(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-20
(54)【発明の名称】主要なペアとプロセス間通信を使用した検証
(51)【国際特許分類】
G06F 21/62 20130101AFI20220113BHJP
H04L 9/14 20060101ALI20220113BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20220113BHJP
【FI】
G06F21/62
H04L9/00 641
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021547648
(86)(22)【出願日】2019-10-23
(85)【翻訳文提出日】2021-04-28
(86)【国際出願番号】 US2019057545
(87)【国際公開番号】W WO2020092075
(87)【国際公開日】2020-05-07
(32)【優先日】2018-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520068870
【氏名又は名称】セブン-イレブン インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】7-Eleven, Inc.
【住所又は居所原語表記】3200 Hackberry Road, Irving TX 75063 US
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】マンダーラ、ニシャントゥ
(72)【発明者】
【氏名】シン,グルミート
(72)【発明者】
【氏名】セティア,タラン,スワデシュクマール
(72)【発明者】
【氏名】スリ、マニンデール,シン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB44
5L049BB56
5L049BB72
(57)【要約】
サーバと検証端末を包含する検証システム。サーバは、モバイルデバイスの位置情報を受信し、モバイルデバイスが登録された位置にあることを確認するように構成されている。サーバはさらに、デジタルカート内の製品のトランザクションを処理し、バーコードを生成し、登録された位置にリンクされた秘密鍵を使用してバーコードを暗号化するように構成される。サーバはさらに、暗号化されたバーコードをモバイルデバイスに送信するように構成される。検証エンジンは、バーコードリーダーを使用して暗号化されたバーコードをスキャンし、秘密鍵にリンクされている保存された公開鍵を使用して暗号化されたバーコードを復号化するように構成されている。検証端末はさらに、公開鍵を使用して暗号化されたバーコードを復号化することに応答してトランザクションが有効であることを示すように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検証システムであって、以下:
サーバであって、:
登録された位置のセットの位置情報;
店舗識別子のセット、ここで、各店舗識別子は、登録された位置の前記セットからの登録された位置にリンクされている;及び
秘密鍵のセット、ここで、各秘密鍵は、登録された位置の前記セットからの登録された位置にリンクされている;
を格納するように動作可能な第1のメモリ;及び
前記第1のメモリに動作可能に結合された第1のプロセッサによって実装される認証エンジン、ここで、前記認証エンジンは、
モバイルデバイスの位置情報を受信するように;
モバイルデバイスの受信位置情報が、登録された位置のセットから登録された位置にリンクされた位置情報と一致することを決定するように;
登録された位置にリンクされた秘密鍵を識別するように;
デジタルカート内の製品のモバイルデバイスからのトランザクション要求を受信するように;
トランザクション要求の受信に応答して、デジタルカート内の製品のトランザクションを処理するように;
登録された位置にリンクされた店舗識別子及びデジタルカート内の製品のトランザクションを処理することからのトランザクション情報に基づいてバーコードを生成するように;
登録された位置にリンクされた秘密鍵を使用してバーコードを暗号化するように;及び
暗号化されたバーコードをモバイルデバイスに送信するように;
構成されている、認証エンジン;
を含むサーバ;
登録された位置にあり、且つ前記サーバと信号通信している検証端末であって、以下:
バーコードリーダー;
公開鍵を格納するために動作可能な第2のメモリ、ここで、前記公開鍵は前記秘密鍵とペアになっている;及び
前記バーコードリーダー及び前記第2のメモリに動作可能に結合された第2のプロセッサによって実装される検証エンジン、ここで、前記検証エンジンは、
暗号化されたバーコードが前記バーコードリーダーによってスキャンされたことを検出するように;
格納された公開鍵を使用して暗号化されたバーコードを復号化するように;及び
公開鍵を使用して暗号化されたバーコードを復号化することに応答してトランザクションが有効であることを示すように;
構成されている、検証エンジン;
を含む検証端末;を含む、検証システム。
【請求項2】
ここで、前記認証エンジンは、モバイルデバイスの受信位置情報が登録された位置の位置情報と一致するとの決定に応答して、モバイルデバイス上でスキャン機能を有効にするための命令を送信するようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
ここで、前記認証エンジンは、
モバイルデバイスによってスキャンされた製品の製品情報を受信するように;
登録された場所の在庫情報に基づいて、登録された位置で製品が入手用可能であると決定するように;
製品が登録された位置で入手可能であるとの決定に応答して、製品をデジタルカートに追加するように;
さらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
ここで、生成されたバーコードはタイムスタンプを含み;且つ、
前記検証エンジンは、
復号化されたバーコードから前記タイムスタンプを取得するように;及び
前記タイムスタンプが所定の時間ウィンドウ内にあるとの決定に応答してトランザクションが有効であることを示すように;
さらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
ここで、生成されたバーコードは二次元バーコードである、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
ここで、トランザクションが有効であることを示すことは、1つ以上の発光ダイオード(LED)をアクティブ化することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
ここで、検証は、公開鍵を使用して暗号化されたバーコードを復号化することに応答して、確認情報をサーバに送信するようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
以下:
サーバで、モバイルデバイスの位置情報を受信すること;
前記サーバによって、モバイルデバイスの受信位置情報が、格納された登録された位置のセットからの登録された位置にリンクされた位置情報と一致することを決定すること;
前記サーバによって、登録された位置にリンクされた秘密鍵を識別すること;
前記サーバによって、デジタルカート内の製品のモバイルデバイスからのトランザクション要求を受信すること;
