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特表2022-510020回転および静止セット部分を含む機械部材を具備するバイオ医薬品液体容器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-25
(54)【発明の名称】回転および静止セット部分を含む機械部材を具備するバイオ医薬品液体容器
(51)【国際特許分類】
   C12M 1/00 20060101AFI20220118BHJP
   A61J 1/10 20060101ALI20220118BHJP
【FI】
C12M1/00 Z
C12M1/00 A
A61J1/10 335Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021531894
(86)(22)【出願日】2019-11-25
(85)【翻訳文提出日】2021-08-03
(86)【国際出願番号】 FR2019000191
(87)【国際公開番号】W WO2020115372
(87)【国際公開日】2020-06-11
(31)【優先権主張番号】1872448
(32)【優先日】2018-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520118670
【氏名又は名称】ザトーリウス ステディム エフエムテー エスアーエス
【氏名又は名称原語表記】SARTORIUS STEDIM FMT SAS
【住所又は居所原語表記】Avenue de Jouques - ZI des Paluds,13400 Aubagne,France
(74)【代理人】
【識別番号】100102842
【弁理士】
【氏名又は名称】葛和 清司
(72)【発明者】
【氏名】ジブラン,ジェレミー
(72)【発明者】
【氏名】ボルゾー ,ダヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ロワズレ,ヤニス
【テーマコード(参考)】
4B029
4C047
【Fターム(参考)】
4B029AA08
4B029AA11
4B029BB11
4B029BB15
4B029CC01
4B029DB10
4B029GA06
4B029GB01
4B029GB10
4C047AA11
4C047CC04
4C047DD10
(57)【要約】
本発明は、バイオ医薬品液体リザーバーであって、以下:バイオ医薬品液体(3)を貯蔵するための内部貯蔵スペース(2)を形成するバッグ(1)と、バッグ(1)の壁に位置する機械部材(4)であって:バッグ(1)の壁に対して静止されている、静止セット(10)部分、静止セット(10)に対して回転軸(31)を中心に回転する、回転セット(30)部分、2つのセット(10、30)の間に位置し、バッグ(1)の内側(2)にある、ベアリング(50)、静止セット(10)部分の一部(12)の反対側に位置する回転セット(30)部分の一部(32)によって形成される1以上の方向の変化(62)を含む、内部貯蔵スペース(2)からベアリング(50)を分離する輸送通路(60)を含む、前記機械部材(4)とを含む、前記バイオ医薬品液体リザーバーに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイオ医薬品液体容器であって、以下:
バイオ医薬品液体(3)を貯蔵するための内部貯蔵スペース(2)を形成するバッグ(1)と、
バッグ(1)の壁に位置する機械部材(4)であって:
バッグ(1)の壁に対して静止されている、静止セット(10)部分、
静止セット(10)に対して回転軸(31)を中心に回転する、回転セット(30)部分、
2つのセット(10、30)の間に位置し、バッグ(1)の内側(2)にある、ベアリング(50)、
静止セット(10)部分の一部(12)の反対側に位置する回転セット(30)部分の一部(32)によって形成される1以上の方向の変化(62)を含む、内部貯蔵スペース(2)のベアリング(50)を分離する輸送通路(60)を含む、前記機械部材(4)と
を含む、前記バイオ医薬品液体容器。
【請求項2】
通路(60)が、逆サイフォン(61)を形成し、逆サイフォン(61)の底部(62)から始まり内部貯蔵スペース(2)に通じる逆サイフォン(61)の少なくとも1つの分岐(63)に位置する液体によって、逆サイフォン(61)の底部(62)に空気が閉じ込められることを特徴とする、請求項1に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項3】
前記空気が、逆サイフォン(61)の少なくとも2つの分岐(63、64)に位置する液体によって、逆サイフォン(61)の底部(62)に閉じ込められ、分岐(63)は、逆サイフォン(61)の底部(62)から始まり内部貯蔵スペース(2)に通じ、分岐(64)は、逆サイフォン(61)の底部(62)から始まりベアリング(50)まで上がることを特徴とする、請求項2に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項4】
輸送通路(60)は主に2つの部分(12、32)の間を移動し、これは、一方では、回転セット(30)のキャップ(32)および静止セット(10)の密閉体(12)であり、キャップ(32)は密閉体(12)に対して回転軸(31)の周りを回転し、キャップ(32)および密閉体(12)は、輸送通路(60)を形成するために少なくとも部分的に互いに入れ子になっていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項5】
セット(10、30)の一方は、他方のセット(30)の空洞(37)に入る突起(18)を形成し、輸送通路(60)は、空洞(37)の壁に沿って移動することによって突起(18)を迂回することを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項6】
回転セット(30)が空洞(37)を形成し、静止セット(10)が突起(18)を形成することを特徴とする、請求項5に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項7】
輸送通路(60)が、回転軸(31)を中心に回転対称性を有する通路であることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項8】
回転軸(31)を含む平面における輸送通路(60)の幅(l)が、0.5mmと5mmの間で構成され、好ましくは1mmと3mmの間で構成されることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項9】
輸送通路(60)が、屈曲部(62)によって分離された、回転軸(31)に平行な少なくとも2つの通路(63、64)を含むことを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項10】
回転軸(31)に平行な通路(63、64)のうちの1つ(64)が、屈曲部(62)をベアリング(50)を含む空洞(51)に接続することを特徴とする、請求項9に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項11】
輸送通路(60)が、逆サイフォン(61)の底部(62)から始まり内部貯蔵スペース(2)に通じる逆サイフォン(61)の分岐(63)に有利に位置される、回転軸(31)の周りに有利に規則的に分布された放射状フィン(113~117)、有利には、8~15個のフィンを含むことを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項12】
放射状フィン(115~117)が、静止セット(10)の一部(18)の内壁(112)の外面(112)から延伸することを特徴とする、請求項11に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項13】
放射状フィン(117)が、輸送通路(60)内の壁(111、112)に対して傾斜して延伸し、傾斜の方向は、輸送通路(60)内のフィン(117)と前記壁(111、112)との間に保持またはブロックされたままである輸送通路(60)内に位置する可能性のある固体粒子の静止セット(10)の周りの回転セット(30)の回転方向から与えられることを特徴とする、請求項11または12に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項14】
