(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-26
(54)【発明の名称】農業装置
(51)【国際特許分類】
A01G 9/00 20180101AFI20220119BHJP
【FI】
A01G9/00 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021548509
(86)(22)【出願日】2019-10-01
(85)【翻訳文提出日】2021-06-10
(86)【国際出願番号】 US2019053929
(87)【国際公開番号】W WO2020091935
(87)【国際公開日】2020-05-07
(32)【優先日】2018-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521185594
【氏名又は名称】アヴェリー,ドナルド ジェイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】アヴェリー,ドナルド ジェイ.
【テーマコード(参考)】
2B327
【Fターム(参考)】
2B327ND02
2B327ND17
2B327NE01
2B327NE09
2B327NE11
2B327TA04
2B327TA09
2B327TA10
2B327TA11
2B327TA13
2B327TA19
2B327TA21
2B327TA28
2B327TA29
(57)【要約】
農産物が様々な地球上に一般的に生育できない、狭い領域及び地理的領域に農産物を生育することができる植物を生育するために、垂直に配置された容器(2)のシステムを提供する農業装置(1)。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物を生育するための農業装置であって、
基部から上方に延在する、少なくとも1つの細長い垂直支持部を有する支持構造と、
取付手段を介して前記支持構造に固定された複数の容器と、を含み、
前記複数の容器は、前記支持構造上に垂直に離間され、
前記複数の容器のそれぞれは、実質的に長方形形状であり、底面パネル、正面パネル、背面パネル及び側面パネルを含み、
前記複数の容器のそれぞれは、前記少なくとも1つの垂直支持部によって支持され、
前記複数の容器を前記少なくとも1つの垂直支持部に取り付ける前記取付手段は、少なくとも1つの取付ブラケットを含み、
少なくとも1つの支持ブラケットは、2つの半体を含み、第1の半体は垂直管であり、第2の半体は水平管であり、前記垂直管は前記少なくとも1つの垂直支持部の上に置かれ、前記水平管は前記少なくとも1つの垂直支持部に取り付ける容器の上に置かれる、農業装置。
【請求項2】
前記支持構造の前記少なくとも1つの垂直支持部上で、様々な高さに離間された複数の水平支持部を更に含む、請求項1に記載の農業装置。
【請求項3】
前記複数の容器のそれぞれは、実質的に長方形形状であり、底面パネル、正面パネル、背面パネル及び側面パネルを含み、
前記複数の容器のそれぞれは、前記複数の水平支持部によって支持される、請求項2に記載の農業装置。
【請求項4】
各容器の上周縁部は、リップを提供するために折り畳まれる、請求項1に記載の農業装置。
【請求項5】
各容器の上周縁部は、リップを提供するために折り畳まれる、請求項4に記載の農業装置。
【請求項6】
各容器は、前記底面パネル上に置かれた液体吸収層を更に含む、請求項1に記載の農業装置。
各容器は、前記底面パネル上に置かれた液体吸収層を更に含む、請求項4に記載の農業装置。
【請求項7】
各容器は、少なくとも1つの通気口を更に含む、請求項1に記載の農業装置。
【請求項8】
各容器は、少なくとも1つの通気口を更に含む、請求項4に記載の農業装置。
【請求項9】
前記複数の容器は、前記複数の水平支持部によって支持され、クリップを介して前記水平支持部に取り付けられる、請求項1に記載の農業装置。
【請求項10】
前記クリップはL字形である、請求項1に記載の農業装置。
【請求項11】
前記支持構造を直立位置に保持する基部を更に含む、請求項1に記載の農業装置。
【請求項12】
前記基部は浮動基部である、請求項15に記載の農業装置。
【請求項13】
前記複数の容器は、前記支持構造内で円形構成に配置される、請求項1に記載の農業装置。
【請求項14】
