(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-21
(54)【発明の名称】ダイナミックインソール
(51)【国際特許分類】
A43B 17/00 20060101AFI20220114BHJP
A43B 17/16 20060101ALI20220114BHJP
【FI】
A43B17/00 Z
A43B17/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021544384
(86)(22)【出願日】2020-01-30
(85)【翻訳文提出日】2021-08-31
(86)【国際出願番号】 US2020015938
(87)【国際公開番号】W WO2020160306
(87)【国際公開日】2020-08-06
(32)【優先日】2019-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513138359
【氏名又は名称】スーパーフィート ワールドワイド, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【氏名又は名称】井出 真
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100160886
【氏名又は名称】久松 洋輔
(72)【発明者】
【氏名】グーチ,マシュー
(72)【発明者】
【氏名】アンダーソン,ライアン
(72)【発明者】
【氏名】ヘイズ,エリック
(72)【発明者】
【氏名】ウェイクランド,ダニエル
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050EA03
4F050EA05
4F050EA15
4F050HA55
4F050HA58
4F050HA70
4F050HA73
4F050HA82
4F050HA83
4F050HA84
4F050HA85
(57)【要約】
実施形態は、履物用のインソール(102a、102b)に関する。前記インソールは、好ましくは、底面、周辺側壁、レリーフ(112a、112b、114a、114b)を含む。前記底面は、縁を備え、前記周辺側壁は、好ましくは前記底面の前記縁から上方に延びる。前記レリーフは、好ましくは、前記周辺側壁に配置される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
履物用のインソールであって、
縁を備える底面と、
前記底面の前記縁から上方に延びる周辺側壁と、
前記周辺側壁にあるレリーフと、
を備えるインソール。
【請求項2】
請求項1に記載のインソールにおいて、
前記インソールは、トウエンド部およびヒールエンド部を備え、
前記インソールは、前記トウエンド部からヒールエンド部まで延びる長手方向軸を有し、
前記レリーフは、前記インソールの前記長手方向軸から0~45°のオフセット角度で配向される長手方向軸を有するインソール。
【請求項3】
請求項1に記載のインソールにおいて、
前記周辺側壁は、外縁を備え、
前記レリーフは、前記周辺側壁の前記外縁の点に向かって延びる長手方向軸を有し、
前記周辺側壁は、前記周辺側壁の前記外縁の前記点で接線を有し、
前記レリーフの前記長手方向軸は、前記周辺側壁の前記外縁の前記点で前記接線から80~90°のオフセット角度で配向されるインソール。
【請求項4】
請求項1に記載のインソールにおいて、
前記周辺側壁は、外縁を備え、
前記レリーフは、前記周辺側壁の前記外縁まで延びるインソール。
【請求項5】
請求項1に記載のインソールにおいて、
前記レリーフは、前記周辺側壁から前記底面まで延びるインソール。
【請求項6】
請求項1に記載のインソールにおいて、
前記底面は、ヒールパッドを受け入れるように配置、サイズ、寸法が決められる穴を備え、前記レリーフは、前記穴まで延びるインソール。
【請求項7】
請求項1に記載のインソールにおいて、
さらに、第2レリーフを備え、前記底面は、ヒールパッドを受け入れるように配置、サイズ、寸法が決められる穴を備え、前記レリーフおよび前記第2レリーフは、互いに前記穴の反対側に配置されるインソール。
【請求項8】
請求項1に記載のインソールにおいて、
前記底面は、トウエンド部、および前記トウエンド部の後方に配置されるヒールエンド部とを備え、前記レリーフの少なくとも一部は、前記底面の前記ヒールエンド部の後方に配置されるインソール。
【請求項9】
請求項1に記載のインソールにおいて、
前記周辺側壁の少なくとも一部は、アーチサポートを提供し、前記レリーフは、前記アーチサポートを提供する前記周辺側壁の少なくとも一部に配置されるインソール。
【請求項10】
請求項1に記載のインソールにおいて、
さらに、前記周辺側壁にある第2レリーフを備え、前記レリーフと前記第2レリーフは、前記レリーフと前記第2レリーフとの間に配置されたタブを規定し、前記タブの少なくとも一部は、前記底面に対して移動可能であるインソール。
【請求項11】
請求項1に記載のインソールにおいて、
前記底面は、ヒールキャップの底面を含み、前記周辺側壁は、前記ヒールキャップの周辺側壁を含むインソール。
【請求項12】
請求項1に記載のインソールにおいて、
さらに、インソールパッドを備え、前記底面は、ヒールキャップの底面を含み、前記周辺側壁は、前記ヒールキャップの周辺側壁を含み、前記インソールパッドは、前記ヒールキャップの少なくとも一部を受け入れるように配置、サイズ、寸法が決められる凹部を備えるインソール。
【請求項13】
請求項1に記載のインソールにおいて、
さらに、インソールパッドを備え、前記底面は、ヒールキャップの底面を含み、前記周辺側壁は、前記ヒールキャップの周辺側壁を含み、前記インソールパッドは、前記レリーフを少なくとも部分的に満たすプラグを備えるインソール。
【請求項14】
請求項1に記載のインソールにおいて、前記レリーフは、丸みを帯びた端部を備えるインソール。
【請求項15】
請求項1に記載のインソールにおいて、前記レリーフは、レリーフカットを含むインソール。
【請求項16】
請求項1に記載のインソールにおいて、さらに、
インソールパッドと、
前記インソールパッドに結合されるヒールキャップであって、前記インソールパッドよりも剛性が高く、前記底面、前記周辺側壁、前記レリーフを含むヒールキャップと、を備えるインソール。
【請求項17】
請求項1に記載のインソールにおいて、さらに、
前記底面、前記周辺側壁、前記レリーフを含むヒールキャップと、
前記ヒールキャップに結合されるインソールパッドであって、前記ヒールキャップよりも剛性が低く、前記ヒールキャップの前記レリーフに受け入れられるように配置、サイズ、寸法が決められるレリーフプラグを備えるインソールパッドと、を備えるインソール。
【請求項18】
履物用のインソールのセットであって、
縁を備える第1底面と、前記第1底面の縁から上方に延びる第1周辺側壁と、前記第1周辺側壁の第1位置の第1レリーフと、を備える第1サイズの第1インソールと、
縁を備える第2底面と、前記第2底面の前記縁から上方に延び前記第1周辺側壁よりも剛性が低い第2周辺側壁と、前記第2周辺側壁の第2位置であって前記第1位置に対応する第2位置の第2レリーフであって、前記第1レリーフより小さい第2レリーフと、を備える前記第1サイズの第2インソールと、
を備えるインソールのセット。
【請求項19】
請求項18に記載のインソールのセットにおいて、
前記第1周辺側壁は、前記第1材料を含み、前記第2周辺側壁は、前記第1材料よりも剛性が低い第2材料を含むインソールのセット。
【請求項20】
請求項18に記載のインソールのセットにおいて、
