(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-26
(54)【発明の名称】洗濯装置
(51)【国際特許分類】
A47L 15/46 20060101AFI20220119BHJP
A47L 15/42 20060101ALI20220119BHJP
【FI】
A47L15/46 E
A47L15/42 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021524976
(86)(22)【出願日】2019-10-28
(85)【翻訳文提出日】2021-05-07
(86)【国際出願番号】 CN2019113625
(87)【国際公開番号】W WO2020093895
(87)【国際公開日】2020-05-14
(31)【優先権主張番号】201811331382.0
(32)【優先日】2018-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508231382
【氏名又は名称】チンタオ ハイアール ウォッシング マシン カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Qingdao Haier Washing Machine Co.,Ltd.
(71)【出願人】
【識別番号】521161200
【氏名又は名称】ハイアール スマート ホーム カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】ヤンフェン ルー
(72)【発明者】
【氏名】シェン シュー
(72)【発明者】
【氏名】ペイシ ルー
【テーマコード(参考)】
3B082
【Fターム(参考)】
3B082BB01
3B082BB02
(57)【要約】
本発明は家電機器の分野に関し、具体的には洗濯装置に関し、洗濯装置が狭い空間に設けられている場合に表示操作モジュールが遮られ、操作しやすくないという問題を解決することを目的とする。本発明の洗濯装置は、トップパネルおよび複数のサイドパネルを備えるケーシングを含み、上記のパネルのうちの一つのパネルに設けられた第1の表示操作モジュールと、上記のパネルのうちの少なくとも一つの他のパネルに設けられた少なくとも一つの第2の表示操作モジュールとをさらに含む。第1の表示操作モジュールおよび/または第2の表示操作モジュールは、洗濯装置を制御する入力指令を受信することおよび/または前記洗濯装置の状態情報を表示することができる。各表示操作モジュールは、使用シーンに応じて、操作モードまたは表示モードまたはロックモードに設定できる。本発明は、表示操作モジュールが1つしかない洗濯装置が遮蔽される際の操作不便の問題を克服するだけではなく、各表示操作モジュールの間に有機的に協力し、十分にユーザの使用習慣を満たさせることもでき、ユーザ体験を大いに向上させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トップパネルおよび複数のサイドパネルを備えるケーシングを含む洗濯装置であって、前記トップパネルおよび前記複数のサイドパネルのうちの一つのパネルに設けられた第1の表示操作モジュールと、前記トップパネルおよび前記複数のサイドパネルのうちの少なくとも一つの他のパネルに設けられた少なくとも一つの第2の表示操作モジュールとをさらに含み、
前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールは、前記洗濯装置を制御する入力指令を受信することおよび/または前記洗濯装置の状態情報を表示することができ、
前記第1の表示操作モジュールと第2の表示操作モジュールのそれぞれ、同じまたは異なるモードで動作することができることを特徴とする洗濯装置。
【請求項2】
前記第1の表示操作モジュールは、前記トップパネルに設けられ、前記第2の表示操作モジュールは複数であり、各前記第2の表示操作モジュールは前記複数のサイドパネルのうちの1つに設けられることを特徴とする請求項1に記載の洗濯装置。
【請求項3】
前記第1の表示操作モジュールは、前記トップパネルに設けられ、前記第2の表示操作モジュールは1つであり、かつ前記複数のサイドパネルのうちの1つに設けられることを特徴とする請求項1に記載の洗濯装置。
【請求項4】
前記洗濯装置は、前記第1の表示操作モジュールが位置するトップパネルまたはサイドパネルに設けられた第1の扉体と、前記第2の表示操作モジュールが位置するトップパネルまたはサイドパネルに設けられた第2の扉体とをさらに含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の洗濯装置。
【請求項5】