トランザクション要求の受信に応答して、前記サーバによって、デジタルカート内の製品のトランザクションを処理すること;
前記サーバによって、デジタルカート内の製品のトランザクションを処理することにより、登録された位置及びトランザクション情報にリンクされた店舗識別子に基づいてバーコードを生成すること;
登録された位置にリンクされた秘密鍵を使用して、前記サーバによってバーコードを暗号化すること;
クラウドサーバによって、暗号化されたバーコードをモバイルデバイスに送信すること;
バーコードリーダーを使用して、検証端末によって暗号化されたバーコードをスキャンすること;
検証エンジンによって、公開鍵を使用して暗号化されたバーコードを復号化すること、ここで、公開鍵は秘密鍵とペアになっている;及び
検証エンジンによって、公開鍵を使用して暗号化されたバーコードを復号化することに応答してトランザクションが有効であることを示すこと;
を含む検証方法。
【請求項9】
モバイルデバイスの受信位置情報が登録された位置の位置情報と一致することを決定することに応答して、モバイルデバイス上でスキャン機能を有効にするための命令を前記サーバによって送信すること、をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記サーバによって、モバイルデバイスによってスキャンされた製品の製品情報を受信すること;
前記サーバによって、登録された位置の在庫情報に基づいて、登録された位置で製品が入手可能であると決定すること;及び
登録された位置で製品が入手可能であると決定したことに応じて、前記サーバによって製品をデジタルカートに追加すること;
をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
検証エンジンによって、復号化されたバーコードからタイムスタンプを取得すること;及び
前記タイムスタンプが所定の時間ウィンドウ内にあるとの決定に応答して、トランザクションが有効であることを示すこと;
をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項12】
ここで、生成されたバーコードは二次元バーコードである、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
ここで、トランザクションが有効であることを示すことは、1つ以上の発光ダイオード(LED)をアクティブ化することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
公開鍵を使用して暗号化されたバーコードを復号化することに応答して、前記検証エンジンによって前記サーバに確認情報を送信すること、をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項15】
検証デバイスであって、以下:
登録された位置のセットの位置情報;
店舗識別子のセット、ここで、各店舗識別子は、登録された位置の前記セットからの登録された位置にリンクされている;及び
秘密鍵のセット、ここで、各秘密鍵は、登録された位置の前記セットからの登録された位置にリンクされている;且つ、各秘密鍵は、登録された位置にあるデバイスに保存されている公開鍵とペアになっている;
を格納するように動作可能なメモリ;及び
前記メモリに動作可能に結合された第1のプロセッサによって実装される認証エンジン、ここで、前記認証エンジンは、
モバイルデバイスの位置情報を受信するように;
モバイルデバイスの受信位置情報が、登録された位置のセットから登録された位置にリンクされた位置情報と一致することを決定するように;
登録された位置にリンクされた秘密鍵を識別するように;
デジタルカート内の製品のモバイルデバイスからのトランザクション要求を受信するように;
トランザクション要求の受信に応答して、デジタルカート内の製品のトランザクションを処理するように;
登録された位置にリンクされた店舗識別子及びデジタルカート内の製品のトランザクションを処理することからのトランザクション情報に基づいてバーコードを生成するように;
登録された位置にリンクされた秘密鍵を使用してバーコードを暗号化するように;及び
暗号化されたバーコードをモバイルデバイスに送信するように;
構成されている、認証エンジン;
を含む検証デバイス。
【請求項16】
ここで、前記認証エンジンは、モバイルデバイスの受信位置情報が登録された位置の位置情報と一致するとの決定に応答して、モバイルデバイス上でスキャン機能を有効にするための命令を送信するようにさらに構成される、請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
ここで、前記認証エンジンは、
モバイルデバイスによってスキャンされた製品の製品情報を受信するように;
登録された場所の在庫情報に基づいて、登録された位置で製品が入手用可能であると決定するように;
製品が登録された位置で入手可能であるとの決定に応答して、製品をデジタルカートに追加するように;
さらに構成される、請求項15に記載のデバイス。
【請求項18】
ここで、生成されたバーコードは二次元バーコードである、請求項15に記載のデバイス。
【請求項19】
ここで、生成されたバーコードはタイムスタンプを含む、請求項15に記載のデバイス。
【請求項20】
ここで、前記暗号化されたバーコードをモバイルデバイスに送信することは、前記暗号化されたバーコードとともに動的コンテンツを送信することを含む、請求項15に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本開示は、一般に、プロセス間通信、より具体的には、キーペア及びプロセス間通信を使用してモバイルデバイスによって実行される操作を検証することに関する。
【背景技術】
【0002】
バックグラウンド
モバイルデバイスを使用すると(例えばスマートフォン)、ユーザは世界中のどこからでもデータコンテンツやサービスにアクセスできる。このモビリティにより、ユーザは特定の位置に縛られることなく、メディアのストリーミングや自宅、職場、その他の位置からの購入などの操作を実行できる。モバイルデバイスで実行される操作は、モバイルデバイスが配置されている位置と本質的にリンクされていないため、このモビリティには、いくつかの技術的な課題がある。換言すると、モバイルデバイスで実行されている操作とモバイルデバイスの位置との間に相関関係はない。モバイルデバイスのモビリティによってもたらされる技術的な課題の別の例は、通常、モバイルデバイスが配置されている他のデバイス又はシステムと通信するように構成されていないことである。既存のシステムでは、モバイルデバイスは他のデバイスから独立して動作する。モバイルデバイスが他のデバイスと自由に通信できるようにすることは、モバイルデバイスと他のデバイスの両方にセキュリティリスクをもたらす。例えば、悪意のある攻撃者がデバイスの1つにアクセスして、データの漏えいなどの悪意のあるアクティビティを実行しようとする可能性がある。さらに、モバイルデバイスと他のデバイスが自由に通信できるようにすると、デバイス間で生成されるすべてのデータトラフィックにより、モバイルデバイスと他のデバイスの両方のネットワーク帯域幅とパフォーマンスが低下する。ネットワーク帯域幅の減少は、デバイスのパフォーマンスと他のデバイスと通信する能力を制限するボトルネックを作り出す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
