(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-28
(54)【発明の名称】熱源を含むエアロゾル発生物品
(51)【国際特許分類】
A24C 5/01 20200101AFI20220121BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20220121BHJP
A24D 1/20 20200101ALI20220121BHJP
A24F 40/70 20200101ALI20220121BHJP
A24C 5/18 20060101ALI20220121BHJP
【FI】
A24C5/01
A24F40/20
A24D1/20
A24F40/70
A24C5/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021529434
(86)(22)【出願日】2019-12-16
(85)【翻訳文提出日】2021-05-25
(86)【国際出願番号】 EP2019085457
(87)【国際公開番号】W WO2020127122
(87)【国際公開日】2020-06-25
(32)【優先日】2018-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100158551
【氏名又は名称】山崎 貴明
(72)【発明者】
【氏名】カンピテッリ ジェンナーロ
(72)【発明者】
【氏名】ダンブラ ジャンパオロ
(72)【発明者】
【氏名】ダユオウル オヌル
(72)【発明者】
【氏名】モフセニ ファーハン
(72)【発明者】
【氏名】タウリーノ イレーヌ
(72)【発明者】
【氏名】ジノヴィク イハール
【テーマコード(参考)】
4B045
4B144
4B162
【Fターム(参考)】
4B045AA50
4B144CB00
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB22
4B162AC12
4B162AC41
(57)【要約】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、流体の移動を可能にする流体ガイドであって、流体ガイドが、近位端および遠位端を有し、流体ガイドが、内側長軸方向領域を有し、内側長軸方向領域は、流体が流体ガイドの遠位端から流体ガイドの近位端まで移動できるように、流体ガイドの遠位端と近位端との間の内側長軸方向流路を含む、流体ガイドと、ゲルまたはゲルが充填された多孔質媒体、またはゲルが充填されたスレッド、またはそれらの任意の組み合わせを含む、管状要素500であって、ゲルまたはゲルが充填された多孔質媒体またはゲルが充填されたスレッドまたはそれらの任意の組み合わせは、活性剤を含み、管状要素は近位端および遠位端を有し、管状要素は、エアロゾル発生物品内の流体ガイドの遠位側に配置される、管状要素500と、流体が管状要素を通過し、近位端でエアロゾル発生物品を出ることを可能にする少なくとも1つの開口150と、エアロゾル発生物品の遠位端に配置される可燃性熱源550と、流体ガイドと管状要素との間に位置して、流体が管状要素と混合および接触することを可能にする空洞とを含む。
【選択図】
図35
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾルを発生するためのエアロゾル発生物品であって、
- 流体の移動を可能にする流体ガイドであって、前記流体ガイドが、近位端および遠位端を有し、前記流体ガイドが、内側長軸方向領域を有し前記内側長軸方向領域は、流体が前記流体ガイドの前記遠位端から前記流体ガイドの前記近位端まで移動できるように、前記流体ガイドの前記遠位端と前記近位端との間の内側長軸方向流路を含む、流体ガイドと、
- 管状要素であって、前記管状要素は、ゲルまたはゲルが充填された多孔質媒体、またはゲルが充填されたスレッド、またはそれらの任意の組み合わせを含み、前記ゲルまたは前記ゲルが充填された多孔質媒体または前記ゲルが充填されたスレッドまたはそれらの任意の組み合わせは、活性剤を含み、前記管状要素は近位端および遠位端を有し、前記管状要素は、前記エアロゾル発生物品内の前記流体ガイドの前記遠位側に配置される、管状要素と、
- 流体が前記管状要素を通過し、前記近位端で前記エアロゾル発生物品を出ることを可能にする少なくとも一つの開口と、
- 前記エアロゾル発生物品の前記遠位端に配置される可燃性熱源と、
- 前記流体ガイドと前記管状要素との間に位置して、流体が前記管状要素と混合および接触することを可能にする空洞とを含む、エアロゾル発生物品。
【請求項2】
前記エアロゾル発生物品が、前記可燃性熱源と前記管状要素との間に空洞をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品。
【請求項3】
前記エアロゾル発生物品が、サセプタをさらに含む、請求項1~2のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項4】
前記少なくとも一つの開口が、前記流体ガイドの外側流路に位置する、請求項1~3のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項5】
前記少なくとも一つの開口が、前記流体ガイドと前記管状要素との間の前記空洞内に位置する、請求項1~4のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項6】
前記少なくとも一つの開口が、前記管状要素の側壁に位置する、請求項1~5のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項7】
前記管状要素が、ラッパーをさらに含む、請求項1~6のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項8】
前記サセプタが、前記可燃性熱源と前記管状要素との間に位置付けられる、請求項3に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項9】
前記サセプタが周辺部分を有し、前記周辺部分が、前記エアロゾル発生物品の長軸方向軸に沿って、前記エアロゾル発生物品の長軸方向外周に近接して、近位方向に延在する、請求項8に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項10】
前記サセプタが周辺部分を有し、前記周辺部分が、前記エアロゾル発生物品の前記長軸方向軸に沿って、前記エアロゾル発生物品の前記長軸方向外周に近接して、遠位方向に延在する、請求項8または9に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項11】
前記活性剤がニコチンである、請求項1~10のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項12】
前記サセプタが、前記管状要素内に長軸方向に位置付けられる、請求項3に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項13】
前記流体ガイドが、前記内側長軸方向流路と前記外側長軸方向流路との間のバリアをさらに含む、請求項1~12のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項14】
請求項1~13のいずれかに記載のエアロゾル発生物品を製造する方法であって、
前記製造方法は、
- 包装材料のウェブ上に、流体ガイド、管状要素、および可燃性熱源を順次直線的に配置するステップと、
- 前記包装材料のウェブを、前記流体ガイド、前記管状要素、および前記可燃性熱源の周りに巻き付けて、前記エアロゾル発生物品を形成するステップとを含む、製造方法。
【請求項15】
前記流体ガイド、前記管状要素、サセプタ、および前記可燃性熱源を順次直線的に配置するステップをさらに含む、請求項14に記載のエアロゾル発生物品を製造する方法。
【請求項16】
前記方法が、前記エアロゾル発生物品中に空洞を形成するために、管状要素の近位端と流体ガイドの遠位端との間にギャップが存在するように、包装材料のウェブ上に、前記流体ガイド、前記管状要素、および前記可燃性熱源を、順次直線的に配置するステップをさらに含む、請求項14または15に記載のエアロゾル発生物品を製造する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、可燃性熱源を含み、管状要素をさらに含む、エアロゾル発生物品に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル発生装置で使用するためのニコチンを含む物品は公知である。物品は、エアロゾルを放出するためにコイル状の電気抵抗性のあるフィラメントによって加熱されるe液などの液体を含むことが多い。液体を含むこのようなエアロゾル発生物品の製造、輸送、および保管は、問題となり、液体および液体の内容物の漏出につながる可能性がある。
【0003】
管状要素が漏出をほとんどまたは全く示さない、エアロゾル発生物品および装置で使用するための管状要素を提供することが望ましい。
【0004】
また、加熱された時に、管状要素から生成されるエアロゾルを効率的に送達する流れ制御システムを含む、管状要素を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0005】
本発明によれば、エアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品が提供されており、エアロゾル発生物品は、
- 流体の移動を可能にする流体ガイドであって、流体ガイドが、近位端および遠位端を有し、流体ガイドが、内側長軸方向領域を有し内側長軸方向領域は、流体が流体ガイドの遠位端から流体ガイドの近位端まで移動できるように、その遠位端と近位端との間の内側長軸方向流路を含む、流体ガイドと、
- 管状要素であって、管状要素は、ゲルまたはゲルが充填された多孔質媒体、またはゲルが充填されたスレッド、またはそれらの任意の組み合わせを含み、ゲルまたはゲルが充填された多孔質媒体またはゲルが充填されたスレッドまたはそれらの任意の組み合わせは、活性剤を含み、管状要素は近位端および遠位端を有し、管状要素は、エアロゾル発生物品内の流体ガイドの遠位側に配置される、管状要素と、
- 流体が管状要素を通過し、近位端でエアロゾル発生物品を出ることを可能にする少なくとも一つの開口と、
エアロゾル発生物品の遠位端に配置される可燃性熱源とを含む。
【0006】
本発明はまた、エアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品を提供し、エアロゾル発生物品は、
- 流体の移動を可能にする流体ガイドであって、流体ガイドが、近位端および遠位端を有し、流体ガイドが、内側長軸方向領域を有し内側長軸方向領域は、流体が流体ガイドの遠位端から流体ガイドの近位端まで移動できるように、その遠位端と近位端との間の内側長軸方向流路を含む、流体ガイドと、
- 管状要素であって、管状要素は、ゲルまたはゲルが充填された多孔質媒体、またはゲルが充填されたスレッド、またはそれらの任意の組み合わせを含み、ゲルまたはゲルが充填された多孔質媒体またはゲルが充填されたスレッドまたはそれらの任意の組み合わせは、活性剤を含み、管状要素は近位端および遠位端を有し、管状要素は、エアロゾル発生物品内の流体ガイドの遠位側に配置される、管状要素と、
- 流体が管状要素を通過し、近位端でエアロゾル発生物品を出ることを可能にする少なくとも一つの開口と、
- エアロゾル発生物品の遠位端に配置される可燃性熱源と、
- 流体ガイドと管状要素との間に位置して、流体が管状要素と混合および接触することを可能にする空洞とを含む。
【0007】
管状要素は、エアロゾル発生物品の近位端の流体ガイドと、エアロゾル発生物品の遠位端に位置する可燃性熱源との間に位置する。管状ガイドは、特定の実施形態では、可燃性熱源または流体ガイドのいずれかに隣接しているとは限らないが。特定の実施形態では、可燃性熱源と管状要素との間に空洞があり得る。好ましくは、少なくとも一つの開口は、周囲流体、例えば空気が管状要素を通過できるように外部的に連通している。好ましくは、周囲流体、例えば空気は、陰圧がエアロゾル発生物品の近位端に印加されるときに管状要素を通過することができる。好ましくは、少なくとも一つの開口は、エアロゾル発生物品への流体の流れを容易にするように、ラッパーの開口に相当する。好ましくは、少なくとも一つの開口は、複数の開口である。
【0008】
特定の実施形態では、エアロゾル発生物品は、流体ガイドと管状要素との間に位置する空洞をさらに含む。
【0009】
流体ガイドと管状要素との間の空洞は、周囲流体、例えば空気が管状要素と混合および接触することを可能にする。管状要素から放出され、特に管状要素のゲルから放出された材料は、周囲流体、例えば空気と混合することができる。
【0010】
特定の実施形態では、エアロゾル発生物品は、可燃性熱源と管状要素との間に空洞をさらに含む。
【0011】
可燃性熱源と管状要素との間の空洞は、可燃性熱源が点火され燃焼するときに、管状要素が過剰な熱エネルギーを受けるのを防止し得る。
【0012】
特定の実施形態では、エアロゾル発生物品は、サセプタをさらに含む。
【0013】
特定の実施形態では、サセプタは、空洞が存在するか否かにかかわらず、可燃性熱源と管状要素との間に位置付けられてもよい。あるいは、または追加的に、サセプタは、ラッパー、またはそれらの任意の組み合わせの下、またはその内部に位置付けられてもよく、またはその一部であり得る。あるいは、または追加的に、サセプタは管状要素内にあり得る。サセプタは粉末形態であり得る。
【0014】
特定の実施形態では、少なくとも一つの開口は、流体ガイドの外側流路に位置する。
【0015】
流体ガイドの外部流路に少なくとも一つの外部に連通する開口を配置すると、管状要素と少なくとも一つの外部に連通する開口との間の距離が許容される。これにより、ゲルおよびその内容物の漏出を防ぐのに役立つばかりでなく、所望のエアロゾルの引き込みも与えるのに役立つことができる。
【0016】
特定の実施形態では、少なくとも一つの開口は、流体ガイドと管状要素との間の空洞内に位置する。
【0017】
流体ガイドの外側流路に位置する少なくとも一つの開口を有することにより、周囲流体が管状要素に容易に達し、管状要素と流体ガイドとの間の空洞内で容易に混合することができる。
【0018】
特定の実施形態では、少なくとも一つの開口は、管状要素の側壁に位置する。
【0019】
管状要素の側壁に位置する少なくとも一つの開口を有することにより、陰圧がエアロゾル発生物品の近位端に印加されるときに、周囲流体が実質的に一方向に移動することを可能にする。管状要素の側壁に位置する少なくとも一つの開口を有することにより、周囲流体が管状要素の内容物と容易に混合することができる。
【0020】
他の特徴と組み合わせて、特定の実施形態では、管状要素は、ラッパーをさらに含む。
【0021】
具体的な他の特徴と組み合わせて、サセプタは、可燃性熱源と管状要素との間に位置付けられる。
【0022】
他の特徴と組み合わせて、特定の実施形態では、サセプタは周辺部分を有し、周辺部分は、エアロゾル発生物品の長軸方向軸に沿って、エアロゾル発生物品の長軸方向外周に近接して、近位方向に延在する。代替的にまたは追加的に、特定の実施形態では、サセプタは周辺部分を有し、周辺部分は、エアロゾル発生物品の長軸方向軸に沿って、エアロゾル発生物品の長軸方向外周に近接して、遠位方向に延在する。
【0023】
特定の実施形態では、活性剤はニコチンである。
【0024】
本発明の別の態様によると、前述の請求項のいずれかに記載のエアロゾル発生物品を製造するための方法が提供される。
【0025】
製造方法は、
- 包装材料のウェブ上に、流体ガイド、管状要素、および可燃性熱源を順次直線的に配置するステップと、
- 包装材料のウェブを、流体ガイド、管状要素、および可燃性熱源の周りに巻き付けて、エアロゾル発生物品を形成するステップとを含む。
【0026】
特定の実施形態では、エアロゾル発生物品を製造する方法は、流体ガイド、管状要素、サセプタ、および可燃性熱源を、順次直線的に配置するステップさらに含む。
【0027】
特定の実施形態では、エアロゾル発生物品を製造する方法は、エアロゾル発生物品中に空洞を形成するために、管状要素の近位端と流体ガイドの遠位端との間にギャップが存在するように、包装材料のウェブ上に、流体ガイド、管状要素、および可燃性熱源を、順次直線的に配置するステップをさらに含む。管状要素と流体との間にギャップを有することは、エアロゾル発生物品内に、管状要素と流体ガイドとの間に空洞を作り出すことである。
【0028】
特定の実施形態では、エアロゾル発生物品を製造する方法は、管状要素の遠位端と可燃性熱源の近位端との間にギャップがあるように、包装材料のウェブ上に、流体ガイド、管状要素、および可燃性熱源を順次直線的に配置するステップをさらに含む。管状要素と可燃性熱源との間にギャップを有することは、エアロゾル発生物品内に、管状要素と可燃性熱源との間に空洞を作り出すことである。
【0029】
本発明によれば、エアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品が提供されており、エアロゾル発生物品は、
【0030】
-流体の移動を可能にする流体ガイドであって、流体ガイドは、近位端および遠位端を有し、流体ガイドは、バリアによって分離された、内側長軸方向領域と、外側長軸方向領域とを有し、内側長軸方向領域が、遠位端と近位端との間の内側長軸方向流路を含み、外側領域が、外部流体が外側長軸方向流路に沿って流体ガイドの遠位端に移動できるように、少なくとも一つの開口を通して流体ガイドの遠位端に外部流体を伝達する外側長軸方向流路を含む、流体ガイドと、
-ゲルを含む管状要素であって、ゲルが活性剤を含み、管状要素が近位端および遠位端を有し、流体ガイドの遠位端に位置する、管状要素と、
-管状要素の遠位端に位置する可燃性熱源と、
管状要素と可燃性熱源の間に位置するサセプタとを含む。
【0031】
あるいはまたは特定の実施形態では、管状要素は、ゲルが充填された多孔質媒体、またはゲルが充填されたスレッド、もしくはその組み合わせを含む。
【0032】
好ましくは、エアロゾル発生物品は、流体ガイド、管状要素、サセプタ、および可燃性熱源を所定の位置に固定するためのラッパーを含む。
【0033】
好ましくは、エアロゾル発生物品は、流体ガイドの遠位端と管状要素の近位端との間に空洞を含む。これにより、流体は、ゲルから放出された材料、またはゲルが充填された多孔性材料、またはゲルが充填されたスレッドと混合することができる。
【0034】
特定の実施形態では、サセプタは周辺部分を含む。好ましくは、これらの周辺部分は、エアロゾル発生物品の長軸方向長さに延在する。エアロゾル発生物品の長軸方向長さに延在するサセプタの周辺部分は、可燃性熱源の燃焼プロセス中、管状要素が燃焼しないことを保証するのに役立つ。エアロゾル発生物品の長軸方向長さに延在するサセプタの周辺部分は、可燃性熱源から管状要素への熱伝達にも役立ち得る。
【0035】
本発明の別の態様によると、前述の請求項のいずれかに記載のエアロゾル発生物品を製造する方法が提供される。
【0036】
製造方法は、
管状要素の近位端と流体ガイドの遠位端との間にギャップがあるように、包装材料のウェブ上に、流体ガイド、管状要素、サセプタ、および可燃性熱源を、順次直線的に配置するステップと、
包装材料のウェブを、流体ガイド、管状要素、サセプタ、および可燃性熱源の周りに巻き付けて、エアロゾル発生物品を形成するステップとを含む。
【0037】
エアロゾル発生物品のさまざまなセグメントを直線状に配置させるステップは、単一のステップとすることができる。あるいは、エアロゾル発生物品のさまざまなセグメントを順次配置するステップは、複数のステップの組み合わせであってもよく、セグメントの一部のサブアセンブリーは、全てのセグメントおよびサブアセンブリーの最終アセンブリーの前に、順番に組み合わせられ、包装され得る。次いで、記載する方法によれば、エアロゾル発生物品のさまざまなセグメントを順番に最終的に包んでもよい。
【0038】
特定の実施形態では、製造方法はさらに、遠位に対して近位に、流体ガイド、管状要素、サセプタ、および可燃性熱源を直線的に配置するステップを含む。
【0039】
本発明によれば、エアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品が提供されており、エアロゾル発生物品は、
流体の移動を可能にする流体ガイドであって、流体ガイドは、近位端および遠位端を有し、流体ガイドは、バリアによって分離された内側長軸方向領域と、外側長軸方向領域とを有し、内側長軸方向領域が、遠位端と近位端との間の内側長軸方向流体流路を含み、外側領域が、外部流体が、外部流体制御領域の長軸方向流体流路に沿って流体ガイドの遠位端に移動し、エアロゾル発生物品を出ることができるように、流体ガイドの遠位端に少なくとも一つの開口を通して外部流体を伝達する長軸方向流体流路を含む、流体ガイドと、
- ゲルを含む管状要素であって、ゲルが活性剤を含み、管状要素が近位端および遠位端を有し、流体ガイドの遠位端に位置する、管状要素とを含む。
【0040】
エアロゾル発生物品の遠位端は、開口を有し得る。しかしながら、いくつかの特定の実施形態では、エアロゾル発生物品は、管状要素の遠位側へのエンドプラグを含む。エンドプラグは、次に、流体、例えば周囲空気が、開口を通り抜けて外側長軸方向流路に入ることを可能にする、吸引に対して高抵抗であることが好ましい。外側長軸方向流路に入ると、流体、例えば、周囲空気は、方向において戻り、流体ガイドの内側長軸方向流路を通過し、近位端でエアロゾル発生物品を出ていくまえに、管状要素に移動し、ゲルもしくはゲルが充填された多孔質媒体、またはゲルが充填されたスレッドと混合する可能性がある。
【0041】
好ましくは、エアロゾル発生物品は、流体ガイドの遠位端と管状要素の近位端との間に位置付けられた空洞を含む。これにより、管状要素から放出される流体および材料の混合が可能となる。
【0042】
エアロゾル発生物品は、ラッパーを含むことが好ましい。ラッパーは、好ましくは、例えば、巻たばこ用紙などの紙で作製される。
【0043】
本発明によると、エアロゾルを発生する方法が提供される。
【0044】
製造方法は、
- 管状要素の近位端と流体ガイドの遠位端との間にギャップがあるように、管状要素および流体ガイドを、包装材料のウェブ上に直線状に配置するステップと、
- 管状要素および流体ガイドを包装して、エアロゾル発生物品を形成するステップとを含む。
【0045】
製造方法はまた、他の要素の添加を含んでもよい。例えば、製造方法は、包装する前に、遠位端にエンドプラグ、または近位端にマウスピースを直線的に位置付けるステップを含み得る。
【0046】
他の特定の実施形態では、追加のラッパー、または代替的なラッパー、例えば、耐水性ラッパーが使用される。
【0047】
本発明によれば、管状要素が提供され、管状要素は、第一の長軸方向流路を形成するラッパーを含み、管状要素はゲルをさらに含み、ゲルは活性剤を含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、管状要素は、ラッパーを含み、ラッパーは紙を含む。いくつかの実施形態では、管状要素は、第一の長軸方向流路を形成するラッパーを含み、ラッパーは紙を含む。
【0049】
特定の実施形態では、ゲルは、ラッパー内の管状要素を完全に充填する。
【0050】
あるいは、特定の実施形態では、ゲルは管状要素に部分的に充填し得る。例えば、特定の実施形態では、ゲルは、管状要素の内側表面上にコーティングとして提供される。管状要素を部分的に充填することの利点は、例えば、エアロゾルが管状要素の内外に流れ込むために、流体路を残すことである。
【0051】
特定の実施形態と組み合わせて、管状要素は、第二の管状要素を含む。
【0052】
特定の実施形態と組み合わせて、管状要素は、長軸方向側面、および近位端および遠位端を含む第二の管状要素を含み、第二の管状要素は、第一の長軸方向流路内に長軸方向に位置付けられる。
【0053】
特定の実施形態と組み合わせて、管状要素は、複数の第二の管状要素を含む。
【0054】
特定の実施形態では、管状要素は、管状要素の長軸方向長さに沿って延在するように平行に配置される複数の第二の管状要素を含む。随意に、ゲルは、複数の第二の管状要素の全て、一部の中に、または無しで提供される。ここでも、特定の実施形態に応じて、第二の管状要素内にゲルがある場合、ゲルは、複数の第二の管状要素のそれぞれを完全に充填するか、またはゲルは、第二の管状要素を部分的に充填する。
【0055】
特定の実施形態では、管状要素は、ゲルが充填された多孔質媒体を含む。
【0056】
他の特徴と組み合わせて、特定の実施形態では、第二の管状要素のうちの一つまたは複数は、ゲルが充填された多孔質媒体を含む。ゲルが充填された多孔質媒体がある場合、ゲルが充填された多孔質媒体は、複数の第二の管状要素の各々を完全に充填するか、またはゲルが充填された多孔質媒体は、第二の管状要素に部分的に充填する。
【0057】
特定の実施形態では、ゲルが充填された多孔質媒体は、第二の管状要素とラッパーとの間に位置付けられる。
【0058】
特定の実施形態では、第二の管状要素の長軸側は、紙、または段ボール、またはセルロースアセテートを含む。
【0059】
特定の実施形態では、第二の管状要素はゲルを含む。好ましくは、ゲルは、第二の管状要素の長軸方向側面によって少なくとも部分的に囲まれる。
【0060】
特定の実施形態では、ゲルは、第二の管状要素と、第一の長軸方向流路を形成するラッパーとの間に位置し得る。
【0061】
特定の実施形態と組み合わせて、管状要素はエアロゾル発生物品の外径とほぼ等しい外径を有することが好ましい。
【0062】
特定の実施形態において、管状要素は、約5ミリメートル~約12ミリメートルの、例えば約5ミリメートル~約10ミリメートルの、または約6ミリメートル~約8ミリメートルの外径を有し得る。典型的には、管状要素は、7.2ミリメートルプラスまたはマイナス10%の外径を有する。
【0063】
典型的には、管状要素は、約5ミリメートル~約15ミリメートルの長さを有する。管状要素は6ミリメートル~12ミリメートルの長さを有し、管状要素は7ミリメートル~10ミリメートルの長さを有し、管状要素は8ミリメートルの長さを有することが好ましい。
【0064】
特定の実施形態と組み合わせて、ゲルは、揮発性化合物を、好ましくはゲルを加熱している時に、管状要素を通過するエアロゾル中に放出することができる材料の混合物である。ゲルの提供は、管状要素、エアロゾル発生物品、またはエアロゾル発生装置からの漏出のリスクが低減され得るため、貯蔵および輸送のために、または使用中に有利であり得る。
【0065】
有利には、ゲルは室温で固体である。この文脈において「固体」とは、ゲルが安定したサイズおよび形状を有し、かつ流動しないことを意味する。この文脈において室温は25℃を意味する。
【0066】
ゲルはエアロゾル形成体を含み得る。理想的には、エアロゾル形成体は、管状要素の動作温度で熱分解に対して実質的に耐性がある。適切なエアロゾル形成体は当業界で周知であり、これには多価アルコール(トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオールおよびグリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、ジアセテート、またはトリアセテートなど)、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸、またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチルおよびテトラデカン二酸ジメチルなど)が挙げられるが、これらに限定されない。多価アルコールまたはその混合物は、トリエチレングリコール、1、3-ブタンジオールおよび、グリセリンまたはポリエチレングリコールのうちの一つまたは複数であり得る。
【0067】
有利なことには、ゲルは、例えば、熱可逆性ゲルを含む。これは、ゲルが溶融温度に加熱された時に流体になり、ゲル化温度で再びゲルになることを意味する。ゲル化温度は、室温以上であり、かつ大気圧以上であり得る。大気圧は1気圧の圧力を意味する。溶融温度は、ゲル化温度より高くてもよい。ゲルの溶融温度は、50℃または60℃または70℃より高くてもよく、80℃より高くてもよい。この文脈において溶融温度は、ゲルがもはや固体ではなくなり、流れ始める温度を意味する。
