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▶ デルマタ・セラピューティクス,エルエルシーの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-26
(54)【発明の名称】状態の処置のための組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 35/655 20150101AFI20220119BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20220119BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20220119BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20220119BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20220119BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20220119BHJP
   A61P 17/10 20060101ALI20220119BHJP
   A61P 17/14 20060101ALI20220119BHJP
   A61P 17/02 20060101ALI20220119BHJP
   A61P 9/08 20060101ALI20220119BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20220119BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20220119BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20220119BHJP
   A61K 38/02 20060101ALI20220119BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20220119BHJP
   A61K 47/68 20170101ALI20220119BHJP
【FI】
A61K35/655
A61P43/00 121
A61P17/00
A61P17/06
A61P19/02
A61P37/08
A61P17/10
A61P17/14
A61P17/02
A61P9/08
A61P25/04
A61P29/00 101
A61K45/00
A61K38/02
A61K39/395 N
A61K47/68
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021531530
(86)(22)【出願日】2019-12-02
(85)【翻訳文提出日】2021-07-29
(86)【国際出願番号】 US2019064050
(87)【国際公開番号】W WO2020117698
(87)【国際公開日】2020-06-11
(31)【優先権主張番号】62/774,738
(32)【優先日】2018-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520489499
【氏名又は名称】デルマタ・セラピューティクス,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】プロール,ジェラルド・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ナルド,クリストファー・ジョゼフ
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
4C085
4C087
【Fターム(参考)】
4C076CC01
4C076CC09
4C076CC11
4C076CC18
4C076CC19
4C076EE59
4C084AA01
4C084AA02
4C084AA19
4C084BA03
4C084BA41
4C084BA44
4C084MA02
4C084MA17
4C084MA28
4C084MA43
4C084MA63
4C084NA05
4C084NA14
4C084ZA081
4C084ZA082
4C084ZA391
4C084ZA392
4C084ZA891
4C084ZA892
4C084ZA911
4C084ZA912
4C084ZA921
4C084ZA922
4C084ZA961
4C084ZA962
4C084ZB131
4C084ZB132
4C084ZB151
4C084ZB152
4C084ZC751
4C085AA13
4C085AA14
4C085BB36
4C085BB41
4C085BB42
4C085BB43
4C085CC23
4C085EE03
4C085GG10
4C087AA01
4C087AA02
4C087BB02
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4C087MA63
4C087NA05
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4C087ZA08
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4C087ZA89
4C087ZA91
4C087ZA92
4C087ZA96
4C087ZB13
4C087ZB15
4C087ZC75
(57)【要約】
本開示は、Spongillaを含む第1の組成物、および薬物が化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子、または生体材料から作られた抽出物から選択される、1種または複数の前記薬物の治療有効量を含む第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップを含む、皮膚状態または疾患を含む対象における疾患または状態の処置に関する。さらに、1種または複数の生体高分子が、組換えタンパク質、融合タンパク質、抗体、モノクローナル抗体、ヒト化モノクローナル抗体、二価抗体、抗体断片、抗体-薬物コンジュゲート、Fc断片、Fab断片、Fab’断片、(Fab’)2断片、Fv断片、およびscFv断片から選択されるそのような方法が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象における疾患または状態を処置する方法であって、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数の薬物の治療有効量を含む第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップを含む方法。
【請求項2】
対象の皮膚に薬物を送達するための方法であって、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数の薬物の治療有効量を含む第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップを含む方法。
【請求項3】
対象における皮膚疾患または状態を処置するための方法であって、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数の薬物の治療有効量を含む第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップを含む方法。
【請求項4】
対象における1種または複数の皮膚状態または疾患を処置または予防するための方法であって、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数の薬物の治療有効量を含む第2の組成物を対象の皮膚に適用して、対象の皮膚の皮内区画に薬物の治療または予防有効量を送達するステップを含む方法。
【請求項5】
薬物または他の活性剤を対象に投与するための方法であって、薬物または活性剤の有効量を含有する第1の組成物、Spongillaを含む第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップを含む方法。
【請求項6】
さもなければ皮膚浸透率が低い局所適用薬理活性化合物の皮膚透過を増強するための方法であって、Spongillaを含む第1の組成物を対象の皮膚に適用するステップと、その後の第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップとを含み、前記第2の組成物が前記薬理活性化合物の治療有効量を含む方法。
【請求項7】
第1の組成物と第2の組成物とを含む製剤であって、前記第1の組成物がSpongillaを含み、前記第2の組成物が、対象における皮膚状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含む製剤。
【請求項8】
(a)Spongillaを含む第1の組成物と、(b)対象における皮膚状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含む第2の組成物とを含むキット。
【請求項9】
前記1種または複数の薬物がボツリヌス毒素、抗生物質、抗炎症薬、消毒薬、または麻酔薬の1つまたは複数ではない、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記疾患または状態が対象の皮膚の疾患または状態である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記疾患または状態が尋常性乾癬、乾癬性関節炎、アトピー性皮膚炎、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイド、肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皺、萎縮性ざ瘡痕、黒皮症、関節リウマチ、扁平苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、魚鱗癬、ならびに掌蹠膿疱症から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記1種または複数の薬物が化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子、または生体材料から作られた抽出物から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記1種または複数の薬物が生体高分子である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記1種または複数の生体高分子が組換えタンパク質、融合タンパク質、抗体、モノクローナル抗体、ヒト化モノクローナル抗体、二価抗体、抗体断片、抗体-薬物コンジュゲート、Fc断片、Fab断片、Fab’断片、(Fab’)2断片、Fv断片、およびscFv断片から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記1種または複数の生体高分子が抗体である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記モノクローナル抗体がヒト化抗体である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記薬物がT細胞共刺激調節剤、1種または複数のインターロイキン受容体のアンタゴニスト、1種または複数のインターロイキンのアンタゴニスト、インターフェロンガンマアンタゴニスト、組織壊死因子アルファアンタゴニスト、およびトランスフォーミング増殖因子ベータアゴニストから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記抗体がIgG1、IgG2、およびIgG4からなる1種または複数のサブクラスから選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記抗体がIgG1、IgG1/カッパ、IgG1/ラムダ、IgG2、IgG2/カッパ、およびIgG4からなる1種または複数のサブクラスから選択される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記抗体がセクキヌマブ、イキセキズマブ、アダリムマブ、ブロダルマブ、グセルクマブ、ウステキヌマブ、サリルマブ、デュピルマブ、チルドラキズマブ、レブリキズマブ、メポリズマブ、フェザキヌマブ、ネモリズマブ、リサンキズマブ、BMS 981164、CMJ112、トラロキヌマブ、セミプリマブ、インフリキシマブ、バシリキシマブ、ダクリズマブ、エファリズマブ、ウステキヌマブ、セルトリズマブペゴル、ABX-IL8、オマリズマブ、ミリキズマブ、およびMSB0010841(ALX-0761)から選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記生体高分子がタンパク質である、請求項14に記載の方法。
【請求項23】
前記タンパク質がエタネルセプト、アバタセプト、リロナセプト、およびアナキンラから選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記タンパク質が融合タンパク質である、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記融合タンパク質がエタネルセプト、アバタセプト、およびリロナセプトから選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記1種または複数のインターロイキン受容体がIL-1R、IL-1RA、IL-1RB、IL-2R、IL-4R、IL-5R、IL-6R、IL-10R、IL-12R、IL-13R、IL-17R、IL-17RA、IL-21R、IL-22R、IL-23R、IL-31R、およびIL-35Rから選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項27】
第1の組成物が粉末の形態でSpongillaを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
Spongillaが、サイズが実質的に均一である粒子を含む粉末の形態である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
Spongilla粉末を含む粒子の50%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
Spongilla粉末を含む粒子が約50μm~約500μmの平均長さを有する、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
Spongilla粉末を含む粒子が約5μm~約50μmの平均直径を有する、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
Spongilla粉末を含む粒子が約1~100のアスペクト比を有する、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
第1の組成物が約10%以下の残留含水量を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項34】
第1の組成物が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項35】
第1の組成物が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下の酵母およびカビ総含有量を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項36】
第1の組成物中の大腸菌群の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)25×10以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
第1の組成物中のサルモネラ菌の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)25×10以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項38】
第1の組成物中の緑膿菌の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)25×10以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項39】
第1の組成物中の黄色ブドウ球菌の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)25×10以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
第1の組成物が使用前に包装される、請求項1に記載の方法。
【請求項41】
第1の組成物が、包装される前に少なくとも約70℃に加熱して調製される、請求項1に記載の方法。
【請求項42】
第1の組成物が、包装される前に少なくとも約5分間、少なくとも約70℃に加熱される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
第1の組成物が、包装される前にガンマ線照射または加熱により処理して調製される、請求項1に記載の方法。
【請求項44】
SpongillaがSpongilla lacustrisである、請求項1に記載の方法。
【請求項45】
第2の組成物が、第2の組成物と1種または複数の薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む医薬組成物の形態で対象の皮膚に適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項46】
第2の組成物が、溶液、水溶液、粉末、またはゲルの形態である、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム~約50グラムである、請求項1に記載の方法。
【請求項48】
第1の組成物が、ペーストの形態で対象の皮膚に適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項49】
ペーストが、水または生理食塩水をさらに含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
ペーストが、Spongillaを含む粉末および水または生理食塩水を混合して調製される、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項52】
第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用され、対象の皮膚で乾燥してもよい、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚から洗い流される、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
第1の組成物が、水性ペーストの形態で対象の皮膚に適用される、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
第2の組成物が、対象の皮膚への適用後に対象の皮膚で乾燥してもよい、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚に適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項57】
第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚で乾燥してもよい、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
第1の組成物が対象の皮膚で乾燥してもよい、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
第1の組成物および第2の組成物が一緒に混合され、得られた混合物が対象の皮膚に適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項60】
第1の組成物および第2の組成物が、対象の皮膚に少なくとも週1回適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項61】
第1の組成物が、対象の皮膚に少なくとも1週間、少なくとも週1回適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項62】
前記薬物が対象の真皮に送達される、請求項2に記載の方法。
【請求項63】
前記抗炎症薬が、非ステロイド性抗炎症薬およびステロイド性抗炎症薬から選択される、請求項9に記載の方法。
【請求項64】
Spongillaを含む第1の組成物と、1種または複数の薬物の治療有効量を含む第2の組成物とを含むキット。
【請求項65】
対象における疾患または状態の処置において使用するための、請求項64に記載のキット。
【請求項66】
前記1種または複数の薬物がボツリヌス毒素、抗生物質、抗炎症薬、消毒薬、麻酔薬ではない、請求項64に記載のキット。
【請求項67】
前記疾患または状態が対象の皮膚の疾患または状態である、請求項65に記載のキット。
【請求項68】
前記疾患または状態が尋常性乾癬、乾癬性関節炎、アトピー性皮膚炎、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイド、肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皺、萎縮性ざ瘡痕、黒皮症、関節リウマチ、扁平苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、魚鱗癬、ならびに掌蹠膿疱症から選択される、請求項67に記載のキット。
【請求項69】
前記1種または複数の薬物が化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子、または生体材料から作られた抽出物から選択される、請求項64に記載のキット。
【請求項70】
前記1種または複数の薬物が生体高分子である、請求項69に記載のキット。
【請求項71】
前記1種または複数の生体高分子が組換えタンパク質、融合タンパク質、抗体、モノクローナル抗体、ヒト化モノクローナル抗体、二価抗体、抗体断片、抗体-薬物コンジュゲート、Fc断片、Fab断片、Fab’断片、(Fab’)2断片、Fv断片、およびscFv断片から選択される、請求項70に記載のキット。
【請求項72】
前記1種または複数の生体高分子が抗体である、請求項71に記載のキット。
【請求項73】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項71に記載のキット。
【請求項74】
前記モノクローナル抗体がヒト化抗体である、請求項71に記載のキット。
【請求項75】
前記薬物がT細胞共刺激調節剤、1種または複数のインターロイキン受容体のアンタゴニスト、1種または複数のインターロイキンのアンタゴニスト、インターフェロンガンマアンタゴニスト、組織壊死因子アルファアンタゴニスト、およびトランスフォーミング増殖因子ベータアゴニストから選択される、請求項70に記載のキット。
【請求項76】
前記抗体がIgG1、IgG2、およびIgG4からなる1種または複数のサブクラスから選択される、請求項72に記載のキット。
【請求項77】
前記抗体がIgG1、IgG1/カッパ、IgG1/ラムダ、IgG2、IgG2/カッパ、およびIgG4からなる1種または複数のサブクラスから選択される、請求項76に記載のキット。
【請求項78】
前記抗体がセクキヌマブ、イキセキズマブ、アダリムマブ、ブロダルマブ、グセルクマブ、ウステキヌマブ、サリルマブ、デュピルマブ、チルドラキズマブ、レブリキズマブ、メポリズマブ、フェザキヌマブ、ネモリズマブ、リサンキズマブ、BMS 981164、CMJ112、トラロキヌマブ、セミプリマブ、インフリキシマブ、バシリキシマブ、ダクリズマブ、エファリズマブ、ウステキヌマブ、セルトリズマブペゴル、ABX-IL8、オマリズマブ、ミリキズマブ、およびMSB0010841(ALX-0761)から選択される、請求項73に記載のキット。
【請求項79】
前記生体高分子がタンパク質である、請求項71に記載のキット。
【請求項80】
前記タンパク質がエタネルセプト、アバタセプト、リロナセプト、およびアナキンラから選択される、請求項79に記載のキット。
【請求項81】
前記タンパク質が融合タンパク質である、請求項79に記載のキット。
【請求項82】
前記融合タンパク質がエタネルセプト、アバタセプト、およびリロナセプトから選択される、請求項81に記載のキット。
【請求項83】
前記1種または複数のインターロイキン受容体がIL-1R、IL-1RA、IL-1RB、IL-2R、IL-4R、IL-5R、IL-6R、IL-10R、IL-12R、IL-13R、IL-17R、IL-17RA、IL-21R、IL-22R、IL-23R、IL-31R、およびIL-35Rから選択される、請求項75に記載のキット。
【請求項84】
第1の組成物が粉末の形態でSpongillaを含む、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項85】
Spongillaが、サイズが実質的に均一である粒子を含む粉末の形態である、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項86】
Spongilla粉末を含む粒子の50%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項87】
Spongilla粉末を含む粒子が約50μm~約500μmの平均長さを有する、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項88】
Spongilla粉末を含む粒子が約5μm~約50μmの平均直径を有する、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項89】
Spongilla粉末を含む粒子が約1~100のアスペクト比を有する、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項90】
第1の組成物が約10%以下の残留含水量を有する、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項91】
第1の組成物が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項92】
第1の組成物が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下の酵母およびカビ総含有量を有する、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項93】
第1の組成物中の大腸菌群の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下である、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項94】
第1の組成物中のサルモネラ菌の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下である、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項95】
第1の組成物中の緑膿菌の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下である、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項96】
第1の組成物中の黄色ブドウ球菌の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下である、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項97】
第1の組成物が使用前に包装される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項98】
第1の組成物が、包装される前に少なくとも約70℃に加熱して調製される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項99】
第1の組成物が、包装される前に少なくとも約5分間、少なくとも約70℃に加熱される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項100】
第1の組成物が、包装される前にガンマ線照射により処理して調製される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項101】
第1の組成物が過酸化水素の水溶液をさらに含む、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項102】
過酸化水素が約3%の濃度である、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項103】
方法が、対象の皮膚に第3の組成物を適用するステップをさらに含む、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項104】
第3の組成物が過酸化水素を含む、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項105】
過酸化水素が約3%の濃度である、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項106】
SpongillaがSpongilla lacustrisである、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項107】
1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、水溶液の形態である、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項108】
