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特表2022-510526自在輪用の溶接シャフト及び車輪組立体と自在輪
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  • 特表-自在輪用の溶接シャフト及び車輪組立体と自在輪 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-27
(54)【発明の名称】自在輪用の溶接シャフト及び車輪組立体と自在輪
(51)【国際特許分類】
   B60B 19/00 20060101AFI20220120BHJP
【FI】
B60B19/00 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020555053
(86)(22)【出願日】2020-01-07
(85)【翻訳文提出日】2020-10-06
(86)【国際出願番号】 CN2020070730
(87)【国際公開番号】W WO2021093149
(87)【国際公開日】2021-05-20
(31)【優先権主張番号】201911122541.0
(32)【優先日】2019-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520077425
【氏名又は名称】椅夫健康(厦門)智能科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】掲 業氷
(57)【要約】
【課題】 自在輪用の溶接シャフト及び車輪組立体と自在輪を提供すること。
【解決手段】 自在輪用の溶接シャフト及び車輪組立体と自在輪を開示する。前記溶接シャフトは、大車輪溶接シャフトと、小車輪溶接シャフトと、を含み、前記大車輪溶接シャフトが順に一体に形成される大車輪溶接シャフト本体と、大車輪溶接シャフト止め輪と、大車輪溶接シャフト固定端部と、を含み;前記小車輪溶接シャフトは、順に一体に形成される小車輪溶接シャフト本体と、小車輪溶接シャフト止め輪と、小車輪溶接シャフト固定端部と、を含む。前記自在輪用車輪組立体は、輪軸固定板と、前記のような溶接シャフトと、大車輪と、小車輪と、を含む。前記自在輪は、外側ガードプレートと、外側固定板と、輪軸駆動連結部材と、複数の前記車輪組立体と、内側固定板と、内側ガードプレートと、複数の振動吸収アセンブリと、を含む。配置がより合理的で、大車輪と小車輪が同じ円周上に均等に配置され、荷重が均等にかかるようにし、凹凸のないなめらかな面で、方向転換がより正しく、スリップしにくく、摩耗が少なく、寿命も長く、製造と保守のコストの削減に役立つ。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自在輪用溶接シャフトであって、前記溶接シャフトは、大車輪溶接シャフトと、小車輪溶接シャフトと、を含み、前記大車輪溶接シャフトが順に一体に形成される大車輪溶接シャフト本体と、大車輪溶接シャフト止め輪と、大車輪溶接シャフト固定端部と、を含み;前記小車輪溶接シャフトは、順に一体に形成される小車輪溶接シャフト本体と、小車輪溶接シャフト止め輪と、小車輪溶接シャフト固定端部と、を含む
ことを特徴とする自在輪用溶接シャフト。
【請求項2】
前記大車輪溶接シャフト本体、前記大車輪溶接シャフト止め輪及び前記大車輪溶接シャフト固定端部は、同軸上にあり;
前記小車輪溶接シャフト本体、前記小車輪溶接シャフト止め輪及び前記小車輪溶接シャフト固定端部は、同軸上にあり;
前記大車輪溶接シャフト本体の長さは、前記小車輪溶接シャフト本体の長さよりも長い、
請求項1に記載の自在輪用溶接シャフト。
【請求項3】
前記大車輪溶接シャフト止め輪の形状は、半円形を呈し;
前記小車輪溶接シャフト止め輪の形状は、半円形を呈する、
請求項2に記載の自在輪用溶接シャフト。
【請求項4】
自在輪用車輪組立体であって、輪軸固定板と、大車輪と、小車輪と、請求項1~3のいずれか一項に記載の自在輪用溶接シャフトと、を含み、前記輪軸固定板の先端部近傍に大輪軸固定孔及び小輪軸固定孔が配置され;
前記大輪軸固定孔及び前記小輪軸固定孔は、前記輪軸固定板の長手方向に沿って配置され、前記大輪軸固定孔と前記輪軸固定板の先端部との間の距離が前記小輪軸固定孔と前記輪軸固定板の先端部との間の距離よりも大きく;
前記大車輪溶接シャフトの大車輪溶接シャフト固定端部は、前記輪軸固定板の一方の板面から前記大輪軸固定孔内に挿入されると共に溶接によって固結され、前記小車輪溶接シャフトの小車輪溶接シャフト固定端部が前記輪軸固定板の他方の板面から前記小輪軸固定孔内に挿入されると共に溶接によって固結され;
前記大車輪は、前記大車輪溶接シャフトの大車輪溶接シャフト本体と接続し、前記小車輪が前記小車輪溶接シャフトの小車輪溶接シャフト本体と接続する、
ことを特徴とする自在輪用車輪組立体。
【請求項5】
前記輪軸固定板の後端部近傍にライトニングホールが設けられ;
前記輪軸固定板の後端部近傍の両側に係合溝が対称に設けられ;
前記係合溝の形状は、矩形を呈し;
前記係合溝の底部の両側は、内側に延びて逃げ溝を形成し;
前記大車輪溶接シャフトの大車輪溶接シャフト固定端部は、前記輪軸固定板に溶接固定され;
前記小車輪溶接シャフトの小車輪溶接シャフト固定端部は、前記輪軸固定板に溶接固定される、
請求項4に記載の自在輪用車輪組立体。
【請求項6】
前記輪軸固定板の形状は、細長い二等辺台形を呈し;
前記輪軸固定板の先端部は、円弧形を呈する、
請求項5に記載の自在輪用車輪組立体。
【請求項7】
前記大車輪と前記大車輪溶接シャフト本体は、大車輪軸受を介して回転可能に連結され;
前記小車輪と前記小車輪溶接シャフト本体は、小車輪軸受を介して回転可能に連結される、
請求項4に記載の自在輪用車輪組立体。
【請求項8】
前記大車輪と前記大車輪溶接シャフト本体は、前記大車輪軸受を介してリベット接合し;
前記小車輪と前記小車輪溶接シャフト本体は、前記小車輪軸受を通じてリベット接合する、
請求項7に記載の自在輪用車輪組立体。
【請求項9】
前記大車輪溶接シャフト本体の端面中央に大車輪固定用ネジ穴が設けられ;
前記小車輪溶接シャフト本体の端面中央に小車輪固定用ネジ穴が設けられ;
前記大車輪固定用ネジ穴は、対応する大車輪固定用ネジに適することで、前記大車輪を固定し;
前記小車輪固定用ネジ穴は、対応する小車輪固定用ネジに適することで、前記小車輪を固定する、
請求項7に記載の自在輪用車輪組立体。
【請求項10】
前記大車輪の直径と長さは、前記小車輪の直径と長さよりも大きい
請求項4に記載の自在輪用車輪組立体。
【請求項11】
前記大車輪と前記小車輪のそれぞれにスリップサインが設けられる
請求項4に記載の自在輪用車輪組立体。
【請求項12】
前記大車輪及び前記小車輪の外表面に滑り止め溝が設けられ、前記スリップサインは、前記滑り止め溝内に設けられる
請求項11に記載の自在輪用車輪組立体。
【請求項13】
前記スリップサインは、前記滑り止め溝の溝底から半径方向に延びる前記滑り止め溝内の突起であり、前記突起の高さが前記滑り止め溝の深さの半分である
請求項12に記載の自在輪用車輪組立体。