前記第1底面は、トウエンド部と、前記第1底面の前記トウエンド部の後方に配置されるヒールエンド部とを備え、前記第1レリーフの少なくとも一部は、前記第1底面の前記ヒールエンド部の後方に配置され、
前記第2底面は、トウエンド部と、前記第2底面の前記トウエンド部の後方に配置されるヒールエンド部とを備え、前記第2レリーフの少なくとも一部は、前記第2底面の前記ヒールエンド部の後方に配置されるインソールのセット。
【請求項21】
請求項18に記載のインソールのセットにおいて、
前記第1周辺側壁の少なくとも一部は、第1アーチサポートを提供し、
前記第1レリーフは、前記第1アーチサポートを提供する前記第1周辺側壁の少なくとも一部に配置され、
前記第2周辺側壁の少なくとも一部は、第2アーチサポートを提供し、
前記第2レリーフは、前記第2アーチサポートを提供する前記第2周辺側壁の少なくとも一部に配置されるインソールのセット。
【請求項22】
請求項18に記載のインソールのセットにおいて、
前記第1レリーフは、第1レリーフカットを含み、前記第2レリーフは、第2レリーフカットを含むインソールのセット。
【請求項23】
履物用のインソールであって、
インソールパッドと、
前記インソールパッドに結合されるヒールキャップであって、縁を備える底面と、前記底面の前記縁から上方に延びる周辺側壁と、前記周辺側壁にあるレリーフと、を備えるヒールキャップと、
を備えるインソール。
【請求項24】
請求項23に記載のインソールにおいて、
前記レリーフは、第1レリーフであり、前記ヒールキャップは、前記周辺側壁に第2レリーフを備えるインソール。
【請求項25】
請求項23に記載のインソールにおいて、
前記ヒールキャップは、ヒールサポート部とアーチサポート部を備え、前記レリーフは、第1レリーフであり、前記ヒールキャップは、前記周辺側壁に第2レリーフを備え、
前記第1レリーフは、前記ヒールサポート部に位置し、前記第2レリーフは、前記アーチサポート部に位置するインソール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、インソール、より具体的には、しかし排他的にではなく、可変触覚フィードバックを提供するインソールに関連する。
【背景技術】
【0002】
所与の製造業者からの所与のモデルの典型的なインソールは、各着用者に対して同一となる所定の剛性を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
インソールの剛性、振動、またはその他の運動感覚や触覚に対する高い感度のような高い触覚感度を一部の着用者は有する。構造化されたインソールは、敏感な着用者にとって振動や剛性が過剰となる可能性がある。中敷きは、構造化されておらず、敏感な着用者に触覚フィードバックを提供せず、構造化されたインソールよりもサポートも少ない。したがって、改良されたインソールであって、サポートを提供し、また、着用者に提供される触覚フィードバックを軽減するインソールの必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の非限定的かつ非網羅的な実施形態は、以下の図を参照して説明される。図において、同様の参照番号は、特に明記しない限り、様々な図全体にわたって同様の部分を指す。説明された革新をよりよく理解するために、添付の図面と併せて読まれるべき好ましい実施形態の以下の詳細な説明が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】好ましいインソールペアの斜視底面図である。
【
図2】
図1のインソールペアにおけるインソールの部分の分解斜視底面図である。
【
図3】
図1のインソールペアにおけるインソールの一部の底面斜視図である。
【
図5】
図4のインソールペアのインソールの底面図である。
【0006】
以下は、本発明のいくつかの態様の基本的な理解を提供するために、本発明の例示的な実施形態を簡単に説明する。この簡単な説明は、広範な概要を意図したものでは無い。キーや重要な要素を特定したり、範囲を明確にしたり狭めたりすることを目的としたものではない。その目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして、いくつかの概念を簡略化された形式で提示することだけである。
【0007】
簡単に言えば、様々な実施形態は、履物用のインソールを対象とする。インソールは、好ましくは、底面、周辺側壁(peripheral wall)、およびレリーフを含む。底面は、縁(perimeter)を備え、周辺側壁は、好ましくは底面の縁から上方に延びる。好ましくは、レリーフは、周辺側壁に配置される。
【0008】
好ましくは、インソールは、トウエンド部(toe-end portion)およびヒールエンド部(heel-end portion)を備える。いくつかの例では、インソールは、トウエンド部からヒールエンド部まで延びる長手方向軸を有する。好ましくは、レリーフは、インソールの長手方向軸から0~45°のオフセット角度で配向された長手方向軸を有する。
【0009】
好ましくは、周辺側壁は、外縁(outer perimeter)を備える。いくつかの例では、レリーフは、周辺側壁の外縁の点に向かって延びる長手方向軸を有する。好ましくは、周辺側壁は、周辺側壁の外縁の点で接線を有する。いくつかの例では、レリーフの長手方向軸は、周辺側壁の外縁の点の接線から80~90°のオフセット角度で配向される。いくつかの例では、レリーフは、周辺側壁の外縁まで延びる。
【0010】
好ましくは、レリーフは、周辺側壁から底面まで延びる。
【0011】
好ましくは、底面は穴を備え、その穴は、ヒールパッドを受け入れるように、配置、サイズ、寸法が決められる。いくつかの例では、レリーフは穴まで延びる。
【0012】
好ましくは、インソールは、第2レリーフを含む。いくつかの例では、レリーフと第2レリーフは、穴の互いに反対側に配置される。
【0013】
好ましくは、底面は、トウエンド部と、トウエンド部の後方に配置されるヒールエンド部とを備える。いくつかの例では、レリーフの少なくとも一部は、底面のヒールエンド部の後方に配置される。
【0014】
好ましくは、周辺側壁の少なくとも一部は、アーチサポートを提供する。いくつかの例では、レリーフは、アーチサポートを提供する周辺側壁の少なくとも一部に配置される。
【0015】
好ましくは、インソールは、周辺側壁にある第2レリーフを備える。いくつかの例では、レリーフと第2レリーフは、レリーフと第2レリーフの間に配置されるタブを規定する。好ましくは、タブの少なくとも一部は、底面に対して移動可能である。
【0016】
好ましくは、底面は、ヒールキャップの底面を含む。いくつかの例では、周辺側壁は、ヒールキャップの周辺側壁を含む。
【0017】
好ましくは、インソールは、インソールパッドを含む。いくつかの例では、底面はヒールキャップの底面を含む。好ましくは、周辺側壁は、ヒールキャップの周辺側壁を含む。いくつかの例では、インソールパッドは、凹部を備え、凹部は、ヒールキャップの少なくとも一部を受け入れるように配置、サイズ、寸法が決められる。
【0018】
好ましくは、インソールは、インソールパッドを含む。いくつかの例では、底面は、ヒールキャップの底面を含む。好ましくは、周辺側壁は、ヒールキャップの周辺側壁を含む。いくつかの例では、インソールパッドは、プラグを備え、プラグは、少なくとも部分的にレリーフを埋める。
【0019】
好ましくは、レリーフは、丸みを帯びた端部を備える。いくつかの例では、レリーフは、レリーフカットを含む。
【0020】
