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特表2022-509801放送局アプリケーションリモコンキー操作
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-24
(54)【発明の名称】放送局アプリケーションリモコンキー操作
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/443 20110101AFI20220117BHJP
   H04N 21/422 20110101ALI20220117BHJP
【FI】
H04N21/443
H04N21/422
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021528940
(86)(22)【出願日】2019-11-21
(85)【翻訳文提出日】2021-07-19
(86)【国際出願番号】 IB2019060008
(87)【国際公開番号】W WO2020104979
(87)【国際公開日】2020-05-28
(31)【優先権主張番号】16/199,089
(32)【優先日】2018-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
2.ANDROID
3.WINDOWS
4.HDMI
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】クリフト グラハム
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA04
5C164MA08S
5C164UA03S
5C164UA43P
5C164UB51P
5C164UD51S
(57)【要約】
受信装置が、受信機及び処理回路を含む。受信機回路は、テレビコンテンツを含む放送ストリームを受信するように構成される。処理回路は、テレビコンテンツを表示するテレビ受信機アプリケーションを実行する。処理回路は、入力装置において提供されたキーの選択の指示を受け取る。処理回路は、キーの選択の指示を受け取ったことに応答して、選択されたキーを放送局アプリケーションが予約しているかどうかを判定する。処理回路は、放送局アプリケーションが選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、放送局アプリケーションに関連するネイティブアプリケーションが選択されたキーを予約しているかどうかを判定する。処理回路は、放送局アプリケーションが選択されたキーを予約しており、かつネイティブアプリケーションが選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、選択されたキーをネイティブアプリケーションによって処理する。
【選択図】 図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信装置であって、
テレビコンテンツを含む放送ストリームを受信するように構成された受信機回路と、
処理回路と、
を備え、前記処理回路は、
前記テレビコンテンツを表示するテレビ受信機アプリケーションを実行し、
入力装置において提供されたキーの選択の指示を受け取り、
前記キーの選択の指示を受け取ったことに応答して、前記選択されたキーを放送局アプリケーションが予約しているかどうかを判定し、
前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、前記放送局アプリケーションに関連するネイティブアプリケーションが前記選択されたキーを予約しているかどうかを判定し、
前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約しており、かつ前記ネイティブアプリケーションが前記選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、前記ネイティブアプリケーションによって指定された第1の所定の機能に従って、前記選択されたキーを前記ネイティブアプリケーションによって処理する、
ように構成される、
ことを特徴とする受信装置。
【請求項2】
前記処理回路は、前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約しており、かつ前記ネイティブアプリケーションが前記選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、前記放送局アプリケーションによって指定された第2の所定の機能に従って、前記選択されたキーを前記放送局アプリケーションによって処理するようにさらに構成される、
請求項1に記載の受信装置。
【請求項3】
前記処理回路は、前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約していないとの判定に応答して、前記テレビ受信機アプリケーションによって指定された第3の所定の機能に従って、前記選択されたキーを前記テレビ受信機アプリケーションによって処理するようにさらに構成される、
請求項2に記載の受信装置。
【請求項4】
前記放送局アプリケーションは、前記放送ストリームに含まれる、
請求項1に記載の受信装置。
【請求項5】
前記ネイティブアプリケーションは、前記受信装置上にローカルに位置し、前記放送局アプリケーションは、前記ネイティブアプリケーションが検索及び/実行されるようにする命令を含む、
請求項4に記載の受信装置。
【請求項6】
前記放送局アプリケーションは、前記受信装置上にローカルに位置する第1のアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を介して前記テレビ受信機アプリケーションにコマンドを提出することによって、前記選択されたキーを予約するように構成される、
請求項1に記載の受信装置。
【請求項7】
前記ネイティブアプリケーションは、前記第1のAPIとは異なる第2のAPIを介して前記放送局アプリケーションにコマンドを提出することによって、前記選択されたキーを予約するように構成される、
請求項6に記載の受信装置。
【請求項8】
前記ネイティブアプリケーションによって指定された前記第1の所定の機能は、電子番組ガイドを表示するためのコマンドである、
請求項1に記載の受信装置。
【請求項9】
前記放送局アプリケーションによって指定された前記第2の所定の機能は、前記受信装置から離れて位置するサーバからコンテンツを検索するためのコマンドであり、前記処理回路は、前記検索されたコンテンツを前記テレビコンテンツと共に表示するようにさらに構成される、
請求項2に記載の受信装置。
【請求項10】
前記テレビ受信機アプリケーションによって指定された前記第3の所定の機能は、チャネルの変更、前記表示されたテレビコンテンツの音量の変更及びメニューの表示から成る群から選択されたテレビ機能を実行するためのコマンドである、
請求項3に記載の受信装置。
【請求項11】
プロセッサによって実行された時に前記プロセッサに方法を実行させる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
テレビコンテンツを含む放送ストリームを受信するステップと、
前記テレビコンテンツを表示するテレビ受信機アプリケーションを実行するステップと、
入力装置において提供されたキーの選択の指示を受け取るステップと、
前記キーの選択の指示を受け取ったことに応答して、前記選択されたキーを放送局アプリケーションが予約しているかどうかを判定するステップと、
前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、前記放送局アプリケーションに関連するネイティブアプリケーションが前記選択されたキーを予約しているかどうかを判定するステップと、
前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約しており、かつ前記ネイティブアプリケーションが前記選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、前記ネイティブアプリケーションによって指定された第1の所定の機能に従って、前記選択されたキーを前記ネイティブアプリケーションによって処理するステップと、
を含む、ことを特徴とする非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記方法は、前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約しており、かつ前記ネイティブアプリケーションが前記選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、前記放送局アプリケーションによって指定された第2の所定の機能に従って、前記選択されたキーを前記放送局アプリケーションによって処理するステップをさらに含む、
請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記方法は、前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約していないとの判定に応答して、前記テレビ受信機アプリケーションによって指定された第3の所定の機能に従って、前記選択されたキーを前記テレビ受信機アプリケーションによって処理するステップをさらに含む、
請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項14】
前記放送局アプリケーションは、前記放送ストリームで提供され、前記ネイティブアプリケーションは、前記放送局アプリケーションが前記放送ストリームで提供される前に前記非一時的コンピュータ可読媒体に記憶される、
請求項11に記載の非一時コンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記放送局アプリケーションは、前記受信装置上にローカルに位置する第1のアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を介して前記テレビ受信機アプリケーションにコマンドを提出することによって、前記選択されたキーを予約するように構成される、
請求項11に記載の非一時コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記ネイティブアプリケーションは、前記第1のAPIとは異なる第2のAPIを介して前記放送局アプリケーションにコマンドを提出することによって、前記選択されたキーを予約するように構成される、
