(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-31
(54)【発明の名称】ビデオベースの電子勧誘の自動生成
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220124BHJP
H04N 21/235 20110101ALI20220124BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20220124BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
H04N21/235
H04N21/258
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020567816
(86)(22)【出願日】2020-07-14
(85)【翻訳文提出日】2021-04-21
(86)【国際出願番号】 IB2020056613
(87)【国際公開番号】W WO2021038324
(87)【国際公開日】2021-03-04
(32)【優先日】2019-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】ウー,メン
【テーマコード(参考)】
5C164
5L049
【Fターム(参考)】
5C164FA25
5C164MA05S
5C164MC11S
5C164SB08P
5C164SC04S
5C164SC11P
5C164YA08
5C164YA11
5L049BB08
(57)【要約】
追跡可能なビデオベースの製品を生成するためのシステムおよび方法が提供される。1つの方法は、ビデオデータベースから複数のフレームを含むビデオを受信するステップと、製品データベースから販売中の少なくとも1つの製品に関連する製品情報を受信するステップと、受信した製品情報を複数のフレームのうちの少なくとも1つにリンクさせる注釈データをメタデータデータベースから受信するステップとを含むことができる。方法は、複数のフレームのうちの少なくとも1つと製品情報との間のリンクを含むようにデータベースを修正するステップと、注釈データおよび受信したビデオを使用して拡張ビデオを生成するステップとをさらに含むことができる。方法は、拡張ビデオを消費者のユーザデバイスなどのクライアントデバイスに配信するステップと、配信に応答して、配信されたビデオに関連する通信を受信するステップであり、通信は、ビデオとの対話に関連するデータを含む、受信するステップと、関連する製品を決定するために、対話に関連するデータをデータベース内のリンクと比較するステップと、決定された関連製品に関連付けられる情報をクライアントデバイスに配信するステップとをさらに含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
追跡可能なビデオベースの製品勧誘のためのシステムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサにステップを実行させる命令を含む少なくとも1つの非一時的記憶媒体と
を備え、前記ステップは、
複数のフレームを含むビデオを受信するステップと、
販売中の少なくとも1つの製品に関連する製品情報を受信するステップと、
受信した前記製品情報を前記複数のフレームのうちの少なくとも1つにリンクさせる注釈データを受信するステップと
前記複数のフレームのうちの前記少なくとも1つと前記製品情報との間のリンクを含むようにデータベースを修正するステップと、
前記注釈データおよび前記受信したビデオを使用して拡張ビデオを生成するステップと
前記拡張ビデオをクライアントデバイスに配信するステップと、配信に応答して、
配信された前記ビデオに関連する通信を受信するステップであり、前記通信は、前記ビデオとの対話に関連するデータを含む、受信するステップと、
関連する製品を決定するために、前記対話に関連する前記データを前記データベース内の前記リンクと比較するステップと、
前記決定された関連製品に関連付けられる情報を前記クライアントデバイスに配信するステップと
を含む、システム。
【請求項2】
前記ステップは、アニメーション化された資産のデータベース、前記製品情報、およびビデオスクリプトを使用して前記ビデオを生成するステップをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記アニメーション化された資産のデータベースは、アニメーション、コンピュータ生成画像モデル、または文字モデルのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記製品情報は少なくとも1つの画像を含み、前記ビデオを生成するステップは、
合成資産を生成するために、前記アニメーション化された資産のデータベースからの資産に前記少なくとも1つの画像を重ね合わせるステップと、
前記合成資産を使用して前記ビデオを生成するステップと、
前記生成されたビデオの複数のフレームについて、前記合成資産の座標を前記注釈データに関連付けるステップと、
前記データベースに、前記製品情報に関連して、前記合成資産に関連付けられる座標を含めるステップと
をさらに含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記注釈データは販売中の製品に関連付けられ、
フレームデータ、
座標、または
前記ビデオ内に現れるモデル
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ステップは、
前記ビデオ内に現れる前記モデルに関連付けられる情報を注釈データとして受信するステップと、
前記データベース内で、複数の製品の製品情報を前記モデルに関連付けるステップと
をさらに含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記ステップは、
前記対話に関連付けられる顧客識別子を決定するステップと、
前記対話が購入をもたらしたか否かを決定するステップと、
前記購入決定を前記顧客識別子に関連付けてデータベースに記憶するステップと
をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記拡張ビデオは、前記製品情報、前記注釈データ、および追加の製品情報にアクセスするためのウェブページへのリンクの間の関連付けを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記拡張ビデオが、真正性のために一意に識別され得るようにハッシュされる、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記対話が、クリック、タップ、ドラッグ、またはマウスオーバーのうちの1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
追跡可能なビデオベースの製品を生成するための方法であって、
複数のフレームを含むビデオを受信することと、
販売中の少なくとも1つの製品に関連する製品情報を受信することと、
受信した前記製品情報を前記複数のフレームのうちの少なくとも1つにリンクさせる注釈データを受信することと