第2の組成物が、溶液の形態で対象の皮膚に適用される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項109】
第2の組成物が、水溶液の形態である、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項110】
対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム~約50グラムである、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項111】
第1の組成物が、ペーストの形態で対象の皮膚に適用される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項112】
ペーストが、水または生理食塩水をさらに含む、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項113】
第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項114】
第1の組成物が対象の皮膚に適用され、第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に対象の皮膚で乾燥してもよい、前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項115】
第1の組成物が、水性ペーストの形態で対象の皮膚に適用される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項116】
水性ペーストが、過酸化水素をさらに含む、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項117】
第2の組成物が、対象の皮膚への適用後に対象の皮膚で乾燥してもよい、前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項118】
第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚に適用される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項119】
第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚で乾燥してもよい、前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項120】
第1の組成物が、水性ペーストの形態で対象の皮膚に適用される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項121】
Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項122】
Spongillaを含む第1の組成物が、6週間にかけて1週間に1回対象の皮膚に適用される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項123】
Spongillaを含む第1の組成物の適用後に、対象の皮膚が、非面皰形成性洗浄剤、水、または非面皰形成性洗浄剤と水の組合せを使用して清浄化される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項124】
対象の皮膚への第2の組成物の適用後に、対象の皮膚が、非面皰形成性洗浄剤、水、または非面皰形成性洗浄剤と水の組合せを使用して清浄化される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項125】
対象における皮膚状態が、尋常性乾癬、乾癬性関節炎、アトピー性皮膚炎、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイド、および肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皺、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項126】
実施例のいずれか1つを参照して実質的に上記に記載される、または本明細書に記載された対象における状態を処置する方法。
【請求項127】
対象がヒトである、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
対象における状態が皮膚状態である、請求項127に記載の方法。
【請求項129】
実施例のいずれか1つを参照して実質的に上記に記載される、または本明細書に記載されたキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数の薬物の治療有効量を含む第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップを含む、皮膚状態を含む対象における状態の処置に関する。本開示はまた、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数の薬物の治療有効量を含む第2の組成物を含む、対象における皮膚状態の処置のための製品またはキットにも関する。本開示はまた、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数の薬物の治療有効量を含む第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップを含む、真皮を含む対象の皮膚に薬物を送達するための方法にも関する。本開示はまた、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数の薬物の治療有効量を含む第2の組成物を対象の皮膚に適用して、真皮などの対象の皮膚の皮内区画に薬物の治療または予防有効量を送達するステップを含む、対象における1種または複数の皮膚状態または疾患を処置または予防するための方法にも関する。本開示はまた、薬物または活性剤の有効量を含有する第1の組成物、Spongillaを含む第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップを含む、薬物または他の活性剤を対象に投与するための方法にも関する。本開示はまた、さもなければ皮膚浸透率が低い局所適用薬理活性化合物の皮膚透過を増強するための方法であって、Spongillaを含む第1の組成物を対象の皮膚に適用するステップと、その後の第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップとを含み、前記第2の組成物が薬物などの前記薬理活性化合物、例えば化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子、または生体材料から作られた抽出物などの治療有効量を含む方法にも関する。別の態様では、前記1種または複数の薬物が生体高分子である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が化学化合物である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が化学化合物の混合物である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が生体高分子である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が生体材料から作られた抽出物である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。いくつかの実施形態では、対象は、ヒト、イヌ、ネコ、ウシ、ヒツジ、およびヤギを含むがこれらに限定されない哺乳動物である。いくつかの実施形態では、対象はヒトである。
【背景技術】
【0002】
[0002]本明細書で開示される方法により処置または予防されるヒト対象を含む対象における皮膚状態としては、以下に限定されるものではないが、尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイド、肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症(epidermolysis bullosa Simplex Weber-Cockane)、ダリエー病、先天性爪肥厚症(pachyonchia congenita)、水性角化症(aquagenic keratoderma)、背部錯感覚症(notalgia paresthetic)、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皺、萎縮性ざ瘡痕(atrohpic acne scar)、黒皮症、関節リウマチ、扁平苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、魚鱗癬、ならびに掌蹠膿疱症が挙げられ、処置が難しい場合がある。いくつかのケースでは、これらの疾患または状態は、化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子、または生体材料から作られた抽出物などの1種または複数の薬物を対象に投与して処置される。いくつかのケースでは、薬物は、組換えタンパク質、融合タンパク質、抗体、モノクローナル抗体、ヒト化モノクローナル抗体、二価抗体、抗体断片、抗体-薬物コンジュゲート、Fc断片、Fab断片、Fab’断片、(Fab’)2断片、Fv断片、およびscFv断片などの生体高分子である。ほとんどのケースでは、そのような疾患を処置するのに使用される薬物は、静脈内投与によってなどそれを必要とする対象に全身投与される。しかし、対象における皮膚疾患または状態の処置にそのような薬物を全身投与することは、望ましくない副作用または有害事象をもたらす場合が多い。そのような望ましくない副作用または有害事象は、処置を必要とする対象の皮膚の領域に薬物を局所投与して回避することができるが、局所療法の適切な用法は経口療法のケースより複雑である場合が多く、アドヒアランスは局所療法の特に重大な問題となり得る。局所適用薬物の使用に関連する複雑さの1つは、対象の皮膚の、真皮などの所望の作用部位に薬物の治療有効量を送達する難しさであり得る。生体高分子、または生体材料から作られた抽出物などの一部の薬物は、対象の皮膚に十分に浸透せず、そのためそれらを局所に使用することは、そのような皮膚疾患または状態を処置するために所望の作用部位に薬物の治療有効量を送達しない。さらに、局所療法を使用する処置レジメンに対する対象のアドヒアランスの悪さ、薬物耐性の出現、および費用の増加が処置の失敗に寄与する可能性がある。したがって、1種または複数の薬物が対象の皮膚に局所適用され、望ましくない副作用または有害事象をもたらし得る薬物の全身投与を回避し、1種または複数の薬物の治療有効量が対象の真皮などの所望の作用部位に送達されるように1種または複数の薬物の治療有効量を対象の皮膚に浸透できるようにする、1種または複数の薬物を使用して対象における皮膚状態または疾患を処置または予防する方法の改善が必要である。そのような方法の改善は、薬物の全身投与に関連した望ましくない副作用または有害事象を回避する利点を有し、対象のコンプライアンスを改善する、およびそのような対象における処置転帰の改善をもたらすパラダイムによる薬物の局所的使用を可能にする。
【0003】
[0003]対象におけるいくつかの皮膚状態は、Spongilla lacustrisなどの天然に存在する海綿に由来する材料の局所適用により処置されている。Spongillaに由来するいくつかの材料は、尋常性ざ瘡などの特定の皮膚状態の処置、および化粧品として奨励されている。Spongillaは、有機および無機化合物を含有する。総脂質含量は乾燥海綿の生物量の約5%であり、タンパク質は海綿質または硬化したコラーゲンから成る。多糖およびN-アセチル-D-グルコサミン(NAG)は、Spongilla lacustrisの骨格繊維内の重要な成分であることが報告されているキチンおよびキトサンの一部であり、骨針(spicule)を除いた骨格1mgあたり750±1.5μg N-アセチル-D-グルコサミンが検出されている。キチンおよびキトサンは、様々な量のαまたはβ(1-4)結合残基のN-アセチル-2アミノ-2-デオキシ-D-グルコース残基および2-アミノ-2-デオキシ-Dグルコース残基からなる直鎖多糖のファミリーとして記載されている。α-キチンでは、鎖はシートまたは積層に配置され、どの1つのシートでも鎖は同じ方向または「センス」を有する。β-キチンではc軸に沿って隣接するシートは同じ方向を有し、シートは平行であるが、α-キチンではc軸に沿って隣接するシートは反対方向を有し、シートは逆平行である。キチンはキトサンに脱アセチル化され、N-アセチル-D-グルコサミン(NAG)単位にさらに分解され得る。キトサン調製物は、天然キトサン、他の物質を含むキトサン製剤、複合体および誘導体に分類される。キトサンは、その内因性抗菌特性によるだけでなく、外因性抗菌剤を創傷および熱傷に送達する能力によっても創傷および熱傷感染を予防または処置するのに使用することができる。キトサンは水溶性であり、希釈酸性溶液中で高粘性となる。可溶性キトサンオリゴ糖は、活性化B細胞(NF-κB)依存性炎症性遺伝子発現のLPS誘導核内因子カッパ軽鎖エンハンサーを抑制するのに役立つことが見出され、これはNF-κBの核移行の減少と関連していた。キトサンは、プロピオニバクテリウム・アクネスおよび黄色ブドウ球菌に対する抗菌効果があることも示されている。異なる分子量(MW)のキトサンが抗菌活性についてテストされた(低MW(50~190kDa)、中MW(190~310kDa)、および高MW(310~375+kDa)のキトサン)。尋常性ざ瘡対象での臨床試験では、NAGは8週間にわたってざ瘡病変数を急速に減少させ、10%過酸化ベンゾイルより良好な忍容性が該対象によって示された。2.5、5、10、および20μg/mLの濃度がプロピオニバクテリウム・アクネスに対して試され、高分子量はグラム陽性菌プロピオニバクテリウム・アクネスに対する効果がより大きかった。
【発明の概要】
【0004】
[0004]本明細書に開示された主題の発明者らは、Spongillaに由来する材料の重要な成分がSpongillaの骨格構造を含む珪質骨針であることを発見した。本発明者らは、骨針が適用中に対象の皮膚の角質層に浸透し、化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子、または生体材料から作られた抽出物などの局所適用薬物の、真皮などの対象の皮膚への浸透を促進して、対象における皮膚疾患または状態を効果的に処置するのに必要な作用部位への薬物の治療有効量の送達を可能にし、または改善することを発見した。本明細書に開示された主題の発明者らはまた、Spongillaに由来する骨針が、骨針が適用される対象の皮膚への特定の治療的化合物および組成物の浸透を容易にし、可能にする上で有用であることも発見した。さもなければ化合物および組成物は、対象の皮膚に浸透してその治療標的に達し、特定の皮膚状態を処置することができないであろう。Spongillaに由来する材料の存在下で皮膚によりよく浸透し得る化合物および組成物の中には、1種もしくは複数の化学化合物、化学化合物の混合物、1種もしくは複数の生体高分子、または生体材料から作られた抽出物を含む製品がある。本明細書で開示される主題の発明者らは、本明細書で使用されるSpongillaを含む材料は、自然に存在するSpongillaの一部であるすべての有機および/もしくは無機化合物および材料を含んでもよく、または自然に存在するSpongillaの一部である有機および/もしくは無機化合物および材料の一部分だけを含んでもよいことを発見した。
【0005】
[0005]一態様では、対象における疾患または状態を処置する方法であって、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数の薬物の治療有効量を含む第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップを含む方法が提供される。
【0006】
[0006]一態様では、対象における皮膚疾患または状態を処置する方法であって、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数の薬物の治療有効量を含む第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップを含む方法が提供される。
【0007】
[0007]一態様では、対象の皮膚に薬物を送達するための方法であって、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数の薬物の治療有効量を含む第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップを含む方法が提供される。
【0008】
[0008]一態様では、対象における1種または複数の皮膚状態または疾患を処置または予防するための方法であって、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数の薬物の治療有効量を含む第2の組成物を対象の皮膚に適用して、対象の皮膚の皮内区画に薬物の治療または予防有効量を送達するステップを含む方法が提供される。
【0009】
[0009]一態様では、薬物または他の活性剤を対象に投与するための方法であって、薬物または活性剤の有効量を含有する第1の組成物、Spongillaを含む第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップを含む方法が提供される。
【0010】
[00010]一態様では、さもなければ皮膚浸透率が低い局所適用薬理活性化合物の皮膚透過を増強するための方法であって、Spongillaを含む第1の組成物を対象の皮膚に適用するステップと、その後の第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップとを含み、前記第2の組成物が、化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子、または生体材料から作られた抽出物などの前記薬理活性化合物の治療有効量を含む方法が提供される。別の態様では、前記1種または複数の薬物が生体高分子である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が化学化合物である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が化学化合物の混合物である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が生体高分子である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が生体材料から作られた抽出物である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0011】
[00011]一態様では、尋常性乾癬、乾癬性関節炎、アトピー性皮膚炎、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイド、および肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皺、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症の症状を処置、低減する、これらの症状を改善する、これらの発症を遅らせる、またはさもなければ薬学的に対処する方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[00012]単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈からそうでないことが明らかに規定されない限り、複数の言及を包む。例えば、用語「細胞(a cell)」は、その混合物を含む、1種または複数の細胞を包む。「Aおよび/またはB」は、本明細書では、「A」、「B」、「AまたはB」、および「AおよびB」という選択肢のすべてを含めるのに使用される。
【0013】
[00013]本明細書で使用される場合、用語「約」とは、すべての場合において、示された値を含む、示された値のプラスマイナス10%以内、または端数が丸められて最も近い有効数字になっていることを意味する。範囲を示す場合において、範囲は、境界の値を含めたものである。
【0014】
[00014]本明細書で使用される場合、用語「適用される」、「適用する」、「投与」、「投与する」、および「使用される」とは、限定はされないが、腹腔内、皮下、筋肉内、局所、またはこれらのいずれかの組合せを含む投与経路による、対象への、特に対象の皮膚への、本明細書で開示される組成物の送達を意味する。本明細書で開示される一部の実施形態では、本明細書で開示される組成物が、局所投与によって、対象に、特に対象の皮膚に投与される。
【0015】
[00015]本明細書で使用される場合、用語「アスペクト比」とは、本明細書に記載されるSpongillaの粒子に関しては、粒子の平均長さと粒子の平均直径の比を意味する。
【0016】
[00016]本明細書で使用される場合、用語「組合せ」および「組み合わせて」とは、本明細書で開示される組成物の1種または複数の順次または同時の適用、使用、または投与を意味する。これには、本明細書で開示される組成物を、同時に、または互いに何分もしくは何時間か以内に、または同日に、または1日交替で投薬すること、あるいは、例えば、同日にまたは1日もしくは1週間交替で、またはそれと同時もしくはそれと並行する時期の間に定期的に、または本明細書で開示される組成物が適用、使用、もしくは投与される間の少なくとも一時期において別の組成物を投与しながら、1日単位で、または1週間に複数日、または週単位で使用することが含まれる。例えば、本明細書で開示される組成物の1種または複数は、追加の組成物が、1日交替、または1週間交替、または他の期間で、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくはより多い日数毎に適用、使用、または投薬されながら、毎日または1週間に数日、対象に適用、使用、または投与されてもよいことになる。
【0017】
[00017]本明細書で使用される場合、用語「Spongilla」とは、限定はされないが、Spongilla lacustris、S.fragilis Leidy、およびEphydatia fluviatilisを含む、Spongillidae科の淡水海綿の属を意味する。本明細書で使用される場合、用語「Spongilla lacustris」とは、Spongillidae科の淡水海綿の海綿種を意味する。
【0018】
[00018]用語「Spongillaを含む組成物」、「Spongillaを含む粉末」、「Spongillaを含む材料」、「粉末の形態のSpongilla」などは、本明細書で使用される場合、収穫および加工処理されている、生Spongilla由来のSpongillaを含む材料を意味し、自然に存在するSpongillaの一部であるすべての有機および/もしくは無機化合物および材料を含む、収穫後のSpongillaの種々のすべての成分を含む場合もあり、または自然に存在するSpongillaの一部である有機および/もしくは無機化合物および材料の一部分だけを含む場合もある。一態様では、Spongilla材料が、自然に存在するSpongillaに由来するすべてまたは実質的にすべての有機および無機材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。別の態様では、Spongilla材料が、(a)骨片だけおよび骨片に自然に随伴するいずれかの材料、または(b)実質的に精製された骨片および骨片に自然に随伴するいずれかの材料、または(c)自然に存在するSpongillaの成分部分である、精製された骨片および骨片に自然に随伴するいずれかの材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。別の態様では、Spongilla材料が、骨片だけおよび骨片に自然に随伴するいずれかの材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。別の態様では、Spongilla材料が、実質的に精製された骨片および骨片に自然に随伴するいずれかの材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。別の態様では、Spongilla材料が、自然に存在するSpongillaの成分部分である、精製された骨片および骨片に自然に随伴するいずれかの材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。
【0019】
[00019]本明細書で使用される場合、用語「治療有効量」とは、処置される障害の症状の1つまたは複数をある程度処置し、緩和し、または予防する、対象に適用、使用、または投与される組成物または組成物の組合せの量を意味する。
【0020】
[00020]別の態様では、皮膚疾患または状態を含む疾患または状態が、尋常性乾癬、乾癬性関節炎、アトピー性皮膚炎、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイド、肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皺、萎縮性ざ瘡痕、黒皮症、関節リウマチ、扁平苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、魚鱗癬、ならびに掌蹠膿疱症から選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が尋常性乾癬である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が乾癬性関節炎である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態がアトピー性皮膚炎である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が尋常性ざ瘡である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が1型酒さ性ざ瘡である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が2型酒さ性ざ瘡である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が乾癬である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が多汗症である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が脱毛症である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が円形脱毛症である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が男性型脱毛症である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態がケロイドである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が肥厚性瘢痕である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が化膿性汗腺炎である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態がレイノー現象である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態がヘルペス後神経痛である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態がヘイリー・ヘイリー病である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態がIgA水疱性皮膚症である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態がウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態がダリエー病である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が先天性爪肥厚症である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が水性角化症である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が背部錯感覚症である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が汗疱(異汗性湿疹)である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が色汗症および臭汗症である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態がエクリン母斑である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が顔の皺である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が萎縮性ざ瘡痕である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が黒皮症である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が関節リウマチである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が扁平苔癬である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が毛孔性紅色粃糠疹である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が魚鱗癬である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態が掌蹠膿疱症である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0021】