請求項15に記載の非一時コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
プロセッサによって実行された時に前記プロセッサに方法を実行させる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
キーのユーザ選択を示す第1のメッセージをテレビ受信機アプリケーションから受け取るステップと、
前記テレビ受信機アプリケーションから前記第1のメッセージを受け取ったことに応答して、前記選択されたキーがネイティブ放送局アプリケーションによって予約されているかどうかを判定するステップと、
前記ネイティブ放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約していないとの判定に応答して、前記選択されたキーを所定の機能に従って処理するステップと、
前記ネイティブ放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、前記選択されたキーを前記ネイティブ放送局アプリケーションに第2のメッセージで送信するステップと、
を含む、ことを特徴とする非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記方法は、
前記テレビ受信機アプリケーションから前記第1のメッセージを受け取る前に、
前記選択されたキーを予約するための要求を前記ネイティブ放送局アプリケーションから第3のメッセージで受け取るステップと、
前記第3のメッセージを受け取ったことに応答して、前記選択されたキーを予約するための要求を前記テレビ受信機アプリケーションに第4のメッセージで転送するステップと、
をさらに含む、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記テレビ受信機アプリケーションとの間の前記第1及び第4のメッセージは、第1のアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を介して送信され、前記ネイティブ放送局アプリケーションとの間の前記第2及び第3のメッセージは、前記第1のAPIとは異なる第2のAPIを介して送信される、
請求項18に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記命令は、テレビコンテンツを含む放送ストリームで提供され、前記ネイティブ放送局アプリケーションは、前記命令が前記放送ストリームで提供される前に非一時的コンピュータ可読媒体に記憶される、
請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、テレビ放送局によって開発されたアプリケーションがリモコンキーを処理することを可能にする装置、コンピュータ可読媒体及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
間近に迫った高度テレビジョンシステムズ委員会(ATSC)3.0デジタルテレビ標準をサポートする放送及び受信機の投入と共に、テレビコンテンツの放送局は、従来のビデオ/オーディオ/キャプションコンテンツと同時に双方向要素を提供できるようになる。ATSC3.0標準は、従来のテレビコンテンツを単純に表示するのではなく、放送局のブランドを強化するとともにユーザの視聴体験を強化する双方向要素を提供するためのより多くの制御を放送局に提供する。双方向要素は、放送テレビ番組と同時にダウンロードして起動して実行できる放送局アプリケーションの形態でもたらすことができる。しかしながら、ユーザと相互作用する放送局アプリケーションの能力は、ATSC3.0標準によって提供されるサポートによって制限されることがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の実施形態によれば、受信機回路及び処理回路を含む受信装置が提供される。受信器回路は、テレビコンテンツを含む放送ストリームを受信するように構成される。処理回路は、テレビコンテンツを表示するテレビ受信機アプリケーションを実行するように構成される。処理回路は、入力装置において提供されたキーの選択の指示を受け取るようにさらに構成される。処理回路は、キーの選択の指示を受け取ったことに応答して、選択されたキーを放送局アプリケーションが予約しているかどうかを判定するようにさらに構成される。処理回路は、放送局アプリケーションが選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、放送局アプリケーションに関連するネイティブアプリケーションが選択されたキーを予約しているかどうかを判定するようにさらに構成される。処理回路は、放送局アプリケーションが選択されたキーを予約しており、かつネイティブアプリケーションが選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、ネイティブアプリケーションによって指定された第1の所定の機能に従って、選択されたキーをネイティブアプリケーションによって処理するようにさらに構成される。
【0004】
本開示の実施形態によれば、プロセッサによって実行された時にプロセッサに方法を実行させる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。方法は、テレビコンテンツを含む放送ストリームを受信するステップを含む。方法は、テレビコンテンツを表示するテレビ受信機アプリケーションを実行するステップをさらに含む。方法は、入力装置において提供されたキーの選択の指示を受け取るステップをさらに含む。方法は、キーの選択の指示を受け取ったことに応答して、選択されたキーを放送局アプリケーションが予約しているかどうかを判定するステップをさらに含む。方法は、放送局アプリケーションが選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、放送局アプリケーションに関連するネイティブアプリケーションが選択されたキーを予約しているかどうかを判定するステップをさらに含む。方法は、放送局アプリケーションが選択されたキーを予約しており、かつネイティブアプリケーションが選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、ネイティブアプリケーションによって指定された第1の所定の機能に従って、選択されたキーをネイティブアプリケーションによって処理するステップをさらに含む。
【0005】
本開示の実施形態によれば、プロセッサによって実行された時にプロセッサに方法を実行させる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。方法は、キーのユーザ選択を示す第1のメッセージをテレビ受信機アプリケーションから受け取るステップを含む。方法は、テレビ受信機アプリケーションから第1のメッセージを受け取ったことに応答して、選択されたキーがネイティブ放送局アプリケーションによって予約されているかどうかを判定するステップをさらに含む。方法は、ネイティブ放送局アプリケーションが選択されたキーを予約していないとの判定に応答して、選択されたキーを所定の機能に従って処理するステップをさらに含む。方法は、ネイティブ放送局アプリケーションが選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、選択されたキーをネイティブ放送局アプリケーションに第2のメッセージで送信するステップをさらに含む。
【0006】
本開示のより完全な理解及びこれに付随する利点の多くは、添付図面と併せて検討する以下の詳細な説明を参照することによってこれらがより良く理解されるようになるにつれて容易に取得されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】例示的なデジタルテレビ放送システムを示す図である。
図2】例示的な受信装置を示す図である。
図3】例示的な受信装置のプロセッサ中心的なブロック図である。
図4】ユーザがネイティブ放送局アプリケーションに関連するサービスを使用している間に実行される、テレビ受信機アプリケーションとネイティブ放送局アプリケーションとの間の例示的な関係を示す図である。
図5】オペレーティングシステムアクティビティとテレビ受信機アプリケーションの間の例示的な関係を示す図である。
図6】ディスプレイを備えた例示的な入力装置を示す図である。
図7】ディスプレイを備えた例示的な入力装置を示す図である。
図8】ディスプレイを備えた例示的な入力装置を示す図である。
図9】テレビ受信機アプリケーション、放送局アプリケーション、及びネイティブ放送局アプリケーションの間の例示的なシーケンス図を示す図である。
図10A】受信装置によって実行されるプロセスの例示的なフローチャートである。
図10B】受信装置によって実行されるプロセスの例示的なフローチャートである。
図11】受信装置によって実行されるプロセスの例示的なフローチャートである。
図12】コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示は多くの異なる形の実施形態が可能であるが、図面には特定の実施形態を示して本明細書ではこれらについて詳細に説明しており、このような実施形態の開示は本原理の一例とみなすべきであって、図示及び説明する特定の実施形態に本開示を限定することを意図するものではないと理解されたい。
【0009】
本明細書で使用する「1つの(英文不定冠詞)」という用語は、1つ又は1つよりも多くとして定義される。本明細書で使用する「複数の」という用語は、2つ又は2つよりも多くとして定義される。本明細書で使用する「別の」という用語は、少なくとも第2の又はそれ以降として定義される。本明細書で使用する「含む(including)」及び/又は「有する(having)」という用語は、「備える(comprising)」(すなわちオープンランゲージ)として定義される。本明細書で使用する「結合される(coupled)」という用語は、「接続される」として定義されるが、必ずしも直接的なものではなく、必ずしも機械的なものでもない。本明細書で使用する「プログラム」又は「コンピュータプログラム」という用語又は同様の用語は、コンピュータシステム上で実行されるように設計された一連の命令として定義される。「プログラム」又は「コンピュータプログラム」は、実行可能アプリケーション、アプレット、サーブレット、ソースコード、オブジェクトコード、スクリプト、プログラムモジュール、共有ライブラリ/動的ロードライブラリ及び/又はコンピュータシステム上で実行するように設計されたその他の一連の命令におけるサブルーチン、プログラムモジュール、スクリプト、関数、手順、オブジェクト方法、オブジェクト実装を含むことができる。
