IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シューコー インターナショナル コマンデイトゲゼルシャフトの特許一覧

特表2022-510760ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア
<>
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図1
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図2
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図3
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図4
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図5
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図6
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図7
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図8
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図9
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図10
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図11
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図12
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図13
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図14
  • 特表-ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-28
(54)【発明の名称】ファサード用のフレーム、ファサード要素、窓又はドア
(51)【国際特許分類】
   E06B 3/67 20060101AFI20220121BHJP
   E06B 7/12 20060101ALI20220121BHJP
   E06B 3/24 20060101ALI20220121BHJP
【FI】
E06B3/67 A
E06B7/12
E06B3/24
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021516466
(86)(22)【出願日】2019-09-23
(85)【翻訳文提出日】2021-03-22
(86)【国際出願番号】 EP2019075514
(87)【国際公開番号】W WO2020064625
(87)【国際公開日】2020-04-02
(31)【優先権主張番号】102018123629.8
(32)【優先日】2018-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102019107994.2
(32)【優先日】2019-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102019107996.9
(32)【優先日】2019-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520317103
【氏名又は名称】シューコー インターナショナル コマンデイトゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジマーマン, フランク
(72)【発明者】
【氏名】マイアー, ユルゲン
(72)【発明者】
【氏名】ビーレフェルト, ハンス-ヴァルター
(72)【発明者】
【氏名】ニーンフューザー-ソネンシャイン, ロルフ
(72)【発明者】
【氏名】ハンケ, カールステン
【テーマコード(参考)】
2E014
2E016
2E036
【Fターム(参考)】
2E014AA02
2E014AA03
2E014BB01
2E014BB02
2E016AA01
2E016BA01
2E016CA01
2E016CB01
2E016CC02
2E016EA01
2E036RA03
2E036RB01
2E036SA00
(57)【要約】
本発明は、ファサード、ファサード要素、窓又はドア用のフレームに関し、このフレームは、複数の輪郭要素(1)から形成され、その上に互いにある距離をおいて保持された少なくとも2枚のガラス板(5)を有する断熱ガラス板ユニット(4、4')が保持され、該ガラス板(5)の間に、負圧を受ける中間空間が形成され、断熱ガラス板ユニット(4、4')は、そのエッジ部において、内側シール輪郭要素(3、3')と外側シール輪郭要素(7)との間に挟持されるように保持され、断熱ガラス板ユニット(4、4')の外側に圧力ストリップ(8)が設けられ、この圧力ストリップは、フレームの輪郭要素(1)に固定される。少なくとも幾つかの領域において、熱伝導手段(10、20、30、40、50、60、70、169)が、内側シール輪郭要素上及び/又は内側シール輪郭要素内に設けられ、これにより外部温度が低温時に、熱が内部シール輪郭要素(3、3')に当接する断熱グレージングユニット(4、4'、104)のエッジ部に伝導される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の輪郭要素(1)から形成されて、該輪郭要素(1)上に、互いにある距離で保持された少なくとも2枚のガラス板(5)を有する断熱ガラス板ユニット(4、4'、104)が保持され、該少なくとも2枚のガラス板(5)の間に、負圧を受ける中間空間(6)が形成された、ファサード、ファサード要素、窓又はドアのためのフレームであって、断熱グレージングユニット(4、4')は、内側シール成形要素(3、3')と外側シール成形要素(7)との間でエッジ部分で固定されるように保持され、圧力ストリップ(8、145、105'、166)が、断熱グレージングユニット(4、4'、104)の外側に設けられ、該圧力ストリップ(8、145、105'、166)は、フレームの輪郭要素(1)に固定されたフレームにおいて、
