(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-21
(54)【発明の名称】仮想環境における仮想アイテムの観察方法、装置およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06T 19/00 20110101AFI20220114BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20220114BHJP
A63F 13/837 20140101ALI20220114BHJP
A63F 13/525 20140101ALI20220114BHJP
【FI】
G06T19/00 300
G06F3/01 510
A63F13/837
A63F13/525
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021529272
(86)(22)【出願日】2020-03-17
(85)【翻訳文提出日】2021-05-26
(86)【国際出願番号】 CN2020079651
(87)【国際公開番号】W WO2020207204
(87)【国際公開日】2020-10-15
(31)【優先権主張番号】201910290579.2
(32)【優先日】2019-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ジン
【テーマコード(参考)】
5B050
5E555
【Fターム(参考)】
5B050BA09
5B050CA07
5B050EA07
5B050EA12
5B050FA02
5E555AA54
5E555BA01
5E555BA04
5E555BB01
5E555BB04
5E555BC01
5E555BE17
5E555CA10
5E555CA12
5E555CA44
5E555CB16
5E555CB21
5E555DA01
5E555FA00
(57)【要約】
本願は、仮想環境における仮想アイテムの観察方法、装置および読み取り可能な記憶媒体を開示し、この方法は、第1環境インターフェースを表示するステップであって、第1環境インターフェースには、第1回転軸距で回転観察する際の画面が含まれるステップと、視点回転操作を受信するステップと、視点回転操作の操作パラメータがアイテム観察条件に適合している場合、回転中心の位置を調整することにより、第1回転軸距を第2回転軸距に調整するステップと、第2環境インターフェースを表示するステップであって、第2環境インターフェースには、仮想環境における仮想アイテムを第2回転軸距で回転観察する際の画面が含まれるステップと、を含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータデバイスによって実行される仮想環境における仮想アイテムの観察方法であって、
第1環境インターフェースを表示するステップであって、前記第1環境インターフェースには、前記仮想環境を第1回転軸距で回転観察する際の画面が含まれ、前記第1回転軸距は、仮想オブジェクトの観察点と回転中心との間の距離であるステップと、
視点回転操作を受信するステップであって、前記視点回転操作は、前記観察点を前記回転中心周りに回転させるために使用されるものであるステップと、
前記視点回転操作の操作パラメータがアイテム観察条件に適合している場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を第2回転軸距に調整するステップと、
第2環境インターフェースを表示するステップであって、前記第2環境インターフェースには、前記仮想環境における仮想アイテムを前記第2回転軸距で回転観察する際の画面が含まれるステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を第2回転軸距に調整するステップは、
前記仮想オブジェクトの動き状態を決定するステップと、
前記仮想オブジェクトの前記動き状態に対応する軸距長さを決定するステップであって、前記軸距長さが、前記第2回転軸距の軸距長さであるステップと、
前記軸距長さに基づいて前記回転中心の位置を調整し、前記第1回転軸距を第2回転軸距に調整するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記仮想オブジェクトの前記動き状態に対応する軸距長さを決定するステップは、
ターゲット状態に対応する前記軸距長さを基準軸距長さとして、前記仮想オブジェクトの前記動き状態の、前記ターゲット状態に対する軸距係数を決定するステップと、
前記軸距係数と前記基準軸距長さとの積を前記仮想オブジェクトの前記動き状態に対応する前記軸距長さとして決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記動き状態は、運転状態または水泳状態のうちのいずれかであり、前記ターゲット状態は、立ち状態であり、
前記仮想オブジェクトの前記動き状態の、前記ターゲット状態に対する軸距係数を決定し、前記軸距係数と前記基準軸距長さとの積を前記仮想オブジェクトの前記動き状態に対応する前記軸距長さとして決定するステップは、
前記仮想オブジェクトが運転状態にある場合、前記運転状態に対応する第1軸距係数を決定するステップと、
前記第1軸距係数と前記基準軸距長さとの積を前記運転状態に対応する前記軸距長さとして決定するステップと、を含み、
または、
前記仮想オブジェクトが水泳状態にある場合、前記水泳状態に対応する第2軸距係数を決定するステップと、
前記第2軸距係数と前記基準軸距長さとの積を前記水泳状態に対応する前記軸距長さとして決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記仮想オブジェクトの前記動き状態の、前記ターゲット状態に対する軸距係数を決定するステップは、
前記仮想環境を観察する際の人称視点を決定するステップと、
前記人称視点と、前記仮想オブジェクトの前記動き状態とに対応する前記軸距係数を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記操作パラメータには、操作角度が含まれ、
前記視点回転操作の操作パラメータがアイテム観察条件に適合している場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を第2回転軸距に調整するステップは、
前記操作角度がターゲット角度範囲内にある場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を前記第2回転軸距に調整するステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記操作パラメータには、さらに、前記仮想オブジェクトの前記仮想環境における所定の距離範囲内の仮想アイテムの存在状況が含まれ、
前記操作角度がターゲット角度範囲内にある場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を前記第2回転軸距に調整するステップは、
前記操作角度が前記ターゲット角度範囲内にあり、かつ、前記仮想オブジェクトの前記仮想環境における前記所定の距離範囲内に前記仮想アイテムが存在している場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を前記第2回転軸距に調整するステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記観察点では、カメラモデルによって仮想環境を観察し、前記操作パラメータには、さらに、前記カメラモデルの回転終了位置が含まれ、
前記操作角度がターゲット角度範囲内にある場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を前記第2回転軸距に調整するステップは、
前記操作角度が前記ターゲット角度範囲内にあり、かつ、前記回転終了位置が所定の位置範囲内にある場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を前記第2回転軸距に調整するステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
仮想環境における仮想アイテムの観察装置であって、
第1環境インターフェースを表示する表示モジュールであって、前記第1環境インターフェースには、前記仮想環境を第1回転軸距で回転観察する際の画面が含まれ、前記第1回転軸距は、仮想オブジェクトの観察点と回転中心との間の距離である表示モジュールと、
視点回転操作を受信する受信モジュールであって、前記視点回転操作は、前記観察点を前記回転中心周りに回転させるために使用されるものである受信モジュールと、
前記視点回転操作の操作パラメータがアイテム観察条件に適合している場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を第2回転軸距に調整する調整モジュールと、を備え、
前記表示モジュールは、さらに、第2環境インターフェースを表示するために使用され、前記第2環境インターフェースには、前記仮想環境における仮想アイテムを前記第2回転軸距で回転観察する際の画面が含まれる、
ことを特徴とする仮想環境における仮想アイテムの観察装置。
【請求項10】
コンピュータデバイスであって、メモリと、プロセッサとを備え、前記メモリにコンピュータ読み取り可能な命令が記憶されており、前記コンピュータ読み取り可能な命令が前記プロセッサによって実行される場合、前記プロセッサに、
第1環境インターフェースを表示するステップであって、前記第1環境インターフェースには、仮想環境を第1回転軸距で回転観察する際の画面が含まれ、前記第1回転軸距は、仮想オブジェクトの観察点と回転中心との間の距離であるステップと、
視点回転操作を受信するステップであって、前記視点回転操作は、前記観察点を前記回転中心周りに回転させるために使用されるものであるステップと、
前記視点回転操作の操作パラメータがアイテム観察条件に適合している場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を第2回転軸距に調整するステップと、
第2環境インターフェースを表示するステップであって、前記第2環境インターフェースには、前記仮想環境における仮想アイテムを前記第2回転軸距で回転観察する際の画面が含まれるステップと、を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータデバイス。
【請求項11】
前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を第2回転軸距に調整するステップは、
前記仮想オブジェクトの動き状態を決定するステップと、
前記仮想オブジェクトの前記動き状態に対応する軸距長さを決定するステップであって、前記軸距長さが、前記第2回転軸距の軸距長さであるステップと、
前記軸距長さに基づいて前記回転中心の位置を調整し、前記第1回転軸距を第2回転軸距に調整するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載のコンピュータデバイス。
【請求項12】
前記仮想オブジェクトの前記動き状態に対応する軸距長さを決定するステップは、
ターゲット状態に対応する前記軸距長さを基準軸距長さとして、前記仮想オブジェクトの前記動き状態の、前記ターゲット状態に対する軸距係数を決定するステップと、