【0010】
本明細書で使用する「プログラム(program)」という用語は、第2の文脈で使用することもできる(上記の定義を第1の文脈とする)。第2の文脈では、この用語は「テレビ番組」の意味で使用される。この文脈では、この用語は、単一のテレビ番組として解釈されて電子番組ガイド(EPG)で伝えられるものなどのいずれかのコヒーレントな一連のオーディオビデオコンテンツを意味するために使用され、このコンテンツが映画、スポーツイベント、連続番組の一部、ニュース放送などのいずれであるかは関係ない。この用語は、電子番組ガイドでは番組として伝えられないこともあるコマーシャルスポット及びその他の番組様コンテンツを含むと解釈することもできる。
【0011】
本明細書全体を通じて、「1つの実施形態」、「いくつかの実施形態」、「ある実施形態」、「ある実装」、「ある実施例」又は同様の用語に対する言及は、実施形態に関連して説明する特定の特徴、構造又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書を通じて至るところに出現するこのような語句は、必ずしも全てが同じ実施形態を意味するわけではない。さらに、これらの特定の特徴、構造又は特性は、1又は2以上の実施形態においていずれかの好適な方法で無制限に組み合わせることもできる。
【0012】
本明細書で使用する「又は(or)」という用語は、包括的なもの、すなわちいずれか1つ又はいずれかの組み合わせを意味するものとして解釈されたい。従って、「A、B又はC」は、「A、B、C、AとB、AとC、BとC、AとBとC」のうちのいずれかを意味する。この定義に対する例外は、要素、機能、ステップ又は行為の組み合わせが何らかの点で本質的に互いに相容れない場合にのみ生じる。
【0013】
ここで複数の図全体を通じて同一の又は対応する部分を同じ参照数字によって示す図面を参照すると、以下の説明は、複数のタイプの放送局アプリケーションにリモコンキー操作へのアクセスを提供することに関する。
【0014】
ATSC標準-ATSC3.0双方向コンテンツ(Interactive Content)(2017年12月18日付の文書A/344:2017)(以下「A/344標準」)は、所定のタイプの放送局アプリケーションがユーザとの相互作用のためにキー入力を要求できることをサポートしており、この文書はその全体が引用により組み入れられる。A/344標準では、これらのタイプのアプリケーションを「放送局アプリケーション」と呼ぶ。放送局アプリケーションは、Entry Pageとして知られているHTML5文書、並びにこの文書によって直接的又は間接的に参照される他のHTML5、CSS、JavaScript、画像及びマルチメディアリソースから成る一群のファイルに具体化された機能を組み込むことができ、ATSC3.0サービスではこれらのファイルが全て放送局によって提供される。
【0015】
ATSC3.0標準は、放送局アプリケーションを通常のTV番組と共に(又は独立したユーザ体験として)受信機にダウンロードして実行できる環境を指定する。ATSC A/344標準は、放送局アプリケーションがその独自の機能のために特定のリモコンキーの使用を要求することを可能にする標準化されたAPIを提供する。受信機は、いずれかのこのような要求を許可する(又は許可しない)ことを選択することができる。例えば、放送局によって作成されて受信機内にネイティブにインストールされた(例えば、受信機のネイティブオペレーティングシステム内で実行される)アプリケーションなどの他のタイプのアプリケーションも、特定のリモコンキーを使用したいと望むことができる。本明細書では、この種のアプリケーションを「ネイティブ放送局アプリケーション」と呼ぶ。
【0016】
放送エンティティは、デジタルテレビ(DTV)メーカーと協働して、この放送局によって作成されてユーザに購入された時又はその後にユーザによってダウンロードを選択された時に受信機にインストールされるさらなるタイプの放送局アプリケーション(例えば、ネイティブ放送局アプリケーション)をユーザに提供する。ユーザがこの放送局に関連するサービスを選択すると、放送を伴う放送局アプリケーション(例えば、ATSC3.0HTML5アプリケーション)がネイティブ放送局アプリケーションを起動させることができる。さらに、DTV受信機がAndroid又はiOSなどのオペレーティングシステムプラットフォーム上に構築されている場合、ユーザは、他のインストールされたアプリケーション(例えば、Netflix、HBO、Prime Videoなど)の中からネイティブ放送局アプリケーションを選択することができる。
【0017】
ユーザのリモコンキー操作に対する応答は、その時点でユーザが行っている又は見ている全てのものの文脈で予想される挙動を反映すべきである。「POWER」キーのようないくつかのキーはコンテンツに依存せず、表示されているコンテンツにかかわらず同じ態様で機能すると予想される。一方で、他のキーはコンテンツに依存し、従って表示中のコンテンツに応じて異なる機能を実行することができる。
【0018】
1つの例は、チャネルアップ(CH-UP)及びチャネルダウン(CH-DN)キーである。ユーザは、ライブTVを見ている最中には、主/副チャネル番号に基づいて隣のチャネルに移行する(例えば、「CH-UP」キー上で4.1から4.2、4.3、6.1などに移行する)ことを期待する。しかしながら、異なる文脈では、例えばESGを熟読すると、CH-UP及びCH-DNキーに「ページアップ」及び「ページダウン」キーとしての別の目的を持たせることもできる。別の例では、放送局が、これらのキーを使用して自社の放送チャネル間のみをナビゲートしたいと(例えば、上記の例を続けると、4.1、4.2及び4.3のみに「チャネルサーフィン」し続けたいと)望むこともできる。
【0019】
本開示の実施形態は、さらなるタイプの放送局アプリケーションが、このさらなるタイプの放送局アプリケーションによって指定された1又は2以上の機能を実行するためのキーを予約することを可能にすることに関する。ユーザがTV番組(例えば、ライブ又はデジタルビデオレコーダから検索されたもの)の視聴を開始すると、受信機のネイティブな「TVを見る」機能を可能にするテレビ受信機アプリケーションは、チャネルの選択などのナビゲーションを管理する。例えば、テレビ受信機アプリケーションは、CH-UP/CH-DN、数字入力キー及びENTERキーなどのキーを捕捉する。いくつかの実施形態では、テレビ受信機アプリケーションが、A/344標準などの高度テレビジョンシステムズ委員会(ATSC)標準に従って動作している。
【0020】
いくつかの実施形態によれば、ユーザが視聴のためにATSC3.0サービス(例えば、放送局によって提供されるテレビ番組)を選択すると、テレビ受信機アプリケーションが、番組素材を含むオーディオ/ビデオ/キャプションと共に放送局が利用可能にすることができる放送局アプリケーションをダウンロードして実行することもできる。放送局は、このサービスに関連する、受信機にインストールされたネイティブ放送局アプリケーションをさらに利用可能にすることができる。このようなネイティブ放送局アプリケーションが利用可能である場合には、ブラウザウェブアプリケーションを、放送局及びユーザの双方に追加機能及び能力を提供するネイティブ放送局アプリケーションを起動させるように構成することができる。例えば、ネイティブ放送局アプリケーションは、放送局アプリケーションと協働して、ライブTV放送と共にESGが表示された時に、CH-UP及びCH-DNキーに「ページアップ」及び「ページダウン」キーとしての別の目的を持たせることができるように動作することができる。
【0021】
いくつかの実施形態によれば、放送局アプリケーションは、テレビコンテンツを提供されるHTML5アプリケーションである。上述したように、HTML5アプリケーションは、Entry Pageとして知られているHTML5文書、並びにこの文書によって直接的又は間接的に参照される他のHTML5、CSS、JavaScript、画像及びマルチメディアリソースから成る一群のファイルを含むことができる。HTML5アプリケーションは、放送局によってATSC3.0サービスの一部として提供することができる。Entry Pageは、最初にユーザエージェントにロードできるアプリケーションシグナリングによって参照される初期HTML5文書である。ユーザエージェントは、ウェブコンテンツをレンダリングする受信装置内のいずれかのプログラムとすることができる。
【0022】
ネイティブ放送局アプリケーションは、例えばAndroid、iOS、MAC OS、Windows又はTizenなどの、TVが使用する同じオペレーティングシステムプラットフォーム上でネイティブに動作するタイプの放送局アプリケーションとすることができる。ネイティブ放送局アプリケーションが「ネイティブ」アプリケーションと呼ばれる理由は、(製造時に予めインストールされていない場合にはダウンロードされインストールされた後に)DTV受信機内に永続的に存在するからである。
【0023】
いくつかの実施形態では、テレビ受信機アプリケーションを介してユーザと相互作用する放送局アプリケーションの能力が、A/344標準などの既存の標準によって予め決定される。しかしながら、A/344標準では、ネイティブ放送局アプリケーションは対象にされていない。A/344標準は、W3Cによって「UI事象、キーボード事象、キー値(UI Events KeyboardEvent key Values)」(2017年6月1日付のW3C勧告候補)に規定される指定機能(named functions)に対応するものを含むキー(A/344標準、Section9.11、キーAPI(Keys APIs)を参照)を放送局アプリケーションが要求することを可能にするWebSocket APIを規定しており、この文書の内容は全体が引用により組み入れられる。この勧告候補は、例えばリモコン装置上の矢印キーの標準名が「ArrowDown」、「ArrowUp」、「ArrowLeft」及び「ArrowRight」であることを指定する(Section3.4、ナビゲーションキー(Navigation Keys)を参照)。
【0024】
本実施形態は、ネイティブ放送局アプリケーションなどのさらなるタイプのアプリケーションがネイティブ放送局アプリケーションの機能を実行するためのキーをどのように予約することができるかを開示する。テレビ受信機アプリケーションとネイティブ放送局アプリケーションとの間の相互作用はどの標準にも規定されていないので、ネイティブ放送局アプリケーションとテレビ受信機アプリケーションとの間の相互作用は、受信機のメーカーと放送局との間で合意された専用APIを介して指定することができる。
