(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-31
(54)【発明の名称】測定レポートの送信方法、装置、端末、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 48/18 20090101AFI20220124BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20220124BHJP
H04W 60/04 20090101ALI20220124BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20220124BHJP
【FI】
H04W48/18 111
H04W24/10
H04W60/04
H04W88/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020502576
(86)(22)【出願日】2019-11-26
(85)【翻訳文提出日】2020-01-20
(86)【国際出願番号】 CN2019120805
(87)【国際公開番号】W WO2021056794
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】201910901197.9
(32)【優先日】2019-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】崔 恒彬
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ ▲龍▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067EE56
5K067JJ61
5K067JJ72
(57)【要約】
本開示は、測定レポートの送信方法、装置、端末と記録媒体を提供し、通信分野に関する。この方法は、第1のモデムは、第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、タイマーを開始させて第2のモデムに起動信号を送信するステップと、第1のモデムは、タイマーがタイムアウトした場合には、ネットワーク側デバイスにトラッキングエリアアップデート(TAU)要求を送信するステップと、第1のモデムは、ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、測定構成に基づいて、起動された第2のモデムが第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するように指示し、測定レポートをネットワーク側デバイスに報告するステップと、を含む。本開示は、UEにタイマーを設置して、タイマーのカウント期間を設定することにより、第2のモデムが起動された後に第1のモデムからの測定構成情報を受信できるように確保して、第2のモデムが第2のネットワークにアクセスできるように確保する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のネットワークに対応する第1のモデムと第2のネットワークに対応する第2のモデムを同時に備えるユーザー端末UEに応用される測定レポートの送信方法において、
前記第1のモデムは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、タイマーを開始させて前記第2のモデムに起動信号を送信するステップと、
前記第1のモデムは、前記タイマーがタイムアウトした場合には、ネットワーク側デバイスにトラッキングエリアアップデートTAU要求を送信するステップと、
前記第1のモデムは、前記ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、前記測定構成に基づいて、起動された前記第2のモデムが前記第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するように指示し、前記測定レポートを前記ネットワーク側デバイスに報告するステップと、を含み、
前記TAU要求は、前記第2のネットワークに接続することを要求し、前記タイマーのカウント期間は、前記第2のモデムの起動期間の以上である
ことを特徴とする測定レポートの送信方法。
【請求項2】
前記第1のモデムは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、タイマーを開始させて前記第2のモデムに起動信号を送信するステップは、
前記第1のモデムは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信して使用開始条件を満足する場合には、タイマーを開始させて前記第2のモデムに起動信号を送信するステップを含み、
前記使用開始条件は、前記第2のモデムがまだ起動されていなく、且つ、第1のネットワークに属する現在のサービングセルが前記第2のネットワークとのデュアル接続の確立をサポートすることを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の測定レポートの送信方法。
【請求項3】
前記第1のモデムは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信して使用開始条件を満足する場合には、タイマーを開始させて前記第2のモデムに起動信号を送信するステップは、
前記第1のモデムは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、第1のフラグビットと第2のフラグビットを確定するステップと、
前記第1のモデムは、前記第1のフラグビットと前記第2のフラグビットの両方がターゲット値である場合には、前記タイマーを開始させて前記第2のモデムに起動信号を送信するステップと、を含み、
前記ターゲット値を備える第1のフラグビットは、前記第2のモデムがまだ起動されていないことを指示し、前記ターゲット値を備える第2のフラグビットは、前記第1のネットワークに属する現在のサービングセルが前記第2のネットワークとのデュアル接続の確立をサポートすることを指示する
ことを特徴とする請求項2に記載の測定レポートの送信方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記第1のモデムは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、TAUプロセスを起動させるステップをさらに含み、
前記第1のモデムは、前記第1のフラグビットと前記第2のフラグビットの両方がターゲット値である場合には、前記タイマーを開始させて前記第2のモデムに起動信号を送信するステップは、
前記第1のモデムは、前記第1のフラグビットと前記第2のフラグビットの両方がターゲット値であり、前記TAUプロセスでのTAU要求が前記第2のネットワークをサポートする要求である場合には、前記TAU要求の送信を無視し、前記タイマーを開始させて前記第2のモデムに起動信号を送信するステップを含む
ことを特徴とする請求項3に記載の測定レポートの送信方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記第1のモデムは、前記第2のモデムの起動が成功した後、前記第1のフラグビットを非ターゲット値に設定し、非ターゲット値を備える第1のフラグビットは、前記第2のモデムがすでに起動されることを指示するステップ、をさらに含み、
前記第1のモデムは、前記タイマーがタイムアウトした場合には、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信するステップは、
前記第1のモデムは、前記タイマーがタイムアウトし、前記第1のフラグビットが非ターゲット値であり、前記第2のフラグビットがターゲット値である場合には、前記ネットワーク側デバイスに前記TAU要求を送信し、前記TAU要求は、前記第2のネットワークをサポートする要求であるステップを含む
ことを特徴とする請求項3に記載の測定レポートの送信方法。
【請求項6】
前記タイマーは、T3411タイマーである
ことを特徴とする請求項3に記載の測定レポートの送信方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記第1のモデムは、プロセッサから送信した前記第2のネットワークの使用開始信号を受信し、前記使用開始信号は、前記プロセッサがユーザーインターフェースでの使用開始操作を受信してから生成されたものであり、前記ユーザーインターフェースには、前記第2のネットワークのスイッチ制御手段が含まれるステップ、をさらに含む
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の測定レポートの送信方法。
【請求項8】
第1のネットワークに対応する第1の変復調モジュールと第2のネットワークに対応する第2の変復調モジュールを同時に備える測定レポートの送信装置において、
前記第1の変復調モジュールは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、タイマーを開始させて前記第2の変復調モジュールの起動信号を送信するように構成され、
前記第1の変復調モジュールは、前記タイマーがタイムアウトした場合には、ネットワーク側デバイスにトラッキングエリアアップデートTAU要求を送信するように構成され、前記TAU要求は、前記第2のネットワークに接続することを要求し、前記タイマーのカウント期間は、前記第2の変復調モジュールの起動期間の以上であり、
前記第1の変復調モジュールは、前記ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、前記測定構成に基づいて、起動された前記第2の変復調モジュールが前記第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するように指示し、前記測定レポートを前記ネットワーク側デバイスに報告するように構成されている
ことを特徴とする測定レポートの送信装置。
【請求項9】
前記第1の変復調モジュールは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信して使用開始条件を満足する場合には、タイマーを開始させて前記第2の変復調モジュールに起動信号を送信するように構成され、
前記使用開始条件は、前記第2の変復調モジュールがまだ起動されていなく、且つ、第1のネットワークに属する現在のサービングセルが前記第2のネットワークとのデュアル接続の確立をサポートすることを含む
ことを特徴とする請求項8に記載の測定レポートの送信装置。
【請求項10】
前記第1の変復調モジュールは、さらに、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、第1のフラグビットと第2のフラグビットを確定するように構成され、
前記第1の変復調モジュールは、さらに、前記第1のフラグビットと前記第2のフラグビットの両方がターゲット値である場合には、前記タイマーを開始させて前記第2の変復調モジュールに起動信号を送信するように構成され、
前記ターゲット値を備える第1のフラグビットは、前記第2の変復調モジュールがまだ起動されていないことを指示し、前記ターゲット値を備える第2のフラグビットは、前記第1のネットワークに属する現在のサービングセルが前記第2のネットワークとのデュアル接続の確立をサポートすることを指示する
ことを特徴とする請求項9に記載の測定レポートの送信装置。
【請求項11】
前記第1の変復調モジュールは、さらに、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、TAUプロセスを起動させるように構成され、
前記第1の変復調モジュールは、前記第1のフラグビットと前記第2のフラグビットの両方がターゲット値であり、前記TAUプロセスでのTAU要求が前記第2のネットワークをサポートする要求である場合には、前記TAU要求の送信を無視し、前記タイマーを開始させて前記第2の変復調モジュールに起動信号を送信するように構成されている
ことを特徴とする請求項10に記載の測定レポートの送信装置。
【請求項12】
前記第1の変復調モジュールは、さらに、前記第2の変復調モジュールの起動が成功した後、前記第1のフラグビットを非ターゲット値に設定するように構成され、前記非ターゲット値を備える第1のフラグビットは、前記第2の変復調モジュールがすでに起動されることを指示し、
前記第1の変復調モジュールは、さらに、前記タイマーがタイムアウトし、前記第1のフラグビットが非ターゲット値であり、前記第2のフラグビットがターゲット値である場合には、前記ネットワーク側デバイスに前記TAU要求を送信するように構成され、前記TAU要求は、前記第2のネットワークをサポートする要求である
ことを特徴とする請求項10に記載の測定レポートの送信装置。
【請求項13】
前記タイマーは、T3411タイマーである
ことを特徴とする請求項10に記載の測定レポートの送信装置。
【請求項14】
