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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-26
(54)【発明の名称】フレキシブル表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 11/21 20060101AFI20220119BHJP
   G02B 23/00 20060101ALI20220119BHJP
   G02B 23/02 20060101ALI20220119BHJP
   G02B 23/16 20060101ALI20220119BHJP
   G02B 21/00 20060101ALI20220119BHJP
【FI】
G09F11/21
G02B23/00
G02B23/02
G02B23/16
G02B21/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020538072
(86)(22)【出願日】2019-12-23
(85)【翻訳文提出日】2020-07-09
(86)【国際出願番号】 CN2019127294
(87)【国際公開番号】W WO2021082234
(87)【国際公開日】2021-05-06
(31)【優先権主張番号】201911038227.4
(32)【優先日】2019-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517333336
【氏名又は名称】武漢華星光電半導体顕示技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHAN CHINA STAR OPTOELECTRONICS SEMICONDUCTOR DISOLAY TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】305 Room,Building C5 Biolake of Optics Valley,No.666 Gaoxin Avenue,.Wuhan East Lake High-tech Development Zone Wuhan,Hubei 430079 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002181
【氏名又は名称】特許業務法人IP-FOCUS
(72)【発明者】
【氏名】張 卓
(72)【発明者】
【氏名】王 芳
(72)【発明者】
【氏名】韓 文
(72)【発明者】
【氏名】馮 子康
【テーマコード(参考)】
2H039
2H052
5C095
【Fターム(参考)】
2H039AA01
2H039AA10
2H039AB41
2H052AA14
2H052AF21
5C095AA90
5C095BA14
5C095EE90
(57)【要約】
本発明によれば、フレキシブル表示アセンブリと、筐体と、巻取アセンブリと、光学アセンブリと、を含むフレキシブル表示装置が提供される。筐体は、内部に収納キャビティが設けられ、巻取アセンブリは、筐体内に固定される。フレキシブル表示アセンブリは、延在部が収納キャビティにおける巻取アセンブリに延在するように筐体に位置する。筐体は、対向して設けられる第1筐体及び第2筐体を含む。巻取アセンブリは、少なくとも中空軸を含み、光学アセンブリは、中空軸に嵌設される。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル表示アセンブリと、筐体と、巻取アセンブリと、光学アセンブリと、を含むフレキシブル表示装置であって、
前記筐体は、内部に収納キャビティが形成され、前記収納キャビティに連通する開口が設けられ、
前記巻取アセンブリは、前記筐体内に固定され、
前記筐体の外面は、支持面を含み、
前記フレキシブル表示アセンブリは、延在部が前記開口を通過して前記収納キャビティ内に延在するように前記支持面に位置し、
前記筐体は、対向して設けられる第1筐体及び第2筐体を含み、前記第1筐体及び前記第2筐体は、第1方向に沿って相対的にスライドすることにより前記支持面の面積を増大又は縮小させ、
前記巻取アセンブリは、前記延在部を引き出し又は収納し、
前記巻取アセンブリは、軸方向が前記支持面と平行、かつ、前記第1方向と直交に設けられ、
前記巻取アセンブリは、少なくとも中空軸を含み、