【0025】
図1は、テレビコンテンツへのアクセスを提供する例示的なデジタルテレビ放送システム100である。このシステムは、サービスプロバイダ102、受信装置120及び入力装置140を含む。受信装置102は、アンテナを介して放送ストリーム(例えば、ATSC3.0放送ストリーム)を受信するように構成することができる。受信装置102は、データを受信するためにインターネット130に接続するようにさらに構成することができる。
【0026】
1つの例では、サービスプロバイダ102がテレビコンテンツの放送局であり、受信装置120は、DTV受信機を含み又はDTV受信機に別様に接続されて放送ストリームに含まれるコンテンツを処理して表示するように構成された、フラット画面TV、ラップトップ、タブレット又はスマートフォンなどのいずれかの装置とすることができる。入力装置140は、受信装置120に物理的に又は無線で接続することができ、数字キー及び/又は英数字キー又はQWERTYキーボードを有するリモコンなどの、受信装置120を操作するのに適したいずれかの装置とすることができる。入力装置140のキーは、物理的ボタン、或いはタッチ画面上の数字又は英数字キーのデジタル表現とすることができる。本開示の実施形態は、他の放送コンテンツ(例えば、HTML5アプリケーションなどの実行可能アプリケーション)へのアクセスを提供するために利用することができる。サービスプロバイダ102は、テレビコンテンツを含む放送ストリームを送信し、デジタルテレビ放送信号を介して配信することができる。
【0027】
1つの実施形態では、サービスプロバイダ102(例えば、放送エンティティ又は放送局)が、受信装置120にデータストリーム(例えば、放送ストリーム)でコンテンツ、アプリケーション及び/又はサービスを送信するように構成された送信機を有する送信装置を含むサービス配信システムである。送信機は、例えばデジタル地上波放送を介して受信装置120にデータストリームを提供するように構成される。他の例では、デジタル地上波放送、携帯電話ネットワーク、インターネットなどのブロードバンドネットワーク、ケーブルネットワーク及び衛星リンクのうちの1つ又はこれらの組み合わせを介して受信装置120にデータストリームを送信することができる。サービス配信システムは、いずれか1つの又は様々な送信技術を使用して受信装置120にデータストリームを伝達することができる。
【0028】
1つの実施形態によるサービス配信システムは、ソースエンコーダ、チャネルエンコーダ及び変調器を含む。ソースエンコーダは、ソースから受け取られたオーディオデータ、ビデオデータ、シグナリングデータ、制御データ又はその他のデータを圧縮するデータエンコーダ、オーディオエンコーダ及びビデオエンコーダを含む。チャネルエンコーダは、圧縮されたメディアデータ及びシグナリングデータをランダム化し、インタレース化し、チャネルコード化してフレームマッピングする。例えば、チャネルエンコーダは、多くのデータセルを直行周波数分割多重(OFDM)記号で伝えられるシーケンスに形成するフレームビルダを含む。変調器(例えば、マルチプレクサ)は、処理されたデジタルデータを、例えばOFDM記号とすることができる変調記号に変換する。次に、この多重化されたデータは、周波数領域信号を時間領域信号に変換する逆高速フーリエ変換器(IFTF)に受け渡される。時間領域信号は、記号間のガードインターバル(GI)を生成するガード挿入モジュールに供給された後に、デジタル-アナログ(D/A)コンバータに供給される。その後、アップコンバージョン、RF増幅及びover-the-air放送を実行して放送ストリームを送信する。
【0029】
他の実施形態では、送信装置又は受信装置のいくつかのコンポーネントが不要な場合もある。OFDM送信機及び受信機の詳細は、例えば、DVB-T2標準(ETSI EN 302 755 V1.4.1、2015年7月1日付)、ATSC標準A/322-物理層プロトコル(Physical Layer Protocol)(文書A/322:2017、2017年6月6日付)、及びATSC標準A/321-システム発見及びシグナリング(System Discovery and Signaling)(文書A/321:2016、2016年3月23日付)において見出すことができ、これらの各文書はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0030】
図2に、テレビコンテンツ及び放送局アプリケーションにアクセスするように構成された例示的な受信装置120を示す。受信装置120は、テレビ受像機、セットトップボックス、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップ、ポータブルコンピュータ、又はテレビコンテンツを受け取るように構成された他のいずれかの装置などの固定装置又はモバイル装置とすることができる。さらに、受信装置120は、車両、或いは上述した固定装置又はモバイル装置のうちのいずれかに組み込まれ又は別様に接続されたDTV受信機を含むことができる。
【0031】
受信装置120は、1又は2以上のサービスプロバイダ102からデータストリーム(例えば、放送ストリーム)を受け取るように構成された受信機回路と、受信装置120の様々な機能を実行するように構成された処理回路とを含む。1つの実施形態では、チューナ/復調器202が、放送ストリームを含む放送排出物(broadcast emissions)を受け取る。これに代えて又はこれに加えて、受信装置200は、実施形態によってはケーブルテレビ送信又は衛星放送を受信するように構成することもできる。チューナ/復調器202は、デマルチプレクサ204によって多重分離できる、又はミドルウェアによって処理されてオーディオ及び/ビデオ(A/V)ストリームに分離できるデータストリームを受信する。オーディオはオーディオデコーダ210によって復号され、ビデオはビデオデコーダ214によって復号される。さらに、利用可能な場合には非圧縮A/Vインターフェイス(例えば、HDMIインターフェイス)を介して非圧縮A/Vデータを受け取ることもできる。
【0032】
一般に、受信装置200は、1又は2以上のバス(例えば、バス250)を介してワーキングメモリ240、プログラムメモリ242及びグラフィクスサブシステム244に結合されたCPU238などの少なくとも1つのプロセッサの制御下で動作する。1つの実施形態によれば、CPU238は、ユーザがライセンス情報を取得して保護サービスにアクセスするためのユーザインターフェイスを生成するように構成される。グラフィクスサブシステム244によって出力されたグラフィクスは、ビデオディスプレイ上での表示に適した出力を生成する合成器及びビデオインターフェイス260によってビデオ画像と合成される。
【0033】
CPU238は、例えばプログラムメモリ242に記憶されたHTML5ユーザエージェントを使用する放送局アプリケーション(例えば、HTML5アプリケーション)に含まれるスクリプトオブジェクト(制御オブジェクト)、及び1又は2以上のネイティブ放送局アプリケーションなどの他のタイプの放送局アプリケーションを実行することを含む、受信装置200の機能を実行するように動作する。
【0034】
1つの実施形態では、放送局アプリケーションを構成する一群のファイルを、例えばATSCが提案する標準A/331(文書S33-331rl、2017年11月7日付)に記載されているROUTEプロトコルを介して放送を通じてパッケージとして配信することができ、この文書はその全体が引用により組み入れられる。ATSC A/344標準には、例示的な放送局アプリケーションフレームワークが記載されている。
【0035】
いくつかの実施形態では、CPU238を受信装置120のリソースのうちのいずれか1つ又はこれらの組み合わせに結合して、1又は2以上の機能の制御を集中化させることができる。1つの実施形態では、CPU238が、チューナ/復調器202及びその他のテレビリソースを含む受信装置120の制御を監視するようにも動作する。
【0036】
図3に、受信装置120のよりプロセッサ中心的な図を示す。メモリ240及び242は、集合的にメモリ310として示す。さらに、プロセッサ300は、CPU238などの1又は2以上のプロセッシングユニットを含む。同様に、最初にデジタルテレビ信号を処理する様々な復調器、デコーダなども、集合的にテレビ受信機/チューナ320として示す。受信装置120は、リモコン受信機インターフェイス340と通信するリモコン装置360をさらに含む。また、ディスプレイ350は、例えば非圧縮A/Vインターフェイス及び/又は合成器260を含むディスプレイインターフェイス330に接続され、テレビ受像機として受信装置120に一体化されたディスプレイであり、又は受信装置120がセットトップボックスに統合されている場合には接続ディスプレイ装置である。
【0037】
メモリ310は、様々な機能的プログラムモジュール及びデータを含む。メモリ310は、受信装置120によって使用されるデータを記憶する。受信装置120内のメモリ310は、ディスクストレージ形態と、例えばネットワークメモリデバイス、磁気記憶要素、磁気光学記憶要素、フラッシュメモリ、コアメモリ及び/又はその他の不揮発性ストレージ技術を含む非一時的記憶装置などの他の形態のストレージとを使用して実装することができる。「非一時的」という用語は、データストレージの永続性の限定(例えば、RAM対ROM)とは対照的に、媒体自体の限定(すなわち、有形の、信号ではないもの)である。
【0038】
メモリ310は、テレビ受信機アプリケーション311(例えば、ATSC3.0受信機アプリケーション)を含む。メモリ310には、放送局アプリケーション316a及びネイティブ放送局アプリケーション316bの両方が記憶される。放送局アプリケーション316aは、放送ストリームに含まれるHTML5アプリケーションとすることができる。ネイティブ放送局アプリケーション316bは、受信装置120と共に提供することも、又は後の時点でインストール(例えば、Appストアからダウンロード)することもできる。放送局アプリケーション316a及びネイティブ放送局316bは、プロセッサ300によって実行される。さらに、これらのアプリケーションは、後で検索できるようにメモリ310に記憶されている代替コンテンツ318を取得するように受信装置120を制御することをプロセッサ300に行わせることができる。別の実施形態では、プロセッサ300が、提示時に受信装置120に代替コンテンツ318を検索又はストリーミングさせる。
【0039】
