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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-24
(54)【発明の名称】携帯ケース
(51)【国際特許分類】
   A45F 5/00 20060101AFI20220117BHJP
   A45F 3/02 20060101ALI20220117BHJP
   A45F 3/04 20060101ALI20220117BHJP
【FI】
A45F5/00
A45F3/02
A45F3/04
A45F3/02 420
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021524338
(86)(22)【出願日】2019-11-05
(85)【翻訳文提出日】2021-06-29
(86)【国際出願番号】 CA2019051575
(87)【国際公開番号】W WO2020093154
(87)【国際公開日】2020-05-14
(31)【優先権主張番号】62/756,069
(32)【優先日】2018-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521190428
【氏名又は名称】ベヴィス・ギア・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・ベヴィス
【テーマコード(参考)】
2E181
3B045
【Fターム(参考)】
2E181BB03
2E181BB05
2E181BD00
2E181BD01
3B045AA35
3B045CE07
3B045CE08
3B045CE10
3B045FC04
3B045GA02
3B045GA03
3B045GB04
3B045GC02
(57)【要約】
携帯ケースであって、頂部と、底部と、前部と、後部と、前記前部と前記後部との間で延在する側部と、を有するハウジングと、前記ハウジングの底部に沿って延在するガイド部材と、第一及び第二端部を有する携帯ストラップと、を備え、前記第一端部は前記ハウジングの頂部付近に接続し、前記第二端部は前記ガイド部材と嵌合し、前記携帯ストラップの前記第二端部は、前記携帯ケースが異なる形態の間で動くことを可能にするために、前記ガイド部材に沿って移動可能である携帯ケース。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯ケースであって、
頂部と、底部と、前部と、後部と、前記前部と前記後部との間で延在する側部と、を有するハウジングと、
前記ハウジングの底部に沿って延在するガイド部材と、
第一及び第二端部を有する携帯ストラップと、を備え、
前記第一端部は前記ハウジングの頂部付近に接続し、前記第二端部は前記ガイド部材と嵌合し、
前記携帯ストラップの前記第二端部は、当該携帯ケースが異なる形態の間で動くことを可能にするために、前記ガイド部材に沿って移動可能である携帯ケース。
【請求項2】
前記ガイド部材は、ループである請求項1に記載の携帯ケース。
【請求項3】
前記携帯ストラップの前記第二端部は、前記ガイド部材の前記ループと係合するループである請求項2に記載の携帯ケース。
【請求項4】
さらに、追加の携帯ストラップを含み、前記追加の携帯ストラップは、第一及び第二端部を有し、前記追加の携帯ストラップの前記第一端部は、前記ハウジングの頂部付近に接続し、前記第二端部は前記ハウジングの前記底部付近に接続する請求項1に記載の携帯ケース。
【請求項5】
前記追加の携帯ストラップは、前記追加の携帯ストラップが使用されないときに、前記携帯ケースの前記ハウジングに対して取り外し可能に固定されている請求項4に記載の携帯ケース。
【請求項6】
さらに、前記携帯ストラップの前記第二端部が前記ガイド部材に沿って動くことを制限する調整可能な停止コードを含む請求項1に記載の携帯ケース。
【請求項7】
さらに、前記ハウジングの周部のまわりに延在する一つ以上の補強フレームを含む請求項1に記載の携帯ケース。
【請求項8】
さらに、前記ハウジングの内部へのアクセスを可能にする蓋を含む請求項1に記載の携帯ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、携帯ケースに関し、特に、使用者が身に着けている間に前方から利用可能である携帯ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
マリックの名前で2008年1月8日に出願された米国特許第7316340号明細書は、バックパックを着用しながらショルダーストラップを再構成できるように変更されたバックパックを開示している。着用者は、バックパックを着用者の前に回して、バックパックを身に着けたままバックパックの中身にアクセスすることもできる。バックパックは、第一のプライマリショルダーストラップと第二のプライマリショルダーストラップとを含む。第一のプライマリショルダーストラップは2つのセグメントで構成される。上部セグメントの第1端部はバックパックの上部近くに接続され、下部セグメントの第1端部はバックパックの下部付近に接続されている。第1のプライマリショルダーストラップの第2の端部は、バックルによって互いに分離可能に接続されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、使用者が身に着けている間、前方から容易にアクセス可能である携帯ケースを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って、頂部と、底部と、前部と、後部と、を有するハウジングを備える携帯ケースが提供される。前記ハウジングの前記前方と前記後方との間で延在する側部が存在する。前記ハウジングの前記底部に沿って延在するガイド部材が存在する。前記携帯ケースはさらに、第一端部と第二端部とを有する携帯ストラップを備える。前記携帯ストラップの前記第一端部は前記ハウジングの前記頂部付近に接続し、前記携帯ストラップの前記第二端部は前記ガイド部材と嵌合する。前記携帯ケースの前記第二端部は、前記携帯ケースが異なる二つの構成の間で移動できるようにするために、前記ガイド部材に沿って移動可能である。前記ガイド部材はループであってもよい。前記携帯ストラップの前記第二端部は前記ガイド部材の前記ループと係合するループであってもよい。
