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特表2022-510527グラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置
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  • 特表-グラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-27
(54)【発明の名称】グラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/36 20060101AFI20220120BHJP
【FI】
H01L23/36 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020561719
(86)(22)【出願日】2020-03-10
(85)【翻訳文提出日】2020-11-02
(86)【国際出願番号】 CN2020078635
(87)【国際公開番号】W WO2021098086
(87)【国際公開日】2021-05-27
(31)【優先権主張番号】201911130092.4
(32)【優先日】2019-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520360187
【氏名又は名称】スージョウ カンロニクス エレクトロニック テクノロジー カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】520360198
【氏名又は名称】シェンジェン ハンファ ティーエム テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100166372
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 博明
(74)【代理人】
【識別番号】100115451
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 武史
(72)【発明者】
【氏名】グゥオ マーズ
(72)【発明者】
【氏名】フゥァン ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】チェン ウェンビン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ウィリアム
【テーマコード(参考)】
5F136
【Fターム(参考)】
5F136BC07
5F136FA25
5F136FA51
5F136FA63
5F136FA71
5F136FA82
5F136GA12
(57)【要約】
【課題】相対的に高い熱伝導係数の熱伝導シートを得て、熱伝導シートの熱伝導効率を大きく向上させる。
【解決手段】熱伝導シートの熱伝導係数を向上させるために、第一のブロックをプレスする第一の型と、前記第一の型によりプレスされた第一のブロックを複数回プレスする第二の型とを備えるグラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置を提供する。本発明に係る装置により製造された熱伝導シートは、第二の型を複数回繰り返して利用して、前記第四のブロックを配向して配列する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一のブロックをプレスする第一の型と、
前記第一の型によりプレスされた第一のブロックを複数回プレスする第二の型と、
を備えることを特徴とするグラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置。
【請求項2】
前記第一の型に第一のダイスペースが設けられ、前記第一のダイスペースに開口端をカバーする第一のカバーが設けられ、前記第一のカバーと前記第一の型とは、第一のブロックのプレスに用いる、ことを特徴とする請求項1に係るグラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置。
【請求項3】
前記第二の型は、その一面に第二のダイスペースが設けられ、前記第二のダイスペースに開口端をカバーする第二のカバーが設けられ、
前記第二のカバーの前記第二のダイスペースに近い一面に厚さ制限ブロックが設けられ、前記厚さ制限ブロックは、前記第二のダイスペース内にクランプされるように用いられる、ことを特徴とする請求項1に係るグラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置。
【請求項4】
前記第一のブロックは、高熱伝導性の混合物によって製造されたものであり、前記高熱伝導性の混合物は、基体樹脂と、炭素繊維と、熱伝導性粉体とを含有する、ことを特徴とする請求項1に係るグラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置。
【請求項5】
前記第二のダイスペースは、凹凸形をしており、且つ、両側に開口を有し、両側の開口に可動式の厚さ制限ブロックを設け、第二の型における第二のダイスペースの幅は、第一の型の幅と同じである、ことを特徴とする請求項3に係るグラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置。
【請求項6】
操作テーブル、反転装置及び切断テーブルをさらに備え、前記第一の型、第二の型、反転装置及び切断テーブルはいずれも前記操作テーブルの上面に設けられ、前記操作テーブルは下に支え脚が設けられた平板構造をしており、
前記反転装置は前記第一の型及び前記第二の型の片側に設けられ、前記切断テーブルは前記反転装置の片側に設けられ、前記切断テーブルには切断板が設けられ、前記切断板は前記第二の型の近くに設けられ、
前記反転装置は前記第二の型を反転して前記切断板上に伏せられ、前記切断テーブルは前記切断板に置かれた第一のブロックを切断する、ことを特徴とする請求項1に係るグラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置。
【請求項7】
前記反転装置は、反転駆動装置、チェーンホイール、第一の回転軸、及びフラップを備え、
前記反転駆動装置は、第二の固定ロッドによって前記操作テーブルの上面に立ち上げられ、前記反転駆動装置の伸縮端に第一の接続棒が接続され、前記第一の接続棒の他端にチェーンが接続され、前記チェーンの第一の接続棒から離れた一端が前記チェーンホイールの周方向における一つの歯車に固定され、
前記チェーンホイールの軸方向の中心に第一の回転軸が接続され、前記第一の回転軸の両端が第一の固定板によって前記操作テーブルに立ち上げられ、前記第一の固定板に前記第一の回転軸を回転させるための貫通孔が設けられ、
前記第一の回転軸の前記第二の型の近くの一端に延長端が設けられ、前記延長端の前記第一の固定板から離れた一端にフラップが接続され、さらに、ばねが前記延長端をカバーして設けられ、前記ばねは一端が前記第一の固定板の外側面に固定され、他端がフラップに固定され、
前記フラップの前記ばねから離れた一端にクランプ駆動装置が接続され、前記クランプ駆動装置の伸縮端にモールドクランプが接続され、前記モールドクランプは、前記第二の型を締めたり緩めたりすることに用いられる、ことを特徴とする請求項6に係るグラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置。