少なくとも幾つかの領域において、熱伝導手段(10、20、30、40、50、60、70、169)が、内側シール輪郭要素上及び/又は内側シール輪郭要素内に設けられ、これにより外部温度が低温時に、熱が内部シール輪郭要素(3、3')に当接する断熱グレージングユニット(4、4'、104)のエッジ部に伝導され、及び/又は熱伝導が5mmより薄く、特に4mmより薄く、好ましくは3mmより薄く形成されるシール輪郭要素(3)の薄い厚さによって増加されることを特徴とするフレーム。
【請求項2】
前記熱伝導手段(10、20、30、40、50、60、70、169)の結果として、-10℃の外部温度及び20℃の内部温度において、前記窓又はドアの10℃の等温線は、前記断熱グレージングユニット(4、4'、104)の内部に接触しない、請求項1に記載のフレーム。
【請求項3】
前記断熱グレージングユニット(4、4'、104)の厚さが13mm未満、特に10mm未満である、請求項1又は2に記載のフレーム。
【請求項4】
2枚のガラス板(5)の間の中間空間(6)内の負圧が、0.3バール(0.03Mpa)未満、好ましくは0.2バール(0.02Mpa)未満である、請求項1乃至3の何れかに記載のフレーム。
【請求項5】
前記熱伝導手段(10、20、30、40、50、60、70)は、10W/mKを超える熱伝導率を有する、請求項1乃至4の何れかに記載のフレーム。
【請求項6】
前記熱伝導手段(10、20、30、40、50、60、70、169)は、金属材料を含む、請求項1乃至5の何れかに記載のフレーム。
【請求項7】
前記熱伝導手段(40)は、前記内側シール輪郭要素(3')内に配置された金属インサートによって形成される、請求項1乃至6の何れかに記載のフレーム。
【請求項8】
前記金属インサートは、粉末形態であり、前記内側シール輪郭要素(3、3')内に分配される、請求項7に記載のフレーム。
【請求項9】
前記熱伝導手段(10、60、70)は、金属箔、特にアルミニウム箔を含む、請求項1乃至8の何れかに記載のフレーム。
【請求項10】
前記金属箔は、前記シール輪郭要素(3、3')の表面に配置される、請求項9に記載のフレーム。
【請求項11】
前記輪郭要素(1)と前記断熱グレージングユニット(4)との間で、前記内側シール輪郭要素(3)に隣接して熱伝導性のシーリング材(20)が配置されている、請求項1乃至10の何れかに記載のフレーム。
【請求項12】
前記断熱グレージングユニット(4、4')のガラス挿入部の長さは、5mmから25mm、特に10mmから15mmである、請求項1乃至11の何れかに記載のフレーム。
【請求項13】
前記フレームは、窓又はドアのサッシフレームとして構成され、2つの外側の断熱グレージングユニット(104)の一方には、ガラス保持ストリップ(145、105'、166)の形態の圧力ストリップが設けられ、これらは、前記サッシフレームの輪郭要素(103)に固定される、請求項1乃至12の何れかに記載のフレーム。
【請求項14】
前記ガラス保持ストリップ(145、105'、166)は、前記サッシフレームに挟持及び/又はラッチされるように、交換可能に固定される、請求項13に記載のフレーム。
【請求項15】
前記ガラス保持ストリップ(145、105'、166)が金属製である、請求項13又は14に記載のフレーム。
【請求項16】
サッシフレームの輪郭要素(103)が、少なくとも1つの断熱中間輪郭要素(133、135)を介して互いに接続された金属製の外側輪郭要素(137、137')及び金属製の内側輪郭要素(130)を含む複合した輪郭要素として構成されている、請求項13乃至15の何れかに記載のフレーム。
【請求項17】
前記サッシフレームは、輪郭要素で形成された固定フレーム(102)に旋回可能に保持される、請求項13乃至16の何れかに記載のフレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファサード、ファサード要素、窓、又はドア用のフレームに関し、このフレームは、複数の輪郭要素から形成され、該輪郭要素の上に、互いにある距離で保持された少なくとも2枚のガラス板を有する断熱ガラス板ユニットが保持され、その少なくとも2枚のガラス板の間に、負圧を受ける中間空間が形成され、断熱ガラス板ユニットは、そのエッジ部において、内側シール輪郭要素と外側シール輪郭要素との間に挟持されるように保持され、断熱ガラス板ユニットの外側に圧力ストリップが設けられ、この圧力ストリップは、フレームの輪郭要素に固定される。
【背景技術】
【0002】
ドイツ10 2012 112 279公開公報は、厚い断熱グレージング(ガラス嵌め)ユニットが内側シール輪郭要素と外側シール輪郭要素との間に挟持された状態で保持されるファサード板上の窓を開示している。外側シール輪郭要素は、圧力ストリップを介してフレームの輪郭要素に接続されており、断熱グレージングユニットの端面に隣接する領域に断熱ウェブが設けられており、この断熱ウェブは、外側温度が冷えているときに端面エッジ領域を介して内部から外部にあまりに多くの熱が流れるのを防止する。断熱グレージングユニットの場合、これにより、断熱グレージングユニットの内側が端部領域で低温になりすぎて、寒冷地で結露が発生することを防止できる。
