース346が設けられる。水ガイドピース346は、水がスプレーされるときの回転力を増加させるように構成され、その結果、水はより分散してスプレーされる。接続部341は、クランプ端部344によってスプレーオリフィス311に移動可能にクランプされ、水ガイドキャビティ343は、フローガイド溝345およびスプレーオリフィス311とそれぞれ連通する。
【0057】
図21および22を参照すると、フローガイド部342の中部には、フローガイド凸面347がさらに設けられ、フローガイド凸面347は、水ガイドキャビティ343の上方に位置する。水ガイドキャビティ343の上部開口部とフローガイド凸面347との間には一定のギャップがあるため、水が水ガイドキャビティ343の上部開口部からスプレーされた後、水は、緩衝のための渦を生成し、フローガイド凸面347に沿って半径方向にガイドされ、回転効果はより穏やかである。
いくつかの実施形態では、
図1、2、3、4、5、6、11、12、13、14、15、16、17および19に示すように、淹出装置3の上部には、支持リング35が設けられ、容器11には、ケトル蓋16が設けられる。淹出装置3は、支持リング35によって容器11内に位置決めされ、かつケトル蓋16の下方に位置する。
【0058】
いくつかの実施形態では、
図7および18に示すように、淹出装置3はV字状である。淹出装置3の上部は、ケトル本体のケトルポートにクランプされ、淹出装置3の中部および下部は、容器11内に位置する。淹出装置3はV字状であり、挽いたコーヒーを収容キャビティ32に直接加えるので、自動コーヒーマシンをシミュレートしてコーヒーを淹れることができ、当然ながら、茶やチョコレートなどの他の飲料も淹れることができる。
【0059】
いくつかの実施形態では、
図8に示すように、淹出装置3は、ケトル本体のケトルポートの上方に位置し、ケトル本体のケトルポートに接続される。淹出装置3にはケトル蓋16が設けられ、淹出対象の飲料は、ケトル蓋16を開くことによって入れられる。消費者が淹出装置3を取り、使用し、または洗浄するのに便利であり、、淹出装置3はまた、目視観察を容易にする
【0060】
いくつかの実施形態では、
図9に示すように、給水装置2は、容器11の中心に対して偏心して配置される。すなわち、フローガイドカバー21、撹拌器22および駆動装置23は、容器11の中央側に構成され、淹出装置3のフローガイドキャビティ31もまた偏心して配置され、その結果、フローガイドカバー21の出口212は、フローガイドキャビティ31と整列する。水は、出口212からスプレーされた後、フローガイドキャビティ31およびスプレーオリフィス311の上方のフローガイドピースに沿って収容キャビティ32に導入される。給水装置2は偏心して配置されるため、ベース8とケトル本体1の下部のスペースをさらに最適化することができ、上部電気コネクタと下部電気コネクタを中央に構成することができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、
図1、2、および3に示すように、フローガイドキャビティ31は、出口212の上方に位置し、かつ水出口212と接触していない。使用時の視覚効果が良く、取り付けも容易である。
【0062】
いくつかの実施形態では、フローガイドチューブ216は、出口212にさらに配置され、フローガイドチューブ216は、フローガイドキャビティ31内に延びる。フローガイドカバー21およびフローガイドチューブ216は一体的に構成され、フローガイドチューブ216は、スプレーオリフィス311まで上方に延在し、これにより、フローガイドカバー21の下部の水は、さらにうまく、フローガイドチューブ216に沿って上向きに集中的に排水され、スプレーオリフィス311から導かれ、それにより、給水効率が効果的に改善され、モータ231の負荷が低減する。
【0063】
従来技術と比較して、本開示の実施形態は、均一な淹出、良好な淹出効果、簡易な電源モード、低コスト、および簡単かつ便利なケトル本体の配置という有益な効果を有する。
【0064】
当然ながら、本開示は、上記の実施形態に制限されず、当業者であれば、本開示の精神から逸脱することなく、同等の変形または置換をさらに行うことができる。これらの同等の変形または置換はすべて、本出願の特許請求の範囲によって定義される範囲内にある。
【手続補正書】