【0068】
あるいは、特定の実施形態では、ゲルは、管状要素の使用中に溶融しない非溶融ゲルである。これらの実施形態では、ゲルは、使用中の管状要素の動作温度で、またはそれよりも高い温度であるが、ゲルの溶融温度よりも低い温度で、少なくとも部分的に活性剤を放出し得る。
【0069】
好ましくは、ゲルは、所望の粘度を得るために、50,000~10パスカル/秒、好ましくは10,000~1,000パスカル/秒の粘度を有する。
【0070】
特定の実施形態と組み合わせて、ゲルはゲル化剤を含む。特定の実施形態では、ゲルは、寒天もしくはアガロースもしくはアルギン酸ナトリウムもしくはジェランガム、またはそれらの混合物を含む。
【0071】
ゲルはゲル化剤を含むことが好ましい。ゲル化剤は、エアロゾル形成体が分散し得る固体媒体を形成し得る。
【0072】
ゲルは適切なゲル化剤を含み得る。例えば、ゲル化剤は、2種または3種のバイオポリマーなどの一つまたは複数のバイオポリマーを含んでもよい。ゲルが複数のバイオポリマーを含む場合、バイオポリマーは実質的に等しい重量で存在することが好ましい。バイオポリマーは多糖類で形成され得る。ゲル化剤として適切なバイオポリマーとしては、例えばジェランガム(天然ジェランガム、低アシルジェランガム、低アシルジェランガムを有する高アシルジェランガム、が好ましい)、キサンタンガム、アルギネート(アルギン酸)、寒天、グアーガムなどが挙げられる。ゲルは、寒天を含むことが好ましい。
【0073】
ゲルは、任意の適切な量のゲル化剤を含んでもよい。例えば、ゲルは、約0.5重量%~約7重量%のゲルの範囲のゲル化剤を含む。ゲルは、約1.5重量%~約2.5重量パーセントなど、約1重量%~約5重量パーセントの範囲のゲル化剤を含むことが好ましい。
【0074】
一部の好ましい実施形態では、ゲルは、約0.5重量%~約7重量パーセントの範囲、または約1重量%~約5重量パーセントの範囲、または約2重量パーセントの寒天を含む。
【0075】
一部の好ましい実施形態では、ゲルは、約2重量%~約5重量パーセントの範囲、または約2重量%~約4重量パーセントの範囲、または約3重量パーセントのキサンタンガムを含む。
【0076】
一部の好ましい実施形態では、ゲルは、キサンタンガム、ジェランガム、および寒天を含む。ゲルはキサンタンガム、低アシルジェランガム、および寒天を含んでもよい。ゲルはキサンタンガム、ジェランガム、寒天を実質的に等しい重量で含んでもよい。ゲルはキサンタンガム、低アシルジェランガム、寒天を実質的に等しい重量で含んでもよい。ゲルは、約1重量パーセント~約5重量パーセントの範囲内(ゲル中のキサンタンガム、低アシルジェランガム、および寒天の総重量に対して)、または約1重量パーセント~約4重量パーセントの範囲内、または約2重量パーセントのキサンタンガム、低アシルジェランガム、および寒天を含み得る。ゲルは、約1重量パーセント~約5重量パーセントの範囲内、または約2重量パーセントのキサンタンガム、低アシルジェランガム、および寒天を含んでもよく、キサンタンガム、ジェランガム、および寒天は、実質的に等しい重量である。
【0077】
組成物は二価のカチオンを含んでもよい。二価のカチオンは、溶液中の乳酸カルシウムなどのカルシウムイオンを含むことが好ましい。二価のカチオン(カルシウムイオンなど)は、ジェランガム(天然ジェランガム、低アシルジェランガム、高アシルジェランガム)、キサンタンガム、アルギネート(アルギン酸)、寒天、グアーガム、およびこれに類するものなどのバイオポリマー(多糖類)を含む組成物のゲル形成を支援し得る。イオン効果は、ゲル形成を支援し得る。二価のカチオンは、約0.1~約1重量%の範囲、または約0.5重量%でゲル組成物中に存在し得る。いくつかの実施形態では、ゲルは二価のカチオンを含まない。
【0078】
ゲルは、カルボン酸を含み得る。カルボン酸は、ケトン基を含み得る。好ましくは、カルボン酸は、10個未満の炭素原子を有するケトン基を含んでもよい。このカルボン酸は、5個の炭素原子(レブリン酸など)を有することが好ましい。レブリン酸は、ゲルのpHを中和するために添加され得る。これはまた、ジェランガム(低アシルジェランガム、高アシルジェランガム)、キサンタンガム、特にアルギネート(アルギン酸)、寒天、グアーガム、およびこれに類するものなどバイオポリマー(多糖類)を含むゲル形成を支援し得る。レブリン酸はまた、ゲル調製の感覚プロファイルも強化し得る。いくつかの実施形態では、ゲルはカルボン酸を含まない。
【0079】
特定の実施形態では、ゲルは水を含み、例えば、ゲルはハイドロゲルである。あるいは、特定の実施形態では、ゲルは非水性である。
【0080】
ゲルは活性剤を含むことが好ましい。特定の実施形態と組み合わせて、活性剤は、ニコチン(例えば、粉末形態または液体形態)、または例えば、エアロゾル中で放出するためのたばこ製品もしくは別の標的化合物を含む。特定の実施形態では、ニコチンは、エアロゾル形成体とともにゲル中に含まれる。室温でゲル内にニコチンを閉じ込めることによって漏れを防ぐことが望ましい。
【0081】
特定の実施形態では、ゲルは、加熱された時に風味化合物を放出する固体たばこ材料を含む。特定の実施形態により、固体たばこ材料は、例えば、薬草の葉、たばこ葉、たばこの茎の破片、再構成たばこ、均質化したたばこ、押出成形たばこ、および膨化たばこのうち一つまたは複数を含む、粉末、顆粒、ペレット、断片、スパゲッティ、細片またはシートのうち一つまたは複数を含み得る。
【0082】
追加的または代替的に、例えば、ゲルが他の風味、例えばメントールを含む実施形態がある。メントールが、ゲルの形成の前に水またはエアロゾル形成体のどちらかに加えられてもよい。
【0083】
寒天がゲル化剤として使用される実施形態では、ゲルは0.5~5重量%、好ましくは0.8~1重量%の寒天を含む。好ましくは、ゲルはさらに0.1~2重量%のニコチンを含む。好ましくは、ゲルはさらに、30重量%~90重量%(または70重量%~90重量%)のグリセリンを含む。特定の実施形態では、ゲルの残りの部分は、水および風味剤を含む。
【0084】
好ましくは、ゲル化剤は、85℃を超える温度で溶解し、約40℃でゲルに戻る特性を有する寒天である。この特性によって寒天は高温環境で適切である。ゲルは、50℃で溶解せず、そのことは例えば、日に当たる高温の自動車内にシステムが置かれた場合に有用である。約85℃での液体への位相変化は、ゲルが比較的低温に加熱されて、低エネルギー消費を許容するエアロゾル化を誘発することのみを必要とすることを意味する。それは、寒天の代わりとして寒天の成分のうちの一つであるアガロースのみを使用する場合に有益であり得る。
【0085】
ジェランガムがゲル化剤として使用された時、典型的には、ゲルは、0.5~5重量%のジェランガムを含む。好ましくは、ゲルはさらに0.1~2重量%のニコチンを含む。好ましくは、ゲルはさらに30~99.4重量%のグリセリンを含む。特定の実施形態では、ゲルの残りの部分は、水および風味剤を含む。
【0086】
一つの実施例では、ゲルは2重量パーセントのニコチン、70重量パーセントのグリセロール、27重量パーセントの水、および1重量パーセントの寒天を含む。
【0087】
別の実施例において、ゲルは65重量パーセントのグリセロール、20重量パーセントの水、14.3重量パーセントのたばこおよび0.7重量パーセントの寒天を含む。
【0088】
追加的に、または代替的に、いくつかの特定の実施形態では、管状要素は、ゲルが充填された多孔質媒体を含む。特定の実施形態では、ゲルが充填された多孔質媒体は、第二の管状要素と、第一の長軸方向流路を形成するラッパーとの間に位置付けられる。あるいは、いくつかの特定の実施形態では、第二の管状要素は、ゲルが充填された多孔質媒体を含む。これらの実施形態は、追加的または代替的に、他の場所に配置している、ゲル、またはゲルが充填された多孔質媒体を、必ずしも除外するものではない。特定の実施形態では、管状要素は、ゲルとゲルが充填された多孔質媒体とを含む。
【0089】
特定の実施形態と組み合わせて、管状要素は、第一の長軸方向流路内に長軸方向に位置する長軸方向要素を含む。特定の実施形態では、第一の長軸方向流路内に長軸方向に位置付けられた長軸方向要素は、ゲルが充填された多孔質媒体である。他の特定の実施形態では、長軸方向要素は、例えば、管状要素内の空間を占有すること、熱または材料の通過を補助または補助すること、あるいは構造の剛性または剛性を補助することさえできる、任意の材料の長軸方向要素であり得る。
【0090】
いくつかの実施形態では、ラッパーは、管状要素の構造を補助するために固くまたは剛性がある。本発明で使用されるゲルは半固体であり、特に使用時に形状を保持することができることが予期される。しかしながら、本発明は固体ゲルに限定されない。より流体的なゲル、固体ゲルのものよりも高い粘度のゲルも、本発明の実施形態で使用され得る。ラッパーそれ自体を有することで、管状要素構造を保持することができるため、必須ではないが有益である。同様に、第二の管状要素の長軸方向側面は、剛直であるか、または硬くてもよい。第二の管状要素のラッパーもしくは長軸方向側面、または両方を有すると、硬く、または実際に剛直な第二の管状要素のラッパーおよび長軸方向側面が、管状要素の構造を補助し得るが、製造も補助し得る。ラッパーは、約50マイクロメートル~150マイクロメートルの厚さを有することが好ましい。
【0091】
他の特徴と組み合わせて、特定の実施形態では、ラッパーは耐水性である。特定の実施形態では、第二の管状要素の長軸側は耐水性である。第二の管状要素のラッパーまたは長軸方向側面のいずれかのこの耐水性特性は、耐水性材料を使用することによって、または第二の管状要素のラッパーまたは長軸方向側面の材料を処理することによって達成され得る。これは、第二の管状要素のラッパーまたは長軸方向側面の一方または両方を処置することによって達成され得る。耐水性であることは、構造、剛性、または剛性を失うことのないように助けるであろう。これはまた、特に流体構造のゲルが使用される場合、ゲルまたは液体の漏出の防止にも役立ち得る。
【0092】
特定の実施形態と組み合わせて、管状要素はサセプタを含む。サセプタは、任意の熱伝達材料であってもよく、例えば、金属スレッド、例えばアルミニウムスレッド、またはアルミニウムまたは例えばアルミニウム粉末などの金属粉末を含むスレッドであり得る。典型的には、サセプタは、管状要素内に長軸方向に位置付けられる。サセプタは、ゲル内、またはゲルに隣接するか、またはゲルの近く、またはゲルが充填された多孔質媒体内、またはゲルが充填された多孔質媒体に隣接するか、またはゲルが充填された多孔質媒体の近くに位置し得る。
【0093】
特定の実施形態では、ラッパーはサセプタを含む。代替的に、または追加的に、サセプタは、粉末、例えば金属粉末の形態であり得る。粉末は、ゲル中、またはラッパー中、またはゲルとラッパーとの間に間隔を置いて、またはそれらの組み合わせであり得る。
【0094】
特定の実施形態と組み合わせて、管状要素は、スレッドをさらに含む。これは、天然または合成の任意の材料であり得るが、好ましくは綿である。スレッドは、活性成分、例えば、風味を運ぶための媒体であり得る。本発明で使用するための好適な風味の実施例は、メントールであり得る。スレッドは、管状要素内で長軸方向に走ってもよい。好ましくは、スレッドは、ゲル内、またはゲルの近傍、またはゲルの近く、またはゲルが充填された多孔質媒体内、またはゲルが充填された多孔質媒体の近傍、またはゲルが充填された多孔質媒体の近くに位置し得る。
【0095】
特定の実施形態と組み合わせて、管状要素はシート材料をさらに含む。特定の実施形態と組み合わせて、ゲルが充填された多孔質媒体は、シート材料を含む。シート材料としてゲルが充填された多孔性材料を提供することにより、製造における利点を有してもよく、例えば、シート材料は、適切な構造を与えるために集まるのが容易であり得る。ゲルは、一緒に集まる前にシート材料に装填されてもよく、または一緒に集まった後にシート材料に装填され得る。
【0096】
本発明によれば、管状要素が提供され、管状要素は、第一の長軸方向チャネルを形成するラッパーを含み、管状要素は、ゲルが充填された多孔質媒体をさらに含み、ゲルが充填された多孔質媒体は、活性剤をさらに含む。
【0097】
特定の実施形態では、ゲルが充填された多孔質媒体は、ラッパー内の管状要素を完全に充填する。あるいは、他の特定の実施形態では、多孔質媒体は、管状要素を部分的にのみ充填する。
【0098】
特定の実施形態では、管状要素は、第二の管状要素をさらに含み、第二の管状要素は長軸方向の側、および近位端および遠位端を有し、第二の管状要素は、ラッパーによって形成される第一の長軸方向チャネル内に長軸方向に位置付けられる。
【0099】
特定の実施形態では、第二の管状要素の長軸側は、紙、または段ボール、またはセルロースアセテートを含む。
【0100】
特定の実施形態では、第二の管状要素は、ゲルが充填された多孔質媒体を含む。
【0101】
一部の特定の実施形態では、記載される第一および第二の管状要素がある場合、ゲルが充填された多孔質媒体は、第二の管状要素と第一の長軸方向チャネルを形成するラッパーとの間に位置付けられる。
【0102】
一部の代替的な実施形態では、第一および第二の管状要素がある場合、ゲルは、第二の管状要素と第一の長軸方向チャネルを形成するラッパーとの間に位置付けられる。
【0103】
本発明によれば、管状要素を製造するための方法が提供される。
【0104】
- 管状要素が、
少なくとも一つの長軸方向流路を含み、ゲルをさらに含み、ゲルが活性剤を含み、
本方法は、
- 管状要素の材料を、管状要素を形成するマンドレルの周りに配置するステップと、
- ゲルが管状要素内にあるように、マンドレル内の導管からゲルを押出成形するステップとを含む。
【0105】
方法は、管状要素の材料をマンドレルの周りに押出し、管状要素を形成するステップをさらに含み得る。
【0106】
製造方法は、管状要素をラッパーで包むステップをさらに含み得る。
【0107】
本発明によれば、管状要素を製造するための方法が提供される。
【0108】
管状要素が、
第一の長軸方向チャネルを形成し、ゲルが充填された多孔質媒体をさらに含むラッパーを含み、ゲルが充填された多孔質媒体は活性剤をさらに含み、
本方法は、
- ゲルが充填された多孔質媒体を、包装材料のウェブ上に分注するステップと、
- 包装材料を、ゲルが充填された多孔質媒体の周りに包むステップとを含む。
【0109】
特定の実施形態では、他の特徴と組み合わせて、管状要素を製造する方法は、包まれた管状要素を長さに切断するステップをさらに含む。
【0110】
本発明によれば、管状要素を製造するための方法が提供される。
【0111】
管状要素が、
- 第一の長軸方向チャネルを形成し、ゲルが充填された多孔質媒体をさらに含むラッパーであって、ゲルが充填された多孔質媒体が活性剤をさらに含むように、ラッパーと、
- 第二の管状要素とを含み、
本方法は、
- ゲルが充填された多孔質媒体を包装材料のウェブ上に分注することと、第二の管状要素を包装材料のウェブ上にゲルが充填された多孔質媒体上に分注するステップと、
- 包装材料を、ゲルが充填された多孔質媒体、および第二の管状要素の周りに包むステップとを含む。
【0112】
管状要素を製造する方法は、包まれた管状要素を長さに切断するステップをさらに含み得る。
【0113】
本発明の管状要素は、エアロゾル発生物品に使用されることが予期される。また、エアロゾル発生物品は、例えば、エアロゾル発生装置などの装置で使用され得ることも予期される。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品を保持および加熱して材料を放出するために使用され得る。特に、これは、本発明の管状要素から材料を放出することであり得る。
【0114】
本発明によれば、エアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品が提供されており、エアロゾル発生物品は、
- 流体の移動を可能にする流体ガイドであって、流体ガイドは、近位端および遠位端を有し、流体ガイドは、バリアによって分離された、内側長軸方向領域と、外側長軸方向領域とを有し、内側長軸方向領域が、遠位端と近位端との間の内側長軸方向流路を含み、外側領域が、外部流体が外側長軸方向流路に沿って流体ガイドの遠位端に移動できるように、少なくとも一つの開口を通して流体ガイドの遠位端に外部流体を伝達する長軸方向流路を含む、流体ガイドと、
- ゲルを含む管状要素であって、ゲルが活性剤を含み、管状要素が近位端および遠位端を有し、流体ガイドの遠位側に位置する、管状要素とを含む。
【0115】
特定の実施形態では、内側長軸方向流路と外側長軸方向流路を分離するバリアは、例えば、流体に対して不浸透性のバリアであり得る。
【0116】
本発明によると、エアロゾル発生物品が提供されていて、エアロゾル発生物品は、
- 流体の移動を可能にする流体ガイドであって、流体ガイドは、近位端および遠位端を有し、流体ガイドは、バリアによって分離された、内側長軸方向領域と、外側長軸方向領域とを有し、内側長軸方向領域が、遠位端と近位端との間の内側長軸方向流路を含み、外側領域が、外部流体が外側長軸方向流路に沿って流体ガイドの遠位端に移動できるように、少なくとも一つの開口を通して流体ガイドの遠位端に外部流体を伝達する外側長軸方向流路を含む、流体ガイドと、
- ゲルが充填された多孔質媒体を含む管状要素であって、ゲルが活性剤をさらに含み、近位端および遠位端を有し、流体ガイドの遠位に位置する管状要素とを含む。
本発明によると、エアロゾル発生物品が提供されていて、エアロゾル発生物品は、
- 流体の移動を可能にする流体ガイドであって、流体ガイドは、近位端および遠位端を有し、流体ガイドは、バリアによって分離された、内側長軸方向領域と、外側長軸方向領域とを有し、内側長軸方向領域が、遠位端と近位端との間の内側長軸方向流路を含み、外側領域が、外部流体が外側長軸方向流路に沿って流体ガイドの遠位端に移動できるように、少なくとも一つの開口を通して流体ガイドの遠位端に外部流体を伝達する外側長軸方向流路を含む、流体ガイドと、
- ゲルが充填されたスレッドを含む管状要素であって、ゲルが活性剤をさらに含み、近位端および遠位端を有し、流体ガイドの遠位に位置する管状要素とを含む。
【0117】
好ましくは、一部の実施形態では、管状要素の遠位端は、少なくとも一つの開口を含む。管状要素の遠位端の開口は、流体、例えば、エアロゾル発生物品の外側からの空気が管状要素に入り、エアロゾルを生成する管状要素を通して移動することを可能にし得る。管状要素を通って移動する流体は、活性剤、またはゲル中の任意の他の材料をピックアップし、これらをゲルから下流(近位)方向に排出し得る。
【0118】
特定の実施形態では、エアロゾル発生物品は、流体ガイドの遠位端と管状要素の近位端との間に位置付けられた空洞を含み得る。従って、空洞は、内側長軸方向流路の上流端部および管状要素の下流端部にあり得る。空洞は、流体、例えば、周囲空気が、外側長軸方向流路を介して空洞に移動し、管状要素のゲルと接触することを可能にする。管状要素と接触する流体は、内側長軸方向流路、および流体ガイドの近位端およびエアロゾル発生物品の近位端に戻る前に、管状要素内および管状要素を通って通過し得る。この流体、例えば、周囲空気がゲルと接触すると、流体は、活性剤またはゲル中の任意の他の材料、または管状要素をピックアップして、これをエアロゾル発生物品の近位端に下流に内側長軸方向流路に沿って通過させ得る。ゲルと接触するために、周囲空気は、管状要素を通過してもよく、またはゲルを通過してもよく、またはゲルの表面、またはそれらの組み合わせを通過し得る。
【0119】
特定の実施形態では、エアロゾル発生物品は、ラッパーを含む。ラッパーは、任意の適切な材料であってもよく、例えば、ラッパーは紙を含んでもよい。ラッパーは、流体ガイドの開口に対応する開口を有することが好ましい。流体ガイドおよびラッパーの対応する開口は、物品の包装後に形成される開口からの結果であり得る。
【0120】
特定の実施形態では、エアロゾル発生物品の外側長軸方向流路は、一つの開口または複数の開口を含む。開口は、流体、例えば、周囲空気がエアロゾル発生物品を通り抜けて、および内に進入することを可能にする任意の開口、スリット、穴、または流路であり得る。これにより、エアロゾル発生物品の外部からの流体が引き込まれることが可能になる。使用において、これは、エアロゾル発生物品の他の部分に引き込まれる前に、開口を通して外側長軸方向流路にエアロゾル発生物品中に最初に引き込まれる、外部流体、例えば空気であり得る。特定の実施形態では、開口は、エアロゾル発生物品の周囲の周りに均等に離間しており、例えば、10個または12個の開口がある。開口を均等に離間させることは、流体の滑らかな流れを与えるのに役立つ。
【0121】
特定の実施形態と組み合わせて、エアロゾル発生物品は、管状要素の遠位端上に位置するエンドプラグを含み、エンドプラグは、高吸引抵抗を有する。エンドプラグは、流体に対して不透過性であってもよく、または流体に対してほぼ不透過性であり得る。好ましくは、エンドプラグは、エアロゾル発生物品の最遠位端に位置する。高吸引抵抗を有するエンドプラグによって、これは、有利に、陰圧がエアロゾル発生物品の近位端に印加される時、流体を付勢して、外側長軸方向流路の開口を通って進入する。いくつかの実施形態では、エンドプラグは、流体不透過性である。
【0122】
いくつかの実施形態では、管状要素は、エンドプラグを含む。有利なことに、これにより製造が容易になる。管状要素のエンドプラグは、管状要素の一方の端部に位置付けられることが好ましい。有利なことに、これにより製造が容易になる。いくつかの実施形態では、管状要素は、エンドプラグを含み、エンドプラグは流体不透過性である。管状要素が流体不透過性のエンドプラグを含む場合、これにより、ゲルおよび他の流体が管状要素のエンドプラグを通して管状要素から漏れることを防止する。
【0123】
特定の実施形態では、流体ガイドの内側領域の内側長軸方向流路は、リストリクターを含む。いくつかの実施形態では、リストリクターは、流体ガイドの近位端に、またはその近くに位置する。いくつかの実施形態では、リストリクターは、流体ガイドの下流端に、またはその近くに位置する。存在する場合、リストリクターは、流体ガイドの内側長軸方向流路、または外側長軸方向流路の中間領域に位置付けられてもよい。また、リストリクターは、内側長軸方向流路の遠位端の近くに、または遠位端に位置付けられてもよい。リストリクターは、内側長軸方向流路の上流端に、またはその近くに位置付けられてもよい。流体ガイドの内側長軸方向流路、または外側長軸方向流路に、複数のリストリクターを使用し得る。
【0124】
本発明のいくつかの特定の実施形態とともに使用するためのリストリクターは、壁または段階的な制限部分などの表面の開口のような、突然の狭窄を含む。あるいは、他の特定の実施形態では、リストリクターは、例えば、傾斜壁、開口部に狭窄する漏斗形状、または流路の幅にわたる段階的制限部分など、段階的または滑らかな制限部分を含む。リストリクターの下流(近位)側では、徐々にまたは突然の広がりがあってもよい。特定の実施形態は、リストリクターの一方または両側に漏斗形状を含む。従って、上流から下流(遠位から近位)への流体の流れでは、流路の側面がリストリクターの開口部に狭まり、その後、リストリクターの開口部からの流路の段階的な広がりとして、段階的な流れ制限部分があり得る。典型的には、リストリクターの開口部は、流路の最大の断面積から60または45または30%の制限を有する。本発明では、従って、リストリクターは、一部の実施形態において、例えば、内側長軸方向流路の最大または最も広い部分の断面積に対して、断面積が60または45または30パーセントしかない開口部を有する狭窄を含み得る。典型的には、本発明の特定の実施形態は、例えば、円筒形の流路の断面直径において、4ミリメートルから2.5ミリメートルに、または4ミリメートルから2.5ミリメートルに減少する。異なる幅縮小比および幅量、リストリクターの位置決め、リストリクターの数、および幅拡大の減少および勾配の勾配を変えることによって、特定の流体流れ特性を達成することができる。
【0125】
特定の実施形態と組み合わせて、エアロゾル発生物品は、熱が管状要素のゲルに伝達され得るように、サセプタのような発熱体を含む。管状要素のサセプタと同様に、これは任意の適切な材料、好ましくは、例えばアルミニウムなどの金属、またはアルミニウムを含むものであり得る。
【0126】
本発明によると、エアロゾル発生物品を製造する方法が提供されて、エアロゾル発生物品は、
- 流体の移動を可能にする流体ガイドであって、流体ガイドは、近位端および遠位端を有し、流体ガイドは、バリアによって分離された、内側長軸方向領域と、外側長軸方向領域とを有し、内側長軸方向領域が、遠位端と近位端との間の内側長軸方向流路を含み、外側領域が、流体が外部流体制御領域の外側長軸方向流路に沿って流体ガイドの遠位端に移動できるように、少なくとも一つの開口を通して流体ガイドの遠位端に流体を伝達する外側長軸方向流路を含む、流体ガイドと、
- ゲルを含む管状要素であって、ゲルが活性剤を含み、近位端および遠位端を有する管状要素とを含み、
方法が、
- ゲルおよび流体ガイドを含む管状要素を、包装材料のウェブ上に直線的に配置するステップと、
- 管状要素および流体ガイドを包装し、ラッパーを管状要素および流体ガイドの周りにしっかりと封止するステップとを含む。
【0127】
本発明によれば、本明細書で説明するように、エアロゾル発生物品の遠位端を受けるように構成される容器を含む、エアロゾル発生装置が提供される。
【0128】
装置の容器は、形状およびサイズにおいて、エアロゾル発生物品の遠位端または遠位端の一部分を容器内にぴったりと嵌合させ、通常の使用中にエアロゾル発生物品を容器内に保持することができることに対応する。
【0129】
典型的には、容器は発熱体を含む。これにより、直接的または間接的にエアロゾルの生成もしくは放出、またはエアロゾルへの材料の放出を支援するために、エアロゾル発生物品の加熱、管状要素の加熱、好ましくは活性剤を含むゲルの加熱、ゲルが充填された多孔質媒体の加熱、またはそれらの任意の組み合わせを可能にする。次いで、エアロゾルは、エアロゾル発生物品の近位端に通過し得る。特定の実施形態では、加熱は、直接的に、または間接的に、発熱体もしくはサセプタ、または両方の組み合わせを介してなされる。
【0130】
加熱手段は任意の既知の加熱手段であり得る。典型的には、加熱手段は、放射線もしくは伝導もしくは対流、またはそれらの組み合わせによるものであり得る。
【0131】
特定の実施形態と組み合わせて、管状要素は、スレッドをさらに含む。特定の実施形態では、スレッドは天然材料、または合成材料であるか、またはスレッドは天然材料と合成材料の組み合わせである。スレッドは、半合成材料を含んでもよい。スレッドは、繊維から作製されてもよく、または繊維を含んでもよく、または部分的に繊維を含んでもよい。スレッドは、例えば、綿、セルロースアセテート、または紙から作製され得る。複合スレッドを使用し得る。スレッドは、活性剤を含む管状要素の製造を補助し得る。スレッドは、活性剤を含む管状要素への活性剤の導入を補助し得る。スレッドは、活性剤を含む管状要素の構造を安定化するのに役立つことができる。
【0132】
特定の実施形態と組み合わせて、管状要素は、ゲルが充填された多孔質媒体を含む。多孔質媒体は、管状要素内で使用され、管状要素内に空間を作り出すことができる。多孔質媒体は、ゲルを保持または保持することができる。これにより、ゲルの輸送および保存、およびゲルを含む管状要素の製造を支援する利点を有する。ゲルが充填された多孔質媒体中のゲルは、活性剤も含み得、活性剤または他の材料を保持または担持し得る。
【0133】
多孔質媒体は、ゲルを保持または担持することができる任意の適切な多孔性材料であり得る。理想的には、多孔質媒体は、ゲルがその内部で移動することを可能にすることができる。特定の実施形態では、ゲルが充填された多孔質媒体は、天然材料、合成材料、または半合成材料、またはそれらの組み合わせを含む。特定の実施形態では、ゲルが充填された多孔質媒体は、シート材料、発泡体、または繊維、例えば、軟質繊維、またはそれらの組み合わせを含む。特定の実施形態では、ゲルが充填された多孔質媒体は、織物、不織布、または押出成形材料、またはそれらの組み合わせを含む。ゲルが充填された多孔質媒体は、例えば、それらの組み合わせの綿、紙、ビスコース、PLA、またはセルロースアセテートを含むことが好ましい。ゲルが充填された多孔質媒体は、シート材料、例えば、綿またはセルロースアセテートを含むことが好ましい。ゲルが充填された多孔質媒体の利点は、ゲルが多孔質媒体内に保持されることであり、これによりゲルの製造、保管、または輸送を補助し得る。これにより、特に製造、輸送、または使用中に、ゲルの所望の形状を維持するのに役立ち得る。本発明で使用される多孔質媒体は、捲縮または細断され得る。特定の実施形態では、多孔質媒体は、捲縮した多孔質媒体を含む。代替の実施形態では、多孔質媒体は、細断された多孔質媒体を含む。捲縮着または細断プロセスは、ゲルの装填の前または後に行うことができる。