【0005】
前記携帯ケースは、前記携帯ストラップの第二端部が前記ガイド部材に沿って動くことを制限する調整可能な停止コードを含んでもよい。前記携帯ケースは、追加の携帯ストラップをも含んでもよい。前記追加の携帯ストラップは第一端部と第二端部とを有してもよい。前記追加の携帯ストラップの前記第一端部は前記ハウジングの前記頂部付近に接続してもよく、前記追加携帯ストラップの前記第二端部は前記ハウジングの前記頂部付近に接続してもよい。
【0006】
前記携帯ケースは前記ハウジングの周部のまわりに延在する少なくとも一つの補強フレームを含んでもよい。前記携帯ケースは、前記ハウジングの内部へのアクセスを可能にする蓋を含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、携帯ケースの正面図である。
図2図2は、携帯ケースの背面図である。
図3図3は、携帯ケースの上面図である。
図4図4は、携帯ケースの底面図である。
図5図5は、図1の携帯ケースの他の上面図であって、携帯ケースの内部を利用可能にするための蓋を示す。
図6図6は、図1の携帯ケースの透視図であって、携帯ケースの内部を示す。
図7図7は、図1の携帯ケースの側面図である。
図8図8は、使用者の背中に身に着けられている図1の携帯ケースの透視図である。
図9図9は、使用者が着けているまま、使用者の正面からアクセスされる図1の携帯ケースの透視図である。
図10図10は、図1の携帯ケースの透視図であって、図9に示す位置から90度回転させた携帯ケースを示す。
図11図11は、図1の携帯ケースの他の背面図であって、両方の携帯ストラップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照すると、初めに図1及び2について、携帯ケース10が示されている。携帯ケース10は、ハウジング12と、第一携帯ストラップ14(図1示される)と、第二携帯ストラップ16(図2に示される)とを含む。ハウジング12は、布または、硬質プラスチックあるいは硬質な発泡体のような硬質な材料で構成されてもよい。ハウジング12は、本実施形態で一般的に長方形であり、頂部18と、底部20と、前部22と、後部24とを含む。ハウジング12の「頂部」、「底部」、「前部」及び「後部」との用語は、ここでは図8に示されるような使用者の背中に着用されるときの携帯ケース10の位置を参照して使用される。戻って図1を参照すると、前部22と後部24との間で延在する対向する側部26及び28が存在する。ハウジング12の底部20に沿って延在するガイド部材30が存在する。ガイド部材30は本実施形態では一般的に帯状であり、ハウジング12とループを形成し、しかし他の実施形態で異なる形状であってもよい。
【0009】
図3に最も良く示されるように、第一携帯ストラップ14は、ハウジング12の頂部18付近に接続する第一端部32を有する。第二携帯ストラップ16もまた、ハウジング12の頂部18付近に接続する第一端部34を有する。ハウジング12の頂部18から延在するハンドル36があってもよい。ここで図4を参照すると、第一携帯ストラップ14は、ガイド部材30を介してハウジング12の底部20付近に接続する第二端部38を有する。第二携帯ストラップ16もまた、ハウジング12の底部20付近に接続する第二端部40を有する。この実施形態で、第二携帯ストラップ16の第二端部40は、第二携帯ストラップ16をハウジング12と嵌合するための、ハウジング12の底部20から延在するループ部材42と係合するループである。前記第一携帯ストラップ14の第二端部38は、本実施形態でループであり、ガイド部材30と係合する。第一携帯ストラップ14の第二端部38はガイド部材30の長手に沿って移動することができ、これにより、第一携帯ストラップ14の第二端部38がハウジング12の底部20の長手に沿って動くことを可能にする。
【0010】
一端でハウジング12と接続し、他端で第一携帯ストラップ14と接続する調整可能な停止コード41が存在してもよい。本実施形態で、コード41は、コードロック部43を介して与えられ、第一携帯ストラップ14の第二端部38の周りで輪状(ループ)になっている。コード41の長さはコードロック部43を切り替えることにより調整することができる。これは今度、第一携帯ストラップ14の第二端部38がガイド部材30の長手(長さ)に沿って移動できる距離を制限する。
【0011】
図4に示される実施形態において、ガイド部材30は、ハウジング12の後部24付近でハウジング12の底部20に接続する。しかしながら、ガイド部材30は、他の実施形態でハウジング12の前部22と後部24との間の異なる位置でハウジング12の底部20と接続してもよい。更なる実施形態で、第一携帯ストラップ14の第二端部38は、第一携帯ストラップ14がそのハウジング12に対する接続点まわりに旋回するように、ハウジング12の前部22に接続されてもよく、ガイド部材30によりハウジング12の底部20の長手に沿って案内されてもよい。