図4に、視聴者がネイティブ放送局アプリケーション402に関連するATSCサービスを楽しんでいる間に実行される、テレビ受信機アプリケーション400とネイティブ放送局アプリケーション402との間の関係の実施形態を示す。ネイティブ放送局アプリケーション402は、表示されたネイティブ放送局アプリアイコン406によってユーザに見えて作動することができる。テレビ受信機アプリケーション400は、コンテンツを復号してレンダリングするように構成されたメディアプレーヤ400aを含むことができる。テレビ受信機アプリケーション400は、例えばテレビ放送ストリームでATSC3.0リンク層プロトコル(ALP)パケットを受け取るチューナ404と通信し、ここでALPパケットがALP-IPスタック400dによってIPパケットに変換される。テレビ受信機アプリケーション400は、放送局アプリケーション400bを実行するために使用されるWebViewなどの400cにおける機能をさらに含むことができる。
【0040】
図4に示す例では、放送局をZTVとすることができ、ネイティブ放送局アプリケーション402を「ZTVナウ」と呼ぶことができる。この例には、ZTVが、ネイティブ放送局アプリケーション402と同時に実行できる放送局アプリケーション400bを提供していることを示す。放送局アプリケーション400bは、カスタムAPI(例えば、図4の「カスタムAPI」)を介してネイティブ放送局アプリケーション402と通信することができる。カスタムAPIは、DTVメーカーに特有のものとすることも、或いは異なるDTVメーカー及び/又は放送局のいずれかの組み合わせ間で合意されたものとすることもできる。DTVメーカーによって提供されるテレビ受信機アプリケーション400は、ネイティブ放送局アプリケーション402が使用できる他の専用API(例えば、図4の「専用API」)をサポートすることもできる。さらに、ネイティブ放送局アプリケーション402は、プレーヤサーフェスにビデオの表示を修正するように命令し、或いはプレーヤサーフェス上に表示されたビデオにグラフィカル出力をオーバレイするようにオーバレイサーフェスに命令することができる。例えば、ネイティブ放送局アプリケーション402は、ビデオの表示をスケーリングしてグラフィクスの表示エリアを広げるようにプレーヤサーフェスに命令する。別の例では、ネイティブ放送局アプリケーション402が、プレーヤサーフェス上に表示されたビデオにオーバレイされるグラフィカル出力を提供する。受信機ネイティブ放送局アプリケーション及び放送局アプリケーションをサポートするいずれかの受信機オペレーティングシステムは、実行中のアプリケーションの制御下でアプリケーションがビデオ上又は他のグラフィクス及びテキスト上にグラフィクス及びテキストをオーバレイすることを可能にする機能を提供する。
【0041】
いくつかの実施形態では、DTVメーカーが、ネイティブ放送局アプリケーションとこの放送局のウェブアプリケーションのうちの1つとがいずれも実行中の時には必ずこれらのタイプのアプリケーションが互いに通信することを可能にする機構を提供することができる。例えば、ネイティブ放送局アプリケーションがインターフェイスを越えて放送局アプリケーションにJavaScript Object Notation(JSON)オブジェクトを配信することを可能にする1つのAPIを提供することができる。さらに、放送局アプリケーションがインターフェイスを越えてネイティブ放送局アプリケーションにJSONオブジェクトを配信することを可能にする異なるAPIを提供することもできる。従って、汎用双方向データ通信チャネル(general-purpose bi-directional data communication channel)を利用可能にすることができる。JSONオブジェクトは、キー/値ペアとしてフォーマットされる。キーは文字列であり、値はいずれかの有効なJSONデータタイプ(文字列、数字、オブジェクト、アレイ、ブール値又はヌル)を含むことができる。
【0042】
いくつかの実施形態によれば、1つの放送局エンティティがネイティブ放送局アプリケーション及び放送局アプリケーションの両方を開発した場合には、これらの両方がキー/値ペア、並びにその意味及び表現を認識する。従って、この状況では、ネイティブ放送局アプリケーションと放送局アプリケーションとの間を流れるJSONオブジェクトの解釈方法をDTVメーカーが知る必要はない。
【0043】
図5に、テレビ受信機アプリケーション400に関連するテレビアクティビティが図5の右側に示された実施形態を示す。一例として、テレビ受信装置120のオペレーティングシステム(例えば、Android)では、アクティビティが、テレビ放送ストリームで提供されるATSCサービスの選択などの、ユーザが行うことができる単一の集中的事項(focused thing)である。ユーザは、表示されたTV受信機アプリケーションアイコン502を選択することによってテレビ受信機アプリケーション400を開始することができ、このアイコンは、ユーザがテレビ受信機アプリケーション400と相互作用してテレビ受信機アプリケーションアクティビティ500を実行することを可能にする。
【0044】
いくつかの実施形態によれば、テレビ受信機アプリケーション400が、ユーザがテレビチャネルを見ることを可能にする放送局(例えば、ZTV)のATSCサービスの選択などのユーザインタラクションを処理する。一例として、ユーザがリモコンの数字キーを押した場合、テレビ受信機アプリケーション400はこの数字キーの選択を処理する。図5に示すように、放送局アプリケーション400bがダウンロードされて、テレビ受信機アプリケーション400と共に実行されている。
【0045】
いくつかの実施形態では、放送局アプリケーションが、いずれかの望ましい既存のAPIを介して入力装置のキーを予約する。例えば、当業者であれば、A/344標準のセクション9.11に規定されるWebSocket API(キーAPI)を使用して、W3Cによって「UI事象、キーボード事象、キー値」に規定される指定機能に対応するものを含むキーを放送局アプリケーションが予約することを可能にすることができる。放送局アプリケーションは、これらのAPIの使用によって、現時点で数字キーを処理したいと望んでいることを要求しておくことができる。この状況では、このようなキー操作に対応する事象が放送局アプリケーションにおいてトリガされる結果、放送局アプリケーションによって指定された機能が実行されるようになる。
【0046】
放送局アプリケーションが現在入力装置の数字キーを予約していない場合、テレビ受信機アプリケーションは、数字キーに対する現在の放送局アプリケーション要求がアクティブでないことに気付き、(単複の)キーを単独で処理するようになる。このようなプロセスは、例えば数字キーを使用してチャネルを変更すること(例えば、「4.1」のようなチャネル番号文字列とENTERキーターミネータとを受け取り、これを使用してチャネル4.1に関連するサービスを取得して提示すること)とすることができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、放送局アプリケーションが、実行を開始した時に特定のメーカーのDTV受信機において動作していると判定し、従ってこのDTV受信機内で特定の専用APIを使用することができると認識することができる。放送局アプリケーションは、このような判定を行うために、クエリ装置情報API(Query Device Info API)(A/344、セクション9.12を参照)を活用して受信機のメーカー(「deviceMake」)及びモデル(「deviceModel」を特定することができる。放送局アプリケーションを配信した放送局がネイティブ放送局アプリケーションを利用可能にしていた場合には、これらの専用APIを使用することによってネイティブ放送局アプリケーションを起動することができる。従って、図5に示すように、同じ放送局(例えば、ZTV)によって配信された放送局アプリケーション及びネイティブ放送局アプリケーションを同時に実行することができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、放送局アプリケーションを、必ずしもその放送局によって提供されたものではない他のネイティブアプリケーションと同時に実行することができる。例えば、放送局アプリケーションは、表示中のテレビコンテンツに関連するネイティブアプリケーションを実行するように構成することができる。ネイティブアプリケーションは、コンテンツ制作者がユーザのテレビコンテンツ視聴体験を強化するために提供したものとすることができる。例えば、ネイティブゲームアプリケーションは異なる種類のゲーム番組と協働することができ、ユーザにゲーム番組が提示されている時にロードされる。ネイティブゲームアプリケーションは、ネイティブ放送局アプリ(例えば、ZBCネイティブアプリ)の代わりにロードすることができる。このシナリオでは、HTML5アプリなどの放送局アプリケーションが、たとえネイティブアプリケーションがその放送局によって提供されたものでない場合でも、専用APIを介してネイティブアプリケーションと通信する方法を認識する。
【0049】
いくつかの実施形態によれば、複数のネイティブ放送局アプリケーションが存在する場合、放送局アプリケーションは、これらのネイティブ放送局アプリケーションのうちのどれを実行するかを決定するように構成することができる。例えば、ネイティブ放送局アプリケーションA、B及びCをメモリに記憶することができる場合、放送局アプリケーションは、特定の時刻に放送局アプリケーションが実行されることによってネイティブ放送局アプリケーションA、B又はCのうちの1つが実行されるようになることなどの特定の条件が満たされるかどうかに応じて、これらのアプリケーションのうちのどれを実行すべきであるかを決定する。別の例では、実行すべきネイティブ放送局アプリケーションA、B又はCのうちのいずれか1つを選択するためのインターフェイスをユーザに提示することができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、それぞれが1又は2以上の放送局アプリケーションを介してキーを予約できる複数のネイティブ放送局アプリケーションが同時に動作することができる。例えば、ネイティブ放送局アプリケーションA、B及びCが同時に動作し、それぞれが特定の放送局アプリケーションと同じ又は異なる専用APIを使用して1又は2以上のキーを予約することができる。
【0051】
いくつかの実施形態では、放送局アプリケーションを、テレビ受信機アプリケーションにネイティブ放送局アプリケーションを検索して実行させる命令を含むように構成することができる。ネイティブ放送局アプリケーションは、テレビ受信機装置にローカルに記憶することができる。さらに、放送局アプリケーションは、ネイティブ放送局アプリケーションがアプリストア(例えば、Google Play、Apple Storeなど)から遠隔的に検索され、テレビ受信機装置にインストールされて実行されるようにする命令を含むことができる。