前記第1の表示操作モジュールが前記第1の扉体に設けられること、前記第2の表示操作モジュールが前記第2の扉体に設けられることのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項4に記載の洗濯装置。
【請求項6】
前記モードは操作モード、表示モードおよびロックモードを含み、
前記操作モードでは、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールは、前記洗濯装置を制御する入力指令を受信すること、および前記洗濯装置の状態情報を表示することに利用され、
前記表示モードでは、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールは、前記洗濯装置の状態情報を表示することのみに利用され、
前記ロックモードでは、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールは利用不可であることを特徴とする請求項4に記載の洗濯装置。
【請求項7】
前記第1の扉体と前記第2の扉体は、ロック解除状態とロック状態との間で選択的に切り替えることができるように設けられ、
前記洗濯装置は、前記第1の扉体および/または前記第2の扉体の状態に応じて前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールのモードを制御することができる制御ユニットをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の洗濯装置。
【請求項8】
前記第1の扉体および/または前記第2の扉体がロック解除状態にある場合、前記制御ユニットは、これに応じて、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールのモードを操作モードに制御し、
前記第1の扉体および/または前記第2の扉体がロック状態にある場合、前記制御ユニットは、これに応じて、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールのモードを表示モードに制御することを特徴とする請求項7に記載の洗濯装置。
【請求項9】
前記第1の扉体および/または前記第2の扉体がロック解除状態にある場合、前記制御ユニットは、これに応じて、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールのモードを操作モードに制御し、
前記第1の扉体および/または前記第2の扉体がロック状態にある場合、前記制御ユニットは、これに応じて、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールのモードをロックモードに制御することを特徴とする請求項7に記載の洗濯装置。
【請求項10】
前記第1の扉体および/または前記第2の扉体がロック解除状態にある場合、前記制御ユニットは、これに応じて、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールのモードを操作モードに制御し、
前記第1の扉体および/または前記第2の扉体がロック状態にある場合、前記制御ユニットは、これに応じて、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールのモードを操作モードに制御することを特徴とする請求項7に記載の洗濯装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は家電機器の分野に関し、具体的には洗濯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の洗濯装置には固定される開扉方式が1つしかなく、例えば、トップ開け式あるいはサイド開け式において、ユーザは洗濯物を取り出すために、固定の方位で扉を開けたり閉めたりしなければならない。洗濯装置が異なる位置に置かれている場合、扉を開ける方式が単一の設計案では、扉を開けにくいだけでなく、扉を開けることさえできないという欠陥が存在する可能性がある。また、従来の洗濯装置のコントロールパネルにも固定位置が1か所しかなく、一般的に、装置の頂部に設けられている。この場合、洗濯装置を棚に置くと、コントロールパネルが遮られることで、コントロールパネルの操作が困難になる可能性がある。
【0003】
実用新案である特許文献1(名称:二扉式ドラム洗濯機、授権公告日:2002.10.09)は二扉式ドラム洗濯機を公開しており、前記ドラム洗濯機にはトップカバー式扉とサイドカバー式扉を設置して、洗濯機のコントロールパネルはトップカバー式扉と同じ平面に設けられる。ここから分かるように、この技術案では、ドラムに2つの異なる扉を設置することにより、洗濯機が異なる位置に配置された場合に、ユーザが実際の状況に応じていずれの開扉方式を選択して衣服を取り出すことができる。ただし、上記の技術案では、コントロールパネルが1つしかなく、洗濯機の上方に遮蔽物がある場合、コントロールパネルが遮蔽されて装置が使用されにくくなることがある。