好ましくは、インソールは、インソールパッドと、インソールパッドに結合するヒールキャップとを含む。いくつかの例では、ヒールキャップは、インソールパッドよりも剛性がある。好ましくは、ヒールキャップは、底面、周辺側壁、およびレリーフを含む。いくつかの例では、インソールキャップは、レリーフプラグを備え、レリーフプラグは、ヒールキャップのレリーフに受け入れられるように配置、サイズ、寸法が決められる。
【0021】
また、簡単に述べると、様々な実施形態は、履物用のインソールのセットを対象とする。好ましくは、インソールのセットは、第1サイズの第1インソール、および第1サイズの第2インソールを含む。第1インソールは、好ましくは、第1底面、第1周辺側壁、および第1レリーフを含む。第1底面は縁を備え、第1周辺側壁は、好ましくは、第1底面の縁から上方に延びる。好ましくは、第1レリーフは、第1周辺側壁に配置される。第2インソールは、好ましくは、第2底面、第2周辺側壁、および第2レリーフを含む。第2底面は縁を備え、第2周辺側壁は、好ましくは、第2底面の縁から上方に延びる。好ましくは、第2レリーフは、第2周辺側壁に配置される。第2周辺側壁は、好ましくは、第1側壁よりも剛性が低い。好ましくは、第2レリーフは第1レリーフよりも小さい。
【0022】
好ましくは、第1周辺側壁は、第1材料を含む。いくつかの例では、第2周辺側壁は、第1材料よりも剛性が低い第2材料を含む。
【0023】
好ましくは、第1底面は、トウエンド部と、第1底面のトウエンド部の後方に配置されるヒールエンド部とを備える。いくつかの例では、第1レリーフの少なくとも一部は、第1底面のヒールエンド部の後方に配置される。いくつかの例では、第2レリーフの少なくとも一部は、第2底面のヒールエンド部の後方に配置される。
【0024】
好ましくは、第1周辺側壁の少なくとも一部は、第1アーチサポートを提供する。いくつかの例では、第1レリーフは、第1アーチサポートを提供する第1周辺側壁の少なくとも一部に配置される。好ましくは、第2周辺側壁の少なくとも一部は、第2アーチサポートを提供する。いくつかの例では、第2レリーフは、第2アーチサポ-トを提供する第2周辺側壁の少なくとも一部に配置される。
【0025】
好ましくは、第1レリーフは、第1レリーフカットを含む。いくつかの例では、第2レリーフは第2レリーフカットを含む。
【0026】
また、簡単に述べると、様々な実施形態は、履物用のインソールを対象とする。好ましくは、インソールは、インソールパッドおよびヒールキャップを含む。ヒールキャップは、インソールパッドに結合する。いくつかの例では、ヒールキャップは、縁を備える底面、底面の縁から上方に延びる周辺側壁、および周辺側壁にあるレリーフを備える。
【0027】
好ましくは、レリーフは第1レリーフであり、いくつかの例では、ヒールキャップは、周辺側壁に第2レリーフを備える。いくつかの例では、ヒールキャップは、ヒールサポート部を備え、第1レリーフは、好ましくはヒールサポート部に配置される。好ましくは、ヒールキャップは、アーチサポート部を備える、いくつかの例では、第2レリーフは、アーチサポート部に配置される。
【発明を実施するための形態】
【0028】
様々な実施形態は、添付図面を参照して以下でより十分に記載されており、添付図面は、本明細書の一部を形成し、例示として、本発明を実施することができる特定の例示的な実施形態を示す。しかしながら、実施形態は、多くの異なる形態で具体化でき、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が完璧かつ完全であり、実施形態の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。とりわけ、様々な実施形態は、方法、システム、または装置であり得る。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。
【0029】
本明細書で使用される場合、用語「または」は、接続された用語の1つまたは複数が使用され得ることを示すための文法的接続詞を指す。例えば、「1つ以上のA、B、またはC」という用語は、以下のそれぞれを個別に指すために使用される。i)1つ以上のAs、ii)1つ以上のBs、iii)1つ以上のCs、iv) 1つ以上のAsと1つ以上のBs、v)1つ以上のAsと1つ以上のCs、vi)1つ以上のBsと1つ以上のCs、vii)1つ以上のAs、1つ以上のBs、および1つ以上のCs。「に基づく」という用語は排他的ではなく、文脈で明確に別段の指示がない限り、記載されていない追加の要因に基づくことを可能にする。さらに、「a」、「an」、および「the」の意味は、複数形の参照を含む。複数形の参照は、文脈で明確に指示されていない限り、単数形も開示することを目的とする。「in」の意味は、「in」と「on」を含む。また、「時」および「応答して」の使用は、関連する結果のアクションが即時または特定の期間内に発生する必要があることを意味するものではない。代わりに、文脈で明確に別段の指示がない限り、それらは、1つ以上の条件が満たされていることに応答して発生または実行される可能性のあるアクションを示すために本明細書で使用される。
【0030】
図1は、インソールペア100の斜視底面図である。インソールペア100は、右インソール102aおよび左インソール102bを含む。インソール102a、102bは、トウエンド部104a、104bおよびヒールエンド部106a、106bを備える。好ましくは、インソールパッド108a、108bは、ヒールエンド部106a、106bからトウエンド部104a、104bまで延びる。ヒールキャップ110a、110bは、インソールパッド108a、108bに結合する。キャップ110a、110bは、好ましくはインソールパッド108a、108bに接着剤で貼り付けられる。
【0031】
以下でさらに詳細に記載するように、インソールパッド108a、108bは、好ましくは、独立気泡発泡体などの弾性軟質材料で作られ、ヒールキャップ110a、110bは、プラスチック、繊維強化プラスチック、または他の複合材料などのより剛性の高い材料で作られる。したがって、ヒールキャップは、足、特にヒールと土踏まずの領域に構造的なサポートを提供する。ヒールキャップ110a、110bは、ヒールキャップ110a、110bの1つ以上の周辺側壁において、好ましくは1つ以上の内側レリーフ112a、112b、外側レリーフ114a、114b、またはヒールレリーフ116a、116bを備える。
【0032】
レリーフは、ヒールキャップ110a、110bの1つ以上の周辺側壁に1つ以上のタブを規定する。好ましくは、タブは、着用者が歩くときなどの通常の使用において、ヒールキャップの底面に対して移動可能である。ヒールレリーフ116a、116bなどの1つ以上のレリーフまたはタブは、ヒールキャップ110a、110bの周辺側壁からヒールキャップ110a、110bの底面まで延びることができる。内側レリーフ112a、112bまたは外側レリーフ114a、114bなどの1つ以上のレリーフまたはタブは、ヒールキャップ110a、110bの周辺側壁にのみ配置でき、ヒールキャップ110aの底面までは延びることができない。
【0033】
図1に示すように、内側レリーフ112a、112bは、1つ以上の内側タブ118a、118bを規定し(ヒールキャップ110a、110bの周辺側壁において、内側レリーフ112a、112bの間、または最も前方の内側レリーフとヒールキャップ110a、110bの前縁の間に配置される部分)、外側レリーフ114a、114bは、1つ以上の外側タブ120a、120bを規定し(ヒールキャップ110a、110bの周辺側壁において、外側レリーフ114a、114bの間、または最も前方の外側レリーフとヒールキャップ110a、110bの前縁の間に配置される部分)、ヒールレリーフ116a、116bは、ヒールタブ122a、122bを規定する(ヒールキャップ110a、110bの周辺側壁において、最も後方の内側または外側レリーフの間、または2つ以上のヒールレリーフの間、または最も後方の内側または外側レリーフとヒールレリーフ116a、116bの間に配置された部分)。