【請求項14】
前記大車輪及び前記小車輪に数周の前記滑り止め溝が設けられ、各周の前記滑り止め溝内に複数の前記スリップサインが設けられ;各周の前記滑り止め溝内の前記スリップサインの数が同じであり;前記スリップサインは、前記滑り止め溝内に均一に配置される
請求項12に記載の自在輪用車輪組立体。
【請求項15】
前記大車輪及び前記小車輪は、いずれもゴム車輪である
請求項4ないし14のいずれかに記載の自在輪用車輪組立体。
【請求項16】
自在輪であって、外側ガードプレートと、外側固定板と、内側固定板と、内側ガードプレートと、輪軸駆動連結部材と、複数の車輪組立体と、複数の振動吸収アセンブリと、を含み;
前記輪軸駆動連結部材と複数の前記車輪組立体との間は、前記外側固定板、前記内側固定板及び複数の前記振動吸収アセンブリを通じて連結され、前記外側ガードプレートが前記外側固定板の外側に固定され、前記内側ガードプレートが前記内側固定板の内側に固定され、複数の前記車輪組立体が請求項4~15のいずれか一項に記載の自在輪用車輪組立体である
ことを特徴とする自在輪。
【請求項17】
複数の前記車輪組立体は、前記輪軸駆動連結部材の周りに均等に配置され;
複数の前記大車輪と複数の前記小車輪は、交互に配置されている、
請求項16に記載の自在輪。
【請求項18】
複数の前記大車輪及び複数の前記小車輪の接地部は、同じ円周上にある
請求項17に記載の自在輪。
【請求項19】
複数の前記振動吸収アセンブリは、前記輪軸駆動連結部材の周方向に沿って均等に配置され;
各前記振動吸収アセンブリは、防振部材と、移動規制部材と、を含み、前記防振部材の前記輪軸駆動連結部材から離反した側に前記防振部材の移動を制限する前記移動規制部材が設けられる
請求項18に記載の自在輪。
【請求項20】
前記防振部材は、スポンジパッドと、スポンジ支持枠と、を含み、前記スポンジパッドと前記スポンジ支持枠が固結される
請求項19に記載の自在輪。
【請求項21】
前記スポンジパッドは、円弧状のブロック構造であり、前記スポンジパッドの内側面と前記スポンジパッドの外側面が同じ曲率を持つ
請求項20に記載の自在輪。
【請求項22】
前記スポンジ支持枠本体は、円弧状の板構造であり、前記スポンジ支持枠の内側面の曲率が前記スポンジパッドの外側面の曲率に対応しており、前記スポンジパッドの外側面が前記スポンジ支持枠の内側面にフィットし;前記スポンジ支持枠の両端には、その内側面に突出する凸縁部が設けられ、前記凸縁部は前記スポンジ支持枠の左端に設けられた左凸縁部と、前記スポンジ支持枠の右端に設けられた右凸縁部と、を含み;前記左凸縁部と前記スポンジ支持枠本体と間の夾角及び前記スポンジパッドの外側面と前記スポンジパッドの左側面との間の夾角は、対応し、前記右凸縁部と前記スポンジ支持枠本体との間の夾角及び前記スポンジパッドの外側面と前記スポンジパッド右側面との間の夾角が対応し;前記スポンジ支持枠の左凸縁部の内側面は、前記スポンジパッドの左側面にフィットし、前記スポンジ支持枠の右凸縁部の内側面が前記スポンジパッドの右側面にフィットし;前記スポンジパッドは、前記スポンジ支持枠と係合する
請求項21に記載の自在輪。
【請求項23】
前記輪軸駆動連結部材の外周側に複数の振動吸収溝が均等に配置され;複数の前記スポンジパッドは、複数の前記振動吸収溝に一対一で係合され、前記振動吸収溝の溝底と前記スポンジパッドの内側面が同じ曲率を持ち、サイズも対応し、前記振動吸収溝の左側壁と前記スポンジパッドの左側面は同じ傾斜度を持ち、互いに対応し;前記振動吸収溝の右側壁と前記スポンジパッドの右側面は、同じ傾斜度を持ち、互いに対応し;前記スポンジパッドは、前記振動吸収溝に締まりばめされている
請求項21に記載の自在輪。
【請求項24】
前記振動吸収溝の溝底に揺れ防止突起がさらに設けられ、前記スポンジパッドの内側に揺れ防止溝が設けられ、前記揺れ防止突起は前記揺れ防止溝内に係入される
請求項23に記載の自在輪。
【請求項25】
各前記スポンジ支持枠の外側面に固定板用溝が設けられ;
複数の前記輪軸固定板の後端部は、前記固定板用溝内に一対一で挿嵌される
請求項20に記載の自在輪。
【請求項26】
前記外側固定板は、前記輪軸駆動連結部材に取り外し可能に連結され、前記内側固定板が前記輪軸駆動連結部材に取り外し可能に連結され;前記防振部材は、前記外側固定板と前記内側固定板との間に配置され;
前記移動規制部材は、前記外側固定板と前記内側固定板との間に固定される
請求項19に記載の自在輪。
【請求項27】
前記移動規制部材は、移動規制用ボルト或いは移動規制用押さえ棒であり;
前記防振部材は、スポンジパッドと、スポンジ支持枠と、を含み;前記スポンジ支持枠の外側面に柱状突起が設けられ、各スポンジ支持枠が4個の柱状突起を含み;2個の柱状突起を一組となり,一組の前記柱状突起がスポンジ支持枠の左端に設けられ、別の一組の前記柱状突起がスポンジ支持枠の右端に設けられ、2組の前記柱状突起が互いに対称的であり;各組の2個の前記柱状突起間の距離が同じで、互いに平行で、各組の2個の前記柱状突起の対向する側面の間に1つの円弧面を形成し、前記円弧面の内径は前記移動規制用ボルト又は移動規制用押さえ棒の外径に対応し;
前記外側固定板に貫通穴が設けられ、前記外側固定板上の貫通穴は、前記移動規制用ボルト又は移動規制用押さえ棒に対応し;前記内側固定板に貫通穴が設けられ、前記内側固定板上の貫通穴は、前記移動規制用ボルト又は移動規制用押さえ棒に対応し;
前記移動規制用ボルト又は前記移動規制用押さえ棒は、前記外側固定板の貫通穴及び前記内側固定板上の貫通穴を順に挿通し、かつ前記移動規制用ボルト又は前記移動規制用押さえ棒が前記円弧面に囲まれる、
請求項26に記載の自在輪。
【請求項28】
前記外側固定板と前記内側固定板の中心に円形貫通穴が設けられ、前記円形貫通穴の内径は前記輪軸駆動連結部材本体の外径に対応し;前記外側固定板は、前記輪軸駆動連結部材に係合連結され、前記内側固定板が前記輪軸駆動連結部材に係合連結され;前記輪軸駆動連結部材、前記外側固定板及び前記内側固定板は、同軸上に配置される、
請求項26に記載の自在輪。
【請求項29】
前記外側固定板及び前記内側固定板は、各々前記輪軸固定板に係合連結される
請求項26に記載の自在輪。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接シャフト及び車輪組立体と自在輪に関し、特に、自在輪用の溶接シャフト及びその車輪組立体と自在輪に関する。
【背景技術】
【0002】
車イスは、身体の機能障害などによって歩行に困難のある人の移動を補助する手段として利用される福祉用具であり、使用者が車イスの補助で鍛え、健康回復または様々な社交活動への参加をすることができるようになった。現在の車イスは、方向転換が不便で回転半径が大きいという欠点があり、狭いスペースで自由に方向転換できず、使用者のエクスペリエンスに著しく影響を及ぼしてきたため、一部の新型車イスでは、通常のホイールではなく自在輪を使用して、車イスの任意の方向転換の技術的効果を奏し、車イスの性能を高め、車イスのユーザーエクスペリエンスを高める。ただし、以下のいくつかの欠点がある。
【0003】