前記第1の変復調モジュールは、ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、前記測定構成に基づいて、起動された第2の変復調モジュールが第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するように指示し、測定レポートをネットワーク側デバイスに報告するように構成されている
ことを特徴とする請求項8~13のいずれか1項に記載の測定レポートの送信装置。
【請求項15】
プロセッサと、前記プロセッサに接続された送受信機と、を含む測定レポートの送信デバイスであって、
前記プロセッサは、
実行可能なコマンドをロードおよび実行して、請求項1~7のいずれか1項に記載の測定レポートの送信方法を実現する
ことを特徴とする測定レポートの送信デバイス。
【請求項16】
少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセットまたはコマンドセットが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセットまたは前記命令セットは、プロセッサによってロードされて実行されて、請求項1~7のいずれか1項に記載の測定レポートの送信方法を実現する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、移動通信分野に係り、特に、測定レポートの送信方法、装置、端末、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
5G移動通信システムは、非独立式ネットワーキング(NSA)と独立式ネットワーキング(SA)を同時にサポートする。NSAシステムにおいて、5G携帯電話内には、4Gモデム(modem)と5Gモデムが両方に設置される。
【0003】
5G携帯電話でのユーザーインターフェース(User Interface、UI)には、5Gネットワークのスイッチ制御手段が提供される。ユーザーがそのスイッチ制御手段をクリックした後、運行中の4Gモデムは、NSAシステムのネットワーク側にTAU要求を送信し、同時に5Gモデムを起動させる。ネットワーク側は、TAU要求を受信した後、4Gモデムへ5Gセルの測定構成を送信し、4Gモデムは、5Gモデムが起動された後、測定構成を5Gモデムに通知する。5Gモデムは、測定構成に基づいて5Gセルに対して測定を行った後、4Gモデムを介して測定レポートをネットワーク側に報告する。
【0004】
ネットワーク側は、測定構成を送信した後の3秒以内に5G携帯電話の測定レポートを受信する必要があるため、そうでない場合、その後で受信した測定レポートを無視する。しかし、5Gモデムの起動プロセスは、3秒ほどの期間をかかり、測定プロセスが0.5秒程度かかるので、合計消費時間である3.5秒は、ネットワーク側で必要とする3秒よりも大きくなり、5G携帯電話が5Gセルに接続することができなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、測定レポートの送信方法、装置、端末と記録媒体を提供し、5Gモデムの起動プロセスが係る時間が長くなるために5G携帯電話が5Gセルに接続できない問題を解決することができる。当該技術方案は以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様において、測定レポートの送信方法を提供し、
第1のモデムは、第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、タイマーを開始させて第2のモデムに起動信号を送信するステップと、
第1のモデムは、タイマーがタイムアウトした場合には、ネットワーク側デバイスにトラッキングエリアアップデート(Track Area Update、TAU)要求を送信し、TAU要求は、第2のネットワークに接続することを要求し、タイマーのカウント期間は、第2のモデムの起動期間の以上であるステップと、
第1のモデムは、ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、測定構成に基づいて、起動された第2のモデムが第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するように指示し、測定レポートをネットワーク側デバイスに報告するステップと、を含む。
【0007】
選択可能な実施例において、第1のモデムは、第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、タイマーを開始させて第2のモデムに起動信号を送信するステップは、
第1のモデムは、第2のネットワークの使用開始信号を受信して使用開始条件を満足する場合には、タイマーを開始させて第2のモデムに起動信号を送信するステップを含み、
使用開始条件は、第2のモデムがまだ起動されていなく、且つ、第1のネットワークに属する現在のサービングセルが第2のネットワークとのデュアル接続との確立をサポートすることを含む。
【0008】
選択可能な実施例において、第1のモデムは、第2のネットワークの使用開始信号を受信して使用開始条件を満足する場合には、タイマーを開始させて第2のモデムに起動信号を送信するステップは、
第1のモデムは、第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、第1のフラグビットと第2のフラグビットを確定するステップと、
第1のモデムは、第1のフラグビットと第2のフラグビットの両方がターゲット値である場合には、タイマーを開始させて第2のモデムに起動信号を送信するステップを含み、
ターゲット値を備える第1のフラグビットは、第2のモデムがまだ起動されていないことを指示し、ターゲット値を備える第2のフラグビットは、第1のネットワークに属する現在のサービングセルが第2のネットワークとのデュアル接続の確立をサポートすることを指示する。
【0009】
選択可能な実施例において、第1のモデムは、第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、TAUプロセスを起動させるステップをさらに含み、
第1のモデムは、第1のフラグビットと第2のフラグビットの両方がターゲット値である場合には、タイマーを開始させて第2のモデムに起動信号を送信するステップは、
第1のモデムは、第1のフラグビットと第2のフラグビットの両方がターゲット値であり、TAUプロセスでのTAU要求が第2のネットワークをサポートする要求である場合には、TAU要求の送信を無視して、タイマーを開始させて、第2のモデムに起動信号を送信するステップを含む。
【0010】
選択可能な実施例において、第1のモデムは、第2のモデムの起動が成功した後、第1のフラグビットを非ターゲット値に設定し、非ターゲット値を備える第1のフラグビットは、第2のモデムがすでに起動されることを指示するステップ、をさらに含み、
第1のモデムは、タイマーがタイムアウトした場合には、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信するステップは、
第1のモデムは、前記タイマーがタイムアウトし、第1のフラグビットが非ターゲット値であり、第2のフラグビットがターゲット値である場合には、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信し、TAU要求は、第2のネットワークをサポートする要求であるステップを含む。
【0011】
選択可能な実施例において、タイマーはT3411タイマーである。
【0012】
選択可能な実施例において、第1のモデムは、プロセッサから送信した第2のネットワークの使用開始信号を受信し、使用開始信号は、プロセッサがユーザーインターフェースでの使用開始操作を受信してから生成されたものであり、ユーザーインターフェースには、第2のネットワークのスイッチ制御手段が含まれる。
【0013】
他の一態様において、測定レポートの送信装置を提供し、第1の変復調モジュールを含み、
第1の変復調モジュールは、第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、タイマーを開始させて第2の変復調モジュールに起動信号を送信するように構成され、
第1の変復調モジュールは、タイマーがタイムアウトした場合には、ネットワーク側デバイスにトラッキングエリアアップデートTAU要求を送信するように構成され、TAU要求は、第2のネットワークに接続することを要求であり、タイマーのカウント期間は、第2の変復調モジュールの起動期間の以上であり、
第1の変復調モジュールは、ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、測定構成に基づいて、起動された第2の変復調モジュールが第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するように指示し、測定レポートをネットワーク側デバイスに報告するように構成されている。
【0014】
選択可能な実施例において、第1の変復調モジュールは、第2のネットワークの使用開始信号を受信し使用開始条件を満足する場合には、タイマーを開始させて第2の変復調モジュールに起動信号を送信するように構成され、
使用開始条件は、第2の変復調モジュールがまだ起動されていなく、且つ、第1のネットワークに属する現在のサービングセルが第2のネットワークとのデュアル接続との確立をサポートすることを含む。
【0015】
選択可能な実施例において、第1の変復調モジュールは、第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、第1のフラグビットと第2のフラグビットを確定するように構成され、
第1の変復調モジュールは、第1のフラグビットと第2のフラグビットの両方がターゲット値である場合には、タイマーを開始させて第2の変復調モジュールに起動信号を送信するように構成され、
ターゲット値を備える第1のフラグビットは、第2の変復調モジュールがまだ起動されていないことを指示し、ターゲット値を備える第2のフラグビットは、第1のネットワークに属する現在のサービングセルが第2のネットワークとのデュアル接続との確立をサポートすることを指示する。
【0016】
選択可能な実施例において、第1の変復調モジュールは、第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、TAUプロセスを起動させるように構成され、
第1の変復調モジュールは、第1のフラグビットと第2のフラグビットの両方がターゲット値であり、TAUプロセスでのTAU要求が第2のネットワークをサポートする要求である場合には、TAU要求の送信を無視して、タイマーを開始させて第2の変復調モジュールに起動信号を送信するようにさらに構成されている。
【0017】
選択可能な実施例において、第1の変復調モジュールは、第2の変復調モジュールの起動が成功した後、第1のフラグビットを非ターゲット値に設定し、非ターゲット値を備える第1のフラグビットは、第2の変復調モジュールがすでに起動されることを指示し、
第1の変復調モジュールは、タイマーがタイムアウトし、第1のフラグビットが非ターゲット値であり、第2のフラグビットがターゲット値である場合には、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信するように構成され、TAU要求は、第2のネットワークをサポートするように要求である。
【0018】
選択可能な実施例において、タイマーはT3411タイマーである。
【0019】
選択可能な実施例において、第1の変復調モジュールは、ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、測定構成に基づいて、起動された第2の変復調モジュールが第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するように指示し、測定レポートをネットワーク側デバイスに報告するように構成されている。
【0020】
他の一態様において、測定レポートの送信デバイスを提供し、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続された送受信機とを含み、
前記プロセッサは、
実行可能なコマンドをロードおよび実行して、上記のようないずれかの測定レポートの送信方法を実行する。
【0021】
他の一態様において、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体には、少なくとも1つの命令は、少なくとも1つのプログラム、コードセットまたはコマンドセットが記憶されており、上記少なくとも1つの命令、上記少なくとも1つのプログラム、前記コードセットまたは上記命令セットは、プロセッサによってロードされ、請求項1~7のいずれか1項に記載の測定レポートの送信方法を実行する。
【発明の効果】
【0022】
本開示の実施例で提供される技術方案が実装できる有益な効果は、少なくとも以下のようなものを含む。
【0023】