前記光学アセンブリは、前記中空軸に嵌設される、
フレキシブル表示装置。
【請求項2】
前記中空軸の両端に対応する前記筐体の位置には、開孔が設けられ、
前記中空軸は、前記筐体に接続され、
前記開孔の直径は、前記中空軸の外径以下である、
請求項1に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項3】
前記光学アセンブリは、前記中空軸の軸方向に沿って間隔をあけて分布される凸レンズ、凹レンズ、光学プリズム及び光学フィルムのうちの一種類又は二種類以上の組み合わせを含む、
請求項1に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項4】
前記凸レンズ、前記凹レンズ、前記光学プリズム及び前記光学フィルムの口径は、いずれも前記中空軸の内径以下である、
請求項3に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項5】
対物レンズは、前記凸レンズであり、接眼レンズは、前記凹レンズであり、前記光学プリズムは、前記凸レンズと前記凹レンズとの間に設けられ、又は、
対物レンズ及び接眼レンズは、いずれも前記凸レンズであり、前記光学プリズムは、両方の前記凸レンズの間に設けられる、
請求項3に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項6】
前記巻取アセンブリは、前記収納キャビティ内に位置するとともに前記延在部を巻き取り又は巻き戻すためのものである、
請求項3に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項7】
前記巻取アセンブリは、前記第1筐体に固定され、前記フレキシブル表示アセンブリは、第1端が前記巻取アセンブリに接続され、又は、
前記巻取アセンブリは、前記第2筐体に固定され、前記フレキシブル表示アセンブリは、第2端が前記巻取アセンブリに接続される、
請求項6に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項8】
一方の前記巻取アセンブリは、前記第1筐体に設けられ、
他方の前記巻取アセンブリは、前記第2筐体に設けられ、
前記フレキシブル表示アセンブリは、第1端が一方の前記巻取アセンブリに接続されるとともに、第2端が他方の前記巻取アセンブリに接続される、
請求項6に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項9】
前記巻取アセンブリは、コイルばね及び前記中空軸を含み、
前記中空軸は、回転可能に前記第1筐体及び/又は前記第2筐体に接続され、
前記コイルばねは、第1端が前記中空軸に固定して接続されるとともに、第2端が前記フレキシブル表示アセンブリに固定して接続される、
請求項7又は8に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項10】
前記第1筐体及び/又は前記第2筐体には、前記光学アセンブリの焦点距離を調整するための焦点調整装置が設けられる、
請求項9に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項11】
前記光学アセンブリは、接眼レンズ及び対物レンズを含み、
前記焦点調整装置は、前記対物レンズに対して前記接眼レンズを前記中空軸の軸方向に沿って移動させる、
請求項10に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項12】
一方の前記巻取アセンブリは、前記第1筐体の一端に設けられ、
他方の前記巻取アセンブリは、前記第1筐体の他端に設けられ、
前記第1筐体と前記第2筐体との間には、前記開口が形成され、
前記フレキシブル表示アセンブリは、第1端が前記開口の一方側における前記第2筐体に固定して接続され、
前記フレキシブル表示アセンブリは、前記支持面及び前記巻取アセンブリを回って前記開口の他方側から前記収納キャビティ内に延在し、第2端が前記第1筐体に近接する前記第2筐体の一端に固定して接続される、
請求項3に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項13】
前記巻取アセンブリは、前記中空軸を含み、
前記中空軸は、回転可能に前記第1筐体に接続され、