【0034】
レリーフは、タブが互いに対して、またはヒールキャップ110a、110bの底面に対して移動するのを容易にし、それは、レリーフが存在せずにタブが単一の一体構造として互い連結される場合よりも大きな自由度を伴っている。したがって、インソール102a、102bは、中敷きよりも優れたサポートを提供し、レリーフのないインソールよりも大きな減衰(振動の低減)および触覚フィードバックの低減を促進または提供しながら、それによって着用者が経験する快適さを高める。同じ効果は、以下に説明するように、レリーフが残りの側壁材料よりも、より薄い材料、または異なるより柔らかい材料で提供される代替の実施形態で達成されえる。
【0035】
好ましくは、ヒールキャップ110a、110bは、ヒールキャップ110a、110bのヒールエンド部に配置されるヒールパッド124a、124bを備える。インソールパッド108a、108bは、好ましくは、フォアフットパッド126a、126bを備え、それは、着用者の足の母指球に対応するインソールパッド108a、108bの領域に配置される。
図1に示されるように、レリーフ112a、112b、114a、114b、116a、116bのそれぞれは、ヒールキャップ110a、110bの縁まで延びて開放されており、ヒールレリーフ116a、116bは、ヒールパッド124a、124bの縁まで延びて開放される。
【0036】
代替的または追加的に、1つ以上のレリーフがヒールキャップ110a、110bの他の部分よりも柔軟、または大きな減衰を有するように促進するために、1つ以上のレリーフは、ヒールキャップ110a、110bの他の部分とは、異なる材料、構造(例えば、メッシュまたはハニカム構造)、または厚さ(例えば、ヒールキャップ110a、110bの隣接部分の厚さの50%)を含み得る。いくつかの例では、タブ118a、118b、120a、120b、122a、122bのうちの1つ以上は、ヒールキャップ110a、110bの残りの部分とは異なる材料を含み得、該材料は、より柔軟な材料、またはより大きな減衰を提供する材料などである。
【0037】
図2は、ヒールキャップ110a、ヒールパッド124a、フォアフットパッド126aを含む、インソール102aの部分200の分解斜視底面図である。
図2に示されるように、ヒールキャップ110aは、ヒールパッド124aを受け入れるようにサイズおよび寸法が決められる穴202を備える。好ましくは、穴202は、ヒールパッド124aの受け入れを、ヒールパッド124aの底面がヒールキャップ110aの底面より僅かに突出するか、またはそれと同一平面となるようにヒールキャップ110aを受け入れるのを容易にする深さを有する。
図2では、穴202は、ヒールキャップ110aを完全に通って延びる。他の例では、穴202は、ヒールキャップ110aを部分的にのみ通って延びる。
【0038】
好ましくは、ヒールキャップ110aは、ヒールキャップの底面の縁から外側に(例えば、リッジ204、206から外側に)配置されてヒールキャップ110aの部分として規定されるヒールキャップ110aの1つ以上の周辺側壁を伴って、リッジ204、206(ridges)などの1つ以上のリッジを有し、リッジ204、206は、ヒールキャップ110aの底面の縁を囲むように少なくとも部分的に延びる(ヒールキャップ110aの周辺側壁に囲まれるまたは少なくとも部分的に囲まれる、または、床に両足が平らについた状態で静止した立っている着用者に履かれているときに床に平行またはほぼ平行である、ヒールキャップ110aの部分)。ヒールキャップ110a、ヒールパッド124a、フォアフットパッド126aは、好ましくは、インソール102aの構造のミラーコピーである構造を備えるが、一部の着用者は、左右のインソールに異なる構造を好む場合がある。
【0039】
図3は、インソール102aのインソールパッド108aの底面斜視図である。インソールパッド108aは、好ましくは、ヒールキャップ110aを受け入れるようにサイズおよび寸法が決められる凹部領域302を備える。好ましくは、凹部領域302は、非凹面304に対する深さを備え、該深さは、ヒールキャップ110aの受け入れを容易にし、ヒールキャップ110aの底面またはヒールキャップ110aの周辺側壁の外面は、インソールパッド108aの非凹面304と同一平面である(
図1を参照)。
【0040】
図3に示されるように、非凹面304は、インソールパッド104aの底面および周辺側壁の一部を含む。インソールパッド108aは、好ましくは、フォアフットパッド126aを受け入れるようにサイズおよび寸法が決められる凹部領域306を備える。好ましくは、凹部領域306は、非凹面304に対する深さを備え、該深さは、フォアフットパッド126aの受け入れを容易にし、フォアフットパッド126aの底面は、インソールパッド108aの非凹面304と同一平面である(
図1を参照)。
【0041】
いくつかの例では、凹部領域に隣接する非凹面304の縁に沿う位置のインソールパッド108aの厚さから、非凹面304の縁に沿う位置に隣接する凹部領域の縁に沿う位置のインソールパッド108aの厚さを引いたものが、インソールパッド108aの凹部領域の深さとして規定される。
【0042】
好ましくは、インソールパッド108aは、1つ以上のレリーフプラグを備え、該レリーフプラグは、ヒールキャップ110a内の1つ以上のレリーフに受け入れられるように配置、サイズ、寸法が決められる。ヒールキャップ110aがインソールパッド108aに結合される場合、1つ以上のレリーフプラグは、1つ以上のレリーフを部分的または完全に満たすことができる。
図3に示されるように、インソールパッド108aは、1つ以上の内側レリーフプラグ308、外側レリーフプラグ310、またはヒールレリーフプラグ312を備える。
【0043】
インソールパッド108aは、好ましくは、リッジ314、316などの1つ以上のリッジを備え、リッジは、凹部領域302(インソールパッド104aの周辺側壁に囲まれるまたは少なくとも部分的に囲まれる、または、床に両足が平らについた状態で静止した立っている着用者に履かれているときに床に平行またはほぼ平行である、凹部領域302の部分)の底面の縁の周囲に少なくとも部分的に延び、インソールパッド108aの1つ以上の周辺側壁は、凹部領域302の底面の縁から外側に(例えば、リッジ314、316から外側に)配置されたインソールパッド108aの部分として規定される。好ましくは、リッジ314、316は、ヒールキャップ110aのリッジ204、206に受け入れられるように配置、サイズ、寸法が決められる。インソールパッド108bは、好ましくは、インソール102aの構造のミラーコピーである構造を備えるが、一部の着用者は、左右のインソールに異なる構造を好む場合がある。
【0044】
図4は、最も好ましいインソールペア400の底面図である。インソールペア400は、右インソール402aおよび左インソール402bを含む。インソール402a、402bは、トウエンド部404a、404bおよびヒールエンド部406a、406bを備える。好ましくは、インソールパッド408a、408bは、ヒールエンド部406a、406bからトウエンド部404a、404bまで延びる。ヒールキャップ410a、410bは、インソールパッド408a、408bに結合する。ヒールキャップ410a、410bは、好ましくは、ヒールキャップ410a、410bの1つ以上の周辺側壁に1つ以上の内側レリーフ412a~412f、外側レリーフ414a~414d、またはヒールレリーフ416a、416bを備える。レリーフは、ヒールキャップ410a、410bの1つ以上の周辺側壁に1つ以上のタブを規定する。