一、車輪は、歩行・移動機器の重要な付属品である。従来の溶接シャフトは、大車輪と小車輪を同じ円周上に配置させるよう実現できるが、大車輪と小車輪の溶接シャフトには均等な荷重がかかっていないため、方向転換が正確にならず、摩耗され、かつ大量生産に不利になる。
【0004】
二、従来の自在輪にスリップサインを設けていないため、使用者は、ゴム車輪を交換するかどうかを判断することができない。摩耗したゴム車輪の交換が間に合わず、スリップなどの危険が発生する使用者もいて;またスリップなどの危険を恐れてゴム車輪を頻繁に交換し、不必要な無駄をする使用者もいる。
【0005】
三、従来の自在輪内に衝撃吸収構造を設けていない。左右への方向転換時の軸方向トルク、動的応力及び衝撃力は、従来の自在輪の各部品に直接作用する。部品の揺れが上下方向の振動の原因となり、部品間の摩擦と衝突により騒音が発生して、使用者の快適性に影響を及ぼす。また各部品に直接作用するトルク、応力及び衝撃力は、部品の損傷を容易に生じ、自在輪の寿命を大幅に短縮してしまう。
【0006】
四、従来技術内の自在輪の車輪組立体における溶接シャフトは、通常滑らかな表面を備えた円筒体である。固定板と溶接シャフトの接合時に位置決めが非常に難しく、溶接シャフトの芯だしも容易でないため、固定板と溶接シャフトとの間の溶接接合が溶接シャフトの中心からずれ、左右ゴム車輪に均等に荷重はかかっておらず;又は溶接過程で溶接シャフトの摺動が起きることで、溶接が堅牢にならないため品質の潜在的な問題が生じてしまう。
【0007】
五、従来技術内の自在輪は、溶接などの取り外し不可能な多数の接合方法を使用しているため、自在輪全体を取り外すことができない。取り外し不可能な構造により、自在輪の組み立てに時間がかかり;かつ個々の部品のメンテナンスと交換が不可能であるため、メンテナンスし難くなり、一連の潜在的な安全上の問題が生じてしまう。同時に、1個の部品が故障すると、自在輪全体を継続して使用できなくなるため、自在輪全体を交換する必要があり、経済的コストが高くなり、多大な無駄が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
それ故に、本発明は、配置がより合理的で、大車輪と小車輪が同じ円周上に均等に配置され、荷重が均等にかかるようにし、凹凸のないなめらかな面で、方向転換がより正しく、スリップしにくく、摩耗が少なく、寿命も長く、製造と保守のコストの削減に役立つ自在輪用溶接シャフトを提供することを、第1の技術的課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した第1の技術的課題を解決するため、本発明の自在輪用溶接シャフトは、大車輪溶接シャフトと、小車輪溶接シャフトと、を含み、前記大車輪溶接シャフトが順に一体に形成される大車輪溶接シャフト本体と、大車輪溶接シャフト止め輪と、大車輪溶接シャフト固定端部と、を含み;前記小車輪溶接シャフトは、順に一体に形成される小車輪溶接シャフト本体と、小車輪溶接シャフト止め輪と、小車輪溶接シャフト固定端部と、を含む。
【0010】
代替的に、前記大車輪溶接シャフト本体、前記大車輪溶接シャフト止め輪及び前記大車輪溶接シャフト固定端部は、同軸上にあり;
前記小車輪溶接シャフト本体、前記小車輪溶接シャフト止め輪及び前記小車輪溶接シャフト固定端部は、同軸上にあり;
前記大車輪溶接シャフト本体の長さは、前記小車輪溶接シャフト本体の長さよりも長い。
【0011】
代替的に、前記大車輪溶接シャフト止め輪の形状は、半円形を呈し;
前記小車輪溶接シャフト止め輪の形状は、半円形を呈する。
【0012】
本発明は、車輪組立体をさらに提供し、前記車輪組立体の溶接シャフトの配置がより合理的で、大車輪と小車輪が同じ円周上に均等に配置され、荷重が均等にかかるようにし、凹凸のないなめらかな面で、方向転換がより正しく、スリップしにくく、摩耗が少なく、寿命も長く、製造と保守のコストの削減に役立つ。
【0013】
本発明の車輪組立体は、輪軸固定板と、大車輪と、小車輪と、上記のような自在輪用溶接シャフトと、を含み、前記輪軸固定板の先端部近傍に大輪軸固定孔及び小輪軸固定孔が配置され、前記大輪軸固定孔及び前記小輪軸固定孔が前記輪軸固定板の長手方向に沿って配置され、前記大輪軸固定孔と前記輪軸固定板の先端部との間の距離が前記小輪軸固定孔と前記輪軸固定板の先端部との間の距離よりも大きく、前記大車輪溶接シャフトの大車輪溶接シャフト固定端部が前記輪軸固定板の一方の板面から前記大輪軸固定孔内に挿入されると共に溶接によって固結され、前記小車輪溶接シャフトの小車輪溶接シャフト固定端部が前記輪軸固定板の他方の板面から前記小輪軸固定孔内に挿入されると共に溶接によって固結され、前記大車輪が前記大車輪溶接シャフトの大車輪溶接シャフト本体と接続し、前記小車輪が前記小車輪溶接シャフトの小車輪溶接シャフト本体と接続する。
【0014】
代替的に、前記輪軸固定板の後端部近傍にライトニングホールが設けられ;
前記輪軸固定板の後端部近傍の両側に係合溝が対称に設けられ;
前記係合溝の形状は、矩形を呈し;
前記係合溝の底部の両側は、内側に延びて逃げ溝を形成し;
前記大車輪溶接シャフトの大車輪溶接シャフト固定端部は、前記輪軸固定板に溶接固定され;
前記小車輪溶接シャフトの小車輪溶接シャフト固定端部は、前記輪軸固定板に溶接固定される。
【0015】
代替的に、前記輪軸固定板の形状は、細長い二等辺台形を呈し;
前記輪軸固定板の先端部は、円弧形を呈する。
【0016】
代替的に、前記大車輪と前記大車輪溶接シャフト本体は、大車輪軸受を介して回転可能に連結され;
前記小車輪と前記小車輪溶接シャフト本体は、小車輪軸受を介して回転可能に連結される。
【0017】
代替的に、前記大車輪と前記大車輪溶接シャフト本体は、前記大車輪軸受を介してリベット接合し;
前記小車輪と前記小車輪溶接シャフト本体は、前記小車輪軸受を通じてリベット接合する。
【0018】
代替的に、前記大車輪溶接シャフト本体の端面中央に大車輪固定用ネジ穴が設けられ;
前記小車輪溶接シャフト本体の端面中央に小車輪固定用ネジ穴が設けられ;
前記大車輪固定用ネジ穴は、対応する大車輪固定用ネジに適することで、前記大車輪を固定し;
前記小車輪固定用ネジ穴は、対応する小車輪固定用ネジに適することで、前記小車輪を固定する。
【0019】
代替的に、前記大車輪の直径と長さは、前記小車輪の直径と長さよりも大きい。
【0020】
代替的に、前記大車輪及び前記小車輪のそれぞれにスリップサインが設けられる。
【0021】
代替的に、前記大車輪及び前記小車輪の外表面に滑り止め溝が設けられ、前記スリップサインは、前記滑り止め溝内に設けられる。
【0022】
代替的に、前記スリップサインは、前記滑り止め溝の溝底から半径方向に延びる滑り止め溝内の突起であり、前記突起の高さが前記滑り止め溝の深さの半分である。
【0023】
代替的に、前記大車輪及び前記小車輪に数周の滑り止め溝が設けられ、各周の前記滑り止め溝内に複数の前記スリップサインが設けられ;各周の前記滑り止め溝内のスリップサインの数が同じであり;前記スリップサインは、前記滑り止め溝内に均一に配置される。
【0024】
代替的に、前記大車輪及び前記小車輪は、いずれもゴム車輪である。
