(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-28
(54)【発明の名称】微小錠剤を製造するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
A61J 3/10 20060101AFI20220121BHJP
A61K 9/20 20060101ALI20220121BHJP
B01J 2/00 20060101ALI20220121BHJP
【FI】
A61J3/10 B
A61K9/20
B01J2/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021531857
(86)(22)【出願日】2019-12-06
(85)【翻訳文提出日】2021-07-07
(86)【国際出願番号】 US2019064932
(87)【国際公開番号】W WO2020118181
(87)【国際公開日】2020-06-11
(32)【優先日】2018-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511025503
【氏名又は名称】インキューブ ラブス エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】INCUBE LABS, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イムラン、ミール エイ.
(72)【発明者】
【氏名】チャン、アーサー シュー チェン
(72)【発明者】
【氏名】オン、チャン ジン
(72)【発明者】
【氏名】グラッタ、デリア アンナ
【テーマコード(参考)】
4C047
4C076
4G004
【Fターム(参考)】
4C047LL04
4C076AA36
4C076GG14
4G004AA03
(57)【要約】
実施例は、医薬粉末などの前駆体材料から微小錠剤を製造するための方法及び装置を提供する。さまざまな実施例は、選択された密度の圧縮塊を形成するために粉末を圧縮することと、圧縮塊の密度を増加させて、微小錠剤を形成するために、圧縮塊を繰り返しコンパクト化することとを含む方法を提供する。関連する方法及び装置が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトによる摂取のために医薬粉末から微小錠剤を製造するための機械であって、
前記粉末を受け入れるための容器を有する支持構造と、
前記容器内の前記粉末を第1の方向に誘導するための、前記支持構造によって支持された第1の可動部材と、
前記薬物のコンパクトな塊を形成するために、前記容器内の前記粉末を第2の方向にコンパクト化するための、前記支持構造によって支持された第2の可動部材と
を備える、機械。
【請求項2】
前記コンパクトな塊が、長手方向軸に沿って延在するコンパクトな円筒塊であり、
前記機械が、前記コンパクトな円筒塊を前記長手方向軸に沿って連続的にコンパクト化するための、前記支持構造によって支持された第3の可動部材をさらに備える、請求項1に記載の機械。
【請求項3】
前記第3の可動部材の力の下で前記コンパクトな円筒塊を受けるための、前記微小錠剤の形態の凹部を有する型をさらに備える、請求項2に記載の機械。
【請求項4】
前記凹部から前記微小錠剤を排出するために、前記凹部の外の第1の位置から、前記凹部の中の第2の位置まで移動可能な円筒ピンをさらに備える、請求項3に記載の機械。
【請求項5】
前記第1の可動部材が、前記粉末を誘導するように前記粉末と係合するための面を有し、
前記第2の可動部材が、前記粉末をコンパクト化するために、前記第1の可動部材の前記面に沿って、第1の位置と第2の位置との間を移動する、請求項1に記載の機械。
【請求項6】
前記第2の可動部材が、前記粉末を前記第2の方向に連続的にコンパクト化するために構成された往復動部材を備える、請求項1に記載の機械。
【請求項7】
前記第2の方向が、前記第1の方向と直交し、
前記長手方向軸が、前記第1の方向及び第2の方向のうちの1つ又は複数と直交する、請求項3に記載の機械。
【請求項8】
前記容器が、キャビティを備え、
前記第1の可動部材の前記面が、前記キャビティ内の第1の場所に前記粉末を誘導するように構成されており、
前記第2の可動部材が、前記キャビティ内の第2の場所に前記粉末をコンパクト化する、請求項5に記載の機械。
【請求項9】
往復動部材を備える第3の可動部材をさらに備え、
前記往復動部材が、前記キャビティ内の第3の場所で前記粉末を連続的にコンパクト化するために構成されている、請求項8に記載の機械。
【請求項10】
前記第1の可動部材、第2の可動部材、及び第3の可動部材のうちの1つ又は複数の運動に自動的に作用するための1つ又は複数のアクチュエータをさらに備える、請求項9に記載の機械。
【請求項11】
前記1つ又は複数のアクチュエータに連結されたコントローラをさらに備え、
前記コントローラが、前記微小錠剤の選択的なコンパクト化のための、前記アクチュエータの作動のタイミング、及び、前記アクチュエータによって加えられる力のうちの1つ又は複数を制御するように構成される、請求項10に記載の機械。
【請求項12】
医薬粉末から微小錠剤を製造するための装置であって、
前記粉末を受け入れるためのキャビティを備える容器と、
前記容器内の前記粉末を第1の方向に誘導し、前記キャビティ内の第1の場所に前記粉末を収集するために構成された第1の可動部材と、
圧縮された塊及び形状を有する固体微小錠剤を形成するために、前記容器内の前記粉末を第2の方向にコンパクト化するために構成された第2の可動部材と
を備える、装置。
【請求項13】
前記圧縮塊が、長手方向軸に沿って延在するコンパクトな円筒塊であり、
前記装置が、前記コンパクトな円筒塊を前記長手方向軸に沿って連続的にコンパクト化するための、前記支持構造によって支持された第3の可動部材をさらに備える、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第3の可動部材の力の下で前記コンパクトな円筒塊を受けるための、前記微小錠剤の形態の凹部を有する型をさらに備える、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記凹部から前記微小錠剤を排出するために、前記凹部の外の第1の位置から、前記凹部の中の第2の位置まで移動可能な円筒ピンをさらに備える、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記第1の可動部材が、前記粉末を誘導するように前記粉末と係合するための面を有し、
前記第2の可動部材が、前記粉末をコンパクト化するために、前記第1の可動部材の前記面に沿って、第1の位置と第2の位置との間を移動する、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第2の可動部材が、前記粉末を前記第2の方向に連続的にコンパクト化するために構成された往復動部材を備える、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記第2の方向が、前記第1の方向と直交し、
前記長手方向軸が、前記第1の方向及び第2の方向のうちの1つ又は複数と直交する、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
往復動部材を備える第3の可動部材をさらに備え、
前記往復動部材が、前記キャビティ内の第3の場所で前記粉末を連続的にコンパクト化するために構成されている、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記第1の可動部材、第2の可動部材、及び第3の可動部材のうちの1つ又は複数の運動に自動的に作用するための1つ又は複数のアクチュエータをさらに備える、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記1つ又は複数のアクチュエータに連結されたコントローラをさらに備え、
前記コントローラが、前記微小錠剤の選択的なコンパクト化のための、前記アクチュエータの作動のタイミング、及び、前記アクチュエータによって加えられる力のうちの1つ又は複数を制御するように構成される、請求項20に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年12月7日に出願された米国仮特許出願第62/776,826号に基づく優先権及びその利益を主張する、2019年12月5日に出願された米国特許出願第16/704,822号に基づく優先権を主張し、前述の優先権出願は、それらのそれぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書の実施例は、微小錠剤を生成するための方法及びデバイスに関し、より詳細には、摂取可能な薬物を有する微小錠剤を生成するための方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
さまざまな疾患を処置するための新しい薬物の開発が拡大しているが、タンパク質、抗体、及びペプチドなどの生理活性化合物を含むそのような薬物の多くは、経口送達又は他の送達形態のために固体形状に形成又はカプセル化することが容易にできないので、適用が制限される。この分野の困難の1つは、タンパク質、ペプチド、又は抗体を含む薬物を錠剤又は他の固体形態に製作する工程において、製作工程によるタンパク質の構造の破壊に起因して、薬物変性又はその他の生物活性が喪失する可能性があることである。この点について、多くのこのようなタンパク質は、それらの生物学的活性を定義付ける複雑な内部構造を有する。このような構造の変性又は他の破壊は、薬物の失活又は薬物の生物活性のかなりの低下をもたらすおそれがある。この点について、特定の例では、成型、圧縮、製粉、粉砕、又はカプセル化などの製作工程に問題があることが分かっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
よって、化合物の生物活性を著しく喪失することなく、タンパク質、抗体、及びペプチドなどの生理活性化合物を、ヒト又は他の哺乳動物への経口送達又は他の送達のための微小錠剤に形成するための方法及び機械が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例は、医薬粉末などの前駆体材料から微小錠剤を製造するための改善されたシステム及び方法を含む。さまざまな実施例が、粉末を誘導、収集、及び圧縮して、選択された密度の圧縮塊を形成し、圧縮塊を繰り返しコンパクト化して、圧縮塊の密度を増加させ、微小錠剤を形成するための装置及び方法を提供する。
【0006】
本明細書の技術のある態様は、微小錠剤医薬粉末を製造し、誘導のための容器及びその中のキャビティに対して可変的に位置付けられる複数の可動部材を組み込み、コンパクト化された錠剤の形態に粉末を収集及び/又は圧縮し、医薬粉末の成分の完全性を維持するための装置及び方法である。1つの実施例において、第1の可動部材は、容器に対して位置付けられ、第1の可動部材は、キャビティ内の第1の場所で粉末の収集された塊を形成するために、ある位置からキャビティ内のその第2の位置まで移動させて、医薬粉末を圧縮、コンパクト化、又はそうでなければ集める若しくは誘導してもよい。第1の可動部材により誘導すること、圧縮すること、又はコンパクト化することは、キャビティの特定の領域に粉末を収集するように働くことができるだけである、又は、任意選択的に、キャビティ内で医薬粉末の密度を増加させる、すなわち、第1の密度を有するように働くことができるだけである。
【0007】
圧縮は任意選択的に、キャビティ内で第2の方向に第2の可動部材によって粉末を圧縮することを含むことができる。第2の可動部材により圧縮すること又はコンパクト化することは、任意選択的に、医薬粉末の密度をさらに増加させる、すなわち、第1の密度より高い第2の密度を有するように働くことができる。第2の可動部材の第2の方向への移動は任意選択的に、第1の可動部材の第1の方向への移動と直交することができる。
【0008】
圧縮は任意選択的に、任意選択的に、医薬粉末の密度をさらに増加させる、すなわち、第2の密度より高い第3の密度を有するように働くことができる、第3の可動部材により圧縮すること又はコンパクト化することを含むことができる。さらにまた、第3の可動部材は、可動部材のそれぞれの連続的な往復動によって、本技術による微小錠剤を形成するために、粉末の密度が徐々に増加して、最終的な密度及び形状でコンパクト化された固体塊を作製するような、第3の方向に関節運動する往復動部材をさらに含んでもよい。第3の可動部材の移動の第3の方向は任意選択的に、第1の可動部材の移動の方向及び第2の可動部材の移動の方向の一方又は両方と直交することができる。
【0009】
本明細書に記載される技術のさらなる態様は、明細書の以下の部分で明らかにされ、詳細説明は、技術の実施例の完全な開示を目的としたものであり、その上に制限を設けるものではない。
【0010】
本明細書に記載される技術は、例示のためにのみ示される以下の図面を参照することによってより完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】微小錠剤を製造するための本技術のシステムの実施例の斜視図である。
【
図2】
図1のシステムに示される、微小錠剤を製造するためのデバイスの実施例の斜視図であり、デバイスは第1の位置で示されている。
【
図3】
図2に示される、微小錠剤を製造するためのデバイスの一部の拡大図である。
【
図4】
図2に示される、微小錠剤を製造するためのデバイスの容器の分解斜視図である。
【
図5】
図4の線5-5に沿ってとられた
図2に示されるデバイスの一部の拡大平面図であり、容器と、容器とともに摺動可能に協働する第1、第2、及び第3の可動部材とを示す。
【
図6】
図5の線6-6に沿ってとられた
図4に示されるデバイスの構成要素の断面図である。
【
図7】
図5の線6-6に沿ってとられた
図4の断面図の一部の拡大詳細図である。
【
図8】
図1~
図5に図示されるデバイスに示されるスライドの斜視図である。
【
図10】第2の位置における
図2のデバイスの一部の拡大斜視図である。
【
図11】第3の位置における
図2のデバイスの一部の拡大斜視図である。
【
図14】第4の位置における
図2のデバイスの一部の拡大斜視図である。
【
図15】第5の位置における
図2のデバイスの一部の拡大斜視図である。
【
図16】第6の位置における
図2のデバイスの一部の拡大斜視図である。
【
図17】本技術の微小錠剤を製造するためのシステムの別の実施例の斜視図である。
【
図18】
図17の微小錠剤を製造するためのデバイスの一部の拡大図である。
【
図19】
図18の線19-19に沿ってとられた
図17の微小錠剤を製造するためのデバイスの断面図である。
【
図20】
図18の線20-20に沿ってとられた
図17の微小錠剤を製造するためのデバイスの断面図である。
【
図21】本技術の微小錠剤を製造するためのシステムの別の実施例の斜視図である。
【
図22】
図21の微小錠剤を製造するためのデバイスの側面図である。
【
図23】第2の位置における
図21の微小錠剤を製造するためのデバイスの側面図である。
【
図24】
図22の線24-24に沿ってとられた
図21の微小錠剤を製造するためのデバイスの側面図である。
【
図25】
図23の線25-25に沿ってとられる
図21の微小錠剤を製造するためのデバイスの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本技術のさまざまな実施例は、微小錠剤の製作及び/又は製造のための、装置又は機械と呼ぶことができる、方法及びデバイスを提供する。「微小錠剤」は、本明細書において、複数の好適なタイプ又は形状のいくつかを有する小さな構造体と呼ばれ、錠剤、丸剤、スラッグ、圧縮された若しくはコンパクト化された塊、円筒塊、圧縮された若しくはコンパクト化された円筒塊、マイクロスケール形状塊、又は、前述の任意の組合せを含んでもよく、又は、そのように呼んでもよい。いくつかの実施例において、微小錠剤は、治療組成物を含んでもよく、又は、治療組成物から形成されてもよい。そのような治療組成物は、体の疾患若しくは他の状態を処置するための薬理活性物質(医薬品とも呼ばれる)、ワクチン、(たとえば、生体によって生成される若しくは生体から生成される、又は、生体の成分を含有する)細胞、ビタミン、ミネラル又は別の栄養補助剤、或いは、(たとえば、遺伝性の異常、疾患、又は障害を改変するための)DNA又はSiRNA転写物などのさまざまな治療用物質(治療剤とも呼ばれる)のいずれかを含んでもよい。
【0013】
薬理活性物質の実例は、ペプチド、タンパク質、免疫グロブリン(たとえば、抗体)、大分子、小分子、ホルモン、並びに、前述のいずれかの生物学的に活性なバリアント及び誘導体を含んでもよいが、これらに限定されるものではない。さまざまな実施例において、治療組成物は、調剤分野で知られているさまざまな賦形剤を含んでもよい。
【0014】
本技術の方法及び機械で生成される微小錠剤は、任意の好適な薬物送達システムと組み合わせて使用されるように構成することができ、処置される状態に適した投与経路を介して投与することができる。そのような投与経路は任意選択的に、経口、舌下非経口、静脈内、筋肉内、心室内、及び心臓内投与を含むことができるが、これらに限定されるものではない。たとえば、インスリンを含有する微小錠剤は、経口摂取され、小腸に送達させることができ、そこで、薬物は、小腸のそれの壁、又は、腹膜壁若しくは腹膜腔などの周辺組織に送達することができる。別の実例において、インスリンを含有する微小錠剤は、皮下の組織に、たとえば筋内に注射する、又はそうでなければ、任意選択的に溶解して、インスリンを血流中に放出するように、配置させることができる。