【0045】
図4に示されるように、内側レリーフ412a~412fは、1つ以上の内側タブ418a、418b(内側レリーフ412a~412fの間、または最も前方の内側レリーフとヒールキャップ410a、410bの前縁との間、に配置されたヒールキャップ410a、410bの周辺側壁の部分)を規定し、外側レリーフ414a~414dは、1つ以上の外側タブ420a、420b(外側レリーフ414a~414dの間、または最も前方の外側レリーフとヒールキャップ410a、410bの前縁との間、に配置されたヒールキャップ410a、410bの周辺側壁の部分)を規定し、ヒールレリーフ416a、416bは、ヒールタブ422a、422b(最も後方の内側または外側レリーフの間、2つ以上のヒールレリーフの間、または最も後方の内側または外側のレリーフと、ヒールレリーフ416a、416bと、の間、に配置されるヒールキャップ410a、410bの周辺側壁の部分)を規定する。レリーフは、タブが互いにまたはヒールキャップ410a、410bの底面に対して移動するのを容易にし、レリーフがなく一単位の構造としてタブが互いに接続される場合よりも大きな自由度を有する。したがって、インソール402a、402bは、レリーフのないインソールよりも大きな減衰(振動の低減)および触覚フィードバックの低減を容易にしながら、中敷きよりも優れたサポートを提供し、それによって着用者が感じる快適さを高める。
【0046】
好ましくは、ヒールキャップ410a、410bは、ヒールキャップ410a、410bのヒールエンド部に配置されるヒールパッド424a、424bを備える。インソールパッド408a、408bは、好ましくは、着用者の足の母指球に対応するインソールパッド408a、408bの領域に配置されるフォアフットパッド426a、426bを備える。
図4に示すように、レリーフ412b、412c、412e、412f、414b、414d、416a、416bのそれぞれは、ヒールキャップ410a、410bの縁まで延びており該縁で開放され、ヒールレリーフ416a、416bは、ヒールパッド424a、424bの縁まで延びて該縁で開放される。
【0047】
図4にも示されるように、レリーフ412b、412c、412e、412f、414b、414d、416a、416bはそれぞれレリーフカットである。レリーフ412a、412d、414a、414cは、ヒールキャップ410a、410bの縁から離れて配置される。レリーフ412a、412d、414a、414cは、好ましくは、ヒールキャップ410a、410bの残りの部分とは異なる材料、構造(例えば、メッシュまたはハニカム構造)、または厚さを含み、これは、レリーフ412a、412d、414a、414cの1つ以上が、ヒールキャップ410a、410bの残りの部分よりもより柔軟か、またはより高度の減衰を有することを容易にするためである。
【0048】
代替的または追加的に、レリーフ412a、412d、414a、414cの1つ以上は、ヒールキャップ410a、410bの縁から離れたレリーフカットであってもよい。いくつかの例では、タブ118a、118b、120a、120b、122a、122b(レリーフ間の部分)の1つ以上は、ヒールキャップ410a、410bの残りの部分とは異なる材料、より柔軟な材料、またはより高度な減衰を提供する材料等のような材料、を含んでもよい。
【0049】
好ましくは、インソール402a、402bは、
図2、3に関連してインソール102a、102bに関して記載されるような構造および特徴を備える。例えば、インソール402a、402bは、好ましくは、1つ以上の深さ、リッジ、レリーフプラグ、または
図2、3に関連して記載されるような他の構造または特徴を備える。別の例として、インソールパッド408aは、好ましくは、1つ以上のレリーフプラグ(不図示)を備え、該レリーフプラグは、インソールパッド408a、408bの非凹面から離れて配置され、1つ以上のレリーフ412a、412d、414a、414c内へ下向きまたは外向きに延びる。
【0050】
図5は、インソール402aの底面図である。各インソールパッドは、長手方向軸502などの長手方向軸を備え、長手方向軸は、インソールパッドの最も後方の部分からインソールの最も前方の部分まで延びる。インソールパッド108bおよびヒールキャップ410bは、好ましくは、インソール402aのそれらのミラーコピーである構造を有するが、一部の着用者は、左右のインソールに異なる構造を好む場合がある。
【0051】
図6は、
図5の円600内のインソール402aの部分の底面図である。内側レリーフ412bは、長手方向軸602と、長手方向軸602に沿う各位置で長手方向軸602に垂直な外側軸604とを有する。内側レリーフ412bの長さは、長手方向軸602に沿って測定され、内側レリーフ412bの幅は、外側軸604に沿って測定される。
図1~8に示されるように、レリーフは、直線状であり、それらの長さに沿って一定またはほぼ一定の幅(丸みを帯びた端部以外の部分の幅)を有する。他の例では、1つ以上のレリーフは、それらの長さに沿う1つ以上の曲線、またはそれらの長さに沿って変化する幅を有してもよい。
【0052】
図6は、長手方向軸602の対応する終点でヒールキャップ410aの縁608に接する接線606と、長手方向軸602の延長部614が通る対応する点でリッジ612の外側の縁に接する接線610と、を示す。
図6に示されるように、レリーフ412bの長手方向軸602は、接線606に対してオフセット角度616で、接線610に対してオフセット角度618で、インソールパッド408aの長手方向軸502に対してオフセット角度620で配向される。
【0053】
図7は、
図5の円700内のインソール402aの部分の等角底面図である。内側レリーフ412a’は、長手方向軸702と、長手方向軸702に沿う各位置で長手方向軸702に垂直な外側軸704と、を有する。内側レリーフ412a’の長さは、長手方向軸702に沿って測定され、内側レリーフ412a’の幅は、外側軸704に沿って測定される。
【0054】
図7は、長手方向軸702の延長部706とヒールキャップ410aの縁608との交点でのヒールキャップ410aの縁608の接線は、その交点で縁608と一致することを示す。長手方向軸702の延長部708とリッジ612の縁との交点でのリッジ612の外側の縁の接線は、その交点におけるリッジ612の外側の縁と一致する。
【0055】
図7に示されるように、レリーフ412a'の長手方向軸702は、ヒールキャップ410aの縁608であって延長部706と交差する縁608に対してオフセット角度710で、リッジ612の外側の縁であって延長部708と交差する縁に対してオフセット角度712で、インソールパッド408aの長手方向軸502に対してオフセット角度714で、配向される。
【0056】
図8は、
図5の円800内のインソール402aの部分の底面図である。ヒールレリーフ416aは、長手方向軸802と、長手方向軸802に沿った各位置で長手方向軸802に垂直な横軸804と、を有する。ヒールレリーフ416aの長さは、長手方向軸802に沿って測定され、ヒールレリーフ416aの幅は、横軸804に沿って測定される。
【0057】