【0025】
本発明は、自在輪をさらに提供し、前記自在輪の溶接シャフトの配置がより合理的で、大車輪と小車輪が同じ円周上に均等に配置され、荷重が均等にかかるようにし、凹凸のないなめらかな面で、方向転換がより正しく、スリップしにくく、摩耗が少なく、寿命も長く、製造と保守のコストの削減に役立つ。
【0026】
本発明の自在輪は、外側ガードプレートと、外側固定板と、内側固定板と、内側ガードプレートと、輪軸駆動連結部材と、複数の車輪組立体と、複数の振動吸収アセンブリと、を含み、前記輪軸駆動連結部材と複数の前記車輪組立体との間が前記外側固定板、前記内側固定板及び複数の前記振動吸収アセンブリを通じて連結され、前記外側ガードプレートが前記外側固定板の外側に固定され、前記内側ガードプレートが前記内側固定板の内側に固定され、複数の前記車輪組立体が上記のような自在輪用車輪組立体である。
【0027】
代替的に、複数の前記車輪組立体は、前記輪軸駆動連結部材の周りに均等に配置され;
複数の前記大車輪と複数の前記小車輪は、交互に配置されている。
【0028】
代替的に、複数の前記大車輪及び複数の前記小車輪の接地部は、同じ円周上にある。
【0029】
代替的に、複数の前記振動吸収アセンブリは、前記輪軸駆動連結部材の周方向に沿って均等に配置され;
各前記振動吸収アセンブリは、防振部材と、移動規制部材と、を含み、前記防振部材の前記輪軸駆動連結部材から離反した側に前記防振部材の移動を制限する前記移動規制部材が設けられる。
【0030】
代替的に、前記防振部材は、スポンジパッドと、スポンジ支持枠と、を含み、前記スポンジパッドと前記スポンジ支持枠が固結される。
【0031】
代替的に、前記スポンジパッドは、円弧状のブロック構造であり、前記スポンジパッドの内側面と前記スポンジパッドの外側面が同じ曲率を持つ。
【0032】
代替的に、前記スポンジ支持枠本体は、円弧状の板構造であり、前記スポンジ支持枠の内側面の曲率が前記スポンジパッドの外側面の曲率に対応しており、前記スポンジパッドの外側面が前記スポンジ支持枠の内側面にフィットし;前記スポンジ支持枠の両端には、その内側面に突出する凸縁部が設けられ、前記凸縁部は前記スポンジ支持枠の左端に設けられた左凸縁部と、前記スポンジ支持枠の右端に設けられた右凸縁部と、を含み;前記左凸縁部と前記スポンジ支持枠本体と間の夾角及び前記スポンジパッドの外側面と前記スポンジパッドの左側面との間の夾角は、対応し、前記右凸縁部と前記スポンジ支持枠本体との間の夾角及び前記スポンジパッドの外側面と前記スポンジパッド右側面との間の夾角が対応し;前記スポンジ支持枠の左凸縁部の内側面は、前記スポンジパッドの左側面にフィットし、前記スポンジ支持枠の右凸縁部の内側面が前記スポンジパッドの右側面にフィットし;前記スポンジパッドは、前記スポンジ支持枠と係合する。
【0033】
代替的に、前記輪軸駆動連結部材の外周側に複数の振動吸収溝が均等に配置され;複数の前記スポンジパッドは、複数の前記振動吸収溝に一対一で係合され、前記振動吸収溝の溝底と前記スポンジパッドの内側面が同じ曲率を持ち、サイズも対応し、前記振動吸収溝の左側壁と前記スポンジパッドの左側面は同じ傾斜度を持ち、互いに対応し;前記振動吸収溝の右側壁と前記スポンジパッドの右側面は、同じ傾斜度を持ち、互いに対応し;前記スポンジパッドは、前記振動吸収溝に締まりばめされている。
【0034】
代替的に、前記振動吸収溝の溝底に揺れ防止突起がさらに設けられ、前記スポンジパッドの内側に揺れ防止溝が設けられ、前記揺れ防止突起は前記揺れ防止溝内に係入される。
【0035】
代替的に、各前記スポンジ支持枠の外側面に固定板用溝が設けられ;
複数の前記輪軸固定板の後端部は、前記固定板用溝内に一対一で挿嵌される。
【0036】
代替的に、前記外側固定板は、前記輪軸駆動連結部材に取り外し可能に連結され、前記内側固定板が前記輪軸駆動連結部材に取り外し可能に連結され;前記防振部材は、前記外側固定板と前記内側固定板との間に配置され;
前記移動規制部材は、前記外側固定板と前記内側固定板との間に固定される。
【0037】
代替的に、前記移動規制部材は、移動規制用ボルト或いは移動規制用押さえ棒であり;
前記防振部材は、スポンジパッドと、スポンジ支持枠と、を含み;前記スポンジ支持枠の外側面に柱状突起が設けられ、各スポンジ支持枠が4個の柱状突起を含み;2個の柱状突起を一組となり,一組の前記柱状突起がスポンジ支持枠の左端に設けられ、別の一組の前記柱状突起がスポンジ支持枠の右端に設けられ、2組の前記柱状突起が互いに対称的であり;各組の2個の前記柱状突起間の距離が同じで、互いに平行で、各組の2個の前記柱状突起の対向する側面の間に1つの円弧面を形成し、前記円弧面の内径は前記移動規制用ボルト又は移動規制用押さえ棒の外径に対応し;
前記外側固定板に貫通穴が設けられ、前記外側固定板上の貫通穴は、前記移動規制用ボルト又は移動規制用押さえ棒に対応し;前記内側固定板に貫通穴が設けられ、前記内側固定板上の貫通穴は、前記移動規制用ボルト又は移動規制用押さえ棒に対応し;
前記移動規制用ボルト又は前記移動規制用押さえ棒は、前記外側固定板の貫通穴及び前記内側固定板上の貫通穴を順に挿通し、かつ前記移動規制用ボルト又は前記移動規制用押さえ棒が前記円弧面に囲まれる。
【0038】
代替的に、前記外側固定板と前記内側固定板の中心に円形貫通穴が設けられ、前記円形貫通穴の内径は前記輪軸駆動連結部材本体の外径に対応し;前記外側固定板は、前記輪軸駆動連結部材に係合連結され、前記内側固定板が前記輪軸駆動連結部材に係合連結され;前記輪軸駆動連結部材、前記外側固定板及び前記内側固定板は、同軸上に配置される。
【0039】
代替的に、前記外側固定板及び前記内側固定板は、各々前記輪軸固定板に係合連結される。
【発明の効果】
【0040】
従来技術と比較して、本発明の自在輪用溶接シャフトは、次の有利な効果を有する。
この技術的解決手段は、前記溶接シャフトが大車輪溶接シャフトと、小車輪溶接シャフトと、を含み、前記大車輪溶接シャフトが順に一体に形成される大車輪溶接シャフト本体と、大車輪溶接シャフト止め輪と、大車輪溶接シャフト固定端部と、を含み;前記小車輪溶接シャフトは、順に一体に形成される小車輪溶接シャフト本体と、小車輪溶接シャフト止め輪と、小車輪溶接シャフト固定端部と、を含むという技術的手段を講じ、異なる車輪が異なる軸本体に対応して設けられるため、配置がより合理的で、大車輪と小車輪が同じ円周上に均等に配置され、荷重は均等にかかるようにし、凹凸のないなめらかな面で、方向転換がより正しく、スリップしにくく、摩耗が少なく、寿命も長く、製造と保守のコストの削減に役立つ。
【0041】
従来技術と比較して、本発明の車輪組立体は、次の有利な効果を有する。