前記支持構造及び複数の容器は、T字形構成に配置される、請求項1に記載の農業装置。
【請求項15】
前記支持構造及び複数の容器は、H字形構成に配置される、請求項1に記載の農業装置。
【請求項16】
前記容器内に含有された植物を直射日光から保護するために屋根カバーを更に含む、請求項1に記載の農業装置。
【請求項17】
前記屋根カバーは、前記容器内に含有された植物を直射日光から保護するために反射する、請求項20に記載の農業装置。
【請求項18】
前記垂直支持部は大きさが調節可能であり、
前記水平支持部は大きさが調節可能である、請求項2に記載の農業装置。
【請求項19】
前記複数の容器のそれぞれは大きさが調節可能である、請求項1に記載の農業装置。
【請求項20】
前記容器内に含有された植物を保護するための外部カバーを更に含む、請求項1に記載の農業装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、植物を生育するための農業装置、より詳細には、全ての植物表面に植物を生育するために使用する、垂直に配置された容器の自立システムに関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
農地は、過剰開発、汚染及び環境問題に起因して減少している。一方、食料の需要は人口の増加に起因して年々増大している。
【0003】
これにより、特に土地が非常に高額であり、及び/又は利用可能な土地が農産物生産に使用できない領域では、食料の価格が高くなり、食料不足が生じてきた。
【0004】
従って農産物が様々な地球上に一般的に生育できない、狭い領域及び地理的領域に農産物を生育することができる植物を生育するために、垂直に配置された容器のシステムを提供する農業装置が必要とされている。
【発明の概要】
【0005】
発明の概要
本発明の主な目的は、農産物が様々な地球上に一般的に生育できない、狭い領域及び地理的領域に農産物を生育することができる全ての地球上に植物を生育するために、垂直に配置された容器のシステムを提供する農業装置を提供することである。
【0006】
本発明の追加の目的は、光合成を改善し、強い真昼の直射日光によって生じる被害を低減する、農業装置を提供することである。
【0007】
本発明の追加の目的は、浮動基部を有する農業装置を提供することであり、それによって装置は開放水域、池、湖、沼、湿地その他に構築して使用することができる。
【0008】
本発明の追加の目的は、土壌侵食、殺虫剤の流出、化学肥料の流出、並びに他の土及び水の汚染の流出を低減及び/又は除去する農業装置を提供することである。
【0009】
本発明の追加の目的は、鳥、動物、昆虫及び他の生物に物理的障壁を提供する農業装置を提供することである。
【0010】
本発明は、農産物が砂地、乾燥地、塩土、岩石及び溶岩表面、水、沼、湿地その他で一般的に生育できない、全地球上、狭い領域及び地理的領域に植物を生育するために使用する垂直棚及び/又は容器のシステムを提供する農業装置を提供することにより、上記及び他の目的を満たす。本発明の農業装置は、垂直支持部及び水平支持部を作り上げる自立配置支持構造であり、垂直支持部及び水平支持部は、利用可能な空間に依存して種々の構成に配置されてもよい。支持構造は、地面に固定してもよく、又は直立位置に支持構造を保持する基部を有してもよい。基部は、農業装置を水上に、沼に、湿地に又は他の液体実体に使用することができる浮動基部であってもよい。
【0011】
農業装置は、光合成が地球上で人間に影響を及ぼす最も十分に利用されていない重要な健康及び環境要素であるので、植物に陰を与え、真昼の太陽からの極端な日光が植物に起きる光合成を遅らせないように、反射屋根カバーを有してもよい。
【0012】
この欠陥は、上記の全ての地球上の植物生育システムによって修正することができる。
【0013】
加えて、農業装置は、動物及び/又は昆虫から植物を守るために、メッシュ又はスクリーンなどの外部カバーを有してもよい。
【0014】
本発明の上の及び他の目的、特徴並びに利点は、本発明の例示的実施形態が示されて記載されている図面に関連して以下の詳述を読むと、当業者に尚より容易に明らかになるはずである。
【0015】
図面の簡単な説明
以下の詳述では、添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の農業装置からの容器の正面図である。
