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特表2022-510213プロセス具体化のためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-26
(54)【発明の名称】プロセス具体化のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20220119BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20220119BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q30/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021530173
(86)(22)【出願日】2019-11-20
(85)【翻訳文提出日】2021-05-26
(86)【国際出願番号】 IB2019059993
(87)【国際公開番号】W WO2020109936
(87)【国際公開日】2020-06-04
(31)【優先権主張番号】62/771,209
(32)【優先日】2018-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518072210
【氏名又は名称】エバーシーン リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Everseen Limited
【住所又は居所原語表記】4th Floor, The Atrium, Blackpool Retail Park, Blackpool, Cork, Ireland
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アラン オハーリー
(72)【発明者】
【氏名】ボグダン シウボタル
(72)【発明者】
【氏名】オヴィドゥーユ パルヴ
(72)【発明者】
【氏名】ダン ペスカル
(72)【発明者】
【氏名】ヴァシレ グイ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
5L049BB72
(57)【要約】
小売ストア環境におけるプロセス具体化のためのシステムは、ビデオ生成および処理コンポーネントと、さまざまなソースから受け取られた情報を集約且つ統合するデータソースの統合および集約コンポーネントと、1つまたは複数の継続的なプロセスを生成するプロセスセンシングコンポーネントと、プロセス集約器と、1つまたは複数の継続的なプロセスをマージされた重み付けプロセスに集約させる重み付けコンポーネントと、1つまたは複数のプロセス変形を決定する問題の証明および価値コンポーネントと、1つまたは複数の推進メッセージを小売ストア環境に送る波及効果分析器と、推進メッセージに対応する推進アクションを小売ストア環境における1つまたは複数のエンティティに伝達するゲーム化されたフィードバックアルゴリズムコンポーネントとを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
小売ストア環境におけるプロセス具体化のためのシステムであって、
リアルタイムで前記小売ストア環境の画像およびビデオデータを取り込むように構成されたビデオ生成および処理コンポーネントであって、1つまたは複数のエンティティのうちの1つまたは複数のアクションを認識して、前記1つまたは複数のエンティティのうちのグローバル追跡を実行するビデオ生成および処理コンポーネントと、
前記ビデオ生成および処理コンポーネント、前記小売ストア環境のモノのインターネット(IоT)デバイス、ポイントオブセール(PоS)システム、およびエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムから受け取られた情報を集約且つ統合するように構成されたデータソースの統合および集約コンポーネントであって、予め定義されたインターバルに及ぶ1つまたは複数のユーザ行動を抽出して、解釈するデータソースの統合および集約コンポーネントと、
集約且つ統合された情報に基づいて、1つまたは複数の継続的なプロセスを生成するように構成されたプロセス感知コンポーネントであって、各継続的なプロセスは、前記小売ストア環境内で予め定義された場所における一連のユーザ行動を表すプロセス感知コンポーネントと、
1つまたは複数の継続的なプロセスをマージされて重み付けされたプロセスに集約して、プロセスモデル抽出、仮想化されたプロセスモデリング、および異常検出を実行するように構成されたプロセス集約器および重み付けコンポーネントと、
1つまたは複数のプロセスの変形を決定するために、前記マージされた重み付けされるプロセスを予め定義された参照プロセスと比較するように構成される問題の証明および価値コンポーネントと、
前記マージされて重み付けされるプロセスの現在のバージョンおよび前記マージされて重み付けされるプロセスの以前のバージョンをモニタし、自然発生する1つまたは複数の波及効果を検出して、前記1つまたは複数の波及効果に基づいて1つまたは複数の推進メッセージを前記小売ストア環境に送るように構成された波及効果分析器と、
推進アクションを伝達する推進メッセージを前記小売ストア環境における1つまたは複数のエンティティに送信し、前記1つまたは複数のエンティティによって前記推進アクションが成功裏に実行された場合にリワードを送信するように構成されたゲーム化されたフィードバックアルゴリズムコンポーネントと
を備えたシステム。
【請求項2】
前記ビデオ生成および処理コンポーネントは、画像およびビデオデータを処理して、前記小売ストア環境における、1つまたは複数の機器、1つまたは複数のアクション、1つまたは複数のオブジェクト、および1人または複数のユーザを検出する検出器および積分器のセットを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プロセス感知コンポーネントは、ビデオおよび画像データにおける1つまたは複数のクラスのセマンティックオブジェクトのインスタンスを検出する特徴抽出器のセットを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記プロセス集約器および重み付けコンポーネントは、対応するアクションの時空間相関に基づいて2つの継続的なプロセスを集約するように構成される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記参照プロセスを決定するように構成された参照プロセスおよび価値連鎖コンポーネントをさらに備えたシステムであって、前記参照プロセスは、対応する事業によって標準として開発且つ実装されるプロセスを表し、予め定義されたレベルの性能および前記事業への価値を達成するように設計される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
推進メッセージの数が予め定義された推進閾値に達した場合に、1つまたは複数の推進アクションをフィルタリングする推進アクション調節器をさらに備えた、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
小売ストア環境におけるプロセス具体化のための方法であって、
リアルタイムで前記小売ストア環境の画像およびビデオデータを取り込み、1つまたは複数のエンティティのうちの1つまたは複数のアクションを認識して、前記1つまたは複数のエンティティのグローバル追跡を実行するステップと、
画像およびビデオデータを、前記小売ストア環境のモノのインターネット(IоT)デバイス、ポイントオブセール(PоS)システム、およびエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムによって提供される情報を用いて集約且つ統合して、予め定義されたインターバルに及ぶ1つまたは複数のユーザ行動を抽出して、解釈するステップと、
集約且つ統合された情報に基づいて、1つまたは複数の継続的なプロセスを生成するステップであって、各継続的なプロセスは、前記小売ストア環境内で予め定義された場所における一連のユーザ行動を表すステップと、