【0003】
ヨーロッパ特許2 327 855号は、特殊なエッジ輪郭要素に配置された真空断熱ガラス要素を有する断熱グレージングユニットを開示している。真空断熱ガラス要素及びエッジ輪郭要素は、支持要素上に取り付けられるユニットを形成する。このような真空断熱ガラス要素は特に良好な断熱特性を有するが、エッジ輪郭要素によるエッジ領域のエッジ加工が比較的コスト高で視覚的に不利であるという問題がある。エッジ輪郭要素がなければ、低温の外側温度では、支持構造の内部シールに隣接するエッジ領域に結露が形成され得る。
【0004】
図15は、固定フレーム84とサッシフレーム85とを備え、各々が輪郭要素で形成された従来技術の窓83用のフレームの断面図を示す。断熱グレージング(ガラス嵌め)ユニット80は、第1のシール輪郭要素82と第2のシール輪郭要素81との間でサッシフレーム85に固定される。断熱グレージングユニット80は、少なくとも28mmの厚さを有しているので、断熱グレージングユニット80の端面の領域で、固定フレーム84とサッシフレーム85の輪郭要素上に、高レベルの断熱のための断熱ウェブ及び他の断熱要素を設けることができる。断熱グレージングユニットを薄くすると熱の流れが変わり、サッシ枠の調整対策が必要になる。
【0005】
従って、本発明の目的は、高い断熱性を有し、エッジ領域での結露の形成を回避する窓又はドアを作製することである。
この目的は、請求項1の特徴を有する窓又はドアによって解決される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による窓又はドアでは、断熱グレージングユニットは、断熱グレージングユニットの熱伝導率及び厚さが低くなるように、ガラス板間の中間空間が負圧を受けるように使用される。本発明によれば、エッジ領域における冷点を回避するために、少なくともある領域において、内側シール輪郭要素上及び/又は内側シール輪郭要素内に熱伝導手段が設けられ、この熱伝導手段によって、外側温度が低温時に内側シール輪郭要素に当接する断熱グレージングユニットのエッジに熱を供給することができる。熱伝導手段は、断熱性を幾分悪化させるある領域で熱伝導率を増加させるが、それにより、断熱グレージングユニットのエッジ領域は、幾分高い温度に保たれる。これにより、内側シール輪郭要素に隣接するエッジ領域での結露の形成が回避される。代替的に又は付加的に、熱伝導は、内側シール輪郭要素の薄い厚みによって増大させることができ、ここで内側シール輪郭要素は、断熱ガラスパネルの平面に垂直な方向において、4mmよりも薄く、好ましくは3mmよりも薄い。この場合、シールの厚さは、脚部を収容する輪郭要素の溝壁の断熱グレージングユニットと対向する端面と断熱グレージングユニットの表面との距離を測定することによって測定される。その結果、窓又はドアの全体構造は、通常の室温でのエッジ領域での結露の形成の恐れなしに、非常に良好な断熱性を有することができる。真空断熱グレージングユニットの厚さが小さいにもかかわらず、内部からの熱供給、即ち熱結合を増加させることにより、結露のリスクを低く抑えることができる。
【0007】
好ましくは、外気温-10℃、内気温20℃において、熱伝導手段は、断熱グレージングユニットの内部に接触しないように、10℃等温線を窓又はドアに沿って走らせることを可能にする。これにより、対応する温度では、断熱グレージングユニット内部の温度が10℃を超え、殆どの場合、結露の形成が回避されることが保証される。
【0008】
断熱グレージングユニットの厚さは、好ましくは13mm未満であり、特に、厚さは10mm未満であり得る。負圧を受ける断熱グレージングユニットは、例えば、5mmから9mmの厚さを有することができる。
【0009】
2つのガラス板の間の空間内の負圧は、好ましくは0.3mbar(0.03Mpa)未満、例えば0.2mbar(0.02Mpa)未満、好ましくは0.001mbar未満であり、その結果、断熱グレージングユニットの領域に特に良好な断熱が提供される。
【0010】
熱伝導手段自体は、10W/mK以上の熱伝導率を有することができる。熱伝導手段の小さな断面を選択することによって、熱損失を低く抑えることができる。
【0011】
熱伝導手段は、金属材料を含んでもよい。例えば、熱伝導手段は、内側シール輪郭要素に挿入され又は配置された少なくとも1つの金属インサートによって形成されてもよい。金属インサートは、任意に粉末状であって、EPDM製のシール輪郭要素と比較して熱伝導率が増加するように、内側シール輪郭要素内に分布していてもよい。これに代えて又はこれに加えて、金属箔、例えばアルミニウム箔を熱伝導手段として使用することができる。金属箔は、内側から断熱グレージングユニットのエッジ領域への熱流を提供するために、シール輪郭要素及び/又は断熱グレージングユニットの表面に接触させることができる。
【0012】
或いは又は追加的に、輪郭要素と断熱グレージングユニットの隣の断熱グレージングユニットとの間に、熱伝導性のシーリング剤を配置することができ、断熱グレージングユニットのエッジ領域を僅かに加熱する。
断熱グレージングユニットのガラス挿入部は、5mmから25mm、特に10mmから15mmであることが好ましい。
【0013】