【0004】
そのため、当分野では上述の問題を解決するために新しい洗濯装置が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中国実用新案第2515217号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術の上記問題を解決するために、本発明は、コントロールパネルが遮蔽されることによる使用の不便を解決する洗濯装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明はトップパネルおよび複数のサイドパネルを備えるケーシングを含む洗濯装置を提供し、前記洗濯装置は、前記トップパネルおよび前記複数のサイドパネルのうちの一つのパネルに設けられた第1の表示操作モジュールと、前記トップパネルおよび前記複数のサイドパネルのうちの少なくとも一つの他のパネルに設けられた少なくとも一つの第2の表示操作モジュールとをさらに含み、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールは、前記洗濯装置を制御する入力指令を受信することおよび/または前記洗濯装置の状態情報を表示することができ、前記第1の表示操作モジュールと第2の表示操作モジュールのそれぞれ、同じまたは異なるモードで動作することができる。
【0008】
好ましくは、前記第1の表示操作モジュールは、前記トップパネルに設けられ、前記第2の表示操作モジュールは複数であり、各前記第2の表示操作モジュールは前記複数のサイドパネルの1つに設けられる。
【0009】
好ましくは、前記第1の表示操作モジュールは、前記トップパネルに設けられ、前記第2の表示操作モジュールは1つであり、前記複数のサイドパネルのうちの1つに設けられる。
【0010】
好ましくは、前記洗濯装置は、前記第1の表示操作モジュールが位置するトップパネルまたはサイドパネルに設けられた第1の扉体と、前記第2の表示操作モジュールが位置するトップパネルまたはサイドパネルに設けられた第2の扉体とをさらに含む。
【0011】
好ましくは、前記第1の表示操作モジュールが前記第1の扉体に設けられること、前記第2の表示操作モジュールが前記第2の扉体に設けられることのうち少なくとも1つを含む。
【0012】
好ましくは、前記モードは、操作モード、表示モード、およびロックモードを含む。
【0013】
前記操作モードでは、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールは、前記洗濯装置を制御する入力指令を受信すること、および前記洗濯装置の状態情報を表示することに利用され、前記表示モードでは、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールは、前記洗濯装置の状態情報を表示することのみに利用され、前記ロックモードでは、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールは利用不可である。
【0014】
好ましくは、前記第1の扉体と前記第2の扉体は、ロック解除状態とロック状態との間で選択的に切り替えることができるように設けられる。
【0015】
前記洗濯装置は、前記第1の扉体および/または前記第2の扉体の状態に応じて、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールのモードを制御することができる制御ユニットをさらに含む。
【0016】
好ましくは、前記第1の扉体および/または前記第2の扉体がロック解除状態にある場合、前記制御ユニットは、これに応じて、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールのモードを操作モードに制御し、前記第1の扉体および/または前記第2の扉体がロック状態にある場合、前記制御ユニットは、これに応じて、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールのモードを表示モードに制御する。
【0017】
好ましくは、前記第1の扉体および/または前記第2の扉体がロック解除状態にある場合、前記制御ユニットは、これに応じて、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールのモードを操作モードに制御し、前記第1の扉体および/または前記第2の扉体がロック状態にある場合、前記制御ユニットは、これに応じて、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールのモードをロックモードに制御する。