1つまたは複数の継続的なプロセスをマージされて重み付けされたプロセスに集約して、プロセスモデル抽出、仮想化されたプロセスモデリング、および異常検出を実行するステップと、
1つまたは複数のプロセスの変形を決定するために、前記マージされて重み付けされるプロセスを予め定義された参照プロセスと比較するステップと、
前記マージされて重み付けされるプロセスの現在のバージョンおよび前記マージされて重み付けされるプロセスの以前のバージョンをモニタし、自然発生する1つまたは複数の波及効果を検出して、前記1つまたは複数の波及効果に基づいた1つまたは複数の推進メッセージを前記小売ストア環境に送るステップと、
推進アクションを伝達する推進メッセージを前記小売ストア環境における1つまたは複数のエンティティに送信するステップと、
前記推進アクションが1つまたは複数のエンティティによって成功裏に実行された場合にリワードを送信するステップと
を備えた方法。
【請求項8】
前記小売ストア環境における1つまたは複数の機器、画像およびビデオデータを処理して、1つまたは複数のアクション、1つまたは複数のオブジェクト、および1つまたは複数のユーザを検出するステップをさらに備える、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ビデオおよび画像データにおける1つまたは複数のクラスのセマンティックオブジェクトのインスタンスを検出するステップをさらに備える、
請求項7に記載の方法。
【請求項10】
対応するアクションの時空間相関に基づいて2つの継続的なプロセスを集約するステップをさらに備える、
請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記参照プロセスは、対応する事業によって標準として開発且つ実装されるプロセスを表し、予め定義されたレベルの性能および前記事業への価値を達成するように設計される、
請求項7に記載の方法。
【請求項12】
推進メッセージの数が予め定義された推進閾値に達した場合に、1つまたは複数の推進アクションをフィルタリングするステップをさらに備える、
請求項7に記載の方法。
【請求項13】
小売ストア環境におけるプロセス具体化のためのコンピュータプログラム可能な製品であって、前記コンピュータプログラム可能な製品は、命令のセットを備え、前記命令のセットは、プロセッサによって実行された場合に、
1つまたは複数のエンティティのうちの1つまたは複数のアクションを認識して、前記1つまたは複数のエンティティのグローバル追跡を実行するために、リアルタイムにおける前記小売ストア環境の画像およびビデオデータを取り込むことと、
予め定義されたインターバルに及ぶ1つまたは複数のユーザ行動を抽出して、解釈することのために、画像およびビデオデータを、前記小売ストア環境のモノのインターネット(IоT)デバイス、ポイントオブセール(PоS)システム、およびエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムによって提供される情報を用いて集約且つ統合することと、
集約且つ統合された情報に基づいて、1つまたは複数の継続的なプロセスを生成することであって、各継続的なプロセスは、前記小売ストア環境内で予め定義された場所におけるユーザ行動のシーケンスを表すことと、
1つまたは複数の継続的なプロセスをマージされて重み付けされるプロセスに集約することであって、プロセスモデル抽出、仮想化されたプロセスモデリング、および異常検出を実行することと、
1つまたは複数のプロセスバリエーションを決定するために、前記マージされて重み付けされるプロセスを予め定義された参照プロセスと比較することと、
前記マージされて重み付けされるプロセスの現在のバージョンおよび前記マージされて重み付けされるプロセスの以前のバージョンをモニタすることであって、自然発生する1つまたは複数の波及効果を検出して、前記1つまたは複数の波及効果に基づいた1つまたは複数の推進メッセージを前記小売ストア環境に送ることと、
推進アクションを伝達する推進メッセージを前記小売ストア環境における1つまたは複数のエンティティに送信することであって、前記1つまたは複数のエンティティによって前記推進アクションが成功裏に実行された場合にリワードを送信することとを前記プロセッサにさせる、
製品。
【請求項14】
前記命令のセットは、前記プロセッサによって実行された場合に、画像およびビデオデータをさらに処理させ、小売ストア環境における1つまたは複数の機器、1つまたは複数のアクション、1つまたは複数のオブジェクト、および1つまたは複数のユーザを前記プロセッサに検出させる、
請求項13に記載のコンピュータプログラム可能な製品。
【請求項15】
前記命令のセットは、前記プロセッサによって実行された場合に、ビデオおよび画像データにおける1つまたは複数のクラスのセマンティックオブジェクトのインスタンスを前記プロセッサにさらに検出させる、
請求項13に記載のコンピュータプログラム可能な製品。
【請求項16】
前記命令のセットは、前記プロセッサによって実行された場合に、対応するアクションの時空間相関に基づいて、2つの継続的なプロセスを前記プロセッサにさらに集約させる、
請求項13に記載のコンピュータプログラム可能な製品。
【請求項17】
前記参照プロセスは、対応する事業によって標準として開発且つ実装されるプロセスを表し、予め定義されたレベルの性能および前記事業への価値を達成するように設計される、
請求項13に記載のコンピュータプログラム可能な製品。
【請求項18】
前記命令のセットは、前記プロセッサによって実行された場合に、前記推進メッセージの数が予め定義された閾値に達した場合に、1つまたは複数の推進アクションをフィルタリングさせることを前記プロセッサにさらにさせる、
請求項13に記載のコンピュータプログラム可能な製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、アクションおよび行動について環境を感知することに関し、より詳細には、環境に付随するプロセスの具体化のために、画像および行動認識を使用することに関する。
【背景技術】
【0002】
すべての事業部門における集団は、企業業績を管理し、向上させるために、さまざまな形式の事業プロセス管理を使用する。プロセス管理方法論は、プロセス発見にフォーカスされたプロセス管理、予想されるプロセス(メタプロセス)とのプロセス比較、および環境とのフィードバックループ/相互作用によるプロセス具体化を含む。「AS-IS」プロセスは、個別の組織における事業プロセスの現在の状態を定義する。通常、事業の現在の状態プロセスを取りまとめる際の分析目標は、事業プロセスが今日どのように作用しているのかを正確に明らかにすることである。しかしながら、今日の「AS-IS」プロセス公式化は、単純に「ベストの推測」および「時間内のスナップショット」である。主な課題は、最新の情報の欠如であり、これが、日々の事業行動の現実に対して既存のプロセス管理システムを盲目的にする。いくつかのエンタープライズ環境において、主に予測不能な人間の振る舞いのために、管理チームは、既存のアドホックなプロセスを設計し、組織し、監督するという問題に直面する。
【0003】
実際、検討される環境において、さまざまな人間のアクションを認識すること、ならびにさまざまな役割を演じるエンティティおよび行動のグローバル追跡を実行することは難しい。エンティティの例は、限定はされないが、従業員、製品、コンベア、産業ロボットを含む。行動の例は、限定はされないが、オペレータが現場に入る、または現場を出ること、アイテムをピックすること、ドロップすること、動かすこと、重み付けすること、またはスキャニングすること、タッチスクリーンディスプレイを動作させること、およびクレジットカードを通して支払うことを含む。
【0004】
以上に鑑みて、さまざまな人間のアクションの認識、およびさまざまなエンティティのグローバル追跡に基づいて、プロセスを設計すること、および具体化することを促進するシステムの必要性が存在する。
【発明の概要】
【0005】