【0015】
さまざまな実施例において、微小錠剤は、本明細書に記載の方法及び機械を使用する前駆体材料の成形によって形成されてもよい。前駆体材料は治療組成物を含んでもよく、治療組成物又は構成治療剤の生物学的活性(生物活性とも呼ばれる)の少なくとも一部は、微小錠剤の形成後、保存される。前駆体材料は任意選択的に、滑沢剤、バインダー、増量剤、又は崩壊剤などの賦形剤を含んでもよい。さまざまな実施例において、微小錠剤の製造は、前駆体材料の圧縮又はコンパクト化によって実現することができ、圧縮力又はコンパクト化力は、薬物の生物学的活性の分解を最小化するように選択される。さまざまな実施例において、本技術の微小錠剤は任意選択的に、場合によっては、治療組成物又は構成治療剤の最小レベルの生物活性(本明細書では生物学的活性とも呼ばれる)と相関する可能性がある、密度又は粒子の粒径などの他の特性を有することができる。
【0016】
さまざまな実施例によると、治療剤又は組成物の生物活性は、微小錠剤の形成後、治療剤又は組成物の構造的完全性に相関してもよい。そのような相関は、たとえば、生物活性アッセイから化学アッセイへの結果を相関させることによって実現させてもよく、それにより、たとえば、重量に基づく、選択された薬物百分率は、前駆体材料中の百分率と比較して、形成後に組成レベルで維持される。前述のように、治療組成物は任意選択的に、タンパク質、ペプチド又は、抗体を含んでもよく、微小錠剤中のそれらの生物学的活性は、製造中の任意の圧縮又はコンパクト化前に対して少なくとも70%であり、たとえば、製造中の任意の圧縮又はコンパクト化前に対して少なくとも90%、又は、製造中の任意の圧縮又はコンパクト化前に対して少なくとも95%である。また、これらの百分率は、前駆体材料中の重量百分率と比較して、たとえば、上記のように、重量組成について生物学的活性アッセイを化学アッセイに相関させることによって、微小錠剤に残存する薬物の重量百分率に相当してもよい。本技術の微小錠剤は任意選択的に、約1.00~1.15mg/mm3、たとえば、約1.02~1.06mg/mm3の範囲の密度を有することができる。
【0017】
便宜上、前駆体材料は、粉末の形態であるとして、本明細書に記載される。しかしながら、本明細書のいずれの実例についても、前駆体材料は代わりに、粉末、液体、スラリー、若しくはペーストのうちの1つであってもよく、又は、それらの混合物であってもよいことが理解されるべきである。さらに、用語「医薬粉末」は本明細書において、時には、用語「粉末」と交換可能に使用される。
【0018】
さまざまな実施例によると、微小錠剤は任意選択的に、標的部位で治療組成物を放出するために、標的部位で溶解又はそうでなければ分解するように構成させることができる。そのような標的部位は、たとえば、消化管器官の壁(たとえば、小腸壁)又は、周辺組織(たとえば、腹膜壁又は腹膜腔の標的部位)に対応してもよい。追加の又は他の代替的な実施例において、標的部位は、たとえば、腕、脚、又は臀部などの筋肉組織を含む皮下組織に対応してもよい。
【0019】
微小錠剤は任意選択的に、生分解性材料から作られる組織貫入マイクロニードルなどの構造に挿入されてもよく、又はそうでなければ構造に組み込まれてもよい。好適な生分解性材料は、任意選択的に、マルトース及びスクロースなどのさまざまな糖、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA)、又はポリグリコール乳酸(PGLA)などのさまざまな乳酸ポリマー、さまざまなポリエチレン、HPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)などのさまざまなセルロース、PVOH(ポリビニルアルコール)、シリコーン・ゴム、並びに、当該技術分野において知られている他の生分解性ポリマーを含むことができる。
【0020】
微小錠剤及び任意選択のマイクロニードルの材料及び他の特性は、任意選択的に、設計された分解速度をもたらすように選択することができる。たとえば、分解速度は任意選択的に、tmax、Cmax、t1/2、又は曲線下面積(AUC)などのさまざまな薬物動態パラメータを達成するように設計することができる。
【0021】
微小錠剤の治療組成物は、非限定的な実例として、以下を含んでもよい。インスリン(たとえば、ヒトインスリン及び/若しくは組換えDNA方法を使用して作製されたインスリン)などのグルコース調節タンパク質、又は、GLPなどのインクレチン。IgGなどの抗体、又は、アダリムマブ(HUMIRA)、インフリキシマブ(Remicade)、セルトリズマブペゴル(Cimzia)、ゴリムマブ(Simponi)、若しくはエタネルセプト(Enbrel)などのTNFを阻害するクラスの抗体からの抗体。並びに/或いは、もう1つ若しくはインターロイキン若しくはそれらの受容体と結合する抗体などのインターロイキン中和タンパク質(たとえば、インターロイキン1~36、たとえば、インターロイキン1、インターロイキン17a、及びそれらのそれぞれの類似体及び誘導体のうちの1つ又は複数)。
【0022】
多くの実施例において、錠剤を形成するために使用される粉末は、凍結乾燥された粉末の形態である。したがって、ここで、凍結乾燥の工程について簡単に説明する。この説明は、実例のみを目的とするものであり、工程については多くの変形例が考えられる。フリーズ・ドライとしても知られている凍結乾燥は、食品、医薬品、及び生物学的材料(細胞、酵母、及び抗体)を含む有機系材料を保存するための工程である。それは、凍結、一次乾燥(昇華としても知られている)、並びに、二次乾燥(たとえば、吸着及び/又は脱着)を含む、3つの主な段階又はステップを含む。場合によっては、凍結の前に、前処理ステップがあってもよい。
【0023】
前処理は、凍結前に、凍結乾燥される材料を処理する任意の方法を含む。これは、材料を集めること、調合を修正すること(すなわち、安定性を増加させる、外観を維持する、且つ/若しくは、処理を改善するための、賦形剤又は他の成分の添加)、高蒸気圧溶媒を減少させること、又は、表面積を増加させることを含んでもよい。
【0024】
凍結段階の間、材料は、その三重点、つまり、材料の固相、液相、及び気相が共存することができる最低温度より低く冷却される。これにより、融解ではなく昇華が後続ステップで起こることが保証される。より速く、より効率的な凍結乾燥を促進するために、より大きな氷晶が好ましい。大きな氷晶は、昇華中、水蒸気のより速い除去を促進する、生成物内のネットワークを形成する。より大きな結晶を生成するために、生成物カムは、ゆっくりと凍結される、又は、アニーリングと呼ばれる工程において、温度の上下を繰り返すことができる。凍結乾燥は、緩慢凍結又はアニーリングによって生成することができる大きな氷晶を使用して実現することが最も簡単である。しかしながら、生細胞などの生物学的材料では、結晶があまりにも大きいと、それらは、細胞壁を破ることがあり、それは、理想的ではない凍結乾燥の結果をもたらす。これを防ぐために、凍結は、約-50℃(-58°F)~約-80℃(-112°F)の範囲の最終温度で急速に行われてもよい。沈殿する傾向がある材料については、上記のように、アニーリングを使用することができる。
【0025】
凍結乾燥の第2のフェーズである、一次乾燥(昇華)において、材料は、チャンバ内に配置され、圧力は、部分真空を生成するために(数ヘクトパスカル(数ミリバール)の範囲に)下げられ、凍結材料に含まれる凍結水を昇華させる(又は、固相から液相に直接進む)ために、十分な熱がチャンバに加えられる。必要な熱量は、昇華する分子の昇華潜熱を使用して計算することができる。真空は、昇華の工程を加速する。多くの場合、冷たいコンデンサ・チャンバ及び/又はコンデンサ・プレートは、水蒸気が再液化及び及び/又は凝固するための表面(単数又は複数)を提供するために使用されてもよい。
【0026】
材料の水の約95%は、一次乾燥フェーズの間に除去される。材料に応じて、一次乾燥は、ゆっくりとした工程(たとえば、数日程度)である可能性があるが、それは、あまりに多くの熱が使用された場合、材料の構造を変化又は分解する可能性があるためである。
【0027】
凍結乾燥の最終フェーズは、二次乾燥(たとえば、吸着/脱着)であり、その間に、材料にイオン結合又はそれ以外の結合がされた残りの水が除去される。凍結乾燥工程のこの部分は、結合水(たとえば、イオン結合水)に対する材料の吸着等温式によって支配される。このフェーズにおいて、温度は、一次乾燥フェーズより高くされ、水分子と凍結材料との間に形成された物理化学相互作用(たとえば、イオン結合又は他の結合)を破壊するために、0℃(32°F)を上回る可能性さえある。通常、圧力は、脱着を促進するために、この段階でも下げられる(通常は、マイクロバールの範囲、又は1パスカルの何分の1)。しかしながら、増加された圧力から利益を得る生成物もある。凍結乾燥工程が完了した後、材料が密封される前に、真空状態は、通常、窒素などの不活性ガスで破られる。作業の最後には、生成物の最終的な残存水分量は小さく、約1%~4%である。
【0028】
本技術の方法及び機械は任意選択的に、一覧又は複数の微小錠剤を提供することができ、ここで、形成後の治療組成物の生物活性及び/又は微小錠剤の密度などの、微小錠剤の特性は、実質的に一覧全体に関して、選択範囲内に実質的に維持される。このような方法及び機械は有利なことには、本技術の微小錠剤の実施例の1つ又は複数の選択された薬物の均一な投与量及び薬物動態パラメータを維持することができる。
【0029】
本技術の微小錠剤の実施例は、複数の好適な形状、たとえば、ペレット形状若しくは錠剤、円錐、円筒、立方体、球体、又は、他の類似の形状のいずれかであってもよい。粉末から(たとえば、ヒト又は他の哺乳動物による消費のための本明細書に開示される医薬粉末から)本技術の微小錠剤を製造するための方法、デバイス、及び装置は、任意選択的に、ある密度の圧縮塊を形成するために、粉末を圧縮すること、コンパクト化すること、又は押すことを含むことができる。圧縮塊は任意選択的に、圧縮塊の密度を増加させるために、その後、コンパクト化されてもよい。圧縮すること、コンパクト化すること、又は押すことは、任意選択的に、圧縮塊の密度を増加させるために、繰り返しコンパクト化することの形態であってもよい。1つ又は複数の実施例において、圧縮塊は、シリンダの形態又は円筒形状であってもよく、長手方向軸に沿って延在する。コンパクト化は、繰り返されるか又はそうでないかに関わらず、長手方向軸に沿っていてもよい。圧縮塊、たとえば、円筒状の圧縮塊は、任意選択的に、微小錠剤を形成するために、コンパクト化されてもよく、又は、円筒形型若しくは他の形成領域に詰められてもよい。本技術の方法及びデバイスは任意選択的に、自動化することができる。
【0030】
圧縮は任意選択的に、漏斗を通して粉末を供給することを含んでもよい。圧縮は、コンパクト化された塊である圧縮塊を形成するために、少なくとも1つの方向に粉末をコンパクト化することを含んでもよい。たとえば、圧縮は、第1の方向に粉末をコンパクト化することと、その後、コンパクト化された塊である圧縮塊を形成するために第2の方向に粉末をコンパクト化することとを含んでもよく、ここで、第2の方向は任意選択的に、第1の方向と直交してもよい。別の実例のために、圧縮は、任意選択的に、微小錠剤を形成するために互いに直交することができる第1、第2、及び第3の方向に粉末をコンパクト化することを含んでもよい。圧縮すること又はコンパクト化することは、順番に、同時に、又は重なるように、行うことができる。圧縮すること又はコンパクト化することの一部又は全部は、任意選択的に、可動コンパクト化部材によってそれぞれ実行されてもよい。
【0031】
本技術の方法、デバイス、及び装置は、充填領域に材料を提供すること、及び、充填領域から形成領域に材料を押すことを含む自動化プロセスを開始することと、形成領域内の材料を、形成領域の内面に従う周囲を有する圧縮塊に圧縮することと、形成領域から圧縮塊を排出することとを含むことができる。
【0032】
以下に示される本技術の実施例は、本技術の実例であり、本技術の前の記述よりも場合によっては広範であってもよいが、それでもなお、前の記述の範囲又は本技術の範囲を限定することは意図されない。以下の実施例に示される本技術の追加の特徴は、任意選択である。以下に示される実施例の特徴は、以下に示される実施例の他の特徴の有無に関わらず、本技術の前の記述の一部又は全部と組み合わせることができる。以下で説明される任意の方法、工程、装置、デバイス、機械、又はシステムのすべての特性、ステップ、パラメータ、及び特徴は、以下に示される特定の実施例に限定されるものではないが、その代わりに、本技術の前の記述に、且つ、本明細書に開示される本技術のすべての実施例に等しく適用可能である。開示内容を特定の用語又は記述に限定するのではなく、単に解説及び理解を容易にするために、広義の用語及び記述は、場合によっては、より具体的な用語及び記述と置換される。
【0033】
本技術のデバイス、装置、又は機械は、任意の好適なタイプとすることができ、その実例は、
図1~16に示されている。その中の機械31は、任意の好適なタイプのコントローラ33を任意選択的にさらに含んでもよいシステム32の一部として示されている。さまざまな実施例において、コントローラ33は、マイクロプロセッサ(図示せず)又はアナログ・デバイス、及びその組合せの1つ又は複数に対応してもよく、又は、それらを含んでもよい。いくつかの実施例において、コントローラ33は、プロセッサと、メモリ(図示せず)に記憶されて、本明細書に詳述されるコントローラ上での作動を行うためのプロセッサ上で実行可能である、機械で読み取り可能な命令又はコードの形態のアプリケーション・プログラミング(図示せず)とを含む。コントローラ33は任意選択的に、機械31又はシステム32のさまざまな作動を制御するための1つ又は複数のノブ170と、ゲージ171と、複数のタイマ172、173とを含んでもよい。機械31は、微小錠剤化機械と呼ぶこともできる。
【0034】
機械31は、任意の好適なタイプのベース37を任意選択的に含んでもよい支持構造36を任意選択的に含んでもよい。ベース37は、底部プレート38と、1つ又は複数の好適な締結具41などの任意の好適な手段によって、底部プレート38の頂部の少なくとも一部に接合される上部プレート39とを任意選択的に含むことができる。ベース37は、その一部を含めて、金属又はプラスチックなどの任意の好適な材料から形成することができる。
【0035】
図3~7を参照すると、機械31は、微小錠剤が形成される粉末を受け入れるためのキャビティ47を提供する容器46を含んでもよい。キャビティ47の一部又は全体は任意選択的に、充填領域と呼ばれてもよい。容器46は、任意の好適な方法で形成されてもよく、
図4に示されるような、複数の任意の好適な締結具(図示せず)などの任意の好適な手段によって一緒に固定される、下ブロック51と、中間プレート52と、第1の端部53a及び第2の端部53bを有する上ブロック53とを含む部分/層の組立体として、任意選択的に形成することができる。任意の好適な手段、たとえば、下ブロック51に接合され、中間プレート52を貫通するそれぞれの複数の開口部56、及び、上ブロック53内に延在する又は上ブロック53を貫通するそれぞれの複数の穴又は開口部(図示せず)との位置合わせ又は位置決めのための、任意の好適なパターンで下ブロック51から上向きに延在する複数の位置決めピン54によって、中間プレート52は、下ブロック51及び上ブロック53と位置を合わせることができる。容器46は、その一部を含めて、金属又はプラスチックなどの任意の好適な材料から形成することができ、複数の任意の好適な締結具57(
図5)などの任意の好適な手段によって一緒にベース37に接合することができる。1つの実施例において、中間プレート52は任意選択的に、医薬粉末との接触後の清掃を比較的容易とすることができる、鏡面研磨鋼板である。容器46はまた、単一の部品、部分、又は構成要素から形成される単一構造であってもよいことが理解される。
【0036】
キャビティ47は、任意の好適なサイズ及び形状とすることができ、任意選択的に、容器46の部品の1つ又は複数に形成することができる。
図3~7をさらに参照すると、キャビティ47は任意選択的に、上ブロック53に形成されたキャビティ受け部47aを含むことができる。キャビティ受け部47aは任意選択的に、平行六面体の形状とすることができ、互いに略平行に延在する内部側面61と、内部側面61に垂直に延在する内部端面62とから形成することができる。内部側面61及び内部端面62のそれぞれは任意選択的に、平面状とすることができ、上ブロック53の頂面と底面との間で上ブロック53を貫通することができる。キャビティ47は任意選択的に、中間プレート52の頂面と底面との間で中間プレート52を貫通するキャビティ中心部47bを含むことができる。キャビティ中心部47bは任意選択的に、平面的に見たとき、長方形の形状とすることができ、中間プレート52上で互いに略平行に延在する第1の側面66及び対向する第2の側面67から形成することができる(
図7)。第2の側面67は任意選択的に、キャビティ47のキャビティ受け部47aの内部端面62と同一平面上にあるとすることができ、キャビティ47のキャビティ中心部47bは任意選択的に、上ブロック53の第2の端部53bにおけるキャビティ受け部47aの内部側面61間の距離と少なくとも等しい長さを有することができる。よって、キャビティ中心部47bは任意選択的に、キャビティ受け部47aの端部と整列することができ、キャビティ中心部47bの第2の側面67は任意選択的に、キャビティ受け部47aの内部端面61と面一とすることができる。
