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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-25
(54)【発明の名称】膨張および膨張性粒状材料
(51)【国際特許分類】
   C04B 14/02 20060101AFI20220118BHJP
   C04B 38/08 20060101ALI20220118BHJP
   C03C 11/00 20060101ALI20220118BHJP
【FI】
C04B14/02 B
C04B38/08 Z
C03C11/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021531956
(86)(22)【出願日】2019-12-06
(85)【翻訳文提出日】2021-08-02
(86)【国際出願番号】 EP2019084066
(87)【国際公開番号】W WO2020115314
(87)【国際公開日】2020-06-11
(31)【優先権主張番号】18386035.2
(32)【優先日】2018-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】319006807
【氏名又は名称】イメルテック ソシエテ パル アクシオン サンプリフィエ
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100156982
【弁理士】
【氏名又は名称】秋澤 慈
(72)【発明者】
【氏名】パパコンスタンティノウ コンスタンティナ
(72)【発明者】
【氏名】カラリス タナシス
(72)【発明者】
【氏名】デデロウディス クリストス
(72)【発明者】
【氏名】アンゲロプロス パナギオティス
(72)【発明者】
【氏名】パスパリアリス イオアニス
(72)【発明者】
【氏名】タクシアコウ マリア
(72)【発明者】
【氏名】ガキ アンナ
【テーマコード(参考)】
4G019
4G062
【Fターム(参考)】
4G019LA03
4G019LB02
4G019LD02
4G062AA10
4G062BB01
4G062DA06
4G062DA07
4G062DA08
4G062DB01
4G062DB02
4G062DB03
4G062DB04
4G062DC01
4G062DC02
4G062DC03
4G062DC04
4G062DD01
4G062DE01
4G062DF01
4G062DF02
4G062DF03
4G062EA01
4G062EB03
4G062EB04
4G062EC02
4G062EC03
4G062ED01
4G062ED02
4G062ED03
4G062EE01
4G062EE02
4G062EE03
4G062EE04
4G062EF01
4G062EG01
4G062EG02
4G062EG03
4G062FA01
4G062FA10
4G062FB01
4G062FC01
4G062FD01
4G062FE01
4G062FF01
4G062FG01
4G062FH01
4G062FJ01
4G062FK01
4G062FL01
4G062GA01
4G062GA10
4G062GB01
4G062GC01
4G062GD01
4G062GE01
4G062HH01
4G062HH03
4G062HH05
4G062HH07
4G062HH09
4G062HH11
4G062HH13
4G062HH15
4G062HH17
4G062HH20
4G062JJ01
4G062JJ03
4G062JJ05
4G062JJ07
4G062JJ10
4G062KK01
4G062KK03
4G062KK05
4G062KK07
4G062KK10
4G062MM01
4G062MM13
4G062NN29
4G062NN33
4G062NN34
(57)【要約】
膨張粒状材料を製造する方法は、シリケート材料、アルカリ化合物および水を含む混合物を形成するステップと;混合物を硬化させて固体前駆体を形成するステップと;固体前駆体を破砕および/またはミリングして膨張性粒状材料を形成するステップと;粒状材料を加熱して膨張粒状材料を形成するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
膨張粒状材料を製造する方法であって、
シリケート材料;
アルカリ化合物;および

を含む混合物を形成するステップと;
混合物を硬化させて固体前駆体を形成するステップと;
固体前駆体を破砕および/またはミリングして膨張性粒状材料を形成するステップと;
膨張性粒状材料を加熱して膨張粒状材料を形成するステップと
を含む方法。
【請求項2】
混合物が、ケイ素以外のガラスネットワーク形成元素、ガラスネットワーク中間元素および/またはガラスネットワーク改質元素を含み、
ケイ素以外のガラスネットワーク形成元素は、ホウ素、ゲルマニウム、およびリンから選択されてもよく;
ガラスネットワーク中間元素は、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、ベリリウム、マグネシウムおよび亜鉛から選択されてもよく;ならびに/または
ガラスネットワーク改質元素は、カルシウム、鉛、リチウム、ナトリウムおよびカリウムから選択されてもよい、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
混合物が、反応性シリカ、例えばシリカフュームおよび/またはフュームドシリカをさらに含む、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
混合物が、2種の異なるシリケート材料を含む、例えば、
混合物が、アルミノシリケートガラス等のシリケートガラス;およびシリケート鉱物、例えばアルミノシリケート鉱物を含む;または
混合物が、第1のアルミノシリケートガラス等の第1のシリケートガラス;および第2のアルミノシリケートガラス等の第2のシリケートガラスを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
2種の異なるシリケート材料の一方が、火山ガラス、例えばパーライト質材料、例えば約2質量%超の含水量を有する未膨張天然パーライト原鉱;フィロシリケート鉱物、例えばベントナイト、カオリンもしくは焼成カオリン;珪藻土;またはそれらの組合せから選択され;ならびに/あるいは
2種の異なるシリケート材料の一方が、融合シリカガラス、ソーダ石灰ガラス、ボロシリケートガラス、酸化鉛ガラス、アルミノシリケートガラス、シリカ-ゲルマニアガラスから選択されるシリケートガラスであり、シリケートガラスは、例えば再生ガラスカレットの形態の再生ガラスであってもよい、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
混合物が、
約10質量%~約90質量%、例えば約15質量%~約80質量%、または約20質量%~約70質量%のシリケート材料;
約5質量%~約25質量%、約10質量%~約20質量%のアルカリ化合物;および
約15質量%~約50質量%、例えば約20質量%~約40質量%の水
を含み、
混合物が、約5質量%~約75質量%、例えば約5質量%~約50質量%、または約5質量%~約40質量%の反応性シリカを含んでもよい、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
シリケート材料が、
約50質量%~約95質量%、例えば約60質量%~約85質量%のSiO2
約1質量%~約30質量%、例えば約2質量%~約15質量%のNa2O;
約0質量%~約15質量%、例えば約0.01質量%~約6質量%のK2O;
約0質量%~約20質量%、例えば約0.05質量%~約15質量%のCaO;
約0質量%~約20質量%、例えば約0.1質量%~約15質量%のAl23
約20質量%以下、例えば約15質量%未満のB23
約20質量%以下、例えば約15質量%未満のPbO;
約10質量%以下、例えば約5質量%未満のMgO;および
約10質量%以下、例えば約5質量%未満のBaO
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
混合物が、膨張粒状材料が約5.0質量%未満、例えば約3.5質量%未満のB23を含むような量でホウ素を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
混合物を硬化させて固体前駆体を形成するステップが、約250℃以下、例えば約120℃以下、もしくは約20℃~約250℃、もしくは約20℃~約120℃、もしくは約50℃~約110℃、もしくは約70℃~約100℃の温度で混合物を硬化させることを含み;および/または
粒状材料を加熱して膨張粒状材料を形成するステップが、約1100℃以下、例えば約700℃以下、もしくは約300℃~約900℃、もしくは約300℃~約700℃、もしくは約400℃~約600℃の温度まで粒状材料を加熱することを含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
約15kg/m3~約450kg/m3、例えば約20kg/m3~約100kg/m3、もしくは約20kg/m3~約30kg/m3、もしくは約20kg/m3~約40kg/m3、もしくは約55kg/m3~約100kg/m3、もしくは約70kg/m3~約100kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
2”で約3PSI~約350PSI、例えば2”で約3PSI~約200PSI、もしくは2”で約3PSI~約100PSI、もしくは2”で約3PSI~約10PSI、もしくは2”で約30PSI~約80PSI、もしくは2”で約40PSI~約75PSI、もしくは2”で約5PSI~約20PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
約0.0300W/mK~約0.0700W/mk、例えば約0.0320W/mK~約0.0420W/mK、約0.0350W/mK~約0.0400W/mK、もしくは約0.0360W/mK~約0.0410W/mK、もしくは約0.0320W/mK~約0.0340W/mK、もしくは約0.042W/mK~約0.055W/mK、もしくは約0.055W/mK~約0.070W/mKのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有する、膨張粒状材料。
【請求項11】
膨張粒状材料が、
約8質量%~約30質量%、例えば約13質量%~約22質量%のX2O(Xは、NaまたはLi等のアルカリ金属である);
約0質量%~約15質量%、例えば約5質量%~約9質量%のAl23;および
約50質量%~約80質量%、例えば約60質量%~約75質量%のSiO2を含み;
約0質量%~約10質量%、例えば約0.5質量%~約5質量%のH2Oを含んでもよく;
膨張粒状材料が、約5質量%未満、例えば約3.5質量%未満のB23を含む、請求項10に記載の膨張粒状材料。
【請求項12】
膨張粒状材料が、
シリケート材料;
アルカリ化合物;および

を含む混合物を硬化させることにより得られた前駆体を膨張させることにより形成され;
(a)混合物は、ケイ素以外のガラスネットワーク形成元素、ガラスネットワーク中間元素および/もしくはガラスネットワーク改質元素を含んでもよく;
(b)混合物は、反応性シリカをさらに含んでもよく;ならびに/または
(c)混合物は、2種の異なるシリケート材料を含んでもよく;
さらに、
(i)2種の異なるシリケート材料の一方が、火山ガラス、例えばパーライト質材料、例えば約2質量%超の含水量を有する未膨張天然パーライト原鉱;フィロシリケート鉱物、例えばベントナイト、カオリンもしくは焼成カオリン;珪藻土;またはそれらの任意の組合せから選択されてもよく;ならびに/あるいは
(ii)2種の異なるシリケート材料の一方が、融合シリカガラス、ソーダ石灰ガラス、ボロシリケートガラス、酸化鉛ガラス、アルミノシリケートガラス、シリカ-ゲルマニアガラスから選択されるシリケートガラスであってもよい、請求項10または請求項11に記載の膨張粒状材料。
【請求項13】
約0.1質量%~約25質量%、例えば約0.2質量%~約5質量%のX2O(式中、Xは、NaまたはLi等のアルカリ金属である);
約0.1質量%~約30質量%、例えば約0.2質量%~約20質量%のAl23
約30質量%~約80質量%、例えば約40質量%~約60質量%のSiO2;および
約10質量%~約30質量%、例えば約15質量%~約30質量%のH2
を含む膨張性材料であって、
約5質量%未満、例えば約3.5質量%未満のB23を含んでもよい膨張性材料。
【請求項14】
実質的に非晶質である、および/または粒状であり、約10μm~約2cmの粒子サイズを有してもよい、請求項13に記載の膨張性材料。
【請求項15】
膨張性材料を製造する方法であって、
(a)シリケート材料;
アルカリ化合物;および

を含む混合物を形成するステップであって、
(i)混合物は、ケイ素以外のガラスネットワーク形成元素、ガラスネットワーク中間元素および/もしくはガラスネットワーク改質元素を含んでもよく;
(ii)混合物は、反応性シリカをさらに含んでもよく;ならびに/または
(iii)混合物は、2種の異なるシリケート材料を含んでもよいステップと;
(b)混合物を硬化させて膨張性材料を形成するステップと
を含み;
(c)膨張性材料を破砕するステップを含んでもよい方法。
【請求項16】
請求項10~12のいずれか1項に記載の膨張粒状材料、あるいは請求項13もしくは請求項14に記載の膨張性材料を膨張させることにより、または請求項15に記載の方法に従い製造された膨張性材料を膨張させることにより形成された膨張粒状材料を含む断熱製品、例えば中空壁を断熱するためのバルク材料、断熱板用の充填剤、断熱板、音響天井タイル等の天井タイル用の充填剤、極低温もしくは低温容器を断熱するための粒状材料、または断熱された極低温もしくは低温容器。
【請求項17】
請求項10~12のいずれか1項に記載の膨張粒状材料、あるいは請求項13もしくは請求項14に記載の膨張性材料を膨張させることにより、または請求項15に記載の方法に従い製造された膨張性材料を膨張させることにより形成された膨張粒状材料を含む建築材料、例えば繊維セメントシート等のシート、セメント質の石膏系および/もしくはアクリル系モルタルもしくは漆喰等のモルタルもしくは漆喰、またはコンクリート。
【請求項18】
請求項10~12のいずれか1項に記載の膨張粒状材料、あるいは請求項13もしくは請求項14に記載の膨張性材料を膨張させることにより、または請求項15に記載の方法に従い製造された膨張性材料を膨張させることにより形成された膨張粒状材料を含む園芸または農業用基材または基材成分。
【請求項19】
請求項13もしくは請求項14に記載の膨張性粒状材料または請求項15に記載の方法に従い製造された膨張性粒状材料を含む難燃性機能材料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、膨張および膨張性粒状材料、膨張および膨張性粒状材料を製造する方法、膨張粒状材料を含む断熱製品、建築材料および園芸または農業用基材、ならびに膨張性粒状材料を含む難燃性材料に関する。
【背景技術】
【0002】
膨張天然パーライトは、例えば断熱および建築材料における軽量充填剤材料として一般的に使用されている。膨張天然パーライト製品の望ましい特性は、低いかさ密度、低い吸水性、低い保水性および低い熱伝導率を含む。しかしながら、そのような特性は、膨張前の未加工パーライトの化学組成に依存する。特に、天然パーライトの膨張は、天然パーライトを加熱して、パーライト質マトリックス中にヒドロキシル基の形態で存在する「結合した」または「化学的な」水を除去することにより達成される。したがって、達成される膨張の程度は、出発ヒドロキシル含量に依存する。パーライトは天然に存在する材料であるため、化学組成、および特にヒドロキシル含量は極めて多様である。天然パーライトは、石英および長石等の他の鉱物不純物を含むことが多い。したがって、制御可能な物理特性および制御可能な化学組成を有する合成膨張性粒状材料が望ましい。
【発明の概要】
【0003】
第1の態様によれば、本発明は、膨張粒状材料を製造する方法であって、
シリケート材料;
アルカリ化合物;および

を含む混合物を形成するステップと;
混合物を硬化させて固体前駆体を形成するステップと;
固体前駆体を破砕および/またはミリングして膨張性粒状材料を形成するステップと;
膨張性粒状材料を加熱して膨張粒状材料を形成するステップと
を含む方法に関する。
第2の態様によれば、本発明は、第1の態様による方法により製造された膨張粒状材料に関する。
第3の態様によれば、本発明は、
約15kg/m3~約450kg/m3、例えば約20kg/m3~約100kg/m3、もしくは約20kg/m3~約30kg/m3、もしくは約20kg/m3~約40kg/m3、もしくは約55kg/m3~約100kg/m3、もしくは約70kg/m3~約100kg/m3のPI200-77(「PI」は「Perlite Institute」を指す)に従い測定されるゆるめかさ密度;
2”で約3PSI~約350PSI、例えば2”で約3PSI~約200PSI、もしくは2”で約3PSI~約100PSI、もしくは2”で約3PSI~約10PSI、もしくは2”で約30PSI~約80PSI、もしくは2”で約40PSI~約75PSI、もしくは2”で約5PSI~約20PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
約0.0300W/mK~約0.0700W/mk、例えば約0.0320W/mK~約0.0420W/mK、約0.0350W/mK~約0.0400W/mK、もしくは約0.0360W/mK~約0.0410W/mK、もしくは約0.0320W/mK~約0.0340W/mK、もしくは約0.042W/mK~約0.055W/mK、もしくは約0.055W/mK~約0.070W/mKのEN12667に従い測定される熱伝導率(λ、ラムダ値)を有する、膨張粒状材料に関する。
第4の態様によれば、本発明は、
約0.1質量%~約25質量%、例えば約0.2質量%~約5質量%のX2O(式中、Xは、NaまたはLi等のアルカリ金属である);
約0.1質量%~約30質量%、例えば約1質量%~約20質量%のAl23
約30質量%~約80質量%、例えば約40質量%~約60質量%のSiO2;および
約10質量%~約40質量%、例えば約15質量%~約30質量%のH2
を含む膨張性材料であって、
約5質量%未満、例えば約3.5質量%未満のB23を含んでもよい膨張性材料に関する。
第5の態様によれば、本発明は、膨張性材料を製造する方法であって、
(a)シリケート材料;
アルカリ化合物;および