図8は、長手方向軸802の対応する終点でヒールキャップ410aの縁608に接する接線806と、リッジ612の外側の縁に、または長手方向軸802の対応する端部でインソールパッド408aのリッジ812の外側の縁に接する接線808と、を示す。
図8に示されるように、レリーフ416aの長手方向軸802は、接線806に対してオフセット角度814で、接線808に対してオフセット角度816で配向され、長手方向軸802は、着用者の足の正中線に対して、平均的な着用者の足の正中線に対して、またはインソールパッド408aの長手方向軸502またはヒールキャップ410aの長手方向軸(
図9の線904)などのインソール402aの長手方向軸に対してオフセット角度818で配向される。
【0058】
オフセット角818は、好ましくは、着用者の距骨下関節(例えば、オフセット角度818は、0、5、10、15、20、25、30、35、40、45度未満またはそれを超える内側変位を有し得る)の中外関節軸の向きの角度、または平均的な着用者の距骨下関節の内外関節軸の向きの平均角度に基づいており(例えば、オフセット角度818は、16°の内側変位を有し得る)、これは、好ましくは、特定の着用者または平均的な着用者の歩行サイクルのヒール接触段階において、特定の着用者または平均的な着用者の内外軸線の周りの自然な関節デカップリングを強化する。
【0059】
好ましくは、ヒールレリーフは、ヒールパッドを受け入れる穴にまで延びて、ヒールレリーフによって提供されるヒールパッドの柔軟性を拡大しやすくし、これは、内反膝の着用者など、横方向の負荷が増大する着用者にとって特に有益である。ヒールパッドを受け入れる穴がない例では、ヒールレリーフは、ヒールキャップの縁からさらに内側に伸びて、同じまたは同様の利点を提供してもよい。
【0060】
図1、2、4、5に示されるように、各レリーフは、1つ以上のオフセット角度616~620、710~714、814~818に対応する1つ以上のオフセット角度を有する。1つ以上のオフセット角度は、好ましくは、0、15、30、45、60、75、90、またはそれ以上またはそれ以下の角度の範囲内にある。好ましくは、1つ以上のレリーフのオフセット角度は、外縁が1つ以上のレリーフの長手方向軸と交差するヒールキャップの縁の接線に垂直に、1つ以上のレリーフの長手方向軸を方向づける。1つ以上のレリーフのオフセット角度を変更すると、1つ以上の対応するタブが力を受けたときに移動しやすくなる方向が調整される。
【0061】
レリーフまたはタブの長さまたは幅を大きくすると、レリーフまたはタブに関連付けられる領域のインソールの剛性が低下し、レリーフまたはタブの長さまたは幅を小さくすると、レリーフまたはタブに関連付けられる領域のインソールの剛性が高くなる。着用者の要望または感度に基づいてレリーフまたはタブの数または位置を選択することで、インソール102a、102bの異なる領域で剛性を増加または減少させることもできる。例えば、ヒールキャップ110a、110b、410a、410bは、ヒールキャップ110a、110bのアーチサポート領域に配置される1つ以上のレリーフの少なくとも内側端部を備えた、内側レリーフ412b、412eなどの、1つ以上の内側レリーフを好ましくは備える。いくつかの例では、レリーフの開放端の接線は、ヒールキャップ410aの縁608におけるレリーフ412bの角部などの、レリーフの開放端の対向する点、の間に延びる直線に測定目的で置き換えることができる。ヒールキャップ110a、110b、410a、410bの各レリーフは、機械的レリーフである。
【0062】
図9は、インソール402aの底面図である。ヒールキャップ410aは、ヒールキャップ410aの前部内側角部から前部外側角部まで延びる最大幅902と、最大長904と、前部内側角部からヒールキャップ410aの最後部まで延びる長さ906と、前部外側角部からヒールキャップ410aの最後部まで延びる長さ908とを有する。レリーフの位置は、幅902または長さ904~908のように、寸法、またはヒールキャップの特徴、またはインソールの他の要素に関連して記載できる。
【0063】
ヒールキャップ410aの前部内側角部から内側レリーフ412bの前部内側角部までの距離910は、好ましくは、幅904の35、30、25、20、またはそれ以下のパーセントであり、または1つ以上の長さ904~908の20、15、10、5、または1以下のパーセントである。ヒールキャップ410aの前部内側角部から内側レリーフ412cの前部内側角部までの距離912は、好ましくは、幅904の180、175、170、165、160、またはそれ以下のパーセントであり、1つ以上の長さ904~908の90、85、80、75、70、またはそれ以下のパーセントである。
【0064】
ヒールキャップ410aの最後部点からヒールレリーフ416aの最も近い後部角部(例えば、後部内側角部)までの距離914は、好ましくは、幅902または1つ以上の長さ904~908の20、15、10、5、またはそれ以下のパーセントである。ヒールキャップ410aの前部外側角部から外側レリーフ414bの前部外側角部までの距離916は、好ましくは、幅902の160、155、150、145、140、またはそれ以下のパーセントであり、または1つ以上の長さ904~908の80、75、70、65、60、またはそれ以下のパーセントである。2つ以上のレリーフの最も近い2つの部分の間の距離918は、好ましくは、幅902の30、25、20、15、10、またはそれ以下のパーセントであり、または1つ以上の長さ904~908の20、15、10、5、またはそれ以下のパーセントである。
【0065】
内側レリーフ412bの長さは、好ましくは、幅902の60、55、50、45、40またはそれ以下のパーセントであり、または1つ以上の長さ904~908の35、30、25、20、15、またはそれ以下のパーセントである。内側レリーフ412cの長さは、好ましくは、幅902の25、20、15、10、またはそれ以下のパーセントであり、または1つ以上の長さ904~908の20、15、10、5、またはそれ以下のパーセントである。ヒールレリーフ416aの長さは、好ましくは、幅902の35、30、25、20、またはそれ以下のパーセントであり、または1つ以上の長さ904~908の25、20、15、10、またはそれ以下のパーセントである。外側レリーフ414bの長さは、好ましくは、幅902の25、20、15、10、またはそれ以下のパーセントであり、または1つ以上の長さ904~908の20、15、10、5、またはそれ以下のパーセントである。1つ以上のレリーフの1つ以上の部分の幅は、好ましくは、幅902または1つ以上の長さ904~908の20、15、10、5、またはそれ以下のパーセントである。
【0066】
いくつかの例では、ヒールキャップ110a、110b、410a、410bの1つ以上のレリーフは、1つ以上のレリーフ412b、412c、414b、416aに関して記載されるそれらの寸法の1つ以上に従って配置される。好ましくは、ヒールキャップ110a、110b、410a、410bの1つ以上のレリーフは、サイズ、配置(例えば、1つ以上の位置または向き)、寸法が、それらの寸法の1つ以上、または1つ以上のレリーフ412b、412c、414b、416aに関して記載される角度、に従って決定されてもよい。
図1~9は、縮尺通りに描かれる。1つ以上の他の寸法または特徴に対して示される寸法または角度は、示されるものと同値で実施されてもよいし、または示されるものよりも大きいまたは小さい値で実施されてもよい。
【0067】