【請求項8】
前記モールドクランプは、第三の接続棒、接続台及びクランプ部材を備え、
前記接続台は、前記クランプ部材と第三の接続棒とを接続するために用いられ、前記第三の接続棒の接続台から離れた一端にクランプ駆動装置が接続され、
前記クランプ部材は、前記接続台の両側に対称的に設けられ、第二の型を締めたり緩めたりするものであって、前記クランプ部材及び前記接続台の外側に枠体が設けられ、前記枠体は前記クランプ部材と前記接続台とを一体的に取り付けるものであって、
前記クランプ部材は、第一の治具用ブロック、第二の治具用ブロック及び第二の接続棒を備え、前記第一の治具用ブロックの一端に治具ヘッドが設けられ、他端に第一の可動溝が設けられ、前記第二の治具用ブロックの一端に第二の可動溝が設けられ、他端に前記接続台が可動に接続され、
前記第一の可動溝及び前記第二の可動溝内に第二の接続棒が設けられ、前記第二の接続棒が接続軸によって前記第一の可動溝及び前記第二の可動溝内に回転可能に接続され、
前記第一の治具用ブロックと前記第二の治具用ブロックにそれぞれ二つの接続軸が設けられ、前記接続軸が前記枠体の内壁に固定され、
一つの接続軸が前記第二の接続棒を第一の可動溝及び第二の可動溝内を移動するために用いられ、もう一つの接続軸は前記第一の治具用ブロックと第二の治具用ブロックとを前記接続軸で回転させるために用いられ、前記第一の治具用ブロックと前記第二の治具用ブロックとを回転させるための接続軸は、前記接続台の近くに設けられ、
前記第二の治具用ブロックの前記第二の接続棒から離れた一端に接続管が設けられ、前記接続台内に第二の回転軸が設けられ、前記接続管は前記第二の回転軸の周壁上をカバーして回転可能に設けられ、前記接続台の内部に第三の可動溝が設けられ、前記第三の可動溝は前記第二の治具用ブロックを前記接続台の両側で回転させるものである、ことを特徴とする請求項7に係るグラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置。
【請求項9】
前記切断テーブルは、接続棒部材、台座及びスライスナイフヘッドを備えて、前記台座の下面が前記第一のスライドレールにスライド可能に設けられ、
前記第一のスライドレールの一端に前記切断板が接続され、前記台座の前記切断板から離れた一面に、切断テーブル駆動装置を接続するための第九の接続棒が設けられ、
前記台座の前記第九の接続棒に近い一端に、第三の回転軸が貫通して回転可能に設けられ、前記第三の回転軸の一端にモーターが接続され、他端が第四の接続棒の一端に接続され、前記第四の接続棒の他端に第五の接続棒の一端が回転可能に接続され、
前記第五の接続棒の他端に第六の接続棒の一端が回転可能に接続され、前記第六の接続棒の他端に第八の接続棒が接続され、
前記台座の前記切断板に近い一面の頂部が外に伸びて、スライスナイフヘッド位置制限台が設けられ、前記台座の頂部に接続棒位置制限台が設けられ、
前記接続棒位置制限台は、三角形構造をして、前記三角形構造の前記台座から離れた一端の外側に第七の接続棒が回転可能に設けられ、前記第七の接続棒の他端が前記第六の接続棒の中央位置に回転可能に接続される、ことを特徴とする請求項6に係るグラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置。
【請求項10】
前記切断板の底部には、さらにガスケットが設けられ、前記ガスケットの上面に第二のスライドレールが設けられ、
前記切断板の下面に、前記第二のスライドレール内を往復移動するローラーが間隔を空けて設けられ、
前記切断板の中央を可動室が貫通し、前記可動室の上面と下面とのいずれにもラック板が設けられ、前記第九の接続棒はねじとして設けられ、前記台座に前記第九の接続棒のねじ山と適合するためのねじ穴が設けられ、
前記第九の接続棒の押しモーターから離れた一端に第四の回転軸が回転可能に接続され、前記第四の回転軸の前記第九の接続棒から離れた一端に回転ディスクが固定され、前記回転ディスクに噛合歯が設けられ、前記噛合歯が前記回転ディスクの周方向の外壁に間隔に配置され、
前記噛合歯は、前記回転ディスクの周方向の外壁に位置する分布角度が100°~135°である、ことを特徴とする請求項9に係るグラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝導シートの製造装置の技術分野に関して、とくにグラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置に関する。
背景技術
【0002】
ビッグデータ、5G、AI、モノのインターネット等の迅速な発展に伴って、電子部品の熱源出力が高まっている。放熱に対する要求が向上するにつれ、断面熱伝導材料の熱伝導効率に対する要求が高まっている。通常の熱伝導シートは、熱伝導の機能に対する要求を満たすことができなくなるため、放熱に対する要求を満たすように、熱伝導係数がより高い熱伝導ガスケットが要望されている。グラフェンファイバーは、その材料そのものの優れた熱伝導係数に起因して、熱伝導ガスケットの製造に用いられている。
【0003】
普通の熱伝導シートでは、通常、無機粉体の充填量の高い状況があるが、高充填は、ガスケットの可撓性、靭性、弾性等の物理性能が劣るという問題を生じる。アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ホウ素等のような従来の充填粉体は、熱伝導係数がいずれも300W/mk以下であり、充填して製造された熱伝導シートの熱伝導係数が、一般的に、10W/mk以下である。その熱伝導係数が8W/mkを超えると、熱伝導シートの耐熱性、安定性がいずれも劣る。そのため、熱伝導シートの熱伝導性能を向上することが困難である。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、高い熱伝導係数の熱伝導シートを製造するために、グラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置を提供する。
【0005】
グラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置は、
第一のブロックをプレスする第一の型と、
前記第一の型によりプレスされた第一のブロックを複数回プレスする第二の型と、を備える。
【0006】
前記第一の型に第一のダイスペースが設けられ、前記第一のダイスペースに開口端をカバーする第一のカバーが設けられ、前記第一のカバーと前記第一の型とは第一のブロックのプレスに用いることが好ましい。
【0007】
前記第二の型は、その一面に第二のダイスペースが設けられ、前記第二のダイスペースに開口端をカバーする第二のカバーが設けられ、前記第二のカバーの前記第二のダイスペースに近い一面に厚さ制限ブロックが設けられ、前記厚さ制限ブロックは、前記第二のダイスペース内にクランプされるように用いられることが好ましい。
【0008】
前記第一のブロックは、高熱伝導性の混合物によって製造されたものであり、前記高熱伝導性の混合物は、基体樹脂と、炭素繊維と、熱伝導性粉体とを含有することが好ましい。
【0009】
前記第二のダイスペースは、凹凸形をしており、且つ、両側に開口を有し、両側の開口に可動式の厚さ制限ブロックを設けてもよい。第二の型における第二のダイスペースの幅は、第一の型の幅と同じである。
【0010】
操作テーブル、反転装置及び切断テーブルをさらに備え、前記第一の型、第二の型、反転装置及び切断テーブルはいずれも前記操作テーブルの上面に設けられ、前記操作テーブルは下に支え脚が設けられた平板構造をしており、