本発明の好ましい構成では、フレームは、窓又はドアのサッシフレームとして構成され、このサッシフレームは、好ましくは、輪郭要素から形成された固定フレーム内で回動可能に保持される。次に、断熱グレージングユニットの2つの外側の一方に、グレージングビードの形態の圧力ストリップが設けられ、これらの圧力ストリップは、サッシフレームの輪郭要素に固定される。グレージングビードは、交換可能な方法でサッシフレームに固定及び/又はラッチすることができる。良好な熱伝導のために、サッシフレームがプラスチックのような熱伝導率の低い輪郭要素で作られていても、ガラス保持ストリップは金属で作られる。好ましくは、サッシフレームの輪郭要素は、金属製の外側輪郭要素と金属製の内側輪郭要素とを含む複合輪郭要素として構成され、これらの要素は、少なくとも1つの熱的に断熱した中間輪郭要素を介して互いに接続される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明は、添付の図面を参照して、幾つかの例示的な実施形態によって、以下でより詳細に説明される。
図1】本発明の第1の例示的な実施形態によるフレームの断面図を示す。
図2】本発明による窓又はドアを製造するための変形例の断面図を示す。
図3】本発明による窓又はドアを製造するための変形例の断面図を示す。
図4】本発明による窓又はドアを製造するための変形例の断面図を示す。
図5】本発明による窓又はドアを製造するための変形例の断面図を示す。
図6】本発明による窓又はドアを製造するための変形例の断面図を示す。
図7】本発明による窓又はドアを製造するための変形例の断面図を示す。
図8】本発明による窓又はドアを製造するための変形例の断面図を示す。
図9】修正されたファサード構造のフレームの断面図を示す。
図10】窓用のフレームの図を、従来技術では1回、本発明による実施形態では2回示す。
図11】修正された例示的な実施形態による窓のためのフレームの図を示す。
図12】本発明によるフレームの第2の例示的な実施形態を示す。
図13】フレームの変形例を示す。
図14】本発明によるプラスチックフレームのさらなる断面図を示す。
図15】従来技術の窓用のフレームの図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ファサード(建物の正面デザイン)、天窓、窓、ドア又はムリオン(中枠)、及び欄間構造は、フレームを備え、該フレームは支持構造の一部を形成する個々の輪郭要素1から構成される。以下の図では、フレームの輪郭要素1の1つを通る断面図のみが、各場合に示されており、これは、2つの隣接する断熱グレージング(ガラス嵌め)ユニット4を保持するが、代替的に、断熱グレージングユニットを1つの側面のみに配置することもできる。
【0016】
輪郭要素1は、外側に2本の溝2を有し、夫々に内側シール輪郭要素3が固定されている。溝2に隣接して排水路16が設けられ、溝2間の中央領域にねじ溝又は締結突起15が設けられている。輪郭要素1の幾何学的形状は、特定の用途に適合させることができ、例えば、1つの溝2のみを設けることができる。
【0017】
輪郭要素1のエッジ部分に断熱グレージングユニット4を固定するために、締結手段、例えばねじによって締結突起15に固定できる圧力輪郭要素8を設ける。圧力輪郭要素8は、2つの溝を有し、各溝において、外側シール輪郭要素7が挿入される。その結果、各断熱グレージングユニット4は、内側シール輪郭要素3と外側シール輪郭要素7との間のエッジ部分で固定される。シール輪郭要素3、7は、EPDM又はTPM、又は異なる弾性材料の混合物から、好ましくは共押し出しによって作製することができる。
【0018】
断熱グレージングユニット4は、少なくとも2つのガラス板5を備え、該2枚のガラス板5は互いに間隔を置いて配置され、それらの間に中間空間6を形成する。ガラス板5は、エッジ部分でシーリング剤によってシールされ、中間空間6は、負圧、特に0.3バール未満の負圧を受ける。幾つかのスペーサをガラス板5の間に分配することができる。
【0019】
断熱グレージングユニット4は、13mm未満、例えば6mmから10mmの範囲の厚さDを有する。図1の右側には、従来の断熱グレージングユニット4の取り付け方法が示されている。断熱グレージングユニット4の厚さDが薄いために、断熱グレージングユニット4のエッジ部領域は、低温の外部温度で冷却され、内側シール輪郭要素3に隣接する断熱グレージングユニット4の内部領域を、表面にて、或る温度、例えば10℃未満に低下させることができる。その結果、エッジ領域の冷却により、内側に結露が容易に形成される。
【0020】
このような内側シール輪郭要素に隣接する領域での結露の形成を防止するために、金属箔、特にアルミ箔の形態の熱伝導手段10を左側に模式的に描いている。断熱グレージングユニット4の内側には金属箔の第1脚部11が接合され、輪郭要素1には金属箔の第2脚部12が接している。輪郭要素1は、金属、例えばアルミニウムでできていてもよく、内部を加熱することによって、冷たい外気温の間、第2脚部12から第1脚部11まで金属箔を介して熱を伝導することができるようになり、これによって、内側のシール輪郭要素3に隣接する断熱グレージングユニット4のエッジ領域が僅かに加熱される。これにより、エッジ領域における結露の発生を防止することができる。
【0021】
図2乃至図8は、窓又はドア内の熱伝導手段の変形例を示す。従って、図1の例示的な実施形態と比較した変更のみを以下に説明するが、それは、他の構成要素を上記の説明に従って構成することができるからである。
【0022】
図2では、熱伝導手段10として金属箔、特にアルミニウム箔が設けられているが、これは図1のように角張った形状ではなく、直線状に配置されている。第1の部分13は、内側シール輪郭要素3と断熱グレージングユニット4のエッジ部の内側との間に配置される。金属箔の第2の部分又は脚部11は、内側シール輪郭要素3に隣接して断熱グレージングユニット4の内部に接合されている。これによりまた、内側シール輪郭要素3に隣接する内部側の領域を加熱する一定の熱流れを発生させることができる。