【提出日】2021-05-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は飲料淹出の分野に関し、特に飲料淹出機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市販の茶用調理機は、主に茶漉し器の昇降やパイプラインによる水の汲み上げによって茶を淹れるものである。茶漉し器の昇降機構は構造が複雑で、淹出が不均一である。また、汲み上げられた水は淹出に利用され、ガイドチューブはケトルに固定的に配置される。長期間の使用によって形成された茶渋またはコーヒー液はパイプラインを塞ぎ、茶渋またはコーヒー液を洗浄することが容易ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の目的は、従来技術における技術的問題の少なくとも1つを解決し、パイプラインを塞ぐことなく飲料を均一に淹出でき、洗浄しやすい飲料淹出機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術的問題を解決するために、本開示によって採用される技術的解決手段は飲料淹出機であり、この飲料淹出機はケトル本体を含み、前記ケトル本体は容器を含み、前記容器には、内部に給水装置が設けられ、前記給水装置は、フローガイドカバー、撹拌器、および前記撹拌器を回転させるための駆動装置を含み、前記フローガイドカバーに水入口および出口が設けられ、前記撹拌器は前記フローガイドカバーに位置し、かつ前記容器の底部に位置決めされ、前記フローガイドカバーの上方に淹出装置が配置され、前記淹出装置にフローガイドキャビティおよび収容キャビティが設けられ、前記収容キャビティは、前記フローガイドキャビティに連通し、かつ前記収容キャビティに濾過穴が設けられ、前記駆動装置は、前記容器の下方に位置する。
【0005】
好ましくは、前記撹拌器には、ブレード、接続穴、および第1の磁石が設けられ、前記容器の底部に位置決めロッドが設けられ、前記撹拌器は、前記接続穴と前記位置決めロッドとの適合により、前記位置決めロッドに位置決めされ、前記駆動装置は、モータ、駆動輪、および前記駆動輪に位置する第2の磁石を含み、また、前記駆動装置は、前記第2の磁石と前記第1の磁石との間の磁力によって前記撹拌器を回転させるように駆動する。
【0006】
好ましくは、前記撹拌器には、ブレードおよび接続ベースが設けられ、前記駆動装置は、モータおよび駆動輪を含み、前記駆動装置は、前記駆動輪と前記接続ベースとの適合によって前記撹拌器を回転させるように駆動する。
【0007】
好ましくは、前記容器の底部に熱伝導板が設けられ、前記フローガイドカバーは前記熱伝導板に接続される。
【0008】
好ましくは、前記フローガイドカバーは、中空キャビティおよびブラケットを含み、前記ブラケットは前記キャビティに移動可能に接続され、かつ前記熱伝導板に位置決めされ、前記出口は前記フローガイドキャビティと接触していない。
【0009】
好ましくは、前記ブラケットの一側に第1の凸状リブが設けられ、前記キャビティにスナップフィットされる。
【0010】
好ましくは、前記熱伝導板に位置決めリングが設けられ、前記フローガイドカバーは、前記位置決めリングに位置する。
【0011】
好ましくは、前記熱伝導板は、下向きに凹所を形成し、前記凹所には位置決めリブが設けられ、前記フローガイドカバーは前記位置決めリブによって前記凹所に位置決めされる。
【0012】
好ましくは、前記熱伝導板は上向きに突起を形成し、前記突起にはスナップリングが設けられ、前記フローガイドカバーには第2の凸状リブが設けられ、前記フローガイドカバーは、前記凸状リブと前記スナップリングとの適合によって前記突起に位置決めされる。
【0013】
好ましくは、第3の磁石は、位置決めのために前記フローガイドカバーの底部に設けられ、前記熱伝導板には、第4の磁石または、前記第3の磁石に磁気的に引き付けられる磁気リングが設けられる。
【0014】
好ましくは、前記飲料淹出機は、温度センサ、主制御回路基板、制御キー、および加熱装置をさらに含み、前記温度センサは前記熱伝導板に密着し、前記主制御回路基板は前記温度センサ、前記制御キー、前記駆動装置、および前記加熱装置にそれぞれ電気的に接続される。
【0015】
好ましくは、前記加熱装置は電磁加熱装置を含み、前記熱伝導板は金属片であり、前記電磁加熱装置は、励磁コイルとボビンホルダーを含み、前記励磁コイルは前記ボビンホルダーに巻きつけられる。
【0016】
好ましくは、前記ケトル本体はボトムカバーをさらに含み、前記加熱装置は加熱チューブを含み、前記加熱チューブは前記熱伝導板の底部に密着し、前記加熱チューブと前記熱伝導板は前記ケトル本体内に位置し、かつ前記ボトムカバーの上方に位置する。
【0017】
好ましくは、前記飲料淹出機は、前記ケトル本体に移動可能に適合するベースをさらに含み、前記ケトル本体にはハンドルが設けられる。前記ベースには第1の下部電気コネクタが設けられ、前記ハンドルに第1の上部電気コネクタが配置される。前記第1の下部電気コネクタは、前記第1の上部電気コネクタに適合し、かつ電気的に接続され、前記第1の上部電気コネクタは、前記加熱チューブおよび前記温度センサに電気的に接続される。
【0018】
好ましくは、前記ベースには凸部が設けられ、前記駆動装置は前記凸部に位置する。前記ボトムカバーには、前記凸部に合わせた凹状キャビティが設けられる。
【0019】
好ましくは、前記飲料淹出機はパワーベースをさらに含み、前記駆動装置および前記主制御回路基板は、前記熱伝導板の下方に位置し、かつ前記ボトムカバーの上方に位置する。前記ボトムカバーの内部に第2の上部電気コネクタが設けられ、前記パワーベースには、第2の下部電気コネクタが設けられる。前記第2の下部電気コネクタは、前記第2の上部電気コネクタに電気的に接続され、かつ適合する。