前記軸距係数と前記基準軸距長さとの積を前記仮想オブジェクトの前記動き状態に対応する前記軸距長さとして決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のコンピュータデバイス。
【請求項13】
前記動き状態は、運転状態または水泳状態のうちのいずれかであり、前記ターゲット状態は、立ち状態であり、
前記仮想オブジェクトの前記動き状態の、前記ターゲット状態に対する軸距係数を決定し、前記軸距係数と前記基準軸距長さとの積を前記仮想オブジェクトの前記動き状態に対応する前記軸距長さとして決定するステップは、
前記仮想オブジェクトが運転状態にある場合、前記運転状態に対応する第1軸距係数を決定するステップと、
前記第1軸距係数と前記基準軸距長さとの積を前記運転状態に対応する前記軸距長さとして決定するステップと、を含み、
または、
前記仮想オブジェクトが水泳状態にある場合、前記水泳状態に対応する第2軸距係数を決定するステップと、
前記第2軸距係数と前記基準軸距長さとの積を前記水泳状態に対応する前記軸距長さとして決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンピュータデバイス。
【請求項14】
前記仮想オブジェクトの前記動き状態の、前記ターゲット状態に対する軸距係数を決定するステップは、
前記仮想環境を観察する際の人称視点を決定するステップと、
前記人称視点と、前記仮想オブジェクトの前記動き状態とに対応する前記軸距係数を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンピュータデバイス。
【請求項15】
前記操作パラメータには、操作角度が含まれ、
前記視点回転操作の操作パラメータがアイテム観察条件に適合している場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を第2回転軸距に調整するステップは、
前記操作角度がターゲット角度範囲内にある場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を前記第2回転軸距に調整するステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項10~14のいずれか1項に記載のコンピュータデバイス。
【請求項16】
前記操作パラメータには、さらに、前記仮想オブジェクトの前記仮想環境における所定の距離範囲内の仮想アイテムの存在状況が含まれ、
前記操作角度がターゲット角度範囲内にある場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を前記第2回転軸距に調整するステップは、
前記操作角度が前記ターゲット角度範囲内にあり、かつ、前記仮想オブジェクトの前記仮想環境における前記所定の距離範囲内に前記仮想アイテムが存在している場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を前記第2回転軸距に調整するステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータデバイス。
【請求項17】
前記観察点では、カメラモデルによって仮想環境を観察し、前記操作パラメータには、さらに、前記カメラモデルの回転終了位置が含まれ、
前記操作角度がターゲット角度範囲内にある場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を前記第2回転軸距に調整するステップは、
前記操作角度が前記ターゲット角度範囲内にあり、かつ、前記回転終了位置が所定の位置範囲内にある場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を前記第2回転軸距に調整するステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータデバイス。
【請求項18】
コンピュータプログラムであって、
請求項1~8のいずれか1項に記載の方法をコンピュータデバイスに実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本願は、2019年04月11日に中国特許局へ出願された、出願番号が201910290579.2であり、出願名称が「仮想環境における仮想アイテムの観察方法、装置および読み取り可能な記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全てが参照により本願に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本願は、コンピュータ分野に関し、特に、仮想環境における仮想アイテムの観察方法、装置および読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
仮想環境を含むアプリケーションにおいて、通常、仮想環境における仮想オブジェクトを制御することにより、例えば歩行、運転、水泳、作戦、アイテムのピックアップなどのアクティビティを仮想環境で実行する必要があり、ここで、アイテムのピックアップとは、仮想オブジェクトが仮想環境で仮想アイテムに対してピックアップ動作を行うように制御する、ということを指す。
【0004】
関連技術において、仮想アイテムをピックアップするプロセスでは、仮想オブジェクトは、まず、下向き観察の動作によって仮想アイテムの位置を観察し、次に、仮想アイテムの位置に従って、仮想アイテムの周囲に移動し、そして、ターゲット仮想アイテムを選択した後、仮想アイテムのピックアップ動作を実現する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の方式で仮想アイテムをピックアップするプロセスでは、常に、視点回動の精度が低いという問題が存在している。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願によって提供される各実施形態によれば、仮想環境における仮想アイテムの観察方法、装置および読み取り可能な記憶媒体が提供されている。
【0007】
一態様によれば、コンピュータデバイスによって実行される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法が提供されており、前記方法は、
第1環境インターフェースを表示するステップであって、前記第1環境インターフェースには、前記仮想環境を第1回転軸距で回転観察する際の画面が含まれ、前記第1回転軸距が、仮想オブジェクトの観察点と回転中心との間の距離であるステップと、
視点回転動作を受信するステップであって、前記視点回転動作が、前記観察点を前記回転中心周りに回転させるために使用されるものであるステップと、
前記視点回転動作の動作パラメータがアイテム観察条件に適合している場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を第2回転軸距に調整するステップと、
第2環境インターフェースを表示するステップであって、前記第2環境インターフェースには、前記仮想環境における仮想アイテムを前記第2回転軸距で回転観察する際の画面が含まれるステップと、を含む。
【0008】
一態様によれば、仮想環境における仮想アイテムの観察装置が提供されており、前記装置は、
第1環境インターフェースを表示する表示モジュールであって、前記第1環境インターフェースには、前記仮想環境を第1回転軸距で回転観察する際の画面が含まれ、前記第1回転軸距が、仮想オブジェクトの観察点と回転中心との間の距離である表示モジュールと、
視点回転動作を受信する受信モジュールであって、前記視点回転動作が、前記観察点を前記回転中心周りに回転させるために使用されるものである受信モジュールと、
前記視点回転操作の動作パラメータがアイテム観察条件に適合している場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を第2回転軸距に調整する調整モジュールと、を備え、
前記表示モジュールは、さらに、第2環境インターフェースを表示し、前記第2環境インターフェースには、前記仮想環境における仮想アイテムを前記第2回転軸距で回転観察する際の画面が含まれる。
【0009】
一態様によれば、コンピュータデバイスが提供されており、前記コンピュータデバイスは、メモリと、プロセッサとを備え、前記メモリにコンピュータ読み取り可能な命令が記憶されており、前記コンピュータ読み取り可能な命令が前記プロセッサによって実行される場合、前記プロセッサに、本願の実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法を実行させる。
【0010】
一態様によれば、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されている1つまたは複数の不揮発性記憶媒体が提供されており、前記コンピュータ読み取り可能な命令が1つまたは複数のプロセッサによって実行される場合、1つまたは複数のプロセッサに、本願の実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法を実行させる。
【0011】
一態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供されており、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータで動作する場合、コンピュータに、上記の本願の実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法を実行させる。
【0012】
本願の1つまたは複数の実施形態の詳細は、以下の図面および説明において記載されている。本願の他の特徴、目的および利点は、明細書、図面および特許請求の範囲から明らかになっている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本願の実施形態に係る技術案をより明確に説明するために、以下では、実施形態の説明において必要とされる図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の説明における図面は、本明細書のいくつかの実施形態にすぎず、当業者にとって、創造的な努力なしに、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
【
図1】本願の一例示的な実施形態によって提供される、カメラモデルの観察方式の概略図である。
【
図2】本願の一例示的な実施形態によって提供される、回転軸距と回転範囲との間の対応関係の概略図である。
【
図3】本願の一例示的な実施形態によって提供される端末の構成のブロック図である。
【
図4】本願の一例示的な実施形態によって提供される実施環境の概略図である。
【
図5】本願の一例示的な実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法のフローチャートである。
【
図6】
図5により示される実施形態に基づいて提供される、アイテム観察条件のインターフェースの概略図である。
【
図7】
図5により示される実施形態に基づいて提供される、別のアイテム観察条件のインターフェースの概略図である。
【
図8】本願の一例示的な実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法のインターフェースの概略図である。
【
図9】本願の別の例示的な実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法のフローチャートである。
【
図10】
