IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ビッセル インク.の特許一覧

特表2022-509616小エリアエクストラクション機能付き真空掃除機
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-21
(54)【発明の名称】小エリアエクストラクション機能付き真空掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 11/30 20060101AFI20220114BHJP
   A47L 11/18 20060101ALI20220114BHJP
   A47L 11/24 20060101ALI20220114BHJP
   A47L 7/00 20060101ALI20220114BHJP
【FI】
A47L11/30
A47L11/18
A47L11/24
A47L7/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021527124
(86)(22)【出願日】2019-11-19
(85)【翻訳文提出日】2021-07-16
(86)【国際出願番号】 US2019062094
(87)【国際公開番号】W WO2020106657
(87)【国際公開日】2020-05-28
(31)【優先権主張番号】62/769,298
(32)【優先日】2018-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519076783
【氏名又は名称】ビッセル インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】クレブス,アラン ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】フィニー,アラン
(57)【要約】
真空掃除機は、被洗浄面からデブリを吸引するための真空収集システムと、被洗浄面に洗浄液を送出するための流体送出システムと、被洗浄面から使用済み洗浄液及びデブリを除去するための回収システムとを含む。流体送出及び回収システムは、カーペット上のスポット及び汚れを処理する場合など、小エリアエクストラクションのために特に構成することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空掃除機(10、210)であって、
直立した本体(12、212)と、
前記直立した本体(12、212)に動作可能に連結され、乾式吸引ノズル(30、230)を含み、被洗浄面に沿って移動するように適合された基部(14、214)と、
前記基部(14、214)に対して選択的に動作可能に結合可能かつ取外し可能な湿式エクストラクションモジュール(88)であって、湿式吸引ノズル(42、242、442)を含む湿式エクストラクションモジュール(88)、と、
流体回収経路を介して前記乾式吸引ノズル(30、230)及び前記湿式吸引ノズル(42、242、442)に少なくとも選択的に流体結合された吸引源(32、232)と、
を含む、真空掃除機。
【請求項2】
前記湿式エクストラクションモジュールは、前記基部(14、214)上に取り外し可能に取り付けられる湿式回収タンク(44、244、444)をさらに備える、請求項1に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項3】
前記湿式吸引ノズル(42、242、442)と前記湿式回収タンク(44、244、444)とが一体のモジュールとして密閉されている、請求項2に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項4】
前記湿式吸引ノズル(42、242、442)及び前記湿式回収タンク(44、244、444)は、前記基部(14、214)内の凹状ポケット(96)内に取り外し可能に取り付けられるように構成される、請求項3に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項5】
前記湿式吸引ノズル(42、242、442)は、前記乾式吸引ノズル(30、230)の上部及び前方に配置される、請求項2に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項6】
前記湿式吸引ノズル(42、242、442)は、前記乾式吸引ノズル(30、230)の全幅よりも小さい幅で延在する、請求項5に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項7】
前記湿式回収タンク(444)に設けられた遮断機構(457)をさらに備え、前記湿式回収タンク(444)内の前記抽出液が所定の満杯レベルに達したときに、空気流を遮断し、又は吸引源(32、232)を遮断する、請求項2に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項8】
前記流体回収経路内に配置され、前記湿式吸引ノズル(42、242、442)又は前記乾式吸引ノズル(30、230)のいずれかを通る作用空気流を選択的に分流させるために取り付けられた空気流分流器アセンブリ(92、292)をさらに備える、請求項1に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項9】
前記空気流分流器アセンブリ(92、292)はバレル分流器(98)である、請求項8に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項10】
回収タンク入口(72、235a、235b)を有する回収タンク(34、235)をさらに備え、前記空気流分流器アセンブリ(92、292)は、前記湿式吸引ノズル(42、242、442)及び前記乾式吸引ノズル(30、230)の下流で、前記回収タンク(34、235)の上流に設けられる、請求項8に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項11】
前記基部(14、214)上に設けられた流体散布器(104)に流体的に接続された供給タンク(102)をさらに備える、請求項10に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項12】
前記直立した本体(12、212)から延在するハンドル(20)をさらに備え、前記供給タンク(102)から前記流体散布器(104)への液体を前記被洗浄面上に分配するようにポンプ(112)を選択的に作動させるために、前記ハンドル(20)上に配置された駆動装置(114)をさらに備える、請求項11に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項13】
前記流体散布器(104)又は前記供給タンク(102)と前記流体散布器(104)との間の導管(108)と流体連通する選択的に動作可能な空気漏出孔(180)をさらに備える、請求項12に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項14】
前記基部(14、214)上に設けられたターゲットライト120をさらに備え、前記ターゲットライト120は、前記湿式吸引ノズル(42、242、442)の前の領域を照明するように構成され、前記流体散布器(104)によって少なくとも部分的に湿潤される、請求項11に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項15】
前記回収タンク(34、235)は、湿式デブリ入口(235b)と、乾式デブリ入口(235a)と、乾式回収チャンバ(276a)及び液体回収チャンバ(276b)に区画された内部スリーブと、単一の排気出口(235c)とを含む、湿式/乾式複合回収タンク(235)である、請求項10に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項16】
前記湿式吸引ノズル(42、242、442)は、前記乾式吸引ノズル(30、230)の上部及び前方に配置され、前記湿式吸引ノズル(42、242、442)は、前記乾式吸引ノズル(30、230)の全幅よりも小さい幅で延在する、請求項15に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項17】
前記湿式吸引ノズル(42)に動作可能に結合され、前記湿式吸引ノズル(42)の少なくとも一部を前記被洗浄面から離れるように移動させるように構成された駆動装置(160)をさらに備える、請求項1に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項18】
コントローラ(172、461)に動作可能に結合されたモードセレクタ(170)をさらに備え、前記コントローラ(172、461)は、前記モードセレクタを利用するユーザによって選択されたモードに基づいて、ポンプ機能、吸引レベル、ブラシ速度、ノズル位置、及び/又はターゲットライトの起動のうちの1つを作動させるように構成される、請求項1に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項19】
前記被洗浄面上に照明領域(124、134、146)を提供するように動作可能なターゲットライトをさらに備える、請求項1に記載の真空掃除機(10、210)。
【請求項20】
前記基部(14、214)の前面に、前記基部(14、214)のほぼ全幅に沿って設けられたベース照明をさらに備え、前記ベース照明は、前記基部(14、214)の全幅未満の部分において照明され得る、請求項1に記載の真空掃除機(10、210)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連する出願に対する相互参照]