前記第1筐体及び前記第2筐体が第1方向に沿って相対的にスライドするとき、前記フレキシブル表示アセンブリは、前記延在部を前記中空軸の回転により引き出し又は収納する、
請求項12に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項14】
前記第1筐体は、第1筐体本体と、前記第1筐体本体に固定して接続される第1スライド部とを含み、
前記第2筐体は、第2筐体本体と、前記第2筐体本体に固定して接続される第2スライド部とを含み、
前記第1筐体本体及び前記第2筐体本体は、対向して設けられ、
前記第1スライド部及び前記第2スライド部は、第1方向に沿って互いにスライド可能に接続され、
前記第1スライド部の外面及び前記第2スライド部の外面によって形成される支持面は、同一平面上に位置する、
請求項1に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項15】
前記第1スライド部及び前記第2スライド部は、いずれも、互いに歯合する櫛歯状に形成される、
請求項14に記載のフレキシブル表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示技術分野に関し、特にフレキシブル表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
フレキシブル表示装置は、曲げ耐性に優れるとともにより軽量である。フレキシブルOLED表示デバイスが搭載される表示装置は、市場でますます好評を得ている。表示装置は通常、複数種類のアセンブリ及び部品を含み、保護用外筐体内/上に搭載して形成される。異なるアセンブリ及び部品は、それぞれ独自の機能を果たしている。しかしながら、多くのアセンブリ及び部品は、往々にして表示装置を全体が厚くて重量が重いものとなり、軽量及び薄型化設計には不利である。また、従来の表示装置は、往々にして機能が単一であり、使用範囲が限定されてしまう。
【0003】
したがって、従来技術には欠陥が存在し、早急に改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、質量が重く、機能が単一である従来の表示装置の問題を解決することができるフレキシブル表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するために、本願に係る技術手段は、以下のとおりである。
【0006】
本願によれば、フレキシブル表示アセンブリと、筐体と、巻取アセンブリと、光学アセンブリと、を含むフレキシブル表示装置であって、
前記筐体は、内部に収納キャビティが形成され、前記収納キャビティに連通する開口が設けられ、
前記巻取アセンブリは、前記筐体内に固定され、
前記筐体の外面は、支持面を含み、
前記フレキシブル表示アセンブリは、延在部が前記開口を通過して前記収納キャビティ内に延在するように前記支持面に位置し、
前記筐体は、対向して設けられる第1筐体及び第2筐体を含み、前記第1筐体及び前記第2筐体は、第1方向に沿って相対的にスライドすることにより前記支持面の面積を増大又は縮小させ、
前記巻取アセンブリは、前記延在部を引き出し又は収納し、
前記巻取アセンブリは、軸方向が前記支持面と平行、かつ、前記第1方向と直交に設けられ、
前記巻取アセンブリは、少なくとも中空軸を含み、
前記光学アセンブリは、前記中空軸に嵌設される、
フレキシブル表示装置が提供される。
【0007】
本願に係るフレキシブル表示装置において、前記中空軸の両端に対応する前記筐体の位置には、開孔が設けられ、
前記中空軸は、前記筐体に接続され、
前記開孔の直径は、前記中空軸の外径以下である。
【0008】
本願に係るフレキシブル表示装置において、前記光学アセンブリは、前記中空軸の軸方向に沿って間隔をあけて分布される凸レンズ、凹レンズ、光学プリズム及び光学フィルムのうちの一種類又は二種類以上の組み合わせを含む。
【0009】
本願に係るフレキシブル表示装置において、前記凸レンズ、前記凹レンズ、前記光学プリズム及び前記光学フィルムの口径は、いずれも前記中空軸の内径以下である。
【0010】
本願に係るフレキシブル表示装置において、
対物レンズは、前記凸レンズであり、接眼レンズは、前記凹レンズであり、前記光学プリズムは、前記凸レンズと前記凹レンズとの間に設けられ、又は、
対物レンズ及び接眼レンズは、いずれも前記凸レンズであり、前記光学プリズムは、両方の前記凸レンズの間に設けられる。
【0011】