【
図2】本発明の農業装置からの容器の端面図である。
【
図3】垂直支持部及び水平支持部を有する支持構造によって支持された、複数の容器を有する農業装置の斜視上面図である。
【
図4】容器が複数の垂直支持部によって支持される、本発明の支持構造の側面斜視図である。
【
図5】容器が垂直支持部によって直接支持される、本発明の支持構造の側面斜視図である。
【
図6】使用中に支柱を使用して固定された、本発明の農業装置の側面図である。
【
図7】使用中に浮動基部によって支持された、本発明の農業装置の側面図である。
【
図8】円形構成で垂直支持部の周りに配置された複数の容器を有する、農業装置の側面図である。
【
図9】個別の容器カバーを有する、本発明の農業装置からの容器の正面図である。
【
図10】本発明の農業装置からの容器の、
図2のA-A線に沿った断側面図である。
【
図11】支持構造の容易な移動のために回転できる複数の垂直支持部によって容器が支持される、本発明の支持構造の側面斜視図である。
【
図12】円形構成で螺合された垂直支持部の周りに配置された複数の容器を有する、農業装置の部分側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
好ましい実施形態の説明
好ましい実施形態を説明するために、図面に付した番号を参照して使用する専門用語は以下の通りである。
1. 農業装置、全体
2. 容器
3. 容器の底面パネル
4. 容器の正面パネル
5. 容器の背面パネル
6. 容器の側面パネル
7. 容器の上周縁部
8. リップ
9. 取付手段
10. クリップ
11. 支持構造
12. 垂直支持部
13. 水平支持部
14. 液体吸収層
15. 通気口
16. 平行列
17. 基部
18. 固定ブラケット
19. 支持ブラケット
20. 支持ブラケットの第1の半体
21. 支持ブラケットの垂直管
22. 支持ブラケットの第2の半体
23. 支持ブラケットの水平管
24. 屋根カバー
25. 支柱
26. 浮動基部
27. 外部カバー
28. 外部支持枠
29. 個別の容器カバー
30. カバー支持部
31. 上面
32. 下面
33. 反射面
34. 照明
35. 保護障壁
36. 灌漑ドリップライン
37. 遠位端
38. 近位端
39. 水源
40. 回転手段
41. 懸架手段
【0018】
図1及び2を参照すると、本発明の農業装置1からの容器2の正面図及び端面図のそれぞれが示されている。容器2は、泥などの基板及び1つ又は複数の植物を保持するために使用される。容器2は、実質的に長方形形状であり、底面パネル3、正面パネル4、背面パネル5及び側面パネル6を含む。容器の上周縁部7は、リップ8を提供するために折り畳まれ又は丸められてもよい。クリップ10などの1つ又は複数の取付手段9は容器2上に置かれ、
図3に示されたように、容器2を支持構造11に取り付けるために使用される。本明細書に示されたように、クリップ10は側面パネル6上に置かれ、側面パネル6の上周縁部7からL字形に延在し、それによって
図3に示されたように、クリップ10を水平支持部13の上に置くことができる。しかしクリップ10などの取付手段9は、正面パネル4、背面パネル5及び/又は側面パネル6上に置かれてもよい。
【0019】
液体吸収層14は、
図10に示されたように、容器2内に含有された植物に水分を保持するために、容器2の底面パネル3の内面上に置かれる。1つ又は複数の通気口15は、正面パネル4、背面パネル5及び/又は側面パネル6上に置かれてもよい。
【0020】
図3を参照すると、細長い垂直支持部12及び細長い水平支持部13を有する支持構造11によって支持された、複数の容器2を有する農業装置1の斜視上面図が示されている。支持構造11は、複数の水平支持部13を支持する複数の垂直支持部12を含む。垂直支持部12及び水平支持部13は、支持構造11をより大きく又はより小さくできるように長さが調節可能であってもよい。水平支持部13は、棚システムを生成するために垂直支持部12上に様々な高さ方向に離間される。本明細書に示されたように、垂直支持部12は2つの平行列16に配置され、水平支持部13は、各平行列16に含有された垂直支持部12の間の距離に広がる。複数の容器2は平行列16の間に置かれ、クリップ10などの取付手段9は水平支持部13に係合する。次いで容器2は、容器2の積層構成を生成するために支持構造11内で水平及び垂直に離間されてもよく、それによって多数の植物を支持構造11の設置面積内で生育することができる。