モバイルデバイスが配置されている他のデバイスと連携してモバイルデバイスを使用できるようにするソリューションを提供することが望ましい。
【0004】
概要
モバイルデバイス(例えばスマートフォン)を使用すると、ユーザは世界中のどこからでもデータコンテンツやサービスにアクセスできる。このモビリティにより、ユーザは特定の位置に縛られることなく、メディアのストリーミングや自宅、職場、その他の位置からの購入などの操作を実行できる。モバイルデバイスで実行される操作は、モバイルデバイスが配置されている位置とリンクされていないため、このモビリティには、いくつかの技術的な課題がある。換言すると、モバイルデバイスで実行されている操作とモバイルデバイスの位置との間に相関関係はない。モバイルデバイスのモビリティによってもたらされる技術的な課題の別の例は、通常、モバイルデバイスが配置されている他のデバイス又はシステムと通信するように構成されていないことである。既存のシステムでは、モバイルデバイスは他のデバイスから独立して動作する。モバイルデバイスが他のデバイスと自由に通信できるようにすることは、モバイルデバイスと他のデバイスの両方にセキュリティリスクをもたらす。例えば、悪意のある攻撃者がデバイスの1つにアクセスして、データの漏えいなどの悪意のあるアクティビティを実行しようとする可能性がある。さらに、モバイルデバイスと他のデバイスが自由に通信できるようにすると、デバイス間で生成及び処理されるすべてのデータトラフィックにより、モバイルデバイスと他のデバイスの両方のネットワーク帯域幅と処理パフォーマンスが低下する。ネットワーク帯域幅の減少は、デバイスのパフォーマンスと他のデバイスと通信する能力を制限するボトルネックを作り出す。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願で説明するシステムは、モバイルデバイスが他のデバイスと協調して動作して、モバイルデバイスで実行される操作をモバイルデバイスの位置にリンクできるようにすることによって、上記の技術的問題に対する技術的解決策を提供する。開示されたシステムは、1)モバイルデバイスがモバイルデバイスで実行された操作をモバイルデバイスの位置に関連付けることを可能にすること、2)モバイルデバイスが配置されている他のデバイスと協調して動作し、さまざまな操作を容易にすることを可能にすること、及び3)特定の位置にあるモバイルデバイスで実行された操作を検証する機能を提供すること、を包含するいくつかの利点を提供する。
【0006】
一実施形態では、検証システムは、モバイルデバイスが、モバイルデバイスによって実行される操作をモバイルデバイスの位置に関連付けて検証することを可能にする。例えば、検証システムは、モバイルデバイスが現在既知の登録済みの位置にあるかどうかを判断するように構成されている。この機能により、検証システムは、登録された位置にあるモバイルデバイスと他のデバイス間のサービスと通信を有効にすることができる。この機能は、モバイルデバイスと他のデバイスが自由に通信できるようにするのではなく、モバイルデバイスと他のデバイスの間で安全で制御された通信を提供することにより、システムのパフォーマンスも向上させる。
【0007】
モバイルデバイスで操作が実行されると、検証システムは、登録された位置にある他のデバイスがモバイルデバイスによって実行された操作を検証するために使用できる暗号化されたバーコードを提供するように構成される。暗号化されたバーコードは、登録された位置のデバイスに保存されている公開鍵と一意にリンクされた秘密鍵を使用して暗号化される。暗号化されたバーコードが登録された位置の検証デバイスに提示されると、検証デバイスは、公開鍵を使用して暗号化されたバーコードを復号化することにより、モバイルデバイスによって実行された操作を検証する。この機能により、モバイルデバイスによって実行された操作を、その位置に保存されている公開鍵を使用して他のデバイスによって検証できる。
【0008】
本開示の特定の実施形態は、これらの利点のいくつか、すべて、又は全く含まない場合がある。これらの利点及び他の特徴は、添付の図面及び特許請求の範囲と併せて取られる以下の詳細な説明からより明確に理解されるであろう。
【0009】
図面の簡単な説明
本開示のより完全な理解のために、添付の図面及び詳細な説明に関連して取られた以下の簡単な説明が参照され、同様の参照番号は同様の部品を表す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、検証システムの一実施形態の概略図である。
【
図2】
図2は、モバイルデバイスプロセスの検証方法の実施形態のプロトコル図である。
【
図3】
図3は、検証システムによって使用される暗号化されたバーコードの実施形態のスクリーンショットである。
【
図4】
図4は、モバイルデバイスプロセスの検証方法を実装するように構成されたネットワークデバイスの実施形態の概略図である。
【
図5】
図5は、モバイルデバイスプロセスの検証方法を実装するように構成された検証端末の実施形態の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本出願で説明するシステムは、モバイルデバイスが他のデバイスと協調して動作して、モバイルデバイスで実行される操作をモバイルデバイスの位置にリンクできるようにすることによって、上記の技術的問題に対する技術的解決策を提供する。開示されたシステムは、1)モバイルデバイスがモバイルデバイスで実行された操作をモバイルデバイスの位置に関連付けることを可能にすること、2)モバイルデバイスが配置されている他のデバイスと協調して動作し、さまざまな操作を容易にすることを可能にすること、及び3)特定の位置にあるモバイルデバイスで実行された操作を検証する機能を提供すること、を包含するいくつかの利点を提供する。
【0012】
図1及び2は、それぞれ、モバイルデバイスプロセスを容易にし、検証するための検証システム及びプロセスの例である。
図3は、操作を実行するモバイルデバイス上のモバイルアプリケーションからのスクリーンショットの例である。
図4及び5は、それぞれ、モバイルデバイス動作の検証プロセスを実装するように構成されたネットワークデバイス及び検証端末の例である。
【0013】
図1は、モバイルデバイスプロセスのための検証システム100の実施形態の概略図である。モバイルデバイス106の例には、スマートフォン、タブレット、又は他の好適なタイプのネットワーク対応デバイスが含まれるが、これらに限定されない。モバイルデバイスプロセスの例には、データへのアクセス、ストリーミングメディア、ゲームのプレイ、トランザクションの実行、又はモバイルデバイス106上で実行できる他のタイプの操作が含まれるが、これらに限定されない。例えば、モバイルデバイスのセルフチェックアウトプロセスは、顧客が、登録された位置108(例えば、店舗)内でモバイルデバイス106を使用して製品を購入することを可能にする操作である。このプロセス中に、顧客は、モバイルデバイス106上のカメラを使用して購入したい製品をスキャンし、製品109をデジタルカート105に追加する。顧客が製品109のスキャンを終了すると、顧客は、モバイルデバイス106を使用して、従来のPOS端末(例えば、レジ)を使用せずにトランザクションを完了する。
【0014】