本願に係るフレキシブル表示装置において、前記巻取アセンブリは、前記収納キャビティ内に位置するとともに前記延在部を巻き取り又は巻き戻すためのものである。
【0012】
本願に係るフレキシブル表示装置において、
前記巻取アセンブリは、前記第1筐体に固定され、前記フレキシブル表示アセンブリは、第1端が前記巻取アセンブリに接続され、又は、
前記巻取アセンブリは、前記第2筐体に固定され、前記フレキシブル表示アセンブリは、第2端が前記巻取アセンブリに接続される。
【0013】
本願に係るフレキシブル表示装置において、一方の前記巻取アセンブリは、前記第1筐体に設けられ、
他方の前記巻取アセンブリは、前記第2筐体に設けられ、
前記フレキシブル表示アセンブリは、第1端が一方の前記巻取アセンブリに接続されるとともに、第2端が他方の前記巻取アセンブリに接続される。
【0014】
本願に係るフレキシブル表示装置において、前記巻取アセンブリは、コイルばね及び前記中空軸を含み、
前記中空軸は、回転可能に前記第1筐体及び/又は前記第2筐体に接続され、
前記コイルばねは、第1端が前記中空軸に固定して接続されるとともに、第2端が前記フレキシブル表示アセンブリに固定して接続される。
【0015】
本願に係るフレキシブル表示装置において、前記第1筐体及び/又は前記第2筐体には、前記光学アセンブリの焦点距離を調整するための焦点調整装置が設けられる。
【0016】
本願に係るフレキシブル表示装置において、前記光学アセンブリは、接眼レンズ及び対物レンズを含み、
前記焦点調整装置は、前記対物レンズに対して前記接眼レンズを前記中空軸の軸方向に沿って移動させる。
【0017】
本願に係るフレキシブル表示装置において、一方の前記巻取アセンブリは、前記第1筐体の一端に設けられ、
他方の前記巻取アセンブリは、前記第1筐体の他端に設けられ、
前記第1筐体と前記第2筐体との間には、前記開口が形成され、
前記フレキシブル表示アセンブリは、第1端が前記開口の一方側における前記第2筐体に固定して接続され、
前記フレキシブル表示アセンブリは、前記支持面及び前記巻取アセンブリを回って前記開口の他方側から前記収納キャビティ内に延在し、第2端が前記第1筐体に近接する前記第2筐体の一端に固定して接続される。
【0018】
本願に係るフレキシブル表示装置において、前記巻取アセンブリは、前記中空軸を含み、
前記中空軸は、回転可能に前記第1筐体に接続され、
前記第1筐体及び前記第2筐体が第1方向に沿って相対的にスライドするとき、前記フレキシブル表示アセンブリは、前記延在部を前記中空軸の回転により引き出し又は収納する。
【0019】
本願に係るフレキシブル表示装置において、前記第1筐体は、第1筐体本体と、前記第1筐体本体に固定して接続される第1スライド部とを含み、
前記第2筐体は、第2筐体本体と、前記第2筐体本体に固定して接続される第2スライド部とを含み、
前記第1筐体本体及び前記第2筐体本体は、対向して設けられ、
前記第1スライド部及び前記第2スライド部は、第1方向に沿って互いにスライド可能に接続され、
前記第1スライド部の外面及び前記第2スライド部の外面によって形成される支持面は、同一平面上に位置する。
【0020】
本願に係るフレキシブル表示装置において、前記第1スライド部及び前記第2スライド部は、いずれも、互いに歯合する櫛歯状に形成される。
【発明の効果】
【0021】
本願に係るフレキシブル表示装置によれば、フレキシブル表示装置においてフレキシブル表示アセンブリを収納するための巻取アセンブリにおける中実軸を中空にすることにより、表示装置全体の重量が軽減される。表示装置の表示に影響を与えることなく、中空処理後の軸内に光学アセンブリを設け、光学アセンブリにおける異なるレンズの異なる組み合わせにより、表示装置に望遠鏡、拡大鏡、顕微鏡などの異なる機能を備えさせることができる。それにより、表示装置の機能の多様化を実現し、表示装置を複数種類の異なる環境に適応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
実施例又は従来技術における技術手段をより明確に説明するために、以下では、実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における図面は、発明のいくつかの実施例に過ぎない。当業者にとって、創造的な労働なしに、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【0023】