ベアリング(50)が、静止セット(10)による回転セット(30)の唯一の支持ゾーンであることを特徴とする、請求項1~13のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項15】
ベアリング(50)が、回転セット(30)と静止セット(10)の間の唯一の接触ゾーンであることを特徴とする、請求項14に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項16】
ベアリング(50)が、ボールベアリングであることを特徴とする、請求項1~15のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項17】
機械部材(4)が、バッグ(1)の壁の開口部でバッグ(1)の壁を通過することを特徴とする、請求項1~16のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項18】
バッグ(1)の壁の開口部が、機械部材(4)の周りにシールされた方法で固定されていることを特徴とする、請求項17に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項19】
開口部が、静止セット(10)の周りに溶接または接着されていることを特徴とする、請求項18に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項20】
回転セット(30)が、回転シャフト(31)を運ぶことを特徴とする、請求項1~19のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項21】
回転シャフト(31)自体が、プロペラ(33)を運ぶことを特徴とする、請求項20に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項22】
静止セット(10)が、バッグ(1)の外側に開口する排出ポートを含むことを特徴とする、請求項1~21のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項23】
ガス分配器(20)が、セット(10、30)の周りの内部貯蔵スペース(2)に位置していることを特徴とする、請求項1~22のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項24】
ガス分配器(20)が、環状であることを特徴とする、請求項23に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項25】
ガス分配器(20)が、空気を輸送通路(60)に吹き込むことができる少なくとも1つの迂回(21)を含み、それにより、空気を内部貯蔵スペース(2)に出現させる傾向があることを特徴とする、請求項23または24に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項26】
回転セット(30)が、回転シャフト(31)およびベアリング(50)を運ぶ中間接続部分(34)を含むことを特徴とする、請求項1~25のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項27】
回転シャフト(31)が、中間接続部分(34)にクリップで留められていることを特徴とする、請求項26に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項28】
ベアリング(50)が、回転リング(52)、好ましくはベアリング(50)の外側リング(52)を含み、これは中間接続部分(34)にクリップで留められていることを特徴とする、請求項26または27に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項29】
中間接続部分(34)が、この中間接続部分(34)にクリップで留められた回転キャップ(32)を運ぶことを特徴とする、請求項26、27または28に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項30】
静止セット(10)が、ベアリング(50)を運ぶ基部(15)と、内部貯蔵スペース(2)の外側に開口する排出ポート(11)とを含むことを特徴とする、請求項1~29のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項31】
ガス分配器(20)が、基部(15)の周りにクリップ留めされていることを特徴とする、請求項30に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項32】
ベアリング(50)が、基部(15)の周りにクリップ留めされていることを特徴とする、請求項30または31に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項33】
ベアリング(50)が、静止リング(53)を含み、これは、好ましくは、ベアリング(50)の内側リング(53)であり、基部(15)に対してブロックされた密閉体(12)を維持することを特徴とする、請求項30、31または32に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項34】
バイオ医薬品液体(3)が、不活性マイクロ支持体、その最大寸法は、0.3mm未満、好ましくは0.1mm未満、有利には10μmを超える、これらのマイクロ支持体に固定された細胞を含むことを特徴とする、請求項1~33のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項35】
マイクロ支持体がボールであることを特徴とする、請求項34に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項36】
セット(10、30)のほとんどの部分が、互いにクリップ操作を実行することができるようにわずかに変形可能な硬質プラスチックでできており、好ましくはポリエチレン(PE)でできていることを特徴とする、請求項1~35のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項37】
バッグ(1)の壁が、折り畳むことができるように十分に柔軟で変形可能な材料でできていることを特徴とする、請求項1~36のいずれか一項に記載のバイオ医薬品液体容器。
【請求項38】
バイオ医薬品液体を貯蔵するためのバッグを含む、バイオ医薬品液体容器用の機械部材であって、以下:
静止セット(10)部分と、
静止セット(10)部分に対して回転軸(31)を中心に回転する、回転セット(30)部分と、
2つのセット(10、30)の間に位置するベアリング(50)と、
静止セット(10)部分の一部(12)の反対側に位置する回転セット(30)部分の一部(32)によって形成される1以上の方向の変化(62)を含む、機械部材(4)の外側からベアリング(50)を分離する輸送通路(60)を含む、前記機械部材(4)と
を含むことを特徴とする、前記機械部材。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にバイオ医薬品の混合を目的としたバイオ医薬品液体容器、またはより具体的には、バッグ、バッグに関する静止セット部分、回転軸を中心とした回転部分セットを含む細胞培養に関する。
【背景技術】
【0002】
バイオ医薬品液体を攪拌または混合するための容器は、例えば、回転攪拌機を使用して、それらの間で化合物を混合する。多くの場合、混合される化合物は、医薬品を調製する場合のように、無菌環境を必要とする。無菌性環境を保証するために、混合容器は、外部の汚染要素が容器に入るのを防ぐように構成されており、これは、充填中、混合中、またはバイオ医薬品液体の排出中を問わず、プロセス全体を通して行われる。
【0003】
第1の先行技術によれば、機械部材の大部分、特に回転シャフトのベアリングがバッグの外側に位置しているバイオ医薬品液体容器が存在する。この第1の従来技術の不利な点は、回転ジョイントまたは固定摩擦ジョイントを備えた回転シャフトを介してバッグの壁を通過させることを必要とすることである。
【0004】
この回転ジョイントは複雑で、高価で、繊細である。この固定摩擦ジョイントは、一方ではすぐに摩耗するため、頻繁に交換する必要があり、他方では、バイオ医薬品の液体を汚染する多くの粒子を生成する。これらのジョイントのいずれかが、回転シャフトの回転速度を制限する。
【0005】
第2の先行技術によれば、機械部材の大部分、特に回転シャフトのベアリングがバッグ内に位置しているバイオ医薬品液体容器が存在する。
【0006】