【0020】
好ましくは、前記容器内に最大水位線が設けられ、前記淹出装置は前記最大水位線より上に位置する。
【0021】
好ましくは、前記フローガイドキャビティの上部にスプレーオリフィスが設けられ、回転可能なフローガイド部品は、前記スプレーオリフィスの上方に配置される。
【0022】
好ましくは、前記フローガイド部品は、接続部および接続部に接続されるフローガイド部を含む。前記接続部には、水ガイドキャビティとクランプ端部が設けられる。前記フローガイド部にはフローガイド溝が設けられ、前記フローガイド溝の両側には水ガイドピースが設けられる。前記接続部は、クランプ端部によって前記スプレーオリフィスに移動可能にクランプされ、前記水ガイドキャビティは、フローガイド溝およびスプレーオリフィスとそれぞれ連通する。
【0023】
好ましくは、前記フローガイド部の中部には、フローガイド凸面がさらに設けられ、前記フローガイド凸面は、前記水ガイドキャビティ上に位置する。
【0024】
好ましくは、前記淹出装置の頂部に支持リングが設けられ、前記容器にはケトル蓋が設けられる。前記淹出装置は、前記支持リングによって前記容器内に位置決めされ、かつ前記ケトル蓋の下方に位置する。
【0025】
好ましくは、前記淹出装置はV字状であり、前記淹出装置の上部は前記ケトル本体のケトルポートにクランプされ、前記淹出装置の中部および下部は前記容器内に位置する。
【0026】
好ましくは、前記淹出装置は、前記ケトル本体の前記ケトルポートの上方に位置し、かつ、前記ケトル本体の前記ケトルポートに接続される。
【0027】
上記の技術的解決策の1つは、以下の利点または有利な効果のうちの少なくとも1つを有する。すなわち、動作中、撹拌器は、フローガイドカバー内の水を撹拌することによって吸引効果を達成し、水は、フローガイドカバーの水入口に吸引され、出口から淹出装置のフローガイドキャビティにスプレーされて、収容キャビティに流れ込み、これによって、撹拌器はフローガイドカバー内の水を撹拌して、容器内において部分撹拌を形成し、これは撹拌スペースを効果的に減少させ、撹拌負荷を低下させる。しかも、駆動装置の電力を低減し、騒音を低下させ、コストを削減することができる。また、水は出口から集中的にスプレーされ、収容キャビティにおける淹出対象の茶、コーヒー、チョコレートなどの飲料を淹出するための淹出装置のフローガイドキャビティによって収容キャビティに流れ込み、そして、濾過穴によって容器に逆流して、強い視覚効果を生じる。この飲料淹出機は、パイプラインを塞ぐことなく均一に飲料を淹出でき、洗浄に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
以下、図面と合わせて本開示についてさらに説明する。
【
図1】本開示の好ましい実施形態の概略斜視図である。
【
図3】
図1に示す実施形態における加水後の初期状態にある容器を示す概略的な構成図である。
【
図4】
図1に示す実施形態における加水後の動作状態にある容器を示す概略的な構成図である。
【
図5】本発明の他の実施形態(1)の概略的な構成図である。
【
図6】
図1に示す実施形態の概略取り外し図である。
【
図7】本発明の他の実施形態(2)の概略的な構成図である。
【
図8】本発明の他の実施形態(3)の概略的な構成図である。
【
図9】本発明の他の実施形態(4)の概略的な構成図である。
【
図10】
図6に示す実施形態におけるフローガイドカバーおよび撹拌器の構成を示す概略的な取り外し図である。
【
図11】本発明の他の実施形態(5)の概略的な構成図である。
【
図12】本発明の他の実施形態(6)の概略的な構成図である。
【
図13】本発明の他の実施形態(7)の概略的な構成図である。
【
図14】本発明の他の実施形態(8)の概略的な構成図である。
【
図15】本発明の他の実施形態(9)の概略的な構成図である。
【
図16】
図15に示す本開示の実施形態の概略的な取り外し図である。
【
図17】本発明の他の実施形態(10)の概略的な構成図である。
【
図18】本発明の他の実施形態(11)の概略的な構成図である。
【
図19】本発明の他の実施形態(12)の概略的な構成図であ
る。
【
図20】
図2に示す実施形態におけるフローガイド部品の概略的な構造図である。
【
図21】
図2に示す実施形態におけるフローガイド部品の概略的な取り外し図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本開示の具体的な実施形態について詳細に説明する。本開示の好ましい実施形態は、図面に示される。図面は、明細書のテキストの説明をグラフィカルに補足する役割を果たして、本開示の技術的特徴および全体的な技術的解決策を視覚的かつ鮮明に理解することができるが、図面は、本開示の保護範囲を限定するものとして解釈することはできない。
【0030】