【0012】
ここで図5及び6を参照すると、ハウジング12の後部24は、ハウジング12の内部46を利用可能なようにする蓋44を含む。これは使用者が物品を携帯ケース10に収容したり取り出したりすることを可能にする。蓋44は、ヒンジ48によりハウジング12とヒンジ状に接続されてもよい。蓋44は、蓋44の開閉を容易にするためのハンドル50が設けられてもよい。本実施形態で、ハウジング12の後部24の周囲のまわりに延在する補強フレーム52と、ハウジング12の前部22の周囲のまわりに延在する補強フレーム54とが存在する。補強フレームは金属、プラスチック又はその他の適した硬質な材料で構成されてもよい。補強フレーム54は本実施形態で、蓋56を介してハウジング12の内部46への側部アクセスの遮ることを防ぐために一般的にU字型である。もし、ハウジング12が布で構成されている場合、補強フレーム52及び54は、携帯ケース10の形を与えるために張力が与えられている状態であってもよい。図7に示すように、蓋56は、蓋56の開閉を容易にするためにハンドル58が設けられてもよい。ハウジング12の側部26から延在するもう一個のハンドル60もまたあってもよい。
【0013】
蓋は、ハウジング12の内部46への簡単なアクセスを可能にするために解除機構を設けられてもよい。本実施形態で、即効な解除機構は、押しボタン45とピン47とを含む押しボタンラッチである。押しボタン45は、蓋44の上に配置され、蓋44をハウジング12に固定するためにピン47と係合する。蓋44は、ピン47から押しボタン45を解除するために押しボタン45を作動させることにより開くことができる。本実施形態で、ピン47は、ロット部材49により補強フレーム52と接続される。ロット部材49は補強フレーム52に溶接されてもよい。蓋44はさらに磁気的閉口部を含んでもよい。蓋44は、ハウジング12の内部46を解除可能なように閉鎖するためのジッパーを有してもよい。
【0014】
図8は、使用者に身に着けられている携帯ケース10を示す。この位置では、携帯ケース10は使用者の背中に位置する。携帯ケース10は、使用者の胴部を横断するように延在する第一携帯ストラップ14によって使用者の肩に支えられている。携帯ケース10の中身にアクセスするために、使用者は携帯ケース10を図9に示すように使用者の前面に回転させることができる。この回転動作は、携帯ケース10が使用者の前面に回転するときに第一携帯ストラップ14の第二端部38がガイド部材30に沿って移動することにより、可能になる。使用者は、携帯ケース10を前方及ぶ後方に回転を容易にするためにハンドル60を使用することができる。
【0015】
図9に示すプラットホーム位置は、使用者が素早く及び簡単に蓋44を介して携帯ケース10の中身にアクセスすることを可能にする。さらに、携帯ケース10の中身を水平な配置でアクセスできるので、物品は、簡単なアクセスのために互いの上部に山積みになる代わりに、隣り合うように収容されることが可能である。図6に示すように、補強フレーム52及び54は、携帯ケース10に構造を提供し、第一携帯ストラップ14の第二端部38がガイド部材30に沿って移動可能なようにガイド部材30に張力が与えられる状態に保つ。しかしながら、ハウジング12が硬質プラスチック、又は硬質なあるいは厚い発泡体のような硬質な材料で構成されている場合、補強フレーム52及び54は必要とされなくともよい。携帯ケース10は、使用者が両手を自由にできるように、使用者の体に対して第一携帯ストラップ14によって支えられる。これは使用者がカメラ装置のような両手の使用が必要とされうる物品の収容及び取り出しを可能にする。停止コード41は、第一携帯ストラップ14の第二端部38のガイド部材30に沿う後方への動きを制限する。第一携帯ストラップ14がさらに前方に進むことを止めることによって、携帯ケースをプラットホーム位置でより安定にすることができる。
【0016】
携帯ケース10は、蓋56を介してハウジング12の中身への側部アクセスを可能にするために、図9に示す位置から図10に示す位置へ90度回転することができる。さらに、第一携帯ストラップ14の第二端部38は、携帯ケース10の回転を可能にするためにガイド部材30に沿って移動する。第一携帯ストラップ14はまた、さらなる快適のためにクッション部62を設けられてもよい。
【0017】
図8から10は、第一携帯ストラップ14のみが使用される携帯ケース10を示し、そこでは第二携帯ストラップ16は固定ストラップ64によって携帯ケース10に収納され固定される。しかしながら、第二携帯ストラップ16は、図10に示すように、第二携帯ストラップ16が図11に示す第一携帯ストラップ14との連結に使用されることを可能にするために、固定ストラップ64から解除されてもよい。携帯ケース10は従って、使用者の肩にかかる荷重を分散するために二つの携帯ストラップで身に着けることができる。ほかの実施形態では、第二携帯ストラップ16は、携帯ケース10にボタンのような留め具によって収納されかつ固定されてもよい。
【0018】
上で提供される詳細の多くは単なる例であり、かつ以下の請求項への言及で決定される発明の範囲を限定するつもりではないことは、当業者によって理解されるだろう。
【符号の説明】
【0019】
10 携帯ケース
12 ハウジング
18 頂部
20 底部
22 前部
24 後部
26 側部
28 側部
30 ガイド部材
32 第一端部
34 第一端部
38 第二端部
40 第二端部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】