図9により示される実施形態に基づいて提供される、立ち状態と運転状態での仮想オブジェクトに対応する回転軸の対応関係の概略図である。
【
図11】本願の別の例示的な実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法のフローチャートである。
【
図12】本願の別の例示的な実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法のフローチャートである。
【
図13】本願の一例示的な実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察装置の構成のブロック図である。
【
図14】本願の別の例示的な実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察装置の構成のブロック図である。
【
図15】本願の別の例示的な実施形態によって提供される端末の構成ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本願の目的、技術案および利点をより明確にするために、以下では、図面を組み合わせて、本願の実施形態をさらに詳細に説明する。
【0015】
まず、本願の実施形態に係る用語について簡単に紹介する。
【0016】
回転軸距とは、仮想環境に対して回転観察を実行する場合、観察点と回転中心との間の距離を指す。オプションとして、仮想環境を観察する際に、カメラモデルによって、観察点で仮想環境に対してシミュレーション撮影を行って、仮想環境における画面を収集することで、仮想環境に対する観察を実現し、即ち、この回転軸距とは、カメラモデルとこのカメラモデルの回転中心との間の距離を指す。オプションとして、この回転軸距が変化している過程では、カメラモデルと仮想オブジェクトとの間の相対的な位置をそのまま維持して、回転中心の位置を調整することによって、この回転軸距を変化させ、この回転軸距の変化は、主に、カメラモデルの回転の柔軟性を調整するために使用され、例示的には、回転軸距が小さいと、回転の柔軟性が高くて、同じスクリーンスクリーンスクリーンスクリーンスクリーンスクリーンスライド操作で、カメラモデルの回転角度が大きくなり、仮想環境を観察する範囲が広くなる。
【0017】
カメラモデルとは、仮想環境において、仮想オブジェクトの周囲に位置する3次元モデルを指し、一人称視点を用いて仮想環境を観察する場合、このカメラモデルは、仮想オブジェクトの頭部の近くまたは仮想オブジェクトの頭部に位置し、三人称視点を用いて仮想環境を観察する場合、このカメラモデルは、仮想オブジェクトの後方に位置して仮想オブジェクトとバインディングされてもよく、仮想オブジェクトから所定の距離を離れる任意の位置に位置してもよいし、このカメラモデルによって3次元仮想環境に位置する仮想オブジェクトを異なる角度から観察することができ、オプションとして、この三人称視点が一人称肩越し視点である場合、カメラモデルは、仮想オブジェクト(例えば、仮想人物の頭肩部)の後方に位置する。オプションとして、このカメラモデルは、3次元仮想環境において実際には表示されず、即ち、ユーザインターフェースに表示される3次元仮想環境において、このカメラモデルを認識することができない。
【0018】
このカメラモデルが仮想オブジェクトから所定の距離を離れる任意の位置にあることを例に挙げて説明し、オプションとして、1つの仮想オブジェクトは、1つのカメラモデルに対応し、このカメラモデルは、仮想オブジェクトを回転中心として回転することができ、例えば、仮想オブジェクトの任意の点を回転中心としてカメラモデルを回転させると、カメラモデルは、回転中に角度上に回動があるだけでなく、シフト上にもずれがあり、回転時にカメラモデルとこの回転中心との間の距離はそのまま維持され、即ち、カメラモデルを、この回転中心を球の中心とする球体表面上に回転させ、ここで、仮想オブジェクトの任意の点は、仮想オブジェクトの頭部、胴体、または仮想オブジェクトの周囲の任意の点であってもよく、本願の実施形態は、これ対して限定しない。オプションとして、カメラモデルが仮想オブジェクトを観察する場合、このカメラモデルの視点方向は、このカメラモデルの所在する球面の接平面(Tangent Plane)上の垂線が仮想オブジェクトを指す方向である。
【0019】
オプションとして、このカメラモデルは、仮想オブジェクトの異なる方向に仮想オブジェクトを所定の角度で観察することもできる。
【0020】
例示的には、
図1を参照すると、仮想オブジェクト11において、1つの点が回転中心12として決定され、このカメラモデルは、この回転中心12周りに回転し、オプションとして、このカメラモデルには、仮想オブジェクトの後方の上方の位置(例えば、脳の後方の位置)である初期位置が設置されている。例示的には、
図1に示すように、この初期位置は位置13であり、カメラモデルが位置14または位置15まで回転する場合、カメラモデルの視点方向は、カメラモデルの回動に応じて変化している。
【0021】
図1を組み合わせて、回転軸距の調整について説明すると、
図2に示すように、仮想オブジェクト200の鼻の所在する位置は、カメラモデル210の所在する位置(一人称の視点を例としている)であり、回転中心221は、
図2に示すような位置に位置し、カメラモデル210は、この回転中心221周りに回転すると、このカメラモデル210の軸距調整前の第1回転軸距は、カメラモデル210から回転中心221までの距離であり、このカメラモデル210の軸距調整前の回転範囲は、
図2の破線球形の範囲に示すようになる。この回転中心221の位置を回転中心222の位置に調整した後、第2回転軸距は、カメラモデル210から回転中心222までの距離であり、このカメラモデル210の軸距調整後の回転範囲は、
図2の実線球形の範囲に示すようになる。
【0022】
本願の端末は、デスクトップコンピュータ、ラップトップポータブルコンピュータ、携帯電話、タブレットコンピュータ、電子書籍リーダー、MP3(Moving Picture Experts Group Audio Layer III、動画専門家グループオーディオレイヤ3)プレーヤー、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV、動画専門家グループオーディオレイヤ4)プレーヤーなどであってよい。この端末には、3次元仮想環境をサポートするアプリケーションなどのような、仮想環境をサポートするアプリケーションがインストールされて実行される。このアプリケーションは、仮想現実アプリケーション、3次元地図プログラム、軍事シミュレーションプログラム、TPSゲーム、FPSゲーム、MOBAゲームのうちのいずれかであってよい。オプションとして、このアプリケーションは、例えばスタンドアロンバージョンの3Dゲームプログラムのような、スタンドアロンバージョンのプリケーションであってよく、オンラインバージョンのアプリケーションであってもよい。
【0023】
図3は、本願の一例示的な実施形態によって提供される電子デバイスの構成のブロック図を示す。この電子デバイス300は、オペレーティングシステム320と、アプリケーション322とを備える。
【0024】
オペレーティングシステム320は、対してコンピュータハードウェアへのセキュリティアクセスをアプリケーション322に提供するための基礎的なソフトウェアである。
【0025】
アプリケーション322は、仮想環境をサポートするアプリケーションである。オプションとして、アプリケーション322は、3次元仮想環境をサポートするアプリケーションである。このアプリケーション322は、仮想現実アプリケーション、3次元地図プログラム、軍事シミュレーションプログラム、三人称シューティングゲーム(TPS:Third-Personal Shoting Game)、一人称シューティングゲーム(FPS:First-person shoting game)、MOBAゲーム、マルチプレイヤーの銃戦種類のサバイバルゲームのうちのいずれかであってよい。このアプリケーション322は、スタンドアロンアロンバージョンの3Dゲームプログラムのような、スタンドアロンアロンバージョンのアプリケーションであってよい。
【0026】
図4は、本願の一例示的な実施形態によって提供されるコンピュータシステムの構成のブロック図を示す。このコンピュータシステム400は、第1デバイス420と、サーバ440と、第2デバイス460とを備える。
【0027】
第1デバイス420には、仮想環境をサポートするアプリケーションがインストールされて実行される。このアプリケーションは、仮想現実アプリケーション、3次元地図プログラム、軍事シミュレーションプログラム、TPSゲーム、FPSゲーム、MOBAゲームまたはマルチプレイヤーの銃戦種類のサバイバルゲームのうちのいずれかであってよい。第1デバイス420は、第1ユーザが使用するデバイスであり、第1ユーザは、第1デバイス420を使用して、仮想環境に位置する第1仮想オブジェクトがアクティビティを実行するように制御し、このアクティビティは、体の姿勢の調整、這う、歩く、走る、騎走、ジャンプ、運転、ピックアップ、射撃、攻撃または投擲のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。例示的には、第1仮想オブジェクトは、第1仮想人物であり、例えば、シミュレーション人物キャラクターやアニメ人物キャラクターである。
【0028】
第1デバイス420は、無線ネットワークまたは有線ネットワークを介してサーバ440に接続される。
【0029】
サーバ440は、1つのサーバ、複数のサーバ、クラウドコンピューティングプラットフォーム、および仮想化センターのうちの少なくとも1つを含む。サーバ440は、3次元仮想環境をサポートするアプリケーションにバックグラウンドサービスを提供するために使用される。オプションとして、サーバ440は、主なコンピューティング作業を担う一方、第1デバイス420および第2デバイス460は、副次的なコンピューティング作業を担い、または、サーバ440は、副次的なコンピューティング作業を担う一方、第1デバイス420および第2デバイス460は、主なコンピューティング作業を担い、あるいは、サーバ440、第1デバイス420および第2デバイス460の三者の間で、分散コンピューティングアーキテクチャを採用して協調コンピューティングを実行する。
【0030】
第2デバイス460には、仮想環境をサポートするアプリケーションがインストールされて実行される。このアプリケーションは、仮想現実アプリケーション、3次元地図プログラム、軍事シミュレーションプログラム、FPSゲーム、MOBAゲーム、マルチプレイヤー銃戦種類のサバイバルゲームのうちのいずれかであってよい。第2デバイス460は、第2ユーザが使用するデバイスであり、第2ユーザは、第2デバイス460を使用して、仮想環境に位置する第2仮想オブジェクトがアクティビティを実行するように制御し、このアクティビティは、体の姿勢の調整、這う、歩く、走る、騎走、ジャンプ、運転、ピックアップ、射撃、攻撃または投擲のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。例示的には、第2仮想オブジェクトは、第2仮想人物であり、例えば、シミュレーション人物キャラクターやアニメ人物キャラクターである。
【0031】
オプションとして、第1仮想人物と第2仮想人物は、同じ仮想環境にある。オプションとして、第1仮想人物と第2仮想人物は、同じチーム、同じ組織に属するようにしてよく、親友関係または一時的な通信権限を持つようにしてよい。オプションとして、第1仮想人物と第2仮想人物は、異なるチーム、異なる組織、または敵対的な2つのグループに属するようにししてもよい。