【0052】
本明細書に開示する技術によれば、放送局アプリケーション及びネイティブ放送局アプリケーションがいずれも実行中である場合、これらは図5に示すように互いに通信することができる。放送局アプリケーション及びネイティブ放送局アプリケーションは、これらのアプリケーションのいずれか一方又は両方がユーザに見えるようになるので、テキスト又はグラフィクス又はその他のマルチメディアオブジェクトを表示するための様々な可能性を提供する。
【0053】
1つの例では、ネイティブ放送局アプリケーションが、ユーザが利用できる放送局(例えば、ZTV)チャネル上で利用可能な次の番組を示す電子番組ガイド(EPG)又はESG画面を呼び出す選択肢をユーザに提示しておくことができる。EPGの場合には、ネイティブ放送局アプリケーションがESGデータとは別にEPGデータを取得することができる。このEPG又はESG画面をフルスクリーンビュー又はハーフスクリーンビューで表示することをユーザが選択した場合、ネイティブ放送局アプリケーションは、どのチャネルの将来の番組をレビューしたいと望むかの選択をユーザに行わせる数字入力キーを処理するように設計することができる。例えば、ネイティブ放送局アプリケーションは、CH-UP又はCH-DNのようなキーを、これらのキーの機能が放送局の異なるチャネル間での変更に制限されるように処理するよう設計することができる。別の例では、これらのキーの予定機能が、ネイティブ放送局アプリケーションによって、チャネルを変更することからEPG又はESGビューの時間を前又は後に動かすことに変更される。
【0054】
いくつかの実施形態では、受信装置に専用APIを追加すると、受信装置のオペレーティングシステム(例えば、Android)を拡張又は修正する必要がなくなる。例えば、ネイティブ放送局アプリケーション(例えば、ZTV Androidアプリケーション)では、テレビ受信機アプリケーションが未だ動作していない場合にユーザがネイティブ放送局アプリケーションをクリックすると、このネイティブアプリケーションがテレビ受信機アプリケーションを起動させる。次に、ネイティブ放送局アプリケーション及びテレビ受信機アプリケーションは、通信チャネルを設定することによって、いずれかの側がデータの配信を開始し、又は他方の側によって行われた要求に対する応答を配信することができる。データのフォーマットは双方の合意によって決定することができ、例えば(例えば、放送局アプリケーションにA/344 WebSocketプロトコルが使用される方法と同様の)コマンドタイプ及び関連するパラメータの形態とすることができる。ネイティブアプリケーションが起動した時に既にテレビ受信機アプリケーションが動作している場合には、この同じ通信チャネルを開くことができる。さらに、テレビ受信機アプリケーションは、ネイティブ放送アプリケーションを起動してこのチャネルを設定することもできる。
【0055】
放送局アプリケーションでは、専用APIを、既にA/344で規定されているWebSocketプロトコルの拡張とすることができる。この実装では、放送局、及びテレビ受信装置の設計者が、A/344、又はATSCが将来的に作成する可能性があるA/344のいずれかの潜在的拡張に矛盾しない、双方で合意されたコマンドフォーマットを決定することができる。1つの例として、異なるIPアドレス又はポートを使用して、専用の拡張とATSC標準での拡張とを区別することができる。
【0056】
図6図8に、ディスプレイ600及び対応する入力装置602の実施形態を示す。ディスプレイは、図2に示すような入力装置に関連する図3に示すような受信装置に接続することができる。図6では、テレビ受信機アプリケーションのみがテレビコンテンツを表示するように動作しているものとすることができる。この例では、テレビ受信機アプリケーションのみが動作しているので、入力装置602は、上(Ch+)又は下(Ch-)へのチャネル変更を行うこと、音量の上げ(Vol+)下げ(Vol-)を行うこと、或いは数字キー0~9のうちのいずれか1つを入力することによって所望のチャネル番号を入力することなどの、テレビ受信機アプリケーションによって指定された予定リモコン機能を実行するように構成することができる。
【0057】
図7に、テレビ受信機アプリケーション及び放送局アプリケーションの両方が動作している別の実施形態を示す。この例では、テレビ受信機アプリケーションが、選択されたATSC3.0サービスに対応するテレビコンテンツ(例えば、走行中の車を表示するコンテンツ)を表示するのに対し、放送局アプリケーションはバックグラウンドで動作し、又はいずれかの関連する広告情報を含む放送局アイコン600aなどのコンテンツを表示させることができる。さらに、放送局アプリケーションは、*によって示す数字キー9などの入力装置602のキーのうちの1つを予約しておくことができる。入力装置602のキーが電子表示として表示される場合には、放送局アプリケーションによって予約されたキーが放送局ウェブアイコンの1又は2以上の機能を作動させるために利用可能であることを示すよう変更されるようにキーの表示を更新することができる。例えば、放送局アプリケーションが数字キー9を予約する場合には、記号*が数字9に取って代わり、又は記号*を数字9の下部に配置することができる。1つの例では、放送局アプリケーションが動作している間に数字9が押されると、放送局アプリケーションは、リモートサーバから広告などのコンテンツを検索し、テレビコンテンツ内の放送局アイコン600aによって指定されたエリア内などに検索されたコンテンツを表示することができる。
【0058】
図8に、テレビ受信機アプリケーション、放送局アプリケーション及びネイティブ放送局アプリケーションがそれぞれ同時に実行される別の実施形態を示す。この例では、図7に示す実施形態に関して、放送局アプリケーションがネイティブ放送局アプリケーションを実行させることによって、テレビコンテンツ内に電子番組ガイド600bが表示されるようにすることができる。さらに、ネイティブ放送局アプリケーションは、Ch+及びCh-キーを、これらのキーの機能が電子番組ガイド600b内でページを上向き(例えば、Pg+)又は下向き(例えば、Pg-)にスクロールするよう変更されるように予約するよう設計することができる。いくつかの実施形態では、ネイティブ放送局アプリケーションが、その放送局(例えば、ZTV)に関連するサービス(例えば、チャネル)にのみスクロールするように構成される。さらに、いくつかの実施形態では、ネイティブ放送局アプリケーションが、現在視聴されているテレビコンテンツの他の放送時間にスクロールするように、及び/又は現在視聴されているテレビコンテンツの繰り返し放送を示すように構成される。
【0059】
図9は、いくつかの実施形態による、ネイティブ放送局アプリケーションがキーを予約するプロセスを示すシーケンス図である。その放送局によって提供されたものではない他のタイプのアプリケーション又は他のネイティブアプリケーションについても同様のプロセスを適用することができる。ステップS900において、ネイティブ放送局アプリケーションが、指定する1又は2以上の機能を実行するために予約するように要求する1又は2以上のキー(K)を指定する第1のメッセージを第1のAPI(API_1)経由で放送局アプリケーションに送信する。放送局アプリケーションは、ステップ902において、第1のメッセージで指定された1又は2以上のキー(K)を指定する第2のメッセージを第2のAPI(API_2)経由でテレビ受信機アプリケーションに送信することによってこのメッセージに応答する。テレビ受信機アプリケーションは、S904において、第2のメッセージで指定された1又は2以上のキー(K)を含むユーザ入力を受け取る。
【0060】
従って、第2のメッセージで指定されたキーのうちのいずれかがテレビ受信機アプリケーションによって受け取られると、ステップS906において、1又は2以上のキー(K)を指定する第3のメッセージが第3のAPI(API_3)経由で放送局アプリケーションに送信される。放送局アプリケーションは、第1のメッセージで指定されたキーのうちのいずれかを指定するメッセージを受け取ると、ステップS908において、1又は2以上のキー(K)を指定する第4のメッセージを第4のAPI(API_4)経由でネイティブ放送局アプリケーションに送信する。ネイティブ放送局アプリケーションは、第4のメッセージを受け取ると、ステップ910において、指定された1又は2以上のキー(K)を処理して、1又は2以上のキー(K)に割り当てられた指定機能を実行する。
【0061】
図9に示すプロセスは、チャネル変更のような機能を実行するためにテレビ受信機アプリケーションによって処理されるはずの特定のキーにネイティブ放送局アプリケーションがアクセスできるようにするという著しく有利な特徴を提供する。いくつかの実施形態では、第1及び第4のAPI(API_1及びAPI_4)が、互いに協調するDTVメーカー及び/又は放送局(例えば、ZTV)によってネイティブ放送局アプリケーションと放送局アプリケーションとの間の通信を可能にするように設計された専用APIである。或いは、DTVメーカーは、いずれかの放送局エンティティとは無関係にこれらの専用APIを開発して、このメーカーによって生産された製品によって提供される対応するAPI能力を使用したいと望むいずれかの放送局がこれらの専用APIを使用できるようにすることもできる。第1及び第4のAPI(API_1及びAPI_4)は、同じAPI(例えば、要求/応答方式で動作する1つのAPI)とすることができる。いくつかの実施形態では、第2及び第3のAPI(API_2及びAPI_3)が、A/344標準のセクション9.11に規定されるWebSocket API(キーAPI)などの、放送局アプリケーションとテレビ受信機アプリケーションとの間の通信を可能にするいずれかの既存のAPIである。
【0062】
図10A図10B及び図11に、例えば受信装置120(図1)などのテレビ受信機装置によって実行されるプロセスの実施形態を示す。このプロセスは、テレビ受信機アプリケーションが起動するS1000から開始する。このアプリケーションは、画面上に表示されたアイコンを選択することによって、又はテレビとして動作するように構成された装置をオンにすることによって開くことができる。ステップS1002において、受信機においてサービスが選択され、このサービスを含む放送ストリームが受信される。例えば、ユーザは、ユーザのテレビに表示すべき放送局の番組又はチャネルを選択することによって、その番組を含む放送ストリームをテレビ受信装置に送信させることができる。
【0063】
