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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-28
(54)【発明の名称】洗浄ブースタ
(51)【国際特許分類】
   C11D 11/00 20060101AFI20220121BHJP
   C07C 217/08 20060101ALI20220121BHJP
   C11D 3/26 20060101ALI20220121BHJP
   C11D 3/37 20060101ALI20220121BHJP
【FI】
C11D11/00
C07C217/08
C11D3/26
C11D3/37
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021531114
(86)(22)【出願日】2019-12-05
(85)【翻訳文提出日】2021-05-31
(86)【国際出願番号】 US2019064576
(87)【国際公開番号】W WO2020123239
(87)【国際公開日】2020-06-18
(31)【優先権主張番号】62/779,048
(32)【優先日】2018-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(71)【出願人】
【識別番号】590002035
【氏名又は名称】ローム アンド ハース カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】特許業務法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ペーラ、アシュガー エー.
(72)【発明者】
【氏名】トルチンスキー、マイケル エル.
(72)【発明者】
【氏名】ドノヴァン、ステファン
【テーマコード(参考)】
4H003
4H006
【Fターム(参考)】
4H003EB13
4H006AA03
4H006AB12
4H006BJ50
4H006BN10
4H006BP10
4H006BU46
(57)【要約】
洗浄ブースタを含む液体洗濯添加剤が提供され、洗浄ブースタは、式(I)のものであり、Rは、C1~4アルキリデン基であり、各出現において、Rは、C2~5アルキレンオキシド基から独立して選択され、v+x+y+zの合計は、40超である。
【化1】
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体洗濯添加剤であって、洗浄ブースタを含み、前記洗浄ブースタが、式(I)
【化1】
のものであり、
式中、Rは、C1~4アルキリデン基であり、
各出現において、Rは、C2~5アルキレンオキシド基から独立して選択され、
v+x+y+zの合計は、40超である、液体洗濯添加剤。
【請求項2】
水をさらに含み、前記洗浄ブースタが、前記水に分散されている、請求項1に記載の液体洗濯添加剤。
【請求項3】
各出現においてRは、エチレンオキシド基、プロピレンオキシド基、およびブチレンオキシド基から独立して選択される、請求項2に記載の液体洗濯添加剤。
【請求項4】
前記洗浄ブースタが、式(II)
【化2】
のものであり、
式中、Rは、C1~4アルキリデン基であり、
各Rは、プロピレンオキシド基であり、
各Rは、エチレンオキシド基であり、
a+c+e+gの合計は、0~200であり、
b+d+f+hの合計は、0~200であり、
a+b+c+d+e+f+g+hの合計は、60~400である、請求項3に記載の液体洗濯添加剤。
【請求項5】
が、メチレン基である、請求項4に記載の液体洗濯添加剤。
【請求項6】
前記洗浄ブースタが、4,000~9,500ダルトンの重量平均分子量を有する、請求項5に記載の液体洗濯添加剤。
【請求項7】
前記洗浄ブースタ中の前記プロピレンオキシド基と前記エチレンオキシド基との重量比が、0.25~3である、請求項5に記載の液体洗濯添加剤。
【請求項8】
前記洗浄ブースタ中の前記プロピレンオキシド基と前記エチレンオキシド基との重量比が、1.0~2.25である、請求項7に記載の液体洗濯添加剤。
【請求項9】
前記洗浄ブースタが、式(III)
【化3】