本出願は、2018年11月19日出願の米国仮特許出願第62/769,298号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
真空掃除機は、被洗浄面からデブリ(汚れ、ほこり、土、毛髪、その他のデブリを含む)を吸引するための部分真空を生成し、除去されたデブリを後で処分するために真空掃除機上に設けられたスペース内に回収するための真空回収システムを備える。真空掃除機は、カーペット及びラグを含む軟質床材、及び、タイル、堅木、ラミネート、ビニル及びリノリウムを含む硬質又は裸床材のような広範な一般的な家庭用表面上で使用可能である。
【発明の概要】
【0003】
[簡単な説明]
本開示の一態様によれば、真空掃除機は、直立した本体と、直立した本体に動作可能に連結され、乾式吸引ノズルを含み、被洗浄面に沿って移動するように適合された基部と、選択的に動作可能に連結可能でありかつ基部から取り外し可能な湿式エクストラクションモジュールと、湿式エクストラクションモジュールは湿式吸引ノズルを含み、及び、流体回収経路を介して乾式吸引ノズル及び湿式吸引ノズルに少なくとも選択的に流体的に連結された吸引源とを含む。
【0004】
以下、図面を参照して本開示を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本開示の一態様による真空掃除機の斜視図である。
図2図1の真空掃除機の部分分解図である。
図3図1の真空掃除機の底面斜視図である。
図4図2のIV-IV線における真空掃除機の乾式回収タンクの断面図である。
図5図1の真空掃除機の湿式エクストラクションモジュール88の一部の分解図である。
図6図1の真空掃除機の湿式経路及び乾式経路の概略図である。
図7図1の真空掃除機の空気分流器アセンブリの断面図である。
図8図1の真空掃除機の流体送出システムの概略図である。
図9図1の真空掃除機の基部の斜視図である。
図10】本開示の別の態様による真空掃除機の基部の斜視図である。
図11】本開示の別の態様による真空掃除機の基部の斜視図である。
図12】本開示の別の態様による真空掃除機で使用することができる組合せ回収タンクの概略図である。
図13図12の組合せ回収タンクの分解図である。
図14図12の組合せ回収タンクの断面図である。
図15図12の組合せ回収タンクの湿式経路を示す断面図である。
図16図12の組合せ回収タンクの乾式経路を示す断面図である。
図17】本開示の別の態様による真空掃除機の湿式エクストラクションモジュール88の一部の分解図である。
図18】本開示の別の態様による、図1の真空掃除機のための制御システムの概略図である。
図19A】本開示の別の態様による、下降させた状態の真空掃除機のための湿式吸引ノズルの概略図である。
図19B図19Aの湿式吸引ノズルの上昇状態の概略図である。
図20A】本開示の別の態様による、下降状態の真空掃除機のための湿式吸引ノズルの概略図である。
図20B図20Aの湿式吸引ノズルの上昇状態の概略図である。
図21図1の真空掃除機の制御システムの概略図である。
図22】本開示の別の態様による、乾式モードの運転において図1の真空掃除機に任意に含めることができる基部の斜視図である。
図23】湿式モードの運転における図22の基部の斜視図である。
図24】本開示の別の態様による、図1の真空掃除機において任意に利用することができるエリアラグ動作モードの運転の概略図である。
図25】本開示の別の態様による、図1の真空掃除機において任意に利用することができるエリアラグ動作モードの運転の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[詳細な説明]
本開示は、一般に、真空掃除機に関する。一般的な真空掃除機は、液体を送出又は回収しないが、一部の真空掃除機は、湿式洗浄に適合されており、液体供給及び/又は回収システムを含むことができる。本開示の態様は、液体供給及び/又は回収のために適合された改良された真空掃除機に関する。
【0007】
本開示の一態様によれば、真空掃除機は、被洗浄面から汚れ、埃、土、毛髪、及び他のデブリを含むデブリを吸引するための部分真空を生成し、後で処分するために真空掃除機に設けられたスペース内で除去されたデブリを回収するための真空回収システムと、洗浄液(例えば液体)を貯蔵し、洗浄液を被洗浄面に供給するための流体送出システムと、使用済み洗浄液(例えば液体)及びデブリを被洗浄面から除去し、使用済み洗浄液及びデブリを貯蔵するための回収システムとを備える。流体供給及び回収システムは、カーペット又はエリアラグ上のシミ及び汚れを処理する場合など、小エリアのエクストラクションに特に適した構成にすることができる。
【0008】
真空掃除機の機能システムは、基部と被洗浄面を横切って基部を向けるための直立した本体とを有する直立型装置、真空ホースによって車輪付き基部に接続された洗浄器具を有するキャニスタ装置、比較的小さなエリアを洗浄するために使用者によって手で運ぶように適合された携帯型又は手持ち式装置、又は自律/ロボット装置など、任意の所望の構成に配置することができる。上述した掃除機の少なくともいくつかは、ノズルと吸引源との間の作用空気経路の一部を形成することができる可撓性の真空ホースを含むように適合することができる。本開示の態様は、蒸気供給を伴う表面洗浄装置などの蒸気装置に組み込むこともできる。
【0009】
図1は、本開示の一態様による真空掃除機10の斜視図である。以下でさらに詳細に説明するように、真空掃除機10は、任意のサイズのエリアの乾式真空掃除機と同様に、小エリアエクストラクションにおける選択的使用に適合させることができる。本明細書に示されるように、真空掃除機10は、基部14を被洗浄面を横切って向けるため、床面洗浄ヘッド又は基部14に枢動可能に接続された直立した本体12を含むハウジングを有する直立型真空掃除機10である。図面に関する説明のために、用語「上」、「下」、「右」、「左」、「後」、「前」、「垂直」、「水平」、「内側」、「外側」、及びそれらの派生物は、真空掃除機10の後部を画定する真空掃除機10の背後にいるユーザの視点から図1に示す真空掃除機10に関連する。しかしながら、真空掃除機10は、反対のことが明示的に規定されている場合を除いて、様々な代替の向きを想定することができることを理解されたい。
【0010】
ピボットカップリング16は、図1に示される直立した保管位置とリクライニングされた使用位置(不図示)との間を移動するために、直立した本体12を基部14に接続することができる。ピボットカップリング16は、単軸又は多軸カップリングとすることができる。また、真空掃除機10は、基部14に回動可能に取り付けられたペダルのような、直立した本体12を保管位置から使用位置に選択的に解放するための戻り止め機構を備えることもできる。このような戻り止めペダルの詳細は当技術分野で知られており、ここではこれ以上詳細には説明しない。基部14と直立アセンブリとの間、又はその逆の間で空気及び/又は液体(又は他の液体)を任意に供給する配線及び/又は導管は、ピボットカップリング16を通って延在することができる。
【0011】
図2をさらに参照すると、直立した本体12は、フレーム18から上方に延在する細長いハンドル20を有する主支持部すなわちフレーム18を含み、このフレームは、真空掃除機10の基部14を被洗浄面にわたって操作するために使用することができるハンドグリップ22を一端に備えている。
【0012】
真空収集システムは、真空掃除機10のハウジングを通る作用空気経路24を含むことができる。作用空気経路24は、汚れた空気入口26及び清浄空気出口28(図4)を含むことができる。汚れた空気入口26は、基部14内の乾式吸引ノズル30によって画定されてもよい。さらに、真空収集システムは、吸引源32の一つ以上を含むことができ、その一例は、排気出口を有する吸引モータを含む。吸引源32は、作用空気流を生成するための乾式吸引ノズル30と、後で処分するために作用空気流からデブリを除去し収集するための乾式回収タンク34として図示されている作用空気処理アセンブリと流体連通することができ、その一部は、ハウジングを介して作用空気経路24を画定することができる。清浄空気出口28(図4)は、吸引モータ又は吸引源32の下流のタンク排気開口(図4)によって画定され得る。作用空気経路24は、少なくとも部分的にピボットカップリング16を通って延在することができ、又は少なくとも部分的にピボットカップリング16の外側に延在することができる。
【0013】
図示の真空掃除機10では、吸引モータ又は吸引源32及び乾式回収タンク34は、直立した本体12上に設けられているが、他の場所も可能である。さらに、直立した本体12は、フレーム18の前面側に、乾式回収タンク34を直立した本体12に着脱可能に受けて支持することができる受け部36を備える。
【0014】
吸引モータ又は吸引源32は、乾式回収タンク34と流体連通して設けられ、処理アセンブリの下流又は上流に配置することができる。図示の真空掃除機10では、吸引源32は、乾式回収タンク34の下流にある。吸引源32は、バッテリのような電源に、又は家庭用コンセントに差し込まれた電源コードによって電気的に結合することができる。吸引源32と電源との間に配置された電源スイッチ又は電源ボタン(不図示)は、真空掃除機10のハウジング上の電源ボタン又は他の駆動装置を押すと、ユーザによって選択的に閉じることができ、それによって吸引源32が作動する。
【0015】
さらに、本開示の態様によれば、エクストラクション経路又は流体回収経路38もまた、真空掃除機10のハウジングを介して形成される。流体回収経路38は、汚れた液体入口40及び清浄空気出口28を含むことができ、これらは、真空回収システムの同じ清浄空気出口28とすることができる。汚れた液体入口40は、被洗浄面から液体及びデブリを除去するための湿式吸引ノズル42によって画定されてもよい。さらに、回収システムは、ユーザによって空にされるまで回収された液体及びデブリを貯蔵する湿式回収タンク44を含むことができる。
【0016】