【0032】
オプションとして、第1デバイス420および第2デバイス460にインストールされたアプリケーションは同じであり、または、2つのデバイスにインストールされたアプリケーションは、異なる制御システムプラットフォームの同じタイプのアプリケーションである。第1デバイス420は、複数のデバイスのうちの1つを広く一般的に指すことができ、第2デバイス460は、複数のデバイスのうちの1つを広く一般的に指すことができ、本実施形態は、第1デバイス420および第2デバイス460のみで例を挙げて説明する。第1デバイス420と第2デバイス460のデバイスタイプは同じまたは異なっており、このデバイスタイプには、ゲーム本体、デスクトップコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子書籍リーダー、MP3プレーヤー、MP4プレーヤー、ラップトップポータブルコンピュータのうちの少なくとも1つが含まれる。以下の実施形態は、デバイスがデスクトップコンピュータであることを例に挙げて説明する。
【0033】
当業者は、上記のデバイスの数がより多くまたはより少ないものであるということを知ることができる。例えば、上記のデバイスは、1つだけであってもよく、または上記のデバイスは、数十個または数百個であってもよいし、あるいはそれ以上の数であってもよい。本願の実施形態は、デバイスの数およびデバイスのタイプに対して限定しない。
【0034】
上記の用語の紹介および実施環境の説明を組み合わせて、本願の実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法を説明し、この方法を端末に適用することを例として説明を行い、
図5に示すように、この方法は、以下のステップを含み、即ち、
ステップ501で、第1環境インターフェースを表示し、この第1環境インターフェースには、仮想環境を第1回転軸距で回転観察する際の画面が含まれる。
【0035】
オプションとして、この第1回転軸距は、仮想オブジェクトの観察点と回転中心との間の距離である。オプションとして、この観察点では、カメラモデルを介して仮想環境に対して画面収集を実行することにより、仮想環境に対する観察が実現され、即ち、この第1回転軸距は、カメラモデルと回転中心との間の距離である。
【0036】
オプションとして、カメラモデルによって仮想環境を回転観察する過程で、カメラモデルと仮想オブジェクトとが同期回転する方式を採用して仮想環境を観察することができ、即ち、このカメラモデルは、仮想オブジェクトの位置とバインディングされ、カメラモデルが回転している間、仮想オブジェクトは、カメラモデルの回転に従って同期回転し、また、このカメラモデルは、単独回転の方式を採用して仮想環境を観察することもでき、即ち、仮想オブジェクトは、その位置および向いている方向をそのまま維持し、カメラモデルは、回転によって仮想環境を観察する。
【0037】
オプションとして、この第1回転軸距は、仮想環境を観察する際のデフォルトの軸距である。
【0038】
オプションとして、この仮想オブジェクトの動き状態は、立ち状態、走り状態、歩き状態、運転状態、乗り状態、または水泳状態のうちのいずれかを含む。オプションとして、仮想オブジェクトの動き状態によって、対応する第1回転軸距の軸距長さが異なる。ここで、運転状態と乗り状態を統合して1つの状態にすることができ、例えば、乗り状態と運転状態を統合して運転状態にする。
【0039】
オプションとして、この仮想環境を観察する時の人称視点には、一人称視点または三人称視点のうちのいずれかが含まれる。オプションとして、異なる人称視点に対応する第1回転軸距の軸距長さが異なる。
【0040】
オプションとして、仮想オブジェクトの動き状態および仮想環境を観察する際の人称視点に組み合わせて、動き状態および人称視点の異なる組み合わせについて、対応する第1回転軸距の軸距長さは異なっている。例示的に、人称視点、動き状態および第1回転軸距の軸距長さの間の対応関係については、下記の表1を参照されたい。
【0041】
表1
【0042】
【表1】
ここで、x
1は、仮想オブジェクトが立ち状態にあり、かつ、一人称視点で仮想環境を観察する際の水平方向の軸距を表し、y
1は、仮想オブジェクトが立ち状態にあり、かつ、一人称視点で仮想環境を観察する際の垂直方向の軸距を表し、x
2は、仮想オブジェクトが立ち状態にあり、かつ、三人称視点で仮想環境を観察する際の水平方向の軸距を表し、y
2は、仮想オブジェクトが立ち状態にあり、かつ、三人称視点で仮想環境を観察する際の垂直方向の軸距を表し、x
3は、仮想オブジェクトが運転状態にあり、かつ、一人称視点で仮想環境を観察する際の水平方向の軸距を表し、y
3は、仮想オブジェクトが運転状態にあり、かつ、一人称視点で仮想環境を観察する際の垂直方向の軸距を表し、x
4は、仮想オブジェクトが運転状態にあり、かつ、三人称視点で仮想環境を観察する際の水平方向の軸距を表し、y
4は、仮想オブジェクトが運転状態にあり、かつ、三人称視点で仮想環境を観察する際の垂直方向の軸距を表し、x
5は、仮想オブジェクトが水泳状態にあり、かつ、一人称視点で仮想環境を観察する際の水平方向の軸距を表し、y
5は、仮想オブジェクトが水泳状態にあり、かつ、一人称視点で仮想環境を観察する際の垂直方向の軸距を表し、x
6は、仮想オブジェクトが水泳状態にあり、かつ、三人称視点で仮想環境を観察する際の水平方向の軸距を表し、y
6は、仮想オブジェクトが水泳状態にあり、かつ、三人称視点で仮想環境を観察する際の垂直方向の軸距を表す。
【0043】
ステップ502で、視点回転操作を受信する。
【0044】
オプションとして、この視点回転操作は、観察点を回転中心周りに回転させるために使用されるものである。
【0045】
オプションとして、この視点回転操作の実現方式には、以下のような方式のうちの少なくとも1つが含まれている。
【0046】
第一に、この方法は、タッチディスプレイを含む携帯端末に適用され、タッチディスプレイ上でスライドを実行することにより、この視点回転操作を実現する。
【0047】
オプションとして、このタッチディスプレイ上でのスライド操作は、タッチディスプレイの左半分のスクリーン上で実行されるスライド操作であってもよく、タッチディスプレイの右半分のスクリーン上で実行されるスライド操作であってもよいし、タッチディスプレイの任意の位置上で実行されるスライド操作であってもよい。スライド操作の具体的な位置は、この視点回転を制御するための設定パラメータに基づいて決定される。
【0048】
第二に、この方法は、ジャイロを含む携帯端末に適用され、端末を振ってジャイロの回転を制御することにより、この視点回転操作を実現する。
【0049】
第三に、この方法は、デスクトップパソコン、ラップトップポータブルパソコンに適用される場合、外部入力デバイスを介して入力操作を行うことにより、この視点回転操作を実現し、例えば、キーボードを介して方向制御信号を入力することにより、この視点回転操作を実現する。
【0050】
ステップ503で、視点回転操作の操作パラメータがアイテム観察条件に適合している場合、回転中心の位置を調整することにより、第1回転軸距を第2回転軸距に調整する。
【0051】
オプションとして、このアイテム観察条件は、仮想環境における仮想アイテムへの観察に対応する条件を示すために使用されるものである。
【0052】
オプションとして、この操作パラメータには、操作角度が含まれ、操作角度がターゲット角度範囲内にある場合、回転中心の位置を調整することにより、第1回転軸距が第2回転軸距に調整される。
【0053】
オプションとして、この操作パラメータには、操作距離がさらに含まれ、操作角度がターゲット角度範囲内にあり、かつ、操作距離がターゲット距離に達した場合、回転中心の位置を調整することにより、第1回転軸距が第2回転軸距に調整される。
【0054】
オプションとして、この操作パラメータには、仮想オブジェクトの仮想環境における所定の距離範囲内の仮想アイテムの存在状況がさらに含まれ、操作角度が所定の角度範囲内にあり、かつ、仮想オブジェクトの仮想環境における所定の距離範囲内に仮想アイテムが存在する場合、回転中心の位置を調整することにより、第1回転軸距が第2回転軸距に調整される。オプションとして、この仮想アイテムは、仮想オブジェクトの向いている方向の所定の距離範囲内にあり、即ち、操作角度が所定の角度範囲内にあり、かつ、仮想オブジェクトが直面する方向範囲内および仮想オブジェクトの所定の距離範囲内に仮想アイテムが存在する場合、回転中心の位置を調整することにより、第1回転軸距が第2回転軸距に調整され、ここで、この仮想アイテムは、ピックアップ対象となる仮想アイテムである。例示的には、
図6を参照すると、第1環境インターフェース600には、仮想オブジェクト610が含まれ、端末が視点回転操作を受信し、かつ、視点回転操作の操作角度が所定の角度範囲内にある場合、仮想オブジェクト610が直面する方向範囲620内および仮想オブジェクト610の所定の距離範囲630内に仮想アイテムが存在するかどうかを決定し、
図6に示すように、方向範囲620と所定の距離範囲630とのインターセクションに仮想アイテム640が存在し、この仮想アイテム640は、ピックアップ対象となるアイテムである場合、この視点回転操作に基づいて回転中心の位置が調整される。
【0055】
オプションとして、上記の観察点でカメラモデルを介して仮想環境を観察する場合、この操作パラメータには、カメラモデルの回転終了位置がさらに含まれ、操作角度がターゲット角度範囲内にあり、かつ、回転終了位置が所定の位置範囲内にある場合、回転中心の位置を調整することにより、第1回転軸距が第2回転軸距に調整される。オプションとして、この所定の位置範囲は、回転中心に対応する水平位置より上の範囲であり、この水平位置より上の範囲で観察を実行する場合は、このカメラモデルが上から下に観察を実行する状態にあることを意味し、即ち、このカメラモデルが仮想アイテムに対して観察を実行する状態にあることを意味し、そうすると、操作角度がターゲット角度範囲内にあり、かつ、回転終了位置がこの回転中心に対応する水平位置より上の範囲内にある場合、回転中心の位置を調整することにより、第1回転軸距が第2回転軸距に調整される。例示的には、
図7を参照すると、第1環境インターフェース700には、仮想オブジェクト710が含まれ、端末が視点回転操作を受信し、かつ、視点回転操作の操作角度が所定の角度範囲内にある場合、カメラモデル720の回転終了位置を決定し、
図7に示すように、このカメラモデル720の回転中心点730に対応する水平位置は平面740であり、カメラモデル720の回転終了位置は、この平面740より上に位置し、そうすると、この視点回転操作に基づいて回転中心の位置が調整される。
【0056】
ステップ504で、第2環境インターフェースを表示し、この第2環境インターフェースには、仮想環境における仮想アイテムを第2回転軸距で回転観察する際の画面が含まれる。
【0057】
オプションとして、この第2回転軸距は、観察点と調整後の回転中心との間の距離である。オプションとして、この第2回転軸距は、カメラモデルと調整後の回転中心との間の距離である。
【0058】
以上のように、本実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法は、視点回転操作の操作パラメータとアイテム観察条件とをマッチングすることにより、この視点回転操作後の観察視点が仮想アイテムを観察する視点であるかどうかを決定し、この視点回転操作後の観察視点が仮想アイテムを観察する視点である場合、回転中心の位置を調整することで、観察点と回転中心との間の回転軸距の調整が実行され、これにより、観察点の回転柔軟性が調整され、仮想アイテムを観察することとマッチングする回転柔軟性が、視点回転操作への監視によってリアルタイムに切り替えられ、通常の軸距と、仮想アイテムを観察する際の軸距とが区別され、これによって、仮想アイテムがより柔軟に、視野がより広くなる方式で観察される。