本開示の態様によれば、小売ストア環境におけるプロセス具体化のためのシステムが提供される。システムは、1つまたは複数のエンティティの1つまたは複数のアクションを認識し、1つまたは複数のエンティティのグローバル追跡を実行するために、小売ストア環境の画像およびビデオデータをリアルタイムで取り込むように構成される、ビデオ生成および処理コンポーネントを含む。システムは、予め定義されたインターバルに及ぶ1つまたは複数のユーザ行動を抽出し、解釈するために、ビデオ生成および処理コンポーネント、ならびに小売ストア環境のモノのインターネット(IоT)デバイス、ポイントオブセール(PоS)システム、およびエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムから受け取られた情報を集約且つ統合するように構成される、データソースの統合および集約コンポーネントをさらに含むことができる。システムは、集約且つ統合された情報に基づいて、1つまたは複数の継続的なプロセスを生成するように構成される、プロセス感知コンポーネントをさらに含むことができ、各継続的なプロセスは、小売ストア環境内で予め定義された場所におけるユーザ行動のシーケンスを表す。システムは、1つまたは複数の継続的なプロセスを、マージされて重み付けされるプロセスに集約して、プロセスモデル抽出、仮想化されたプロセスモデリング、および異常検出を実行するように構成される、プロセス集約器および重み付けコンポーネントをさらに含むことができる。システムは、1つまたは複数のプロセス変形を判断するために、マージされて重み付けされるプロセスを、予め定義された参照プロセスと比較するように構成される、問題の証明および価値コンポーネントをさらに含むことができる。システムは、マージされて重み付けされるプロセスの現在のバージョンおよびマージされて重み付けされるプロセスの以前のバージョンをモニタして、自然発生する1つまたは複数の波及効果を検出するように、且つ1つまたは複数の波及効果に基づいた1つまたは複数の推進メッセージを小売ストア環境に送るように構成される、波及効果分析器をさらに含むことができる。システムは、推進アクションを伝達する推進メッセージを小売ストア環境における1つまたは複数のエンティティに送信するように、且つ1つまたは複数のエンティティによって推進アクションが成功裏に実行された場合にリワードを送信するように構成される、ゲーム化されたフィードバックアルゴリズムコンポーネントをさらに含むことができる。
【0006】
本開示の別の態様によれば、小売ストア環境におけるプロセス具体化のための方法が提供される。方法は、1つまたは複数のエンティティの1つまたは複数のアクションを認識し、1つまたは複数のエンティティのグローバル追跡を実行するために、小売ストア環境の画像およびビデオデータをリアルタイムで取り込むステップを含む。方法は、予め定義されたインターバルに及ぶ1つまたは複数のユーザ行動を抽出し、解釈するために、画像およびビデオデータを、小売ストア環境のモノのインターネット(IоT)デバイス、PоSシステム、およびエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムによって提供された情報を用いて集約且つ統合するステップをさらに含むことができる。方法は、集約且つ統合された情報に基づいて、1つまたは複数の継続的なプロセスを生成するステップをさらに含むことができ、各継続的なプロセスは、小売ストア環境内で予め定義された場所におけるユーザ行動のシーケンスを表す。方法は、1つまたは複数の継続的なプロセスを、マージされて重み付けされるプロセスに集約して、プロセスモデル抽出、仮想化されたプロセスモデリング、および異常検出を実行するステップをさらに含むことができる。方法は、1つまたは複数のプロセス変形を判断するために、マージされて重み付けされるプロセスを予め定義された参照プロセスと比較するステップをさらに含むことができる。方法は、マージされて重み付けされるプロセスの現在のバージョンおよびマージされて重み付けされるプロセスの以前のバージョンをモニタして、自然発生する1つまたは複数の波及効果を検出するステップ、ならびに1つまたは複数の波及効果に基づいた1つまたは複数の推進メッセージを小売ストア環境に送るステップをさらに含むことができる。方法は、推進アクションを伝達する推進メッセージを小売ストア環境における1つまたは複数のエンティティに送信するステップ、および1つまたは複数のエンティティによって推進アクションが成功裏に実行された場合にリワードを送信するステップをさらに含むことができる。
【0007】
本開示のさらに別の態様によれば、小売ストア環境におけるプロセス具体化のためのコンピュータプログラム可能な製品が提供される。コンピュータプログラム可能な製品は、命令のセットを含み、その結果、命令のセットは、プロセッサによって実行された場合に、プロセッサに、1つまたは複数のエンティティの1つまたは複数のアクションを認識し、1つまたは複数のエンティティのグローバル追跡を実行するために、小売ストア環境の画像およびビデオデータをリアルタイムで取り込ませ、予め定義されたインターバルに及ぶ1つまたは複数のユーザ行動を抽出し、解釈するために、画像およびビデオデータを、小売ストア環境のモノのインターネット(IоT)デバイス、PоSシステム、およびエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムによって提供された情報と集約且つ統合させる。命令のセットは、プロセッサによって実行された場合に、プロセッサに、集約且つ統合された情報に基づいて、1つまたは複数の継続的なプロセスを生成させ、各継続的なプロセスは、小売ストア環境内で予め定義された場所におけるユーザ行動のシーケンスを表し、命令のセットは、プロセッサに、1つまたは複数の継続的なプロセスを、マージされて重み付けされるプロセスに集約させ、プロセスモデル抽出、仮想化されたプロセスモデリング、および異常検出を実行する。命令のセットは、プロセッサによって実行された場合に、プロセッサに、1つまたは複数のプロセス変形を判断するために、マージされて重み付けされるプロセスを、予め定義された参照プロセスと比較させ、マージされて重み付けされるプロセスの現在のバージョンおよびマージされて重み付けされるプロセスの以前のバージョンをモニタさせ、自然発生する1つまたは複数の波及効果を検出し、且つ1つまたは複数の波及効果に基づいた1つまたは複数の推進メッセージを小売ストア環境に送らせ、推進メッセージに対応する推進アクションを小売ストア環境における1つまたは複数のエンティティに送信させ、1つまたは複数のエンティティによって推進アクションが成功裏に実行された場合にリワードを送信させる。
【0008】
本開示の実施形態は、人間の振る舞いを分析して、人間(または他の動くエンティティ)の物理的な行動を伴う反復プロセスを形作る行動を検出するその性能を通して、既存のアドホックなプロセスを設計し、組織し、監督するという問題を実質的に排除する、または問題に少なくとも部分的に対処する。プロセスモデルは、その効率を増加させることを目指してプロセスを推進する、または再び具体化し、且つプロセスの異常を検出し、定義するように、管理チームを手助けすることができる。その上、それは、プロセスの継続的な監視およびそのような異常のリアルタイム検出をサポートする。これは、統合されたアクションサブシステムを通して、いくつかの是正アクションが取られることを可能にする。是正アクションは、セキュリティ職員を手助けするために、スマートデバイス上で拡張現実技法を使用して設計されてもよく、これらの異常の多様性をカバーし、新しい異常を定義してから職員によって対処される必要までの間が短時間であるという問題を克服する。ローカルな「推進」メッセージの形式で実現されるフィードバック信号は、徐々に増大する伝播(「波及効果」)により、事業プロセス全体にわたって変革させる効果を有する。この効果は、ライブ仮想プロセス生成システム、および「推進」フィードバックループを使用して、即座に測定され、調節されることが可能である。
【0009】