を含む混合物を形成するステップであって、
(i)混合物は、ケイ素以外のガラスネットワーク形成元素、ガラスネットワーク中間元素および/もしくはガラスネットワーク改質元素を含んでもよく;
(ii)混合物は、反応性シリカをさらに含んでもよく;ならびに/または
(iii)混合物は、2種の異なるシリケート材料を含んでもよいステップと;
(b)混合物を硬化させて膨張性材料を形成するステップと
を含む方法に関する。
第6の態様によれば、本発明は、第5の態様による方法により製造された膨張性材料に関する。
第7の態様によれば、本発明は、第2もしくは第3の態様による膨張粒状材料、または第4もしくは第6の態様による膨張性材料を膨張させることにより形成された膨張粒状材料を含む断熱製品、例えば中空壁断熱用のバルク粒状材料、防音もしくは断熱板用の充填剤、防音もしくは断熱板、極低温もしくは低温容器の断熱用の粒状充填剤、または断熱極低温もしくは低温容器に関する。
第8の態様によれば、本発明は、第2もしくは第3の態様による膨張粒状材料、または第4もしくは第6の態様による膨張性材料を膨張させることにより形成された膨張粒状材料を含む建築材料、例えば繊維セメントシート等のシート、セメント質の石膏系および/もしくはアクリル系モルタルもしくは漆喰等のモルタルもしくは漆喰、またはコンクリートに関する。
第9の態様によれば、本発明は、第2もしくは第3の態様による膨張粒状材料、または第4もしくは第6の態様による膨張性材料を膨張させることにより形成された膨張粒状材料を含む園芸または農業用基材または基材成分に関する。
第10の態様によれば、本発明は、第4もしくは第6の態様による膨張性材料、または第5の態様による方法によって製造された膨張性材料を含む難燃性材料に関する。
第11の態様によれば、本発明は、第2もしくは第3の態様による膨張粒状材料、または第4もしくは第6の態様による膨張性材料を膨張させることにより形成された膨張粒状材料の、断熱製品、例えば中空壁を断熱するためのバルク材料、断熱板、または極低温もしくは低温容器等の断熱容器、あるいは建築材料、例えば繊維セメントシート等のシート、セメント質の石膏系および/もしくはアクリル系モルタルもしくは漆喰等のモルタルもしくは漆喰、またはコンクリート、あるいは園芸用または農業用基材または基材成分における使用に関する。
【発明を実施するための形態】
【0004】
驚くべきことに、シリケート材料、アルカリ化合物および水を含む混合物を形成し、混合物を硬化させることにより、膨張性材料が製造され得ることが判明した。膨張性材料(すなわち硬化混合物)は、加熱することにより膨張され、膨張材料を形成し得る。したがって、硬化混合物は、膨張材料の固体前駆体と呼ぶことができる。
【0005】
膨張粒状材料は、固体前駆体を破砕して膨張性粒状材料を形成し、膨張性粒状材料を加熱して膨張粒状材料を形成することにより製造され得る。このようにして形成された膨張粒状材料は、有益な物理特性、例えば低いゆるめかさ密度、高い圧密および摩砕抵抗、ならびに/または低い熱伝導率を有することが判明し、これによって膨張粒状材料は、断熱製品、防音製品、建築材料、園芸または農業用途における、および難燃性材料としての使用に好適となる。製造された膨張性材料は、低濃度の不純物を有し、したがって典型的には、以下でより詳細に説明されるように、高濃度(典型的には98%超)の浮遊物を有する理想的に膨張した球状粒子を形成する。
【0006】
初期混合物
膨張性材料、または膨張材料の形成における第1のステップは、シリケート材料;アルカリ化合物;および水を含む混合物を形成することを含む。
【0007】
シリケート材料
本明細書および添付の特許請求の範囲を通して、「シリケート材料」という用語は、実質的な割合のケイ素および酸素を含む材料を指す。シリケート材料はシリケート塩を含み、シリケート塩は、オルトシリケート、メタシリケートおよびピロシリケートアニオンを含む一般式
【0008】
【数1】
(式中、0≦x<2である)を有するシリケートアニオンのファミリーの塩である。シリケート材料はまたシリケートガラスを含み、シリケートガラスは、主に共有結合二酸化ケイ素ネットワークから形成される非晶質(すなわち非結晶性)固体材料、すなわち一般的には単に「ガラス」と呼ばれる材料である。シリケート材料はまたシリケート鉱物を含み、シリケート鉱物は、主にシリケートアニオンを有する、または主に二酸化ケイ素から形成される造岩鉱物である。
シリケート材料はアルミノシリケート材料を含む。「アルミノシリケート材料」という用語は、ケイ素および酸素に加えてアルミニウムを含むシリケート材料を指す。したがって、アルミノシリケート材料は、アルミノシリケート塩、アルミノシリケートガラスおよびアルミノシリケート鉱物を含む。
したがって、混合物中のシリケート材料は、シリケート塩であってもよい。混合物中のシリケート材料は、アルミノシリケート塩であってもよい。例えば、混合物中のシリケート材料は、ケイ酸ナトリウム、すなわち水ガラス、またはアルミノケイ酸ナトリウムであってもよい。
【0009】
混合物中のシリケート材料は、シリケートガラスであってもよい。シリケートガラスは、主にケイ素および酸素を含んでもよい(例えばそれらからなってもよい)。しかしながら、シリケートガラスはまた、ケイ素および酸素に加えて1種または複数種の元素を含んでもよい。例えば、シリケートガラスは、ケイ素および酸素に加えて、アルミニウム、ナトリウム、鉄、クロム、鉛、亜鉛、カルシウム、マンガン、マグネシウム、バリウム、カリウム、ホウ素、フッ素、ゲルマニウム、硫黄、セレンおよび/またはテルルを含んでもよい。
シリケートガラスは、融合シリカガラス、ソーダ石灰ガラス、ボロシリケートガラス、酸化鉛ガラス、アルミノシリケートガラス、およびシリカ-ゲルマニアガラスから選択され得る。
シリケートガラスは、バージンガラスを含んでもよい(例えばバージンガラスであってもよい)。追加的に、または代替的に、シリケートガラスは、再生ガラス、例えば再生ガラスカレットを含んでもよい(例えば、再生ガラス、例えば再生ガラスカレットであってもよい)。
【0010】
別段に指定されない限り、粉末ガラスまたは鉱物等の粒子状材料に関して本明細書に言及される粒子サイズ特性は、粒子サイズが300μm未満と述べられている場合、湿式Malvernレーザ散乱(標準ISO13320-1)により周知の様式で測定される通りである。この技術において、粉末、懸濁液およびエマルジョン中の粒子のサイズは、ミー理論の応用に基づいてレーザビームの回折を使用して測定され得る。そのような機械、例えばMalvern Mastersizer S(Malvern instrumentsにより供給されている)は、当技術分野において「球相当径」(e.s.d)と呼ばれる所与のe.s.d値未満のサイズを有する粒子の累積体積パーセンテージの測定値およびプロットを提供する。平均粒子サイズd50は、このようにして決定される粒子e.s.d.の値であり、そのd50値未満の球相当径を有する50体積%の粒子が存在する。
【0011】
粒子サイズが300μm以上であると述べられている場合、粒子サイズは、篩粒度分析を適用することにより測定される。特に、材料の代表的な試料がサンプラにより採取され(300~400mL)、秤量される。300μm以上の開口を有する篩の上方に試料を置く(より細かい試料にはより小さい開口の篩が使用され得る)。最大開口を有する篩(上方に位置する)に試料を導入し、上に蓋を取り付ける。地面との接触を保ちながら篩を備えるカラムを前後に30回振盪する(スクロールするように)。次いでカラムを10cmの高さから4回自由落下させる。カラムを90°回転し、手順を繰り返す。次いで、レーザ粒子分析器を使用して300μm未満の分画を分析する。
【0012】
シリケートガラスは、粉砕シリケートガラス(すなわちシリケートガラスカレット)の形態で提供され得る。粉砕シリケートガラスは、約200μm、例えば約150μm、または約100μm、または約80μm、または約70μm、または約65μmの最大粒子サイズを有してもよい。粉砕シリケートガラスは、約100μm以下、例えば約80μm以下、または約60μm以下、または約50μm以下、または約40μm以下、または約35μm以下、または約30μm以下、または約29μm以下、または約28μm以下のd50を有してもよい。粉砕シリケートガラスは、約5μm以上、例えば約10μm以上、または約15μm以上、または約20μm以上、または約25μm以上、または約26μm以上、または約27μm以上、または約28μm以上のd50を有してもよい。粉砕シリケートガラスは、約5μm~約100μm、例えば約10μm~約80μm、または約15μm~約50μm、または約20μm~約35μm、または約25μm~約30μm、または約26μm~約28μm、または約27μm~約28μm、または約27μm~約29μm、または約28μm~約29μmのd50を有してもよい。
シリケートガラスは、約200μm、例えば約150μm、または約100μm、または約80μm、または約70μm、または約65μmの最大粒子サイズを有する粉砕ソーダ石灰ガラスであってもよい。シリケートガラスは、約5μm~約100μm、例えば約10μm~約80μm、または約15μm~約50μm、または約20μm~約35μm、または約25μm~約30μm、または約27μm~約29μm、または約28μm~約29μmのd50を有する粉砕ソーダ石灰ガラスであってもよい。
シリケートガラスは、約200μm、例えば約150μm、または約100μm、または約80μm、または約70μmの最大粒子サイズを有する粉砕ボロシリケートガラスであってもよい。シリケートガラスは、約5μm~約100μm、例えば約10μm~約80μm、または約15μm~約50μm、または約20μm~約35μm、または約25μm~約30μm、または約26μm~約28μm、または約27μm~約28μm、または約27μm~約29μmのd50を有する粉砕ボロシリケートガラスであってもよい。
【0013】
本明細書および添付の特許請求の範囲を通して、別段に指定されない限り、ガラス、鉱物または混合物の元素組成は、本技術分野において標準的であるように、存在する元素の酸化物当量で表現されることが理解される。例えば、ケイ素、アルミニウム、鉄、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび/またはホウ素を含むガラス、鉱物または混合物の組成は、それぞれSiO2、Al23、Fe23、CaO、MgO、K2O、Na2Oおよび/またはB23の等価含量で表現される。ガラス、鉱物または混合物の元素組成は、エネルギー分散X線蛍光(EDXRF)を用いて、例えばSPECTRO A. I. GmbHから入手可能なXepos機器を用いて決定され得る。同様に、材料の鉱物学的含量は、X線回折法を用いて、例えばCu Kα1(Niフィルタを使用)線によるSIEMENS D5000 Diffractometerを用いて、2°~72°の2θ範囲および0.02°/秒のステップで決定され得る。
【0014】
シリケートガラスは、約50質量%以上、例えば約60質量%以上、または約70質量%以上、または約75質量%以上、または約78質量%以上のSiO2を含んでもよい。シリケートガラスは、約100質量%以下、例えば約90質量%以下、または約85質量%以下、または約80質量%以下、または約75質量%以下、または約72質量%以下のSiO2を含んでもよい。シリケートガラスは、約50質量%~約100質量%、例えば約60質量%~約90質量%、または約70質量%~約80質量%、または約70質量%~約75質量%、または約70質量%~約72質量%、または約75質量%~約80質量%、または約78質量%~約80質量%のSiO2を含んでもよい。シリケートガラスは、約50質量%~約95質量%、例えば約60質量%~約90質量%、または約70質量%~約80質量%、または約70質量%~約75質量%、または約70質量%~約72質量%のSiO2を含むソーダ石灰ガラスであってもよい。シリケートガラスは、約50質量%~約95質量%、例えば約60質量%~約90質量%、または約70質量%~約80質量%、または約75質量%~約80質量%、または約78質量%~約80質量%のSiO2を含むボロシリケートガラスであってもよい。
【0015】
シリケートガラスは、約0.1質量%以上、例えば約0.2質量%以上、または約0.3質量%以上、または約0.5質量%以上、または約1.0質量%以上、または約2.0質量%以上、または約3.0質量%以上のAl23を含んでもよい。シリケートガラスは、約10質量%以下、例えば約8.0質量%以下、または約6.0質量%以下、または約5.0質量%以下、または約4.0質量%以下、または約3.5質量%以下、または約3.0質量%以下、または約2.0質量%以下、または約1.0質量%以下、または約0.5質量%以下のAl23を含んでもよい。シリケートガラスは、約0.1質量%~約10質量%、例えば約0.2質量%~約8.0質量%、または約0.3質量%~約6.0質量%、または約0.3質量%~約0.5質量%、または約0.3質量%~約0.4質量%、または約2質量%~約6質量%、または約3質量%~約4質量%のAl23を含んでもよい。シリケートガラスは、約0.1質量%~約10質量%、例えば約0.2質量%~約8.0質量%、または約0.3質量%~約6.0質量%、または約0.3質量%~約0.5質量%、または約0.3質量%~約0.4質量%のAl23を含むソーダ石灰ガラスであってもよい。シリケートガラスは、約0.1質量%~約10質量%、例えば約0.2質量%~約8.0質量%、または約0.3質量%~約6.0質量%、または約2質量%~約6質量%、または約3質量%~約4質量%のAl23を含むボロシリケートガラスであってもよい。
【0016】
シリケートガラスは、約0.001質量%以上、例えば約0.005質量%以上、または約0.01質量%以上、または約0.02質量%以上、または約0.03質量%以上、または約0.03質量%以上、または約0.04質量%以上、または約0.05質量%以上、または約0.06質量%以上、または約0.07質量%以上、または約0.08質量%以上のFe23を含んでもよい。シリケートガラスは、約1.0質量%以下、例えば約0.5質量%以下、または約0.1質量%以下、または約0.09質量%以下、または約0.08質量%以下、または約0.07質量%以下、または約0.06質量%以下のFe23を含んでもよい。シリケートガラスは、約0.001質量%~約1.0質量%、例えば約0.005質量%~約0.5質量%、または約0.01質量%~約0.1質量%、または約0.04質量%~約0.08質量%、または約0.05質量%~約0.07質量%、または約0.05質量%~約0.1質量%、または約0.06質量%~約0.1質量%、または約0.07質量%~約0.09質量%のFe23を含んでもよい。シリケートガラスは、約0.001質量%~約1.0質量%、例えば約0.005質量%~約0.5質量%、または約0.01質量%~約0.1質量%、または約0.04質量%~約0.08質量%、または約0.05質量%~約0.07質量%のFe23を含むソーダ石灰ガラスであってもよい。シリケートガラスは、約0.001質量%~約1.0質量%、例えば約0.005質量%~約0.5質量%、または約0.01質量%~約0.1質量%、または約0.05質量%~約0.1質量%、または約0.06質量%~約0.1質量%、または約0.07質量%~約0.09質量%のFe23を含むボロシリケートガラスであってもよい。
【0017】
シリケートガラスは、約0.01質量%以上、例えば約0.05質量%以上、または約0.1質量%以上、または約0.15質量%以上、または約1質量%以上、または約5質量%以上、または約10質量%以上、または約11質量%以上のCaOを含んでもよい。シリケートガラスは、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約13質量%以下、または約10質量%以下、または約5質量%以下、または約1質量%以下、または約0.5質量%以下、または約0.2質量%以下のCaOを含んでもよい。シリケートガラスは、約0.01質量%~約20質量%、例えば約0.05質量%~約15質量%、または約0.1質量%~約13質量%、または約10質量%~約20質量%、または約10質量%~約15質量%、または約11質量%~約13質量%、または約0.05質量%~約1質量%、または約0.1質量%~約1質量%、または約0.1質量%~約0.2質量%のCaOを含んでもよい。シリケートガラスは、約0.01質量%~約20質量%、例えば約0.05質量%~約15質量%、または約0.1質量%~約13質量%、または約10質量%~約20質量%、または約10質量%~約15質量%、または約11質量%~約13質量%のCaOを含むソーダ石灰ガラスであってもよい。シリケートガラスは、約0.01質量%~約20質量%、例えば約0.05質量%~約15質量%、または約0.1質量%~約13質量%、または約0.05質量%~約1質量%、または約0.1質量%~約1質量%、または約0.1質量%~約0.2質量%のCaOを含むボロシリケートガラスであってもよい。
【0018】
シリケートガラスは、約10質量%以下、例えば約5質量%以下、または約3質量%以下のMgOを含んでもよい。シリケートガラスは、約1質量%以上、例えば約2質量%以上、または約2.5質量%以上のMgOを含んでもよい。シリケートガラスは、約1質量%~約10質量%、例えば約2質量%~約5質量%、または約2.5質量%~約3質量%のMgOを含んでもよい。シリケートガラスは、約1質量%~約10質量%、例えば約2質量%~約5質量%、または約2.5質量%~約3質量%のMgOを含むソーダ石灰ガラスであってもよい。シリケートガラスは、MgOを実質的に含まなくてもよく、すなわち、シリケートガラスは、実質的にMgO不含であってもよい。例えば、シリケートガラスは、0.1質量%以下、例えば0.01質量%以下、または0.001質量%以下のMgOを含んでもよい。シリケートガラスは、MgOを実質的に含まない、例えば0.1質量%以下、例えば0.01質量%以下、または0.001質量%以下のMgOを含むボロシリケートガラスであってもよい。
【0019】
シリケートガラスは、約0.001質量%以上、例えば約0.01質量%以上、または約0.04質量%以上、または約0.05質量%以上、または約0.1質量%以上、または約0.2質量%以上、または約0.3質量%以上、または約0.4質量%以上のK2Oを含んでもよい。シリケートガラスは、約5質量%以下、例えば約1質量%以下、または約0.5質量%以下、または約0.45質量%以下、または約0.2質量%以下、または約0.1質量%以下、または約0.06質量%以下のK2Oを含んでもよい。シリケートガラスは、約0.001質量%~約5質量%、例えば約0.01質量%~約1質量%、または約0.04質量%~約0.5質量%、または約0.04質量%~約0.1質量%、または約0.04質量%~約0.06質量%、または約0.1質量%~約1質量%、または約0.2質量%~約0.5質量%、または約0.4質量%~約0.5質量%のK2Oを含んでもよい。シリケートガラスは、約0.001質量%~約5質量%、例えば約0.01質量%~約1質量%、または約0.04質量%~約0.5質量%、または約0.04質量%~約0.1質量%、または約0.04質量%~約0.06質量%のK2Oを含むソーダ石灰ガラスであってもよい。シリケートガラスは、約0.01質量%~約1質量%、または約0.04質量%~約0.5質量%、または約0.1質量%~約1質量%、または約0.2質量%~約0.5質量%、または約0.4質量%~約0.5質量%のK2Oを含むボロシリケートガラスであってもよい。
【0020】
シリケートガラスは、約1質量%以上、例えば約2質量%以上、または約3質量%以上、または約5質量%以上、または約10質量%以上、または約11質量%以上、または約12質量%以上のNa2Oを含んでもよい。シリケートガラスは、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約13質量%以下、または約10質量%以下、または約5質量%以下、または約4質量%以下のNa2Oを含んでもよい。シリケートガラスは、約1質量%~約20質量%、例えば約2質量%~約15質量%、または約3質量%~約13質量%、または約10質量%~約15質量%、または約11質量%~約13質量%、または約12質量%~約13質量%、または約1質量%~約5質量%、または約2質量%~約4質量%のNa2Oを含んでもよい。シリケートガラスは、約1質量%~約20質量%、例えば約2質量%~約15質量%、または約3質量%~約13質量%、または約10質量%~約15質量%、または約11質量%~約13質量%、または約12質量%~約13質量%のNa2Oを含むソーダ石灰ガラスであってもよい。シリケートガラスは、約1質量%~約20質量%、例えば約2質量%~約15質量%、または約3質量%~約13質量%、または約1質量%~約5質量%、または約2質量%~約4質量%のNa2Oを含むボロシリケートガラスであってもよい。
【0021】
シリケートガラスは、約1質量%以上、例えば約5質量%以上、または約10質量%以上、または約13質量%以上のB23を含んでもよい。シリケートガラスは、約25質量%以下、例えば約20質量%以下、または約15質量%以下、または約14質量%以下のB23を含んでもよい。シリケートガラスは、約1質量%~約25質量%、例えば約5質量%~約20質量%、または約10質量%~約15質量%、または約13質量%~約14質量%のB23を含んでもよい。シリケートガラスは、約1質量%~約25質量%、例えば約5質量%~約20質量%、または約10質量%~約15質量%、または約13質量%~約14質量%のB23を含むボロシリケートガラスであってもよい。
【0022】
シリケートガラスは、主にSiO2、Al23、Fe23、CaO、MgO、K2O、Na2Oおよび/またはB23からなってもよい。シリケートガラスは、少なくとも80質量%、例えば少なくとも90質量%、または少なくとも95質量%、または少なくとも98質量%、または少なくとも99質量%のSiO2、Al23、Fe23、CaO、MgO、K2O、Na2Oおよび/またはB23を含んでもよい。シリケートガラスは、主にSiO2、Al23、Fe23、CaO、MgO、K2OおよびNa2Oからなるソーダ石灰ガラスであってもよい。シリケートガラスは、主にSiO2、Al23、Fe23、CaO、K2O、Na2OおよびB23からなるボロシリケートガラスであってもよい。
【0023】
シリケートガラスは、SiO2、Al23、Fe23、CaO、MgO、K2O、Na2Oおよび/またはB23に加えて1種または複数種の元素または化合物を含んでもよい。シリケートガラスは、約0.001質量%以上、例えば約0.01質量%以上、または約0.05質量%以上、または約0.1質量%以上の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよい。シリケートガラスは、約1質量%以下、例えば約0.5質量%以下、または約0.2質量%以下、または約0.1質量%以下の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよい。シリケートガラスは、約0.001質量%~約1質量%、例えば約0.01質量%~約0.5質量%、または約0.05質量%~約0.2質量%、または約0.1質量%~約0.2質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよい。
材料の強熱減量(LOI)は、材料の乾燥した(すなわち水分不含)細粉化試料を1050℃まで1時間加熱し、加熱後の質量損失を測定することにより決定され得る。
【0024】
シリケートガラスは、約60質量%~約80質量%のSiO2;約0.1質量%~約1質量%のAl23;約0.01質量%~約0.1質量%のFe23;約5質量%~約20質量%のCaO;約1質量%~約5質量%のMgO;約0.01質量%~約0.1質量%のK2O;約5質量%~約20質量%のNa2Oを含み;約0.01質量%~約0.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよいソーダ石灰ガラスであってもよい。
シリケートガラスは、約70質量%~約90質量%のSiO2;約1質量%~約10質量%のAl23;約0.01質量%~約0.15質量%のFe23;約0.05質量%~約0.25質量%のCaO;約0.1質量%~約1質量%のK2O;約1質量%~約5質量%のNa2O;約5質量%~約20質量%のB23を含み;約0.01質量%~約0.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよいボロシリケートガラスであってもよい。
【0025】
混合物中のシリケート材料は、シリケート鉱物であってもよい。
本明細書の目的において、「鉱物」という用語は、結晶性材料だけに限定されず、天然に存在するガラス(例えば黒曜石またはパーライト等の火山ガラス)、鉱物の非晶質相(例えばメタカオリン)、堆積岩(例えばケイ質岩)、および化石化した生体物質(例えば珪藻土)も包含する。
混合物中のシリケート鉱物は、天然に存在するシリケート鉱物であってもよい。混合物中のシリケート鉱物は、物理的および/または化学的処理、例えば焼成または熱処理に供された天然に存在するシリケート鉱物であってもよい。代替的に、混合物中のシリケート鉱物は、合成シリケート鉱物であってもよい。
シリケート鉱物は、アルミノシリケート鉱物であってもよい。
【0026】
シリケート材料は、火山ガラスであってもよい。
火山ガラスは、約50質量%以上、例えば約60質量%以上、または約65質量%以上、または約70質量%以上、または約75質量%以上のSiO2を含んでもよい。火山ガラスは、約95質量%以下、例えば約90質量%以下、または約85質量%以下、または約80質量%以下、または約75質量%以下、または約70質量%以下のSiO2を含んでもよい。火山ガラスは、約50質量%~約95質量%、例えば約60質量%~約90質量%、または約60質量%~約80質量%、または約60質量%~約70質量%、または約70質量%~約80質量%のSiO2を含んでもよい。
火山ガラスは、約5質量%以上、例えば約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上のAl23を含んでもよい。火山ガラスは、約25質量%以下、例えば約20質量%以下、または約15質量%以下、または約12質量%以下のAl23を含んでもよい。火山ガラスは、約5質量%~約25質量%、例えば約8質量%~約20質量%、例えば約8質量%~約12質量%、または約12質量%~約15質量%のAl23を含んでもよい。
【0027】
火山ガラスは、約0.5質量%以上、例えば約1質量%以上、または約2質量%以上のFe23を含んでもよい。火山ガラスは、約5質量%以下、例えば約3質量%以下、または約2質量%以下のFe23を含んでもよい。火山ガラスは、約0.5質量%~約5質量%、例えば約1質量%~約3質量%、または約2質量%~約3質量%、または約1質量%~約2質量%のFe23を含んでもよい。
火山ガラスは、約0.5質量%以上、例えば約0.8質量%以上のCaOを含んでもよい。火山ガラスは、約5質量%以下、例えば約3質量%以下、または約2質量%以下のCaOを含んでもよい。火山ガラスは、約0.5質量%~約5質量%、例えば約0.8質量%~約3質量%、または約0.8質量%~約2質量%のCaOを含んでもよい。
【0028】
火山ガラスは、約0.05質量%以上、例えば約0.1質量%以上、または約0.2質量%以上、または約0.5質量%以上、または約1質量%以上、または約1.2質量%以上のMgOを含んでもよい。火山ガラスは、約10質量%以下、例えば約5質量%以下、または約2質量%以下、または約1質量%以下、または約0.5質量%以下、または約0.3質量%以下のMgOを含んでもよい。火山ガラスは、約0.05質量%~約10質量%、例えば約0.1質量%~約5質量%、または約0.2質量%~約2質量%、または約0.2質量%~約1質量%、または約0.2質量%~約0.5質量%、または約0.2質量%~約0.3質量%、または約1質量%~約5質量%、または約1質量%~約2質量%のMgOを含んでもよい。
火山ガラスは、約1質量%以上、例えば約2質量%以上、または約3質量%以上、または約4質量%以上のK2Oを含んでもよい。火山ガラスは、約10質量%以下、例えば約8質量%以下、または約6質量%以下、または約5質量%以下のK2Oを含んでもよい。火山ガラスは、約1質量%~約10質量%、例えば約2質量%~約8質量%、または約3質量%~約6質量%、または約4質量%~約5質量%のK2Oを含んでもよい。
【0029】
火山ガラスは、約1質量%以上、例えば約2質量%以上、または約3質量%以上のNa2Oを含んでもよい。火山ガラスは、約10質量%以下、例えば約8質量%以下、または約6質量%以下、または約4質量%以下のNa2Oを含んでもよい。火山ガラスは、約1質量%~約10質量%、例えば約2質量%~約8質量%、または約3質量%~約6質量%、または約3質量%~約4質量%のNa2Oを含んでもよい。
火山ガラスは、B23を実質的に含まなくてもよい。例えば、火山ガラスは、1質量%未満、例えば0.1質量%未満、または0.01質量%未満のB23を含んでもよい。
【0030】
火山ガラスは、約1質量%以上、例えば約2質量%以上、または約2.5質量%以上、または約3質量%以上、または約4質量%以上、または約5質量%以上の化学結合水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよい。火山ガラスは、約10質量%以下、例えば約8質量%以下、または約6質量%以下、または約4質量%以下、または約3質量%以下の化学結合水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよい。火山ガラスは、約1質量%~約10質量%、例えば約2質量%~約8質量%、または約2質量%~約6質量%、または約2質量%~約3質量%、または約5質量%~約6質量%の化学結合水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよい。
火山ガラスは、約70質量%~約80質量%のSiO2;約5質量%~約15質量%のAl23;約0.5質量%~約1.5質量%のFe23;約0.5質量%~約2質量%のCaO;約0.05質量%~約1質量%のMgO;約1質量%~約10質量%のK2O;約1質量%~約8質量%のNa2O;約1質量%~約5質量%の化学結合水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよく、また約1質量%未満のB23を含んでもよい。
火山ガラスは、約65質量%~約75質量%のSiO2;約8質量%~約17質量%のAl23;約1質量%~約5質量%のFe23;約0.5質量%~約2質量%のCaO;約0.5質量%~約5質量%のMgO;約1質量%~約10質量%のK2O;約1質量%~約8質量%のNa2O;約3質量%~約8質量%の化学結合水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよく、また1質量%未満のB23を含んでもよい。
火山ガラスは、約1μm以上、例えば約3μm以上、または約5μm以上、または約6μm以上、または約10μm以上、または約20μm以上、または約25μm以上、または約30μm以上のd50を有してもよい。火山ガラスは、約250μm以下、例えば約200μm以下、または約150μm以下、または約100μm以下、または約80μm以下、または約60μm以下、または約50μm以下、または約40μm以下、または約35μm以下、または約30μm以下、または約15μm以下、または約10μm以下、または約8μm以下、または約7μm以下のd50を有してもよい。火山ガラスは、約1μm~約250μm、例えば約1μm~約200μm、または約1μm~約150μm、または約1μm~約100μm、または約1μm~約80μm、または約1μm~約60μm、または約1μm~約50μm、約3μm~約40μm、または約5μm~約35μm、または約5μm~約10μm、または約5μm~約8μm、または約6μm~約7μm、または約20μm~約40μm、または約25μm~約35μmのd50を有してもよい。
【0031】
シリケート材料(例えばシリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、パーライト質材料であってもよい。パーライト質材料は、パーライトであってもよい。パーライト質材料は、天然に存在するパーライト、例えば天然に存在するパーライト原鉱であってもよい。天然に存在するパーライトは、典型的には酸化アルミニウム、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化鉄、酸化マグネシウムおよび/または酸化カルシウムと組み合わせて主に二酸化ケイ素から形成される非晶質火山ガラスである。パーライトは、黒曜石の水和により天然で形成され得る。パーライト質材料は、少量の結晶相、例えば黒雲母、石英、クリストバライト、長石またはヒドロキシソーダライトを含んでもよい。
【0032】
パーライト質材料は、未膨張パーライト、例えば未膨張天然パーライト原鉱であってもよい。未膨張パーライト、例えば未膨張天然パーライト原鉱は、約2質量%超の含水量を有してもよい。未膨張パーライト、例えば未膨張天然パーライト原鉱は、天然パーライト原鉱の尾鉱から得られる未膨張パーライト、例えば未膨張天然パーライト原鉱であってもよい。すなわち、未膨張パーライトは、より価値のある分画が未膨張天然パーライト原鉱から除去された後に残留するパーライト質材料(すなわち副生成物)であってもよい。天然パーライト原鉱の尾鉱は、パーライト原鉱処理の異なる段階から得ることができる。
【0033】
パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約50質量%以上、例えば約60質量%以上、または約65質量%以上、または約70質量%以上、または約75質量%以上のSiO2を含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約95質量%以下、例えば約90質量%以下、または約85質量%以下、または約80質量%以下、または約75質量%以下、または約70質量%以下のSiO2を含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約50質量%~約95質量%、例えば約60質量%~約90質量%、または約60質量%~約80質量%、または約60質量%~約70質量%、または約70質量%~約80質量%のSiO2を含んでもよい。
【0034】
パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約5質量%以上、例えば約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上のAl23を含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約25質量%以下、例えば約20質量%以下、または約15質量%以下、または約12質量%以下のAl23を含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約5質量%~約25質量%、例えば約8質量%~約20質量%、例えば約8質量%~約12質量%、または約12質量%~約15質量%のAl23を含んでもよい。
【0035】
パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約0.5質量%以上、例えば約1質量%以上、または約2質量%以上のFe23を含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約5質量%以下、例えば約3質量%以下、または約2質量%以下のFe23を含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約0.5質量%~約5質量%、例えば約1質量%~約3質量%、または約2質量%~約3質量%、または約1質量%~約2質量%のFe23を含んでもよい。
パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約0.5質量%以上、例えば約0.8質量%以上のCaOを含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約5質量%以下、例えば約3質量%以下、または約2質量%以下のCaOを含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約0.5質量%~約5質量%、例えば約0.8質量%~約3質量%、または約0.8質量%~約2質量%のCaOを含んでもよい。
【0036】
パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約0.05質量%以上、例えば約0.1質量%以上、または約0.2質量%以上、または約0.5質量%以上、または約1質量%以上、または約1.2質量%以上のMgOを含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約10質量%以下、例えば約5質量%以下、または約2質量%以下、または約1質量%以下、または約0.5質量%以下、または約0.3質量%以下のMgOを含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約0.05質量%~約10質量%、例えば約0.1質量%~約5質量%、または約0.2質量%~約2質量%、または約0.2質量%~約1質量%、または約0.2質量%~約0.5質量%、または約0.2質量%~約0.3質量%、または約1質量%~約5質量%、または約1質量%~約2質量%のMgOを含んでもよい。
パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約1質量%以上、例えば約2質量%以上、または約3質量%以上、または約4質量%以上のK2Oを含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約10質量%以下、例えば約8質量%以下、または約6質量%以下、または約5質量%以下のK2Oを含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約1質量%~約10質量%、例えば約2質量%~約8質量%、または約3質量%~約6質量%、または約4質量%~約5質量%のK2Oを含んでもよい。
【0037】
パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約1質量%以上、例えば約2質量%以上、または約3質量%以上のNa2Oを含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約10質量%以下、例えば約8質量%以下、または約6質量%以下、または約4質量%以下のNa2Oを含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約1質量%~約10質量%、例えば約2質量%~約8質量%、または約3質量%~約6質量%、または約3質量%~約4質量%のNa2Oを含んでもよい。
パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、B23を実質的に含まなくてもよい。例えば、パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、1質量%未満、例えば0.1質量%未満、または0.01質量%未満のB23を含んでもよい。
【0038】
パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約1質量%以上、例えば約2質量%以上、または約2.5質量%以上、または約3質量%以上、または約4質量%以上、または約5質量%以上の化学結合水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約10質量%以下、例えば約8質量%以下、または約6質量%以下、または約4質量%以下、または約3質量%以下の化学結合水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約1質量%~約10質量%、例えば約2質量%~約8質量%、または約2質量%~約6質量%、または約2質量%~約3質量%、または約5質量%~約6質量%の化学結合水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよい。
パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約70質量%~約80質量%のSiO2;約5質量%~約15質量%のAl23;約0.5質量%~約1.5質量%のFe23;約0.5質量%~約2質量%のCaO;約0.05質量%~約1質量%のMgO;約1質量%~約10質量%のK2O;約1質量%~約8質量%のNa2O;約1質量%~約5質量%の化学結合水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよく、また約1質量%未満のB23を含んでもよい。
【0039】
パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約65質量%~約75質量%のSiO2;約8質量%~約17質量%のAl23;約1質量%~約5質量%のFe23;約0.5質量%~約2質量%のCaO;約0.5質量%~約5質量%のMgO;約1質量%~約10質量%のK2O;約1質量%~約8質量%のNa2O;約3質量%~約8質量%の化学結合水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよく、また1質量%未満のB23を含んでもよい。
パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱、例えばパーライト尾鉱)は、約67質量%~約76質量%のSiO2;約10質量%~約14質量%のAl23;約1質量%~約2.5質量%のFe23;約1質量%~約1.5質量%のCaO;約0.25質量%~約1.5質量%のMgO;約3質量%~約5質量%のK2O;約3.5質量%~約4質量%のNa2O;約2.51質量%~約5質量%の化学結合水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよく、また1質量%未満のB23を含んでもよい。
【0040】
パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約1μm以上、例えば約3μm以上、または約5μm以上、または約6μm以上、または約10μm以上、または約20μm以上、または約25μm以上、または約30μm以上のd50を有してもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約250μm以下、例えば約200μm以下、または約150μm以下、または約100μm以下、または約80μm以下、または約60μm以下、または約50μm以下、または約40μm以下、または約35μm以下、または約32μm以下、または約30μm以下、または約15μm以下、または約10μm以下、または約8μm以下、または約7μm以下のd50を有してもよい。パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱)は、約1μm~約250μm、例えば約1μm~約200μm、または約1μm~約150μm、または約1μm~約100μm、または約1μm~約80μm、または約1μm~約60μm、または約1μm~約50μm、約3μm~約40μm、または約5μm~約32μm、または約5μm~約35μm、または約5μm~約10μm、または約5μm~約8μm、または約6μm~約7μm、または約20μm~約40μm、または約25μm~約35μmのd50を有してもよい。
【0041】
パーライト質材料(例えば未膨張天然パーライト原鉱、例えばパーライト尾鉱)は、約5μm~約32μmのd50を有してもよく、また約67質量%~約76質量%のSiO2;約10質量%~約14質量%のAl23;約1質量%~約2.5質量%のFe23;約1質量%~約1.5質量%のCaO;約0.25質量%~約1.5質量%のMgO;約3質量%~約5質量%のK2O;約3.5質量%~約4質量%のNa2O;約2.51質量%~約5質量%の化学結合水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよく、また1質量%未満のB23を含んでもよい。
【0042】
シリケート材料(例えばシリケート鉱物)は、フィロシリケート鉱物であってもよい。フィロシリケート鉱物は、クレイ鉱物、すなわち水和アルミニウムフィロシリケート鉱物であってもよい。シリケート材料(例えばシリケート鉱物)は、ハロイサイト、カオリナイト、イライト、モンモリロナイト、ノントロナイト、バイデライト、バーミキュライト、タルク、セピオライト、パリゴルスカイト、パイロフィライトから選択され得る。シリケート材料(例えばシリケート鉱物)は、カオリン、例えば焼成カオリン(すなわちメタカオリン)であってもよい。シリケート材料(例えばシリケート鉱物)は、ベントナイトまたは任意の他のスメクタイト含有クレイ鉱物であってもよい。シリケート材料(例えばシリケート鉱物)は、ベントナイト尾鉱、例えばNa-ベントナイト尾鉱またはCa-ベントナイト尾鉱であってもよい。
シリケート材料(例えばシリケート鉱物)は、珪藻土または珪藻土含有鉱物、例えば珪藻土およびクレイ鉱物の両方を(任意の相対的割合で)含む鉱物であってもよい。
【0043】
シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約30質量%以上、例えば約40質量%以上、または約50質量%以上、または約60質量%以上のSiO2を含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約100質量%まで、例えば約99質量%以下、または約95質量%以下、または約90質量%以下、または約85質量%以下、または約80質量%以下、または約70質量%以下、または約60質量%以下のSiO2を含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約30質量%~約100質量%、例えば約40質量%~約99質量%、または約50質量%~約95質量%、または約60質量%~約90質量%、または約60質量%~約85質量%のSiO2を含んでもよい。
シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0.1質量%以上、例えば約0.5質量%以上、または約1質量%以上、または約2質量%以上のNa2Oを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約40質量%以下、例えば約30質量%以下、または約20質量%以下、または約15質量%以下のNa2Oを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0.1質量%~約40質量%、例えば約0.5質量%~約30質量%、または約1質量%~約30質量%、または約2質量%~約15質量%のNa2Oを含んでもよい。
【0044】
シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、実質的に0質量%のK2Oを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0.01質量%以上のK2Oを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約10質量%以下、または約6質量%以下のK2Oを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0質量%~約20質量%、例えば約0質量%~約15質量%、または約0.01質量%~約10質量%、または約0.01質量%~約6質量%のK2Oを含んでもよい。
【0045】
シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、実質的に0質量%のCaOを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0.05質量%以上のCaOを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約20質量%以下、例えば約15質量%以下のCaOを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0質量%~約20質量%、例えば約0.05質量%~約15質量%のCaOを含んでもよい。
シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、実質的に0質量%のAl23を含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0.1質量%以上のAl23を含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約20質量%以下、例えば約15質量%以下のAl23を含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0質量%~約20質量%、例えば約0.1質量%~約15質量%のAl23を含んでもよい。
【0046】
シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、実質的に0質量%のB23を含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0.01質量%以上、例えば約0.05質量%以上、または約0.1質量%以上のB23を含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約10質量%以下のB23を含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0質量%~約20質量%、例えば約0質量%~約15質量%、または約0.01質量%~約10質量%、または約0.1質量%~約10質量%のB23を含んでもよい。
シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、実質的に0質量%のPbOを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0.01質量%以上、例えば約0.05質量%以上、または約0.1質量%以上のPbOを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約10質量%以下のPbOを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0質量%~約20質量%、例えば約0質量%~約15質量%、または約0.01質量%~約10質量%、または約0.1質量%~約10質量%のPbOを含んでもよい。
【0047】
シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、実質的に0質量%のMgOを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0.01質量%以上、例えば約0.05質量%以上、または約0.1質量%以上のMgOを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約10質量%以下、例えば約5質量%以下、または約2質量%以下のMgOを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0質量%~約10質量%、例えば約0質量%~約5質量%、または約0.01質量%~約2質量%、または約0.1質量%~約2質量%のMgOを含んでもよい。
シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、実質的に0質量%のBaOを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0.01質量%以上、例えば約0.05質量%以上、または約0.1質量%以上のBaOを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約10質量%以下、例えば約5質量%以下、または約2質量%以下のBaOを含んでもよい。シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約0質量%~約10質量%、例えば約0質量%~約5質量%、または約0.01質量%~約2質量%、または約0.1質量%~約2質量%のBaOを含んでもよい。
【0048】
シリケート材料(例えばシリケート塩、シリケートガラスまたはシリケート鉱物)は、約50質量%~約95質量%、例えば約60質量%~約85質量%のSiO2;約1質量%~約30質量%、例えば約2質量%~約15質量%のNa2O;約0質量%~約15質量%、例えば約0.01質量%~約6質量%のK2O;約0質量%~約20質量%、例えば約0.05質量%~約15質量%のCaO;約0質量%~約20質量%、例えば約0.1質量%~約15質量%のAl23;約20質量%以下、例えば約15質量%未満のB23;約20質量%以下、例えば約15質量%未満のPbO;約10質量%以下、例えば約5質量%未満のMgO;および約10質量%以下、例えば約5質量%未満のBaOを含んでもよい。
シリケート材料は、結晶性であってもよい。代替的に、シリケート材料は、非晶質であってもよい。シリケート材料は、約25質量%以上、例えば約50質量%以上、または約75質量%以上、または約90質量%以上の非晶質材料を含んでもよい。例えば、シリケート材料は、約25質量%~約100質量%、例えば約50質量%~約100質量%、または約75質量%~約100質量%、または約90質量%~約100質量%の非晶質材料を含んでもよい。
【0049】
アルカリ化合物
アルカリ化合物は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の化合物である。したがって、アルカリ化合物は、アルカリ金属化合物またはアルカリ土類金属化合物であってもよい。
【0050】
アルカリ化合物は、アルカリ塩であってもよい。アルカリ塩は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩基性塩である。したがって、アルカリ塩は、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩であってもよい。アルカリ塩は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩またはシリケート塩であってもよく、すなわち、アルカリ塩は、アルカリ水酸化物、アルカリ炭酸塩またはアルカリケイ酸塩であってもよい。アルカリ塩は、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩またはアルカリ金属ケイ酸塩であってもよい。アルカリ塩は、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化リチウム(LiOH)、水酸化カリウム(KOH)、炭酸ナトリウム(Na2CO3)、炭酸リチウム(Li2CO3)、炭酸カリウム(Na2CO3)、ケイ酸ナトリウム(Na2SiO3、Na4SiO4またはNa6Si27)、ケイ酸リチウム(Li2SiO3、Lia4SiO4またはLia6Si27)、ケイ酸カリウム(K2SiO3、K4SiO4またはK6Si27)から選択され得る。
ある特定の実施形態において、アルカリ塩は、ナトリウム塩、例えば水酸化ナトリウムである。
ある特定の実施形態において、アルカリ塩は、リチウム塩、例えば水酸化リチウムである。
ある特定の実施形態において、アルカリ塩は、ナトリウム塩およびリチウム塩の混合物、例えば水酸化ナトリウムおよび水酸化リチウムの混合物である。混合物中のリチウム塩の質量%に対するナトリウム塩の質量%の比率は、約1以上、例えば約1.5以上であってもよい。混合物中のリチウム塩の質量%に対するナトリウム塩の質量%の比率は、約20以下、例えば約15以下、または約10以下であってもよい。混合物中のリチウム塩の質量%に対するナトリウム塩の質量%の比率は、約1~約20、例えば約1.5~約15、または約1.5~約10であってもよい。例えば、混合物中の水酸化リチウムの質量%に対する水酸化ナトリウムの質量%の比率は、約1以上、例えば約1.5以上である。混合物中の水酸化リチウムの質量%に対する水酸化ナトリウムの質量%の比率は、約20以下、例えば約15以下、または約10以下であってもよい。混合物中の水酸化リチウムの質量%に対する水酸化ナトリウムの質量%の比率は、約1~約20、例えば約1.5~約15、または約1.5~約10であってもよい。したがって、アルカリ塩は、混合アルカリ塩として、例えばナトリウム/リチウム塩またはナトリウム/カリウム塩、例えばケイ酸ナトリウム/リチウムまたはケイ酸ナトリウム/カリウムとして説明され得る。
【0051】