UEにタイマーを設置して、タイマーのカウント期間を設定して、第2のモデムが起動された後にTAUの送信を行うよう保証することで、ネットワーク側デバイスが短い時間内にUEからフィードバックした測定レポートを受信できるように確保して、第2のモデムの起動時間が長くなることによりネットワーク側デバイスがUEのTAU要求を削除することを防止して、第2のモデムが第2のネットワークにリアルタイムにアクセスできるように確保する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
以下、本開示の実施例に係る技術案をさらに明瞭に説明するために、実施例の記載に使用する必要がある図面に対して簡単に紹介する。なお、以下の記載における図面はただ本開示の一部の実施例に過ぎず、当業者の場合、創造的な労働を付与しない前提で、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
【
図1】本開示の一例示的な実施例で提供される通信システムのブロック図である。
【
図2】従来技術において測定レポートの送信方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の一例示的な実施例で提供される測定レポートの送信方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の一例示的な実施例で提供される測定レポートの送信方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の一例示的な実施例で提供される測定レポートの送信方法のフローチャートである。
【
図6】本開示の一例示的な実施例で提供される測定レポートの送信方法のフローチャートである。
【
図7】本開示の一例示的な実施例で提供される測定レポートの送信装置のフローチャートである。
【
図8】本開示の一例示的な実施例で提供される測定レポートの送信デバイスの構造模式図である。
【
図9】本開示の一例示的な実施例で提供される測定レポートの送信デバイスの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、例示的な実施例を詳しく説明し、その例示を図面に示す。以下の記載が図面に関わる場合、特に別の説明がない限り、異なる図面における同一符号は、同じ又は類似する要素を示す。以下の例示的な実施形態に記載の実施例は、本開示と一致する全ての実施例を代表するものではない。即ち、それらは、特許請求の範囲に記載の本開示のある側面に一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0026】
まず、本願の実施例に係る用語について簡単に紹介する。
【0027】
モデム(modem):本実施例において、モデムは、ユーザー端末(User Equipment、UE)に設置される通信チップである。選択的に、当該チップは、変調機能および/または復調機能を含み、変調機能とは、デジタル信号を無線信号に変換することをいい、復調機能とは、無線信号をデジタル信号に変換することをいう。変復調機能により、UEにおけるネットワークを介して伝送する必要がある情報をUE内で伝送されるデジタル信号からネットワーク(エアインターフェース)を介して伝送するための無線信号に変換したり、ネットワーク(エアインターフェース)を介して受信した無線信号をUE内部で伝送するデジタル信号に変換したりすることができる。
【0028】
選択的に、1つのモデムは、1つのネットワークに対応的に接続されるか、または、1つのモデムは、1つのネットワークに対応的に接続され、且つ接続されたネットワークは、そのモデムに接続されると同時に、他のネットワークとのデュアル接続をサポートすることができる。
【0029】
トラッキングエリアアップデート(Tracking Area Update、TAU)は、発展型パケットシステム(Evolved Packet System、EPS)において、相応の領域概念であるトラッキングエリア(Tracking Area、TA)を適用する。発展型パケットコアネットワーク(Evolved Packet Core、EPC)は、アイドル状態や接続状態にあるすべてのUEに対して、そのUEが登録されたTAの管理を行い、UEは、TAが変更される場合、EPCでの登録情報を対応的に変更する。選択的に、UEが使用可能な場合、TAUは、その状態をEPCに通知する。選択的に、TAUは、モデムによって送信し、TAUの送信プロセスは、タイマーとモデムによってトリガーされる。
【0030】
ユーザーインターフェース(User Interface、UI)は、ユーザーがUEとインタラクションを行うインターフェイスを意味する。ユーザーは、UIでの操作により、UEがコマンドを実行するように指示することができる。選択的に、ユーザーがUIで操作を行う方式は、タッチ操作により制御を行ったり、物理的なボタン操作により制御を行ったり、カメラとAIチップによりユーザーのジェスチャーを識別すること等を含む。
【0031】
図1は、本開示の一例示的な実施例に係る通信システムのブロック図である。
図1は、UEとネットワーク側デバイス120とのデュアル接続方式を示す。
【0032】
例示的に、UE110は、4Gモデム111、5Gモデム112と、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)を含む。
【0033】
ネットワーク側デバイス120は、4Gコアネットワーク121中の各コアネットワークのネットワークエレメントとアクセスネットワークの2つのアクセスネットワークのエレメントであるeNB122とgNB123を含む。選択的に、ネットワーク側デバイスは、NSA(Non-StandAlone operation)の方式でネットワークを構成する。選択的に、アクセスネットワークのネットワークエレメントは、LTE基地局(eNB)122とNR基地局(gNB)123を含み、ここで、eNB122は、4Gモデム111を介してUEに接続し、gNB123は、5Gモデム112を介してUEに接続する。UEがデュアル接続方式でネットワーク側デバイス120に接続する場合、eNB122は、メインノード基地局として使用し、gNB123は、サブノード基地局として使用し、即ち、制御側の機能は、eNB122により処理され、gNB123は、ユーザー側のデータのためにサービスを提供することのみに使用される。これにより、eNB122の制御側の配置範囲が比較的成熟且つ広がり、gNB123のユーザー側のデータの転送速度が速いという利点を十分に利用することができる。選択的に、gNB123とeNB122との間には、コアネットワークのネットワークエレメントを介して通信を行う、または、gNB123とeNB122との間には、基地局の間のインターフェイスを介して接続する。
【0034】
図2は、従来技術における測定レポートの送信方法のフローチャートである。この方法は、4Gモデムと5Gモデムを同時に備えるUEに適用され、その方法は、以下のようなステップを含む。
【0035】
ステップ201において、UIは、5Gスイッチをオンさせる。
【0036】
選択的に、ユーザーは、UIで操作する方法で5Gスイッチをオンさせる。オンさせる方式は、ユーザーがUIでの5Gスイッチをオフ状態からオン状態に変更させることを含む。
【0037】
選択的に、5Gスイッチがオンされる前に、UEは、既にネットワーク側デバイスに接続され、UEとネットワーク側デバイスが接続される方式は、4Gモデムを使用してネットワーク側デバイスで提供される4Gネットワークに接続することを含む。
【0038】
選択的に、4Gモデムは、4Gネットワークに対応し、5Gモデムは、5Gネットワークに対応し、且つ5Gネットワークは、4Gネットワークとデュアル接続を行う能力を備える。
【0039】
ステップ202において、4Gモデムは、通知を受信する。
【0040】
UEに配置されたCPUにより、4Gモデムは、UIからの5Gスイッチをオンさせる通知を受信する。
【0041】
ステップ203において、4Gモデムは、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信する。
【0042】
ステップ204において、4Gモデムは、5Gモデムに5Gコマンドを送信する。
【0043】
ステップ203とステップ204は、同期に行われ、UIからの5Gスイッチをオンさせる通知を受信した後、4Gモデムは、すぐにネットワークデバイスにTAU要求を送信して、5Gモデムに起動コマンドを送信することを通知する。
【0044】
ステップ205において、ネットワーク側デバイスは、TAU要求を受信する。
【0045】
ステップ206において、ネットワーク側デバイスは、UEに測定構成を構成する。ネットワーク側デバイスがUEに測定構成を構成するのは、ネットワーク側デバイスがUEにネットワークにアクセスする能力を有するか否かに対してテストするものである。選択的に、測定構成中の測定は、5Gネットワークに対する測定を意味する。
【0046】
ステップ207において、4Gモデムは、測定構成を受信すると共に、5Gモデムに送信して測定を行う。
【0047】
5Gモデムの起動時間が4Gモデムによりネットワーク側デバイスにTAU要求を送信してから、ネットワーク側デバイスがUEに測定構成を構成するまでの時間よりも大きいので、測定構成は、4Gモデムによって受信し、5Gモデムが起動した後、再び4Gモデムで5Gモデムに送信して測定を行う。
【0048】
ステップ208において、5Gモデムは、ネットワーク側デバイスに測定レポートを送信する。
【0049】
5Gモデムが起動した後、すぐに測定構成に基づいて測定レポートを生成すると共に、ネットワーク側デバイスに測定レポートを送信する。
【0050】
ネットワーク側デバイスは、所定の時間内に測定レポートを受信した場合、ステップ209を実行して、測定レポートが有効であると判断し、5Gモデムが5Gネットワークにアクセスするように構成し、ネットワーク側デバイスは、所定の時間内に測定レポートを受信しない場合、ステップ210を実行して、測定レポートが無効であると判断し、TAU要求を削除する。
【0051】
選択的に、ネットワーク側デバイスは、UEに測定構成を構成した後、所定の時間を設定し、所定の時間内にUEからフィードバックした測定レポートが受信しない場合、ネットワーク側デバイスは、TAU要求を削除することになり、この時、5Gモデムが測定レポートの送信を完了しても、5Gネットワークに接続することができない。
【0052】
本開示の実施例では、測定レポートの送信方法及び装置を提供して、前記技術的な問題を解決することができる。例示的なのは、以下のような実施例を参照してください。
【0053】
図3は、本開示の一例示的な実施例に係る測定レポートの送信方法のフローチャートである。この方法は、第1のモデム(例えば、4G Modem)と第2のモデム(例えば、5G Modem)を同時に備えるUEに適用され、その方法は、以下のようなステップを含む。
【0054】
ステップ301において、第1のモデムは、第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、タイマーを開始させると共に、第2のモデムに起動信号を送信する。
【0055】
本実施例におけるUEは、第1のモデムと第2のモデムを含む。UEがアクセス可能なネットワークは、第1のネットワークと第2のネットワークを含む。選択的に、第1のモデムは、第1のネットワークに対応し、第2のモデムは、第2のネットワークに対応する。
【0056】
第1のモデムが第1のネットワークに対応するのは、第1のモデムが第1のネットワークに対応するプロトコルを備え、デジタル信号を無線信号に変換して、第1のネットワークのネットワーク側デバイスに無線信号を送信し、第1のネットワークのネットワーク側デバイスの無線信号を受信して、受信した無線信号をデジタル信号に変換することを含む動作を完成することができることを意味する。
【0057】
第2のモデムが第2のネットワークに対応するのは、第2のモデムが第2のネットワークに対応するプロトコルを備え、デジタル信号を無線信号に変換して、第2のネットワークのネットワーク側デバイスに無線信号を送信し、第2のネットワークのネットワーク側デバイスの無線信号を受信して、受信した無線信号をデジタル信号に変換することを含む動作を完成することができることを意味する。
【0058】
選択的に、第2のネットワークは、第1のネットワークとのデュアル接続方式を採用してUEにサービスを提供する能力を備えるネットワークである。1つの示例において、本実施例における第1のネットワークは、4Gネットワークであり、本実施例における第2のネットワークは、5Gネットワークであり、5Gネットワークは、4Gネットワークとのデュアル接続を行う能力を備える。対応的に、本実施例における第1のモデムは、4Gモデムチップであり、本実施例における第2のモデムは、5Gモデムチップである。さらに、第1のモデムは、第2のモデムに対応するデジタル信号の変調を行うことができなく、第2のモデムに対応する無線信号の復調を行うことができない。
【0059】