本明細書に開示される検証システム100は、クラウドサーバ102と検証端末104との間のプロセス間通信を使用して、そのようなモバイルデバイスの動作を容易にし、検証するように構成される。検証システム100は、1つ以上の検証端末104及び1つ以上のモバイルデバイス106と信号通信するクラウドサーバ102を備える。クラウドサーバ102、検証端末104、及びモバイルデバイス106は、いずれの好適なタイプのネットワーク又はネットワーク接続を使用して、互いに信号通信することができる。例えば、ネットワークは、インターネットの全部又は一部、イントラネット、プライベートネットワーク、パブリックネットワーク、ピアツーピアネットワーク、公衆交換電話網、セルラーネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、及び衛星ネットワーク、を包含するがこれらに限定されない、いずれの好適なタイプの無線及び/又は有線ネットワークであり得る。ネットワークは、本開示を閲覧する際に当業者によって理解されるように、いずれの好適なタイプの通信プロトコルをサポートするように構成され得る。
【0015】
クラウドサーバ102は、当業者によって理解されるように、いずれの好適なタイプのサーバ又は他のネットワークデバイスであり得る。クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106及び検証端末104にサービス及びリソース(例えば、データ及び/又はハードウェアリソース)を提供するように構成された1つ以上の物理デバイスによって形成され得る。クラウドサーバ102は、一般に、モバイルデバイス106と通信するように構成され、モバイルデバイスの動作を容易にする。例えば、クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106上で実行されているモバイルアプリケーション103と通信して、製品109をデジタルカート105に追加し、デジタルカート105内の製品のトランザクションを処理するように構成され得る。トランザクションが完了すると、クラウドサーバ102は、トランザクションを検証するために使用することができる暗号化されたバーコード107をモバイルデバイス106に送信するように構成される。動作中のクラウドサーバ102の例は、
図2に記載されている。
【0016】
検証端末104は、一般に、モバイルデバイス106によって提供される暗号化されたバーコード107を処理し、セルフチェックアウトプロセスを使用してモバイルデバイス106によって行われたトランザクションを検証するように構成される。検証端末104は、顧客が登録された位置108を離れる前に購入を首尾よく完了したかどうかを決定するように構成される。例えば、検証端末104は、顧客のトランザクションが検証されたことを視覚的及び/又は聴覚的に示すことができる。動作中の検証端末104の例は、
図2に記載されている。
【0017】
検証端末104は、登録された位置108に、又はその中に配置されている。例えば、検証端末104は、レジ係の近くのカウンターに配置されてもよく、又は店のドアの近くにあるスタンドアローンキオスクに配置されてもよい。登録された位置108は、1つ以上の製品109を販売する場所又は事業である。登録された位置108の例には、店舗、建物、ショッピングセンター、モール、又は他のいずれの好適なタイプの位置が含まれるが、これらに限定されない。さらに、登録された各位置108はまた、店舗識別子111と一意にリンクされている。登録された位置108は、当業者によって理解されるように、いずれの好適なタイプの識別子とリンクされ得る。例えば、店舗識別子111は、英数字の文字列を含み得る。登録された位置108は、ジオフェンス110を使用して識別可能である。ジオフェンス110は、全地球測位システム(GPS)又は無線周波数識別(RFID)技術を使用して定義される仮想の地理的境界である。ジオフェンス110を使用して、検証端末104及びそれが存在する登録された位置108は、物理アドレス又はGPS座標と一意にリンクすることができる。いくつかの実施形態では、クラウドサーバ102は、ジオフェンス110を使用して、モバイルデバイス106の位置情報に基づいて、モバイルデバイス106が登録された位置108に出入りしたかどうかを決定する。この例では、クラウドサーバ102は、このプロセスを使用して、モバイルデバイスのセルフチェックアウトプロセスを実行するモバイルデバイス106の機能を有効又は無効にするように構成され得る。
【0018】
検証プロセス
図2は、モバイルデバイスプロセスのための検証方法200の実施形態のプロトコル図である。方法200は、クラウドサーバ102と検証端末104との間のプロセス間通信を使用して、モバイルデバイスの動作を容易にし、検証する。
図2は、モバイルデバイス106を使用して行われる(t)トランザクションを容易にし、検証するための検証方法200の非限定的な例を示している。
【0019】
ステップ202で、モバイルデバイス106は、モバイルデバイス106の位置情報を含むアクセス要求112をクラウドサーバ102に送信する。例えば、顧客は、モバイルデバイス106上で実行されているモバイルアプリケーション103を使用して、クラウドサーバ102と通信することができる。この例では、モバイルデバイス106は、アクセス要求112を送信して、モバイルデバイスのセルフチェックアウトプロセスを使用して製品109を購入する許可を要求する。位置情報は、GPS座標、物理アドレス、又はモバイルデバイス106の位置を識別するいずれの好適なタイプの情報を含み得る。例えば、モバイルデバイス106は、モバイルデバイス106の位置情報として使用され得るGPS座標を提供するように構成されたGPSセンサを含み得る。いくつかの実施形態では、アクセス要求112は、顧客情報(例えば、忠誠識別子)又は信用証明書(例えば、個人識別番号(PIN))などの追加情報を含み得る。アクセス要求112は、当業者によって理解されるように、いずれの好適なタイプのメッセージングプロトコルを使用して送信することができる。
【0020】
ステップ204において、クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106の受信された位置情報に基づいて、モバイルデバイス106が登録された位置108にあるかどうかを決定する。例えば、クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106の受信位置情報(例えば、GPS座標)が、登録された位置108にリンクされたいずれの保存された位置情報113と一致するかどうかを決定する。この例では、クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106の位置情報が、登録された位置108にリンクされた格納された位置情報113と一致するとき、モバイルデバイス106が登録された位置108にあると決定する。換言すれば、クラウドサーバ102は、それらの位置情報が互いに一致するときに、モバイルデバイス106が店舗内にあると判断する。クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106が登録された位置108にあるとの決定に応答して、ステップ206に進む。
【0021】
クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106の位置情報が、登録された位置108にリンクされたいずれの格納された位置情報113と一致しない場合、モバイルデバイス106が登録された位置108にないと判断する。この場合、クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106の位置がどの店舗の位置とも一致しない場合、モバイルデバイス106が店舗にないと判断する。このプロセスにより、クラウドサーバ102は、顧客が物理的に店舗にいるときと、顧客がどこか別の場所、例えば自宅にいるときとを区別することができる。クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106が登録された位置180にあることを示す位置情報を含むアクセス要求を待ち続ける。
【0022】
一実施形態では、クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106の近くの1つ以上の登録された位置108を識別する位置情報113を送信するように構成される。例えば、クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106の近くにある他の登録された位置108のアドレス又はGPS座標を送信することができる。この機能を使用して、モバイルデバイスのセルフチェックアウトを実行できる他の場所について顧客に通知できる。例えば、モバイルアプリケーション103は、近くの登録された位置108に関する受信された位置情報113を使用して、グラフィカルマップに注釈を付けて、モバイルデバイスのセルフチェックアウトサービスが利用可能な位置を識別することができる。
【0023】
ステップ206で、クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106上でスキャン機能を有効にするための命令をモバイルデバイス106に送信する。クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106上で実行されているモバイルアプリケーション103上でスキャン又はカメラ機能をアクティブ化又は有効化する命令又はコマンドをモバイルデバイス106に送信することができる。例えば、モバイルデバイス106上で実行されているモバイルアプリケーション103は、モバイルデバイス106がこの機能をアクティブ化するための命令を受信するまで、モバイルデバイス106上のスキャン又はカメラ機能を無効にするようにデフォルトで構成され得る。このスキャン機能をアクティブにすると、モバイルデバイス106は、デジタルカート105に追加される製品109をスキャンすることができる。いくつかの実施形態では、ステップ206はオプショナルであり、省略され得る。例えば、モバイルアプリケーション及びモバイルデバイス106は、スキャン機能がすでに有効にされた状態で事前構成され得る。
【0024】
ステップ208で、モバイルデバイス106は、製品109をスキャンして、製品109の製品情報を決定する。モバイルデバイス106は、バーコード(例えば、在庫管理単位(SKU)バーコード、ユニバーサル製品コード(UPC)バーコード、及びクイックレスポンス(QR)コード)、ラベル、又は製品109のいずれの部分をスキャンすることができる。一実施形態では、モバイルデバイス106は、カメラを使用して、製品190上のバーコードをスキャン又は写真を撮って、製品109の製品情報を取得する。別の実施形態では、モバイルデバイス106は、カメラを使用して製品190の画像をキャプチャし、物体認識を実行して、製品109の物体及び製品情報を識別することができる。他の実施形態では、モバイルデバイス106は、製品909及びその関連製品情報を識別するために当業者によって理解されるであろう他のいずれの好適な技術を使用することができる。
【0025】
ステップ210で、モバイルデバイス106は、スキャンされた製品109の製品情報114をクラウドサーバ102に送信する。製品情報114は、画像、バーコード、製品名、製品の説明、価格情報、又は製品109を識別するための他のいずれのタイプの情報を含み得る。モバイルデバイス106は、いずれの好適なタイプのメッセージングフォーマット又はプロトコルを使用して、製品情報114をクラウドサーバ102に送信することができる。
【0026】
ステップ212で、クラウドサーバ102は、スキャンされた製品109が、モバイルデバイス106が配置されている登録された位置108で利用可能であるかどうかを決定する。クラウドサーバ102は、受信した製品情報114に基づいてスキャンされた製品109を識別し、登録された位置108の在庫情報116に基づいて、製品109が登録された位置108で利用可能であるかどうかを決定する。在庫情報116は、登録された位置108で現在入手可能であるか、又は在庫がある製品109に関する情報を含む。クラウドサーバ102は、スキャンされた製品が登録された位置108で利用可能又は在庫があると判断することに応答して、ステップ214に進む。そうでなければ、クラウドサーバ102は、スキャンされた製品109が登録された位置108で利用可能でない又は在庫がないと判断したことに応答して、モバイルデバイス106からの追加の製品情報114を待ち続ける。一実施形態では、クラウドサーバ102は、スキャンされた製品が利用可能であるモバイルデバイス106の近くの1つ以上の登録された位置108を識別する位置情報113を送信するように構成される。
【0027】
ステップ210で、クラウドサーバ102は、スキャンされた製品109をデジタルカート105に追加する。デジタルカート105は、特定のユーザに関連付けられた仮想ショッピングカートである。デジタルカート105は、仮想ショッピングカート内の製品109に関する情報を表示する。例えば、クラウドサーバ102は、スキャンされた製品、スキャンされた製品の数量、スキャンされた製品の価格、及び/又はスキャンされた製品の他のいずれの好適なタイプの情報を識別するエントリをデジタルカート105に生成することができる。デジタルカート105は、モバイルデバイス106上で実行されているモバイルアプリケーション103からアクセス可能(すなわち、閲覧可能)である。デジタルカート105は、モバイルデバイス106が製品109をスキャンするときにほぼリアルタイムで更新され得る。一実施形態では、クラウドサーバ102はまた、デジタルカート105に関する情報をレジ係のモバイルデバイスに送信して、レジ係がモバイルデバイス106及びモバイルデバイス106のデジタルカート105内にある製品109のアクティビティを監視できるようにすることができる。例えば、クラウドサーバ102は、デジタルカート105に追加されたときに、デジタルカート105内の製品109に関する製品情報を送信することができる。
【0028】
一実施形態では、クラウドサーバ102は、スキャンされた製品109が何らかのプロモーション又は特典の対象となるかどうかを決定する。プロモーションや特典の例には、割引、クーポン、特典ポイント、リベート、又はその他の種類の特別オファーが含まれるが、これらに限定されない。クラウドサーバ102は、適格なスキャンされた製品109を識別することに応答して、いずれのプロモーション又は特典をデジタルカート105に自動的に適用するように構成され得る。
【0029】
ステップ208乃至214は、モバイルデバイス106がデジタルカート105に配置するためにスキャンするいずれの数の製品109に対して繰り返され得る。
【0030】
ステップ216で、モバイルデバイス106は、デジタルカート105内の製品109のトランザクション要求118を送信する。例えば、モバイルデバイス106は、デジタルカート105内の製品109の取引を容易にするための支払い情報を送信することができる。モバイルデバイス106は、クレジットカード情報、アカウント情報、オンライン支払いサービス情報、又は電子取引を行うための他のいずれの好適なタイプの財務情報を送信することができる。