本開示の特徴は、添付の特許請求の範囲によって定義される通りの本開示の範囲から外れることなく、さまざまな組合せにおいて組み合わせられる余地があることが認められるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以上の概要、ならびに例証的な実施形態の以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読まれた場合によりよく理解される。本開示を例証する目的のために、本開示の例示的な構造が、図面において示されている。しかしながら、本開示は、本明細書で開示される特定の方法および手段には限定されない。その上、当業者は、図面が縮尺通りではないことを理解するであろう。可能であれば常に、同様の要素は、同一の番号によって示されている。
【0011】
図1】本開示の実施形態にかかる、予め定義された環境におけるプロセス具体化のためのシステムを示す図である。
図2】本開示の実施形態にかかる、図1のシステムのコンポーネントを詳細に示す図である。
図3】抽出されたスキャニングプロセスの例示的なプロセスフロー/モデルを示す図である。
図4】本開示にかかる、プロセスを具体化する方法のステップの図である。
図5】本開示にかかる、例示的な小売ストア環境を示す図である。
【0012】
付随する図面において、下線のある番号は、下線のある番号が位置付けられるアイテム、または下線のある番号が隣接しているアイテムを表すために採用される。下線のない番号は、下線のない番号をアイテムにリンクする線によって識別されるアイテムに関する。番号は、下線がなく、関連付けられる矢印によって付随された場合に、下線のない番号は、矢印が向いている一般的なアイテムを識別するために使用される。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の詳細な説明は、本開示の実施形態およびそれらが実装されることが可能であるやり方を例証する。本開示を遂行するベストモードが開示されているものの、当業者は、本開示を遂行する、または実践するための他の実施形態もまた可能であることを認識するであろう。
【0014】
図1は、本開示の実施形態にかかる、予め定義された環境102における1つまたは複数のプロセスを具体化するためのシステム100を示す。
【0015】
好ましい実施形態において、予め定義された環境102は、セルフチェックアウトストア(SCO)環境を含み、この環境は、従業員、製品、コンベア、産業ロボットなどのエンティティと、オペレータが現場に入る、または現場を出ること、アイテムをピックすること、ドロップすること、動かすこと、重み付けすること、またはスキャニングすること、タッチスクリーンディスプレイを動作させること、および現金、モバイル電子トランザクション、またはクレジットカードを通して支払うことなどの行動とを含む。しかしながら、予め定義された環境102は、サプライヤ納入、オペレータ、コンベア、棚、およびサプライヤからパッケージを受け取ること、検品、壊れたパッケージの拒否、仕分けすること、ドロップして、コンベアからピックすること、棚への保管、その他のような行動を含む、倉庫などの他の環境を含むことができることが、当業者には明らかであろう。システム100はまた、生産ホールにおけるコンポーネントの取り扱いを伴う任意の一般的な産業環境において、有用であることができ、多種多様なアドホックなプロセスまたは部分的にアドホックなプロセスを含み、それ故に、単純なやり方では理解されず、手動で管理され得ない。
【0016】
システム100は、画像フレームにおける人間、動物、およびモノなどのさまざまなエンティティのアクションを認識し、そのようなエンティティのグローバル追跡を実行するために、予め定義された環境102の1つまたは複数の画像、ビデオ、およびサウンドをリアルタイムで取り込むように構成される画像取り込みデバイスを含む、ビデオ生成および処理コンポーネント104を含む。画像取り込みデバイスの例は、限定はされないが、閉回路テレビ(CCTV)カメラ、高解像度(HD)カメラ、非HDカメラ、ハンドヘルドカメラ、トラフィックカメラ、警察車カメラ、および無人航空機(UAV)上のカメラを含む。
【0017】
グローバル追跡を実行することは、ビデオ生成および処理コンポーネント104の部分としてのビデオ取り込みデバイスのセットを使用して取り込まれる、現場全般に伴われる人間、製品、PоSスキャニングガン、バッグ、およびショッピングカートなどのすべてのエンティティを追跡することを含む。グローバル追跡は、予め定義された環境102のさまざまな部分からのビデオ情報を取り込むように構成される1つまたは多くのカメラによって取り込まれるエンティティを継続的に追跡する能力を指す。
【0018】
本開示の実施形態において、ビデオ生成および処理コンポーネント104は、機器、環境、1つもしくは複数のアクション、1つもしくは複数のオブジェクト、またはそれらの任意の組合せを検出するために、ビデオおよび他の信号ならびにデータストリームを処理するための検出器および積分器のセットを含む。検出器は、PоSバーコードリーダなどの感知機器を含む。
【0019】
本開示の別の実施形態において、ビデオ生成および処理コンポーネント104は、1つまたは複数のその中に以前に取り込まれる画像/ビデオストリーム/gifファイルを提供するコンピュータシステム(図示せず)に通信可能に結合されてもよい。コンピュータシステムは、そこからローカルにまたはリモートに設置され、複数のビデオ/画像をそのローカルなメモリに記憶する、任意のコンピューティングデバイスであってよい。実施形態において、コンピュータシステムは、コンピューティングサーバ、モバイルデバイス、メモリコンポーネント、およびハンドヘルドデバイスのうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0020】
システム100は、限定はされないが、IоTデバイス、PоSシステム、ERPソリューション、および他のシステム、その他を含むさまざまな他のシステムおよび機器へのインターフェースである、データソースの統合および集約コンポーネント106をさらに含む。データソースの集約および統合コンポーネント106は、ビデオデータおよびPоSテキスト情報のようなさまざまな情報の集約および統合を実行する。本開示の実施形態において、集約および統合コンポーネント106は、一定の期間に及ぶ行動を抽出し、解釈するために、さまざまなシステムから発信された情報を同期する。データソースの統合および集約コンポーネント106は、さまざまなシステムから来る、同じ行動に関連付けられる情報の相関を実行し、行動の認識、および観察されたプロセスのさまざまな部分とERPシステムによって記憶され予め定義されたプロセスとのマッチングを促進する。
【0021】
システム100は、環境104内でのチャネルまたはストリームごとに、イベント/アクションのシーケンスとして継続的なプロセスを感知するように構成される、プロセス感知コンポーネント108をさらに含む。ストリーム(または、交換可能に使用されるデータチャネル)は、一定のセンサ(例えば、ビデオカメラ)の出力である。各センサは、特定の頻度で取得されるサンプルのストリームとして、環境102の特定の区分において発生するイベントを取り込むことを担当する。例において、PоSスキャナの上部に位置付けられるカメラは、製品バーコードをスキャニングすることなどのアクションが起こることが予想されるエリアをカバーするビデオストリームを取り込むことになる。
【0022】
本開示の実施形態において、プロセス感知コンポーネント108は、多数の特徴抽出器FE1からFEnのセットを含む。特徴抽出器の例は、限定はされないが、画像およびビデオ処理コンポーネント、統計分類器、および深層学習(例えば、CNN)分類器を含む。プロセス感知コンポーネント108は、デジタル画像およびビデオにおいて、一定のクラスのセマンティックオブジェクト(人間、建物、または車など)のインスタンスを検出することに関連付けられる、コンピュータビジョンおよび画像処理に関係したさまざまな機械学習モデルを含む。
【0023】