のものであり、
式中、Rは、C1~4アルキリデン基であり、
各Rは、プロピレンオキシド基であり、
各Rは、エチレンオキシド基であり、
a+c+e+gの合計は、0~200であり、
b+d+f+hの合計は、0~200であり、
a+b+c+d+e+f+g+hの合計は、60~400である、請求項3に記載の液体洗濯添加剤。
【請求項10】
が、メチレン基であり、前記洗浄ブースタが、4,000~9,500ダルトンの重量平均分子量を有する、請求項9に記載の液体洗濯添加剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体洗濯添加剤に関する。特に、本発明は、洗浄ブースタを含む液体洗濯添加剤に関し、洗浄ブースタは、式(I)のものであり、式中、Rは、C1~4アルキリデン基であり、各出現において、Rは、C2~5アルキレンオキシド基から独立して選択され、ここでv+x+y+zの合計は、40超である。
【0002】
優れた全体的な洗浄を提供する液体およびゲル形態の洗濯洗剤は、消費者にとって望ましい。そのような洗濯洗剤は、消費者が所望する洗浄効果を提供するために、通常、他の成分の中でもとりわけ界面活性剤を含む。それにもかかわらず、環境への感受性の高まりと材料費の上昇により、洗濯洗剤での界面活性剤の利用を低減する動きが高まっている。その結果、洗剤の製造元は、全体的な洗浄性能を維持しながら、洗濯洗剤の単位用量あたりの界面活性剤の量を低減する方法を模索している。
【0003】
界面活性剤の単位用量を低減するための1つのアプローチは、Boutiqueらによる米国特許出願公開第2009/0005288号に記載されているように、ポリマーを液体洗剤配合物中に取り込むことである。Boutiqueらは、約2~約20重量%の界面活性剤を有する液体またはゲル洗濯洗剤配合物で使用するためのポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリブチレンオキシドと酢酸ビニルとの約1:0.2~約1:10の重量比のグラフトコポリマーを開示している。
【0004】
それにもかかわらず、好ましくは、改善された再付着防止性能も提供しつつ、液体またはゲルの洗濯洗剤配合物中の界面活性剤の低減された量を有する、一次洗浄性能の維持を促進する、液体洗濯添加剤の継続的な必要性が存在する。
【0005】
本発明は、洗浄ブースタを含む液体洗濯添加剤を提供し、洗浄ブースタは、式(I)
【化1】
のものであり、
式中、Rは、C1~4アルキリデン基であり、各出現において、Rは、C2~5アルキレンオキシド基から独立して選択され、v+x+y+zの合計は、40超である。
【0006】
本発明は、水および洗浄ブースタを含む液体洗濯添加剤を提供し、洗浄ブースタは、式(I)
【化2】
のものであり、
式中、Rは、C1~4アルキリデン基であり、各出現において、Rは、C2~5アルキレンオキシド基から独立して選択され、v+x+y+zの合計は、40超であり、洗浄ブースタは、水に分散されている。
【0007】
本発明は、水および洗浄ブースタを含む液体洗濯添加剤を提供し、洗浄ブースタは、式(II)
【化3】
のものであり、
式中、Rは、C1~4アルキリデン基であり、各Rは、プロピレンオキシド基であり、各Rは、エチレンオキシド基であり、a+c+e+gの合計は、0~200であり、b+d+f+hの合計は、0~200であり、a+b+c+d+e+f+g+hの合計は、60~400であり、洗浄ブースタは、水に分散されている。
【0008】
本発明は、水および洗浄ブースタを含む液体洗濯添加剤を提供し、洗浄ブースタは、式(III)
【化4】
のものであり、
式中、Rは、C1~4アルキリデン基であり、各Rは、プロピレンオキシド基であり、各Rは、エチレンオキシド基であり、a+c+e+gの合計は、0~200であり、b+d+f+hの合計は、0~200であり、a+b+c+d+e+f+g+hの合計は、60~400であり、洗浄ブースタは、水に分散されている。
【発明を実施するための形態】
【0009】
驚くべきことに、本明細書に記載される液体洗濯添加剤は、従来の洗濯添加剤に勝る再付着防止性能における大幅な改善も提供しつつ、液体またはゲル洗濯洗剤配合物における一次洗浄性能の維持を促進する(界面活性剤の量の低減を可能にする)ことが見出された。