[00021]別の態様では、1種または複数の薬物がボツリヌス毒素、抗生物質、抗炎症薬、消毒薬、または麻酔薬ではない、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗炎症薬が非ステロイド性抗炎症薬およびステロイド性抗炎症薬から選択されない、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物がボツリヌス毒素ではない、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が抗生物質ではない、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が抗炎症薬ではない、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が消毒薬ではない、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が麻酔薬ではない、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0022】
[00022]別の態様では、前記薬物がT細胞共刺激調節剤、1種または複数のインターロイキン受容体のアンタゴニスト、1種または複数のインターロイキンのアンタゴニスト、インターフェロンガンマアンタゴニスト、組織壊死因子アルファアンタゴニスト、およびトランスフォーミング増殖因子ベータアゴニストから選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記薬物がT細胞共刺激調節剤である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記薬物が1種または複数のインターロイキン受容体のアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記薬物が1種または複数のインターロイキンのアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記薬物がインターフェロンガンマアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記薬物が組織壊死因子アルファアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記薬物がトランスフォーミング増殖因子ベータアゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0023】
[00023]別の態様では、前記薬物が1種または複数のインターロイキン受容体のアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がインターロイキン1受容体(IL-1R)である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-1RAである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-1RBである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-2Rである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-4Rである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-5Rである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-6Rである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-10Rである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-12Rである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-13Rである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-17Rである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-17RAである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-21Rである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-22Rである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-23Rである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-31Rである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-35Rである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0024】
[00024]別の態様では、前記薬物が1種または複数のインターロイキンのアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-1である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-1Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-1Bである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-2である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-4である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-5である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-6である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-10である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-12である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-13である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-17である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-17Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-21である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-22である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-23である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-31である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-35である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0025】
[00025]別の態様では、1種または複数の薬物が化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子、または生体材料から作られた抽出物から選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記1種または複数の薬物が生体高分子である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が化学化合物である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が化学化合物の混合物である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が生体高分子である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が生体材料から作られた抽出物である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0026】
[00026]別の態様では、前記1種または複数の生体高分子が組換えタンパク質、融合タンパク質、抗体、モノクローナル抗体、ヒト化モノクローナル抗体、二価抗体、抗体断片、抗体-薬物コンジュゲート、Fc断片、Fab断片、Fab’断片、(Fab’)2断片、Fv断片、およびscFv断片から選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子が組換えタンパク質である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子が融合タンパク質である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子が抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子がモノクローナル抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子がヒト化モノクローナル抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子が二価抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子が抗体断片である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子が抗体-薬物コンジュゲートである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子がFc断片である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子がFab断片である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子がFab’断片である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子が(Fab’)2断片である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子がFv断片である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子がscFv断片である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0027】
[00027]別の態様では、前記1種または複数の生体分子が抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記抗体がモノクローナル抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記モノクローナル抗体がヒト化抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がIgG1、IgG2、およびIgG4からなる1種または複数のサブクラスから選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記抗体がIgG1、IgG1/カッパ、IgG1/ラムダ、IgG2、IgG2/カッパ、およびIgG4からなる1種または複数のサブクラスから選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がIgG1抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がIgG2抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がIgG4抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記抗体がIgG1/カッパ抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記抗体がIgG1/ラムダ抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記抗体がIgG2抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記抗体がIgG2/カッパ抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記抗体がIgG4抗体である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0028】
[00028]別の態様では、前記抗体がセクキヌマブ、イキセキズマブ、アダリムマブ、ブロダルマブ、グセルクマブ、ウステキヌマブ、サリルマブ、デュピルマブ、チルドラキズマブ、レブリキズマブ、メポリズマブ、フェザキヌマブ、ネモリズマブ、リサンキズマブ、BMS 981164、CMJ112、トラロキヌマブ、セミプリマブ、インフリキシマブ、バシリキシマブ、ダクリズマブ、エファリズマブ、ウステキヌマブ、セルトリズマブペゴル、ABX-IL8、オマリズマブ、ミリキズマブ、およびMSB0010841(ALX-0761)から選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がセクキヌマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がイキセキズマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がアダリムマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がブロダルマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がグセルクマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がウステキヌマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がサリルマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がデュピルマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がチルドラキズマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がレブリキズマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がメポリズマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がフェザキヌマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がネモリズマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がリサンキズマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がBMS 981164である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がCMJ112である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がトラロキヌマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がセミプリマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がインフリキシマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がバシリキシマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がダクリズマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がエファリズマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がウステキヌマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がセルトリズマブペゴルである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がABX-IL8である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がオマリズマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がミリキズマブである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、抗体がMSB0010841(ALX-0761)である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0029】
[00029]別の態様では、前記生体高分子がタンパク質である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記タンパク質がエタネルセプト、アバタセプト、リロナセプト、およびアナキンラから選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、タンパク質がエタネルセプトである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、タンパク質がアバタセプトである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、タンパク質がリロナセプトである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、タンパク質がアナキンラである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0030】
[00030]別の態様では、前記タンパク質が融合タンパク質である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、融合タンパク質がエタネルセプト、アバタセプト、およびリロナセプトから選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、融合タンパク質がエタネルセプトである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、融合タンパク質がアバタセプトである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、融合タンパク質がリロナセプトである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0031】
[00031]別の態様では、皮膚状態または疾患を含む対象における状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含む医薬組成物であって、(a)第1の組成物がSpongillaを含み、(b)第2の組成物が、対象における皮膚疾患または状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含む医薬組成物が提供される。
【0032】
[00032]別の態様では、皮膚状態または疾患を含む、本明細書で開示される対象における状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、第1の組成物がSpongillaを含み、第2の組成物が1種または複数の薬物の治療有効量を含む医薬組成物が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物がボツリヌス毒素、抗生物質、抗炎症薬、消毒薬、または麻酔薬ではない、本明細書で開示されるいずれかの使用が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が非ステロイド性抗炎症薬ではない、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物がステロイド性抗炎症薬ではない、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物がボツリヌス毒素ではない、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が抗生物質ではない、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が抗炎症薬ではない、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が消毒薬ではない、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が麻酔薬ではない、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0033】
[00033]別の態様では、前記薬物がT細胞共刺激調節剤、1種または複数のインターロイキン受容体のアンタゴニスト、1種または複数のインターロイキンのアンタゴニスト、インターフェロンガンマアンタゴニスト、組織壊死因子アルファアンタゴニスト、およびトランスフォーミング増殖因子ベータアゴニストから選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記薬物がT細胞共刺激調節剤である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記薬物が1種または複数のインターロイキン受容体のアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記薬物が1種または複数のインターロイキンのアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記薬物がインターフェロンガンマアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記薬物が組織壊死因子アルファアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、前記薬物がトランスフォーミング増殖因子ベータアゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0034】
[00034]別の態様では、皮膚疾患または状態を含む疾患または状態が、尋常性乾癬、乾癬性関節炎、アトピー性皮膚炎、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイド、肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皺、萎縮性ざ瘡痕、黒皮症、関節リウマチ、扁平苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、魚鱗癬、ならびに掌蹠膿疱症から選択される、本明細書で開示されるいずれかの使用が提供される。別の態様では、疾患または状態が尋常性乾癬である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が乾癬性関節炎である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態がアトピー性皮膚炎である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が尋常性ざ瘡である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が1型酒さ性ざ瘡である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が2型酒さ性ざ瘡である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が乾癬である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が多汗症である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が脱毛症である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が円形脱毛症である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が男性型脱毛症である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態がケロイドの処置である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が肥厚性瘢痕の処置である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が化膿性汗腺炎である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態がレイノー現象である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態がヘルペス後神経痛である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態がヘイリー・ヘイリー病である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態がIgA水疱性皮膚症である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態がウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態がダリエー病である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が先天性爪肥厚症である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が水性角化症である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が背部錯感覚症である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が汗疱(異汗性湿疹)である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が色汗症および臭汗症である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態がエクリン母斑である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が顔の皺である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が萎縮性ざ瘡痕である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が黒皮症である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が関節リウマチである、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が扁平苔癬である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が毛孔性紅色粃糠疹である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が魚鱗癬である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。別の態様では、疾患または状態が掌蹠膿疱症である、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物が提供される。
【0035】
[00035]別の態様で、皮膚状態または疾患を含む、本明細書で開示される対象における状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の薬物がボツリヌス毒素、抗生物質、抗炎症薬、消毒薬、または麻酔薬ではない医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗炎症薬が非ステロイド性抗炎症薬およびステロイド性抗炎症薬から選択される医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の薬物がボツリヌス毒素ではない医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の薬物が抗生物質ではない医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の薬物が抗炎症薬ではない医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の薬物が消毒薬ではない医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の薬物が麻酔薬ではない医薬組成物が提供される。
【0036】
