(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-31
(54)【発明の名称】充電装置及び充電システム
(51)【国際特許分類】
H02J 7/02 20160101AFI20220124BHJP
H02J 1/00 20060101ALI20220124BHJP
H02H 7/18 20060101ALI20220124BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20220124BHJP
【FI】
H02J7/02 A
H02J1/00 306F
H02H7/18
H02J7/00 S
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021510466
(86)(22)【出願日】2018-12-19
(85)【翻訳文提出日】2021-04-22
(86)【国際出願番号】 CN2018121911
(87)【国際公開番号】W WO2020052142
(87)【国際公開日】2020-03-19
(31)【優先権主張番号】201811073097.3
(32)【優先日】2018-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517441262
【氏名又は名称】グリー エレクトリック アプライアンス、インコーポレイテッド オブ チューハイ
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ニンニン
(72)【発明者】
【氏名】フェン、チョンヤン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、シーヨン
(72)【発明者】
【氏名】リュー、コクキン
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ジン
【テーマコード(参考)】
5G053
5G165
5G503
【Fターム(参考)】
5G053AA01
5G053AA05
5G053BA01
5G053BA04
5G053CA01
5G053CA04
5G053DA03
5G053EA01
5G053EA03
5G053EC01
5G053FA02
5G165BB05
5G165EA01
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5G165JA07
5G165LA02
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5G165NA03
5G165PA01
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA01
5G503CA10
5G503CA11
5G503CB06
5G503FA17
5G503GD03
(57)【要約】
本発明は、充電装置及び充電システムに関し、充電装置は、充電装置を直流バスに電気的に接続するように、直流バスに電気的に接続するために使用される直流バスアクセス端子と、充電装置を充電される負荷に電気的に接続するように、充電される負荷に電気的に接続するために使用される負荷アクセス端子と、直流バスの電気エネルギーを充電される負荷に充電するように、入力端子が直流バスアクセス端子に電気的に接続され、出力端子が負荷アクセス端子に電気的に接続されている、充電回路と、充電回路に電気的に接続され、充電回路を制御して充電プロセスを完了するために使用される制御回路とを備える。本出願によって提供される充電装置は、直流バスの電気エネルギーを使用して充電される負荷を充電するために、充電回路を制御するように制御回路を構成することによって、及び充電回路を充電装置として独立して構成することによって、複数の直流バス電圧クラスが、容量性直流負荷熱が直流マイクロネットワークにアクセスするように互換性があってもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電装置であって、
前記充電装置をDCバスに電気的に接続するように、前記DCバスとの電気的接続のために構成された直流(DC)バスアクセス端子(10)と、
前記充電装置を充電される負荷に電気的に接続するように、前記充電される負荷との電気的接続のために構成された負荷アクセス端子(20)と、
前記DCバスの電気エネルギーを前記充電される負荷に充電するように、前記DCバスアクセス端子(10)に電気的に接続された入力端子、及び前記負荷アクセス端子(20)に電気的に接続された出力端子を有する充電回路(30)と、
前記充電回路(30)を制御して充電プロセスを完了するために、前記充電回路(30)に電気的に接続された制御回路(40)と
を備えることを特徴とする、充電装置。
【請求項2】
前記DCバスアクセス端子(10)は、
前記DCバスのアノードに電気的に接続されたDCバス正アクセス端子(110)と、
前記DCバスのカソードに電気的に接続されたDCバス負アクセス端子(120)と
を備え、
前記負荷アクセス端子(20)は、
前記充電される負荷のアノードに電気的に接続された負荷正入力端子(210)と、
前記充電される負荷のカソードに電気的に接続された負荷負アクセス端子(220)と
を備えることを特徴とする、請求項1に記載の充電装置。
【請求項3】
前記充電回路(30)は、
第1のスイッチ(311)を備える第1のスイッチ回路(310)であって、前記第1のスイッチ(311)の一端が、前記DCバス正アクセス端子(110)に電気的に接続され、前記第1のスイッチ(311)の他端が、前記負荷正アクセス端子(210)に電気的に接続されている、第1のスイッチ回路(310)と、
第2のスイッチ(321)、及び前記第2のスイッチ(321)と直列に接続された電流制限ユニット(322)を備える第2のスイッチ回路(320)であって、前記第2のスイッチ(321)の一端が、前記DCバス正アクセス端子(110)に電気的に接続され、前記第2のスイッチ(321)の他端が、前記電流制限ユニット(322)の一端に電気的に接続され、前記電流制限ユニット(322)の他端が、前記充電される負荷に電気的に接続され、前記第1のスイッチ回路(310)は、前記第2のスイッチ回路(320)と並列に接続されている、第2のスイッチ回路(320)と