選択的に、第1のモデムは、第2のネットワークの使用開始信号を受信した場合、動作状態にあり、即ち、第1のモデムを介して第1のネットワークにすでにアクセスしている。第2のモデムは、第2のネットワークの使用開始信号を受信した時に、スリープ状態(または非動作状態またはオフ状態)にあり、即ち、第2のモデムは、起動されなく、または、第2のモデムは、ネットワークにアクセスしていない。第1のモデムは、第2のネットワークの無線信号の復調を行うことができなく、または、第2のネットワークに送信されるデジタル情報の変調を行うことができないので、第1のモデムで第2のモデムに起動信号を送信する方式により、第2のモデムを起動させる必要がある。
【0060】
タイマーは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)無線システムにおける非アクセス層内にシグナリングプロセスシーケンスを維持する作用を備え、タイマーは、カウント開始、カウント再開、タイムアウトなどの状態を備える。選択的に、タイマーは、カウントが必要な場合、カウントを開始し、カウント過程において、条件を満足すると、カウントを停止し、再度カウントが必要な場合、カウントを再開する。カウント時間を超えると、タイムアウト状態に進入し、タイムアウト状態で、タイマーは、他のプロセスをトリガーすることになる。
【0061】
1つの示例において、タイマーは、T3411タイマーを使用する。T3411タイマーがタイムアウト状態にある場合、他のプロセスを行うことになる。この他のプロセスは、第1のモデムがTAU要求を再送信するようにトリガーすることを含む。選択的に、本実施例では、T3411タイマーを使用して例示的に説明する。
【0062】
ステップ302において、第1のモデムは、タイマーがタイムアウトした場合、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信し、TAU要求は、第2のネットワークに接続することを要求するためのものである。
【0063】
タイマーがタイムアウトしたことは、タイマーがタイムアウトをトリガーすることを意味する。選択的に、T3411タイマーがタイムアウト動作を行う場合、第1のモデムがTAU要求を再送信するようにトリガーする。
【0064】
T3411タイマーのデフォルト周期は、10sであり、選択的に、ネットワーク側デバイスが受信する時間を確保するために、タイマーの期間が第2のモデムの起動期間以上であるように設定する。1つの示例において、第2のモデムの起動期間が3sであれば、T3411タイマーのカウント期間を3sまたは3.5sまたは4sに設定する。
【0065】
タイマーのカウント期間は、タイマーがカウントを行う1つの周期の期間を意味する。この周期の期間を超過した場合、タイマーは、タイムアウトをトリガーする。
【0066】
さらに、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信することは、さらに、TAUプロセスを起動させることにより行われる。TAUプロセスにおいて、第1のモデムが第2のネットワークの前記信号を受信した場合、TAUプロセスを起動させてTAU要求を送信することになる。選択的に、第2のモデムが起動した後にTAU要求を送信することを保証するために、そのTAU要求の送信を無視して、タイマーを開始させて第2のモデムに起動信号を送信する。
【0067】
ステップ303において、第1のモデムは、ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、測定構成に基づいて、起動された第2のモデムが第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するように指示し、測定レポートをネットワーク側デバイスに報告する。
【0068】
ネットワーク側デバイスは、第1のモデムから送信されたTAU要求を受信した場合、デバイス端末に測定構成を送信する。
【0069】
例示的に、測定構成は、主にeNBによって構成され、UE中の4G Modemに送信する。選択的に、測定構成は、UEでの測定が必要な対象(5Gセル)、セルリスト(5Gセルリスト)、報告方式、測定標識子、時間パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0070】
選択的に、本実施例において、ネットワーク側デバイスは、第1のモデムに測定構成を送信することにより、第2のモデムが第2のネットワークに接続できるか否かを判断する。
【0071】
選択的に、第1のモデムは、ネットワーク側デバイスからの測定構成を受信した後、起動された第2のモデムが第2のネットワークの測定を行うように指示する。
【0072】
選択的に、第1のモデムがネットワーク側デバイスからの測定構成を受信した後、第2のモデムがまだ起動を完成しない場合、第1のモデムは、測定構成を一時的に記憶する。第2のモデムが起動した後、第1のモデムは、起動された第2のモデムが第2のネットワークの測定を行うように指示する。第2のモデムが第2のネットワークの測定を行った後、第2のモデムは、測定結果を第1のモデムに送信し、第1のモデムは、第1のネットワークを介して測定レポートをネットワーク側デバイスに報告する。選択的に、ネットワーク側デバイスは、一定時間内に測定レポートを受信した場合、第2のモデムが第2のネットワークに接続することができると判断し、ネットワーク側デバイスは、一定時間内に測定レポートを受信しない場合、第2のモデムが第2のネットワークに接続することができないと判断する。
【0073】
選択的に、ネットワーク側デバイスが測定レポートを受信した後、第2のモデムが第2のネットワークに接続することができると判断する場合、ネットワーク側デバイスは、UEに制御トリガーを送信し、第2のモデムは、制御トリガーに基づいて、第2のネットワークにアクセスする。ネットワーク側デバイスは、一定時間内に測定レポートを受信しなく、第2のモデムが第2のネットワークに接続することができないと判断する場合、第1のモデムから送信されたTAU要求を削除(remove)する。
【0074】
選択的に、第2のモデムが第2のネットワークにアクセスしない場合、タイマーは、1回のカウント後、タイムアウト状態にある。選択的に、タイムアウト状態で、タイマーは、第1のモデムをトリガーして、第1のモデムが再度ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信するようにする。1つの示例において、タイムアウト動作が第1のモデムが再度ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信するようにトリガーする場合、ネットワーク側デバイスは、再びTAU要求を受信すると共に、第2のモデムが第2のネットワークにアクセスできるまで、再び第1のモデムに測定構成を送信する。
【0075】
以上のように、本実施例に係る方法において、UEにタイマーを設置して、タイマーのカウント期間を設定して、第2のモデムが起動した後にTAUの送信を行うよう保証することで、ネットワーク側デバイスが短い時間内にUEからフィードバックした測定レポートを受信できるように確保し、第2のモデムの起動時間が長すぎることによりネットワーク側デバイスがUEのTAU要求を削除することを避け、第2のモデムが第2のネットワークにリアルタイムにアクセスできるように確保する。
【0076】
図3の選択可能な実施例に基づいて、
図4は、本開示の一例示的実施形態で提供される測定レポートの送信方法のフローチャートである。本実施例において、上記実施例のステップ301は、以下のようなステップ3011とステップ3012で置き換えることができる。
【0077】
ステップ3011において、第2のモデムの使用開始条件を取得する。
【0078】
選択的に、UEの第2のモデムの使用開始条件は、ユーザーがユーザーインターフェースの操作に起因する。ユーザーがユーザーインターフェースに操作する場合には、第2のモデムの使用開始条件は、すぐに第1のモデムに送信される。
【0079】
選択的に、使用開始条件は、第2のモデムがまだ起動されていなく、且つ第1のネットワークの現在のサービングセルが第2のネットワークとのデュアル接続をサポートすることを含む。
【0080】
選択的に、第2のモデムがまだ起動されていないことは、第2のモデムで起動することができるが、まだ起動されていなく、第2のモデムが第1のネットワークの現在のサービングセルの以外のセルにアクセスされていないことを表明している。
【0081】
選択的に、本実施例において、ネットワーク側デバイスは、第1のネットワークと第2のネットワークのデータ転送を同時にサポートするネットワーク側デバイスである。1つの示例において、第1のモデムが4Gモデムチップであり、第2のモデムが5Gモデムチップであれば、ネットワーク側デバイスは、4G通信と5G通信を同時にサポートするネットワーク側デバイスであり、選択的に、ネットワーク側デバイスは、LTE/NRデュアル接続を使用する。
【0082】
選択的に、上記の使用開始条件についてのマークすることは、フラグビットの設定を使用して完成することができる。フラグビットは、モデム接続の管理(Call Manager、CM)モジュールのうちのいずれか(または指定された)のバイナリビットを指示する。選択的に、1つの使用開始条件が成立する場合には、その使用開始条件に対応するフラグビットをターゲット値に設定して、1つの使用開始条件が成立していない場合は、使用開始条件に対応するフラグビットを非ターゲット値に設定する。1つの示例において、ターゲット値は1であり、非ターゲット値は0である。さらに、ターゲット値1は、ターゲット値が真(TURE)であることが切替えることができ、ターゲット値0は、ターゲット値が偽(FALSE)であることが切替えることができる。
【0083】
選択的に、フラグビットは動作状態中のモデムに設定する必要があり、したがって、フラグビットは動作状態である第1のモデムに設定される。
【0084】
選択的に、上記の使用開始条件に基づくと2つのフラグビットを設定することができ、したがって、第1のモデムに2つのフラグビットである第1のフラグビットと第2のフラグビットをそれぞれ設定する。第1のフラグビットは、第2のモデムがまだ起動していないか否かを指示し、第2のフラグビットは、第1のネットワークの現在のサービングセルが第2のネットワークとのデュアル接続をサポートするか否かを指示する。
【0085】
ステップ3012において、第1のモデムは、第2のネットワークの使用開始信号を受信し、設定された第2のモデムの使用開始条件を満足する場合には、タイマーを開始させて第2のモデムに起動信号を送信する。
【0086】
選択的に、第1のフラグビットと第2のフラグビットの設定によって、第1のモデムは、「使用開始条件を満たしているか否かの判断」を「フラグビットがターゲット値であるか否かの判断」に簡略化する。
【0087】
フラグビットの両方がターゲット値である場合には、即ち、第2のモデムの使用開始条件を満足することを判断する。このとき、第1のモデムは、タイマーを開始し、同時に第2のモデムに起動信号を送信する。
【0088】
例示的実施形態において、タイマーを適用するとともに、投票メカニズムを介してUE内の他のモジュールまたはデバイスにより第2のモデムを使用する必要があるか否かについて判断するようにすることができる。例示的に、UE内の他のモジュールは、第1のモデムを含んでおり、第1のモデムから受信したデータやコマンドに第2のモデムを使用する必要がある部分が含まれている場合には、第1のモデムは、第2のモデムを同意することを示す投票を増加する。例示的には、値を付与する形式で投票プロセスを表示すると、第1のモデムは、第2のモデムの使用イベントにプラス値を付与する。選択的に、第2のモデムを使用する必要がない他のモジュールは、第2のモデムの使用イベントにマイナス値を付与する。選択的に、最終的な投票の構造はスコア形式で表示され、投票は、しきい値の設定を備え、投票に参加する必要がある全モジュールで投票を行った後、得られたスコアが、しきい値の以上である場合には、判断結果は、投票を通過して第2のモデムを使用し、得られたスコアが、しきい値よりも小さい場合には、判断結果は投票を通過できず、第2のモデムを使用しない。
【0089】
以上のように、本実施例で提供される方法において、UEにタイマーを設置して、タイマーのカウント期間を設定して、第2のモデムが起動された後にTAUの送信を行うよう保証することで、第2のモデムが起動完了した後第1のモデムからの測定構成を受信できるように確保し、第2のモデムの起動時間が長くなることによりネットワーク側デバイスでUEのTAU要求を削除することを防止して、第2のモデムで第2のネットワークへのアクセスできるように確保する。
【0090】
第2のモデムの使用開始条件の事前設定と第1のモデムのCMモジュールのフラグビットの設定を行い、フラグビットの値に基づいて、第2のモデムを使用することができるか否かを判断する方法は、UE側で第2のモデムが第2のネットワークにアクセスするために、事前検出機能を補完する。さらに、投票検出の方法を介して、第2のモデムの使用がUE自身の場合を満足することを保証する。
【0091】
図3の選択可能な実施例に基づいて、
図5は、本開示の一例示的実施形態で提供される測定レポートの送信方法のフローチャートである。本実施例において、上記実施例のステップ303は、以下のようなステップ3031ないしステップ3033に置き換えることができる。