【0059】
本実施形態によって提供される方法によれば、視点回転操作の操作角度によって、この視点回転操作がアイテム観察条件に適合しているかどうかを決定し、これにより、下記の問題が回避され、即ち、ユーザの水平方向または斜め方向での視点回転操作は、垂直方向にも操作シフトがあるため、回転軸距の調整が誤ってトリガされ、アイテム観察条件に適合していることは、操作角度がターゲット角度範囲内にあること、操作距離がターゲット距離に達すること、回転終了位置が所定の位置範囲内にあること、または仮想オブジェクトの仮想環境における所定の距離範囲内に仮想アイテムが存在することのうちの少なくとも1つを含む。
【0060】
本実施形態によって提供される方法によれば、仮想オブジェクトの仮想環境の所定の距離内にピックアップ対象となる仮想アイテムが存在するかどうかを決定し、仮想オブジェクトの所定の距離範囲内に仮想アイテムが存在する場合、回転軸距の調整をトリガし、これにより、仮想オブジェクトの周囲に仮想アイテムが存在しないが、仮想アイテムを観察する回転軸距への調整をトリガする、という誤ってトリガする問題が回避される。
例示的には、
図8は、本願の一例示的な実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法のインターフェースの概略図であり、三人称視点を例にして説明し、
図8に示すように、第1環境インターフェース810には、仮想オブジェクト811が含まれ、現在の第1環境インターフェース810において仮想環境を第1回転軸距で観察し、端末ディスプレイ上において第1距離で横方向にスライドした後、半分のキャビネット821が表示されている第1環境インターフェース820が表示され、端末ディスプレイにおいて縦方向にスライドした後、かつ、この縦方向のスライド操作がアイテムの観察条件に適合し、例えば、縦方向のスライド操作が所定の角度範囲812以内にある場合、回転中心822の位置を調整することにより、第1回転軸距823(カメラモデル825と回転中心826との間の距離)が第2回転軸距824に調整され、仮想環境における仮想アイテム831を第2回転軸距で観察する際の画面である第2環境インターフェース830が表示され、端末ディスプレイにおいて第1距離で横方向にスライドした後、完全なキャビネット821が表示されている第2環境インターフェース840が表示される。
図8および上記の説明から分かるように、第1回転軸距が第2回転軸距に調整された後、同様のスライド操作で、視点回転角度が異なり、つまり、視点回転の柔軟性が異なり、
図8に示すように、第1回転軸距が第2回転軸距に調整された後、視点回転の柔軟性を向上させ、視点回転時の視野がより広くなる。即ち、第1回転軸距を第2回転軸距に調整することは、視点回転の柔軟性を調整するために使用されることである。オプションとして、この第1回転軸距を第2回転軸距に調整することは、視点回転の柔軟性を低から高に調整するようにしてよく、また、視点回転の柔軟性を高から低に調整するようにしてもよい。
【0061】
1つのオプションな実施形態では、仮想オブジェクトの動き状態によって、対応する第2回転軸距も異なっており、
図9は、本願の別の例示的な実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法のフローチャートであり、この方法を端末に適用することを例にして説明し、
図9に示すように、この方法は、以下のステップを含み、即ち、
ステップ901で、第1環境インターフェースを表示し、この第1環境インターフェースには、仮想環境を第1回転軸距で回転観察する際の画面が含まれる。
【0062】
オプションとして、この第1回転軸距は、仮想オブジェクトの観察点と回転中心との間の距離である。オプションとして、この観察点では、カメラモデルを介して仮想環境に対して画面収集を実行することにより、仮想環境に対する観察が実現され、即ち、この第1回転軸距は、カメラモデルと回転中心との間の距離である。
【0063】
オプションとして、仮想環境をこの第1回転軸距離で回転観察する観察方式は、上記のステップ501において詳細に説明されており、ここでは説明を省略する。
【0064】
ステップ902で、視点回転操作を受信する。
【0065】
オプションとして、この視点回転操作は、観察点を回転中心周りに回転させるために使用されるものである。
【0066】
オプションとして、この視点回転操作の実現方式は、上記のステップ502において詳細に説明されており、ここでは説明を省略する。
【0067】
ステップ903で、視点回転操作の操作パラメータがアイテム観察条件に適合している場合、仮想オブジェクトの動き状態を決定する。
【0068】
オプションとして、この動き状態は、立ち状態、走り状態、歩き状態、運転状態、乗り状態、または水泳状態のうちのいずれかを含む。
【0069】
オプションとして、視点回転操作がアイテム観察条件に適合しているかどうかを決定する方式は、上記のステップ503において詳細に説明されており、ここでは説明を省略する。
【0070】
ステップ904で、仮想オブジェクトの動き状態に対応する軸距長さを決定する。
【0071】
オプションとして、動き状態に対応する軸距長さを決定する方式は、次の方式のうちのいずれかを含み、即ち、
第一に、動き状態と軸距長さとの対応関係を取得し、動き状態に応じて、この対応関係において対応する軸距長さを決定し、オプションとして、この対応関係は、端末に記憶されているものであってもよく、端末によってサーバから取得されるものであってもよいし、例示的には、この対応関係は下記の表2に示すようになる。
【0072】
表2
【0073】
【表2】
ここで、p
1は、立ち状態での水平方向の軸距を表し、q
1は、立ち状態での垂直方向の軸距を表し、p
2は、運転状態での水平方向の軸距を表し、q
2は、運転状態での垂直方向の軸距を表し、p
3は、水泳状態での水平方向の軸距を表し、q
3は、水泳状態での垂直方向の軸距を表す。
【0074】
第二に、ターゲット状態に対応する軸距長さを基準軸距長さとして、仮想オブジェクトの動き状態がターゲット状態に対応する軸距係数を決定し、軸距係数と基準軸距長さとの積を仮想オブジェクトの動き状態に対応する軸距長さとして決定する。オプションとして、仮想オブジェクトの動き状態は、立ち状態、運転状態、または水泳状態のうちのいずれかを含み、上記のターゲット状態が立ち状態であることを例に挙げて説明し、仮想オブジェクトが運転状態にある場合、運転状態に対応する第1軸距係数を決定し、第1軸距係数と基準軸距長さとの積を運転状態に対応する軸距長さとして決定し、または、仮想オブジェクトが水泳状態にある場合、水泳状態に対応する第2軸距係数を決定し、第2軸距係数と基準軸距長さとの積を水泳状態に対応する軸距長さとして決定する。オプションとして、端末は、軸距係数と動き状態との間の対応関係を記憶してもよく、サーバからこの対応関係を取得してもよい。例示的には、この対応関係は、下記の表3に示すようになる。
【0075】
表3
【0076】
【表3】
ここで、立ち状態の第2回転軸距が(x,y)の場合、運転状態に対応する第2回転軸距は(0.7x,0.8y)であり、水泳状態に対応する第2回転軸距は(1.5x,1.2y)である。
【0077】
例示的には、
図10を参照すると、仮想オブジェクト1010が立ち状態にある場合、この仮想オブジェクト1010に対応する横方向の回動軸1011の軸距は、x(回転中心1023とカメラモデル1024との間の距離)であり、縦方向の回動軸1012の軸距は、y(回転中心1023と地面との間の距離)であり、仮想オブジェクト1010が運転状態にある場合、この運転状態に対応する横方向の回動軸1021の軸距は、1.25x(回転中心1023とカメラモデル1024との間の距離)であり、縦方向の回動軸1022の軸距は、0.8y(回転中心1023と地面との間の距離)である。
【0078】
ステップ905で、軸距長さに基づいて回転中心の位置を調整し、第1回転軸距を第2回転軸距に調整する。
【0079】
オプションとして、この第2回転軸距は、観察点と調整後の回転中心との間の距離である。オプションとして、この第2回転軸距は、カメラモデルと調整後の回転中心との間の距離である。
【0080】
ステップ906で、第2環境インターフェースを表示し、この第2環境インターフェースには、仮想環境における仮想アイテムを第2回転軸距で回転観察する際の画面が含まれる。
【0081】
以上のように、本実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法は、視点回転操作の操作パラメータとアイテム観察条件とをマッチングすることにより、この視点回転操作後の観察視点が仮想アイテムを観察する視点であるかどうかを決定し、この視点回転操作後の観察視点が仮想アイテムを観察する視点である場合、回転中心の位置を調整することで、観察点と回転中心との間の回転軸距の調整が実行され、これにより、観察点の回転柔軟性が調整され、仮想アイテムを観察することとマッチングする回転柔軟性が、視点回転操作への監視によってリアルタイムに切り替えられ、通常の軸距と、仮想アイテムを観察する際の軸距とが区別され、これによって、仮想アイテムがより柔軟に、視野がより広くなる方式で観察される。
【0082】
本実施形態によって提供される方法によれば、仮想オブジェクトの異なる動き状態に対して、異なる第2回転軸距を設定し、異なる動き状態で、異なる第2回転軸距を適応させ、例えば、運転状態で、仮想オブジェクトの動き速度が速くて、視点の回転柔軟性が低いことを必要とし、そのため、この運転状態での柔軟性のニーズに応じて、対応する第2回転軸距を適応させ、これにより、立ち状態での第2回転軸距が運転状態に適応させない問題が回避される。
【0083】
1つのオプションな実施形態では、この第2回転軸距は、人称視点によっても異なり、
図11は、本願の別の例示的な実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法のフローチャートであり、この方法を端末に適用することを例にして説明し、この方法は、以下のステップを含み、即ち、
ステップ1101で、第1環境インターフェースを表示し、この第1環境インターフェースには、仮想環境を第1回転軸距で回転観察する際の画面が含まれる。
【0084】
オプションとして、この第1回転軸距は、仮想オブジェクトの観察点と回転中心との間の距離である。オプションとして、この観察点では、カメラモデルを介して仮想環境に対して画面収集を実行することにより、仮想環境に対する観察が実現され、即ち、この第1回転軸距は、カメラモデルと回転中心との間の距離である。
【0085】
オプションとして、仮想環境をこの第1回転軸距離で回転観察する観察方式は、上記のステップ501において詳細に説明されており、ここでは説明を省略する。
【0086】
ステップ1102で、視点回転操作を受信する。
【0087】
オプションとして、この視点回転操作は、観察点を回転中心周りに回転させるために使用される。
【0088】
オプションとして、この視点回転操作の実現方式は、上記のステップ502において詳細に説明されており、ここでは説明を省略する。
【0089】
ステップ1103で、視点回転操作の操作パラメータがアイテム観察条件に適合している場合、仮想オブジェクトの動き状態を決定する。
【0090】