を備えることを特徴とする、請求項2に記載の充電装置。
【請求項4】
前記充電回路(30)は、リレー(330)を備え、
前記第1のスイッチ(311)は、前記リレーの第1のコンタクト(331)であり、
前記第2のスイッチ(321)は、前記リレーの第2のコンタクト(332)であり、
前記電流制限ユニット(322)は、前記第2のコンタクト(332)と直列に接続されていることを特徴とする、請求項3に記載の充電装置。
【請求項5】
前記制御回路(40)は、
前記充電回路(30)を制御して充電プロセスを完了するように、前記第1のスイッチ(311)及び前記第2のスイッチ(321)をオン又はオフに制御するために、前記充電回路(30)に電気的に接続されたチッププロセッサ(410)
を備えることを特徴とする、請求項3に記載の充電装置。
【請求項6】
前記電流制限ユニット(322)は、
少なくとも1つの電流制限抵抗(323)
を備え、複数の前記電流制限抵抗(323)は、互いに直列に接続されていることを特徴とする、請求項3に記載の充電装置。
【請求項7】
前記電流制限ユニット(322)は、
前記電流制限抵抗(323)と直列に接続された少なくとも1つの電流制限インダクタ(324)
を更に備えることを特徴とする、請求項6に記載の充電装置。
【請求項8】
前記制御回路(40)は、
一端が前記DCバス正アクセス端子(110)に電気的に接続され、他端が前記チッププロセッサ(410)に電気的に接続されている第1のサンプリングユニット(420)であって、前記充電回路(30)が前記充電される負荷を充電する場合に前記DCバスの両端の第1の電圧を収集するために構成された第1のサンプリングユニット(420)と、
前記充電回路(30)が前記充電される負荷を充電する場合に第2の電圧を収集するための第2のサンプリングユニット(430)であって、前記第2のサンプリングユニット(430)の一端が、前記負荷正アクセス端子(210)に電気的に接続され、他端が、前記チッププロセッサ(410)に電気的に接続され、前記第2の電圧は、前記負荷の両端の電圧である、第2のサンプリングユニット(430)と
を更に備え、
前記チッププロセッサ(410)は、前記第1の電圧と前記第2の電圧との間の差に応じて、前記充電される負荷の充電が完了したか否かを判定し、前記第1の電圧と前記第2の電圧との間の差が事前設定された閾値未満である場合に、前記充電される負荷の前記充電が完了したことを判定するように構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の充電装置。
【請求項9】
前記第1のサンプリングユニット(420)は、第1の演算増幅器(421)、抵抗(R1)、抵抗(R2)、抵抗(R3)、抵抗(R4)、及び抵抗(R5)を備え、
前記抵抗(R1)の一端が、前記DCバス正アクセス端子(110)に電気的に接続され、前記抵抗(R1)の他端が、前記第1の演算増幅器(421)の非反転入力端子に電気的に接続され、
前記抵抗(R2)の一端が、前記DCバス負入力端子(120)に電気的に接続され、前記抵抗(R2)の他端が、前記第1の演算増幅器(421)の反転入力端子に電気的に接続され、前記抵抗(R2)の他端がまた、前記抵抗(R4)の一端に電気的に接続され、
前記抵抗(R4)の一端が、前記第1の演算増幅器(421)の前記反転入力端子に電気的に接続され、前記抵抗(R4)の他端が、前記第1の演算増幅器(421)の出力端子に電気的に接続され、
前記抵抗(R3)の一端が接地され、前記抵抗(R3)の他端が、前記第1の演算増幅器(421)の前記非反転入力端子に電気的に接続され、
前記第1の演算増幅器(421)の前記出力端子が、前記チッププロセッサ(410)に電気的に接続されていることを特徴とする、請求項8に記載の充電装置。
【請求項10】
前記第2のサンプリングユニット(430)は、第2の演算増幅器(431)、抵抗(R5)、抵抗(R6)、抵抗(R7)、及び抵抗(R8)を備え、
前記抵抗(R5)の一端が、前記負荷正入力端子(210)に電気的に接続され、前記抵抗(R5)の他端が、前記第2の演算増幅器(431)の非反転入力端子に電気的に接続され、
前記抵抗(R6)の一端が、前記負荷負入力端子(220)に電気的に接続され、前記抵抗(R6)の他端が、前記第2の演算増幅器(431)の反転入力端子に電気的に接続され、前記抵抗(R6)の他端がまた、前記抵抗(R8)の一端に電気的に接続され、
前記抵抗(R8)の一端が、前記第2の演算増幅器(431)の前記反転入力端子に電気的に接続され、前記抵抗(R8)の他端が、前記第2の演算増幅器(431)の出力端子に電気的に接続され、
前記抵抗(R7)の一端が接地され、前記抵抗(R7)の他端が、前記第2の演算増幅器(431)の前記非反転入力端子に電気的に接続され、
前記第2の演算増幅器(431)の前記出力端子が、前記チッププロセッサ(410)に電気的に接続されていることを特徴とする、請求項8に記載の充電装置。
【請求項11】
前記制御回路(40)は、
前記DCバスから前記充電装置に入力される電流信号を収集するために、前記DCバスアクセス端子(10)に電気的に接続された一端、及び前記チッププロセッサ(410)に電気的に接続された他端を有する電流センサ(440)と、
前記DCバスによって前記充電装置に入力される電流信号及び電圧信号に従って、前記充電される負荷に充電された電力を計算し、前記充電される負荷に充電された前記電力を前記チッププロセッサ(410)に送るために、前記電流センサ(440)に電気的に接続された一端、及び前記チッププロセッサ(410)に電気的に接続された他端を有する電力計(450)と
を更に備えることを特徴とする、請求項5に記載の充電装置。
【請求項12】
前記充電装置は、
前記充電される負荷に充電された前記電力を表示するために、前記チッププロセッサ(410)に電気的に接続された電力表示画面(460)
を更に備える、請求項11に記載の充電装置。
【請求項13】