金属箔の代わりに、熱流れの機能を前提とした熱伝導性のコーティングを設けることもできる。
【0023】
図3では、熱伝導手段20が設けられており、これは熱伝導性の塊として構成されている。熱伝導性の塊は、輪郭要素1と断熱グレージングユニット4の前縁との間の接続を確立する。このようにして、冷たい外部気温時に断熱グレージングユニット4が内側のある温度以下になるのを防止するために、暖かい内側の輪郭要素1から断熱グレージングユニット4のエッジ部への熱流れを増加させることができる。熱伝導性の塊は、図3に示すように、端面全体にわたって、又は端面の一部にわたってのみ延在することができる。また、断熱グレージングユニット4とシール輪郭要素3との接触領域に熱伝導ペーストを塗布することにより、熱伝達を高めることもできる。
【0024】
図4は、輪郭要素1と左側の断熱グレージングユニット4との間に熱伝導手段20が設けられており、熱伝導手段は断熱グレージングユニット4の端面ではなく、断熱グレージングユニット4の外側内面に開口している。熱伝導手段の配置は、非可視領域に配置されるので、それにより、この構成は特に視覚的に魅力的である。右側では、熱伝導手段30は、例えば、シール輪郭要素3の外側領域よりも熱伝導率が高い熱伝導率の増大した領域によってシール輪郭要素3に一体化され、例えば、熱伝導率の良好な材料でシール輪郭要素3を共押し出し成形することによって製造を行うことができる。
【0025】
例えば、ペースト状材料は、熱伝導性の塊として使用することができ、この熱伝導性の塊は例えば、アルミニウム繊維、銅繊維、真鍮繊維、又は高い伝導率を有する繊維などの金属繊維を有する伝導性ガイドを有するシーリング剤、例えば、酸化亜鉛又はアルミニウムを有するシリコーン油、銅、グラファイト、又はアルミニウム粉末を有するシリコーンシーリング剤の形態の熱伝導性ペーストなどである。
【0026】
図5において、窓又はドアは、熱伝導率を増加させるための熱伝導手段40を備え、この熱伝導手段は、内側シール輪郭要素3'内にインサートとして配置される。シール輪郭要素3'は、内側シール輪郭要素3よりも、断熱グレージングユニット4の面に垂直な方向に幾分長く延びている。熱伝導手段40のインサートは、断熱グレージングユニット4のエッジ領域における熱伝導を増大させるために、より暖かい輪郭要素1に隣接する領域から断熱グレージングユニット4に延びるストリップとして形成される。熱伝導手段40のインサートの形状は、さらなる領域で自由に選択することができ、例えば、インサートは、コード形状、即ちリボン形状の代わりに丸い断面を有することもできる。薄い弾性金属シートは、インサートとしてシール輪郭要素3に、又はその中に取り付けることができる。
【0027】
図示の輪郭要素1では、ねじ溝17も2つの溝2の間に形成されており、この溝は2つの排水路16の間に配置されている。
テープ又はコードの形態の熱伝導手段40としてインサートを設ける代わりに、金属粉末又は金属粒子を内側シール輪郭要素3又は3'に加えて、熱伝導率を増大させることもできる。通常のEPDMシール輪郭要素は、約0.25W/(mK)の熱伝導率を有するので、金属粉末を添加すると、熱伝導率を1W/(mK)以上に増加させることができ、例えば、シール輪郭要素3又は3'に隣接する内部に冷点が形成されるのを回避することができる。増大した熱伝導率を有するシール輪郭要素3又は3'は、例えば、金属粉末又は金属酸化物の混合物を有するゴムグレードで作ることができる。
【0028】
図6は、例示的な実施形態を示し、該実施形態では熱伝導手段50として、特に金属箔のシートが使用され、これがガラス板5の間の部分と係合し、そこで、例えばガラス板5の間のシール手段に接続される。断熱グレージングユニット4の端面における熱伝導手段50から突出する延長部は、左側の図6に示すように、内側シール輪郭要素3'と断熱グレージングユニット4の内面との間に配置されるように、上方に折り曲げることができる。あるいは、熱伝導手段60の延長部は、圧力輪郭要素8と輪郭要素1との間の内部空間にも突出していてもよい。
【0029】
図7に示す例示的な実施形態では、断熱グレージングユニット4のガラス板5の間の部分61と係合し、そこで例えばシール手段と接続される熱伝導手段60が示されている。断熱グレージングユニット4から突出する延長部は、溝2の領域で輪郭要素1に第1部分62で固定され、一方、ねじ溝17には第2部分63が接続されている。接続は、接着、はんだ付け又は他の締結技術によって行うことができる。
【0030】
図8は、本発明による窓のさらなる例示的な実施形態を示し、断熱グレージングユニットは2つのガラス板5だけでなく、更なる第3のガラス板5'を有する。ガラス板5は、やはり、負圧にさらされる中間空間6によって互いに離間されている。さらに、更なるガラス板5'が内側に設けられ、これは例えば、より低い導電率を有するポリカーボネート/材料の板である。熱伝導手段70として、ガラス板5'とガラス板5の内側との間の部分71と係合するリボン状のストリップ、例えば金属箔が設けられている。また、熱伝導手段70は、右側の締結突起15にさらに固定されており、左側のガラス板5′の内側と内側シール輪郭要素3との間に熱伝導手段70′が設けられている。熱伝導手段70又は70'によって、断熱グレージングユニット4'のエッジ部領域は、低温の外気温中に内側に凝縮物が形成されるのを防止するために加熱することができる。
【0031】