前記反転装置は前記第一の型及び前記第二の型の片側に設けられ、前記切断テーブルは前記反転装置の片側に設けられ、前記切断テーブルには切断板が設けられ、前記切断板は前記第二の型の近くに設けられ、
前記反転装置は前記第二の型を反転して前記切断板上に伏せられ、前記切断テーブルは前記切断板に置かれた第一のブロックを切断することが好ましい。
【0011】
好ましくは、前記反転装置は、反転駆動装置、チェーンホイール、第一の回転軸及びフラップを備え、
前記反転駆動装置は、第二の固定ロッドによって前記操作テーブルの上面に立ち上げられ、前記反転駆動装置の伸縮端に第一の接続棒が接続され、前記第一の接続棒の他端にチェーンが接続され、前記チェーンの第一の接続棒から離れた一端が前記チェーンホイールの周方向における一つの歯車に固定され、
前記チェーンホイールの軸方向の中心に第一の回転軸が接続され、前記第一の回転軸の両端が第一の固定板によって前記操作テーブルに立ち上げられ、前記第一の固定板に前記第一の回転軸を回転させるための貫通孔が設けられ、
前記第一の回転軸の前記第二の型の近くの一端に延長端が設けられ、前記延長端の前記第一の固定板から離れた一端にフラップが接続され、さらに、ばねが前記延長端をカバーして設けられ、前記ばねは一端が前記第一の固定板の外側面に固定され、他端がフラップに固定され、
前記フラップの前記ばねから離れた一端にクランプ駆動装置が接続され、前記クランプ駆動装置の伸縮端にモールドクランプが接続され、前記モールドクランプは前記第二の型を締めたり緩めたりすることに用いられる。
【0012】
好ましくは、前記モールドクランプは、第三の接続棒、接続台及びクランプ部材を備え、前記接続台は、前記クランプ部材と第三の接続棒とを接続するために用いられ、前記第三の接続棒の接続台から離れた一端にクランプ駆動装置が接続され、
前記クランプ部材は、前記接続台の両側に対称的に設けられ、第二の型を締めたり緩めたりするものであって、前記クランプ部材及び前記接続台の外側に枠体が設けられ、前記枠体は前記クランプ部材と前記接続台とを一体的に取り付けるものであって、
前記クランプ部材は、第一の治具用ブロック、第二の治具用ブロック及び第二の接続棒を備え、前記第一の治具用ブロックの一端に治具ヘッドが設けられ、他端に第一の可動溝が設けられ、前記第二の治具用ブロックの一端に第二の可動溝が設けられ、他端に前記接続台が可動に接続され、
前記第一の可動溝及び前記第二の可動溝内に第二の接続棒が設けられ、前記第二の接続棒が接続軸によって前記第一の可動溝及び前記第二の可動溝内に回転可能に接続され、
前記第一の治具用ブロックと前記第二の治具用ブロックとにそれぞれ二つの接続軸が設けられ、前記接続軸が前記枠体の内壁に固定され、
一つの接続軸が前記第二の接続棒を第一の可動溝及び第二の可動溝内を移動するために用いられ、もう一つの接続軸は前記第一の治具用ブロックと第二の治具用ブロックとを前記接続軸で回転させるために用いられ、前記第一の治具用ブロックと前記第二の治具用ブロックとを回転させるための接続軸は、前記接続台の近くに設けられ、
前記第二の治具用ブロックの前記第二の接続棒から離れた一端に接続管が設けられ、前記接続台内に第二の回転軸が設けられ、前記接続管は前記第二の回転軸の周壁上をカバーして回転可能に設けられ、前記接続台の内部に第三の可動溝が設けられ、前記第三の可動溝は前記第二の治具用ブロックを前記接続台の両側で回転させるものである。
【0013】
好ましくは、前記切断テーブルは、接続棒部材、台座及びスライスナイフヘッドを備え、前記台座の下面が前記第一のスライドレールにスライド可能に設けられ、
前記第一のスライドレールの一端に前記切断板が接続され、前記台座の前記切断板から離れた一面に、切断テーブル駆動装置を接続するための第九の接続棒が設けられ、
前記台座の前記第九の接続棒に近い一端に、第三の回転軸が貫通して回転可能に設けられ、前記第三の回転軸の一端にモーターが接続され、他端が第四の接続棒の一端に接続され、前記第四の接続棒の他端に第五の接続棒の一端が回転可能に接続され、
前記第五の接続棒の他端に第六の接続棒の一端が回転可能に接続され、前記第六の接続棒の他端に第八の接続棒が接続され、
前記台座の前記切断板に近い一面の頂部が外に伸びて、スライスナイフヘッド位置制限台が設けられ、前記台座の頂部に接続棒位置制限台が設けられ、
前記接続棒位置制限台は、三角形構造をして、前記三角形構造の前記台座から離れた一端の外側に第七の接続棒が回転可能に設けられ、前記第七の接続棒の他端が前記第六の接続棒の中央位置に回転可能に接続される。
【0014】
好ましくは、前記切断板の底部には、さらにガスケットが設けられ、前記ガスケットの上面に第二のスライドレールが設けられ、
前記切断板の下面に、前記第二のスライドレール内を往復移動するローラーが間隔を空けて設けられ、
前記切断板の中央を可動室が貫通し、前記可動室の上面と下面とのいずれにもラック板が設けられ、前記第九の接続棒はねじとして設けられ、前記台座に前記第九の接続棒のねじ山と適合するためのねじ穴が設けられ、
前記第九の接続棒の押しモーターから離れた一端に第四の回転軸が回転可能に接続され、前記第四の回転軸の前記第九の接続棒から離れた一端に回転ディスクが固定され、前記回転ディスクに噛合歯が設けられ、前記噛合歯が前記回転ディスクの周方向の外壁に間隔に配置され、
前記噛合歯は、前記回転ディスクの周方向の外壁に位置する分布角度が100°~135°である。
【発明の効果】
【0015】

炭素繊維、グラファイトシート、グラフェン等の繊維類やシート類の炭素材料は、材料自体の熱伝導係数が非常に優れる。炭素繊維の軸方向における熱伝導係数を、600W/mk~1200W/mkとすることができ、シート形のグラフェンでは、平面上における熱伝導係数を理論的に5000W/mkとすることができる。この種類のような炭素材料は、熱伝導シートにきちんと配列して分布することができると、その熱伝導効率が粉体充填よりも高くなり、熱伝導性能を大きく向上させることができる。本発明により提供される熱伝導シートを製造する方法により得られた熱伝導シートは、第二の型を複数回繰り返して利用して前記第四のブロックを配向配列することで、相対的に高い熱伝導係数の熱伝導シートを得て、熱伝導シートの熱伝導効率が大きく向上する。
【0016】
本発明のそのほかの特徴及び長所は、以下、明細書に記載されており、且つ、その一部は明細書から明らかとなり、又は、本発明が実施できることが理解される。本発明の目的及びそのほかの長所は、明細書、特許請求の範囲、及び図面における特定の構造により達成及び獲得される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
以下、図面及び実施例を参照しながら、本発明の技術方案をさらに具体的に説明する。図面は、本発明をより理解するためのものであり、且つ、明細書の一部を構成して、本発明の実施例とともに本発明を説明することに用いられ、本発明を制限するものではない。図面は、以下のとおりである。
【0018】
図1】本発明の第一の型の構造模式図である。
図2】本発明の第二の型の構造模式図である。
図3】本発明の熱伝導シートの製造様態の構造模式図。
図4】本発明の配向化した熱伝導シートの電子顕微鏡の写真である。
図5】本発明の操作テーブルの平面図である。
図6】本発明の反転装置の構造模式図である。
図7】本発明のモールドクランプの斜視図である。
図8】本発明のモールドクランプ枠体の構造模式図である。