【0037】
キャビティ47は任意選択的に、キャビティ中心部47bの下に、任意選択的に長尺状部材71から少なくとも部分的に形成することができるキャビティ下部47cを含むことができる。長尺状部材71は任意選択的に、管状又は円筒状とすることができる。長尺状部材71は任意選択的に、医薬粉末との接触後の清掃を比較的容易とすることができる、研磨された鋼管から作ることができる。長尺状部材71は、任意の好適な直径及び長さとすることができる。1つの実施例において、長尺状部材71は、0.7ミリメートル、0.5ミリメートル、又はそれより小さい直径を有する。別の実施例において、長尺状部材71は、0.25ミリメートル以上の直径を有する。長尺状部材71は任意選択的に、任意の好適な方法で、下ブロック51と中間プレート52との間に固定することができる。たとえば、下ブロック51の頂部の幅全体に延在する長さを有する第1のスロット72及び中間プレート52の底部の幅全体に延在する長さを有する第2のスロット73内に着座させることができる。スロット72、73のそれぞれは、スロットの長さの少なくとも一部に沿って、長尺状部材71を受けることができ、任意選択的に、長尺状部材71の外部断面形状に一致する断面形状を有することができる。たとえば、スロット72、73はそれぞれ、任意選択的に、弧状の断面とすることができ、たとえば、半円形断面を有することができる。
【0038】
長尺状部材71には任意選択的に、長尺状部材71の長さに沿って延在する内部通路74を設けることができる。さらに、長尺状部材71は任意選択的に、長尺状部材71の長さの一部に沿って、切欠き76を形成することができる。このような切欠き76は任意選択的に、中間プレート52に形成されるキャビティ中心部47bの底部と整列させることができる。内部通路74は任意選択的に、キャビティ中心部47bの幅と略等しい断面寸法又は直径を有することができる。切欠き76及び内部通路74は、キャビティ下部47cと呼ぶことができる。
【0039】
容器46は任意選択的に、キャビティ47の形状及び容積が使用時に変わる可能性があるという点で、可変漏斗を含むということができる。たとえば、粉末が進む導入部からキャビティ受け部47a、キャビティ中心部47bを通って、キャビティ下部47c(たとえば、長尺状部材71内の内部通路74)への経路の容積は減少する。よって、キャビティ47は、容積減少領域を含むということができる。容器46の一部又は全部は、容積減少チャンバ、コンパクト化チャンバ、粉末圧縮チャンバ、又は、前述の任意の組合せと呼ぶことができる。
【0040】
図1~12を参照すると、機械31は任意選択的に、支持構造36によって、たとえば、容器46によって、摺動可能又は移動可能に支持され、キャビティ受け部47aのサイズ及び任意選択的に形状を変えるためにキャビティ受け部47a内で移動可能な端面82を有する第1の可動部材81などの、少なくとも1つの可動構成要素又は部材を含むことができる(たとえば、
図3、5、及び6参照)。この点について、たとえば、第1の可動部材81は、キャビティ受け部47aのサイズが比較的大きい、たとえば
図6に示される、第1の位置又は開位置と、キャビティ受け部47aのサイズについては容積が減少して比較的小さい、たとえば
図12に示される、第2の位置又は閉位置又はコンパクト化位置との間で摺動可能又は移動可能とすることができる。第1の可動部材81は、その任意の複数の構成要素を含めて、金属又はプラスチックなどの任意の好適な材料から作ることができる。
【0041】
誘導、圧縮、若しくはコンパクト化構成要素若しくは部材、又は、プランジャと呼ぶことができる第1の可動部材81は、任意選択的に、上ブロック53によって容器46内の所定の位置に保持される。この点について、たとえば、第1の可動部材81は、上ブロック53の第1の端部53aに設けられた開口部83内に摺動可能に配設することができる(
図4)。開口部83は任意選択的に、第1の可動部材81の対向する側面間の距離と等しい幅を有する。第1の可動部材81の端面82(
図5、
図6)は、任意選択的に、キャビティ受け部47aの少なくとも側面及び底面と摺動可能に係合し、第1の可動部材81がその第1の位置からその第2の位置に移動する間に、キャビティ47内の材料が端面82を容易に通過することを阻止するように、寸法決めして、大きさを決めて、そして形づくることができる。たとえば、端面82は任意選択的に、キャビティ47内の材料が端面82と内部側面61との間を容易に通ることができないように、キャビティ受け部47aの内部側面61間の距離と等しい幅を有することができる。第1の可動部材81は任意選択的に、キャビティ受け部47a内の中間プレート52の頂部に沿って摺動することができ、端面82における第1の可動部材81の底縁部は、キャビティ47内の材料が端面82と中間プレート52との間を通ることを阻止するために、中間プレート52の頂部と摺動可能に係合する。
【0042】
容器46は任意選択的に、第1の可動部材81の端面82がキャビティ受け部47a内で進むことができる距離を制限するために、制限面86(
図6)を含むことができる。たとえば、第1の可動部材81は、開口部83において上ブロック53の制限面86と係合する直立部81aを含むことができ、それにより、上ブロック53に対する第1の可動部材81の移動を制限することができる。たとえば、その第2の位置にあるとき、第1の可動部材81の端面82は、任意選択的に、端面82と内部端面62との間に隙間又は空間を提供するために、キャビティ47の内部端面62から離間させることができる。よって、第1の可動部材81は、可変キャビティ47の容積を減少させるように働くことができる。第1の可動部材81の直立部81aは任意選択的に、その第1の位置と第2の位置との間で第1の可動部材81を手動で移動させるためのハンドルとしての役割を果たすことができる。しかしながら、第1の可動部材81は、たとえば、コントローラ33又はシステム32の任意の他のコントローラに連結された任意の好適なアクチュエータ又はモータによって、自動的に移動又は制御することができることが理解される。
【0043】
機械31は、支持構造36によって、たとえば、容器46によって摺動可能又は移動可能に支持される、キャビティ受け部47aのサイズ及び任意選択的に形状を変えるためにキャビティ受け部47a内で移動可能な第2の可動部材91を任意選択的に含むことができる(
図3、6、及び12参照)。この点について、たとえば、第2の可動部材91は、たとえば
図6に示されるような、第1の位置又は開位置と、たとえば
図12に示されるような、第2の位置又はコンパクト化位置との間で摺動可能又は移動可能とすることができる。第2の可動部材91は、第2の可動部材91を形成する任意の複数の構成要素を含めて、金属又はプラスチックなどの任意の好適な材料から作ることができる。
【0044】
誘導、圧縮、若しくはコンパクト化構成要素若しくは部材、又はコンパクタ若しくはプランジャと呼ぶことができる第2の可動部材91は、任意選択的に、たとえば、上ブロック53の第2の端部53b上で、上ブロック53によって容器46上の所定の位置に保持される。この点について、たとえば、第2の可動部材91は、任意の好適な手段によってコンパクタ91bに接合されたキャリッジ91aを有することができる。キャリッジ91aは任意選択的に、任意の好適な手段によって、たとえば、キャリッジ91aを通って上向きに延在する1つ又は複数の整合穴94(
図5)内に摺動可能に受けることができる1つ又は複数のガイド・ポスト93によって、上ブロック53の第2の端部53b上に摺動可能に配設することができる。したがって、キャリッジ91aは、その第1の位置と第2の位置との間で第2の可動部材91を移動させるために、ガイド・ポスト93上で上向き及び下向きに移動可能とすることができる。コンパクタ91bは、複数の締結具(図示せず)などの任意の好適な手段によって、キャリッジ91aに接合することができる。コンパクタ91bは、任意の好適な形状とすることができ、任意選択的に、キャリッジ91aの片側に接合され、キャリッジ91aの底部を越えて下向きに延在するコンパクト化部96を有するプレートの形態である。コンパクト化部96は、任意選択的に、第1の可動部材81がその閉位置又はコンパクト化位置にあるとき、キャビティ受け部47aの少なくとも内部側面61及び内部端面62と摺動可能に係合し、コンパクト化部96がその第1の位置からその第2の位置に移動する間に、キャビティ47内の任意の材料が端面97を容易に通過することを阻止するように、寸法決めして、大きさを決めて、そして形づくることができる端面97を有することができる。たとえば、コンパクト化部96の端面97は任意選択的に、キャビティ受け部47aの内部側面61間の距離に略等しい幅と、第1の可動部材81がその閉位置又はコンパクト化位置にあるときの第1の可動部材81の端面82とキャビティ受け部47aの内部端面62との間の距離に略等しい厚さとを有することができる。端面97は、端面82と内部端面62との間で、並びに、内部側面61の間で下向きに移動する。1つの実施例において、端面97及びコンパクト化部96は、端面82と内部端面62との間に接触又は締まり嵌めを形成する。よって、キャビティ47内の任意の材料は、コンパクト化部96がキャビティ受け部47a内をその第2の位置又はコンパクト化位置の方へ下向きに移動するとき、端面97と、上ブロック53の対向する内部側面61、内部端面62、及び端面82との間を容易に通ることができない。第2の可動部材91のコンパクト化部96は任意選択的に、コンパクト化部96がコンパクト化部96である第2の位置に進むとき、第1の可動部材81の端面82に沿って移動する。
【0045】
端面97は、任意の好適な構成、たとえば、平面状又は弧状の断面とすることができる。端面97は任意選択的に、平面状で、コンパクタ91bの平面状側面に対して垂直とすることができる。端面97は任意選択的に、弧状の断面、たとえば、凹形とすることができる。このような凹端面97は任意選択的に、長尺状部材71の内部通路74の半径と略等しい半径を有することができる。
【0046】
上ブロック53は任意選択的に、第2の可動部材91の端面97がキャビティ受け部47a内で進む距離を制限するために、リミッタ101を含むことができる。この点について、たとえば、上ブロック53の第2の端部53bの上面は、キャリッジ91aによって係合されるリミッタ101とすることができ、又は、キャリッジ91aによって係合されるリミッタ101を含むことができ、それにより、コンパクタ91bの第2の位置を定義付けるように働く。端面97の第2の位置は、受けキャビティ部47a内の任意の好適な位置とすることができる。たとえば、コンパクタ91bがその第2の位置にあるとき、端面97は任意選択的に、中間プレート52内のキャビティ中心部47bに延在することができる。コンパクタ91bがその第2の位置にあるとき、端面97は任意選択的に、長尺状部材71の切欠き76又は内部通路74に延在することができる。
【0047】
第2の可動部材91は任意選択的に、たとえば、キャリッジ91aの片側から上向きに延在し、その第1の位置と第2の位置との間で第2の可動部材91を手動で移動させるためのハンドル91cを含むことができる。しかしながら、第2の可動部材91は、たとえば、コントローラ33又はシステム32の任意の他のコントローラに連結された任意の好適なアクチュエータ又はモータによって、自動的に移動又は制御することができることが理解される。
【0048】
図1~15、特に、
図8及び
図9を参照すると、機械31は任意選択的に、本技術の微小錠剤を形成するための、凹部112を有する型111を含むことができる。型111は形成部と呼ぶことができ、凹部112は形成領域と呼ぶことができる。機械31は任意選択的に、型111が長尺状部材71の内部通路74から圧縮及び/又はコンパクト化された粉末を受けるように構成することができる。この点について、たとえば、機械31は、型キャリアを含むことができる。型キャリアは、任意の好適なサイズ及び形状とすることができ、たとえば、金属又はプラスチックなどの任意の好適な材料から作られた、スライド113などの長尺状プレートとすることができる。スライド113は、たとえば
図14に示される第1の位置と、たとえば
図15に示される第2の位置との間で、支持構造36によって摺動可能に支持することができる。型111は、たとえば、スライド113と同じ材料から、スライド113と一体で形成することができる、又は、スライド113とは異なる材料から形成されて、スライド内に固定することができる。型111は任意選択的に円筒状とすることができる。型111の内面によって形成することができる凹部112は、任意選択的にシリンダの形態とすることができ、スライド113の両側に開口部を有する。凹部112は任意選択的に、そのような寸法の微小錠剤を形成するために、0.7ミリメートル、たとえば、0.5ミリメートル以下の幅又は直径を有することができる。凹部112は任意選択的に、そのような寸法の微小錠剤を形成するために、0.25ミリメートル以上の幅又は直径を有することができる。凹部112は任意選択的に、選択された寸法の微小錠剤を形成するために、前述の直径のいずれか、又は、任意の他の好適な直径と組み合わせて、0.5ミリメートル、1.0ミリメートル、又は10ミリメートルの長さを有することができる。凹部112は任意選択的に、機械31で形成されている微小錠剤の長さ及び直径又は幅に対応する又は等しい長さ及び直径又は幅を有する。凹部112は任意選択的に、たとえば、凹部112において1つより多い微小錠剤を形成するために、形成されている微小錠剤の長さより大きい長さを有することができる。
【0049】
機械31は任意選択的に、スライド113を摺動可能に受けるための軌道116を含むことができる(
図15)。軌道116は任意選択的に、容器46と、たとえば、スライド113の幅に略等しい距離だけ容器46から離間した少なくとも1つの追加ブロック117とから形成することができる。追加ブロック117は、任意の好適な手段、たとえば、任意の好適なタイプの複数の締結具118によって支持構造36に固定することができる。スライド113が受け入れ位置と呼ぶことができるその第1の位置にあるとき、型111の凹部112の一端は任意選択的に、容器46の内部通路74の開端部と位置合わせされ、凹部112の他端は、たとえば、ブロック117で閉じられる。スライド113が排出位置と呼ぶことができるその第2の位置にあるとき、型111の凹部112は任意選択的に、凹部の両端で、たとえば、スライド113の両側でアクセス可能である。スライド113は、任意の好適な手段によって、たとえば、スライド113の一端に設けられた第1の磁石121及びスライドの他端に設けられた第2の磁石122(
図9)によって、その第1の位置及び第2の位置の一方又は両方で固定することができる。スライド113がその第1の位置にあるとき、第1の磁石121は任意選択的に、第1の止め具126などの任意の好適な手段によって支持構造36に保持された第3の磁石123と係合する。スライドがその第2の位置にあるとき、第2の磁石122は任意選択的に、第2の止め具128などの任意の好適な手段によって支持構造36に保持された第4の磁石127と係合する。スライド113は任意選択的に、任意の好適な手段によって支持構造36に保持されたロック機構131などの任意の好適な手段によって、その第1の位置及び第2の位置の一方又は両方にロックすることができる。ロック機構131は、任意の好適なタイプ、たとえば、固定クランプとすることができる。追加ブロック117(示されない)は任意選択的に、第2の位置にあるとき、スライド113に対する支持を提供するために、ロック機構131の他方側においてy方向に提供されてもよい。
【0050】
スライド113は任意選択的に、その第1の位置と第2の位置との間でスライド113を手動で移動させるための、たとえば、スライド113の頂部から上向きに延在するハンドル132(
図9)を含むことができる。しかしながら、スライド113は、たとえば、コントローラ33又はシステム32の任意の他のコントローラに連結された任意の好適なアクチュエータによって、自動的に移動又は制御することができることが理解される。
【0051】
機械31は任意選択的に、支持構造36によって、たとえば、容器46によって摺動可能又は移動可能に支持される第3の可動部材141を含むことができる(
図2、5、14、及び15参照)。第3の可動部材141は、第1の端部部分141aと、キャビティ47、たとえば、キャビティ下部47cの一部のサイズ及び任意選択的に形状を変えるために、キャビティ47、たとえば、キャビティ下部47c内で移動可能な端面142を有する反対側の第2の端部部分141bとを含むことができる。この点について、たとえば、第3の可動部材141は、端面142がキャビティ下部47cの外にある、たとえば
図5に示されるような第1の位置又は後退位置と、端面142が少なくともキャビティ下部47c内に延在している、たとえば
図14に示されるような、第2の位置又はコンパクト化位置との間で摺動可能又は移動可能とすることができる。第3の可動部材141は任意選択的に、その第1の位置にあるとき、第1のスロット72内に、任意選択的に、長尺状部材71の内部通路74の第1の端部内に配設することができる。第3の可動部材は任意選択的に、その第2の位置にあるとき、内部通路74内に、たとえば、内部通路74の第2の端部の近くに又は凹部112内に、さらに配設することができる。
【0052】