熱伝導手段10-70は、必要に応じて互いに組み合わせることもできる。例えば、内側シール輪郭要素3は、粉末金属粒子の挿入又は添加によってより導電性にすることができ、更に、別の手段を用いて、断熱グレージングユニット4又は4'のエッジ領域への熱伝導を増加させることもできる。代替的に又は追加的に、熱伝導はシール輪郭要素3の厚さを減少させることによっても増加させることができ、例えば4mmより薄く、好ましくは3mmより薄く作ることができる。この場合、熱伝導手段は、好ましくは、外気温-10℃及び内気温20℃において、10℃の等温線が断熱グレージングユニット4又は4'の表面に接触しないように構成される。
【0032】
-10℃未満の屋外温度(東ヨーロッパの標準的な冬季状況)では、幾つかの手段(例えば、低いシール高さに金属ボンド及び/又は金属インサートを加えたもの)を組み合わせる必要があるかもしれない。
上記の手段の異なる組み合わせは、ある地理的(温度/湿度)状況下で合理的であると考えられる。
【0033】
図9は、2つの溝2を有する輪郭要素1を示し、断熱グレージングユニット4の内側に比較的薄い内側シール輪郭要素3を取り付けて熱伝導率を高めている。シール輪郭要素3の厚さdiは、断熱グレージングユニット4の表面と、断熱グレージングユニットに面する、シール輪郭要素3の脚部を受け入れるための溝26の溝壁の端面との間の間隔に対応する。圧力輪郭要素8上の外側シール輪郭要素7は、厚さD、例えば5mmから20mm、特に10mmから15mmの厚さを有して、より厚くなっている。
【0034】
薄いシール輪郭要素3を輪郭要素1上に装着できるようにするために、アダプタ輪郭要素25がラッチで保持されるのが好ましく、夫々の場合に溝2上に、シール輪郭要素3を収容する溝26が形成されている。これにより、輪郭要素1は厚いシール輪郭要素に適切に使用されることが可能になり、24mmを超える厚さを有する厚い断熱グレージングユニット、又は薄い断熱グレージングユニット4について示される薄いシール輪郭要素3に使用されることが可能になる。
【0035】
断熱グレージングユニット4の凹部の深さは、シール輪郭要素3の幅にほぼ対応しており、5mmから15mm、好ましくは8mmから12mmである。隣接する断熱グレージングユニット4の端面間の空間における断熱性を高めるために、発泡材料から成る断熱ブロック19が設けられている。断熱ブロック19は、ねじ溝17に重なり、圧力輪郭要素8の内側に延びる。
【0036】
2つの断熱グレージングユニット4は、圧力輪郭要素8を介して、エッジ部分で輪郭要素1に固定されており、該圧力輪郭要素8はこの例示的な実施形態ではプラスチック製であり、ねじ18によってねじ溝17上に保持されている。任意選択的に、熱伝導手段10-70をさらに設けることもできる。
図10では、輪郭要素で作られた固定フレーム102と、輪郭要素で作られたサッシフレーム103とから成る窓100が示されている。
【0037】
固定フレーム102は、複合した輪郭要素から形成され、金属製の内側輪郭要素120と金属製の外側輪郭要素121とを有し、それらは好ましくはプラスチック製である1つ又は複数の断熱輪郭要素122を介して互いに接続されている。任意に、断熱ブロック123を断熱輪郭要素122の領域に設けて、断熱性を高めることもできる。断熱輪郭要素122の中央領域には、中央シール124が設けられ、該中央シール124はサッシフレームの閉位置にて、サッシフレームのストッパと協働する。
【0038】
サッシフレーム103はまた、複合した輪郭要素から形成され、金属製の内側輪郭要素130を含み、その上に固定フレーム102に向かって突出するウェブ131がストッパシール132と一体的に形成されている。1つ又は複数の断熱輪郭要素133が金属性の内側輪郭要素130に固定されており、この内側輪郭要素130は、外側でホルダ145に接続されており、ホルダは、締結手段146を介して断熱輪郭要素133に固定されている。ホルダ145及び/又は締結手段146は、プラスチック及び/又は金属で作られる。外側シール134がホルダ145を介して、断熱グレージングユニット104に対して挟持されるように押圧され、該断熱グレージングユニット104は、シール106に対して反対側に支持される。
【0039】
シール106は、内側輪郭要素130に直接保持されず、内側輪郭要素130上の溝とウェブ150とを係合させるアダプタ輪郭要素105を介して、第2の間隔を置いたウェブ151とともに内側輪郭要素130の突起に支持される。アダプタ輪郭要素105は、シール106の脚部が挿入される溝152を形成する。
【0040】
好ましくは金属製であるアダプタ輪郭要素105と、断熱グレージングユニット104の表面との間の距離は、好ましくは2mmから5mm、特に3mmから4mmの間であり、その結果、断熱グレージングユニット4の外縁がアダプタ輪郭要素105によって冷たい外気温で僅かに加熱される。
【0041】
断熱グレージングユニット104は2枚のガラス板140からなり、2枚のガラス板140は3mmから5mmの厚さを有し、その間に負圧が形成され、該負圧は好ましくは0.3mbar未満、特に0.1mbar未満、特に好ましくは0.001mbar未満である。このような断熱グレージングユニット104は、真空断熱グレージングユニットとしても知られており、厚さが薄く、断熱性が高い。
断熱グレージングユニット104のガラス挿入部の長さ、すなわちストリップ状シール106、134間に配置されるエッジ部の長さは、5mmから25mm、特に10mmから15mmの範囲であることが好ましい。
【0042】