この第2の先行技術の不利な点は、真っ直ぐな通路によってバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースからのみ分離されており、さらに、バイオ医薬品の液体ですぐに完全に満たされるため、一方では、ベアリングを装着するための粒子の移行が、バイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースを汚染することになり、他方で、細胞およびその支持体またはマイクロ支持体の移行は、ベアリング内で押しつぶされ、ベアリングを損傷し、マイクロ支持体から押しつぶされた破片でバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースを汚染し、反対方向に移行するリスクがある。最後に、培養細胞の一部が破壊されると、細胞培養の収量がさらに損なわれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、上記の不利な点を少なくとも部分的に克服するバイオ医薬品液体容器を提供することである。
【0008】
より具体的には、本発明は、一方では、機械部材の実質的な部分、特に、ベアリングおよびこのベアリングによって支持される回転部材または要素をバッグ内に局在化させ、したがって、繊細なジョイントおよび回転部材または要素の過度に制限された回転速度を回避し、他方では、ベアリングの周囲、摩耗粒子の発生源、および他方では、バイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースの間の輸送を回避するか、または少なくとも著しく減少させるバイオ医薬品液体容器を提供することを目的とする。
【0009】
ベアリングの周囲と、ベアリングを装着するための粒子によって貯蔵されたバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間のこの抑制、または少なくともより少ない輸送の減少、および他方では、バイオ医薬品液体の内容物の粉砕、細胞と支持要素は、ベアリングを劣化させ、そのバイオ医薬品液体を容器のバッグに貯蔵するための内部貯蔵スペースに戻す間に貯蔵されたバイオ医薬品液体を汚染する危険性がある。
【0010】
したがって、本発明は、バイオ医薬品液体容器であって、以下:バイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースを形成するバッグと、バッグの壁に位置する機械部材であって:バッグの壁に対して静止されている、静止セット部分、静止セットに対して回転軸を中心に回転する、回転セット部分、2つのセットの間に位置し、バッグ内にある、ベアリング、静止セット部分の一部の反対側に位置する回転セット部分の一部によって形成される1以上の方向の変化を含む、内部貯蔵スペースからベアリングを分離する輸送通路を含む、前記機械部材とを含む、前記バイオ医薬品液体容器に関する。
【0011】
実際にこれは、輸送通路が、一方では回転セット部分の一部によって形成され、他方では静止セット部分の一部によって形成されることを意味し、前記回転セットの部分の一部は、前記静止セット部分の一部の反対側に位置している。
【0012】
したがって、本発明は、バイオ医薬品液体を貯蔵するためのバッグを含む、バイオ医薬品液体容器用の機械部材であって、以下:静止セット部分と、静止セット(10)部分に対して回転軸を中心に回転する、回転セット部分と、2つのセットの間に位置するベアリングと、静止セット部分の一部の反対側に位置する回転セット部分の一部によって形成される1以上の方向の変化を含む、機械部材の外側からベアリングを分離する輸送通路を含む、前記機械部材とを含むことを特徴とする、前記機械部材に関する。
【0013】
好ましい実施形態によれば、本発明は、別々に、または互いに部分的に組み合わせて、または互いに完全に組み合わせて使用することができる以下の特徴のうちの1つまたは複数を含む。
好ましくは、通路は、逆サイフォンの底部から始まり、内部貯蔵スペースに通じる逆サイフォンの少なくとも1つの分岐に位置する液体によって逆サイフォンの底部に閉じ込められる空気のために、逆サイフォンを形成する。
【0014】
したがって、輸送通路内のサイフォンの存在は、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送をさらに減らすことを可能にする。サイフォンは、従来の衛生排出サイフォンのように空気に閉じ込められた液体ではなく、サイフォンの底部のいずれかの側に伸びるサイフォンの分岐の一方および/または他方の液体によってサイフォンの底部に閉じ込められた空気であるため、反転されている。
【0015】
好ましくは、前記空気は、逆サイフォンの少なくとも2つの分岐に位置する液体によって逆サイフォンの底部に閉じ込められ、分岐は、逆サイフォンの底部から始まり、内部貯蔵スペースに開口し、分岐は、逆サイフォンの底部とベアリングまで上がっている。
【0016】
したがって、空気が液体ストッパーによって両側に閉じ込められ、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送がさらに減少し、実際に除去することさえできる。
【0017】
好ましくは、輸送通路は、主に、2つの部分、すなわち、一方では回転セットのキャップ(cap)と静止セットの密閉体(containment)との間を移動(travel)し、キャップは密閉体に対して回転軸を中心に回転し、キャップと密閉体は、輸送通路を形成するために少なくとも部分的に互いにインターロックしている。
【0018】
したがって、容器の最下点である回転セットと静止セットとの間に位置するスペースは、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送の可能性を除去するか、または少なくとも低減するように配置され、他のスペースは、好ましくは別の部分または別の部分の単純なクリッピングによって、より簡単にシールすることができる。
【0019】
好ましくは、セットの1つは、他のセットの空洞に入る突起を形成し、輸送通路は、空洞の壁に沿って移動することによって突起を迂回する。
したがって、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送も減少し、これは簡単な方法で行われる。実際、雄部分を雌部分に単純に貫通させることにより、シケインを生成することができ、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送を効果的に減らすことができる。
【0020】
好ましくは、回転セットは空洞を形成し、静止セットは突起を形成する。
したがって、空気は、サイフォンの分岐よりも高い位置にあるサイフォンの底部により効果的に閉じ込められ、したがって、機械部材は、容器の底部分、有利にはバッグの下壁に位置される。
【0021】
好ましくは、輸送通路は、回転軸の周りに回転対称性を有する通路である。
したがって、回転軸の周りのかさばりが最小限に抑えられる。
【0022】
好ましくは、回転軸を含む平面における輸送通路の幅は、0.5mmから5mmの間で構成され、好ましくは、1mmから3mmの間で構成される。
したがって、回転セットの回転、固定セットを中心とした回転が保証され、スペースは回転中に摩擦や固定がないことを保証するのに十分な広さであり、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送を著しく削減しながら、スペースはまた、サイフォンの底に空気を閉じ込めてブロックするのに、および、一方の側から他方への望ましくない要素、ベアリングを内部貯蔵スペースに装着するための粒子、またはベアリングの近くの細胞と支持体の移行を遅らせるか、さらには防ぐのに、十分狭い。
【0023】
好ましくは、輸送通路は、屈曲部によって分離された、回転軸に平行な少なくとも2つの通路を含む。
したがって、このシケインの存在は、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送を減少させる。
【0024】
好ましくは、回転軸に平行な通路の1つは、屈曲部をベアリングを含む空洞に接続する。
したがって、この非常にシンプルで非常に短いシケインは、すでに十分であり、これら2つのセットに回転による摩耗痕がすでにあるかなりの時間の後でも、回転セットの回転中、静止セットの周りの回転中の摩擦または固定のリスクを低減する。
【0025】
好ましくは、輸送通路は、回転軸の周りに有利に規則的に分布され、逆サイフォンの底部から始まり、内部貯蔵スペースに開口する逆サイフォンの分岐に有利に位置された放射状フィン、有利には8から15のフィンを含む。有利なことに、これらの放射状フィンは、輸送通路の幅の一部にのみ延伸する。