本開示において、方向の説明(「上」、「下」、「左」、「右」、「前」および「後」)がある場合、これは、本開示の技術的解決策を説明しやすくするためのものにすぎず、言及される技術的特徴が特定の方向を有し、特定の方向で構築および操作されなければならないことを示したり暗示したりするものではなく、したがって、本開示に対する制限として解釈することはできない。
【0031】
本開示において、「1つ以上」は1つまたは複数を意味し、「複数」は2つ以上を意味する。また、「より大きい」、「より小さい」、「超える」などは、この数を含まないものとして理解される。「以上」、「以下」、「内」などは、当該数を含むものとして理解される。本開示の説明において、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」が記載される場合、これらの表現は、技術的特徴を区別するためのものにすぎず、相対的な重要性を示したり暗示したり、または示された技術的特徴の数を暗黙的に示したり、示された技術的特徴の順序を暗黙的に示したりすると理解すべきではない。
【0032】
本出願の説明において、特に明記しない限り、「構成」、「取り付け」、および「接続」などの用語は、広い意味で理解されるべきである。たとえば、これらの用語は、固定的な接続または中間媒体による間接的な接続、固定接続または取り外し可能な接続、一体的な接続または機械的な接続、電気的な接続または相互連通、または、2つの素子間の内部連通または2つの素子間の相互作用として理解されてもよい。当業者であれば、技術的解決策の特定の内容と組み合わせて、本開示における上記の用語の特定の意味を合理的に判定することができる。
【0033】
本開示の一実施形態は、飲料淹出機を提供する。
図1、2および6を参照すると、飲料淹出機はケトル本体1を含む。ケトル本体1は、容器11を含む。ケトル本体1にはケトルポートとハンドル14が設けられ、容器11の内部に給水装置2が設けられる。給水装置2は、フローガイドカバー21、撹拌器22、および撹拌器22を回転させるように駆動するための駆動装置23を含む。フローガイドカバー21には水入口211および出口212が設けられる。撹拌器22は、フローガイドカバー21内に位置し、かつ容器11の底部に位置決めされる。淹出装置3は、フローガイドカバー21の上方に配置される。淹出装置3には、フローガイドキャビティ31および収容キャビティ32が設けられる。収容キャビティ32は、フローガイドキャビティ31と連通し、かつそれに濾過穴33が設けられる。駆動装置23は、容器11の下方に位置する。
【0034】
動作中、
図3および
図4に示すように、撹拌器22は、フローガイドカバー21内の水を撹拌することによって吸引効果を実行し、水は、フローガイドカバー21の水入口211によって吸引され、出口212から淹出装置3のフローガイドキャビティ31にスプレーされ、そして収容キャビティ32に流れ込み、これによって、撹拌器22は、フローガイドカバー21内の水を撹拌し、容器11内に部分的な撹拌を形成することにより、撹拌スペースを効果的に低減し、撹拌負荷を低下させる。しかも、駆動装置23の電力を低減し、騒音を低減し、コストを削減することができる。さらに、水は、出口212から集中的にスプレーされ、収容キャビティ32内に配置された茶やコーヒーやチョコレートなどの淹出対象の飲料を淹出するための淹出装置3のフローガイドキャビティ31によって収容キャビティ32に流れ込みそして濾過穴33によって容器11に逆流し、強い視覚効果を生じる。上記の飲料淹出機は、パイプラインを塞ぐことなく均一に飲料を淹出でき、洗浄に便利である。
【0035】
いくつかの実施形態では、
図2、3、4、7、8、9、11、12、13および17に示すように、撹拌器22にはブレード221、接続穴222および第1の磁石223が設けられる。位置決めロッド224は、容器11の底部に設けられる。撹拌器22は、接続穴222と位置決めロッド224との適合によって、位置決めロッド224に位置決めされる。駆動装置23は、モータ231と、駆動輪232と、駆動輪232内に位置する第2の磁石233とを含む。駆動装置23は、第2の磁石233と第1の磁石223との間の磁力によって撹拌器22を回転させるように駆動する。磁気駆動モードによって、容器11の底部を開く必要がなく、これは容器11のシーリングの問題を解決する。
【0036】
いくつかの実施形態では、
図5および14に示すように、撹拌器22にはブレード221および接続ベース220が設けられる。ブレード221は、接続ベース220上に弧状に位置決めされ、かつ水入口211の上方に位置する。駆動装置23は、モータ231および駆動輪232を含む。駆動装置232は、接続ベース220に機械的に適合され、駆動装置23は、駆動輪232と接続ベース220との適合によって撹拌器22を回転させるように駆動する。シーリング素子は、シーリングのために、接続ベース220と容器11との間に配置される。
【0037】
いくつかの実施形態では、
図15、1
6および