ヒールキャップ110a、110b、410a、410bは、炭素、繊維強化プラスチック、独立気泡硬化エチレン酢酸ビニル(「EVA」)、熱可塑性ポリウレタン(「TPU」)、ポリプロピレン、炭素繊維または他の材料による強化ナイロンなどの1つ以上の材料を好ましくは含む。インソールパッド108a、108b、408a、408bは、好ましくは、独立気泡または連続気泡ポリウレタン(「PU」)または上層にPU層があるEVAベースなどの1つ以上の材料を好ましくは含む。ヒールパッド124a、124b、424a、424bおよびフォアフットパッド126a、126b、426a、426bは、同じまたは異なる材料を含んでもよく、材料の選択は、靴に固有であってもよい。例えば、パフォーマンスシューズでは、ヒールパッド124a、124b、424a、424bは、好ましくは減衰材料を含み、フォアフットパッド126a、126b、426a、426bは、好ましくは、ばね/低反発材料を含む。減衰または低反発の程度は、一緒にブレンドされるEVAまたはポリウレタンの比率に基づいて、好ましくは少なくとも部分的に制御される。フォアフッドパッドまたはインソールパッドなどのインソールの1つ以上の部分は、重量を減らすか、柔軟性または即時の圧縮性を高めるために、好ましくは孔が開けられる。ヒールパッドまたはインソールパッドの部分などのインソールの他の1つ以上の部分は、これらの部分の耐久性を高めるために、好ましくは孔が開けられていない。好ましくは、インソールの1つ以上の部分は斜角になっている。例えば、ヒールキャップは、ヒールキャップの長手方向軸に沿ってヒールキャップの後部から前部に向かって減少する厚さを有してもよい。
【0068】
好ましくは、ヒールキャップは、着用者の第1中足骨頭の後方で終端する(ヒールキャップのトウ端周囲の内側部分の曲率を参照)。第1中足骨指節関節の下にヒールキャップ材料がない(または第1中足骨指節関節の下にあるインソールパッド材料のみである)と、着用者の歩行サイクル中に第1中足骨頭が経験する背屈モーメントの減少が促進され、歩行サイクルの推進段階で第1中足骨頭関節の足底屈曲が容易になる。したがって、インソールは足へのストレスを軽減するのに役立つ。例えば、
図9は、ヒールキャップ410aの最も前方部分から延びる線920を示し、線920は、長手方向軸502に直交し、長手方向軸502の内側にあるヒールキャップ410aの前縁の前方の距離922に配置される。あるいは、線920は、長さ904に直交して配向され得る。
【0069】
距離922は、好ましくは、第1中足骨の長手方向軸(水平面に投影)に沿って、または線920からヒールキャップ410aの一部(例えば、ヒールキャップ410aの前縁とリッジ612の内縁との交点、ヒールキャップ410aの前縁とリッジ612の縁との交点、または長さ904の内側にあるヒールキャップ410aの底面の前縁の最も後方の部分)まで至る1つまたは複数の軸(例えば、長手方向軸502、長さ904)と平行に延びる経路に沿って測定される。距離922は、好ましくは、幅902の2.5、5、10、15、20またはそれ以上のパーセントであり、または長さ904~908の1つ以上である。
【0070】
中足骨頭切り欠きの幅は、好ましくは、中足骨頭切り欠きの最も外側の部分(例えば、ヒールキャップ410aの最も前方の部分、またはヒールキャップ410aの底面の前縁の中心点)からヒールキャップ410aの部分(例えば、ヒールキャップ410aの前縁とリッジ612の内縁との交点、ヒールキャップ410aの前縁とリッジ612の縁との交点、長さ904の内側にあるヒールキャップ410aの底面の前縁の最も後方の部分、またはヒールキャップ410aの前縁の最も内側の部分)まで、線920に沿って測定される。中足骨切り欠きの幅は、好ましくは、幅902の5、10、15、30、35、40、45、50、55、60、65またはそれ以上、または長さ904~908の1つ以上である。
【0071】
1つ以上のレリーフの数、位置、サイズ、または形状は、1つ以上のヒールキャップまたはインソールパッド内の材料の剛性(rigidity)または剛性(stiffness)に基づいて選択できる。より硬い(rigid)または硬い(stiff)材料が使用される場合、レリーフは、インソールによって着用者に提供される触覚フィードバックの増加を相殺するために、より大きくなることが好ましい。たとえば、ナイロン(約400,000の曲げ弾性率)は、通常、ポリプロピレン(約200,000の曲げ弾性率)またはEVA(約2,500の曲げ弾性率)よりも剛性がある。1つ以上のレリーフの数、位置、サイズ、または形状は、インソールを受け入れる履物に基づいて調整できる。たとえば、インソールをパフォーマンスシューズに挿入する予定の場合はレリーフを小さくし、インソールをカジュアルシューズに挿入する予定の場合はレリーフを大きくできる。
【0072】
ヒールキャップ110a、110b、410a、410bの周辺側壁は、インソール102a、102b、402a、402bの上面(不図示)の形状をカップ形状に維持し、着用者の足をカップ状にすることを容易にし、着用者の足に接触するインソールパッド108a、108b、408a、408bの表面積を増加させて、着用者の足へのストレスを減少させる。着用者による歩行運動を容易にするために垂直/長手方向のヒールキャップの柔軟性を改善する、ヒールキャップの前縁に沿うレリーフカット、とは対照的に、ヒールキャップ110a、110b、410a、410bの周辺側壁に沿うレリーフは、インソール102a、102b、402a、402bによって着用者に提供されるサポートに影響を与えながら、インソール102a、102b、402a、402bの周辺側壁によって着用者の足の周辺部分に提供される触覚フィードバックを軽減する。
【0073】
ヒールキャップ110a、110b、410a、410bは、インソール102a、102b、402a、402bの分解収容を可能にしながら、インソール102a、102b、402a、402bの上面(不図示)の形状を維持する。したがって、インソール102a、102b、402a、402bは、歩行サイクルを通して着用者の足の非圧縮形状を提供および保持しながら、着用者の足の自然な動きを増加させる。
【0074】
インソールは、下肢の運動学、運動学、筋電図(EMG)の筋肉活動を変化させる可能性があり、各個人が特定のインソールに異なる反応を示す可能性がある。インソールに関して人々が快適と感じるものの違いは、インソールの形状または材料の違いに関連する可能性があり、各人の人体測定、神経機械、および感覚の要因に関連する可能性がある。インソールが着用者にとって快適である場合、インソールは着用者の好ましい動作経路を強化またはサポートする可能性がある(たとえば、着用者の骨、筋肉、靭帯、腱の構成が身体を自然に動かす傾向がある方法)。身体の好ましい動作経路をサポートすることで、振動が減少し、EMG筋活動が減少して、特定の運動タスク(ランニングなど)を実行できる場合がある。したがって、快適性を使用したインソールの評価は主観的な知覚と機能的な生体力学的変数の違いを反映するため、少なくともインソールを検討する際に快適性は重要である。本明細書に記載の概念は、着用者により高いレベルの快適さおよびサポートを提供するインソールの作製を容易にする。
【0075】