【0134】
細断することは、媒体に対する容積比に対する高い表面積をもたらすため、ゲルを容易に吸収することができる。
【0135】
特定の実施形態では、シート材料は複合材料である。シート材料は多孔性であることが好ましい。シート材料は、ゲルを含む管状要素の製造を補助し得る。シート材料は、ゲルを含む管状要素への活性剤の導入を補助し得る。シート材料は、ゲルを含む管状要素の構造を安定化するのを助けることができる。シート材料は、ゲルの輸送または保管を補助し得る。シート材料を使用することで、例えば、シート材料の捲縮によって多孔質媒体に構造を追加することを可能にするか、または補助する。シート材料の捲縮は、構造を改良して構造を通り抜ける流路を可能にするという利点を有する。捲縮シート材料を通る流路は、ゲルの装填、ゲルの保持、および流体が捲縮シート材料を通過するのを助ける。従って、多孔質媒体として捲縮シート材料を使用することの利点がある。
【0136】
多孔質媒体は、スレッドであり得る。スレッドは、例えば、綿、紙またはアセテートのより糸を含み得る。スレッドはまた、他の任意の多孔質媒体のようにゲルを装填し得る。多孔質媒体としてスレッドを使用する利点は、それが製造の容易さを補助し得ることである。スレッドは、管状要素の製造で使用される前にゲルをあらかじめ装填していてもよく、またはスレッドは、管状要素のアセンブリー内にゲルを装填し得る。
【0137】
スレッドは、任意の公知の手段によってゲルを装填し得る。スレッドは、ゲルで単純に被覆されてもよく、またはスレッドはゲルで含浸され得る。製造では、スレッドはゲルを含浸し、管状要素のアセンブリーに含まれるようにすぐに使用できる状態で保存され得る。他のプロセスでは、スレッドは、ゲルが充填された管状要素の製造において装填プロセスを受ける。ゲルが充填された多孔質媒体、またはゲル単独のように、ゲルは活性剤を含むことが好ましい。活性剤は、本明細書に記載されるとおりである。
【0138】
管状要素の製造において、ゲル、または多孔質媒体、またはスレッドは、他の構成要素が分注または順次分注される際に同時に分注され得る。好ましくは、構成要素は分注されるが、構成要素は、所望される場所に位置付けられるように、収集もしくは圧延されてもよく、または任意の公知の方法で組み合わされもしくは位置付けられてもよい。
【0139】
本明細書で使用される場合、用語「活性剤」は、活性を有することができ、例えば、化学反応を生じさせるか、または生成されたエアロゾルを変化させることができる薬剤である。活性剤は、複数の薬剤であり得る。
【0140】
本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾルを発生、または放出することができる物品を記述するために使用される。
【0141】
本明細書で使用される場合、用語「エアロゾル発生装置」は、エアロゾルの生成または放出を可能にするために、エアロゾル発生物品とともに使用される装置である。
【0142】
本明細書で使用される場合、用語「エアロゾル形成体」は、使用時に、例えば、より高密度のエアロゾル、より安定なエアロゾル、またはより高密度のエアロゾルとより安定なエアロゾルの両方となり得る、管状要素内に受容される初期エアロゾルの増強を促進する、任意の適切な既知の化合物または化合物の混合物を指す。
【0143】
本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生物質」という用語は、エアロゾルを生成して放出することができる物質を記述するために使用される。
【0144】
本明細書で使用される場合、用語「開口」は、任意の開口、スリット、穴、または開口部を記述するために使用される。
【0145】
本明細書で使用される場合、用語「空洞」は、構造に少なくとも部分的に囲まれた任意の空隙または空間を記述するために使用される。例えば、本発明では、空洞は、流体ガイドと管状要素との間の部分的に囲まれた空間(一部の実施形態では)である。
【0146】
本明細書で使用される場合、用語「チャンバー」は、少なくとも部分的に囲まれた空間または空洞を記述するために使用される。
【0147】
本開示の目的のために、第一の位置から第二の位置までの「収縮される」内側長軸方向の断面積は、内側長軸方向の断面積が第一の位置から第二の位置へと直径を減少させることを意味する。これらは、しばしば「リストリクター」と呼ばれる。従って、本明細書で使用される場合、用語「リストリクター」は、流体流路の狭窄、または流体流路の断面積の変化を記述するために使用される。
【0148】
本明細書で使用される場合、「捲縮した」という用語は、複数の隆起または波形を有するシートを意味する。また、捲縮した材料を作るプロセスも含む。
【0149】
表現「断面積」は、長軸方向に対して横断する平面で測定された断面積を記述するために使用される。
【0150】
本開示の目的のために、本明細書で使用される場合、用語「直径」または「幅」は、管状要素、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、管状要素、またはエアロゾル発生物品またはエアロゾル発生装置のいずれかの部分または一部の最大横断寸法である。一例として、「直径」は、円形の横断断面を有する物体の直径であってもよく、または長方形の断面を有する物体の対角線の幅であり得る。
【0151】
本明細書で使用される場合、「精油」は、採取元の植物の特徴的な匂いおよび風味を持つオイルである。
【0152】
本明細書で使用される場合、用語「外部流体」は、例えば、周囲空気などのエアロゾル生成要素、物品、または装置の外部に由来する流体を記述するために使用される。
【0153】
本明細書で使用される場合、用語「風味剤」は、エアロゾルの感覚受容性品質に影響を与える組成物を記述するために使用される。
【0154】
本明細書で使用される場合、用語「流体ガイド」は、流体流れを変化させることができる装置または構成要素を記述するために使用される。好ましくは、これは、生成または放出されたエアロゾルの流体通路を誘導または方向付けることである。流体ガイドは、流体の混合を引き起こす可能性が高い。流路が断面積において狭くなっているとき、流体が流体ガイドを移動するにつれて流体のスピードアップを助けることができ、または流路の断面が広がるとき、流体が流路に沿って移動するにつれて流体の減速を助けることができる。
【0155】
本明細書で使用される場合、「集められた」という用語は、巻き込まれ、折り畳まれ、または別途エアロゾル発生物品、または管状要素の長軸方向軸に対して実質的に横断方向に圧縮され、または収縮したシートを説明するために使用される。
【0156】
本明細書で使用される場合、用語「ゲル」は、固体ゼリー様半剛性材料または材料の混合物を記述するために使用され、3次元ネットワークが他の材料を保持することができ、かつ材料をエアロゾルに放出することができる。
【0157】
「葉材料」という用語は、草本植物の材料を示すために使用される。「草本植物」は、その葉またはその植物の他の部分が医学、料理またはアロマの目的で使用され、エアロゾル発生物品によって生成されたエアロゾルに風味を放出できる、芳香植物である。
【0158】
本明細書で使用される場合、「疎水性」という用語は水をはじく特性を呈する表面を指す。疎水性特性は、水接触角によって表現され得る。「水接触角」は、液体を通して従来的に測定される、流体界面が固体表面と交わる所の角度である。これは液体による固体表面の濡れ性をヤングの式によって定量化する。
【0159】
本明細書で使用される場合、用語「不透過性」は、例えば、流体が実質的に通過しない、または容易に通過しない、バリアなどの品目を説明するために使用される。
【0160】
本明細書で使用される場合、用語「誘導加熱」は、渦電流(フーコー電流としても知られる)が加熱される物体内に生成され、抵抗が物体の抵抗加熱につながる、電磁誘導によって物体を加熱することを記述するために使用される。
【0161】
本明細書で使用される場合、用語「長軸方向流路」は、流体などがそれに沿って流れることを可能にする流路または開口部を記述するために使用される。典型的には、材料、例えば固体粒子などを担持する空気または生成されたエアロゾルは、長軸方向流路に沿って流れる。典型的には、長軸方向流路は、長軸方向長さが長く、その後、幅が大きく(必ずしも必要ない)なる。用語「長軸方向流路」はまた、複数の長軸方向流路を含む。
【0162】
本明細書で使用される場合、「長軸方向」という用語は、管状要素、エアロゾル発生物品またはエアロゾル発生装置の近位端と遠位端との間の方向を記述するために使用される。
【0163】
本明細書で使用される場合、例えば、第二の管状要素の長軸方向側面は、第二の管状要素の長軸方向側面または壁を記述するために使用される。いくつかの実施形態では、これは、例えば、管状要素を形成する一体型セルロースアセテート、またはゲルが充填された多孔質媒体である。代替的な実施形態では、長軸方向側面はラッパーである。
【0164】
本明細書で使用される場合、用語「マンドレル」は、別の材料が鍛造または成形されるシャフトを記述するために使用される。
【0165】
本明細書で使用される場合、「ミント」という用語はハッカ属の植物を意味するために使用される。
【0166】
用語「マウスピース」は、本明細書では、エアロゾルがエアロゾル発生物品から排出されるエアロゾル発生物品の要素、構成要素、または部分を説明するために使用される。
【0167】
本明細書で使用される場合、流体ガイドを参照する用語「外側」は、流体ガイドの断面部分の真ん中よりも、流体ガイドの長軸方向の外周の方に近いある部分を記述するために使用される。同様に、用語「内側」は、(流体ガイドを参照すると)、流体ガイドの周囲に近い方よりも断面部分の中心にある、流体ガイドの一部分を記述するために使用される。
【0168】
本明細書で使用される場合、用語「流路」は、アクセスを相互可能にし得る通路を記述するために使用される。
【0169】
本明細書で使用される場合、用語「可塑剤」は、可塑性または柔軟性を生産または促進するために添加され、脆性を低減するために添加される、物質、典型的には、溶媒を記述するために使用される。
【0170】
本明細書で使用される場合、用語「多孔質媒体」は、ゲルを保持、担持、または支持することができる任意の媒体を記述するために使用される。典型的には、多孔質媒体は、例えば、ゲルを保持するために流体または半固体を担持または保持するために充填され得るその構造内の通路を有する。好ましくは、ゲルはまた、多孔質媒体内の通路に沿って、および通路を通って、通過または移動することができる。本明細書で使用される場合、ゲルが充填された多孔質媒体という用語は、ゲルを含む多孔質媒体を記述するために使用される。ゲルが充填された多孔質媒体は、ある量のゲルを保持、担持、または支持することができる。
【0171】
本明細書で使用される場合、用語「プラグ」は、エアロゾル発生物品で使用するための構成要素、セグメント、または要素を記述するために使用される。本明細書で使用される場合、「エンドプラグ」という用語は、エアロゾル発生物品の遠位端でのエアロゾル発生物品の最も遠い遠位の構成要素またはプラグを記述するために使用される。好ましくは、このエンドプラグは、高吸引抵抗(RTD)を有する。
【0172】
「プロトン供与性」という用語は、化学反応において水素またはプロトンを供与できる基を意味する。
【0173】
エアロゾル発生装置の用語「容器」によって、この用語は、エアロゾル発生物品の一部を受けることができるエアロゾル発生装置のチャンバーを記述するために使用される。これは通常、物品の遠位端であるが、必ずしもそうである必要はない。
【0174】
本明細書で使用される場合、用語「吸引抵抗」(RTD)は、材料を通して引き込む流体、例えばガスに対する抵抗を記述するために使用される。本明細書で使用される場合、吸引抵抗は、圧力「mmWG」または「水柱ミリメートル」の単位で表され、ISO6565:2002に従って測定される。
【0175】
本明細書で使用される場合、用語“高吸引抵抗”(RTD)は、材料を通して引き込まれる流体、例えばガスに対する抵抗を記述するために使用される。本明細書で使用される場合、高吸引抵抗は、200「mmWG」または「水柱ミリメートル」超を意味し、ISO6565:2002に従って測定される。
【0176】
本明細書で使用される場合、「シート材料」という用語は、その幅および長さが、その厚さよりも大きい、略平面の薄層状の要素を説明するために使用される。
【0177】
本明細書で使用される場合、用語「シール」は、接合物、または例えば、ラッパーの縁を互いまたは流体ガイドに接合することによって、「接合する」である。これは、接着剤またはグルーの使用によるものでよい。しかしながら、用語の「シール」は、締まりばめ接合を含む。シールは、流体不透過性シールまたはバリアを形成する必要はない。
【0178】
本明細書で使用される場合、用語“細断され”は、微細に切断された何かを記述するために使用される。
【0179】
本明細書で使用される場合、用語「硬い」は、品目が、形状を変化させることに抵抗するのに充分に剛直であるか、または充分に硬いことであるか、または通常使用下で形状を変形させることに通常抵抗するのに充分に硬いことであることを説明するために使用される。これは、変形した場合、その元の形状におおむね戻ることができるように弾性であり得ることを含む。同様に、本明細書で使用される場合、用語「剛性の」は、品目が、曲がること、または形状から強制されることに抵抗するか、特に通常の使用下で、一般的に、その形状を維持することができることを記述する。
【0180】
本明細書で使用される場合、用語「サセプタ」は、電磁エネルギーを吸収し、それを熱に変換することができる任意の材料である発熱体を記述するために使用される。例えば、本発明では、サセプタまたは発熱体は、ゲルへの熱エネルギーの伝達、ゲルの加熱、ゲルからの材料の放出を支援するのを支援し得る。
【0181】
本明細書で使用される場合、「テクスチャ加工シート」という用語は、捲縮され、型押しされ、デボス加工され、穿孔され、または別途変形されたシートを意味する。
【0182】
「管状要素」は、エアロゾル発生物品での使用に適した構成要素を記載するために使用される。理想的には、管状要素は幅よりも長軸方向の長さが長いが、理想的にはその幅よりもその長軸方向の長さが長くなる複数構成要素アイテムの一部であり得るため、必ずしもその必要はない。典型的には、管状要素は円筒形であるが、必ずしもそうである必要はない。例えば、管状要素は、楕円形、三角形もしくは長方形のような多角形、または不規則な断面を有し得る。管状要素は、中空を意味する必要はない。
【0183】
用語「上流」および「下流」は、主流流体が管状要素、エアロゾル発生物品、またはエアロゾル発生装置に引き込まれる際に、主流流体の方向に関連する相対的位置を記述するために使用される。一部の実施形態では、流体がエアロゾル発生物品の遠位端から入り、物品の近位端に向かって移動する場合、エアロゾル発生物品の遠位端は、エアロゾル発生物品の上流端として記載されてもよく、エアロゾル発生物品の近位端も、エアロゾル発生物品の下流端として記載され得る。近位端と遠位端の間に位置するエアロゾル発生物品の要素を、近位端の上流にあると記述することができ、または別の方法として、遠位端の下流にあると記述することができる。しかしながら、本発明の他の実施形態では、流体が、側からエアロゾル発生物品に進入し、最初に遠位端に向かって移動し、方向転換し、次いでエアロゾル発生物品の近位端に向かって移動する場合、エアロゾル発生物品の遠位端は、それぞれの基準点に応じて、上流または下流のいずれかであり得る。
【0184】
本明細書で使用される場合、用語「耐水性」は、材料、例えば、水がそれを容易に通ることを許容しない、または水によって容易に損傷しない、第二の管状要素のラッパー、または長軸方向側面などを記述するために使用される。耐水性材料は、水の浸透に耐えることができる。
【0185】
特定の実施形態では、管状要素は活性剤を含む。特定の実施形態では、ゲルは活性剤を含む。あるいは、または特定の実施形態では、ゲルが充填された多孔質媒体は、活性剤を含む。あるいは、または特定の実施形態では、ゲルが充填されたスレッドは、活性剤を含む。特定の実施形態では、活性剤はニコチンを含む。特定の実施形態では、活性剤を含むゲルまたは管状要素は、0.2重量%~5重量%の活性剤、例えば、1重量%~2重量%の活性剤を含む。
【0186】
典型的には、特定の実施形態では、管状要素は、少なくとも150mgのゲルを含む。
【0187】
特定の実施形態では、活性剤は可塑剤を含む。
【0188】
特定の実施形態では、活性剤を含むゲルは、グリセロールなどのエアロゾル形成体を含む。エアロゾル形成体が存在する実施形態では、典型的には、例えば、活性剤を含むゲルは、60重量%~95重量%のグリセロール、例えば、80重量%~90重量%のグリセロールを含む。
【0189】
特定の実施形態では、活性剤を含むゲルは、例えば、アルギネート、ゲルラン、グアア、またはそれらの組み合わせなどのゲル化剤を含む。ゲル化剤を含む実施形態では、ゲルは、典型的には、0.5重量%~10重量%のゲル化剤、例えば、1重量%~3重量%のゲル化剤を含む。
【0190】
特定の実施形態では、ゲルは水を含む。こうした実施形態では、ゲルは、典型的には、10%~15重量%の水など、5%~25重量%の水を含む。
【0191】
特定の実施形態では、活性剤は、香味剤もしくは医薬物質、またはそれらの組み合わせを含む。特定の実施例では、活性剤は、任意の形態のニコチンである。活性剤は、活性であることができ、例えば、化学反応を生成するか、または少なくとも生成されたエアロゾルを変化させることができる。
【0192】
活性剤は、風味剤であり得る。特定の実施形態では、活性剤は、風味剤を含む。ゲルは、風味剤を含んでもよい。代替的に、またはこれに加えて、風味剤が、物品の一つまたは複数の他の場所に存在し得る。風味剤は、物品によって生成される流体またはエアロゾルの味覚に寄与する風味を付与し得る。風味剤は、エアロゾルの感覚受容性品質に影響を及ぼす任意の天然または人工の化合物である。風味剤を提供するために使用可能である植物には、シソ科(例えばミント)、セリ科(例えばアニス、ウイキョウ)、クスノキ科(例えば月桂樹、シナモン、ローズウッド)、ミカン科(例えば柑橘類の果物)、フトモモ科(例えばアニスマートル)、およびマメ科(例えば甘草)に属する植物が含まれるがこれらに限定されない。風味剤の供給源の非限定的な実施例には、ミント(ペパーミントおよびスペアミントなど)、コーヒー、茶、シナモン、クローブ、ショウガ、ココア、バニラ、ユーカリ、ゼラニウム、アガーベ、ネズ、およびこれらの組み合せが含まれる。
【0193】
多くの風味剤は精油であるか、または一つまたは複数の精油の混合物である。適切な精油には、オイゲノール、ペパーミントオイルおよびスペアミントオイルが含まれるが、これに限定されない。多くの実施形態では、風味剤は、メントール、オイゲノール、またはメントールとオイゲノールの組み合わせを含む。多くの実施形態では、風味剤は、アネトホール、リナロール、またはそれらの組み合わせをさらに含む。特定の実施形態では、風味剤は、葉材料を含む。葉材料は、薬草の葉またはミント(ペパーミントおよびスペアミントなど)、レモンバーム、バジル、シナモン、レモンバジル、チャイブ、コリアンダー、ラベンダー、セージ、茶、タイムおよびキャラウェイを含むがこれらに限定されない草本植物からのその他の葉材料を含む。適切なタイプのミントの葉は、ペパーミント、ヨウシュハッカ、エジプトミント、ベルガモットミント、スペアミント、カーリーミント、ケンタッキーカーネルミント、ナガバハッカ、メグサハッカ、アップルミント、およびパイナップルミントを含むがこれらに限定されない植物品種から採取され得る。一部の実施形態で、風味剤はたばこ材料を含み得る。
【0194】
一つの特定の実施例において、他の特徴と組み合わせて、ゲルは、おおよそで、2重量パーセントのニコチン、70重量パーセントのグリセロール、27重量パーセントの水、および1重量パーセントの寒天を含む。別の実施例において、ゲルは65重量パーセントのグリセロール、20重量パーセントの水、14.3重量パーセントの個体粉末状たばこおよび0.7重量パーセントの寒天を含む。
【0195】
本発明では、流体ガイドは、2つの別個の領域、例えば、外側長軸方向流路を有する外側領域と、内側長軸方向流路を有する内側領域とを有し得る。従って、外側長軸方向流路は、流体ガイドの周囲の近くで縦方向に走行し、内側流体流路は、長さ軸に沿って断面のコアまたは中心の近くで縦方向に走行する。
【0196】
好ましくは、特定の実施形態では、周囲空気は、開口を通ってラッパー内におよび、流体ガイド内の開口内に、エアロゾル発生物品の遠位端に向かって、および活性剤を含むゲルを含む管状要素の領域内に、(流体ガイドの)外側長軸方向流路に入る。好ましくは、流体は、活性剤を含むゲルと接触して、エアロゾル発生物品の外部からの流体、および活性剤または薬剤を含むゲルから放出された物質を含む混合流体のエアロゾルを生成し、または放出する。流体は、その後、流体ガイドの内側長軸方向流路を通って、エアロゾル発生物品の近位端に向かって流れる。外側および内側長軸方向流路は、バリアによって分離されることが予期される。バリアは、流体に対して不浸透性であってもよく、またはそれを通過する流体に対して耐性であってもよく、従って、流体を遠位端に付勢することができる。流体ガイドの外側長軸方向流路は、流体ガイドの外部、好ましくは物品の外部と流体的に連通する開口を含むことが好ましい。また、外側長軸方向流路は、使用時に、エアロゾル発生物品の外部から受容される流体が流体ガイドの遠位端に向かって主に流れるように、その近位端で遮断されることが予測される。流体ガイドの外側長軸方向流路は、近位端に、またはその近くに開口を有するが、その後、その遠位端でのみ開放される。対照的に、流体ガイドの内側長軸方向流路は、その近位端およびその遠位端の両方で開放されるが、その近位端と遠位端との間にさまざまな流量制限要素を有し得る。流体ガイドの内側および外側長軸方向流路を分離するバリアは、外側長軸方向流路に入る流体を、外側長軸方向流路の遠位端へ、および好ましくは活性剤を含むゲルを含む管状要素に向かって移動するように強制する。これにより、流体を、好ましくは活性剤を含むゲルを含む管状要素と接触させる。
【0197】
流体ガイドの外側長軸方向流路は、一つの流路または複数の流路であり得る。外側長軸方向流路は、流体ガイド内であってもよく、または流体ガイドが、外側長軸方向流路の部分壁を形成し、ラッパーが、外側長軸方向流路に対して別の部分壁を形成する、流体ガイドの外側表面上に一つまたは複数の流路であり得る。流体ガイドの外側または内側長軸方向流路は、流路が多孔性材料を横断するように、例えば、発泡体、特に網状発泡体などの多孔性材料を含んでもよい。特定の実施形態では、流体ガイドは、多孔性材料、例えば、発泡体を含む。多孔性材料は、その形状を維持しながら流体の通過を可能にし得る。これらの材料は成形が容易であり、従って、エアロゾル発生物品の製造を支援し得る。
【0198】
いくつかの実施形態では、外側長軸方向流路は、ラッパーの内部の周りに実質的に延在し得る。いくつかの実施形態では、流路は、ラッパーの内部の周りに完全に延びなくてもよい。
【0199】
本明細書に記載のエアロゾル発生装置のさまざまな態様または実施形態は、現在入手可能なエアロゾル発生物品または前述のエアロゾル発生物品と比較して、一つまたは複数の利点を提供し得る。例えば、流体ガイド、および流体ガイドの内側および外側の流体流路を含むエアロゾル発生物品は、好ましくは活性剤を含むゲルを含む管状要素から生成されるエアロゾルの効率的な移動を可能にする。さらに、活性剤を含むゲルは、活性剤を含む液体要素よりもエアロゾル発生物品から漏洩する可能性が低い。
【0200】
エアロゾル発生物品は、マウス端(近位端)およびおよび遠位端を有し得る。好ましくは、遠位端は、エアロゾル発生物品の遠位端を加熱するように構成される発熱体を有するエアロゾル発生装置によって受容される。好ましくは活性剤を含むゲルを含む管状要素は、エアロゾル発生物品の遠位端に近接して配置されることが好ましい。従って、エアロゾル発生装置は、好ましくは、エアロゾル発生物品中に活性剤を含むゲルを含む管状要素を加熱して、活性剤を含むエアロゾルを生成することができる。
【0201】
好ましくは活性剤を含むゲルを含む管状要素を含有するエアロゾル発生物品、またはエアロゾル発生物品の一部は、一回使用エアロゾル発生物品または複数回使用エアロゾル発生物品であり得る。いくつかの特定の実施形態では、エアロゾル発生物品の部分は再使用可能であり、一回使用後に部分は使い捨てである。例えば、エアロゾル発生物品は、再利用可能であるマウスピースと、例えば、ニコチンをさらに含むゲルおよび活性剤を含む管状要素を含有する一回使用部分とを含み得る。再利用可能部分および一回使用部分の両方を含む実施形態では、再利用可能部分は、一回使用部分から取り外し可能であり得る。
【0202】
特定の実施形態と組み合わせて、エアロゾル発生物品は、ラッパーを含む。エアロゾル発生物品は、開端、近位端、および遠位端を有するが、異なる特定の実施形態において開放されていても閉鎖されていてもよい。随意にニコチンを含む活性剤を含むゲルを好ましくは含む管状要素は、好ましくはエアロゾル発生物品の遠位端に近接して配置される。開放された近位端に陰圧を加えると、活性剤を含むゲルを好ましくは含む管状要素からの材料が放出される。エアロゾル発生物品は、近位端と遠位端との間の少なくとも一つの開口を画定する。少なくとも一つの開口は、エアロゾル発生物品の開放した近位端に対して陰圧が適用されると、流体、例えば空気が開口を通してエアロゾル発生物品に入るように、少なくとも一つの流体入口を画定する。好ましくは、開口を通してエアロゾル発生物品内に吸い込まれた、例えば周囲空気などの流体は、流体ガイドの外側長軸方向流路に沿って、エアロゾル発生物品の遠位端の近くで、活性剤を含むゲルを好ましくは含む管状要素に向かって流れる。その後、流体は、遠位端から近位端まで流体ガイドの内側長軸方向流路を通って、開放した近位端でエアロゾル発生物品の外へと流れる。
【0203】
開口をエアロゾル発生物品の遠位端から離すことによって、開口はゲルを含む管状要素から分離され、開口を通したゲルの漏洩の可能性が低減される。さらに、開口からゲルを含む管状要素への気流のための、例えば外側長軸方向流路などの流路を提供することによって、開口からの流体は、ゲルに向かって導かれ得、また流体ガイドは、ゲルと開口の間のさらなる障害物として役立ち得る。これの利点は、開口を通した管状要素の漏洩の可能性をさらに低減することである。加えて、流体ガイドの内側長軸方向流路は、流体、例えば空気、および管状要素から生成または放出された材料または蒸気が開放した近位端を通してエアロゾル発生物品から吸い出される経路を提供する。流体ガイドの内側長軸方向流路によって提供される経路は、内側長軸方向流路の長さに沿って変化する内側長軸方向流れ断面積を有して、エアロゾル発生物品の遠位端からエアロゾル発生物品の開放された近位端へ、管状要素から生成される、または放出されるエアロゾルの流れを変化させることができる。
【0204】
特定の実施形態と組み合わせて、エアロゾル発生物品は流体ガイドを含む。エアロゾル発生物品および流体ガイド、またはその一部分は、単一の部品または別個の部品として形成され得る。一つの単一の部品として一体的に形成される流体ガイドおよびエアロゾル発生物品の利点は、複数の部品よりも、一つの部品のみを製造し、その後、これらの複数の部品をエアロゾル発生物品内に組み立てることの容易性である。しかしながら、エアロゾル発生物品が、一緒に組み立てる複数の構成要素を必要とする複数構成要素構造である場合、これは、異なる構成要素を製造プロセス全体を変更することなく、より簡単に変更できるという利点を有する。同様に、流体ガイドは、同一の理由(1ピースで一体的に製造される場合製造は容易であるが、流体ガイドの構成要素を組み立てる場合、より容易に適合することができる)から、単一の部品または別個の部品として形成され得る。流体ガイドは、エアロゾル発生物品内に配置され、近位端、遠位端、および遠位端と近位端との間の内側長軸方向流路を有する。