システム100は、1つまたは複数のチャネルの継続的なプロセスを、マージされて重み付けされるプロセスに集約するように構成される、プロセス集約器および重み付けコンポーネント110をさらに含む。マージされて重み付けされるプロセスは、各チャネルにおいて発見された個々のプロセスを集約することによって見られるように感知されたプロセスである。例において、スキャニングプロセスが、2つの異なるビデオカメラを使用して感知されてもよい。プロセス感知コンポーネント108は、各カメラによってカバーされる環境の区分に対応する一連の重み付けされたアクションを抽出することができ、ここで、重み付けは、認識信頼度を表す。プロセス集約器および重み付けコンポーネント110は、各アクションの時間-空間相関に基づいて、2つのプロセス表現を集約することができる。同じ現場において同じシーケンスを表す2つの異なるアクションをマージするために、矛盾する根拠の場合、重み付けは、決定を行うために使用されてよい。プロセス集約器および重み付けコンポーネント110は、プロセスモデル抽出、仮想化されたプロセスモデリング、および異常検出を実行するように構成される。
【0024】
本開示の実施形態において、各ビデオカメラは、関連付けられる重み付けを有する一連のユーザアクションを検出する。例において、各ビデオカメラは、
ビデオカメラ1:A(x1%)、B(y1%)、C(z1%)
ビデオカメラ2:A(x2%)、D(y2%)、C(z2%)
などと、パーセンテージの重み付けを、対応するユーザアクションに関連付け、ここで、A、B、C、およびDは、ユーザアクションである。
【0025】
本開示のコンテキストにおいて、マージは、以下のステップを通して実行されることが可能である。
1.第1のユーザアクションAの発生の確率を、x1およびx2の平均として計算すること。
2.アクションBおよびDの発生の確率の値に基づいて、第2のユーザアクションとして、BとDとを組み合わせること、またはBおよびDのうちの1つを選ぶこと。ユーザアクションBとDとを組み合わせるための規則は、BとDとがどのくらい無関係であるかに応じて変化してよく、手作業で構成されてもよい。
3.第3のユーザアクションアクションCの発生の確率を、z1およびz2の平均として計算すること。
【0026】
システム100は、マージされて重み付けされるプロセスを参照プロセスで分析し、マージされて重み付けされるプロセスのスナップショットをアーカイブすると共に、コストの含蓄および問題の証明を抽出する、問題の証明および価値コンポーネント112ならびに参照プロセスおよび価値連鎖コンポーネント114をさらに含む。
【0027】
問題の証明および価値コンポーネント112は、マージされて重み付けされるプロセスを使用して、1つまたは複数のプロセス変形または違反、すなわち、プロセス問題を判断する。例において、配送センタでは、バンの荷積み/荷降ろしのために予想される平均時間は、参照プロセスによれば、10分である。しかしながら、小包の荷積み/荷降ろしを管理するための定位置における人間のオペレータまたはシステムの予想される振る舞いからの逸脱のために、平均時間は15分に増加する。これは、プロセス全体にわたる波及効果を有し、処理量および価値への総合的効果につながる。
【0028】
参照プロセスは、特定のレベルの業績、およびその結果として事業への価値を達成するように設計された、事業による標準として開発且つ実装されるプロセスを表す。参照プロセスおよび価値連鎖コンポーネント114は、プロセスの総合的な価値だけでなく、プロセスの価値全体に対するプロセスリンクの貢献またはインパクトもまた評価することを考慮する、標準プロセスのための専用の重要業績評価指標(KPI)を実装する。例において、小包が受け取られ、処理され、次いで配送される配送センタでは、1つのプロセスリンクが、宅配業者バンからの小包の荷積みおよび荷降ろしであることがある。プロセスにおけるこのステップは、総合的なプロセス向上のためのコストおよび機会の両方を含み、およびその結果として、プロセス全体に価値を付加する。例えば、小包を荷積みし、荷降ろしする、配送センタにおけるバンによって費やされる時間は、配送センタの総合的な容量に、およびその結果として、小包処理量にインパクトを有する。システム100は、マージされて重み付けされるプロセスの現在のバージョンおよびマージされて重み付けされるプロセスの以前のバージョンをモニタして、自然発生する1つまたは複数の波及効果を検出するように、且つ1つまたは複数の波及効果に基づいた1つまたは複数の推進メッセージを小売ストア環境102に送るように構成される、波及効果分析器116をさらに含む。本開示のコンテキストにおいて、波及効果は、単一のアクションがいくつかの異なるエンティティにわたって効果を有するという観念である。
【0029】
本開示の実施形態において、波及効果分析器116は、プロセス段階とそれらの相互依存性とを相関させ、プロセス全体にわたる段階における変更の効果を判断する。推進メッセージは、波及効果を緩和するために、波及効果分析器116によって生成されるタイマまたはリマインダである。例において、小包が受け取られ、処理され、次いで配送される配送センタでは、バンの荷積みおよび荷降ろし時間が、地域または住所ごとに小包を仕分けすることなどの他のプロセス段階のタイミングへの波及効果を有する。波及効果を緩和するために、波及効果分析器116は、推進メッセージを、バン運転手のコンピューティングデバイスに送ることができる。推進メッセージは、バンの荷積み/荷降ろし、およびベイを空けるために残された時間に関するタイマまたはリマインダを含むことができる。
【0030】
システム100は、推進メッセージに基づいて、マージされて重み付けされるプロセスを調整し、最適化するために求められる最適なタイプのアクションを判断するように構成される、ゲーム化されたフィードバックアルゴリズムコンポーネント120をさらに含む。ゲーム化されたフィードバックアルゴリズムコンポーネント120は、アクションおよびリワードの原理を使用して、マージされて重み付けされるプロセスに対して行われることができる最も効果的な変更を識別する。推進メッセージに基づいて実行されることになるアクションは、以下で推進アクションと呼ばれ、推進アクション調節器122を通して小売ストア環境102に伝達し戻されてよい。推進アクション調節器122は、推進アクションへのフィルタとしての働きをすることができる。例えば、推進メッセージの数が一定の閾値に到達した場合、後続の推進メッセージがフィルタにかけられてよい。
【0031】
小包配送のコンテキストにおいて、ゲーム化されたフィードバックアルゴリズムコンポーネント120は、示された時間内に対応するアクションを実行するように、推進メッセージを運転手に伝達することができる。推進アクションが成功裏に実行された場合、ゲーム化されたフィードバックアルゴリズムコンポーネント120は、運転手にボーナスポイントを提供することができ、ボーナスポイントは次いで、利益(金銭、休日、その他)の形式に変換され得る。
【0032】
本開示のさまざまな実施形態において、システム100は、環境からのビデオフィードを使用することによって、プロセス発見を促進し、フィードバックメッセージの適用におけるゲーム理論および推進理論、ならびに深層ニューラルネットワークおよび機械学習(エキスパートシステム)を組み込むマルチプレーヤプロセスマイニングを伴うことによって、プロセス具体化を実行するように構成される。システム100は、プロセスを具体化し、摩擦を取り除き、成長を加速させるリアルタイム洞察を生成し、表示するために、マシンビジョン、AI、およびニューラルネットワークを活用するように構成される。このコンテキストにおけるゲーム理論は、実行された推進に基づいて、人間の振る舞いのモデルを作成する。このコンテキストにおける推進理論は、人々がどのように考え、決定を行い、振る舞うのかを理解するための概念である。あらゆる新しい推進は、プロセスの新しいバージョンを作成し、これは、観察され、取り込まれることを必要とする。
【0033】
本開示全体を通して、システム100は、情報を記憶し、処理し、および/または共有するように構成されるプログラム可能および/または非プログラム可能なコンポーネントを含む、構造体および/またはコンポーネントに関する。オプションで、システム100は、さまざまな計算タスクを実行するために、情報を強化することができる物理的または仮想的な計算エンティティの任意の配置を含む。例において、システム100は、情報を記憶し、処理し、および/または他のコンピューティングコンポーネントと共有するために、メモリ、プロセッサ、ネットワークアダプタ、その他などのコンポーネントを含むことができる。