この技術的解決手段は、前記自在輪用車輪組立体が輪軸固定板と、大車輪と、小車輪と、上記自在輪用溶接シャフトのような溶接シャフトと、を含み、前記輪軸固定板の先端部近傍に大輪軸固定孔及び小輪軸固定孔が配置され、前記大輪軸固定孔及び前記小輪軸固定孔が前記輪軸固定板の長手方向に沿って配置され、前記大輪軸固定孔と前記輪軸固定板の先端部との間の距離が前記小輪軸固定孔と前記輪軸固定板の先端部との間の距離よりも大きく、前記大車輪溶接シャフトの大車輪溶接シャフト固定端部が前記輪軸固定板の一方の板面から前記大輪軸固定孔内に挿入されると共に溶接によって固結され、前記小車輪溶接シャフトの小車輪溶接シャフト固定端部が前記輪軸固定板の他方の板面から前記小輪軸固定孔内に挿入されると共に溶接によって固結され、前記大車輪が前記大車輪溶接シャフトの大車輪溶接シャフト本体と接続し、前記小車輪が前記小車輪溶接シャフトの小車輪溶接シャフト本体と接続するという技術的手段を講じ、異なる車輪が異なる軸本体に対応し、かつ前記大輪軸固定孔と前記輪軸固定板の先端部との間の距離が前記小輪軸固定孔と前記輪軸固定板の先端部との間の距離よりも大きいため、前記車輪組立体の溶接シャフトの配置がより合理的で、大車輪と小車輪が同じ円周上に均等に配置され、荷重が均等にかかるようにし、凹凸のないなめらかな面で、方向転換がより正しく、スリップしにくく、摩耗が少なく、寿命も長く、製造と保守のコストの削減に役立つ。
【0042】
従来技術と比較して、本発明の自在輪は、次の有利な効果を有する。
この技術的解決手段は、前記自在輪が外側ガードプレートと、外側固定板と、輪軸駆動連結部材と、複数の車輪組立体と、内側固定板と、内側ガードプレートと、複数の振動吸収アセンブリと、を含み、前記輪軸駆動連結部材と複数の前記車輪組立体との間が前記外側固定板、前記内側固定板及び複数の前記振動吸収アセンブリを通じて連結され、前記外側ガードプレートが前記外側固定板の外側に固定され、前記内側ガードプレートが前記内側固定板の内側に固定され、複数の前記車輪組立体が上記のような自在輪用車輪組立体であるという技術手段を講じ、異なる車輪が異なる軸本体に対応し、かつ前記大輪軸固定孔と前記輪軸固定板の先端部との間の距離が前記小輪軸固定孔と前記輪軸固定板の先端部との間の距離よりも大きいため、前記自在輪の溶接シャフトの配置がより合理的で、大車輪と小車輪が同じ円周上に均等に配置され、荷重が均等にかかるようにし、凹凸のないなめらかな面で、方向転換がより正しく、スリップしにくく、摩耗が少なく、寿命も長く、製造と保守のコストの削減に役立つ。
【0043】
以下、本発明の実施例又は従来技術内の技術的手段を明確に説明するため、実施例又は従来技術の描写に使用する必要がある添付図面を簡単に説明する。以下に描写する添付図面は、本発明のいくつかの実施例というのみであり、当業者にとって創造性の活動をしない前提で、それら添付属図面に基づいてその他の添付属図面を得ることができる。
【0044】
以下の好ましい実施形態の詳細な説明を読むことにより、様々な他の利点および利益が当業者に明らかになるであろう。明らかに、図面は、好ましい実施形態を例示する目的でのみ使用され、本発明を限定するものと見なされない。また、すべての図面において同じ構成要素には同じ符号を付している。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】本発明の実施例に係る自在輪用溶接シャフトの構造を示す模式図である。
図2】本発明の実施例に係る自在輪用溶接シャフトの大車輪溶接シャフトの構造を示す模式図である。
図3】本発明の実施例に係る自在輪用溶接シャフトの小車輪溶接シャフトの構造を示す模式図である。
図4】本発明の実施例に係る自在輪用溶接シャフトの輪軸固定板の構造を示す模式図である。
図5】本発明の実施例に係る車輪組立体の構造を示す模式図である。
図6】本発明の実施例に係る自在輪の構造を示す模式図である。
図7】本発明の実施例に係る自在輪立体分解図である。
図8】本発明の実施例に係る輪軸駆動連結部材と輪軸固定板の組立図である。
図9】本発明の実施例に係る大車輪の構造を示す模式図である。
図10】本発明の実施例に係る防振部材の構造を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、添付図面を参照しつつ、本開示の実施形態をより詳細に説明する。 添付図面は本開示の例示的な実施形態を示しているが、本開示は様々な形態で実施することができ、本明細書に記載の実施形態によって限定されるべきではないことを理解されたい。それどころか、これらの実施形態は、本開示のより完全な理解を可能にし、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるために提供される。
【0047】
本明細書で使用される用語は、単に特定の例示的実施形態を説明する目的のためのものであって、限定することを意図するものではない。本明細書で使用する場合、単数形「1つの」、「1個」および「その)」は、文脈上明らかに単数形であることが示されない限り、複数形も同様に含むことを意図する場合がある。用語「備える」、「備えて」、「含む」および「有する」は、包括的であり、それ故、記載される特徴、工程、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、工程、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在或いは追加を排除しない。本明細書に記載される方法工程、プロセス、および動作は、実行の順序として具体的に特定されない限り、記載又は説明される特定の順序でのそれらの実行を必然的に要求するものとして解釈するべきではない。追加的または代替的な工程が採用されてもよいことも理解されるべきである。
【0048】
本明細書において、第1、第2、第3などの用語が、様々な要素、構成要素、領域、層、及び/又は区域を説明するために使用される場合があるが、これらの要素、構成要素、領域、層、及び/又は区域は、それらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、単に、1つの要素、構成要素、領域、層、または区域を、別の領域、層、または区域から区別するためにのみ使用される場合がある。「第1」、「第2」などの用語、及び他の数値的用語は、本明細書で使用する場合、文脈上明らかな指定がない限り、配列または順序を示唆するものではない。したがって、説明される第1の要素、構成要素、領域、層、又は区域は、例示的な実施形態の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層、または区域と呼ばれる可能性がある。
【0049】
「内部」、「外部」、「内側」、「外側」、「下」、「下方」、「底部」、「上方」、「上部」などのような、空間的に相対的な用語が、図に示されるような、1つの要素または特徴部の、別の要素または特徴部に対する関係性を説明する、説明の容易性のために、本明細書で使用される場合がある。空間的に相対的な用語は、図に示される配向に加えて、使用時または動作時の装置の、種々の配向を包含することを意図する場合がある。例えば、図中の装置が反転された場合には、他の要素または特徴部の「下方」もしくは「下」として説明される要素は、他の要素または特徴部の「上方」に配向されることになる。それゆえ、例示的用語「下方」は、上方および下方の双方の配向を包含する可能性がある。装置は、他の方式で配向(90度または他の配向で回転)されてもよく、本明細書で使用される空間的に相対的な記述語は、適宜に解釈される。