図1】本願の実施例一に係るフレキシブル表示装置の断面を示す概略図である。
図2】本願の実施例二に係るフレキシブル表示装置の断面を示す概略図である。
図3】本願の実施例三に係るフレキシブル表示装置の断面を示す概略図である。
図4】本願の実施例一、実施例二に係るフレキシブル表示装置の筐体の構造を示す概略図である。
図5】本願に係る中空軸と光学アセンブリとの組み合わせ構造を示す概略図である。
図6】本願の実施例二に係るフレキシブル表示装置の正面を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の各実施例の説明は、図面を参照して、本発明の実施可能な特定の実施例を例示するためのものである。例えば「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内」、「外」、「側面」などの本発明に言及される方向を表する用語は、図面における方向のみを参照する。したがって、方向を表する用語は、本発明を説明及び理解するために使用され、本発明を限定するものではない。図面において、同じ構造を有する要素は、同じ符号で示されている。
【0025】
本願は、質量が重く、機能が単一である従来の表示装置の技術的問題に対処しており、以下の実施例では、当該欠陥を解決することができる。
【0026】
図1図3を参照して、本願に係るフレキシブル表示装置は、筐体1と、フレキシブル表示アセンブリ2と、巻取アセンブリ3と、光学アセンブリ4と、を含む。前記筐体1は、内部に収納キャビティ5が形成され、前記収納キャビティ5に連通する開口6が設けられる。前記巻取アセンブリ3は、前記筐体1内に固定される。
【0027】
前記筐体1の外面は、支持面13を含む。前記フレキシブル表示アセンブリ2は、延在部21が前記開口6を通過して前記収納キャビティ5内に延在するように前記支持面13に位置する。
【0028】
前記筐体1は、対向して設けられる第1筐体11及び第2筐体12を含む。前記第1筐体11及び前記第2筐体12は、第1方向に沿って相対的にスライドすることにより前記支持面13の面積を増大又は縮小させる。前記延在部21を前記巻取アセンブリ3により引き出し又は収納する。
【0029】
前記巻取アセンブリ3は、軸方向が前記支持面13と平行、かつ、前記第1方向と直交に設けられる。前記巻取アセンブリ3は、少なくとも中空軸31を含む。前記光学アセンブリ4は、前記中空軸31に嵌設される。
【0030】
前記光学アセンブリ4は、前記中空軸31の軸方向に沿って間隔をあけて分布される凸レンズ、凹レンズ、光学プリズム及び光学フィルムのうちの一種類又は二種類以上の組み合わせを含む。さらに、前記凸レンズ、前記凹レンズ、前記光学プリズム及び前記光学フィルムの口径は、いずれも前記中空軸31の内径以下である。
【0031】
前記中空軸31の両端に対応する前記筐体1の位置には、開孔が設けられる。前記中空軸31は、前記筐体1に接続される。前記開孔の直径は、前記中空軸31の外径以下である。
【0032】
本願は、フレキシブル表示装置においてフレキシブル表示アセンブリを収納するための巻取アセンブリにおける中実軸を中空にすることにより、表示装置全体の重量が軽減される。表示装置の表示に影響を与えることなく、中空処理後の軸内に光学アセンブリを設け、光学アセンブリにおける異なるレンズの異なる組み合わせにより、表示装置は、望遠鏡、拡大鏡、顕微鏡などの異なる機能を備える。それにより、表示装置の機能の多様化を実現し、表示装置を複数種類の異なる環境に適応させることができる。
【0033】
以下では、具体的な実施例を参照しながら本願に係るフレキシブル表示装置を詳細に説明する。
【0034】
実施例一
図1に示すように、フレキシブル表示装置は、筐体1と、フレキシブル表示アセンブリ2と、巻取アセンブリ3と、光学アセンブリ4と、を含む。
【0035】
前記筐体1は、対向して設けられる第1筐体11及び第2筐体12を含む。前記筐体1は、前記フレキシブル表示アセンブリ2を支持する支持面13を有する。前記第1筐体11及び前記第2筐体12は、第1方向に沿って相対的にスライドすることにより前記支持面13の面積を増大又は縮小させる。ここで、前記第1方向は、図中の矢印で示される方向である。
【0036】
具体的には、前記第1筐体11及び前記第2筐体12の組み合わせにより前記筐体1の内部に位置する収納キャビティ5が形成される。前記第1筐体11には、前記開口6が設けられる。
【0037】