【0034】
図1は、単なる例に過ぎない。当業者は、本明細書の実施形態の多くの変形形態、代替形態、および修正形態を認識するであろう。
【0035】
図2は、本開示の実施形態にかかる、プロセス感知コンポーネント108、プロセス集約器および重み付けコンポーネント110、問題の証明および価値コンポーネント112、ならびに参照プロセスおよび価値連鎖コンポーネント114のコンポーネントを詳細に示す。
【0036】
プロセス感知コンポーネント108は、対応するアクションの連続に基づいて、小売ストア環境104内でのチャネルごとに、継続的なプロセスを感知するように構成される。例において、プロセス感知コンポーネントは、第1のアクション202a、第2のアクション204a、第3のアクション206a、第4のアクション208a、第5のアクション210aなどの連続に基づいて、チャネル1についての第1の継続的なプロセスを感知する。同様に、プロセス感知コンポーネントは、第1のアクション202b、第2のアクション204b、第3のアクション206b、第4のアクション208b、第5のアクション210bなどの連続に基づいて、チャネルNについてのn番目の継続的なプロセスを感知する。各チャネルは、小売ストア環境102の特定の区分のビデオカメラストリームを表す。
【0037】
PоSスキャナの上部に位置付けられるカメラは、チャネル1を表すことになり、プロセス感知コンポーネント108は、製品をピックアップすること、製品を調べること、製品をスキャナ上で動かすこと、および製品をショッピングバックの中に入れることなどのアクションの連続に基づいて、スキャニングプロセスを感知することができる。
【0038】
プロセス集約器および重み付けコンポーネント110は、各チャネル/ストリームにおいて発見された個々のプロセスを集約して、マージされて重み付けされるプロセス212を生成するように構成される。全体において、プロセス集約器および重み付けコンポーネント110は、機械学習アプローチを利用して、個々のプロセスのユーザアクションを一緒にリンクし、プロセスの可能なモデルを判断する。例において、マージされて重み付けされるプロセス212は、ユーザアクション202a、204b、206a、206b、および208bを含むことができる。
【0039】
問題の証明および価値コンポーネント112は、プロセス変形または違反、すなわち、プロセス問題を判断するために、プロセス集約器および重み付けコンポーネント110によって感知されたマージされて重み付けされるプロセス212の分析を例証する。参照プロセスおよび価値連鎖コンポーネント114は、マージされて重み付けされるプロセスの総合的な価値だけでなく、マージされて重み付けされるプロセスの価値全体に対するプロセスリンクの貢献またはインパクトもまた評価するための参照プロセスを描写する、プロセスフロー214を例証する。
【0040】
図2は、単なる例に過ぎない。当業者は、本明細書の実施形態の多くの変形形態、代替形態、および修正形態を認識するであろう。
【0041】
図3は、本開示の実施形態にかかる、図2)に描写されマージされた重み付けされるプロセス202の例である、スキャニングプロセス301の例示的なプロセスフロー/モデルを示す。スキャニングプロセス301は、セルフチェックアウトストア環境102においてアイテムのスキャニングを完了するために実行されるユーザアクションの連続およびチェックを含む。ユーザアクションは、矩形ボックスによって表され、一方、チェックは、決定ボックスによって表されている。次いでスキャニングプロセス301は、ユーザがピックエリアなどのその元の場所から製品を物理的にピックする、第1のユーザアクション『ピックする』302を含む。スキャニングプロセス301は、ユーザがバーコードを見つけるためにスキャニングエリアの外側で製品を操る、第2のユーザアクション『調べる』304をさらに含む。ユーザはまた、製品の価格を読むために、アクション『調べる』304を実行することができる。スキャニングプロセス301は、スキャニングおよびビリングの目的のために、ユーザがスキャニングエリア上で選択された製品を動かす、第3のユーザアクション『スキャニングの意図』306をさらに含む。スキャニングプロセス301は、ユーザによって実行されたスキャニングアクションが成功したかどうかを判断するための第1のチェック『スキャニングは成功したか』308を含む。スキャニングアクションが成功した場合、ユーザがスキャニングされた製品をドロップエリアにドロップする、第4のユーザアクション310が実行される。ドロップエリアは、ユーザによる最終的な回収のためにスキャニング後に製品がドロップされることができる場所であってよい。スキャニングアクションが成功しなかった場合、それは、非スキャニングイベントが発生していることを意味し、プロセスフローは、空の菱形として表されている決定ボックス312のしかるべき無条件分岐へと進む。非スキャニングイベントは、よく知られている小売スキャニングのプロセスの異常である。
【0042】
図3は、単なる例に過ぎない。当業者は、本明細書の実施形態の多くの変形形態、代替形態、および修正形態を認識するであろう。
【0043】
図4は、本開示に従った、プロセスを具体化するための方法のステップの例証である。方法は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せにおいて実装されることが可能であるステップのシーケンスを表す、論理フロー図におけるステップの集まりとして描写される。
【0044】
ステップ402で、小売ストア環境の画像およびビデオデータが、1つまたは複数のエンティティの1つまたは複数のアクションを認識し、1つまたは複数のエンティティのグローバル追跡を実行するために、ビデオ生成および処理コンポーネントの画像取り込みデバイスによってリアルタイムで取り込まれる。グローバル追跡を実行することは、現場全般に伴われる人間、製品、PоSスキャニングガン、バッグ、およびショッピングカートなどのすべてのエンティティを追跡することを含む。グローバル追跡は、予め定義された環境のさまざまな部分からのビデオ情報を取り込むように構成される1つまたは多くのカメラによって取り込まれるエンティティを継続的に追跡する能力を指す。
【0045】
ビデオ生成および処理コンポーネントは、小売ストア環境における、1つまたは複数の機器、1つまたは複数のアクション、1つまたは複数のオブジェクト、および1人または複数のユーザを検出するために、画像およびビデオデータを処理するための検出器および積分器のセットをさらに含む。検出器は、PоSバーコードリーダなどの感知機器を含む。
【0046】
ステップ404で、予め定義されたインターバルに及ぶ1つまたは複数のユーザ行動を抽出し、解釈するために、画像およびビデオデータは、小売ストア環境のモノのインターネット(IоT)デバイス、PоSシステム、およびエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムによって提供された情報と統合される。本開示の実施形態において、さまざまなシステムから来る、同じ行動に関連付けられる情報の相関、ならびに行動の認識、および観察されたプロセスのさまざまな部分とERPシステムによって記憶され予め定義されたプロセスとのマッチングが実行される。
【0047】
ステップ406で、集約且つ統合された情報に基づいて、1つまたは複数の継続的なプロセスが生成され、各継続的なプロセスは、小売ストア環境内で予め定義された場所におけるユーザ行動のシーケンスを表す。本開示の実施形態において、継続的なプロセスは、環境内でのチャネルまたはストリームごとに、イベント/アクションのシーケンスとして感知されてよい。ストリーム(または、交換可能に使用されるデータチャネル)は、一定のセンサ(例えば、ビデオカメラ)の出力である。各センサは、特定の頻度で取得されるサンプルのストリームとして、環境の特定の区分において発生するイベントを取り込むことを担当する。例において、PоSスキャナの上部に位置付けられるカメラは、製品バーコードをスキャニングすることなどのアクションが起こることが予想されるエリアをカバーするビデオストリームを取り込むことになる。