したがって、これらの放射状フィンの存在は、逆サイフォンを形成する輸送通路に位置する可能性のある固体粒子をよりよく捕捉することを可能にするか、または、逆サイフォンを形成する輸送通路に入る傾向がある、またはまたそれを通過する傾向があるそのような固体粒子を防止または妨害する。
【0026】
好ましくは、放射状フィンは、静止セットの一部の内壁の外面から、有利には垂直に延伸する。
したがって、これらの放射状フィンの存在は、輸送通路に位置する液体の流体力学を混乱させ、逆サイフォンをより少なく形成する。代替的に、放射状フィンは、回転セットの一部の外面の内面から有利には垂直に延伸することができる。
【0027】
好ましくは、放射状フィンは、輸送通路内の壁に対して傾斜して延伸し、傾斜の方向は、輸送通路に位置する可能な固体粒子の静止セットの周りを回転する回転セットの回転方向が与えられたまま、輸送通路内のフィンと前記壁との間で保持またはブロックされたままであるような方向である。
【0028】
代替的に、放射状フィンは、逆サイフォンを形成する輸送通路内の壁に対して真っ直ぐに延伸することができる。
その変形において:
・これらのフィンは、回転軸に平行な平らなプレートにすることができる。
・これらのフィンは、主に鋭角、好ましくは30度未満、有利には15度のオーダーで、回転軸に対して、湾曲したおよび傾斜したプレートにすることができる。
・これらのフィンは、回転軸に対して鋭角、好ましくは30度未満、有利には15度のオーダーで傾斜した真っ直ぐなプレートであり得る。
【0029】
好ましくは、ベアリングは、静止セットで回転セットを支持するための唯一のゾーンである。
したがって、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送の減少は、そこで特に重要になる。
【0030】
好ましくは、ベアリングは、回転セットと静止セットとの間の唯一の接触ゾーンである。
したがって、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送の減少は、そこで特に重要になる。
【0031】
好ましくは、ベアリングはボールベアリングである。
したがって、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送の減少は、特に興味深く、ボールベアリングは特にすべての小さな要素を細かく砕くことができるので、バイオ医薬品液体の細胞またはその支持体のように、これらの小片は、貯蔵されたバイオ医薬品液体を汚染するために特に戻ることができ、バッグの内部貯蔵スペースに貯蔵されているバイオ医薬品液体で細胞が十分に増殖したら、その後のバッグの部分的または完全な排出中に濾過することが特に困難になる。
【0032】
好ましくは、機械部材は、バッグの壁の開口部でバッグの壁を通過する。
したがって、バッグ内のベアリングの保持は、第1の従来技術に存在する回転ジョイントのような複雑で繊細なジョイントを回避するので、特に有利である。
【0033】
好ましくは、バッグの壁の開口部は、機械部材の周りにシールされた方法で固定される。
したがって、バッグの外側から直接来る粒子によって貯蔵されたこのバイオ医薬品液体の汚染と同様に、バッグに貯蔵されたバイオ医薬品液体のバッグの外側への直接の漏出を回避することができる。
【0034】
好ましくは、開口部は、静止セットの周りに溶接または接着されている。
したがって、機械部材でのバッグとバッグの外側との間のこのシーリングは、簡単に行われる。
【0035】
好ましくは、回転セットは回転シャフトを運ぶ。
したがって、静止セットの周りを回転する回転セットの比較的高い回転速度を必要とする回転シャフトは、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送を減らすことは、特に興味深い。
【0036】
好ましくは、回転シャフト自体がプロペラを運ぶ。
したがって、このプロペラは、重大な駆動振動による汚染リスクの増加につながり、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送を減らすことは、特に興味深い。
【0037】
好ましくは、静止セットは、バッグの外側に開口する排出ポートを含む。
したがって、バッグの壁での機械部材のシーリングは、維持することがますます重要になる。
【0038】
好ましくは、ガス分配器は、セットの周りの内部貯蔵スペースに位置している。
したがって、このガス分配器は、機械部材の近くでのバイオ医薬品液体の循環の増加をもたらし、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送を減らすことがますます重要になる。
【0039】
好ましくは、ガス分配器は環状である。
したがって、機械部材の近くでのバイオ医薬品液体の循環の増加は、機械部材の周囲全体でさえ行われ、したがって、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送を減らすことがますます重要になる。
【0040】
好ましくは、ガス分配器は、空気を内部貯蔵スペースに出現させる傾向があるように、空気を輸送通路に吹き込むことができる迂回を含む。
したがって、この迂回は、バイオ医薬品液体をそれが来る場所から内部貯蔵スペースに反発することによって、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送の減少を改善するのに役立つ。
【0041】
好ましくは、回転セットは、回転シャフトとベアリングを運ぶ中間接続部分を含む。
したがって、この中間接続部分の存在は、ベアリングの周囲をより容易に配置することを可能にし、その結果、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送をより容易に低減することができる。
【0042】
好ましくは、回転シャフトは、中間接続部分でクリップされる。
したがって、この場所でのシーリングは、簡単かつ効果的に簡単に実現できる。
好ましくは、ベアリングは、中間接続部分でクリップされる回転リング、好ましくはベアリングの外側リングを含む。
したがって、この場所でのシーリングは、簡単かつ効果的に簡単に実現できる。
【0043】
好ましくは、中間接続部分は、この中間接続部分にクリップされた回転キャップを運ぶ。
したがって、この場所でのシーリングは、簡単かつ効果的に簡単に実現できる。
【0044】
好ましくは、静止セットは、ベアリングを運ぶ基部を含み、それは、内部貯蔵スペースの外側に開口する排出ポートを有する。
したがって、機械部材でバッグの内と外の間のシーリングを保証することは特に興味深い。
【0045】
好ましくは、ガス分配器は基部の周りにクリップで留められる。
したがって、この場所でのシーリングは、簡単かつ効果的に簡単に実現できる。
好ましくは、ベアリングは基部の周りでクリップされる。
したがって、この場所でのシーリングは、簡単かつ効果的に簡単に実現できる。
【0046】
好ましくは、ベアリングは、静止リングを含み、これは、好ましくは、基部に対してブロックされた密閉体を保持するベアリングの内側リングである。
したがって、この場所でのシーリングは、簡単かつ効果的に簡単に実現できる。
【0047】
好ましくは、バイオ医薬品液体は、最大寸法が0.3mm未満、好ましくは0.1mm未満、有利には10μmを超える不活性マイクロ支持体、これらのマイクロ支持体に固定された細胞を含む。
【0048】
したがって、貯蔵されているバイオ医薬品液体の固体要素のサイズが非常に小さいため、それらは特にどこにでも移動でき、特に移動できる場合はベアリングに滑り込むことができるため、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送を減らすことは特に興味深い。
【0049】
好ましくは、マイクロ支持体はボールである。
したがって、貯蔵されたバイオ医薬品液体のこれらの球形要素は、さらに容易に、そして限られた場所でさえも移動し;したがって、ベアリングの周囲とバイオ医薬品液体を貯蔵するための内部貯蔵スペースとの間の輸送を減らすことも興味深い。
【0050】
好ましくは、セットのほとんどの部分は、一緒にクリッピングの操作を実行することができるようにわずかに変形可能な硬質プラスチックでできており、好ましくはポリエチレン(PE)でできている。
したがって、この場所でのシーリングは、機械部材がその機械的機能、ここでは特にその構成部分の特定の剛性を必要とする回転機械的機能を容易に果たすことを可能にしながら、簡単かつ効果的により容易に達成される。
【0051】
好ましくは、バッグの壁は、折り畳むことができるように十分に柔軟で変形可能な材料でできている。