【0205】
流体ガイドの内側長軸方向流路は、内側断面積を有する。
【0206】
エアロゾル発生物品の長軸方向に対して角度の付いた開口部または流路の提供により、使用中に流体が主流流体の流れに対してある角度で近位端空洞に配向される効果を有する。これにより、流体の混合を有利に最適化し、吸引抵抗(RTD)を生成する。混合はまた、生成されたエアロゾルおよび空気の流れの、または近位端空洞を通る乱流を増加させ得る。主流生成エアロゾルの流れ動態に対するこれらの効果は、上述の利益を増強し得る。開口部または流路の力学を変更することによって、例えば、流路を断面積において小さくまたはより大きくすることによって、または流路の壁の角度を変更することによって、またはそれらの組み合わせによって、所望の吸引抵抗を達成することができる。こうした流路は、特に流路の狭窄がある場合、リストリクター、または流量制限要素として公知である。本発明によれば、外側および内側長軸方向流路のいずれかまたは両方は、リストリクターを有し得るが、好ましくは、内側長軸方向流路のみが、リストリクターを含む。異なる実施形態、および従って流体の流れの方向および流路の配向を説明する際に、以下に記載されることを支援するために、内側長軸方向流路のみを記載する。しかしながら、リストリクターは、流体流れが一般に内側長軸方向流体通路とは反対の方向にある、本発明の外側長軸方向流路において同様に使用することができる。外側長軸方向流路における一般的な流れ通路は遠位に対して近位であるが、内側長軸方向流路では、使用中の一般的な流れ方向は近位に対して遠位である。開口を通過する通気された流体は、エアロゾル発生物品に入り、外側長軸方向流路に沿って遠位方向に流れる。流体は、活性剤を含むゲルを好ましくは含む管状要素と接触し、好ましくは、活性剤を含有するエアロゾル、または管状要素のその他の内容物を生成または放出する。
【0207】
リストリクターは、低RTD(吸引抵抗)を補償するために、喫煙物品およびエアロゾル発生物品に提供される。リストリクターは、例えば濾過材料のプラグまたはチューブ内に包埋され得る。さらに、リストリクターを含むフィルターセグメントは、その他のフィルターセグメントと組み合わせてもよく、これは随意的に、その他の添加物(吸収材または風味剤など)を含んでもよい。
【0208】
好ましくは、リストリクターの横断断面積において、各流路は、横断断面積の半径に沿って、または角度ベータ(B)によって半径からオフセットされる線に沿って、どちらかに延在する。「半径」は、横断断面積の中心から横断断面積の縁まで延びる任意の線を指す。角度ベータ(B)は、半径と流路の中心軸との交線の間の最小角度として測定される。流路が直線でない場合、角度は、フィルターの長軸方向軸と流路の出口との間で測定することができる。
【0209】
断面積を下流方向(内側長軸方向流路の遠位端から近位端)から見るとき、角度ベータ(B)は、半径に対して時計回り方向または反時計回り方向に向けられてもよい。
【0210】
流路が半径からオフセットされる場合、角度ベータ(B)は、時計回り方向または反時計回り方向のいずれかにおいて、好ましくは、60度未満、より好ましくは45度未満、最も好ましくは15度未満である。物品から生成される任意の流体および通気流体の混合は、角度ベータ(B)が半径からオフセットされる場合に強化され得る。いくつかの事例では、全ての流路は、時計回りの方向にまたは反時計回りの方向に向けられてもよく、または流路の一部は時計回りの方向に向けられ、それらの一部は反時計回りの方向に向けられてもよい。
【0211】
流体ガイド内の開口部または流路のサイズは、好ましくは、1.0~4.0平方ミリメートル、より好ましくは1.5~3.5平方ミリメートルの全開放領域を提供する。好ましくは、流体ガイドの内側長軸方向流路の開口部または流路は、実質的に円形であるが、横断断面の他の形状も可能である。断面において円形である流体ガイドの内側長軸方向流路の利点は、非円形断面の流路よりも、流体のより均一な流れが可能であることである。流路の形状を変化させることにより、所望の流れを達成することができる。
【0212】
単一の開口部または流路が、流体ガイド内に提供され得る。あるいは、流体ガイド内に2つ以上の間隔を置いた開口部または流路が提供され得る。例えば、いくつかの実施形態では、一対の実質的に対向する流路が提供される。複数の流路を有することは、流路を通る流体流れの増加する制御を可能にするのに有利である。一つの流路を有することは、製造の容易さに有利である。
【0213】
2つ以上の開口部または流路がある内側および外側長軸方向流路に関連して、開口部または流路は、互いに同じ開放領域または異なる開放領域を有し得る。2つ以上の流路に対して同一の開放面積を有するとき、全て同じ面積は、全ての流路を通る流体の流れを均等にすることを可能にするために有利である。しかしながら、異なる開放面積を有する2つ以上の流路を有することは、流体が2つ以上の流路を通過するときに流体の乱流を作り出すのに有利である。
【0214】
2つ以上の流路は、長軸方向軸と同一または異なる角度で提供され得る。長軸方向軸に対して同じ角度を有する2つ以上の流路を有することは、全ての流路を通る流体の均一な流れを可能にするために有利である。一般的に、流体の均一な流れは、予測および設計が容易である。長軸方向軸に対して異なる角度で2つ以上の流路を有することは、流体が2つ以上の流路を通過するときに流体の乱流を作り出すのに有利である。一般に、乱流気流は、粒子の凝集を改善し、エアロゾル液滴を形成し得る。
【0215】
2つ以上の流路は、流体ガイドの横断断面の半径に対する同じ角度、または異なる角度で提供され得る。流体ガイド領域の横断断面の半径に対して同じ角度で2つ以上の流路を有することは、全ての流路を通る流体の均一な流れを可能にするために有利である。流体ガイドの横断断面の半径に対して異なる角度で2つ以上の流路を有することは、流体が2つ以上の流路を通過するときに流体の乱流を作り出すのに有利である。
【0216】
2つ以上の流路がある、内側および外側長軸方向流路に関連して、流路は、流体ガイドの長さに沿って実質的に同じ位置に、または互いに対して異なる長軸方向位置に位置付けられてもよい。流体ガイドの長さに沿って同じ位置に2つ以上の流路を有することは、全ての流路を通る流体の均一な流れを可能にするために有利である。互いに異なる長軸方向位置に2つ以上の流路を有することは、流体が2つ以上の流路を通過するときに流体の乱流を作り出すのに有利である。
【0217】
開口が空洞の上流に提供される実施形態では、開口と空洞との間の外側長軸方向流路は、流体がエアロゾル発生物品の外部から、空洞、および空洞の外側の管状要素に遠位方向に通過することを可能にする。空洞は、エアロゾル発生物品のラッパーによって部分的に囲まれてもよい。こうした実施形態では、例えば、周囲空気などの流体と、生成されたまたは放出されたエアロゾルとの混合は、エアロゾルがリストリクターを通過する前に行われてもよく、または部分的に行われてもよい。
【0218】
流体ガイドが、異なるサイズの断面積の2つ以上のリストリクターを含む場合、好ましくは、第一の上流リストリクターは、最小の断面積を有する。好ましくは、第一のリストリクターは、遠位側と近位側との間に環状流路を形成するために、内側長軸方向流路の全体直径と比較して、縮小された外径を有する。
【0219】
特定の実施形態において、リストリクターは実質的に球体である。ところが、別の形状もまた可能である。リストリクターは、例えば実質的に円筒形でもよく、または膜として提供され得る。例えば、リストリクターは、物品の長軸方向軸に対して直角を成す平面内に延びる膜として提供され得る。
【0220】
代替的なデザインにおいて、リストリクターは、より小さい粒子(例えば、結合剤によってまとめて保持された顆粒)の凝集体でもよい。
【0221】
特定の実施形態と組み合わせて、流体ガイドの内側長軸方向流路の断面積は、遠位端から近位端まで実質的に一定である。これにより、流体の滑らかな流れが可能となる。流体ガイドの内側長軸方向流路の内径は、典型的には、1ミリメートル~5ミリメートルの範囲内、典型的には約2ミリメートルである。内側長軸方向流路は、典型的には、流体ガイドの遠位端における空洞の断面積よりも小さい、内側長軸方向の断面積を有する。このように、流体ガイドは、遠位端で内側長軸方向流路に入る空気を加速するための収縮された内側長軸方向の断面積を提示する。
【0222】
特定の実施形態と組み合わせて、内側長軸方向流路の断面積は、遠位端から近位端まで変化する。これにより、流体が強制的に混合される。例えば、内側長軸方向流路の遠位端における断面積は、内側長軸方向流路の近位端における断面積より大きくてもよい。内側長軸方向流路の断面積が近位端よりも遠位端で大きい場合、近位端における内側長軸方向流路の直径は、好ましくは、約1ミリメートルなどの、0.5ミリメートル~3ミリメートルであり、遠位端における内側長軸方向流路の直径は、好ましくは、約2ミリメートルなどの、1ミリメートル~5ミリメートルである。
【0223】
特定の実施形態と組み合わせて、流体ガイドは、好ましくは3ミリメートル~50ミリメートルの長さ、好ましくは約25ミリメートルの長さである。
【0224】
特定の実施形態と組み合わせて、流体ガイドの内側長軸方向流路は、遠位端から近位端への内側長軸方向流路を通る流体の流れを変更するように適合される、遠位端と近位端との間に配置される一つまたは複数の部分を有し得る。
【0225】
流体ガイドの内側長軸方向流路は、流体が流体ガイドの遠位端から、近位端に向かって流れる際に流体を加速させるように構成される近位端と遠位端との間の第一の部分を含み得る。内側長軸方向流路の第一の部分は、流体が、内側長軸方向流路を通って、内側長軸方向流路の遠位端から近位端に向かって流れる際に、流体を加速するのに任意の適切な方法で構成され得る。例えば、内側長軸方向流路の第一の部分は、流体が、遠位端から近位端に向かって実質的に軸方向に加速することを強制する収縮された内側長軸方向の断面積を画定するリストリクターを含んでもよい。内側長軸方向流路の第一の部分は、遠位から近位方向の内側長軸方向流路の第一の部分であることが好ましい。
【0226】
特定の実施形態と組み合わせて、内側長軸方向流路の第一の部分の内側長軸方向の断面積は、流体が遠位端から近位端に向かって流れるとき、流体ガイドの遠位端に近い位置から、流体ガイドの近位端に近い位置に収縮して、流体を加速させることができる。第一の部分の内側長軸方向の断面積は、第一の部分の遠位端から第一の部分の近位端へと収縮し得る。従って、内側長軸方向流路の第一の部分の遠位端(流体ガイドの遠位端により近い位置)は、第一の部分の近位端(流体ガイドの近位端により近い位置)よりも大きな内径を有することができる。
【0227】
特定の実施形態と組み合わせて、内側長軸方向流路の第一の部分の内側長軸方向断面積は、第一の部分の遠位端から第一の部分の近位端まで実質的に一定であり得る。こうした実施形態では、内側長軸方向流路の第一の部分の一定の内側長軸方向の断面積、内側長軸方向流路の遠位端における内側長軸方向の断面積よりも小さくてもよい。
【0228】
流体ガイドの内側長軸方向流路が遠位端から近位端まで収縮される場合、内側長軸方向流路の収縮は、典型的には、流体ガイドの遠位端から近位端への内側長軸方向流路の断面積の段階的な減少を含む。好ましくは、内側長軸方向流路の直径の減少は、第一の部分の遠位端から近位端まで線形、例えば、円錐台形状である。断面積の線形減少、例えば円錐台形状は、流体ガイドを通る流体の滑らかな流れを作り出すのに有利である。
【0229】
あるいは、収縮は不均一である。例えば、特定の実施形態では、内側長軸方向流路の収縮は段付けされ、内側長軸方向流路の断面積は、遠位端から近位端まで、離散的な増分または段差で収縮する。内側長軸方向流路の断面積の不均一な減少は、流体が流体ガイドに沿って通過するとき流体の乱流を作り出すのに有利である。
【0230】
流体ガイドの内側長軸方向流路は、流体ガイドの遠位端から近位端に向かって流れる際に、流体を減速するように構成される、近位端と遠位端との間の第二の部分を含み得る。内側長軸方向流路の第二の部分は、流体が内側長軸方向流路の遠位端から近位端に向かって内側長軸方向流路を通って流れる際に、流体を減速する任意の適切な様式で構成され得る。例えば、内側長軸方向流路の第一の部分は、流体が、遠位端から近位端に向かって実質的に軸方向に加速することを強制する収縮された内側長軸方向の断面積を画定するガイドを含んでもよい。内側長軸方向流路の第二の部分は、遠位から近位方向の第一の部分の後であることが好ましい。
【0231】
特定の実施形態と組み合わせて、内側長軸方向流路の第一の部分の内側長軸方向の断面積、流体ガイドの遠位端に近い位置から、流体ガイドの近位端に近い位置へ拡大して、流体が遠位端から近位端に向かって流れるときに流体を減速させてもよい。第一の部分の内側長軸方向の断面積は、流体ガイドの第二の部分の遠位端から第二の部分の近位端に延在し得る。従って、内側長軸方向流路の第二の部分の遠位端(流体ガイドの遠位端により近い位置)は、第二の部分の近位端(流体ガイドの近位端により近い位置)よりも小さな内径を有することができる。
【0232】
特定の実施形態と組み合わせて、内側長軸方向流路の第二の部分の断面積は、第二の部分の遠位端から第二の部分の近位端まで一定であり得る。こうした実施形態では、内側長軸方向流路の第二の部分の一定の断面積は、内側長軸方向流路の第二の部分の遠位端における断面積よりも大きくてもよい。
【0233】
流体ガイドの内側長軸方向流路が遠位端から近位端まで断面積で拡張される場合、内側長軸方向流路の断面積拡張は、典型的には、内側長軸方向流路の断面積を、第二の部分の遠位端から流体ガイドの近位端まで徐々に拡張することを含む。内側長軸方向流路の直径における拡張は、好ましくは、第二の部分の遠位端から近位端まで線形、例えば円錐台形状あり得る。断面積の線形減少、例えば円錐台形状は、流体ガイドを通る流体の滑らかな流れを作り出すのに有利である。
【0234】
あるいは、収縮は不均一である。例えば、特定の実施形態では、内側長軸方向流路の拡張は段付けされ、内側長軸方向流路の断面積は、遠位端から近位端まで、離散的な増分または段差で収縮する。内側長軸方向流路の断面積の不均一な減少は、流体が流体ガイドに沿って通過するので、流体の乱流を生成するのに有利である。
【0235】
内側長軸方向流路の近位端の直径は、典型的には、0.5ミリメートル~3ミリメートル、例えば、0.8ミリメートル、1ミリメートル、または好ましくは1.2ミリメートルである。
【0236】
内側長軸方向流路の遠位端の直径は、典型的には、1ミリメートル~5ミリメートル、例えば、1.2ミリメートル、2ミリメートル、または好ましくは2.2ミリメートルである。
【0237】
内側長軸方向流路の近位端の直径と内側長軸方向流路の遠位端の直径との比は、典型的には、1:4~3:4、または2:5~3:5、または好ましくは1:2である。
【0238】
内側長軸方向流路の近位端と遠位端との間の距離は、任意の適切な距離とし得る。例えば、内側長軸方向流路の長さは、典型的には、3ミリメートル~15ミリメートル、例えば4ミリメートル~7ミリメートル、または好ましくは5.2ミリメートル~5.8ミリメートルである。
【0239】
本発明の特定の実施形態では、流体ガイドは、流体ガイドを形成する2つ以上のセグメントを含むモジュール式であり得る。
【0240】
特定の実施形態と組み合わせて、エアロゾル発生物品は、ラッパーの開口と連通する少なくとも一つの外側長軸方向流路を含む。特定の実施形態と組み合わせて、流路は、ラッパーが存在する場合、ラッパーによって少なくとも部分的に形成される。流路は、流体(例えば、周囲空気)を開口から、活性剤を含む管状要素に向ける。特定の実施形態では、外側長軸方向流路は、ラッパーの内部表面の下に流体ガイドの外側部分内に形成される。
【0241】
エアロゾル発生物品は、複数の外側長軸方向流路を含んでもよい。特定の実施形態では、エアロゾル発生物品は、流体ガイドの外側部分内に2~20の外側長軸方向流路を含む。例えば、物品は、6~14個の外側長軸方向流路、典型的には、10~12個の流路を含んでもよい。異なる数の流路によって、異なるエアロゾルの動的流れを可能にする。
【0242】
好ましくは、各外側長軸方向流路は、ラッパーを通して少なくとも一つの開口と連通する。しかしながら、エアロゾル発生物品は、開口と直接連通しない一つまたは複数の外側長軸方向流路を含んでもよい。好ましくは、各外側長軸方向流路は、流体ガイドの外壁を通して少なくとも一つの開口と連通する。存在する場合、好ましくは、ラッパーを通る開口、および流体ガイドの外壁を通る開口は、エアロゾル発生物品の中、およびエアロゾル発生物品の遠位端に向かって外側長軸方向流路に沿った効率的な流体の流れを可能にするために、互いに、および少なくとも一つの外側長軸方向流路に整列している。
【0243】
好ましくは、外側長軸方向流路、およびラッパーは、複数の開口を含む。例えば、特定の実施形態と組み合わせて、外側長軸方向流路、およびラッパーは、2~20の開口を含む。開口の数は、外側長軸方向流路の数と等しく、各開口は別個の外側長軸方向流路に対応することが好ましい。好ましくは、開口は、流体の均等な分布を支援するために、物品の周りに均等に間隔を置いて円周方向に配置される。
【0244】
特定の実施形態と組み合わせて、外側長軸方向流路の側壁は、流体ガイドの外部とラッパーの内部側面との間に、エアロゾル発生物品の長軸方向長さの少なくとも一部に沿って延在する。例えば、特定の実施形態では、流体ガイドは、ラッパーの存在下で、外側長軸方向流路を形成する長軸方向の溝を有する。
【0245】
特定の実施形態と組み合わせて、外側長軸方向流路は、ラッパーの内部の周りに完全に延在する。あるいは、外側長軸方向流路は、流体ガイドの周囲の周りに90%未満、流体ガイドの周囲の周りに70%未満、または流体ガイドの周囲の周りに50%未満など、流体ガイドの周囲の周りに不完全に延在する。特定の実施形態では、外側長軸方向流路は、流体ガイドの周囲の周りに少なくとも5%延在する。
【0246】
特定の実施形態と組み合わせて、外側長軸方向流路の遠位端は、エアロゾル発生物品の遠位端から間隔を置いている。あるいは、他の特定の実施形態では、外側長軸方向流路の遠位端は、流体ガイドの遠位端と等しい。特定の実施形態と組み合わせて、外側長軸方向流路の遠位端は、エアロゾル発生物品の遠位端から10ミリメートル~12ミリメートルなど、エアロゾル発生物品の遠位端から2ミリメートル~20ミリメートルであり得る。
【0247】
特定の実施形態と組み合わせて、外側長軸方向流路の幅は、例えば、0.5ミリメートル~2ミリメートル、典型的には、0.75ミリメートル~1.8ミリメートルである。
【0248】
長軸方向流路の遠位端は、外側長軸方向流路の開口に入る流体が管状要素と接触し、エアロゾルがゲルから生成または放出されるのを可能にするように、エアロゾル発生物品の遠位端からある距離に位置付けられてもよい。管状要素で生成される、または放出されるエアロゾルは、流体ガイドの内側長軸方向流路を通って、エアロゾル発生物品の近位端に通過し得る。
【0249】
好ましくは、エアロゾル発生物品を通って流れる流体の少なくとも5%は、好ましくは活性剤を含む管状要素およびゲルと接触する。より好ましくは、物品を通って流れる空気の少なくとも25%は、活性剤を含む管状要素と接触する。
【0250】
特定の実施形態では、全ての流体が管状要素と接触するわけではなく、例えば、エアロゾル発生物品を通って流れる流体の少なくとも5%は管状要素と接触しないが、他の特定の実施形態では、これは、エアロゾル発生物品を通って流れる流体の少なくとも10%であり得る。
【0251】
特定の実施形態と組み合わせて、流体ガイドの遠位端は、エアロゾル発生物品の遠位端から間隔を置いている。特定の実施形態と組み合わせて、流体ガイドの遠位端は、エアロゾル発生物品の遠位端から2ミリメートル~20ミリメートル、例えば、エアロゾル発生物品の遠位端から7ミリメートル~17ミリメートル、好ましくは12ミリメートル~16ミリメートルであり得る。
【0252】
好ましくは、エアロゾル発生物品は略円筒形である。このことにより、エアロゾルの滑らかな流れが容易に可能となる。エアロゾル発生物品は、例えば、4ミリメートル~15ミリメートル、5ミリメートル~10ミリメートル、または6ミリメートル~8ミリメートルの外径を有し得る。エアロゾル発生物品は、例えば、10ミリメートル~60ミリメートル、15ミリメートル~50ミリメートル、または20ミリメートル~45ミリメートルの長さを有し得る。
【0253】
エアロゾル発生物品の吸引抵抗(RTD)は、とりわけ、流路の長さおよび寸法、開口のサイズ、内側流路の最も狭窄した断面積の寸法、ならびに使用される材料に応じて変化する。特定の実施形態では、エアロゾル発生物品のRTDは、50水柱ミリメートル~140水柱ミリメートル(mmH2O)、60水柱ミリメートル~120水柱ミリメートル(mmH2O)、または80水柱ミリメートル~100水柱ミリメートル(mmH2O)である。物品のRTDは、体積流量がマウス端で17.5ミリリットル/秒である安定条件下、内側長軸方向流路によって横断されたとき、物品の一つまたは複数の開口とマウス端の間の静圧力差を指す。標本のRTDは、ISO規格6565:2002に記載の方法を使用して測定できる。
【0254】
本発明によるエアロゾル発生物品は、外側長軸方向流路に沿った位置に開口を含むことが好ましい。従って、開口は、リストリクターの上流の位置にある。特定の実施形態では、開口は、ラッパー、または流体ガイド、または流体ガイドおよびラッパーの両方を通して開口の1行または複数行として提供され、流体がエアロゾル発生物品内に引き込まれることを可能にする。流体は、まず開口、次に外側長軸方向流路(複数可)を通って、次いで、エアロゾル発生物品の遠位端に向かって引き込まれるが、流体は、内側長軸方向流路に沿って、およびその実施形態に存在する場合、リストリクターを通過する前に、管状要素、好ましくは管状要素内のゲル、好ましくは活性剤を含むゲルと接触することができる。好ましくは、エアロゾル発生物品の開口から近位端までの流体の総内部経路は、少なくとも9ミリメートルである。より好ましくは、とりわけ、吸引抵抗および冷却効果に関して最適なエアロゾル形成を与えるために、少なくとも10ミリメートルである。
【0255】
開口の数およびサイズを調整することによって、引き込まれた時にエアロゾル発生物品中に許容される流体の量を調整することが可能である。例えば、一つまたは2つの列の開口が、ラッパーを通して形成されて、エアロゾル発生物品への流体の容易な流れを可能にし得る。代替的な特定の実施形態では、ラッパーは、例えば、2または4など、より少ない開口を含む。開口の数、および開口のサイズは、エアロゾル発生物品への流体の流れに影響を与える。吸引抵抗(RTD)とエアロゾル発生物品への流体流れとの異なる組み合わせは、異なるエアロゾル形成をもたらし得るため、本発明によるエアロゾル発生物品は、より広範な設計オプションを提供する。
【0256】
特定の実施形態では、エアロゾル発生物品は、プラスチック材料(ポリ乳酸、例えば、捲縮したポリ乳酸など)、金属材料、セルロース系材料(セルロースアセテートなど)、紙、厚紙、綿、またはその組み合わせを含む。
【0257】
特定の実施形態では、流体ガイドは、プラスチック材料(ポリ乳酸、例えば、捲縮したポリ乳酸など)、金属材料、セルロース系材料(セルロースアセテートなど)、紙、厚紙、またはその組み合わせを含む。
【0258】
特定の実施形態と組み合わせて、ラッパーは複数の材料を含む。特定の実施形態では、ラッパー、またはその一部分は、金属材料、プラスチック材料、厚紙、綿、またはその組み合わせを含む。ラッパーが厚紙または紙を含む場合、開口はレーザーカットによって形成され得る。
【0259】
ラッパーは、エアロゾル発生物品のために強度および構造剛性を提供する。ラッパーに紙または厚紙が使用され、高度な剛性が望まれる場合、1平方メートル当たり60グラム超の坪量を有することが好ましい。そのようなラッパーの一つは、高い構造剛性を提供する。ラッパーは、存在する場合、リストリクターがエアロゾル発生物品内に埋め込まれる場所、または構造的支持が弱い空洞(存在する場合)などのその他の場所における、エアロゾル発生物品の外側の変形に抵抗し得る。いくつかの実施形態では、管状要素ラッパーは金属層を含む。金属層は、外側に適用されるエネルギーを集中させて管状部材を加熱するために使用され得、例えば、金属層は電磁場用のサセプタとして作用するか、または外部熱源によって供給される放射エネルギーを収集し得る。内部熱源が存在する場合、金属層は、熱がラッパーを通して管状要素から逃げるのを防ぎ、故に、加熱の効率を向上させ得る。また、それは、管状部材の周辺に沿った熱の均一な分布も提供し得る。
【0260】
特定の実施形態では、エアロゾル発生物品は、流体ガイドの外部とラッパーの内部との間にシールを含む。次に、ラッパーは流体ガイドにしっかりと取り付けられ得る。流体不透過性シールを作製する必要はない。
【0261】
特定の実施形態では、エアロゾル発生物品は、マウスピースを含む。マウスピースは、流体ガイド、またはその一部分を含み得、エアロゾル発生物品のラッパーの少なくとも近位部分を形成し得る。マウスピースは、締まりばめ、ねじ係合、または同種のものなどにより、任意の適切な方法で、ラッパー、またはラッパーの遠位部分に接続し得る。マウスピースはフィルターを含み得るエアロゾル発生物品の部分であり得、またはいくつかの事例では、マウスピースは、存在する場合、チッピングペーパーの範囲により画定され得る。別の実施形態では、マウスピースは、エアロゾル発生物品のマウス端から40ミリメートル延びる、またはエアロゾル発生物品のマウス端から30ミリメートル延びる物品の一部分として画定され得る。
【0262】
好ましくは、活性剤を含むゲルを含む管状要素は、エアロゾル発生物品の最終組立前に、遠位端の近位にエアロゾル発生物品内に配置され得る。
【0263】
完全に組み立てられると、エアロゾル発生物品は、流体が流れることができる流体路を画定する。エアロゾル発生物品のマウス端(近位端)で陰圧が提供されると、流体はラッパー(または流体ガイドまたは両方)の開口を通してエアロゾル発生物品に入り、その後、外側長軸方向流路を通ってエアロゾル発生物品の遠位端に向かって流れる。それは、活性剤を含む管状要素の加熱によって随意に生成されるエアロゾルを閉じ込めてもよい。取り込まれたエアロゾルを有する流体は、その後、流体ガイドの内側長軸方向流路を通って、エアロゾル発生物品の開放したマウス端を通って流れ得る。
【0264】
好ましくは、エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置の発熱体が管状要素を含むエアロゾル発生物品のセクションを加熱し得るように、エアロゾル発生装置によって受容されるように構成される。例えば、好ましくは、活性剤を含むゲルを含む、管状要素がエアロゾル発生物品の遠位端に、またはその近くに配置される場合、管状要素はエアロゾル発生物品の遠位端であり得る。
【0265】
好ましくは、エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品を受けるための容器と、活性剤を含むゲルを好ましくは含む管状要素を含むエアロゾル発生物品のセクションを加熱するように構成および配置された発熱体とを含む適切かつ相応に形状およびサイズ設定されたエアロゾル発生装置で使用するために形状およびサイズ設定され得る。
【0266】
エアロゾル発生装置は、好ましくは、発熱体に動作可能に連結された制御電子機器を含んでもよい。制御電子機器は発熱体の加熱を制御するように構成される。制御電子機器は、ハウジングに対して内部とし得る。
【0267】
制御電子機器は任意の適切な形態で提供されてもよく、また例えばコントローラー、またはメモリおよびコントローラーを含み得る。コントローラーは、「特定用途向け集積回路(ASIC)」状態機械、デジタル信号プロセッサー、ゲートアレイ、マイクロプロセッサー、または等価のディスクリート論理回路もしくは集積論理回路のうちの一つまたは複数を含んでもよい。制御電子機器は、回路の一つまたは複数の構成要素に制御電子機器の機能または態様を実行させる命令を包含するメモリを含んでもよい。本開示における制御電子機器に帰属する機能は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェアのうちの一つまたは複数として具現化され得る。