【0018】
好ましくは、前記第1の扉体および/または前記第2の扉体がロック解除状態にある場合、前記制御ユニットは、これに応じて、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールのモードを操作モードに制御し、前記第1の扉体および/または前記第2の扉体がロック状態にある場合、前記制御ユニットは、これに応じて、前記第1の表示操作モジュールおよび/または前記第2の表示操作モジュールのモードを操作モードに制御する。
【0019】
本発明は、最も近い従来技術と比較して、以下のような有益な効果を有する。
【0020】
本発明が提供する洗濯装置は、複数の表示操作モジュールを備え、ケーシングの各トップパネルまたはサイドパネルには、ユーザのニーズに応じて、ロックまたはロック解除の状態に選択的に設定することができる扉を設置可能である。表示操作モジュールは、個々の扉体に設けられてもよいし、トップパネルまたはサイドパネル上の扉付近に設けられてもよい。各表示操作モジュールは同じ機能と構造を有し、洗濯装置を制御する入力指令を受信したり、洗濯装置の状態情報を表示したりすることができ、また、各表示操作モジュールごとに同じまたは異なるモードで動作することができる。本発明では、異なる平面または異なる位置にある表示操作モジュールを、特定の使用シーンに応じて操作モードまたは表示モードまたはロックモードに選択的に設定し、また、扉のロック/ロック解除状態に応じて各表示操作モジュールを連動制御することで、容易に使用することができる。表示操作モジュールが1つしかない洗濯装置が遮蔽される際の操作不便の問題を克服するだけではなく、各表示操作モジュールの間に有機的に協力し、十分にユーザの使用習慣を満たさせることもでき、ユーザ体験を大いに向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施形態における食器洗い機の第2の扉体が開放された状態を模式的に示す図である。
【
図2】本発明の実施形態における食器洗い機の第1の扉体が開放された状態を模式的に示す図である。
【
図3】本発明の実施形態における食器洗い機の第1の扉体と第2の扉体が同時に開放された状態を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではないことを、当業者は理解するであろう。
【0023】
なお、本発明の説明では、「第1」、「第2」という用語は、単に説明を容易にするためのものにすぎず、上記装置、部品、またはパラメータの相対的な重要性を示すことや暗示することではないため、本発明に対する制限として理解することはできない。
【0024】
本発明における洗濯装置は、衣類洗濯機、ドライ洗濯機、洗濯ドライ一体機、靴洗濯機、食器洗い機等であってもよい。本発明の実施形態に係る洗濯装置は、ケーシング(ケーシング内に洗濯ユニットが設けられる)と、複数の表示操作モジュール(「コントロールパネル」に類似し、それが表示と操作の両方の機能を有するため「表示操作モジュール」と呼ばれる)を含む。ここでは、ケーシングは、トップパネル、ボトムパネル、および複数のサイドパネルを含む。各トップパネルまたはサイドパネルには、ユーザのニーズに応じて、ロックまたはロック解除の状態に選択的に設定することができる扉を設置可能である。表示操作モジュールは、個々の扉体に設けられてもよいし、トップパネルまたはサイドパネル上の扉付近に設けられてもよい。各表示操作モジュールは同じ機能と構造を有し、洗濯装置を制御する入力指令を受信したり、洗濯装置の状態情報を表示したりすることができ、また、各表示操作モジュールごとに同じまたは異なるモードで動作することができる。本発明の核心的な構想は、異なる平面または異なる位置にある表示操作モジュールさえであれば、具体的なニーズに応じて選択的に操作モードを設定して使用を容易にすることができることである。以下の実施例は、いずれも直方体のような洗濯装置に基づいて説明する。実際には、トップパネルおよびサイドパネルは適宜変形を行うことができ、例えばトップパネルは屋根の形状として設定できる。この場合、トップパネルは1つではなく、同じパネル上の異なる位置にそれぞれ表示操作モジュールを設けてもよい。これらの簡単な変更は、本発明の保護範囲内にある。
【0025】