前記巻取アセンブリ3は、前記収納キャビティ5内に位置する。前記巻取アセンブリ3は、軸方向が前記支持面13と平行、かつ、前記第1方向と直交に設けられるとともに前記第1筐体11に固定される。
【0038】
前記フレキシブル表示アセンブリ2は、第1端が前記第1筐体11に接続されるとともに第2端が前記第2筐体12に接続されるように支持面13に位置する。前記フレキシブル表示アセンブリ2は、延在部21をさらに含む。前記延在部21は、前記収納キャビティ5から延出し又は前記収納キャビティ5内に収納することにより、前記第1筐体11及び前記第2筐体12が相対的にスライドするときの前記支持面13の面積の変化量を補償する。
【0039】
具体的には、前記フレキシブル表示アセンブリ2は、第1端が前記開口6を経由して前記収納キャビティ5に入り込み、前記巻取アセンブリ3に接続されるとともに、第2端が前記第1筐体11から離れた前記第2筐体12の一端に固定される。
【0040】
前記巻取アセンブリ3は、中空軸31及びコイルばね32を含む。前記中空軸31及び前記コイルばね32の軸線は、前記支持面13と平行、かつ、前記第1方向と直交に設けられる。前記コイルばね32は、前記中空軸31に接続される。前記中空軸31は、回転可能に前記第1筐体11に接続される。前記コイルばね32は、第1端が前記中空軸31に固定して接続されるとともに、第2端が前記フレキシブル表示アセンブリ2の第1端に固定して接続される。
【0041】
前記第1筐体11及び前記第2筐体12が相対的にスライドするとき、前記巻取アセンブリ3は、前記フレキシブル表示アセンブリ2を巻き取り又は巻き取られた前記フレキシブル表示アセンブリ2の部分を巻き戻す。具体的には、前記第1筐体11及び前記第2筐体12が第1方向に沿って互いに離れるとき、前記巻取アセンブリ3は、巻き取られた前記フレキシブル表示アセンブリ2の部分を巻き戻し、前記支持面13の面積が増大する。前記第1筐体11及び前記第2筐体12が第1方向に沿って互いに近づくとき、前記巻取アセンブリ3は、巻き取られた前記フレキシブル表示アセンブリ2の部分を収納し、前記支持面13の面積が減少する。前記コイルばね32は、前記フレキシブル表示アセンブリ2に所定の引っ張り力を発生させることにより、前記フレキシブル表示アセンブリ2を常に前記支持面13上に平らに広げることができる。
【0042】
別の実施例において、前記巻取アセンブリ3は、前記第2筐体12に固定される。前記第2筐体12には、前記開口6が設けられる。前記フレキシブル表示アセンブリ2は、第1端が前記第2筐体12から離れた前記第1筐体11の一端に固定されるとともに、第2端が前記開口6を通過して前記巻取アセンブリ3に接続される。
【0043】
図5に示すように、前記光学アセンブリ4は、前記中空軸31に嵌設される。前記光学アセンブリ4は、第1レンズ41、第2レンズ42及び第3レンズ43を含む。前記第1レンズ41及び前記第3レンズ43は、いずれも凸レンズであってもよい。又は、前記第1レンズ41及び前記第3レンズ43は、いずれか一方が凸レンズであり、いずれか他方が、凹レンズであってもよい。前記第2レンズ42は、光学プリズムである。前記第2レンズ42は、前記第1レンズ41と前記第3レンズ43との間に位置する。前記第1レンズ41及び前記第3レンズ43は、いずれか一方が接眼レンズであり、いずれか他方が対物レンズである。前記中空軸31及び前記光学アセンブリ4の組み合わせにより単眼望遠鏡が形成される。
【0044】
一実施例において、前記中空軸31及び前記光学アセンブリ4の組み合わせにより拡大鏡が形成される。
【0045】
一実施例において、前記中空軸31及び前記光学アセンブリ4の組み合わせにより顕微鏡が形成される。
【0046】
本実施例によれば、前記巻取アセンブリにおける中実軸を中空にすることにより、表示装置全体の重量が軽減される。表示装置の表示に影響を与えることなく、中空処理後の軸内に光学アセンブリを設け、光学アセンブリにおける異なるレンズの異なる組み合わせにより、表示装置に望遠鏡、拡大鏡、顕微鏡などの異なる機能を備えさせることができる。それにより、表示装置の機能の多様化を実現し、表示装置を複数種類の異なる環境に適応させることができる。
【0047】
実施例二