【0268】
電子回路はマイクロプロセッサー含んでもよく、プログラム可能マイクロプロセッサーであり得る。電子回路は発熱体への動力供給源を調節するよう構成し得る。電力は、電流パルスの形態で発熱体に供給され得る。制御電子機器は、発熱体の電気抵抗を監視し、発熱体の電気抵抗に応じて発熱体への動力供給源を制御するように構成され得る。このように、制御電子機器は抵抗素子の温度を調節し得る。
【0269】
エアロゾル発生装置は、発熱体の温度を制御するために、制御電子機器に動作可能に連結された温度センサー(熱電対など)を含んでもよい。温度センサーは任意の適切な位置に位置付けられ得る。例えば、温度センサーは、発熱体と接触もしくは近接するように構成され得る。センサーは、感知された温度に関する信号を、発熱体の加熱を調整して、センサーでの適切な温度を達成し得る制御電子機器に送信し得る。
【0270】
エアロゾル発生装置が温度センサーを含むかどうかにかかわらず、装置は、エアロゾルを発生するのに十分な程度までエアロゾル発生物品内に配置された活性剤を含むゲルを好ましくは含む管状要素を加熱するように構成され得る。
【0271】
制御電子機器は、ハウジングの内部であり得る電源に動作可能に連結され得る。エアロゾル発生装置は任意の適切な電源を含んでもよい。例えば、エアロゾル発生装置の電源は、電池または電池の組であり得る。電池または電源ユニット、再充電可能とすることができるだけでなく、取り外し可能かつ交換可能であり得る。
【0272】
特定の実施形態と組み合わせて、発熱体は、抵抗加熱構成要素(一つまたは複数の抵抗ワイヤまたはその他の抵抗素子など)を含んでもよい。抵抗ワイヤは熱伝導性材料と接触して、生成した熱をより広い区域にわたって配分し得る。適切な導電材料の実施例としては、金、アルミニウム、銅、亜鉛、ニッケル、銀、およびこれらの組み合わせが挙げられる。好ましくは、抵抗ワイヤが熱伝導性材料と接触する場合、抵抗ワイヤと熱伝導性材料の両方は発熱体の一部である。
【0273】
特定の実施形態と組み合わせて、発熱体は、物品の遠位端を受容し、かつ包囲するように構成される空洞を含む。発熱体は、物品の遠位端が装置によって受容される時に、物品のハウジングの側面に沿って延びるように構成される細長い要素を含んでもよい。
【0274】
あるいは、発熱体をエアロゾル発生物品に挿入するために、エアロゾル発生物品のラッパーの周りに熱結合されたヒートジャケットを用いて、熱を管状要素に外部的に与えてもよい。好ましくは、ジャケットは、管状要素を含むエアロゾル発生物品の一部分に位置する。
【0275】
他の特定の実施形態では、発熱体は誘導加熱を含む。
【0276】
特定の実施形態では、好ましくは活性剤を含む好ましくはゲルを含む管状要素は、誘導加熱によって加熱される。
【0277】
好ましくは、管状要素を含むエアロゾル発生物品の一部分は、誘導加熱のために電磁放射を生成する発熱体(複数可)が、管状要素を含むエアロゾル発生物品の一部分に近接するように、エアロゾル発生装置内に位置する。従って、好ましくは、エアロゾル発生装置の発熱体は、エアロゾル発生装置内に位置するとき、エアロゾル発生物品内のゲルに近接している。
【0278】
好ましくは、誘導加熱と併用するための実施形態では、エアロゾル発生物品は、サセプタを含む。誘導加熱と併用するための実施形態では、管状要素は、サセプタを含むことが好ましい。さらに好ましくは、特定の実施形態では、ゲルはサセプタを含む。好ましくは、サセプタは、ゲルと接触しているか、またはゲルに近接している。従って、本発明のこうした実施形態では、放射によってサセプタを加熱すると、熱伝達がゲルに容易に行われ、ゲルからの材料、例えば活性剤の放出を助けることができる。
【0279】
追加的または代替的に、本発明の他の特徴と組み合わせて、ゲルが充填された多孔質媒体は、サセプタを含む。従って、サセプタは、ゲルが充填された多孔質媒体と接触してもよく、ゲルが充填された多孔質媒体の容易な加熱を可能にする。
【0280】
特定の実施形態では、管状要素内のゲルは、最初は、管状要素内に受容されたエアロゾルから分離されてもよく、また、壊れやすいパーティションの破壊に応答して、エアロゾル内に混入されるように放出され得る。任意選択的に特定の実施形態では、ゲルの複数の部分がそれぞれ、それぞれの壊れやすいパーティションの後ろに封止されてもよく、適切な数の壊れやすいパーティションを破壊することは、使用時に管状要素に受容されるエアロゾルへの活性剤の所望のレベルの混入を達成するために要求される。
【0281】
特定の実施形態と組み合わせて、エアロゾル発生装置は、本明細書に記述した複数のエアロゾル発生物品を受容するように構成され得る。例えば、エアロゾル発生装置は、細長い発熱体がその中に延びる容器を含んでもよい。一つのエアロゾル発生物品は、発熱体の一方の側の容器に受容されてもよく、別のエアロゾル発生物品は、発熱体の他方の側の容器に受容され得る。または別の特定の実施形態では、エアロゾル発生装置は、複数のレセプターを含む。従って、一度に複数のエアロゾル発生物品を受容することができる。
【0282】
特定の実施形態と組み合わせて、エアロゾル発生物品は、管状要素の遠位側へのエアロゾル発生物品の遠位端に可燃性熱源を含む。このタイプの熱源の利点は、エアロゾル発生物品に熱を伝達するために、エアロゾル発生装置を必要とせずに、エアロゾル発生物品が可燃性熱源の形態で独自の熱源を有することである。これらの特定の実施形態では、可燃性熱源では、最遠位端のエンドプラグの必要性がより少ない。しかしながら、可燃性熱源を含む特定の実施形態では、サセプタは、管状要素と可燃性熱源との間に位置付けられる。好ましくは、サセプタは、管状要素の燃焼または350℃を超える到達を防止する。
【0283】
一部の実施形態で、サセプタは可燃性熱源の後面上に提供されるサセプタ被覆を含む。このような実施形態では、サセプタは少なくとも実質的に可燃性熱源の後面全体に提供されるサセプタ被覆を含むことが好ましい。サセプタは可燃性熱源の後面全体に提供されるサセプタ被覆を含むことが、より好ましい。
【0284】
サセプタは、可燃性熱源の点火中または燃焼中にエアロゾル形成基体が晒される温度を有利に制限し、そのようにして喫煙物品の使用中のエアロゾル形成基体の熱分解または燃焼の回避または減少を補助し得る。下にさらに記述するように、これは、可燃性熱源が可燃性熱源の点火を補助するため一つまたは複数の添加剤を含む場合に、特に有益である。
【0285】
エアロゾル発生物品の所望の特徴および性能に応じて、サセプタは、低熱伝導率または高熱伝導率を有し得る。ある実施形態では、サセプタは、約0.1ワット/メートル-ケルビン(W/m・K)~約200ワット/メートル-ケルビン(W/m・K)の熱伝導率を有し得る。
【0286】
サセプタアの厚さは、良好なエアロゾル発生性能を達成するように適切に調整され得る。一定の実施形態では、サセプタの厚さは約10マイクロメートル~約500マイクロメートルであり得る。サセプタが可燃性熱源と管状要素の間にある実施形態では、サセプタの好ましい厚さは、10マイクロメートル~100マイクロメートル、典型的には、15マイクロメートル~50マイクロメートルとし得る。特定の実施形態では、サセプタは20マイクロメートルの厚さである。
【0287】
サセプタは、点火中および燃焼中、可燃性熱源が達した温度で実質的に熱安定しており不燃性である一つまたは複数の適切な材料から形成し得る。適切な材料は当技術分野で公知であり、粘土(例えば、ベントナイトおよびカオリナイトなど)、ガラス、ミネラル、セラミック材料、樹脂、金属、およびこれらの組み合わせが挙げられるがこれに限定されない。
【0288】
サセプタを形成し得る好ましい材料は、粘土およびガラスを含む。サセプタを形成し得るより好ましい材料は、銅、アルミニウム、ステンレス鋼、合金、アルミナ(Al2O3)、樹脂およびミネラル接着剤を含む。
【0289】
一つの実施形態において、サセプタは、可燃性熱源の後面に提供される、ベントナイトおよびカオリナイトを50/50の割合で混ぜた混合物を含む粘土被覆を含む。一つのより好ましい実施形態において、サセプタは、可燃性熱源の後面に提供されるアルミニウム被覆を含む。もう一つの好ましい実施形態において、サセプタは、可燃性熱源の後面に提供されるガラス被覆、より好ましくは焼結ガラス被覆を含む。
【0290】
サセプタは厚さが少なくとも約10マイクロメートルであることが好ましい。空気に対する粘土の浸透性はわずかなため、サセプタが可燃性熱源の後面に提供される粘土被覆を含む実施形態において、粘土被覆の厚さは少なくとも約50ミクロンがより好ましく、約50ミクロン~約350ミクロンが最も好ましい。サセプタがアルミニウムなどの空気に対してより不浸透性である一つまたは複数の材料から形成される実施形態では、サセプタはより薄くてもよく、一般に厚さが約100マイクロメートルよりも薄いことが好ましく、また厚さが約20マイクロメートルであることがより好ましい。サセプタが可燃性熱源の後面に提供されるガラス被覆を含む実施形態において、ガラス被覆の厚さは約200ミクロンよりも薄いのが好ましい。サセプタの厚さを、顕微鏡、走査型電子顕微鏡(SEM)または当業界で周知の任意のその他の適切な測定方法を使用して測定し得る。
【0291】
特定の実施形態では、可燃性熱源と管状要素との間のサセプタの長さは、5マイクロメートル~50マイクロメートル、好ましくは15マイクロメートル~25マイクロメートルである。特定の実施形態では、可燃性熱源と管状要素との間のサセプタの長さは、20マイクロメートルである。
【0292】
特定の実施形態では、他の特徴と組み合わせて、エアロゾル発生物品は、可燃性熱源と管状要素との間に空洞を含む。可燃性熱源と管状要素との間の空洞は、管状要素への過剰な熱伝達を防止する。
【0293】
特定の実施形態では、サセプタは、管状要素、または可燃性熱源、またはその両方の外側に沿って延在する周辺部分を含む。遠位端方向のサセプタの周辺部分は、熱可燃性源の方へ、典型的には、エアロゾル発生物品に沿って長さが3ミリメートル~7ミリメートル、好ましくは2.5ミリメートル超、より好ましくは3ミリメートル超である。典型的には、近位方向のサセプタの周辺部分は、管状要素方向に向かって、エアロゾル発生物品に沿った長さが7ミリメートル~32ミリメートル、好ましくは10ミリメートル超、より好ましくは11ミリメートル超である。サセプタの周辺部分のこれらの長さは、管状要素への所望の熱伝達を可能にする。これらの長さは、管状要素に過剰な熱が伝達されることを防止し得る。好ましくは、サセプタは、ラッパーの下にあるため、実質的に外側からは見えない。ラッパーは、サセプタ、例えば、白色に被覆された金属化アルミニウムを含んでもよい。
【0294】
可燃性熱源の点火時に、熱がサセプタによって補助され管状要素に伝達される。管状要素を加熱することは、ゲルからの材料、またはゲルが充填された多孔性材料、またはゲルが充填されたスレッド(またはそれらの組み合わせ)を放出することを支援する。陰圧が、エアロゾル発生物品の近位端に印加されると、流体、例えば周囲空気が開口に入り、エアロゾル発生物品の近位端に出入りする前に、管状要素から放出される材料と組み合わせることができる。
【0295】
可燃性熱源は、任意の適切な可燃性材料、例えば、紙、セルロース、または木材などの例えば炭素源などを含んでもよい。典型的には、可燃性熱源は、近位から遠位までの長さで9~12ミリメートル、好ましくは、近位から遠位までの長さで9ミリメートルである。
【0296】
可燃性熱源を有する実施形態では、開口は、エアロゾル発生物品の遠位端から15ミリメートル超に位置することが好ましい。開口は、管状要素から少なくとも1.5ミリメートルであることが好ましい。典型的には、管状要素は、遠位から近位の長さで3ミリメートル~26ミリメートル、好ましくは近位から遠位の長さで約9ミリメートルである。
【0297】
エアロゾル発生物品の全長は、近位から遠位までの長さで約70ミリメートルであり得る。
【0298】
本発明の特定の実施形態と組み合わせて、ラッパーまたはラッパーの一部分は、耐水性または疎水性であり、ある程度の防水性を有するか、または水分浸透に対して耐性の特性を与える。これは、管状要素のラッパー、またはエアロゾル発生物品のラッパー、または管状要素およびエアロゾル発生物品の両方のラッパーであり得る。それは、第一の管状要素内の第二の管状要素の長軸側を含む、エアロゾル発生物品の任意の他の部分、またはエアロゾル発生物品の任意の他の構成要素に対するラッパーであり得る。ラッパーは、もともと不浸透性であってもよく、従って、水または水分の浸透に対して耐性であり得る。ラッパーは、水の通過を防止または低減する、または少なくとも水もしくは水分の浸透に対して耐性であるバリアを有する多層であり得る。特定の実施形態と組み合わせて、ラッパーの疎水性バリア、または疎水性処理は、ラッパーの領域全体にわたってもよい。別の方法として、他の特定の実施形態では、ラッパーに対する疎水性バリアまたは処理は、ラッパーの一部分に対するものであり、例えば、これは、ラッパーの内側または外側のどちらかのラッパーの一方の側上にあってもよく、またはラッパーの両側に処理され得る。
【0299】
ラッパーの疎水性領域は、脂肪酸ハロゲン化物を含む液体組成物をラッパーの少なくとも一つの表面に塗布するステップと、表面を、約5分間、約120℃~約180℃の温度に維持するステップとを含むプロセスによって製造される。脂肪酸ハロゲン化物は、ラッパー中の材料のプロトン供与性基と原位置で反応し、その結果として脂肪酸エステルが形成され、湿気貫通に対する疎水性特性および抵抗を与える。
【0300】
疎水性処理ラッパーは、ラッパーへの水、水分、または液体の吸着、またはラッパーを通した透過を低減または防止し得ることが企図される。有利なことに、疎水性処理ラッパーは、物品の味覚に悪影響を及ぼさない。
【0301】
特定の実施形態では、使用中のラッパーは一般に、エアロゾル発生物品の外側部分を形成する。特定の実施形態では、ラッパーは、紙、均質化された紙、均質化されたたばこ浸紙、均質化されたたばこ、木材パルプ、ヘンプ、亜麻布、稲わら、エスパルト、ユーカリ、綿およびこれに類するものを含む。特定の実施形態では、ラッパーを形成する基体または紙は、例えば、15~45グラム/平方メートルなど、10~50グラム/平方メートルの範囲のラッパーを形成する基体または紙の坪量を有する。特定の実施形態と組み合わせて、ラッパーを形成する基体または紙の厚さは、10~100マイクロメートル、または好ましくは30~70マイクロメートルの範囲内である。
【0302】
特定の実施形態と組み合わせて、疎水性基は、ラッパーの内側表面に共有結合される。他の実施形態では、疎水性基は、ラッパーの外側表面に共有結合される。ラッパーの一方の側または一方の表面にのみ疎水性基を共有結合させることにより、ラッパーの反対側または反対の表面に疎水性特性を付与することが見出される。疎水性ラッパーまたは疎水性処理ラッパーは、流体、例えば、液体風味剤または液体放出成分が、ラッパーを通して染色または吸収または伝達することを低減または防止することができる。
【0303】
さまざまな特定の実施形態において、ラッパー、特に、活性剤を含むゲルを好ましくは含む管状要素に隣接するラッパー領域は、疎水性であるか、または一つまたは複数の疎水性領域を有する。この疎水性ラッパーまたは疎水性処理ラッパーは、Cobb吸水(ISO535:1991)値(60秒)が、1平方メートル当たり40グラム未満、1平方メートル当たり35グラム未満、1平方メートル当たり30グラム未満、または1平方メートル当たり25グラム未満であり得る。
【0304】
さまざまな特定の実施形態では、ラッパー、および、特に、活性剤を含むゲルを好ましくは含む管状要素に隣接するラッパー領域は、少なくとも90度、例えば、少なくとも95度、少なくとも100度、少なくとも110度、少なくとも120度、少なくとも130度、少なくとも140度、少なくとも150度、少なくとも160度、または少なくとも170度の水接触角を有する。疎水性はTAPPI T558om-97試験を利用して決定され、結果は界面接触角として提示され「度」で報告されるが、ほぼ0度からほぼ180度の範囲を取ることができる。疎水性という用語とともに接触角が指定されていない場合には、水接触角は少なくとも90度である。
【0305】
特定の実施形態と組み合わせて、疎水性表面は、ラッパーの長さに沿って均一に存在し、あるいは、他の特定の実施形態では、疎水性表面は、ラッパーの長さに沿って均一に存在しない。
【0306】
ラッパーは、任意の適切なセルロース材料、好ましくは植物に由来するセルロース材料で形成されることが好ましい。多くの実施形態で、ラッパーはペンダントプロトン供与性基を有する材料で形成される。プロトン供与性基は、ヒドロキシル基(-OH)、アミン基(-NH2)、またはスルフヒドリル基(-SH2)などを含むがこれに限定されない、反応性の親水基であることが好ましい。
【0307】
本発明に適合する特に適切なラッパーを、例としてこれから説明する。ペンダントヒドロキシル基を有するラッパー材料には、紙、木材、織物、天然および人工の繊維などのセルロース系材料を含む。ラッパーはまた、一つまたは複数の充填剤材料、例えば、炭酸カルシウム、カルボキシメチルセルロース、クエン酸カリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、または活性炭を含み得る。
【0308】
ラッパーを形成するセルロース系材料の疎水性表面または領域は、適切な任意の疎水性試薬または疎水性基で形成され得る。疎水性試薬は、ラッパーを形成するセルロース系材料またはセルロース系材料のペンダントプロトン供与性基に化学結合されることが好ましい。多くの実施形態で、疎水性試薬はセルロース系材料またはセルロース系材料のペンダントプロトン供与性基に共有結合される。例えば、疎水性基はラッパーを形成するセルロース系材料のペンダントヒドロキシル基に共有結合される。セルロース系材料の構造要素と疎水性試薬との間の共有結合は、ラッパーを形成するセルロース系材料上に疎水性材料の被覆を単に配置するよりもしっかりと紙材料に付着した疎水性基を形成し得る。疎水性材料の層を大量に塗布して表面を覆うよりも、疎水性試薬を分子レベルかつ原位置で化学結合させることにより、被覆が連続シートを形成するセルロース系材料の穴を覆ったり塞いだりして、浸透性を減少させる傾向があるため、セルロース系材料、例えば、紙の浸透性がよく維持されるのを可能にする。疎水性基を紙に原位置で化学結合させることによって、ラッパー表面を疎水性にするために必要な材料の量を減少できる。本明細書で使用される場合、「原位置で」という用語は、ラッパーを形成する固体材料の表面上またはその付近で発生する化学反応の位置を意味し、これは溶液中に溶解したセルロースとの反応とは区別できる。例えば、反応は、不均質な構造のセルロース系材料を含むラッパーを形成するセルロース系材料の表面上またはその付近で発生する。しかし、「原位置で」という用語は、疎水性チューブ領域を形成するセルロース系材料上で化学反応が直に発生する必要はない。
【0309】
疎水性試薬は、アシル基または脂肪酸基を含み得る。アシル基または脂肪酸基またはその混合物は、飽和でも不飽和でもよい。試薬中の脂肪酸基(脂肪酸ハロゲン化物など)は、セルロース系材料のヒドロキシル基などペンダントプロトン供与性基と反応して、脂肪酸をセルロース系材料に共有結合するエステル結合を形成できる。本質的に、ペンダントヒドロキシル基とのこれらの反応により、セルロース系材料をエステル化できる。
【0310】
ラッパーのいくつかの実施形態では、アシル基または脂肪酸基は、C12-C30アルキル(12~30個の炭素原子を持つアルキル基)、C14-C24アルキル(14~24個の炭素原子を持つアルキル基)を含み、またはC16-C20アルキル(16~20個の炭素原子を持つアルキル基)を含むことが好ましい。当業者であれば、本明細書で使用される場合、「脂肪酸」という用語が、12~30個の炭素原子、14~24個の炭素原子、16~20個の炭素原子を含むか、または15、16、17、18、19、または20個を超える炭素原子を持つ長鎖の脂肪族、飽和または不飽和の脂肪酸を意味することを理解する。さまざまな実施形態で、疎水性試薬は、アシルハロゲン化物、例えばパルミチン酸塩化物、ステアロイル酸塩化物またはベヘノイル塩化物を含む脂肪酸塩化物などの脂肪酸ハロゲン化物、その混合物を含む。脂肪酸塩化物と連続シートを形成するセルロース系材料との間の原位置での反応の結果、セルロースの脂肪酸エステルおよび塩酸ができる。
【0311】
任意の適切な方法が、疎水性試薬または疎水性基を、疎水性チューブ領域を形成するセルロース系材料に化学結合させるために利用され得る。疎水性基が、溶剤を使用することなくその表面上に脂肪酸ハロゲン化物を拡散させることにより、セルロース系材料により共有結合される。
【0312】
一つの実施例では、アシルハロゲン化物、脂肪酸ハロゲン化物、脂肪酸塩化物、パルミチン酸塩化物、ステアロイル酸塩化物またはベヘン酸塩化物、それらの混合物などの疎水性試薬の量は、制御された温度でラッパー紙の表面に溶媒を使用せず(溶剤無しプロセス)に配置されるが、例えば、20マイクロメートルの試薬の小滴が規則的に間隔をおいた円を表面上に形成する。試薬の蒸気張力を制御することにより、脂肪酸とセルロースとの間のエステル結合の形成の拡散により反応の伝搬を促進でき、一方で連続的に未反応の酸塩化物が取り除かれる。セルロースのエルテル化は、いくつかの事例において、セルロースのアルコール基またはペンダントヒドロキシル基のアシルハロゲン化物(脂肪酸塩化物を含む塩化アシルなど)との反応に基づく。疎水性試薬を加熱するために使用できる温度は、試薬の化学的性質に依存し、脂肪酸ハロゲン化物では約120℃~約180℃の範囲である。
【0313】
疎水性試薬は有用な任意の量または坪量でラッパー紙のセルロース系材料に塗布し得る。多くの実施形態で、疎水性試薬の坪量は、約3グラム/平方メートル未満、約2グラム/平方メートル未満、または約1グラム/平方メートル未満であるか、または約0.1~約3グラム/平方メートル、約0.1~約2グラム/平方メートル、または約0.1~約1グラム/平方メートルの範囲である。疎水性試薬はラッパー紙表面に塗布または印刷でき、一様または不等なパターンを画定できる。
【0314】
疎水性チューブ領域は、脂肪酸エステル基または脂肪酸基を、ラッパー紙のセルロース系材料上でペンダントヒドロキシル基と反応させて疎水性表面を形成することにより、形成されることが好ましい。反応ステップは、ラッパー紙のセルロース系材料上でペンダントヒドロキシル基と化学結合して疎水性表面を形成する、脂肪酸エステル基または脂肪酸基を提供する脂肪酸ハロゲン化物(例えば、塩化物など)を塗布することにより達成され得る。塗布ステップは、液体状の脂肪酸ハロゲン化物をブラシ、ローラー、または吸収性または非吸収性パッドなどの固体サポートに載せた後、固体サポートを紙の表面と接触させることにより実施できる。脂肪酸ハロゲン化物は、印刷技術(グラビア印刷、フレキソ印刷、インクジェット、ヘリオグラフィなど)によって、脂肪酸ハロゲン化物を含む液体の、吹き付けによって、湿潤によって、またはその中への浸漬によっても塗布され得る。塗布ステップは、一様または不一様なパターンの疎水性領域をラッパー紙の表面上に形成する不連続な島状の試薬を配置できる。ラッパー紙上の疎水性領域の一様または不一様なパターンは、少なくとも約100個の不連続な疎水性の島、少なくとも約500個の不連続な疎水性の島、少なくとも約1000個の不連続な疎水性の島、または少なくとも約5000個の不連続な疎水性の島で形成され得る。不連続な疎水性の島は円形、長方形または多角形など、有用な任意の形状を持ち得る。不連続な疎水性の島は有用な任意の平均横方向寸法を持ち得る。多くの実施形態で、不連続な疎水性の島は5~100マイクロメートルの範囲、または5~50マイクロメートルの範囲の平均横方向寸法を持ち得る。表面上に塗布された試薬の拡散を助けるために、ガス流がラッパーの表面に適用できる。
【0315】
特定の実施形態と組み合わせて、疎水性ラッパーは、脂肪族の酸ハロゲン化物(脂肪酸ハロゲン化物が好ましい)を含む液体組成物を、ラッパー紙の少なくとも一つの表面に塗布することと、随意にガス流をラッパーの表面に適用して、塗布された脂肪酸ハロゲン化物の拡散を助けることと、ラッパーの表面を少なくとも5分間、約120℃~約180℃の温度に保つこととを含むプロセスによって製造でき、ここで脂肪酸ハロゲン化物は、ラッパー紙中のセルロース系材料のヒドロキシル基と原位置で反応し、その結果として脂肪酸エステルが形成される。ラッパー紙は、紙で製造されることが好ましく、また脂肪酸ハロゲン化物は、ステアロイル酸塩化物、パルミチン酸塩化物、またはアシル基に16~20個の炭素原子を持つ脂肪酸塩化物の混合物であることが好ましい。従って、本明細書で上記に説明したプロセスによって製造される疎水性ラッパー紙は、あらかじめ作製されたセルロースの脂肪酸エステルの層で表面を被覆することによって製造される材料とは区別できる。
【0316】
疎水性ラッパーは、ラッパー紙の少なくとも一つの表面に液体試薬組成物を約0.1~約3グラム毎平方メートル、または約0.1~約2グラム毎平方メートル、または約0.1~約1グラム毎平方メートルの範囲のレートで塗布するプロセスによって製造される。それらのレートで塗布された液体試薬は、ラッパー紙の表面を疎水性にする。
【0317】
多くの特定の実施形態で、ラッパー紙の厚さによって、一方の表面に塗布した疎水性基または試薬が反対側の表面に広がることができ、両方の表面に類似した疎水性特性が効果的に提供される。一つの実施例では、紙ラッパーの厚さは約43マイクロメートルであり、両方の表面は、疎水性試薬としてステアロイル酸塩化物を使用した一方の表面へのグラビア(印刷)プロセスによって疎水性が施されたものである。
【0318】
一部の特定の実施形態で、疎水性チューブの疎水性を生成するための材料または方法は他の領域でラッパーの浸透性に実質的に影響しない。疎水性チューブ領域を作る試薬または方法は、ラッパーの浸透性を、この処理された領域(未処理のラッパー領域と比較して)で約10%未満、または約5%未満、または約1%未満だけ変化させることが好ましい。
【0319】
多くの特定の実施形態で、疎水性表面は試薬をセルロース系材料の長さに沿って印刷することにより形成され得る。グラビア、インクジェットおよびこれに類するものなど、有用な任意の印刷方法を利用できる。グラビア印刷が望ましい。試薬には、化学的に、例えば、ラッパーに、特に、ラッパーのセルロース系材料またはセルロース系材料のペンダント基に共有結合され得る有用な任意の疎水性基が含まれ得る。
【0320】
本発明の特定の実施形態と組み合わせて、エアロゾル発生物品はサセプタを含む。特定の実施形態と組み合わせて、管状要素はサセプタを含む。好ましくは、サセプタは細長いものであり、管状要素内に長軸方向に配置される。好ましくは、サセプタはゲルまたはゲルが充填された多孔性材料と熱接触する。これにより、エアロゾル発生装置内の発熱体から、アロゾル生成物品へ、およびエアロゾル発生物品を通って、好ましくは管状要素を通ってエサセプタ、および従って、サセプタの近傍にある場合ゲルまたはゲルが充填された多孔質媒体への熱伝達を補助し得る。加熱が誘導加熱による場合、変動電磁場は、サセプタが変動する場を熱エネルギーに変えて、故にゲル、またはゲルが充填された多孔性材料を近位で加熱するように、エアロゾル発生物品を通って、好ましくは管状要素を通ってサセプタに伝達される。典型的には、サセプタは、10~500マイクロメートルの厚さを持ち得る。望ましい実施形態で、サセプタは、10~100マイクロメートルの厚さを持ち得る。あるいは、サセプタは、ゲル内に分散される粉末の形態であり得る。典型的には、サセプタは、特定のインダクタと併用した時に、分散エネルギーが1ワット~8ワット、例えば1.5ワット~6ワットとなるように構成され得る。構成されることにより、細長いサセプタが特定の材料で構成されることができ、また周知の周波数および周知の磁界強度の変動磁場を発生する特定の導体と併用した時、1ワット~8ワットのエネルギー分散が許容される特定の寸法を持ち得ることを意味する。
【0321】