18に示すように、撹拌器22は、ブレード221および接続穴222を含む。ブレード221は弧状であり、水入口211の上方に位置する。駆動装置23の接続軸234は、熱伝導板を通過し、移動可能かつ嵌合するように接続穴に挿入される。シールリングは、接続軸と熱伝導板の間に配置される。駆動装置が回転すると、接続軸が撹拌器のブレードを回転させるように駆動して吸引効果を発生させ、淹出キャビティ内の水は水入口から流れて出口からスプレーされる。
【0038】
熱伝導板12は容器11の底部に設けられ、フローガイドカバー21は熱伝導板12に接続される。
【0039】
いくつかの実施形態では、
図10に示すように、フローガイドカバー21は、中空キャビティ210およびブラケット217を含む。ブラケット217には位置決めロッド224が設けられる。撹拌器22の下部には、位置決めロッド224に移動可能に適合する接続穴222が設けられる。撹拌器22は、接続穴222によって位置決めロッド224に嵌合するように位置決めされる。ブラケット217は、キャビティ210に移動可能に接続され、かつ熱伝導板12に位置決めされる。
【0040】
図10を参照すると、ブラケット217の一側には、キャビティ210にスナップフィットされる第1の凸状リブ213が設けられる。ブラケット217およびフローガイドカバー21の可動クランプ作用により、撹拌器22は、フローガイドカバー21のキャビティ210内に移動可能に位置決めすることができ、これは、撹拌器22およびフローガイドカバー21の取り付けおよび位置決めを容易にするとともに、撹拌器22およびフローガイドカバー21の取り外しおよび洗浄を容易にする。
【0041】
いくつかの実施形態では、
図19に示すように、キャビティ210にスナップフィットされる第1の凸状リブ213はブラケット217の一側に設けられる。ブラケット217およびフローガイドカバー21の上下の可動クランプ作用により、撹拌器22は、フローガイドカバー21のキャビティ210内に移動可能に位置決めすることができ、ブラケット217の内側は半径方向に延在して、接続リング218を形成する。具体的には、接続リング218は、半径方向から中心に延びる3つまたは4つのシート構造によって一体的に形成され、撹拌器22の下部は、位置決めロッド224を介して接続リング218に移動可能にスリーブされ、ボス225は、撹拌器22を移動可能に支持するために、撹拌器22の底部にさらに設けられ、したがって、撹拌器22と容器の底部との間の摩擦を低減する。接続リング218と位置決めロッド224との間の可動スリーブにより、撹拌器22の軸方向の位置決めは非常に正確であり、撹拌器22の回転は安定である。また、シリコーンリング219は、回転中に撹拌器22によって生成される摩擦および騒音を低減するために、接続リング218に取り付けられる。
【0042】
図2~5を参照すると、熱伝導板12には位置決めリング121が設けられ、フローガイドカバー21は位置決めリング121内に位置して、フローガイドカバー21の半径方向の位置決めを容易にする。
【0043】
いくつかの実施形態では、
図11に示すように、熱伝導板12は、凹所122を形成するために下向きに曲げられる。凹所122には、位置決めリブ123が設けられる。フローガイドカバー21は、下部の水入口によって位置決めリブ123にスナップフィットされる。フローガイドカバー21は、位置決めリブ123によって凹所122に位置決めされる。水入口の垂直方向の高さは、水入口が容器11と連通することを確保するために、凹所122よりもまだ高い。
いくつかの実施形態では、
図12に示すように、熱伝導板12は、上向きに突起124を形成する。突起124にはスナップリング125が設けられる。スナップリング125は、突起124の側壁に位置する。フローガイドカバー21には第2の凸状リブ210が設けられる。フローガイドカバー21は、第2の凸状リブ210とスナップリング125との適合によって突起124に位置決めされる。このようにして、フローガイドカバー21の取り付け、位置決め、取り外しおよび洗浄が便利になり、撹拌器22の第1の磁石223および駆動装置23の第2の磁石233は、加熱チューブから遠く離れているため、加熱チューブの高温による影響が回避され、これによって磁石の耐用年数が延びる。
【0044】
いくつかの実施形態では、
図15および
18に示すように、フローガイドカバー21の底部には、位置決めのための第3の磁石215が設けられ、熱伝導板12には、第4の磁石126または、第3の磁石215に磁気的に引き付けられる磁気リングが設けられる。第4の磁石126は、熱伝導板12の底部に配置される。当然ながら、鉄製リングなどの対応する磁気リングを熱伝導板12の底部に配置することもでき、フローガイドカバー21を配置すると、フローガイドカバー21は第3の磁石215と第4の磁石126または製鉄リングとの間の磁気吸引力によって容器の底部に位置決めされうる。
【0045】
飲料淹出機は、温度センサ4、主制御回路基板5、制御キー6、および加熱装置7をさらに含む。温度センサ4は、熱伝導板12に密着する。主制御回路基板5は、温度センサ4、制御キー6、駆動装置23、および加熱装置7にそれぞれ電気的に接続される。温度センサ4は、ケトル本体1の底部の温度を検出し、温度感知信号を主制御回路基板5にフィードバックするために使用される。