図9】本発明の接続台の構造模式図である。
図10】本発明の切断テーブルの構造模式図である。
図11】本発明の制御回路の模式図である。
図12】本発明のガスケットの構造模式図である。
【符号の説明】
【0019】
1 第一の型
2 第一のダイスペース
3 第一のブロック
4 第一のカバー
5 第二の型
6 第二のダイスペース
7 第二のカバー
8 第二のバー状ブロック
9 第三のバー状ブロック
10 第四のブロック
11 第五のブロック
12 厚さ制限ブロック
13 操作テーブル
14 反転駆動装置
15 第一の接続棒
16 チェーン
17 チェーンホイール
18 クランプ駆動装置
19 ばね
20 フラップ
21 モールドクランプ
22 第一の回転軸
23 第一の固定ロッド
24 第一のスライドレール
25 第二の固定ロッド
26 切断テーブル
27 切断板
28 治具ヘッド
29 第一の治具用ブロック
30 第一の可動溝
31 第二の接続棒
32 第三の接続棒
33 接続台
34 第二の治具用ブロック
35 接続軸
36 第二の可動溝
37 枠体
38 第二の回転軸
39 第三の可動溝
41 接続管
42 第三の回転軸
43 第四の接続棒
44 第五の接続棒
45 第六の接続棒
46 第七の接続棒
47 第八の接続棒
48 スライスナイフヘッド
49 台座
50 スライスナイフヘッド位置制限台
51 接続棒位置制限台
52 第九の接続棒
53 ラック板
54 噛合歯
55 第四の回転軸
56 回転ディスク
57 ローラー
58 ガスケット
59 第二のスライドレール
60 可動室
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施例を説明する。ここで述べる好ましい実施例は、本発明を説明し、解釈するためにのみ用いられて、本発明の構成を制限しないと理解すべきである。
【0021】
図1図4に示すように、本発明の実施例は、第一のブロック3をプレスする第一の型1と、前記第一の型1によりプレスされた第一のブロック3を複数回プレスする第二の型とを備える、グラフェンファイバー配向配列の熱伝導シートを製造するための装置を提供する。
【0022】
炭素繊維、グラファイトシート、グラフェン等の繊維類やシート類の炭素材料は、材料自身の熱伝導係数が非常に優れている。炭素繊維の軸方向における熱伝導係数は、600W/mk~1200W/mkに達することができ、シート形のグラフェンでは、平面上における熱伝導係数が理論的に5000W/mkに達することができる。この種類のような炭素材料は、熱伝導シートにきちんと配列させて分布することができると、その熱伝導効率は粉体充填よりも高くなり、熱伝導性能が大きく向上する。本発明によって提供される熱伝導シートを製造する方法により得られた熱伝導シートは、第二の型を複数回繰り返して利用して前記第四のブロック10を配向配列することで、相対的に高い熱伝導係数の熱伝導シートを得て、熱伝導シートの熱伝導効率を大きく向上させる。
【0023】
図1図4に示すように、前記第一の型1に第一のダイスペース2が設けられ、第一のダイスペース2に開口端をカバーする第一のカバー4が設けられ、前記第一のカバー4と前記第一の型1は、第一のブロック3をプレスする。
【0024】
図1図4に示すように、前記第二の型は、その一面に第二のダイスペース6が設けられ、前記第二のダイスペース6に開口端をカバーする第二のカバー7が設けられ、
前記第二のカバー7の前記第二のダイスペース6に近い一面に厚さ制限ブロック12が設けられ、前記厚さ制限ブロック12は、前記第二のダイスペース6内にクランプされるように用いられる。
【0025】
図1図4に示すように、前記第一のブロック3は、高熱伝導性の混合物によって製造されたものであり、前記高熱伝導性の混合物は、基体樹脂と、炭素繊維と、熱伝導性粉体とを含有するものである。
【0026】
図1図4に示すように、前記第二のダイスペース6は、凹凸形をしており、且つ、両側に開口を有し、両側の開口に可動的な厚さ制限ブロック12を設けられることを特徴する。第二の型における第二のダイスペース6の幅は、第一の型1の幅と同じである。
【0027】
本発明は、高熱伝導性の熱伝導シートを製造する方法をさらに含み、この方法は、以下のステップを備える。
【0028】
ステップ一:高熱伝導性の混合物を製造する。
【0029】
ステップ二:高熱伝導性の混合物を第一の型1の第一のダイスペース2に入れる。
【0030】
ステップ三:第一の型1の第一のダイスペース2に開口端を第一のカバー4によってカバーするとともに、第一のカバー4を用いて第一の型1の第一のダイスペース2内における高熱伝導性の混合物を、室温で、5min~15min圧縮成形して、第一のブロック3を形成する。
【0031】
ステップ四:第一のカバー4を取り外して、成形した第一のブロック3を第一の型1の第一のダイスペース2内から取り出す。
【0032】
ステップ五:第一のブロック3を第二の型の第二のダイスペース6内に入れて、第二のカバー7を用いて、第一のブロック3の両側と頂部を5min~15min圧縮成形して、第二のバー状ブロック8を形成する。
【0033】
ステップ六:第二のカバー7を取り外して、成形した第二のバー状ブロック8を第二の型の第二のダイスペース6内から取り出す。
【0034】
ステップ七:第二のバー状ブロック8を長手方向で切断して、複数の第三のバー状ブロック9を形成する。
【0035】
ステップ八:第三のバー状ブロック9を配向方向に沿って切断して、複数第四のブロック10を形成する。
【0036】
ステップ九:第四のブロック10を第二の型の第二のダイスペース6中に入れて、第二のカバー7の頂部と両側における厚さ制限ブロック12を用いて、第四のブロック10を5min~15min圧縮成形して、第五のブロック11を形成する。
【0037】
ステップ十:第五のブロック11を第二の型の第二のダイスペース6から取り出して、オーブンに入れて0.8h~1.6h硬化させる。
【0038】
ステップ十一:第五のブロック11をオーブンから取り出して、スライスナイフで配向方向に対して垂直方向に沿ってスライスして、最終に厚さ方向に配向した熱伝導シートを得る。
【0039】
(実施例1)
本実施例に使用される炭素繊維は、平均直径が10μmであり、平均長さが150μmである。この仕様の炭素繊維は、混合した高熱伝導性の混合物の粘度に僅かに影響を及ぼし、炭素繊維がフロープロセスで配向配列しやすくなる。シリカゲルを基体樹脂として、アルミニウム粉、アルミナ等の必要な熱伝導粉及び繊維状の炭素繊維を入れて、攪拌器で均一に混合して、高熱伝導性の混合物を製造した。
【0040】
高熱伝導性の混合物を、長さと幅と高さとがいずれも100mmである第一の型1の第一のダイスペース2内に入れて、第一のカバー4を用いて、高熱伝導性の混合物を第一の型1の第一のダイスペース2内で、室温で10min圧縮成形して、100mm×100mm×100mmの第一のブロック3を得た。
【0041】
第一のブロック3を、溝幅が100mm、溝長さが600mmである第二の型5の第二のダイスペース6内に入れて、第二の型5の両側に厚さ20mmの厚さ制限ブロック12を位置させて、第二のカバー7を利用して10min圧縮成形した。
【0042】
500mm×100mm×20mmの第二のバー状ブロック8を得て、第二のバー状ブロック8を長手方向即ち配向方向に沿って100mm×100mm×20mmの第三のバー状ブロック9を5本得るように切断した。5本の第三のバー状ブロック9を配向方向に沿って第四のブロック10となるように積み重ねた。