【0031】
ステップ218で、クラウドサーバ102は、トランザクション要求118で提供された支払い情報に基づいて、要求されたトランザクションを処理する。例えば、クラウドサーバ102は、受信した支払い情報を使用して、デジタルカート105内の製品109の電子購入を容易にすることができる。一実施形態では、クラウドサーバ102は、トランザクション要求118を処理する際に、トランザクション情報をレジ係に送信するように構成される。例えば、クラウドサーバ102は、取引情報をレジ係のモバイルデバイスに送信して、レジ係がモバイルセルフチェックアウトプロセスを使用して登録された位置108で行われているトランザクションを監視できるようにすることができる。
【0032】
ステップ220で、クラウドサーバ102は、秘密鍵120を使用して暗号化されたバーコード107を生成する。クラウドサーバ102は、顧客情報122(例えば、ロイヤリティ識別子)、登録された位置108の店舗識別子111、トランザクション情報124(例えば、製品情報又は購入金額)、トランザクションが行われたときのタイムスタンプ(例えば、日付と時刻)、又はその他のいずれの好適な種類の情報に基づいてバーコードを生成することができる。生成されたバーコードは、バーコードの生成に使用される情報を埋め込むかエンコードするように構成されている。この情報は、後で他のデバイス(例えば、検証端末104)によって回復され得る。バーコードの例には、一次元バーコード(例えば、SKUバーコード及びUPCバーコード)及び二次元バーコード(例えば、マトリックスバーコード及びQRコード(登録商標))が含まれるが、これらに限定されない。クラウドサーバ102は、バーコードを生成するためのいずれの好適な技術を採用することができる。次に、クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106が配置されている登録された位置108にリンクされた秘密鍵120を識別し、識別された秘密鍵120を使用して生成されたバーコードを暗号化して、暗号化されたバーコード107を生成する。クラウドサーバ102は、いずれの好適な技術を使用して、秘密鍵120を使用してバーコードを暗号化することができる。バーコードは、暗号化されたバーコード107が、登録された位置108の検証端末104に格納されている対応する公開鍵126を使用してのみ復号化できるように暗号化されている。
【0033】
ステップ222で、クラウドサーバ102は、暗号化されたバーコード107をモバイルデバイス106に送信する。モバイルデバイス106が暗号化されたバーコード107を受信すると、モバイルデバイス106は、暗号化されたバーコード107及びいずれの他の情報を顧客に提示することができる。一実施形態では、クラウドサーバ102はまた、暗号化されたバーコード107を備えた動的コンテンツ128をモバイルデバイス106に送信することができる。例えば、クラウドサーバ102は、モバイルデバイス106のディスプレイ上に提示されたときにアニメーション化又は移動するコンテンツ(例えば、画像)を送信することができる。例えば、動的コンテンツ128は、モバイルデバイス106上で再生されるアニメーション、ビデオ、又は特殊効果であり得る。動的コンテンツ128の例には、GIFアニメーション、Adobe Flashオブジェクト、JavaScriptオブジェクト、HTMLオブジェクト、又はその他いずれの好適なタイプのアニメーションコンテンツが含まれるが、これらに限定されません。この例では、動的コンテンツ128は、現在の情報と以前の情報のスクリーンショットとを区別するために検証端末104によって使用され得る。このセキュリティ機能は、誰かが有効なトランザクションを実行して暗号化されたバーコード107を取得し、同じ暗号化されたバーコード107を再利用しようとするのを防ぐ。以前の情報のスクリーンショットは、時間内のインスタンスのみをキャプチャし、動的コンテンツ128によって実行されているアクティブなアニメーション又は動きを示していない。検証端末104は、いずれの動的コンテンツ128が存在するかどうかを検出し、暗号化されたバーコード107が最新で有効であるかどうかを決定するためにアニメーション化されるように構成され得る。
【0034】
例として
図3を参照すると、モバイルデバイス106上で動作するモバイルアプリケーション103からのスクリーンショット300が示されている。
図3では、モバイルアプリケーション103は、暗号化されたバーコード107、タイムスタンプ304、店舗識別子111、及びトランザクション情報124を提示する。この例では、暗号化されたバーコード107は2次元バーコード(例えば、QRコード)である。タイムスタンプ304は、トランザクションが処理又は完了された日付と時刻を含み得る。店舗識別子111は、トランザクションが行われた登録された位置108を識別する。トランザクション情報124は、購入された製品109の総数及び製品109の総費用を含む。他の例では、トランザクション情報308は、他のいずれの好適な情報を含み得る。例えば、トランザクション情報124は、製品909の項目別リスト、製品情報114、税金情報、又はその他のいずれの好適な種類の情報、を含み得る。
【0035】
図2に戻ると、ステップ224で、モバイルデバイス106は、暗号化されたバーコード107を検証端末104に提示する。例えば、顧客は、検証端末106のバーコードリーダーに隣接してモバイルデバイス106のディスプレイを配置して、暗号化されたバーコード107を検証端末104に提示することができる。
【0036】
ステップ226で、検証端末104は、公開鍵126を使用して、暗号化されたバーコード107を読み取り、認証する。検証端末104は、クラウドサーバ102に格納された秘密鍵120とペアになっている公開鍵126を格納するように事前構成されている。公開鍵126及び秘密鍵120は、検証端末104が配置されている登録された位置108と一意にリンクされている。検証端末104は、ローカルに格納された公開鍵126を使用して暗号化されたバーコード107を復号化して、生成されたバーコードを取得する。検証端末104は、公開鍵126を使用して暗号化されたバーコード107を復号化するためのいずれの好適な技術を採用することができる。
【0037】
ステップ228で、検証端末104は、バーコードが有効であるかどうかを決定する。一実施形態では、検証端末104は、バーコードを処理して、トランザクションが行われたときのタイムスタンプ304(例えば、日付及び時刻)を取得する。検証端末104は、タイムスタンプ304が現在の時刻から所定の時間ウィンドウ内にあるかどうかを決定する。例えば、検証端末104は、タイムスタンプ304が過去15分以内の時間のものであるかどうかを決定することができる。他の例では、所定の時間ウィンドウは、他のいずれの好適な時間であり得る。この例では、検証端末104は、タイムスタンプ304が所定の時間ウィンドウ内にあるときにバーコードが有効であると決定する。検証端末104は、タイムスタンプ304が所定の時間ウィンドウの外にあるとき、バーコードが無効であると決定する。このセキュリティ機能により、顧客は以前のトランザクションのバーコードを再利用できなくなる。
【0038】