前述の例は、限定的または網羅的であると解釈されるべきではなく、むしろ、本発明の様々な実施形態のうちの少なくとも1つの実施例を示すための例示的な使用例である。したがって、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、多くの変更を行うことができる。例えば、インソール102a、102b、402a、402bのうちの1つ以上における各特徴は、102a、102b、402a、402bの1つ以上の他の特徴の1つ以上の対応する特徴と置き換えられるか、または組み合わせることができ、インソール102a、102b、402a、402bのうちの1つ以上の1つ以上の部分または特徴を省略してもよい。別の例として、上記で説明した各値は、範囲の一方の端にその値があり、範囲のもう一方の端に上記の他の値がある範囲を定義することが好ましい。一部の例では、対応する軸が水平面に投影されたときにオフセット角度の値が測定される場合がある。したがって、本発明の範囲は、実施例の開示によって限定されない。代わりに、本発明は、以下の特許請求の範囲を参照することによって完全に決定されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2021-08-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
履物用のインソールであって、
縁を備える底面と、
前記底面の前記縁から上方に延びる周辺側壁と、
前記周辺側壁にあるレリーフと、を備え
、
前記底面は、ヒールパッドを受け入れるように配置、サイズ、寸法が決められる穴を備え、前記レリーフは、前記穴まで延びるインソール。
【請求項2】
履物用のインソールであって、
縁を備える底面と、
前記底面の前記縁から上方に延びる周辺側壁と、
前記周辺側壁にあるレリーフと、を備え、
前記インソールは、トウエンド部
、ヒールエンド部
、アーチサポート部を備え、
前記インソールは、前記トウエンド部からヒールエンド部まで延びる長手方向軸を有し、
前記レリーフは、前記インソールの前記長手方向軸から0~45°のオフセット角度で
前記アーチサポート部において配向される
とともに前記ヒールエンド部に向かって内側に傾斜する長手方向軸
、を有するインソール。
【請求項3】
請求項1に記載のインソールにおいて、
前記周辺側壁は、外縁を備え、
前記レリーフは、前記周辺側壁の前記外縁の点に向かって延びる長手方向軸を有し、
前記周辺側壁は、前記周辺側壁の前記外縁の前記点で接線を有し、
前記レリーフの前記長手方向軸は、前記周辺側壁の前記外縁の前記点で前記接線から80~90°のオフセット角度で配向されるインソール。
【請求項4】
履物用のインソールであって、
縁を備える底面と、
前記底面の前記縁から上方に延びる周辺側壁と、
前記周辺側壁にあるレリーフと、を備え、
前記周辺側壁は、外縁を備え、
前記インソールは、ヒールサポート部を備え、
前記レリーフは、
前記ヒールサポート部に配置され、前記周辺側壁の前記外縁まで延びるインソール。
【請求項5】
請求項1に記載のインソールにおいて、
前記レリーフは、前記周辺側壁から前記底面まで延びるインソール。
【請求項6】
請求項1に記載のインソールにおいて、
さらに、第2レリーフを備え、前記底面は、ヒールパッドを受け入れるように配置、サイズ、寸法が決められる穴を備え、前記レリーフおよび前記第2レリーフは、互いに前記穴の反対側に配置されるインソール。
【請求項7】
請求項1に記載のインソールにおいて、
前記底面は、トウエンド部、および前記トウエンド部の後方に配置されるヒールエンド部とを備え、前記レリーフの少なくとも一部は、前記底面の前記ヒールエンド部の後方に配置されるインソール。
【請求項8】
請求項1に記載のインソールにおいて、
前記周辺側壁の少なくとも一部は、アーチサポートを提供し、
他のレリーフは、前記アーチサポートを提供する前記周辺側壁の少なくとも一部に配置されるインソール。
【請求項9】
請求項
4に記載のインソールにおいて、
さらに、前記周辺側壁
の前記ヒールサポート部にあ
り、
前記周辺側壁の前記外縁まで延びる第2レリーフを備え、前記レリーフと前記第2レリーフは、前記レリーフと前記第2レリーフとの間に配置されたタブを規定し、前記タブの少なくとも一部は、前記底面に対して移動可能であるインソール。
【請求項10】
請求項1に記載のインソールにおいて、
前記底面は、ヒールキャップの底面を含み、前記周辺側壁は、前記ヒールキャップの周辺側壁を含むインソール。
【請求項11】
請求項1に記載のインソールにおいて、
さらに、インソールパッドを備え、前記底面は、ヒールキャップの底面を含み、前記周辺側壁は、前記ヒールキャップの周辺側壁を含み、前記インソールパッドは、前記ヒールキャップの少なくとも一部を受け入れるように配置、サイズ、寸法が決められる凹部を備えるインソール。
【請求項12】
請求項1に記載のインソールにおいて、
さらに、インソールパッドを備え、前記底面は、ヒールキャップの底面を含み、前記周辺側壁は、前記ヒールキャップの周辺側壁を含み、前記インソールパッドは、前記レリーフを少なくとも部分的に満たすプラグを備えるインソール。
【請求項13】
請求項1に記載のインソールにおいて、
さらに、丸みを帯びた端部を備える
レリーフを備えるインソール。
【請求項14】
請求項1に記載のインソールにおいて、前記レリーフは、レリーフカットを含むインソール。
【請求項15】
請求項1に記載のインソールにおいて、さらに、
インソールパッドと、
前記インソールパッドに結合されるヒールキャップであって、前記インソールパッドよりも剛性が高く、前記底面、前記周辺側壁、前記レリーフを含むヒールキャップと、を備えるインソール。
【請求項16】
請求項1に記載のインソールにおいて、さらに、
前記底面、前記周辺側壁、前記レリーフを含むヒールキャップと、
前記ヒールキャップに結合されるインソールパッドであって、前記ヒールキャップよりも剛性が低く、前記ヒールキャップの前記レリーフに受け入れられるように配置、サイズ、寸法が決められるレリーフプラグを備えるインソールパッドと、を備えるインソール。
【請求項17】
履物用のインソールのセットであって、
縁を備える第1底面と、前記第1底面の縁から上方に延びる第1周辺側壁と、前記第1周辺側壁の第1位置の第1レリーフと、を備える第1サイズの第1インソールと、
縁を備える第2底面と、前記第2底面の前記縁から上方に延び前記第1周辺側壁よりも剛性が低い第2周辺側壁と、前記第2周辺側壁の第2位置であって前記第1位置に対応する第2位置の第2レリーフであって、前記第1レリーフより小さい第2レリーフと、を備える前記第1サイズの第2インソールと、
を備えるインソールのセット。
【請求項18】
請求項1
7に記載のインソールのセットにおいて、
前記第1周辺側壁は、前記第1材料を含み、前記第2周辺壁は、前記第1材料よりも剛性が低い第2材料を含むインソールのセット。
【請求項19】
請求項1
7に記載のインソールのセットにおいて、
前記第1底面は、トウエンド部と、前記第1底面の前記トウエンド部の後方に配置されるヒールエンド部とを備え、前記第1レリーフの少なくとも一部は、前記第1底面の前記ヒールエンド部の後方に配置され、
前記第2底面は、トウエンド部と、前記第2底面の前記トウエンド部の後方に配置されるヒールエンド部とを備え、前記第2レリーフの少なくとも一部は、前記第2底面の前記ヒールエンド部の後方に配置されるインソールのセット。
【請求項20】
請求項1
7に記載のインソールのセットにおいて、
前記第1周辺側壁の少なくとも一部は、第1アーチサポートを提供し、
前記第1レリーフは、前記第1アーチサポートを提供する前記第1周辺側壁の少なくとも一部に配置され、
前記第2周辺側壁の少なくとも一部は、第2アーチサポートを提供し、
前記第2レリーフは、前記第2アーチサポートを提供する前記第2周辺側壁の少なくとも一部に配置されるインソールのセット。
【請求項21】
請求項1
7に記載のインソールのセットにおいて、
前記第1レリーフは、第1レリーフカットを含み、前記第2レリーフは、第2レリーフカットを含むインソールのセット。
【国際調査報告】