湿式回収タンク44は、任意の構成でハウジングに取り付けることができる。本例では、湿式回収タンク44は、基部14上に設けられている。より具体的には、湿式回収タンク44を基部14上に取り外し可能に取り付けて、湿式回収タンク44を取り外して空にしたり洗浄したりすることができる。湿式回収タンク44は、実質的に基部14の全幅又は深さまで延在してもよく、又は基部14の全幅又は深さ未満まで延在してもよく、これには、乾式吸引ノズル入口の幅の半分以下、乾式吸引ノズル入口の幅の3分の1以下、又は乾式吸引ノズル30の幅の4分の1以下が含まれる。
【0017】
ある特定の構成では、湿式回収タンク44は、基部14の上側にあり、真空掃除機10の使用者に容易に見えるようになっている。湿式回収タンク44は、少なくとも部分的に透明又は着色された半透明材料で形成することができ、ユーザがその内容物を見ることができる。
【0018】
作用空気流から流体及び混入したデブリを分離するために、湿式回収タンク44及び/又は湿式吸引ノズルの一部に、例えば湿式吸引ノズルの下側又は下面内に、セパレータ(図5)を形成することができる。回収システムはまた、湿式回収タンク44の上流又は下流に一つ以上の追加フィルタ(不図示)を備えることができる。
【0019】
エクストラクション経路又は流体回収経路38の一部は、作用空気経路24の一部と同一の広がりを有し得、真空収集システムの構成要素の少なくとも一部は、回収システムと共有され得ることが理解されるであろう。例えば、流体回収経路38は、吸引源32を共有するために湿式回収タンク44の下流の真空収集システムと収束することができ、その結果、以下にさらに詳細に説明するように、湿式吸引ノズル42及び湿式回収タンク44が吸引源32と選択的に流体連通する。さらに、乾式回収タンク34は、ハウジングを通る流体回収経路の一部を選択的に画定することができる。回収システムの清浄空気出口28は、真空収集システムのもの、すなわち吸引源32の下流の排気開口48と同じであり得る。
【0020】
図3は、真空掃除機10の基部14を含む部分の底面斜視図である。基部14は、真空掃除機10を被洗浄面上で操作するための一対の車輪52を有する基部ハウジング50を含む。乾式吸引ノズル30及び湿式吸引ノズル42は、基部14上に設けられ、吸引源32と選択的に流体連通する。具体的には、乾式吸引ノズル30及び湿式吸引ノズル42の少なくとも一部を基部ハウジング50の前方に配置し、基部ハウジング50の下方に向けて開口させることができる。本態様では、乾式吸引ノズル30は被洗浄面から乾燥デブリを吸引するように構成され、湿式吸引ノズル42は被洗浄面から液体及び/又は湿潤デブリを吸引するように構成される。
【0021】
デブリがより容易に作用空気経路24内に取り込まれるように被洗浄面を撹拌するために、乾式モード撹拌器又は回転可能な撹拌器54は、乾式吸引ノズル30に設けられた汚れた空気入口26に隣接して設けることができる。本明細書に示された撹拌器は、56で示された軸Xを中心に回転運動するために乾式吸引ノズル30に隣接して基部14内に配置されたブラシロールの形態の回転可能な撹拌器54である。撹拌器の他の例としては、二重水平回転ブラシロール、1つ以上の垂直回転ブラシロール、又は固定ブラシが挙げられるが、これらに限定されない。
【0022】
ブラシロールは、基部14の前方部分に設けられ、基部14上のブラシチャンバ58内に収容され得る。乾式吸引ノズル30は、ブラシチャンバ58内に画定することができる。ブラシロールは、ダボ60と、ダボ60から延在する複数の剛毛62とを含むことができる。例示的な真空掃除機10では、ブラシロールは、基部14内に専用ブラシモータ(不図示)を含む駆動アセンブリに動作可能に結合され、駆動される。また、吸引源32は、真空吸引とブラシロール回転の両方を提供することができる。
【0023】
湿式モード撹拌器64は、被洗浄面を撹拌するために湿式吸引ノズル42に隣接して設けることができる。ここに示す撹拌器は、湿式吸引ノズル42の後方に位置する固定ブラシ66である。撹拌器の他の例としては、少なくとも一つの水平方向に回転するブラシロール又は少なくとも一つの垂直方向に回転するブラシロールが挙げられるが、これらに限定されない。
【0024】
固定ブラシ66は、基部14から被洗浄面に向かって下方に延在する、一つ以上の列に配置された複数の剛毛を含むことができる。固定ブラシ66は、基部14の実質的に全幅に延在してもよく、又は基部14の全幅未満に延在してもよく、これには、ブラシロールの幅の半分以下、ブラシロールの幅の3分の1以下、又はブラシロールの幅の4分の1以下が含まれる。
【0025】
図示のように、乾式吸引ノズル30は、湿式吸引ノズル42よりも広くすることができる。非限定的な例として、乾式吸引ノズル30は、実質的に基部14の全幅まで延在することができ、一方、湿式吸引ノズル42は、乾式吸引ノズル30の幅の半分以下、乾式吸引ノズル30の幅の3分の1以下、又は乾式吸引ノズル30の幅の4分の1以下を含む基部14の全幅未満まで延在することができる。
【0026】
湿式吸引ノズル42は、乾式吸引ノズル30の前面及び上面の両方に位置する。これにより、湿式吸引ノズル42をユーザに見やすくする。例えば、湿式吸引ノズル42を乾式吸引ノズルの30の後ろや基部14の下にするのではなく、湿式吸引ノズル42を基部14上の乾式吸引ノズルの前面に配置することにより、ユーザは、小エリアエクストラクションシステムによって送出された液体を回収するために湿式吸引ノズル42をどこに向ける必要があるかを容易に確認することができる。これは液体及び湿潤デブリを、乾式吸引ノズル30に設けられた汚れた空気入口26ではなく、湿式吸引ノズル42によって選択的に吸引することを助ける。
【0027】
図4は、真空掃除機10の乾式回収タンク34の断面図である。乾式回収タンク34は、作用空気流から汚染物質を分離するためのフィルタアセンブリ又はデブリ除去アセンブリとして機能し、分離された汚染物質を受け入れて回収するためのダートタンク74を含む。デブリ除去アセンブリは、汚れた空気入口26の下流かつモータ/ファンアセンブリの上流に設けられ、作用空気経路24がデブリ除去アセンブリを通って延在するサイクロン又は遠心分離器、可撓性かつ通気性のフィルタバッグ、又は他の空気濾過手段のいずれか、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0028】
本開示の一態様において、乾式回収タンク34として本明細書に提供されるデブリ除去アセンブリは、基部14の汚れた空気入口26及び乾式回収タンク34の清浄空気出口28と流体連通する空気入口72を有する少なくとも本体70を含み、乾式回収タンク34の本体70が作用空気経路24の少なくとも一部を画定するようになっている。乾式回収タンク34の空気入口72は、清浄空気出口28の流体上流にある。ここに示される乾式回収タンク34は、汚れを含む作用空気流から汚染物質を分離するためのサイクロンチャンバを少なくとも部分的に画定するハウジングを備えるダートタンク74と、サイクロンチャンバによって分離された汚染物質を受け入れる関連するダート収集チャンバ76とによって画定される本体70を備えるサイクロン式分離モジュールを備える。乾式回収タンク34は、本明細書で第二の濾過ステージとも呼ばれる、モータ前フィルタチャンバ78によって画定される多層濾過ステージをさらに任意選択で含むことができる。第一のサイクロンステージ及び第二の濾過ステージは、乾式回収タンク34の中心軸Y(80と表示されている)の中心に配置することができ、乾式回収タンク74を通って縦方向に延在することができる。さらに、第一及び第二ステージは同心であってもよく、第二ステージは第一ステージ内に配置され、両方とも中心軸Y80を中心とする。本明細書では、単一ステージサイクロン分離器が図示されているが、本開示の態様は、追加のサイクロン分離ステージで構成することも可能であると考えられることに留意されたい。
【0029】
ダートタンク74は、側壁82と、底壁84と、カバー86とを備える。側壁82は、ユーザが乾式回収タンク34の内容物を見ることができるように、少なくとも部分的に透明又は半透明であることができる。側壁82は、本明細書では、底壁84に向かう方向に一定のままであるか又は増大する直径を有する、ほぼ円筒形の形状として示されている。側壁82は、収集チャンバ76のデブリ排出口を画定する下縁又は底縁を含む。図示された態様における底壁84は、収集チャンバ76の内容物を空にするように選択的に開くことができるダートドア84aを含む。ダートドア84aは、ヒンジ(不図示)によって側壁に回動可能に取り付けられる。ドアラッチ(不図示)が、ヒンジの反対側の側壁に設けられ、ユーザによって作動されて、ダートドア84aを側壁82の底縁との係合から選択的に解放することができる。ドアラッチは、側壁に枢動可能に取り付けられ、閉位置に向かってばね付勢されるラッチを含むことができる。ドアラッチの上端を側壁82に向けて押圧することにより、ドアラッチの下端は側壁82から離れる方向に回動し、重力の下でダートドア84aを開放位置に解放し、蓄積されたダートをダートタンク74の底縁によって画定されるゴミ排出口を介して収集チャンバ76から排出することができる。
【0030】
カバー86は、キャリーハンドル86aを含むことができ、このキャリーハンドルは、使用者によって把持され、真空掃除機10全体又は乾式回収タンク34のみを持ち上げて搬送することを容易にする。カバー86は、ダートタンク74に、それらの間の一つ以上の接続部を介して取り外し可能に接続される。一つの例では、接続部は、側壁の上部内側部分の一つ以上の対応する凹部に係合するカバー86上の一つ以上のバヨネットフックを含むことができる(不図示)。カバー86は、カバー86をダートタンク74に対してねじって凹部からバヨネットフックを解放し、次にカバー86をダートタンク74から持ち上げることによってダートタンク74から取り外すことができる。
【0031】