前記複数のフレームのうちの前記少なくとも1つと前記製品情報との間のリンクを含むようにデータベースを修正することと、
前記注釈データおよび前記受信したビデオを使用して拡張ビデオを生成することと
前記拡張ビデオをクライアントデバイスに配信することと、配信に応答して、
配信された前記ビデオに関連する通信を受信することであり、前記通信は、前記ビデオとの対話に関連するデータを含む、受信することと、
関連する製品を決定するために、前記対話に関連する前記データを前記データベース内の前記リンクと比較することと、
前記決定された関連製品に関連付けられる情報を前記クライアントデバイスに配信することと
を含む、方法。
【請求項12】
アニメーション化された資産のデータベース、前記製品情報、およびビデオスクリプトを使用して前記ビデオを生成することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記アニメーション化された資産のデータベースは、アニメーション、コンピュータ生成画像モデル、または文字モデルのうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記製品情報は少なくとも1つの画像を含み、前記ビデオを生成することは、
合成資産を生成するために、前記アニメーション化された資産のデータベースからの資産に前記少なくとも1つの画像を重ね合わせることと、
前記合成資産を使用して前記ビデオを生成することと、
前記生成されたビデオの複数のフレームについて、前記合成資産の座標を前記注釈データに関連付けることと、
前記データベースに、前記製品情報に関連して、前記合成資産に関連付けられる座標を含めることと
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記注釈データは販売中の製品に関連付けられ、
フレームデータ、
座標、または
前記ビデオ内に現れるモデル
のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記ビデオ内に現れる前記モデルに関連付けられる情報を注釈データとして受信することと、
前記データベース内で、複数の製品の製品情報を前記モデルに関連付けることと
をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記対話に関連付けられる顧客識別子を決定することと、
前記対話が購入をもたらしたか否かを決定することと、
前記購入決定を前記顧客識別子に関連付けてデータベースに記憶することと
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記拡張ビデオは、前記製品情報、前記注釈データ、および追加の製品情報にアクセスするためのウェブページへのリンクの間の関連付けを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記対話が、クリック、タップ、ドラッグ、またはマウスオーバーのうちの1つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
追跡可能なビデオベースの製品勧誘のためのシステムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサにステップを実行させる命令を含む少なくとも1つの非一時的記憶媒体と
を備え、前記ステップは、
複数のフレームを含むビデオを受信するステップと、
販売中の少なくとも1つの製品に関連する製品情報を受信するステップと、
受信した前記製品情報を前記複数のフレームのうちの少なくとも1つにリンクさせる注釈データを受信するステップと
前記複数のフレームのうちの前記少なくとも1つと前記製品情報との間のリンクを含むようにデータベースを修正するステップと、
各フレーム内の対話を検出するように構成されたリンクを埋め込むステップであり、前記埋め込まれたリンクは、各対話の持続時間を分析するように構成されている、埋め込むステップと、
前記注釈データおよび前記受信したビデオを使用して拡張ビデオを生成するステップと
前記拡張ビデオをクライアントデバイスに配信するステップと、配信に応答して、
配信された前記ビデオに関連する通信を受信するステップであり、前記通信は、前記ビデオとの対話に関連するデータを含む、受信するステップと、
関連する製品を決定するために、前記対話に関連する前記データを前記データベース内の前記リンクと比較するステップと、
前記決定された関連製品に関連付けられる情報を前記クライアントデバイスに配信するステップと
を含む、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[001] 本開示は、一般に、追跡可能なビデオベースの製品勧誘のためのコンピュータ化されたシステムおよび方法に関する。特に、本開示の実施形態は、ユーザに販売するための製品を含む拡張ビデオを生成すること、およびユーザに販売するためのより多くの製品を提供するために拡張ビデオに関連するユーザ行動を追跡することに関連する発明的で非従来型のシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
[002] 消費者は、様々なメディア(例えば、映画、テレビ番組、広告など)を視聴している間に見たアイテムに基づいて、様々なアイテムを求めて買い物し、購入することが多い。インターネットがより広く普及するにつれて、この視聴の多くはコンピュータおよびスマートデバイスを介してオンラインで行われる。ただし、通常のメディア視聴体験は、消費者が様々なメディアを通して見るアイテムの情報を閲覧しまたは購入するという選択肢なしで映画、番組、および/または広告を視聴することになるという点で制限されている。
【0003】
[003] 例えば、消費者は番組内で登場人物が着用する単一のアイテムまたは衣装全体を購入することを所望する場合があるが、それらのアイテムを購入するには、オンラインで探索するか、または店内を見て回るしか手段がない。消費者が目的のアイテムを見つけるのが困難であり得るか、またはアイテムを見つけることができない可能性があるため、これらの手段は制限されている。一部の販売元はアイテムを宣伝する場合があるが、消費者は依然として販売元のウェブサイトまたは店舗を訪れ、所望の商品を探索する必要があるため、買い物のプロセスは依然として遅れる可能性があり、そのプロセスは困難で時間がかかる場合がある。
【0004】
[004] したがって、ユーザに販売するための製品を含む拡張ビデオを生成し、ユーザに販売するためのより多くの製品を提供するために拡張ビデオに関連するユーザ行動を追跡するための改善された方法およびシステムが必要とされている。
【発明の概要】
【0005】