【0092】
ステップ3031において、第2のモデムの起動が成功した後、第1のモデムは、第1のフラグビットを非ターゲット値に設定する。
【0093】
選択的に、第1のフラグビットは、第2のモデムがまだ起動していないか否かを指示し、まだ起動されていない場合は、1に設定して、すでに起動したら、0に設定する。1つの示例において、第2のモデムが正常に起動した後、第1のフラグビットは非ターゲット値0に設定され、第2のモデムがすでに動作し始め、第2のモデムが再度操作する必要ないことを意味する。
【0094】
ステップ3032において、第1のモデムは、タイマーがタイムアウトし、第1のフラグビットが非ターゲット値であり、第2のフラグビットがターゲット値である場合には、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信する。
【0095】
選択的に、本実施例において、第2のフラグビットは、第1のネットワークの現在のサービングセルが第2のネットワークとのデュアル接続をサポートするか否かを指示する。第2のフラグビットがターゲット値である場合には、現在のサービングセルが第1のネットワークと第2のネットワークのデュアル接続をサポートすることができていることを意味する。
【0096】
選択的に、第1のフラグビットが非ターゲット値である場合には、第2のモデムがすでに作動していることを意味し、このとき、第1のモデムは、待機する必要がなく、直接TAU要求をネットワーク側デバイスに送信することができる。
【0097】
さらに、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信することは、TAUプロセスの起動を通じて行うことになる。TAUプロセスにおいて、第1のモデムで第2のネットワークの前記信号を受信し、第1のフラグビットと第2のフラグビットの値がターゲット値である場合には、TAUプロセスが起動してTAU要求を送信することになる。選択的に、第2のモデムが起動された後にTAU要求が送信されることを保証するためには、そのTAU要求の送信を無視して、タイマーを開始させて第2のモデムに起動信号を送信する。
【0098】
ステップ3033において、第1のモデムは、ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、測定構成に基づいて起動された第2のモデムが第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するように指示し、測定レポートをネットワーク側デバイスに報告する。
【0099】
今回のTAU要求を送信された後、ネットワーク側デバイスは、依然として測定構成を送信することになり、第2のモデムは、すでに起動している。その測定構成に基づいて、第1のモデムは、リアルタイムに測定レポート(第2のモデムによって測定し、生成される)をネットワーク側デバイスに報告することができる。
【0100】
以上のように、本実施例で提供される方法において、UEにタイマーを設置して、タイマーのカウント期間を設定して、第2のモデムが起動された後にTAUの送信を行うよう保証することで、第2のモデムが起動完成された後に第1のモデムからの測定構成情報を受信できるように確保し、第2のモデムの起動時間が長くなることによりネットワーク側デバイスでUEのTAU要求を削除することを防止して、第2のモデムで第2のネットワークにアクセスできるように確保する。
【0101】
また、第1のフラグビットごとに個別に設定することで、第1のモデムでTAUメッセージを再送信すると、プロセスの競合が原因で発生されたプロセス中断を防止し、第2のモデムが第2のネットワークにアクセスできるようにさらに保証する。
【0102】
図6は、本開示の一例示的な実施例で提供される測定レポートの送信方法のフローチャートである。この方法は、第1のモデムと第2のモデムを同時に備えるUEに適用され、その方法は、以下のようなステップを含む。
【0103】
ステップ601において、第2のモデムの使用開始条件を取得する。
【0104】
選択的に、第1のモデムは、第1のネットワークに対応し、第2のモデムは、第2のネットワークに対応し、第2のネットワークは、第1のネットワークとのデュアル接続の能力を備えたネットワークである。
【0105】
選択的に、UEは、自分のモデム使用開始条件で第2のモデムを使用することができるか否かを確定する。第2のモデムを使用することができると確定した場合には、第1のモデムが接続されたサービスのセルが第2のネットワークとのデュアル接続を行うことをサポートするか否かをより確定する必要もある。
【0106】
選択的に、第1のモデムは、第2のモデムに対応するデジタル信号の変調を行うことができず、第2のモデムに対応する無線信号の復調を行うことができない。
【0107】
ステップ602において、UIは、第2のネットワークスイッチをオンさせる。
【0108】
選択的に、ユーザーは、第1のモデムが第1のネットワークに接続された前提の下で、UIから第2のネットワークスイッチをオンさせ、即ち、UIには、第2のネットワークのスイッチ制御手段が含まれる。
【0109】
選択的に、UIから第2のネットワークスイッチをオンさせることは、第2のモデムに使用開始条件を送ることに該当する。このとき、第2のモデムはまだ起動されていない状態である。UEは、所定の使用開始条件に基づいて、第2のモデムを使用することができるか否かを判断する。選択的に、第2のモデムを使用することができ、または使用できないことを確定した後、UEは、ユーザーインターフェースを介してユーザーに通知する。
【0110】
選択的に、使用開始条件は、第2のモデムがまだ起動されていなく、且つ第1のネットワークの現在のサービングセルが第2のネットワークとのデュアル接続を行うことをサポートすることを含む。
【0111】
選択的に、第2のモデムがまだ起動されていないことは、第2のモデムで起動することができるが、起動されなく、且つ、第2のモデムが第1のネットワークの現在のサービングセルの以外のセルにアクセスされないことを表明している。
【0112】
選択的に、上記の使用開始条件についてのマークは、フラグビットの設定を使用して完成することができる。フラグビットは、モデム接続の管理(Call Manager、CM)モジュールのうちのいずれかのバイナリビットを指示する。選択的に、1つ使用開始条件が成立する場合には、その使用開始条件に対応するフラグビットをターゲット値に設定して、1つの使用開始条件が成立していない場合は、使用開始条件に対応するフラグビットを非ターゲット値に設定する。1つの示例において、ターゲット値は1であり、非ターゲット値は0である。さらに、ターゲット値1は、ターゲット値が真(TURE)であることが切替えることができ、ターゲット値0は、ターゲット値が偽(FALSE)であることが切替えることができる。
【0113】
選択的に、フラグビットは動作状態中のモデムに設定する必要があり、したがって、フラグビットは動作状態である第1のモデムに設定される。
【0114】
選択的に、上記の使用開始条件に基づくと、フラグビットが2つある場合、第1のモデムに2つのフラグビットである第1のフラグビットと第2のフラグビットをそれぞれ設定する。第1のフラグビットは、モデムがまだ起動していないか否かを指示し、第2のフラグビットは、第1のネットワークの現在のサービングセルが第2のネットワークとのデュアル接続を行うことをサポートするか否かを指示する。
【0115】
ステップ603において、第1のモデムは、第2のネットワークの使用開始信号を受信し、設定された第2のモデムの使用開始条件を満足する場合には、タイマーを開始させて第2のモデムに起動信号を送信する。
【0116】
タイマーはカウントが必要な場合にカウントを開始し、カウント処理において、条件を満足するとカウントを停止して、再度カウントが必要な場合カウントを再開する。
【0117】
カウント時間を超えると、タイムアウト状態に進入し、タイムアウト状態でタイマーは他のプロセスをトリガーすることになる。1つの示例において、タイマーはT3411タイマーを選択使用する。T3411タイマーがタイムアウト状態にある場合、他のプロセスを進行することになり、第1のモデムをトリガーしてTAU要求を再送信することを含む。
【0118】
選択的に、本実施例では、T3411タイマーを選択使用する。
【0119】
選択的に、第1のフラグビットと第2のフラグビットの設定によって、第1のモデムは、「使用開始条件を満たしているか否かの判断」を「フラグビットがターゲット値であるか否かの判断」に簡略化する。予め設定されたフラグビットの両方がターゲット値である場合には、即ち、第2のモデムの使用開始条件を満足することを判断する。
【0120】
このとき、第1のモデムは、タイマーを開始し、同時に第2のモデムに起動信号を送信する。
【0121】
さらに、タイマーを開始するとともに、投票メカニズムを介してUE内の他のモジュールまたはデバイスが第2のモデムを使用する必要があるか否かについて判断するようにすることができる。例示的に、UE内の他のモジュールは、第1のモデムを含んでおり、第1のモデムから受信したデータやコマンドに第2のモデムを使用する必要がある部分が含まれている場合には、第1のモデムは、第2のモデムを同意することを表示する投票を増加する。例示的には、値を付与する形式で投票プロセスを表示すると、第1のモデムは、第2のモデムの使用イベントにプラス値を付与する。選択的に、第2のモデムを適用する必要がない他のモジュールは、第2のモデムの使用イベントにマイナス値を付与する。選択的に、最終的な投票の構造はスコア形式で表示され、投票は、しきい値の設定を備え、投票に参加する必要がある全モジュールで投票を行った後、得られたスコアが、しきい値の以上である場合には、判断結果は、投票を通過して第2のモデムを使用し、得られたスコアが、しきい値よりも小さい場合には、判断結果は投票を通過できず、第2のモデムを使用しない。
【0122】
一実施例において、第1のモデムは、第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、TAUプロセスを起動させる。しかし、第1のモデムは、第1のフラグビットと第2のフラグビットの両方がターゲット値であり、TAUプロセスでのTAU要求が第2のネットワークをサポートする要求である場合には、TAU要求の送信を一時無視して(即ち、このときネットワーク側デバイスにTAU要求を送信していない)、タイマーを開始させて第2のモデムに起動信号を送信する。
【0123】
ステップ604において、第1のモデムは、タイマーがタイムアウトした場合には、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信し、TAU要求は、第2のネットワークに接続することを要求する。
【0124】
タイマーがタイムアウトなることは、タイマーがタイムアウトをトリガーすることを意味する。選択的に、T3411タイマーでタイムアウト動作を行う場合には、第1のモデムがTAU要求を再送信するようにトリガーする。
【0125】
T3411タイマーのデフォルト周期は10sであり、選択的に、ネットワーク側デバイスから受信する時間を確保するためには、タイマーの期間を第2のモデムの起動期間の以上に設定する。1つの示例において、第2のモデムの起動期間が3sであれば、T3411タイマーのカウント期間を3sまたは3.5sまたは4sに設定する。
【0126】
タイマーのカウント期間は、タイマーでカウントする1つの周期期間を意味し、この期間を超えた場合、タイマーはタイムアウトをトリガーする。
【0127】
さらに、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信することは、TAUプロセスを起動させることで行われる。TAUプロセスにおいて、第1のモデムで第2のネットワークの前記信号を受信し、第1のフラグビットと第2のフラグビットの値がターゲット値である場合には、TAUプロセスを起動させてTAU要求を送信することになる。選択的に、TAU要求を第2のモデムが起動された後に送信されることを保証するためには、そのTAU要求の送信を無視して、タイマーを開始させて第2のモデムに起動信号を送信する。
【0128】
ステップ605において、第2のモデムの起動が成功した後、第1のモデムは、第1のフラグビットを非ターゲット値に設定する。
【0129】
選択的に、第1のフラグビットは、第2のモデムがまだ起動していないか否かを指示し、起動が必要な場合は、1に設定し、起動が必要ない場合は、0に設定する。1つの示例において、第2のモデムの起動が成功した後、第2のモデムがまだ起動していないか否かを指示する第1のフラグビットは、非ターゲット値0に設定されて、第2のモデムがすでに動作し再度起動が必要ないことを意味する。
【0130】
ステップ606において、第1のモデムは、タイマーがタイムアウトし、第1のフラグビットが非ターゲット値であり、第2のフラグビットがターゲット値である場合には、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信する。
【0131】