一実施形態では、検証端末104は、バーコード又はバーコードとともに提示される情報が動的コンテンツ128を含むかどうかを決定する。例えば、検証端末104は、モバイルデバイス106のディスプレイ上の動的コンテンツ128がアクティブである(例えば、移動する)かどうかを決定する。この例では、検証端末104は、バーコードが動的コンテンツ128で提示されたときにバーコードが有効であると決定する。検証端末104は、バーコードが動的コンテンツ128で提示されていない場合、バーコードが無効であると判断する。このセキュリティ機能により、顧客は以前のトランザクションのバーコードを再利用できなくなる。
【0039】
他の実施形態では、検証端末104は、バーコードが有効であるかどうかを決定するために、他のいずれの基準又は基準の組み合わせを使用することができる。検証端末104は、バーコードが有効であるとの決定に応答して、ステップ232に進む。そうでなければ、検証端末104は、バーコードが無効であるとの決定に応答して、ステップ230に進む。
【0040】
ステップ230で、検証端末104は、トランザクションが無効であることを示し、方法200を終了する。例えば、検証端末104は、トランザクションが無効であることを示すために、1つ以上の赤色発光ダイオード(LED)をアクティブ化(すなわち、オン)することができる。別の例として、検証端末104は、トランザクションが無効であることを示す液晶ディスプレイ(LDC)上に視覚的インジケータを提示することができる。他の例では、検証端末104は、トランザクションが無効であることを視覚的に示すための他のいずれの好適な技術を使用することができる。このプロセスにより、レジ係又は作業員は、トランザクションが無効であり、さらに注意が必要な場合があることを視覚的に判断できる。一実施形態では、検証端末104は、無効なトランザクションに関する情報を含むアラート130を送信することができる。アラート130は、電子メール、テキストメッセージ(例えば、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージ)、アプリケーションポップアップアラート、又はいずれの他の好適なタイプのメッセージ通知であり得る。
【0041】
ステップ228に戻ると、検証エンジン104は、バーコードが有効であるとの決定に応答して、ステップ232に進む。ステップ232で、検証端末104は、トランザクションが有効であることを示す。例えば、検証端末104は、トランザクションが有効であることを示すために、1つ以上の緑色のLEDをアクティブにする(すなわち、オンにする)ことができる。別の例として、検証端末104は、トランザクションが有効であることを示す視覚的インジケータをLCD上に提示することができる。他の例では、検証端末104は、トランザクションが有効であることを視覚的に示すための他のいずれの好適な技術を使用することができる。このプロセスにより、レジ係又は作業員は、トランザクションが有効であり、支援を必要としないことを視覚的に確認できる。
【0042】
ステップ234において、検証端末104は、確認情報132をクラウドサーバ102に送信する。確認情報132は、トランザクションが検証され、完了したことを示す情報を含み得る。
【0043】
ステップ236で、クラウドサーバ102は、確認情報132をモバイルデバイス106に送信する。例えば、クラウドサーバ102は、確認情報132をモバイルデバイス106に転送して、モバイルデバイス106上で実行されているモバイルアプリケーション103上に表示することができる。
【0044】
クラウドサーバの構成
図4は、モバイルデバイスプロセスの検証方法200を実装するように構成されたネットワークデバイス400(例えば、クラウドサーバ102)の実施形態の概略図である。ネットワークノード400は、プロセッサ402、メモリ404、及びネットワークインターフェース406を含む。ネットワークデバイス400は、示されているように、又は他のいずれの好適な構成で構成することができる。
【0045】
プロセッサ402は、メモリ404に動作可能に結合された1つ以上のプロセッサを含む。プロセッサ402は、ステートマシン、1つ以上の中央処理装置(CPU)チップ、論理装置、コア(マルチコアプロセッサなど)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、アプリケーション固有の集積回路(ASIC)、又はデジタル信号プロセッサ(DSP)を包含するがこれらに限定されない、いずれの電子回路である。プロセッサ402は、プログラマブルロジックデバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は前述のいずれの好適な組み合わせであり得る。プロセッサ402は、メモリ404に通信可能に結合され、メモリ404と信号通信している。1つ以上のプロセッサは、データを処理するように構成されており、ハードウェア又はソフトウェアで実装することができる。例えば、プロセッサ402は、8ビット、16ビット、32ビット、64ビット、又は他のいずれの好適なアーキテクチャのものであり得る。プロセッサ402は、演算及び論理演算を実行するための算術論理演算装置(ALU)、ALUにオペランドを提供し、ALU演算の結果を格納するプロセッサレジスタ、並びに、メモリから命令をフェッチし、ALU、レジスタ、及びその他のコンポーネントの調整された操作を指示することによってそれらを実行する制御ユニット、を包含し得る。
【0046】
1つ以上のプロセッサは、さまざまな命令を実装するように構成されている。例えば、1つ以上のプロセッサは、認証エンジン408を実装するための命令を実行するように構成される。このように、プロセッサ402は、本明細書に開示される機能を実装するように設計された特別な目的のコンピュータであり得る。一実施形態では、認証エンジン408は、論理ユニット、FPGA、ASIC、DSP、又はいずれの他の好適なハードウェアを使用して実装される。認証エンジン408は、
図1及び2に記載されているクラウドサーバ102によって実行される動作を実行するように構成される。
【0047】
メモリ404は、1つ以上のディスク、テープドライブ、又はソリッドステートドライブを含み、且つ、オーバーフローデータ記憶装置として使用され得、そのようなプログラムが実行のために選択されたときにプログラムを記憶し、プログラム実行中に読み取られる命令及びデータを記憶する。メモリ404は、揮発性又は不揮発性であり得、且つ読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、三値連想メモリ(TCAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、及びスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)を含み得る。メモリ404は、認証命令410、位置情報113、店舗識別子111、秘密鍵120、顧客情報122、在庫情報116、トランザクション情報124、及び/又はいずれの他のデータ又は命令を格納するように動作可能である。認証命令410は、認証エンジン408を実行するように動作可能ないずれの好適な命令、論理、規則、又はコードのセットを含み得る。
【0048】
メモリ404は、登録された位置108のセットの位置情報113を格納するように構成される。位置情報の例には、GPS座標、物理アドレス、又は登録された位置108の位置を一意に識別する他のいずれの好適なタイプの記述子が含まれるが、これらに限定されない。
【0049】