【0046】
本開示の飲料淹出機の基本原理は以下のとおりである。制御キー6が押下され、制御キー6は、開始ボタン、温度選択ボタン、淹出時間ボタンなどを含む。主制御回路基板5は、加熱装置7を制御して加熱を行い、温度センサ4が消費者に設定された温度に到達したことを検出すると、主制御回路基板5は、加熱装置7を制御して加熱を停止し、また主制御回路基板5は、駆動装置23を制御して回転させる。駆動装置23の回転は、撹拌器22を駆動して、フローガイドカバー21内で回転させる。撹拌器22の上部のブレード221は渦撹拌を行い、ブレード221は弧状である。フローガイドカバー21の外側の水は、フローガイドカバーの底部における水入口211によってフローガイドカバー21に連続的に吸い込まれ、ブレード221の撹拌によって生じる吸引効果により、フローガイドカバー21内の水は、フローガイドカバー21の内壁に沿って上方に移動し、フローガイドカバー21の上部にある出口212によってスプレーされ、スプレーされた水は、淹出装置3のフローガイドキャビティ31に沿って収容キャビティ32に導入され、収容キャビティ32内における茶、コーヒー、チョコレートなどを淹出し、そして、水は、濾過穴33から容器11に流れ込み、設定された抽出時間で自動抽出を完了する。本開示の飲料淹出機が飲料を淹出する前に、茶、コーヒー、チョコレートなどが水から隔離されている。
【0047】
いくつかの実施形態では、
図13および14に示すように、加熱装置7は、電磁加熱装置を含む。熱伝導板12は金属片である。電磁加熱装置は、励磁コイル71およびボビンホルダー72を含む。励磁コイル71はボビンホルダー72に巻き付けられる。電磁加熱装置は、熱伝導板12を加熱することができる。電磁加熱装置および駆動装置23をベースに取り付けることにより、ケトル本体1のサイズおよび重量を効果的に低減することができ、また、ケトル本体1とベースの間の電気的接続が避けられるため、操作と洗浄が容易になる。
【0048】
熱伝導板12には凹状キャビティ127が設けられる。熱伝導板12は、好ましくはステンレス鋼製である。ベース8には、凹状キャビティ127に移動可能に適合する凸部81が設けられる。電磁加熱装置および駆動装置23は、凸部81に位置する。駆動装置23は、凸部81の中心軸に位置する。電磁加熱装置は、駆動装置23の周囲に位置する。ケトル本体1およびベース8は、凹状キャビティ127および凸部81の移動可能な適合作用により、凸部81の中心軸の周りを回転することができる。熱伝導板12には凹状キャビティ127が設けられるので、熱伝導板12の電磁加熱を受ける領域は、ケトル底部から離れるように凹んでおり、これにより、取り出しおよび配置プロセスにおける断熱効果を達成する。環状フレーム128は、熱伝導板12の下部に取り付けられ、環状フレーム128は、凹状キャビティ127の外側に位置する。環状フレーム128は、ケトル本体1の支持、断熱および火傷防止のためにプラスチック耐熱材料で特に製造される。
【0049】
いくつかの実施形態では、
図2、3、4、5、7、8、9、11、12、15、1
7および
18に示すように、ケトル本体1はボトムカバー13をさらに含み、加熱装置7は加熱チューブ73を含む。加熱チューブ73は、熱伝導板12の底部に密着し、加熱チューブ73および熱伝導板12は、ケトル本体1内に位置し、かつボトムカバー13の上方に位置する。加熱チューブ73は、熱伝導板12を加熱することができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、
図1、2、3、4、5、6、7、8、9、11および12に示すように、飲料淹出機は、ケトル本体1に移動可能に適合するベース8をさらに含む。ベース8には、第1の下部電気コネクタ82が設けられ、第1の上部電気コネクタ141は、ハンドル14に配置される。第1の下部電気コネクタ82は、第1の上部電気コネクタ141に適合され、かつ電気的に接続され、第1の上部電気コネクタ141は、加熱チューブ73および温度センサ4に電気的に接続されて、加熱チューブ73および温度センサ4に電源および信号源を提供する。
【0051】
ベース8は凸部81を備え、駆動装置23は凸部81に位置し、ボトムカバー13には凸部81と適合する凹状キャビティ127が設けられる。これにより、設計におけるケトル本体1全体の高さおよび重量が低減され、消費者が使用しやすくなる。
【0052】
いくつかの実施形態では、
図15、16、1
7および
18に示すように、飲料淹出機は、パワーベース83をさらに含む。駆動装置23および主制御回路基板5は、熱伝導板12の下方に位置し、かつボトムカバー13の上方に位置する。ボトムカバー13内部には、第2の上部電気コネクタ131が設けられ、パワーベース83には、第2の下部電気コネクタ84が設けられる。第2の下部電気コネクタ84は、第2の上部電気コネクタ131に電気的に接続され、かつ適合される。パワーベース83の第2の下部電気コネクタ84と第2の上部電気コネクタ131との電気的接続および適合によって、パワーは、ケトル本体1内の駆動装置23および加熱チューブ73に供給することができる。また、ケトル本体1は、パワーベース83上で回転することができ、配置しやすく、低コストである。また、主制御回路基板5は、制御キー6および温度センサ4の電源モードをより良くレイアウトするために、ケトル本体1に配置される。第2の上部電気コネクタ131および第2の下部電気コネクタ84は、3リング接続、すなわち、活線、ヌル線および接地線接続を採用するだけでよく、コストは低い。