第3の可動部材141は、長手方向軸に沿って延在する長尺状シリンダ、ロッド、又はピンなどの、任意の好適なサイズ及び形状とすることができる。第3の可動部材141は、ゲージ・ピン、圧縮シリンダ、ロッド若しくはピン、圧縮若しくはコンパクト化構成要素若しくは部材、プランジャ、コンパクタ、往復動部材、又は、反復運動部材、構成要素、若しくはコンパクタと呼ぶことができる。第3の可動部材141は、硬化鋼又は可動部材の屈曲を妨げる別の材料などの、任意の好適な材料から作ることができる。第3の可動部材141の端面142は、任意の好適な形状、たとえば、第3の可動部材141の長手方向軸と直交して延在する平坦面とすることができる。
【0053】
第3の可動部材141は任意選択的に、任意の好適な部材又は組立体によって、容器46上又は容器46内の所定の位置に保持される。この点について、たとえば、第3の可動部材141の第1の端部部分141aは、任意の好適なタイプのホルダ143によって支持することができる、又は、任意の好適なタイプのホルダ143に接合することができる。金属又はプラスチックなどの任意の好適な材料から作ることができるホルダは任意選択的に、支持構造36によって支持された1つ又は複数のレール144上に摺動可能に支持された1つ又は複数のブロック又は構成要素から形成することができる。レール144は任意選択的に、ベース37、たとえば、底部プレート38に接合された支持部146上に、任意の好適な手段によって取り付けることができる。ホルダ143は任意選択的に、スライドと呼ぶことができる。
【0054】
第3の可動部材141は任意選択的に、たとえば、コントローラ33又はシステム32の任意の他のコントローラに連結された任意の好適なアクチュエータ又はモータ(図示せず)によって、その第1の位置と第2の位置との間で、自動的に移動又は制御することができる。このようなアクチュエータは任意選択的に、ライン148又は任意の他の好適な手段によってコントローラ33にそれぞれ連結することができる、ポート147を有する空気圧アクチュエータとすることができる。コントローラ33によって制御されるアクチュエータは、第3の可動部材141をその第1の位置と第2の位置との間において、任意の好適な速度、割合、又は頻度で移動又は往復運動させることができる。アクチュエータは任意選択的に、本技術の微小錠剤を形成する粉末上に第3の可動部材141の端面142によって及ぼされる圧力又は力を、そのような圧力又は力の継続時間を含めて、制御することができる。
【0055】
機械31は任意選択的に、たとえば、スライド113がその第2の位置にあるときに、機械31で形成された圧縮塊又は円筒塊を型111の凹部112から移動させるための排出装置156を含むことができる(
図15及び16参照)。排出装置156は、任意の好適なタイプとすることができ、任意選択的に円筒形状とすることができるピン157(
図3)を任意選択的に含むことができる。ピン157は、端面158を有することができる。ピン157の断面は、断面サイズ又は形状については凹部112の断面より大きくなく、凹部112と同じ断面サイズ及び形状とすることができる。排出装置156は、支持構造36によって、たとえば、ベース37によって、任意の好適な方法で支持することができる。
【0056】
ピン157は、端面158が凹部112の外にある、たとえば
図15に示されるような第1の位置又は後退位置と、機械31によって形成されたコンパクト化された塊又は円筒塊を凹部から外に付勢するために、端面158が、凹部112を少なくとも部分的に通って配設されている、凹部112を完全に通って配設されている、又は、凹部112を貫通している、たとえば
図16に示されるような第2の位置又は伸長位置との間で移動可能とすることができる。
【0057】
排出装置156は、その第1の位置と第2の位置と間でピン157を移動させるための、コントローラ33又はシステム32の任意の他のコントローラに連結することができる、好適なアクチュエータ161(たとえば、モータ)を含むことができる。そのようなアクチュエータ161は任意選択的に、少なくとも1つのライン163によってコントローラ33に連結される少なくとも1つのポート162を有する空気圧リニア・アクチュエータとすることができる。コントローラ33によって制御されるアクチュエータ161は、その第1の位置からその第2の位置まで、任意の好適な速度でピン157を移動させることができる。アクチュエータ161は任意選択的に、本技術の微小錠剤を形成する粉末上にピン157の端面158によって及ぼされる圧力又は力を、そのような圧力又は力の継続時間を含めて、制御することができる。
【0058】
本技術のデバイス、装置、又は機械は、他の構成を有することができる。
図17~20に示される機械191は、コントローラ33又は任意の他の好適なコントローラを任意選択的にさらに含むことができるシステム32に含めることができる。微小錠剤化機械と呼ぶことができる機械191は任意選択的に、垂直プレート193を含むことができるベースを有する支持構造192を含むことができる。支持構造192は、垂直プレート193を含めて、金属又はプラスチックなどの任意の好適な材料から形成することができる。
【0059】
機械191は、本技術の微小錠剤が形成される医薬粉末を受け入れるためのキャビティ197が設けられた容器196を含む。キャビティ197の一部又は全体は任意選択的に、充填領域と呼ぶことができる。容器196は、その一部を含めて、金属又はプラスチックなどの任意の好適な材料から形成することができる。容器196は、任意の好適なタイプとすることができ、任意選択的に漏斗の形状とすることができ、本明細書では漏斗198として参照される、第1の部分又は上部分を任意選択的に含むことができる。漏斗198は、任意の好適な手段によって接合することができる、第1及び第2の側部、側構成要素、又は側部分199から形成することができる。
図19を参照すると、
図17のz軸に沿って延在するように示される、直立又は垂直漏斗198は、上部分198aと下部分198bとを有し、その上部分からその下部分に向けて、サイズ及び断面積が減少する、又は、内向きに次第に細くなる若しくは狭くなる。キャビティ受け部197aは、医薬粉末をキャビティ受け部197aに提供するための、上部分198aの頂部の上開口201と、医薬粉末がキャビティ受け部197aを出ることを可能にするための、漏斗198の下部分198bの底部の、より小さい下開口202とを有する漏斗によって形成される。漏斗198と同様に、キャビティ受け部197aは、上開口201から下開口202に向けて、サイズ及び断面積が減少する、又は、内向きに次第に細くなる若しくは狭くなる。
【0060】
容器196は任意選択的に、漏斗198の下部分198bに接合された容器中心部206を含む。容器中心部206は任意選択的に、長尺状とすることができ、漏斗198に略直交して整列された長手方向軸に沿って延在する。たとえば、
図17のz軸に直交する、
図17において識別されるy軸に沿って、
図20を参照すると、容器中心部206は、第1の端部部分206aと反対側の第2の端部部分206bとを有することができる。容器中心部206は、第1の端部部分206aと第2の端部部分206bとの間に、キャビティ197のキャビティ中心部197bと呼ぶことができる、容器中心部206を通して長手方向に延在する長尺状チャンバを有する。キャビティ中心部197bは、互いに略平行に延在する容器中心部206のそれぞれの側壁211、212の対向する第1の内面207及び第2の内面208から形成される。容器中心部206は、キャビティ中心部197bの底部を形成するためのベース・プレートをさらに含む。ベース・プレートは、本明細書においてスライド213と呼ばれ、側壁に対してキャビティ中心部197bの底部を密封するように、側壁211、212の底部と面一に着座する。スライド213は任意選択的に、支持構造192のベース・ブロック216に設けられた軌道214内に、側壁211、212に対する摺動可能な移動のために配設される。ベース・ブロック216は任意選択的に、任意の好適な手段によって垂直プレート193に接合することができる。キャビティ中心部197bは任意選択的に、たとえば、
図19のようにその端部から見たとき、及び、
図20のように平面的に見たときに、長方形の形状とすることができる。キャビティ中心部197bは任意選択的に、第1の端部部分206aと第2の端部部分206bとの間でその長さに沿った円筒形状と呼ぶことができ、任意選択的に、その長さに沿って一定の内部断面形状及び領域を有し、平行六面体の形状を有するということができる(
図19及び20参照)。容器中心部206には、たとえば、第1の端部部分206aに、漏斗で形成されたキャビティ受け部197a内の材料がキャビティ中心部197bに入ることを可能とするために、漏斗198の下開口202と連通する上開口217が設けられる。
【0061】
キャビティ197は任意選択的に、キャビティ中心部197bの端部に、任意選択的に長尺状部材71から少なくとも部分的に形成することができるキャビティ端部部分197cを含むことができる。長尺状部材71は、機械31に関して上で論じられた構成、材料、及び他の特徴の一部又は全部を有することができる。長尺状部材71は任意選択的に、たとえば、任意の好適な手段によって容器中心部206の第2の端部部分206bに接合されたエンド・ブロック223の表面222に沿って垂直に延在するスロット221内に、任意の好適な方法で支持構造192によって支持することができる。スロット221は、スロットの長さの少なくとも一部に沿って、長尺状部材71を受けることができ、任意選択的に、長尺状部材71の外部断面構成に従う断面構成を有することができる。たとえば、スロット221は、任意選択的に、弧状の断面とすることができ、たとえば、半円形断面を有することができる。長尺状部材71には任意選択的に、長尺状部材71の長さに沿って延在する内部通路74を設けることができる。さらに、長尺状部材71は任意選択的に、長尺状部材71の長さの一部に沿って、切欠き76を形成することができる。切欠き76は任意選択的に、容器中心部206の第2の端部部分206bに形成されるキャビティ中心部197bの端部と整列させることができる。内部通路74は任意選択的に、キャビティ中心部197bの幅と略等しい断面寸法又は直径を有することができる。切欠き76及び内部通路74は、キャビティ端部部分197cと呼ぶことができる。
【0062】
容器196の一部又は全部は任意選択的に、キャビティ197の形状が使用時に変わる可能性があり、同様に、キャビティ197の容積が使用時に変わる可能性があるという点で、可変漏斗と呼ぶことができる。たとえば、医薬組成物又は粉末が進む、キャビティ197の入口、すなわち、キャビティ受け部197aの入口から、キャビティ端部部分197cの長尺状部材71内の内部通路74への通路の容積は、そのような移動の経路に沿って容積が減少する。キャビティ197の一部又は全部は、容積減少領域と呼ぶことができる。容器196の一部又は全部は、容積減少チャンバ、コンパクト化チャンバ、粉末圧縮チャンバ、又は、前述の任意の組合せと呼ぶことができる。
【0063】
機械191は、支持構造192によって、たとえば、容器196によって摺動可能又は移動可能に支持され、キャビティ受け部197aのサイズ及び容積を変えるためにキャビティ受け部197a内で移動可能な第1の可動部材231を任意選択的に含むことができる、少なくとも1つの移動可能な構成要素又は部材を任意選択的に含むことができる(
図19参照)。この点について、たとえば、第1の可動部材231は、キャビティ受け部197aのサイズが比較的大きい、たとえば
図17~19に示される、第1の位置又は後退位置と、キャビティ受け部197aのサイズについては容積が減少して比較的小さい、示されていない、第2の位置又は伸長位置又はコンパクト化位置との間で摺動可能又は移動可能とすることができる。第1の可動部材231は、その任意の複数の構成要素を含めて、金属又はプラスチックなどの任意の好適な材料から作ることができる。
【0064】
第1の可動部材231は任意選択的に、第1の端部部分231aと、端面232を有する第2の端部部分231bとを含む。第1の端部部分231aは、任意の好適なタイプの第1のアクチュエータ236(たとえば、モータ)、たとえば、空気圧アクチュエータ又は直線空気圧アクチュエータに連結されたコネクタ・ブロック233に、任意の好適な方法で接合することができる。第1のアクチュエータ236は、その第1の位置と第2の位置との間で第1の可動部材231を移動させるように構成することができる。容器196は任意選択的に、第1の可動部材231の端面232がキャビティ受け部197a内で進むことができる距離を制限するための、任意の好適なタイプのリミッタ237を含むことができる。たとえば、コネクタ・ブロック233は、キャビティ受け部197aの上開口201において、リミッタ237などの端部又は制限面と係合することができ、それにより、漏斗198に対する第1の可動部材231の移動を制限することができる。第1の可動部材231は、第1の位置と第2の位置との間を移動するとき、任意選択的に、キャビティ受け部197aの内面に沿って摺動することができる。端面232は、その第2の位置にあるとき、漏斗198の下開口202と係合していない場合、接近することができる。第1の可動部材231の端面232は任意選択的に、その第2の位置にあるとき、容器中心部206の上開口217を少なくとも部分的に通って、キャビティ中心部197bに延在することができる。
【0065】
第1の可動部材231は、圧縮若しくはコンパクト化構成要素若しくは部材、又は、プランジャと呼ぶことができる。第1の可動部材231のその第1の位置からその第2の位置への移動により、キャビティ受け部197aに配設された医薬粉末は、下開口202の方へ、そして、容器中心部206の第1の端部部分206aのキャビティ中心部197bに、漏斗198内を下向きに移動する。第1の可動部材231の端面232は任意選択的に、キャビティ受け部197a内の医薬粉末が第1の可動部材231によってキャビティ中心部197bに押されるように、漏斗198の下開口202及び容器中心部206の第1の端部部分206aの上開口217のサイズ及び断面形状に一致するサイズ及び断面形を有することができる。
【0066】
機械191は任意選択的に、支持構造192によって、たとえば、容器196によって摺動可能又は移動可能に支持されてもよく、キャビティ中心部197bのサイズ及び容積を変えるためにキャビティ中心部197b内で移動可能な第2の可動部材241を含むことができる(
図18及び20参照)。この点について、たとえば、第2の可動部材241は、キャビティ中心部197bのサイズが比較的大きい、たとえば
図20に示されるような、第1の位置又は後退位置と、キャビティ中心部197bのサイズについては容積が減少して比較的小さい、示されていない、第2の位置又は伸長位置又はコンパクト化位置との間で摺動可能又は移動可能とすることができる。第2の可動部材241は、第2の可動部材241を形成する任意の複数の構成要素を含めて、金属又はプラスチックなどの任意の好適な材料から作ることができる。
【0067】
第2の可動部材241は任意選択的に、第1の端部部分241aと、端面242を有する第2の端部部分241bとを含む。第1の端部部分241aは、任意の好適なタイプの第2のアクチュエータ243(たとえば、モータ)、たとえば、空気圧アクチュエータ又は直線空気圧アクチュエータに、任意の好適な方法で接合することができる。第2のアクチュエータ243は、その第1の位置と第2の位置との間で第2の可動部材241を移動させるように構成することができる。容器196は任意選択的に、第2の可動部材241の端面242がキャビティ中心部197b内で進むことができる距離を制限するための、示されていない、任意の好適なタイプのリミッタを含むことができる。端面242は任意選択的に、その第2の位置にあるとき、エンド・ブロック223のスロット221の開口部と係合していない場合、接近することができる。第2の可動部材241の端面242は任意選択的に、スロット221及び切欠き76の開口部を少なくとも部分的に通って、長尺状部材71の内部通路74の側部の接線方向に延在する位置まで、延在することができる。
【0068】
第2の可動部材241は、圧縮若しくはコンパクト化構成要素若しくは部材、又は、プランジャと呼ぶことができる。第2の可動部材241のその第1の位置からその第2の位置への移動により、キャビティ中心部197bに配設された医薬粉末は、容器中心部206の第1の端部部分206aから、容器中心部の第2の端部部分206bまで、キャビティ端部部分197cの方へ且つキャビティ端部部分197c内にキャビティ中心部197bを下へ移動する。第2の可動部材241の端面242は任意選択的に、キャビティ中心部197bの医薬粉末が、端面242と、端面242によって摺動可能に係合されるキャビティ中心部197bを形成する容器中心部206の壁との間を容易に通ることができないように、キャビティ中心部197bのサイズ及び断面形状に一致するサイズ及び断面形状を有することができる。
【0069】
端面242は、任意の好適な構成、たとえば、平面状又は弧状とすることができる。端面242は任意選択的に、平面状で、第2の可動部材241の平面状側面に対して垂直とすることができる。端面242は任意選択的に、弧状、たとえば、凹形とすることができる。このような凹端面242は任意選択的に、長尺状部材71の内部通路74の半径と略等しい半径を有することができる。
【0070】
機械191は任意選択的に、
図8及び
図9に示された機械31の型111及び凹部112と同様の、本技術の微小錠剤を形成するための型及び対応する凹部(それぞれ