混合物中の水は、溶解した鉱物等の1種または複数種の不純物を含み得る。混合物中の水は、約95質量%以上、例えば約96質量%以上、または約97質量%以上、または約98質量%以上、または約99質量%以上、または約99.5質量%以上のH2Oを含んでもよい。混合物中の水は、実質的に100質量%のH2Oを含んでもよい。混合物中の水は、約99.999質量%以下、例えば約99.99質量%以下、または約99.9質量%以下、または約99.5質量%以下、または約99質量%以下のH2Oを含んでもよい。混合物中の水は、約95質量%~約100質量%、例えば約96質量%~約99.999質量%、または約98質量%~約99.99質量%、または約99質量%~約99.9質量%、または約95質量%~約99.5質量%、または約95質量%~約99質量%のH2Oを含んでもよい。
【0052】
反応性シリカ
混合物は、シリケート材料に加えて反応性シリカを含んでもよい。反応性シリカは、存在する場合、シリケート材料と異なる化学組成および/または物理的構造(例えば、結晶性、マイクロ結晶性、ナノ結晶性または非晶質相、マイクロ構造、粒子形態または形状)を有する。
反応性シリカは、シリカの高表面積(すなわち粒子状)形態であってもよい。例えば、反応性シリカは、約50m2/g以上、または約100m2/g以上、または約200m2/g以上、または約300m2/g以上の比表面積(例えばBET比表面積)を有してもよい(例えばそのような比表面積を有するシリカの粒子を含んでもよい)。反応性シリカは、約1000m2/g以下、例えば約800m2/g以下、または約600m2/g以下の比表面積(例えばBET比表面積)を有してもよい(例えばそのような比表面積を有するシリカの粒子を含んでもよい)。反応性シリカは、約50m2/g~約1000m2/g、例えば約100m2/g~約1000m2/g、または約200m2/g~約1000m2/g、または約300m2/g~約1000m2/g、または約50m2/g~約800m2/g、または約200m2/g~約800m2/g、または約100m2/g~約800m2/g、または約300m2/g~約800m2/g、または約50m2/g~約600m2/g、または約600m2/g~約600m2/g、または約100m2/g~約600m2/g、または約300m2/g~約600m2/gの比表面積(例えばBET比表面積)を有してもよい(例えばそのような比表面積を有するシリカの粒子を含んでもよい)。
【0053】
反応性シリカは、シリカの中表面積(すなわち粒子状)形態であってもよい。例えば、反応性シリカは、約5m2/g以上、または約8m2/g以上、または約10m2/g以上、または約12m2/g以上、または約15m2/g以上の比表面積(例えばBET比表面積)を有してもよい(例えばそのような比表面積を有するシリカの粒子を含んでもよい)。反応性シリカは、約100m2/g以下、例えば約75m2/g以下、または約50m2/g以下、または約30m2/g以下の比表面積(例えばBET比表面積)を有してもよい(例えばそのような比表面積を有するシリカの粒子を含んでもよい)。反応性シリカは、約5m2/g~約100m2/g、例えば約8m2/g~約100m2/g、または約10m2/g~約100m2/g、または約12m2/g~約100m2/g、または約15m2/g~約100m2/g、または約5m2/g~約75m2/g、または約8m2/g~約75m2/g、または約10m2/g~約75m2/g、または約12m2/g~約75m2/g、または約15m2/g~約75m2/g、または約5m2/g~約50m2/g、または約8m2/g~約50m2/g、または約10m2/g~約50m2/g、または約12m2/g~約50m2/g、または約15m2/g~約50m2/g、または約5m2/g~約30m2/g、または約8m2/g~約30m2/g、または約10m2/g~約30m2/g、または約12m2/g~約30m2/g、または約15m2/g~約30m2/gの比表面積(例えばBET比表面積)を有してもよい(例えばそのような比表面積を有するシリカの粒子を含んでもよい)。
【0054】
反応性シリカは、シリカの低表面積(すなわち粒子状)形態であってもよい。例えば、反応性シリカは、約1m2/g以上、または約2m2/g以上の比表面積(例えばBET比表面積)を有してもよい(例えばそのような比表面積を有するシリカの粒子を含んでもよい)。反応性シリカは、約10m2/g以下、例えば約5m2/g以下、または約3m2/g以下の比表面積(例えばBET比表面積)を有してもよい(例えばそのような比表面積を有するシリカの粒子を含んでもよい)。反応性シリカは、約1m2/g~約10m2/g、例えば約1m2/g~約5m2/g、または約1m2/g~約3m2/g、または約2m2/g~約10m2/g、または約2m2/g~約5m2/g、または約2m2/g~約3m2/gの比表面積(例えばBET比表面積)を有してもよい(例えばそのような比表面積を有するシリカの粒子を含んでもよい)。
【0055】
反応性シリカは、主に(例えば完全に)非晶質であってもよい。反応性シリカは、(例えば体積で)少なくとも約50%、例えば少なくとも約60%、または少なくとも約70%、または少なくとも約80%、または少なくとも約90%、または少なくとも約95%非晶質であってもよい。
【0056】
反応性シリカは、シリカフュームを含んでもよい(例えばシリカフュームであってもよい)。マイクロシリカとしても知られるシリカフュームは、二酸化ケイ素の非晶質多形体である。シリカフュームは、粉末、例えば球状粒子の粉末の形態で提供され得る。シリカフューム粒子は、約10nm以上、例えば約50nm以上、または約100nm以上、または約200nm以上、または約500nm以上のd50を有してもよい。シリカフューム粒子は、約5μm以下、または約1μm以下、または約900nm以下、または約800nm以下、または約600nm以下、または約500nm以下、または約400nm以下、または約300nm以下、または約200nm以下のd50を有してもよい。シリカフューム粒子は、約10nm~約5μm、例えば約50nm~約1μm、または約100nm~約500nm、または約100nm~約200nmのd50を有してもよい。
追加的に、または代替的に、反応性シリカは、フュームドシリカを含んでもよい(例えばフュームドシリカであってもよい)。焼成シリカとしても知られるフュームドシリカは、非晶質二酸化ケイ素一次粒子の分岐鎖状凝集体を含む。二酸化ケイ素一次粒子は、約1nm以上、または約5nm以上、または約10nm以上のd50を有してもよい。二酸化ケイ素一次粒子は、約1μm以下、または約500nm以下、または約100nm以下、または約50nm以下のd50を有してもよい。二酸化ケイ素一次粒子は、約1nm~約1μm、例えば約5nm~約500nm、または約10nm~約100nm、または約10nm~約50nmのd50を有してもよい。
追加的に、または代替的に、反応性シリカは、シリカゲル、天然火山ガラス、パーライト質材料または燃焼有機物質、例えばもみ殻灰を含んでもよい(例えばそれらであってもよい)。
【0057】
ガラスネットワーク形成元素
混合物は、ケイ素以外のガラスネットワーク形成元素を含んでもよい。混合物中のケイ素以外のガラスネットワーク形成元素は、シリケート材料により提供され得る。
ガラスネットワーク形成元素は、その酸化物が共有結合ガラスネットワーク構造(例えばガラスネットワーク形成のサッカリアセン(Zachariasen)則に適合する)を自発的に形成し得る元素である。ガラスネットワーク形成元素は、ケイ素、ホウ素、ゲルマニウムおよびリンを含む。
したがって、混合物中に存在するケイ素以外のガラスネットワーク形成元素は、ホウ素であってもよい。例えば、シリケート材料は、ボロシリケートガラス等のホウ素含有ガラスであるシリケートガラスであってもよい。追加的に、または代替的に、混合物は、1種または複数種の他のホウ素源、例えばホウ酸または1種もしくは複数種のボレート(例えばBorax、すなわちホウ酸ナトリウム)を含んでもよい。
代替的に、混合物中に存在するケイ素以外のガラスネットワーク形成元素は、ゲルマニウムであってもよい。例えば、シリケート材料は、シリカ-ゲルマニアガラス等のゲルマニウム含有ガラスであるシリケートガラスであってもよい。
代替的に、混合物中に存在するケイ素以外のガラスネットワーク形成元素は、リンであってもよい。例えば、シリケート材料は、リン含有ガラスであるシリケートガラスであってもよい。追加的に、または代替的に、混合物は、1種または複数種の他のリン源、例えばリン酸または1種もしくは複数種のホスフェートを含んでもよい。
【0058】
ガラスネットワーク中間元素
混合物は、1種または複数種のガラスネットワーク中間元素を含んでもよい。混合物中の1種または複数種のガラスネットワーク中間元素は、シリケート材料により提供され得る。
ガラスネットワーク中間元素は、その酸化物がガラスネットワーク構造を自発的に形成しないが、他のガラスネットワーク形成元素と組み合わされるとガラスネットワーク形成体のように機能し得る元素である。ガラスネットワーク中間体は、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、ベリリウム、マグネシウムおよび亜鉛を含む。シリケート材料は、1種または複数種のガラスネットワーク中間元素、例えばチタン、アルミニウム、ジルコニウム、ベリリウム、マグネシウムまたは亜鉛を含むシリケートガラスであってもよい。例えば、シリケートガラスは、アルミニウム含有ガラス、例えばアルミノシリケートガラスであってもよい。
【0059】
ガラスネットワーク改質元素
混合物は、1種または複数種のガラスネットワーク改質元素を含んでもよい。混合物中に存在する1種または複数種のガラスネットワーク改質元素は、シリケート材料および/またはアルカリ化合物により提供され得る。
ガラスネットワーク改質元素は、その酸化物が単独またはガラスネットワーク形成元素と組み合わせてガラスネットワーク構造を形成しない元素である。ガラスネットワーク改質元素は、ガラス中に存在する場合、ガラスネットワーク構造を乱す、または改質する。ガラスネットワーク改質元素は、典型的には、ガラス中にイオン形態で存在し、ガラスネットワーク改質イオンの電荷は、近くのガラスネットワーク形成元素に共有結合した近くの非架橋酸素原子により相殺される。
ガラスネットワーク改質元素は、カルシウム、鉛、リチウム、ナトリウムおよびカリウムを含む。シリケート材料は、1種または複数種のガラスネットワーク改質元素、例えばカルシウム、鉛、リチウム、ナトリウムまたはカリウムを含むシリケートガラスであってもよい。
【0060】
混合物
混合物は、約5質量%以上、例えば約10質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約40質量%以上、または約50質量%以上のシリケート材料を含んでもよい。混合物は、約90質量%以下、例えば約80質量%以下、または約70質量%以下、または約60質量%以下のシリケート材料を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約90質量%、例えば約10質量%~約90質量%、または約20質量%~約90質量%、または約30質量%~約90質量%、または約40質量%~約90質量%、または約50質量%~約90質量%、または約5質量%~約80質量%、または約10質量%~約80質量%、または約20質量%~約80質量%、または約30質量%~約80質量%、または約40質量%~約80質量%、または約50質量%~約80質量%、または約5質量%~約70質量%、または約10質量%~約70質量%、または約20質量%~約70質量%、または約30質量%~約70質量%、または約40質量%~約70質量%、または約50質量%~約70質量%、または約5質量%~約60質量%、または約10質量%~約60質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約60質量%、または約40質量%~約60質量%、または約50質量%~約60質量%のシリケート材料を含んでもよい。
【0061】
混合物は、約5質量%以上、例えば約10質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約40質量%以上、または約50質量%以上の非晶質シリケート材料を含んでもよい。混合物は、約90質量%以下、例えば約80質量%以下、または約70質量%以下、または約60質量%以下の非晶質シリケート材料を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約90質量%、例えば約10質量%~約90質量%、または約20質量%~約90質量%、または約30質量%~約90質量%、または約40質量%~約90質量%、または約50質量%~約90質量%、または約5質量%~約80質量%、または約10質量%~約80質量%、または約20質量%~約80質量%、または約30質量%~約80質量%、または約40質量%~約80質量%、または約50質量%~約80質量%、または約5質量%~約70質量%、または約10質量%~約70質量%、または約20質量%~約70質量%、または約30質量%~約70質量%、または約40質量%~約70質量%、または約50質量%~約70質量%、または約5質量%~約60質量%、または約10質量%~約60質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約60質量%、または約40質量%~約60質量%、または約50質量%~約60質量%の非晶質シリケート材料を含んでもよい。
【0062】
混合物は、約5質量%以上、例えば約10質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約40質量%以上、または約50質量%以上のアルミノシリケート材料を含んでもよい。混合物は、約90質量%以下、例えば約80質量%以下、または約70質量%以下、または約60質量%以下のアルミノシリケート材料を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約90質量%、例えば約10質量%~約90質量%、または約20質量%~約90質量%、または約30質量%~約90質量%、または約40質量%~約90質量%、または約50質量%~約90質量%、または約5質量%~約80質量%、または約10質量%~約80質量%、または約20質量%~約80質量%、または約30質量%~約80質量%、または約40質量%~約80質量%、または約50質量%~約80質量%、または約5質量%~約70質量%、または約10質量%~約70質量%、または約20質量%~約70質量%、または約30質量%~約70質量%、または約40質量%~約70質量%、または約50質量%~約70質量%、または約5質量%~約60質量%、または約10質量%~約60質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約60質量%、または約40質量%~約60質量%、または約50質量%~約60質量%のアルミノシリケート材料を含んでもよい。
【0063】
混合物は、約5質量%以上、例えば約10質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約40質量%以上、または約50質量%以上のシリケート塩を含んでもよい。混合物は、約90質量%以下、例えば約80質量%以下、または約70質量%以下、または約60質量%以下のシリケート塩を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約90質量%、例えば約10質量%~約90質量%、または約20質量%~約90質量%、または約30質量%~約90質量%、または約40質量%~約90質量%、または約50質量%~約90質量%、または約5質量%~約80質量%、または約10質量%~約80質量%、または約20質量%~約80質量%、または約30質量%~約80質量%、または約40質量%~約80質量%、または約50質量%~約80質量%、または約5質量%~約70質量%、または約10質量%~約70質量%、または約20質量%~約70質量%、または約30質量%~約70質量%、または約40質量%~約70質量%、または約50質量%~約70質量%、または約5質量%~約60質量%、または約10質量%~約60質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約60質量%、または約40質量%~約60質量%、または約50質量%~約60質量%のシリケート塩を含んでもよい。
【0064】
混合物は、約5質量%以上、例えば約10質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約40質量%以上、または約50質量%以上のアルミノシリケート塩を含んでもよい。混合物は、約90質量%以下、例えば約80質量%以下、または約70質量%以下、または約60質量%以下のアルミノシリケート塩を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約90質量%、例えば約10質量%~約90質量%、または約20質量%~約90質量%、または約30質量%~約90質量%、または約40質量%~約90質量%、または約50質量%~約90質量%、または約5質量%~約80質量%、または約10質量%~約80質量%、または約20質量%~約80質量%、または約30質量%~約80質量%、または約40質量%~約80質量%、または約50質量%~約80質量%、または約5質量%~約70質量%、または約10質量%~約70質量%、または約20質量%~約70質量%、または約30質量%~約70質量%、または約40質量%~約70質量%、または約50質量%~約70質量%、または約5質量%~約60質量%、または約10質量%~約60質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約60質量%、または約40質量%~約60質量%、または約50質量%~約60質量%のアルミノシリケート塩を含んでもよい。
【0065】
混合物は、約5質量%以上、例えば約10質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約40質量%以上、または約50質量%以上のシリケートガラスを含んでもよい。混合物は、約90質量%以下、例えば約80質量%以下、または約70質量%以下、または約60質量%以下のシリケートガラスを含んでもよい。混合物は、約5質量%~約90質量%、例えば約10質量%~約90質量%、または約20質量%~約90質量%、または約30質量%~約90質量%、または約40質量%~約90質量%、または約50質量%~約90質量%、または約5質量%~約80質量%、または約10質量%~約80質量%、または約20質量%~約80質量%、または約30質量%~約80質量%、または約40質量%~約80質量%、または約50質量%~約80質量%、または約5質量%~約70質量%、または約10質量%~約70質量%、または約20質量%~約70質量%、または約30質量%~約70質量%、または約40質量%~約70質量%、または約50質量%~約70質量%、または約5質量%~約60質量%、または約10質量%~約60質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約60質量%、または約40質量%~約60質量%、または約50質量%~約60質量%のシリケートガラスを含んでもよい。
【0066】
混合物は、約5質量%以上、例えば約10質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約40質量%以上、または約50質量%以上のアルミノシリケートガラスを含んでもよい。混合物は、約90質量%以下、例えば約80質量%以下、または約70質量%以下、または約60質量%以下のアルミノシリケートガラスを含んでもよい。混合物は、約5質量%~約90質量%、例えば約10質量%~約90質量%、または約20質量%~約90質量%、または約30質量%~約90質量%、または約40質量%~約90質量%、または約50質量%~約90質量%、または約5質量%~約80質量%、または約10質量%~約80質量%、または約20質量%~約80質量%、または約30質量%~約80質量%、または約40質量%~約80質量%、または約50質量%~約80質量%、または約5質量%~約70質量%、または約10質量%~約70質量%、または約20質量%~約70質量%、または約30質量%~約70質量%、または約40質量%~約70質量%、または約50質量%~約70質量%、または約5質量%~約60質量%、または約10質量%~約60質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約60質量%、または約40質量%~約60質量%、または約50質量%~約60質量%のアルミノシリケートガラスを含んでもよい。
【0067】
混合物は、約5質量%以上、例えば約10質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約40質量%以上、または約50質量%以上のボロシリケートガラスを含んでもよい。混合物は、約90質量%以下、例えば約80質量%以下、または約70質量%以下、または約60質量%以下のボロシリケートガラスを含んでもよい。混合物は、約5質量%~約90質量%、例えば約10質量%~約90質量%、または約20質量%~約90質量%、または約30質量%~約90質量%、または約40質量%~約90質量%、または約50質量%~約90質量%、または約5質量%~約80質量%、または約10質量%~約80質量%、または約20質量%~約80質量%、または約30質量%~約80質量%、または約40質量%~約80質量%、または約50質量%~約80質量%、または約5質量%~約70質量%、または約10質量%~約70質量%、または約20質量%~約70質量%、または約30質量%~約70質量%、または約40質量%~約70質量%、または約50質量%~約70質量%、または約5質量%~約60質量%、または約10質量%~約60質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約60質量%、または約40質量%~約60質量%、または約50質量%~約60質量%のボロシリケートガラスを含んでもよい。
【0068】
例えば、混合物は、約5質量%以上、例えば約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上、または約13質量%以上、または約14質量%以上のボロシリケートガラスを含んでもよい。混合物は、約50質量%以下、例えば約30質量%以下、または約25質量%以下、または約20質量%以下、または約17質量%以下、または約16質量%以下、または約15質量%以下、または約14質量%以下のボロシリケートガラスを含んでもよい。混合物は、約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約30質量%、または約5質量%~約25質量%、または約10質量%~約20質量%、または約12質量%~約16質量%、または約12質量%~約14質量%、または約13質量%~約14質量%、または約14質量%~約16質量%、または約14質量%~約15質量%のボロシリケートガラスを含んでもよい。
【0069】
混合物は、約5質量%以上、例えば約10質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約40質量%以上、または約50質量%以上のシリケート鉱物を含んでもよい。混合物は、約90質量%以下、例えば約80質量%以下、または約70質量%以下、または約60質量%以下のシリケート鉱物を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約90質量%、例えば約10質量%~約90質量%、または約20質量%~約90質量%、または約30質量%~約90質量%、または約40質量%~約90質量%、または約50質量%~約90質量%、または約5質量%~約80質量%、または約10質量%~約80質量%、または約20質量%~約80質量%、または約30質量%~約80質量%、または約40質量%~約80質量%、または約50質量%~約80質量%、または約5質量%~約70質量%、または約10質量%~約70質量%、または約20質量%~約70質量%、または約30質量%~約70質量%、または約40質量%~約70質量%、または約50質量%~約70質量%、または約5質量%~約60質量%、または約10質量%~約60質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約60質量%、または約40質量%~約60質量%、または約50質量%~約60質量%のシリケート鉱物を含んでもよい。
【0070】
混合物は、約5質量%以上、例えば約10質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約40質量%以上、または約50質量%以上のアルミノシリケート鉱物を含んでもよい。混合物は、約90質量%以下、例えば約80質量%以下、または約70質量%以下、または約60質量%以下のアルミノシリケート鉱物を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約90質量%、例えば約10質量%~約90質量%、または約20質量%~約90質量%、または約30質量%~約90質量%、または約40質量%~約90質量%、または約50質量%~約90質量%、または約5質量%~約80質量%、または約10質量%~約80質量%、または約20質量%~約80質量%、または約30質量%~約80質量%、または約40質量%~約80質量%、または約50質量%~約80質量%、または約5質量%~約70質量%、または約10質量%~約70質量%、または約20質量%~約70質量%、または約30質量%~約70質量%、または約40質量%~約70質量%、または約50質量%~約70質量%、または約5質量%~約60質量%、または約10質量%~約60質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約60質量%、または約40質量%~約60質量%、または約50質量%~約60質量%のアルミノシリケート鉱物を含んでもよい。
【0071】
混合物は、約5質量%以上、例えば約10質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約40質量%以上、または約50質量%以上の火山ガラスを含んでもよい。混合物は、約90質量%以下、例えば約80質量%以下、または約70質量%以下、または約60質量%以下の火山ガラスを含んでもよい。混合物は、約5質量%~約90質量%、例えば約10質量%~約90質量%、または約20質量%~約90質量%、または約30質量%~約90質量%、または約40質量%~約90質量%、または約50質量%~約90質量%、または約5質量%~約80質量%、または約10質量%~約80質量%、または約20質量%~約80質量%、または約30質量%~約80質量%、または約40質量%~約80質量%、または約50質量%~約80質量%、または約5質量%~約70質量%、または約10質量%~約70質量%、または約20質量%~約70質量%、または約30質量%~約70質量%、または約40質量%~約70質量%、または約50質量%~約70質量%、または約5質量%~約60質量%、または約10質量%~約60質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約60質量%、または約40質量%~約60質量%、または約50質量%~約60質量%の火山ガラスを含んでもよい。
【0072】
例えば、混合物は、約20質量%以上、例えば約25質量%以上、または約28質量%以上、または約30質量%以上、または約34質量%以上の火山ガラスを含んでもよい。混合物は、約50質量%以下、例えば約45質量%以下、または約40質量%以下、または約35質量%以下、または約30質量%以下の火山ガラスを含んでもよい。混合物は、約20質量%~約50質量%、例えば約25質量%~約45質量%、または約25質量%~約35質量%、または約25質量%~約30質量%、または約28質量%~約30質量%、または約30質量%~約40質量%、または約34質量%~約35質量%の火山ガラスを含んでもよい。
【0073】
混合物は、約5質量%以上、例えば約10質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約40質量%以上、または約50質量%以上のパーライト質材料を含んでもよい。混合物は、約90質量%以下、例えば約80質量%以下、または約70質量%以下、または約60質量%以下のパーライト質材料を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約90質量%、例えば約10質量%~約90質量%、または約20質量%~約90質量%、または約30質量%~約90質量%、または約40質量%~約90質量%、または約50質量%~約90質量%、または約5質量%~約80質量%、または約10質量%~約80質量%、または約20質量%~約80質量%、または約30質量%~約80質量%、または約40質量%~約80質量%、または約50質量%~約80質量%、または約5質量%~約70質量%、または約10質量%~約70質量%、または約20質量%~約70質量%、または約30質量%~約70質量%、または約40質量%~約70質量%、または約50質量%~約70質量%、または約5質量%~約60質量%、または約10質量%~約60質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約60質量%、または約40質量%~約60質量%、または約50質量%~約60質量%のパーライト質材料を含んでもよい。
【0074】
例えば、混合物は、約20質量%以上、例えば約25質量%以上、または約28質量%以上、または約30質量%以上、または約34質量%以上のパーライト質材料を含んでもよい。混合物は、約50質量%以下、例えば約45質量%以下、または約40質量%以下、または約35質量%以下、または約30質量%以下のパーライト質材料を含んでもよい。混合物は、約20質量%~約50質量%、例えば約25質量%~約45質量%、または約25質量%~約35質量%、または約25質量%~約30質量%、または約28質量%~約30質量%、または約30質量%~約40質量%、または約34質量%~約35質量%のパーライト質材料を含んでもよい。
【0075】
混合物は、約20質量%以上、例えば約25質量%以上、または約28質量%以上、または約30質量%以上、または約34質量%以上の未膨張天然パーライト原鉱を含んでもよい。混合物は、約50質量%以下、例えば約45質量%以下、または約40質量%以下、または約35質量%以下、または約30質量%以下の未膨張天然パーライト原鉱を含んでもよい。混合物は、約20質量%~約50質量%、例えば約25質量%~約45質量%、または約25質量%~約35質量%、または約25質量%~約30質量%、または約28質量%~約30質量%、または約30質量%~約40質量%、または約34質量%~約35質量%の未膨張天然パーライト原鉱を含んでもよい。
【0076】
混合物は、約5質量%以上、例えば約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上、または約15質量%以上、または約17質量%以上のアルカリ化合物を含んでもよい。混合物は、約30質量%以下、例えば約25質量%以下、または約20質量%以下、または約18質量%以下、または約17質量%以下、または約15質量%以下、または約14質量%以下のアルカリ化合物を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%、または約5質量%~約20質量%、または約8質量%~約20質量%、または約8質量%~約18質量%、または約10質量%~約15質量%、または約12質量%~約15質量%、または約12質量%~約14質量%、または約10質量%~約14質量%、または約14質量%~約18質量%、または約15質量%~約17質量%、または約16質量%~約20質量%のアルカリ化合物を含んでもよい。
【0077】
混合物は、約5質量%以上、例えば約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上、または約15質量%以上、または約17質量%以上のアルカリ水酸化物を含んでもよい。混合物は、約30質量%以下、例えば約25質量%以下、または約20質量%以下、または約18質量%以下、または約17質量%以下、または約15質量%以下、または約14質量%以下のアルカリ水酸化物を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%、または約5質量%~約20質量%、または約8質量%~約20質量%、または約8質量%~約18質量%、または約10質量%~約15質量%、または約12質量%~約15質量%、または約12質量%~約14質量%、または約10質量%~約14質量%、または約14質量%~約18質量%、または約15質量%~約17質量%、または約16質量%~約20質量%のアルカリ水酸化物を含んでもよい。
【0078】
混合物は、約5質量%以上、例えば約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上、または約15質量%以上、または約17質量%以上のアルカリ炭酸塩を含んでもよい。混合物は、約30質量%以下、例えば約25質量%以下、または約20質量%以下、または約18質量%以下、または約17質量%以下、または約15質量%以下、または約14質量%以下のアルカリ炭酸塩を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%、または約5質量%~約20質量%、または約8質量%~約20質量%、または約8質量%~約18質量%、または約10質量%~約15質量%、または約12質量%~約15質量%、または約12質量%~約14質量%、または約10質量%~約14質量%、または約14質量%~約18質量%、または約15質量%~約17質量%、または約16質量%~約20質量%のアルカリ炭酸塩を含んでもよい。
【0079】
混合物は、約5質量%以上、例えば約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上、または約15質量%以上、または約17質量%以上のアルカリケイ酸塩を含んでもよい。混合物は、約30質量%以下、例えば約25質量%以下、または約20質量%以下、または約18質量%以下、または約17質量%以下、または約15質量%以下、または約14質量%以下のアルカリケイ酸塩を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%、または約5質量%~約20質量%、または約8質量%~約20質量%、または約8質量%~約18質量%、または約10質量%~約15質量%、または約12質量%~約15質量%、または約12質量%~約14質量%、または約10質量%~約14質量%、または約14質量%~約18質量%、または約15質量%~約17質量%、または約16質量%~約20質量%のアルカリケイ酸塩を含んでもよい。
【0080】
例えば、混合物は、約5質量%以上、例えば約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上、または約15質量%以上、または約17質量%以上の水酸化ナトリウム、水酸化リチウムおよび/または水酸化カリウムを含んでもよい。混合物は、約30質量%以下、例えば約25質量%以下、または約20質量%以下、または約18質量%以下、または約17質量%以下、または約15質量%以下、または約14質量%以下の水酸化ナトリウム、水酸化リチウムおよび/または水酸化カリウムを含んでもよい。混合物は、約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%、または約5質量%~約20質量%、または約8質量%~約20質量%、または約8質量%~約18質量%、または約10質量%~約15質量%、または約12質量%~約15質量%、または約12質量%~約14質量%、または約10質量%~約14質量%、または約14質量%~約18質量%、または約15質量%~約17質量%、または約16質量%~約20質量%の水酸化ナトリウム、水酸化リチウムおよび/または水酸化カリウムを含んでもよい。
【0081】
混合物は、約5質量%以上、例えば約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上、または約15質量%以上、または約17質量%以上の炭酸ナトリウム、炭酸リチウムおよび/または炭酸カリウムを含んでもよい。混合物は、約30質量%以下、例えば約25質量%以下、または約20質量%以下、または約18質量%以下、または約17質量%以下、または約15質量%以下、または約14質量%以下の炭酸ナトリウム、炭酸リチウムおよび/または炭酸カリウムを含んでもよい。混合物は、約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%、または約5質量%~約20質量%、または約8質量%~約20質量%、または約8質量%~約18質量%、または約10質量%~約15質量%、または約12質量%~約15質量%、または約12質量%~約14質量%、または約10質量%~約14質量%、または約14質量%~約18質量%、または約15質量%~約17質量%、または約16質量%~約20質量%の炭酸ナトリウム、炭酸リチウムおよび/または炭酸カリウムを含んでもよい。
【0082】
混合物は、約5質量%以上、例えば約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上、または約15質量%以上、または約17質量%以上のケイ酸ナトリウム、ケイ酸リチウムおよび/またはケイ酸カリウムを含んでもよい。混合物は、約30質量%以下、例えば約25質量%以下、または約20質量%以下、または約18質量%以下、または約17質量%以下、または約15質量%以下、または約14質量%以下のケイ酸ナトリウム、ケイ酸リチウムおよび/またはケイ酸カリウムを含んでもよい。混合物は、約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%、または約5質量%~約20質量%、または約8質量%~約20質量%、または約8質量%~約18質量%、または約10質量%~約15質量%、または約12質量%~約15質量%、または約12質量%~約14質量%、または約10質量%~約14質量%、または約14質量%~約18質量%、または約15質量%~約17質量%、または約16質量%~約20質量%のケイ酸ナトリウム、ケイ酸リチウムおよび/またはケイ酸カリウムを含んでもよい。
【0083】
混合物は、約15質量%以上、例えば約20質量%以上、または約22質量%以上、または約25質量%未満の水を含んでもよい。混合物は、約45質量%以下、例えば約40質量%以下、または約35質量%以下、または約30質量%以下の水を含んでもよい。混合物は、約15質量%~約45質量%、例えば約20質量%~約40質量%、または約20質量%~約30質量%、または約25質量%~約30質量%の水を含んでもよい。
【0084】
混合物は、2種の異なるシリケート材料を含んでもよい。
例えば、混合物は、シリケートガラス(例えばアルミノシリケートガラス)およびシリケート鉱物(例えばアルミノシリケート鉱物)を含んでもよい。混合物は、約5質量%以上、例えば約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上、または約15質量%以上、または約20質量%以上のシリケートガラス(例えばアルミノシリケートガラス)を含んでもよい。混合物は、約50質量%以下、例えば約40質量%以下、または約30質量%以下、または約25質量%以下、または約20質量%以下、または約16質量%以下のシリケートガラス(例えばアルミノシリケートガラス)を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約50質量%、例えば約8質量%~約40質量%、または約10質量%~約30質量%、または約10質量%~約20質量%、または約12質量%~約16質量%のシリケートガラス(例えばアルミノシリケートガラス)を含んでもよい。追加的に、混合物は、約10質量%以上、例えば約15質量%以上、または約20質量%以上、または約25質量%以上のシリケート鉱物(例えばアルミノシリケート鉱物)を含んでもよい。混合物は、約60質量%以下、例えば約50質量%以下、または約45質量%以下、または約40質量%以下、または約35質量%以下のシリケート鉱物(例えばアルミノシリケート鉱物)を含んでもよい。混合物は、約10質量%~約60質量%、例えば約15質量%~約50質量%、または約20質量%~約45質量%、または約25質量%~約45質量%、または約25質量%~約30質量%のシリケート鉱物(例えばアルミノシリケート鉱物)を含んでもよい。
【0085】
代替的に、混合物は、第1のシリケートガラス(例えば第1のアルミノシリケートガラス)および第2のシリケートガラス(例えば第2のアルミノシリケートガラス)を含んでもよい。混合物は、約5質量%以上、例えば約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上、または約15質量%以上、または約20質量%以上の第1のシリケートガラス(例えば第1のアルミノシリケートガラス)を含んでもよい。混合物は、約50質量%以下、例えば約40質量%以下、または約30質量%以下、または約25質量%以下、または約20質量%以下、または約16質量%以下の第1のシリケートガラス(例えば第1のアルミノシリケートガラス)を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約50質量%、例えば約8質量%~約40質量%、または約10質量%~約30質量%、または約10質量%~約20質量%、または約12質量%~約16質量%の第1のシリケートガラス(例えば第1のアルミノシリケートガラス)を含んでもよい。追加的に、混合物は、約5質量%以上、例えば約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上、または約15質量%以上、または約20質量%以上の第2のシリケートガラス(例えば第2のアルミノシリケートガラス)を含んでもよい。混合物は、約50質量%以下、例えば約40質量%以下、または約30質量%以下、または約25質量%以下、または約20質量%以下、または約16質量%以下の第2のシリケートガラス(例えば第2のアルミノシリケートガラス)を含んでもよい。混合物は、約5質量%~約50質量%、例えば約8質量%~約40質量%、または約10質量%~約30質量%、または約10質量%~約20質量%、または約12質量%~約16質量%の第2のシリケートガラス(例えば第2のアルミノシリケートガラス)を含んでもよい。
【0086】
2種の異なるシリケート材料の一方は、パーライト質材料、例えば約2質量%超の含水量を有する未膨張天然パーライト原鉱;フィロシリケート鉱物、例えばベントナイト、カオリンもしくは焼成カオリン;珪藻土から選択されてもよい。追加的に、または代替的に、2種の異なるシリケート材料の一方は、融合シリカガラス、ソーダ石灰ガラス、ボロシリケートガラス、酸化鉛ガラス、アルミノシリケートガラス、シリカ-ゲルマニアガラスから選択されてもよい。
例えば、混合物は、
火山ガラス、例えばパーライト質材料、例えば約2質量%超の含水量を有する未膨張天然パーライト原鉱;
フィロシリケート鉱物、例えばベントナイト、カオリンもしくは焼成カオリン;および珪藻土;またはそれらの組合せから選択される第1のシリケート材料;ならびに
融合シリカガラス、ソーダ石灰ガラス、ボロシリケートガラス、酸化鉛ガラス、アルミノシリケートガラス、シリカ-ゲルマニアガラスから選択される第2のシリケート材料を含んでもよい。
【0087】
混合物は、パーライト質材料である第1のシリケート材料、および融合シリカガラス、ソーダ石灰ガラス、ボロシリケートガラス、酸化鉛ガラス、アルミノシリケートガラス、シリカ-ゲルマニアガラスから選択される第2のシリケート材料を含んでもよい。
混合物は、パーライト質材料、例えば約2質量%超の含水量を有する未膨張天然パーライト原鉱、およびパーライト質材料以外のシリケートガラスを含んでもよい。例えば、混合物は、パーライト質材料、例えば約2質量%超の含水量を有する未膨張天然パーライト原鉱、およびボロシリケートガラスを含んでもよい。
第1のシリケート材料および第2のシリケート材料の両方がシリケートガラスであってもよい。例えば、混合物は、融合シリカガラス、ソーダ石灰ガラス、ボロシリケートガラス、酸化鉛ガラス、アルミノシリケートガラス、シリカ-ゲルマニアガラスから選択される2種の異なるシリケートガラスを含んでもよい。混合物は、ボロシリケートガラスおよびソーダ石灰ガラスを含んでもよい。
【0088】
混合物は、3つ以上の異なるシリケート材料を含んでもよい。例えば、混合物は、第1のシリケートガラス、第1のシリケートガラスと異なる第2のシリケートガラス、ならびに第1および第2のシリケートガラスと異なるシリケート鉱物を含んでもよい。例えば、混合物は、使用済みシリカガラス、ソーダ石灰ガラス、ボロシリケートガラス、酸化鉛ガラス、アルミノシリケートガラス、シリカ-ゲルマニアガラスから選択される第1および第2のシリケートガラス;ならびに火山ガラス、例えばパーライト質材料、例えば約2質量%超の含水量を有する未膨張天然パーライト原鉱から選択されるシリケート鉱物;フィロシリケート鉱物、例えばベントナイト、カオリンもしくは焼成カオリン;珪藻土;またはそれらの組合せ(例えばモラー(moler)(すなわち、クレイ鉱物および珪藻土の両方を含む粘土状珪藻岩))を含んでもよい。混合物は、ボロシリケートガラス、ソーダ石灰ガラスおよびパーライト質材料(例えば約2質量%超の含水量を有する未膨張天然パーライト原鉱)を含んでもよい。
【0089】
混合物がシリケート材料(例えばシリケートガラスまたはシリケート鉱物)およびパーライト質材料の両方を含むと説明されている場合はいつでも、シリケート材料(例えばシリケートガラスまたはシリケート鉱物)はパーライト質材料ではないことが理解される。同様に、混合物がシリケートガラスおよびシリケート鉱物の両方を含むと説明されている場合はいつでも、シリケートガラスおよびシリケート鉱物は同じ材料ではない、すなわちシリケートガラスおよびシリケート鉱物は化学組成ならびに/または物理的構造、例えば結晶性もしくは非晶質相および/またはマイクロ構造が異なる。
【0090】
混合物は、約1質量%以上、例えば約5質量%以上、または約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上、または約14質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約35質量%以上、または約40質量%以上の反応性シリカを含んでもよい。混合物は、約60質量%以下、例えば約50質量%以下、または約45質量%以下、または約40質量%以下、または約30質量%以下、または約20質量%以下、または約18質量%以下、または約15質量%以下の反応性シリカを含んでもよい。混合物は、約1質量%~約60質量%、例えば約5質量%~約50質量%、または約5質量%~約45質量%、または約5質量%~約25質量%、または約5質量%~約20質量%、または約8質量%~約20質量%、または約8質量%~約18質量%、または約8質量%~約12質量%、または約10質量%~約18質量%、または約12質量%~約18質量%、または約14質量%~約15質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約50質量%、または約35質量%~約45質量%の反応性シリカを含んでもよい。
【0091】
例えば、混合物は、約1質量%以上、例えば約5質量%以上、または約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上、または約14質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約35質量%以上、または約40質量%以上のシリカフュームを含んでもよい。混合物は、約60質量%以下、例えば約50質量%以下、または約45質量%以下、または約40質量%以下、または約30質量%以下、または約20質量%以下、または約18質量%以下、または約15質量%以下のシリカフュームを含んでもよい。混合物は、約1質量%~約60質量%、例えば約5質量%~約50質量%、または約5質量%~約45質量%、または約5質量%~約25質量%、または約5質量%~約20質量%、または約8質量%~約20質量%、または約8質量%~約18質量%、または約8質量%~約12質量%、または約10質量%~約18質量%、または約12質量%~約18質量%、または約14質量%~約15質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約50質量%、または約35質量%~約45質量%のシリカフュームを含んでもよい。
【0092】
代替的に、混合物は、約1質量%以上、例えば約5質量%以上、または約8質量%以上、または約10質量%以上、または約12質量%以上、または約14質量%以上、または約20質量%以上、または約30質量%以上、または約35質量%以上、または約40質量%以上のフュームドシリカを含んでもよい。混合物は、約60質量%以下、例えば約50質量%以下、または約45質量%以下、または約40質量%以下、または約30質量%以下、または約20質量%以下、または約18質量%以下、または約15質量%以下のフュームドシリカを含んでもよい。混合物は、約1質量%~約60質量%、例えば約5質量%~約50質量%、または約5質量%~約45質量%、または約5質量%~約25質量%、または約5質量%~約20質量%、または約8質量%~約20質量%、または約8質量%~約18質量%、または約8質量%~約12質量%、または約10質量%~約18質量%、または約12質量%~約18質量%、または約14質量%~約15質量%、または約20質量%~約60質量%、または約30質量%~約50質量%、または約35質量%~約45質量%のフュームドシリカを含んでもよい。
【0093】
混合物は、約5質量%~約80質量%、例えば約10質量%~約70質量%、または約10質量%~約20質量%、または約20質量%~約70質量%、または約30質量%~約70質量%、または約40質量%~約70質量%、または約50質量%~約70質量%のシリケート材料;約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約20質量%のアルカリ化合物;および約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約30質量%の水を含んでもよい。
例えば、混合物は、約40質量%~約80質量%、例えば約50質量%~約70質量%のシリケート材料;約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約20質量%のアルカリ化合物;および約20質量%~約50質量%、例えば約20質量%~約40質量%の水からなってもよい。混合物は、約40質量%~約80質量%、例えば約50質量%~約70質量%のシリケートガラス(例えばボロシリケートガラス);約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約20質量%のアルカリ化合物;および約20質量%~約50質量%、例えば約20質量%~約40質量%の水からなってもよい。
【0094】
混合物は、約5質量%~約80質量%、例えば約10質量%~約70質量%、または約10質量%~約50質量%、または約10質量%~約30質量%のシリケート材料;約10質量%~約60質量%、例えば約15質量%~約50質量%のシリケート材料以外の反応性シリカ;約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%のアルカリ化合物;および約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約35質量%の水を含んでもよい。
例えば、混合物は、約5質量%~約80質量%、例えば約10質量%~約70質量%、または約10質量%~約50質量%、または約10質量%~約30質量%のシリケートガラス(例えばボロシリケートガラスおよび/またはソーダ石灰ガラス);約10質量%~約60質量%、例えば約15質量%~約50質量%の反応性シリカ;約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%のアルカリ化合物;ならびに約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約35質量%の水からなってもよい。
【0095】
混合物は、約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%の第1のシリケート材料;約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%の第2のシリケート材料;約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%のアルカリ化合物;および約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約35質量%の水を含んでもよい。
混合物は、約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%の第1のシリケートガラス(例えばボロシリケートガラス);約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%の第2のシリケートガラス(例えばソーダ石灰ガラス);約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%のアルカリ化合物;および約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約35質量%の水を含んでもよい。
【0096】
混合物は、約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%のシリケートガラス(例えばボロシリケートおよび/またはソーダ石灰ガラス);約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%のシリケートガラス以外のシリケート鉱物;約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%のアルカリ化合物;ならびに約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約35質量%の水を含んでもよい。
混合物は、約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%のパーライト質材料(例えば約2質量%超の含水量を有する未膨張天然パーライト原鉱);約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%のパーライト質材料以外のシリケートガラス(例えばボロシリケートおよび/またはソーダ石灰ガラス);約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%のアルカリ化合物;ならびに約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約35質量%の水を含んでもよい。
【0097】
混合物は、約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%の第1のシリケート材料;約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%の第2のシリケート材料;約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%の第1および第2のシリケート材料以外の反応性シリカ;約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%のアルカリ化合物;ならびに約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約35質量%の水を含んでもよい。
混合物は、約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%の第1のシリケートガラス;約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%の第2のシリケートガラス;約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%の反応性シリカ;約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%のアルカリ化合物;および約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約35質量%の水を含んでもよい。
【0098】
混合物は、約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%のシリケートガラス;約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%のシリケート鉱物;約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%の反応性シリカ;約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%のアルカリ化合物;および約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約35質量%の水を含んでもよい。
混合物は、約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%のパーライト質材料(例えば約2質量%超の含水量を有する未膨張天然パーライト原鉱);約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%のパーライト質材料以外のシリケートガラス(例えばボロシリケートガラスおよび/またはソーダ石灰ガラス);約5質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約40質量%の第1および第2のシリケート材料以外の反応性シリカ;約5質量%~約30質量%、例えば約5質量%~約25質量%のアルカリ化合物;ならびに約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約35質量%の水を含んでもよい。
【0099】
混合物は、約5質量%~約25質量%、例えば約10質量%~約20質量%のシリケートガラス;約1質量%~約50質量%、例えば約5質量%~約45質量%の反応性シリカ;約5質量%~約30質量%、例えば約10質量%~約20質量%のアルカリ化合物;約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約30質量%の水を含んでもよく、また約20質量%~約55質量%、例えば約25質量%~約50質量%のパーライト質材料を含んでもよい。例えば、混合物は、約5質量%~約25質量%、例えば約10質量%~約20質量%のボロシリケートガラス;約5質量%~約20質量%、例えば約10質量%~約45質量%のシリカフューム;約5質量%~約20質量%、例えば約10質量%~約20質量%の水酸化ナトリウムおよび/または水酸化リチウム;約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約30質量%の水を含んでもよく、また約20質量%~約55質量%、例えば約25質量%~約50質量%の未膨張天然パーライト原鉱を含んでもよい。
【0100】
混合物は、約5質量%~約25質量%、例えば約10質量%~約20質量%のシリケートガラス;約20質量%~約50質量%、例えば約25質量%~約45質量%のパーライト質材料;約5質量%~約20質量%、例えば約10質量%~約15質量%の反応性シリカ;約5質量%~約20質量%、約10質量%~約17質量%のアルカリ化合物;および約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約30質量%の水を含んでもよい。例えば、混合物は、約5質量%~約25質量%、例えば約10質量%~約20質量%のボロシリケートガラス;約20質量%~約50質量%、例えば約25質量%~約45質量%の未膨張天然パーライト原鉱;約5質量%~約20質量%、例えば約10質量%~約15質量%のシリカフューム;約5質量%~約20質量%、約10質量%~約17質量%の水酸化ナトリウムおよび/または水酸化リチウム;ならびに約20質量%~約40質量%、例えば約20質量%~約30質量%の水を含んでもよい。
混合物は、約10質量%~約15質量%のシリケートガラス;約35質量%~約45質量%の反応性シリカ;約15質量%~約20質量%のアルカリ化合物;および約25質量%~約35質量%の水を含んでもよい(例えばそれらから本質的になってもよい、またはそれらからなってもよい)。例えば、混合物は、約10質量%~約15質量%のボロシリケートガラス;約35質量%~約45質量%のシリカフューム;約15質量%~約20質量%の水酸化ナトリウムおよび/または水酸化リチウム;ならびに約25質量%~約35質量%の水を含んでもよい(例えばそれらから本質的になってもよい、またはそれらからなってもよい)。
【0101】
混合物は、約30質量%~約40質量%のパーライト質材料;約10質量%~約20質量%のシリケートガラス;約5質量%~約15質量%の反応性シリカ;約10質量%~約15質量%のアルカリ化合物;および約20質量%~約30質量%の水を含んでもよい(例えばそれらから本質的になってもよい、またはそれらからなってもよい)。例えば、混合物は、約30質量%~約40質量%の未膨張天然パーライト原鉱;約10質量%~約20質量%のボロシリケートガラス;約5質量%~約15質量%のシリカフューム;約10質量%~約15質量%の水酸化ナトリウムおよび/または水酸化リチウム;ならびに約20質量%~約30質量%の水を含んでもよい(例えばそれらから本質的になってもよい、またはそれらからなってもよい)。
【0102】
混合物は、約25質量%~約35質量%のパーライト質材料;約10質量%~約20質量%のシリケートガラス;約10質量%~約20質量%の反応性シリカ;約10質量%~約20質量%のアルカリ化合物;および約20質量%~約30質量%の水を含んでもよい(例えばそれらから本質的になってもよい、またはそれらからなってもよい)。例えば、混合物は、約25質量%~約35質量%の未膨張天然パーライト原鉱;約10質量%~約20質量%のボロシリケートガラス;約10質量%~約20質量%のシリカフューム;約10質量%~約20質量%の水酸化ナトリウムおよび/または水酸化リチウム;ならびに約20質量%~約30質量%の水を含んでもよい(例えばそれらから本質的になってもよい、またはそれらからなってもよい)。
【0103】
混合物は、約20質量%~約50質量%のシリケート鉱物;約10質量%~約20質量%のシリケートガラス;約5質量%~約45質量%の反応性シリカ;約5質量%~約30質量%のアルカリ化合物;および約15質量%~約40質量%の水を含んでもよい(例えばそれらから本質的になってもよい、またはそれらからなってもよい)。例えば、混合物は、約20質量%~約50質量%のパーライト質材料;約10質量%~約20質量%のボロシリケートおよび/またはソーダ石灰ガラス;約5質量%~約45質量%のシリカフューム;約5質量%~約30質量%の水酸化ナトリウムおよび/または水酸化リチウム;ならびに約15質量%~約40質量%の水を含んでもよい(例えばそれらから本質的になってもよい、またはそれらからなってもよい)。混合物は、約20質量%~約50質量%のパーライト質材料;約10質量%~約20質量%のボロシリケートおよび/またはソーダ石灰ガラス;約5質量%~約45質量%のシリカフューム;約5質量%~約20質量%の水酸化ナトリウム;約0質量%~約10質量%の水酸化リチウム;ならびに約15質量%~約40質量%の水を含んでもよい(例えばそれらから本質的になってもよい、またはそれらからなってもよい)。
【0104】
混合物は、約0.01質量%以上、例えば約0.1質量%以上、または約1質量%以上のケイ素以外のガラスネットワーク形成元素を含んでもよい。混合物は、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約10質量%以下、または約5質量%以下、または約3質量%以下、または約1質量%以下のケイ素以外のガラスネットワーク形成元素を含んでもよい。混合物は、約0.01質量%~約10質量%、例えば約0.01質量%~約5質量%、または約0.01質量%~約3質量%、または約0.01質量%~約1質量%のケイ素以外のガラスネットワーク形成元素を含んでもよい。
例えば、混合物は、約0.01質量%以上、例えば約0.1質量%以上、または約1質量%以上のホウ素を含んでもよい。混合物は、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約10質量%以下、または約5質量%以下、または約3質量%以下、または約1質量%以下のホウ素を含んでもよい。混合物は、約0.01質量%~約10質量%、例えば約0.01質量%~約5質量%、または約0.01質量%~約3質量%、または約0.01質量%~約1質量%のホウ素を含んでもよい。
【0105】
混合物は、硬化混合物(すなわち固体前駆体もしくは膨張性材料)および/または膨張材料が、約5.0質量%未満、例えば約3.5質量%未満のB23を含むような量のホウ素を含んでもよい。
混合物は、約0.01質量%以上、例えば約0.1質量%以上、または約1質量%以上のガラスネットワーク中間元素を含んでもよい。混合物は、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約10質量%以下、または約5質量%以下、または約3質量%以下、または約1質量%以下のガラスネットワーク中間元素を含んでもよい。混合物は、約0.01質量%~約10質量%、例えば約0.01質量%~約5質量%、または約0.01質量%~約3質量%、または約0.01質量%~約1質量%のガラスネットワーク中間元素を含んでもよい。
混合物は、約0.01質量%以上、例えば約0.1質量%以上、または約1質量%以上のガラスネットワーク改質元素を含んでもよい。混合物は、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約10質量%以下、または約5質量%以下、または約3質量%以下、または約1質量%以下のガラスネットワーク改質元素を含んでもよい。混合物は、約0.01質量%~約10質量%、例えば約0.01質量%~約5質量%、または約0.01質量%~約3質量%、または約0.01質量%~約1質量%のガラスネットワーク改質元素を含んでもよい。
【0106】
混合物中のシリケートガラスの全質量%に対する混合物中の反応性シリカの全質量%の比率、すなわち
【数2】
は、約1以上、または約1.5以上、または約2以上、または約2.5以上、または約3以上であってもよい。混合物中のシリケートガラスの全質量%に対する混合物中の反応性シリカの全質量%の比率は、約4以下、または約3.5以下、または約3以下であってもよい。混合物中のシリケートガラスの全質量%に対する混合物中の反応性シリカの全質量%の比率は、約1~約4、または約1.5~約3.5、または約2~約3であってもよい。混合物中のシリケートガラスの全質量%に対する混合物中の反応性シリカの全質量%の比率は、約2であってもよい。混合物中のシリケートガラスの全質量%に対する混合物中の反応性シリカの全質量%の比率は、約3であってもよい。
【0107】
混合物中のボロシリケートガラスの全質量%に対する混合物中のシリカフュームの全質量%の比率、すなわち
【数3】