[00036]別の態様では、皮膚状態または疾患を含む、本明細書で開示される対象における状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、第1の組成物がSpongillaを含み、(b)第2の組成物が、対象における皮膚疾患または状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含み、前記薬物がT細胞共刺激調節剤、1種または複数のインターロイキン受容体のアンタゴニスト、1種または複数のインターロイキンのアンタゴニスト、インターフェロンガンマアンタゴニスト、組織壊死因子アルファアンタゴニスト、およびトランスフォーミング増殖因子ベータアゴニストから選択される医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記薬物がT細胞共刺激調節剤である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記薬物が1種または複数のインターロイキン受容体のアンタゴニストである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または状態の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記薬物が1種または複数のインターロイキンのアンタゴニストである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記薬物がインターフェロンガンマアンタゴニストである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記薬物が組織壊死因子アルファアンタゴニストである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記薬物がトランスフォーミング増殖因子ベータアゴニストである医薬組成物が提供される。
【0037】
[00037]別の態様では、皮膚状態または疾患を含む、本明細書で開示される対象における状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、第1の組成物がSpongillaを含み、(b)第2の組成物が、対象における皮膚疾患または状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含み、前記薬物が1種または複数のインターロイキン受容体のアンタゴニストである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-1Rである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-1RAである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-1RBである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-2Rである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚の状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-4Rである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-5Rである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-6Rである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-10Rである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-12Rである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-13Rである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-17Rである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-17RAである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-21Rである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-22Rである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-23Rである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-31Rである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキン受容体がIL-35Rである医薬組成物が提供される。
【0038】
[00038]別の態様では、皮膚状態または疾患を含む、本明細書で開示される対象における状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、第1の組成物がSpongillaを含み、(b)第2の組成物が、対象における皮膚疾患または状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含み、前記薬物が1種または複数のインターロイキンのアンタゴニストである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-1である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-1Aである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-1Bである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-2である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-4である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-5である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-6である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-10である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-12である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-13である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-17である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-17Aである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-21である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-22である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-23である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-31である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記インターロイキンがIL-35である医薬組成物が提供される。
【0039】
[00039]別の態様では、皮膚状態または疾患を含む、本明細書で開示される対象における状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、第1の組成物がSpongillaを含み、(b)第2の組成物が、対象における皮膚疾患または状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含み、1種または複数の薬物が化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子、または生体材料から作られた抽出物から選択される医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記1種または複数の薬物が生体高分子である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の薬物が化学化合物である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の薬物が化学化合物の混合物である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の薬物が生体高分子である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の薬物が生体材料から作られた抽出物である医薬組成物が提供される。
【0040】
[00040]別の態様では、皮膚状態または疾患を含む、本明細書で開示される対象における状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、第1の組成物がSpongillaを含み、(b)第2の組成物が、対象における皮膚疾患または状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含み、前記1種または複数の薬物が組換えタンパク質、融合タンパク質、抗体、モノクローナル抗体、ヒト化モノクローナル抗体、二価抗体、抗体断片、抗体-薬物コンジュゲート、Fc断片、Fab断片、Fab’断片、(Fab’)2断片、Fv断片、およびscFv断片から選択される生体高分子である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の生体高分子が組換えタンパク質である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の生体高分子が融合タンパク質である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の生体高分子が抗体である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の生体高分子がモノクローナル抗体である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の生体高分子がヒト化モノクローナル抗体である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の生体高分子が二価抗体である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の生体高分子が抗体断片である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の生体高分子が抗体-薬物コンジュゲートである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の生体高分子がFc断片である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の生体高分子がFab断片である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の生体高分子がFab’断片である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の生体高分子が(Fab’)2断片である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の生体高分子がFv断片である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、1種または複数の生体高分子がscFv断片である医薬組成物が提供される。
【0041】
[00041]別の態様では、皮膚状態または疾患を含む、本明細書で開示される対象における状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、第1の組成物がSpongillaを含み、(b)第2の組成物が、対象における皮膚疾患または状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含み、前記1種または複数の生体分子が抗体である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記抗体がモノクローナル抗体である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記モノクローナル抗体がヒト化抗体である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がIgG1、IgG2、およびIgG4からなる1種または複数のサブクラスから選択される医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記抗体がIgG1、IgG1/カッパ、IgG1/ラムダ、IgG2、IgG2/カッパ、およびIgG4からなる1種または複数のサブクラスから選択される医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がIgG1抗体である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がIgG2抗体である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がIgG4抗体である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記抗体がIgG1/カッパ抗体である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記抗体がIgG1/ラムダ抗体である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記抗体がIgG2抗体である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記抗体がIgG2/カッパ抗体である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記抗体がIgG4抗体である医薬組成物が提供される。
【0042】
[00042]別の態様では、皮膚状態または疾患を含む、本明細書で開示される対象における状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、第1の組成物がSpongillaを含み、(b)第2の組成物が、対象における皮膚疾患または状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含み、前記薬物が抗体であり、セクキヌマブ、イキセキズマブ、アダリムマブ、ブロダルマブ、グセルクマブ、ウステキヌマブ、サリルマブ、デュピルマブ、チルドラキズマブ、レブリキズマブ、メポリズマブ、フェザキヌマブ、ネモリズマブ、リサンキズマブ、BMS 981164、CMJ112、トラロキヌマブ、セミプリマブ、インフリキシマブ、バシリキシマブ、ダクリズマブ、エファリズマブ、ウステキヌマブ、セルトリズマブペゴル、ABX-IL8、オマリズマブ、ミリキズマブ、およびMSB0010841(ALX-0761)から選択される医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がセクキヌマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がイキセキズマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がアダリムマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がブロダルマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がグセルクマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がウステキヌマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がサリルマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がデュピルマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がチルドラキズマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がレブリキズマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がメポリズマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がフェザキヌマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がネモリズマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がリサンキズマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がBMS 981164である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がCMJ112である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がトラロキヌマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がセミプリマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がインフリキシマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がバシリキシマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がダクリズマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がエファリズマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がウステキヌマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がセルトリズマブペゴルである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がABX-IL8である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がオマリズマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がミリキズマブである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、抗体がMSB0010841(ALX-0761)である医薬組成物が提供される。
【0043】
[00043]別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態を含む状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、第1の組成物がSpongillaを含み、(b)第2の組成物が、対象における皮膚疾患または状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含み、前記薬物がタンパク質である生体高分子である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、前記タンパク質がエタネルセプト、アバタセプト、リロナセプト、およびアナキンラから選択される医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、タンパク質がエタネルセプトである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、タンパク質がアバタセプトである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、タンパク質がリロナセプトである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、タンパク質がアナキンラである医薬組成物が提供される。
【0044】
[00044]別の態様では、皮膚状態または疾患を含む、本明細書で開示される対象における状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、第1の組成物がSpongillaを含み、(b)第2の組成物が、対象における皮膚疾患または状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含み、薬物が融合タンパク質である医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、融合タンパク質がエタネルセプト、アバタセプト、およびリロナセプトから選択される医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、融合タンパク質がエタネルセプトである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、融合タンパク質がアバタセプトである医薬組成物が提供される。別の態様では、本明細書で開示される対象における皮膚状態または疾患の処置のための医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含むいずれかの医薬組成物であって、融合タンパク質がリロナセプトである医薬組成物が提供される。
【0045】
[00045]一態様では、第1の組成物と第2の組成物とを含む製剤であって、前記第1の組成物がSpongillaを含み、前記第2の組成物が、皮膚状態または疾患を含む対象における疾患または状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含む製剤が提供される。別の態様では、(a)Spongillaを含む第1の組成物と、(b)皮膚状態を含む対象における状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含む第2の組成物とを含むキットが提供される。別の態様では、第1の組成物と第2の組成物とを含む製剤であって、前記第1の組成物がSpongillaを含み、前記第2の組成物が、対象における皮膚疾患または状態を処置するのに有効な量で1種または複数の薬物を含み、第2の組成物が、溶液、水溶液、粉末、またはゲルの形態である製剤が提供される。
【0046】
[00046]別の態様では、皮膚疾患または状態を含む疾患または状態が、尋常性乾癬、乾癬性関節炎、アトピー性皮膚炎、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイド、肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皺、萎縮性ざ瘡痕、黒皮症、関節リウマチ、扁平苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、魚鱗癬、ならびに掌蹠膿疱症から選択される、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が尋常性乾癬である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が乾癬性関節炎である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、疾患または状態がアトピー性皮膚炎である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が尋常性ざ瘡である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が1型酒さ性ざ瘡である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が2型酒さ性ざ瘡である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が乾癬である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が多汗症である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が脱毛症である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が円形脱毛症である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が男性型脱毛症である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態がケロイドの処置である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が肥厚性瘢痕の処置である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が化膿性汗腺炎である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態がレイノー現象である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態がヘルペス後神経痛である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態がヘイリー・ヘイリー病である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態がIgA水疱性皮膚症である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態がウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態がダリエー病である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が先天性爪肥厚症である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が水性角化症である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が背部錯感覚症である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が汗疱(異汗性湿疹)である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が色汗症および臭汗症である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態がエクリン母斑である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が顔の皺である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が萎縮性ざ瘡痕である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が黒皮症である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が関節リウマチである本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が扁平苔癬である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が毛孔性紅色粃糠疹である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が魚鱗癬である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、疾患または状態が掌蹠膿疱症である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。
【0047】
[00047]別の態様では、1種または複数の薬物がボツリヌス毒素、抗生物質、抗炎症薬、消毒薬、または麻酔薬ではない、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗炎症薬が非ステロイド性抗炎症薬およびステロイド性抗炎症薬から選択される、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の薬物がボツリヌス毒素ではない、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が抗生物質ではない、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が抗炎症薬ではない、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が消毒薬ではない、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が麻酔薬ではない、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。
【0048】
[00048]別の態様では、前記薬物がT細胞共刺激調節剤、1種または複数のインターロイキン受容体のアンタゴニスト、1種または複数のインターロイキンのアンタゴニスト、インターフェロンガンマアンタゴニスト、組織壊死因子アルファアンタゴニスト、およびトランスフォーミング増殖因子ベータアゴニストから選択される、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記薬物がT細胞共刺激調節剤である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記薬物が1種または複数のインターロイキン受容体のアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記薬物が1種または複数のインターロイキンのアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記薬物がインターフェロンガンマアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記薬物が組織壊死因子アルファアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記薬物がトランスフォーミング増殖因子ベータアゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。