【0053】
いくつかの実施形態では、
図1に示すように、最大水位線15が容器11内に設けられ、淹出装置3は最大水位線15の上方に位置する。容器11に加えられる水は、最大水位線15を超えてはならないので、淹出装置3内の淹出対象の茶、コーヒー、チョコレートなどは、最初に水と接触しない。
【0054】
いくつかの実施形態では、
図2、3、4、5、7、8、9、11、12、13、14、15、16、1
7および
18に示すように、フローガイドキャビティ31の上部にはスプレーオリフィス311が設けられ、フローガイド部品34がスプレーオリフィス311の上方に配置される。撹拌器22は、駆動装置23によって駆動されて、フローガイドカバー21内の水を撹拌して吸引効果を生成し、水がフローガイドカバー21の水入口211によって吸引される。水出口212からスプレーされた水は、淹出装置3のフローガイドキャビティ31の水出口に沿って回転素子に導入され、次いで、水は分散され、フローガイド部からスプレーされて、収容キャビティ32に入り、そして、収容キャビティ32の底部にある濾過穴33から容器11に流れ込む。このようにして、収容キャビティ32内に配置される茶、コーヒー、チョコレートなどの飲料は、循環的に淹出され、フローガイド部品34は、水が収容キャビティ32に入るときに水をスプレーおよび分散させることができるので、淹出面積が大きくなり、淹出がより均一になり、淹出効果が良好である。
【0055】
図20および21を参照すると、フローガイド部品34は、接続部341およびフローガイド部342を含み、接続部341は、フローガイド部342に接続される。接続部341には、水ガイドキャビティ343およびクランプ端部344が設けられる。フローガイド部342には、少なくとも3つの弧状フローガイド溝345が設けられ、フローガイド溝345の両側には、水ガイドピース346が設けられる。水ガイドピース346は、水がスプレーされるときの回転力を増加させるように構成され、その結果、水はより分散してスプレーされる。接続部341は、クランプ端部344によってスプレーオリフィス311に移動可能にクランプされ、水ガイドキャビティ343は、フローガイド溝345およびスプレーオリフィス311とそれぞれ連通する。
【0056】
図
20および
21を参照すると、フローガイド部342の中部には、フローガイド凸面347がさらに設けられ、フローガイド凸面347は、水ガイドキャビティ343の上方に位置する。水ガイドキャビティ343の上部開口部とフローガイド凸面347との間には一定のギャップがあるため、水が水ガイドキャビティ343の上部開口部からスプレーされた後、水は、緩衝のための渦を生成し、フローガイド凸面347に沿って半径方向にガイドされ、回転効果はより穏やかである。
いくつかの実施形態では、
図1、2、3、4、5、6、11、12、13、14、15、1
6および
17に示すように、淹出装置3の上部には、支持リング35が設けられ、容器11には、ケトル蓋16が設けられる。淹出装置3は、支持リング35によって容器11内に位置決めされ、かつケトル蓋16の下方に位置する。
【0057】
いくつかの実施形態では、
図7および18に示すように、淹出装置3はV字状である。淹出装置3の上部は、ケトル本体のケトルポートにクランプされ、淹出装置3の中部および下部は、容器11内に位置する。淹出装置3はV字状であり、挽いたコーヒーを収容キャビティ32に直接加えるので、自動コーヒーマシンをシミュレートしてコーヒーを淹れることができ、当然ながら、茶やチョコレートなどの他の飲料も淹れることができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、
図8に示すように、淹出装置3は、ケトル本体のケトルポートの上方に位置し、ケトル本体のケトルポートに接続される。淹出装置3にはケトル蓋16が設けられ、淹出対象の飲料は、ケトル蓋16を開くことによって入れられる。消費者が淹出装置3を取り、使用し、または洗浄するのに便利であり、、淹出装置3はまた、目視観察を容易にする
【0059】
いくつかの実施形態では、
図9に示すように、給水装置2は、容器11の中心に対して偏心して配置される。すなわち、フローガイドカバー21、撹拌器22および駆動装置23は、容器11の中央側に構成され、淹出装置3のフローガイドキャビティ31もまた偏心して配置され、その結果、フローガイドカバー21の出口212は、フローガイドキャビティ31と整列する。水は、出口212からスプレーされた後、フローガイドキャビティ31およびスプレーオリフィス311の上方のフローガイドピースに沿って収容キャビティ32に導入される。給水装置2は偏心して配置されるため、ベース8とケトル本体1の下部のスペースをさらに最適化することができ、上部電気コネクタと下部電気コネクタを中央に構成することができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、