マイクロDCグリッドシステムに適用される充電システムであって、請求項1~12の何れか一項に記載の充電装置を備えることを特徴とする、充電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連する開示への相互参照
本開示は、「充電装置及び充電システム」との発明の名称で、2018年9月14日に出願された中国特許出願第201811073097.3号の優先権を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、負荷充電の分野、特に充電装置及び充電システムに関する。
【背景技術】
【0003】
直流で構成されるマイクログリッドシステムであるマイクロ直流(DC)グリッドシステムは、将来のスマート配電システムの重要な構成要素であり、エネルギー節約及び排出削減を促進し、持続可能なエネルギー開発を達成するために非常に重要である。マイクロ交流(AC)グリッドシステムと比較して、マイクロDCグリッドシステムは、風力発電システム及び光発電システムのような分散型再生可能エネルギー発電システム、エネルギー貯蔵ユニット、電気自動車、並びにその他のDC電源負荷をより効率的且つ確実に受容してもよい。マイクロDCグリッドシステムは、開発及び開示において非常に幅広い展望を有する。
【0004】
マイクロDCグリッドシステムにおいて、DCバスの電圧は、750V、400V、及び200Vのような複数の電圧レベルを有する。これらの電圧レベルは、電圧値が高いだけでなく、マイクロDCグリッドシステムによって異なる場合がある。しかし、各電圧レベルのDCバスは、対応する電圧レベルを満たす負荷のみを担持することができる。従来の解決策においては、負荷は独自の充電回路を有する。負荷がDCバスの電圧レベルと互換性があるか否かが不明な場合には、容量性DC負荷がマイクロDCグリッドシステムに熱的にアクセスされると、それらの間に過度の電圧差があり、それは、容量性負荷の過度の瞬間突入電流に起因する容量性負荷の損傷の問題を引き起こす場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような理由に基づいて、DCバスの全ての電圧レベルに適合された負荷又は充電回路がない従来の解決策のために、容量性DC負荷がマイクロDCグリッドシステムに熱的にアクセスされる場合の過度の瞬間突入電流に起因する負荷の損傷の問題に対処する充電装置を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
充電装置は、充電装置がDCバスに電気的に接続されるように、DCバスとの電気的接続のために構成されたDCバスアクセス端子と、充電装置が充電される負荷に電気的に接続されるように、充電される負荷との電気的接続のために構成された負荷アクセス端子と、DCバスの電気エネルギーが充電される負荷に充電されるように、DCバスアクセス端子に電気的に接続された入力端子、及び負荷アクセス端子に電気的に接続された出力端子を有する充電回路と、充電回路を制御して充電プロセスを完了するために、充電回路に電気的に接続された制御回路とを備える。
【0007】
上記で説明された充電装置においては、DCバスの複数の電圧レベルと互換性があり、容量性DC負荷がマイクロDCグリッドに熱的にアクセスされることを実施することが可能であるように、DCバスの電気エネルギーは、充電回路を制御するための制御回路を提供することによって充電される負荷に充電され、充電回路は、充電装置として独立して提供される。
【0008】
幾つかの実施形態においては、DCバスアクセス端子は、DCバスのアノードに電気的に接続されたDCバス正アクセス端子と、DCバスのカソードに電気的に接続されたDCバス負アクセス端子とを備え、負荷アクセス端子は、充電される負荷のアノードに電気的に接続された負荷正入力端子と、充電される負荷のカソードに電気的に接続された負荷負アクセス端子とを備える。
【0009】
幾つかの実施形態においては、充電回路は、第1のスイッチを含む第1のスイッチ回路であって、第1のスイッチの一端が、DCバス正アクセス端子に電気的に接続され、第1のスイッチの他端が、負荷正アクセス端子に電気的に接続されている、第1のスイッチ回路と、第2のスイッチ、及び第2のスイッチと直列に接続された電流制限ユニットを含む第2のスイッチ回路であって、第2のスイッチの一端が、DCバス正アクセス端子に電気的に接続され、第2のスイッチの他端が、電流制限ユニットの一端に電気的に接続され、電流制限ユニットの他端が、充電される負荷に電気的に接続され、第1のスイッチ回路は、第2のスイッチ回路と並列に接続されている、第2のスイッチ回路とを備える。
【0010】
幾つかの実施形態においては、充電回路はリレーを備え、第1のスイッチは、リレーの第1のコンタクトであり、第2のスイッチは、リレーの第2のコンタクトであり、電流制限ユニットは、第2のコンタクトと直列に接続されている。
【0011】
幾つかの実施形態においては、制御回路は、充電回路を制御して充電プロセスを完了するように、第1のスイッチ及び第2のスイッチをオン又はオフに制御するために、充電回路に電気的に接続されたチッププロセッサを備える。
【0012】
幾つかの実施形態においては、電流制限ユニットは、少なくとも1つの電流制限抵抗を備え、複数の電流制限抵抗は、互いに直列に接続されている。
【0013】
幾つかの実施形態においては、電流制限ユニットは、電流制限抵抗と直列に接続された少なくとも1つの電流制限インダクタを更に備える。
【0014】
幾つかの実施形態においては、制御回路は、充電回路が充電される負荷を充電する場合に第1の電圧を収集するための第1のサンプリングユニットであって、第1のサンプリングユニットの一端がDCバス正アクセス端子に電気的に接続され、他端がチッププロセッサに電気的に接続され、第1の電圧は、DCバスの両端の電圧である、第1のサンプリングユニットと、充電回路が充電される負荷を充電する場合に第2の電圧を収集するための第2のサンプリングユニットであって、第2のサンプリングユニットの一端が、負荷正アクセス端子に電気的に接続され、他端が、チッププロセッサに電気的に接続され、第2の電圧は、負荷の両端の電圧である、第2のサンプリングユニットとを更に備え、チッププロセッサは、第1の電圧と第2の電圧との間の差に応じて、充電される負荷の充電が完了したか否かを判定し、第1の電圧と第2の電圧との間の差が事前設定された閾値未満である場合に、充電される負荷の充電が完了したことが判定される。