空気入口72は、サイクロンチャンバへの空気入口72を含むことができ、入口導管72aによって少なくとも部分的に画定されることができる。入口導管72aは、側壁82から接線方向に延在して、接線方向空気入口を画定することができる。乾式回収タンク34からの清浄空気出口28は、カバー86から延在する出口導管86bによって少なくとも部分的に画定され得る。入口導管72aは、空気入口72と流体連通しており、さらに、真空掃除機10の動作モードに応じて、乾式吸引ノズル30と流体連通することができる。出口導管86bは、ダクト(不図示)を介して吸引源32と流体連通している。
【0032】
図5は、図1の真空掃除機10の湿式エクストラクションモジュール88の一部の分解図である。湿式エクストラクションモジュール88は、湿式吸引ノズル42と、湿式回収タンク44と、カプラ入口89a及びカプラ出口89bを有する湿式吸引ノズルカプラ89と、湿式導管90aとを備えるものと考えることができる。湿式導管90aは、湿式吸引ノズルカプラ89のカプラ出口89bを、空気流分流器アセンブリ92(図6)に流体結合させる。湿式吸引ノズル42は、汚れ液体入口40と湿式吸引ノズル出口42bの両方を画定する。湿式吸引ノズル出口42bは、湿式吸引ノズルカプラ89のカプラ入口89aに接続され、湿式吸引ノズル42からの作用空気出口と考えることができる。湿式回収チャンバ94は、湿式吸引ノズル42と湿式回収タンク44との双方により、少なくとも部分的に画定される。湿式回収タンク44が湿式吸引ノズル42の少なくとも一部の下に位置し、湿式吸引ノズル42が湿式回収タンク44の開放頂部を覆い、及び、湿式回収タンク44とシール係合するように、湿式吸引ノズル42は、湿式回収タンク44を少なくとも部分的に覆うことができる。
【0033】
少なくとも湿式吸引ノズル42及び湿式回収タンク44は、乾式吸引ノズル30の上方を含む基部14上に着脱可能に取り付けられる。湿式回収タンク44及び任意選択的に湿式吸引ノズル42は、基部14の一部に設けられた凹状ポケット96(図2)内に取り付けられるように構成することができる。湿式吸引ノズル42と湿式回収タンク44は、基部14上で湿式吸引ノズル42と湿式回収タンク44とが動作可能に連結されたときに、例えば湿式吸引ノズル42と湿式回収タンク44とが互いに結合されたときにその間から流体が漏出しないよう互いに接触する周縁部についてシールを形成するように、凹状ポケット96内に入子可能に装着することができる。湿式吸引ノズル42及び湿式回収タンク44は、ラッチ、スナップフィット、又はクラスプを含む適当な連結機構によって選択的に連結することもできるが、これらに限定されない。湿式吸引ノズル42と湿式回収タンク44との選択的結合により、ユーザが湿式回収タンク44の湿式回収チャンバ94から液体を洗浄し又は排出すること容易にするために、二つの部分を分離することができる。
【0034】
汚れた液体入口40を通って湿式吸引ノズル42に入る液体及びデブリは、湿式吸引ノズル42を通って湿式回収タンク44の開放頂部上を通過する。液体及びデブリが湿式吸引ノズル42を通って吸引により移動すると、より重い液体は、湿式回収タンク44の開放頂部を通過するときに湿式回収チャンバ94内に回収され、一方、デブリ及び汚れた空気は、湿式吸引ノズル出口42bの作用空気出口へ進み、カプラ入口89aから湿式吸引ノズルカプラ89へ入り、及びカプラ出口89bから湿式導管90aに入り、乾式回収タンク34に流体的に結合される空気流分流器アセンブリ92に入る。また、湿式吸引ノズル42は、セパレータの少なくとも一部を構成することができ、湿式吸引ノズル42の下側に形成又は突出して湿式回収タンク44とのシール係合を形成し、湿式吸引ノズル42に入った液体を湿式回収チャンバ94内に案内するリブ又はバッフル(不図示)などの特徴を有することができる。
【0035】
図6は、空気流分流器アセンブリ92に流体的に接続され、それぞれが作用空気経路24の一部を画定する湿式経路及び乾式経路の部分該略図であり、作用空気経路24は、空気流分流器アセンブリ92によって部分的に画定され、空気流分流器アセンブリ92を通過する。基部14は、乾式吸引ノズル30と湿式吸引ノズル42の両方を含む。乾式吸引ノズル30は、ブラシチャンバ58内に画定され、乾式導管90bと流体連通している。乾式吸引ノズル30は、乾式導管90bによって空気流分流器アセンブリ92に流体的に結合される。上述したように、湿式吸引ノズル42は、湿式導管90aによって空気流分流器アセンブリ92に流体結合される。作用空気経路24は、湿式吸引ノズル42又は乾式吸引ノズル30のいずれかから空気流分流器アセンブリ92を通って延在し、吸引源32を、乾式真空モード又は湿式エクストラクションモードのどちらが選択されるかに応じて、湿式吸引ノズル42又は乾式吸引ノズル30のいずれかと流体連通するようにする。
【0036】
空気流分流器アセンブリ92は、真空掃除機10のハンドル20部分に取り付けることができる。しかし、これは限定するものではなく、真空掃除機10の基部14又は直立した本体12上を含む他の位置が可能であることが理解されるであろう。空気流分流器アセンブリ92は、湿式導管90aが結合される湿式入口92aと、乾式導管90bが結合される乾式入口92bとを含む。さらに、空気流分流器アセンブリ92は、乾式回収タンク34に連結された分流器出口92cを含む。空気流分流器アセンブリ92は、湿式吸引ノズル42及び乾式吸引ノズル30の両方の下流に、かつ、乾式回収タンク34の入口の上流に配置することができる。空気流分流器アセンブリ92は、空気流が選択的に湿式吸引ノズル42及び湿式経路に分流されるときに吸引力を減少させるリーク孔(不図示)をさらに備えることができる。
【0037】
空気流分流器アセンブリ92は、作用空気流が湿式入口92a又は乾式入口92bのいずれか一方のみを一度に通過するように、湿式吸引ノズル42又は乾式吸引ノズル30のいずれかを通過する作用空気流を選択的に分流するように構成される。一つの構成では、空気流分流器アセンブリ92は、バレル分流器弁を含むが、他のタイプの分流器弁を使用することもできることが理解されるであろう。このような構成では、図7に空気流分流器アセンブリ92の断面図として示されているように、空気流分流器アセンブリ92は、少なくとも一つの位置が湿式経路(不図示)に対応し、もう一つの位置が乾式経路に対応する、少なくとも二つの位置を有する回転可能な内筒98を含む。空気流分流器アセンブリ92は、手動で移動可能であるか、または任意の適切な駆動装置機構に接続することができることが理解されよう。
【0038】
非限定的な例として、回転可能な内筒98は、第一の入口開口98a及び第二の入口開口98bと、少なくとも一つの出口開口98cとを含むことができる。ユーザが選択可能な乾式真空モードに関連する第一の回転位置において、第一の入口開口98aは、空気流が乾式入口92bから出口開口92c及び分流器出口92cを通って流れるように、乾式入口98bと実質的に整列させることができる。回転可能な内筒98が第一の回転位置にあるとき、作用空気が湿式導管92aから空気流分流器アセンブリ92に流入することができないように、入口開口部は湿式入口90aと整列されない。ユーザが選択可能な湿式真空モードに関連する第二の回転位置において、第二の入口開口98bは、空気流が湿式入口92aから回転可能な内筒98上の第二の出口開口98bを通り、出口開口98cを通って分流器出口92cへ空気が流れるように、湿式入口92aと実質的に整列させることができる。第二の回転位置では、作用空気が乾式導管90bから空気流分流器アセンブリ92に流入することができないように、入口開口は乾式入口92bと整列していない。
【0039】
別の構成では、空気流分流器アセンブリは、湿式導管が結合される湿式入口と、乾式導管が結合される乾式入口とを含むことができる。空気流分流器アセンブリは、吸引源に直接流体的に接続することができる(すなわち、乾式回収タンクを迂回する)専用の湿式分流器出口と、乾式回収タンクに流体的に接続する乾式分流器出口とをさらに備えることができる。この構成では、空気流分流器アセンブリが湿式真空モード又はエクストラクションクリーニングモードに設定されると、ある程度の量の流体又は水分を含むことができる作用空気流が乾式回収タンクを迂回し、それによって乾式回収タンク内で流体及び乾燥デブリが混じり合うことを回避し、下流の吸引源に導かれることとなる。
【0040】
図8は、流体送出システム100の分解部分概略図である。流体送出システム100は、洗浄液の供給を貯蔵するための少なくとも一つの供給タンク102と、表面上に洗浄液を堆積させるために供給タンク102と流体連通して基部14上に設けられた少なくとも一つの流体散布器104とを含み、少なくとも部分的に画定された流体送出又は供給経路を含むことができる。供給タンク102によって貯蔵される洗浄液は、水、組成物、濃縮洗剤、希釈洗剤等、及びそれらの混合物を含むがそれらに限定されない任意の適切な洗浄液の一つ以上を含むことができる。例えば、流体は、水と濃縮洗剤の混合物を含むことができる。
【0041】
供給タンク102は、任意の構成でハウジングに取り付けることができる。本例(図2に示す)では、供給タンク102は、フレーム18の後方上部に着脱自在に取り付けられ、取り外して充填することができる。しかしながら、供給タンク102は、フレーム18、直立したハンドル20、又は基部14を含む真空掃除機10上の任意の他の適切な位置に取り外し可能に取り付けることができることが理解されるであろう。供給タンク102は、少なくとも部分的に透明又は着色された半透明材料で形成することができ、ユーザがその内容物を見ることができる。
【0042】