【0010】
別途示されない限り、比、百分率、部などは、重量によるものである。組成物中の重量百分率(または重量%)は、乾燥重量の百分率であり、すなわち、組成物中に存在し得る一切の水を除外した百分率である。
【0011】
本明細書で使用される場合、別途示されない限り、「重量平均分子量」および「M」という用語は、ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)およびポリスチレン標準物などの従来の標準物を用いる従来の様式で測定された場合の重量平均分子量を指すように互換的に使用される。GPC技術については、Modern Size Exclusion Liquid Chromatography:Practice of Gel Permeation and Gel Filtration Chromatography、Second Edition、Striegel、et al.、John Wiley&Sons、2009に詳しく説明されている。重量平均分子量は、本明細書においてダルトンの単位で報告される。
【0012】
好ましくは、本発明の液体洗濯添加剤は、本明細書に記載される洗浄ブースタを含む。より好ましくは、本発明の液体洗濯添加剤は、本明細書に記載される水および洗浄ブースタを含み、洗浄ブースタは、水に分散されている。最も好ましくは、本発明の液体洗濯添加剤は、5~85重量%(好ましくは20~80重量%、より好ましくは30~75重量%、最も好ましくは40~60重量%)の水と、15~95重量%(好ましくは20~80重量%、より好ましくは25~70重量%、最も好ましくは40~60重量%)の本明細書に記載される洗浄ブースタと、を含む。
【0013】
好ましくは、洗浄ブースタは、式(I)
【化5】
のものであり、
式中、Rは、C1~4アルキリデン基(例えば、-CH-、-CH(CH3)-、-CH(C)-、-C(CH-)(好ましくはC1~3アルキリデン基、より好ましくはC1~2アルキリデン基、最も好ましくはメチレン基)であり、各出現においてRは、C2~5アルキレンオキシド基(好ましくは、エチレンオキシド基、プロピレンオキシド基およびブチレンオキシド基、より好ましくは、エチレンオキシド基およびプロピレンオキシド基)から独立して選択され、v+x+y+zの合計は、40超(好ましくは44~1,000、より好ましくは52~752、さらにより好ましくは60~400、なおもより好ましくは72~200、最も好ましくは80~160)である。
【0014】
好ましくは、洗浄ブースタは、370~93,200ダルトン(好ましくは、500~60,000ダルトン、より好ましくは、2000~44,000ダルトン、さらにより好ましくは、3,000~23,500ダルトン、なおもより好ましくは、3,500~12,000ダルトン、最も好ましくは、4,000~9,500ダルトン)の重量平均分子量を有する。
【0015】
好ましくは、一次洗浄ブースタは、式(I)のものであり、各出現において、Rは、エチレンオキシド基、プロピレンオキシド基およびブチレンオキシド基から独立して選択され、洗浄ブースタは、370~93,200ダルトン(好ましくは500~60,000ダルトン、より好ましくは2,000~44,000ダルトン、さらにより好ましくは3,000~23,500ダルトン、なおもより好ましくは3,500~12,000ダルトン、最も好ましくは、4,000~9,500ダルトン)の重量平均分子量を有する。
【0016】
好ましくは、洗浄ブースタは、式(II)
【化6】
のものであり、
式中、Rは、C1~4アルキリデン基(好ましくはC1~3アルキリデン基であり、より好ましくはC1~2アルキリデン基であり、最も好ましくはメチレン基)であり、各Rは、プロピレンオキシド基であり、各Rは、エチレンオキシド基であり、a+c+e+gの合計は、0~200(好ましくは4~200、より好ましくは10~150、さらにより好ましくは25~125、最も好ましくは50~100)であり、b+d+f+hの合計は、0~200(好ましくは4~200、より好ましくは10~150、さらにより好ましくは25~125、最も好ましくは50~100)であり、a+b+c+d+e+f+g+hの合計は、40超~400(好ましくは、44~400、より好ましくは52~400、さらにより好ましくは60~400、なおもより好ましくは72~200、最も好ましくは80~160)である。