本発明のさらなる態様に従い、交流電磁場または変動電磁場を発生するためのインダクタを持つ電気的に動作するエアロゾル発生装置と、本明細書で説明し画定したサセプタを含むエアロゾル発生物品とを含むエアロゾル発生システムが提供される。エアロゾル発生物品は、インダクタによって発生した変動電磁場がサセプタ内に電流を誘起してサセプタが加熱されるように、エアロゾル発生装置と連動する。電気的に動作するエアロゾル発生装置は、1~5キロアンペア/メートル(kA/m)、好ましくは2~3キロアンペア/メートルkA/m、例えば約2.5キロアンペア/メートルkA/mの磁界強度(H場の強度)を有する変動電磁場を発生させる能力があることが好ましい。電気的に動作するエアロゾル発生装置は、周波数が1~30メガヘルツ(MHz)、例えば1~10メガヘルツ(MHz)、例えば5~7メガヘルツ(MHz)である、変動電磁場を発生させる能力があることが好ましい。
【0322】
本発明の細長いサセプタは消耗品目の部分であり、そのため1回のみ使用される。一連のエアロゾル発生物品の風味は、新鮮なサセプタが作用してそれぞれのエアロゾルを加熱するという事実から、より一貫性のあるものとなり得る。エアロゾル発生装置の掃除の要件は、再利用可能な発熱体を有する装置にとって著しく容易であり、熱源を損傷することなく達成することができる。さらに、エアロゾル形成基体を貫通する必要のある発熱体がないことで、エアロゾル発生物品のエアロゾル発生装置への挿入および除去が、エアロゾル発生物品またはエアロゾル発生装置のいずれかに対する不注意による損傷の原因となる可能性が低くなる。従って、全体的なエアロゾル発生システムはより堅牢である。
【0323】
サセプタが変動電磁場内に位置する時に、サセプタ中の誘導された渦電流はサセプタの加熱を生じさせる。理想的には、サセプタは、管状要素の、ゲル、またはゲルが充填された多孔性材料、故に、ゲル、またはゲルが充填された多孔性材料、またはゲルおよびゲルが充填された多孔性材料の両方と熱接触して配置され、サセプタによって加熱される。
【0324】
特定の実施形態と組み合わせて、エアロゾル発生物品は、誘導加熱源を含む、電気的に作動するエアロゾル発生装置と係合するように設計される。誘導加熱源、またはインダクタは、変動電磁場の中に位置するサセプタを加熱するための変動電磁場を発生する。使用時に、エアロゾル発生物品は、インダクタによって発生された変動電磁場の中にサセプタが位置するように、エアロゾル発生装置と係合する。
【0325】
サセプタは、その幅寸法または厚さ寸法よりも大きい(例えば、その幅寸法または厚さ寸法の2倍より大きい)長さ寸法を有することが好ましい。こうして、サセプタは細長いサセプタとして記述され得る。サセプタはロッド内に実質的に長軸方向に配列され得る。これは、細長いサセプタの長さ寸法が、エアロゾル発生物品の長軸方向とほぼ平行に、例えばロッドの長軸方向に長軸方向軸に対して±10度以内に配置されることを意味する。好ましい実施形態において、細長いサセプタ要素は、エアロゾル発生物品の中で半径方向で中心の位置に位置付けられてもよく、エアロゾル発生物品の長軸方向軸に沿って延びる。
【0326】
サセプタは、ピン、ロッド、細片、シートまたはブレードの形態であることが好ましい。サセプタの長さは、5ミリメートル~15ミリメートル、例えば6ミリメートル~12ミリメートル、または8ミリメートル~10ミリメートルであることが好ましい。典型的には、サセプタの長さは、少なくとも管状要素と同じ長さであり、従って、典型的には、管状要素の長軸方向長さの20パーセント~120パーセント、例えば、管状要素の長さの50~120パーセント、好ましくは、管状要素の長軸方向長さの80パーセント~120パーセントである。サセプタは、約1ミリメートル~約5ミリメートルの幅を有することが好ましく、約0.01ミリメートル~約2ミリメートル、例えば約0.5ミリメートル~約2ミリメートルの厚さを有し得る。好ましい実施形態は、10マイクロメートル~500マイクロメートルの厚さを持ち得るが、10~100マイクロメートルであることがさらにより好ましい。サセプタが一定の断面、例えば円形断面を有する場合、それは1ミリメートル~5ミリメートルの好ましい幅または直径を有する。
【0327】
サセプタは、エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生させるのに十分な温度に誘導加熱されることができる任意の材料から形成され得る。好ましい実施形態で、サセプタは金属または炭素を含む。好ましいサセプタは、強磁性材料、例えばフェライト鉄、または強磁性の鋼もしくはステンレス鋼を含んでもよい。他の特定の実施形態では、サセプタはアルミニウムを含む。好ましいサセプタは、400シリーズのステンレス鋼、例えばグレード410、またはグレード420、またはグレード430のステンレス鋼から形成され得る。異なる材料は、類似の値の周波数および磁界強度を有する電磁場内に位置付けられた時に、異なる量のエネルギーを散逸させる。こうして、材料のタイプ、長さ、幅、および厚さなどのサセプタのパラメーターは全て、周知の電磁場内で望ましい電力散逸を提供するように改変され得る。
【0328】
サセプタは250℃を超える温度まで加熱され得る。しかしながら、好ましくは、サセプタは、サセプタと接触している材料の燃焼を防止するために、350℃未満で加熱される。適切なサセプタは、非金属コアの上に配置された金属層を有する非金属コア(例えば、セラミックコアの表面上に形成された金属のトラック)を含んでもよい。
【0329】
サセプタは、細長いサセプタ材料を封入する保護用の外部層、例えば保護用のセラミック層または保護用のガラス層を有し得る。サセプタは、サセプタ材料のコアの上に形成される、ガラス、セラミック、または不活性金属によって形成された保護コーティングを含んでもよい。
【0330】
サセプタは、例えば管状要素内に、エアロゾル形成基体と熱的に接触して配置される。こうして、サセプタの温度が高くなると、エアロゾル形成基体は加熱され、材料がゲルから放出されエアロゾルが形成される。好ましくは、サセプタは、活性剤を含むゲルと直接物理的に接触して配置され、例えば、管状要素内で、サセプタは、ゲルまたはゲルが充填された多孔質媒体によって囲まれていることが好ましい。
【0331】
特定の実施形態では、エアロゾル発生物品、または管状要素は、単一のサセプタを含む。あるいは、他の特定の実施形態において、管状要素、またはエアロゾル発生物品は複数のサセプタを含み得る。
【0332】
管状要素、エアロゾル発生物品、またはエアロゾル発生装置の特定の実施形態、態様、または実施例に関連して本明細書に記載される特徴のいずれも、管状要素、エアロゾル発生物品、またはエアロゾル発生装置の任意の実施形態に等しく適用され得る。
【0333】
ここで本開示に記載の一つまたは複数の態様を記述する図面を参照する。ただし、図面に図示されていないその他の態様が本開示の範囲に含まれることが理解されるであろう。図内で使用される類似の番号は、類似の構成要素、ステップ、およびこれに類するものを指す。しかしながら、当然のことながら、所与の図において一つの構成要素を指すために一つの番号を使用することは、別の図において同一の番号が付けられた構成要素を制限することを意図しない。加えて、異なる図において構成要素を指すための異なる番号の使用は、異なる番号付きの構成要素が他の番号付きの構成要素と同一または同様であることはできないと示すことを意図しない。図は例示の目的で提示されていて、制限の目的で提示されていない。図中に提示された概略図は、必ずしも実寸に比例していない。
【図面の簡単な説明】
【0334】
【
図1】
図1は、サセプタおよび熱源を含む管状要素の断面図を示す。
【
図2】
図2は、サセプタおよび熱源を含む別の管状要素の断面図を示す。
【
図3】
図3~6はエアロゾル発生物品のさまざまな実施形態の概略断面図である。
【
図7】
図7は、エアロゾル発生物品の概略側面図である。
【
図8】
図8は、ラッパーのセクションが例示の目的で除去される、
図7に図示されたエアロゾル発生物品の実施形態の概略斜視図である。
【
図9】
図9は、エアロゾル発生物品の概略側面図である。
【
図10】
図10は、ラッパーの一部分が取り除かれた、
図9に図示されるエアロゾル発生物品の実施形態の概略側面図である。
【
図11】
図11は、実施例のサンプルエアロゾル発生物品の流体ガイドの概略図である。
【
図12】
図12は、
図11に記述される流体ガイドが挿入される、実施例のサンプルエアロゾル発生物品の概略図である。
【
図13】
図13は、エアロゾル発生物品の長さに沿って切断された断面図を示す。
【
図14】
図14、15および16は、エアロゾル発生物品に対する管状要素の斜視図および2つの断面図を示す。
【
図17】
図17は、エアロゾル発生物品の管状要素の製造プロセスの一部を示す。
【
図18】
図18は、エアロゾル発生物品用の管状要素のさらなる製造プロセスの一部を示す。
【
図19】
図19は、エアロゾル発生物品用の管状要素の代替製造プロセスの一部を示す。
【
図20】
図20は、電気加熱式のエアロゾル発生装置およびエアロゾル発生物品を含むエアロゾル発生システムを示す。
【
図21】
図21、22および23は、エアロゾル発生物品のさらなる管状要素の断面図を示す。
【
図24】
図24は、エアロゾル発生物品の長さに沿った断面図を示す。
【
図25】
図25~29は、さまざまな管状要素の概略断面図を示す。
【
図30】
図30~34は、さまざまな管状要素の概略断面図を示す。
【
図35】
図35は、本発明によるエアロゾル発生物品の概略的な横断面図(近位から遠位までカット)を示す。
【
図36】
図36は、本発明での使用に適した流体ガイドの断面図を示す。
【
図37】
図37は、エアロゾル発生物品の断面図(近位から遠位までカット)を示す。
【
図38】
図38~44は、本発明のさまざまな流体ガイドの概略断面図(近位から遠位までカット)を示す。
【
図46】
図46は、
図45の実施例に図示したサセプタとは異なるように配置されるサセプタを含む管状要素の断面図を示す。
【
図47】
図47は、エアロゾル発生装置の概略断面図であり、エアロゾル発生装置に挿入され得るエアロゾル発生物品の概略側面図である。
【
図48】
図48は、
図47に図示したエアロゾル発生装置の概略断面図であり、エアロゾル発生装置に挿入された
図47に図示された物品の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0335】
図1~6は、エアロゾル発生物品100の長軸方向の断面切断図を示す。言い換えれば、
図1~6は、長軸方向に半分カットされた、エアロゾル発生物品100の図を示す。
図1~6の実施形態では、エアロゾル発生物品は管状である。
図1から
図6のエアロゾル発生物品100の端面全体を見た場合、近位端101または遠位端103のいずれかは円形となるであろう。
図1~6の実施形態で使用または示される場合、管状要素500も管状である。管状要素500は、
図1~6の実施形態の管状のエアロゾル発生物品100の、可能な管状構成要素である。
図1~6の実施形態で使用または図示される管状要素500の端面全体を見た場合、近位端または遠位端のいずれであっても、管状要素の面は円形となるであろう。
図1から
図6は、2次元長軸方向断面切断図であるため、エアロゾル発生物品、とりわけ管状要素600の側面湾曲を見ることができない。図面は、本発明を説明するための例示の目的のためであり、正確な縮尺ではない場合がある。
図1から
図6に示される場合、管状要素500は、エアロゾル発生物品100中の管状要素500を例示するものであるが、エアロゾル発生物品100の特徴は、管状要素500の実施形態に対してオプションであり、管状要素500の必須の特徴としてみなされるべきではなく、管状要素500の特徴は、エアロゾル発生物品100に対してオプションであり、限定特徴であるとみなされるべきではない。
【0336】
図1に図示した実施例は、本発明のエアロゾル発生物品100の遠位端103における可燃性熱源550を示す。この実施例では、エアロゾル発生装置が、熱をエアロゾル発生物品100に伝達することを要求する代わりに、エアロゾル発生物品100は、可燃性熱源550の形態の独自の熱源を有する。本実施例はまた、管状要素500、流体ガイド400、マウスピース170(これもフィルターである)、サセプタ552、開口150、ラッパー110、およびエアロゾル発生物品100の近位端でラッパー110の一部の上にチッピングペーパー111を有する。本実施例の流体ガイド400は、リストリクターを有していないが、エアロゾルの冷却を助ける、幅の広い断面積を有する長いセクション405を有する。この実施例のサセプタ552はアルミニウムである。サセプタ552、またはその一部分は、可燃性熱源550と管状要素500との間に位置して、可燃性熱源550と管状要素500との間のバリアとして機能する。この実施例のサセプタ552は、ポイント554に見られるように、エアロゾル発生物品100の内径を横切って延在する。これにより、管状要素500が、可燃性熱源550が燃焼している時に、過剰な熱エネルギーに曝露されるのを防ぐのに役立つ。また、可燃性熱源550から管状要素100への熱の伝達にも役立つ。この実施例では、管状要素は、ゲル124、ゲルが充填された多孔質媒体125、およびゲルが充填されたスレッド125(図示せず)の組み合わせを含む。ゲル、およびゲルが充填された多孔質媒体、およびゲルが充填されたスレッドがそれぞれ存在する場合、全て活性剤を含み、活性剤はニコチンを含む。
【0337】
この実施例のサセプタ552はまた、エアロゾル発生物品100の長軸方向長さに沿って延在する周辺部分553を有する。この実施例では、周辺部分553は、ラッパー110の下のエアロゾル発生物品100の長さに沿って近位方向および遠位方向の両方に延在する。
【0338】
図2に図示した実施例は、流体ガイド400がマウスピース170の遠位側上にリストリクターを有する、
図1の実施例と類似している。
【0339】
可燃性熱源550の点火時に、熱がサセプタ552によって補助され管状要素500に伝達される。管状要素を加熱することにより、ゲル124、から材料を放出すること、またはゲルが充填された多孔性材料125、またはゲルが充填されたスレッド125(またはそれらの組み合わせ)を放出することを支援する。陰圧が、エアロゾル発生物品100の近位端101に印加されるとき、流体、(この実施例では)周囲空気が開口150に入り、エアロゾル発生物品100の近位端を通過しそこから排出される前に、管状要素から放出される材料と組み合わせることができる。
【0340】
図1および
図2の図示した実施例の両方において、
エアロゾル発生物品100の近位から遠位までの合計長さが70ミリメートルであり、
ラッパー110は、白色で被覆された金属化アルミニウムであり、
管状要素500の遠位から近位までの長さは7ミリメートルであり、
可燃性熱源550の遠位から近位までの長さは9ミリメートルであり、
マウスピース170が、捲縮したポリ乳酸フィルターであり、
開口150が、管状要素から1.6ミリメートルであり、
可燃性熱源550と管状要素100との間(ポイント554で)のサセプタ552が、エアロゾル発生物品の長軸方向軸に沿って20マイクロメートルの長さであり、
管状要素が、ゲル、またはゲルが充填された多孔質媒体、またはゲルが充填されたスレッド、またはゲル、またはゲルが充填された多孔質媒体、またはゲルが充填されたスレッドの組み合わせを含み、全てが活性剤を含み、活性剤がニコチンを含む。
【0341】
図3aおよび3bは、ラッパー110および流体ガイド400を含むエアロゾル発生物品100の実施形態を図示する。
図3aおよび3bは、エアロゾル発生物品100の長軸方向断面切断図である。言い換えれば、
図3aおよび
図3bの図は、長軸方向に半分カットされた、エアロゾル発生物品100の図である。
図3aおよび
図3bの実施形態では、エアロゾル発生物品は管状である。
図3aまたは3bのエアロゾル発生物品100の端面全体を見た場合、近位端101または遠位端103のいずれかは円形となるであろう。
図3aまたは
図3bの管状要素500も管状である。管状要素500は、
図3aおよび
図3bの実施形態の管状のエアロゾル発生物品100の管状構成要素である。
図3aまたは
図3bの実施形態の管状要素500の端面全体を見た場合、近位端または遠位端のいずれであっても、管状要素の面は円形となるであろう。
図3aおよび
図3bは、2次元長軸方向断面切断図であるため、エアロゾル発生物品、とりわけ、管状要素600の側面湾曲を見ることができない。
図3aでは、管状要素500の近位端は、直線エッジで示されていない。
図3bは、エアロゾル発生物品の幅にわたる直線としての管状要素500の近位端を示す。図面は、本発明を説明するための例示の目的のためであり、正確な縮尺ではない場合がある。管状要素500は、
図3aおよび
図3bに示され、エアロゾル発生物品中の管状要素を示すが、エアロゾル発生物品100の特徴は、管状要素を示す実施形態に対してオプションであり、管状要素500の必須の特徴として見るべきではない。同様に、これらの図中の管状要素500の特徴は、オプションでもよく、エアロゾル発生物品に限定されない。
【0342】
流体ガイド400は、近位端401、遠位端403、および遠位端403から近位端401への内側長軸方向流路430を有する。内側長軸方向流路430は、第一の部分410および第二の部分420を有する。第一の部分410は、第一の部分410の遠位端413から第一の部分410の近位端411まで延びる、流路430の第一の部分を画定する。第二の部分420は、第二の部分420の遠位端423から第二の部分420の近位端421まで延びる、流路430の第二の部分を画定する。流路430の第一の部分410は、例えば空気などの流体が、エアロゾル発生物品100の近位端101に陰圧が印加された時、内側長軸方向流路430のこの第一の部分410を通って加速させるように、第一の部分410の遠位端413から近位端411に移動する圧縮された断面積を有する。内側長軸方向流路430の第一の部分410の断面積は、第一の部分410の遠位端413から近位端411に向かって狭くなる。内側長軸方向流路430の第二の部分420は、流体ガイド400の第二の部分420の遠位端423から近位端421に向かって拡大する断面積を有する。内側長軸方向流路430の第二の部分420において、流体は減速し得る。
【0343】
ラッパー110は、エアロゾル発生物品100の開放した近位端101および遠位端103を画定する。活性剤(図示せず)を含むゲルを含む管状要素500は、エアロゾル発生物品100の遠位端103に配置される。エアロゾル発生物品100は、その最遠位端103に可燃性熱源550を含む。可燃性熱源550は、炭素を含む。サセプタ552(図示せず)は、可燃性熱源550と管状要素500を分離する。サセプタは、可燃性熱源550から管状要素500にエアロゾルが進入するのを防止し、従って、エアロゾル発生物品100の近位端101に陰圧が印加されたときに、流体が、開口150を通って、エアロゾル発生物品100に入るよう付勢する。管状要素500から発生したまたは放出されたエアロゾルは活性剤を含み、加熱時、管状要素500から下流のエアロゾル発生物品100の空洞140に入り、内側長軸方向流路430を通って運ばれてもよい。
【0344】
開口150は、ラッパー110を通って延在する。少なくとも一つの開口150は、流体ガイド400の外側表面とラッパー110の内側表面との間に形成される外側長軸方向流路440と連通する。開口150と近位端101との間の位置で、流体ガイド400とラッパー110との間にシールが形成される。
【0345】
陰圧がエアロゾル発生物品100の近位端101に印加された時、流体は開口150に入り、外側長軸方向流路440を通って空洞140内へ、そして活性剤を含むゲルを含む管状要素500へと流れ、流体は、活性剤を含むゲルを含む管状要素500が加熱される(例えば、可燃性熱源550の燃焼によって)とエアロゾルを取り込む。流体はその後内側長軸方向流路430を通って、エアロゾル発生物品100の近位端101を通って流れる。流体が内側長軸方向流路430の第一の部分410を通って流れると、流体が加速する。流体が内側長軸方向流路430の第二の部分を通って流れると、流体が減速する。図示された実施形態では、ラッパー110は、流体ガイド400の近位端401と物品100の近位端101との間の近位の空洞130を画定し、それはマウス端101を出る前に流体を減速させるのに役立ち得る。
【0346】
図4は、ラッパー110および流体ガイド400を含むエアロゾル発生物品100の別の実施形態を図示する。
【0347】
流体ガイド400は、近位端401、遠位端403、および遠位端403から近位端401への内側長軸方向流路430を有する。内側長軸方向流路430は、第一の部分410、第二の部分420、および第三の部分435を有する。第一の部分410は、第二の420および第三の435部分の間にある。第一の部分410は、第一の部分410の遠位端413から第一の部分410の近位端411まで延びる、内側長軸方向流路430の第一の部分を画定する。第二の部分420は、第二の部分420の遠位端423から第二の部分420の近位端421まで延びる、内側長軸方向流路430の第二の部分を画定する。第三の部分435は、第三の部分の遠位端433から第三の部分の近位端431まで延びる、内側長軸方向流路430の第三の部分を画定する。第三の部分435は、近位端431から遠位端433へ実質的に一定の内径を有する。内側長軸方向流路430の第一の部分410は、流体が、エアロゾル発生物品100の近位端101に陰圧が印加された時、内側長軸方向流路430のこの第一の部分410を加速するように、第一の部分410の遠位端413から近位端411に移動する圧縮された断面積を有する。内側長軸方向流路430の第一の部分410の断面積は、第一の部分410の遠位端413から近位端411に向かって狭くなる。内側長軸方向流路430の第二の部分420は、内側流体流路430の第二の部分420の遠位端423から近位端421に向かって拡大する断面積を有する。内側長軸方向流路430の第二の部分420において、流体は、それが方向において遠位から近位に流れるとき、減速し得る。
【0348】
図3に図示したエアロゾル発生物品100と同様に、
図4に図示したエアロゾル発生物品100は、最遠位端103に可燃性熱源550を有する、開放された近位端101および遠位端103を画定するラッパー110と、可燃性熱源550と管状要素500との間の位置のサセプタ552(図示せず)とを含む。サセプタ552は、この実施例の可燃性熱源550および管状要素500の両方と接触している。活性剤を含むゲルを含む管状要素500は、エアロゾル発生物品の遠位端103に配置される。活性剤を含むゲルから放出されたエアロゾルは、加熱時、エアロゾル発生物品110内の空洞140に入り、内側長軸方向流路430を通って運ばれる。
【0349】
図4には示されていないが、エアロゾル発生物品100は、ラッパー110を通って延び、流体ガイド400の外側表面とラッパー110の内側表面との間に形成された外側長軸方向流路440と連通している少なくとも一つの開口(
図3に示される開口150など)を含む。開口と近位端101との間の位置で、流体ガイド400とラッパー110との間にシールが形成される。シールは流体不浸透性である必要はないが、ここでのシールは、延伸に対する吸引抵抗または不透過性の程度を有し、管状要素500に向かって遠位方向に外側長軸方向流路に沿って開口150に入る流体を付勢することが有利である。流体ガイド400の第三の部分435は、流体ガイド400および外側長軸方向流路440の長さを延在させ、開口(内側長軸方向流路の近位端401に近接して位置し得る
図4には示されていない)と、活性剤を含むゲルを含む管状要素500との間の追加の距離を提供し、その結果、開口150を通る活性剤を含むゲルの漏出は可能性が低い。
【0350】
陰圧が、
図4に示すエアロゾル発生物品100の近位端101に印加された時、流体は開口150に入り、外側長軸方向流路440を通って空洞140内へ、活性剤を含むゲルを含む管状要素500へと流れ、流体が、加熱される活性剤をふくむゲル124から材料を取り込んでもよい。流体はその後内側長軸方向流路430を通って、エアロゾル発生物品100の近位端101を通って流れてもよい。流体が内側長軸方向流路430を通って流れるとき、流体は、エアロゾル発生物品100の第三の部分435、第一の部分410、次いで第二の部分420を通って流れる。流体が内側長軸方向流路430の第一の部分410を通って流れると、流体が加速する。流体が内側長軸方向流路430の第二の部分420を通って流れると、流体が減速する。代替的な特定の実施形態では、内側長軸方向流路430の第二の部分420および第三の部分435はオプションである。図示された実施形態では、ラッパーは、流体ガイド400の近位端401と物品100の近位端101との間の近位の空洞130を画定し、それは近位端101を出る前に流体を減速させるのに役立ち得る。
【0351】
図5および
図6は、ラッパー110、可燃性熱源550、サセプタ552(図示せず)、活性剤を含むゲルを含む管状要素500、近位空洞130、空洞140、および流体ガイド400を含む、エアロゾル発生物品100の追加の実施形態を示す。サセプタ552は、可燃性熱源と管状要素500との間に位置付けられる。流体ガイド400は、近位端401、遠位端403、および遠位端403から近位端401への内側長軸方向流路430を有する。内側長軸方向流路430は、第一の部分410および第三の部分435を有する。第一の部分410は、第一の部分410の遠位端413から第一の部分410の近位端411まで延びる、内側長軸方向流路430の第一の部分410を画定する。第三の部分435は、第三の部分435の近位端433から第三の部分435の遠位端431まで延びる内側長軸方向流路430の第三の部分を画定する。第三の部分435は、近位端433から遠位端431へ実質的に一定の内径を有する。
【0352】
図5において、内側長軸方向流路430の第一の部分410は、第一の部分410の遠位端413から近位端411まで実質的に一定の内径を有する。第一の部分410における内側長軸方向流路430の内径は、第三の部分435における内側長軸方向流路430の内径よりも小さい。第三の部分435に対して第一の部分410における内側長軸方向流路430の限定された内径は、流体が第三の部分435から第一の部分410に流れるとき、流体を加速させ得る。
【0353】
図6において、流体ガイド400の第一の部分410は、段付き内径で、複数のセグメント410A、410B、410Cを含む。最も遠位のセグメント410Aは最大の内径を有し、最も近位のセグメント410Bは、最小の内径を有する。流体が内側長軸方向流路430を通って第一のセグメント410Aから第二のセグメント401B、および第二のセグメント410Bから第三のセグメント410Cまで流れるとき、内側長軸方向流路430の断面積が、段差で収縮するので、流体が加速し得る。
【0354】
図5および
図6の第一の部分410は、第一の部分410を形成するために使用される材料が容易に成形できない場合、有益であり得る構造の実施例を提供する。例えば、第一の部分410または第一の部分410のセグメント410A、410B、410Cは、セルロースアセテートタウから形成され得る。対照的に、
図3および
図4に示される流体ガイド400の第一の部分410は、第一の部分が、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)から形成される場合など、第一の部分410を形成するために使用される材料が成形可能である場合、有益であり得る構造の実施例を提供する。
【0355】
図3および
図4に示すエアロゾル発生物品100と同様に、
図5および
図6に示すエアロゾル発生物品は、開放された近位端101および遠位端103を画定するラッパー110を含む。活性剤を含むゲル124を含むこれらの実施例では、管状要素500は、エアロゾル発生物品100の遠位端103に、サセプタ552の近位側に配置される。活性剤を含むゲル124を含む管状要素500から放出されたエアロゾルは、加熱時、エアロゾル発生物品100内の空洞140に入り、内側長軸方向流路430を通って運ばれてもよい。管状要素500は、可燃性熱源が点火されると加熱され、熱エネルギーがサセプタ552を介して管状要素に通過する。生成された熱エネルギーは、一般に近位方向に移動する。
【0356】
図5および
図6には示されていないが、エアロゾル発生物品100は、ラッパー110を通って延び、流体ガイド400の外側表面とラッパー110の内側表面との間に形成された外側長軸方向流路440と連通している少なくとも一つの開口(