【0015】
幾つかの実施形態においては、第1のサンプリングユニットは、第1の演算増幅器、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3、抵抗R4、及び抵抗R5を備え、抵抗R1の一端が、DCバス正アクセス端子に電気的に接続され、抵抗R1の他端が、第1の演算増幅器の非反転入力端子に電気的に接続され、抵抗R2の一端が、DCバス負入力端子に電気的に接続され、抵抗R2の他端が、第1の演算増幅器の反転入力端子に電気的に接続され、抵抗R2の他端がまた、抵抗R4の一端に電気的に接続され、抵抗R4の一端がまた、第1の演算増幅器の反転入力端子に電気的に接続され、抵抗R4の他端が、第1の演算増幅器の出力端子に電気的に接続され、抵抗R3の一端が接地され、抵抗R3の他端が、第1の演算増幅器の非反転入力端子に電気的に接続され、第1の演算増幅器の出力端子が、チッププロセッサに電気的に接続されている。
【0016】
幾つかの実施形態においては、第2のサンプリングユニットは、第2の演算増幅器、抵抗R5、抵抗R6、抵抗R7、及び抵抗R8を備え、抵抗R5の一端が、負荷正入力端子に電気的に接続され、抵抗R5の他端が、第2の演算増幅器の非反転入力端子に電気的に接続され、抵抗R6の一端が、負荷負入力端子に電気的に接続され、抵抗R6の他端が、第2の演算増幅器の反転入力端子に電気的に接続され、抵抗R6の他端がまた、抵抗R8の一端に電気的に接続され、抵抗R8の一端がまた、第2の演算増幅器の反転入力端子に電気的に接続され、抵抗R8の他端が、第2の演算増幅器の出力端子に電気的に接続され、抵抗R7の一端が接地され、抵抗R7の他端が、第2の演算増幅器の非反転入力端子に電気的に接続され、第2の演算増幅器の出力端子が、チッププロセッサに電気的に接続されている。
【0017】
幾つかの実施形態においては、制御回路は、DCバスから充電装置に入力される電流信号を収集するために、DCバスアクセス端子に電気的に接続された一端、及びチッププロセッサに電気的に接続された他端を有する電流センサと、DCバスによって充電装置に入力される電流信号及び電圧信号に従って、充電される負荷に充電された電力を計算し、充電される負荷に充電された電力をチッププロセッサに送るために、電流センサに電気的に接続された一端、及びチッププロセッサに電気的に接続された他端を有する電力計とを更に備える。
【0018】
幾つかの実施形態においては、充電装置は、充電される負荷に充電された電力を表示するために、チッププロセッサに電気的に接続された電力表示画面を更に備える。
【0019】
マイクロDCグリッドシステムに適用される充電システムは、前述の内容で言及された充電装置を備える。
【0020】
上記で説明された充電装置及び充電システムにおいては、充電回路は、充電装置として独立して提供され、DCバスの複数の電圧レベルと互換性があり、容量性DC負荷がマイクロDCグリッドに熱的にアクセスされてもよいことを実施することが可能であるように、充電回路を制御するための制御回路を提供することによって、DCバスの電気エネルギーは充電される負荷に充電される。加えて、充電装置はまた、使いやすく実用的な方法で、電力計測機能を実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本開示の実施形態によって提供される充電装置の概略構造図である。
【
図2】本開示の実施形態によって提供される充電装置の概略構造図である。
【
図3】本開示の実施形態によって提供される充電装置の概略構造図である。
【
図4】本開示の実施形態によって提供される充電装置の概略構造図である。
【
図5】本開示の実施形態によって提供される充電装置の概略構造図である。
【
図6】本開示の実施形態によって提供される充電装置の概略構造図である。
【
図7】本開示の実施形態によって提供される充電装置の概略構造図である。
【
図8】本開示の実施形態によって提供される充電装置の概略構造図である。
【
図9】本開示の実施形態によって提供される充電装置の概略構造図である。
【
図10】本開示の実施形態によって提供される充電装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示の目的、技術的解決策、及び利点をより明確に理解するために、本開示における充電装置は、添付の図面及び実施形態と併せて以下で更に詳細に説明される。本明細書で説明される特定の実施形態は、本開示を限定するのではなく、本開示を説明することのみが意図されることが理解さされるべきである。
【0023】
本開示は、充電装置を提供する。本開示で提供される充電装置は、単一の充電シナリオにおける開示のみに限定されないことに留意すべきである。任意の充電シナリオにおいて、本開示で提供される充電装置が使用されてもよい。幾つかの実施形態においては、本開示で提供される充電装置は、容量性負荷を事前充電するために、マイクロDCグリッドシステムにおいて開示するために準備される。
【0024】
図1に示されるように、本開示の実施形態においては、充電装置は、DCバスアクセス端子10、負荷アクセス端子20、充電回路30、及び制御回路40を備える。本開示の実施形態においては、負荷は容量性負荷である。例えば、負荷はキャパシタであってもよい。本開示においては、充電回路30は、制御回路40、DCバスアクセス端子10、及び負荷アクセス端子20を有する充電装置を形成するために負荷から独立して分離されて、容量性負荷自体のために充電回路30を追加する必要はない。容量性負荷を充電する必要がある場合には、それは、使用中に充電装置を補うだけで十分である。充電装置は、容量性負荷の製造コストを大幅に削減するだけでなく、容量性負荷の充電プロセスをより使いやすくする。
【0025】
幾つかの実施形態においては、示されるDCバスアクセス端子10は、充電装置がDCバスに電気的に接続されるように、DCバスとの電気的接続のために構成される。例えば、DCバスアクセス端子10は、少なくとも1つのDCバスアクセスコンタクトを備えてもよい。DCバスアクセスコンタクトは、DCバスとの電気的接続のために構成される。