図1、2、および3に示すように、フローガイドキャビティ31は、出口212の上方に位置し、かつ水出口212と接触していない。使用時の視覚効果が良く、取り付けも容易である。
【0061】
従来技術と比較して、本開示の実施形態は、均一な淹出、良好な淹出効果、簡易な電源モード、低コスト、および簡単かつ便利なケトル本体の配置という有益な効果を有する。
【0062】
当然ながら、本開示は、上記の実施形態に制限されず、当業者であれば、本開示の精神から逸脱することなく、同等の変形または置換をさらに行うことができる。これらの同等の変形または置換はすべて、本出願の特許請求の範囲によって定義される範囲内にある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料淹出機であって、
容器を含むケトル本体と、
前記容器内に構成された給水装置であって、水入口および出口が設けられたフローガイドカバー、前記フローガイドカバーに位置し、かつ前記容器の底部に位置決めされた撹拌器、および前記容器の下方に位置する、前記撹拌器を回転させるように駆動するための駆動装置を含む前記給水装置と、
前記フローガイドカバーの上方に配置された、フローガイドキャビティおよび収容キャビティが設けられた淹出装置であって、前記収容キャビティが前記フローガイドキャビティに連通し、かつ前記収容キャビティに濾過穴が設けられている、前記淹出装置と
を備
え、
前記容器の底部に熱伝導板が設けられ、前記フローガイドカバーに接続され、
前記フローガイドカバーは、中空キャビティ、および前記キャビティに移動可能に接続され、かつ前記熱伝導板に位置決めされたブラケットを含み、前記フローガイドキャビティは前記出口の上方に位置し、前記出口と接触していなく、
前記撹拌器は、前記フローガイドカバー内の水を撹拌することによって吸引効果を達成し、水は、フローガイドカバーの前記水入口に吸引され、前記出口から前記フローガイドキャビティにスプレーされて、前記収容キャビティに流れ込む、飲料淹出機。
【請求項2】
前記撹拌器には、ブレード、接続穴、および第1の磁石が設けられ、前記容器の底部に位置決めロッドが設けられ、前記撹拌器は、前記接続穴と前記位置決めロッドとの適合により、前記位置決めロッドに位置決めされ、前記駆動装置は、モータ、駆動輪、および前記駆動輪に位置する第2の磁石を含み、前記駆動装置は、前記第2の磁石と前記第1の磁石との間の磁力によって前記撹拌器を回転させるように駆動する、請求項1に記載の飲料淹出機。
【請求項3】
前記撹拌器には、ブレードおよび接続ベースが設けられ、前記駆動装置は、モータおよび駆動輪を含み、前記駆動装置は、前記駆動輪と前記接続ベースとの適合によって前記撹拌器を回転させるように駆動する、請求項1に記載の飲料淹出機。
【請求項4】
前記ブラケットの一側に第1の凸状リブが設けられ、前記キャビティにスナップフィットされる、請求項
1に記載の飲料淹出機。
【請求項5】
前記熱伝導板に位置決めリングが設けられ、前記フローガイドカバーは、前記位置決めリングに位置する、請求項
1に記載の飲料淹出機。
【請求項6】
前記熱伝導板は、下向きに凹所を形成し、前記凹所には位置決めリブが設けられ、前記フローガイドカバーは前記位置決めリブによって前記凹所に位置決めされる、請求項
1に記載の飲料淹出機。
【請求項7】
温度センサ、主制御回路基板、制御キー、および加熱装置をさらに含み、前記温度センサは前記熱伝導板に密着し、前記主制御回路基板は前記温度センサ、前記制御キー、前記駆動装置、および前記加熱装置にそれぞれ電気的に接続される、請求項
1に記載の飲料淹出機。
【請求項8】
前記加熱装置は電磁加熱装置を含み、前記熱伝導板は金属片であり、前記電磁加熱装置は、励磁コイルとボビンホルダーを含み、前記励磁コイルは前記ボビンホルダーに巻きつけられる、請求項
7に記載の飲料淹出機。
【請求項9】
前記ケトル本体はボトムカバーをさらに含み、前記加熱装置は加熱チューブを含み、前記加熱チューブは前記熱伝導板の底部に密着し、前記加熱チューブと前記熱伝導板は前記ケトル本体内に位置し、かつ前記ボトムカバーの上方に位置する、請求項
7に記載の飲料淹出機。
【請求項10】
前記容器内に最大水位線が設けられ、前記淹出装置は前記最大水位線より上に位置する、請求項1に記載の飲料淹出機。
【請求項11】
前記フローガイドキャビティの上部にスプレーオリフィスが設けられ、前記スプレーオリフィスの上方に回転可能なフローガイド部品が配置され、前記フローガイド部品は接続部および前記接続部に接続されるフローガイド部を含む、請求項1に記載の飲料淹出機。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】