ステップS1004において、プロセスは、選択されたサービスが放送局アプリケーションに関連するかどうかを判定する。選択されたサービスが放送局アプリケーションに関連する場合、プロセスはステップS1008に進んで放送局アプリケーションを検索して実行する。例えば、放送局アプリケーションは、放送ストリームで識別されるサーバから検索することができる。別の例では、選択されたサービスを含む放送ストリームに放送局アプリケーションを含めることができる。選択されたサービスがネイティブ放送局アプリケーションに関連しない場合、プロセスは放送局アプリケーションを起動せずに終了する。
【0064】
ステップS1008に戻って、選択されたサービスが放送局アプリケーションに関連すると既に判定されていた場合、プロセスはステップS1008からステップS1010に進み、検索された放送局アプリケーションが、受信機メモリ内に既に存在するネイティブ放送局アプリケーションに関連するかどうかを判定する。放送局アプリケーションがネイティブ放送局アプリケーションに関連しない場合、プロセスはプロセスA(図11)に進む。放送局アプリケーションが放送局アプリケーションに関連する場合、プロセスはステップS1012に進んでネイティブ放送局アプリケーションを起動する。一例として、ネイティブ放送局アプリケーションは、予めインストールされてテレビ受信装置上にローカルに位置することができる。プロセスは、ステップS1012からプロセスA(図11)に進む。
【0065】
図10Bには、受信装置120によって実行される別のプロセスの実施形態を示す。この実施形態では、ネイティブ放送局アプリケーション内のナビゲーションによってアクセス可能な全てのサービスが、関連する放送局アプリケーションを有する。このプロセスは、ユーザがネイティブ放送局アプリケーションを起動するステップS1020から開始することができる。ステップS1022において、ユーザがネイティブ放送局アプリケーションと相互作用して、放送局によって提供されたサービスを選択し、このサービスを含む放送ストリームを受信する。ステップS1024において、現在実行中のネイティブ放送局アプリケーションに関連する放送局アプリケーションが検索されて実行される。この放送局アプリケーションは、選択されたサービスに関連する放送ストリーム内で提供することができる。
【0066】
図11には、図10A及び図10Bに示すプロセスの続きを示す。プロセスは、ステップS1100において、キーの選択を示すキー入力が受け取られるのを待つ。キー入力が受け取られると、プロセスはステップS1102に進んで、現在放送局アプリケーションが動作中であるかどうかを判定する。現在放送局アプリケーションが動作中でない場合、プロセスはステップS1102からS1104に進んで、テレビ受信機アプリケーションがキー入力に対処する。いくつかの実施形態では、プロセスがこのステップをスキップして、1又は2以上のキー入力の予約を直接チェックすることができる。プロセスは、ステップS1104からステップS1100に戻る。
【0067】
現在放送局アプリケーションが動作中である場合、プロセスはステップS1102からS1106に進んで、選択されたキーを放送局アプリケーションが予約することを受信機が許可しているかどうかを判定する。受信機が、選択されたキーを放送局アプリケーションが予約することが許可されていない(例えば、放送局アプリケーションがキーを予約する要求が拒絶された)と判定した場合、プロセスはステップS1104に戻る。一方で、選択されたキーを放送局アプリケーションが予約することを受信機が許可している場合、プロセスはステップS1106からステップS1108に進み、選択されたキーを放送局アプリケーションが予約しているかどうかを判定する。
【0068】
放送局アプリケーションが正常にキーを予約している場合、プロセスはステップS1108からステップS1110に進み、放送局アプリケーションにキーを配信する事象をトリガする。例えば、テレビ受信機アプリケーションは、選択されたキーを放送局アプリケーションが予約していると判定した場合、選択されたキーをAPI経由で放送局アプリケーションに転送する。
【0069】
プロセスはステップS1110からステップS1112に進み、例えば放送局アプリケーションが、放送局アプリケーションに関連するネイティブ放送局アプリケーション(又は他のタイプのアプリケーション又はネイティブアプリケーション)が現在動作中であるかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、プロセスがこのステップをスキップして、1又は2以上のキー入力の予約を直接チェックすることができる。ネイティブ放送局アプリケーションが現在動作中でない場合、プロセスはステップS114に進み、選択されたキーが放送局アプリケーションによって処理される。プロセスは、ステップS1114からステップS1100に戻る。ネイティブ放送局アプリケーションが現在動作中である場合、プロセスはステップS1112からS1116に進み、ネイティブ放送局アプリケーションが選択されたキーを予約しているかどうかを判定する。ネイティブ放送局アプリケーションが選択されたキーを予約している場合、プロセスはステップS1116からS1118に進み、ネイティブ放送局アプリケーションが選択されたキーを処理する。プロセスは、ステップS1118からステップS1100に戻る。ネイティブ放送局アプリケーションが選択されたキーを予約していない場合、プロセスはステップS1116からS1114に進む。
【0070】
いくつかの実施形態では、ステップS1112からS1118が、例えば放送局アプリケーション及びネイティブ放送局アプリケーションなどの、放送局によって供給されるコード内で実行される。図11のロジックは1つのシナリオを示すものであり、他の多くのシナリオも可能である。放送局アプリケーション及びネイティブ放送局アプリケーションは、これらの間で通信することによってユーザのいずれかのキー操作事象への対処方法を決定することができる。
【0071】
いくつかの実施形態では、放送局アプリケーションが終了すると、ネイティブ放送局アプリケーションがAPIを使用してテレビ受信機アプリケーションと共にキーを管理することができる。いくつかの実施形態では、これらのAPIが、ネイティブ放送局アプリケーションがテレビ受信機アプリケーションと通信することを可能にする専用APIである。いくつかの実施形態では、放送局アプリケーションが終了して別の放送局アプリケーションが実行されると、図11の各プロセスステップについて別の放送局アプリケーションが放送局アプリケーションに取って代わって図11のプロセスが進行する。
【0072】
図12は、受信装置及びサービス配信システムのいずれか一方又はこれらの組み合わせの機能を実行するように構成できるコンピュータのハードウェア構成の例を示すブロック図である。例えば、1つの実施形態では、コンピュータが、本明細書で受信装置20及び/又はサービスプロバイダ102に関して説明した機能又はステップのうちの1つ又はこれらの組み合わせを実行するように構成される。
【0073】
図12に示すように、コンピュータは、1又は2以上のバス1208を介して互いに相互接続されたCPU1202、ROM(リードオンリメモリ)1204及びRAM(ランダムアクセスメモリ)1206を含む。1又は2以上のバス1208は、入力-出力インターフェイス1210にさらに接続される。入力-出力インターフェイス1210は、キーボード、マウス、マイク、リモコン装置などによって形成される入力部1212に接続される。入力-出力インターフェイス1210は、オーディオインターフェイス、ビデオインターフェイス、ディスプレイ及びスピーカなどによって形成される出力部1214、ハードディスクによって形成される記録部1216、不揮発性メモリ又はその他の非一時的コンピュータ可読記憶媒体、ネットワークインターフェイス、モデム、USBインターフェイス、ファイアワイヤインターフェイスなどによって形成される通信部1218、並びに磁気ディスク、光学ディスク、磁気-光学ディスク、半導体メモリなどの取り外し可能媒体1222を駆動するドライブ1220にも接続される。
【0074】
1つの実施形態によれば、CPU1202は、記録部1216に記憶されたプログラムを入力-出力インターフェイス1210及びバス1208経由でRAM1206にロードした後に、本明細書において受信装置120及び/又はサービスプロバイダ102に関して説明した機能のうちの1つ又はこれらの組み合わせの機能を提供するように構成されたプログラムを実行する。
【0075】
図2及び図12に示す構造例のうちのいずれか1つによって例示される上述したハードウェアの説明は、例えば図9図11を参照して上述したアルゴリズムを実行するようにプログラム又は構成された専門的な対応する構造を構成し又は含む。例えば、図9図11に示すアルゴリズムのうちのいずれか1つ又はこれらの組み合わせは、図2に示す単一の装置に含まれる回路によって完全に実行することができる。
【0076】
上記の教示に照らして、数多くの修正例及び変形例が可能なことが明らかである。従って、添付の特許請求の範囲内では、本明細書において具体的に説明したものとは別様に本開示を実施することができると理解されたい。
【0077】
従って、上記の説明は、本開示の例示的な実施形態を開示して説明したものにすぎない。当業者であれば理解するように、本開示は、本開示の趣旨又は基本的特徴から逸脱することなく他の特定の形態で具体化することもできる。従って、本開示は例示であることを意図するものであり、本開示及び他の請求項の範囲を限定するものではない。本開示は、本明細書における教示のあらゆる容易に識別できる変種を含め、本発明の主題が一般公衆に開放されないように、上述した請求項の用語の範囲を部分的に定義する。
【0078】
上記の開示は、以下に列挙する実施形態も含む。
【0079】
上記の開示は、以下に列挙する実施形態も含む。
【0080】
(1)受信装置であって、テレビコンテンツを含む放送ストリームを受信するように構成された受信機回路と、処理回路とを備え、前記処理回路が、前記テレビコンテンツを表示するテレビ受信機アプリケーションを実行し、入力装置において提供されたキーの選択の指示を受け取り、前記キーの選択の指示を受け取ったことに応答して、前記選択されたキーを放送局アプリケーションが予約しているかどうかを判定し、前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、前記放送局アプリケーションに関連するネイティブアプリケーションが前記選択されたキーを予約しているかどうかを判定し、前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約しており、かつ前記ネイティブアプリケーションが前記選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、前記ネイティブアプリケーションによって指定された第1の所定の機能に従って、前記選択されたキーを前記ネイティブアプリケーションによって処理するように構成される、受信装置。