【0026】
幾つかの実施形態においては、負荷アクセス端子20は、充電装置が充電される負荷に電気的に接続されるように、充電される負荷との電気的接続のために構成される。例えば、負荷アクセス端子20は、少なくとも1つの負荷アクセスコンタクトを備えてもよい。負荷アクセスコンタクトは、負荷との電気的接続のために構成される。
【0027】
幾つかの実施形態においては、充電回路30の入力端子は、DCバスアクセス端子10に電気的に接続される。充電回路30の出力端子は、負荷アクセス端子20に電気的に接続される。充電回路30は、DCバスの電気エネルギーが充電される負荷に充電されることを可能にする。換言すれば、充電回路30は、DCバスと負荷との間の「ブリッジ」として機能してもよい。
【0028】
幾つかの実施形態においては、制御回路40は、充電回路30に電気的に接続される。制御回路40は、充電回路30を制御して充電を完了するように構成される。例えば、制御回路40は、充電回路30が充電を開始/中断することを可能にするために、充電回路30に命令を送ってもよい。
【0029】
図2に示されるように、本開示の実施形態においては、DCバスアクセス端子10は、DCバス正アクセス端子110及びDCバス負アクセス端子120を備える。DCバスの正アクセス端子110は、DCバスのアノードに電気的に接続される。DCバスの負アクセス端子120は、DCバスのカソードに電気的に接続される。
【0030】
幾つかの実施形態においては、DCバスは、アノード及びカソードを備えてもよい。DCバス正アクセス端子110及びDCバス負アクセス端子120は、充電装置から突出する2つのコンタクトであってもよい。
【0031】
本開示の実施形態においては、負荷アクセス端子20は、負荷正アクセス端子210及び負荷負アクセス端子220を備える。負荷正アクセス端子210は、充電される負荷のアノードに電気的に接続される。負荷負アクセス端子220は、充電される負荷のカソードに電気的に接続される。
【0032】
幾つかの実施形態においては、充電される負荷は、アノード及びカソードを備えてもよい。負荷正アクセス端子210及び負荷負アクセス端子220は、充電装置から突出する2つのコンタクトであってもよい。
【0033】
幾つかの実施形態においては、充電される負荷は、容量性負荷であってもよい。例えば、充電される負荷は、キャパシタであってもよい。
【0034】
図3に示されるように、本開示の実施形態においては、充電回路30は、第1のスイッチ回路310及び第2のスイッチ回路320を備える。第1のスイッチ回路310及び第2のスイッチ回路320は、並列に接続される。
【0035】
幾つかの実施形態においては、第1のスイッチ回路310は、第1のスイッチ311を備える。第1のスイッチ311の一端は、DCバス正アクセス端子110に電気的に接続される。第1のスイッチ311の他端は、負荷正アクセス端子210に電気的に接続される。
【0036】
幾つかの実施形態においては、第2のスイッチ回路320は、第2のスイッチ321、及び第2のスイッチ321と直列に接続された電流制限ユニット322とを備える。第2のスイッチ321の一端は、DCバス正アクセス端子に電気的に接続され、第2のスイッチ321の他端は、電流制限ユニット322の一端に電気的に接続される。電流制限ユニット322の他端は、充電される負荷に電気的に接続される。
【0037】
幾つかの実施形態においては、電流制限ユニット322の機能は、充電装置が充電される負荷を充電する場合に電流制限効果を生成することである。充電される負荷が、充電される負荷を充電するためにマイクロDCグリッドシステムに熱的にアクセスされる場合に、DCバス電圧と充電される負荷の定格電圧との間に過度の電圧差があると、過充電電流が発生する可能性があって、充電電流による絶縁破壊に起因して充電される負荷が損傷する場合がある。
【0038】
図6に示されるように、本開示の実施形態においては、電流制限ユニット322は、少なくとも1つの電流制限抵抗323を備える。複数の電流制限抵抗323が、互いに直列に接続される。
【0039】
図7に示されるように、本開示の実施形態においては、電流制限ユニット322は、少なくとも1つの電流制限抵抗323と直列に接続された少なくとも1つの電流制限インダクタ324を更に備える。
【0040】
本開示における電流制限ユニット322は、何れの電子素子に又は何れの接続方法で電子素子が接続されるかに限定されず、電流制限ユニット322が電流制限機能を実現することができる限り十分である。
【0041】
マイクロDCグリッドシステムにおいては、DCバスの電圧は、750V、400V、及び200Vのような複数の電圧レベルを有する。DCバスの電圧レベルは、マイクロDCグリッドシステムによって異なる場合がある。従来の解決策においては、充電される負荷は、充電される負荷が固有のDCバス電圧にのみ適合されることができるように、独自の充電回路30を有する。高電圧レベルのDCバスにアクセスすると、過充電電流に起因して充電される負荷が損傷する場合がある。
【0042】
本開示の実施形態においては、電流制限ユニット322の全抵抗値は、調整可能であるように設定される。電流制限ユニット322は、充電電流が充電される負荷に適合されるように、DCバスの電圧に従って電流制限ユニット322の全抵抗値を自動的に調整してもよい。
【0043】
本開示の実施形態においては、電流制限ユニット322の全抵抗値は、事前設定値である。事前設定値は、DCバスの最高電圧レベルに一致するように設定される。電流制限ユニット322の全抵抗値がDCバスの最高電圧レベルに一致するように設定された後、充電電流は、異なる電圧レベルの全てのDCバスに適合させることが可能であるように十分に小さいことが理解されてもよい。
【0044】
本開示の上記の実施形態においては、充電回路30は、充電装置を作るために独立して分離され、電流制限ユニット322は、充電回路30に提供される。充電中、充電装置は、充電装置が、好ましい汎用性及び使いやすい充電を伴ってDCバスの異なる電圧レベル及び充電される異なる負荷のニーズを満たすように、電流制限ユニット322を介して異なる電圧レベルのDCバスに自動的に適合される。