店舗識別子111は、登録された位置108(例えば、店舗)を一意に識別するために使用される。一実施形態では、店舗識別子111は、英数字の文字列を含み得る。他の実施形態では、店舗識別子111は、当業者によって理解されるように、いずれの他の好適なタイプの識別子であり得る。
【0050】
秘密鍵120は、登録された位置108と一意にリンクされている。各秘密鍵120は、登録された位置108に配置された検証端末104にローカルに格納されている公開鍵126とペアになっている。
【0051】
顧客情報122は、顧客にリンクされたいずれの好適なタイプの情報を含み得る。顧客情報122の例には、個人情報、口座情報、ロイヤルティ識別子、人口統計情報、財務情報、取引履歴情報、又は他のいずれの好適なタイプの情報が含まれるが、これらに限定されない。
【0052】
在庫情報116は、登録された位置108で現在入手可能又は在庫がある製品109に関する情報を含む。例えば、在庫情報116は、特定の登録された位置108に在庫がある製品109及び製品109の数量を識別し得る。在庫情報116は、トランザクションが顧客によって行われるときにほぼリアルタイムで更新され得る。いくつかの実施形態では、在庫情報116は、1つ以上のオンラインデータベースから取得することができる。
【0053】
ネットワークインターフェース406は、有線及び/又は無線通信を可能にするように構成される。ネットワークインターフェース406は、ネットワークデバイス400と他のネットワークデバイス、システム、又はドメインとの間でデータを通信するように構成される。例えば、ネットワークインターフェース406は、WIFIインターフェース、LANインターフェース、WANインターフェース、モデム、スイッチ、又はルータを含み得る。プロセッサ402は、ネットワークインターフェース406を使用してデータを送受信するように構成される。ネットワークインターフェース406は、当業者によって理解されるように、いずれの好適なタイプの通信プロトコルを使用するように構成され得る。
【0054】
検証端末の構成
図5は、モバイルデバイスプロセスの検証方法200を実装するように構成された検証端末104の実施形態の分解図である。一実施形態では、検証端末104は、スキャンウィンドウ502、ハウジング504、プロセッサ506、公開鍵126を格納するように構成されたメモリ508、ネットワークインターフェース510、バーコードリーダー512、ライト514、及びベースプレート516を含む。検証端子104は、示されているように、又は他のいずれの好適な構成で構成することができる。いくつかの実施形態では、検証端末104は、1つ以上の構成要素を省略し、及び/又は1つ以上の追加の構成要素を包含し得る。例えば、検証端末104は、ユーザに視覚情報を提供するための液晶ディスプレイ(LDC)をさらに含み得る。
【0055】
スキャンウィンドウ502は、バーコードリーダー512が検証端子104に隣接して配置されたバーコードをスキャンすることを可能にするように構成される。例えば、ユーザは、バーコードリーダー512によって検出及び読み取られるように、スキャンウィンドウ502の前にバーコードを位置決めすることができる。スキャンウィンドウ502は、いずれの好適なタイプのガラス又はプラスチック材料で形成することができる。
【0056】
ハウジング504は、プロセッサ506、メモリ508、ネットワークインターフェース510、バーコードリーダー512、及びライト514を少なくとも部分的に囲むように構成される。一実施形態では、ハウジング504は、成形された半透明のプラスチック本体から形成されている。この例では、ライト514は、ハウジング504を通して光を放出するように構成することができ、これにより、ハウジングは、放出された光の色で光る。他の実施形態では、ハウジング504は、金属、木材、又はいずれの他の好適なタイプの材料で形成され得る。
【0057】
プロセッサ506、メモリ508、及びネットワークインターフェース510は、それぞれ、
図4に記載されたプロセッサ402、メモリ404、及びネットワークインターフェース406と同様に構成され得る。プロセッサ506は、検証エンジン507を実装するための命令を実行するように構成される。このように、プロセッサ506は、本明細書に開示される機能を実装するように設計された特別な目的のコンピュータであり得る。一実施形態では、検証エンジン507は、論理ユニット、FPGA、ASIC、DSP、又はいずれの他の好適なハードウェアを使用して実装される。検証エンジン507は、
図1及び2に記載されている検証端末104によって実行される操作を実行するように構成される。メモリ508は、クラウドサーバ102に格納されている秘密鍵120とペアになっている公開鍵126を格納するように構成される。公開鍵126及び秘密鍵120は、検証端末104が配置されている登録された位置108と一意にリンクされている。
【0058】
バーコードリーダー512は、プロセッサ506と信号通信しており、バーコード(例えば、暗号化されたバーコード107)を読み取るように構成される。バーコードリーダー512は、当業者によって理解されるように、いずれの好適なタイプのバーコードリーダーであり得る。
【0059】
ライト514は、当業者によって理解されるように、いずれの好適なタイプのライトであり得る。一実施形態では、ライト514は、LEDライトを含む。
【0060】
ベースプレート516は、一般に、ハウジング504を他の構造と統合するように構成される。例えば、ベースプレート516は、ハウジング504をカウンタートップと統合するように構成され得る。他の例では、ベースプレート516は、ハウジング504をスタンドアローンキオスク又は他のいずれの好適なタイプの構造と統合するように構成され得る。一実施形態では、ベースプレート516はアルミニウムから形成されている。他の実施形態では、ベースプレート516は、金属、木材、プラスチック、又はいずれの他の好適なタイプの材料で形成され得る。
【0061】
本開示ではいくつかの実施形態が提供されているが、開示されたシステム及び方法は、本開示の精神又は範囲から逸脱することなく、他の多くの特定の形態で具体化され得ることを理解されたい。本実施例は、例示的であり、限定的ではないと見なされるべきであり、意図は、本明細書に与えられた詳細に限定されるべきではない。例えば、さまざまな要素又はコンポーネントを別のシステムに組み合わせたり統合したり、特定の機能を省略したり、実装しなかったりすることができる。
【0062】
さらに、離散的又は別個として様々な実施形態で説明及び図示された技術、システム、サブシステム、及び方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技術、又は方法と組み合わせ又は統合することができる。相互に結合又は直接結合又は通信するものとして示又は説明されている他のアイテムは、電気的、機械的、又はその他の方法で、何らかのインターフェース、デバイス、又は中間コンポーネントを介して間接的に結合又は通信することができる。変更、置換、及び変更の他の例は、当業者によって確認可能であり、本明細書に開示される精神及び範囲から逸脱することなく行うことができる。
【0063】
特許庁、及び本出願で発行されたいずれ特許のいずれ読者が、ここに添付されたクレームを解釈するのを支援するために、出願人は、「means for」又は「step for」という言葉が特定の請求項で明示的に使用されていない限り、添付のクレームのいずれもが35 USC 112(f)に言及することを意図していないことに留意する。
【国際調査報告】