【0050】
図1乃至図10を参照すると、本実施例において自在輪用溶接シャフトを提供し、前記自在輪用溶接シャフトは、大車輪溶接シャフト7と、小車輪溶接シャフト8と、を含み、前記大車輪溶接シャフト7が順に一体に形成される大車輪溶接シャフト本体701と、大車輪溶接シャフト止め輪703と、大車輪溶接シャフト固定端部702と、を含み;前記小車輪溶接シャフト8は、順に一体に形成される小車輪溶接シャフト本体801と、小車輪溶接シャフト止め輪803と、小車輪溶接シャフト固定端部802と、を含む。
【0051】
従来技術と比較して、本発明の自在輪用溶接シャフトは、次の有利な効果を有する。
この技術的解決手段は、前記溶接シャフトが大車輪溶接シャフト7と、小車輪溶接シャフト8と、を含み、前記大車輪溶接シャフト7が順に一体に形成される大車輪溶接シャフト本体701と、大車輪溶接シャフト止め輪703と、大車輪溶接シャフト固定端部702と、を含み;前記小車輪溶接シャフト8は、順に一体に形成される小車輪溶接シャフト本体801と、小車輪溶接シャフト止め輪803と、小車輪溶接シャフト固定端部802と、を含むという技術的手段を講じ、異なる車輪が異なる軸本体に対応して設けられるため、配置がより合理的で、大車輪と小車輪が同じ円周上に均等に配置され、荷重は均等にかかるようにし、凹凸のないなめらかな面で、方向転換がより正しく、スリップしにくく、摩耗が少なく、寿命も長く、製造と保守のコストの削減に役立つ。
【0052】
図1乃至図10を参照すると、本実施例の代替的な解決手段において、
前記大車輪溶接シャフト本体701、前記大車輪溶接シャフト止め輪703及び前記大車輪溶接シャフト固定端部702は、同軸上にあり;
前記小車輪溶接シャフト本体801、前記小車輪溶接シャフト止め輪803及び前記小車輪溶接シャフト固定端部802は、同軸上にあり;
前記大車輪溶接シャフト本体701の長さは、前記小車輪溶接シャフト本体801の長さよりも長い。
【0053】
止め輪は、溶接固定を容易にするために設けられる。取り付けとバランスを容易にするために、サイズの異なる車輪について異なる長さを設ける。
【0054】
好ましくは、前記大車輪溶接シャフト止め輪703の形状は、半円形を呈し;
前記小車輪溶接シャフト止め輪803の形状は、半円形を呈し;
半円形は、逃げ孔の設計、加工と取り付けを容易にするためのものである。
【0055】
本実施例は、輪軸固定板6と、大車輪4と、小車輪5と、上記のような自在輪用溶接シャフトと、を含む車輪組立体をさらに提供し、前記輪軸固定板6の先端部近傍に大輪軸固定孔601及び小輪軸固定孔602が配置され、前記大輪軸固定孔601及び前記小輪軸固定孔602が前記輪軸固定板6の長手方向に沿って配置され、前記大輪軸固定孔601と前記輪軸固定板6の先端部との間の距離が前記小輪軸固定孔602と前記輪軸固定板6の先端部との間の距離よりも大きく、前記大車輪溶接シャフト7の大車輪溶接シャフト固定端部702が前記輪軸固定板6の一方の板面から前記大輪軸固定孔601内に挿入されると共に溶接によって固結され、前記小車輪溶接シャフト8の小車輪溶接シャフト固定端部802が前記輪軸固定板6の他方の板面から前記小輪軸固定孔602内に挿入されると共に溶接によって固結され、前記大車輪4が前記大車輪溶接シャフト7の大車輪溶接シャフト本体701と接続し、前記小車輪5が前記小車輪溶接シャフト8の小車輪溶接シャフト本体801と接続する。好ましくは、大輪軸固定孔601と小輪軸固定孔602との間の距離に対応する直径差の大車輪4及び小車輪5を用いることで、大車輪4の接地部と小車輪5の接地部を同じ円周になるようにさせる。
【0056】
従来技術と比較して、本発明の車輪組立体は、次の有利な効果を有する。
この技術的解決手段は、前記自在輪用車輪組立体が輪軸固定板6と、大車輪4と、小車輪5と、上記自在輪用溶接シャフトのような溶接シャフトと、を含み、前記大輪軸固定孔601と前記輪軸固定板6の先端部との間の距離が前記小輪軸固定孔602と前記輪軸固定板6の先端部との間の距離よりも大きく、かつ異なる車輪が異なる軸本体に対応するため、前記車輪組立体の溶接シャフトの配置がより合理的で、大車輪4と小車輪5が同じ円周上に均等に配置され、荷重が均等にかかるようにし、凹凸のないなめらかな面で、方向転換がより正しく、スリップしにくく、摩耗が少なく、寿命も長く、製造と保守のコストの削減に役立つ。同時に、孔、溶接シャフト固定端部と止め輪の協働により、溶接時に軸と板の位置決めが容易になり、ずれが生じにくく、溶接が便利である。
【0057】
図1乃至図10を参照すると、本実施例の代替的な解決手段において、
前記輪軸固定板6の形状は、細長い二等辺台形を呈し;
前記輪軸固定板6の先端部は、円弧形を呈し;
前記輪軸固定板6の後端部近傍にライトニングホール603が設けられ;
前記輪軸固定板6の後端部近傍の両側に係合溝604が対称に設けられ;
前記係合溝604の形状は、矩形を呈し;
前記係合溝604の底部の両側は、内側に延びて逃げ溝605を形成し;
前記大車輪溶接シャフト7の大車輪溶接シャフト固定端部702は、前記輪軸固定板6に溶接固定され;
前記小車輪溶接シャフト8の小車輪溶接シャフト固定端部802は、前記輪軸固定板6に溶接固定される。
【0058】
輪軸固定板6の形状は、必要性に応じて異なる形状に設けることができ、ライトニングホール603を設けることで効果的に軽量化できる。係合溝604を設けることにより、輪軸固定板6を内側と外側の固定板に係合させることができる。
【0059】
図1乃至図10を参照すると、本実施例の代替的な解決手段において、
前記大車輪4と前記大車輪溶接シャフト本体701は、大車輪軸受401を介して回転可能に連結され;
前記小車輪5と前記小車輪溶接シャフト本体801は、小車輪軸受を介して回転可能に連結される。
【0060】
軸受を介して連結するため、回転はスムーズで安定かつ高速である。好ましくは、大車輪4の両端には大車輪軸受401が設けられ、小車輪5の両端には小車輪軸受が設けられる。
【0061】
さらに、前記大車輪4と前記大車輪溶接シャフト本体701は、前記大車輪軸受401を介してリベット接合し;
前記小車輪5と前記小車輪溶接シャフト本体801は、前記小車輪軸受を通じてリベット接合する。
【0062】
リベットプレス機でリベット接合されることで、組み立てが迅速で便利になり、生産効率を向上し、製造コストを削減して、大量生産に有利になる。
【0063】
または、前記大車輪溶接シャフト本体701の端面中央に大車輪固定用ネジ穴704が設けられ;
前記小車輪溶接シャフト本体801の端面中央に小車輪固定用ネジ穴804が設けられ;
前記大車輪固定用ネジ穴704は、対応する大車輪固定用ネジに適することで、前記大車輪4を固定し;
前記小車輪固定用ネジ穴804は、対応する小車輪固定用ネジに適することで、前記小車輪5を固定する。
【0064】
ネジ止め方式もより便利で堅牢になり、取り外し・取り付けも簡単である。
【0065】
図1乃至図10を参照すると、本実施例の代替的な解決手段において、前記大車輪4の直径と長さは、前記小車輪5の直径と長さよりも大きい。
【0066】