[005] 本開示の一態様は、追跡可能なビデオベースの製品勧誘のためのシステムに関する。システムは、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサにステップを実行させる命令を含む少なくとも1つの非一時的記憶媒体とを備えることができる。ステップは、複数のフレームを含むビデオを受信するステップと、販売中の少なくとも1つの製品に関連する製品情報を受信するステップと、受信した製品情報を複数のフレームのうちの少なくとも1つにリンクさせる注釈データを受信するステップとを含むことができる。ステップは、複数のフレームのうちの少なくとも1つと製品情報との間のリンクを含むようにデータベースを修正するステップと、注釈データおよび受信したビデオを使用して拡張ビデオを生成するステップとをさらに含むことができる。ステップは、拡張ビデオをクライアントデバイスに配信するステップと、配信に応答して、配信されたビデオに関連する通信を受信するステップであり、通信は、ビデオとの対話に関連するデータを含む、受信するステップと、関連する製品を決定するために、対話に関連するデータをデータベース内のリンクと比較するステップと、決定された関連製品に関連付けられる情報をクライアントデバイスに配信するステップとをさらに含むことができる。
【0006】
[006] 本開示の別の態様は、追跡可能なビデオベースの製品を生成するための方法に関する。方法は、複数のフレームを含むビデオを受信するステップと、販売中の少なくとも1つの製品に関連する製品情報を受信するステップと、受信した製品情報を複数のフレームのうちの少なくとも1つにリンクさせる注釈データを受信するステップとを含むことができる。方法は、複数のフレームのうちの少なくとも1つと製品情報との間のリンクを含むようにデータベースを修正するステップと、注釈データおよび受信したビデオを使用して拡張ビデオを生成するステップとをさらに含むことができる。方法は、拡張ビデオをクライアントデバイスに配信するステップと、配信に応答して、配信されたビデオに関連する通信を受信するステップであり、通信は、ビデオとの対話に関連するデータを含む、受信するステップと、関連する製品を決定するために、対話に関連するデータをデータベース内のリンクと比較するステップと、決定された関連製品に関連付けられる情報をクライアントデバイスに配信するステップとをさらに含むことができる。
【0007】
[007] 本開示のまた別の態様は、追跡可能なビデオベースの製品勧誘のためのシステムに関する。システムは、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサにステップを実行させる命令を含む少なくとも1つの非一時的記憶媒体とを備えることができる。ステップは、複数のフレームを含むビデオを受信するステップと、販売中の少なくとも1つの製品に関連する製品情報を受信するステップと、受信した製品情報を複数のフレームのうちの少なくとも1つにリンクさせる注釈データを受信するステップとを含むことができる。ステップは、複数のフレームのうちの少なくとも1つと製品情報との間のリンクを含むようにデータベースを修正するステップと、各フレーム内の対話を検出するように構成されたリンクを埋め込むステップであり、埋め込まれたリンクは、各対話の持続時間を分析するように構成されている、埋め込むステップと、注釈データおよび受信したビデオを使用して拡張ビデオを生成するステップとをさらに含むことができる。ステップは、拡張ビデオをクライアントデバイスに配信するステップと、配信に応答して、配信されたビデオに関連する通信を受信するステップであり、通信は、ビデオとの対話に関連するデータを含む、受信するステップと、関連する製品を決定するために、対話に関連するデータをデータベース内のリンクと比較するステップと、決定された関連製品に関連付けられる情報をクライアントデバイスに配信するステップとをさらに含むことができる。
【0008】
[008] 他のシステム、方法、およびコンピュータ可読媒体も、本明細書で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】[009]
図1は、開示された実施形態と一致する、追跡可能な拡張ビデオを生成するためのデバイスおよびシステムの例示的なネットワークを示す図である。
【
図2】[0010]
図2は、開示された実施形態と一致する、追跡可能な拡張ビデオのフレームを示す図である。
【
図3】[0011]
図3は、開示された実施形態と一致する、追跡可能な拡張ビデオを生成するためのプロセスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0012] 以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。可能な限り、図面および以下の説明では、同一または類似の部分を参照するために、同一の参照番号が使用される。いくつかの例示的な実施形態が本明細書で説明されるが、修正、適応、および他の実装が可能である。例えば、置換、追加、または修正が図面に示された構成要素およびステップに行われてもよく、本明細書に記載された例示的な方法は、開示された方法にステップを置換、並べ替え、除去、または追加することによって修正されてもよい。したがって、以下の詳細な説明は、開示された実施形態および実施例に限定されない。むしろ、本発明の適切な範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0011】
[0013] 本開示の実施形態は、追跡可能な拡張ビデオを生成するために構成されたシステムおよび方法を対象とする。開示された実施形態は、ビデオ、製品情報、および注釈データを使用して追跡可能な拡張ビデオを生成することが有利に可能である。ビデオは、第1のユーザによって作成または提供され得る。例えば、第1のユーザは、最初からビデオを作成し得、または第1のユーザは、既存のビデオ(例えば、映画、テレビ番組、広告など)を提供し得る。製品情報を、販売中の少なくとも1つの製品に関連付けることができる。例えば、製品情報は、製品識別子、店舗/販売元識別子、価格設定情報、出荷情報、および/または製品の画像を含むことができる。注釈データは、販売中の少なくとも1つの製品に関連付けられる製品情報をビデオにリンクさせるメタデータであり得る。例えば、メタデータは、ビデオフレームデータ、ビデオタイムスタンプデータ、ビデオオブジェクト座標、またはビデオ内に現れるモデルのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0012】
[0014] 一実施形態では、第1のユーザの第1のユーザデバイスが、追跡可能な拡張ビデオを生成するための要求をサーバに送信することができる。要求に応じて、サーバは、追跡可能な拡張ビデオに含まれるように、販売中の少なくとも1つの製品を提出するように第1のユーザに促すことができる。第1のユーザデバイスは、販売中の名前付きの製品をコンバイナシステムに送信することができ、コンバイナシステムは、販売中の製品に関連付けられる製品情報を検索する。サーバは、ユーザが作成したビデオを提出するように第1のユーザに促すか、ビデオデータベースから既存のビデオを選択するように第1のユーザに促すか、または第1のユーザによって提出されたパラメータに基づいて、ビデオデータベースからビデオを選択するようにコンバイナシステムに指示することができる。例えば、コンバイナシステムは、第1のユーザが生成された追跡可能な拡張ビデオに含めることを所望する販売中の製品に基づいて、ビデオデータベースからビデオを選択することができる。