選択的に、本実施例において、第2のフラグビットは、第1のネットワークの現在のサービングセルが第2のネットワークとのデュアル接続を行うことをサポートするか否かを指示する。第2のフラグビットがターゲット値である場合には、現在のサービングセルが第1のネットワークと第2のネットワークのデュアル接続をサポートすることができることを意味する。選択的に、第1のフラグビットが非ターゲット値である場合には、第2のモデムがすでに作動していることを意味し、このとき、第1のモデムは待機する必要がなく、直接TAU要求をネットワーク側デバイスに送信することができる。
【0132】
ステップ607において、第1のモデムは、ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、測定構成に基づいて、起動された第2のモデムが第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するように指示し、測定レポートをネットワーク側デバイスに報告する。
【0133】
ネットワーク側デバイスは、第1のモデムから送信されたTAU要求を受信する場合には、UEに測定構成を送信する。例示的に、測定構成は、主にenBによって構成されてUEに送信される。
【0134】
選択的に、測定構成はUEでの測定が必要な対象、セルリスト、報告方式、測定標識子、時間パラメータなどを含む。選択的に、本実施例において、ネットワーク側デバイスは、第1のモデムに測定構成を送信することで、第2のモデムが第2のネットワークに接続できるか否かを判断する。
【0135】
選択的に、第1のモデムは、ネットワーク側デバイスからの測定構成を受信した後、起動された第2のモデムが第2のネットワークの測定を行うように指示する。
【0136】
選択的に、第1のモデムは、ネットワーク側デバイスからの測定構成を受信した後、第2のモデムがまだ起動を完成していない場合には、第1のモデムは、測定構成を一時に記憶する。第2のモデムが起動された後、第1のモデムは、起動された第2のモデムが第2のネットワークの測定を行うように指示する。第2のモデムが第2のネットワークの測定を行った後、第2のモデムは、測定結果を第1のモデムに送信し、第1のモデムは、第1のネットワークを介して測定レポートをネットワーク側デバイスに報告する。選択的に、ネットワーク側デバイスは、一定時間内に測定レポートが受信される場合には、第2のモデムが第2のネットワークに接続することができていることを判断し、ネットワーク側デバイスは、一定時間内に測定レポートが受信されない場合には、第2のモデムが第2のネットワークに接続することができないことを判断する。
【0137】
選択的に、ネットワーク側デバイスが測定レポートを受信し、第2のモデムが第2のネットワークに接続することができていることを判断した場合には、第2のモデムは、直接第2のネットワークにアクセスし、ネットワーク側デバイスは、一定時間内に測定レポートが受信されていない場合、第2のモデムが第2のネットワークとの接続を行うことができないと判断した場合は、第1のモデムから送信されたTAU要求を削除(remove)する。
【0138】
選択的に、第2のモデムが第2のネットワークにアクセスしていない場合は、タイマーは、1回のカウント後のタイムアウト状態にある。選択的に、タイムアウト状態では、タイマーは、第1のモデムをトリガーして、第1のモデムが再度ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信するようにする。
【0139】
1つの示例において、タイムアウト動作が第1のモデムをトリガーして再度ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信する場合には、ネットワーク側デバイスは、再びTAU要求を受信することになり、第2のモデムが第2のネットワークへのアクセスされるまで、再び第1のモデムに測定構成を送信する。
【0140】
以上のように、本実施例で提供される方法において、UEにタイマーを設置して、タイマーのカウント期間を設定して、第2のモデムが起動された後にTAUの送信を行うよう保証することで、第2のモデムで操作を完了した後、第1のモデムからの測定構成情報を受信できるように確保し、第2のモデムの起動時間が長くなることによりネットワーク側デバイスでUEのTAU要求を削除することを防止して、第2のモデムで第2のネットワークへのリアルタイムにアクセスできるように確保する。
【0141】
また、使用開始条件とフラグビットを設定する方法によって、第2のモデムの使用がUEの状態と適応されるように確保し、UE側で第2のモデムが第2のネットワークにアクセスするために、事前に動作を補完する。投票検出の方法を介して、第2のモデムの使用がUE自身の状況を満足することを保証する。同時に、第1のフラグビットを個別に設定することで、第1のモデムがTAUメッセージを再送信すると、プロセスの競合が原因で発生されたプロセス中断を防止し、第2のモデムが第2のネットワークにアクセスできるようにさらに保証する。
【0142】
図7は、本開示の一例示的な実施例で提供される測定レポートの送信方法のフローチャートである。この方法は、4Gモデムと5Gモデムを同時に備えるUEに適用され、その方法は、以下のようなステップを含む。
【0143】
ステップ701において、5Gモデムの使用開始条件を取得する。
【0144】
選択的に、使用開始条件は、5G、モデムがまだ起動されていなく、且つ4Gの現在のサービングセルが5Gネットワークとのデュアル接続を行うことをサポートすることを含む。
【0145】
選択的に、第2のモデムがまだ起動されていないことは、第2のモデムで起動することができるが、起動されなく、第2のモデムが第1のネットワークの現在のサービングセルの以外のセルにアクセスされていないことを表明している。
【0146】
ステップ702において、UIは5Gスイッチをオンさせる。
【0147】
本実施例でのモデムは、4Gモデムと5Gモデムを含む。4Gモデムは4Gネットワークに対応して5Gモデムは5Gネットワークに対応し、5Gネットワークは、4Gネットワークとのデュアル接続を行う能力を備える。さらに、4Gモデムは5Gネットワークに対応するデジタル信号の変調を行うことができず、ネットワーク側デバイスで5Gモデムに送信した無線信号に対して復調を行うことができない。
【0148】
UIは5Gスイッチをオンさせ、即ち、UIは5Gモデムに使用開始信号を送信する。その使用開始信号は、UEのCPUのユーザーインターフェースでの適用操作を受信した後、生成されたものであり、選択的に、ユーザーインターフェースは、携帯電話のインターフェイスであり、使用開始操作は、ユーザーが携帯電話のインターフェイスから5Gスイッチをオンさせるものである。
【0149】
選択的に、UIから5Gスイッチをオンさせることは、4Gモデムがすでに4Gネットワークに接続された上で行われる。
【0150】
さらに、UIインターフェイスは、5Gのスイッチ制御手段を含む。
【0151】
ステップ703において、4Gモデムは5Gスイッチ指示を受信した後、第1のフラグビットと第2のフラグビットを設定する。
【0152】
選択的に、5Gモデムはまだ起動されていないので、CPUは、ユーザーインターフェースでのコマンドを受信した後、そのコマンドを4Gモデムに送信する。4Gモデムは5Gスイッチ指示を受信した後、第1のフラグビットと第2のフラグビットを設定する。
【0153】
選択的に、フラグビットは4Gモデムに設定する必要がある。
【0154】
選択的に、第1のフラグビットは、5Gモデムがまだ起動していないか否かを指示する。1つの示例において、第1のフラグビットの名称をNR_ON_Delayとして設定し、そのフラグビットは、5Gモデムがまだ起動していないか否かを指示する。
【0155】
即ち、NR_ON_Delayフラグビットの設定論理は以下の通りである。
【0156】
If(old-mode without 5G bit)&&(new-mode have 5G bit)
NR_ON_Delay = 1;
If(new-mode without 5G bit)
NR_ON_Delay = 0;
ここで、old-modeはUI操作前の接続モードを意味し、new-modeはUI操作後の接続モードを意味し、old-mode without 5G bitは、元のモデムとネットワーク側デバイスの接続が非5G接続であることを意味し、本実施例において、4G接続に対応し、new-mode have 5G bitは新規接続モードで5G接続が含まれる必要があることを意味して、new-mode without 5G bitは新規接続モードで5G接続が含まれる必要がないことを意味する。即ち、元のモデムとネットワーク側デバイスの接続が非5G接続で新規接続モードで5G接続が含まれる必要がある場合には、NR_ON_Delayフラグビットを1に設定し、新規接続モードで5G接続が含まれる必要がない場合には、NR_ON_Delayフラグビットを0に設定する。
【0157】
第2のフラグビットは、4Gネットワークの現在のサービングセルが5Gとのデュアル接続を行うことをサポートするか否かを指示する。1つの示例において、第2のフラグビットの名称をENDCとして設定し、そのフラグビットは、4Gネットワークの現在のサービングセルが5Gとのデュアル接続を行うことをサポートするか否かを指示する。
【0158】
即ち、ENDCフラグビットの設定論理は以下の通りである。
【0159】
If(sib2_upr_layer_ind_value)
ENDC = TURE or 1;
Else
ENDC = FALSE or 0;
ここで、sib2_upr_layer_ind_valueは、現在4Gモデムが接続した4Gネットワークに対応するセルが5Gとのデュアル接続を行うことをサポートするか否かを指示する。
【0160】
選択的に、dncr識別子を設定して、5Gモデムが起動された後、対応するUEと5Gネットワークの接続能力の有無を検出する。
【0161】
選択的に、上記の使用開始条件についてのマークは、フラグビットの設定を使用して完成することができる。フラグビットは、モデム接続の管理(Call Manager、CM)モジュールのうちのいずれかのバイナリビットを指示する。選択的に、一つ使用開始条件が成立する場合には、その使用開始条件に対応するフラグビットをターゲット値に設定して、1つの使用開始条件が成立していない場合は、使用開始条件に対応するフラグビットを非ターゲット値に設定する。1つの示例において、ターゲット値は1であり、非ターゲット値は0である。さらに、ターゲット値1は、ターゲット値が真(TURE)であることが切替えることができ、ターゲット値0は、ターゲット値が偽(FALSE)であることが切替えることができる。
【0162】
ステップ704において、第1のフラグビットと第2のフラグビットの両方が要求を満たす場合、4Gモデムは5Gモデムに起動コマンドを送信し、同時にタイマーを開始させる。
【0163】
選択的に、第1のフラグビットと第2のフラグビットの設定によって、4Gモデムは使用開始条件を満たしているか否かの判断を、フラグビットがターゲット値であるか否かの判断に簡略化する。予め設定されるフラグビットの両方がターゲット値である場合には、即ち、5Gモデムの使用開始条件を満足することを判断する。このとき、4Gモデムは、タイマーを開始し、同時に5Gモデムに起動信号を送信する。
【0164】
さらに、タイマーを開始するとともに、投票メカニズムを介してUE内の他のモジュールまたはデバイスから5Gモデムを適用する必要があるか否かについて判断するようにすることができる。例示的に、UE内の他のモジュールは、4Gモデムを含み、4Gモデムから受信したデータやコマンドに5Gモデムを使用する必要がある部分が含まれている場合は、4Gモデムは5Gモデムを同意することを表示する投票を高める。例示的には、値を付与する形式で投票プロセスを表示すると、4Gモデムは5Gモデム適用イベントにプラス値を付与する。選択的に、5Gモデムを適用する必要がない他のモジュールは、5Gモデム適用イベントにマイナス値を付与する。選択的に、最終的な投票の構造はスコア形式で表示され、投票は、しきい値の設定を備え、投票に参加する必要がある全モジュールで投票を行った後、得られたスコアが、しきい値の以上である場合には、判断結果は、投票を通過して5Gモデムを使用し、得られたスコアが、しきい値よりも小さい場合には、判断結果は投票を通過できず5Gモデムを使用しない。
【0165】
本実施例において、第1のフラグビットと第2のフラグビットは同時に使用開始条件を満たしているところ、即ち、5Gモデムを起動させる必要があり、4Gネットワークの現在のサービングセルが5Gとのデュアル接続をサポートすることを表示し、このとき、4Gモデムは5Gモデムに起動トリガーを送信し、同時にタイマーを開始する。
【0166】