【0043】
第四のブロック10を第二の型5の第二のダイスペース6内に入れ、第四のブロック10の配向方向を第二のダイスペース6の長手方向と同じとした。第二のダイスペース6の両側に厚さ40の厚さ制限ブロック12を位置させて、10min圧縮成形して、40mm×100mm×250mmの第五のブロック11を得た。第五のブロック11を140℃のオーブンに入れて1h硬化して、取り出してからスライスナイフで配向方向に対して垂直方向に沿ってスライスして、厚さ方向に配向した熱伝導シートを得た。厚さ1mmの熱伝導シートを取り、ASTM D5470規格に準じて測定したところ、その熱伝導係数は12W/mkであった。
【0044】
(実施例2)
実施例1により第四のブロック10を得て、第四のブロック10を第二の型5の第二のダイスペース6内に入れ、第四のブロック10の配向方向を第二のダイスペース6の長手方向と同じように保持して、圧縮成形して、第二のバー状ブロック8を再度得た。第二のバー状ブロック8を第三のバー状ブロック9に切断して、再度配向方向に沿って第四のブロック10になるように積み重ねた。第四のブロック10を第二の型5の第二のダイスペース6内に入れ、第四のブロック10の配向方向を第二のダイスペース6の長手方向と同じように保持し、10min圧縮成形して、塊状物である40mm×100mm×250mmの第五のブロック11を得た。第五のブロック11の硬化とスライスは、実施例1と同様である。厚さ1mmの熱伝導シートは、熱伝導係数が16W/mkであった。
【0045】
(実施例3)
実施例2は、実施例1より圧縮成形配向を1回多くした。本実施例は、実施例2を基に、第四のブロック10に対して1回の配向圧縮成形を増やした。それ以外は実施例2と同様にした。厚さ1mmの熱伝導シートは、測定したところ、熱伝導係数が18W/mkであった。
【0046】
(比較例)
実施例4は比較例である。高熱伝導性の混合物の製造は、実施例1と同様とした。高熱伝導性の混合物をそのまま平板圧縮成形装置で厚さ1mmの熱伝導シートに成形した。その熱伝導係数を測定したところ、5W/mkであった。
【0047】
実施例4の測定結果から、普通の圧縮成形では、炭素繊維配向配列の熱伝導シートが得られず、炭素繊維がガスケットの中でランダム配列の状態にあり、その熱伝導係数が理想的な効果を奏することができないことが分かった。
【0048】
本発明の実施例では、特定の金型で材料の圧縮及び流れ方向を制御することによって、その中の炭素繊維を一定の方向に配向配列させる。実施例2と実施例3とでは、圧縮成形配向の回数が増えるので、最終的に熱伝導シートの熱伝導係数が向上する。これは、圧縮成形配向の回数が増やすことで、炭素繊維配列の均一度が向上することを示している。
【0049】
本実施例で使用される炭素繊維は、平均直径が10μmであり、平均長さが150μmである。この仕様の炭素繊維は、混合した高熱伝導性の混合物の粘度に僅かに影響を及ぼし、炭素繊維がフロープロセスで配向配列しやすくなる。シリカゲルを基体樹脂として、アルミニウム粉、アルミナ等の必要な熱伝導粉及び繊維状の炭素繊維を入れて、攪拌器で均一に混合して、高熱伝導性の混合物を製造した。
【0050】
高熱伝導性の混合物を長さと幅と高さとのいずれもが100mmである金型1に入れて、室温で10min圧縮成形して、100mm×100mm×100mmブロック体1を得た。
【0051】
ブロック体1を、溝幅が100mm、溝長さが600mmである金型2に入れて、金型2の両側に厚さ20mmの厚さ制限ブロック12を位置させて、10min圧縮成形した。
【0052】
500mm×100mm×20mmのバー状体2を得て、バー状体2を長手方向即ち配向方向に沿って100mm×100mm×20mmの小さなバー状体3を5本得るように切断した。5本の小さなバー状体3を配向方向に沿ってブロック体4となるように積み重ねる。
【0053】
ブロック体4を金型2の溝の中央に入れ、ブロック体4の配向方向を溝の長手方向と同じとした。溝の両側に厚さ40の厚さ制限ブロック12を位置させて、10min圧縮成形して、40mm×100mm×250mmの塊状物5を得た。塊状物5を140℃のオーブンに入れて1h硬化して、取り出してからスライスナイフで配向方向に対して垂直方向に沿ってスライスして、厚さ方向に配向した熱伝導シートを得た。厚さ1mmの熱伝導シートを取り、ASTM D5470規格に準じてその熱伝導係数を測定したところ、12W/mkであった。
【0054】
(実施例2)
実施例1によりブロック体4を得て、ブロック体4を金型2の中央に入れ、ブロック体4の配向方向を溝の長手方向と同じように保持し、圧縮成形して、バー状体2を再度得た。バー状体2を小さなバー状体3に切断して、再度配向方向に沿ってブロック体4になるように積み重ねた。ブロック体4を金型2の中に入れ、ブロック体4の配向方向を溝長手方向と同じように保持し、10min圧縮成形して、塊状物である40mm×100mm×250mmの塊状物5を得た。塊状物5の硬化及びスライスは、実施例1と同様とした。厚さ1mmの熱伝導シートは、熱伝導係数が16W/mkであった。
【0055】
(実施例3)
実施例2は、実施例1より圧縮成形配向を1回多くした。本実施例は、実施例2を基に、ブロック体4に対して1回の配向圧縮成形を増やした。それ以外は実施例2と同様とした。厚さ1mmの熱伝導シートは、測定したところ、熱伝導係数が18W/mkであった。
【0056】
(比較例)
実施例4は比較例である。高熱伝導性の混合物の製造は、実施例1と同様とした。高熱伝導性の混合物をそのまま平板圧縮成形装置で厚さ1mmの熱伝導シートに成形した。その熱伝導係数を測定したところ、5W/mkであった。
【0057】
実施例4の測定結果から、普通の圧縮成形では、炭素繊維配向配列の熱伝導シートが得られず、炭素繊維がガスケットの中でランダム配列の状態にあり、その熱伝導係数が理想的な効果を奏することができないことが分かった。
【0058】
本発明の実施例では、特定の金型で材料の圧縮及び流れ方向を制御することによって、その中の炭素繊維を一定の方向に配向配列させる。実施例2と実施例3とでは、圧縮成形配向の回数が増えたので、最終的に熱伝導シートの熱伝導係数が向上する。これは、圧縮成形配向の回数を増やすことで、炭素繊維配列の均一度が向上することを示している。
【0059】
別の実施例では、図5図10に示すように、本発明は、操作テーブル13、反転装置及び切断テーブル26をさらに備え、前記第一の型1、第二の型、反転装置及び切断テーブル26はいずれも前記操作テーブル13の上面に設けられ、前記操作テーブル13は下に支え脚が設けられた平板構造をしており、
前記反転装置は前記第一の型1と前記第二の型の片側に設けられ、前記切断テーブル26は前記反転装置の片側に設けられ、前記切断テーブル26には切断板27が設けられ、前記切断板27は前記第二の型の近くに設けられ、
前記反転装置は前記第二の型を反転して前記切断板27上に伏せて、前記切断テーブル26は前記切断板27上での第一のブロック3を切断する。
【0060】