コンバイナシステムは、メタデータデータベースからメタデータを検索することができ、および/または、第1のユーザは、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介してユーザ注釈をメタデータとしてコンバイナシステムに提出することができる。コンバイナシステムは、検索された製品情報およびメタデータを使用して、検索されたビデオ内のオブジェクトにタグ付けし、その後、追跡可能な拡張ビデオを生成することができる。タグ付けは、検索された動画の各フレーム内のオブジェクトに、「メタデータ」として知られるキーワードの形式で、関連する単語を追加することを含む。例えば、オブジェクトは、ビデオフレーム、ビデオタイムスタンプ、ビデオオブジェクト座標、またはビデオ内に現れるモデルに関連する複数のレイヤによってタグ付けされ得る。タグ付けするオブジェクトのロケーションに応じて、各ビデオフレームの異なる区画をタグ付けすることができる。タグ付けされたデータは、例えば、メタデータデータベース内など、コンバイナシステム内に記憶することができる。コンバイナシステムは、アルゴリズム(例えば、セキュアハッシュアルゴリズム規格)を使用して生成された拡張ビデオをハッシュし、次に、ハッシュされた拡張ビデオを検証器に送信し、検証器は、拡張ビデオを真正性について一意に識別することができる。
【0013】
[0015] いくつかの実施形態では、追跡可能な拡張ビデオを生成する要求を提出する第1のユーザは販売元であり得、説明されたコンバイナシステムは、製品勧誘のために商業的に使用され得る。第2のユーザが、販売元の顧客または通りすがりの買い物客であり得る。第2のユーザに関連付けられた第2のユーザデバイスは、第2のユーザが生成された拡張ビデオを視聴している間に、ユーザ行動データをユーザ行動追跡システムに送信することができる。例えば、第2のユーザデバイスは、第2のユーザのカーソルが拡張ビデオ内のタグ付けされたオブジェクト上に浮いていることに関連するデータ、および/または、第2のユーザがタグ付けされたオブジェクトを選択すること(例えば、選択の結果として購入したか否かにかかわりなく)に関連付けられるデータをユーザ行動追跡システムに送信することができる。ユーザ行動追跡システムは、受信したユーザ行動データに基づいて、第2のユーザに関連するアイテムを提案することができる。
【0014】
[0016]
図1を参照すると、追跡可能な拡張ビデオを生成するためのデバイスおよびシステムの例示的なネットワークが示されている。
図1に示されるように、システム100は、ネットワーク120を介してユーザデバイス130A~130B、ユーザ行動追跡システム150、および検証器160と通信することができるコンバイナシステム110を含むことができる。いくつかの実施形態では、コンバイナシステム110は、例えばケーブルを使用して、直接接続を介してシステム100の他の構成要素と通信することができる。
【0015】
[0017] コンバイナシステム110は、いくつかの実施形態では、ビデオ、製品情報、および注釈データを使用して追跡可能な拡張ビデオを生成するコンピュータシステムとして実装することができる。他の実施形態では、コンバイナシステム110は、ビデオを生成し、ビデオが生成されるときに各フレームに製品情報および注釈データをタグ付けすることができる。コンバイナシステム110は、単一のコンピュータを含んでもよく、または開示された例に関連する1つまたは複数のプロセスおよび機能を実行するために相互運用する複数のコンピュータを含む分散コンピュータシステムとして構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のユーザ140Aは、第1のユーザデバイス130Aを介して、追跡可能な拡張ビデオを生成するための要求をコンバイナシステム110に送信することができる。要求に応じて、コンバイナシステム110は、第1のユーザ140Aが、生成された拡張ビデオに含まれるように販売中の少なくとも1つの製品を提出するように、第1のユーザデバイス130Aにプロンプトを送信することができる。いくつかの他の実施形態では、第1のユーザ140Aは、第1のユーザデバイス130Aを介して、オブジェクトを含むビデオを生成し、生成されたビデオをコンバイナシステム110に提出することができる。コンバイナシステム110は、生成されたビデオ内のオブジェクトを検出し、オブジェクトに製品情報およびメタデータを自動的にタグ付けすることができる。
【0016】
[0018]
図1に示されるように、コンバイナシステム110は、製品データベース111、ビデオデータベース113、メタデータデータベース115、プロセッサ117、およびメモリ119を備えることができる。データベース111、113、および115は3つの別個のデータベースとして示されているが、データベースは単一のデータベースであってもよい。データベース111、113、および115は、例えば、Oracle(商標)データベース、Sybase(商標)データベース、もしくは他のリレーショナルデータベース、またはHadoop(商標)シーケンスファイル、HBase(商標)、もしくはCassandra(商標)などの非リレーショナルデータベースを含んでもよい。データベース111、113、および115は、データベース(複数可)のメモリデバイスに記憶されたデータに対する要求を受信および処理し、データベース(複数可)からデータを提供するように構成されたコンピューティング構成要素(例えば、データベース管理システム、データベースサーバなど)を含むことができる。データベース111、113、および115は、HBase、MongoDB(商標)またはCassandra(商標)などのNoSQLデータベースを含んでもよい。代替的に、データベース111、113、および115は、Oracle、MySQL、Microsoft SQL Serverなどのリレーショナルデータベースを含んでもよい。いくつかの実施形態では、データベース111、113、および115は、サーバ、汎用コンピュータ、メインフレームコンピュータ、またはこれらの構成要素の任意の組み合わせの形態をとってもよい。
【0017】
[0019] プロセッサ117は、Intel(商標)によって製造されるPentium(商標)ファミリまたはAMD(商標)によって製造されるTurion(商標)ファミリからのマイクロプロセッサなどの1つまたは複数の既知の処理デバイスであってもよい。プロセッサ117は、並列プロセスを同時に実行するシングルコアまたはマルチコアプロセッサを構成することができる。例えば、プロセッサ117は、論理プロセッサを使用して、複数のプロセスを同時に実行および制御することができる。プロセッサ117は、仮想機械技術または他の既知の技術を実装して、複数のソフトウェアプロセス、アプリケーション、プログラムなどを実行、制御、作動、操作、保存などする機能を提供することができる。別の例では、プロセッサ117は、コンバイナシステム110が複数のプロセスを同時に実行することを可能にする並列処理機能を提供するように構成されたマルチコアプロセッサ構成を含んでもよい。当業者は、本明細書に開示される機能を提供する他のタイプのプロセッサ構成を実装することができることを理解するであろう。
【0018】