は、約1以上、または約1.5以上、または約2以上、または約2.5以上、または約3以上であってもよい。混合物中のボロシリケートガラスの全質量%に対する混合物中のシリカフュームの全質量%の比率は、約4以下、または約3.5以下、または約3以下であってもよい。混合物中のボロシリケートガラスの全質量%に対する混合物中のシリカフュームの全質量%の比率は、約1~約4、または約1.5~約3.5、または約2~約3であってもよい。混合物中のボロシリケートガラスの全質量%に対する混合物中のシリカフュームの全質量%の比率は、約2であってもよい。混合物中のボロシリケートガラスの全質量%に対する混合物中のシリカフュームの全質量%の比率は、約3であってもよい。
【0108】
混合物中のシリケートガラスの全質量%に対する混合物中の反応性シリカおよびシリケート鉱物の全質量%の合計の比率、すなわち
【数4】
は、約2以上、例えば約2.5以上、または約3以上であってもよい。混合物中のシリケートガラスの全質量%に対する混合物中の反応性シリカおよびシリケート鉱物の全質量%の合計の比率は、約4以下、または約3.5以下、または約3以下であってもよい。混合物中のシリケートガラスの全質量%に対する混合物中の反応性シリカおよびシリケート鉱物の全質量%の合計の比率は、約2~約4、または約2.5~約3.5であってもよい。混合物中のシリケートガラスの全質量%に対する混合物中の反応性シリカおよびシリケート鉱物の全質量%の合計の比率は、約3であってもよい。
【0109】
混合物中のボロシリケートガラスの全質量%に対する混合物中のシリカフュームおよびパーライト質材料の全質量%の合計の比率、すなわち
【数5】
は、約2以上、例えば約2.5以上、または約3以上であってもよい。混合物中のボロシリケートガラスの全質量%に対する混合物中のシリカフュームおよびパーライト質材料の全質量%の合計の比率は、約4以下、または約3.5以下、または約3以下であってもよい。混合物中のボロシリケートガラスの全質量%に対する混合物中のシリカフュームおよびパーライト質材料の全質量%の合計の比率は、約2~約4、または約2.5~約3.5であってもよい。混合物中のボロシリケートガラスの全質量%に対する混合物中のシリカフュームおよびパーライト質材料の全質量%の合計の比率は、約3であってもよい。
【0110】
混合物中のシリケート鉱物の全質量%に対する混合物中の反応性シリカの全質量%の比率は、約0.1以上、または約0.2以上、または約0.3以上であってもよい。
混合物中のナトリウムの全質量%に対する混合物中のケイ素の全質量%の比率(すなわちSi/Na比率)は、約1以上、または約1.2以上、または約1.4以上、または約1.5以上であってもよい。Si/Na比率は、約4以下、または約3.5以下、または約3以下、または約2.9以下であってもよい。Si/Na比率は、約1~約4、例えば約1.2~約3.5、または約1.4~約3、または約1.5~約2.9であってもよい。
【0111】
膨張性材料
硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.01質量%以上、例えば約0.1質量%以上、または約0.2質量%以上、または約0.3質量%以上、または約0.4質量%以上、または約1質量%以上、または約1.5質量%以上、または約2質量%以上、または約3質量%以上のX2O(式中、Xは、NaまたはLi等のアルカリ金属である)を含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約25質量%以下、例えば約20質量%以下、または約15質量%以下、または約10質量%以下、または約5質量%以下、または約3質量%以下、または約2質量%以下、または約1質量%以下、または約0.6質量%以下のX2O(式中、Xは、NaまたはLi等のアルカリ金属である)を含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.01質量%~約25質量%、例えば約0.01質量%~約20質量%、または約0.01質量%~約15質量%、または約0.01質量%~約10質量%、または約0.1質量%~約20質量%、または約0.1質量%~約15質量%、または約0.1質量%~約10質量%、または約1質量%~約20質量%、または約1質量%~約15質量%、または約1質量%~約10質量%、または約3質量%~約20質量%、または約3質量%~約15質量%、または約3質量%~約10質量%、または約0.1質量%~約5質量%、または約0.2質量%~約5質量%、または約0.2質量%~約1質量%、または約0.4質量%~約1質量%、または約0.4質量%~約0.6質量%、または約1質量%~約3質量%、または約1質量%~約2質量%のX2O(式中、Xは、NaまたはLi等のアルカリ金属である)を含んでもよい。
【0112】
例えば、硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.01質量%以上、例えば約0.1質量%以上、または約0.2質量%以上、または約0.3質量%以上、または約0.4質量%以上、または約1質量%以上、または約1.5質量%以上、または約2質量%以上、または約3質量%以上のNa2Oを含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約25質量%以下、例えば約20質量%以下、または約15質量%以下、または約10質量%以下、または約5質量%以下、または約3質量%以下、または約2質量%以下、または約1質量%以下、または約0.6質量%以下のNa2Oを含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.01質量%~約25質量%、例えば約0.01質量%~約20質量%、または約0.01質量%~約15質量%、または約0.01質量%~約10質量%、または約0.1質量%~約20質量%、または約0.1質量%~約15質量%、または約0.1質量%~約10質量%、または約1質量%~約20質量%、または約1質量%~約15質量%、または約1質量%~約10質量%、または約3質量%~約20質量%、または約3質量%~約15質量%、または約3質量%~約10質量%、または約0.1質量%~約5質量%、または約0.2質量%~約5質量%、または約0.2質量%~約1質量%、または約0.4質量%~約1質量%、または約0.4質量%~約0.6質量%、または約1質量%~約3質量%、または約1質量%~約2質量%のNa2Oを含んでもよい。
【0113】
硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.01質量%以上、例えば約0.1質量%以上、または約0.2質量%以上、または約0.3質量%以上、または約0.4質量%以上、または約1質量%以上、または約1.5質量%以上、または約2質量%以上、または約3質量%以上のLi2Oを含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約25質量%以下、例えば約20質量%以下、または約15質量%以下、または約10質量%以下、または約5質量%以下、または約3質量%以下、または約2質量%以下、または約1質量%以下、または約0.6質量%以下のLi2Oを含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.01質量%~約25質量%、例えば約0.01質量%~約20質量%、または約0.01質量%~約15質量%、または約0.01質量%~約10質量%、または約0.1質量%~約20質量%、または約0.1質量%~約15質量%、または約0.1質量%~約10質量%、または約1質量%~約20質量%、または約1質量%~約15質量%、または約1質量%~約10質量%、または約3質量%~約20質量%、または約3質量%~約15質量%、または約3質量%~約10質量%、または約0.1質量%~約5質量%、または約0.2質量%~約5質量%、または約0.2質量%~約1質量%、または約0.4質量%~約1質量%、または約0.4質量%~約0.6質量%、または約1質量%~約3質量%、または約1質量%~約2質量%のLi2Oを含んでもよい。
【0114】
硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.1質量%以上、例えば約0.2質量%以上、または約0.4質量%以上、または約1質量%以上、または約2質量%以上、または約3質量%以上、または約4質量%以上のAl23を含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約30質量%以下、例えば約25質量%以下、または約20質量%以下、または約15質量%以下、または約10質量%以下、または約8質量%以下、または約6質量%以下、または約5質量%以下、または約4質量%以下、または約1質量%以下、または約0.8質量%以下のAl23を含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.1質量%~約30質量%、例えば約0.1質量%~約25質量%、または約0.1質量%~約20質量%、または約0.1質量%~約15質量%、または約0.2質量%~約10質量%、または約0.4質量%~約1質量%、または約0.4質量%~約0.8質量%、または約1質量%~約5質量%、または約2質量%~約5質量%、または約2質量%~約4質量%、または約4質量%~約5質量%のAl23を含んでもよい。
硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約30質量%以上、例えば約35質量%以上、または約40質量%以上、または約45質量%以上のSiO2を含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約80質量%以下、例えば約70質量%以下、または約60質量%以下、または約55質量%以下、または約50質量%以下のSiO2を含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約30質量%~約80質量%、例えば約30質量%~約70質量%、または約30質量%~約60質量%、または約35質量%~約55質量%、または約40質量%~約50質量%のSiO2を含んでもよい。
【0115】
硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.001質量%以上、例えば約0.01質量%以上、または約0.05質量%以上、または約0.1質量%以上、または約0.2質量%以上、または約0.3質量%以上のFe23を含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約1質量%以下、または約0.5質量%以下、または約0.4質量%以下、または約0.1質量%以下のFe23を含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.001質量%~約1質量%、例えば約0.01質量%~約0.5質量%、または約0.05質量%~約0.5質量%、または約0.05質量%~約0.1質量%、または約0.3質量%~約0.5質量%、または約0.3質量%~約0.4質量%のFe23を含んでもよい。
【0116】
硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.01質量%以上、例えば約0.05質量%以上、または約0.1質量%以上、または約0.15質量%以上、または約0.2質量%以上、または約0.3質量%以上、または約0.4質量%以上、または約0.5質量%以上のCaOを含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約2質量%以下、例えば約1質量%以下、または約0.8質量%以下、または約0.6質量%以下、または約0.5質量%以下、または約0.2質量%以下のCaOを含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.01質量%~約2質量%、例えば約0.05質量%~約1質量%、または約0.1質量%~約0.8質量%、または約0.15質量%~約0.2質量%、または約0.3質量%~約0.6質量%、または約0.3質量%~約0.5質量%、または約0.5質量%~約0.6質量%のCaOを含んでもよい。
【0117】
硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.001質量%以上、例えば約0.005質量%以上、または約0.01質量%以上、または約0.05質量%以上のMgOを含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約1質量%以下、または約0.5質量%以下、または約0.1質量%以下のMgOを含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.001質量%~約1質量%、例えば約0.005質量%~約0.5質量%、または約0.01質量%~約0.1質量%、または約0.05質量%~約0.1質量%のMgOを含んでもよい。
【0118】
硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.05質量%以上、例えば約0.1質量%以上、または約0.15質量%以上、または約0.2質量%以上、または約0.5質量%未満、または約1質量%以上、または約1.2質量%以上のK2Oを含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約5質量%以下、例えば約3質量%以下、または約2質量%以下、または約1.6質量%以下、または約1質量%以下、または約0.5質量%以下のK2Oを含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.05質量%~約5質量%、例えば約0.1質量%~約3質量%、または約0.15質量%~約2質量%、または約0.15質量%~約1質量%、または約0.15質量%~約0.5質量%、または約0.5質量%~約3質量%、または約0.5質量%~約2質量%、または約1質量%~約2質量%、または約1.2質量%~約1.6質量%のK2Oを含んでもよい。
硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.1質量%以上、例えば約0.5質量%以上、または約1質量%以上、または約1.5質量%以上のB23を含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約5質量%以下、例えば約3.5質量%以下、または約3質量%以下、または約2.5質量%以下のB23を含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.1質量%~約5質量%、例えば約0.5質量%~約3.5質量%、または約1質量%~約2.5質量%のB23を含んでもよい。
【0119】
硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約10質量%以上、例えば約15質量%以上、または約20質量%以上、または約25質量%以上の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約50質量%以下、例えば約40質量%以下、または約30質量%以下の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約10質量%~約50質量%、例えば約15質量%~約40質量%、または約20質量%~約30質量%、または約25質量%~約40質量%、または約25質量%~約30質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含んでもよい。
【0120】
硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.1質量%~約25質量%、例えば約0.2質量%~約5質量%のX2O(式中、Xは、NaまたはLi等のアルカリ金属である);約0.1質量%~約30質量%、例えば約0.2質量%~約20質量%のAl23;約30質量%~約80質量%、例えば約40質量%~約60質量%のSiO2;約10質量%~約40質量%、例えば約15質量%~約30質量%のH2Oを含んでもよく、また約5質量%以下、例えば約3.5質量%以下のB23を含んでもよい。
【0121】
硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、約0.1質量%~約25質量%、例えば約0.2質量%~約5質量%のX2O(式中、Xは、NaまたはLi等のアルカリ金属である);約0.1質量%~約30質量%、例えば約0.2質量%~約10質量%のAl23;約30質量%~約80質量%、例えば約40質量%~約60質量%のSiO2;約0.01質量%~約2質量%、例えば約0.05質量%~約1質量%のFe23;約0.01質量%~約1質量%、例えば約0.05質量%~約0.8質量%のCaO;約1質量%以下、例えば約0.5質量%以下のMgO;約0.05質量%~約3質量%、例えば約0.1質量%~約2質量%のK2O;約10質量%~約40質量%、例えば約15質量%~約30質量%のH2Oを含んでもよく、また約5質量%以下、例えば約3.5質量%以下のB23を含んでもよい。
硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、非晶質(すなわち非結晶性)であってもよい。硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、無機ポリマーネットワーク、すなわち、例えばヒドロキシル基の形態で水を組み込んだ無機ポリマーネットワークを含んでもよい。したがって、硬化混合物(すなわち固体前駆体または膨張性材料)は、合成パーライト質材料、例えば合成パーライトとして説明され得る。
【0122】
方法
方法は、アルカリ化合物を水に溶解してアルカリ水溶液を形成するステップを含んでもよい。アルカリ化合物の水への溶解は、発熱プロセスであってもよい。方法は、シリケート材料をアルカリ水溶液に添加して撹拌するステップを含んでもよい。シリケート材料をアルカリ水溶液に添加するステップは、任意のシリケートガラス、シリケート材料および/または反応性シリカを含む任意の他の投入材料をアルカリ水溶液に添加することを含んでもよい。方法は、典型的には1~10分間混合物を撹拌してペーストを形成するステップを含んでもよい。アルカリ化合物の溶解時に生成された熱は、他の投入材料の溶解を補助し得る。
【0123】
方法は、硬化前に混合物を成形するステップを含んでもよい。
混合物は、炉内で硬化されてもよい。混合物は、約250℃以下、例えば約20℃~約200℃、または約20℃~約150℃、または約20℃~約120℃、または約50℃~約120℃、または約50℃~約110℃、または約70℃~約100℃の温度で硬化されてもよい。混合物は、約1時間以上、例えば約2時間以上、または約4時間以上、または約6時間以上、または約8時間以上、または約10時間以上、または約12時間以上、または約24時間以上の間硬化されてもよい。混合物は、約72時間以内、例えば約48時間以内、または約24時間以内の間硬化されてもよい。混合物は、約1時間~約72時間、例えば約2時間~約48時間、または約4時間~約24時間、または約4時間~約12時間、または約12時間~約72時間、または約24時間~約72時間の間硬化されてもよい。
【0124】
硬化中、混合物は重合して無機ポリマーネットワークを形成し得る。混合物の重合は、ジオポリマー化プロセスと同様であってもよい。ジオポリマー化では、アルミノシリケート材料がアルカリ活性化後に重合して、共有酸素により連結したSiO4およびAlO4四面体の剛性3次元フレームワークを形成する。形成されるフレームワークの形態(すなわちポリ(シアレート)、ポリ(シアレート-シロキソ)またはポリ(シアレート-ジシロキソ)は、初期混合物中のAl23に対するSiO2の比率に依存する。しかしながら、本発明における混合物の硬化中に形成される無機ポリマーネットワークは、典型的にはジオポリマーより剛性が低くより線形であり、多量の水を組み込む。
【0125】
固体前駆体は、硬化後に破砕されて粒状材料(すなわち粒状膨張性材料)を形成し得る。方法は、破砕後に固体前駆体(すなわち粒状材料)を篩い分けするステップを含んでもよい。方法は、固体前駆体を破砕(および任意に篩い分け)して、約10μm以上、例えば約50μm以上、または約100μm以上、または約250μm以上、または約500μm以上、または約750μm以上、または約1mm以上の粒子サイズ(例えばd50)を有する粒状材料(すなわち粒状膨張性材料)を得るステップを含んでもよい。方法は、固体前駆体を破砕(および任意に篩い分け)して、約10mm以下、例えば約8mm以下、または約6mm以下、または約4mm以下、2mm以下、または約1.5mm以下、または約1mm以下の平均粒子サイズ(例えばd50)を有する粒状材料(すなわち粒状膨張性材料)を得るステップを含んでもよい。方法は、固体前駆体を破砕(および任意に篩い分け)して、約10μm~約10mm、または約10μm~約8mm、または約10μm~約6mm、または約10μm~約4mm、または約10μm~約2mm、または約100μm~約2mm、または約500μm~約1mm、または約250μm~約750μm、または約500μm~約1.5mm、または約750μm~約1.5mmの平均粒子サイズ(例えばd50)を有する粒状材料(すなわち粒状膨張性材料)を得るステップを含んでもよい。
【0126】
方法は、2つ以上の破砕および/または篩い分けするステップを含んでもよい。例えば、方法は、第1の破砕ステップにおいて固体前駆体を破砕して、第1の粒子サイズを有する粒状材料を形成するステップと;第1の粒子サイズを決定するステップと;次いで第2の破砕ステップにおいて粒状材料を破砕して、第2の粒子サイズを有する粒状材料を形成するステップとを含んでもよく、第2の粒子サイズは第1の粒子サイズより小さい。
【0127】
方法は、粒状材料(すなわち粒状膨張性材料)を加熱して、膨張粒状材料を形成するステップを含んでもよい。方法は、約1100℃以下、例えば約1000℃以下、または約900℃以下、または約700℃以下、または約600℃以下の温度まで粒状材料(すなわち粒状膨張性材料)を加熱するステップを含んでもよい。方法は、約200℃以上、例えば約300℃以上、または約400℃以上の温度まで粒状材料(すなわち粒状膨張性材料)を加熱するステップを含んでもよい。方法は、約200℃~約1100℃、例えば約200℃~約1000℃、または約200℃~約900℃、または約300℃~約700℃、または約300℃~約700℃、または約400℃~約600℃の温度まで粒状材料(すなわち粒状膨張性材料)を加熱するステップを含んでもよい。
方法は、炉内で、例えば赤外(IR)炉、電気加熱炉、天然ガスもしくはLPG膨張炉、マッフル炉(例えば実験用マッフル炉)、または流動床(FB)反応器から選択される炉内で粒状材料(すなわち粒状膨張性材料)を加熱するステップを含んでもよい。炉は、横型炉、縦形炉または傾斜炉であってもよい。方法は、流動床反応器内で粒状材料(すなわち粒状膨張性材料)を加熱するステップを含んでもよい。
【0128】
方法は、固体前駆体を破砕(および任意に篩い分け)して、約500μm以上、例えば約1mm以上、または約2mm以上の粒子サイズ(例えばd50)を有する粒状材料(すなわち粒状膨張性材料)を得るステップと、赤外(IR)炉内で粒状材料(すなわち粒状膨張性材料)を加熱して膨張粒状材料を形成するステップとを含んでもよい。例示的な赤外(IR)炉は、860℃の最大動作温度で64kW/mで動作するElstein HTS(125×125mm)セラミック赤外パネルラジエータを含む。赤外(IR)炉は、加熱中に粒状材料を振動させるための鋼製振動版を含み得る。例示的な機械的振動素子は、例えばモデルM3/45-S02、Series:AA、C.F.KN 0.44/0.64、RPM3000/3800等、Italvibras G. Silingardi S.p.Aから入手可能である。
方法は、固体前駆体を破砕(および任意に篩い分け)して、約500μm以下の粒子サイズ(例えばd50)を有する粒状材料(すなわち粒状膨張性材料)を得るステップと、電気炉(例えば縦型電気炉)内で粒状材料(すなわち粒状膨張性材料)を加熱して膨張粒状材料を形成するステップとを含んでもよい。
【0129】
特性
膨張粒状材料は、約15kg/m3以上、例えば約20kg/m3以上、または約30kg/m3以上、または約40kg/m3以上、または約50kg/m3以上、または約55kg/m3以上、または約60kg/m3以上、または約65kg/m3以上、または約70kg/m3以上のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度を有してもよい。膨張粒状材料は、約450kg/m3以下、例えば約400kg/m3以下、または約350kg/m3以下、または約300kg/m3以下、または約250kg/m3以下、または約200kg/m3以下、または約150kg/m3以下、または約100kg/m3以下、または約80kg/m3以下、または約70kg/m3以下、または約60kg/m3以下、または約50kg/m3以下、または約40kg/m3以下のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度を有してもよい。
【0130】
膨張粒状材料は、約15kg/m3~約450kg/m3、例えば約15kg/m3~約400kg/m3、または約15kg/m3~約350kg/m3、または約15kg/m3~約300kg/m3、または約15kg/m3~約250kg/m3、または約15kg/m3~約200kg/m3、または約15kg/m3~約150kg/m3、または約15kg/m3~約100kg/m3、または約15kg/m3~約80kg/m3、または約15kg/m3~約70kg/m3、または約15kg/m3~約60kg/m3、または約15kg/m3~約50kg/m3、または約15kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度を有してもよい。
膨張粒状材料は、約20kg/m3~約450kg/m3、例えば約20kg/m3~約400kg/m3、または約20kg/m3~約350kg/m3、または約20kg/m3~約300kg/m3、または約20kg/m3~約250kg/m3、または約20kg/m3~約200kg/m3、または約20kg/m3~約150kg/m3、または約20kg/m3~約100kg/m3、または約20kg/m3~約80kg/m3、または約20kg/m3~約70kg/m3、または約20kg/m3~約60kg/m3、または約20kg/m3~約50kg/m3、または約20kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度を有してもよい。
【0131】
膨張粒状材料は、約30kg/m3~約450kg/m3、例えば約30kg/m3~約400kg/m3、または約30kg/m3~約350kg/m3、または約30kg/m3~約300kg/m3、または約30kg/m3~約250kg/m3、または約30kg/m3~約200kg/m3、または約30kg/m3~約150kg/m3、または約30kg/m3~約100kg/m3、または約30kg/m3~約80kg/m3、または約30kg/m3~約70kg/m3、または約30kg/m3~約60kg/m3、または約30kg/m3~約50kg/m3、または約30kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度を有してもよい。
膨張粒状材料は、約40kg/m3~約450kg/m3、例えば約40kg/m3~約400kg/m3、または約40kg/m3~約350kg/m3、または約40kg/m3~約300kg/m3、または約40kg/m3~約250kg/m3、または約40kg/m3~約200kg/m3、または約40kg/m3~約150kg/m3、または約40kg/m3~約100kg/m3、または約40kg/m3~約80kg/m3、または約40kg/m3~約70kg/m3、または約40kg/m3~約60kg/m3、または約40kg/m3~約50kg/m3、または約40kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度を有してもよい。
【0132】
膨張粒状材料は、約50kg/m3~約450kg/m3、例えば約50kg/m3~約400kg/m3、または約50kg/m3~約350kg/m3、または約50kg/m3~約300kg/m3、または約50kg/m3~約250kg/m3、または約50kg/m3~約200kg/m3、または約50kg/m3~約150kg/m3、または約50kg/m3~約100kg/m3、または約50kg/m3~約80kg/m3、または約50kg/m3~約70kg/m3、または約50kg/m3~約60kg/m3、または約50kg/m3~約50kg/m3、または約50kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度を有してもよい。
膨張粒状材料は、約55kg/m3~約450kg/m3、例えば約55kg/m3~約400kg/m3、または約55kg/m3~約350kg/m3、または約55kg/m3~約300kg/m3、または約55kg/m3~約250kg/m3、または約55kg/m3~約200kg/m3、または約55kg/m3~約150kg/m3、または約55kg/m3~約100kg/m3、または約55kg/m3~約80kg/m3、または約55kg/m3~約70kg/m3、または約55kg/m3~約60kg/m3、または約55kg/m3~約50kg/m3、または約55kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度を有してもよい。
【0133】
膨張粒状材料は、約60kg/m3~約450kg/m3、例えば約60kg/m3~約400kg/m3、または約60kg/m3~約350kg/m3、または約60kg/m3~約300kg/m3、または約60kg/m3~約250kg/m3、または約60kg/m3~約200kg/m3、または約60kg/m3~約150kg/m3、または約60kg/m3~約100kg/m3、または約60kg/m3~約80kg/m3、または約60kg/m3~約70kg/m3、または約60kg/m3~約60kg/m3、または約60kg/m3~約50kg/m3、または約60kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度を有してもよい。
膨張粒状材料は、約65kg/m3~約450kg/m3、例えば約65kg/m3~約400kg/m3、または約65kg/m3~約350kg/m3、または約65kg/m3~約300kg/m3、または約65kg/m3~約250kg/m3、または約65kg/m3~約200kg/m3、または約65kg/m3~約150kg/m3、または約65kg/m3~約100kg/m3、または約65kg/m3~約80kg/m3、または約65kg/m3~約70kg/m3、または約65kg/m3~約60kg/m3、または約65kg/m3~約50kg/m3、または約65kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度を有してもよい。
【0134】
膨張粒状材料は、約70kg/m3~約450kg/m3、例えば約70kg/m3~約400kg/m3、または約70kg/m3~約350kg/m3、または約70kg/m3~約300kg/m3、または約70kg/m3~約250kg/m3、または約70kg/m3~約200kg/m3、または約70kg/m3~約150kg/m3、または約70kg/m3~約100kg/m3、または約70kg/m3~約80kg/m3、または約70kg/m3~約70kg/m3、または約70kg/m3~約60kg/m3、または約70kg/m3~約50kg/m3、または約70kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度を有してもよい。
【0135】
材料のゆるめかさ密度は、材料の試料をサンプラで採取し(750~1000mL)、秤量済みのシリンダ内に試料を注ぎ、試料を乱さないように注意して沈下させることにより測定され得る。次いで、試料の質量および体積を記録し、以下に従ってゆるめかさ密度を計算する:
ゆるめかさ密度[kg/m3]=1000×質量[g]/体積[mL]
【0136】
上述の任意のゆるめかさ密度に加えて、またはその代替として、膨張粒状材料は、2”で約3PSI以上、例えば2”で約5PSI以上、または2”で約10PSI以上、または2”で約20PSI以上、または2”で約30PSI以上、または2”で約40PSI以上のPI306-80に従い測定される圧密抵抗を有してもよい。膨張粒状材料は、2”で約350PSI以下、例えば2”で約300PSI以下、または2”で約250PSI以下、または2”で約200PSI以下、または2”で約100PSI以下、または2”で約90PSI以下、または2”で約80PSI以下、または2”で約75PSI以下、または2”で約50PSI以下、または2”で約40PSI以下、または2”で約30PSI以下、または2”で約20PSI以下、または2”で約15PSI以下、または2”で約10PSI以下のPI306-80に従い測定される圧密抵抗を有してもよい。
膨張粒状材料は、2”で約3PSI~約350PSI、例えば2”で約3PSI~約300PSI、または2”で約3PSI~約250PSI、または2”で約3PSI~約200PSI、または2”で約3PSI~約100PSI、または2”で約3PSI~約90PSI、または2”で約3PSI~約80PSI、または2”で約3PSI~約75PSI、または2”で約3PSI~約50PSI、または2”で約3PSI~約40PSI、または2”で約3PSI~約30PSI、または2”で約3PSI~約20PSI、または2”で約3PSI~約15PSI、または2”で約3PSI~約10PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗を有してもよい。
【0137】
膨張粒状材料は、2”で約5PSI~約350PSI、例えば2”で約5PSI~約300PSI、または2”で約5PSI~約250PSI、または2”で約5PSI~約200PSI、または2”で約5PSI~約100PSI、または2”で約5PSI~約90PSI、または2”で約5PSI~約80PSI、または2”で約5PSI~約75PSI、または2”で約5PSI~約50PSI、または2”で約5PSI~約40PSI、または2”で約5PSI~約30PSI、または2”で約5PSI~約20PSI、または2”で約5PSI~約15PSI、または2”で約5PSI~約10PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗を有してもよい。
膨張粒状材料は、2”で約10PSI~約350PSI、例えば2”で約10PSI~約300PSI、または2”で約10PSI~約250PSI、または2”で約10PSI~約200PSI、または2”で約10PSI~約100PSI、または2”で約10PSI~約90PSI、または2”で約10PSI~約80PSI、または2”で約10PSI~約75PSI、または2”で約10PSI~約50PSI、または2”で約10PSI~約40PSI、または2”で約10PSI~約30PSI、または2”で約10PSI~約20PSI、または2”で約10PSI~約15PSI、または2”で約10PSI~約10PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗を有してもよい。
【0138】
膨張粒状材料は、2”で約20PSI~約350PSI、例えば2”で約20PSI~約300PSI、または2”で約20PSI~約250PSI、または2”で約20PSI~約200PSI、または2”で約20PSI~約100PSI、または2”で約20PSI~約90PSI、または2”で約20PSI~約80PSI、または2”で約20PSI~約75PSI、または2”で約20PSI~約50PSI、または2”で約20PSI~約40PSI、または2”で約20PSI~約30PSI、または2”で約20PSI~約20PSI、または2”で約20PSI~約15PSI、または2”で約20PSI~約10PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗を有してもよい。
膨張粒状材料は、2”で約30PSI~約350PSI、例えば2”で約30PSI~約300PSI、または2”で約30PSI~約250PSI、または2”で約30PSI~約200PSI、または2”で約30PSI~約100PSI、または2”で約30PSI~約90PSI、または2”で約30PSI~約80PSI、または2”で約30PSI~約75PSI、または2”で約30PSI~約50PSI、または2”で約30PSI~約40PSI、または2”で約30PSI~約30PSI、または2”で約30PSI~約20PSI、または2”で約30PSI~約15PSI、または2”で約30PSI~約10PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗を有してもよい。
【0139】
膨張粒状材料は、2”で約40PSI~約3500PSI、例えば2”で約40PSI~約300PSI、または2”で約40PSI~約250PSI、または2”で約40PSI~約200PSI、または2”で約40PSI~約100PSI、または2”で約40PSI~約90PSI、または2”で約40PSI~約80PSI、または2”で約40PSI~約75PSI、または2”で約40PSI~約50PSI、または2”で約40PSI~約40PSI、または2”で約40PSI~約30PSI、または2”で約40PSI~約20PSI、または2”で約40PSI~約15PSI、または2”で約40PSI~約10PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗を有してもよい。
【0140】
追加的に、または代替的に、膨張粒状材料は、1”で約0.5PSI以上、例えば1”で約1PSI以上、または1”で約2PSI以上、または1”で約2.5PSI以上のPI306-80に従い測定される圧密抵抗を有してもよい。膨張粒状材料は、1”で約50PSI以下、例えば1”で約40PSI以下、または1”で約30PSI以下のPI306-80に従い測定される圧密抵抗を有してもよい。膨張粒状材料は、1”で約0.5PSI~約50PSI、例えば1”で約1PSI~約40PSI、または1”で約2PSI~約40PSI、または1”で約2.5PSI~約30PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗を有してもよい。
【0141】
材料の圧密抵抗は、約500mLの体積の材料の代表的試料をサンプラで採取することにより測定され得る。試料をコンピュータ制御液圧プレスの容器内に入れる。容器を25回振盪して試料を沈下させる。次いで、さらに250mLの材料を容器に追加する。さらに25回振盪することにより、試料を再び沈下させる。次いで試料を容器の頂部で水平にする。自動液圧プレス下で20mm/分の速度および6800N(または非常に軽量の試料に対しては2800N)の最大荷重で試料をプレスする。コンピュータは荷重および試料の変位を継続的に記録し、データをグラフとしてプロットする。最大荷重に達したら、機器は全変位およびゼロ変形点を計算する。荷重/変位データをエクスポートし、1インチ(すなわち1”)および2インチ(すなわち2”)変位(ゼロ変形点を加える、すなわち1インチ変形距離(mm)=25.4+ゼロ変形点(mm))に対する各荷重値(B)を使用して以下に従い圧密抵抗を計算する。
圧密抵抗[PSI]=(B[N]/A[m2])*0.000145037738007
式中、Aは、容器の断面積である。
【0142】
上述のゆるめかさ密度および/または圧密抵抗に加えて、またはその代替として、膨張粒状材料は、約0.0300W/mK以上、例えば約0.0310W/mK以上、または約0.0320W/mK以上、または約0.0330W/mK以上、または約0.0340W/mK以上、または約0.0350W/mK以上、または約0.0360W/mK以上のEN12667に従い測定される熱伝導率(すなわちλ、ラムダ値)を有してもよい。膨張粒状材料は、約0.0700W/mK以下、例えば約0.0600W/mK以下、または約0.0500W/mK以下、または約0.0490W/mK以下、または約0.0480W/mK以下、または約0.0470W/mK以下、または約0.0460W/mK以下、または約0.0450W/mK以下、または約0.0440W/mK以下、または約0.0430W/mK以下、または約0.0420W/mK以下、または約0.0410W/mK以下、または約0.0400W/mK以下、または約0.0390W/mK以下、または約0.0380W/mK以下、または約0.0370W/mK以下、または約0.0360W/mK以下、または約0.0350W/mK以下、または約0.0340W/mK以下のEN12667に従い測定される熱伝導率を有してもよい。
【0143】
膨張粒状材料は、約0.0300W/mK~約0.0700W/mK、例えば約0.0300W/mK~約0.0600W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0500W/mK、約0.0300W/mK~約0.0490W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0480W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0470W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0460W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0450W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0440W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0430W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0420W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0410W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0400W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0390W/mK、または0.0300W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0370W/mK、または0.0300W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0360W/mK、または0.0300W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0350W/mK、または0.0300W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0300W/mK~約0.0340W/mKのEN12667に従い測定される熱伝導率(すなわちλ、ラムダ値)を有してもよい。
【0144】
膨張粒状材料は、約0.0310W/mK~約0.0500W/mK、例えば約0.0310W/mK~約0.0490W/mK、または約0.0310W/mK~約0.0480W/mK、または約0.0310W/mK~約0.0470W/mK、または約0.0310W/mK~約0.0460W/mK、または約0.0310W/mK~約0.0450W/mK、または約0.0310W/mK~約0.0440W/mK、または約0.0310W/mK~約0.0430W/mK、または約0.0310W/mK~約0.0420W/mK、または約0.0310W/mK~約0.0410W/mK、または約0.0310W/mK~約0.0400W/mK、または約0.0310W/mK~約0.0390W/mK、または0.0310W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0310W/mK~約0.0370W/mK、または0.0310W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0310W/mK~約0.0360W/mK、または0.0310W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0310W/mK~約0.0350W/mK、または0.0310W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0310W/mK~約0.0340W/mKのEN12667に従い測定される熱伝導率(すなわちλ、ラムダ値)を有してもよい。
【0145】
膨張粒状材料は、約0.0320W/mK~約0.0500W/mK、例えば約0.0320W/mK~約0.0490W/mK、または約0.0320W/mK~約0.0480W/mK、または約0.0320W/mK~約0.0470W/mK、または約0.0320W/mK~約0.0460W/mK、または約0.0320W/mK~約0.0450W/mK、または約0.0320W/mK~約0.0440W/mK、または約0.0320W/mK~約0.0430W/mK、または約0.0320W/mK~約0.0420W/mK、または約0.0320W/mK~約0.0410W/mK、または約0.0320W/mK~約0.0400W/mK、または約0.0320W/mK~約0.0390W/mK、または0.0320W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0320W/mK~約0.0370W/mK、または0.0320W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0320W/mK~約0.0360W/mK、または0.0320W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0320W/mK~約0.0350W/mK、または0.0320W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0320W/mK~約0.0340W/mKのEN12667に従い測定される熱伝導率(すなわちλ、ラムダ値)を有してもよい。
【0146】
膨張粒状材料は、約0.0330W/mK~約0.0500W/mK、例えば約0.0330W/mK~約0.0490W/mK、または約0.0330W/mK~約0.0480W/mK、または約0.0330W/mK~約0.0470W/mK、または約0.0330W/mK~約0.0460W/mK、または約0.0330W/mK~約0.0450W/mK、または約0.0330W/mK~約0.0440W/mK、または約0.0330W/mK~約0.0430W/mK、または約0.0330W/mK~約0.0420W/mK、または約0.0330W/mK~約0.0410W/mK、または約0.0330W/mK~約0.0400W/mK、または約0.0330W/mK~約0.0390W/mK、または0.0330W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0330W/mK~約0.0370W/mK、または0.0330W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0330W/mK~約0.0360W/mK、または0.0330W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0330W/mK~約0.0350W/mK、または0.0330W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0330W/mK~約0.0340W/mKのEN12667に従い測定される熱伝導率(すなわちλ、ラムダ値)を有してもよい。
【0147】
膨張粒状材料は、約0.0340W/mK~約0.0500W/mK、例えば約0.0340W/mK~約0.0490W/mK、または約0.0340W/mK~約0.0480W/mK、または約0.0340W/mK~約0.0470W/mK、または約0.0340W/mK~約0.0460W/mK、または約0.0340W/mK~約0.0450W/mK、または約0.0340W/mK~約0.0440W/mK、または約0.0340W/mK~約0.0430W/mK、または約0.0340W/mK~約0.0420W/mK、または約0.0340W/mK~約0.0410W/mK、または約0.0340W/mK~約0.0400W/mK、または約0.0340W/mK~約0.0390W/mK、または0.0340W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0340W/mK~約0.0370W/mK、または0.0340W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0340W/mK~約0.0360W/mK、または0.0340W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0340W/mK~約0.0350W/mK、または0.0340W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0340W/mK~約0.0340W/mKのEN12667に従い測定される熱伝導率(すなわちλ、ラムダ値)を有してもよい。
【0148】
膨張粒状材料は、約0.0350W/mK~約0.0500W/mK、例えば約0.0350W/mK~約0.0490W/mK、または約0.0350W/mK~約0.0480W/mK、または約0.0350W/mK~約0.0470W/mK、または約0.0350W/mK~約0.0460W/mK、または約0.0350W/mK~約0.0450W/mK、または約0.0350W/mK~約0.0440W/mK、または約0.0350W/mK~約0.0430W/mK、または約0.0350W/mK~約0.0420W/mK、または約0.0350W/mK~約0.0410W/mK、または約0.0350W/mK~約0.0400W/mK、または約0.0350W/mK~約0.0390W/mK、または0.0350W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0350W/mK~約0.0370W/mK、または0.0350W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0350W/mK~約0.0360W/mK、または0.0350W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0350W/mK~約0.0350W/mK、または0.0350W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0350W/mK~約0.0340W/mKのEN12667に従い測定される熱伝導率(すなわちλ、ラムダ値)を有してもよい。
【0149】
膨張粒状材料は、約0.0360W/mK~約0.0500W/mK、例えば約0.0360W/mK~約0.0490W/mK、または約0.0360W/mK~約0.0480W/mK、または約0.0360W/mK~約0.0470W/mK、または約0.0360W/mK~約0.0460W/mK、または約0.0360W/mK~約0.0450W/mK、または約0.0360W/mK~約0.0440W/mK、または約0.0360W/mK~約0.0430W/mK、または約0.0360W/mK~約0.0420W/mK、または約0.0360W/mK~約0.0410W/mK、または約0.0360W/mK~約0.0400W/mK、または約0.0360W/mK~約0.0390W/mK、または0.0360W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0360W/mK~約0.0370W/mK、または0.0360W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0360W/mK~約0.0360W/mK、または0.0360W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0360W/mK~約0.0350W/mK、または0.0360W/mK~約0.0380W/mK、または約0.0360W/mK~約0.0340W/mKのEN12667に従い測定される熱伝導率(すなわちλ、ラムダ値)を有してもよい。
膨張粒状材料は、約0.042W/mK~約0.055W/mK、または約0.055W/mK~約0.070W/mKのEN12667に従い測定される熱伝導率(すなわちλ、ラムダ値)を有してもよい。
例えば、膨張粒状材料は、約15kg/m3~約450kg/m3、例えば約20kg/m3~約100kg/m3、もしくは約20kg/m3~約30kg/m3、もしくは約20kg/m3~約40kg/m3、もしくは約55kg/m3~約100kg/m3、もしくは約70kg/m3~約100kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;2”で約3PSI~約100PSI、例えば2”で約3PSI~約10PSI、もしくは2”で約30PSI~約80PSI、もしくは2”で約40PSI~約75PSI、もしくは2”で約5PSI~約20PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または約0.0300W/mK~約0.0700W/mk、例えば約0.0320W/mK~約0.0420W/mK、約0.0350W/mK~約0.0400W/mK、もしくは約0.0360W/mK~約0.0410W/mK、もしくは約0.0320W/mK~約0.0340W/mK、もしくは約0.042W/mK~約0.055W/mK、もしくは約0.055W/mK~約0.070W/mKのEN12667に従い測定される熱伝導率を有してもよい。
【0150】
材料の熱伝導率は、NetzschHFM 436/3 Lambda Heat Flowメータを使用して測定され得る。材料の試料は、測定を行う前に、標準的な実験条件下で保持される。ゆるい充填試料は、15×15cmの内側寸法を有し、ゆるい充填試料を所定位置に保持するために底部に薄いプラスチック膜を有する30×30×2.5cmのXPS片から構築されたカスタムフレーム内に入れられる。平均温度、ならびに低温および高温プレートの間の温度差は、両方とも10℃に設定される。
【0151】
膨張粒状材料は、
(a)約18kg/m3~約30kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約4PSI~約8PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0300W/mK~約0.0400W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0152】
膨張粒状材料は、
(a)約50kg/m3~約100kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約30PSI~約80PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0350W/mK~約0.0450W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0153】
膨張粒状材料は、
(a)約70kg/m3~約105kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約40PSI~約75PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0350W/mK~約0.0450W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0154】
膨張粒状材料は、
(a)約20kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約5PSI~約15PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0310W/mK~約0.0350W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0155】
膨張粒状材料は、
約44質量%~約54質量%のSiO2;約0.1質量%~約1質量%のNa2O;約0.1質量%~約1質量%のAl23;約0.2質量%未満のFe23;約0.05質量%~約0.5質量%のCaO;約0.1質量%未満のMgO;約0.05質量%~約0.5質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.1~約1質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約18kg/m3~約30kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約4PSI~約8PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0300W/mK~約0.0400W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0156】
膨張粒状材料は、
約42質量%~約52質量%のSiO2;約1.2質量%~約2.4質量%のNa2O;約3質量%~約6質量%のAl23;約0.1質量%~約1質量%のFe23;約0.1質量%~約1質量%のCaO;約0.2質量%未満のMgO;約1質量%~約2質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.5~約1.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約50kg/m3~約100kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約30PSI~約80PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0350W/mK~約0.0450W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0157】
膨張粒状材料は、
約42質量%~約52質量%のSiO2;約1.2質量%~約2.4質量%のNa2O;約3質量%~約6質量%のAl23;約0.1質量%~約1質量%のFe23;約0.1質量%~約1質量%のCaO;約0.2質量%未満のMgO;約1質量%~約2質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.5~約1.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約70kg/m3~約105kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約40PSI~約75PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0350W/mK~約0.0450W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0158】
膨張粒状材料は、
約42質量%~約52質量%のSiO2;約1.2質量%~約2.4質量%のNa2O;約2.5質量%~約4.5質量%のAl23;約0.1質量%~約1質量%のFe23;約0.1質量%~約1質量%のCaO;約0.2質量%未満のMgO;約1質量%~約2質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.5~約1.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約20kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約5PSI~約15PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0310W/mK~約0.0350W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0159】
膨張粒状材料は、約10質量%~約15質量%のボロシリケートガラス;約35質量%~約45質量%のシリカフューム;約15質量%~約20質量%の水酸化ナトリウム;および約25質量%~約32質量%の水を含む混合物から形成されてもよく;膨張粒状材料は、
(a)約18kg/m3~約30kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約4PSI~約8PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0300W/mK~約0.0400W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0160】
膨張粒状材料は、約12質量%~約18質量%のボロシリケートガラス;約5質量%~約15質量%のシリカフューム;約10質量%~約15質量%の水酸化ナトリウム;および約20質量%~約30質量%の水を含む混合物から形成されてもよく;膨張粒状材料は、
(a)約50kg/m3~約100kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約30PSI~約80PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0350W/mK~約0.0450W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0161】
膨張粒状材料は、約12質量%~約18質量%のボロシリケートガラス;約5質量%~約10質量%のシリカフューム;約8質量%~約16質量%の水酸化ナトリウム;および約20質量%~約32質量%の水を含む混合物から形成されてもよく;膨張粒状材料は、
(a)約70kg/m3~約105kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約40PSI~約75PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0350W/mK~約0.0450W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0162】
膨張粒状材料は、約10質量%~約20質量%のボロシリケートガラス;約10質量%~約20質量%のシリカフューム;約10質量%~約20質量%の水酸化ナトリウム;および約20質量%~約30質量%の水を含む混合物から形成されてもよく;膨張粒状材料は、
(a)約20kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約5PSI~約15PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0310W/mK~約0.0350W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0163】
膨張粒状材料は、約0.125mm~約1mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、
約44質量%~約54質量%のSiO2;約0.1質量%~約1質量%のNa2O;約0.1質量%~約1質量%のAl23;約0.2質量%未満のFe23;約0.05質量%~約0.5質量%のCaO;約0.1質量%未満のMgO;約0.05質量%~約0.5質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.1~約1質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されていてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約18kg/m3~約30kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約4PSI~約8PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0300W/mK~約0.0400W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0164】
膨張粒状材料は、約2mm以下の粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、
約42質量%~約52質量%のSiO2;約1.2質量%~約2.4質量%のNa2O;約3質量%~約6質量%のAl23;約0.1質量%~約1質量%のFe23;約0.1質量%~約1質量%のCaO;約0.2質量%未満のMgO;約1質量%~約2質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.5~約1.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されていてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約50kg/m3~約100kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約30PSI~約80PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0350W/mK~約0.0450W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0165】
膨張粒状材料は、約0.1mm~約1mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、
約42質量%~約52質量%のSiO2;約1.2質量%~約2.4質量%のNa2O;約3質量%~約6質量%のAl23;約0.1質量%~約1質量%のFe23;約0.1質量%~約1質量%のCaO;約0.2質量%未満のMgO;約1質量%~約2質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.5~約1.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに
水-
を含む混合物から形成されていてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約70kg/m3~約105kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約40PSI~約75PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0350W/mK~約0.0450W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0166】
膨張粒状材料は、約1mm未満の粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、
約42質量%~約52質量%のSiO2;約1.2質量%~約2.4質量%のNa2O;約2.5質量%~約4.5質量%のAl23;約0.1質量%~約1質量%のFe23;約0.1質量%~約1質量%のCaO;約0.2質量%未満のMgO;約1質量%~約2質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.5~約1.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ塩;ならびに