【0021】
図4を参照すると、容器2が複数の垂直支持部12によって直接支持される、本発明の支持構造11の側面斜視図が示されている。本明細書に示されたように、支持構造11は少なくとも1つの垂直支持部12を含み、垂直支持部12は強度のために管形状であってもよい。支持構造11は、固定ブラケット18、支柱、スパイク、基礎支持部、重量、フィートその他などの基部17を介して地面に固定されてもよく、これは支持構造11を直立位置で安定させる。支持構造11は、硬質表面、泥、沼、湿地、水その他などの種々の表面に置かれてもよい。
図4に示されたように、支持構造11は、L字形である複数の固定ブラケット18を含む。
【0022】
容器2は、H字形構成を生成する2つの垂直支持部12の間の長さに広がる。容器2は、支持ブラケット19などの取付手段9を介して垂直支持部12に固定される。本明細書に示された支持ブラケット19は、2つの半体を含み、第1の半体20は垂直管21であり、第2の半体22は互いに一体化した水平管23である。垂直管21は垂直支持部11の上に置かれ、水平管23は容器2の上に置かれる。複数の容器2は、容器2の積層レベルを生成するために、少なくとも1つの垂直支持部12上で高さ方向に離間されてもよい。
【0023】
図5を参照すると、容器2が垂直支持部12によって直接支持される、本発明の支持構造11の側面斜視図が示されている。容器2は、単一の垂直支持部12によって支持されてもよく、それによってT字形構成を生成する。各容器2は、支持ブラケット19などの取付手段9を介して垂直支持部12に固定される。
【0024】
図6を参照すると、使用中の本発明の農業装置1の側面図が示されている。容器2は、H字形構成を生成する2つの垂直支持部12の間の長さに広がる。複数の容器2は、容器2の積層レベル又は棚を生成するために、垂直支持部12上で高さ方向に離間されてもよい。
【0025】
屋根カバー24は、容器2内に含有された植物を直射日光から保護するために、垂直支持部12によって支持される。支持構造11は、1つ又は複数の支柱25などの基部15を介して地面に固定される。
【0026】
図7を参照すると、使用中の本発明の農業装置1の側面図が示されている。容器2は、H字形構成を生成する2つの垂直支持部12の間の長さに広がる。複数の容器2は、容器2の積層レベル又は棚を生成するために、垂直支持部12上で高さ方向に離間されてもよい。
【0027】
屋根カバー24は、容器2内に含有された植物を直射日光から保護するために、垂直支持部12によって支持される。支持構造11は、作物を育成し及び/又は一般的な固定手段を使用して農業装置1を支持するために、安定した土地が利用できない水上又は沼若しくは湿地内で農業装置1を使用できる、浮動基部26に固定される。
【0028】
図8を参照すると、円形構成で垂直支持部12の周りに配置された複数の容器2を有する、農業装置1の側面図が示されている。垂直支持部12は中央に置かれ、それぞれが取付手段9を介して中央支持部に取り付けられている複数の容器2を支持する。容器2は、中央垂直支持部12から互いに対して角度をなして外方に延在する。支持構造11及び容器2は、容器2の内容物を日光への過剰な露出から保護するための屋根カバー24、及び/又は容器2の内容物を動物、昆虫その他から保護するための外部カバー27によって覆われてもよい。外部カバー27は、スクリーン、メッシュ、又は空気及び日光を通すことができるが、動物及び/又は昆虫の侵入を防ぐ同等の材料を含んでもよい。外部カバー27は、屋根カバー24によって支持され、及び/又は反射してもよい外部支持枠28によって支持されてもよい。支持構造11及び/又はその構成要素は、回転可能であってもよい。
【0029】
図9を参照すると、個別の容器カバー29を有する本発明の農業装置1からの容器2の正面図が示されている。容器2は、泥などの基板及び1つ又は複数の植物を保持するために使用される。容器2は、実質的に長方形形状であり、底面パネル3、正面パネル4、背面パネル5及び側面パネル6を含む。容器2の上周縁部7は、リップ8を提供するために折り畳まれ、又は丸められてもよい。クリップ10などの1つ又は複数の取付手段9は容器2上に置かれ、