[0020] メモリは、プロセッサ117によって実行されるときに既知のオペレーティングシステム機能を実行する1つまたは複数のオペレーティングシステムを記憶することができる。例として、オペレーティングシステムは、Microsoft Windows、Unix、Linux、Android、Mac OS、iOS、または他のタイプのオペレーティングシステムを含んでもよい。したがって、開示された発明の例は、任意のタイプのオペレーティングシステムを作動させるコンピュータシステムによって動作および機能することができる。メモリは、揮発性もしくは不揮発性、磁気、半導体、テープ、光学、取り外し可能、取り外し不可能、または他のタイプの記憶デバイスまたは有形コンピュータ可読媒体であってもよい。
【0019】
[0021] データベース111、113、および115は、開示された例に関連付けられる方法およびプロセスを実施するためにプロセッサ117によって使用することができるデータを記憶することができる。データベース111、113、および115は、
図1に示されるようにコンバイナシステム110内に配置されてもよく、または代替的に、コンバイナシステム110の外側に位置する外部記憶デバイス内にあってもよい。製品データベース111に記憶されたデータは、販売中の少なくとも1つの製品に関連付けられる任意の適切な製品情報データを含むことができる。例えば、製品データベース111に記憶される製品情報データは、製品識別子、店舗/販売元識別子、価格設定情報、出荷情報、および/または製品の画像を含むことができる。ビデオデータベース113に記憶されるデータは、アニメーション化された資産、ビデオスクリプト、コンピュータ生成画像モデル、および/または文字モデルをさらに含む映画、テレビ番組、および/または広告を含むことができる。メタデータデータベース115に記憶されるデータは、ビデオフレームデータを含むことができ、これは、各フレームのタイムスタンプデータ、各フレームのオブジェクト座標、および/または少なくとも1つのフレームに現れる少なくとも1つのモデルを含むことができる。
【0020】
[0022] ユーザデバイス130A~130Bは、タブレット、モバイルデバイス、コンピュータなどであってもよい。ユーザデバイス130A~130Bは、ディスプレイを含むことができる。ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードスクリーン(LED)、有機発光ダイオードスクリーン(OLED)、タッチスクリーン、および他の既知のディスプレイデバイスを含んでもよい。ディスプレイは、ユーザに様々な情報を表示することができる。例えば、ディスプレイは、コンバイナシステム110によって提供される拡張ビデオを表示することができる。ユーザデバイス130A~130Bは、1つまたは複数の入出力(I/O)デバイスを含むことができる。I/Oデバイスは、ユーザデバイス130A~130Bがユーザ140A~140Bまたは別のデバイスと情報を送受信することを可能にする1つまたは複数のデバイスを含むことができる。I/Oデバイスは、様々な入力/出力デバイス、カメラ、マイクロフォン、キーボード、マウスタイプのデバイス、ジェスチャセンサ、行動センサ、物理ボタン、音声入力などを含んでもよい。例えば、ユーザは、ユーザデバイスのマウスタイプのデバイスを使用して、拡張ビデオ内の様々なオブジェクト上にカーソルを移動することができる。I/Oデバイスはまた、例えば、ユーザデバイス130A~130Bとネットワーク120との間に有線または無線接続を確立することによって、コンバイナシステム110から情報を送受信するための1つまたは複数の通信モジュール(図示せず)も含むことができる。
【0021】
[0023] 第1のユーザ140Aが、第1のユーザデバイス130Aを介して、販売中の少なくとも1つの製品をコンバイナシステム110に提出した後、コンバイナシステム110は、製品データベース111から販売中の製品に関連する製品情報を検索する。コンバイナシステム110は、第1のユーザ140Aが、第1のユーザ140Aによって作成されたビデオを提出し、またはビデオデータベース113から既存のビデオを選択するように、第1のユーザデバイス130Aにプロンプトを送信することができる。コンバイナシステム110は、第1のユーザの選択に基づいて、ビデオデータベース113からビデオを検索することができる。代替的に、コンバイナシステム110は、第1のユーザ140Aによって提出された販売中の少なくとも1つの製品に基づいて、ビデオデータベース113からビデオを検索することができる。例えば、第1のユーザ140Aが有名ブランドの腕時計をコンバイナシステム110に提出する場合、コンバイナシステム110は、ビデオデータベース113からその腕時計を含むビデオを検索することができる。コンバイナシステム110は、検索された製品情報およびビデオに基づいてメタデータデータベース115からメタデータを検索し、ならびに/または、第1のユーザ140AがAPIを介してメタデータとしてユーザ注釈を提出するように第1のユーザデバイス130Aにプロンプトを送信することができる。例えば、第1のユーザ140Aは、コンバイナシステム110がメタデータを検索することができる統一資源識別子識別子(URI)をコンバイナシステム110に提出することができる。
【0022】
[0024] 検索された製品情報および検索されたメタデータを使用して、コンバイナシステム110は、製品情報を検索されたビデオにリンクさせて、追跡可能な拡張ビデオを生成する。例えば、コンバイナシステム110は、検索されたビデオ内の腕時計が現れるフレーム(例えば、フレーム76~167)、検索されたビデオ内の腕時計が現れるタイムスタンプ(例えば、01:30~09:30)、検索されたビデオの各フレーム内の腕時計が現れる座標(x、yなど)、および/または、検索されたビデオ内に現れる腕時計のモデル(アニメーションモデルまたはスプライトなど)を含む、有名ブランドの腕時計のメタデータを検索/受信することができる。コンバイナシステム110は、検索されたビデオのアニメーション化された資産に販売中の製品の少なくとも1つの画像を重ね合わせて、生成された拡張ビデオの少なくとも1つのフレームの合成資産を生成することができる。コンバイナシステム110は、さらに、検索されたメタデータおよび検索された製品情報を、拡張ビデオ内の合成資産と関連付けることができる。コンバイナシステム110は、単一のビデオ内の複数の製品または複数のビデオに対してこれらのステップを実行することができる。関連付けられたメタデータおよび合成資産は、メタデータデータベース115に記憶することができる。
【0023】
[0025] 製品データベース111から検索された製品情報は、ネットワーク120を介して追加の製品情報(例えば、製品コスト、寸法、評価、製品の画像、製品を購入するオプションなど)にアクセスするためのウェブページへのリンクをさらに含むことができる。ウェブページは、例えば、製品の画像、保存可能期間、原産国、重量、大きさ、荷物中のアイテムの個数、取扱説明書、評価、または製品に関する他の情報を含んでもよい。ウェブページはまた、例えば、各製品の価格、または各製品についての強化された配送オプション、約束の出荷日(PDD)、値引き、割引などに関する情報を含んでもよい。また、情報は(例えば、この製品および少なくとも1つの他の製品を購入した顧客のビッグデータおよび/または機械学習分析に基づく)類似の製品に対する推奨、頻繁に質問される質問に対する回答、顧客からのレビュー、製造業者情報、写真などを含むことができる。