したがって、壁、特に壁の開口部でのシーリングが達成されるのがさらに興味深い。
【0052】
ベアリングは、回転する機械部材、好ましくは回転するシャフトを支持およびガイドする機械部材である。
クリップは、部分に組み込まれているかどうかにかかわらず固定システムであり、その挿入中に弾性的に変形し、挿入後、一般的にもはや応力を受けない。
【0053】
クリッピングは、挿入段階中に関与する2つの部分のうちの1つの弾性変形により、弾性復帰後にその部分を取り付けることができる組み立て操作である。クリッピングは、特定の要素の弾性変形を使用してインターロック部分を実現し、たとえば、多くの場合プラスチック材料で作られた雌部分であり、そして、有利には、1つまたは複数の爪(1つまたは複数のラグ)を含み、その形状は、容易かつ迅速な分解を可能にすることができる。
【0054】
本発明の他の特徴および利点は、例として与えられ、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態の以下の説明を読むと明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0055】
図1図1は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の全体像、断面図を概略的に表す。
図2図2は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の、輸送通路内のフィンを示す任意の詳細の全体像、断面図を概略的に表す。
【0056】
図3図3は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の、輸送通路内のフィンを示す任意の詳細の全体像、断面図を概略的に表す。
図4図4は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の、輸送通路内のフィンを示す任意の詳細の全体像、断面図を概略的に表す
【0057】
図5図5は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の、輸送通路内のフィンを示す任意の詳細の全体像、断面図を概略的に表す。
図6図6は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の、輸送通路内のフィンを示す任意の詳細の全体像、断面図を概略的に表す。
【0058】
図7図7は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の全体的な分解斜視図を概略的に表す。
図8図8は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の全体斜視図を概略的に表す。
【0059】
図9図9は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
図10図10は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの一部の例の局所斜視図を概略的に表す。
【0060】
図11図11は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
図12図12は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの一部の例の局所斜視図を概略的に表す。
【0061】
図13図13は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの一部の例の局所斜視図を概略的に表す。
図14図14は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0062】
図15図15は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの一部の例の局所斜視図を概略的に表す。
図16図16は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの一部の例の局所斜視図を概略的に表す。
【0063】
図17図17は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
図18図18は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0064】
図19図19は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの一部の例の局所斜視断面図を概略的に表す。
図20図20は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0065】
図21図21は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの一部の例の局所斜視断面図を概略的に表す。
図22図22は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0066】
図23図23は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の全体像、断面図を概略的に表しており、ガス分配器と輸送通路を接続する迂回を表す。
図24図24は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0067】
図25図25は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の全体的な分解斜視、断面図を概略的に表す。
図26図26は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の全体斜視図を概略的に表す。
【0068】
図27図27は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
図28図28は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの一部の例の局所斜視断面図を概略的に表す。
【0069】
図29図29は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
図30図30は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの一部の例の局所斜視断面図を概略的に表す。
【0070】
図31図31は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
図32図32は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの一部の例の局所斜視断面図を概略的に表す。
【0071】
図33図33は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【発明を実施するための形態】
【0072】
図1から22は、本発明の第1の実施形態を表し、50から200リットルの間で構成されるバッグ容積に有利に対応する。
図23から33は、本発明の第2の実施形態を表し、500から1000リットルの間で構成されるバッグ容積に有利に対応する。
【0073】
図1は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0074】
バイオ医薬品液体容器は、バッグ1および機械部材4を含む。機械部材4は、図1には表されていないが、矢印1の方向に機械部材4の周りに延伸するバッグ1の壁の開口部に固定されている。バッグ1は、バイオ医薬品液体3を貯蔵するための内部貯蔵スペース2を形成する。機械部材4は、バッグ1の壁を通過する。
【0075】
機械部材4は、バッグ1の壁に対して静止している静止セット10部分と、静止セット10に対して回転軸31の周りを回転する回転セット30部分とを含む。ベアリング50は、一方では2つのセット10と30の間に位置され、他方ではバッグ1の内側2に位置している。
【0076】
輸送通路60は、ベアリング50を内部貯蔵スペース2から分離する。この輸送通路60は、1以上の方向転換を含み、例えば、ここでは、外側から内側へ、この輸送通路60は、内側への小さな水平通路を備えた小さな突起17から始まり、それからかなり大きな上昇通路へ、次に、内側への小さな水平通路(実際には屈曲部)へ、次に、非常に大きな下降通路があり、最後に内側への小さな水平通路があり、その後、ベアリング50が配置されている空洞51に到着する。この輸送通路60は、静止セット10部分の一部の反対側に位置する回転セット30部分の一部によって形成されている。