オプションとして、この動き状態は、立ち状態、走り状態、歩き状態、運転状態、乗り状態、または水泳状態のいずれかを含む。
【0091】
オプションとして、視点回転操作がアイテム観察条件に適合しているかどうかを決定する方式は、上記のステップ503において詳細に説明されており、ここでは説明を省略する。
【0092】
ステップ1104で、ターゲット状態に対応する軸距長さを基準軸距長さとして、人称視点と仮想オブジェクトの動き状態とに対応する軸距係数を決定する。
【0093】
オプションとして、動き状態のうちのいずれかの状態がターゲット状態として実現されることができ、例示的には、立ち状態に対応する軸距長さを基準軸距長さとする。
【0094】
オプションとして、ターゲット状態のターゲット人称視点での対応する軸距長さを基準軸距長さとして、例えば、立ち状態かつ1人称視点での軸距長さを基準軸距長さとする。
【0095】
オプションとして、端末には、この人称視点、動き状態、および軸距係数の間の対応関係が記憶されており、または、端末は、この対応関係をサーバから取得し、例示的には、この対応関係は、下記の表4に示すようになる。
【0096】
表4
【0097】
【表4】
ステップ1105で、軸距係数と基準軸距長さとの積を仮想オブジェクトの動き状態に対応する軸距長さとして決定する。
【0098】
上記の表4を参照して、立ち状態かつ一人称視点での第2回転軸距が(x,y)である場合、立ち状態かつ三人称視点での第2回転軸距は、(0.5x、0.85y)であり、運転状態かつ一人称視点での第2回転軸距は、(0.75x、0.8y)であり、運転状態かつ三人称視点での第2回転軸距は、(2.25x、0.85y)であり、水泳状態かつ一人称視点での第2回転軸距は、(0.5x、0.65y)であり、運転状態かつ三人称視点での第2回転軸距は、(x、1.2y)である。
【0099】
オプションとして、この軸距長さは、インターフェース表示の方式によってカスタマイズ調節されることもでき、即ち、端末は、プレビュー軸距を含む軸距調整インターフェースを表示し、ユーザは、ドラッグ操作または数値入力操作により、この軸距の長さを調節するようにしてよく、動き状態および人称視点の選択により、異なる動き状態かつ異なる人称視点での軸距長さを調節するようにしてもよい。
【0100】
ステップ1106で、軸距長さに基づいて回転中心の位置を調整し、第1回転軸距を第2回転軸距に調整する。
【0101】
オプションとして、この第2回転軸距は、観察点と調整後の回転中心との間の距離である。オプションとして、この第2回転軸距は、カメラモデルと調整後の回転中心との間の距離である。
【0102】
ステップ1107で、仮想環境における仮想アイテムを第2回転軸距で回転観察する場合の画面を含む第2環境インターフェースを表示する。
【0103】
オプションとして、この第2環境インターフェース上で視点回転操作を受信し、かつこの視点回転操作が回動軸距の復帰条件に適合している場合、回転中心の位置を調整することにより、第2回転軸距を第1回転軸距に復帰させる。例えば、端末ディスプレイにおいて、上向きのスライド操作を受け、かつ、この上向きのスライド操作が所定の角度範囲内にある場合、回転中心の位置を調整することにより、第2回転軸距を第1回転軸距に復帰させる。
【0104】
以上のように、本実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法は、視点回転操作の操作パラメータとアイテム観察条件とをマッチングすることにより、この視点回転操作後の観察視点が仮想アイテムを観察する視点であるかどうかを決定し、この視点回転操作後の観察視点が仮想アイテムを観察する視点である場合、回転中心の位置を調整することで、観察点と回転中心との間の回転軸距の調整が実行され、これにより、観察点の回転柔軟性が調整され、仮想アイテムを観察することとマッチングする回転柔軟性が、視点回転操作への監視によってリアルタイムに切り替られ、通常の軸距と、仮想アイテムを観察する際の軸距とが区別され、これによって、仮想アイテムがより柔軟に、視野がより広くなる方式で観察される。
【0105】
本実施形態によって提供される方法によれば、異なる人称視点での第2回転軸距を適応させることにより、三人称視点と一人称視点下で、仮想環境の浸入度が異なるが、第2回転軸距が同じであることによる軸距の不整合という問題が回避される。
【0106】
例示的には、
図12を参照すると、
図12は、本願の一例示的な実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法の全体フローチャートであり、この方法を端末に適用することを例にして説明し、
図12に示すように、この方法は、以下のステップを含み、即ち、
ステップ1201で、スライド操作の水平方向での夾角pがaより大きくないかを判断する。
【0107】
オプションとして、この判断操作は、即ち、スライド操作がアイテム観察条件に適合しているかどうかを判断するものである。
【0108】
ステップ1202で、p>aの場合、クイックピックアップレンズ方式は無効になり、視点回動方向はpであり、回動軸は固定されるものである。
【0109】
オプションとして、p>aの場合、即ち、このスライド操作はアイテム観察条件に適合しなくなり、視点回動は、仮想環境における仮想アイテムへの観察を必要とすることを表すことではない。
【0110】
ステップ1203で、p≦aの場合、クイックピックアップレンズ方式は有効になり、視点回動方向はpであり、仮想オブジェクトの動き状態を決定する。
【0111】
オプションとして、仮想オブジェクトの状態を決定することは、この仮想オブジェクトの動き状態を決定することを含み、この動き状態は、立ち状態、運転状態、または水泳状態のうちのいずれかを含む。
【0112】
ステップ1204で、仮想オブジェクトが立ち状態にある場合、一人称視点での回動軸値は(x1,y1)と決定され、三人称視点での回動軸値は(x2,y2)と決定される。
【0113】
ステップ1205で、仮想オブジェクトが回転状態にある場合、一人称視点での回動軸値は(x3,y3)と決定され、三人称視点での回動軸値は(x4,y4)と決定される。
【0114】
ステップ1206で、仮想オブジェクトが水泳状態にある場合、一人称視点での回動軸値は(x5,y5)と決定され、三人称視点での回動軸値は(x6,y6)と決定される。
【0115】
ステップ1207で、回動軸値を検出し、対応する回動軸上に、対応する視点範囲を回動させる。
【0116】
オプションとして、調整後の回動軸値の回動軸の下で、視点回転操作により視点を回動させる。
【0117】
以上のように、本実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法は、視点回転操作の操作パラメータとアイテム観察条件とをマッチングすることにより、この視点回転操作後の観察視点が仮想アイテムを観察する視点であるかどうかを決定し、この視点回転操作後の観察視点が仮想アイテムを観察する視点である場合、回転中心の位置を調整することで、観察点と回転中心との間の回転軸距の調整が実行され、これにより、観察点の回転柔軟性が調整され、仮想アイテムを観察することとマッチングする回転柔軟性が、視点回転操作への監視によってリアルタイムに切り替られ、通常の軸距と、仮想アイテムを観察する際の軸距とが区別され、これによって、仮想アイテムがより柔軟に、視野がより広くなる方式で観察される。
【0118】
本願の各実施形態における各ステップは、必ずしもステップ番号で示される順序に従って順次に実行されるものではない、ということが理解されるべきである。本明細書で明示的に説明されていない限り、これらのステップの実行は、厳密な順序制限がなくて、これらのステップが他の順序で実行されてもよい。また、各実施形態における少なくとも一部のステップは、複数のサブステップまたは複数の段階を含むようにしてよく、これらのサブステップまたは段階は、必ずしも同じタイミングで実行されるものではなく、異なるタイミングで実行されてもよいし、これらのサブステップまたは段階の実行順序が、必ずしも順次に行われる必要はなく、他のステップまたは他のステップのサブステップまたは段階のうちの少なくとも一部と順次または交替で実行されるようにしてよい。
【0119】
図13は、本願の一例示的な実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察装置の構成のブロック図であり、この装置は端末に実現されることができ、
図13に示すように、この装置は、表示モジュール1310と、受信モジュール1320と、調整モジュール1330とを備える。
【0120】
表示モジュール1310は、第1環境インターフェースを表示するために使用され、前記第1環境インターフェースには、仮想環境を第1回転軸距で回転観察する際の画面が含まれ、前記第1回転軸距は、仮想オブジェクトの観察点と回転中心との間の距離である。
【0121】
受信モジュール1320は、視点回転操作を受信するために使用され、前記視点回転操作は、前記観察点を前記回転中心周りに回転させるために使用されるものである。
【0122】
調整モジュール1330は、前記視点回転操作の操作パラメータがアイテム観察条件に適合している場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を第2回転軸距に調整するために使用される。
【0123】
前記表示モジュール1310は、さらに、第2環境インターフェースを表示するために使用され、前記第2環境インターフェースには、前記仮想環境における仮想アイテムを前記第2回転軸距で回転観察する際の画面が含まれる。
【0124】
1つのオプションな実施形態では、
図14に示すように、前記調整モジュール1330は、以下のユニットを備え、即ち、
決定ユニット1331は、前記仮想オブジェクトの動き状態を決定するために使用される。
【0125】
前記決定ユニット1331は、さらに、前記仮想オブジェクトの前記動き状態に対応する軸距長さを決定するために使用され、前記軸距長さは、前記第2回転軸距の軸距長さである。
【0126】
調整ユニット1332は、前記軸距長さに基づいて、前記回転中心の位置を調整し、前記第1回転軸距を前記第2回転軸距に調整するために使用される。
【0127】
1つのオプションな実施形態では、前記決定ユニット1331は、さらに、ターゲット状態に対応する前記軸距長さを基準軸距長さとして、前記仮想オブジェクトの前記動き状態の、前記ターゲット状態に対する軸距係数を決定するために使用される。
【0128】
前記決定ユニット1331は、さらに、前記軸距係数と前記基準軸距離長との積を前記仮想オブジェクトの前記動き状態に対応する前記軸距長さとして決定するために使用される。
【0129】
1つのオプションな実施形態では、前記動き状態は、立ち状態、運転状態または水泳状態のうちのいずれかであり、前記立ち状態は、前記ターゲット状態であり、
前記決定ユニット1331は、さらに、前記仮想オブジェクトが前記運転状態にある場合、前記運転状態に対応する第1軸距係数を決定し、前記第1軸距係数と前記基準軸距長さとの積を前記運転状態に対応する前記軸距長さとして決定するために使用され、
または、
前記決定ユニット1331は、さらに、前記仮想オブジェクトが前記水泳状態にある場合、前記水泳状態に対応する第2軸距係数を決定し、前記第2軸距係数と前記基準軸距長さとの積を前記水泳状態に対応する前記軸距長さとして決定するために使用される。
【0130】
1つのオプションな実施形態では、前記決定ユニット1331は、さらに、前記仮想環境を観察する際の人称視点を決定し、前記人称視点と前記仮想オブジェクトの前記動き状態とに対応する前記軸距係数を決定するために使用される。