図17~20に示されていない)を含むことができる。型111は形成部と呼ぶことができ、凹部112は形成領域と呼ぶことができる。機械191は任意選択的に、任意の好適なサイズ及び形状の型キャリア、たとえば、支持構造192によって支持されるスライド213などの長尺状プレートを含んでもよい。そのような構成において、スライド213は、第1の端部部分213aと、反対側の第2の端部部分213bとを含んでもよく、上面251と下面252とを含んでもよい。型111は、たとえば、スライド213と同じ材料から、スライド213と一体で形成することができる、又は、スライド213とは異なる材料から形成されて、スライド213内に固定することができる。型111は任意選択的に、スライド213の上面251と下面252との間で延在することができ、凹部112は、上面251の第1の開口部と、下サービス252の第2の開口部とを有することができる。
【0071】
スライド213は、たとえば
図17及び18に示される第1の位置と、示されていない、y軸にさらに沿って延在する第2の位置との間で、軌道214に対して移動可能又は摺動可能とすることができる。第1の端部部分213aは、任意の好適なタイプのアクチュエータ又はモータ、たとえば、スライド・アクチュエータ253などの、空気圧アクチュエータ又は直線空気圧アクチュエータに任意の好適な方法で接合することができる。スライド・アクチュエータ253は、その第1の位置と第2の位置との間でスライド213を移動させるように構成することができる。スライド213が受け入れ位置と呼ぶことができるその第1の位置にあるとき、型111の凹部112の一端は任意選択的に、容器196の内部通路74の開端部と位置合わせされ、凹部112の他端は、たとえば、ベース・ブロック216で密閉される。スライド213が排出位置と呼ぶことができるその第2の位置にあるとき、型111の凹部112は任意選択的に、凹部の両端で、たとえば、スライド113の両側でアクセス可能である。
【0072】
機械191は任意選択的に、任意の好適なタイプの第3の可動構成要素又は部材、たとえば、機械31に関して上で論じられて、示された第3の可動部材141を含むことができる。上述のように、第3の可動部材141は、第1の端部部分141aと、端面142を有する反対側の第2の端部部分141bとを含むことができる。端面142は、キャビティ197、たとえば、キャビティ端部部分197cの一部のサイズ及び任意選択的に形状を変えるために、キャビティ197、たとえば、キャビティ端部部分197c内で移動可能とすることができる。この点について、たとえば、第3の可動部材141は、端面142がキャビティ端部部分197cの外にある、たとえば
図17及び18に示されるような第1の位置又は後退位置と、端面142が少なくともキャビティ端部部分197c内に延在している、示されていない、第2の位置又はコンパクト化位置との間で摺動可能又は移動可能とすることができる。第3の可動部材141は任意選択的に、その第1の位置にあるとき、長尺状部材71の内部通路74の第1の端部内に配設することができる。第3の可動部材は任意選択的に、その第2の位置にあるとき、内部通路74内に、たとえば、内部通路74の第2の端部の近くに又は凹部112内に、さらに配設することができる。
【0073】
圧縮若しくはコンパクト化構成要素若しくは部材、プランジャ、コンパクタ、往復動部材、反復運動部材、構成要素、若しくはコンパクタ、又は、往復動円筒部材と呼ぶことができる第3の可動部材141は、任意選択的に、容器196上又は容器196内の所定の位置に又は支持構造192によって所定の位置に、任意の好適な手段によって保持される。この点について、たとえば、第3の可動部材の第1の端部部分141aは、任意の好適なタイプの第3のアクチュエータ261(たとえば、モータ)、たとえば、空気圧アクチュエータ又は直線空気圧アクチュエータに、任意の好適な方法で接合することができる。第3のアクチュエータ261は、その第1の位置と第2の位置との間で、第3の可動部材141を、その端面142を含めて移動させるように構成することができる。第3のアクチュエータ261は、第3の可動部材141をその第1の位置と第2の位置との間において、任意の好適な速度、割合、又は頻度で移動又は往復運動させることができる。アクチュエータは任意選択的に、本技術の微小錠剤を形成する粉末又は他の材料上に第3の可動部材141の端面142によって及ぼされる圧力又は力を、そのような圧力又は力の継続時間を含めて、制御することができる。
【0074】
機械191は任意選択的に、たとえば、スライド213がその第2の位置にあるときに、機械191で形成されたコンパクト化された塊又は円筒塊を型111の凹部112から移動させるための排出装置266を含むことができる。排出装置266は、支持構造192によって、たとえば、垂直プレート193によって、任意の好適な方法で支持されることができる。排出装置266は、任意の好適なタイプとすることができ、それぞれ、機械31に対して上で論じられて、示されたような、端面158を有するピン157を任意選択的に含むことができる。スライド213が第2の位置にあるとき、凹部112の第1の開口部はピン157と整列され、凹部112の第2の開口は任意の蓋表面から自由である。ピン157は、端面158が凹部112の外にある、第1の位置又は後退位置と、機械191によって形成されたコンパクト化された塊又は円筒塊を凹部から外に付勢するために、端面158が、凹部112を少なくとも部分的に通って配設されている、凹部112を完全に通って配設されている、又は、凹部112を貫通している、第2の位置又は伸長位置との間で移動可能とすることができる。排出装置266は、その第1の位置と第2の位置との間でピン157を移動させるための好適な排出装置アクチュエータ267(たとえば、モータ)を含むことができる。排出装置アクチュエータ267は、その第1の位置からその第2の位置まで、任意の好適な速度でピン157を移動させることができる。アクチュエータは任意選択的に、本技術の微小錠剤を形成する粉末又は他の材料上にピン157の端面158によって及ぼされる圧力又は力を、そのような圧力又は力の継続時間を含めて、制御することができる。
【0075】
機械191は任意選択的に、排出装置266によって型凹部112から押し出された微小錠剤を受けるための収集装置271を含むことができる。収集装置271は、任意の好適なタイプとすることができ、任意選択的に、複数の区画273を有するトレイ272などの受取装置を含むことができ、複数の区画273のそれぞれは、機械191で形成された1つ又は複数の微小錠剤を保持することができる。区画273は任意選択的に、たとえば、トレイ272の直線長さ若しくは円弧長さに沿って、又は、トレイ272上で格子状に離間させることができる。排出装置266によって凹部から押し出された又は排出された1つ又は複数の微小錠剤を受けるために、凹部112の出口開口部の近くに、トレイ272の区画273を順番に位置合わせするように、トレイは任意選択的に、たとえば手動で、又は、任意の好適なアクチュエータ若しくはモータによって、移動可能とすることができる。
【0076】
機械191のアクチュエータのそれぞれ、たとえば、第1のアクチュエータ236、第2のアクチュエータ243、スライド・アクチュエータ253、第3のアクチュエータ261、及び排出装置アクチュエータ267は、それぞれの1つ又は複数のライン276によって、コントローラ33又は本技術の任意の他の好適なコントローラにそれぞれ連結することができる。このようなラインは任意選択的に、本技術のコントローラがこのようなアクチュエータを制御することを可能とするための、空気圧ライン又は電線とすることができる。
【0077】
本技術のデバイス、装置、又は機械は、さらに他の構成を有することができる。
図21~25に示される、装置、デバイス、又は機械291などの機械は、任意選択的に、コントローラ33又は任意の他の好適なコントローラを追加的に含むことができるシステム32に含むことができる。微小錠剤化機械と呼ぶことができる機械291は、垂直プレート293を含むことができるベースを有する支持構造292を任意選択的に含むことができる(
図21参照)。支持構造292は、垂直プレート293を含めて、金属又はプラスチックなどの任意の好適な材料から形成することができる。
【0078】
機械291は、本技術の微小錠剤が形成される医薬粉末又は他の薬物を受けるための、キャビティ297が設けられる容器296を含む。キャビティ297の一部又は全体は任意選択的に、充填領域と呼ぶことができる。容器296は、その一部を含めて、金属又はプラスチックなどの任意の好適な材料から形成することができる。容器296は、任意の好適なタイプとすることができ、任意選択的に漏斗の形状とすることができ、本明細書では漏斗298と呼ばれる、第1の部分又は上部分を任意選択的に含むことができる。漏斗298は、任意の好適な手段によって接合することができる、第1及び第2の側部、側構成要素、又は側部分299から形成することができる。
図21のz軸に略沿って延在するように示される、直立又は垂直漏斗298は、上部分298aと下部分298bとを有し、その上部分からその下部分に向けて、サイズ及び断面積が減少する、又は、内向きに次第に細くなる若しくは狭くなる。キャビティ受け部297aは、医薬粉末をキャビティ受け部297aに提供するための、上部分298aの頂部の上開口301と、医薬粉末がキャビティ受け部297aを出ることを可能にするための、漏斗の下部分298bの底部の、より小さい下開口302とを有する漏斗によって形成される。漏斗288と同様に、キャビティ受け部297aは、上開口301から下開口302に向けて、サイズ及び断面積が減少する、又は、内向きに次第に細くなる若しくは狭くなる。漏斗288及びキャビティ受け部297aは、任意の好適な円弧に沿って、且つ、水平上開口301から傾斜した下開口302への任意の好適な角度を通して延在する(
図21~23参照)。
【0079】
容器296は任意選択的に、漏斗298の下部分298bに接合された容器中心部306を含む。容器中心部306は、第1の端部部分306aと第2の端部部分306bとを有することができる。容器中心部306は任意選択的に、長尺状とすることができ、第1の端部部分306aから第2の端部部分306bへの任意の好適な角度を通る任意の好適な円弧に沿って延在する。たとえば、容器中心部306は、y-z平面内のそのような円弧を通って延在することができる(
図21参照)。容器中心部306は、第1の端部部分306aと第2の端部部分306bとの間に、キャビティ297のキャビティ中心部297bと呼ぶことができる、容器中心部306の円弧を通して延在する長尺状チャンバを有する。キャビティ中心部297bは、互いに略平行に延在する容器中心部306のそれぞれの側壁311、312の対向する内面307、308から形成される(
図24参照)。キャビティ中心部297bは任意選択的に、キャビティ中心部297bの円弧に対して直交する角度で断面を見たとき、矩形断面の領域を有することができる。キャビティ中心部297bは任意選択的に、その弧状長さに沿って一定の内部断面形状及び領域を有することができる。容器中心部306には、たとえば、第1の端部部分306aに、漏斗で形成されたキャビティ受け部297aの材料がキャビティ中心部297bに入ることを可能とするために、漏斗298の下開口302と連通する上開口317が設けられる。
【0080】
キャビティ297は任意選択的に、キャビティ中心部297bの端部に、任意選択的に長尺状部材71から少なくとも部分的に形成することができるキャビティ端部部分297cを含むことができる。長尺状部材71は、機械31に関して上で論じられた構成、材料、及び他の特徴の一部又は全部を有することができる。長尺状部材71は任意選択的に、たとえば、任意の好適な手段によって容器中心部306の第2の端部部分306bに接合されたエンド・ブロック223の表面222に沿って垂直に延在するスロット221内に、任意の好適な方法で支持構造292によって支持することができる(
図25参照)。スロット221、表面222、及びエンド・ブロック223はそれぞれ、機械191に関して上で論じられた構成、材料、及び他の特徴の一部又は全部を有することができる。長尺状部材71の切欠き76は任意選択的に、容器中心部306の第2の端部部分306bに形成されるキャビティ中心部297bの端部と整列させることができる。内部通路74は任意選択的に、キャビティ中心部297bの幅と略等しい断面寸法又は直径を有することができる。切欠き76及び内部通路74は、キャビティ端部部分297cと呼ぶことができる。
【0081】
容器296の一部又は全部は任意選択的に、キャビティ297の形状が使用時に変わる可能性があり、同様に、キャビティ297の容積が使用時に変わる可能性があるという点で、可変漏斗と呼ぶことができる。たとえば、医薬組成物又は粉末が進む、キャビティ297の入口、すなわち、キャビティ受け部297aの入口から、キャビティ端部部分297cの長尺状部材71内の内部通路74への通路の容積は、そのような移動の経路に沿って容積が減少する。キャビティ297の一部又は全部は、容積減少領域と呼ぶことができる。容器296の一部又は全部は、容積減少チャンバ、コンパクト化チャンバ、粉末圧縮チャンバ、又は、前述の任意の組合せと呼ぶことができる。
【0082】
機械291は、支持構造392によって、たとえば、容器296によって摺動可能又は移動可能に支持され、キャビティ受け部297aのサイズ及び容積を変えるためにキャビティ受け部297a内で移動可能な第1の可動部材331を任意選択的に含むことができる、少なくとも1つの移動可能な構成要素又は部材を任意選択的に含むことができる。この点について、たとえば、第1の可動部材331は、キャビティ受け部297aのサイズが比較的大きい、たとえば
図21~22及び24に示されるような、第1の位置又は後退位置と、キャビティ受け部297aのサイズについては容積が減少して比較的小さい、キャビティ受け部297aに少なくとも部分的に延在している第2の位置又は伸長位置又はコンパクト化位置との間で摺動可能又は移動可能とすることができる。第1の可動部材331は、任意選択的に且つ追加的に、キャビティ中心部297bのサイズ及び容積を変えるためにキャビティ中心部297b内で移動可能とすることができる。この点について、たとえば、第1の可動部材331は、キャビティ中心部297bのサイズが比較的大きい、キャビティ中心部297bの外の第3の位置又は後退位置と、キャビティ中心部297bのサイズについては容積が減少して比較的小さい、たとえば
図23及び25に示されるような、第4の位置又は伸長位置又はコンパクト化位置との間で摺動可能又は移動可能とすることができる。
【0083】
第1の可動部材331は、任意の好適な形状及びサイズとすることができ、任意選択的に、キャビティ中心部297b、キャビティ受け部297a、又はその両方に対応するサイズ及び形状を有することができる。たとえば、第1の可動部材331は任意選択的に、キャビティ中心部297bの円弧、キャビティ受け部297aの円弧、又はその両方に対応するy-z平面内の円弧形状を有することができる。第1の可動部材331は任意選択的に、x-z平面内で平面状とすることができる。第1の可動部材331は、その任意の複数の構成要素を含めて、金属又はプラスチックなどの任意の好適な材料から作ることができる。
【0084】
第1の可動部材331は任意選択的に、第1の端部部分331aと、端面332を有する反対側の第2の端部部分331bとを含む。第1の端部部分331aは、任意の好適なタイプのアクチュエータ336(たとえば、モータ)、たとえば、空気圧アクチュエータ又は回転式空気圧アクチュエータに、任意の好適な方法で接合することができる。たとえば、垂直プレート293に固定された支持構造292によって支持することができるアクチュエータ336は、その第1の位置と第2の位置との間で、且つ、その第3の位置と第4の位置との間で、第1の可動部材331を移動させるように構成することができる。容器296は任意選択的に、第1の可動部材の端面332がキャビティ受け部297a、キャビティ中心部297b、又はその両方の中で進むことができる距離を制限するための、示されていない、任意の好適なタイプの1つ又は複数のリミッタを含むことができる。
【0085】
第1の可動部材331は、圧縮若しくはコンパクト化構成要素若しくは部材、又は、プランジャと呼ぶことができる。第1の可動部材331のその第1の位置からその第2の位置への移動により、キャビティ受け部297aに配設された医薬粉末は、下開口302の方へ、そして、容器中心部306の第1の端部部分306aのキャビティ中心部297bに、漏斗298内を下向きに移動する。第1の可動部材331の端面332は任意選択的に、キャビティ受け部297a内の医薬粉末が第1の可動部材331によってキャビティ中心部297bに押されるように、漏斗298の下開口302及び容器中心部306の第1の端部部分306aの入口又は上開口317のサイズ及び断面形状に一致するサイズ及び断面形状を有することができる。
【0086】
第1の可動部材331のその第3の位置からその第4の位置への移動により、キャビティ中心部297bに配設された医薬粉末は、容器中心部306の第1の端部部分306aから、容器中心部306の第2の端部部分306bまで、キャビティ端部部分297cの方へ且つキャビティ端部部分297c内にキャビティ中心部297bを下へ移動する。第1の可動部材331缶の端面332は任意選択的に、キャビティ中心部297bの医薬粉末が、端面332と、端面332によって摺動可能に係合されるキャビティ中心部297bを形成する容器中心部306の壁との間を容易に通ることができないように、キャビティ中心部297bのサイズ及び断面形状に一致するサイズ及び断面形状を有する。
【0087】
端面332は、任意の好適な構成、たとえば、平面状又は弧状とすることができる。端面332は任意選択的に、平面状で、第1の可動部材331の平面状側面に対して垂直とすることができ、且つ、平面状で、第1の可動部材の円弧に対して垂直とすることができる。端面332は任意選択的に、弧状、たとえば、第1の可動部材331の平面状側面の間で凹形とすることができる。このような凹端面332は任意選択的に、長尺状部材71の内部通路74の半径と略等しい半径を有することができる。