流体散布器104は、ここでは、基部14上に設けられたスプレーチップ106の形態で示されている。流体散布器104は、流体が被洗浄面に送出され得るように、基部14上の任意の適切な位置に設けることができる。本開示の一態様では、流体散布器104を湿式吸引ノズル42に取り付けることができる。供給タンク102は、流体送出導管108によって流体散布器104に流体結合され得る。流体散布器104は、被洗浄面に洗浄液を散布するための少なくとも一つの出口110を含む。一つの態様では、流体散布器104は、基部14上の一つ以上のスプレーチップであって、真空掃除機10の前方で基部14から外向きに噴霧することによって、洗浄流体を被洗浄面に直接供給するように構成されている。複数の出口を有するスプレーマニホールド、又は固定ブラシ66上に洗浄液を噴霧するように構成されたスプレーノズルのような、その他のタイプの流体送出器が可能である。
【0043】
供給タンク102及び流体散布器104に加えて、流体ポンプ、ヒータ、及び/又は流体制御及び混合弁のような、任意の構成要素の種々の組み合わせを、流体送出システム100に組み込むことができ、同様に、流体送出システム100の構成要素を一緒に流体接続して、供給タンク102から流体散布器104への洗浄液の供給を生成する適切な導管又は管を組み込むことができる。例えば、本明細書に示される態様において、流体送出システム100は、流体送出導管108を介した供給タンク102から流体散布器104への流体の流れを制御するための流量制御システムをさらに備えることができる。一つの構成では、流量制御システムは、システムを選択的に加圧するポンプ112を備えることができる。ポンプ112は、供給タンク102と流体散布器104との間の流体供給経路内に設けることができる。
【0044】
駆動装置114を設けて、流体散布器104から流体を選択的に送出することができる。駆動装置は、例えば、ハンドグリップ22上にトリガを含むことができる。駆動装置114は本明細書ではトリガとして図示されているが、他の適切なタイプの駆動装置、非限定的な例として、押しボタン、スライドボタン又はスイッチを使用することができることが理解されるであろう。駆動装置114は、駆動装置114を押すことによってポンプ112を作動させるようにポンプ112に動作可能に結合することができ、又は駆動装置114を押すことによって弁を開くようにポンプ112から散布器への流体の送出を制御する流量制御弁に動作可能に結合することができる。駆動装置114は、スイッチ116を介してポンプ112に動作可能に結合され、トリガを押すことによってスイッチ116を制御してポンプ112を作動させ、流体送出導管108を介して供給タンク102から流体散布器104に流体を提供できるようにする。
【0045】
ポンプ112は、フレーム18のハウジング内に配置することができ、図示された態様では、ポンプ112は、バルブアセンブリを介して供給タンク102の下にあり、これと流体連通している。一つの例では、ポンプ112は、単一、二重又は可変速度を有するソレノイドポンプであり得る。別の例では、ポンプ112は遠心ポンプとすることができる。
【0046】
流体供給経路の別の構成では、ポンプ112を排除することができ、流量制御システムは、供給タンク102の出口に流体的に連結された弁を有する重力給送システムを含むことができ、それによって、弁が開いているとき、流体は重力の力で流体散布器104に流れる。
【0047】
任意的に、被洗浄面に洗浄流体又は蒸気を提供する前に、洗浄流体を加熱するか、又は蒸気を発生させるためのヒータ(不図示)を設けることができる。一つの例では、インラインヒータは、供給タンク102の下流、及びポンプ112の上流又は下流に配置することができる。その他のタイプのヒータも使用することができる。さらに別の例では、回収システムの吸引源32のためのモータ冷却経路からの排気を使用して、洗浄流体を加熱することができる。
【0048】
図9は、基部14の斜視図であり、真空掃除機10に含まれ得るターゲットライト120をより詳細に示す。ターゲットライト120は、基部14上の流体散布器104又はスプレーチップ106の近くに設けられ、流体が噴霧される被洗浄面上のスプレー領域122を画定する。ターゲットライト120は、被洗浄面の少なくとも一部がターゲットライト120によって照明され、照明領域124を画定するように、基部14上の任意の適切な位置に設けることができる。本開示の一態様では、ターゲットライト120は、流体散布器104に隣接して基部14上に配置することができ、ターゲットライト120によって照射される照明領域124が、流体散布器104から流体が噴霧されるスプレー領域122と少なくとも部分的に重なるようにして、照明領域124とスプレー領域122との間の重複領域を画定し、126で示される。ターゲットライト120は、例えば、LED又はLEDアレイとすることができるが、任意の適切な照明源を使用することができる。
【0049】
図1図9に示す真空掃除機10は、次のような方法により、汚れ、埃、土、毛髪、及び他のデブリを除去することにより、被洗浄面を効果的に洗浄することができる。本開示の内容を損なうことなく、ステップが異なる論理的順序で進行したり、追加のステップや介在するステップが含まれたり、記述されたステップが複数のステップに分割されたりすることが理解されるように、説明されたステップの順序は例示を目的としたものであり、本方法を何ら限定するものではない。
【0050】
乾燥真空洗浄を行うために、吸引源32が電源に結合され、デブリを含む空気が汚れた空気入口26を通って乾式回収タンク34内に引き込まれ、そこでデブリが作用空気から実質的に分離される。次いで、空気流は、吸引源32を通過し、吸引源32の上流及び/又は下流に配置された任意のフィルタを通過し、その後、真空掃除機10から排出される。真空洗浄の間、回転可能な撹拌器54は、被洗浄面上のデブリを攪拌して、デブリが汚れた空気入口26内により容易に取り込まれるようにすることができる。
【0051】
小エリアエクストラクションを行うために、真空掃除機10は、供給タンク102に洗浄液を充填して使用する準備がなされる。洗浄流体は、駆動装置114のユーザ作動により、流体供給経路を介して被洗浄面に選択的に送出される。洗浄液は、流体散布器104を介して、基部14の前の被洗浄面上に直接放出される。固定ブラシ66は、表面上に存在するデブリ及び流体を除去するために、被洗浄面を横切って拭き取ることができる。同時に、吸引源32が作動されると、流体及びデブリは、湿式吸引ノズル42及び流体回収経路内に吸引され得る。任意に、流体の送出中に、吸引源32を不作動にすることができ、これは、湿式洗浄モードを容易にし、真空掃除機10が被洗浄面を横切って前後に移動するときに汚れた洗浄溶液が除去されないようにする。
【0052】
吸引源32及び流体回収経路の作動中、流体及びデブリを連行する作用空気は、湿式吸引ノズル42を通って下流の湿式回収タンク44を越え、流体及びデブリは、少なくとも重力及び分離器(不図示)によって作用空気から実質的に分離され、その結果、分離された流体及びデブリは、作用空気が湿式吸引ノズル出口42bを通って出る間に湿式回収タンク44の湿式回収チャンバ94内に回収される。次いで、空気流は、乾式回収タンク34及び吸引源32を通過した後、清浄空気出口28から排出される。空気流分流器アセンブリ92は、吸引源32の湿式吸引ノズル42及び乾式吸引ノズル30への接続を変更するように作動させることができることが理解されよう。
【0053】
本開示による真空掃除機10は、単一の洗浄機を使用して小エリアエクストラクション洗浄だけでなく、従来の真空掃除機洗浄を行う柔軟性をユーザに与える。また、小エリアエクストラクション洗浄モードの起動は、ユーザにとって簡単であり、ユーザが真空掃除機10を操作している間に迅速かつ容易に行うことができ、汚れのひどい領域やスポットに対して小エリアエクストラクションを行うことができる柔軟性を提供する。本開示の真空掃除機10は、真空掃除機10が専用の真空収集システム及び乾式真空経路を含むのに対して、従来のエクストラクション掃除機は専用の乾式真空経路を含まず、流体送出及び回収システムのみを含むという点で、典型的なエクストラクション掃除機又は直立型ディープクリーナーとは異なる。また、乾式吸引ノズル30と湿式吸引ノズル42とを分離して設けているので、ユーザは、小エリアエクストラクション洗浄で処理されている領域を容易に見ることができる。これに対応して、別個の乾式及び湿式回収スペースが設けられ、ユーザは、二つの洗浄システムを独立して操作することができるだけでなく、洗浄システムの一方又は他方の構成要素を個別に洗浄及び空にすることができる。
【0054】
上述の真空掃除機10においては、様々な代替手段を利用することができることが理解されよう。非限定的な例として、図10は、本開示の別の態様によるターゲットライト130を示す基部14の一部の斜視図である。この態様では、前述したように、ターゲットライトを基部14又は湿式吸引ノズル42上に流体散布器104に隣接して取り付けるのではなく、ターゲットライト130を湿式吸引ノズル42の後方に取り付けることができる。湿式吸引ノズル42は、ターゲットライト130が湿式吸引ノズル42自体を透過して輝くよう構成されるように、透明又は着色された半透明材料から少なくとも部分的に形成することができる。これは、ターゲットライト130と流体散布器104とを可能な限り近くに配置することによって、照明領域134とスプレー領域136との間の重複領域132を最大化することができる。
【0055】
さらに、図11は、本開示のさらに別の態様によるターゲットライト140を示す基部14の一部の斜視図である。この態様では、先に説明したように、ターゲットライト140を基部14又は湿式吸引ノズル42上に流体散布器104に隣接して又は後方に取り付けるのではなく、孔又は開口142を湿式吸引ノズル42自体に設けることができ、開口142を流体散布器104に隣接して設けることができる。非限定的な例として、開口142は、流体散布器104の真下の湿式吸引ノズル42に形成することができる。ターゲットライト140を基部14の外面又は湿式吸引ノズル42に設けるのではなく、ターゲットライト140が開口142を通って輝くように、ターゲットライト140を湿式吸引ノズル42の裏面又は内面に取り付けることができる。これにより、ターゲットライト140自体を保護することができ、基部14又は湿式吸引ノズル42の外面に設けられ、真空掃除機10の移動中に表面に衝突させることができる。これはまた、ターゲットライト140と流体散布器104を互いに可能な限り近くに配置することによって、照明領域146とスプレー領域148との間の重複領域144を最大化することができる。