作業時には、まず、高熱伝導性の混合物を第一の型1の第一のダイスペース2に入れて、第一のカバー4によりカバーして一定の期間でプレスすることによって、高熱伝導性の混合物を第一の型1の第一のダイスペース2内で成形して第一のブロック3を形成して、その後、第一のダイスペース2内における第一のブロック3を取り出し、次に、第一のブロック3を第二の型の第二のダイスペース6内に入れて二次成形して、第二の型で二次成形してから、第二のバー状ブロック8を形成し、前記反転装置により前記第二の型内における第二のバー状ブロック8を切断テーブル26に出して、前記切断テーブル26により前記第二のバー状ブロック8を長手方向で切断して、第三のバー状ブロック9を形成し、前記切断テーブル26により前記第三のバー状ブロック9を長手方向で切断して第四のブロック10を形成し、所要に応じて、続いて第四のブロック10を前記第二のダイスペース6又は第一のダイスペース2内で第五のブロック11となるように圧縮成形して、圧縮成形した第五のブロック11をオーブンに入れて硬化を行って、熱伝導ブロックを形成して、硬化した熱伝導ブロックを厚さ方向で切断して、熱伝導シートを形成することを選択することができる。
【0061】
前記第一の型1と第二の型とを操作テーブル13に置いて、前記反転装置により前記第二の型内のワークを移して前記切断テーブル26に反転させて、さらに切断テーブル26によってワークを複数回切断することによって、最終的に、ワークの熱伝導係数を向上させるという目的を達成して、第一の型1、第二の型及び切断テーブル26の間での手作業の回数が減り、熱伝導シートの生産性を大きく向上させる。
【0062】
図5図10に示すように、前記反転装置は、反転駆動装置14、チェーンホイール17、第一の回転軸22及びフラップ20を備え、
前記反転駆動装置14は、第二の固定ロッド25によって前記操作テーブル13の上面に立ち上げられ、前記反転駆動装置14の伸縮端に第一の接続棒15が接続され、前記第一の接続棒15の他端にチェーン16が接続され、前記チェーン16の第一の接続棒15から離れた一端が前記チェーンホイール17の周方向における一つの歯車に固定され、
前記チェーンホイール17の軸方向の中心に第一の回転軸22が接続され、前記第一の回転軸22の両端が第一の固定板によって前記操作テーブル13上に立ち上げられ、前記第一の固定板に前記第一の回転軸22を回転させるための貫通孔が設けられ、
前記第一の回転軸22の前記第二の型の近くの一端に延長端が設けられ、前記延長端の前記第一の固定板から離れた一端にフラップ20が接続され、ばね19が前記延長端をカバーして設けられ、前記ばね19は一端が前記第一の固定板の外側面に固定され、他端がフラップ20に固定され、
前記フラップ20の前記ばね19から離れた一端にクランプ駆動装置18が接続され、前記クランプ駆動装置18の伸縮端にモールドクランプ21が接続され、前記モールドクランプ21は前記第二の型のクランプを締めたり緩めたりすることに用いられる。
【0063】
作業時には、図5及び図6に示すように、まず、前記反転駆動装置14を起動して、前記反転駆動装置14を作動させた後、前記ばね19がねじりばねとなって、前記第一の接続棒15を前記チェーンホイール17の方向に移動させて、前記ねじりばねを前記チェーンホイール17とチェーン16とによって前記第一の接続棒15と連携して移動させ、前記第一の接続棒15が前記チェーンホイール17の方向へ移動すると、前記ねじりばねが前記フラップ20を用いて反転され、前記反転駆動装置14が前記第一の接続棒15を用いて完全に縮める時、前記第一の接続棒15と前記チェーン16との長さが最長となり、前記反転駆動装置14が前記第一の接続棒15を用いて伸ばす時、前記チェーン16は、反転駆動装置14の引きがなくなるので、ねじりばねの力により前記チェーンホイール17に巻かれて、前記チェーンホイール17が第一の回転軸22に伴って前記第一の固定ロッド23上で回転することによって、前記フラップ20を反転させるという目的が達成された。前記フラップ20の反転により前記モールドクランプ21を反転させることができるので、前記モールドクランプ21が前記第二の型を締めて切断テーブル26に反転してワークを切断するという目的が達成された。本発明では、前記ワークは、熱伝導シートを製造するための高熱伝導性の混合物であって、第一の型1又は第二の型で圧縮成形した、第一のブロック3、第二のバー状ブロック8、第三のバー状ブロック9、第四のブロック10、第五のブロック11等であってもよく、第五のブロック11を第一の型1及び第二の型によって、さらに複数回圧縮成形した塊状物であってもよい。前記反転駆動装置14は、油圧シリンダー又は直線駆動装置であることが好ましい。
【0064】
図5図9に示すように、前記モールドクランプ21は、第三の接続棒32、接続台33及びクランプ部材を備え、前記接続台33は、前記クランプ部材と第三の接続棒32とを接続するために用いられ、前記第三の接続棒32の接続台33から離れた一端にクランプ駆動装置18が接続され、
前記クランプ部材は、前記接続台33の両側に対称的に設けられ、第二の型を締めたり緩めたりするものであって、前記クランプ部材及び前記接続台33の外側に枠体37が設けられ、前記枠体37は前記クランプ部材と前記接続台33とを一体的に取り付けるものであって、
前記クランプ部材は、第一の治具用ブロック29、第二の治具用ブロック34及び第二の接続棒31を備え、前記第一の治具用ブロック29の一端に治具ヘッド28が設けられ、他端に第一の可動溝30が設けられ、前記第二の治具用ブロック34の一端に第二の可動溝36が設けられ、他端に前記接続台33が可動に接続され、
前記第一の可動溝30及び前記第二の可動溝36内に第二の接続棒31が設けられ、前記第二の接続棒31が接続軸35によって前記第一の可動溝30及び前記第二の可動溝36内に回転可能に接続され、
前記第一の治具用ブロック29と前記第二の治具用ブロック34とにそれぞれ二つの接続軸35が設けられ、前記接続軸35が前記枠体37の内壁に固定され、
一つの接続軸35が前記第二の接続棒31を第一の可動溝30及び第二の可動溝36内で移動するために用いられ、もう一つの接続軸35が前記第一の治具用ブロック29と第二の治具用ブロック34とを前記接続軸35で回転させるために用いられ、前記第一の治具用ブロック29と前記第二の治具用ブロック34とを回転させるための接続軸35は、前記接続台33の近くに設けられ、
前記第二の治具用ブロック34の前記第二の接続棒31から離れた一端に接続管41が設けられ、前記接続台33内に第二の回転軸38が設けられ、前記接続管41は、前記第二の回転軸38の周壁上をカバーして回転可能に設けられ、前記接続台33の内部に第三の可動溝39が設けられ、前記第三の可動溝39は、前記第二の治具用ブロック34を前記接続台33の両側で回転させるためのものである。
【0065】
作業時には、前記クランプ駆動装置18の駆動端に前記第三の接続棒32を接続して、前記第三の接続棒32が前記クランプ駆動装置18により駆動される時に往復移動を達成し、即ち、前記第三の接続棒32の両側に対称的に設けられるクランプ部材により駆動されることができることによって、クランプ部材により前記第二の型をクランプするという目的が達成された。
【0066】
前記第三の接続棒32を前記クランプ部材の方向へ押す時、前記クランプ部材を緩めている状態であって、前記第三の接続棒32を前記クランプ駆動装置18の方向に縮める時、前記クランプ部材を締めている状態である。
【0067】
締め作業時には、前記第三の接続棒32を前記クランプ駆動装置18の方向に移動させ、前記第一の治具用ブロック29と第二の治具用ブロック34とを、いずれも接続軸35によって枠体37の内壁上に回転可能に設け、且つ、前記第二の治具用ブロック34と前記接続台33とを可動に接続して、前記接続台33と前記第三の接続棒32とを固定して接続するため、前記第三の接続棒32は、締め作業時、前記第二の接続棒31は接続軸35により前記第一の治具用ブロック29の第一の可動溝30及び第二の治具用ブロック34の第二の可動溝36内で前記第三の接続棒32の方向へ移動させ、前記第一の治具用ブロック29及び前記第二の治具用ブロック34も治具ヘッド28の端部に近い前記接続軸35に伴って連携して移動する。よって、前記治具ヘッド28は、それぞれ前記第三の接続棒32の軸心方向へ移動できるため、締めるという目的が達成された。