図3に示される開口150など)を含む。開口150と近位端101との間の位置で、流体ガイド400とラッパー110との間にシールが形成される。これにより、管状要素500または遠位方向に外側長軸方向流路440に沿って開口150を通って進入する流体を付勢するのに役立つ。とりわけ、内側長軸方向流路430の第三の部分435は、開口150を通過する活性剤を含むゲル124の漏出が起こりそうにないように、流体ガイド400および外側長軸方向流路440の長さを延長して、開口150(
図5および
図6には示されていないが、これらは、外側長軸方向流路440の近位端の近くに位置し得る)と、活性剤を含むゲル124を含む管状要素500との間に追加の距離を提供するのに役立つ。
【0357】
陰圧が、
図5および
図6に示すエアロゾル発生物品100の近位端101に印加された時、流体は開口150に入り、外側長軸方向流路440を通って空洞140内へ、そして活性剤を含むゲル124を含む管状要素500へと流れ、流体は、管状要素500が加熱されるとゲルから材料を取り込んでもよい。流体はその後内側長軸方向流路430を通って、近位端101を通って流れる。流体が内側長軸方向流路430を通って流れるとき、流体は、エアロゾル発生物品100の第三の部分435、次いで第一の部分410を通って流れる。流体が内側長軸方向流路430の第一の部分410に流れ込むとき、第一の部分410における内側長軸方向流路430の内径が第三の部分435におけるものよりも小さいので、内側長軸方向流路430は加速し得る。
図6に示すエアロゾル発生物品100では、流体が、第一の部分410の各セグメント410A、410B、410Cを通過するとき、加速し得る。
【0358】
図4および
図5に示す実施形態では、ラッパーは、流体ガイド400の近位端401とエアロゾル発生物品100の近位端101との間に空洞130を画定し、近位端101から出る前に、流体ガイド400の近位端401で内側長軸方向流路430を出る流体を減速する役割を果たし得る。
【0359】
図7~
図8は、エアロゾル発生物品100の実施形態を図示する。エアロゾル発生物品100は、ラッパー110およびラッパー110を通る開口150を含む。エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品100の遠位端103を形成する可燃性熱源550を含む。可燃性熱源550の近位側には、サセプタ552(図示せず)がある。サセプタ552(図示せず)は、可燃性熱源と管状要素500との間に位置付けられる。サセプタ552は、管状要素500への熱伝達を可能にしつつ、可燃性熱源550からのエアロゾルが管状要素500に入るのを防ぐのに役立つ。加熱されると、管状要素500は、空洞140に入るエアロゾルを管状要素500の近位側に形成または放出し得る。
【0360】
図7は、管状のエアロゾル発生物品100の側面図を示す。近位端101または遠位端103のいずれかの面を見る場合、端面は円形となるであろう。
図7は、二次元図面であり、従って、管状のエアロゾル発生物品の湾曲は見えない。
図8は、
図7によって示され、説明されるのと同じ実施形態の部分的に切断された斜視図である。部分的に遮断されるが、遠位端の面は円形であることがわかる。部分的に切断されるが、近位端101の面も円形であることがわかる。また、
図8から、管状要素500が管状形状であることがわかる。また、
図8から、本実施形態について、端部キャップ600も管状形状であることがわかる。
【0361】
開口150の少なくとも一つは、流体ガイド400とラッパー110と間、および側壁450間に形成される少なくとも一つの外側長軸方向流路440と連通している。流体ガイド400は、シールを形成するために、ラッパー110の内側表面に対して押し付けるリム460を有する。シールは近位端101および開口150の間に形成される。
【0362】
陰圧が近位端101に印加されると、流体、例えば空気は、開口150に入り、外側長軸方向流路440を通って空洞140に流れ、その後、ゲル124からの材料が流体中に放出される管状要素500を通って流れることができる。次いで、流体は、流体ガイド400を通って内側長軸方向流路430を通りラッパー110によって画定される空洞130内へと移動し、エアロゾル発生物品100の近位端101を通って移動する(出る)。流体ガイド400の内側長軸方向流路430は、
図3~6に示す実施例など、任意の適切な様式で構成され得る。
【0363】
図9~10は、ラッパー110の一部分およびエアロゾル発生物品100の流体ガイド400を形成するマウスピース170を含む、エアロゾル発生物品100の実施形態を示す。エアロゾル発生物品100は、エアロゾル発生物品100の遠位端103を形成する遠位端103を含み、またラッパー110の一部分を形成する。遠位端103は、締まりばめなどによって、マウスピース170の遠位部分によって受容されるように構成される。活性剤(図示せず)を含むゲル124を含む管状要素は、遠位端103に配置され得る。エアロゾル発生物品100は、最遠位端103に可燃性熱源550を含む。サセプタ550(図示せず)は、可燃性熱源550と管状要素500との間に位置付けられる。
【0364】
図9は、管状のエアロゾル発生物品100の切断側面図の一部を示す。近位端101または遠位端103のいずれかの全面を見る場合、端面は円形となるであろう。
図9は、二次元図面であり、従って、管状のエアロゾル発生物品の湾曲は見えない。
図10は、
図9によって示され、説明されるように、エアロゾル発生物品100の一部である、同じ部分切断物の部分的に切断された斜視図である。部分的に遮断されるが、遠位端の面は円形であることがわかる。部分的に切断されるが、近位端101の面も円形であることがわかる。また、
図10から、管状要素500が管状形状であることがわかる。また、
図10から、本実施形態について、端部キャップ600も管状形状であることがわかる。
【0365】
流体ガイド400は、流体を加速する一部分を含み、流体を減速する一部分を含み得る、内側長軸方向流路430(図示せず)を含む。ラッパー110および流体ガイド400が単一の部品から形成されるため、ラッパー110と流体ガイド400との間にシールが形成される。開口150がラッパー110に形成され、ラッパー110の内側表面によって少なくとも部分的に形成される外側長軸方向流路640と連通している。外側長軸方向流路640の一部は、一般に、ラッパー110の内側表面と流体ガイド400の外部との間に形成される。外側長軸方向流路640は、物品100の周りの全距離よりも小さく延在する。本実施形態では、外側長軸方向流路640は、エアロゾル発生物品100の周囲の周りに距離の約50%延在する。外側長軸方向流路640は、流体、例えば空気を、開口150から遠位端103の近傍の管状要素500(図示せず)に向ける。
【0366】
陰圧が近位端101で印加されると、流体、例えば、周囲空気が、開口150を通してエアロゾル発生物品100に入る。流体は、遠位端103に配置された活性剤を含むゲル124を含む管状要素500に向かって外側長軸方向流路640を通って流れる。次いで、流体は、流体が加速され、任意に減速される、流体ガイド400の内側長軸方向流路430を通って流れる。次いで、流体、例えば空気は、エアロゾル発生物品100の近位端101を出てもよい。
【0367】
図9において、エアロゾル発生物品100の外側ラッパー110の遠位端部分は、チッピングペーパーの帯によって囲まれる(図示せず)。
【0368】
図11は、コンピューター数値制御(CNC)マシニングによるポリエーテルエーテルケトン(PEEK)材料から形成された流体ガイド400の図である。
図11に記述される流体ガイド400は、25ミリメートルの長さ、6.64ミリメートルの近位端での外径、および6.29ミリメートルの遠位端での外径を有する。遠位端の外径は、側壁のベースからの遠位端の直径である。流体ガイド400は、その外面の周りに形成された12の外側長軸方向流路640を有し、各側壁は実質的に半円の横断断面積を有する。外側長軸方向流路640は、0.75ミリメートルの半径および20ミリメートルの長さを有する。流体ガイド400は、3つの部分、第一の部分(流体加速部分)、第一の部分の下流または近位にある第二の部分(流体減速部分)、および第一の部分の上流または遠位の第三の部分、を含む内側長軸方向流路430(図示せず)を有する。流体ガイド400の内側長軸方向流路430の第三の部分は、エアロゾル発生物品100の遠位端103から延在し、内側長軸方向流路430の第一の部分の近位端で4.83ミリメートルの直径までテーパーダウンする、5.09ミリメートルの遠位端の内径を有する。内側長軸方向流路の第一の部分の長さは、15ミリメートルである。内側長軸方向流路430の第一の部分は、第三の部分の近位端の遠位端から近位端まで延びる。内側長軸方向流路430の第一の部分は、その遠位端で2mmの内径を有し、近位端で1mmに収縮される。内側長軸方向流路の第一の部分の長さは5.5ミリメートルである。内側長軸方向流路430の第二の部分は、第一の部分の近位端での遠位端から物品の近位端での近位端まで延びる。内側長軸方向流路430の第二の部分は、第一の部分の近位端での内径と同じである、その遠位端で1mmの内径を有する。第二の部分の内径は、減少レートで(すなわち、曲線で)5mmの内径を有する近位端に増加する。第二の部分の長さは4.5mmである。従って、遠位端から近位端まで、流体ガイドの内部流路を通して引き込まれる流体は、実質的に一定の内径(第三の部分)、流体を加速するように構成される収縮セクション(第一の部分)、および流体を減速するように構成される拡張セクション(第二の部分)を有するチャンバーと遭遇する。加熱された管状要素500(図示せず)から放出されたエアロゾルにこのような内側長軸方向流路430を提供することによって、満足のいくエアロゾルが放出されるように、エアロゾル体積および液滴サイズを制御できることが見出された。
図11は、管状形状の流体ガイド400の側面図である。
図11は、2次元図面であり、従って、本実施形態では、流体ガイド400の管状形状の湾曲は見えない。本実施形態の流体ガイド400の端面を見る場合、面は円形となるであろう。
【0369】
図12は、アセンブリーされたエアロゾル発生物品100の図である。エアロゾル発生物品100は、
図11の流体ガイド400が挿入されるラッパー110を含む。
図12に図示されるラッパーは、45ミリメートルの長さを有する略円筒形紙チューブである。ラッパー110の一端は、管状要素500(図示せず)を保持するためのラッパーの遠位端を提供する遠位である。外側長軸方向流路の上方の流体ガイド400の外側の近位部分は、6.64ミリメートルの直径を有する。この直径は、流体ガイド400の外部の近位部分とラッパー110の内部との間に締まりばめシールが形成されるように、ラッパーの内径と実質的に同一である。外側長軸方向流路の長さを延長する、流体ガイドの外部の遠位部分は、流体ガイド400が、締まりばめが行われる外部の近位部分までラッパー110に容易に挿入されるように、流体ガイド400の外部の近位部分の直径よりわずかに小さい直径を有し得る。
図12は、エアロゾル発生物品100の側面図である。
図12は、2次元図面であり、従って、本実施形態では、エアロゾル発生物品100の管状形状の湾曲は見ることができない。本実施形態のエアロゾル発生物品100の端面を見る場合、面は円形となるであろう。
【0370】
図13は、
図14、15および16にさらに図示されるゲル124を含む管状要素500を有して製造されたエアロゾル発生物品100を示す。
図13は、エアロゾル発生物品100の長軸方向の断面切断図である。
図13は、2次元図面であり、従って、流体ガイド100の管状形状の湾曲であり、および例えば、本実施形態では管状要素500などのその構成要素は見えない。本実施形態の、エアロゾル発生物品100の端面全体を見る場合、面は円形となるであろう。同様に、管状要素500の端面全体を見る場合、本実施形態の面は円形となるであろう。
【0371】
図13のエアロゾル発生物品100は、同軸アライメントで配置された5つの要素、すなわち、遠位端103では、この実施例では、炭素を含む可燃性熱源550、可燃性熱源550の近位側にサセプタ552、ゲル124を含む管状要素500、流体ガイド400、および近位端101にマウスピース170を含む。これらの5つの要素は連続的に配置され、またラッパー110によって囲まれて、エアロゾル発生物品100を形成する。(類似であるが代替的な実施形態では、流体ガイド400と管状要素500との間に空洞140がある。同様に、他の実施例では、管状要素500とサセプタ552との間に空洞があり得る。)エアロゾル発生物品100は、近位端またはマウス端101、および近位端101からのエアロゾル発生物品100の反対側の端に位置する遠位端103を有する。管状要素500の全ての構成要素が、必ずしも
図13に示されるわけでも、標識されるわけでもない。
【0372】
使用において、陰圧が近位端101に印加される時、流体、例えば空気は、開口150(図示しないが、
図1~10の実施例について記載したものと類似している)を介して、エアロゾル発生物品100を通って引き込まれる。
【0373】
可燃性熱源500は、エアロゾル発生物品100の最遠位端103に位置し、その近位側にサセプタ552を有する。サセプタ552は、その遠位側で可燃性熱源550と接触し、その近位側で管状要素500と接触する。この実施例では、サセプタ552は、可燃性熱源550と管状要素550との間(
図1の位置554)、可燃性熱源550と管状要素500の間である円盤様形状である。サセプタ552はまた、管状要素500の全長軸方向長さに対して、ラッパー110の下に近位方向に延在する周辺部分553(図示せず)を含む。本実施例のサセプタ552の周辺部分553は、ラッパー110の下の管状要素のラッパー側を実質的に覆う。動作中、この実施例では、可燃性熱源550は、例えば、火のついたマッチによって点火される。可燃性熱源550の燃焼は、サセプタおよび管状要素を加熱する。陰圧がエアロゾル発生物品の近位端101で印加されると、周囲空気は、開口150(図示せず)を通って外側長軸方向流路440に引き込まれ、周囲空気が管状要素550からゲル124からの材料と混合する、管状要素を通過する。エアロゾルは、流体ガイド400を通って移動し、近位端101でエアロゾル発生物品100を出る。
【0374】
図14、15および16にさらに示すように、管状要素500は、コアにゲル124を含有するセルロースアセテートチューブ122であり、例えば、コアはゲル124で充填される。この実施例では、ゲル124は活性を含み、活性剤はニコチンおよびエアロゾル形成体である。本実施例に類似した他の実施例は、異なる活性剤を含むか、または全く含まない。
図14、15および16の管状要素500の全ての構成要素が、必ずしも示されるわけでも、標識されるわけでもない。
【0375】
図14は、管状要素500の斜視図を示し、
図15は、管状要素500の中心軸と同一平面上の断面図を示し、
図16は、中心軸に垂直な断面図を示す。
図16は、管状要素500の端面を示す。
【0376】
管状要素500は、管状要素500が可燃性熱源550によって加熱され得るように、エアロゾル発生物品100の遠位端103でエアロゾル発生物品100(
図13)内に位置する。
【0377】
ゲル124は、流体ガイド400内の外側長軸方向流路(図示せず)に沿って開口150から、遠位端103の近くの管状要素500へ、次いで内側長軸方向流路430(図示せず)を介して近位端101へ流れる、流体、例えば、周囲空気中に放出される活性剤を含む。この図示の実施例では、活性剤はニコチンである。任意選択で、ゲル124は、風味、例えばメントールをさらに含む。
【0378】
管状要素500は、可塑剤をさらに含んでもよい。
【0379】
流体ガイド400は、管状要素500のすぐ下流に位置し、管状要素500に当接する。(類似であるが代替的な特定の実施例、例えば
図24では、流体ガイド400と管状要素500との間に空洞があり従って、流体ガイドは管状要素と接触しない)。使用時に、ゲル124を含む管状要素500から放出される材料は、流体ガイド400に沿って、エアロゾル発生物品100の近位端101に向かって通過する。
【0380】
図13の実施例では、マウスピース170は、流体ガイド400のすぐ下流に位置し、流体ガイド400に当接する。
図13において、マウスピース170は、低濾過効率の従来のセルロースアセテートより糸フィルターを含む。
【0381】
エアロゾル発生物品100を組み立てるために、上述の5つの要素は外側ラッパー110内で整列され、巻かれる。
図13において、外側ラッパーは、従来の巻たばこ用紙である。
【0382】
管状要素500は、例えば、
図17に示すように、押出成形プロセスによって形成され得る。管状要素500のセルロースアセテート122の長軸方向側面は、セルロースアセテート材料をダイ184に沿って、および押出成形されたセルロースアセテート材料の移動の方向Tに対して後方に突出する、マンドレル180の周りに押出成形することによって形成され得る。マンドレル180の後方突出部は、ピンのように形状付けられ、長さ55~100ミリメートルの3~7ミリメートルの外径を有する円筒形部材である。(説明を補助するために、図には縮尺で示されていない)。
【0383】
この実施例では、セルロースアセテート材料122は、1バールを超える圧力にある蒸気Sへの曝露による熱硬化性である。
【0384】
マンドレル180には、導管182が設けられ、それに沿ってゲル124が、本実施例の管状要素500の長軸側を形成する、設定されたセルロースアセテート材料122のコア内に押し出される。他の実施例では、セルロースアセテート材料122は、ゲル124をセルロースアセテート材料122のコア内に押出成形する前に熱硬化性である。
【0385】
複合円筒ロッドは、長さに切断され、個々の管状要素500を形成する。
【0386】
複合円筒ロッドは、この実施例では高温押出成形プロセスによって形成される。複合円筒ロッドは、長さに加工する前に冷却されるか、または冷却プロセスに供される。あるいは、他の実施例では、複合円筒ロッドは、低温押出成形プロセスによって形成され得る。
【0387】
この実施例の図示した管状要素500では、セルロースアセテート122は、ゲル124で充填されるコアである、コアを有する管状要素500の長軸側として示される。しかしながら、代替的に他の実施例では、セルロースアセテート122長軸方向側面は、管状ロッドに沿って一般に延在するゲル124を受けるためのコア(または複数のコア)を有する任意の形状を有し得る。代替的な特定の実施例では、コアは、ゲルが充填された多孔質媒体125で充填される。
【0388】
本実施例では、管状要素のセルロースアセテート122の長軸方向側面は、最小厚さ0.6ミリメートルを有する。
【0389】
図17に図示した製造プロセスでは、ゲル124が連続的に押し出される。
【0390】
図18に示すような代替的な実施例では、ゲル124は、
図18に示すように、ギャップ128によって分離され、バースト状に押出成形され得る。代替的な特定の実施例では、ゲルが充填された多孔質媒体125は、管状ロッドのコアに分離ギャップを有するように、バースト状に押出成形される。
【0391】
ゲル124は、マンドレル180に注入する前に室温より高温に加熱され得る。マンドレル180は、熱伝導性(例えば、金属マンドレル)、および熱硬化性セルロースアセテートに加えられる(例えば、蒸気Sからの)いくつかの外部印加熱であり得る。これにより、熱エネルギーをゲルに伝達し、ゲルを加熱することにより、その粘度を減少させ、その押出しを容易にし得る。
【0392】
図19に示すような代替的な特定の実施例では、マンドレル180は、押出成形前のゲル124の加熱を減少させるように構成される。これらの特定の実施例の一部において、マンドレル180は、実質的に断熱性材料から形成される。別の方法として、または追加的に、マンドレル180は、例えば、外部印加された熱(例えば、蒸気S)とゲル124との間の熱バリアを形成する冷却された液体の循環層を有する、液体冷却ジャケット186(例えば、水冷却ジャケット)を有することによって冷却される。ゲル124を低温に維持することによって、管状要素500のセルロースアセテート122の長軸方向側面内にゲル124を成形することを容易にし得る。
【0393】
この実施例では、管状要素500は、切断機械のゲル124との汚染の防止を助け、それによって切断性能を改善する、複合ロッドのギャップ128を切断することによって形成される。この実施例では、複合ロッドは、切断前に、切断に適した温度に達するまで静止する期間によって冷却される。切断後、切断長さは、一部の実施例では、管状要素を形成するためにトリミングされる、ギャップ128内で、かつエアロゾル発生物品100への組立前に、切断された場合に中空端部を有する。この実施例では、ゲル124のバーストは、長さ60ミリメートルであり、10ミリメートルのギャップで分離される。他の実施例では、ゲル124と流体ガイド400との間に空洞140を形成するために、中空端部は両端でトリミングされない。
【0394】
あるいは、本明細書の図示の実施例に対して、特定の実施例では、ゲル124は室温で押出成形され得る。また、代替的に特定の実施例では、セルロースアセテートは、例えばポリ乳酸などの他の材料で置換される。
【0395】
図19の実施形態では、マンドレルは、管状形状の管状要素の製造を支援するために円筒形状を有する。
【0396】
図20は、上述および
図13に図示するように、部分的に挿入されたエアロゾル発生物品100を有するエアロゾル発生装置200の一部分を示す。
【0397】
図13に図示し、上述したように、エアロゾル発生物品100を使用する好ましい方法は、上述のように、可燃性熱源550に点火して熱を生成して管状要素500を加熱することである。しかし、この加熱手段が唯一の使用方法ではない。管状要素500を加熱するために望ましい熱の全てまたは一部を提供するエアロゾル発生装置200を使って、可燃性熱源550を有するエアロゾル発生物品100を使用することが可能である。可燃性熱源550が点火された時に、装置200の発熱体230を使用して、熱をエアロゾル発生物品100に提供することも可能である。
【0398】
エアロゾル発生装置200は発熱体230を含む。
図20に示す通り、発熱体230は、エアロゾル発生装置200のエアロゾル発生物品100受容チャンバー内に据え付けられる。使用時に、作動されると、
図20に示すように、熱が熱源を介して、かつサセプタ552を介して、エアロゾル発生物品100の管状要素500に伝達されるように、発熱体230が熱源550に挿入されるように、エアロゾル発生物品100がエアロゾル発生装置200のエアロゾル発生物品受容チャンバーに挿入される。
図20に示す実施形態において、エアロゾル発生装置200の発熱体230は、ヒーターブレードである。
図20の実施例では、可燃性熱源550は点火されないが、ヒーターブレードによって加熱される。
【0399】
エアロゾル発生装置200は、発熱体230を作動させることができる電源および電子機器を含む。このような作動は、手動でもよく、またはエアロゾル発生物品100をエアロゾル発生装置200のエアロゾル発生物品受入れチャンバーの中に挿入することに応答して自動的に起き得る。複数の開口部は、エアロゾル発生装置に提供されて、空気がエアロゾル発生物品100に流れるのを可能にし、エアロゾル発生装置200における流体、例えば空気流の方向は、
図20に矢印で示される。次いで、流体は、図示されていない開口150を介してエアロゾル発生物品100に入ることができる。
【0400】
内部発熱体230が、エアロゾル発生物品100の可燃性熱源550に挿入され、作動すると、活性剤を含むゲル124を含む管状要素500は、エアロゾル発生装置200の発熱体230によって375℃の温度に加熱される。この温度で、エアロゾル発生物品100の管状要素500からの材料はゲルを離れる。陰圧が、エアロゾル発生物品100の近位端101に印加されるとき、管状要素500からのこの材料は、エアロゾル発生物品100を通して下流に引き込まれ、特に、流体ガイド400を通して、近位端部に向かって、かつエアロゾル発生物品100の近位端101から外へ引き込まれる。
【0401】
エアロゾルがエアロゾル発生物品100を下流へと通過するにつれ、エアロゾルの温度は、エアロゾルから流体ガイド400への熱エネルギーの伝達のため低下する。この実施例では、エアロゾルが流体ガイド400に入る時、エアロゾルの温度は約150℃である。流体ガイド400内の冷却により、エアロゾルが流体ガイド400から出る際のエアロゾルの温度は、40℃である。これにより、エアロゾル液滴の形成につながる。
【0402】
図20の図示の実施例では、管状要素500は、ゲル124が管状要素500のコア部分または中心部分にある状態で、円筒形ロッドの長軸方向側面122を形成するセルロースアセテートを含む。別の特定の実施例では、管状要素500の長軸方向側面は、段ボール、捲縮耐熱紙もしくは捲縮パーチメント紙などの捲縮した紙、または例えば低密度ポリエチレン(LDPE)などのポリマー材料であり得る。
【0403】
図14、
図15、
図16では、管状要素500は、ゲル124が管状要素500の長軸方向側面に沿ってセルロースアセテートに囲まれたコアを充填する状態で、単一のゲル124が設けられた単一のコアを有する。しかしながら、代替的な特定の実施例では、管状要素500は、複数のコアを含む。特定の実施形態では、管状要素は、複数のゲル124を含む。管状要素500の全ての構成要素が、
図21の実施形態に必ずしも示されるわけでも、標識されるわけでもない。
【0404】
図21の実施例に示すように、管状要素500は、
図21の断面に示すように、管状要素500のコアの軸長に沿って延在する複数のゲル524A、524Bを含む。この
図21の実施形態では、管状要素550は、セルロースアセテート長軸方向側面522、622、722を含む。
【0405】
複数のゲル524A、524Bは、管状要素500のコアを形成するマンドレル(図示せず)内の別個の導管を通して、セルロースアセテート522内に押し出され得る。異なる揮発性を有するゲル124の使用は、活性剤の送達の最適化を促進し得る。
【0406】
図22に示す例では、管状要素500は、セルロースアセテート長軸方向側面622を含み、管状要素500は、
図22の断面に示すように、複数のコア624A、624B、624Cを追加的に含む。
【0407】
管状要素500の全ての構成要素が、この
図22の実施形態に必ずしも示されるわけでも、標識されるわけでもない。
【0408】
この特定の実施例では、
図22に示すように、複数のコアに、異なるゲル624A、624B、624Cが設けられ、ゲルは、異なる活性剤、例えば、異なるニコチンおよび風味剤を有する。異なる揮発性を有するゲルの使用は、活性成分の送達、特にエアロゾル発生装置の加熱サイクルの経時的な送達の最適化を促進し得る。
【0409】
他の特定の実施例(図示せず)では、複数のコア624A、624B、624Cの各々に、同じゲル124(図示せず)が設けられる。複数のコアの使用により、管状要素500を通る空気流性能の最適化が促進される。
【0410】
複数のコアは、押出成形されたセルロースアセテート材料の移動の方向Tに対して後方に延在する対応する複数の突出部を有するマンドレル(図示せず)の使用によって形成され得る。ゲルは、複数の後方に延在するマンドレル突出部内のそれぞれの導管を通して押し出され得る。
【0411】
図14、
図15、
図16では、管状要素500は、コアにゲル124で充填されたセルロースアセテート122の長軸方向側面を含む。しかしながら、代替的に、特定の実施例では、他の特徴と組み合わせて、管状要素500のコアは、軸長さに垂直な断面を横切ってゲル124で部分的に充填されるに過ぎない。有利なことに、これは、管状要素500の長さを通る軸空気流を促進する。例えば、
図23に示すように、ゲル724は、管状要素500の長軸方向側面の内部面上にコーティングとして提供され得る。
【0412】
この図示する実施例では、
図23の実施形態では、管状要素500は、ゲル724が製造中にチューブ内に押し出され、押出成形ゲル724内に中空導管を形成する、さらに下流に延在する中央ロッドを有するマンドレル(図示せず)の使用によって、その長さに沿って軸方向に延在する中空導管726を有する。
【0413】