【0048】
ステップ408で、1つまたは複数の継続的なプロセスは、マージされて重み付けされるプロセスに集約されて、プロセスモデル抽出、仮想化されたプロセスモデリング、および異常検出を実行する。本開示の実施形態において、対応するアクションの時間-空間相関に基づいて、2つの継続的なプロセスが集約される。マージされて重み付けされるプロセスは、各チャネルにおいて発見された個々のプロセスを集約することによって見られるように感知されたプロセスである。例において、スキャニングプロセスは、2つの異なるビデオカメラを使用して感知されてよく、各カメラによってカバーされる環境の区分に対応する重み付けアクションの連鎖が抽出されてよく、ここで、重み付けは、認識信頼度を表す。
【0049】
ステップ410で、1つまたは複数のプロセス変形を判断するために、マージされて重み付けされるプロセスは、予め定義された参照プロセスと比較される。参照プロセスは、対応する事業による標準として開発且つ実装され、予め定義されたレベルの業績、および事業への価値を達成するように設計されたプロセスを表す。例において、配送センタでは、バンの荷積み/荷降ろしのために予想される平均時間は、参照プロセスによれば、10分である。しかしながら、小包の荷積み/荷降ろしを管理するための定位置における人間のオペレータまたはシステムの予想される振る舞いからの逸脱のために、平均時間は15分に増加する。
【0050】
ステップ412で、自然発生する1つまたは複数の波及効果を検出し、1つまたは複数の波及効果に基づいた1つまたは複数の推進メッセージを小売ストア環境に送るために、マージされて重み付けされるプロセスの現在のバージョンおよびマージされて重み付けされるプロセスの以前のバージョンがモニタされる。本開示のコンテキストにおいて、波及効果は、単一のアクションがいくつかの異なるエンティティにわたって効果を有するという観念である。推進メッセージは、波及効果を緩和するために、波及効果分析器によって生成されるタイマまたはリマインダである。例において、小包が受け取られ、処理され、次いで配送される配送センタでは、バンの荷積みおよび荷降ろし時間が、地域または住所ごとに小包を仕分けすることなどの他のプロセス段階のタイミングへの波及効果を有する。波及効果を緩和するために、推進メッセージは、バン運転手のコンピューティングデバイスに送信されてよい。推進メッセージは、バンの荷積み/荷降ろし、およびベイを空けるために残された時間に関するタイマまたはリマインダを含むことができる。
【0051】
ステップ414で、推進メッセージに対応する推進アクションが、小売ストア環境における1つまたは複数のエンティティに伝達される。推進メッセージに基づいて実行されることになるアクションは、以下で推進アクションと呼ばれ、推進アクション調節器を通して小売ストア環境に伝達し戻されてよい。推進アクション調節器は、推進アクションへのフィルタとしての働きをすることができる。例えば、推進メッセージの数が一定の閾値に到達した場合、後続の推進メッセージがフィルタにかけられてよい。
【0052】
さらに、推進アクションが1つまたは複数のエンティティによって成功裏に実行された場合には、リワードが発行されてよい。本開示の実施形態において、アクションおよびリワードの原理が使用されて、マージされて重み付けされるプロセスに対して行われることができる最も効果的な変更を識別する。小包配送のコンテキストにおいて、推進メッセージは、示された時間内に対応するアクションを実行するように、運転手に伝達されてよい。推進アクションが成功裏に実行された場合、ボーナスポイントが運転手に提供されることができ、ボーナスポイントは次いで、利益(金銭、休日、その他)の形式に変換され得る。
【0053】
図4は、単なる例に過ぎない。当業者は、本開示の実施形態の多くの変形形態、代替形態、および修正形態を認識するであろう。
【0054】
図5は、本開示の実施形態にかかる、例示的な環境500を示す。この例において、環境500は、小売環境であってよい。
【0055】
例えば、環境500は、通信ネットワーク506を通して、互いに、および本社504に、各々が通信可能に接続された、第1および第2の小売ストア502aおよび502bを含むことができる。通信ネットワーク506は、本開示の範囲を限定することなく、任意の好適なワイヤードネットワーク、ワイヤレスネットワーク、これらの組合せ、または任意の他の従来のネットワークであってよい。少数の例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスLAN接続、インターネット接続、ポイントツーポイント接続、または他のネットワーク接続、およびそれらの組合せを含むことができる。
【0056】
営業時間の間、第1および第2の小売ストア502aおよび502bの各々は、顧客、オペレータ、ディスプレイ上の製品、ショッピングカート、スキャニングガン、およびPоS端末などのいくつかのエンティティを含むことができる。PоS端末は、小売場所での売上げおよび支払いを処理するために使用される電子デバイスである。PоS端末は、売上げ、注文、および購入を容易に追跡し続けることを可能にし、こうして、面倒な手間、ならびに古いレガシーシステムまたは手作業のペンおよび紙のソリューションに関連付けられる運営を排除する。小売ストアのPоS端末は、通信ネットワークを通して互いに通信可能に結合されて、ローカルなエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムおよび関連付けられるローカルなサーバによって制御されていてよい。第1の小売ストア502aは、3つのPoS端末、サーバ、および第1のERPストアを含み、一方、第2の小売ストア502bは、3つのPоS端末、ならびにERPおよびサーバストアを含む。
【0057】
第1および第2の小売ストア502aおよび502bの両方は、第1および第2の小売ストア502aおよび502bの購入、財務、および監査機能を取り扱うために、1つまたは複数のERPステーションと、ERPステーションに通信可能に結合された中央サーバとを含む本社504によって、リモートに制御されていてよい。
【0058】
環境500は、図1のシステム100の例である、ERPプロセス具体化システム508をさらに含む。ERPプロセス具体化システム508は、センサ監視および人工知能を使用して、プロセスにおけるさまざまな役割を演じる何人かの訓練されていないアクターの予測不能な人間の振る舞いを伴う、部分的に抑制されたアドホックなプロセスのモデルを抽出することによって、環境500の1つまたは複数のERPシステムを具体化するための方法論および装置を提供し、いくつかのプロセスの異常をリアルタイムで検出する。ERPプロセス具体化システム508は、いくつかの新しいタイプの異常を理解し、最も適切な是正アクションを取るようにそれらをサポートするために、プロセス監視に伴われる人々を手助けするように意味された拡張現実に基づいて、効率的なコンポーネントを提供する。
【0059】
上記で説明された本開示の実施形態に対する修正形態は、付随する特許請求の範囲によって定義される通りの本開示の範囲から外れることなく可能である。本開示を説明し、請求するために使用される「~を含む」、「~を備える」、「~を組み込む」、「~からなる」、「~を有する)」、「~である」などの言い回しは、非排他式にみなされることが意図されており、すなわち、明示的に説明されていないアイテム、コンポーネント、または要素もまた存在するように考慮する。単数形への言及もまた、複数形に関するようにみなされることになる。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2021-05-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
小売ストア環境におけるプロセス具体化のためのシステムであって、