【0049】
[00049]別の態様では、前記薬物が1種または複数のインターロイキン受容体のアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-1Rである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-1RAである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-1RBである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-2Rである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-4Rである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-5Rである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-6Rである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-10Rである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-12Rである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-13Rである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-17Rである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-17RAである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-21Rである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-22Rである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-23Rである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-31Rである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキン受容体がIL-35Rである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。
【0050】
[00050]別の態様では、前記薬物が1種または複数のインターロイキンのアンタゴニストである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-1である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-1Aである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-1Bである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-2である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-4である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-5である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-6である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-10である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-12である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-13である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-17である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-17Aである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-21である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-22である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-23である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-31である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記インターロイキンがIL-35である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。
【0051】
[00051]別の態様では、1種または複数の薬物が化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子、または生体材料から作られた抽出物から選択される、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記1種または複数の薬物が生体高分子である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が化学化合物である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が化学化合物の混合物である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が生体高分子である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の薬物が生体材料から作られた抽出物である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。
【0052】
[00052]別の態様では、前記1種または複数の生体高分子が組換えタンパク質、融合タンパク質、抗体、モノクローナル抗体、ヒト化モノクローナル抗体、二価抗体、抗体断片、抗体-薬物コンジュゲート、Fc断片、Fab断片、Fab’断片、(Fab’)2断片、Fv断片、およびscFv断片から選択される、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子が組換えタンパク質である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子が融合タンパク質である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子が抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子がモノクローナル抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子がヒト化モノクローナル抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子が二価抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子が抗体断片である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子が抗体-薬物コンジュゲートである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子がFc断片である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子がFab断片である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子がFab’断片である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子が(Fab’)2断片である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子がFv断片である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、1種または複数の生体高分子がscFv断片である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。
【0053】
[00053]別の態様では、前記1種または複数の生体分子が抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記抗体がモノクローナル抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記モノクローナル抗体がヒト化抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がIgG1、IgG2、およびIgG4からなる1種または複数のサブクラスから選択される、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記抗体がIgG1、IgG1/カッパ、IgG1/ラムダ、IgG2、IgG2/カッパ、およびIgG4からなる1種または複数のサブクラスから選択される、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がIgG1抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がIgG2抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がIgG4抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記抗体がIgG1/カッパ抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記抗体がIgG1/ラムダ抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記抗体がIgG2抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記抗体がIgG2/カッパ抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記抗体がIgG4抗体である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。
【0054】
[00054]別の態様では、前記抗体がセクキヌマブ、イキセキズマブ、アダリムマブ、ブロダルマブ、グセルクマブ、ウステキヌマブ、サリルマブ、デュピルマブ、チルドラキズマブ、レブリキズマブ、メポリズマブ、フェザキヌマブ、ネモリズマブ、リサンキズマブ、BMS 981164、CMJ112、トラロキヌマブ、セミプリマブ、インフリキシマブ、バシリキシマブ、ダクリズマブ、エファリズマブ、ウステキヌマブ、セルトリズマブペゴル、ABX-IL8、オマリズマブ、ミリキズマブ、およびMSB0010841(ALX-0761)から選択される、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がセクキヌマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がイキセキズマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がアダリムマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がブロダルマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がグセルクマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がウステキヌマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がサリルマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がデュピルマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がチルドラキズマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がレブリキズマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がメポリズマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がフェザキヌマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がネモリズマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がリサンキズマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がBMS 981164である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がCMJ112である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がトラロキヌマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がセミプリマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がインフリキシマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がバシリキシマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がダクリズマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がエファリズマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がウステキヌマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がセルトリズマブペゴルである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がABX-IL8である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がオマリズマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がミリキズマブである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、抗体がMSB0010841(ALX-0761)である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。
【0055】
[00055]別の態様では、前記生体高分子がタンパク質である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、前記タンパク質がエタネルセプト、アバタセプト、リロナセプト、およびアナキンラから選択される、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、タンパク質がエタネルセプトである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、タンパク質がアバタセプトである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、タンパク質がリロナセプトである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、タンパク質がアナキンラである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。
【0056】
[00056]別の態様では、前記タンパク質が融合タンパク質である、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、融合タンパク質がエタネルセプト、アバタセプト、およびリロナセプトから選択される、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、融合タンパク質がエタネルセプトである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、融合タンパク質がアバタセプトである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。別の態様では、融合タンパク質がリロナセプトである、本明細書で開示されるいずれかの製剤またはキットが提供される。
【0057】
[00057]本明細書で開示される方法、使用、医薬として使用するための組成物、キットおよび製剤において利用される、Spongilla lacustrisを含むSpongilla、およびSpongillaから調製される粉末は、当業者に公知の方法によって取得し、加工処理し、特徴付けることができる。例えば、米国特許第7,604,821号が、Spongilla lacustrisを含むいくつかのSpongilla種の収穫、加工処理、および特徴付けについて記載している。米国特許第7,604,821号の開示は、その全体が参照により本明細書に援用される。海綿材料は、海洋生物学の分野における当業者に一般に公知の方法を使用して採集することができる。例えば、基本的な潜水技術を使用して海綿を手作業で採集することができ、またはより深水では、アガシートロール(AGT)もしくはソリ型表在底生生物採集装置(epibenthic sledge)(EBS)を使用して、より大きいコロニーが収穫される。ある特定の環境条件下では、Spongillaコロニーが、幅数メートルの殻のような薄い一面の広がりの中に存在し、フォークのような道具および網を用いて、手作業で採集されなければならない。採集された海綿塊は、乾燥させ、貝殻、軸、植物、石、および他の不純物などの粗雑な混入物を取り除き、次いで、洗浄して、泥、砂、シルト、および可溶性不純物を除去する。きれいになった海綿塊を秤量し、空気乾燥や、食品および医製剤の脱水に使用される乾燥器の使用などの、当業者に公知の方法を使用して乾燥させる。海綿塊は、残留含水量が、本明細書でさらに開示されるとおりの所望の値より少なくなるまで乾燥させる。残留水分測定は、食品科学、分析化学、または薬学の分野で一般に公知の方法を使用して行うことができる。例えば、乾燥材料10グラムを、風袋を計った秤量ボートに載せ、次いで秤量することができる。秤量した材料を、次いで、適切な温度で作動させた乾燥用オーブンまたはヒートランプなどの熱源に曝し、次いで、試料を乾燥庫(desiccated chamber)において冷却し、秤量し直す。残留水分を、乾燥前の試料重量と冷却後の重量のパーセント差として算出する。乾燥させた後、海綿材料は、必要に応じて材料を光、湿気、および酸素から保護する密閉容器に包装することができる。次いで、病原体、大腸菌型生物、およびバイオバーデンとなる生物の存在について、材料をさらに試験することができる。本明細書で開示されるとおりに、材料がさらに加熱または照射されると、病原体、大腸菌型生物、またはバイオバーデンとなる他の生物を減少させることができる。次いで、当業者に公知の方法を使用しながら材料をさらに加工処理して、所望のサイズを有する粒子を含む粉末を得ることができる。例えば、海綿材料を粉砕し、得られる材料を所定のサイズの1つまたは複数のふるいにかけて、得られる材料が、均一または実質的に均一なサイズを有する粒子を含むようにすることができる。最後の加工処理および分粒工程を完了した後、乾燥海綿材料は、気密防湿性容器に包装し、約室温または周囲温度などの適切な温度で貯蔵することができる。
【0058】
[00058]別の態様では、第1の組成物が粉末の形態でSpongillaを含む、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongillaを含む材料は、グライディングやふるい分けなどの、当業者に公知の技術を使用して、粒子が実質的に同じサイズである粉末状の形態にして調製される場合がある。別の態様では、Spongillaが、サイズが実質的に均一である粒子を含む粉末の形態である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約50%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約60%、または約70%、または約75%、または約80%、または約85%、または約90%、または約95%、または約96%、または約97%、または約98%、または約99%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約95%、または約96%、または約97%、または約98%、または約99%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約95%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約96%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約97%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約98%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約99%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongillaの粒子は、当業者に公知の設備を使用しての、適切な収穫期間の決定、異材料の除去、乾燥、摩砕、グライディングなどの当業者に公知の手順によって収穫されるSpongilla材料から製造または生産される場合がある。
【0059】
[00059]別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約50μm~約500μmの平均長さを有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約50μm~約400μm、または約50μm~約350μm、または約50μm~約300μm、または約50μm~約250μm、または約50μm~約200μm、または約75μm~約500μm、または約75μm~約450μm、または約80μm~約450μm、または約80μm~約400μm、または約85μm~約450μm、または約85μm~約400μm、または約90μm~約450μm、または約90μm~約400μm、または約90μm~約350μm、または約100μm~約450μm、または約100μm~約400μm、または約100μm~約350μm、または約100μm~約300μm、または約100μm~約250μm、または約100μm~約200μm、または約150μm~約500μm、または約100μm~約450μm、または約150μm~約400μm、または約150μm~約350μm、または約150μm~約350μm、または約150μm~約300μm、または約150μm~約250μm、または約150μm~約200μm、または約175μm~約450μm、または約175μm~約400μm、または約175μm~約350μm、または約175μm~約300μm、または約175μm~約250μm、または約175μm~約200μmの平均長さを有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約50μm、または約75μm、または約80μm、または約85μm、または約90μm、または約100μm、または約125μm、または約150μm、または約175μm、または約200μm、または約225μm、または約250μm、または約300μm、または約350μm、または約400μm、または約450μm、または約500μmの平均長さを有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約200μmの平均長さを有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongilla粉末を構成する粒子は、当業者に公知の設備を使用する摩砕やグライディングなどの当業者に公知の手順によって収穫されるSpongilla材料から製造または生産される場合がある。Spongilla粉末を構成する粒子の平均長さは、例えば、走査型電子顕微鏡法(SEM)やふるい分析などの当業者に公知の分析方法を使用して測定することができる。ふるい分析を使用して、Spongilla粉末を構成する粒子の粒径分布を求めることもできる。
【0060】
[00060]別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約5μm~約50μmの平均直径を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約5μm~約45μm、または約5μm~約40μm、約5μm~約35μm、約5μm~約30μm、約5μm~約25μm、約5μm~約20μm、約10μm~約45μm、約10μm~約40μm、約10μm~約35μm、約10μm~約30μm、約10μm~約25μm、約10μm~約20μmの平均直径を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約5μm、または約10μm、または約15μm、または約20μm、または約25μm、または約30μm、または約35μm、または約40μm、または約45μm、または約50μmの平均直径を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongilla粉末を構成する粒子は、当業者に公知の設備を使用する摩砕やグライディングなどの当業者に公知の手順によって収穫されるSpongilla材料から製造または生産される場合がある。Spongilla粉末を構成する粒子の平均直径は、例えば、走査型電子顕微鏡法(SEM)やふるい分析などの当業者に公知の分析方法を使用して測定することができる。ふるい分析を使用して、Spongilla粉末を構成する粒子の粒径分布を求めることもできる。
【0061】
[00061]別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約1~約100というアスペクト比を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約1~約75、または約1~約50、または約1~約25、または約1~約20、または約1~約15、または約5~約100、または約5~約75、または約5~約50、または約5~約40、または約5~約35、または約5~約30、または約5~約25、または約5~約20、または約5~約15、または約7~約50、または約7~約45、または約7~約40、または約7~約35、または約7~約30、または約7~約25、または約10~約50、または約10~約45、または約10~約40、または約10~約35、または約10~約30、または約10~約25、または約10~約15というアスペクト比を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約5、または約6、または約7、または約8、または約9、または約10、または約11、または約12、または約13、または約14、または約15、または約16、または約17、または約18、または約19、または約20、または約21、または約22、または約23、または約24、または約25、または約26、または約27、または約28、または約29、または約30、または約35、または約40、または約45、または約50、または約75、または約100というアスペクト比を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongilla粉末を構成する粒子は、当業者に公知の設備を使用する摩砕やグライディングなどの当業者に公知の手順によって収穫されるSpongilla材料から製造または生産される場合がある。Spongilla粉末を構成する粒子のアスペクト比は、例えば、走査型電子顕微鏡法(SEM)やふるい分析などの当業者に公知の分析方法を使用して測定することができる。ふるい分析を使用して、Spongilla粉末を構成する粒子の粒径分布を求めることもできる。
【0062】