【0045】
図4に示されるように、本開示の実施形態においては、制御回路40は、チッププロセッサ410を備える。チッププロセッサ410は、第1のスイッチ311及び第2のスイッチ321を制御してオン又はオフにするために、充電回路30を制御して充電プロセスを完了するように、充電回路30に電気的に接続される。
【0046】
例えば、充電装置がDCバス及び充電される負荷に接続された後、チッププロセッサ410は、第1のスイッチ311がオフになり、第2のスイッチ321がオンになるように、第1の命令を充電回路30に送信し、充電回路30は充電を開始する。このとき、第2のスイッチ321と直列に接続された電流制限ユニット322は、電流制限効果を生成し、充電電流の大きさを制限し、充電プロセスの安全性を確保するために、充電回路30にアクセスされる。
【0047】
充電される負荷の電力が要件に達した後、チッププロセッサ410は、第1のスイッチ311がオンになり、第2のスイッチ321がオフになるように、第2の命令を充電回路30に送信し、充電回路30は充電を終了する。このとき、第2のスイッチ321と直列に接続された電流制限ユニット322はその機能を失い、充電が完了する。
【0048】
図5に示されるように、本開示の実施形態においては、充電回路30はリレー330を備える。第1のスイッチ311は、リレー330の第1のコンタクト331である。第2のスイッチ321は、リレー330の第2のコンタクト332である。電流制限ユニット322は、第2のコンタクト332と直列に接続される。
【0049】
幾つかの実施形態においては、充電回路30は、リレー330及び電流制限ユニット322によって実施される。第1のスイッチ311は、リレー330の第1のコンタクト331である。第2のスイッチ321は、リレー330の第2のコンタクト332である。
【0050】
例えば、充電装置がDCバス及び充電される負荷に接続された後、第1のコンタクト331がオフになり、第2のコンタクト332がオンになるように、チッププロセッサ410は、第3の命令をリレー330に送信し、充電回路30は充電を開始する。このとき、第2のコンタクト332と直列に接続された電流制限ユニット322は、電流制限効果を生成し、充電電流の大きさを制限し、充電プロセスの安全性を確保するために、充電回路30に接続される。
【0051】
チッププロセッサ410が充電される負荷の充電が完了したと判定した後、チッププロセッサ410は、第1のコンタクト331がオンになり、第2のコンタクト332がオフになるように、第4の命令をリレー330に送信し、充電回路30は充電を終了する。このとき、第2のコンタクト332と直列に接続された電流制限部322はその機能を失い、充電が完了する。
【0052】
以下の内容は、チッププロセッサ410が、充電される負荷の充電が完了したか否かを判定する方法を紹介する。
【0053】
図8に示されるように、本開示の実施形態においては、制御回路40は、第1のサンプリングユニット420及び第2のサンプリングユニット430を更に備える。
【0054】
第1のサンプリングユニット420の一端は、DCバス正アクセス端子110に電気的に接続される。第1のサンプリングユニット420の他端は、チッププロセッサ410に電気的に接続される。第1のサンプリングユニット420は、充電回路30が充電される負荷を充電する場合の第1の電圧を収集するように構成される。第1の電圧は、DCバスの両端の電圧である。
【0055】
第2のサンプリングユニット430の一端は、負荷正アクセス端子210に電気的に接続される。第2のサンプリングユニット430の他端は、チッププロセッサ410に電気的に接続される。第2のサンプリングユニット430は、充電回路30が充電される負荷を充電する場合の第2の電圧を収集するように構成される。第2の電圧は、負荷の両端の電圧である。
【0056】
チッププロセッサ410は、第1の電圧と第2の電圧との間の差に従って、充電される負荷が完了したか否かを判定する。第1の電圧と第2の電圧との間の差が事前設定された閾値未満である場合には、チッププロセッサ410は、充電される負荷の充電が完了したと判定する。
【0057】
幾つかの実施形態においては、第1のサンプリングユニット420及び第2のサンプリングユニット430は、充電プロセスが完了したか否かを判定するために、DCバスの両端の電圧及び充電される負荷の両端の電圧、すなわち、第1の電圧及び第2の電圧をそれぞれ収集するように構成される。
【0058】
本開示の実施形態においては、事前設定された閾値は、第1の電圧の1%である。
【0059】
本開示の実施形態においては、チッププロセッサ410は、充電時間を事前設定する。第1の電圧と第2の電圧との間の差が充電時間内に事前設定された閾値未満である場合には、チッププロセッサ410は警報を発する。警報は、警報ランプによって実施され、又は警報音によって実施されてもよいように、複数の方法で実施されてもよい。本開示の実施形態においては、チッププロセッサ410は、上位コンピュータに電気的に接続される。本開示の実施形態においては、事前設定された時間の遅延の経過後、チッププロセッサ410は、充電回路30に故障があることを上位コンピュータに通知するために、上位コンピュータに警報信号を送信する。
【0060】
図9に示されるように、本開示の実施形態においては、第1のサンプリングユニット420は、第1の演算増幅器421、抵抗R1、抵抗R2、抵抗3、抵抗R4、及び抵抗R5を備える。
【0061】
抵抗R1の一端は、DCバス正アクセス端子110に電気的に接続される。抵抗R1の他端は、第1の演算増幅器421の非反転入力端子に電気的に接続される。
【0062】
抵抗R2の一端は、DCバス負アクセス端子120に電気的に接続される。抵抗R2の他端は、第1の演算増幅器421の反転入力端子に電気的に接続される。抵抗R2の他端はまた、抵抗R4の一端に電気的に接続される。
【0063】
抵抗R4の一端はまた、第1の演算増幅器421の反転入力端子に電気的に接続される。抵抗R4の他端は、第1の演算増幅器421の出力端子に電気的に接続される。