【0131】
1つのオプションな実施形態では、前記操作パラメータには、操作角度が含まれ、
前記調整モジュール1330は、さらに、前記操作角度がターゲット角度範囲内にある場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を前記第2回転軸距に調整するために使用される。
【0132】
1つのオプションな実施形態では、前記操作パラメータには、さらに、前記仮想オブジェクトの前記仮想環境における所定の距離範囲内の仮想アイテムの存在状況が含まれ、
前記調整モジュール1330は、さらに、前記操作角度が前記ターゲット角度範囲内にあり、かつ、前記仮想オブジェクトの前記仮想環境における前記所定の距離範囲内に前記仮想アイテムが存在する場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を前記第2回転軸距に調整するために使用される。
【0133】
1つのオプションな実施形態では、前記観察点では、カメラモデルを介して前記仮想環境を観察し、前記操作パラメータには、さらに、前記カメラモデルの回転終了位置が含まれ、
前記調整モジュール1330は、さらに、前記操作角度が前記ターゲット角度範囲内にあり、かつ、前記回転終了位置が所定の位置範囲内にある場合、前記回転中心の位置を調整することにより、前記第1回転軸距を前記第2回転軸距に調整するために使用される。
【0134】
以上のように、本実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察装置は、視点回転操作の操作パラメータとアイテム観察条件とをマッチングすることにより、この視点回転操作後の観察視点が仮想アイテムを観察する視点であるかどうかを決定し、この視点回転操作後の観察視点が仮想アイテムを観察する視点である場合、回転中心の位置を調整することで、観察点と回転中心との間の回転軸距の調整が実行され、これにより、観察点の回転柔軟性が調整され、仮想アイテムを観察することとマッチングする回転柔軟性が、視点回転操作への監視によってリアルタイムに切り替えられ、通常の軸距と、仮想アイテムを観察するときの軸距とが区別され、これによって、仮想アイテムがより柔軟に、視野がより広くなる方式で観察される。
【0135】
図15は、本発明の一例示的な実施形態によって提供される端末1500の構成のブロック図を示す。この端末1500は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、MP3(Moving Picture Experts Group Audio Layer III、動画専門家グループオーディオレイヤ3)プレーヤー、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV、動画専門家グループオーディオレイヤ4)プレーヤー、ノートパソコンやデスクトップコンピュータであってもよい。端末1500は、ユーザデバイス、携帯型端末、ラップトップ型端末、デスクトップ型端末などの他の名称と呼ばれることもある。
【0136】
一般的に、端末1500は、プロセッサ1501とメモリ1502とを備える。
【0137】
プロセッサ1501は、1つまたは複数の処理コアを備えるようにしてよく、「複数」とは、少なくとも2つを指す。例えば、4コアプロセッサ、8コアプロセッサなどである。プロセッサ1501は、DSP(Digital Signal Processing、デジタル信号処理)、FPGA(Field―Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLA(Programmable Lplogic Array、プログラマブルロジックアレイ)のうちの少なくとも1つのハードウェア形式を採用して実現するようにしてもよい。プロセッサ1501は、メインプロセッサとコプロセッサとを備えるようにしてもよく、メインプロセッサは、起動状態でのデータを処理するためのプロセッサであり、CPU(central processing unit、中央プロセッサ)とも呼ばれ、コプロセッサは、待機状態でのデータを処理するための低消費電力プロセッサである。いくつかの実施形態では、プロセッサ1501は、GPU(Graphics Processing Unit、グラフィックスプロセッシングユニット)が集積されているようにしてもよく、GPUは、ディスプレイに表示する必要のあるコンテンツへのレンダリングおよび描画を担当するために使用される。いくつかの実施形態では、プロセッサ1501は、AI(Artiphicial Intelligence、人工知能)プロセッサを備えるようにしてもよく、このAIプロセッサは、マシン学習に関するコンピューティング動作を処理するために使用される。
【0138】
メモリ1502は、1つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を備えるようにしてよく、このコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、非一時的なものであってもよい。メモリ1502はまた、高速ランダムアクセスメモリと、不揮発性メモリとを備えるようにしてもよく、例えば、1つまたは複数の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリ記憶デバイスなどである。いくつかの実施形態では、メモリ1502における非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、少なくとも1つの命令を記憶するために使用され、この少なくとも1つの命令は、プロセッサ1501によって実行されることで、本願の方法の実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法を実現するために使用されるものである。
【0139】
いくつかの実施形態では、端末1500は、オプションとして、周辺デバイスインターフェース1503と、少なくとも1つの周辺デバイスとを備えるようにしてもよい。プロセッサ1501、メモリ1502、および周辺デバイスインターフェース1503の間では、バスまたは信号線によって接続されるようにしてもよい。各周辺デバイスは、バス、信号線、または回路ボードを介して周辺デバイスインターフェース1503と接続されるようにしてもよい。具体的に、周辺デバイスには、無線周波数回路1504と、ディスプレイ1505と、カメラコンポーネント1506と、オーディオ回路1507と、位置決めコンポーネント1508と、電源1509とのうちの少なくとも1つが含まれる。
【0140】
周辺デバイスインターフェース1503は、I/O(Input/Output、入力/出力)に関連する少なくとも1つの周辺デバイスをプロセッサ1501およびメモリ1502に接続するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ1501、メモリ1502、および周辺デバイスインターフェース1503は、同一のチップまたは回路ボードに集積され、いくつかの他の実施形態では、プロセッサ1501、メモリ1502、および周辺デバイスインターフェース1503のうちのいずれかの1つまたは2つは、単独のチップまたは回路ボード上で実現されてもよいし、本実施形態は、これに対して限定しない。
【0141】
無線周波数回路1504は、RF(Radio Frequency、無線周波数)信号(電磁信号とも呼ばれる)を受送信するために使用される。無線周波数回路1504は、電磁信号を介して通信ネットワークおよび他の通信デバイスと通信を行う。無線周波数回路1504は、電気信号を電磁信号に変換して送信を行うか、または受信した電磁信号を電気信号に変換する。オプションとして、無線周波数回路1504は、アンテナシステム、RFトランシーバ、1つまたは複数の増幅器、チューナ、発振器、デジタル信号プロセッサ、コーデックチップセット、加入者識別モジュールカードなどを備えている。無線周波数回路1504は、少なくとも1つの無線通信プロトコルによって他の端末と通信するようにしてよい。この無線通信プロトコルは、ワールドワイドウェブ、メトロポリタンエリアネットワーク、イントラネット、各世代移動通信ネットワーク(2G、3G、4Gおよび5G)、無線LANおよび/またはWiFi(Wireless Fidelity、ワイヤレスフィデリティ)ネットワークを含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、無線周波数回路1504は、NFC(Near Field Communication、近距離無線通信)に関する回路を備えるようにしてもよいし、本願は、これに対して限定しない。
【0142】
ディスプレイ1505は、UI(User Interface、ユーザインターフェース)を表示するために使用される。このUIは、グラフ、テキスト、アイコン、ビデオおよびそれらの任意の組み合わせを含むようにしてもよい。ディスプレイ1505がタッチディスプレイである場合、ディスプレイ1505は、ディスプレイ1505の表面または表面の上方にあるタッチ信号を収集する能力を持っている。このタッチ信号は、制御信号として、プロセッサ1501に入力して処理されるようにしてもよい。このとき、ディスプレイ1505は、また、仮想ボタンおよび/または仮想キーボード(ソフトボタンおよび/またはソフトキーボードとも呼ばれる)を提供するために使用されるようにしてもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイ1505は、1つであってもよく、端末1500の前面パネルに設置されてもよいし、他の実施形態では、ディスプレイ1505は、少なくとも2つであってもよく、端末1500の異なる表面にそれぞれ設置されてもよく、または折り畳みされた設計として表示されてもよいし、また、いくつかの実施形態では、ディスプレイ1505は、フレキシブルディスプレイであってもよく、端末1500の曲げ面または折りたたみ面に設けられてもよい。さらに、ディスプレイ1505は、非長方形の不規則な図形に設定されるようにしてもよく、つまり、異形のディスプレイとなる。ディスプレイ1505は、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)、OLED(Organic Light-Emiting Diode、有機発光ダイオード)などの材質で製造されるようにしてよい。
【0143】
カメラコンポーネント1506は、画像またはビデオを収集するために使用される。オプションとして、カメラコンポーネント1506は、フロントカメラおよびバックカメラを含む。通常、フロントカメラは、端末の前面パネルに設置されており、バックカメラは、端末の背面に設置される。いくつかの実施形態では、バックカメラは、少なくとも2つがあり、それぞれが、メインカメラ、被写界深度カメラ、広角カメラ、望遠カメラのうちのいずれかであり、これによって、メインカメラと被写界深度カメラの融合による背景ボケ機能の実現、メインカメラと広角カメラの融合によるパノラマ撮影およびVR(Virtual Reality、バーチャルリアリティ)撮影機能、またはその他の融合撮影機能が実現される。いくつかの実施形態では、カメラコンポーネント1506は、フラッシュをさらに備えるようにしてもよい。フラッシュは、単色温度フラッシュであってもよく、二色温度フラッシュであってもよい。二色温度フラッシュとは、暖かい光のフラッシュと冷たい光のフラッシュの組み合わせであり、異なる色温度での光線補償に使用されるようにしてもよい。