【0024】
[0026] ウェブページはまた、「今すぐ買う」ボタン、「カードに追加する」ボタン、数量欄、アイテムの写真等のような他の対話型要素を含んでもよい。ウェブページは、製品を提供する販売者のリストをさらに含むことができる。リストは各販売者が提供する価格に基づいて注文されてもよく、その結果、最低価格で製品を販売することを提案する販売者は最上位にリストされてもよい。リストは最高ランクの販売者が最上位にリストされるように、販売者ランキングに基づいて注文されてもよい。販売者ランキングは例えば、約束されたPDDを満たす販売者の過去の実績を含む、複数の要因に基づいて定式化されてもよい。
【0025】
[0027] コンバイナシステム110は、拡張ビデオの合成資産にリンクを埋め込むことができる。コンバイナシステム110は、ユーザが、拡張ビデオを表示するための要求を提出するときにユーザの真正性を確認するために検証器160に認証情報を提出しなければならないように、生成された拡張ビデオを暗号化することができる。コンバイナシステム110はまた、生成された拡張ビデオをハッシュすることもでき、結果は、第2のユーザ140Bが第2のユーザデバイス130Bを介して拡張ビデオを表示するように要求すると、コンバイナシステム110は、要求されたハッシュされている拡張ビデオを検証器160に送信し、検証器160は、ハッシュされている拡張ビデオおよび真正性に対するユーザの要求を一意に識別することができる。例えば、コンバイナシステム110は、拡張ビデオの各フレーム上にハッシュ(デジタル)指紋を生成することができる。第2のユーザ140Bが拡張ビデオを表示するように要求すると、コンバイナシステム110は、要求されたハッシュされている拡張ビデオおよび要求を検証器160に送信することができる。このとき、検証器160は、拡張ビデオを一意に識別することができるハッシュ関数を利用し、拡張ビデオが破損していないことを検証することができる。検証器160は、提出された認証情報の正確さを検証することによって、要求の真正性をさらに決定することができる。拡張ビデオおよび要求が検証されると、検証器160は、要求された拡張ビデオおよびユーザの真正性をコンバイナシステム110に通知することができ、コンバイナシステム110は、追跡可能な拡張ビデオを第2のユーザデバイス130Bに配信することができ、結果、第2のユーザ140Aがビデオを表示することができる。
【0026】
[0028] さらに、コンバイナシステム110は、各フレームの画像全体にリンクを埋め込むことができ、リンクは、第2のユーザデバイス130Bを介した拡張ビデオとの様々な第2のユーザ140Bの対話を検出するように構成される。
【0027】
[0029]
図1に示されるように、ユーザ行動追跡システム150は、プロセッサ157およびメモリ159を備えることができる。プロセッサ157は、上記のプロセッサ117と同様に、1つまたは複数の既知の処理デバイスであってもよい。プロセッサ157は、並列プロセスを同時に実行するシングルコアまたはマルチコアプロセッサを構成することができる。例えば、プロセッサ157は、論理プロセッサを使用して、複数のプロセスを同時に実行および制御することができる。プロセッサ157は、仮想機械技術または他の既知の技術を実装して、複数のソフトウェアプロセス、アプリケーション、プログラムなどを実行、制御、作動、操作、保存などする機能を提供することができる。別の例では、プロセッサ157は、ユーザ行動追跡システム150が複数のプロセスを同時に実行することを可能にする並列処理機能を提供するように構成されたマルチコアプロセッサ構成を含んでもよい。当業者は、本明細書に開示される機能を提供する他のタイプのプロセッサ構成を実装することができることを理解するであろう。メモリ159は、上記のメモリ159と同様に、1つまたは複数の既知のメモリデバイスであってもよい。
【0028】
[0030]
図1には示されていないが、ユーザ行動追跡システム150は、データベースを含むことができる。データベース111、113、および115について前述したように、データベースは、開示された例に関連付けられる方法およびプロセスを実施するためにプロセッサ157によって使用することができるデータを記憶することができる。データベースは、
図1に示されるようにユーザ行動追跡システム150内に配置されてもよく、または代替的に、ユーザ行動追跡システム150の外側に位置する外部記憶デバイス内にあってもよい。ユーザ行動追跡システム150のデータベースに記憶されるデータは、第2のユーザ140Bが第2のユーザデバイス130B上で生成された拡張ビデオを表示している間の、第2のユーザ140Bに関連付けられる任意の適切なユーザ行動データを含むことができる。
【0029】
[0031] ユーザ行動追跡システム150は、配信された拡張ビデオに関連するネットワーク120を介して通信を受信することができる。通信は、第2のユーザデバイス130Bを介した、第2のユーザ140Bの拡張ビデオとの対話(例えば、カーソルを置くこと、カーソルクリック、タップ、ドラッグ、マウスオーバーなど)に関連するデータを含むことができる。例えば、第2のユーザ140Bが、埋め込まれたリンクを含む合成資産上に第2のユーザデバイス130Bのカーソルを保持すると、視覚的アイコン(例えば、テキストバブル、画像バブルなど)が表示され得る。視覚的アイコンは、製品コスト、寸法、評価、画像、製品を購入するためのオプションなどのような、合成資産に関連付けられる製品情報を表示することができる。第2のユーザ140Bが(例えば、資産をクリックすることによって)合成資産を選択すると、埋め込まれたリンクは、合成資産に関連付けられる追加の製品情報を含むウェブページを提供する。通信はまた、第2のユーザデバイス130Bを介した第2のユーザ140Bと拡張ビデオとの様々な対話を含むこともできる。例えば、対話を検出するように構成された埋め込みリンクは、様々な合成資産に関連付けられた各カーソルホバーの持続時間を分析することができる。すなわち、埋め込みリンクは、各合成資産について、第2のユーザ140Bのカーソルホバー持続時間を測定および比較するように構成され得る。
【0030】
[0032] 埋め込みリンクはまた、ユーザによって表示/再生される拡張ビデオのフレーム、ユーザがビデオを表示する持続時間、ユーザが利用した一時停止の持続時間および回数、ユーザが再生したフレームお関連オブジェクト、再生回数、ユーザがホバーした各フレームの領域、各ホバーの持続時間、ユーザが対話した各フレーム内の他のオブジェクト、ユーザがオブジェクトに関連付けられた視覚的アイコンを閉じた時点、ビジュアルアイコンがオブジェクトの正確な情報を含んでいたか否か、ユーザがスキップしたフレーム、ユーザがビデオと対話または表示した合計持続時間、ユーザがビデオを閉じたまたはビデオから離れて切り替えた時点、ユーザがビデオまたはビデオからの製品リンクを他のユーザに転送した回数などのような、拡張ビデオとの対話を検出するように構成することもできる。