を含む混合物から形成されていてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約20kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約5PSI~約15PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0310W/mK~約0.0350W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0167】
膨張粒状材料は、約0.5mm~約1mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、
約44質量%~約54質量%のSiO2;約0.1質量%~約1質量%のNa2O;約0.1質量%~約1質量%のAl23;約0.2質量%未満のFe23;約0.05質量%~約0.5質量%のCaO;約0.1質量%未満のMgO;約0.05質量%~約0.5質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.1~約1質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されていてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約18kg/m3~約25kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約4PSI~約8PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0320W/mK~約0.0360W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0168】
膨張粒状材料は、約0.125mm~約0.5mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、
約44質量%~約54質量%のSiO2;約0.1質量%~約1質量%のNa2O;約0.1質量%~約1質量%のAl23;約0.2質量%未満のFe23;約0.05質量%~約0.5質量%のCaO;約0.1質量%未満のMgO;約0.05質量%~約0.5質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.1~約1質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されていてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約25kg/m3~約30kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約4PSI~約8PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0310W/mK~約0.0350W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0169】
膨張粒状材料は、約0.3mm~約2mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、
約42質量%~約52質量%のSiO2;約1.2質量%~約2.4質量%のNa2O;約3質量%~約6質量%のAl23;約0.1質量%~約1質量%のFe23;約0.1質量%~約1質量%のCaO;約0.2質量%未満のMgO;約1質量%~約2質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.5~約1.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されていてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約55kg/m3~約65kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約35PSI~約40PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0360W/mK~約0.0400W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0170】
膨張粒状材料は、約0.3mm未満の粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、
約42質量%~約52質量%のSiO2;約1.2質量%~約2.4質量%のNa2O;約3質量%~約6質量%のAl23;約0.1質量%~約1質量%のFe23;約0.1質量%~約1質量%のCaO;約0.2質量%未満のMgO;約1質量%~約2質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.5~約1.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されていてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約90kg/m3~約100kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約70PSI~約80PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0370W/mK~約0.0420W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0171】
膨張粒状材料は、約0.5mm~約1mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、
約42質量%~約52質量%のSiO2;約1.2質量%~約2.4質量%のNa2O;約3質量%~約6質量%のAl23;約0.1質量%~約1質量%のFe23;約0.1質量%~約1質量%のCaO;約0.2質量%未満のMgO;約1質量%~約2質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.5~約1.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されていてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約75kg/m3~約85kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約40PSI~約50PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0370W/mK~約0.0410W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0172】
膨張粒状材料は、約0.125mm~約0.5mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、
約42質量%~約52質量%のSiO2;約1.2質量%~約2.4質量%のNa2O;約3質量%~約6質量%のAl23;約0.1質量%~約1質量%のFe23;約0.1質量%~約1質量%のCaO;約0.2質量%未満のMgO;約1質量%~約2質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.5~約1.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されていてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約78kg/m3~約86kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約60PSI~約74PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0360W/mK~約0.0420W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0173】
膨張粒状材料は、約0.1mm~約1mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、
約42質量%~約52質量%のSiO2;約1.2質量%~約2.4質量%のNa2O;約3質量%~約6質量%のAl23;約0.1質量%~約1質量%のFe23;約0.1質量%~約1質量%のCaO;約0.2質量%未満のMgO;約1質量%~約2質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.5~約1.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されていてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約70kg/m3~約105kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約60PSI~約75PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0360W/mK~約0.0430W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0174】
膨張粒状材料は、約0.5mm~約1mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、
約42質量%~約52質量%のSiO2;約1.2質量%~約2.4質量%のNa2O;約2.5質量%~約4.5質量%のAl23;約0.1質量%~約1質量%のFe23;約0.1質量%~約1質量%のCaO;約0.2質量%未満のMgO;約1質量%~約2質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.5~約1.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されていてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約20kg/m3~約30kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約5PSI~約10PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0310W/mK~約0.0360W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0175】
膨張粒状材料は、約0.125mm~約0.5mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、
約42質量%~約52質量%のSiO2;約1.2質量%~約2.4質量%のNa2O;約2.5質量%~約4.5質量%のAl23;約0.1質量%~約1質量%のFe23;約0.1質量%~約1質量%のCaO;約0.2質量%未満のMgO;約1質量%~約2質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.5~約1.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ化合物;ならびに