【0088】
機械291は任意選択的に、本技術の微小錠剤を形成するための凹部112を有する型111を含むことができる。型111は形成部と呼ぶことができ、凹部112は形成領域と呼ぶことができる。
図21に示されている型111、及び、機械291に関しては示されていない凹部112はそれぞれ、任意選択的に、機械31に関して上で論じられて、示されたものとすることができる。機械291は任意選択的に、支持構造292によって支持される型キャリアを含むことができる。型キャリアは、任意の好適なサイズ及び形状、たとえば、機械191に関して上で論じられて示された、スライド213などの長尺状プレートとすることができる。スライド213は、たとえば、機械191に関して
図17及び18に示されるような第1の位置と、たとえば、機械291に関して
図21~23に示されるような、y軸にさらに沿って延在する第2の位置との間で、軌道214に対して移動可能又は摺動可能とすることができる。第1の端部部分213aは、任意の好適なタイプのアクチュエータ又はモータ、たとえば、その第1の位置と第2の位置との間でスライド213を移動させるように構成することができるスライド・アクチュエータ253に任意の好適な方法で接合することができる。スライド213が受け入れ位置と呼ぶことができるその第1の位置にあるとき、型111の凹部112の一端は任意選択的に、容器196の内部通路74の開端部と位置合わせされ、凹部112の他端は、たとえば、ベース・ブロック216で密閉される。スライド213が排出位置と呼ぶことができるその第2の位置にあるとき、型111の凹部112は任意選択的に、凹部の両端で、たとえば、スライド213の両側でアクセス可能である。
【0089】
機械291は任意選択的に、任意の好適なタイプの追加の可動構成要素又は部材、たとえば、機械31及び191に関して上で論じられて、示された第3の可動部材141を含むことができる。第3の可動部材141は、その端面142を含めて、任意選択的に、上で論じられた方法で移動可能且つ動作可能とすることができる。圧縮若しくはコンパクト化構成要素若しくは部材、プランジャ、コンパクタ、往復動部材、反復運動部材、構成要素、若しくはコンパクタ、又は、往復動円筒部材と呼ぶことができる第3の可動部材141。第3の可動部材の第1の端部部分141aは、第3のアクチュエータ又は任意の好適なタイプのモータ、たとえば、任意選択的に、上で論じられた方法で移動可能且つ動作可能とすることができる第3のアクチュエータ261に任意の好適な方法で接合することができる。
【0090】
機械291は、排出装置266を任意選択的に含むことができ、それぞれ、機械191に関して上で論じられて、示されたような、端面158を有するピン157と排出装置アクチュエータ267とを任意選択的に含むことができる。排出装置266は任意選択的に、上で論じられた方法で、移動可能且つ動作可能とすることができる。
【0091】
機械291は任意選択的に、機械191に関して上で論じられたように、排出装置266によって凹部112から押し出された微小錠剤を受けるための収集装置271を含むことができる。収集装置271は任意選択的に、上で論じられた方法で、移動可能且つ動作可能とすることができる。
【0092】
機械291のアクチュエータのそれぞれ、たとえば、アクチュエータ336、スライド・アクチュエータ253、第3のアクチュエータ261、及び排出装置アクチュエータ267は、それぞれの1つ又は複数のライン(図示せず)によって、コントローラ33又は本技術の任意の他の好適なコントローラ(図示せず)にそれぞれ連結することができる。このようなラインは任意選択的に、本技術のコントローラがこのようなアクチュエータを制御することを可能とするための、空気圧ライン又は電線とすることができる。
【0093】
医薬組成物又は薬剤の微小錠剤とすることができる圧縮塊を製造するための方法が提供される。圧縮塊は円筒塊と呼ぶことができる。微小錠剤は、哺乳動物、たとえば、ヒトによる摂取又は他の消費のためのものとすることができる。圧縮塊を形成するための医薬組成物又は薬剤は任意選択的に、医薬粉末の形態であってもよい。
【0094】
方法は、ある密度の圧縮塊を形成するために、粉末を圧縮すること、コンパクト化すること、又は押すことを含むことができる。この点について、たとえば、少なくとも単一の圧縮塊を形成するのに十分な医薬粉末の量は任意選択的に、圧縮のために又はそれ以外の場合に、キャビティ又はチャンバ、たとえば、容器46の充填領域若しくはキャビティ47、容器196のキャビティ197、又は、容器296の充填領域若しくはキャビティ297内に配設又は配置することができる、又は、その中に提供することができる。他の量、たとえば、複数の圧縮塊又は微小錠剤を形成するのに少なくとも十分な医薬粉末の量の医薬粉末は任意選択的に、キャビティ297内に配置することができる。
【0095】
圧縮することは任意選択的に、少なくとも1つの方向、たとえば、第1の方向に、又は、たとえば、第1の方向及び第2の方向を含む複数の方向に、医薬粉末を圧縮すること、コンパクト化すること、又は押すことを含むことができる。第1の方向及び第2の方向は任意選択的に、互いに直交、又は、互いに対して任意の他の角度とすることができる。圧縮された医薬粉末は任意選択的に、コンパクト化された塊、たとえば、ある密度のコンパクト化された塊と呼ぶことができる。
【0096】
圧縮することは任意選択的に、少なくとも1つの可動部材、たとえば、少なくとも1つの可動圧縮又はコンパクト化部材を使用して、少なくとも1つの方向に、粉末を圧縮すること、コンパクト化すること、又は、押すことを含むことができる。圧縮することは任意選択的に、たとえば、容器46内で、粉末の収集された塊を形成するために第1の方向に粉末を圧縮すること、コンパクト化すること、又は押すことと、第2の方向に粉末の収集された塊を圧縮すること、又は、コンパクト化することとを含むことができる。第2の方向に粉末を圧縮すること、コンパクト化すること、又は押すことは、第1の方向に粉末を圧縮すること、コンパクト化すること、又は押すことの後に、それらと同時に、又は、それらと重なるように行うことができる。
【0097】
圧縮することは任意選択的に、微小錠剤を形成するために、凹部、型、又は他の形成領域に粉末を押し込むことを含むことができる。粉末は、密度を増加させて、粉末の体積を減少させるために、形成領域に圧縮すること、コンパクト化すること、又は詰めることができる。形成された微小錠剤は、形成領域から押し出す、排出する、又はそうでなければ、取り外すことができる。
【0098】
機械31に関して、圧縮すること、コンパクト化すること、又は押すことは、キャビティ47内、たとえば、キャビティ受け部47a内で、第1の方向に、たとえば、
図3において識別されるy軸に沿って、第1の可動部材81によって粉末を圧縮することを含むことができる。たとえば、第1の可動部材81は、第1の可動部材81の端面82が、キャビティ受け部47a内で粉末の収集された塊を形成するために、内部端面62に対して、医薬粉末を付勢する、したがって、圧縮、コンパクト化、又はそうでなければ集める若しくは誘導するように、キャビティ47内の第1の位置から第2の位置まで移動させることができる。第1の可動部材81により誘導すること、圧縮すること、又はコンパクト化することは、キャビティ47の特定の領域に粉末を収集するように働くことができるだけである、又は、任意選択的に、キャビティ47内で医薬粉末の密度を増加させる、すなわち、第1の密度を有するように働くことができるだけである。圧縮することは任意選択的に、減少したキャビティ受け部47a内で、第2の方向に、たとえば、
図3において識別されるz軸に沿って、第2の可動部材91によって粉末を圧縮することを含むことができる。たとえば、第2の可動部材91は、第2の可動部材91の端面92が、少なくともキャビティ中心部47bに、任意選択的に、キャビティ中心部47b及びキャビティ下部47c(
図13参照)に、キャビティ受け部47a内の医薬粉末を付勢する、したがって、圧縮、コンパクト化、又はそうでなければ集める若しくは誘導するように、キャビティ受け部47a内の第1の位置から第2の位置まで移動させることができる。第2の可動部材91により圧縮すること又はコンパクト化することは、任意選択的に、キャビティ47内の医薬粉末の密度をさらに増加させる、すなわち、第1の密度より高い第2の密度を有するように働くことができる。第2の可動部材91の第2の方向への移動は任意選択的に、第1の可動部材81の第1の方向への移動と直交することができ、直交するように図に示されている。少なくとも1つの可動圧縮又はコンパクト化部材、たとえば、第1の可動部材81、第2の可動部材91、又はその両方によって形成されたコンパクト化された塊は、円筒塊又はコンパクトな円筒塊と呼ぶことができる。たとえば、キャビティ中心部47b内、又は、キャビティ中心部47b及びキャビティ下部47c内で、第2の可動部材91によって形成されたコンパクト化された塊は、長手方向軸、たとえば、キャビティ中心部47b又はキャビティ下部47cの長手方向軸に沿って延在する円筒塊又はコンパクトな円筒塊と呼ぶことができる。
【0099】
さまざまな実施例において、本技術の方法は任意選択的に、密度圧縮塊を増加させるために、圧縮塊を圧縮すること又はコンパクト化することをさらに含むことができる。たとえば、圧縮塊は、さらなる圧縮又はコンパクト化のために、キャビティ47から凹部112に押されてもよい。このような圧縮すること又はコンパクト化することは任意選択的に、圧縮塊を繰り返しコンパクト化することを含むことができる。コンパクト化することは任意選択的に、圧縮塊、たとえば、圧縮された円筒塊を、塊の長手方向軸に沿って繰り返しコンパクト化することを含むことができる。コンパクト化することは任意選択的に、圧縮することの第1及び第2の圧縮方向と直交する追加の方向に圧縮塊を繰り返しコンパクト化することを含むことができる。圧縮塊をさらにコンパクト化することは、第1の方向に粉末を圧縮すること若しくはコンパクト化すること、第2の方向に粉末を圧縮すること若しくはコンパクト化すること、又は、その両方の後に、それらと同時に、又は、それらと重なるように行うことができる。
【0100】
コンパクト化することは任意選択的に、コンパクト化部材、往復動コンパクト化部材、又は反復運動部材と呼ぶことができる第3の可動部材で、圧縮塊を頻回に又は繰り返しコンパクト化することを含むことができる。第3の可動部材は任意選択的に、コンパクト化部材、往復動部材、往復動コンパクト化部材、又は反復運動部材と呼ぶことができる第3の可動部材141とすることができる。第3の可動部材141は、長手方向軸、たとえば、長尺状部材71の内部通路74の長手方向軸又は凹部112の長手方向軸に沿って、第3の方向に、たとえば、
図3において識別されるx軸に沿って、その第1の位置からその第2の位置へ移動することができる。その第1の位置からそれ第2の位置への第3の可動部材141の移動により、任意選択的に、第3の可動部材141の端面142は、キャビティ下部47c内、たとえば、長尺状部材71の内部通路74内の詰められた医薬粉末を、型111の凹部112に押し、配置し、又は押し出し、凹部112内の粉末を繰り返し圧縮する、コンパクト化する、又は詰めることができる。圧縮塊のこのような繰り返される移動、コンパクト化すること、又は圧縮することは、任意選択的に、第1の可動部材81及び第2の可動部材91と一緒に、たとえば、第1の可動部材の端面82及び第2の可動部材の端面92と一緒にある可能性がある。第3の可動部材141により圧縮すること又はコンパクト化することは、任意選択的に、キャビティ47内の医薬粉末の密度をさらに増加させる、すなわち、第2の密度より高い第3の密度を有するように働くことができる。可動部材141のそれぞれの連続的な往復動で、粉末の密度は徐々に増加し、最終的な密度及び形状のコンパクト化された固体塊を作製して、本技術による微小錠剤を形成する。第3の可動部材141の移動の第3の方向は任意選択的に、第1の可動部材81の移動の方向及び第2の可動部材91の移動の方向の一方又は両方と直交することができる。
【0101】
第3の可動部材141は任意選択的に、キャビティ下部47c内、たとえば、内部通路74内の医薬粉末の一部又は全部を、スライド113によって支持された型111の凹部112に圧縮、コンパクト化、又は詰めることができる。この点について、たとえば、凹部112の第2の端部は、医薬粉末が、第3の可動部材141によって凹部に詰められている、押されている、配置されている、配設されている、又は受けられている間、凹部の第2の端部を密閉するように、ブロック117に当接する。コンパクト化することは任意選択的に、キャビティ下部47cの医薬粉末を凹部112に押すこと又は配置することと、その後、凹部の粉末をコンパクト化すること又は圧縮すること、たとえば、凹部の粉末を繰り返し圧縮すること又はコンパクト化することを含むことができる。凹部112は任意選択的に、円筒状凹部とすることができる。スライド113は、医薬粉末が充填されている間、第1の止め具126の第3の磁石123とのスライドの第1の磁石121の係合によって、並びに、ロック機構131によって、その第1の位置に保持することができる。
【0102】
第3の可動部材141は任意選択的に、たとえば、コントローラ33又は本技術の任意の他のコントローラの制御の下で、凹部112内、任意選択的に、キャビティ下部47c又は内部通路74内の医薬粉末を、凹部112、内部通路74、及び円筒塊の長手方向軸に沿って、頻回に又は繰り返しコンパクト化又は圧縮するように、往復運動することができる。コントローラ33は、第3の可動部材141の作用及び移動に関するさまざまなパラメータを制御するための特徴を含むことができる。たとえば、好適なノブ、レバー、ボタン、又は他の手動で作動可能な構成要素を、第3の可動部材141によって圧縮塊上に与えられる圧力、第3の可動部材141が往復運動する時間、第3の可動部材がどれだけ迅速に往復運動するか、又は、前述の任意の組合せを制御するために設けることができる。この点について、コントローラ33は任意選択的に、第3の可動部材141によって圧縮塊上に及ぼされる圧力の量を制御するためのノブ170と、そのような圧力を示すゲージ171と、第3の可動部材141が医薬粉末を圧縮する合計時間を指示する第1のタイマ172と、第3の可動部材141が凹部112内外にどれだけ迅速に往復運動するかを、たとえば、頻度を指示する第2のタイマ173とを含むことができる。第3の可動部材141によって圧縮塊上に及ぼされる圧力は、任意の好適な量又は範囲とすることができ、任意選択的に、0~552kPa(80PSI)とすることができる。
【0103】
凹部112の医薬粉末を圧縮することは任意選択的に、凹部112の内面に一致する周囲を有する微小錠剤を形成するように働くことができる。型111の凹部112に医薬粉末の望ましい量が詰められると、ロック機構131は、スライド113のその第1の位置からその第2の位置への軌道116内での移動を可能とするために、アンロックすることができる。スライド113は、第2の止め具128の第4の磁石127とのスライド113の第2の端部の第2の磁石122の係合によって、並びに、ロック機構131の係合又は起動によって、その第2の位置に保持することができる。スライド113がその第2の位置にあるとき、形成部又は型111は任意選択的に、機械31の残りの部分から離れて移動又は延在することができ、凹部112は、排出装置156のピン157と整列する又は位置を合わせる(
図15参照)。次いで、排出装置156は任意選択的に、たとえば、コントローラ33又は本技術の任意の他のコントローラの制御の下で作動することができ、排出装置のピン157をその第1の位置からその第2の位置へ移動させる。ピン157のそのような移動により、ピンの端面158は、たとえば、形成部又は型111の第1の端部における凹部の第1の端部で、凹部112内の圧縮塊又は微小錠剤と係合し、凹部から、たとえば、形成部又は型の第2の端部における凹部の反対側の第2の端部から、圧縮塊又は微小錠剤を付勢する又は押し出す。圧縮された又は形づくられた塊又は微小錠剤は、任意の好適な手段によって、形成部又は型111の第2の端部で収集することができる。
【0104】
機械191に関して、圧縮すること、コンパクト化すること、又は押すことは、キャビティ197、たとえば、キャビティ受け部197a内で、第1の方向に、たとえば、
図17において識別されるz軸に沿って、第1の可動部材231によって粉末を圧縮することを含むことができる。たとえば、第1の可動部材231は、たとえば、コントローラ33の制御下の第1のアクチュエータ236によって、キャビティ197内のその第1の位置からその第2の位置まで移動させることができ、それにより、第1の可動部材231の端面232は、キャビティ受け部197a内の医薬粉末を下向きに、キャビティ受け部197aの下開口部202及びキャビティ中心部197bの上開口部217を通して、容器中心部206の第1の端部部分206aに付勢する、したがって、圧縮又はコンパクト化する。圧縮することは任意選択的に、容器中心部206の第1の端部部分206a内の医薬粉末を圧縮することを含むことができる。第1の可動部材231による圧縮すること又はコンパクト化することは任意選択的に、キャビティ197内の医薬粉末の密度を増加させるように働くことができる。
【0105】
圧縮することは任意選択的に、キャビティ中心部197b内で、第2の方向に、たとえば、