以上に述べたモードは、操作モード、表示モード、およびロックモードを含む。操作モードでは、表示操作モジュールは洗濯装置を制御する入力指令と洗濯装置の状態情報を受信するために利用され、表示モードでは、表示操作モジュールは、洗濯装置の状態情報を表示することのみに利用され、ロックモードでは、表示操作モジュールは利用不可である。表示操作モジュールが受信する「洗濯装置を制御する入力指令」には、プログラムの選択、洗濯時間の設定、すすぎ回数の設定、水位の設定および開始/停止/一時停止等の通常指令が含まれる。また、扉体-表示操作モジュール連動指令、現在表示操作モジュールまたは他の表示操作モジュールのモードへの指令設定などがさらに含まれる。表示操作モジュールに表示される「洗濯装置の状態情報」には、現在どの洗濯プログラムが選択されているか、洗濯時間、すすぎ回数、水位の高さおよび現在の運行状態などの情報が含まれ、現在各扉体のロック解除/ロック状態、扉体-表示操作モジュールの連動状態にあるかどうか、現在各表示操作モジュールがどのモードにあるかなどがさらに含まれる。
【0026】
以下の実施例では、表示操作モジュールを第1の表示操作モジュールと第2の表示操作モジュールに分け、両者が異なるパネルまたは扉に設けられることを強調することを目的とする。同様に、扉体を第1の扉体と第2の扉体に分け、両者を異なるパネルに設置することを強調することも目的とする。
【0027】
第1の可能な実施形態では、第1の表示操作モジュールは1つでトップパネルに設けられ、第2の表示操作モジュールは複数であり、各第2の表示操作モジュールは複数のサイドパネルのうちの1つに設けられる。
【0028】
第2の可能な実施形態では、第1の表示操作モジュールは1つでトップパネルに設けられ、第2の表示操作モジュールは1つであり、複数のサイドパネルのうちの1つに設けられる。
【0029】
第3の可能な実施形態では、第1の表示操作モジュールと第1の扉体はともにトップパネルに対応的に設けられ、または、複数のサイドパネルのうちの同じサイドパネルに対応的に設けられ、第2の表示操作モジュールと第2の扉体はともにトップパネルに対応的に設けられ、または、複数のサイドパネルのうちの同じサイドパネルに対応的に設けられる。換言すれば、第1の表示操作モジュールと第1の扉体はともに同じパネルに対応的に設けられ、第2の表示操作モジュールと第2の扉体は共に別のパネルに対応的に設けられる。
【0030】
第4の可能な実施形態では、第1の表示操作モジュールは第1の扉体に設けられ、第2の表示操作モジュールは第2の扉体に設けられる。
【0031】
第5の可能な実施形態では、第1の表示操作モジュールは第1の扉体に設けられ、第2の表示操作モジュールは第2の扉体が位置するパネルに設けられる。
【0032】
第6の可能な実施形態では、第1の表示モジュールは、第1の扉体が位置するパネルに設けられ、第2の表示操作モジュールは、第2の扉体に設けられる。
【0033】
上記第1~第6の実施形態では、各表示操作モジュールの動作モードは、洗濯装置の配置位置およびユーザの操作習慣に基づいて決定することができる。そして、現在操作モードにある表示操作モジュールのいずれかによって、対応する設定指令を入力する。
【0034】
第7の可能な実施形態では、洗濯装置は、制御ユニットをさらに含み、表示操作モジュールと扉体の設置形態は第3~第6の実施形態のいずれかの形態であってもよい。この場合、扉体ー表示操作モジュール連動機能を有効にすることができ、すなわち、まず、洗濯装置の配置位置およびユーザの操作習慣に応じて、第1の扉体と第2の扉体のロック/ロック解除状態を設定し、続いて制御ユニットによって、第1の扉体および/または第2の扉体の状態に応じて、第1の表示操作モジュールおよび/または第2の表示操作モジュールのモードを制御することができる。
【0035】
(1)第1の扉体および/または第2の扉体がロック解除状態にある場合、制御ユニットは、これに応じて、ロック解除状態にある第1の扉体が対応する第1の表示操作モジュールおよび/またはロック解除状態にある第2の扉体が対応する第2の表示操作モジュールのモードを操作モードに制御し、一方、第1の扉体および/または第2の扉体がロック状態にある場合、制御ユニットは、これに応じて、ロック状態にある第1の扉体が対応する第1の表示操作モジュールおよび/またはロック状態にある第2の扉体が対応する第2の表示操作モジュールのモードを表示モードに制御する。
【0036】
(2)第1の扉体および/または第2の扉体がロック解除状態にある場合、制御ユニットは、これに応じて、ロック解除状態にある第1の扉体が対応する第1の表示操作モジュールおよび/またはロック解除状態にある第2の表示操作モジュールのモードを操作モードに制御し、一方、第1の扉体および/または第2の扉体がロック状態にある場合、制御ユニットは、これに応じて、ロック状態にある第1の表示操作モジュールおよび/またはロック状態にある第2の表示操作モジュールのモードをロックモードに制御する。
【0037】