【0056】
図12は、真空掃除機210の別の実施形態の一部を示す概略図である。真空掃除機210は、真空掃除機10とほぼ同様である。したがって、同様の部品は、200ずつ増加させた同様の番号で識別され、真空掃除機10の同様の部品の説明は、他に注記がない限り、真空掃除機210にも適用されることが理解される。
【0057】
一つの違いは、湿式/乾式複合回収タンク235が設けられていることである。
【0058】
真空掃除機210は、乾式吸引ノズル230と、空気流分流器アセンブリ292を介して吸引源232に流体結合された湿式吸引ノズル242とをさらに含む。前述したように、空気流分流器アセンブリ292は、依然として、湿式吸引ノズル242及び乾式吸引ノズル230を組み合わせ、湿式/乾式回収タンク235に選択的に結合するように機能する。しかしながら、空気流分流器アセンブリ292は、湿式出口292d及び乾式出口292eとそれぞれ流体連通する湿式入口292a及び乾式入口292bを含む。
【0059】
乾式経路内では、乾式吸引ノズル230は、乾式導管290bによって空気流分流器アセンブリ292の乾式入口292bに流体的に結合される。乾式経路を通って流れる作用空気は、空気流分流器アセンブリ292を通過し、乾式出口292eを通って出る。乾式出口292eは、湿式/乾式回収タンク235の組合せによって画定される乾式デブリ入口235aと流体連通している。
【0060】
湿式経路内では、湿式吸引ノズル242は、湿式導管290aによって空気流分流器アセンブリ292の湿式入口292aに流体的に結合される。湿式経路を通って流れる作用空気は、空気流分流器アセンブリ292を通過し、湿式出口292dを通って出る。湿式出口292dは、組合せ湿式/乾式回収タンク235によって画定される湿式デブリ入口235bと流体連通している。湿式/乾式複合回収タンク235はさらに、清浄な空気を排気するために吸引源232に連結された単一の排気出口235cを画定する。
【0061】
図13は、湿式/乾式複合回収タンク235の分解図である。湿式/乾式複合回収タンク235は、前述の乾式回収タンクと同様に作動するが、乾燥デブリ及び液体の回収チャンバを含む。湿式/乾式複合回収タンク235は、乾式デブリ入口235a及び湿式デブリ入口235bを有する本体と、分離モジュール237とを少なくとも備える。
【0062】
ダートタンク274は、側壁282と、底壁284と、カバー286とを備える。側壁282は、ユーザがその中の内容物を見ることができるように、少なくとも部分的に透明又は半透明にすることができる。側壁282は、本明細書では、底壁284に向かう方向に一定のままであるか又は増大する直径を有する、ほぼ円筒形の形状として示されている。側壁282は、収集チャンバ276(図14)のためのデブリ排出口を画定する下縁又は底縁を含む。図示した態様の底壁284は、収集チャンバ284の内容物を空にするように選択的に開くことができるダートドア284aを含む。カバー286は、キャリーハンドル286aを含むことができ、このキャリーハンドルは、使用者によって把持されて、真空掃除機210全体又は組み合わせた湿式/乾式回収タンク235だけの持ち上げ及び運搬を容易にすることができる。カバーは、それらの間の一つ以上の接続を介してダートタンク274に取り外し可能に接続される。一つの例では、接続部は、側壁282の上部内側部分の一つ以上の対応する凹部に係合するカバー上の一つ以上のバヨネットフックを含むことができる(不図示)。カバーをダートタンク274に対してねじって凹部からバヨネットフックを解放し、次にカバーをダートタンク274から持ち上げることによって、カバーをダートタンク274から取り外すことができる。
【0063】
ダートドア284aは、ヒンジ(不図示)によって側壁282に回動可能に取り付けられる。ドアラッチは、ヒンジに対向して側壁282に設けられ、ユーザによって作動されて、ダートドアを側壁282の底縁との係合から選択的に解放することができる。ドアラッチは、側壁282に枢動可能に取り付けられ、閉位置に向かってばね付勢されるラッチを含むことができる。ドアラッチの上端を側壁282に向けて押圧することによって、ドアラッチの下端は側壁282から離れる方向に旋回し、重力の下でダートドアを開放位置に解放し、蓄積されたゴミを、ダートタンク274の底縁によって画定されるデブリ出口を通して収集チャンバ76から排出することができる。
【0064】
モータ前フィルタアセンブリ239は、ダートタンク274内に設けることができ、排気出口235cを介して組み合わせた湿式/乾式回収タンク235から出る前に、作用空気を濾過する少なくとも一つのフィルタ層を含むことができる。モータ前フィルタアセンブリ239は、湿式デブリ入口235b及び乾式デブリ入口235aの下流で且つ吸引源232の上流に設けられたフィルタ層、可撓性を有し通気性を有するフィルタバッグ、又は他の空気濾過手段、又はそれらの組み合わせを含むことができ、作用空気通路224はモータ前フィルタアセンブリ239を通って延在する。内部スリーブは、液体分離器237と乾式デブリ分離器241とを含むことができ、湿式/乾式複合回収タンク235の内部を内部乾式回収チャンバ276aと外部液体回収チャンバ276bとに仕切る。
【0065】
図14は、組み立てられた湿式/乾式複合回収タンク235の断面図である。より良く分かるように、乾式デブリ分離器241は、少なくとも部分的に、ダートタンク274の内部に乾式分離チャンバ243を画定することができる。液体回収チャンバ276bと乾式回収チャンバ276aとは、液体回収チャンバ276bが乾式回収チャンバ276aを囲むように同心円状とすることができ、両チャンバは液体分離器237によって分離される。液体回収チャンバ276b及び乾式回収チャンバ276aの他の構成は、液体回収チャンバ及び乾式回収チャンバが互いに並んでいてもよく、又は上下に積み重ねられていてもよいことを含めて考えられることが理解されるであろう。
【0066】
図15は、湿式/乾式複合回収タンク235の断面図であり、湿式/乾式複合回収タンク235を通る湿式経路245を示している。汚れた湿った空気は、湿式デブリ入口235bを通って組み合わせ湿式/乾式回収タンク235に入る。湿式デブリ入口235bは、サイクロン式又は遠心式分離チャンバとすることができる液体回収チャンバ276bへの湿式空気入口247aを含むことができ、入口導管247によって少なくとも部分的に画定されることができる。入口導管247は、側壁282から接線方向に延在して、接線方向空気入口を画定することができる。入口導管247は、湿式デブリ入口235bと流体連通しており、さらに、真空掃除機210の動作モードに応じて、湿式吸引ノズル42と流体連通することができる。汚れた湿った空気から除去された液体は、液体回収チャンバ276bに捕集される。液体が除去された作用空気は、次いで、乾式デブリ分離器241及び乾式分離チャンバ243を通過し、モータ前フィルタアセンブリ239を通過し、排気出口235cに達する。湿式/乾式複合回収タンク235からの排気出口235cは、カバー286から延在する出口導管286bによって少なくとも部分的に画定され得る。出口導管286bは、ダクト(不図示)を介して吸引源232と流体連通している。
【0067】
図16は、複合湿式/乾式回収タンク235を通る乾式経路249を示す複合湿式/乾式回収タンク235の断面図である。汚れた乾燥した空気は、乾式デブリ入口235aから湿式/乾式複合回収タンク235に入る。乾式デブリ入口235aは、サイクロン式又は遠心式分離チャンバとすることができ、入口導管272a(図13)によって少なくとも部分的に画定され得る、乾式回収チャンバ276aへの乾式空気入口272(図12)を含むことができる。入口導管272aは、側壁282から接線方向に延在して、接線方向空気入口を画定することができる。入口導管272aは、乾式デブリ入口235aと流体連通しており、さらに、真空掃除機210の動作モードに応じて、乾式吸引ノズル30と流体連通することができる。作用中の乾燥した空気から除去されたデブリは、乾式回収チャンバ276aに回収される。作用中の乾燥した空気は、湿式経路の場合と同様に、乾式回収チャンバ276aから、次いで、乾式デブリ分離器241及び乾式分離チャンバ243を通って、モータ前フィルタアセンブリ239を経て、排気出口235cに至る。
【0068】
本開示のさらに別の態様において、図17は、湿式エクストラクションモジュール488の分解図である。湿式エクストラクションモジュール488は、真空掃除機10又は真空掃除機210内で利用することができ、エクストラクションモジュール88と実質的に同様である。したがって、同様の部分は、400ずつ増加させた同様の数字で識別され、エクストラクションモジュール88の同様の部分の説明は、他に注記がない限りエクストラクションモジュール488に適用されることが理解される。
【0069】
一つの相違点は、遮断弁457が含まれており、湿式回収タンク444内の回収液が所定の満杯レベルに達したときに、湿式経路を通る空気の流れを遮断するか、又は吸引源からの吸引を遮断するように構成されていることである。一つの例では、遮断弁457は、フロートのような機械的遮断機構を含むことができる。湿式回収タンク444内の回収液が所定の満杯レベルに達すると、機械的遮断フロートが上方に浮上し、湿式経路を通る空気の流れを遮断する。
【0070】