【0068】
緩める時、前記第三の接続棒32は、治具ヘッド28の方向へ移動し、前記第二の治具用ブロック34は、まず、前記接続台33上で前記第二の回転軸38、第三の可動溝39及び接続管41によって回転して、前記第二の治具用ブロック34が接続台33端に近い接続軸35の周りを回転して、前記第二の治具用ブロック34は、移動中に前記第二の接続棒31を用いて移動させる。前記第二の接続棒31は、移動後、第一の治具用ブロック29の第一の可動溝30及び第二の治具用ブロック34の可動溝で連携して移動して、第一の治具用ブロック29を用いて治具ヘッド28の端部に近い接続軸35によって回転させることによって、前記治具ヘッド28が第二の型を緩める。よって、第二の型を緩めるとともに切断テーブル26又は第一の型1片側の成形ための位置に位置させることができる。作業員が手動でワークを複数回移動し、又は複数回取り出すことが大幅に減少し、作業員が手動でワークを取る場合に生じるワークの歪みが減少し、熱伝導シートの製造中で品質と生産性とが大幅に向上する。
【0069】
前記枠体は、前記モーター枠体と直接接続するように構成することもでき、これにより前記モーターと一体に設けることもできる。前記第三の接続棒、接続台、前記第一の治具用ブロック、第二の治具用ブロック及び第二の接続棒の全てを被覆して保護されており、前記第三の接続棒、接続台及び第一の治具用ブロック、第二の治具用ブロック、第二の接続棒を連携して作動させることによって第二の型を締め易くなる。よって、前記第二の型によって反転した後、さらに第二の型の第二のダイスペース内におけるワークを切断板に出して、切断テーブルによりワークを配向切断する目的が容易になる。
【0070】
図5及び図10に示すように、前記切断テーブル26は、接続棒部材、台座49及びスライスナイフヘッド48を備え、前記台座49の下面が前記第一のスライドレール24にスライド可能に設けられ、
前記第一のスライドレール24の一端に前記切断板27が接続され、前記台座49の前記切断板27から離れた一面に、切断テーブル26の駆動装置を接続するための第九の接続棒52が設けられ、
前記台座49の前記第九の接続棒52に近い一端に、第三の回転軸42が貫通して回転可能に設けられ、前記第三の回転軸42の一端にモーターが接続され、他端が第四の接続棒43の一端に接続され、前記第四の接続棒43の他端に第五の接続棒44の一端を回転可能に接続され、
前記第五の接続棒44の他端に第六の接続棒45の一端が回転可能に接続され、前記第六の接続棒45の他端に第八の接続棒47が接続され、
前記台座49の前記切断板27に近い一面の頂部が外に伸びて、スライスナイフヘッド位置制限台50が設けられ、前記台座49の頂部に接続棒位置制限台51が設けられ、
前記接続棒位置制限台51は、三角形構造をして、前記三角形構造の前記台座49から離れた一端の外側に第七の接続棒46が回転可能に設けられ、前記第七の接続棒46の他端が前記第六の接続棒45の中央位置に回転可能に接続される。
【0071】
本発明によって製造される熱伝導シートは、第一の型1又は第二の型によって相互に複数回圧縮成形し、且つ、複数回切断して圧縮成形することによって、最終的に熱伝導効率の向上を達成するため、複数回の圧縮成形及びワーク切断を面倒な手作業によらずに、前記クランプ装置によって第二の型をクランプし、反転装置により第二の型を移して切断テーブル26に反転して、さらに、前記切断テーブル26によりワークを切断することによって、手作業でワークを往復操作するという煩雑さを大きく減少させた。
【0072】
具体的には作業時としては、前記切断テーブル26にはセンサーが設けられており、前記センサーは前記反転装置及びクランプ装置がワークを前記切断テーブル26に搬入したことを感知した場合に、コントローラに信号を送信し、前記コントローラが前記第九の接続棒52に接続される押しモーターを起動して前記台座49を押す。前記台座49は、第一のスライドレール24によって前記切断板27に近づく。前記台座49が前記切断板27に近づいた後、前記押しモーターの運転を停止させ、前記第三の回転軸42に接続されるモーターを起動する。前記モーターを駆動すると、前記第三の回転軸42が回転する。前記第三の回転軸42が前記台座49で回転した後、前記第三の回転軸42の前記モーターから離れた一端に固定して接続される第四の接続棒43を回転させ、前記第四の接続棒43が回転することによって、可動に接続される第五の接続棒44が連携して移動する。前記第五の接続棒44が移動した後、可動に接続される第六の接続棒45が移動し、前記第六の接続棒45が移動すると、前記第六の接続棒45に固定して接続されている前記第八の接続棒47が上下に移動する。同時に、前記第八の接続棒47が上下に移動した場合に、前記スライスナイフヘッド48が横ブレしないように、台座49の頂部に回転軸で固定された接続棒位置制限台51が設けられ、前記回転軸に第七の接続棒46が回転可能に接続され、前記第七の接続棒46の他端が前記第六の接続棒45の中央位置に回転可能に接続されている。これによって、前記第六の接続棒45の位置を制限するという目的を達成するとともに、前記第八の接続棒47がスライスナイフヘッド48を用いて切断板27でワークをスムーズに切断できる。前記スライスナイフヘッド位置制限台50は、前記スライスナイフヘッド48のずれを減らすことができ、前記切断テーブル26が切断板27でワークを切断する精確さが大きく向上する。
【0073】
図12に示すように、前記切断板27の底部には、さらにガスケット58が設けられ、前記ガスケット58の上面に第二のスライドレール59が設けられる。
【0074】
前記切断板27の下面に、前記第二のスライドレール59内を往復移動するローラー57が間隔を空けて設けられ、
前記切断板27の中央を可動室60が貫通し、前記可動室60の上面と下面とのいずれにもラック板53が設けられ、前記第九の接続棒52はねじとして設けられ、前記台座49に前記第九の接続棒52のねじ山と適合するためのねじ穴が設けられ、
前記第九の接続棒52の押しモーターから離れた一端に第四の回転軸55が回転可能に接続され、前記第四の回転軸55の前記第九の接続棒52から離れた一端に回転ディスク56が固定され、前記回転ディスク56に噛合歯54が設けられ、前記噛合歯54が前記回転ディスク56の周方向の外壁に間隔に配置され、
前記噛合歯54は、前記回転ディスク56の周方向の外壁に位置する分布角度が100°~135°である。
【0075】
作業時には、前記第四の回転軸55は、前記第九の接続棒52のモーターによって駆動されてもよいし、単独でモーターに接続されて作動されてもよい。単独でモーターを使用して駆動する場合、モーターの回転子端を前記第四の回転軸55に接続するとともに、モーターが回転子端を駆動すれば、前記第四の回転軸を駆動して回転させることができる。よって、前記回転ディスクの噛合歯と前記可動室の上下両壁に設けられるラック板とを噛み合わせて、前記切断板がガスケットの上方で往復して移動させるという目的が達成される。前記モーターの回転数は、切断の距離により決められ、かつ、前記ラック板と前記回転ディスクとの噛合歯の仕様は、いずれも切断距離によって設定することができる。