[00062]Spongillaを含む材料を、乾燥用オーブンの使用などの当業者に公知の技術を使用して、加工処理し、乾燥させると、所望の残留含水量を有する材料を得ることができる。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、約20%以下の残留含水量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約15%以下、または約10%以下、または約9%以下、または約8%以下、または約7%以下、または約6%以下、または約5%以下、または約4%以下、または約3%以下、または約2%以下、または1%以下の残留含水量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約5%以下の残留含水量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約4%以下の残留含水量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約3%以下の残留含水量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約2%以下の残留含水量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1%以下の残留含水量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongilla材料の含水量は、当業者に公知の設備を使用しながら、日光乾燥による、または従来のオーブン乾燥器もしくは真空乾燥器の使用によるものなどの、当業者に公知の方法を使用して生Spongilla材料を加熱することにより、減らすことができる。例えば、生Spongilla材料をトレーに入れ、乾燥用オーブンにおいて、約30℃から約200℃まで、例えば、約70℃までの範囲の温度で、残留含水量を所望のレベルに減らすのに必要な時間をかけて、加熱することができる。材料の残留水分のレベルは、米国薬局方USP方法<731>(乾燥減量(Loss on Drying))およびUSP<921>(水分測定(Water Determination))に記載されているものなどの、当業者に公知の方法を使用して測定することができる。
【0063】
[00063]Spongillaを含む材料は、その包装および使用より前に、好気性および嫌気性微生物、酵母、およびカビ、大腸菌型細菌、Salmonella、pseudomonas aeruginosa、およびStaphylococcus aureusなどの、材料のバイオバーデンを軽減するために、例えば、熱処理または照射の使用、例えば、ガンマ線照射の使用によって処理される場合がある。
【0064】
[00064]別の態様では、第1の組成物が、1グラムあたり約25×10コロニー形成単位(CFU/g)以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongilla材料の好気性および嫌気性総合微生物含有量は、微生物含有量を所望のレベルに減らすのに十分な時間をかけた、蒸気もしくは乾熱の形での熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露もしくは電離放射線による処理の形での化学的処理などの、当業者に公知の物理的または化学的方法によって減らすことができる。Spongilla材料の好気性および嫌気性総合微生物含有量は、米国薬局方USP方法<61>(生菌数試験(Microbial Enumeration Tests))に記載されているものなどの、当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0065】
[00065]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、1グラムあたり約25×10コロニー形成単位(CFU/g)以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongilla材料の酵母およびカビ総合含有量は、微生物含有量を所望のレベルに減らすのに十分な時間をかけた、蒸気もしくは乾熱の形での熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露もしくは電離放射線による処理の形での化学的処理などの、当業者に公知の物理的または化学的方法によって減らすことができる。Spongilla材料の酵母およびカビ総合含有量は、米国薬局方USP方法<61>(生菌数試験(Microbial Enumeration Tests))に記載されているものなどの、当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0066】
[00066]別の態様では、第1の組成物中の大腸菌型細菌の量が、1グラムあたり約25×10コロニー形成単位(CFU/g)以下である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中の大腸菌型細菌の量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物において、検出可能な大腸菌型細菌含有量がゼロである、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongilla材料の大腸菌型細菌含有量は、微生物含有量を所望のレベルに減らすのに十分な時間をかけた、蒸気もしくは乾熱の形での熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露もしくは電離放射線による処理の形での化学的処理などの、当業者に公知の物理的または化学的方法によって減らすことができる。Spongilla材料の大腸菌型細菌含有量は、米国薬局方USP方法<62>(特定微生物試験(Tests for Specified Microorganisms))に記載されているものなどの、当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0067】
[00067]別の態様では、第1の組成物中のSalmonellaの量が、1グラムあたり約25×10コロニー形成単位(CFU/g)以下である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中のSalmonellaの量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物において、検出可能なSalmonella含有量がゼロである、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongilla材料のSalmonella含有量は、微生物含有量を所望のレベルに減らすのに十分な時間をかけた、蒸気もしくは乾熱の形での熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露もしくは電離放射線による処理の形での化学的処理などの、当業者に公知の物理的または化学的方法によって減らすことができる。Spongilla材料のSalmonella含有量は、米国薬局方USP方法<62>(特定微生物試験(Tests for Specified Microorganisms))に記載されているものなどの、当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0068】
[00068]別の態様では、第1の組成物中のPseudomonas aeruginosa細菌の量が、1グラムあたり約25×10コロニー形成単位(CFU/g)以下である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中のPseudomonas aeruginosa細菌の量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物において、検出可能なPseudomonas aeruginosa細菌含有量がゼロである、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongilla材料のPseudomonas aeruginosa細菌含有量は、微生物含有量を所望のレベルに減らすのに十分な時間をかけた、蒸気もしくは乾熱の形での熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露もしくは電離放射線による処理の形での化学的処理などの、当業者に公知の物理的または化学的方法によって減らすことができる。Spongilla材料のPseudomonas aeruginosa細菌含有量は、米国薬局方USP方法<62>(特定微生物試験(Tests for Specified Microorganisms))に記載されているものなどの、当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0069】
[00069]別の態様では、第1の組成物中のStaphylococcus aureus細菌の量が、1グラムあたり約25×10コロニー形成単位(CFU/g)以下である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中のStaphylococcus aureus細菌の量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物において、検出可能なStaphylococcus aureus細菌含有量がゼロである、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongilla材料のStaphylococcus aureus細菌含有量は、微生物含有量を所望のレベルに減らすのに十分な時間をかけた、蒸気もしくは乾熱の形での熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露もしくは電離放射線による処理の形での化学的処理などの、当業者に公知の物理的または化学的方法によって減らすことができる。Spongilla材料のStaphylococcus aureus細菌含有量は、米国薬局方USP方法<62>(特定微生物試験(Tests for Specified Microorganisms))に記載されているものなどの、当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0070】
[00070]別の態様では、第1の組成物が、使用前に包装される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、バイオバーデンの軽減のために、包装される前に少なくとも約70℃に加熱することにより調製される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、包装される前に、少なくとも約50℃、または少なくとも約60℃、または少なくとも約75℃、または少なくとも約80℃、または少なくとも約85℃、または少なくとも約90℃、または少なくとも約100℃、または少なくとも約110℃、または少なくとも約115℃、または少なくとも約120℃、または少なくとも約125℃、または少なくとも約130℃、または少なくとも約135℃、または少なくとも約140℃、または少なくとも約150℃、または少なくとも約160℃、または少なくとも約170℃、または少なくとも約180℃、または少なくとも約190℃、または少なくとも約200℃に加熱することにより調製される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0071】
[00071]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、包装される前に、少なくとも約5分かけて少なくとも約70℃に加熱される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、包装される前に、少なくとも約10分、または少なくとも約15分、または少なくとも約20分、または少なくとも約25分、または少なくとも約30分、または少なくとも約35分、または少なくとも約40分、または少なくとも約45分、または少なくとも約50分、または少なくとも約55分、または少なくとも約60分、または少なくとも約75分、または少なくとも約90分、または少なくとも約120分、または少なくとも約180分、または少なくとも約4時間、または少なくとも約5時間、または少なくとも約6時間、または少なくとも約7時間、または少なくとも約8時間、または少なくとも約9時間、または少なくとも約10時間、または少なくとも約11時間、または少なくとも約12時間、または少なくとも約24時間かけて少なくとも約70℃に加熱される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0072】
[00072]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、包装前または包装後に、ガンマ線などの電離放射線で処理することにより調製される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。例えば、粒径を小さくするためのグライディング前、粒径を小さくするためのグライディング後の生Spongilla材料に対して、一括包装された材料に対して、およびまたは単位用量容器に包装後の材料に対して、ガンマ線照射が実施される場合がある。材料は、ガンマ線照射装置または電子ビーム照射装置などの、当業者に公知の方法および設備を使用して、ガンマ線などの電離放射線で処理することができる。別の態様では、包装前に、ガンマ線などの電離放射線で処理して、約1kGy~約50kGyの間の吸収放射線量を送達することにより第1の組成物が調製される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、ガンマ線などの電離放射線で処理して、約1kGy~約45kGyの間、または約1kGy~約40kGyの間、約1kGy~約35kGyの間、約1kGy~約30kGyの間、または約1kGy~約25kGyの間、または約5kGy~約50kGyの間、または約5kGy~約45kGyの間、または約5kGy~約40kGyの間、または約5kGy~約35kGyの間、または約5kGy~約30kGyの間、または約5kGy~約25kGyの間、または約10kGy~約50kGyの間、または約10kGy~約45kGyの間、または約10kGy~約40kGyの間、または約10kGy~約35kGyの間、または約10kGy~約30kGyの間、または約10kGy~約25kGyの間、または約15kGy~約50kGyの間、または約15kGy~約45kGyの間、または約15kGy~約40kGyの間、または約15kGy~約35kGyの間、または約15kGy~約30kGyの間、または約15kGy~約25kGyの間の吸収放射線量を送達することにより第1の組成物が調製される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、ガンマ線などの電離放射線で処理して、約1kGy、または約5kGy、または約10kGy、11kGy、または約12kGy、または約13kGy、または約14kGy、または約15kGy、または約16kGy、または約17kGy、または約18kGy、または約19kGy、または約20kGy、または約21kGy、または約22kGy、または約23kGy、または約24kGy、または約25kGy、または約26kGy、または約27kGy、または約28kGy、または約29kGy、または約30kGy、または約31kGy、または約32kGy、または約33kGy、または約34kGy、または約35kGy、または約36kGy、または約37kGy、または約38kGy、または約39kGy、または約40kGy、または約41kGy、または約42kGy、または約43kGy、または約44kGy、または約45kGy、または約46kGy、または約47kGy、または約48kGy、または約49kGy、または約50kGyの吸収放射線量を送達することにより第1の組成物が調製される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0073】
[00073]別の態様では、第1の組成物が、泥膏の形で対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、泥膏が、水または生理食塩水をさらに含む、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、泥膏が、Spongillaを含む組成物と、過酸化水素を含む水溶液とを混合することにより調製される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が、約0.1%w/w~約50%w/w、または約0.1%w/w~約45%w/w、または約0.1%w/w~約40%w/w、または約0.1%w/w~約35%w/w、または約0.1%w/w~約30%w/w、または約0.1%w/w~約25%w/w、または約0.1%w/w~約20%w/w、または約0.1%w/w~約15%w/w、または約0.1%w/w~約10%w/w、または約0.1%w/w~約9%w/w、または約0.1%w/w~約8%w/w、または約0.1%w/w~約8%w/w、または約0.1%w/w~約7%w/w、または約0.1%w/w~約6%w/w、または約0.1%w/w~約5%w/w、または約0.1%w/w~約4%w/w、または約0.1%w/w~約3%w/w、または約0.1%w/w~約2%w/w、または約0.1%w/w~約1%w/w、または約0.5%w/w~約45%w/w、または約1%w/w~約45%w/w、または約1%w/w~約40%w/w、または約1%w/w~約35%w/w、または約1%w/w~約30%w/w、または約1%w/w~約25%w/w、または約1%w/w~約20%w/w、または約1%w/w~約15%w/w、または約1%w/w~約10%w/w、または約1%w/w~約9%w/w、または約1%w/w~約8%w/w、または約1%w/w~約8%w/w、または約1%w/w~約7%w/w、または約1%w/w~約6%w/w、または約1%w/w~約5%w/w、または約1%w/w~約4%w/w、または約1%w/w~約3%w/w、または約1%w/w~約2%w/w、または約2%w/w~約45%w/w、または約2%w/w~約40%w/w、または約2%w/w~約35%w/w、または約2%w/w~約30%w/w、または約2%w/w~約25%w/w、または約2%w/w~約20%w/w、または約2%w/w~約15%w/w、または約2%w/w~約10%w/w、または約2%w/w~約9%w/w、または約2%w/w~約8%w/w、または約1%w/w~約7%w/w、または約2%w/w~約6%w/w、または約2%w/w~約5%w/w、または約2%w/w~約4%w/w、または約2%w/w~約3%w/wの濃度である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が、約0.1%w/w、または約0.5%w/w、または約1%w/w、または約2%w/w、または約3%w/w、または約4%w/w、または約5%w/w、または約6%w/w、または約7%w/w、または約8%w/w、または約9%w/w、または約10%w/w、または約15%w/w、または約20%w/w、または約25%w/w、または約30%w/w、または約35%w/w、または約40%w/w、または約45%w/w、または約50%w/wの濃度である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が約3%w/wの濃度である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。本明細書で開示されるとおりの対象における皮膚状態の処置において有用となりうる過酸化水素水溶液は、市販品として入手可能であり、または当業者に公知の方法によって調製することができる。
【0074】
[00074]別の態様では、第1の組成物および/または第2の組成物が、過酸化水素をさらに含んでも含まなくてもよいゲルまたはクリームと組み合わせて使用される場合のある、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物および/または第2の組成物が、過酸化水素をさらに含まないゲルまたはクリームと組み合わせて使用される場合のある、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物および/または第2の組成物が、過酸化水素をさらに含むゲルまたはクリームと組み合わせて使用される場合のある、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。そのようなゲルまたはクリームは、一般に市販品として入手可能であり、約0.5%w/w~約50%w/wの過酸化水素を含有する場合がある。例えば、約1%w/w、または約2%w/w、または約3%w/w、または約4%w/w、または約6%w/w、または約7%w/w、または約8%w/w、または約9%w/w、または約10%w/w、または約15%w/w、または約20%w/w、または約25%w/w、または約30%w/w、または約40%w/w、または約45%w/w、または約50%w/wの過酸化水素を含有するゲルが、本明細書で開示されるいずれかの方法において、第1の組成物および第2の組成物と組み合わせて使用される場合がある。
【0075】
[00075]別の態様では、対象の皮膚に第3の組成物を適用するステップをさらに含む、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第3の組成物が過酸化水素を含む、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が約3%のw/w濃度である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が、約0.1%w/w~約50%w/w、または約0.1%w/w~約45%w/w、または約0.1%w/w~約40%w/w、または約0.1%w/w~約35%w/w、または約0.1%w/w~約30%w/w、または約0.1%w/w~約25%w/w、または約0.1%w/w~約20%w/w、または約0.1%w/w~約15%w/w、または約0.1%w/w~約10%w/w、または約0.1%w/w~約9%w/w、または約0.1%w/w~約8%w/w、または約0.1%w/w~約8%w/w、または約0.1%w/w~約7%w/w、または約0.1%w/w~約6%w/w、または約0.1%w/w~約5%w/w、または約0.1%w/w~約4%w/w、または約0.1%w/w~約3%w/w、または約0.1%w/w~約2%w/w、または約0.1%w/w~約1%w/w、または約0.5%w/w~約45%w/w、または約1%w/w~約45%w/w、または約1%w/w~約40%w/w、または約1%w/w~約35%w/w、または約1%w/w~約30%w/w、または約1%w/w~約25%w/w、または約1%w/w~約20%w/w、または約1%w/w~約15%w/w、または約1%w/w~約10%w/w、または約1%w/w~約9%w/w、または約1%w/w~約8%w/w、または約1%w/w~約8%w/w、または約1%w/w~約7%w/w、または約1%w/w~約6%w/w、または約1%w/w~約5%w/w、または約1%w/w~約4%w/w、または約1%w/w~約3%w/w、または約1%w/w~約2%w/w、または約2%w/w~約45%w/w、または約2%w/w~約40%w/w、または約2%w/w~約35%w/w、または約2%w/w~約30%w/w、または約2%w/w~約25%w/w、または約2%w/w~約20%w/w、または約2%w/w~約15%w/w、または約2%w/w~約10%w/w、または約2%w/w~約9%w/w、または約2%w/w~約8%w/w、または約1%w/w~約7%w/w、または約2%w/w~約6%w/w、または約2%w/w~約5%w/w、または約2%w/w~約4%w/w、または約2%w/w~約3%w/wのw/w濃度である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が、約0.1%w/w、または約0.5%w/w、または約1%w/w、または約2%w/w、または約3%w/w、または約4%w/w、または約5%w/w、または約6%w/w、または約7%w/w、または約8%w/w、または約9%w/w、または約10%w/w、または約15%w/w、または約20%w/w、または約25%w/w、または約30%w/w、または約35%w/w、または約40%w/w、または約45%w/w、または約50%w/wの濃度である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が約3%w/wの濃度である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。本明細書で開示されるとおりの対象における皮膚状態の処置において有用となりうる過酸化水素水溶液は、市販品として入手可能であり、または当業者に公知の方法によって調製することができる。
【0076】
[00076]別の態様では、SpongillaがSpongilla lacustrisを含む、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0077】
[00077]別の態様では、対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム~約50グラムである、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。一態様では、第1の組成物の量が乾燥重量として測定される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム~約40グラム、または約0.5グラム~約35グラム、または約0.5グラム~約30グラム、または約0.5グラム~約25グラム、または約0.5グラム~約20グラム、または約0.5グラム~約15グラム、または約0.5グラム~約10グラム、または約0.75グラム~約20グラム、または約0.75グラム~約15グラム、または約0.75グラム~約10グラム、または約1グラム~約20グラム、または約1グラム~約15グラム、または約1グラム~約10グラム、または約1グラム~約9グラム、または約1グラム~約8グラム、または約1グラム~約7グラム、または約1グラム~約6グラム、または約1グラム~約5グラム、または約1グラム~約4グラム、または約1グラム~約3グラム、または約1グラム~2グラムである、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、上で開示されたものなどの、皮膚に適用されるSpongillaの量が、それぞれ乾燥重量として測定される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0078】
[00078]別の態様では、各場合において乾燥重量として測定される、対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム、または約0.75グラム、または約1グラム、または約1.25グラム、または約1.5グラム、または約1.75グラム、または約2グラム、または約2.25グラム、または約2.5グラム、または約2.75グラム、または約3グラム、または約3.25グラム、または約3.5グラム、または約3.75グラム、または約4グラム、または約4.25グラム、または約4.5グラム、または約4.75グラム、または約5グラム、または約5.25グラム、または約5.5グラム、または約5.75グラム、または約6グラム、または約6.25グラム、または約6.5グラム、または約7グラム、または約7.25グラム、または約7.5グラム、または約7.75グラム、または約8グラム、または約8.25グラム、または約8.5グラム、または約8.75グラム、または約9グラム、または約9.25グラム、または約9.5グラム、または約9.75グラム、または約10グラム、または約11グラム、または約12グラム、または約13グラム、または約14グラム、または約15グラム、または約16グラム、または約17グラム、または約18グラム、または約19グラム、または約20グラム、または約25グラム、または約35グラム、または約40グラム、または約45グラム、または約50グラム、または約75グラム、または約100グラム、または約250グラム、または約500グラム、または約750グラム、または約1000グラムである、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0079】
[00079]別の態様では、第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用され、対象の皮膚上で乾かされる、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、水性泥膏の形で対象の皮膚に適用され、水性成分は、水または生理食塩水である場合がある、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、水性泥膏が、過酸化水素をさらに含む、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が対象の皮膚に適用された後、かつ第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、対象の皮膚に過酸化水素の水溶液が適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、過酸化水素をさらに含む、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が水溶液である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第2の組成物が、対象の皮膚に適用後、対象の皮膚上で乾かされる、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0080】
[00080]別の態様では、第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚上で乾かされる、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、水性泥膏の形で対象の皮膚に適用され、水性部分は、水または生理食塩水由来である場合がある、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、水性泥膏が、過酸化水素をさらに含む、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が対象の皮膚に適用された後、対象の皮膚に過酸化水素の水溶液が適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が水溶液である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が対象の皮膚上で乾かされる、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0081】