【0144】
オーディオ回路1507は、マイクロフォンとスピーカとを備えるようにしてもよい。マイクロフォンは、ユーザおよび環境の音波を収集して、音波を電気信号に変換してプロセッサ1501に入力して処理し、または無線周波数回路1504に入力して音声通信を実現するために使用される。ステレオの収集またはノイズ低減の目的から、マイクロフォンは、複数があってもよく、それぞれが端末1500の異なる部分に設けられてもよい。マイクロフォンは、アレイマイクロフォンまたは全方向性収集型マイクロフォンであってもよい。スピーカは、プロセッサ1501または無線周波数回路1504からの電気信号を音波に変換するために使用される。スピーカは、伝統的な薄膜スピーカであってもよく、圧電セラミックスピーカーであってもよい。スピーカは、圧電セラミックスピーカーであると、電気信号を人間の聞こえる音波に変換するだけでなく、電気信号を人間の聞こえない音波に変換することで距離測定などの用途のために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオ回路1507は、ヘッドホンジャックを備えるようにしてもよい。
【0145】
位置決めコンポーネント1508は、端末1500の現在の地理的位置を位置決めることで、ナビゲーションまたはLBS(Location Based Service、位置に基づくサービス)を実現するために使用される。位置決めコンポーネント1508は、米国のGPS(Global Positioning System、グローバルポジショニングシステム)、中国の北斗システム、またはロシアのグレイナスシステムの位置決めコンポーネントに基づくものであってよい。
【0146】
電源1509は、端末1500における各コンポーネントに電力を供給するために使用される。電源1509は、交流、直流、使い捨て電池、または充電式電池であってもよい。電源1509が充電式電池を含む場合、この充電式電池は、有線充電電池または無線充電電池であってよい。有線充電電池は、有線回路を介して充電される電池であり、無線充電電池は、無線コイルを介して充電される電池である。この充電式電池は、高速充電技術をサポートするために使用されるようにしてもよい。
【0147】
いくつかの実施形態では、端末1500は、1つまたは複数のセンサ1510を備えるようにしてもよい。この1つまたは複数のセンサ1510は、加速度センサ1511、ジャイロセンサ1512、圧力センサ1513、指紋センサ1514、光学センサ1515、および近接センサ1516を含むが、これらに限定されない。
【0148】
加速度センサ1511は、端末1500により確立された座標系の3つの座標軸での加速度の大きさを検出することができる。例えば、加速度センサ1511は、重力加速度の3つの座標軸での成分を検出するために使用されるようにしてもよい。プロセッサ1501は、加速度センサ1511によって収集された重力加速度信号に基づいて、ディスプレイ1505が横方向または縦方向のビューによってユーザインターフェースの表示を行うように制御することができる。加速度センサ1511は、ゲームまたはユーザの動きデータの収集にも使用され得る。
【0149】
ジャイロセンサ1512は、端末1500の本体方向および回動角度を検出することができ、ジャイロセンサ1512は、加速度センサ1511と協働して、ユーザによる端末1500への3D動作を収集することができる。プロセッサ1501は、ジャイロセンサ1512によって収集されたデータに基づいて、動作感知(例えば、ユーザの傾き動作に応じてUIを変化させる)、撮影時の画像安定、ゲーム制御、および慣性ナビゲーションなどの機能を実現することができる。
【0150】
圧力センサ1513は、端末1500のサイドフレームおよび/またはディスプレイ1505の下部に設けられてもよい。圧力センサ1513は、端末1500のサイドフレームに設けられる場合、ユーザによる端末1500への把持信号を検出することができ、プロセッサ1501は、圧力センサ1513によって収集された把持信号に基づいて、左手と右手の識別またはショートカット操作を行う。圧力センサ1513がディスプレイ1505の下部に設けられる場合、プロセッサ1501は、ユーザによるディスプレイ1505への圧力操作に応じて、UIインターフェース上の操作可能なコントロールに対する制御を実現する。操作可能なコントロールは、ボタンコントロール、スクロールバーコントロール、アイコンコントロール、メニューコントロールのうちの少なくとも1つを含む。
【0151】
指紋センサ1514は、ユーザの指紋を収集するために使用され、プロセッサ1501は、指紋センサ1514によって収集された指紋からユーザの身分を識別するか、または、指紋センサ1514は、収集した指紋からユーザの身分を識別する。ユーザの身分が信頼できる身分であると識別された場合、プロセッサ1501は、そのユーザに対して、関連する敏感な操作を実行するように許可し、この敏感な操作は、スクリーンのロック解除、暗号化情報の閲覧、ソフトウェアのダウンロード、支払い、および設定の変更などを含む。指紋センサ1514は、端末1500の正面、背面、または側面に設けられてもよい。端末1500に物理的なキーまたはベンダーLogoが設けられている場合、指紋センサ1514は、物理的なキーまたはベンダーLogoと一体化することができる。
【0152】
光学センサ1515は、環境光強度を収集するために使用される。一実施形態では、プロセッサ1501は、光学センサ1515によって収集された環境光強度に応じて、ディスプレイ1505の表示輝度を制御するようにしてよい。具体的には、環境光強度が高い場合、ディスプレイ1505の表示輝度を高くし、環境光強度が低い場合、ディスプレイ1505の表示輝度を低くする。別の実施形態では、プロセッサ1501は、光学センサ1515によって収集された環境光強度に従って、カメラコンポーネント1506の撮影パラメータを動的に調整することもできる。
【0153】
近接センサ1516は、距離センサとも呼ばれ、通常、端末1500の前面パネルに設けられている。近接センサ1516は、ユーザと端末1500の正面との間の距離を収集するために使用される。1つの実施形態では、近接センサ1516が、ユーザと端末1500の正面との距離が徐々に小さくなっていることを検出した場合、プロセッサ1501は、点灯状態から消灯状態に切り換えるように、ディスプレイ1505を制御し、近接センサ1516が、ユーザと端末1500の正面との距離が徐々に大きくなっていることを検出した場合、プロセッサ1501は、消灯状態から点灯状態に切り替えるように、ディスプレイ1505を制御する。
【0154】
当業者であれば、
図15に示す構造は、端末1500に対する限定を構成するものではなく、図示のものよりも多いまたは少ないコンポーネントを含んだり、またはいくつかのコンポーネントを組み合わせたり、あるいは異なるコンポーネントの配置を採用したりすることができる、ということを理解することができる。
【0155】
本願の実施形態は、また、コンピュータデバイスを提供し、このコンピュータデバイスは、モリと、プロセッサとを備え、メモリに少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットが記憶されており、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットは、プロセッサによってロードされ、
図5、
図9および
図11のいずれかに記載の仮想環境における仮想アイテムの観察方法を実現する。
【0156】
本願の実施形態は、また、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、この読み取り可能な記憶媒体には、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットが記憶されており、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセット、または命令セットは、前記プロセッサによってロードされ、
図5、
図9および
図11のいずれかに記載の仮想環境における仮想アイテムの観察方法を実現する。
【0157】
本願はまた、コンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作する場合、コンピュータに、上記の各方法の実施形態によって提供される、仮想環境における仮想アイテムの観察方法を実行させる。
【0158】
当業者は、上記の実施形態の各方法の全てまたは一部のステップを、プログラムによって、関連するハードウェアを命令することによって完成することができると理解でき、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよく、このコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、上記実施形態におけるメモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってよく、端末に組み込まれていなく、単独で存在しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよい。このコンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットが記憶されており、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセット、または命令セットは、前記プロセッサによってロードされ、
図5、
図9および
図11のいずれかに記載の仮想環境における仮想アイテムの観察方法を実現する。
【0159】
オプションとして、このコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気プログラマブルROM(EPROM)、電気消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含むようにしてよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)または外部キャッシュメモリを含むようにしてよい。限定ではなく、説明として、RAMは、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、拡張型SDRAM(ESDRAM)、同期リンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、メモリバス(Ramus)直接RAM(RDRAM)、直接メモリバスダイナミックRAM(DRAM)、およびメモリバスダイナミック(DRAM)のような様々な形態で得られる。
【0160】
上記の本願の実施形態の番号は、説明のためだけに、実施形態の優劣を表すものではない。当業者であれば、上記の実施形態の全部または一部のステップの実現は、ハードウェアによって達成されてもよく、関連するハードウェアが完了するようにプログラムによって指示されてもよいし、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよく、上記の記憶媒体は、リードオンリーメモリ、磁気ディスク、光ディスクなどであってもよく、ということが理解することができる。
【0161】
上記は、本願の好ましい実施形態にすぎず、本願を制限するものではなく、本願の精神および原則の範囲内に、実行されたいかなる修正、均等置換、改善などは、いずれも、本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【国際調査報告】