大車輪4と小車輪5の大小異なる直径の設計を通じて、着力点を同じ円周上にさせて、走行はより安定する。
【0067】
図1乃至図10を参照すると、本実施例の代替的な解決手段において、前記大車輪4及び前記小車輪5のそれぞれにスリップサイン402が設けられる。
【0068】
ゴム車輪にスリップサイン402を設けており、使用者がゴム車輪を交換するかどうかを判断するのを助ける。ゴム車輪交換のタイミングに間に合わないことによる車イスのスリップ現象発生を防ぐことができ、ゴム車輪の頻繁な交換による無駄も防ぐことができる。
【0069】
さらに、前記大車輪4及び前記小車輪5の外表面に滑り止め溝403が設けられ、前記スリップサイン402は、前記滑り止め溝403内に設けられる。
【0070】
これは使用者の観察及び判断のため利便性を提供し、使用者が滑り止め溝403内のスリップサイン402の頂部の深さを観察することによって、滑り止め溝403の摩耗の程度を把握することができる。滑り止め溝403内のスリップサイン402の頂部がゴム車輪の外表面と面一になると、ゴム車輪交換の判断を速やかに下すことができる。
【0071】
さらに、前記スリップサイン402は、前記滑り止め溝403の溝底から半径方向に延びる滑り止め溝403内の突起であり、前記突起の高さが前記滑り止め溝403の深さの半分である。
【0072】
スリップサイン402の脱落を効果的に防止し、突起の高さと滑り止め溝403の深さとの距離の差が安全距離であり、使用過程でスリップサイン402の頂部がゴム車輪の外表面と面一になる時、使用者はゴム車輪交換の判断を速やかに下すことができる。
【0073】
好ましくは、前記大車輪4及び前記小車輪5に数周の滑り止め溝403が設けられ、各周の前記滑り止め溝403内に複数の前記スリップサイン402が設けられ;各周の前記滑り止め溝403内のスリップサイン402の数が同じであり;前記スリップサイン402は、前記滑り止め溝403内に均一に分布される。
【0074】
スリップサイン402が各周の溝内に配置され、ゴム車輪の一部が摩耗し、一部が摩耗していない時、スリップサイン402が摩耗した部分に配置されないことにより、未摩耗部分のスリップサイン402のみを観察することで、タイムリーにゴム車輪を交換しないことが生じない。
【0075】
好ましくは、前記大車輪4及び前記小車輪5は、いずれもゴム車輪である。
【0076】
大車輪4及び小車輪5は、ゴム車輪を用いてもよく、金属車輪又は他の材質の車輪を用いてもよく、必要性に応じて選択できる。
【0077】
着力点が同じ円周上にあることで、走行がより安定しており、上下方向の振動がなく、スムーズに移動でき、快適性もより高め、車輪の一部がひどく摩耗され、一部がまた摩耗していないという状況は発生しない。
【0078】
本実施例は、外側ガードプレート1と、外側固定板2と、内側固定板9と、内側ガードプレート10と、輪軸駆動連結部材3と、複数の車輪組立体と、複数の振動吸収アセンブリ11と、を含む自在輪をさらに提供し、前記輪軸駆動連結部材3と複数の前記車輪組立体との間が前記外側固定板2、前記内側固定板9及び複数の前記振動吸収アセンブリ11を通じて連結され、前記外側ガードプレート1が前記外側固定板2の外側に固定され、前記内側ガードプレート10が前記内側固定板9の内側に固定され、複数の前記車輪組立体が上記のような自在輪用車輪組立体である。
【0079】
上記溶接シャフトを含む車輪組立体を用いると、大車輪4と小車輪5の着力点が同じ円周上に均等に配置され、荷重が均等にかかるようにし、凹凸のないなめらかな面で、方向転換がより正しく、スリップしにくく、摩耗が少なく、寿命も長く、製造と保守のコストの削減に役立つ。同時に組立体の間に取り外し可能な接続を用いるため、部品の交換に有利になり、損傷した場合の修理が容易になる。
【0080】
図1乃至図10を参照すると、本実施例の代替的な解決手段において、
複数の前記車輪組立体は、前記輪軸駆動連結部材3の周りに均等に配置され;
複数の前記大車輪4と複数の前記小車輪5は、交互に配置されている。
【0081】
大車輪4と小車輪5を離間して配置させることで、車輪全体の走行過程で荷重は均等にかかるようにし、回転がよりスムーズになる。
【0082】
さらに、複数の前記大車輪4及び複数の前記小車輪5の接地部は、同じ円周上にある。
【0083】
図1乃至図10を参照すると、本実施例の代替的な解決手段において、前記車輪組立体は12個、又は10個、或いは8個、若しくは6個あり;
前記振動吸収アセンブリ11は、12個、又は10個、或いは8個、若しくは6個ある。
ニーズに応じて選択できるように、必要に応じて異なる数量を設けることができる。
【0084】
図1乃至図10を参照すると、本実施例の代替的な解決手段において、
複数の前記振動吸収アセンブリ11は、前記輪軸駆動連結部材3の周方向に沿って均等に配置され;
各前記振動吸収アセンブリ11は、防振部材12と、移動規制部材13と、を含み、前記防振部材12の前記輪軸駆動連結部材3から離反した側に前記防振部材12の移動を制限する前記移動規制部材13が設けられる。
【0085】
均等に配置された振動吸収アセンブリ11は、均一な振動吸収を有するため、車輪全体の回転時の振動を効果的に低減させることができる。部品の損耗と摩耗を減らし、使用者の快適性を向上させる。
【0086】
さらに、前記防振部材12は、スポンジパッド121と、スポンジ支持枠122と、を含み、前記スポンジパッド121と前記スポンジ支持枠122が固結される。
【0087】
スポンジ支持枠122でスポンジパッド121を支持し、スポンジパッド121により振動吸収がなされ、スポンジパッド121の振動吸収効果に優れ、衝撃を効果的に吸収できる。
【0088】
さらに、前記スポンジパッド121は、円弧状のブロック構造であり、前記スポンジパッド121の内側面と前記スポンジパッド121の外側面が同じ曲率を持つ。
【0089】
円弧状のブロック構造は、リング状の輪軸駆動連結部材3の周りに設置するのに便利で、内側面と外側面の曲率が同じで、設置に便利である。
【0090】
さらに、前記スポンジ支持枠122本体は、円弧状の板構造であり、前記スポンジ支持枠122の内側面の曲率が前記スポンジパッド121の外側面の曲率に対応しており、前記スポンジパッド121の外側面が前記スポンジ支持枠122の内側面にフィットし;前記スポンジ支持枠122の両端には、その内側面に突出する凸縁部1221が設けられ、前記凸縁部1221は前記スポンジ支持枠122の左端に設けられた左凸縁部と、前記スポンジ支持枠122の右端に設けられた右凸縁部と、を含み;前記左凸縁部と前記スポンジ支持枠122本体と間の夾角及び前記スポンジパッド121の外側面と前記スポンジパッド121の左側面との間の夾角は、対応し、前記右凸縁部と前記スポンジ支持枠122本体との間の夾角及び前記スポンジパッド121の外側面と前記スポンジパッド121の右側面との間の夾角が対応し;前記スポンジ支持枠122の左凸縁部の内側面は、前記スポンジパッド121の左側面にフィットし、前記スポンジ支持枠122の右凸縁部の内側面が前記スポンジパッド121の右側面にフィットし;前記スポンジパッド121は、前記スポンジ支持枠122と係合する。