【0064】
抵抗R3の一端は接地され、抵抗R3の他端は、第1の演算増幅器421の非反転入力端子に電気的に接続される。
【0065】
第1の演算増幅器421の出力端子は、チッププロセッサ410に電気的に接続される。
【0066】
幾つかの実施形態においては、第2のサンプリングユニット430は、第2の演算増幅器431、抵抗R5、抵抗R6、抵抗R7、及び抵抗R8を備える。
【0067】
抵抗R5の一端は、負荷正アクセス端子210に電気的に接続される。抵抗R5の他端は、第2の演算増幅器431の非反転入力端子に電気的に接続される。
【0068】
抵抗R6の一端は、負荷負アクセス端子220に電気的に接続される。抵抗R6の他端は、第2の演算増幅器431の反転入力端子に電気的に接続される。抵抗R6の他端はまた、抵抗R8の一端に電気的に接続される。
【0069】
抵抗R8の一端はまた、第2の演算増幅器431の反転入力端子に電気的に接続される。抵抗R8の他端は、第2の演算増幅器431の出力端子に電気的に接続される。
【0070】
抵抗R7の一端は接地される。抵抗R7の他端は、第2の演算増幅器431の非反転入力端子に電気的に接続される。
【0071】
第2の演算増幅器431の出力端子は、チッププロセッサ410に電気的に接続される。
【0072】
図10に示されるように、本開示の実施形態においては、制御回路40は、電流センサ440及び電力計450を更に備える。
【0073】
電流センサ440の一端は、DCバスアクセス端子10に電気的に接続される。電流センサ440の他端は、チッププロセッサ410に電気的に接続される。電流センサ440は、DCバスから充電装置に入力される電流信号を収集するように構成される。
【0074】
電力計450の一端は、電流センサ440に電気的に接続される。電力計450の他端は、チッププロセッサ410に電気的に接続される。電力計450は、DCバスから充電装置に入力される電流信号及び電圧信号に従って、充電される負荷に充電された電力を計算するように構成される。電力計450はまた、チッププロセッサ410に充電される負荷に充電された電力を送るように構成される。
【0075】
幾つかの実施形態においては、電流センサ440及び電力計450は、ユーザが使いやすく迅速な方法で家庭用電力を視覚的に観察してもよいように、負荷に充電される電力の計測機能を実現するために制御回路40に提供される。
【0076】
本開示の実施形態においては、充電装置は、電力表示画面460を更に備える。電力表示画面460は、チッププロセッサ410に電気的に接続され、充電される負荷に充電された電力を表示するように構成される。
【0077】
上記の充電装置においては、充電回路30は、充電装置として独立して提供される。第一に、充電回路30は、DCバスの複数の電圧レベルと互換性があり、容量性DC負荷が安全で信頼性の高い方法でマイクロDCグリッドシステムに熱的にアクセスされることを実施することが可能であるように、DCバスの電気エネルギーを充電される負荷に充電するために制御回路40によって制御される。次に、電流制限ユニット322は、充電装置が、DCバス及び充電される負荷の複数の電圧レベルと互換性のあるユニバーサルの充電装置として機能してもよいように提供される。最後に、充電装置はまた、使いやすく実用的な方法で、電流センサ440及び電力計450を介して電力測定機能を実現してもよい。
【0078】
本開示はまた、マイクロDCグリッドシステムに適用される充電システムを提供し、充電システムは、前述の内容で言及された充電装置を備える。
【0079】
上記で説明された実施形態の様々な技術的特徴は、任意に組み合わされてもよい。簡潔な説明をするために、上記で説明された実施形態における様々な技術的特徴の全ての可能な組み合わせは説明されていない。しかし、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、これらは、本明細書に記載されている範囲として見なされるべきである。
【0080】
上記で説明された実施形態は、相対的に具体的且つ詳細な説明において、本開示の幾つかの実施を表現するだけであり、この結果、本特許開示の範囲を限定するものとして理解されることはできない。本開示の概念から逸脱することなく、幾つかの変更及び改善がまた行われてもよく、これらが全て、本開示の保護範囲に含まれることが当業者にとって明らかにされるべきである。従って、本特許開示の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に従う。
【符号の説明】
【0081】
10 DCバスアクセス端子
110 DCバス正アクセス端子
120 DCバス負アクセス端子
20 負荷アクセス端子
210 負荷正アクセス端子
220 負荷負アクセス端子
30 充電回路
310 第1のスイッチ回路
311 第1のスイッチ
320 第2のスイッチ回路
321 第2のスイッチ
322 電流制限ユニット
323 電流制限抵抗
324 電流制限インダクタ
330 リレー
331 第1のコンタクト
332 第2のコンタクト
40 制御回路
410 チッププロセッサ
420 第1のサンプリングユニット
421 第1の演算増幅器
430 第2のサンプリングユニット
431 第2の演算増幅器
440 電流センサ
450 電力計
460 電池表示画面
【手続補正書】
【提出日】2021-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電装置であって、
前記充電装置をDCバスに電気的に接続するように、前記DCバスとの電気的接続のために構成された直流(DC)バスアクセス端子(10)と、
前記充電装置を充電される負荷に電気的に接続するように、前記充電される負荷との電気的接続のために構成された負荷アクセス端子(20)と、
前記DCバスの電気エネルギーを前記充電される負荷に充電するように、前記DCバスアクセス端子(10)に電気的に接続された入力端子、及び前記負荷アクセス端子(20)に電気的に接続された出力端子を有する充電回路(30)と、
前記充電回路(30)を制御して充電プロセスを完了するために、前記充電回路(30)に電気的に接続された制御回路(40)と