(3)第1の扉体および/または第2の扉体がロック解除状態にある場合、制御ユニットは、これに応じて、ロック解除状態にある第1の表示操作モジュールおよび/またはロック解除状態にある第2の表示操作モジュールのモードを操作モードに制御し、一方、第1の扉体および/または第2の扉体がロック状態にある場合、制御ユニットは、これに応じて、ロック状態にある第1の表示操作モジュールおよび/またはロック状態にある第2の表示操作モジュールのモードを操作モードに制御する。
【0038】
図1~
図3に示すように、ケーシング1とケーシング内に置かれる洗濯ユニット2を含む食器洗い機の実施例である。ケーシングのフロントパネルとトップパネルには、それぞれ、第1の扉体11と第2の扉体12が設けられ、また、これら2つの扉体には、第1の表示操作モジュール111と、第2の表示操作モジュール121とがそれぞれ設けられる。工場出荷時には、食器洗い機のすべての扉がロック解除状態になり、すべての表示操作モジュールが操作モードになっている。
図1は食器洗い機の第2の扉体が開放された状態を模式的に示す図であり、
図2は食器洗い機の第1の扉体が開放された状態を模式的に示す図であり、
図3は食器洗い機の第1の扉体と第2の扉体が同時に開放された状態を模式的に示す図である。
【0039】
食器洗い機の上方に他の物体(例えば壁に設けられた吊り箱など)の遮蔽物がある場合、頂部にある第1の扉体11が遮られて使用できなくなる可能性が高い。このとき、第1の扉体11をロック状態に、第2の扉体12をロック解除状態にすることができる。このとき、第2の表示操作モジュール121により、対応する指令を入力することで、扉体-表示操作モジュール連動機能を有効にすることができる。これにより、第1の表示操作モジュール111はロックモードまたは表示モードに設定され、第2の表示操作モジュール121は、操作モードに維持される。もちろん、第1の表示操作モジュール111をロックモードまたは表示モードに設定する指令、および、第2の表示操作モジュールを操作モードに維持する指令を、第2の表示操作モジュール121によって直接入力することもできる(維持用の指令を入力しなくてもよい)。第2の扉体12が開放されると、洗濯ユニット2がレール22に沿って引出しのように示すように引き出され、上方の投入口21が露出し、食器洗い機は
図1に示す状態となる。
【0040】
食器洗い機の上方に十分な空間があり、前の空間が足りない場合、第1の扉体11をロック解除状態、第2の扉体12をロック状態とすることができる。そして、連動方式で第1の表示操作モジュール111を操作モードに制御すると同時に、第2の表示操作モジュール121をロックモードまたは表示モードに制御するか、または、第1の表示操作モジュール111によって直接、モード設定指令を入力してそれぞれ設けることで、第1の表示操作モジュール111は、操作モードに維持され、第2の表示操作モジュール121は、ロックモードまたは表示モードにする。第1の扉体11が開放されると、食器洗い機は
図2に示す状態となる。
【0041】
食器洗い機の前方と上方にともに十分な空間がある場合、ユーザの習慣に応じて、そのうち一つの扉体をロック状態、他の扉体をロック解除状態、或いは、二つの扉体をともにロック解除状態に設定することができる。第1、第2の表示操作モジュールについては、ユーザの習慣に応じて、1つを操作モードに設定し、もう1つを操作モードまたは表示モードまたはロックモードに設定することもできる。二つの扉体がロック解除状態にあり、かつともに開放されると、食器洗い機は
図3に示す状態となる。
【0042】
当業者であれば理解できるように、本明細書に開示された実施例に関連して説明された各例のモジュール、方法や手順は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組み合わせで実現可能であり、電子ハードウェアとソフトウェアとの互換性を明確に説明するために、上述した説明において各例の構成および手順は機能的に一般的に説明されている。これらの機能は電子ハードウェアまたはソフトウェアのどちらで実行されるかについては、技術案の特定の応用と設計制約条件に依存する。当業者であれば、特定の応用ごとに異なる方法で記述された機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えているとは考えられない。
【0043】
以上、図面に示す好適な実施形態に関連して本発明の技術的解決策を説明したが、当業者であれば、本発明の保護範囲がこれらの具体的な実施形態に限定されないことは明らかである。本発明の原理から逸脱することなく、当業者は、関連する技術的特徴を同等に変更または置換することができ、これらの変更または置換後の技術的解決策は、本発明の保護範囲内に含まれるものである。
【符号の説明】
【0044】
1:ケーシング、11:第1の扉体、12:第2の扉体、111:第1の表示操作ユニット、121:第2の表示操作ユニット、2:洗濯ユニット、21:投入口、22:レール
【国際調査報告】