図17において識別されるy軸に沿って、第2の可動部材241によって粉末を圧縮することを含むことができる。たとえば、第2の可動部材241は、たとえば、コントローラ33の制御下の第2のアクチュエータ243によって、キャビティ中心部197b内のその第1の位置から第2の位置まで移動させることができ、それにより、第2の可動部材241の端面242は、キャビティ中心部197b内の医薬粉末を付勢して移動させ、したがって、任意選択的にキャビティ端部部分197cに圧縮又はコンパクト化する。第2の可動部材241により圧縮すること又はコンパクト化することは、任意選択的に、キャビティ197内の医薬粉末の密度をさらに増加させるように働くことができる。第2の可動部材241の第2の方向への移動は任意選択的に、第1の可動部材231の第1の方向への移動と直交することができ、直交するように図に示されている。少なくとも1つの可動圧縮又はコンパクト化部材、たとえば、第1の可動部材231、第2の可動部材241、又はその両方によって形成されたコンパクト化された塊は、円筒塊又はコンパクトな円筒塊と呼ぶことができる。たとえば、キャビティ端部部分197c内で第2の可動部材241によって形成されたコンパクト化された塊は、長手方向軸、たとえば、キャビティ端部部分197cの長手方向軸に沿って延在する円筒塊又はコンパクトな円筒塊と呼ぶことができる。
【0106】
本技術の方法は任意選択的に、密度圧縮塊を増加させるために、圧縮塊を圧縮すること又はコンパクト化することをさらに含むことができる。たとえば、圧縮塊は、さらなる圧縮又はコンパクト化のために、キャビティ197からスライド213内の凹部112に押されてもよい。このような圧縮すること又はコンパクト化することは任意選択的に、圧縮塊を繰り返しコンパクト化することを含むことができる。コンパクト化することは任意選択的に、圧縮塊、たとえば、圧縮された円筒塊を、塊の長手方向軸に沿って繰り返しコンパクト化することを含むことができる。コンパクト化することは任意選択的に、圧縮することの第1及び第2の圧縮方向と直交する追加の方向に圧縮塊を繰り返しコンパクト化することを含むことができる。圧縮塊をさらにコンパクト化することは、第1の方向に粉末を圧縮すること若しくはコンパクト化すること、第2の方向に粉末を圧縮すること若しくはコンパクト化すること、又は、その両方の後に、それらと同時に、又は、それらと重なるように行うことができる。
【0107】
コンパクト化することは、任意選択的に、コンパクト化部材、往復動コンパクト化部材、又は反復運動部材と呼ぶことができる第3の可動部材で、圧縮塊を頻回に又は繰り返しコンパクト化することを含むことができる。第3の可動部材は任意選択的に、コンパクト化部材、往復動部材、往復動コンパクト化部材、又は反復運動部材と呼ぶことができる上で論じられた第3の可動部材141とすることができる。第3の可動部材141は、長手方向軸、たとえば、長尺状部材71の内部通路74の長手方向軸又は凹部112の長手方向軸に沿って、第3の方向に、たとえば、
図17において識別されるz軸に沿って、その第1の位置からその第2の位置へ移動することができる。第3の可動部材141は、コントローラ33の制御下で、第3のアクチュエータ261によって移動可能とすることができる。その第1の位置からそれ第2の位置への第3の可動部材の移動により、任意選択的に、第3の可動部材141の端面142は、キャビティ端部部分197c内、たとえば、長尺状部材71の内部通路74内の詰められた医薬粉末を、スライド213内の型111の凹部112に押し、配置し、又は押し出し、凹部112内の粉末を繰り返し圧縮する、コンパクト化する、又は詰めることができる。第3の可動部材141による圧縮すること又はコンパクト化することは任意選択的に、キャビティ197内の医薬粉末の密度をさらに増加させるように働くことができる。第3の可動部材141の移動の第3の方向は任意選択的に、第1の可動部材231の移動の方向及び第2の可動部材241の移動の方向の一方又は両方と直交することができる。たとえば、第3の可動部材141の移動の方向は、第2の可動部材241の移動の方向と直交することができるが、第1の可動部材231の移動の方向と略平行とすることができる。
【0108】
第3の可動部材141は任意選択的に、キャビティ端部部分197c内、たとえば、内部通路74内の医薬粉末の一部又は全部を、スライド213によって支持された型111の凹部112に圧縮、コンパクト化、又は詰めることができる。この点について、たとえば、凹部112の第2の端部は、医薬粉末が、第3の可動部材141によって凹部に詰められている、押されている、配置されている、配設されている、又は受けられている間、凹部の第2の端部を密閉するように、ベース・ブロック216に当接することができる。コンパクト化することは任意選択的に、キャビティ端部部分197cの医薬粉末を凹部112に押すこと又は配置することと、その後、たとえば、凹部の粉末を繰り返し圧縮すること又はコンパクト化することにより、凹部の粉末をコンパクト化すること又は圧縮することを含むことができ、それにより、可動部材141のそれぞれの連続的な往復動で、粉末の密度は徐々に増加し、最終的な密度及び形状のコンパクト化された固体塊を作製して、本技術による微小錠剤を形成する。凹部112は任意選択的に、円筒状凹部とすることができる。スライド213は任意選択的に、医薬粉末が充填されている間、コントローラ33の制御下の第2のアクチュエータ243によって、その第1の位置に保持することができる。
【0109】
第3の可動部材141は任意選択的に、たとえば、コントローラ33又は本技術の任意の他のコントローラの制御の下で、凹部112内、任意選択的に、キャビティ端部部分197c又は内部通路74内の医薬粉末を、凹部112、内部通路74、及び円筒塊の長手方向軸に沿って、頻回に又は繰り返しコンパクト化又は圧縮するように、往復運動することができる。上述のように、コントローラ33は、第3の可動部材141の作用及び移動に関するさまざまなパラメータを制御するための特徴を含むことができ、任意選択的に、上で論じられた方法で作動することができる。
【0110】
凹部112の医薬粉末を圧縮することは任意選択的に、凹部112の内面に一致する周囲を有する微小錠剤を形成するように働くことができる。型111の凹部112に医薬粉末の望ましい量が詰められると、スライドの第2の端部部分213bが排出装置266のピン157と整列する又は位置を合わせるように、その第1の位置からその第2の位置までスライド・アクチュエータ253によって軌道214内で移動されるスライド213。スライド213がその第2の位置へ移動したとき、排出装置266とピン157の位置を合わせるために、形成部又は型111は任意選択的に、機械191の残りの部分から離れて移動又は延在することができる。次いで、排出装置156は任意選択的に、たとえば、コントローラ33の制御下の排出装置アクチュエータ267によって作動することができ、排出装置のピン157をその第1の位置からその第2の位置へ移動させる。ピン157のそのような移動により、ピンの端面158は、たとえば、形成部又は型111の第1の端部における凹部の第1の端部で、凹部112内の圧縮塊又は微小錠剤と係合し、凹部から、たとえば、形成部又は型の第2の端部における凹部の反対側の第2の端部から、圧縮塊又は微小錠剤を付勢する又は押し出す。圧縮された又は形づくられた塊又は微小錠剤は、形成部又は型の第2の端部において、任意の好適な手段によって、たとえば、収集装置271の望ましい区画273に収集することができる。
【0111】
機械291に関して、圧縮すること、コンパクト化すること、又は押すことは、キャビティ297、たとえば、キャビティ受け部297a内の粉末を、第1の方向に、たとえば、
図21において識別されるx軸に沿って延在する軸のまわりの回転運動で、第1の可動部材331によって圧縮することを含むことができる。たとえば、第1の可動部材331は、たとえば、コントローラ33の制御下の回転アクチュエータ336によって、キャビティ297内のその第1の位置からその第2の位置まで移動させることができ、それにより、第1の可動部材331の端面332は、キャビティ受け部297a内の医薬粉末を下向きに、キャビティ受け部297aの傾斜下開口部302及びキャビティ中心部297bの傾斜上開口317を通して、容器中心部306の第1の端部部分306aに付勢する、したがって、圧縮する、コンパクト化する、集める、又はそうでなければ誘導する。圧縮することは任意選択的に、容器中心部306の第1の端部部分306a内の医薬粉末を圧縮することを含むことができる。第1の可動部材331により圧縮すること又はコンパクト化することは任意選択的に、キャビティ297内の医薬粉末の密度を第1の密度から第2の密度まで増加させるように働く。
【0112】
圧縮することは任意選択的に、キャビティ中心部297b内で、第1の方向に、たとえば、
図21において識別されるx軸に沿って延在する軸のまわりの、y-z平面内の同じ回転運動で、第1の可動部材331によって粉末を圧縮することを含むことができる。たとえば、第1の可動部材331は、たとえば、コントローラ33(
図21に示されない)の制御下のアクチュエータ336によって、キャビティ中心部297b内のその第3の位置からその第4の位置まで移動させることができ、それにより、第1の可動部材331の端面332は、キャビティ中心部297b内の医薬粉末を付勢して移動させ、したがって、任意選択的にキャビティ端部部分297cに圧縮又はコンパクト化する。キャビティ中心部297bにおいて第1の可動部材331による圧縮すること又はコンパクト化することは、任意選択的に、キャビティ297内の医薬粉末の密度をさらに増加させるように働くことができる。キャビティ中心部297bの第1の可動部材331の移動方向は、キャビティ受け部297aの第1の可動部材の同じ移動方向である。少なくとも1つの可動圧縮又はコンパクト化部材によって、たとえば、第1の可動部材331によって形成されたコンパクト化された塊は、円筒塊又はコンパクトな円筒塊と呼ぶことができる。たとえば、キャビティ端部部分297c内で第1の可動部材331によって形成されたコンパクト化された塊は、長手方向軸、たとえば、キャビティ端部部分297cの長手方向軸に沿って延在する円筒塊又はコンパクトな円筒塊と呼ぶことができる。
【0113】
本技術の方法は任意選択的に、密度圧縮塊を増加させるために、圧縮塊を圧縮すること又はコンパクト化することをさらに含むことができる。たとえば、圧縮塊は、さらなる圧縮又はコンパクト化のために、キャビティ297からスライド213内の凹部112に押されてもよい。このような圧縮すること又はコンパクト化することは任意選択的に、圧縮塊を繰り返しコンパクト化することを含むことができる。コンパクト化することは任意選択的に、凹部の粉末を繰り返し圧縮又はコンパクト化することによって、圧縮塊、たとえば、圧縮された円筒塊を塊の長手方向軸に沿って繰り返しコンパクト化することを含むことができ、それにより、可動部材141のそれぞれの連続的な往復動で、粉末の密度は徐々に増加し、最終的な密度及び形状のコンパクト化された固体塊を作製して、本技術による微小錠剤を形成する。コンパクト化することは任意選択的に、圧縮することの第1の圧縮方向と直交する追加の方向に圧縮塊を繰り返しコンパクト化することを含むことができる。圧縮塊をさらにコンパクト化することは、第1の方向に粉末を圧縮すること又はコンパクト化することの後に、それらと同時に、又は、それらと重なるように行うことができる。
【0114】
コンパクト化することは任意選択的に、コンパクト化部材、往復動コンパクト化部材、又は反復運動部材と呼ぶことができる追加の可動部材で、圧縮塊を頻回に又は繰り返しコンパクト化することを含むことができる。追加の可動部材は任意選択的に、コンパクト化部材、往復動部材、往復動コンパクト化部材、又は反復運動部材と呼ぶことができる、上で論じられた第3の可動部材141とすることができる。たとえば、コントローラ33の制御下の第3のアクチュエータ261によって移動可能な第3の可動部材141は任意選択的に、機械191に関して上で論じられたのと同じ方法で移動可能且つ動作可能とすることができる。たとえば、その第1の位置からそれ第2の位置への第3の可動部材の移動により、任意選択的に、第3の可動部材141の端面142は、上述のように、キャビティ端部部分297c内、たとえば、長尺状部材71の内部通路74内の詰められた医薬粉末を、スライド213内の型111の凹部112に押し、配置し、又は押し出し、凹部112内の粉末を繰り返し圧縮する、コンパクト化する、又は詰めることができる。第3の可動部材141の移動の方向は任意選択的に、第1の可動部材331の移動の方向と直交することができる。
【0115】
第3の可動部材141は任意選択的に、キャビティ端部部分297c内、たとえば、内部通路74内の医薬粉末の一部又は全部を、スライド213によって支持された型111の凹部112に圧縮、コンパクト化、又は詰めることができる。第3の可動部材141、凹部112、型111、及びスライド213のそのような作用及び相互作用は、任意選択的に、機械191に関して上で論じられたものと同じとすることができる。
【0116】
第3の可動部材141は任意選択的に、たとえば、コントローラ33又は本技術の任意の他のコントローラの制御の下で、凹部112内、任意選択的に、キャビティ端部部分297c又は内部通路74内の医薬粉末を、凹部112、内部通路74、及び円筒塊の長手方向軸に沿って、頻回に又は繰り返しコンパクト化又は圧縮するように、往復運動することができる。上述のように、コントローラ33は、第3の可動部材141の作用及び移動に関するさまざまなパラメータを制御するための特徴を含むことができ、任意選択的に、上で論じられた方法で作動することができる。
【0117】
凹部112の医薬粉末を圧縮することは任意選択的に、凹部112の内面に一致する周囲を有する微小錠剤を形成するように働くことができる。型111の凹部112に医薬粉末の望ましい量が詰められると、スライド213の第2の端部部分213bが排出装置266のピン157と整列する又は位置を合わせるように、その第1の位置からその第2の位置までスライド・アクチュエータ253によって軌道214内で移動されるスライド213。スライド213がその第2の位置へ移動したとき、排出装置266とピン157の位置を合わせるために、形成部又は型111は任意選択的に、機械291の残りの部分から離れて移動又は延在することができる。次いで、排出装置156は任意選択的に、たとえば、コントローラ33の制御下の排出装置アクチュエータ267によって作動することができ、排出装置のピン157をその第1の位置からその第2の位置へ移動させる。ピン157のそのような移動により、ピンの端面158は、たとえば、形成部又は型111の第1の端部における凹部の第1の端部で、凹部112内の圧縮塊又は微小錠剤と係合し、凹部から、たとえば、形成部又は型の第2の端部における凹部の反対側の第2の端部から、圧縮塊又は微小錠剤を付勢する又は押し出す。圧縮された又は形づくられた塊又は微小錠剤は、形成部又は型の第2の端部において、任意の好適な手段によって、たとえば、収集装置271の望ましい区画273に収集することができる。
【0118】
さまざまな実施例において、本技術の方法は、本技術の第1の可動部材、本技術の第2の可動部材、本技術の第3の可動部材、又は、任意の組合せ前述の作用を自動化することを含むことができる。本技術の方法は任意選択的に、本技術の充填領域又はキャビティへの医薬粉末の配置を自動化することをさらに含むことができる。本技術の、充填領域又はキャビティへの医薬粉末の配置、及び、充填領域又はキャビティから形成領域への医薬粉末の押し出しは任意選択的に自動化することができ、任意選択的に反復運動とすることができる。コントローラ33又は本技術の任意の他のコントローラは任意選択的に、キャビティが所定の量の医薬粉末を含むとき、そのような反復運動に携わるように構成することができる。
【0119】
本技術の微小錠剤の実施例は、任意の好適なサイズ又は体積とすることができる。微小錠剤は任意選択的に、1.3~1.5立方ミリメートルの体積を有することができる。微小錠剤は任意選択的に、約3立方ミリメートルの体積を有することができる。
【0120】
本技術の装置及び方法は、各サイクルにおいて1つより多い微小錠剤を生成するように構成することができることは認識されるべきである。たとえば、本技術の方法及び装置の1サイクルで形成される圧縮塊は、ヒト又は他の哺乳動物による摂取又は他の消費のために1つより多い微小錠剤にスライス又は切断することができる。たとえば、凹部112の長さは、その中で生成される圧縮塊を複数の微小錠剤を提供するためにその長さに沿って切断することができるように寸法決めすることができる。
【0121】
本技術の機械及び方法の実施例は、経口、注射、又は薬物送達技術において知られている他の方法による、ヒト又は他の哺乳動物への送達のための微小錠剤の実施例をつくるために、大きな力を使用することを避けている。その代わりに、本技術の機械及び方法は有利なことには、複数の方向への適用を含むことができる、小さい力、少ない力、又は最小限の力を、たとえば、順番に使用し、微小錠剤をつくるように、段階的に医薬粉末又は他の物質を圧縮且つコンパクト化する。そのような小さい力、少ない力、又は最小限の力は、製作工程中、たとえば、生物活性、したがって、そのような分子の有効性を低減若しくは排除する、又は、薬物の配合を変える可能性がある、大きな薬物分子における結合の切断を阻止することによって、医薬粉末又は他の物質へのダメージを抑制又は低減する。使用中、そのような実施例は、医薬品の生物活性の喪失が最小限である医薬品を備える微小錠剤の製作を可能にする。
【0122】
本明細書の説明から、本開示は、以下のものを含むがこれらに限定されない複数の実施例を含むことが理解されるであろう。
【0123】
1.