【0031】
[0033] ユーザ行動追跡システム150は、通信(例えば、対話)に関連する顧客識別子を決定し、認証要求を検証器160に送信し、検証器160から認証の確認を受信することができる。ユーザ行動追跡システム150は、「要求された」対話(例えば、オブジェクトにカーソルを合わせるか、またはオブジェクトを選択する試行)を検証器160に送信することができ、検証器160は、ハッシュされている拡張ビデオ(例えば、製品情報およびメタデータに関連付けられた標的ウェブページ)および真正性に対するユーザの要求を一意に識別することができる。検証器160は、ハッシュされている製品情報およびメタデータを一意に識別することができるハッシュ関数を利用し、ハッシュされているデータが破損していないことを検証することができる。要求された対話が検証されると、検証器160は、要求された対話の真正性をユーザ行動追跡システム150に通知することができる。検証器160から確認を受信した後、ユーザ行動追跡システム150は、ネットワーク120を介して通信に関連するデータをメタデータデータベース115と比較して、合成資産の関連製品を決定することができる。この比較を使用して、ユーザ行動追跡システム150は、決定された関連製品に関連する情報をユーザクライアントデバイス130Bに配信することができる(例えば、新製品提案、関連製品、製品コスト、製品寸法、製品評価、製品画像、製品を購入するためのオプションなど)。ユーザ行動追跡システム150は、第2のユーザ140Bの対話が関連製品の購入をもたらしたか否かを決定し、購入決定を第2のユーザ140Bに関連付けられたユーザ行動追跡システム150のデータベースに記憶し、決定に基づいて新しいビデオおよび/または製品を第2のユーザ140Bに提案することができる。ユーザ(例えば、顧客、ビデオ作成者など)と1つまたは複数の拡張ビデオとの様々な対話に基づいて、ユーザ行動追跡システム150は、ユーザのプロファイルを生成することができる。プロファイルは、ユーザが最も頻繁に表示したビデオ、ユーザが最も頻繁に表示した製品、ユーザが最も頻繁に対話したカテゴリ(例えば衣類、家具、電子メディアなど)などを含んでもよい。ユーザ行動追跡システム150は、ユーザのプロファイルに基づいて、追加のビデオおよび製品をユーザに推奨することができる。
【0032】
[0034] ウェブページが第2のユーザデバイス130Bを介して第2のユーザ140Bに提供されると、第2のユーザ140Bは、ウェブページ上の「カートに入れる」ボタンをクリックするか、または他の様態で対話することができる。これによって、ユーザに関連付けられたショッピングカートに製品が追加される。第2のユーザデバイス130Bはこの製品をショッピングカートに追加する要求を、ネットワーク120に送信することができる。
【0033】
[0035] いくつかの実施形態では、外部システム(図示せず)は、外部ユーザがシステム100内の1つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、システム100がシステムの提示を可能にして、ユーザがアイテムのための注文を配置することを可能にする実施形態では、外部システムは、検索要求を受信し、アイテムページを提示し、決済情報を要請するウェブサーバとして実装されてもよい。例えば、外部システムは、アパッチHTTPサーバ、マイクロソフトインターネットインフォメーションサービス、NGINX等のソフトウェアを実行するコンピュータまたはコンピュータとして実施することができる。他の実施形態では、外部システムは、外部デバイスからの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得した情報に基づいて受信した要求に対する応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行することができる。
【0034】
[0036] いくつかの実施形態では、外部システムがウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、または支払いシステムのうちの1つまたは複数を含むことができる。一態様では外部システムは、これらのシステムのうちの1つまたは複数を備えることができ、別の態様では外部システムがこれらのシステムのうちの1つまたは複数に接続されたインターフェース(例えば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続)を備えることができる。
【0035】
[0037] 外部システムは提示および/またはディスプレイのために、システム100内のシステムまたはデバイスから情報を受信することができる。例えば、外部システムは、検索結果ページ(SRP)、単一ディテールページ(SDP)、カートページ、または注文ページを含む1つまたは複数のウェブページをホストまたは提供することができる。
【0036】
[0038] 外部システムはカートページを生成することができる。カートページは、いくつかの実施形態では、ユーザが仮想の「ショッピングカート」に追加した製品を一覧表示する。第2のユーザ140Bは、ウェブページまたは他のページ上のアイコンをクリックするか、または他の様態で対話することによってカートページを要求することができる。いくつかの実施形態では、カートページは、第2のユーザ140Bがショッピングカートに追加したすべての製品、ならびに各製品の数量、各製品のアイテム当たりの価格、関連する数量に基づく各製品の価格、PDDに関する情報、配送方法、出荷費用、ショッピングカート内の製品を修正するためのユーザインターフェース要素(例えば、数量の削除または修正)、他の製品を注文するかまたは製品の定期的な配送を設定するためのオプション、利息支払いを設定するためのオプション、購入を進めるためのユーザインターフェース要素などのカート内の製品に関する情報を列挙することができる。第2のユーザデバイス130Bの第2のユーザ140Bはショッピングカート内の商品の購入を開始するために、ユーザインターフェース要素(例えば、「今すぐ買う」と書かれたボタン)をクリックするか、または他の方法でユーザインターフェース要素と対話することができる。そうすると、第2のユーザデバイス130Bは、この購入を開始するための要求をネットワーク120に送信することができる。
【0037】
[0039] 外部システムは、購入を開始する要求を受信したことに応答して、注文ページを生成することができる。注文ページはいくつかの実施形態ではショッピングカートからのアイテムを再リストし、支払および出荷に関するインプットを要求する。例えば、注文ページはショッピングカート内のアイテムの購入者に関する情報(例えば、名前、住所、電子メールアドレス、電話番号)、受取人に関する情報(例えば、名前、住所、電話番号、配送情報)、出荷情報(例えば、配送および/または集荷の速度/方法)、支払情報(例えば、クレジットカード、銀行振込、小切手、記憶クレジット)、現金受領を要求するためのユーザインターフェース要素(例えば、税務目的のための)などを要求する区画を含むことができる。外部システムは、注文ページを第2のユーザデバイス130Bに送信することができる。
【0038】