或いは、図18に概略的に示されるように、遮断弁457aは電子的であってもよい。そのような場合、真空掃除機10又は210は、水分センサ459などの追加の任意の構成要素を含むことができる。機械式遮断弁と同様に、電子式遮断センサ457aを湿式回収タンク444、湿式吸引ノズル442、又は湿式吸引ノズルカプラ489に組み込んで、湿式回収タンク444内の回収液が所定の満杯レベルに達したときに吸引源への流れを遮断することができる。所定の満杯レベルに達したことを示すセンサ459からの出力は、コントローラ又はマイクロコントローラユニット(MCU)461に供給され得る。次いで、コントローラ又はMCU461は、真空掃除機10又は210の湿式モードを無効にすることができ、又は、点滅するライトのようなインジケータライト463によってタンク満杯状態をユーザに示すことができる。湿式モードは、さまざまな方法で無効にできる。このようなアプローチの非限定的な例としては、吸引源32又は232を遮断すること、及び任意選択でポンプ112を遮断すること、例えば、通路に設けられた遮断弁457aなどによって湿式吸引ノズル442と吸引源32又は232との間などの湿式経路または回収経路を遮断すること、又は抽気弁465を開いて湿式吸引ノズルに与えられる吸引を減らし、湿式モードを無効にすることが含まれる。
【0071】
ここで図19A及び19Bを参照すると、上述した湿式吸引ノズルはいずれも、真空掃除機の乾式モードの間は上昇した状態であり、真空掃除機の湿式モードの間は下降した状態であるように構成することができることが理解されるであろう。番号付け及び明確さを容易にするために、本明細書の残りの部分は、湿式吸引ノズル42を有する真空掃除機10を再び参照するが、詳細は本明細書に記載する他の態様のいずれにも適用可能であることが理解されるであろう。図19Aに示す下降状態では、湿式吸引ノズル42が概略的に8と表示されている被洗浄面に密着するように配置されており、湿式モード及び下降状態での液体抽出が改善され、エクストラクションを効果的に行うことができる。上昇状態では、図19Bに示すように、湿式吸引ノズル42の少なくとも一部が乾式吸引ノズル30に対して上昇し、少なくとも湿式吸引ノズル42が被洗浄面8から離れるように上昇する。これにより、乾式動作モードの間、乾式吸引ノズル30の最適な性能を可能にする。
【0072】
駆動装置160を選択的に作動させて、湿式吸引ノズル42を上昇状態と下降状態との間で移動させることができる。一つの例では、駆動装置160は、湿式吸引ノズル42を下降状態(図19A)から上昇状態(図19B)に移動させるために、湿式吸引ノズル42に対して支え持つことができるソレノイドピストンとすることができる。ソレノイドピストンの形態の駆動装置160は、湿式吸引ノズル42に対して支え持ち、湿式吸引ノズル42全体を湿式モード(図19A)の下降状態から乾式モード(図19B)の上昇状態へと上昇させるように、選択的に作動させることができる。
【0073】
ここで図20A及び20Bを参照すると、上述した湿式吸引ノズルのいずれも、真空掃除機の乾式モード時には上昇した状態に回旋され、真空掃除機の湿式モード時には下降した状態に旋回されるように構成することができることが理解されるであろう。また、これを吸引ノズル42に関して説明すると、詳細は本明細書に記載される任意の態様に適用可能であることが理解されるであろう。別の例では、例えばソレノイドピストンの形態の駆動装置160aの作動が、ピボット軸に対して湿式吸引ノズル42の一部のみを上昇させるように、湿式吸引ノズル42を基部14又は乾式吸引ノズル30にピボット結合することができる。図20Aは、湿式モードにおける下降状態を示し、図20Bは、乾式モードにおける上昇状態を示している。
【0074】
図19a及び19b又は図20a及び20bの態様のいずれにおいても、ソレノイドピストンの作動が湿式吸引ノズル42の任意の部分を上昇又は下降させるように、ソレノイドピストンを基部14上の任意の適切な位置に配置することができることが理解されよう。非限定的な例として、ソレノイドピストンは、例示的な態様のいずれにおいても、基部14又は乾式吸引ノズル30の前面又は上面に配置することができる。
【0075】
さらに、図21は、ユーザが湿式モード又は乾式モード動作を選択するために、真空掃除機10(又は真空掃除機210)に含めることができるモードセレクタ170を示す。このようなモードセレクタ170の非限定的な例は、スイッチ、ボタン、スライド可能セレクタ、又はノブを含むことができる。モードセレクタ170は、湿式モード又は乾式モードのいずれが選択されているかをコントローラ又はMCU172に入力する。コントローラは、別個のコントローラであってもよいし、又は前述のコントローラ461のような他の機能を有するコントローラであってもよい。次いで、コントローラ172は、真空掃除機10の種々の構成要素の機能を制御することによって、真空掃除機10の動作を湿式モードと乾式モードとの間で自動的に変換することができ、流体ポンプ112、吸引源32を制御するモータ、回転可能な撹拌器54の速度、湿式吸引ノズル42の位置、及び選択されたモードに応じたターゲットライト120,130又は140の動作を含むが、これらに限定されない。湿式吸引ノズル42の位置は、前述したようにノズル高さ調整器によって制御することができる。ソレノイドピストンは、ノズル高さ調整器の一つの実施例として上述したが、他の高さ調整器も可能であることは理解されよう。
【0076】
例えば、乾式モードで動作するように真空掃除機10を制御することは、モータ及び吸引源32を湿式モードよりも高い吸引レベルで動作させること、流体ポンプ112を乾式モードで動作させないこと、回転可能な撹拌器54に電力を供給して動作させること、湿式吸引ノズル42を上昇させた状態にすること、及びターゲットライト120、130又は140をオフにすること、又はこれらの要素の任意の組み合わせを含むことができると考えられる。湿式モードで動作するように真空掃除機10を制御することは、モータ及び吸引源32を乾式モードよりも低い吸引レベルで動作させること、流体ポンプ112を湿式モードで動作させること、ブラシロールに動力を供給せずに動作させること、湿式吸引ノズル42を下降状態にすること、及びターゲットライト120、130又は140を点灯させること、又はこれらの要素の任意の組み合わせを含むことができる。
【0077】
前述のように、ターゲットライト120、130又は140に加えて、その他照明機能を含めることもできる。図22は、代替基部14の斜視図であり、オプションのベース照明176を含み、176aで示される乾式動作モードで照明される。ベース照明176は、非限定的な例として、基部14の下部前縁に沿って取り付けることができるLED表示灯のストリップ又はアレイを含む任意の適切な照明を含むことができる。動作176aの乾式モードの間、ベース照明176のストリップ又はアレイ全体に沿ったLEDは、乾式吸引ノズル30の全幅に対応して照明されるように構成することができる。これにより、乾式吸引ノズル30が作動中であることをユーザに知らせることができる。
【0078】
図23は、図22のベース照明176の斜視図であり、176bで示される湿式動作モードにおける照明パターンを示す。176bで示される湿式動作モードでは、ベース照明176のストリップ又はアレイの部分に沿って、湿式吸引ノズル42の幅及び位置に対応するLEDのみ、したがって、基部14の幅の一部のみが照明されるように構成することができる。これにより、湿式吸引ノズル42のみが作動していることをユーザに示すことができる。真空掃除機10が湿式モードで作動しているかドライモードで作動しているかに応じて、ベース照明176のストリップ又はアレイの部分幅又は全幅のいずれかの照明は、モードセレクタ170を確認する必要なしに、モード状態をユーザに迅速かつ容易に伝達する美的効果を提供する。
【0079】
図24は、本開示の一態様による、真空掃除機10のためのエリアラグモードの動作の概略図である。ユーザは、エリアラグ上で小エリアエクストラクション湿式モードを使用したい場合がある。エリアラグの場合、湿式モードのように流体を噴霧することは、流体がエリアラグに早くしみ込んでしまうため好ましくない場合がある。むしろ、エリアラグモードは、流体ではなく泡状物質のスプレーを生成するようにして、泡状物質が急速にしみ込むのではなく、エリアラグの上に置かれるようにする。泡状物質は、空気漏出孔180を流体送出経路又は流体送出導管108に選択的に導入して、流体散布器104から送出される泡状物質を生成することによって生成することができる。
【0080】
真空掃除機10には、エリアラグモードセレクタ182を設けることができる。本明細書に示すように、エリアラグモードセレクタ182は、ハンドグリップ22上に設けることができるが、真空掃除機10上の他の位置も可能である。エリアラグモードセレクタ182は、例えば、スイッチ、ボタン、スライド式セレクタ、ノブ等として設けることができる。エリアラグモードセレクタ182は、流体送出経路内のバルブとして概略的に示された空気漏出孔182の選択的作動を制御する空気漏出孔スイッチ184と動作可能に結合されている。空気漏出孔182の作動により、送出される流体は泡状物質となり、流体散布器104を介してエリアラグに供給することができる。空気漏出孔は、例えば、流体送出導管108内の、供給タンク102及びポンプ112の下流の、流体送出経路の任意の適切な点に提供することができる。
【0081】
図25は、本開示の別の態様による、図24のエリアラグモードの概略図である。この態様では、流体送出経路又は流体送出導管108内に空気漏出孔を提供するのではなく、空気漏出孔は、流体の発泡が流体散布器104を通して分配されるときにのみ生じるように、流体散布器104に組み込まれる。このようにして、発泡は、流体が真空掃除機10を出るときにのみ発生し、したがって、流体送出経路を通じて泡をポンプで送る必要はない。
【0082】