【0077】
この通路60は逆サイフォン61を形成し、逆サイフォン61の底部62から始まり、内部貯蔵スペース2に通じる逆サイフォン61の少なくとも1つの分岐63に位置する液体によって、空気は逆サイフォン61の底部62に閉じ込められる。空気は、液体によって逆サイフォン61の底部62に閉じ込められ、好ましくは、少なくとも逆サイフォン61の2つの分岐63および64に位置し、分岐63は、逆サイフォン61の底部62から始まり、内部貯蔵スペース2および分岐64は、逆サイフォン61の底部62から始まり、ベアリング50まで上がる。
【0078】
この逆サイフォン61は、その底部62が空気を含み、その分岐63および64が液体、場合によってバイオ医薬品液体3を含み、一方で、分岐63から分岐64へ、そして他方で、分岐64から分岐63への、このバイオ医薬品液体の通路をブロックすることを可能にする。
【0079】
この輸送通路60は、主に、2つの部分、すなわち、一方では回転セット30のキャップ32と静止セット10の密閉体12との間を移動し、キャップ32は密閉体12に対して回転軸31の周りを回転し、キャップ32および密閉体12は、輸送通路60を形成するために少なくとも部分的に互いにインターロックされている。
【0080】
セット10の1つは、他のセット30の空洞37に入る突起18を形成し、輸送通路60は、空洞37の壁に沿って移動することによって突起18を迂回する。好ましくは、回転セット30は空洞37を形成し、静止セット10は突起18を形成する。
【0081】
輸送通路60は、回転軸31を中心に回転対称性を有する通路である。回転軸31を含む平面(例えば、図1の平面)における輸送通路60の幅lは、0.5mmから5mmの間で構成、好ましくは1mmから3mmの間で構成される。輸送通路60は、屈曲部62によって分離された、回転軸31に平行な少なくとも2つの通路63および64を含む。回転軸31に平行な通路64の1つは、屈曲部62をベアリング50を含む空洞51に接続する。
【0082】
ベアリング50は、静止セット10による回転セット30の唯一の支持ゾーンである。ベアリング50は、回転セット30と静止セット10との間の唯一の接触ゾーンでさえある。有利には、ベアリングはボールベアリングである。
【0083】
機械部材4は、バッグ1の壁の開口部でバッグ1の壁を通過し、したがって、バッグ1は、機械部材4の周りを矢印1の方向に延伸する。バッグ1の壁の開口部(図1には示されていないが、その配置は矢印1の延長によってマークされている)は、機械部材4の周りにシールされた方法で固定されている。この開口部は、静止セット10の周りに溶接または接着されている。
【0084】
回転セット30は、回転シャフト31を運ぶ。回転シャフト31自体は、プロペラ33を運ぶ。プロペラ33は、例えば、毎分10から500回転の間で回転することができ、例えば、2000リットルのバイオ医薬品液体3のバッグ1に対して毎分50回転で、たとえば、50リットルのバイオ医薬品液体3のバッグ1の場合、毎分250回転で回転することができる。
【0085】
バイオ医薬品液体3は、有利には、「細胞培養」とも呼ばれる培養細胞培地であり、これは、成長させるために非常に強い攪拌を必要とし、回転シャフト31の比較的高い回転速度をもたらし、これは、一方ではベアリング50の空洞51と、他方ではバイオ医薬品液体3を貯蔵するための内部貯蔵スペース2との間の逆サイフォン61による隔離システムを作り、さらに興味深い発明によって提案されている。
【0086】
ガス分配器20は、セット10および30の周囲の内部貯蔵スペース2に位置している。このガス分配器20は環状である。このガス分配器20は、空気を輸送通路60に吹き込むことができる迂回21を含む為、空気を内部貯蔵スペース2に出現させる傾向があり、これはまた、バイオ医薬品液体3をもう少しはじき、内部貯蔵スペース2を通過して逆サイフォン61の分岐63に到達しようとすることに寄与する。
【0087】
回転セット30は、回転シャフト31およびベアリング50を運ぶ中間接続部分34を含む。回転シャフト31は、中間接続部分34にクリップで留められている。ベアリング50は、中間接続部34にクリップされた回転リング52、好ましくはベアリング50の外側リング52を含む。中間接続部分34は、この中間接続部分34にクリップされた回転キャップ32を支持する。
【0088】
静止セット10は、ベアリング50を運び、内部貯蔵スペース2の外側に開口する排出ポート11を有する基部15を含む。この排出ポート11は、バッグ1の部分的な排出として機能する。この排出ポート11は、バッグ1の外側に開いている。
【0089】
回転セット30の固定部分14が静止セット10に対して導入されるのは、この排出ポート11を通してである。この固定部分14は、それ自体がベアリング50を押す中央漏斗19の壁を偏向させることによって静止セット10に圧入され、したがって、回転30および静止10セットを互いに相対的に固定する。
【0090】
静止セット10上で回転セット30のアセンブリを維持するのは、この固定部分14である。ガス分配器20は、基部15の周りでクリップされる。ベアリング50は、基部15の周りでクリップされる。ベアリング50は、静止リング53を含み、これは、好ましくは、ベアリング50の内側リング53であり、密閉体12の内側リップ16を介して基部15に対してブロックされた密閉体12を保持する。
【0091】
バイオ医薬品液体3は、不活性マイクロ支持体(図1には示されていないが、バイオ医薬品液体3内に均一に分布している)を含み、その最大寸法は、0.3mm未満、好ましくは0.1mm未満、有利には10μmより大きく、例えば、30μmから80μmで構成される。生細胞はこれらのマイクロ支持体に固定されている。これらのマイクロ支持体は有利にはボールである。バッグ1の容量は、数十リットルから数千リットルのバイオ医薬品液体3、好ましくは50から2000リットルのバイオ医薬品液体3になり得る。
【0092】
例えば、3週間毎または毎月毎、バッグ1は、部分的な排出およびバッグ1で培養された細胞培地のサンプリングを受ける。バッグ1の壁は、折り畳むことができるように十分に柔軟で変形可能な材料でできており、例えば、バッグ1の壁は、柔軟なプラスチックでできている。
【0093】
セットのほとんどの部分は、互いにクリッピングの操作を実行できるようにわずかに変形可能な硬質プラスチックでできており、好ましくはポリエチレン(PE)でできており、有利には高密度ポリエチレン(HDPE)でできており、またはポリエチレンテレフタレート(PET)でできている。金属で作ることができるベアリング50を除いて、機械部材4の他のすべての部分は、有利には、射出成形によって作ることができる。
【0094】
好ましくは、回転30および静止10セットのすべての部分は、ねじなしで、接着剤なしで作製され得、そして単にクリッピングすることによって互いに組み立てられ得る。
キャップ32は回転シャフト31と一体であり、それと共に回転するので、キャップ32上に直接オーバーモールドされたシーリングリップ40は、特にこれが回転するときに、回転シャフト31とのシーリングを確実にすることを可能にする。
【0095】
図2は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の任意の詳細の全体像、断面図を概略的に表す。
【0096】
図2は、逆サイフォン61を形成する輸送通路60の分岐63内の回転軸31の周りに規則的に分布されたフィン113を示している。これらのフィン113は、回転セット30のキャップ32の外壁110の内面111に垂直に延伸し、これらのフィン113は、回転軸31に平行な平らなプレートである。
【0097】
回転軸31の周りに規則的に分布する約8から15個のフィンが存在する。これらのフィン113は、輸送通路60の分岐63の幅lの半分を越えて延伸する。これらのフィン113は、有利には、キャップ32の外壁110の内面111と一体的に作製されるが、代替的に、それらは、キャップ32の外壁110の内面111に溶接された別個のプレートであり得る。フィン113は、キャップ32の外壁110の底部を越えず、これらは、この壁の終点の前で有利に停止される。
【0098】
図3は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の任意の詳細の全体像、断面図を概略的に表す。
【0099】