より好ましくは、洗浄ブースタは、式(II)のものであり、式中、Rは、メチレン基であり、各Rは、プロピレンオキシド基であり、各Rは、エチレンオキシド基であり、a+c+e+gの合計は、0~200(好ましくは4~200、より好ましくは10~150、さらにより好ましくは25~125、最も好ましくは50~100)であり、b+d+f+hの合計は、0~200(好ましくは4~200、より好ましくは10~150、さらにより好ましくは25~125、最も好ましくは50~100)であり、a+b+c+d+e+f+g+hの合計は、40超~400(好ましくは44~400、より好ましくは52~400、さらにより好ましくは60~400、さらにより好ましくは72~200、最も好ましくは80~160)であり、洗浄ブースタは、4,000~9,500ダルトンの重量平均分子量を有する。最も好ましくは、洗浄ブースタは、式(II)のものであり、式中、Rは、メチレン基であり、各Rは、プロピレンオキシド基であり、各Rは、エチレンオキシド基であり、a+c+e+gの合計は、0~200(好ましくは4~200、より好ましくは10~150、さらにより好ましくは25~125、最も好ましくは50~100)であり、b+d+f+hの合計は、0~200(好ましくは4~200、より好ましくは10~150、さらにより好ましくは25~125、最も好ましくは50~100)であり、a+b+c+d+e+f+g+hの合計は、40超~400(好ましくは44~400、より好ましくは52~400、さらにより好ましくは60~400、なおもより好ましくは72~200、最も好ましくは80~160)であり、洗浄ブースタは、4,000~9,500ダルトンの重量平均分子量を有し、洗浄ブースタ中のプロピレンオキシド基とエチレンオキシド基との重量比は、0.25~3(好ましくは0.5~2.75、より好ましくは0.75~2.5、最も好ましくは1.0~2.25)である。
【0017】
好ましくは、洗浄ブースタは、式(III)
【化7】
のものであり、
式中、Rは、C1~4アルキリデン基(好ましくはC1~3アルキリデン基、より好ましくはC1~2アルキリデン基、最も好ましくはメチレン基)であり、各Rは、プロピレンオキシド基であり、各Rはエチレンオキシド基であり、a+c+e+gの合計は、0~200(好ましくは4~200、より好ましくは10~150、さらにより好ましくは25~125、最も好ましくは50~100)であり、b+d+f+hの合計は、0~200(好ましくは4~200、より好ましくは10~150、さらにより好ましくは25~125、最も好ましくは50~100)であり、a+b+c+d+e+f+g+hの合計は、40超~400(好ましくは44~400、より好ましくは52~400、さらにより好ましくは60~400、なおもより好ましくは72~200、最も好ましくは80~160)である。より好ましくは、洗浄ブースタは、式(III)のものであり、Rはメチレン基であり、各Rは、プロピレンオキシド基であり、各Rは、エチレンオキシド基であり、a+c+e+gの合計は、0~200(好ましくは4~200、より好ましくは10~150、さらにより好ましくは25~125、最も好ましくは50~100)であり、b+d+f+hの合計は、0~200(好ましくは4~200、より好ましくは10~150、さらにより好ましくは25~125、最も好ましくは50~100)であり、a+b+c+d+e+f+g+hの合計は、40超~400(好ましくは44~400、より好ましくは52~400、さらにより好ましくは60~400、なおもより好ましくは72~200、最も好ましくは80~160)であり、洗浄ブースタは、4,000~9,500ダルトンの重量平均分子量を有する。