【0091】
両側の凸縁部1221を介してスポンジパッド121をクランプして、スポンジパッド121を脱落し難くさせる。曲率を同じにし、フィットすると、スポンジパッド121をより効果的に支持することできる。
【0092】
好ましくは、前記輪軸駆動連結部材3の外周側に複数の振動吸収溝301が均等に配置され;複数の前記スポンジパッド121は、複数の前記振動吸収溝301に一対一で係合され、前記振動吸収溝301の溝底と前記スポンジパッド121の内側面が同じ曲率を持ち、サイズも対応し、前記振動吸収溝301の左側壁と前記スポンジパッド121の左側面は同じ傾斜度を持ち、互いに対応し;前記振動吸収溝301の右側壁と前記スポンジパッド121の右側面は、同じ傾斜度を持ち、互いに対応し;前記スポンジパッド121は、前記振動吸収溝301に締まりばめされている。
【0093】
締まりばめにより、スポンジパッド121が振動吸収溝301に噛み込まれるので、スポンジパッド121が脱落しにくく、スポンジパッド121が効果的に固定され、振動吸収効果を奏する。
【0094】
さらに、前記振動吸収溝301の溝底に揺れ防止突起302がさらに設けられ、前記スポンジパッド121の内側に揺れ防止溝1211が設けられ、前記揺れ防止突起302は前記揺れ防止溝1211内に係入される。
【0095】
揺れ防止溝1211と揺れ防止突起302との協働により、スポンジパッド121は、より効果的に固定され、揺れにくい。
【0096】
代替的に、各前記スポンジ支持枠122の外側面に固定板用溝1222が設けられ;
複数の前記輪軸固定板6の後端部は、前記固定板用溝1222内に一対一で挿嵌される。
【0097】
このような配置は、輪軸固定板6の取り付け及び移動規制を容易にし、輪軸固定板6に対し振動吸収及び移動規制の役割を果たす。好ましくは、前記固定板用溝1222の溝底は、スポンジパッド121の外壁内に嵌め込まれることで、より効果的に振動を吸収させる。
【0098】
図1乃至図10を参照すると、本実施例の代替的な解決手段において、
前記外側固定板2は、前記輪軸駆動連結部材3に取り外し可能に連結され、前記内側固定板9が前記輪軸駆動連結部材3に取り外し可能に連結され;前記防振部材12は、前記外側固定板2と前記内側固定板9との間に配置され;
前記移動規制部材13は、前記外側固定板2と前記内側固定板9との間に固定される。
【0099】
各構成要素の間の取り外し可能な接続により、構成要素の取り外しや交換がより容易になり、損傷した構成要素の修理が可能になる。
【0100】
好ましくは、前記移動規制部材13は、移動規制用ボルト或いは移動規制用押さえ棒であり;
前記防振部材12は、スポンジパッド121と、スポンジ支持枠122と、を含み;前記スポンジ支持枠122の外側面に柱状突起1223が設けられ、各スポンジ支持枠122が4個の柱状突起1223を含み;2個の柱状突起1223を一組となり,一組の前記柱状突起1223がスポンジ支持枠122の左端に設けられ、別の一組の前記柱状突起1223がスポンジ支持枠122の右端に設けられ、2組の前記柱状突起1223が互いに対称的であり;各組の2個の前記柱状突起1223間の距離が同じで、互いに平行で、各組の2個の前記柱状突起1223の対向する側面の間に1つの円弧面を形成し、前記円弧面の内径は前記移動規制用ボルト又は移動規制用押さえ棒の外径に対応し;
前記外側固定板2に貫通穴201が設けられ、前記外側固定板2上の貫通穴201は、前記移動規制用ボルト又は移動規制用押さえ棒に対応し;前記内側固定板9に貫通穴201が設けられ、前記内側固定板9上の貫通穴201は、前記移動規制用ボルト又は移動規制用押さえ棒に対応し;
前記移動規制用ボルト又は前記移動規制用押さえ棒は、前記外側固定板2の貫通穴201及び前記内側固定板9上の貫通穴201を順に挿通し、かつ前記移動規制用ボルト又は前記移動規制用押さえ棒が前記円弧面に囲まれる。
【0101】
ボルト又は移動規制用押さえ棒を介して振動吸収部材全体と輪軸固定板6を固定し、装置全体の取り外しを容易にさせる。同時に、円弧面の設置も位置決めと移動規制の役割を果たすことができる。
【0102】
さらに、前記外側固定板2と前記内側固定板9の中心に円形貫通穴202が設けられ、前記円形貫通穴202の内径は前記輪軸駆動連結部材3本体の外径に対応し;前記外側固定板2は、前記輪軸駆動連結部材3に係合連結され、前記内側固定板9が前記輪軸駆動連結部材3に係合連結され;前記輪軸駆動連結部材3、前記外側固定板2及び前記内側固定板9は、同軸上に配置される。
【0103】
係合連結方法は、取り外しが簡単で、両側の固定板を通じて着脱し、堅牢かつ取り外しに便利である。
【0104】
さらに、前記外側固定板2及び前記内側固定板9は、各々前記輪軸固定板6の両側にある前記係合溝604に係合連結される。
【0105】
係合方法により輪軸固定板6を固定することは、簡単で実施しやすく、固定かつ堅牢で、取り外しにも便利である。
【0106】
最後に、当業者であれば、本願は上記の例示的な実施例の詳細に限定されず、本願の精神又は基本的な特徴から逸脱することなく他の具体的な形態で本願を実施できることは明らかであることに留意されたい。したがって、任意の観点から、実施形態は例示的かつ非限定的であると見なされるべきであり、本願の範囲は、上記の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって限定される。したがって、特許請求の範囲の均等要件の意味及び範囲に含まれるすべての変更を本願内に網羅することが意図されている。
【0107】
また、本明細書は実施形態に従って説明されているが、各実施形態が1つの独立した技術的解決手段を含むだけではないことを理解されたい。明細書におけるこの描写方法は明確化のためだけであり、当業者は明細書を一体として扱われるべきである。各実施例における技術的解決手段はまた、当業者によって理解され得る他の実施形態を形成するために適切に組み合わされ得る。
【符号の説明】
【0108】
10 内側ガードプレート
1 外側ガードプレート
11 振動吸収アセンブリ
12 防振部材
121 スポンジパッド
1211 揺れ防止溝
122 スポンジ支持枠
1221 凸縁部
1222 固定板用溝
1223 柱状突起
13 移動規制部材。
2 外側固定板
201 貫通穴
202 円形貫通穴
3 輪軸駆動連結部材
301 振動吸収溝
302 揺れ防止突起
4 大車輪
401 大車輪軸受
402 スリップサイン
403 滑り止め溝
5 小車輪
6 輪軸固定板
601 大輪軸固定孔
602 小輪軸固定孔
603 ライトニングホール
604 係合溝
605 逃げ溝
7 大車輪溶接シャフト
701 大車輪溶接シャフト本体
702 大車輪溶接シャフト固定端部
703 大車輪溶接シャフト止め輪
704 大車輪固定用ネジ穴
8 小車輪溶接シャフト
801 小車輪溶接シャフト本体
802 小車輪溶接シャフト固定端部
803 小車輪溶接シャフト止め輪
804 小車輪固定用ネジ穴
9 内側固定板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】