[0040] 第2のユーザ140Bは注文ページに情報を入力し、その情報を外部システムに送信するユーザインターフェース要素をクリックするか、または他の様態で対話することができる。そこから、外部システムはショッピングカート内の製品との新しい注文の作成および加工を可能にするために、システム100内の様々なシステムに情報を送信することができる。
【0039】
[0041]
図2は、開示された実施形態と一致する、追跡可能な拡張ビデオのフレームを示す。ユーザデバイスディスプレイ200は、上で説明したように、第2のユーザ140Bに対して拡張ビデオのフレームを表示することができる。フレームは、帽子201、シャツ203、ズボン205、腕時計207、テレビ209、ランプ211、およびドレッサー213など、合成されたシステム110によって作成された様々な合成資産を含むことができる。第2のユーザ140Bは、カーソル220を使用して腕時計207にカーソルを合わせることができる。カーソルを合わせる結果として、視覚的アイコン222が現れる場合がある。上で説明したように、視覚的アイコン222は、製品の画像、出荷情報、製品識別子、およびコストなど、腕時計207に関連付けられる製品情報を表示することができる。
【0040】
[0042]
図3は、開示された実施形態と一致する、追跡可能な拡張ビデオを生成するためのプロセスを示す。
【0041】
[0043] ステップ301において、コンバイナシステム110は、ビデオデータベース113から複数のフレームを含むビデオを受信する。いくつかの実施形態では、コンバイナシステム110は、第1のユーザデバイス130Aを介して第1のユーザ140Aからビデオを受信する。他の実施形態では、ビデオは、第1のユーザ140Aによって作成される。いくつかの実施形態において、コンバイナシステム110は、第1のユーザ140Aによって提出された販売中の少なくとも1つの製品に基づいて、ビデオデータベース113からビデオを検索することができる。ビデオは、アニメーション化された資産、ビデオスクリプト、コンピュータ生成画像モデル、および/または文字モデルをさらに含む映画、テレビ番組、および/または広告を含むことができる。
【0042】
[0044] ステップ303において、コンバイナシステム110は、製品データベース111から、販売中の少なくとも1つの製品に関連付けられる製品情報を受信する。製品情報は、製品識別子、店舗/販売元識別子、価格設定情報、出荷情報、および/または販売中の製品の画像を含むことができる。
【0043】
[0045] ステップ305において、コンバイナシステム110は、受信した製品情報を複数のフレームのうちの少なくとも1つにリンクさせる注釈データを受信する。注釈データはメタデータであってもよい。例えば、メタデータは、ビデオフレームデータ、ビデオタイムスタンプデータ、ビデオオブジェクト座標、またはビデオ内に現れるモデルのうちの少なくとも1つを含み得る。コンバイナシステム110は、メタデータデータベース115から注釈データを受信することができる。いくつかの実施形態では、第1のユーザ140Aは、APIを使用して第1のユーザデバイス130Aを介して注釈データを提出することができる(例えば、第1のユーザ140Aは、第1のユーザデバイス130Aを介してコンバイナシステム110にURIを提出することができる)。
【0044】
[0046] ステップ307において、コンバイナシステム110は、複数のフレームのうちの少なくとも1つと製品情報との間のリンクを含むようにデータベース(例えば、メタデータデータベース115)を修正することができる。例えば、合成資産に関連付けられたメタデータは、メタデータデータベース115に記憶することができる。
【0045】
[0047] ステップ309において、コンバイナシステム110は、注釈データおよび受信されたビデオを使用して、拡張ビデオ(すなわち、製品情報およびメタデータが各フレームに埋め込まれたビデオ)を生成することができる。コンバイナシステム110は、受信した製品情報およびメタデータを使用して、受信したビデオ内のオブジェクトにタグ付けすることによって、拡張ビデオを生成することができる。
【0046】
[0048] ステップ311において、コンバイナシステム110は、ネットワーク120を介して拡張ビデオをクライアントデバイス(例えば、第2のユーザデバイス130B)に配信することができる。第2のユーザデバイス130Bは、第2のユーザ140Bが拡張ビデオを表示している間の、ユーザ行動データをユーザ行動追跡システム150に送信することができる。ユーザ行動追跡システム150は、対話に関連するデータを分析し、分析に基づいて第2のユーザデバイス130Bに情報を配信することができる。
【0047】
[0049] 本開示はその特定の実施形態を参照して示され、説明されてきたが、本開示は修正なしに、他の環境において実施され得ることが理解されるのであろう。前述の説明は、例示の目的で提示されている。これは、網羅的ではなく、開示された正確な形態または実施形態に限定されない。当業者には、開示された実施形態の明細書および実施を考慮することによって、修正および適合が明らかになるのであろう。さらに、開示された実施形態の態様はメモリに記憶されるものとして記載されているが、当業者はこれらの態様が二次記憶デバイス、例えば、ハードディスクまたはCD ROM、または他の形態のRAMまたはROM、USB媒体、DVD、ブルーレイ、または他の光学駆動媒体などの他のタイプのコンピュータ可読媒体に記憶されてもよいことを理解するのであろう。
【0048】
[0050] 記載された説明および開示された方法に基づくコンピュータプログラムは、熟練した開発者の技術の範囲内である。様々なプログラムまたはプログラムモジュールは当業者に知られている技法のいずれかを使用して作成することができ、または既存のソフトウェアに関連して設計することができる。例えば、プログラム・セクションまたはプログラムモジュールは、.Net Framework、.Net Compact Framework(およびVisual Basic、Cなどの関連言語)、Java、C++、Objective-C、HTML、HTML/AJAXの組み合わせ、XML、またはJavaアプレットを含むHTMLの中で、またはその手段によって設計することができる。
【0049】
[0051] さらに、例示的な実施形態が本明細書で説明されてきたが、本開示に基づいて当業者によって理解されるように、同等の要素、修正、省略、組み合わせ(例えば、様々な実施形態にわたる態様の)、適応、および/または変更を有する任意のおよびすべての実施形態の範囲が可能である。クレームの限定はクレームに使用されている文言に広く基づいて解釈されるものとし、本明細書に記載されている例に限定されるものではなく、または出願手続中に解釈されるものとする。実施例は、非排他的であると解釈されるべきである。さらに、開示された方法のステップは、ステップを並べ替えること、および/またはステップを挿入または削除することを含む、任意の方法で修正されてもよい。したがって、本明細書および実施例は単に例示的なものとみなされ、真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物の全範囲によって示されることが意図される。
【国際調査報告】