ヒトによる摂取のために医薬粉末から微小錠剤を製造するための機械であって、
前記粉末を受け入れるための容器を有する支持構造と、
前記容器内の前記粉末を第1の方向に誘導するための、前記支持構造によって支持された第1の可動部材と、
前記薬物のコンパクトな塊を形成するために、前記容器内の前記粉末を第2の方向にコンパクト化するための、前記支持構造によって支持された第2の可動部材と
を備える
機械。
【0124】
2.
前記コンパクトな塊が、長手方向軸に沿って延在するコンパクトな円筒塊であり、
前記機械が、
前記コンパクトな円筒塊を前記長手方向軸に沿って連続的にコンパクト化するための、前記支持構造によって支持された第3の可動部材
をさらに備える、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0125】
3.
前記第3の可動部材の力の下で前記コンパクトな円筒塊を受けるための、前記微小錠剤の形態の凹部を有する型
をさらに備える、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0126】
4.
前記凹部から前記微小錠剤を排出するために、前記凹部の外の第1の位置から、前記凹部の中の第2の位置まで移動可能な円筒ピン
をさらに備える、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0127】
5.
前記第1の可動部材が、前記粉末を誘導するように前記粉末と係合するための面を有し、
前記第2の可動部材が、前記粉末をコンパクト化するために、前記第1の可動部材の前記面に沿って、第1の位置と第2の位置との間を移動する、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0128】
6.
前記第2の可動部材が、前記粉末を前記第2の方向に連続的にコンパクト化するために構成された往復動部材を備える、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0129】
7.
前記第2の方向が、前記第1の方向と直交し、
前記長手方向軸が、前記第1の方向及び第2の方向のうちの1つ又は複数と直交する、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0130】
8.
前記容器が、キャビティを備え、
前記第1の可動部材の前記面が、前記キャビティ内の第1の場所に前記粉末を誘導するように構成されており、
前記第2の可動部材が、前記キャビティ内の第2の場所に前記粉末をコンパクト化する、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0131】
9.
往復動部材を備える第3の可動部材
をさらに備え、
前記往復動部材が、前記キャビティ内の第3の場所で前記粉末を連続的にコンパクト化するために構成されている、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0132】
10.
前記第1の可動部材、第2の可動部材、及び第3の可動部材のうちの1つ又は複数の運動に自動的に作用するための1つ又は複数のアクチュエータ
をさらに備える、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0133】
11.
前記1つ又は複数のアクチュエータに連結されたコントローラ
をさらに備え、
前記コントローラが、前記微小錠剤の選択的なコンパクト化のための、前記アクチュエータの作動のタイミング、及び、前記アクチュエータによって加えられる力のうちの1つ又は複数を制御するように構成される、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0134】
12.
医薬粉末から微小錠剤を製造するための装置であって、
前記粉末を受け入れるためのキャビティを備える容器と、
前記容器内の前記粉末を第1の方向に誘導し、前記キャビティ内の第1の場所に前記粉末を収集するために構成された第1の可動部材と、
圧縮された塊及び形状を有する固体微小錠剤を形成するために、前記容器内の前記粉末を第2の方向にコンパクト化するために構成された第2の可動部材と
を備える
装置。
【0135】
13.
前記圧縮塊が、長手方向軸に沿って延在するコンパクトな円筒塊であり、
前記装置が、
前記コンパクトな円筒塊を前記長手方向軸に沿って連続的にコンパクト化するための、前記支持構造によって支持された第3の可動部材
をさらに備える、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0136】
14.
前記第3の可動部材の力の下で前記コンパクトな円筒塊を受けるための、前記微小錠剤の形態の凹部を有する型
をさらに備える、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0137】
15.
前記凹部から前記微小錠剤を排出するために、前記凹部の外の第1の位置から、前記凹部の中の第2の位置まで移動可能な円筒ピン
をさらに備える、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0138】
16.
前記第1の可動部材が、前記粉末を誘導するように前記粉末と係合するための面を有し、
前記第2の可動部材が、前記粉末をコンパクト化するために、前記第1の可動部材の前記面に沿って、第1の位置と第2の位置との間を移動する、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0139】
17.
前記第2の可動部材が、前記粉末を前記第2の方向に連続的にコンパクト化するために構成された往復動部材を備える、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0140】
18.
前記第2の方向が、前記第1の方向と直交し、
前記長手方向軸が、前記第1の方向及び第2の方向のうちの1つ又は複数と直交する、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0141】
19.
往復動部材を備える第3の可動部材
をさらに備え、
前記往復動部材が、前記キャビティ内の第3の場所で前記粉末を連続的にコンパクト化するために構成されている、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0142】
20.
前記第1の可動部材、第2の可動部材、及び第3の可動部材のうちの1つ又は複数の運動に自動的に作用するための1つ又は複数のアクチュエータ
をさらに備える、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0143】
21.
前記1つ又は複数のアクチュエータに連結されたコントローラ
をさらに備え、
前記コントローラが、前記微小錠剤の選択的なコンパクト化のための、前記アクチュエータの作動のタイミング、及び、前記アクチュエータによって加えられる力のうちの1つ又は複数を制御するように構成される、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0144】
22.
ヒトによる摂取のために医薬粉末から微小錠剤を製造する方法であって、
粉末の収集された塊を第1の密度で形成するために前記粉末を誘導するステップと、
前記粉末の収集された塊の前記密度を徐々に増加させて、最終的な密度及び形状の圧縮塊を有する固体微小錠剤を形成するために、前記粉末の収集された塊を繰り返しコンパクト化するステップと
を含む
方法。
【0145】
23.
前記圧縮塊が、円筒形状であり、長手方向軸に沿って延在する、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0146】
24.
前記繰り返しコンパクト化することが、
前記長手方向軸に沿って前記円筒塊を繰り返しコンパクト化すること
を含む、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0147】
25.
前記繰り返しコンパクト化することが、
前記微小錠剤を形成するために、前記円筒塊を円筒状型の中に繰り返しコンパクト化すること
を含む、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0148】
26.
前記粉末を誘導することが、
前記第1の密度の圧縮塊を形成するために、少なくとも1つの方向に前記粉末をコンパクト化すること
を含む、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0149】
27.
前記粉末を誘導することが、
前記粉末を第1の方向に圧縮すること
を含み、
前記粉末をコンパクト化することが、前記第1の方向と直交する第2の方向に行われる、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0150】
28.
前記繰り返しコンパクト化することが、
前記第1の方向及び前記第2の方向と直交する追加の方向に前記圧縮塊を繰り返しコンパクト化すること
を含む、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0151】
29.
誘導することが、
前記圧縮塊を形成するために、漏斗を使用して前記粉末を誘導すること
を含む、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0152】
30.
前記コンパクト化することが、
少なくとも1つの可動コンパクト化部材を使用して、少なくとも1つの方向に前記粉末をコンパクト化すること
を含む、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0153】
31.
前記粉末を誘導することが、
長手方向軸に沿って延在する前記粉末のコンパクトな円筒塊を形成するために、第1の可動部材で第1の方向に前記粉末を誘導し、第2の可動部材で第2の方向に前記粉末を圧縮すること
を含む、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0154】
32.
前記繰り返しコンパクト化することが、
往復動する第3のコンパクト化部材で前記長手方向軸に沿って前記コンパクトな円筒塊を繰り返しコンパクト化すること
を含む、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0155】
33.
前記医薬粉末が、タンパク質、ペプチド、及び抗体のうちの少なくとも1つを有する大きな薬物分子を含む、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0156】
34.
前記医薬粉末が、生物学的活性を含み、
前記形成された微小錠剤の前記医薬粉末の前記生物学的活性が、圧縮前の前記生物学的活性の少なくとも70%を有する、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0157】
35.
前記形成された微小錠剤の前記医薬粉末の前記生物学的活性が、圧縮前の前記生物学的活性の少なくとも90%を有する、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0158】
36.
前記形成された微小錠剤の前記医薬粉末の前記生物学的活性が、圧縮前の前記生物学的活性の少なくとも95%を有する、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0159】
37.
前記形成された微小錠剤が、約1.00~1.15mg/mm3の密度を有する、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0160】
38.
前記形成された微小錠剤が、約1.02~1.06mg/mm3の密度を有する、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0161】
39.
ヒトによる摂取のために、タンパク質、ペプチド、及び抗体のうちの少なくとも1つを備える薬物から微小錠剤を製造する方法であって、
長手方向軸に沿って延在する前記薬物のコンパクトな円筒塊を形成するために、第1の可動コンパクト化部材で第1の方向に前記粉末をコンパクト化し、第2の可動コンパクト化部材で第2の方向に前記粉末をコンパクト化するステップと、
前記第1の可動コンパクト化部材及び前記第2の可動コンパクト化部材と一緒に、往復動円筒部材で、前記長手方向軸に沿って前記コンパクトな円筒塊を繰り返しコンパクト化するステップと
を含む
方法。
【0162】
40.
前記繰り返しコンパクト化することが、
円筒状の型の中に前記コンパクトな円筒塊を繰り返しコンパクト化すること
を含む、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0163】
41.
マイクロスケール形状塊を形成するための方法であって、
デバイスの充填領域に材料を提供し、それによって、
a.前記デバイスの形成領域に前記充填領域から前記材料を押し出すことと、
b.前記形成領域の内面に一致する周囲を有する前記マイクロスケール形状塊に、前記デバイスの前記形成領域の前記材料を圧縮することと、
c.前記マイクロスケール形状塊を排出することと
を含む自動化プロセスを開始すること
を含む
方法。
【0164】
42.
前記自動化プロセスが、
前記充填領域に材料を提供すること
をさらに含む、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0165】
43.
前記自動化プロセスが、
前記材料を提供することと、
前記材料を押し出すことと
を含む反復運動をさらに含み、
前記反復運動が、前記形成領域が所定の量の材料を含むときに終了するように構成されている、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0166】
44.
前記反復運動の各繰り返しが、
前記材料を前記形成領域に押し込んだ後に、前記材料を前記形成領域に詰めること
をさらに含む、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0167】
45.
前記形づくられた塊を排出することが、
前記デバイスの残りの部分から離れるように、前記形成領域を含む前記デバイスの形成部を伸長させることと、
前記形成部の第1の縁部から前記形づくられた塊を押すことと、
前記第1の縁部の反対側の前記形成部の第2の縁部から前記形づくられた塊を収集することと
を含む、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0168】
46.
前記マイクロスケール形状塊が、治療組成物を備える、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0169】
47.
前記形成部が円筒状である、
先行又は後続の実施例のいずれかに記載の方法又は装置。
【0170】
本明細書で使用される場合、単数形の用語「a」、「an」、及び「the」は、本文脈が他に明確に指示しない限り、複数の指示対象を含んでもよい。単数形の対象物の参照は、明確にそう述べない限り、「唯一の」を意味するのではなく、むしろ「1つ又は複数の」を意味するものとする
【0171】
本明細書で使用される場合、用語「セット(set)」は、1つ又は複数の物体の集合を指す。よって、たとえば、対象物のセットは、単一の対象物又は複数の対象物を含むことができる。
【0172】
本明細書で使用される場合、用語「実質的に」及び「約」は、小さな変動を記述し、説明するために使用されている。事象又は状況とともに使用されるとき、その用語は、その事象又は状況が厳密に発生する場合だけでなく、その事象又は状況が緊密な近似で発生する場合も指すことができる。数値とともに使用されるとき、その用語は、その数値の±10%以下、たとえば、±5%以下、±4%以下、±3%以下、±2%以下、±1%以下、±0.5%以下、±0.1%以下、又は±0.05%以下の変動の範囲を指すことができる。たとえば、「実質的に」整列されたとは、±10°以下、たとえば、±5°以下、±4°以下、±3°以下、±2°以下、±1°以下、±0.5°以下、±0.1°以下、又は±0.05°以下の範囲の角度変動を指すことができる。
【0173】
さらに、量、比率、及び他の数値は、本明細書では時には範囲の形式で提示することができる。そのような範囲の形式は便宜上及び簡潔さのために使用され、範囲の限界として明示的に特定された数値を含むように柔軟に理解されるべきであるが、あたかも各数値及び部分範囲が明示的に特定されているかのように、その範囲内に包含されるすべての個々の数値又は部分範囲も含むことが理解されるべきである。たとえば、約1~約200の範囲の比は、明示的に列挙された約1~約200の範囲を含むが、約2、約3、及び約4などの個々の比、並びに、約10~約50、約20~約100などの部分範囲も含むと理解すべきである。
【0174】
本開示の技術のさまざまな実施例の先の説明は、例証し、説明する目的で提示されている。先の説明は、本開示の技術を、開示の正確な形態に限定することを意図しない。多くの改変、変更、及び改良が、当業者に明らかとなろう。たとえば、デバイスの実施例は、さまざまな小児及び新生児用途並びにさまざまな獣医学用途のために寸法決めし、そうでなければ適合させることができる。それらはまた、男性及び女性の両方の尿路のために適合されてもよい。さらに、当業者であれば、日常的な実験のみを使用して、本明細書において説明される具体的なデバイス及び方法の多数の同等物を認識し、又は解明することができるであろう。そのような同等物は、本開示の本技術の範囲内であると見なされ、以下の添付の特許請求の範囲の対象である。
【0175】
1つの実施例からの要素、特性、又は行為は、本開示の技術の範囲内の多数の追加の実施例を形成するように、他の実施例からの1つ又は複数の要素、特性、又は行為と容易に再結合又は置換することができる。さらに、他の要素と組み合わされるものとして示される、又は説明される要素は、さまざまな実施例において、独立型要素として存在することができる。よって、本開示の本技術の範囲は、記載の実施例の詳細に限定されず、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【国際調査報告】