タイマーは、LTE無線システムでの非アクセス層内でシグナリングプロセスシーケンスを維持する作用を備え、タイマーはカウントを開始、カウント再開、タイムアウトなどの状態を備える。選択的に、タイマーはカウントが必要な場合カウントを開始し、カウント処理において、条件を満足するとカウントを停止して、再度カウントが必要な場合カウントを再開する。カウント時間を超えると、タイムアウト状態に進入し、タイムアウト状態でタイマーは他のプロセスをトリガーすることになる。1つの示例において、タイマーでT3411タイマーを選択使用する。T3411タイマーがタイムアウト状態にある場合には、他のプロセスを進行することになる。このプロセスは、第1のモデムがTAU要求を再送信するようにトリガーすることを含む。選択的に、本実施例では、T3411タイマーを選択使用する。
【0167】
4G Modemは、第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、TAUプロセスを起動させる。ただし、4G Modemは、第1のフラグビットと第2のフラグビットの両方がターゲット値「1」であり、TAUプロセスでのTAU要求は、5Gネットワークをサポートする要求である場合には、TAU要求の送信を無視して、タイマーを開始させて5G Modemに起動信号を送信する。すなわち:
If((NR_ON_Delay == 1)&& ENDC == 1))
Start timer T3411 without Xs;
ここで、Start timer T3411は、タイマーT3411を開始させることを意味し、XsはタイマーT3411のカウント周期を意味し、X秒を超える場合、タイマーはタイムアウトになる。例示的に、T3411タイマーのカウント周期は3秒であってもよい。即ち、5Gモデムがまだ起動されていないか否かを指示する第1のフラグビットNR_ON_Delayと4Gネットワークの現在のサービングセルが5Gとデュアル接続を行うことをサポートするか否かを指示する第2のフラグビットENDCの値は、共にターゲット値「1」である場合には、タイマー3411を開始させ、タイマーをX秒経過すると、タイムアウトするように設定する。
【0168】
ステップ705において、4Gモデムは、タイマーがタイムアウトした場合には、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信する。
【0169】
タイマーのカウント期間が5Gモデムの起動期間の以上であるので、タイマーがタイムアウトである場合には、5Gモデムがすでに起動したことを意味することができる。
【0170】
T3411タイマーのデフォルト周期は10sであり、選択的に、ネットワーク側デバイスから受信する時間を確保するためには、タイマーの期間を5Gモデムの起動期間より小さくないように設定する。1つの示例において、5Gモデムの起動期間が3sであれば、T3411タイマーのカウント期間を4sに設定する。
【0171】
タイマーのカウント期間は、タイマーでカウントする1つの周期期間を意味し、この期間を超えた場合、タイマーはタイムアウトをトリガーする。
【0172】
さらに、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信することは、TAUプロセスを起動させることで行われる。TAUプロセスにおいて、4Gモデムで5Gネットワークの上記信号を受信する場合は、TAUプロセスを起動させてTAU要求を送信することになる。選択的に、TAU要求は5Gモデムが起動された後に送信されることを保証するためには、そのTAU要求の送信を無視してタイマーを開始させ5Gモデムに起動信号を送信する。
【0173】
ステップ706において、タイマーがタイムアウトした場合には、第1のフラグビットを非ターゲット値に設定する。
【0174】
タイマーのカウント期間が5Gモデムの起動期間よりも小さくないので、タイマーがタイムアウトである場合には、5Gモデムがすでに起動したことを意味することができる。5Gモデムの起動が成功した後、第1のフラグビットを非ターゲット値に設定して、5Gモデムの起動を再度行う必要がないことを示す。すなわち:
If(5G MODEM STATUS UP == TURE)
NR_ON_Delay = FALSE or 0;
ここで、5G MODEM STATUS UPは5Gモデムがすでに起動されることを意味し、TUREはイベントが真であることを示す。即ち、5Gモデムが起動された後、第1のフラグビットを非ターゲット値に設定する。
【0175】
ステップ707において、ネットワーク側デバイスは、TAU要求を受信する。
【0176】
ステップ708において、ネットワーク側デバイスは、UEに測定構成を構成する。
【0177】
ステップ707とステップ708は、ネットワーク側デバイスがTAU要求を受信した後の動作であり、ネットワーク側デバイスは、測定構成を構成してUEに送信し、所定の時間内にUEからネットワーク側デバイスに測定レポートを送信する場合、ネットワーク側デバイスは、5Gモデムが5Gネットワークにアクセスするように構成する。
【0178】
ステップ709において、UEは、測定構成を受信し、5Gモデムは測定を行う。
【0179】
選択的に、4GモデムがUEにTAU要求を送信したので、4Gモデムは、測定構成を受信し、すでに起動された5Gモデムに送信して測定を行う。選択的に、5Gモデムは既に起動されたので、5Gモデムは直接測定構成を受信し、測定を行う。測定を行った後、5Gモデムは、測定レポートを取得することになる。
【0180】
ステップ710において、UEは、ネットワーク側デバイスに測定レポートを送信する。
【0181】
ステップ711において、ネットワーク側デバイスは、所定の時間内に測定レポートが受信されると、測定レポートが有効であると判断し、5Gモデムが5Gネットワークにアクセスするように構成する。
【0182】
起動された5Gモデムに対応したネットワーク側デバイスから送信された測定構成によって、測定レポートを取得し、測定レポートをネットワーク側デバイスに報告することにより、5Gモデムと5Gネットワークが成功に接続させる。
【0183】
以上のように、本実施例で提供される方法において、UEにタイマーを設置して、タイマーのカウント期間を設定して、5Gモデムが起動された後にTAUの送信を行うよう保証することで、5Gモデムが起動完了した後4Gモデムからの測定構成情報を受信できるように確保し、5Gモデムの起動時間が長くなることによりネットワーク側デバイスでUEのTAU要求を削除することを防止して5Gモデムから5Gネットワークにアクセスできるように確保する。
【0184】
図8は、本開示の一例示的な実施例で提供される測定レポートの送信装置のブロック図である。その方法が第1の変復調モジュール(801)と第2の変復調モジュール(802)を同時に具備する装置に適用され、その装置において、
第1の変復調モジュール(801)は、第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、タイマーを開始させて第2の変復調モジュールに起動信号を送信するように構成されて、
第1の変復調モジュール(801)は、タイマーがタイムアウトした場合には、ネットワーク側デバイスにトラッキングエリアアップデートTAU要求を送信するように構成され、TAU要求は、第2のネットワークに接続することを要求し、タイマーのカウント期間は、第2の変復調モジュールの起動期間の以上である。
【0185】
第1の変復調モジュール(801)は、ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、測定構成に基づいて、起動された第2の変復調モジュール(802)が第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するように指示し、測定レポートをネットワーク側デバイスに報告するように構成されている。
【0186】
選択可能な実施例において、第1の変復調モジュール(801)は、第2のネットワークの使用開始信号を受信して使用開始条件を満足する場合には、タイマーを開始させて第2のモデムに起動信号を送信するように構成され、
ここで、使用開始条件は、第2のモデム(802)がまだ起動されていなく、且つ第1のネットワークに属する現在のサービングセルが第2のネットワークとのデュアル接続の確立をサポートすることを含む。
【0187】
選択可能な実施例において、第1の変復調モジュール(801)は、さらに、第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、第1のフラグビットと第2のフラグビットを確定するように構成されている。
【0188】
第1の変復調モジュールは、第1のフラグビットと第2のフラグビットの両方がターゲット値である場合には、タイマーを開始させて第2の変復調モジュール(802)に起動信号を送信するようにさらに構成されている。
【0189】
ここで、ターゲット値を備える第1のフラグビットは、第2のモデムがまだ起動していないことを指示し、ターゲット値を備える第2のフラグビットは、第1のネットワークに属する現在のサービングセルが第2のネットワークとのデュアル接続の確立をサポートすることを指示する。
【0190】
選択可能な実施例において、第1の変復調モジュール(801)は、さらに、第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、TAUプロセスを起動させるように構成されている。
【0191】
第1の変復調モジュールは、さらに、第1のフラグビットと第2のフラグビットの両方がターゲット値であり、TAUプロセスでのTAU要求が第2のネットワークをサポートする要求である場合には、TAU要求の送信を無視して、タイマーを開始させて第2の変復調モジュール(802)に起動信号を送信するように構成されている。
【0192】
選択可能な実施例において、第1の変復調モジュール(801)は、さらに、第2の変復調モジュールの起動が成功した後、第1のフラグビットを非ターゲット値に設定するように構成され、非ターゲット値を備える第1のフラグビットは、第2の変復調モジュール(802)が既に起動されることを指示する。
【0193】
第1の変復調モジュール(801)は、さらに、タイマーがタイムアウトし、第1のフラグビットが非ターゲット値であり、第2のフラグビットがターゲット値である場合には、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信するように構成され、TAU要求は、第2のネットワークをサポートする要求である。
【0194】
選択可能な実施例において、タイマーはT3411タイマーである。
【0195】
選択可能な実施例において、第1の変復調モジュール(801)は、ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、測定構成に基づいて、起動された第2の変復調モジュール(802)が第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するようを指示し、測定レポートをネットワーク側デバイスに報告するように構成されている。
【0196】
図9は、本開示の一例示的な実施例で提供される測定レポートの送信デバイスの構造模式図である。このデバイスは、以下のような構成を含む。
【0197】
プロセッサ(901)は、1つまたは複数のプロセッシングコアを含んでおり、プロセッサ(901)は、ソフトウェアプログラムとモジュールを実行することで、各種の機能を適用し、情報の処理を実行する。
【0198】
第1のモデム(902)と第2のモデム(903)は、1つの通信アセンブリに実装することができ、当該通信アセンブリは、1つの通信チップであってもよい。
【0199】
メモリ(904)は、バス(905)を介してプロセッサ(901)に接続される。
【0200】
メモリ(904)は、少なくとも1つのコマンドを保存し、プロセッサ(901)は、少なくとも1つのコマンドを実行して、前記の方法の実施例でのそれぞれのステップを実現する。
【0201】
本開示の一例示的な実施例では、コンピュータ読み取り可能な記録媒体をより提供し、上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体には、少なくとも1つの命令は、少なくとも1つのプログラム、コードセットまたはコマンドセットが保存されており、前記少なくとも1つのコマンドで、前記少なくとも1つのプログラムで、前記コードセットまたは上記命令セットは、前記プロセッサによってロードされ、前記各方法の実施例で提供される測定レポートの送信方法を実装する。
【0202】
なお、本開示に記載した「複数の」は、2つまたは2つ以上を意味する。「および/または」は、関連対象の関連関係を説明するものであって、3つの関係が存在し、例えば、Aおよび/またはBは、Aが単独で存在するか、AとBが同時に存在、またはBが単独で存在しているという3つの場合を表示することができる。符号「/」は、一般的に前後関係先が一種の「または」の関係であることを表示する。
【0203】
当業者は、説明書を考慮して、ここに開示された発明を実施した後、本開示の他の実施方案を容易に考えることができる。本開示は、本開示のいかなる変形、用途または適応性の変化を含むものであり、このような変形、用途または適応性の変化は、本開示の一般的な原理を以下の通り、本開示に開示されていない当該分野での公知常識や慣用技術手段を含む。マニュアルと実施例は、単に例示的なものであり、本開示の真の範囲と思想は、以下の特許請求の範囲によって提示される。