[00081]別の態様では、第1の組成物と第2の組成物が混ぜ合わされ、得られる混合物が対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、第2の組成物との混合より前に、過酸化水素の水溶液と混合される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物と第2の組成物の混合物が、対象の皮膚への適用前に、過酸化水素の水溶液とさらに混合される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物および第2の組成物が単一の混合物であり、混合物が対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0082】
[00082]別の態様では、対象が、Spongillaを含む第2の組成物を、4週間毎に1回を超えずに皮膚に適用する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に2回、少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に3回、少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に4回、少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に5回、少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に6回、または少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に7回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0083】
[00083]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0084】
[00084]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、24週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用され、1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、処置の第1週の間だけ対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、20週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用され、1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、処置の第1週の間だけ対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、16週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用され、1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、処置の第1週の間だけ対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、12週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用され、1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、処置の第1週の間だけ対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用され、1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、処置の第1週の間だけ対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用され、1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、処置の第1週の間だけ対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用され、1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、処置の第1週の間だけ対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0085】
[00085]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、週1回、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、5週間に1回、6週間に1回、7週間に1回、8週間に1回、9週間に1回、10週間に1回、11週間に1回、または12週間に1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、週1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、2週間に1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、3週間に1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、4週間に1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、5週間に1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、6週間に1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、7週間に1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、8週間に1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、9週間に1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、10週間に1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、11週間に1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数の薬物を含む第2の組成物が、12週間に1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0086】
[00086]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物の適用後に、対象の皮膚が、非面皰形成性洗浄剤、水、または非面皰形成性洗浄剤と水の組合せを使用して清浄化される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数の薬物を含む第2の組成物を対象の皮膚に適用後に、対象の皮膚が、非面皰形成性洗浄剤、水、または非面皰形成性洗浄剤と水の組合せを使用して清浄化される、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。非面皰形成性洗浄剤は、このような洗浄剤が適用される対象の皮膚において毛穴を詰まらせないように製剤化されたものである。
【0087】
[00087]別の態様では、対象が、ヒト、イヌ、ネコ、ウシ、ヒツジ、およびヤギを含むがこれらに限定されない哺乳動物である、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。いくつかの実施形態では、対象はヒトである。いくつかの実施形態では、対象はイヌである。いくつかの実施形態では、対象はネコである。いくつかの実施形態では、対象はウシである。いくつかの実施形態では、対象はネコである。いくつかの実施形態では、対象はヒツジである。いくつかの実施形態では、対象はネコである。いくつかの実施形態では、対象はヤギである。
【0088】
[00088]尋常性乾癬は最も一般的な形態の疾患であり、死んだ皮膚細胞または鱗屑の銀白色の蓄積で覆われた、隆起した赤い斑点として現れる。これらの斑点またはプラークは、頭皮、膝、肘および腰背部に現れる場合が最も多い。これらは痒くて痛い場合が多く、ひび割れし、出血することがある。尋常性乾癬は、膝および肘の外側、頭皮、腰背部、顔、手掌および足の裏に見出される場合が最も多い。生検された場合、乾癬皮膚は、湿疹と比べるとより肥厚し、より赤く腫れて見える。
【0089】
[00089]乾癬性関節炎は、乾癬を有する一部の人に発生し、てっぺんに銀色の鱗屑を伴う皮膚の赤い斑点として対象に存在することもある関節炎の一形態である。ほとんどの人が最初に乾癬を発症し、後に乾癬性関節炎と診断されるが、関節障害は時として皮膚病変が現れる前に始まることがある。対象における最も一般的な症状は、関節の痛み、こわばりおよび腫脹であり、対象の指先および脊椎に発生することがあり、比較的軽度から重度に及び得る。乾癬でも乾癬性関節炎でも、疾患再燃が寛解期と交互に起こり得る。
【0090】
[00090]アトピー性皮膚炎(湿疹)は、対象の皮膚が発赤し、乾燥し、痒くなる状態である。赤から茶色味がかった灰色の斑点が対象の皮膚、特に手、足、踝、手首、首、胸上部、まぶた、肘および膝の内側、乳児では顔および頭皮に現れることがある。小さな隆起したこぶは、引っ掻いている間に体液が漏出し、硬くなることがある。状態は通常は慢性であり、周期的に再燃する傾向があり、喘息または花粉症を伴い得る。
【0091】
[00091]尋常性ざ瘡は、毛嚢脂腺単位(毛包およびそれに付随する皮脂腺)の閉塞および/または炎症が関与する、一般的な慢性皮膚疾患である。ざ瘡は、顔面がほとんどであるが、背中および胸部をも冒す、非炎症性病変、炎症性病変、または両方の混合として存在する場合がある。尋常性ざ瘡を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、病変数の測定、および以下に認められるような、対象の顔面についての医師包括的評価によって測定することができる。
【0092】
【表1】
【0093】
[00092]酒さは、主として顔面中央の凸状部(頬、顎先、鼻、および額中央)の慢性皮膚傷害としてはっきりと見分けられ、多くの場合、寛解および再燃を特徴とする。酒さは、現在の知識に基づき、紅潮、紅斑、毛細血管拡張、浮腫、丘疹、膿疱、眼病変、および鼻瘤などの皮膚徴候の種々の組合せを含む症候群または類型であるとみなされる。ほとんどの場合では、こうした標徴の全部というより一部が、所与のいずれかの対象において出現する。1型酒さ性ざ瘡または紅斑毛細血管拡張型酒さは、主として、紅潮および顔面中央の持続性紅斑を特徴とする。毛細血管拡張の出現は、一般的であるが、このサブタイプの診断に必須ではない。顔面中央の浮腫、チクチクする感覚および灼熱感、ならびにざらつきまたは鱗屑化も報告されることがある。紅斑毛細血管拡張型酒さを呈する対象の間では、紅潮のみの病歴が一般的である。1型酒さ性ざ瘡を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、以下に示す、顔面紅斑重症度の5段階グレード分け尺度である臨床医の紅斑評価(Clinician Erythema Assessment)(CEA)、および対象自己評価(SSA)によって測定することができる。
【0094】
【表2】
【0095】
【表3】
【0096】
[00093]2型酒さ性ざ瘡(丘疹膿疱性)は、顔面中央に分布する一過性の丘疹もしくは膿疱または両方を伴った、顔面中央の持続性紅斑を特徴とする。しかし、丘疹および膿疱は、開口部周囲に生じることもある(すなわち、口周囲、鼻周囲、または眼周囲域に生じることもある)。丘疹膿疱性サブタイプは、面皰が存在しないことを除いては、尋常性ざ瘡と似ている。酒さとざ瘡が同時に生じることもあり、そのような対象は、酒さの丘疹および膿疱に加えて面皰を有することがある。丘疹膿疱性酒さを有する対象によって、灼熱感およびチクチクする感覚が報告されることもある。このサブタイプは、多くの場合、毛細血管拡張の存在を含むサブタイプ1の後に、またはサブタイプ1と組み合わさって認められている。毛細血管拡張は、持続性紅斑、丘疹、または膿疱によってわかりにくくなることがあり、こうした遮蔽性構成要素がうまく処置された後、より目に見えるようになる傾向がある。2型酒さ性ざ瘡を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、処置を受けている対象の皮膚範囲における総病変計数、および以下に示すような医師包括的評価によって測定することができる。
【0097】
【表4】
【0098】
[00094]乾癬は、皮膚細胞の生活環を加速する皮膚状態である。乾癬では、細胞が皮膚の表面上に急速に蓄積する。余分な皮膚細胞は、痒く、時に痛みのある、鱗屑および赤色斑を形成する。乾癬を有する対象が示しうる症状には、厚い銀白色の鱗屑で覆われた皮膚の赤色斑、鱗屑化する小斑点(小児において一般的に見られる)、出血する、痒い、焼けるよう、またはヒリヒリすることもある乾燥し割れた皮膚、厚くなり、凹み、または波打った爪、および腫脹し硬直した関節が含まれる。乾癬(acne psoriasis)を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、乾癬面積および重症度指標(Psoriasis Area and Severity Index)(PASI)の使用によって測定することができる。PASIの使用は、対象の身体を4区分(頭部(H)(人間の皮膚の10%)、腕部(A)(20%)、体幹(T)(30%)、脚部(L)(40%))に分けるものである。これらの範囲それぞれをそれ自体でスコア付けし、次いで、4つのスコアを合わせて最終PASIとする。各区分について、病変部の皮膚の面積のパーセントを概算し、次いで、以下の表にあるとおりの0~6のグレードに変換する。各範囲内では、3つの臨床徴候:紅斑(発赤)、硬結(厚み)、および落屑(鱗屑化)によって重症度が推定される。ゼロから最大までの0~4の尺度で重症度パラメーターが測定される。次いで、これらすべての重症度パラメーターの合計を、各皮膚区分について算出し、その範囲についての面積スコアで乗じ、それぞれの区分の重量(頭部については0.1、腕部については0.2、胴部については0.3、脚部については0.4)で乗じる。
【0099】
【表5】
【0100】
[00095]多汗症は、一般に、体温の調節に必要となる発汗を超過した、発汗の異常な増加を特徴とする状態である。多汗症は、主として身体的な負担ではあるが、心理学的、感情的、および社会的観点から、生活の質を低下させかねない。多汗症を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法によって、例えば、原発性腋窩多汗症の重症度を日常臨床業務または臨床研究において評価するように設計された4段階尺度である多汗症疾患重症度尺度(HDSS)の使用によって測定することができる。HDSSは、面接者によって行われる場合もあり、または対象によって自己記入される場合もある。HDSSでは、過度の発汗に関連した日常活動の支障の程度に基づき、対象の重症度が評価される。対象は、重症度を次のとおりに等級付けする。1=自分の脇の下の発汗は、全く気にならず、自分の日常活動に全く支障をきたさない;2=自分の脇の下の発汗は、我慢できるが、自分の日常活動にたまに支障をきたす;3=自分の脇の下の発汗は、ほとんど我慢できず、自分の日常活動に頻繁に支障をきたす;または4=自分の脇の下の発汗は、我慢できず、自分の日常活動に常に支障をきたす。多汗症を有する対象における処置レジメンの有効性は、手掌、腋窩、足および身体の他の部分で行われ得る重量測定による発汗量(Gravimetric Sweat Production)を使用して測定することもできる。一般に、この方法は、発汗量が測定される体表面を乾かし、予め秤量したフィルターペーパーを目的の体表面に所定の期間適用し、その後ペーパーを除去し、秤量して行われ、発汗率は測定時間中の汗(ミリグラム)で計算される。
【0101】
[00096]円形脱毛症は、頭皮、顔面、時として身体の他の範囲において脱毛を引き起こす自己免疫性皮膚疾患である。実際に、米国では680万もの人々が円形脱毛症に罹患している。円形脱毛症を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法によって、例えば、固定毛髪計数、および対象の枕においての不定毛髪計数の使用によって測定することができる。
【0102】
[00097]男性型脱毛症は、終毛が中間毛へ、最終的には軟毛へと徐々に変換されることを特徴とする、遺伝的に決まる障害である。男性型脱毛症は、男性および女性が罹患するごく一般的な疾患である。男性型脱毛症に罹患する対象は、一般に、脱毛の段階的な開始、抜け毛の増加、豊かで太く色素のある終毛からより細くより短い中間毛、最終的には短く弱々しく色素のない軟毛となる罹患範囲の変遷などの症状を示し、その結末が完全な裸出範囲となる場合もあるが、その範囲は、対象によって様々であり、頭頂において最も顕著になるのが普通である。男性型脱毛症を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法によって、例えば、固定毛髪計数、および対象の枕においての不定毛髪計数の使用によって測定することができる。
【0103】
[00098]ケロイドは、傷害の部位に生じる、隆起した赤みがかった結節である。皮膚に創傷が生じた後、皮膚細胞と結合組織細胞(線維芽細胞)の両方が増加して損傷を修復し始める。瘢痕は、創傷を閉じておくために線維芽細胞が皮膚に沈着した軟骨様繊維である「結合組織」で構成されている。線維芽細胞は、ケロイドを伴って、創傷が塞がった後でさえ増加し続ける。したがって、ケロイドは、皮膚の表面より高く出っ張り、瘢痕組織の大きな隆起を形成する。上胸部、肩、および上背部がケロイド形成を殊に被りやすいとはいえ、ケロイドは、身体のいずれの部分上に生成しうる。症状には、皮膚の色素沈着、痒み、発赤、普通でない感覚、および疼痛が含まれる。色黒の人の方が、ケロイドを形成しやすいと見られる。男性と女性が等しく見舞われる。ケロイドは、良性腫瘍とみなされるが、主に美容上嫌がられるものであり、決して悪性になることはない。ケロイドを手術すると、より多くの瘢痕組織の形成が刺激されるのが普通であり、そのため、ケロイドを有する多くの対象は、利用可能な処置がないと伝えられる場合がある。肥厚性瘢痕は、一般にケロイドほど大きく成長せず、時間と共に消えることがあり、すべての人種群において生じるが、ケロイドのように出現し、ケロイドより一般的である。ケロイドおよび/または肥厚性瘢痕を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法によって、例えば、バンクーバー瘢痕スケール(VSS)、マンチェスター瘢痕スケール(MSS)、対象および観察者瘢痕評価スケール(Subject and Observer Scar Assessment Scale)(POSAS)、視覚的アナログスケール(VAS)、およびStony Brook瘢痕評価スケール(Stony Brook Scar Evaluation Scale)(SBSES)の使用によって測定することができる。
【0104】
[00099]化膿性汗腺炎は、通常は皮膚上のにきび様のこぶとして始まる疾患であり、普段のにきびが出現しない場所に生じる傾向があり、脇の下および鼠径部に生じるのが最も一般的である。化膿性汗腺炎が悪化した場合、にきび様のこぶは、皮膚の深くへと成長し、痛くなる場合があり、破裂することもある。根深いこぶが治癒すると、瘢痕が形成されることがあり、一部の対象では、皮膚の下に、瘢痕を形成するトンネルのような道が生じ、これが太くなることもある。厚い瘢痕が脇の下に形成されると、腕を動かすことが困難になる場合がある。鼠径部範囲における厚い瘢痕のために、歩行が困難になる場合もある。化膿性汗腺炎に罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法によって、例えば、対象の皮膚の患部における病変数の目視計数によって測定することができる。
【0105】
[000100]レイノー現象は、最も一般的には寒さに曝された後の、蒼白から青、赤へと続く指の色の変化を特徴とするタイプの血管性疾患である。レイノー現象の原因は、血管直径の神経制御および寒さに対する神経感度が異常であることの関与が疑われるものの、不明である。レイノー現象の症状は、血管れん縮の重症度、頻度、および持続時間に応じて決まる。レイノー現象に罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、指腹温度の測定、患部の写真による評価、および患部における疼痛についての視覚的アナログスケールによって測定することができる。
【0106】
[000101]ヘルペス後神経痛は、一般に、水痘(帯状疱疹)ウイルスによって引き起こされる帯状ヘルペスの合併症とみなされる。ヘルペス後神経痛は、神経線維および皮膚を冒し、帯状ヘルペスの皮疹および水疱が消失した後も長く続く灼熱痛を引き起こす。ヘルペス後神経痛の徴候および症状は、一般に、対象の皮膚における、帯状ヘルペス激増が最初に起こった範囲に限定される。ヘルペス後神経痛の徴候および症状には、帯状ヘルペス皮疹が治癒した後3か月またはより長く続く疼痛、軽い接触に対する敏感性、ならびに患部における痒みおよびしびれが含まれうる。ヘルペス後神経痛に罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、すなわち、患部における疼痛についての視覚的アナログスケールの使用によって測定することができる。
【0107】
[000102]ヘイリー・ヘイリー病(家族性良性天疱瘡)は、皮膚に水泡を形成させる遺伝性障害であり、通常は皮膚のひだにおいてであるが、身体の広い範囲にわたることも多い、皮膚における皮疹および水疱の激増を特徴とする。痛みのある水疱は、割れ、時には感染し、赤むけになり、時として終わりのないように思われる激増のサイクルにおいて、赤むけの皮膚の上に新たな水疱が形成される。疾患の原因は、hSPCA1タンパク質をコードするATP2C1酵素のハプロ不全である。1コピーの遺伝子に対する突然変異によって、この必要なタンパク質が半分しか作られなくなり、皮膚の細胞が、細胞間接着斑の形成異常により正しく接着し合わず、棘融解、水疱、および皮疹が引き起こされる。ヘイリー・ヘイリー病に罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、対象において総病変数を計数することによって測定することができ、総病変数の減少によって、処置レジメンがプラスの効果を有することが示される。
【0108】
[000103]線状IgA水疱性皮膚症(LABD)は、透明層や緻密層(sublamina densa)などの基底膜タンパク質に対する自己免疫反応による、稀な表皮下水疱形成疾患である。基底膜は、表皮を真皮につなぎ留め、皮膚の安定化を助長する。IgA抗体がこのようなタンパク質を標的とすると、基底膜が不安定になる結果、張りの強い水疱が形成される。大半のLABD症例において、原因は、不明または特発性である。さらに、すべての小児期症例の半数より多くが、平均で2~4年のうちに寛解する傾向がある。成人では、経過がより長引くこともあり、内在する悪性病変、感染症、および関節リウマチや皮膚筋炎のような他の自己免疫疾患のある者においてLABDが生じることが示されている。LABDの他の症例は、バンコマイシンによるものが多い薬物誘発型であり、一部の場合では、バンコマイシンの初回投与後間もなく、対象が発疹することがある。LABDに罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、対象において総病変数を計数することによって測定することができ、総病変数の減少によって、処置レジメンがプラスの効果を有することが示される。
【0109】
[000104]単純性表皮水疱症(EBS)は、出生から小児期に、手、肘、または膝において、最小限の外傷により、表皮内小水疱および稗粒腫が形成されるという特徴的な症状発現を伴う、慢性小水疱性障害である。EBSは、ケラチン5(KRT5)またはケラチン14(KRT14)遺伝子のいずれかにおけるドミナントネガティブ突然変異によって引き起こされる遺伝性障害である。EBSは、その臨床的な症状発現により、全身(Koebner)型、限局(Weber-Cockayne)型、および疱疹状(Dowling-Meara)1型に細分される。限局型のEBSは、手掌および足裏において最小限の機械的外傷により容易に小水疱ができるものである、最も軽い形態のサブタイプである。EBSの分子遺伝学的研究によれば、真皮表皮接合部に近い基底層に位置するケラチノサイトにおける半接着斑の骨格に寄与するKRT5およびKRT14に突然変異が存在する。EBSの各サブタイプにおける突然変異は、位置および激しさが様々である2,3。EBSに罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、対象において総病変数を計数することによって測定することができ、総病変数の減少によって、処置レジメンがプラスの効果を有することが示される。
【0110】
[000105]ダリエー病は、身体上のいぼ様斑点を特徴とする皮膚状態である。斑点は、黄みがかった色をしてており、触れると硬く、少し脂ぎっているのが通常であり、強烈な臭気を発することもある。斑点の最も一般的な部位は、頭皮、額、上腕、胸部、背中、膝、肘、および耳の後ろである。粘膜も冒されることがあり、口腔の上側(口蓋)、舌、頬の内側、歯肉、および喉に斑点ができる。ダリエー病の他の特徴には、爪の異常、例えば、でこぼことした感触の爪にできる赤色および白色のすじ、ならびに手掌および足裏にできる小さい穴が含まれる。ダリエー病に特徴的ないぼ様斑点は、小児期後期から成人期早期に出現するのが通常である。疾患の重症度は、時間と共に様々となり、患者は、少数の斑点しか伴わない期間と交互に起こる突然の再発を経験する。斑点の出現は、環境因子による影響を受ける。ほとんどのダリエー病患者は、熱および湿度に曝される夏期により多くの斑点ができる。UV光、こすれやかき傷などの軽微な傷害または摩擦、およびある特定の薬物の摂取によっても、斑点の増加が引き起こされることがある。ダリエー病に罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、対象における総病変数の計数および病変の大きさの測定によって測定することができ、総病変数の減少によって、処置レジメンがプラスの効果を有することが示される。
【0111】
[000106]先天性爪肥厚症は、主として爪および皮膚が冒される状態である。対象におけるこの状態の徴候および症状は、対象の生涯の最初の数か月以内に明らかになるのが通常である。先天性爪肥厚症を有するほとんど全員が、手指の爪および足指の爪が厚く、異常な形になる、肥大性爪ジストロフィーを有する。多くの小児患者は、足裏、およびそれほど多くはないが手掌に、非常に痛みのある水疱およびカルスも生じる。この状態は、掌蹠角皮症として公知である。足の重篤な水疱およびカルスによって、歩行するのが痛くなる、または歩行が困難になることがある。先天性爪肥厚症は、罹患した個体間で様々となる、付加的ないくつかの特徴を有する場合がある。そうした特徴として、舌および頬の内側にできる厚みのある白色斑(口腔白色角化症);肘、膝、および胴回りの毛包周囲に生じる毛包性角化症と呼ばれるこぶ;腋窩、鼠径部、背中、または頭皮の嚢;ならびに手掌および足裏における過剰な発汗(掌蹠多汗症)が挙げられる。罹患した一部の個体は、脂腺嚢腫と呼ばれる広範にわたる嚢も生じ、嚢は、通常は皮膚および毛髪を滑らかにする皮脂と呼ばれる油性物質で満たされている。先天性爪肥厚症を有する一部の乳児は、出生時または小児期早期に存在する歯である、出生前歯または出生歯を有する。まれに、先天性爪肥厚症によって喉頭(voice box(larynx))が冒され、潜在的に嗄声または呼吸の問題につながることがある。先天性爪肥厚症に罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、対象の患部における水疱総数の計数および水疱の大きさの測定によって測定することができる。
【0112】
[000107]水性角化症(АK)は、後天性水性掌蹠角化症(acquired aquagenic palmoplantar keratoderma)、一過性反復性半透明丘疹末端角化症(transient reactive papulotranslucent acrokeratoderma)、aquagenic wrinkling of the palmsまたはaquagenic syringeal acrokeratodermaとしても公知の皮膚障害である。該障害の主な特徴は、水と接触後の手掌/足底の浮腫、白っぽい丘疹、掻痒、灼熱感、および疼痛を伴う皮膚の皺である。水曝露の延長および水温は、病変発生の割合および強さに影響を与える。しかし、AKの病因はほとんど解明されていない。AKを罹患している対象における処置レジメンの有効性は、対象における合計病変数のカウント、視覚的アナログ疼痛スコア、および視覚的アナログ掻痒症スコアなどの当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0113】
[000108]背部錯感覚症は、片側肩甲骨下部として古典的には記載される中背部の皮膚の感覚性神経障害症候群(sensory neuropathic syndrome)である。背部錯感覚症は、主に限局した掻痒および感覚異常症候群であり、ちょっと前は通常手が届きやすい皮膚の領域である、中背部の小区画で時折起こる掻痒感または疼痛を呈することがある。背部錯感覚症限局と対応する脊椎の変性変化との相関は、脊髄神経インピンジメントが寄与原因であり得るが、対象が神経損傷などの抹消神経障害を生じやすくなる他の状態を有し得ることを示唆するものである。背部錯感覚症を罹患している対象における処置レジメンの有効性は、対象における合計病変数のカウント、視覚的アナログ疼痛スコア、および視覚的アナログ掻痒症スコアなどの当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0114】