を含む混合物から形成されていてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約25kg/m3~約35kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約5PSI~約15PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0310W/mK~約0.0350W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0176】
膨張粒状材料は、約0.3mm未満の粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、
約42質量%~約52質量%のSiO2;約1.2質量%~約2.4質量%のNa2O;約2.5質量%~約4.5質量%のAl23;約0.1質量%~約1質量%のFe23;約0.1質量%~約1質量%のCaO;約0.2質量%未満のMgO;約1質量%~約2質量%のK2O;約1質量%~約3質量%のB23;ならびに約0.5~約1.5質量%の水および/または揮発性物質(すなわち「強熱減量」(LOI)に寄与する物質)を含む1種または複数種のシリケート材料および/または反応性シリカ;
アルカリ塩;ならびに

を含む混合物から形成されていてもよく;
膨張粒状材料は、
(a)約30kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約8PSI~約16PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0300W/mK~約0.0350W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0177】
膨張粒状材料は、約0.5mm~約1mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、約10質量%~約15質量%のボロシリケートガラス;約35質量%~約45質量%のシリカフューム;約15質量%~約20質量%の水酸化ナトリウム;および約25質量%~約32質量%の水を含む混合物から形成されていてもよく;膨張粒状材料は、
(a)約18kg/m3~約25kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約4PSI~約8PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0320W/mK~約0.0360W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0178】
膨張粒状材料は、約0.125mm~約0.5mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、約10質量%~約15質量%のボロシリケートガラス;約35質量%~約45質量%のシリカフューム;約15質量%~約20質量%の水酸化ナトリウム;および約25質量%~約32質量%の水を含む混合物から形成されていてもよく;膨張粒状材料は、
(a)約25kg/m3~約30kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約4PSI~約8PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0310W/mK~約0.0350W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0179】
膨張粒状材料は、約0.3mm~約2mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、約12質量%~約18質量%のボロシリケートガラス;約5質量%~約15質量%のシリカフューム;約10質量%~約15質量%の水酸化ナトリウム;および約20質量%~約30質量%の水を含む混合物から形成されていてもよく;膨張粒状材料は、
(a)約55kg/m3~約65kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約35PSI~約40PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0360W/mK~約0.0400W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0180】
膨張粒状材料は、約0.3mm未満の粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、約12質量%~約18質量%のボロシリケートガラス;約5質量%~約15質量%のシリカフューム;約10質量%~約15質量%の水酸化ナトリウム;および約20質量%~約30質量%の水を含む混合物から形成されていてもよく;膨張粒状材料は、
(a)約90kg/m3~約100kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約70PSI~約80PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0370W/mK~約0.0420W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0181】
膨張粒状材料は、約0.5mm~約1mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、約12質量%~約18質量%のボロシリケートガラス;約5質量%~約10質量%のシリカフューム;約8質量%~約16質量%の水酸化ナトリウム;および約20質量%~約32質量%の水を含む混合物から形成されていてもよく;膨張粒状材料は、
(a)約75kg/m3~約85kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約40PSI~約50PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0370W/mK~約0.0410W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0182】
膨張粒状材料は、約0.125mm~約0.5mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、約12質量%~約18質量%のボロシリケートガラス;約5質量%~約10質量%のシリカフューム;約8質量%~約16質量%の水酸化ナトリウム;および約20質量%~約32質量%の水を含む混合物から形成されていてもよく;膨張粒状材料は、
(a)約78kg/m3~約86kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約60PSI~約74PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0360W/mK~約0.0420W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0183】
膨張粒状材料は、約0.1mm~約1mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、約12質量%~約18質量%のボロシリケートガラス;約5質量%~約10質量%のシリカフューム;約8質量%~約16質量%の水酸化ナトリウム;および約20質量%~約32質量%の水を含む混合物から形成されていてもよく;膨張粒状材料は、
(a)約70kg/m3~約105kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約60PSI~約75PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0360W/mK~約0.0430W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0184】
膨張粒状材料は、約0.5mm~約1mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、約10質量%~約20質量%のボロシリケートガラス;約10質量%~約20質量%のシリカフューム;約10質量%~約20質量%の水酸化ナトリウム;および約20質量%~約30質量%の水を含む混合物から形成されていてもよく;膨張粒状材料は、
(a)約20kg/m3~約30kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約5PSI~約10PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0310W/mK~約0.0360W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0185】
膨張粒状材料は、約0.125mm~約0.5mmの粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、約10質量%~約20質量%のボロシリケートガラス;約10質量%~約20質量%のシリカフューム;約10質量%~約20質量%の水酸化ナトリウム;および約20質量%~約30質量%の水を含む混合物から形成されていてもよく;膨張粒状材料は、
(a)約25kg/m3~約35kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約5PSI~約15PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0310W/mK~約0.0350W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0186】
膨張粒状材料は、約0.3mm未満の粒子サイズ(篩い分けによる粒度分布で決定される)を有する膨張性粒状材料を加熱することにより形成されてもよく、膨張性粒状材料は、約10質量%~約20質量%のボロシリケートガラス;約10質量%~約20質量%のシリカフューム;約10質量%~約20質量%の水酸化ナトリウム;および約20質量%~約30質量%の水を含む混合物から形成されていてもよく;膨張粒状材料は、
(a)約30kg/m3~約40kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;
(b)2”で約8PSI~約16PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または
(c)約0.0300W/mK~約0.0350W/mkのEN12667に従い測定される熱伝導率
を有してもよい。
【0187】
膨張粒状材料は、約0.1g/g以上、例えば約0.2g/g以上、または約0.5g/g以上、または約1g/g以上の吸水性(膨張粒状材料のグラム当たりの吸収された水のグラム)を有してもよい。膨張粒状材料は、約15g/g以下、例えば約10g/g以下の吸水性(膨張粒状材料のグラム当たりの吸収された水のグラム)を有してもよい。膨張粒状材料は、約0.1g/g~約15g/g、例えば約0.2g/g~約15g/g、または約0.5g/g~約10g/g、または約1g/g~約10g/gの吸水性(膨張粒状材料のグラム当たりの吸収された水のグラム)を有してもよい。
粒状材料の吸水性は、まず正確に500mlの粒状材料を計量し、試料の質量を記録することにより測定され得る。粒状材料をシリンダ内に保持すると共に水を通過させるのに十分な目が非常に細かい篩を底部に有する500mlのシリンダに、500mlの試料を移す。シリンダを10回タップして材料を沈下させる。250gの水を秤量し、粒状材料が入ったシリンダ内に注ぐ。タイマーを始動させ、材料を通過してシリンダから出る水の質量を、3、5、7、10および30分後に測定する。したがって、粒状材料の吸水性は、シリンダ内の粒状材料の質量当たりのシリンダを通過しなかった水の質量(すなわち吸収された水の質量)である(g/gで表される)。
【0188】
膨張粒状材料は、約40%以上、例えば約50%以上、または約60%以上、または約65%以上の撥水性を有してもよい。膨張粒状材料は、約95%以下、例えば約90%以下の撥水性を有してもよい。膨張粒状材料は、約40%~約95%、例えば約50%~約95%、または約60%~約95%、または約65%~約90%の撥水性を有してもよい。
材料の撥水性は、材料の代表的試料をサンプラで採取し(500mL)、試料を秤量することにより決定され得る。漏斗を使用して、孔の空いたベースを有するメスシリンダに試料を移す。試料を沈下させるために、シリンダを約7.5cmの高さから10回落下させる。試料が入ったシリンダ内に、250gの脱イオン水を水の損失または試料中のキャビテーションを回避するようにゆっくりと注ぐ。3分、5分、7分、10分および30分毎に、試料を通過する水をシリンダの下の秤量済みガラスビーカー内に収集し、ガラスビーカー内の水を秤量する。30分が経過したら、シリンダを45°傾けて残留するいかなる水もシリンダから注ぎ出す。次いで、以下の式に従い30分間の吸水性を計算する。
【0189】
【数6】
式中、WH2O,30minは、30分後に収集された水の質量であり、A(g)は、500mlの粒状材料の質量である。
【0190】
膨張粒状材料は、約95%以上、例えば約97%以上、または約99%以上の浮遊物を含んでもよい。膨張粒状材料は、100%までの浮遊物を含んでもよい。膨張粒状材料は、約95%~約100%、例えば約97%~約100%、または約99%~約100%の浮遊物を含んでもよい。
材料の試料中の浮遊物の数は、Imhoffコーンを使用して決定される。特に、ラックに垂直に固定されたImhoffコーン内に600mLの脱イオン水を注ぐ。20滴のブロモチモールブルーまたはメチレンブルー指示薬を含む追加の50mLの脱イオンをコーンに加える。指示薬は、それによって水に付与された色でコーンの読取りを容易にするために使用される。調査される材料の300mLの代表的試料を、サンプラで採取する。試料の正確な体積(AmL)および質量(Bg)を記録し、試料をコーンに加える。追加の300mLの脱イオン水をコーン内の試料に加え、したがって全部で950mLの水がImhoffコーン内にある。試料および水を、棒で20回撹拌する。コーンの上部の壁および棒を50mLの脱イオン水で濯ぎ(したがって全部で1000mLの水がコーン内にある)、それらに付着したいかなる粒もコーン内に洗い流す。コーンおよびその内容物を45分間静置する。この時点の後、コーンの底部の暗色粒子(すなわち「沈降物」)のレベル(CmL)に対応するコーンの体積(CmL)を記録する。コーンの底部の全堆積物のレベルに対応するコーンの体積(DmL)もまた記録する。次いで、「沈降物」、「砕片」および「浮遊物」を、以下の式に従って決定する。
【0191】
【数7】
【0192】
膨張粒状材料は、約8以上、例えば約9以上、または約9.5以上のPI202-77に従い測定されるpHを有してもよい。膨張粒状材料は、約12以下、例えば約11以下のPI202-77に従い測定されるpHを有してもよい。膨張粒状材料は、約8~約12、例えば約9~約11、または約9.5~約11のPI202-77に従い測定されるpHを有してもよい。膨張粒状材料のpHは、0.5gの粒状材料を50mLの脱イオン水と混合し、室温で30分間撹拌することにより決定され得る。撹拌の最後の2分間の間、pH値を測定し(例えばpHプローブを使用して)、記録する。
膨張粒状材料は、約0.4g/cm3以上、例えば約0.5g/cm3以上、または約0.6g/cm3以上の骨格密度を有してもよい。膨張粒状材料は、約2g/cm3以下、例えば約1.8g/cm3以下、または約1.6g/cm3以下の骨格密度を有してもよい。膨張粒状材料は、約0.4g/cm3~約2g/cm3、例えば約0.5g/cm3~約1.8g/cm3、または約0.6g/cm3~約1.6g/cm3の骨格密度を有してもよい。多孔質材料の骨格密度(すなわち、多孔質材料の任意の細孔の体積および粒子間の任意の空隙の体積の両方を除いた体積を使用して決定される多孔質材料の絶対密度)は、例えばQuantachromeから入手可能なステレオピクノメータを使用して測定され得る。
【0193】
用途
膨張粒状材料は、断熱製品として、または断熱製品において使用されてもよい。断熱製品は、中空壁断熱材料、例えば中空壁バルク粒状断熱材料であってもよい。断熱製品は、断熱板または断熱板用の充填剤であってもよい。断熱製品は、音響天井タイルまたは音響天井タイル用の充填剤であってもよい。断熱製品は、極低温もしくは低温容器等の断熱容器、または極低温もしくは低温容器等の断熱容器の断熱用の粒状材料であってもよい。そのような用途には、(a)約1.25mm未満の平均粒子サイズ(例えばd50)、および/または(b)約30kg/m3~約100kg/m3のゆるめかさ密度を有する膨張粒状材料が特に好適である。
【0194】
膨張粒状材料は、建築材料として、または建築材料において使用されてもよい。建築材料は、繊維セメントシートであってもよい。建築材料は、コンクリートであってもよい。例えば、膨張粒状材料は、コンクリート中の軽量骨材材料として使用されてもよい。そのような用途には、(a)約500μm以上、例えば約500μm~約6mm、例えば約2mm~約6mmの平均粒子サイズ(例えばd50)、および/または(b)約10kg/m3~約100kg/m3のゆるめかさ密度を有する膨張粒状材料が特に好適である。
建築材料は、モルタルまたは漆喰、例えばセメント質の石膏系および/またはアクリル系モルタルまたは漆喰であってもよい。そのような用途には、(a)約0.5mm未満、例えば約0.2mm未満の平均粒子サイズ(例えばd50)、および/または(b)約80kg/m3~約450kg/m3、例えば約80kg/m3~約350kg/m3のゆるめかさ密度を有する膨張粒状材料が特に好適である。
膨張粒状材料は、塗料等のコーティングにおいて使用されてもよい。そのような用途には、(a)約0.5mm未満、例えば約0.2mm未満の平均粒子サイズ(例えばd50)、および/または(b)約80kg/m3~約450kg/m3、例えば約80kg/m3~約350kg/m3のゆるめかさ密度を有する膨張粒状材料が特に好適である。
膨張粒状材料は、園芸用もしくは農業用基材として、または園芸用もしくは農業用基材において使用されてもよい。園芸用または農業用基材は、主に膨張粒状材料を含み得る。例えば、園芸用または農業用基材は、膨張粒状材料からなってもよい。代替的に、園芸用または農業用基材は、膨張粒状材料および1種または複数種の他の材料、例えば有機物質または土壌を含んでもよい。
膨張性粒状材料は、難燃性機能材料として、または難燃性機能材料において使用されてもよい。難燃性機能材料は、難燃性充填材料であってもよい。
【0195】
番号付きの段落
誤解を避けるために、本出願は、以下の番号付きの段落に記載される主題に関する。
1.膨張粒状材料を製造する方法であって、シリケート材料、アルカリ化合物および水を含む混合物を形成するステップと;混合物を硬化させて固体前駆体を形成するステップと;固体前駆体を破砕および/またはミリングして膨張性粒状材料を形成するステップと;膨張性粒状材料を加熱して膨張粒状材料を形成するステップとを含む方法。
2.混合物が、ケイ素以外のガラスネットワーク形成元素、ガラスネットワーク中間元素および/またはガラスネットワーク改質元素を含み、ケイ素以外のガラスネットワーク形成元素は、ホウ素、ゲルマニウム、およびリンから選択されてもよく;ガラスネットワーク中間元素は、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、ベリリウム、マグネシウムおよび亜鉛から選択されてもよく;ならびに/またはガラスネットワーク改質元素は、カルシウム、鉛、リチウム、ナトリウムおよびカリウムから選択されてもよい、番号付きの段落1に記載の方法。
3.混合物が、反応性シリカ、例えばシリカフュームおよび/またはフュームドシリカをさらに含む、番号付きの段落1または番号付きの段落2に記載の方法。
4.混合物が、2種の異なるシリケート材料を含む、例えば、混合物が、アルミノシリケートガラス等のシリケートガラス、およびシリケート鉱物、例えばアルミノシリケート鉱物を含む;または、混合物が、第1のアルミノシリケートガラス等の第1のシリケートガラス;および第2のアルミノシリケートガラス等の第2のシリケートガラスを含む、番号付きの段落1~3のいずれかに記載の方法。
5.2種の異なるシリケート材料の一方が、火山ガラス、例えばパーライト質材料、例えば約2質量%超の含水量を有する未膨張天然パーライト原鉱;フィロシリケート鉱物、例えばベントナイト、カオリンもしくは焼成カオリン;珪藻土;またはそれらの組合せから選択される、番号付きの段落4に記載の方法。
6.2種の異なるシリケート材料の一方が、融合シリカガラス、ソーダ石灰ガラス、ボロシリケートガラス、酸化鉛ガラス、アルミノシリケートガラス、シリカ-ゲルマニアガラスから選択されるシリケートガラスである、番号付きの段落4または番号付きの段落5に記載の方法。
7.シリケートガラスが、例えば再生ガラスカレットの形態の再生ガラスである、番号付きの段落6に記載の方法。
8.アルカリ化合物が、アルカリ塩、例えばアルカリ水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化リチウムもしくは水酸化カリウム;アルカリ炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、炭酸リチウムもしくは炭酸カリウム;またはアルカリケイ酸塩、例えばケイ酸ナトリウム、ケイ酸リチウムもしくはケイ酸カリウム;または混合アルカリ塩、例えばケイ酸ナトリウム/リチウムもしくはケイ酸ナトリウム/カリウムである、番号付きの段落1~7のいずれかに記載の方法。
9.混合物が、約10質量%~約90質量%、例えば約15質量%~約80質量%、または約20質量%~約70質量%のシリケート材料;約5質量%~約25質量%、約10質量%~約20質量%のアルカリ化合物;および約15質量%~約50質量%、例えば約20質量%~約40質量%の水を含む、番号付きの段落1~8のいずれかに記載の方法。
10.混合物が、約5質量%~約75質量%、例えば約5質量%~約50質量%、または約5質量%~約40質量%の反応性シリカを含む、番号付きの段落9に記載の方法。
11.混合物が、約5質量%~約50質量%、例えば約10質量%~約40質量%の第1のシリケート材料;および約5質量%~約50質量%、例えば約10質量%~約40質量%の第2のシリケート材料を含む、番号付きの段落9または番号付きの段落10に記載の方法。
12.第1のシリケート材料が、シリケートガラス、例えばアルミノシリケートガラスであり、第2のシリケート材料が、シリケート鉱物、例えばアルミノシリケート鉱物である;または、第1のシリケート材料が、第1のシリケートガラス、例えば第1のアルミノシリケートガラスであり、第2のシリケート材料が、第2のシリケートガラス、例えば第2のアルミノシリケートガラスである、番号付きの段落11に記載の方法。
13.シリケート材料が、約50質量%~約95質量%、例えば約60質量%~約85質量%のSiO2;約1質量%~約30質量%、例えば約2質量%~約15質量%のNa2O;約0質量%~約15質量%、例えば約0.01質量%~約6質量%のK2O;約0質量%~約20質量%、例えば約0.05質量%~約15質量%のCaO;約0質量%~約20質量%、例えば約0.1質量%~約15質量%のAl23;約20質量%以下、例えば約15質量%未満のB23;約20質量%以下、例えば約15質量%未満のPbO;約10質量%以下、例えば約5質量%未満のMgO;および約10質量%以下、例えば約5質量%未満のBaOを含む、番号付きの段落9に記載の方法。
14.混合物が、膨張粒状材料が約5.0質量%未満、例えば約3.5質量%未満のB23を含むような量でホウ素を含む、番号付きの段落1~13のいずれかに記載の方法。
15.混合物を硬化させて固体前駆体を形成するステップが、約250℃以下、例えば約120℃以下、または約20℃~約250℃、または約20℃~約120℃、または約50℃~約110℃、または約70℃~約100℃の温度で混合物を硬化させることを含む、番号付きの段落1~14のいずれかに記載の方法。
16.粒状材料を加熱して膨張粒状材料を形成するステップが、約1100℃以下、例えば約700℃以下、または約300℃~約900℃、または約300℃~約700℃、または約400℃~約600℃の温度まで粒状材料を加熱することを含む、番号付きの段落1~15のいずれかに記載の方法。
17.粒状材料を加熱して膨張粒状材料を形成するステップが、赤外炉、電気加熱炉、天然ガスもしくはLPG膨張炉、マッフル炉、または流動床反応器内で粒状材料を加熱することを含む、番号付きの段落1~16のいずれかに記載の方法。
18.膨張粒状材料が、約15kg/m3~約450kg/m3、例えば約20kg/m3~約100kg/m3、もしくは約20kg/m3~約30kg/m3、もしくは約20kg/m3~約40kg/m3、もしくは約55kg/m3~約100kg/m3、もしくは約70kg/m3~約100kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;2”で約3PSI~約350PSI、例えば2”で約3PSI~約200PSI、もしくは2”で約3PSI~約100PSI、もしくは2”で約3PSI~約10PSI、もしくは2”で約30PSI~約80PSI、もしくは2”で約40PSI~約75PSI、もしくは2”で約5PSI~約20PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または約0.0300W/mK~約0.0700W/mk、例えば約0.0320W/mK~約0.0420W/mK、約0.0350W/mK~約0.0400W/mK、もしくは約0.0360W/mK~約0.0410W/mK、もしくは約0.0320W/mK~約0.0340W/mK、もしくは約0.042W/mK~約0.055W/mK、もしくは約0.055W/mK~約0.070W/mKのEN12667に従い測定される熱伝導率(λ、ラムダ値)を有する、番号付きの段落1~17のいずれかに記載の方法。
19.番号付きの段落1~18のいずれかに記載の方法により製造された膨張粒状材料。
20.約15kg/m3~約450kg/m3、例えば約20kg/m3~約100kg/m3、もしくは約20kg/m3~約30kg/m3、もしくは約20kg/m3~約40kg/m3、もしくは約55kg/m3~約100kg/m3、もしくは約70kg/m3~約100kg/m3のPI200-77に従い測定されるゆるめかさ密度;2”で約3PSI~約350PSI、例えば2”で約3PSI~約200PSI、もしくは2”で約3PSI~約100PSI、もしくは2”で約3PSI~約10PSI、もしくは2”で約30PSI~約80PSI、もしくは2”で約40PSI~約75PSI、もしくは2”で約5PSI~約20PSIのPI306-80に従い測定される圧密抵抗;および/または約0.0300W/mK~約0.0700W/mk、例えば約0.0320W/mK~約0.0420W/mK、約0.0350W/mK~約0.0400W/mK、もしくは約0.0360W/mK~約0.0410W/mK、もしくは約0.0320W/mK~約0.0340W/mK、もしくは約0.042W/mK~約0.055W/mK、もしくは約0.055W/mK~約0.070W/mKのEN12667に従い測定される熱伝導率を有する膨張粒状材料。
21.約8質量%~約30質量%、例えば約13質量%~約22質量%のX2O(Xは、NaまたはLi等のアルカリ金属である);約0質量%~約15質量%、例えば約5質量%~約9質量%のAl23;および約50質量%~約80質量%、例えば約60質量%~約75質量%のSiO2を含み、また約0質量%~約10質量%、例えば約0.5質量%~約5質量%のH2Oを含んでもよい、番号付きの段落20に記載の膨張粒状材料。
22.約5質量%未満、例えば約3.5質量%未満のB23を含む、番号付きの段落21に記載の膨張粒状材料。
23.膨張粒状材料が、シリケート材料、アルカリ化合物および水を含む混合物を硬化させることにより得られる前駆体を膨張させることにより形成され、(a)混合物は、ケイ素以外のガラスネットワーク形成元素、ガラスネットワーク中間元素および/もしくはガラスネットワーク改質元素を含んでもよく;(b)混合物は、反応性シリカをさらに含んでもよく;ならびに/または(c)混合物は、2種の異なるシリケート材料を含んでもよい、番号付きの段落20~22のいずれかに記載の膨張粒状材料。
24.(i)2種の異なるシリケート材料の一方が、火山ガラス、例えばパーライト質材料、例えば約2質量%超の含水量を有する未膨張天然パーライト原鉱;フィロシリケート鉱物、例えばベントナイト、カオリンもしくは焼成カオリン;珪藻土;またはそれらの任意の組合せから選択され;ならびに/あるいは(ii)2種の異なるシリケート材料の一方が、融合シリカガラス、ソーダ石灰ガラス、ボロシリケートガラス、酸化鉛ガラス、アルミノシリケートガラス、シリカ-ゲルマニアガラスから選択されるシリケートガラスである、番号付きの段落23のパート(c)による膨張粒状材料。
25.約0.1質量%~約25質量%、例えば約0.2質量%~約5質量%のX2O(式中、Xは、NaまたはLi等のアルカリ金属である);約0.1質量%~約30質量%、例えば約0.2質量%~約20質量%のAl23;約30質量%~約80質量%、例えば約40質量%~約60質量%のSiO2;および約10質量%~約30質量%、例えば約15質量%~約30質量%のH2Oを含む膨張性材料であって、約5質量%未満、例えば約3.5質量%未満のB23を含んでもよい膨張性材料。
26.実質的に非晶質である、番号付きの段落25に記載の膨張性材料。
27.粒状であり、約10μm~約2cmの粒子サイズを有してもよい、番号付きの段落25または番号付きの段落26に記載の膨張性材料。
28.膨張性材料を製造する方法であって、(a)シリケート材料、アルカリ化合物および水を含む混合物を形成するステップであって;(i)混合物は、ケイ素以外のガラスネットワーク形成元素、ガラスネットワーク中間元素および/もしくはガラスネットワーク改質元素を含んでもよく;(ii)混合物は、反応性シリカをさらに含んでもよく;ならびに/または(iii)混合物は、2種の異なるシリケート材料を含んでもよいステップと;(b)混合物を硬化させて膨張性材料を形成するステップとを含む方法。
29.膨張性材料を破砕するステップをさらに含む、番号付きの段落28に記載の方法。
30.番号付きの段落28または番号付きの段落29に記載の方法に従って製造された膨張性材料。
31.番号付きの段落19~24のいずれかに記載の膨張粒状材料、または番号付きの段落25~27のいずれかもしくは30に記載の膨張性材料を膨張させることにより形成された膨張粒状材料を含む断熱製品、例えば中空壁を断熱するためのバルク材料、断熱板用の充填剤、断熱板、音響天井タイル等の天井タイル用の充填剤、音響天井タイル等の天井タイル、極低温もしくは低温容器を断熱するための粒状材料、または断熱された極低温もしくは低温容器。
30.番号付きの段落19~24のいずれかに記載の膨張粒状材料、または番号付きの段落25~27のいずれかもしくは30に記載の膨張性材料を膨張させることにより形成された膨張粒状材料を含む建築材料、例えば繊維セメントシート等のシート、セメント質の石膏系および/もしくはアクリル系モルタルもしくは漆喰等のモルタルもしくは漆喰、またはコンクリート。
31.番号付きの段落19~24のいずれかに記載の膨張粒状材料、または番号付きの段落25~27のいずれかもしくは30に記載の膨張性材料を膨張させることにより形成された膨張粒状材料を含む園芸または農業用基材または基材成分。
32.番号付きの段落25~27のいずれかに記載の膨張粒状材料、または番号付きの段落28~30のいずれかに記載の方法に従い製造された膨張性粒状材料を含む難燃性機能材料。
33.番号付きの段落19~24のいずれかに記載の膨張粒状材料、または番号付きの段落25~27のいずれかもしくは30に記載の膨張性材料を膨張させることにより形成された膨張粒状材料の、断熱製品、例えば中空壁を断熱するためのバルク材料、断熱板用の充填剤、音響天井タイル用の充填剤、極低温または低温容器を断熱するための粒状材料、あるいは建築材料、例えば繊維セメントシート等のシート、セメント質の石膏系および/もしくはアクリル系モルタルもしくは漆喰等のモルタルもしくは漆喰、またはコンクリート、あるいは園芸用または農業用基材または基材成分における使用。
【実施例
【0196】
以下の実施例では、等価酸化物含量として質量%で表されるその化学組成が表1に示されたシリケート原料を使用して、膨張性および膨張材料を調製した。μmでのd50としての粒子サイズもまた、シリケート原料のそれぞれに対して示されている。
【表1】