リアルタイムで前記小売ストア環境の画像およびビデオデータを取り込むように構成されたビデオ生成および処理コンポーネントであって、1つまたは複数のエンティティのうちの1つまたは複数のアクションを認識して、前記1つまたは複数のエンティティのうちのグローバル追跡を実行するビデオ生成および処理コンポーネントと、
前記ビデオ生成および処理コンポーネント、前記小売ストア環境のモノのインターネット(IоT)デバイス、ポイントオブセール(PоS)システム、およびエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムから受け取られた情報を集約且つ統合するように構成されたデータソースの統合および集約コンポーネントであって、予め定義されたインターバルに及ぶ1つまたは複数のユーザ行動を抽出して、解釈するデータソースの統合および集約コンポーネントと、
集約且つ統合された情報に基づいて、1つまたは複数の継続的なプロセスを生成するように構成されたプロセス感知コンポーネントであって、各継続的なプロセスは、前記小売ストア環境内で予め定義された場所における一連のユーザ行動を表すプロセス感知コンポーネントと、
1つまたは複数の継続的なプロセスをマージされて重み付けされたプロセスに集約して、プロセスモデル抽出、仮想化されたプロセスモデリング、および異常検出を実行するように構成されたプロセス集約器および重み付けコンポーネントと、
1つまたは複数のプロセスの変形を決定するために、前記マージされた重み付けされるプロセスを予め定義された参照プロセスと比較するように構成される問題の証明および価値コンポーネントと、
前記マージされて重み付けされるプロセスの現在のバージョンおよび前記マージされて重み付けされるプロセスの以前のバージョンをモニタし、自然発生する1つまたは複数の波及効果を検出して、前記1つまたは複数の波及効果に基づいて1つまたは複数の推進メッセージを前記小売ストア環境に送るように構成された波及効果分析器と、
推進アクションを伝達する推進メッセージを前記小売ストア環境における1つまたは複数のエンティティに送信し、前記1つまたは複数のエンティティによって前記推進アクションが成功裏に実行された場合にリワードを送信するように構成されたゲーム化されたフィードバックアルゴリズムコンポーネントと
を備えたシステム。
【請求項2】
前記ビデオ生成および処理コンポーネントは、画像およびビデオデータを処理して、前記小売ストア環境における、1つまたは複数の機器、1つまたは複数のアクション、1つまたは複数のオブジェクト、および1人または複数のユーザを検出する検出器および積分器のセットを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プロセス感知コンポーネントは、ビデオおよび画像データにおける1つまたは複数のクラスのセマンティックオブジェクトのインスタンスを検出する特徴抽出器のセットを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記プロセス集約器および重み付けコンポーネントは、対応するアクションの時空間相関に基づいて2つの継続的なプロセスを集約するように構成される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記参照プロセスを決定するように構成された参照プロセスおよび価値連鎖コンポーネントをさらに備えたシステムであって、前記参照プロセスは、対応する事業によって標準として開発且つ実装されるプロセスを表し、予め定義されたレベルの性能および前記事業への価値を達成するように設計される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
推進メッセージの数が予め定義された推進閾値に達した場合に、1つまたは複数の推進アクションをフィルタリングする推進アクション調節器をさらに備えた、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
小売ストア環境におけるプロセス具体化のための方法であって、
リアルタイムで前記小売ストア環境の画像およびビデオデータを取り込み、1つまたは複数のエンティティのうちの1つまたは複数のアクションを認識して、前記1つまたは複数のエンティティのグローバル追跡を実行するステップと、
画像およびビデオデータを、前記小売ストア環境のモノのインターネット(IоT)デバイス、ポイントオブセール(PоS)システム、およびエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムによって提供される情報を用いて集約且つ統合して、予め定義されたインターバルに及ぶ1つまたは複数のユーザ行動を抽出して、解釈するステップと、
集約且つ統合された情報に基づいて、1つまたは複数の継続的なプロセスを生成するステップであって、各継続的なプロセスは、前記小売ストア環境内で予め定義された場所における一連のユーザ行動を表すステップと、
1つまたは複数の継続的なプロセスをマージされて重み付けされたプロセスに集約して、プロセスモデル抽出、仮想化されたプロセスモデリング、および異常検出を実行するステップと、
1つまたは複数のプロセスの変形を決定するために、前記マージされて重み付けされるプロセスを予め定義された参照プロセスと比較するステップと、
前記マージされて重み付けされるプロセスの現在のバージョンおよび前記マージされて重み付けされるプロセスの以前のバージョンをモニタし、自然発生する1つまたは複数の波及効果を検出して、前記1つまたは複数の波及効果に基づいた1つまたは複数の推進メッセージを前記小売ストア環境に送るステップと、
推進アクションを伝達する推進メッセージを前記小売ストア環境における1つまたは複数のエンティティに送信するステップと、
前記推進アクションが1つまたは複数のエンティティによって成功裏に実行された場合にリワードを送信するステップと
を備えた方法。
【請求項8】
小売ストア環境におけるプロセス具体化のためのコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、命令のセットを備え、前記命令のセットは、プロセッサによって実行された場合に、
1つまたは複数のエンティティのうちの1つまたは複数のアクションを認識して、前記1つまたは複数のエンティティのグローバル追跡を実行するために、リアルタイムにおける前記小売ストア環境の画像およびビデオデータを取り込むことと、
予め定義されたインターバルに及ぶ1つまたは複数のユーザ行動を抽出して、解釈することのために、画像およびビデオデータを、前記小売ストア環境のモノのインターネット(IоT)デバイス、ポイントオブセール(PоS)システム、およびエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムによって提供される情報を用いて集約且つ統合することと、
集約且つ統合された情報に基づいて、1つまたは複数の継続的なプロセスを生成することであって、各継続的なプロセスは、前記小売ストア環境内で予め定義された場所におけるユーザ行動のシーケンスを表すことと、
1つまたは複数の継続的なプロセスをマージされて重み付けされるプロセスに集約することであって、プロセスモデル抽出、仮想化されたプロセスモデリング、および異常検出を実行することと、
1つまたは複数のプロセスバリエーションを決定するために、前記マージされて重み付けされるプロセスを予め定義された参照プロセスと比較することと、
前記マージされて重み付けされるプロセスの現在のバージョンおよび前記マージされて重み付けされるプロセスの以前のバージョンをモニタすることであって、自然発生する1つまたは複数の波及効果を検出して、前記1つまたは複数の波及効果に基づいた1つまたは複数の推進メッセージを前記小売ストア環境に送ることと、
推進アクションを伝達する推進メッセージを前記小売ストア環境における1つまたは複数のエンティティに送信することであって、前記1つまたは複数のエンティティによって前記推進アクションが成功裏に実行された場合にリワードを送信することとを前記プロセッサにさせる、
媒体
【国際調査報告】