図3は、逆サイフォン61を形成する輸送通路60の分岐63内の回転軸31の周りに規則的に分布されたフィン114を示している。これらのフィン114は、回転セット30のキャップ32の外壁110の内面111に垂直に延伸する。これらのフィン114は、主に回転軸31に対して鋭角、好ましくは30度未満、有利には15度のオーダーの湾曲した傾斜したプレートである。これらのフィン114はまた、回転軸31に対して鋭角、好ましくは30度未満、有利には15度のオーダーで傾斜した、真っ直ぐなプレートであり得る。
【0100】
回転軸31の周りに規則的に分布された約8から15個のフィン114が存在する。これらのフィン114は、輸送通路60の分岐63の幅lの半分を越えて延伸する。これらのフィン114は、有利には、キャップ32の外壁110の内面111と一体的に作製されるか、代替的に、それらは、キャップ32の外壁110の内面111に溶接された別個のプレートであり得る。フィン114は、キャップ32の外壁110の底部を越えず、それらは、この壁の終わりの前に有利に停止される。
【0101】
図4は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の任意の詳細の全体像、断面図を概略的に表す。
【0102】
図4は、逆サイフォン61を形成する輸送通路60の分岐63内の回転軸31の周りに規則的に分布されたフィン115を示している。これらのフィン115は、静止セット10の突起18の外面112に垂直に延伸し、これらのフィン115は、回転軸31に平行な、真っ直ぐなプレートである。
【0103】
回転軸31の周りに規則的に分布された約8から15個のフィン115が存在する。これらのフィン115は、輸送通路60の分岐63の幅lの半分を越えて延伸する。これらのフィン115は、有利には、突起18の外面112と一体的に作製されるか、代替的に、それらは、突起18の外面112に溶接された別個のプレートであり得る。フィン115は、小さな突起17上に載っている。
【0104】
図5は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の任意の詳細の全体像、断面図を概略的に表す。
【0105】
図5は、逆サイフォン61を形成する輸送通路60の分岐63内の回転軸31の周りに規則的に分布されたフィン116を示しており、これらのフィン116は、静止セット10の突起18の外面112に垂直に延伸し、これらのフィン116は、回転軸31に対して鋭角に、好ましくは30度未満であり、有利には15度のオーダーで傾斜した真っ直ぐなプレートである。これらのフィン116はまた、主に回転軸31に対して鋭角、好ましくは30度未満、有利には15度のオーダーで湾曲および傾斜したプレートであり得る。
【0106】
回転軸31の周りに規則的に分布された約8から15個のフィン116が存在する。これらのフィン116は、輸送通路60の分岐63の幅lの半分を越えて延伸する。これらのフィン116は、有利には、突起18の外面112と一体的に作製されるか、代替的に、それらは、突起18の外面112に溶接された別個のプレートであり得る。フィン116は、小さな突起17上に載っている。
【0107】
図6は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の任意の詳細の全体像、断面図を概略的に表す。
【0108】
図6は、逆サイフォン61を形成する輸送通路60の分岐63内の回転軸31の周りに規則的に分布されたフィン117を示しており、これらのフィン117は、静止セット10の突起18の外面112に対して傾斜して延伸しており、傾斜の方向は、静止セット10の周りの回転セット30の回転方向が与えられるような方向であり、輸送通路60の分岐63に位置する可能性のある固体粒子は、フィン117と突起18の外壁112との間で保持またはブロックされたままであり、これらのフィン117は、回転軸31に平行な真っ直ぐなプレートである。
【0109】
回転軸31の周りに規則的に分布された約8から15個のフィン117が存在する。これらのフィン117は、輸送通路60の分岐63の幅lの半分を越えて延伸する。これらのフィン117は、有利には、突起18の外面112と一体的に作製されるか、代替的に、それらは、突起18の外面112に溶接された別個のプレートであり得る。フィン117は、小さな突起17上に載っている。
【0110】
図7は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の全体的な分解斜視、断面図を概略的に表す。
【0111】
キャップ32は、中間部分34に入る。ガス分配器20は、基部15に直接クリップされる。中間部分34は、基部15に入る密閉体12に入る。接続部分14は、排出ポート11に入り、漏斗19の上部に到達するまで基部15を通過し、したがって、静止セット10に対して回転セット30を固定し、ベアリング50は、一方では漏斗19の上部に位置された外側の放射状ラグによって上部で、他方では密閉体12の内側リップ16によって底部でブロックされている。
【0112】
図8は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の全体斜視図を概略的に表す。機械部材4は完全に取り付けられた位置にある。
【0113】
図9は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0114】
機械部材4を取り付ける第1のステップでは、シーリングリップ40(例えば、LLDPEで作ることができる)の特定の柔軟性のおかげで、回転シャフト31が最初にキャップ32に圧入される。
【0115】
機械部材4を取り付ける第2のステップにおいて、ベアリング50は、有利には工具を使用して、または単純な手動圧力によって、中間部分34の底部にクリップで留められる。中間部分は、ベアリング50の外側リング52の下の底部分のクリップにおいて、良好な剛性とわずかな柔軟性の両方を有する。
【0116】
図10は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの一部の局所斜視図を概略的に表す。
【0117】
中間接続部34の内部底部クラウンは、その内面に、製造公差を吸収し、一方でベアリング50の外側リング52と中間部分34のこの内部クラウンとの間の自由回転を回避するように配置された6つの突起を含み、ここで、ベアリング50は正確に収容されている。
【0118】
図11は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットのアセンブリの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0119】
機械部材4を取り付ける第3のステップでは、キャップ32を運ぶ回転シャフト31が中間接続部分34の上部分に入り、内側にクリップされ、回転シャフト31の底部分に位置された外側の放射状ラグによって、中間接続部分34の中央部に位置された空洞と係合する。
【0120】
図12は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの一例の一部の局所斜視図を概略的に表す。
【0121】
図13は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの例の局所斜視図を概略的に表す。
【0122】
中間接続部分34は、回転シャフト31の平らなピース39と係合して、中間接続部分34に対する回転シャフト31の相対回転をブロックする平らなピース38を有する。
【0123】
中間接続部34の上部内部クラウンは、その内面上に、製造公差を吸収し、一方では回転シャフト31と中間部分34のこの内部クラウンとの間の自由回転を回避するように配置された4つの突起を含み、ここで、回転シャフト31は正確に収容されている。
【0124】
図14は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0125】
機械部材4を取り付ける第4のステップにおいて、回転シャフト31の周りに位置されたキャップ32は、中間接続部分34の突起に突き当たるように下降することによって回転シャフト31の周りをスライドし、この突起は、この中間接続部分34の上部クラウンと底部クラウンとの間の接合部(junction)に位置している。
【0126】
図15は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの一部の例の局所斜視図を概略的に表す。
【0127】
図16は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの一部の例の局所斜視図を概略的に表す。
【0128】