*質量%で表される値
**μmで表される値
【0197】
一般に、膨張性材料は、アルカリ水溶液中でのシリケート原料の無機重合により調製した。アルカリ塩(例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化リチウム)のペレットを水に溶解した。アルカリ塩の溶解時に生成された熱がシリケート材料の溶解を補助し得るように、得られた溶液に固体シリケート原料を速やかに添加した。混合物を数分間撹拌して、ペーストを形成した。撹拌後、ペーストを炉内で70℃~100℃の温度で数時間~数日間硬化させ、膨張性前駆体材料を形成した。前駆体を所望の粒度分布まで破砕および篩い分けした。
【0198】
破砕された前駆体材料を膨張させることにより膨張材料を生成した。別段に指定されない限り、破砕された前駆体は、ステンレス鋼の振動テーブル、8つのElstein HTSセラミック赤外パネルラジエータ(125×125mmの寸法、64kW/mの出力および860℃の最大動作温度を有する)、ならびにItalvibras G. Silingardi振動素子(型式:M3/45-S02、シリーズ:AA、C.F.KN 0.44/0.64、RPM3000/3800)を備える赤外(IR)膨張炉内で加熱することにより膨張させた。炉内への供給は、電磁式自動フィーダを使用して調節した。粒状前駆体の温度が約300℃~約350℃に達するように、赤外線ランプを500℃~750℃の間の温度で操作した。500μm未満の粒子サイズを有する細かく破砕された前駆体を、縦型電気炉(VEF)または縦型LPG炉内で加熱することにより膨張させた。100μm未満の粒子サイズを有する微細粒子は、実験室規模の流動床(FB)反応器内で膨張させた。
【0199】
(実施例1)
ボロシリケートガラス、水酸化ナトリウムおよび水を出発材料として使用して、4種の異なる膨張材料を形成した。表2は、4種の異なる出発混合物の組成、初期アルカリ溶液中の水酸化ナトリウムの濃度、混合物中のナトリウムに対するケイ素の比率、膨張前の材料に対する測定された「強熱減量」、および実験用マッフル炉における700℃での膨張後の材料の測定されたゆるめかさ密度を示す。
【0200】
【表2】