図2に示すように、本実施例に係るフレキシブル表示装置は、実施例一に係るフレキシブル表示装置と同一/類似であり、両者の相違点が本実施例において前記巻取アセンブリ3が二つ設けられることにある。一方の前記巻取アセンブリ3は、前記第1筐体11に設けられ、他方の前記巻取アセンブリ3は、前記第2筐体12に設けられる。前記フレキシブル表示アセンブリ2は、第1端が前記第1筐体11における前記巻取アセンブリ3に接続されるとともに、第2端が前記第2筐体12における前記巻取アセンブリ3に接続される。
【0048】
さらに、前記第1筐体11及び前記第2筐体12のいずれにも、前記開口6が設けられる。前記フレキシブル表示アセンブリ2は、前記支持面13に位置する。前記フレキシブル表示アセンブリ2は、第1端及び第2端がそれぞれ前記第1筐体11及び前記第2筐体12の開口6を通過して前記収納キャビティ5に入り込んでいる。
【0049】
二つの前記巻取アセンブリ3は、いずれも中空軸31及びコイルばね32を含む。二つの前記中空軸31の孔径は、同じであり、両者の内部のいずれにも光学アセンブリ4が設けられる。さらに、前記中空軸31及び前記光学アセンブリ4の組み合わせにより双眼望遠鏡が形成される。
【0050】
図6に示すように、前記中空軸31の両端に対応する前記筐体1の位置には、開孔(不図示)が設けられる。前記中空軸31は、前記筐体1に接続される。前記開孔の直径は、前記中空軸31の外径以下である。それにより、前記中空軸31と前記筐体1との効果的な接続が保証されるとともに、前記中空軸31の周辺に位置する前記フレキシブル表示装置の内部における部品が観察者の視野に入り、ユーザ体験に影響を与えることが回避される。
【0051】
前記第1筐体11及び前記第2筐体12には、前記光学アセンブリ4の焦点距離を調整するための焦点調整装置100が設けられる。
【0052】
具体的には、前記光学アセンブリ4は、接眼レンズ及び対物レンズを含む。前記焦点調整装置100は、回転により前記中空軸31を一定角度回転させることができる。前記接眼レンズは、前記中空軸31の回転に伴って前記中空軸31の軸方向に沿って移動する。すなわち、前記焦点調整装置100は、前記対物レンズに対して前記接眼レンズを前記中空軸31の軸方向に沿って移動させることにより、焦点調整を実現することができる。
【0053】
本実施例における前記焦点調整装置100は、上記実施例一にも適用可能であり、ここではこれ以上詳述しない。
【0054】
図5に示すように、前記光学アセンブリ4は、前記中空軸31に嵌設される。前記光学アセンブリ4は、第1レンズ41、第2レンズ42及び第3レンズ43を含む。前記第1レンズ41及び前記第3レンズ43は、いずれも凸レンズであってもよい。又は、前記第1レンズ41及び前記第3レンズ43は、いずれか一方が凸レンズであり、いずれか他方が凹レンズであってもよい。前記第2レンズ42は、光学プリズムである。前記第2レンズ42は、前記第1レンズ41と前記第3レンズ43との間に位置する。前記第1レンズ41及び前記第3レンズ43は、いずれか一方が接眼レンズであり、いずれか他方が対物レンズである。前記中空軸31及び前記光学アセンブリ4の組み合わせにより焦点調整可能な双眼望遠鏡が形成される。
【0055】
一実施例において、前記中空軸31及び前記光学アセンブリ4の組み合わせにより拡大鏡が形成される。
【0056】
一実施例において、前記中空軸31及び前記光学アセンブリ4の組み合わせにより顕微鏡が形成される。
【0057】
本実施例によれば、前記巻取アセンブリにおける中実軸を中空にすることにより、表示装置全体の重量が軽減される。表示装置の表示に影響を与えることなく、中空処理後の軸内に光学アセンブリを設け、光学アセンブリにおける異なるレンズの異なる組み合わせにより、表示装置に望遠鏡、拡大鏡、顕微鏡などの異なる機能を備えさせることができる。それにより、表示装置の機能の多様化を実現し、表示装置を複数種類の異なる環境に適応させることができる。
【0058】
実施例三
図3に示すように、本実施例に係るフレキシブル表示装置は、筐体1と、フレキシブル表示アセンブリ2と、巻取アセンブリ3と、光学アセンブリ4と、を含む。前記筐体1は、対向して設けられる第1筐体11及び第2筐体12を含む。前記筐体1は、前記フレキシブル表示アセンブリ2を支持する支持面13を有する。前記第1筐体11及び前記第2筐体12は、第1方向に沿って相対的にスライドすることにより前記支持面13の面積を増大又は縮小させる。ここで、前記第1方向は、図中の矢印で示される方向である。
【0059】
具体的には、前記第1筐体11及び前記第2筐体12の組み合わせにより前記筐体1の内部に位置する収納キャビティ5が形成される。前記第1筐体11と前記第2筐体12との間には、前記開口6が形成される。