まだ説明されていない範囲で、本開示の様々な態様の様々な特徴及び構造は、所望に応じて互いに組み合わせて使用されてもよく、又は別個に使用されてもよい。1つの表面洗浄装置が、これらの特徴の全てを有するものとして本明細書に示されていることは、これらの特徴の全てが組み合わせて使用されなければならないことを意味するのではなく、説明を簡潔にするために本明細書でそうされなければならないことを意味する。また、本実施形態の表面洗浄装置は、縦型に構成されているが、キャニスタやポータブルユニットとして構成することもできる。例えば、キャニスタ装置では、吸引ノズル及びブラシロールのような足部構成要素を、キャニスタユニットに結合された洗浄ヘッド上に設けることができる。さらに、表面洗浄装置は、蒸気送出能力をさらに有することができる。従って、異なる態様の様々な特徴は、新しい態様が明示的に記載されているか否かにかかわらず、新しい態様を形成するために、所望に応じて様々な真空掃除機の構成において混合され、整合され得る。
【0083】
本開示の一つの態様によれば、真空掃除機は、乾式真空掃除機に適合させることができ、小さなスポット及び汚れを湿式洗浄するための小エリアエクストラクションにおける選択的使用に適合させることができる。
【0084】
本開示の別の態様によれば、真空掃除機は、直立した本体と、凹状ポケットを画定するベースと、足に取り外し可能に取り付けられる湿式吸引ノズル及び湿式回収タンクをさらに含む湿式エクストラクションモジュール88とを含むことができる。湿式吸引ノズルと湿式回収タンクは、密閉されて互いに嵌合する別個の構成要素とすることができ、湿式吸引ノズルと湿式回収タンクは、凹状ポケット内に安定して取り外し可能に取り付けられるように構成される。また、乾式吸引ノズルは、乾式吸引ノズルの頂部及び前方に位置する湿式吸引ノズルを備えてもよい。湿式吸引ノズルは、乾式吸引ノズルの幅の半分以下、乾式吸引ノズルの幅の3分の1以下、又は乾式吸引ノズルの幅の4分の1以下など、乾式吸引ノズルの全幅よりも短い幅に延在することができる。
【0085】
本開示の別の態様によれば、真空掃除機は、湿式吸引ノズル又は乾式吸引ノズルのいずれかを通る作用空気の流れを選択的に分流させるために空気流分流器アセンブリを取り付けることができるハンドルを含む。空気流分流器アセンブリは、湿式吸引ノズル及び乾式吸引ノズルから下流に、回収タンク入口から上流に設けることができる。空気流分流器アセンブリは、バレル分流器を含むことができる。
【0086】
本開示の別の態様によれば、真空掃除機は、供給タンクを取り付けることができるハンドルを含み、供給タンクは、真空掃除機の基部上の流体分配器に流体的に接続される。ハンドグリップをハンドルに設けることができ、ポンプを選択的に作動させて、液体を供給タンクから流体散布器に、そして被洗浄面上に散布する駆動装置を含むことができる。
【0087】
本開示の別の態様によれば、真空掃除機は、基部及び直立体を含むことができ、基部上には、流体散布器及びターゲットライトが設けられ、ターゲットライトは、流体散布器によって湿潤される湿式吸引ノズルの前の領域を照明するように構成される。ターゲットライトは、流体散布器に隣接して、透明であり得る湿式吸引ノズルの後方に、又は湿式吸引ノズル内の穴又は開口の後方に取り付けられ得る。
【0088】
本開示の別の態様によれば、乾式真空洗浄のため、並びに、小さなスポット及び汚れを湿式洗浄するための小エリアエクストラクションにおける選択的使用のために適合された真空掃除機は、湿式/乾式混合回収タンク、湿式デブリ入口、乾式デブリ入口、乾式収集チャンバ76及び液体収集チャンバ76に区画された内部スリーブ、及び単一の排気出口を含むことができる。
【0089】
本開示の上記の態様のいずれにおいても、湿式回収タンクにシャットオフを組み込んで、湿式回収タンク内の抽出液が所定の満杯レベルに達したときに、空気の流れを遮断するか、又は吸引源をシャットオフすることができる。シャットオフは、機械式センサ、フロート、又は電子式水分センサを含むことができる。任意に、シャットオフが電子センサを含む場合、センサからの出力は、制御装置又はMCUに真空掃除機の湿式動作モードを無効にさせることができ、また、任意に、表示灯を介してタンク満杯状態をユーザに示すことができる。
【0090】
本開示の上記の態様のいずれにおいても、湿式吸引ノズルは、真空掃除機の乾式動作モード中に上昇し、真空掃除機の湿式動作基部中に下降するように構成することができる。駆動装置は、真空掃除機のベースに設けられたソレノイドピストンであってもよく、湿式吸引ノズルを昇降させることができる。
【0091】
本開示の上記態様のいずれにおいても、真空掃除機は、動作の湿式モードと乾式モードとを選択的に切り替える電子機器を含むことができる。真空掃除機のMCUは、選択された動作モードに基づいて、流体ポンプ機能、吸引レベル、ブラシ速度、ノズル位置、及び/又はターゲットライト活性化を制御することができる。
【0092】
本開示の上記態様のいずれにおいても、ベース照明を含むことができ、ベース照明の幅は、真空掃除機の動作モードを示すように提供される。
【0093】
本開示の上記の態様のいずれにおいても、真空掃除機は、被洗浄面に泡を送出するエリアラグモード動作を含むことができる。
【0094】
本開示は、その特定の態様に関連して具体的に説明されてきたが、これは例示によるものであり、限定によるものではないことを理解されたい。合理的な変動及び修正は、添付の特許請求の範囲において定義される開示の精神から逸脱することなく、上記の開示及び図面の範囲において可能である。したがって、本明細書に開示される態様に関する特定の寸法及び他の物理的特徴は、特許請求の範囲が明示的に他のことを記載しない限り、限定的であるとはみなされない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19A
図19B
図20A
図20B
図21
図22
図23
図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2021-07-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空掃除機であって、
直立した本体と
前記直立した本体に動作可能に連結され、乾式吸引ノズルを含み、被洗浄面に沿って移動するように適合された基部と
前記基部に対して選択的に動作可能に結合可能かつ取外し可能な湿式エクストラクションモジュールであって、湿式吸引ノズルを含む湿式エクストラクションモジュール、と、
流体回収経路を介して前記乾式吸引ノズル及び前記湿式吸引ノズルに少なくとも選択的に流体結合された吸引源と
を含む、真空掃除機。
【請求項2】
前記湿式エクストラクションモジュールは、前記基部上に取り外し可能に取り付けられる湿式回収タンクをさらに備える、請求項1に記載の真空掃除機。
【請求項3】
前記湿式吸引ノズルと前記湿式回収タンクとが一体のモジュールとして密閉されている、請求項2に記載の真空掃除機。
【請求項4】
前記湿式吸引ノズル及び前記湿式回収タンクは、前記基部内の凹状ポケット内に取り外し可能に取り付けられるように構成される、請求項2又は3に記載の真空掃除機。
【請求項5】
前記湿式回収タンクに設けられた遮断機構をさらに備え、前記湿式回収タンク内液体が所定の満杯レベルに達したときに、空気流を遮断し、又は前記吸引源を遮断する、請求項2から4のいずれかに記載の真空掃除機。
【請求項6】
前記流体回収経路内に配置され、前記湿式吸引ノズル又は前記乾式吸引ノズルのいずれかを通る作用空気流を選択的に分流させるために取り付けられた空気流分流器アセンブリをさらに備える、請求項1に記載の真空掃除機。
【請求項7】
前記空気流分流器アセンブリはバレル分流器である、請求項に記載の真空掃除機。
【請求項8】
回収タンク入口を有する回収タンクをさらに備え、前記空気流分流器アセンブリは、前記湿式吸引ノズル及び前記乾式吸引ノズルの下流で、前記回収タンクの上流に設けられる、請求項6又は7に記載の真空掃除機。
【請求項9】
前記基部上に設けられた流体散布器に流体的に接続された供給タンクをさらに備える、請求項6から8のいずれかに記載の真空掃除機。
【請求項10】
前記直立した本体から延在するハンドルをさらに備え、前記供給タンクから前記流体散布器への液体を前記被洗浄面上に分配するようにポンプを選択的に作動させるために、前記ハンドル上に配置された駆動装置をさらに備える、請求項に記載の真空掃除機。
【請求項11】
前記流体散布器又は前記供給タンクと前記流体散布器との間の導管と流体連通する選択的に動作可能な空気漏出孔をさらに備える、請求項10に記載の真空掃除機。
【請求項12】
前記回収タンクは、湿式デブリ入口と、乾式デブリ入口と、乾式回収チャンバ及び液体回収チャンバに区画された内部スリーブと、単一の排気出口とを含む、湿式/乾式複合回収タンクである、請求項8から11のいずれかに記載の真空掃除機。
【請求項13】
前記湿式吸引ノズルに動作可能に結合され、前記湿式吸引ノズルの少なくとも一部を前記被洗浄面から離れるように移動させるように構成された駆動装置をさらに備える、請求項1から12のいずれかに記載の真空掃除機。
【請求項14】
コントローラに動作可能に結合されたモードセレクタをさらに備え、前記コントローラは、前記モードセレクタを利用するユーザによって選択されたモードに基づいて、ポンプ機能、吸引レベル、ブラシ速度、ノズル位置、及び/又はターゲットライトの起動のうちの1つを作動させるように構成される、請求項1から13のいずれかに記載の真空掃除機。
【請求項15】
前記被洗浄面上に照明領域を提供するように動作可能なターゲットライトをさらに備える、請求項1から14のいずれかに記載の真空掃除機。
【請求項16】
前記基部の前面に、前記基部のほぼ全幅に沿って設けられたベース照明をさらに備え、前記ベース照明は、前記基部の全幅未満の部分において照明され得る、請求項1から15のいずれかに記載の真空掃除機。
【請求項17】
前記湿式吸引ノズルは、前記乾式吸引ノズルの上部及び前部に配置される、請求項1から16のいずれかに記載の真空掃除機。
【請求項18】
前記湿式吸引ノズルは、前記乾式吸引ノズルの全幅よりも短い幅に延在する、請求項1から17のいずれかに記載の真空掃除機。
【国際調査報告】