図3に示されたように容器2を支持構造11に取り付けるために使用される。本明細書に示されたように、クリップ10は側面パネル6上に置かれ、側面パネル6の上周縁部7からL字形に延在し、それによって
図3に示されたようにクリップ10を水平支持部13の上に置くことができる。しかしクリップ10などの取付手段9は、正面パネル4、背面パネル5及び/又は側面パネル6上に置かれてもよい。
【0030】
カバー支持部30は容器2の上周縁部7から上方に延在し、容器2の上の上昇位置にある個別の容器カバー29を支持する。個別の容器カバー29は、上面31及び下面32を含む。上面31は、好ましくは植物が真上の直射日光から過熱されるのを防ぐための反射面33である。1つ又は複数の照明34は、太陽光発電のLED照明であってもよく、個別の容器カバー29の下面32又は農業装置1のあらゆる他の表面上に置いてもよい。照明34は、好ましくは1つ又は複数のソーラーパネルによって発電された1つ又は複数の再充電可能な電池によって発電され、ソーラーパネルは、好ましくは個別の容器カバー29及び/又は農業装置1の別の表面に組み込まれる。
【0031】
図10を参照すると、本発明の農業装置1からの容器2の
図2のA-A線に沿った断側面図が示されている。液体吸収層14は、容器2内に含有された植物に水分を保持するために、容器2の底面パネル3の内面上に置かれる。1つ又は複数の通気口15は、
図1に示されたように、正面パネル4、背面パネル5及び/又は側面パネル6上に置かれてもよい。繊維、フィルム、プラスチック、メッシュ、布その他などの保護障壁35は、正面パネル4、背面パネル5及び/又は側面パネル6の内面に裏打ちされてもよく、それによって泥又は他の基板が通気口15から漏れないようにあらゆる通気口15を覆う。
【0032】
農業装置1は、容器2内に置かれた遠位端37及び貯蔵庫39又は他の水源に連結された近位端38を有する、少なくとも1つの灌漑ドリップライン36を更に含む。
【0033】
図11を参照すると、容器2が支持構造の容易な移動のために回転可能な複数の垂直支持部12によって直接支持される、本発明の支持構造11の側面斜視図が示されている。本明細書に示されたように、支持構造11は少なくとも1つの垂直支持部12を含み、垂直支持部12は強度のために管形状であってもよい。支持構造11は、固定ブラケット18、支柱、スパイク、基礎支持部、重量、フィートその他などの基部17を介して地面に固定されてもよく、これは支持構造11を直立位置で安定させる。支持構造11は、硬質表面、泥、沼、湿地、水その他などの種々の表面に置かれてもよい。本明細書に示されたように、支持構造11は、少なくとも1つの垂直支持部12のそれぞれの上に置かれた、車輪、キャスタその他などの複数の回転手段40を含む。
【0034】
容器2は、H字形構成を生成する2つの垂直支持部12の間の長さに広がる。容器2は、支持ブラケット19などの取付手段9を介して垂直支持部12に固定される。本明細書に示された支持ブラケット19は、2つの半体を含み、第1の半体20は垂直管21であり、第2の半体22は互いに一体化した水平管23である。垂直管21は垂直支持部11の上に置かれ、水平管23は容器2の上に置かれる。複数の容器2は、容器2の積層レベルを生成するために、少なくとも1つの垂直支持部12上で高さ方向に離間されてもよい。
【0035】
ケーブル、ブラケットその他などの少なくとも1つの懸架手段41は、農業装置1から上方に延在し、農業装置1を挙上デバイスに固定するため、又は農業装置1を上昇位置に吊るすために取付点を提供する。
【0036】
図12を参照すると、円形構成で螺合した垂直支持部12の周りに配置された複数の容器2を有する、農業装置1の部分側面図が示されている。垂直支持部12は螺合され、対応する螺合支持ブラケット19に係合する。螺合した垂直支持部12は、支持ブラケット19の高さを調節することができる。
【0037】
本発明の好ましい実施形態が示されているが、記載されて示された本明細書の一部の特定の形又は配置に限定されないことを理解されたい。様々な変更が本発明の範囲から逸脱することなく行われてもよく、本発明は、本明細書及び図面に示されて記載されたものに限定するとみなすべきではないことが、当業者には明らかになろう。
【国際調査報告】