図11では、図10の実施形態の変形例が示されており、内側輪郭要素130と一体で溝141を有する内部ウェブ140がアダプタ輪郭要素105の代わりに設けられている。内部ウェブ140は、内側輪郭要素130の他の部分よりもさらに外側に突出しており、熱伝導手段を形成するシール輪郭要素160を保持している。この目的のために、シール輪郭要素160の熱伝導率は、0.25W/(mK)の熱伝導率を有する公知のEPDMシールと比較して少なくとも120%増加され、好ましくは、シール輪郭要素160の熱伝導率は、少なくとも部分において0.8W/(mK)より高いように構成される。
【0043】
図12は、固定フレーム102が先の例示的な実施形態のように形成されている窓100'の修正された実施形態を示している。サッシフレーム103'のみが修正されており、ここに、金属製の内側輪郭要素130'が設けられており、この内側輪郭要素130'は、1つ又は複数の断熱輪郭要素133、135を介して金属製の外側輪郭要素137に接続されている。断熱輪郭要素133、135の領域では、断熱性を高めるために断熱ブロック136も設けられる。
【0044】
断熱ブロック138のための受け部が、金属製の外側輪郭要素137上に形成され、該断熱ブロック138は好ましくは発泡材料であり、これが断熱グレージングユニット104のエッジ部分に押圧される。これにより、断熱ブロック138は、金属製の外側輪郭要素137によって3つの側面に取り囲まれる。
金属製の内側輪郭要素130'は、ガラス保持ストリップ105'を固定するための受け部を有し、該受け部は、角度が設けられた構成であり、内側輪郭要素130'に対して一方の脚部と共にあり、断熱グレージングユニット104に対して垂直に他方の脚部と整列している。断熱グレージングユニット104に隣接して、シール106がガラス保持ストリップ105'に固定され、これにより、シール106と断熱ブロック138との間の断熱グレージングユニット104の挟持固定が提供される。
【0045】
断熱グレージングユニット104は、13mm未満、好ましくは10mm未満、例えば7mmから9mmの厚さDを有する。シール輪郭要素106の厚さdは、3mmから5mmの範囲であることが好ましい。前述の実施例のように、ガラス挿入部の長さLは、5mmから25mm、特に10mmから15mmである。
【0046】
図13図12と比較して窓が修正された実施形態を示し、固定フレームと、少し狭い幅を有するサッシフレーム103'とを有する。その結果、断熱輪郭要素122、135、133'は、幾分短くなる。固定フレーム及びサッシフレームは、両方とも、好ましくはアルミニウムで作られた2つの金属輪郭要素の間に1つ以上の断熱輪郭要素を有する複合した輪郭要素として構成される。
【0047】
図12と比較すると、図13の例示的な実施形態における相違は、外側の断熱グレージングユニット104の固定にある。サッシフレーム103'の輪郭要素は、金属製の外側輪郭要素137'を有し、その上には、先の例示的な実施形態と同様に、例えば、発泡材料である断熱ブロック138'が設けられる。しかしながら、断熱ブロック138'は、2つの側面のみの金属製の外側輪郭要素137'によって囲まれ、一方、断熱ブロック138'及び金属製の外側輪郭要素137'とは異なる材料で作られた断熱ウェブ139が、第3の側面に設けられている。断熱ウェブ139は、断熱グレージングユニット104を金属製の外側輪郭要素137'に接続し、断熱ウェブ139は例えば、断熱ブロック138'より高い熱伝導率を有するプラスチックで形成され得る。
【0048】
断熱グレージングユニット104の面に対して垂直に延びるガラス保持ストリップ105'の内面幅Bは、10mmから60mmの間の範囲であってもよく、好ましくは30mmから55mmの間であってもよい。
図14は、固定フレームが輪郭要素115から形成され、サッシフレームが輪郭要素116から形成される窓の別の例示的な実施形態を示しており、これらはいずれも特に押出し成形によって大体プラスチックから作られている。
固定フレームの輪郭要素115は、中空チャンバを有して基本的に角度が付いており、脚部155と、該脚部155に角度をもって配置された脚部156とを備え、シール輪郭要素154が固定されている。金属製の補強材153が、安定性を高めるために中空チャンバ内の脚部155に挿入されている。
【0049】
サッシフレームの輪郭要素116は、ストッパシール164が固定された外方に突出するウェブ163を含む脚部161を備え、この脚部は、閉鎖位置にて固定されたフレームに当接する。金属補強された輪郭要素165が、中空チャンバ内の脚部161内に挿入される。輪郭要素116の外側には、内方に突出するウェブ162が設けられ、ウェブ162に保持バー170が固定され、これはウェブ162の溝上の脚部171と係合する。断熱グレージングユニット104は、ウェブ170に外部から支持される。任意に、図2に既に示されているように、好ましくは発泡材料で作られた断熱ブロックをウェブ170上に保持することができる。
【0050】
ガラス保持ストリップ166は、断熱グレージングユニット104の内側に設けられ、これは、輪郭要素116の溝内への脚部167と係合する。ガラス保持ストリップ166は、エッジ部分の領域で断熱グレージングユニット104に当接するシールストリップ168と一体的に形成されている。断熱グレージングユニット104のエッジ部分と、ブロック要素によって充填され得る輪郭要素116との間には、間隙が設けられる。
【0051】
熱伝導率を高めるために、熱伝導手段として金属からなる箔169が設けられ、これはガラス保持ストリップ166の内側に設けられ、好ましくは接合によって固定される。熱伝導手段169は、断熱グレージングユニット104の縁の領域内に内側から熱をもたらすので、冷たい外気温では、結露を防止するために断熱グレージングユニット104の縁が少しの程度に加熱されることが確実となる。
【0052】