【0081】
(2)前記処理回路は、前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約しており、かつ前記ネイティブアプリケーションが前記選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、前記放送局アプリケーションによって指定された第2の所定の機能に従って、前記選択されたキーを前記放送局アプリケーションによって処理するようにさらに構成される、特徴(1)に記載の受信装置。
【0082】
(3)前記処理回路は、前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約していないとの判定に応答して、前記テレビ受信機アプリケーションによって指定された第3の所定の機能に従って、前記選択されたキーを前記テレビ受信機アプリケーションによって処理するようにさらに構成される、特徴(2)に記載の受信装置。
【0083】
(4)前記放送局アプリケーションは、前記放送ストリームに含まれる、特徴(1)から(3)のいずれかに記載の受信装置。
【0084】
(5)前記ネイティブアプリケーションは、前記受信装置上にローカルに位置し、前記放送局アプリケーションは、前記ネイティブアプリケーションが検索及び/実行されるようにする命令を含む、特徴(4)に記載の受信装置。
【0085】
(6)前記放送局アプリケーションは、前記受信装置上にローカルに位置する第1のアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を介して前記テレビ受信機アプリケーションにコマンドを提出することによって、前記選択されたキーを予約するように構成される、特徴(1)から(5)のいずれかに記載の受信装置。
【0086】
(7)前記ネイティブアプリケーションは、前記第1のAPIとは異なる第2のAPIを介して前記放送局アプリケーションにコマンドを提出することによって、前記選択されたキーを予約するように構成される、特徴(6)に記載の受信装置。
【0087】
(8)前記ネイティブアプリケーションによって指定された前記第1の所定の機能は、電子番組ガイドを表示するためのコマンドである、特徴(1)から(7)のいずれかに記載の受信装置。
【0088】
(9)前記放送局アプリケーションによって指定された前記第2の所定の機能は、前記受信装置から離れて位置するサーバからコンテンツを検索するためのコマンドであり、前記処理回路は、前記検索されたコンテンツを前記テレビコンテンツと共に表示するようにさらに構成される、特徴(2)から(8)のいずれかに記載の受信装置。
【0089】
(10)前記テレビ受信機アプリケーションによって指定された前記第3の所定の機能は、チャネルの変更、前記表示されたテレビコンテンツの音量の変更及びメニューの表示から成る群から選択されたテレビ機能を実行するためのコマンドである、特徴(3)から(9)のいずれかに記載の受信装置。
【0090】
(11)プロセッサによって実行された時に前記プロセッサに方法を実行させる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法が、テレビコンテンツを含む放送ストリームを受信するステップと、前記テレビコンテンツを表示するテレビ受信機アプリケーションを実行するステップと、入力装置において提供されたキーの選択の指示を受け取るステップと、前記キーの選択の指示を受け取ったことに応答して、前記選択されたキーを放送局アプリケーションが予約しているかどうかを判定するステップと、前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、前記放送局アプリケーションに関連するネイティブアプリケーションが前記選択されたキーを予約しているかどうかを判定するステップと、前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約しており、かつ前記ネイティブアプリケーションが前記選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、前記ネイティブアプリケーションによって指定された第1の所定の機能に従って、前記選択されたキーを前記ネイティブアプリケーションによって処理するステップとを含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0091】
(12)前記方法は、前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約しており、かつ前記ネイティブアプリケーションが前記選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、前記放送局アプリケーションによって指定された第2の所定の機能に従って、前記選択されたキーを前記放送局アプリケーションによって処理するステップをさらに含む、特徴(11)に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0092】
(13)前記方法は、前記放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約していないとの判定に応答して、前記テレビ受信機アプリケーションによって指定された第3の所定の機能に従って、前記選択されたキーを前記テレビ受信機アプリケーションによって処理するステップをさらに含む、特徴(12)に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0093】
(14)前記放送局アプリケーションは、前記放送ストリームで提供され、前記ネイティブアプリケーションは、前記放送局アプリケーションが前記放送ストリームで提供される前に前記非一時的コンピュータ可読媒体に記憶される、特徴(11)から(13)のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0094】
(15)前記放送局アプリケーションは、前記受信装置上にローカルに位置する第1のアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を介して前記テレビ受信機アプリケーションにコマンドを提出することによって、前記選択されたキーを予約するように構成される、特徴(11)から(14)のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0095】
(16)前記ネイティブアプリケーションは、前記第1のAPIとは異なる第2のAPIを介して前記放送局アプリケーションにコマンドを提出することによって、前記選択されたキーを予約するように構成される、特徴(15)に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0096】
(17)プロセッサによって実行された時に前記プロセッサに方法を実行させる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法が、キーのユーザ選択を示す第1のメッセージをテレビ受信機アプリケーションから受け取るステップと、前記テレビ受信機アプリケーションから前記第1のメッセージを受け取ったことに応答して、前記選択されたキーがネイティブ放送局アプリケーションによって予約されているかどうかを判定するステップと、前記ネイティブ放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約していないとの判定に応答して、前記選択されたキーを所定の機能に従って処理するステップと、前記ネイティブ放送局アプリケーションが前記選択されたキーを予約しているとの判定に応答して、前記選択されたキーを前記ネイティブ放送局アプリケーションに第2のメッセージで送信するステップとを含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0097】
(18)前記方法は、前記テレビ受信機アプリケーションから前記第1のメッセージを受け取る前に、前記選択されたキーを予約するための要求を前記ネイティブ放送局アプリケーションから第3のメッセージで受け取るステップと、前記第3のメッセージを受け取ったことに応答して、前記選択されたキーを予約するための要求を前記テレビ受信機アプリケーションに第4のメッセージで転送するステップとをさらに含む、特徴(17)に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0098】
(19)前記テレビ受信機アプリケーションとの間の前記第1及び第4のメッセージは、第1のアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を介して送信され、前記ネイティブ放送局アプリケーションとの間の前記第2及び第3のメッセージは、前記第1のAPIとは異なる第2のAPIを介して送信される、特徴(18)に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0099】
(20)前記命令は、テレビコンテンツを含む放送ストリームで提供され、前記ネイティブ放送局アプリケーションは、前記命令が前記放送ストリームで提供される前に非一時的コンピュータ可読媒体に記憶される、特徴(17)から(19)のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【符号の説明】
【0100】
S1100 キー入力が受け取られたか?
S1102 放送局アプリケーションが実行中であるか?
S1104 処理のためにTV受信機アプリケーションに入力を送信
S1106 放送局アプリケーションによるキーの予約を受信機が許可しているか?
S1108 放送局アプリケーションがキーを予約しているか?
S1110 放送局アプリケーションにキーを配信する事象をトリガ
S1112 放送局アプリケーションに関連するネイティブ放送局アプリケーションが現在実行中であるか?
S1114 放送局アプリケーションにおいてキーを処理
S1116 ネイティブ放送局アプリケーションがキーを予約しているか?
S1118 ネイティブ放送局アプリケーションにおいてキーを処理
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
【国際調査報告】