最も好ましくは、洗浄ブースタは、式(III)のものであり、Rは、メチレン基であり、各Rは、プロピレンオキシド基であり、各Rは、エチレンオキシド基であり、a+c+e+gの合計は、0~200(好ましくは4~200、より好ましくは10~150、さらにより好ましくは25~125、最も好ましくは50~100)であり、b+d+f+hの合計は、0~200(好ましくは4~200、より好ましくは10~150、さらにより好ましくは25~125、最も好ましくは50~100)であり、a+b+c+d+e+f+g+hの合計は、40超~400(好ましくは44~400、より好ましくは52~400、さらにより好ましくは60~400、なおもより好ましくは72~200、最も好ましくは80~160)であり、洗浄ブースタは、4,000~9,500ダルトンの重量平均分子量を有し、洗浄ブースタ中のプロピレンオキシド基とエチレンオキシド基との重量比は、0.25~3(好ましくは0.5~2.75、より好ましくは0.75~2.5、最も好ましくは1.0~2.25)である。
【0018】
本発明のいくつかの実施形態を、これより以下の実施例において詳細に説明する。
【0019】
合成Q1~Q2:洗浄ブースタ
合成Q1~Q2は、48個の反応器を含むSymyx PPR(登録商標)セットアップで行った。各反応器には、ガラスインサート、および取り外し可能なPEEK撹拌パドルが装備された。各セルの取り外し可能なPEEK撹拌パドルと、ガラスインサートとを、125℃の真空オーブンで乾燥させた。合成に使用されたプロピレンオキシドおよびエチレンオキシドは、ロボット制御の針と圧縮ガスマイクロバルブを備えたISCOシリンジポンプを介して反応器に送られた。
【0020】
次に、16個の反応器の各々に、窒素下で、4,4’-メチレンジアニリン(PMDA)(1.98g)を充填した。次に、反応器を封止し、プロピレンオキシド(PO)(2.32g)を充填した。次に、反応器の温度設定点を140℃に設定し、反応器の内容物を、温度に達した後、24時間撹拌した。次に、熱源を除去し、次に反応器を冷却し、ベントし、窒素でパージして、反応器からいかなる残留プロピレンオキシドも除去し、PMDA-POスタータを準備した。16個の反応器からの内容物を合わせ、次にNMR分析のために少量のサンプルを採取した。
【0021】
PMDA-POスタータ(10g)を、丸底フラスコ中で計算された量の50重量%KOH溶液と混合して、スタータに対して20重量%のKOH混合物を作製した。次に、100~150mLのトルエンを添加し、ディーンスタークトラップを使用して110℃で共沸的に水を除去した。残りのトルエンを真空で蒸発させた。KOH触媒を含む乾燥スタータを、表1に示されている量でガラスインサートに量り入れた。ガラスインサートと撹拌パドルを対応するPPRウェルにロードし、反応器を封止した。セルに、ロボットによって表1に示される計算された量のプロピレンオキシド(PO)を充填した。温度を115℃に上げ、処理温度に達した後、反応混合物を48時間撹拌した。反応器内の圧力は、徐々に平坦になり、反応が完了したことを示した。セルを冷却し、ベントし、窒素でパージして、いかなり残留POも除去した。
【0022】
次に、反応器の内容物を50℃に加熱し、エチレンオキシド(EO)を表1に記載した量で添加した。次に、反応器の温度設定点を130℃に設定し、反応器の内容物を、温度に達した後、4時間撹拌した。次に、熱源を除去し、反応器を冷却し、ベントし、窒素でパージして、洗浄ブースタ生成物を得た。ゲル浸透クロマトグラフィによって測定された洗浄ブースタ生成物の数平均および重量平均分子量は、表1に提供される。
【表1】
【0023】
後続の実施例の洗浄試験で使用される液体洗濯洗剤配合物は、表3に示されるような洗浄ブースタを有する表2に記載されるような一般的な配合を有するように調製され、また標準的な液体洗濯製剤の調製手順によって調製された。
【表2】

【表3】
【0024】
再付着防止性
比較例C1~C2および実施例1~2の液体洗濯洗剤配合物の再付着防止性能を、Terg-o-tometerモデル7243ESで、90サイクル/分で撹拌し、表4に記載される条件で評価した。
【表4】
【0025】
布地を5サイクル連続して洗濯し、HunderLab UltraScan VIS比色計を使用して460nmで白色度指数を測定し、ASTM E313に従って布地の白色度を判定した。きれいな未洗浄の布地の白色度指数を陽性対照として使用した。液体洗濯配合物の各々の陽性対照と比較した白色度指数の変化は、表5に提供されている。
【表5】
【国際調査報告】