金属箔、特に熱伝導手段169としてのアルミニウム箔の代わりに、熱流れを増加させる機能を前提とする、例えば金属又はプラスチックの熱伝導性コーティングを設けることもできる。これに加えて、又はこれに代えて、ガラス保持ストリップ166は、全体的に又は部分的に金属又は良好な熱伝導率を有するプラスチックで形成することもでき、このプラスチックは輪郭要素116とは異なる材料で作られる。
【0053】
また、熱伝導手段は、熱伝導性の塊の形態であってもよい。熱伝導性の塊は、輪郭要素116又はガラス保持ストリップ166と断熱グレージングユニット104の面縁部との間の接続を提供する。これは、温かい内側の輪郭要素から断熱グレージングユニット104のエッジ部への熱流れを増加させて、冷たい外気温の間に断熱グレージングユニット104が内側のある温度を下回らないようにすることができる。熱伝導性の塊は、断熱グレージングユニット104のガラス挿入部にフレーム状に配置することができ、シールストリップ168の代わりに、又はこれに加えて設けることができる。
【0054】
例えば、ペースト状材料は、熱伝導性の塊として使用され、該熱伝導性の塊は、例えば、アルミニウム繊維、銅繊維、真鍮繊維、又は高い伝導率を有する繊維などの金属繊維を有する伝導性ガイドを有するシーリング剤、例えば、酸化亜鉛又はアルミニウムを有するシリコーン油、銅、グラファイト、又はアルミニウム粉末を有するシリコーンシーリング剤の形態の熱伝導性ペーストなどである。
【0055】
熱伝導率を高めるために、ガラス保持ストリップ166及び/又はシールストリップ168のインサートとして配置された熱伝導手段を設けることができる。熱伝導手段のインサートの形状は、さらなる領域において自由に選択することができ、例えば、インサートは、コード形状、すなわち丸い断面を有する、又はストリップ状であってもよい。インサートとして薄い弾性金属シートを設けることができる。
【0056】
また、熱伝導性を高めるために、熱伝導手段として、金属粉末又は金属粒子をシールストリップ168及び/又はガラス保持ストリップ166に添加することもできる。通常のEPDMシール輪郭は、約0.25W/(mK)の熱伝導率を有するので、金属粉末を添加すると、例えば、シールストリップ168に隣接する内側に冷点が形成されるのを回避するために、熱伝導率が1W/(mK)を超えることができる。
【0057】
また、熱伝導手段は、一方のガラス板140又は両方のガラス板140に接続することができる。熱伝導手段は、ガラス板140の間に係合する部分を有する、金属箔などのリボンの形態のストリップであってもよい。熱伝導手段は、断熱グレージングユニット104のエッジ部分を加熱して、冷たい外気温の間に内部に結露が形成されるのを防止することができる。
【0058】
上述の熱伝導手段は、任意の方法で互いに組み合わせることもできる。例えば、内部シール輪郭要素は、粉末金属粒子の挿入又は添加によってより導電性にすることができ、加えて、別の測度を用いて、断熱グレージングユニット104のエッジ領域への熱伝導を増加させることもできる。
【0059】
代替的に又は追加的に、熱伝導は例えば4mmより薄く、好ましくは3mmより薄くなるように構成されるシール輪郭要素160の厚さを減少させることによっても増加させることができる。熱伝導手段は、好ましくは、外気温-10℃、内気温120℃において、10℃の等温線が断熱グレージングユニット4の表面に接触しないように構成される。-10℃未満の屋外温度(東ヨーロッパの標準的な冬季状況)では、いくつかの手段(例えば、低いシール高さに金属ボンド及び/又は金属インサートを加えたもの)を組み合わせる必要があるかもしれない。
上記の手段の異なる組み合わせは、ある地理的(温度/湿度)状況下で有用であり、考えられる。
【符号の説明】
【0060】
符号のリスト
1 金属製輪郭要素
2 溝
3、3'シール輪郭要素
4、4'断熱グレージングユニット
5、5'ガラス板
6 中間空間
7 シール輪郭要素
8 圧力輪郭要素
10 熱伝導手段
11 脚部
12 脚部
13 部分
15 締結突起
16 排水路
17 ねじ溝
18 ねじ
19 断熱ブロック
20 熱伝導手段
25 アダプタ輪郭要素
26 溝
30 熱伝導手段
40 熱伝導手段
50 熱伝導手段
60 熱伝導手段
61 部分
62 部分
63 部分
70、70' 熱伝導手段
71 部分
80 断熱グレージングユニット
81、81' 窓
82 固定フレーム
84 断熱グレージングユニット
85 アダプタ輪郭要素
105 アダプタ輪郭要素
105'ガラス保持ストリップ
106 シール
115 輪郭要素
116 輪郭要素
120 内側輪郭要素
121 外側輪郭要素
122 断熱輪郭要素
123 断熱ブロック
124 中央シール
130、130' 内側輪郭要素
131 ウェブ
132 ストッパシール
133、133' 断熱輪郭要素
134 シール
135 断熱輪郭要素
136 断熱ブロック
137、137' 外側輪郭要素
138、138' 断熱ブロック
139 断熱ウェブ
140 内側ウェブ
141 溝
145 ホルダ
146 固定手段
150 ウェブ
151 ウェブ
152 溝
153 補強手段
154 シール輪郭要素
155 脚部
156 脚部
160 シール輪郭要素
161 脚部
162 ウェブ
163 ウェブ
164 ストッパシール
165 補強輪郭要素
166 ガラス保持ストリップ
167 脚部
168 シールストリップ
169 熱伝導手段
170 保持バー/ウェブ
171 脚部

D、d 厚み
L ガラス挿入部の長さ
B 内面幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2021-03-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4
【国際調査報告】