【0201】
(実施例2)
ボロシリケートガラス、ソーダ石灰ガラス、水酸化ナトリウムおよび水を出発材料として使用して、6種の異なる膨張材料を形成した。表3は、6種の異なる出発混合物の組成、混合物中のソーダ石灰ガラスに対するボロシリケートガラスの比率(「B/S比率」)、初期アルカリ溶液中の水酸化ナトリウムの濃度、混合物中のナトリウムに対するケイ素の比率、膨張前の材料に対する測定された「強熱減量」、および実験用マッフル炉における600℃、650℃または750℃での膨張後の材料の測定されたゆるめかさ密度を示す。混合物B4、B5およびB6は、膨張性材料をもたらさなかった。
【0202】
【表3】

【0203】
(実施例3)
13.5質量%のボロシリケートガラス、40.5質量%のシリカフューム、18質量%の水酸化ナトリウムおよび27.9質量%の水を出発材料として使用して、膨張性材料を形成した。膨張の前に、膨張性材料を2つの異なる粒子サイズ範囲に破砕した。2種の異なる膨張材料の測定されたゆるめかさ密度、圧密抵抗および熱伝導率を表4に示す。
【0204】
【表4】
【0205】
(実施例4)
15質量%のボロシリケートガラス、45質量%のパーライト尾鉱、10質量%の水酸化ナトリウムおよび30質量%の水を出発材料として使用して、膨張性材料を形成した。膨張の前に、膨張性材料を0.5mm~1mmの粒子サイズ範囲に破砕した。膨張材料の測定されたゆるめかさ密度および熱伝導率を表5に示す。
【0206】
【表5】
【0207】
(実施例5)
ボロシリケートガラス、シリカフューム、パーライト尾鉱、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水および撥水剤の異なる組合せを出発材料として使用して、51種の異なる膨張材料を形成した。表6~16は、40種の出発混合物の組成、ならびにボロシリケートガラスの総量に対するシリカフュームおよびパーライト尾鉱の総量の合計の比率(「(SF+P)/BG」比率)、パーライト尾鉱の総量に対するシリカフュームの総量の比率(「SF/P」比率)、ナトリウムに対するケイ素の比率、未膨張前駆体材料の粒子サイズ、膨張が行われた温度、膨張後の材料の測定されたゆるめかさ密度、膨張後の材料の粒子サイズ、膨張後の材料のd50、膨張後の材料の吸水性、膨張後の材料の撥水性、浮遊物であった膨張粒子のパーセンテージ、膨張材料の1”または2”での圧密抵抗、膨張材料の熱伝導率、膨張材料のpH、ならびに膨張材料の骨格密度のいくつかまたは全てを示す。別段に指定されない限り、膨張はIR炉内で行った。
【0208】
【表6】

【0209】
【表7】
【0210】
【表8】

【0211】
【表9】

【0212】
【表10】

【0213】
【表11】

【0214】
【表12】

【0215】
【表13】

【0216】
【表14】
【0217】
【表15】

【0218】
【表16】

【0219】
(実施例6)
ボロシリケートガラス、シリカフューム、パーライト尾鉱、ソーダ石灰ガラス、水酸化ナトリウム、水および撥水剤の異なる組合せを出発材料として使用して、9種の異なる膨張材料を形成した。表17および18は、9種の出発混合物の組成、ボロシリケートガラスの総量に対するシリカフュームおよびパーライト尾鉱の総量の合計の比率(「(SF+P)/BG」比率)、パーライト尾鉱の総量に対するシリカフュームの総量の比率(「SF/P」比率)、ソーダ石灰ガラスに対するボロシリケートガラスの比率(「B/S」比率)、ナトリウムに対するケイ素の比率、未膨張前駆体材料の粒子サイズ、膨張が行われた温度、膨張後の材料の測定されたゆるめかさ密度、ならびに膨張後の材料の吸水性(すなわち水負荷量)を示す。別段に指定されない限り、試料はIR炉内で膨張させた。
【0220】
各粒状材料の吸水性(水負荷量)は、まず400mlの粒状材料を計量することにより測定した。粒状材料をシリンダ内に保持すると共に水を通過させるのに十分な目が非常に細かい篩を底部に有する500mlのシリンダに試料を移した。次いで、これを自動タップデバイスで50回タップした。さらに30mlの粒状材料を計量してシリンダに加え、次いでこれをさらに30回タップした。最後に、試料の堆積に応じて数mlの材料を加えてさらに20回タップし、400mlのシリンダ内のタップ試料を生成し、この質量を記録した。次いで、シリンダを水ポンプに接続した。水ポンプを使用してまずシリンダを水で満たし、次いでシリンダから水を排出した。新たな湿潤質量を測定した。次いで、粒状材料の吸水性を、シリンダ内の粒状材料の質量当たりの試料により保持された水の質量(すなわち吸収された水の質量)として計算した(g/gで表される)。
【0221】
【表17】
【0222】
【表18】

【0223】
(実施例7)
ボロシリケートガラス、シリカフューム、パーライト尾鉱、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムおよび水の異なる混合物を出発材料として使用して、5種の異なる膨張性材料(E1~E5)を形成した。5種の出発混合物の組成を表19に記載する。
ポリマー組成物用の非膨張発泡難燃添加剤としての膨張性材料の適用可能性を試験した。発泡剤は、熱への曝露の結果膨潤し、したがって体積を増加させ密度を減少させる物質である。発泡添加剤は、典型的には受動的防火において使用される。
【0224】
これらの新たな難燃剤配合物の機能性は、(i)吸熱により30質量%までの結合水を放出する能力;(ii)膨張して熱伝達および周囲のポリマーマトリックスの不安定化を阻害する断熱バリアを形成する能力(すなわち燃焼液滴の回避);ならびに(iii)700℃超の温度で崩壊することなく初期形状の少なくとも一部を保持しながら溶融する能力に基づく。全ての配合物は以下の通りであることが判明した。
1.200~500℃の範囲内で化学結合水を放出する。
2.400~600℃の範囲内で膨張して発泡する。
3.700℃以上の温度で溶融を開始する。
【0225】
試験は、DIN EN 45545(防火試験)に従って行った。
難燃添加剤を投入した全ての異なるポリマーに対して、軟化点、融点および流動点を、特定の目標となる狭い温度範囲に適合するように調節することに成功した。調節は、表19に示されるような出発混合物の変更によって達成された。
【0226】
2種の異なるポリマーに、最も高い融点の難燃添加剤を投入した:(1)10質量のD2を含むPVC;(2)10質量%のD4を含むPVC;(3)5質量%および10質量のD2(すなわち2つの異なるレベルの投入量)を含むポリプロピレン;ならびに(4)5質量%および10質量%のD4(すなわち2つの異なるレベルの投入量)を含むポリプロピレン。ポリウレタン(PU)フォームにもまた、8質量%の各難燃添加剤を投入した。投入前、耐火性を最大化するように難燃添加剤の軟化点、融点および流動点を調節することに成功した(材料D5であるベースライン材料に対して)。調節は、表19に示されるような出発混合物の変更によって達成された。
【0227】
【表19】

【0228】
粒子サイズ分布に応じて、表20に記載される異なる粒度分布が各種ポリマーにおいて試験された。
【表20】
【国際調査報告】