図20は、エアロゾル発生装置200のブレード様発熱体230で使用されるエアロゾル発生物品100を示すが、管状要素500は、代替的に、異なって加熱される他のエアロゾル発生物品100に使用され得る。
【0414】
例えば、
図24は、誘導加熱、ならびにブレードのような発熱体で加熱するのに好適なエアロゾル発生物品100の実施例の切断図を示す。
図24は、本発明の管状要素との使用に適した、エアロゾル発生物品100の実施例を示す。
図24は、管状のエアロゾル発生物品および例えば、管状要素500などの、その構成要素の断面切断図であり、管状形状の湾曲は示されない。管状要素500の全ての構成要素が、必ずしもこの
図24に必ずしも示されるわけでも、標識されるわけでもない。
【0415】
図24の実施例では、エアロゾル発生物品100は、近位端101にマウスピース170、流体ガイド400、空洞700、管状要素500、可燃性熱源550を近位から遠位の順に含む。そして、サセプタ552は可燃性熱源550と管状要素500との間の位置である。この実施例では、管状要素500は、活性剤を含むゲル824を含み、サセプタ(両方は図示せず)をさらに含む。従って、管状要素と可燃性熱源との間にサセプタと管状要素500内のサセプタとがある。本実施例の管状要素500内のサセプタは、管状要素500の長軸方向軸に沿って中央に位置する単一のアルミニウムストリップである。管状要素500を含むエアロゾル発生物品100の一部分が、エアロゾル発生装置200(図示せず)の誘導発熱体230(図示せず)に近接するように位置付けられるように、エアロゾル発生物品100の遠位端103をエアロゾル発生装置200(図示せず)に挿入するとき。誘導発熱体230によって生成される電磁放射は、管状要素500内のサセプタによって吸収され、管状要素500内のゲル824の加熱を助ける。管状要素の加熱は、可燃性熱源550の燃焼によることが好ましい。
【0416】
管状要素500の加熱は、次に、ゲル824からの材料の放出を補助し、例えば、活性剤は、陰圧がエアロゾル発生物品100の近位端101で印加されるときに通過エアロゾル内に混入される。流体、例えば周囲空気は、開口150(図示せず)を介して外側長軸方向流路834に入り、空洞700に、次いで流体がゲル824と混合する、管状要素500に移り、空洞に戻る前に、次に近位端101で出る前に流体ガイド400の内側長軸方向流路(図示せず)を介して活性剤を混入する。この実施例では、管状要素500の長軸方向側面822は紙を含む。エアロゾル発生物品は、外側ラッパー850を含んでいてもよい。
図24に図示され、かつ記載される、このエアロゾル発生物品100は、
図47~48に図示されるように、および記載されるように、エアロゾル発生装置200とともに使用することができる。しかしながら、好ましくは、管状要素500への熱伝達は、可燃性熱源550を燃焼することによるものである。
【0417】
管状要素500は、とりわけ、ゲル124、ゲルが充填された多孔質媒体125、活性剤、内側長軸方向要素、空隙、充填材料(好ましくは多孔性)およびラッパーの多数の異なる組み合わせを有し得る。所望のエアロゾルは、その成分の特定の組み合わせおよび配置によって生成され得る。
【0418】
例えば:
図25は、管状要素500が、ラッパー110と、第二の管状要素115であって、第二の管状要素115は、ゲル124を含み、第二の管状要素115は、紙ラッパーを含み、第二の管状要素は、管状要素500の長軸方向軸に沿って中央に配置されている、第二の管状要素115と、第二の管状要素115とラッパー110との間に配置された多孔質充填剤材料132含む、実施例を示す。多孔質充填剤材料132は、管状要素500内に第二の管状要素を中央で保持するのに役立つ。この実施例のゲル124は、第二の管状要素115の中央部分内に位置する。
【0419】
図26は、管状要素500が、ラッパー110と、ゲル124を含む第二の管状要素115であって、第二の管状要素は、紙ラッパーを含み、第二の管状要素は、管状要素500の長軸方向軸に沿って中央に配置されている、第二の管状要素115と、第二の管状要素115とラッパー110との間に配置されたゲル124とを含む、実施例を示す。第二の管状要素115とラッパー110の間に位置するゲルは、管状要素500内で第二の管状要素115を中央で保持するのに役立つ。本実施例のゲル124は、第二の管状要素115の中央部分内、ならびに第二の管状要素115とラッパー110との間に位置している。
【0420】
図27は、管状要素500が、ラッパー110と、ゲルが充填された多孔質媒体125を含む内側長軸方向要素であって、ゲルが充填された多孔質媒体125を含む内側長軸方向要素は、管状要素500の長軸方向軸に沿って中央に位置する、内側長軸方向要素と、ゲルが充填された多孔質媒体125を含む内側長軸方向要素とラッパー110との間に位置するゲル124とを含む、実施例を示す。ゲル124は、管状要素500内にゲルが充填された多孔質媒体124を含む内側長軸方向要素を中央に保持するのを支援し得る。この実施例では、内側長軸方向要素は、その長軸方向断面における断面形状であり、内側長軸方向要素の部分は、ラッパー110の内側表面に接触する。他の実施例は、他の形状およびサイズの内側長軸方向要素を使用してもよく、従って、必ずしもラッパー110から外れた内側表面と接触しなくてもよい。他の特定の実施例はまた、異なる材料の内側長軸方向要素を使用し得る。
【0421】
図28は、管状要素500が、ラッパー110と、ゲル124を含む第二の管状要素115であって、第二の管状要素115は、紙ラッパーを含み、第二の管状要素は、管状要素500の長軸方向軸に沿って中央に配置されている、管状要素115と、第二の管状要素115とラッパー110との間に配置されたゲルが充填された多孔質媒体124とを含む、実施例を示す。この実施例では、ゲルが充填された多孔質媒体124は、管状要素500内に第二の管状要素115を中央で保持するのに役立つ。
【0422】
図29は、管状要素500が、ラッパー110と、ゲルが充填された多孔質媒体125と、ゲル124とを含み、ゲルが充填された多孔質媒体125が、ラッパー110の内側表面に隣接して、およびゲル124を囲む、実施例を示す。この実施例では、ゲル124およびゲルが充填された多孔質媒体125の両方がある。ゲルが充填された多孔質媒体125は、ラッパーの内部表面をコーティングするが、ゲルが充填された多孔質媒体125の形状は、最初に形成され、次いでラッパー110によって包まれてもよい。この実施例では、ゲルが充填された多孔質媒体125は、管状要素500の長軸方向軸に沿って中央で保持される、ゲル124を囲むものである。ゲルが充填された多孔質媒体は、ゲル125を中央位置に沿って保持することを支援し得る。
【0423】
図30は、管状要素500が、ラッパー110と、ゲルが充填された多孔質媒体125を含む第二の管状要素115であって、第二の管状要素115は、紙ラッパーを含み、第二の管状要素115は、管状要素500の長軸方向軸に沿って中央に配置されている、第二の管状要素115と、第二の管状要素115とラッパー110との間に配置された多孔質充填剤材料132を含む、実施例を示す。多孔質充填剤材料132は、管状要素500内に第二の管状要素を中央で保持するのに役立つ。本実施例のゲルが充填された多孔質媒体125は、第二の管状要素115の中央部分内に位置する。この実施例では、第二の管状要素115の紙ラッパーは、ゲルが充填された多孔質媒体を囲む。
【0424】
図31は、管状要素500が、ラッパー110と、ゲルが充填された多孔質媒体125を含む第二の管状要素115であって、第二の管状要素115は、管状要素500の長軸方向軸に沿って中央に配置され、第二の管状要素は、紙ラッパーをさらに含む、第二の管状要素115と、第二の管状要素115とラッパー110との間に位置する、ゲルが充填された多孔質媒体125とを含む、実施例を示す。この実施例では、ゲルが充填された多孔質媒体125は、第二の管状要素115内、第二の管状要素とラッパー110との間の2つの位置にある。これらは、同じまたは異なる多孔質媒体、ゲル、または活性剤を有し得る。
【0425】
図32は、管状要素500が、ラッパー110と、多孔質充填剤材料132を含むであって、第二の管状要素115は、管状要素500の長軸方向軸に沿って中央に配置され、第二の管状要素115は、紙ラッパーをさらに含む、第二の管状要素115と、第二の管状要素115とラッパー110との間に配置されたゲルが充填された多孔質媒体125とを含む、実施例を示す。ゲルが充填された多孔質媒体は、管状要素500の長軸方向軸に沿って第二の管状要素115を中央で保持するのを支援し得る。この実施例では、ゲルが充填された多孔質媒体125は、ラッパー110の内側表面に隣接している。ゲルが充填された多孔質媒体125は、ラッパー110の内側表面を被覆する。
【0426】
図33は、管状要素500が、ラッパー110と、ゲルが充填された多孔質媒体125を含む第二の管状要素115であって、第二の管状要素115が管状要素500の長軸方向軸に沿って中央に位置し、第二の管状要素115が紙ラッパーをさらに含む、第二の管状要素115と、第二の管状要素115とラッパー110の間に位置するゲル124とを含む、実施例を示す。この実施例では、ゲル124は、管状要素500の長軸方向軸に沿って、第二の管状要素115を中央で保持することを支援し得る。この実施例では、ゲル124は、ラッパー110の内側表面に隣接している。この実施例では、ゲルが充填された多孔質媒体124は、第二の管状要素115の紙ラッパーによって囲まれた、第二の管状要素115内に中央に位置する。
【0427】
図34は、管状要素500が、ラッパー110と、ゲルが充填された多孔質媒体125を含む内側長軸方向要素あって、ゲルが充填された多孔質媒体125を含む内側長軸方向要素は、円筒形であり、管状要素500の長軸方向軸に沿って中央に配置されている、内側長軸方向要素と、ゲルが充填された多孔質媒体125を含む内側長軸方向要素とラッパー110との間に位置するゲル124とを含む、実施例を示す。ゲル124は、管状要素500内にゲルが充填された多孔質媒体124を含む内側長軸方向要素を中央に保持するのを支援し得る。この実施例では、内側長軸方向要素は、その長軸方向断面において円筒形の形状であり、ゲル124によってラッパー110の内側表面から離れて保持される。他の実施例は、他の形状およびサイズ、ならびに材料の内側長軸方向要素を使用し得る。
【0428】
図35は、エアロゾル発生物品の近位端に可燃性熱源550を含む、本発明によるエアロゾル発生物品100の実施例を示す。本実施例は、可燃性熱源550を点火することによって加熱するのに適している。また、エアロゾル発生物品100の遠位端を覆ってもよい、任意の保護キャップ559も示される。保護キャップ559は、可燃性熱源550を点火する前に取り外す。また、開口150、および矢印による流体の流れの方向が図示される。周囲空気は、開口150に進入し、管状要素500に向かって移動してもよく、その後、流体ガイド400を通って移動し、近位端101でエアロゾル発生物品100を出る。図示の実施例の開口150は、レーザー穿孔された穴であり、近位端から22ミリメートルに位置する。本実施例の流体ガイドは、捲縮したポリ乳酸を含む。ラッパー110は、高多孔質プラグラップ紙である。しかしながら、耐水性である管状要素上に追加のラッパーがある。この特定の実施例では、流体ガイド400は約25ミリメートルの長さである。
【0429】
図36に示すように、開口150は、レーザーユニット(図示せず)からの精密なレーザービーム555を使用して作られる。レーザービーム555の出力およびパルス数およびレーザーの焦点を調整することによって、所望の穴サイズおよび深さを、ラッパー110を通して、および流体ガイド400の側面を通して外側長軸方向流路440に得ることができる。レーザービーム555の深さ556を実施例に対し
図36に図示する。この実施例では、レーザービーム55の深さ556は、約0.7ミリメートルである。これにより、レーザービームが、外側長軸方向流路440と内側長軸方向流路430との間のバリアを切断しないことを保証する。任意の数の開口150を作製することができるが、この実施例では、エアロゾル発生物品の周囲の周りに均等に間隔を置いた、近位端から22ミリメートルの8つの開口がある。
【0430】
図37は、流体ガイド400A、400Bおよび400Cの3つのセクションを示す、本発明の別のエアロゾル発生物品100を示す。
【0431】
図38~44は、本発明のさまざまな流体ガイド設計を示す。これらの設計は、要求される所望の流れに応じて、近位から遠位または遠位から近位に使用することができる。流体ガイドはまた、任意の他の流体ガイドと組み合わせて使用することができる。
【0432】
図38は、2つのセクション400Aおよび400Bを有する流体ガイド400を示し、両方のセクションは、互いと比較して断面積の急激な増加または減少を有する。
【0433】
図39は、流路の断面積の段階的な増加または減少を有する、流体ガイドの一つのセクション、または流体ガイドの一つのセクションを示す。
【0434】
図40は、2つのセクションの流体ガイド400Aおよび400Bを示す。セクション400Aは、流体流れの方向に応じて、流路の断面積において漸進的な増加または減少を有する。セクション400Bは、その長さに沿って一定の断面積を有する。これは、エアロゾルの冷却を可能にする距離を与え得る。
【0435】
図41はまた、流体ガイド、または、その長さに沿って一定の断面積を有する完全な流体ガイドのセクションを示す。しかしながら、
図40のセクション400Bと比較して、
図41の実施例の流路の断面積は、はるかに小さい。
【0436】
図42は、断面積に再び段階的な増加または減少がある、単一のセクションまたは完全な流体ガイドを示す。流路の断面積の段階的な増加または減少は、滑らかなエアロゾルの流れを可能にする。
【0437】
図43および
図44は、全てが流体ガイドの長さに沿って一定の断面積を有する、複数の内側長軸方向流路430を示す。
図43は、3つの内側長軸方向流路430を有し、
図44は、2つの内側長軸方向流路を有する。
【0438】
図45および
図46は、サセプタ552を有する管状要素100の断面図を示す。
図45の実施例では、サセプタ552は管状要素100の中央に位置する。サセプタ552は、長い薄いストリップとして現れ、サセプタ552の幅は、ラッパー110の下の管状要素100のほぼ内径である。サセプタ552は、管状要素100を、サセプタ552の両側のゲル124で縦方向に分割するようにみえる。
【0439】
図46の実施例では、サセプタ552は、ゲル124を囲むラッパー110の内側表面上にある。
【0440】
両方の実施例は、ゲル124に熱を移すことを可能にする。サセプタ552は、
図45および46の両方の実施例で、ゲル124への熱伝達を支援する。熱は、可燃性熱源が炭素を含み、例えば、火のついたマッチまたはライターによって点火される、
図35の実施例で説明したような、可燃性熱源550の燃焼からの熱であり得る。
【0441】
図47~48は、エアロゾル発生物品100およびのエアロゾル発生装置200の実施例を示す。エアロゾル発生物品100は、近位端またはマウス端101および遠位端103を有する。
図47において、エアロゾル発生物品100の遠位端103はエアロゾル発生装置200の容器220に受容される。エアロゾル発生装置200は、エアロゾル発生物品100を受容するように構成される、容器220を画定するラッパー110を含む。エアロゾル発生装置200はまた、好ましくは締まりばめによってエアロゾル発生物品100を受容するように構成される空洞235を形成する発熱体230を含む。発熱体230は、電気抵抗加熱構成要素を含み得る。さらに、装置200は、電源240と、発熱体230の加熱を制御するために協働する制御電子機器250とを含む。
【0442】
発熱体230は、管状要素500(図示せず)を含有するエアロゾル発生物品100の遠位端103を加熱し得る。この実施例では、管状要素500は、活性剤を含むゲル124を含み、活性剤はニコチンを含む。エアロゾル発生物品100を加熱することにより、活性剤を含むゲル124を含む管状要素500に、近位端101でエアロゾル発生物品100から外に出ることができる、活性剤含有エアロゾルを生成させる。エアロゾル発生装置200は、ハウジング210を含む。
【0443】
【0444】
可燃性熱源が存在する場合、可燃性熱源を点火することによって管状要素を加熱することが好ましい。この加熱手段の利点は、追加の装置および電源を必要としないことである。可燃性熱源550を含むエアロゾル発生物品を使用することは、他の手段による加熱を妨げない。従って、可燃性熱源550を有することにより、熱エネルギーを管状要素に伝達する方法の選択肢が可能となる。
【0445】
いくつかの実施例では、加熱機構は、熱がエアロゾル発生装置200の発熱体230からエアロゾル発生物品100に伝達される伝導加熱によるものであり得る。これは、エアロゾル発生物品100がエアロゾル発生装置200の容器220に位置付けられた時に容易に行うことができ、(ゲルを含む管状要素500が位置する端部であることが好ましい)遠位端103および、ひいてはエアロゾル発生物品100はエアロゾル発生装置200の発熱体230と接触する。特定の実施例では、発熱体230はエアロゾル発生装置200から突出し、エアロゾル発生物品内100に貫通して、可燃性熱源550、または可燃性熱源550およびサセプタ552と直接接触し、熱を管状要素500のゲル124に伝達するのに適した加熱ブレードを含む。特定の実施形態では、加熱230素子は、可燃性熱源550を貫通し、管状要素500に接触し、それを加熱し得る。
【0446】
他の実施例では、発熱体230は、可燃性熱源550もしくはサセプタ552、または管状要素500もしくはそれらの任意の組み合わせに熱エネルギーを輸送することを可能にする、エアロゾル発生物品100の遠位端の一部分(好ましくは管状要素に近接した部分)を部分的に取り囲んでもよい。
【0447】
他の実施例では、発熱体が、誘導エネルギーが、誘導エネルギーを熱エネルギーに変換し、管状要素500を加熱するサセプタ552に伝達されることを可能にする、エアロゾル発生物品100の遠位端の一部分(好ましくは、サセプタ552および管状要素500に近接した部分)を部分的に取り囲む、誘導によって加熱することができる。この実施例では、加熱機構は、エアロゾル発生物品100がエアロゾル発生装置200の容器220内に位置するとき、発熱体がサセプタ552によって吸収される輻射磁気放射を発する誘導による。可燃性熱源550を含むエアロゾル発生物品を使用することは、他の手段による加熱を妨げない。
【実施例】
【0448】
1.エアロゾルを発生するためのエアロゾル発生物品であって、
-流体の移動を可能にする流体ガイドであって、流体ガイドは、近位端および遠位端を有し、流体ガイドは、バリアによって分離された、内側長軸方向領域と、外側長軸方向領域とを有し、内側長軸方向領域が、その遠位端と近位端との間の内側長軸方向流路を含み、外側領域が、外部流体が外側長軸方向流路に沿って流体ガイドの遠位端に移動できるように、少なくとも一つの開口を通して流体ガイドの遠位端に外部流体を伝達する外側長軸方向流路を含む、流体ガイドと、
-ゲルを含む管状要素であって、ゲルが活性剤を含み、管状要素が近位端および遠位端を有し、流体ガイドの遠位端に位置する、管状要素と、
-管状要素の遠位端に位置する可燃性熱源と、
-管状要素と可燃性熱源の間に位置するサセプタとを含む、エアロゾル発生物品。
2.エアロゾル発生物品が、流体ガイド、管状要素、サセプタ、および可燃性熱源を一緒に固定するために、ラッパーをさらに含む、実施例1に例示されるようなエアロゾル発生物品。
3.エアロゾル発生物品が、流体ガイドの遠位端と管状要素の近位端との間に空洞を含む、実施例1または2に例示されるようなエアロゾル発生物品。
4.ラッパーが紙を含む、実施例2に例示されるようなエアロゾル発生物品。
5.ラッパーの少なくとも一部が耐水性である、実施例2または4のいずれか一つで例示されるようなエアロゾル発生物品。
6.少なくとも一つの開口が、流体ガイドへの流体の流れを許容することができる複数の開口である、任意の前述の実施例で例示されるようなエアロゾル発生物品。
7.サセプタが、エアロゾル発生物品の長軸方向長さに延在する周辺部分を含む、任意の前述の実施例で例示されるようなエアロゾル発生物品。
8.流体ガイドがリストリクターを含む、任意の前述の実施例で例示されるようなエアロゾル発生物品。
9.管状要素が耐水性のラッパーを含む、前述の実施例のいずれか一つに例示されるようなエアロゾル発生物品。
10.管状要素が、熱が管状要素内のゲルに伝達され得るように、サセプタを含む、任意の前述の実施例で例示されるようなエアロゾル発生物品。
11.サセプタが管状要素内に中央に位置する、実施例10に例示されるようなエアロゾル発生物品。
12.サセプタが金属を含む、前述の実施例で例示されるようなエアロゾル発生物品。
13.熱源が炭素を含む、実施例12に例示されるようなエアロゾル発生物品。
14.管状要素が、ゲルが充填された多孔質媒体をさらに含む、任意の前述の実施例で例示されるようなエアロゾル発生物品。
【0449】
本明細書で使用される全ての科学的用語および技術的用語は、別途指定のない限り、当技術分野で一般的に使用される意味を有する。本明細書で提供されている定義は、本明細書で頻繁に使用される特定の用語の理解を容易にするために提供されている。
【0450】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される単数形「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」は、複数形の対象を有する実施形態を包含するが、その内容によって明らかに別途定められている場合はその限りではない。
【0451】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される「または」という用語は一般に、「および/または」を含む意味で用いられるが、その内容によって明らかに別途定められている場合はその限りではない。
【0452】
本明細書で使用される場合、「有する(have)」、「有している(having)」、「含む(include)」、「含む(including)」、「含む(comprise)」、「含む(comprising)」、またはこれに類するものは、その制約のない意味で使用され、一般に「含むが、これに限定されない」を意味する。当然のことながら、「から本質的に成る(consisting essentially of)」、「から成る(consisting of)」、およびこれに類するものは、「含む(comprising)」およびこれに類するものに包摂される。
【0453】
「好ましい」および「好ましくは」という語は、ある特定の状況下で、ある特定の利益をもたらし得る本発明の実施形態に言及する。しかしながら、同一のまたはその他の状況下で、その他の実施形態もまた好ましいものである場合がある。その上、一つまたは複数の好ましい実施形態の列挙は、その他の実施形態が有用ではないことを暗示するものではなく、また特許請求の範囲を含む本開示の範囲からその他の実施形態を除外することを意図するものではない。
【0454】
「上」、「下」、「左」、「右」、「上方」、「下方」およびその他の方向または向きなど、本明細書で言及される任意の方向は、本明細書において明確さおよび簡潔さのため記述されていて、実際の装置またはシステムを限定する意図はない。本明細書に記載の装置およびシステムは、多数の方向および向きで使用され得る。
【0455】
上述の例示的な実施形態は限定するものではない。上述の実施形態と一貫性のあるその他の実施形態は、当業者には明らかであろう。
【手続補正書】
【提出日】2021-07-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾルを発生するためのエアロゾル発生物品であって、
- 流体の移動を可能にする流体ガイドであって、前記流体ガイドが、近位端および遠位端を有し、前記流体ガイドが、内側長軸方向領域を有し前記内側長軸方向領域は、流体が前記流体ガイドの前記遠位端から前記流体ガイドの前記近位端まで移動できるように、前記流体ガイドの前記遠位端と前記近位端との間の内側長軸方向流路を含み、前記流体ガイドが、前記内側長軸方向流路と外側長軸方向流路との間のバリアをさらに含む、流体ガイドと、
- 管状要素であって、前記管状要素は、ゲルまたはゲルが充填された多孔質媒体、またはゲルが充填されたスレッド、またはそれらの任意の組み合わせを含み、前記ゲルまたは前記ゲルが充填された多孔質媒体または前記ゲルが充填されたスレッドまたはそれらの任意の組み合わせは、活性剤を含み、前記管状要素は近位端および遠位端を有し、前記管状要素は、前記エアロゾル発生物品内の前記流体ガイドの前記遠位側に配置される、管状要素と、
- 流体が前記管状要素を通過し、前記近位端で前記エアロゾル発生物品を出ることを可能にする少なくとも一つの開口と、
- 前記エアロゾル発生物品の前記遠位端に配置される可燃性熱源と、
- 前記流体ガイドと前記管状要素との間に位置して、流体が前記管状要素と混合および接触することを可能にする空洞とを含む、エアロゾル発生物品。
【請求項2】
前記エアロゾル発生物品が、前記可燃性熱源と前記管状要素との間に空洞をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品。
【請求項3】
前記エアロゾル発生物品が、サセプタをさらに含む、請求項1~2のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項4】
前記少なくとも一つの開口が、前記流体ガイドの外側流路に位置する、請求項1~3のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項5】
前記少なくとも一つの開口が、前記流体ガイドと前記管状要素との間の前記空洞内に位置する、請求項1~4のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項6】
前記少なくとも一つの開口が、前記管状要素の側壁に位置する、請求項1~5のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項7】
前記管状要素が、ラッパーをさらに含む、請求項1~6のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項8】
前記サセプタが、前記可燃性熱源と前記管状要素との間に位置付けられる、請求項3に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項9】
前記サセプタが周辺部分を有し、前記周辺部分が、前記エアロゾル発生物品の長軸方向軸に沿って、前記エアロゾル発生物品の長軸方向外周に近接して、近位方向に延在する、請求項8に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項10】
前記サセプタが周辺部分を有し、前記周辺部分が、前記エアロゾル発生物品の前記長軸方向軸に沿って、前記エアロゾル発生物品の前記長軸方向外周に近接して、遠位方向に延在する、請求項8または9に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項11】
前記活性剤がニコチンである、請求項1~10のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項12】
前記サセプタが、前記管状要素内に長軸方向に位置付けられる、請求項3に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項13】
請求項1~12のいずれかに記載のエアロゾル発生物品を製造する方法であって、
前記製造方法が、
- 前記管状要素の近位端と前記流体ガイドの遠位端との間にギャップが存在し、前記エアロゾル発生物品内に空洞を形成するように、包装材料のウェブ上に、流体ガイド、管状要素、および可燃性熱源を順次直線的に配置するステップと、
- 前記包装材料のウェブを、前記流体ガイド、前記管状要素、および前記可燃性熱源の周りに巻き付けて、前記エアロゾル発生物品を形成するステップとを含む、製造方法。
【請求項14】
前記流体ガイド、前記管状要素、サセプタ、および前記可燃性熱源を順次直線的に配置するステップを含む、請求項13に記載のエアロゾル発生物品を製造する方法。
【国際調査報告】