[000109]汗疱(異汗性湿疹)は、ごく小さな、液体で満たされた水疱が、対象の手のひら、指の側面、および足の裏に現れる皮膚状態である。異汗症で生じる水疱は、激しい掻痒感を引き起こす場合があり、乾燥すると、対象の皮膚を鱗状の見た目にすることがある。水疱は、時として対象の皮膚が以前の水疱から完全に治癒する前に、典型的には再発する。異汗性湿疹を罹患している対象における処置レジメンの有効性は、湿疹の徴候および症状の観察、視覚的アナログ疼痛スコア、および視覚的アナログ掻痒症スコアなどの当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0115】
[000110]色汗症は、色のついた汗の分泌を特徴とする状態であり、汗腺へのリポフスチンの沈着に起因する。色汗症は通常、主に顔および脇の下のアポクリン腺に影響を与える。色汗症を罹患している対象における処置レジメンの有効性は、罹患対象における汗の徴候および汗の匂いの観察などの当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0116】
[000111]腋臭としても公知の臭汗症は、大部分はアポクリン腺分泌によって決まる異常または不快な体臭の状態であるが、他の供給源が役割を果たす場合がある。汗(Sudoriferous(sweat))腺は2種類、すなわちアポクリンおよびエクリンに分けられ、一部の対象ではいくつかの交差が認められる。臭汗症を罹患している対象における処置レジメンの有効性は、罹患対象における汗の匂いの観察などの当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0117】
[000112]エクリン母斑は、出生時または若年齢で存在し得る疾患である。限局した多汗症を伴うことが多々あるが、限局した多汗症を伴わない症例も報告されている。エクリン母斑は通常、構造的に正常なエクリン腺の数またはサイズの増加によって組織学的に特徴付けられる。エクリン母斑を罹患している対象における処置レジメンの有効性は、多汗症重症度尺度(HDSS)の使用、および罹患対象の1月あたりの汗エピソードの数の測定などの当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0118】
[000113]顔の皺は、皺眉筋および/または鼻根筋活動に関連した中程度から重度の眉間の線、眼輪筋活動に関連した中程度から重度の外眼角の線、および/または前頭筋の活動に関連した中程度から重度の額の線を伴う対象における状態である。顔の皺を有する対象における処置レジメンの有効性は、4点顔面皺尺度(4-point Facial Wrinkle Scale)(FWS;0=なし、1=軽度、2=中程度、3=重度)を含む当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0119】
[000114]萎縮性ざ瘡痕は、ざ瘡を罹患している対象で生じ得る。萎縮性ざ瘡痕を罹患している対象における処置レジメンの有効性は、臨床ざ瘡関連瘢痕の自己評価(Self-assessment of Clinical Acne-Related Scars)(SCARS)および顔面ざ瘡瘢痕生活の質(Facial Acne Scar Quality of Life)(FASQoL)ツールを含む当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0120】
[000115]黒皮症は、頬、鼻梁、額、顎、および上唇の上を含む、通常は顔に茶色から灰褐色の斑点が生じる皮膚状態である。黒皮症は、前腕および首などの日光に曝露される身体の他の部分に現れることもある。
【0121】
[000116]関節リウマチは、対象の関節、皮膚、眼、肺、心臓および血管に発生し得る慢性炎症性障害である。関節リウマチは、対象の関節の内膜に発生し得、最終的に骨びらんおよび関節変形をもたらし得る痛みを伴う腫脹を引き起こす自己免疫障害とみなされている。
【0122】
[000117]扁平苔癬は、対象の皮膚、毛髪、爪および粘膜に発生し得る炎症性状態である。皮膚では、扁平苔癬は通常、紫がかったしばしば痒みを伴うてっぺんが平坦な隆起物として現れ、数週間にわたり生じる。口内、膣内および粘膜によって覆われた他の体部では、扁平苔癬は、時として有痛性のびらんを伴うレース状の白い斑点を形成する。扁平苔癬は、対象の免疫系が皮膚または粘膜の細胞を誤って攻撃するときに生じる場合が多く、C型肝炎感染症、インフルエンザワクチンの接種、特定の顔料、化学物質および金属への曝露、イブプロフェンおよびナプロキセンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)への曝露、ならびに心臓疾患、高血圧または関節炎に対する特定の薬物治療への曝露によって引き起こされることがある。
【0123】
[000118]毛孔性紅色粃糠疹(PRP)は、皮膚の持続的炎症および鱗屑をもたらす一群の皮膚状態を指す。PRPを有する対象は、全身または特定の体部のみに生じ得る赤みがかった鱗状の斑点を有し、手および足の裏面の皮膚の肥厚(掌蹠角化症)、様々な爪の異常、ならびに/または毛髪の菲薄化を生じる者もいる。症状が現れる年齢、病変体部、および他の状態が存在しているかによって分類される数種類のPRPがある。該状態は、小児期(若年発症型PRP)だけでなく成人期に生じる場合も多い(成人発症型PRP)。
【0124】
[000119]魚鱗癬は、粗い鱗状の皮膚を特徴とする乾燥し肥厚した鱗状の皮膚を特徴とする稀な遺伝性皮膚障害のファミリーである。症状の重症度、外観、根底にある遺伝的原因および遺伝形式(例えば、受け継がれた異常遺伝子が優性、劣性、常染色体性またはX連鎖性かどうか)が様々な、20種類を超える魚鱗癬がある。症状の重症度は、正常な乾燥肌と間違われることがある、尋常性魚鱗癬などの最も軽度の最も一般的なタイプから、道化師様魚鱗癬などの致死的状態まで異なり得る。尋常性魚鱗癬は症例の95%超を占める。ほとんどの症例で魚鱗癬は遺伝性ではなく、原因は不明である。一部の人、特にV型(「非定型若年型」)を有する者では、魚鱗癬は常染色体優性遺伝であり、CARD14遺伝子の変異に起因している可能性がある。
【0125】
[000120]掌蹠膿疱症は、過去または現在の喫煙者である対象で主に生じる皮膚状態であり、対象の皮膚は片方もしくは両方の手および/または足に体液で満たされた小さな水泡を生じ、水泡は少量の膿が溜まり、茶色くなり、次いで鱗状に変化し、有痛性のひび割れ(亀裂)を生じやすい肥厚した鱗状の赤い皮膚を伴う。状態は重症度で異なり、何年も持続することがあり、何が再燃を引き起こすのか不明である。
【0126】
[000121]別の態様では、第1の組成物と第2の組成物とを含むキットであって、(a)第1の組成物が、Spongillaを含み、(b)第2の組成物が、1種または複数の薬物を含むキットが提供される。別の態様では、皮膚疾患状態を有する対象における処置において、第1および第2の組成物の処置で使用するための使用説明書をさらに含む、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、Spongillaを粉末の形態で含む、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaが、サイズが実質的に均一である粒子を含む粉末の形態である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。
【0127】
[000122]別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の50%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0128】
[000123]別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約50%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子の約60%以上、または約70%以上、または約75%以上、または約80%以上、または約85%以上、または約90%以上、または約95%以上、または約96%以上、または約97%以上、または約98%以上、または約99%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約95%以上、または約96%以上、または約97%以上、または約98%以上、または約99%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約95%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約96%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約97%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約98%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約99%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0129】
[000124]別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が約50μm~約500μmの平均長さを有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約50μm~約400μm、または約50μm~約350μm、または約50μm~約300μm、または約50μm~約250μm、または約50μm~約200μm、または約75μm~約500μm、または約75μm~約450μm、または約80μm~約450μm、または約80μm~約400μm、または約85μm~約450μm、または約85μm~約400μm、または約90μm~約450μm、または約90μm~約400μm、または約90μm~約350μm、または約100μm~約450μm、または約100μm~約400μm、または約100μm~約350μm、または約100μm~約300μm、または約100μm~約250μm、または約100μm~約200μm、または約150μm~約500μm、または約100μm~約450μm、または約150μm~約400μm、または約150μm~約350μm、または約150μm~約350μm、または約150μm~約300μm、または約150μm~約250μm、または約150μm~約200μm、または約175μm~約450μm、または約175μm~約400μm、または約175μm~約350μm、または約175μm~約300μm、または約175μm~約250μm、または約175μm~約200μmの平均長さを有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約50μm、または約75μm、または約80μm、または約85μm、または約90μm、または約100μm、または約125μm、または約150μm、または約175μm、または約200μm、または約225μm、または約250μm、または約300μm、または約350μm、または約400μm、または約450μm、または約500μmの平均長さを有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約200μmの平均長さを有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0130】
[000125]別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が約5μm~約50μmの平均直径を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約5μm~約45μm、または約5μm~約40μm、約5μm~約35μm、約5μm~約30μm、約5μm~約25μm、約5μm~約20μm、約10μm~約45μm、約10μm~約40μm、約10μm~約35μm、約10μm~約30μm、約10μm~約25μm、約10μm~約20μmの平均直径を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約5μm、または約10μm、または約15μm、または約20μm、または約25μm、または約30μm、または約35μm、または約40μm、または約45μm、または約50μmの平均直径を有する、本明細書で開示される方法、医薬として使用するための組成物、製剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0131】
[000126]Spongillaを含む第1の組成物などの本明細書に開示された組成物は、1種または複数の従来の薬学的担体または賦形剤をさらに含んでもよい。適切な薬学的担体および賦形剤としては、不活性希釈剤、結合剤(デンプンなどの)、充填剤(コロイド状二酸化ケイ素、糖(ラクトース、スクロース、マンニトール、またはソルビトールを含む);およびセルロース調製物、例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、ガム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、またはポリビニルピロリドン(PVP)などの)、増量剤、潤滑剤(ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルクなどの)、着色物質または色素および、所望であれば、水、生理食塩水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、またはこれらの組合せなどの希釈剤と一緒の乳化剤または懸濁化剤が挙げられる。
【0132】
[000127]本明細書に開示された医薬組成物は、正確な投与量の単回投与に適した単位剤形であってもよい。別の態様では、第1の組成物および/または第2の組成物の単位剤形が、2回投与、3回投与、4回投与、5回投与、6回投与、7回投与、8回投与、9回投与、10回投与、11回投与、12回投与、13回投与、14回投与、15回投与、16回投与、17回投与、18回投与、19回投与、20回投与、21回投与、22回投与、23回投与、24回投与、25回投与、26回投与、27回投与、28回投与、29回投与、30回投与、2か月間の投与、3か月間の投与、4か月間の投与、5か月間の投与、6か月間の投与、7か月間の投与、8か月間の投与、9か月間の投与、10か月間の投与、11か月間の投与、または12か月間の投与に適している、本明細書に開示された方法またはキットのいずれかが提供される。
【0133】
[000128]本明細書に開示された組成物の実際の投与量は、使用される組成物、投与様式、および処置される対象の特定の部位、および処置される皮膚状態により異なり得ることが理解されるであろう。所与の組成物に関する実験データを考慮して従来の投与量決定試験を使用する当業者は、一定の条件に関する最適投与量を特定することができる。この量は、本明細書に開示された組成物および製剤の特徴(活性、薬物動態、薬力学、およびその生体利用能を含む)、処置される対象の生理的条件(年齢、性別、疾患の種類およびステージ、一般的身体状態、所与の投与量に対する反応性、および薬物の種類を含む)または細胞、薬学的に許容される担体mg/kgまたは製剤中の担体の性質、ならびに投与経路を含むがこれらに限定されない様々な要因によって異なるであろう。さらに、有効量または治療有効量は、本明細書に開示された1種または複数の組成物および製剤が、単独でまたは他の薬物(複数可)、他の治療(複数可)もしくは他の治療方法(複数可)もしくはモダリティ(複数可)と組み合わせて投与されるかどうかによって異なり得る。臨床分野および薬理学的分野の当業者は、日常的な実験を通じて、すなわち、本明細書に開示された1種または複数の組成物および製剤の投与に対する細胞または対象の応答をモニタリングし、それに基づき投与量を調整することによって、有効量または治療有効量を決定することができるであろう。
【0134】
[000129]第1の組成物および第2の組成物を使用する投与レジメンは、最適所望応答をもたらすように調整することができる。投与単位形態は、本明細書で使用される場合、処置される対象にとって単一投与量として適した物理的に別個の単位を指し、各単位は、必要とされる薬学的担体と関連して所望の治療効果をもたらすように計算された、本明細書に開示された組成物の所定の量を含有する。本明細書に開示された組成物の投与単位形態の仕様は、(a)組成物の特徴および達成されるべき特定の治療的または予防的効果、ならびに(b)対象における特定の状態の処置のためにそのような組成物を配合する技術につきものの制約によって決定づけられ、およびこれに直接依存する。
【0135】
[000130]故に、当業者は、本明細書に開示された組成物を使用する用量および投与レジメンが治療技術分野で周知の方法に従って調整され得ることを、本明細書に提供された本開示に基づき理解するであろう。すなわち、最大耐用量は容易に確立することができ、検出可能な治療利益を対象にもたらすための各薬剤の一時的投与要件を決定できるように、検出可能な治療利益を対象にもたらす有効量もまた決定することができる。したがって、特定の用量および投与レジメンが本明細書に例示されるが、これらの例は、本明細書に開示された方法の実施において対象に提供され得る用量および投与レジメンを決して限定するものではない。
【0136】
[000131]投与量値は、軽減されるべき状態のタイプおよび重症度により異なり得、単一または複数の用量を含み得ることが留意されるべきである。任意の特定の対象に関して、特定の投与レジメンは、個体のニーズおよび組成物の投与を施行または監督する者の専門家としての判断に従って経時的に調整されるべきであること、ならびに本明細書に記載された投与量範囲は例示のみであり、クレームされた組成物の範囲または実施を限定することを意図するものではないことがさらに理解されるべきである。例えば、用量は、毒性効果および/または検査値などの臨床効果を含み得る薬物動態学的または薬力学的パラメーターに基づき調整されてもよい。本明細書に開示された実施形態は、当業者によって決定される対象内用量漸増を包含することが意図される。化学療法剤の投与のための適切な投与量およびレジメンの決定は、当該技術分野で周知であり、本明細書に開示された教示が提供されれば、包含されることが当業者に理解されるであろう。
【0137】
[000132]いくつかの実施形態では、組成物は、以下に記載される対象における皮膚状態の処置において有用な1種または複数の追加の組成物と組み合わせて使用されてもよい。併用療法が使用される場合、1種または複数の追加の組成物は、本明細書に開示された第1の組成物および/または第2の組成物と連続的または同時に投与され得る。いくつかの実施形態では、追加の組成物は、本明細書に開示された第1の組成物および/または第2の組成物の投与の前、同時、または後に対象に投与される。いくつかの実施形態では、追加の組成物は、本明細書に開示された第1の組成物および/または第2の組成物の投与の前に対象に投与される。いくつかの実施形態では、追加の組成物は、対象に投与される本明細書に開示された第1の組成物および/または第2の組成物と同時に対象に投与される。いくつかの実施形態では、追加の組成物は、本明細書に開示された第1の組成物および/または第2の組成物の投与の後に対象に投与される。本明細書に開示された方法のいずれかにより使用され得る追加の組成物の中には、クロモリンナトリウム(クロモグリク酸ナトリウムとしても公知)、局所アルファ作動薬(塩酸オキシメタゾリン、塩酸クロニジン、塩酸アプラクロニジン、および酒石酸ブリモニジンを含むが、これらに限定されない)、局所抗生物質(テトラサイクリン[テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、サレサイクリンを含むが、これらに限定されない]、クリンダマイシン、およびエリスロマイシン)、過酸化ベンゾイル、サリチル酸、アゼライン酸、レチノイド、局所抗コリン薬(オキシブチニン、グリコピロレート、プロパンテリンを含むが、これらに限定されない)、局所プロスタグランジンアナログ(ラタノプロスト、ビマトプロスト、トラボプロスト、およびタフルプロストを含むが、これらに限定されない)、および局所ハイドロキノン、またはフルオシノロンアセトニド、ハイドロキノン、およびトレチノイン(Tri-Luma(登録商標)クリームとして販売されている)の組合せが含まれるが、これらに限定されない。
【0138】
[000133]当業者に理解されるように、記述要件の提供の観点からなどの全ての目的のために、本明細書に開示された全ての範囲は、ありとあらゆる考えられる部分範囲およびその部分範囲の組み合わせも包含する。任意の列挙された範囲は、同じ範囲が少なくとも2等分、3等分、4等分、5等分、10等分等に分割されることを十分に記載および可能にしていると容易に理解することができる。非限定的な例として、本明細書に論じられた各範囲は、下部3分の1、中部3分の1および上部3分の1等に容易に分割することができる。同様に、当業者に理解されるように、「最大」、「少なくとも」、「を超える」「未満」等などの全ての言語は、列挙された数値を含み、上記に論じられたように部分範囲にその後分割することができる範囲を指す。最後に、当業者に理解されるように、範囲は個々のメンバーを含む。故に、例えば、1~3個の物を有する群は、1個、2個、または3個の物を有する群を指す。同様に、1~5個の物を有する群は、1個、2個、3個、4個、または5個の物を有する群を指す等。
【0139】
[000134]見出し、例えば、(a)、(b)、(i)等は、本明細書および特許請求の範囲の読みやすさのためだけに提示される。本明細書および特許請求の範囲中の見出しの使用は、ステップまたは構成要素がアルファベット順または番号順または見出しが提示される順に行われることを必要としない。
【0140】
[000135]本明細書に開示されたいくつかの実施形態の調製物および例は、例示であり、非限定的であることが意図される。全ての出発材料は商業的に入手可能であり、または文献に記載されている。全ての温度は℃で報告される。
【実施例
【0141】
実施例1
[000136]尋常性乾癬の処置のためのSpongillaおよびイキセキズマブの使用
[000137]病変最小体表面積10%、重症度スケール0~5の乾癬の全般的評価(プラーク厚/硬結、紅斑、および鱗屑)における医師による静的総合評価(sPGA)スコア≧3、ならびに乾癬面積および重症度指数(PASI)スコア≧12を有する尋常性乾癬を有する18歳以上の対象を、以下のレジメンに従って処置する。
【0142】
[000138]1週目:対象の皮膚を低刺激の低アレルギー性クレンザー(例えば、Cetaphil(登録商標))で洗浄し、乾燥させる。イキセキズマブを含有するプレフィルドシリンジを冷蔵庫から取り出し、ニードルキャップを外さずに室温に達するまでそのままにする(30分間)。3%過酸化水素USP 6mLを2グラムのSpongilla粉末に添加し、混合物を撹拌し、取りのけておく。Spongilla混合物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら対象の皮膚の患部にマッサージし、Spongilla組成物を適用領域で乾燥させる。Spongilla組成物を、次いで非低アレルギー性拭き取りシートまたは水およびクレンザーを使用して除去する。80mg~160mgのイキセキズマブを含む組成物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながらSpongillaを適用していた対象の皮膚に適用し、イキセキズマブを、例えば、合成アプリケーターまたは医療提供者の手袋をした指で対象の皮膚にマッサージする。イキセキズマブ組成物を適用領域に残したままにし、対象は楽にして休む。15分後、低アレルギー性拭き取りシートまたは水および低アレルギー性クレンザーで適用領域を洗浄する。初回の適用後2、4、6、8、10、および12週目に、上記の手順を2週間に1回、次いでその後は4週間に1回繰り返す。
【0143】
[000139]その後、対象は、病変体表面積のパーセンテージ、ならびに病変領域内の乾癬変化(硬結、紅斑および鱗屑)の性質および重症度の両方を考慮したPASI総合スコアの75%以上の低下、ならびにsPGA「0」(なし)または「1」(最小限)を含む、対象に発生している尋常性乾癬の改善を報告する。
【0144】
実施例2
[000140]乾癬性関節炎の処置のためのSpongillaおよびイキセキズマブの使用
[000141]非ステロイド性抗炎症薬薬物(NSAID)、コルチコステロイドまたは疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)療法による処置にもかかわらず、活動性乾癬性関節炎(少なくとも3個の腫脹関節および少なくとも3個の圧痛関節)を有する18歳以上の対象を、以下のレジメンに従って処置する。
【0145】
[000142]1週目:対象の皮膚を低刺激の低アレルギー性クレンザー(例えば、Cetaphil(登録商標))で洗浄し、乾燥させる。イキセキズマブを含有するプレフィルドシリンジを冷蔵庫から取り出し、ニードルキャップを外さずに室温に達するまでそのままにする(30分間)。3%過酸化水素USP 6mLを3グラムのSpongilla粉末に添加し、混合物を撹拌し、取りのけておく。Spongilla混合物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら対象の皮膚の患部にマッサージし、Spongilla組成物を適用領域で乾燥させる。Spongilla組成物を、次いで非低アレルギー性拭き取りシートまたは水およびクレンザーを使用して除去する。80mg~160mgのイキセキズマブを含む組成物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながらSpongillaを適用していた対象の皮膚に適用し、イキセキズマブを合成アプリケーターで対象の皮膚にマッサージする。イキセキズマブ組成物を適用領域に残したままにし、対象は楽にして休む。15分後、低アレルギー性拭き取りシートまたは水および低アレルギー性クレンザーで適用領域を洗浄する。初回の適用後2、4、6、8、10、および12週目に、上記の手順を2週間に1回、次いでその後は4週間に1回繰り返す。その後、対象は、関節圧痛および関節痛の軽減を含むその症状の改善を報告する。
【0146】
実施例3
[000143]尋常性乾癬の処置のためのSpongillaおよびエタネルセプトの使用
[000144]体表面積の少なくとも10%、最小乾癬面積および重症度指数(PASI)スコア10を含む慢性安定型尋常性乾癬を有する対象を、以下のレジメンに従って処置する。スクリーニングの4週間以内に滴状乾癬、乾癬性紅皮症、または膿疱性乾癬を有する対象、および重症感染症を有する対象は、処置から除外する。
【0147】
[000145]1週目:処置する対象の皮膚の領域を、低刺激の低アレルギー性クレンザー(例えば、Cetaphil(登録商標))で洗浄し、乾燥させる。エタネルセプト凍結乾燥粉末を、供給された注射用滅菌静菌水、USP(0.9%ベンジルアルコール)1mLを用いて無菌で再構成し、25mgのエタネルセプトを含有する1mLの溶液を得、再構成したエタネルセプトを取りのけておく。3%過酸化水素USP 6mLを3グラムのSpongilla粉末に添加し、混合物を撹拌し、取りのけておく。Spongilla混合物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら対象の皮膚の患部にマッサージし、Spongilla組成物を適用領域で乾燥させる。Spongilla組成物を、次いで非低アレルギー性拭き取りシートまたは水およびクレンザーを使用して除去する。約25mg~約50mgのエタネルセプトを含むエタネルセプト組成物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながらSpongillaを適用していた箇所に適用し、エタネルセプトを合成アプリケーターで対象の皮膚にマッサージする。エタネルセプト組成物を適用領域に残したままにし、対象は楽にして休む。15分後、低アレルギー性拭き取りシートまたは水および低アレルギー性クレンザーで適用領域を洗浄する。上記の手順を維持目的で1週間に1回繰り返す。
【0148】
[000146]その後、対象は、病変体表面積のパーセンテージ、ならびに病変領域内の乾癬変化(硬結、紅斑および鱗屑)の性質および重症度の両方を考慮したPASI総合スコアの75%以上の低下、ならびに医師による総合評価(sPGA)「0」(なし)または「1」(最小限)を含む、対象に発生している尋常性乾癬の改善を報告する。
【0149】
実施例4
[000147]アトピー性皮膚炎の処置のためのSpongillaおよびデュピルマブの使用
[000148]現在の薬物治療によって適切にコントロールされていない中程度から重度のアトピー性皮膚炎(AD)を有する18歳以上の対象を、以下のレジメンに従って処置する。Spongillaおよびデュピルマブ(dipliumab)は、以下のレジメンに従って、中程度から重度のアトピー性皮膚炎(AD)の既往を有する18歳以上のヒト対象を含むが、これに限定されない対象におけるアトピー性皮膚炎の予防に使用することができる。
【0150】
[000149]処置する対象の皮膚の領域を選択し、低刺激の低アレルギー性クレンザー(例えば、Cetaphil(登録商標))で洗浄し、乾燥させる。デュピルマブを含むプレフィルドシリンジを冷蔵庫から取り出し、ニードルキャップを外さずに室温に達するまでそのままにし(45分間)、取りのけておく。3%過酸化水素USP 6mLを3グラムのSpongilla粉末に添加し、混合物を撹拌し、取りのけておく。Spongilla混合物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら処置する対象の皮膚の領域にマッサージし、Spongilla組成物を適用領域で乾燥させる。Spongilla組成物を、次いで非低アレルギー性拭き取りシートまたは水およびクレンザーを使用して除去する。約300mg~約600mgのデュピルマブを含むデュピルマブ組成物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながらSpongillaを適用していた箇所に適用し、デュピルマブを合成アプリケーターで対象の皮膚にマッサージする。デュピルマブ組成物を適用領域に残したままにし、対象は楽にして休む。15分後、低アレルギー性拭き取りシートまたは水および低アレルギー性クレンザーで適用領域を洗浄する。上記の手順は、維持目的で1週間に1回繰り返してもよい。この処置レジメンに従えば、対象は、病変数の減少、ならびに再燃および再発回数の減少を経験することになる。
【国際調査報告】