【0076】
第九の接続棒52は、その押しモーターによって駆動される場合に、伸縮可能な接続棒であり、且つ、第九の接続棒52を接続するための多接続棒構造内にスライダーとスライド溝とが設けられ、前記第九の接続棒52の作業時に各接続棒が相互に伝送することにより前記回転ディスク56を駆動することができないことが有益である。前記押しモーターが時計回りに回転すれば、第九の接続棒52を回転させることができ、前記第九の接続棒52が回転すると、前記回転ディスク56を回転させることができ、前記回転ディスク56が回転すると、前記回転ディスク56の周方向の外壁における噛合歯54がそれに伴って回転する。噛合歯54が上向きに回転すると、前記可動室60内の上方のラック板53と噛み合って、前記切断板27は左側へ移動される。前記噛合歯54が下向きに回転すると、前記可動室60内の下方のラック板53と噛み合って、前記切断板27は右側へ移動する。よって、前記切断板27を前記ガスケット58上で往復移動させるという目的が達成される。前記切断板27のローラー57は、前記ガスケット58の上方の第二のスライドレール59内で、前記ラック板53と回転ディスク56の噛合歯54との動きに伴って移動するので、熱伝導シートの製造中で、複数回切断の生産性が大きく向上する。さらに、作業員の手動操作による切断精度のばらつきが減少、熱伝導シートの生産品質と効率を大きく向上する。
【0077】
前記第二の型の両側には、前記クランプ部材を締め易くする溝が設けられ、前記クランプ部材は、前記溝内でクランプされ、前記クランプ部材がきちんと前記第二の型を締め易くするので、第二の型が反転転移中に前記クランプ部材から離れることが減少する。
【0078】
前記反転駆動装置14、クランプ駆動装置18、前記モーター、前記押しモーター及びセンサーは、いずれもコントローラに接続され、前記コントローラは、前記反転駆動装置14、クランプ駆動装置18、前記モーター及び前記押しモーターを制御及び駆動するために用いられる。
【0079】
前記センサーは、受信側と送信側とを備える赤外線センサーである。
前記スライスナイフヘッド位置制限台50に受信側が複数設けられ、前記切断板27に対応する送信側が複数設けられ、前記受信側が前記コントローラに接続されている。そして、前記受信側に受信した送信側からの信号をコントローラに送信して、前記コントローラが前記反転駆動装置14、クランプ駆動装置18、前記モーター及び前記押しモーターを容易に駆動する。
【0080】
図11に示すように、前記コントローラ45内にさらに制御回路が設けられ、コントローラ内に制御チップが設けられ、前記制御チップが制御回路に接続される。図11に示すように、前記制御回路は、抵抗器R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、コンデンサC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、トライオードV1、V2、V3、V4、V5、V6、及び、ダイオードD1、D2、D3を備える。
前記抵抗器R1の一端は入力端であり、前記抵抗器R1の他端にはトライオードV1のベースが接続され、前記トライオードV1のコレクタには抵抗器R2が接続され、前記トライオードV1のエミッターには抵抗器R3が接続され、
前記抵抗器R2の他端には、抵抗器R4とダイオードD1の陰極とが接続され、前記抵抗器R3の他端には、コンデンサC1が接続され、
前記抵抗器R4の他端にはダイオードD4の陰極が接続され、前記ダイオードD4の陽極には抵抗器R5が接続され、前記抵抗器R5と前記ダイオードD4の陽極との間にはそれぞれコンデンサC2及び抵抗器R7が並列に接続され、
前記コンデンサC2の他端にはトライオードV2のベースが接続され、トライオードV2のコレクタにはダイオードD2の陽極が接続され、トライオードV2のエミッターには抵抗器R7が並列に接続される。前記ダイオードD2の陽極とトライオードV2のコレクタとの間にはそれぞれ抵抗器R6、R9が並列に接続される。前記抵抗器R6の他端が前記抵抗器R4とダイオードD4の陰極との間に並列に接続され、
前記抵抗器R9の他端にはトライオードV3のベースが接続され、前記トライオードV3のコレクタにはコンデンサC3が接続され、前記コンデンサC3の他端にそれぞれダイオードD1の陽極とダイオードD2の陰極とが接続され、
前記抵抗器R5の他端に抵抗器R8が並列に接続され、前記抵抗器R8の他端にコンデンサC4が接続され、前記コンデンサC4と抵抗器R8との間にはトライオードV2エミッターが並列に接続され、さらに、前記トライオードV2のエミッターにそれぞれ抵抗器R7及び抵抗器R10が並列に接続され、
前記抵抗器R10の他端にトライオードV4のベースが接続され、前記トライオードV4のコレクタにコンデンサC5が接続され、前記コンデンサC5の他端に抵抗器R11が接続され、前記抵抗器R11の他端にトライオードV3のエミッターが接続され、前記トライオードV3のコレクタがコンデンサC3と抵抗器R17との間に並列に接続され、トライオードV4のエミッターがコンデンサC4と抵抗器R16との間に並列に接続され、
さらに、前記コンデンサC3と抵抗器R17との間にそれぞれ抵抗器R12と抵抗器R13とが並列に接続され、前記抵抗器R12の他端にコンデンサC6が接続され、前記コンデンサC6の他端にコンデンサC7が接続され、前記コンデンサC7の他端がコンデンサC4と抵抗器R16との間に並列に接続され、
前記コンデンサC4と抵抗器R16との間に抵抗器R15が並列に接続され、前記抵抗器R15の他端にトライオードV5のコレクタが接続され、前記トライオードV5のベースが前記コンデンサC6と抵抗器R12との間に並列に接続され、前記トライオードV5のエミッターに抵抗器R13が接続され、
トライオードV5のエミッターと抵抗器R13との間に抵抗器R14が並列に接続され、抵抗器R14の他端がそれぞれ抵抗器R17、抵抗器R16及びコンデンサC8とともに、ダイオードD3の陰極に並列に接続され、
コンデンサC8の他端が抵抗器R15とトライオードV5のコレクタとの間に並列に接続され、前記ダイオードD3の陽極に抵抗器R18が接続され、前記抵抗器R18の他端が送信端となる。
【0081】
作業時には、まず、信号が抵抗器R1によって入力され、電気信号は、抵抗器R1を通して、トライオードV1により増幅され、そして、RC回路によってフィルターされた後、トライオードV2に入力され、さらにトライオードV2によって増幅された後、それぞれ二つの通路に分かれて、トライオードV3とトライオードV4とに入力されてから整流され、最後に、トライオードV5を介して、ダイオードD3と抵抗器R8とによって出力される。これにより得られる信号は、信号の歪みが減少され、信号の送信中における安定性が向上し、データ信号の歪みによるデータの損失により、データ収集の精確性に影響を与えて、データの不正確によって生じる制御異常を減らすことができる。
【0082】
明らかに、当業者は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本発明に様々な変更や修正を加えることができる。このように、本発明のこれらの改変や変更は、本発明の特許請求の範囲及びその同等の技術的範囲に属し、本発明は、意図的にこれらを変動又は変更させることを含む。
図1
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【国際調査報告】