【0204】
なお、本開示は、上述され、図面に示された精密な構造に限定されるものではなく、本開示の技術思想を逸脱しない範囲内で様々な修正と変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付された特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0205】
本願の実施例に記載され、通信システムおよびサービスシーンは、本開示の実施例の技術案をより明確に説明するためにであって、本開示の実施例で提供される技術方案の限定に適用されない。当業者にとって、通信システムの進化と新規サービスシーンの出現に加えて、本開示の実施例で提供される技術方案は、同様の技術的な問題についても同様に適用することができることを知ることができるだろう。
【手続補正書】
【提出日】2020-01-20
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本開示は、移動通信分野に係り、特に、測定レポートの送信方法、装置、端末、プログラム及び記録媒体に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本開示の実施例は、測定レポートの送信方法、装置、端末、プログラムと記録媒体を提供し、5Gモデムの起動プロセスが係る時間が長くなるために5G携帯電話が5Gセルに接続できない問題を解決することができる。当該技術方案は以下の通りである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
他の一態様において、プログラムを提供し、プロセッサによってロードされ、請求項1~7のいずれか1項に記載の測定レポートの送信方法を実行する。
他の一態様において、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供し、上記のプログラムが記憶される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のネットワークに対応する第1のモデムと第2のネットワークに対応する第2のモデムを同時に備えるユーザー端末UEに応用される測定レポートの送信方法において、
前記第1のモデムは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、タイマーを開始させて前記第2のモデムに起動信号を送信するステップと、
前記第1のモデムは、前記タイマーがタイムアウトした場合には、ネットワーク側デバイスにトラッキングエリアアップデートTAU要求を送信するステップと、
前記第1のモデムは、前記ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、前記測定構成に基づいて、起動された前記第2のモデムが前記第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するように指示し、前記測定レポートを前記ネットワーク側デバイスに報告するステップと、を含み、
前記TAU要求は、前記第2のネットワークに接続することを要求し、前記タイマーのカウント期間は、前記第2のモデムの起動期間の以上である
ことを特徴とする測定レポートの送信方法。
【請求項2】
前記第1のモデムは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、タイマーを開始させて前記第2のモデムに起動信号を送信するステップは、
前記第1のモデムは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信して使用開始条件を満足する場合には、タイマーを開始させて前記第2のモデムに起動信号を送信するステップを含み、
前記使用開始条件は、前記第2のモデムがまだ起動されていなく、且つ、第1のネットワークに属する現在のサービングセルが前記第2のネットワークとのデュアル接続の確立をサポートすることを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の測定レポートの送信方法。
【請求項3】
前記第1のモデムは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信して使用開始条件を満足する場合には、タイマーを開始させて前記第2のモデムに起動信号を送信するステップは、
前記第1のモデムは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、第1のフラグビットと第2のフラグビットを確定するステップと、
前記第1のモデムは、前記第1のフラグビットと前記第2のフラグビットの両方がターゲット値である場合には、前記タイマーを開始させて前記第2のモデムに起動信号を送信するステップと、を含み、
前記ターゲット値を備える第1のフラグビットは、前記第2のモデムがまだ起動されていないことを指示し、前記ターゲット値を備える第2のフラグビットは、前記第1のネットワークに属する現在のサービングセルが前記第2のネットワークとのデュアル接続の確立をサポートすることを指示する
ことを特徴とする請求項2に記載の測定レポートの送信方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記第1のモデムは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、TAUプロセスを起動させるステップをさらに含み、
前記第1のモデムは、前記第1のフラグビットと前記第2のフラグビットの両方がターゲット値である場合には、前記タイマーを開始させて前記第2のモデムに起動信号を送信するステップは、
前記第1のモデムは、前記第1のフラグビットと前記第2のフラグビットの両方がターゲット値であり、前記TAUプロセスでのTAU要求が前記第2のネットワークをサポートする要求である場合には、前記TAU要求の送信を無視し、前記タイマーを開始させて前記第2のモデムに起動信号を送信するステップを含む
ことを特徴とする請求項3に記載の測定レポートの送信方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記第1のモデムは、前記第2のモデムの起動が成功した後、前記第1のフラグビットを非ターゲット値に設定し、非ターゲット値を備える第1のフラグビットは、前記第2のモデムがすでに起動されることを指示するステップ、をさらに含み、
前記第1のモデムは、前記タイマーがタイムアウトした場合には、ネットワーク側デバイスにTAU要求を送信するステップは、
前記第1のモデムは、前記タイマーがタイムアウトし、前記第1のフラグビットが非ターゲット値であり、前記第2のフラグビットがターゲット値である場合には、前記ネットワーク側デバイスに前記TAU要求を送信し、前記TAU要求は、前記第2のネットワークをサポートする要求であるステップを含む
ことを特徴とする請求項3に記載の測定レポートの送信方法。
【請求項6】
前記タイマーは、T3411タイマーである
ことを特徴とする請求項3に記載の測定レポートの送信方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記第1のモデムは、プロセッサから送信した前記第2のネットワークの使用開始信号を受信し、前記使用開始信号は、前記プロセッサがユーザーインターフェースでの使用開始操作を受信してから生成されたものであり、前記ユーザーインターフェースには、前記第2のネットワークのスイッチ制御手段が含まれるステップ、をさらに含む
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の測定レポートの送信方法。
【請求項8】
第1のネットワークに対応する第1の変復調モジュールと第2のネットワークに対応する第2の変復調モジュールを同時に備える測定レポートの送信装置において、
前記第1の変復調モジュールは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、タイマーを開始させて前記第2の変復調モジュールの起動信号を送信するように構成され、
前記第1の変復調モジュールは、前記タイマーがタイムアウトした場合には、ネットワーク側デバイスにトラッキングエリアアップデートTAU要求を送信するように構成され、前記TAU要求は、前記第2のネットワークに接続することを要求し、前記タイマーのカウント期間は、前記第2の変復調モジュールの起動期間の以上であり、
前記第1の変復調モジュールは、前記ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、前記測定構成に基づいて、起動された前記第2の変復調モジュールが前記第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するように指示し、前記測定レポートを前記ネットワーク側デバイスに報告するように構成されている
ことを特徴とする測定レポートの送信装置。
【請求項9】
前記第1の変復調モジュールは、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信して使用開始条件を満足する場合には、タイマーを開始させて前記第2の変復調モジュールに起動信号を送信するように構成され、
前記使用開始条件は、前記第2の変復調モジュールがまだ起動されていなく、且つ、第1のネットワークに属する現在のサービングセルが前記第2のネットワークとのデュアル接続の確立をサポートすることを含む
ことを特徴とする請求項8に記載の測定レポートの送信装置。
【請求項10】
前記第1の変復調モジュールは、さらに、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、第1のフラグビットと第2のフラグビットを確定するように構成され、
前記第1の変復調モジュールは、さらに、前記第1のフラグビットと前記第2のフラグビットの両方がターゲット値である場合には、前記タイマーを開始させて前記第2の変復調モジュールに起動信号を送信するように構成され、
前記ターゲット値を備える第1のフラグビットは、前記第2の変復調モジュールがまだ起動されていないことを指示し、前記ターゲット値を備える第2のフラグビットは、前記第1のネットワークに属する現在のサービングセルが前記第2のネットワークとのデュアル接続の確立をサポートすることを指示する
ことを特徴とする請求項9に記載の測定レポートの送信装置。
【請求項11】
前記第1の変復調モジュールは、さらに、前記第2のネットワークの使用開始信号を受信した後、TAUプロセスを起動させるように構成され、
前記第1の変復調モジュールは、前記第1のフラグビットと前記第2のフラグビットの両方がターゲット値であり、前記TAUプロセスでのTAU要求が前記第2のネットワークをサポートする要求である場合には、前記TAU要求の送信を無視し、前記タイマーを開始させて前記第2の変復調モジュールに起動信号を送信するように構成されている
ことを特徴とする請求項10に記載の測定レポートの送信装置。
【請求項12】
前記第1の変復調モジュールは、さらに、前記第2の変復調モジュールの起動が成功した後、前記第1のフラグビットを非ターゲット値に設定するように構成され、前記非ターゲット値を備える第1のフラグビットは、前記第2の変復調モジュールがすでに起動されることを指示し、
前記第1の変復調モジュールは、さらに、前記タイマーがタイムアウトし、前記第1のフラグビットが非ターゲット値であり、前記第2のフラグビットがターゲット値である場合には、前記ネットワーク側デバイスに前記TAU要求を送信するように構成され、前記TAU要求は、前記第2のネットワークをサポートする要求である
ことを特徴とする請求項10に記載の測定レポートの送信装置。
【請求項13】
前記タイマーは、T3411タイマーである
ことを特徴とする請求項10に記載の測定レポートの送信装置。
【請求項14】
前記第1の変復調モジュールは、ネットワーク側デバイスから送信された測定構成を受信し、前記測定構成に基づいて、起動された第2の変復調モジュールが第2のネットワークの測定を行って測定レポートを取得するように指示し、測定レポートをネットワーク側デバイスに報告するように構成されている
ことを特徴とする請求項8~13のいずれか1項に記載の測定レポートの送信装置。
【請求項15】
プロセッサと、前記プロセッサに接続された送受信機と、を含む測定レポートの送信デバイスであって、
前記プロセッサは、
実行可能なコマンドをロードおよび実行して、請求項1~7のいずれか1項に記載の測定レポートの送信方法を実現する
ことを特徴とする測定レポートの送信デバイス。
【請求項16】
プロセッサによってロードされて実行されて、請求項1~7のいずれか1項に記載の測定レポートの送信方法を実現する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項17】
請求項16に記載のプログラムが記憶される
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【国際調査報告】