【0060】
一方の前記巻取アセンブリ3は、前記第1筐体11の一端に設けられ、他方の前記巻取アセンブリ3は、前記第1筐体11の他端に設けられる。前記フレキシブル表示アセンブリ2は、第1端が貼り付け部位Bを介して前記開口6の一方側における前記第2筐体12に固定して接続される。前記フレキシブル表示アセンブリ2は、前記支持面13及び前記巻取アセンブリ3を回って前記開口6の他方側から前記収納キャビティ5内に延在し、第2端が貼り付け部位Aを介して前記第1筐体11に近接する前記第2筐体12の一端に固定して接続される。
【0061】
具体的には、前記フレキシブル表示アセンブリ2は、延在部21を含む。前記第1筐体11及び前記第2筐体12が第1方向に沿って互いに離れてスライドするとき、前記フレキシブル表示アセンブリ2は、前記巻取アセンブリ3の回転により前記延在部21を引き出す。前記第1筐体11及び前記第2筐体12が第1方向に沿って互いに近づいてスライドするとき、前記フレキシブル表示アセンブリ2は、前記巻取アセンブリ3の回転により前記延在部21を収納する。
【0062】
少なくとも一方の前記巻取アセンブリ3は、前記第1筐体11に回転可能に接続される中空軸である。
【0063】
図5に示すように、前記光学アセンブリ4は、前記中空軸31に嵌設される。前記光学アセンブリ4は、第1レンズ41、第2レンズ42及び第3レンズ43を含む。前記第1レンズ41及び前記第3レンズ43は、いずれも凸レンズであってもよい。又は、前記第1レンズ41及び前記第3レンズ43は、いずれか一方が凸レンズであり、いずれか他方が凹レンズであってもよい。前記第2レンズ42は、光学プリズムである。前記第2レンズ42は、前記第1レンズ41と前記第3レンズ43との間に位置する。前記第1レンズ41及び前記第3レンズ43は、いずれか一方が接眼レンズであり、いずれか他方が対物レンズである。前記中空軸31及び前記光学アセンブリ4の組み合わせにより単眼望遠鏡が形成される。
【0064】
一実施例において、前記中空軸31及び前記光学アセンブリ4の組み合わせにより拡大鏡が形成される。
【0065】
一実施例において、前記中空軸31及び前記光学アセンブリ4の組み合わせにより顕微鏡が形成される。
【0066】
本実施例によれば、前記巻取アセンブリにおける中実軸を中空にすることにより、表示装置全体の重量が軽減される。表示装置の表示に影響を与えることなく、中空処理後の軸内に光学アセンブリを設け、光学アセンブリにおける異なるレンズの異なる組み合わせにより、表示装置に望遠鏡、拡大鏡、顕微鏡などの異なる機能を備えさせることができる。それにより、表示装置の機能の多様化を実現し、表示装置を複数種類の異なる環境に適応させることができる。
【0067】
実施例一、実施例二及び実施例三を参照するとともに図3及び図4を参照して、前記第1筐体11は、第1筐体本体111と、前記第1筐体本体111に固定して接続される第1スライド部112とを含む。前記第2筐体12は、第2筐体本体121と、前記第2筐体本体121に固定して接続される第2スライド部122とを含む。前記第1筐体本体111及び前記第2筐体本体121は、対向して設けられる。前記第1スライド部112及び前記第2スライド部122は、第1方向に沿って互いにスライド可能に接続される。前記第1スライド部112の外面及び前記第2スライド部122の外面によって形成される支持面13は、同一平面上に位置する。
【0068】
さらに、前記第1スライド部112及び前記第2スライド部122は、いずれも、互いに歯合する櫛歯状に形成される。
【0069】
以上、本願を好適実施例とともに上記のように開示したが、上記好適実施例は本願を限定するものではなく、当業者は本願の精神及び範囲から逸脱することなく様々な変更及び修正を行うことができる。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲によって定義される範囲に準ずる。
【0070】
本願は、2019年10月29日に提出された、出願番号がCN201911038227.4であり発明名称が「フレキシブル表示装置」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その内容を本願にすべて組み込んでいる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】