中間接続部分34の外部底部クラウンには、キャップ32の底部内面に分布する8つの小さな突起と係合する8つの小さな空洞が分布し、中間接続部分34の外側でキャップ32をクリップする。
【0129】
図17は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0130】
機械部材4の取り付けの第5のステップにおいて、ガス分配器20は、基部15の周囲の上部分に位置された基部15の外側放射状ラグのおかげで、基部15の周りにクリップされる。
【0131】
図18は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0132】
機械部材4を取り付ける第6のステップにおいて、密閉体1は、基部15のレセプタクルの底部まで入る。密閉体12の外側中央部分に位置するトラフ17は、基部15の上部外側放射状ラグを押し、したがって、基部15の外周の周りのガス分配器20のクリッピングを維持することに寄与する。
【0133】
図19は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの一部の例の局所斜視断面図を概略的に表す。
【0134】
内側リップ16は、一方で、次の取り付けステップまで、基部15のレセプタクルの底部に密閉体12を保持することを確実にする。取り付けが終了すると、密閉体12と基部15の間のシーリングの確保に貢献する。
【0135】
図20は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0136】
機械部材4を取り付ける第7のステップにおいて、ベアリング50は、この漏斗19の上部分の外側放射状ラグのおかげで、基部15の漏斗19の周りにクリップされる。
【0137】
図21は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの一部の例の局所斜視断面図を概略的に表す。
【0138】
漏斗19の周りのベアリング50のクリッピングは、漏斗19に少なくとも部分的に低密度ポリエチレン(LLDPE)を使用することによってさらに容易に行われるであろう。
【0139】
図22は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0140】
機械部材4を取り付ける第8のステップにおいて、固定部分14は、漏斗19に到達するまで、排出ポート11を通して導入される。固定部分14は、好ましくは、この接続部分14を漏斗19の上部まで実際に圧入したことを確実にするために、停止位置を有する手動工具を用いて基部15に圧入される。
【0141】
図23は、本発明の第1の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の全体像、断面図を概略的に表し、ガス分配器と輸送通路を接続する迂回を示している。
【0142】
迂回21は、ガス分配器20内を輸送通路60内に接続する。この迂回21の機能は、空気を輸送通路60に吹き込み、それを内部貯蔵スペース2に出現させる傾向があるようにする。
【0143】
図23の好ましい実施形態では、この迂回チャネル21は、一方では、ガス分配器20内を形成するリング、より具体的にはその内壁において、その端部の1つに開口しており、他方では、逆サイフォン61の底部62から始まり、ベアリング50まで、より具体的にはその外壁に至る分岐64において、その他端に開口している。
【0144】
内壁および外壁は、血管の対称中心に関して定義され、所与の要素の内壁は、この要素の外壁よりもこの対称中心に半径方向に近い。
【0145】
図24は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の全体像、断面図を概略的に表す。第2の実施形態は、以下の本文で言及される特定の態様を除いて、第1の実施形態と同様である。
【0146】
図25は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットのアセンブリの例の全体的な分解斜視、断面図を概略的に表す。
【0147】
中間接続部分34および固定部分14は、中央トランク(trunk)36に置き換えられており、その上部分は、ベアリング50の内側リング53によって囲まれており、ベアリング50の外側リング52の上部にある上層部分35で覆われており、中央トランク36の底部分は、下部リング13に囲まれている。中央トランク36および下部リング13は静止セット10に属し、上層部分35は回転セット30に属する。
【0148】
ベアリング50の外側リング52は、回転セット30と一体のままであり、ベアリング50の内側リング53は、静止セット10と一体のままである。上層部分35には、デッドゾーンを制限するための穴がある。静止セット10において、中心から周辺に向かって、中央トランク36は、基部15の漏斗19を半径方向に押す下部リング13を半径方向に押し、その漏斗(図25にのみ表示され、図24には表示されない)が密閉体12を放射状に押し、基部15の周囲を放射状に押す。
【0149】
図26は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止および回転セットの例の全体斜視図を概略的に表す。機械部材4は、完全に取り付けられた位置で表されている。
【0150】
図27は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0151】
図28は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットのアセンブリの一部の例の局所斜視断面図を概略的に表す。
【0152】
機械部材4を取り付ける第1のステップにおいて、下部リング13は、基部15の中央漏斗19内にクリップで留められる。貫通方向に円錐状に傾斜し、下部リング13の外面に位置された周辺突起は、基部15の中央漏斗19の対応する穴にクリップで留められる。
【0153】
図29は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0154】
図30は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの一部の例の局所斜視断面図を概略的に表す。
【0155】
機械部材4を取り付ける第2のステップでは、ベアリング50は、中央トランク36の周り、より具体的には、外側放射状ラグを有する外側タブの周りにクリップされ、ベアリング50の内側リング53は、中央トランク36のこれらの外側タブのこれらの外側放射状ラグと密閉体12の内側リップ16との間でブロックされている。中央トランク36の底部分は、中央トランク36と下部リング13との間の自由回転を回避するために、4つの周辺突起を含む。
【0156】
図31は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0157】
図32は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の回転セットの例の局所斜視断面図を概略的に表す。
【0158】
機械部材4を取り付ける第3のステップにおいて、上層部分35は、底部分のその環状突起を通して、製造公差を吸収するための8つの小さな突起を含むキャップ32の内壁にクリップされ、そして、ベアリング50の上層部分35と外側リング52の両方のキャップ32の自由回転を防止する。
【0159】
図33は、本発明の第2の実施形態による、バイオ医薬品液体容器の機械部材の静止セットの例の全体像、断面図を概略的に表す。
【0160】
機械部材4を取り付ける第4のステップでは、回転シャフト(図33には示されていない)が上層部分35に圧入される。
機械部材4を取り付ける第5のステップにおいて、ガス分配器(図33には示されていない)は、機械部材4の残りの部分の周りにクリップで留められる。
機械部材4を取り付ける第6のステップにおいて、機械部材4は、バッグ1の壁の開口部内に固定される。
もちろん、本発明は、例示および説明および表示された実施形態に限定されず、当業者がアクセス可能な多数の変形例を有することができる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
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図21
図22
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図26
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図31
図32
図33
【国際調査報告】