を備えることを特徴とする、充電装置。
【請求項2】
前記DCバスアクセス端子(10)は、
前記DCバスのアノードに電気的に接続されたDCバス正アクセス端子(110)と、
前記DCバスのカソードに電気的に接続されたDCバス負アクセス端子(120)と
を備え、
前記負荷アクセス端子(20)は、
前記充電される負荷のアノードに電気的に接続された負荷正入力端子(210)と、
前記充電される負荷のカソードに電気的に接続された負荷負アクセス端子(220)と
を備えることを特徴とする、請求項1に記載の充電装置。
【請求項3】
前記充電回路(30)は、
第1のスイッチ(311)を備える第1のスイッチ回路(310)であって、前記第1のスイッチ(311)の一端が、前記DCバス正アクセス端子(110)に電気的に接続され、前記第1のスイッチ(311)の他端が、前記負荷正アクセス端子(210)に電気的に接続されている、第1のスイッチ回路(310)と、
第2のスイッチ(321)、及び前記第2のスイッチ(321)と直列に接続された電流制限ユニット(322)を備える第2のスイッチ回路(320)であって、前記第2のスイッチ(321)の一端が、前記DCバス正アクセス端子(110)に電気的に接続され、前記第2のスイッチ(321)の他端が、前記電流制限ユニット(322)の一端に電気的に接続され、前記電流制限ユニット(322)の他端が、前記充電される負荷に電気的に接続され、前記第1のスイッチ回路(310)は、前記第2のスイッチ回路(320)と並列に接続されている、第2のスイッチ回路(320)と
を備えることを特徴とする、請求項2に記載の充電装置。
【請求項4】
前記充電回路(30)は、リレー(330)を備え、
前記第1のスイッチ(311)は、前記リレーの第1のコンタクト(331)であり、
前記第2のスイッチ(321)は、前記リレーの第2のコンタクト(332)であり、
前記電流制限ユニット(322)は、前記第2のコンタクト(332)と直列に接続されていることを特徴とする、請求項3に記載の充電装置。
【請求項5】
前記制御回路(40)は、
前記充電回路(30)を制御して充電プロセスを完了するように、前記第1のスイッチ(311)及び前記第2のスイッチ(321)をオン又はオフに制御するために、前記充電回路(30)に電気的に接続されたチッププロセッサ(410)
を備えることを特徴とする、請求項3に記載の充電装置。
【請求項6】
前記電流制限ユニット(322)は、
少なくとも1つの電流制限抵抗(323)
を備え、複数の前記電流制限抵抗(323)は、互いに直列に接続されていることを特徴とする、請求項3に記載の充電装置。
【請求項7】
前記電流制限ユニット(322)は、
前記電流制限抵抗(323)と直列に接続された少なくとも1つの電流制限インダクタ(324)
を更に備えることを特徴とする、請求項6に記載の充電装置。
【請求項8】
前記制御回路(40)は、
一端が前記DCバス正アクセス端子(110)に電気的に接続され、他端が前記チッププロセッサ(410)に電気的に接続されている第1のサンプリングユニット(420)であって、前記充電回路(30)が前記充電される負荷を充電する場合に前記DCバスの両端の第1の電圧を収集するために構成された第1のサンプリングユニット(420)と、
前記充電回路(30)が前記充電される負荷を充電する場合に第2の電圧を収集するための第2のサンプリングユニット(430)であって、前記第2のサンプリングユニット(430)の一端が、前記負荷正アクセス端子(210)に電気的に接続され、他端が、前記チッププロセッサ(410)に電気的に接続され、前記第2の電圧は、前記負荷の両端の電圧である、第2のサンプリングユニット(430)と
を更に備え、
前記チッププロセッサ(410)は、前記第1の電圧と前記第2の電圧との間の差に応じて、前記充電される負荷の充電が完了したか否かを判定し、前記第1の電圧と前記第2の電圧との間の差が事前設定された閾値未満である場合に、前記充電される負荷の前記充電が完了したことを判定するように構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の充電装置。
【請求項9】
前記第1のサンプリングユニット(420)は、第1の演算増幅器(421)、抵抗(R1)、抵抗(R2)、抵抗(R3)、
及び抵抗(R4
)を備え、
前記抵抗(R1)の一端が、前記DCバス正アクセス端子(110)に電気的に接続され、前記抵抗(R1)の他端が、前記第1の演算増幅器(421)の非反転入力端子に電気的に接続され、
前記抵抗(R2)の一端が、前記DCバス負入力端子(120)に電気的に接続され、前記抵抗(R2)の他端が、前記第1の演算増幅器(421)の反転入力端子に電気的に接続され、前記抵抗(R2)の他端がまた、前記抵抗(R4)の一端に電気的に接続され、
前記抵抗(R4)の一端が、前記第1の演算増幅器(421)の前記反転入力端子に電気的に接続され、前記抵抗(R4)の他端が、前記第1の演算増幅器(421)の出力端子に電気的に接続され、
前記抵抗(R3)の一端が接地され、前記抵抗(R3)の他端が、前記第1の演算増幅器(421)の前記非反転入力端子に電気的に接続され、
前記第1の演算増幅器(421)の前記出力端子が、前記チッププロセッサ(410)に電気的に接続されていることを特徴とする、請求項8に記載の充電装置。
【請求項10】
前記第2のサンプリングユニット(430)は、第2の演算増幅器(431)、抵抗(R5)、抵抗(R6)、抵抗(R7)、及び抵抗(R8)を備え、
前記抵抗(R5)の一端が、前記負荷正入力端子(210)に電気的に接続され、前記抵抗(R5)の他端が、前記第2の演算増幅器(431)の非反転入力端子に電気的に接続され、
前記抵抗(R6)の一端が、前記負荷負入力端子(220)に電気的に接続され、前記抵抗(R6)の他端が、前記第2の演算増幅器(431)の反転入力端子に電気的に接続され、前記抵抗(R6)の他端がまた、前記抵抗(R8)の一端に電気的に接続され、
前記抵抗(R8)の一端が、前記第2の演算増幅器(431)の前記反転入力端子に電気的に接続され、前記抵抗(R8)の他端が、前記第2の演算増幅器(431)の出力端子に電気的に接続され、
前記抵抗(R7)の一端が接地され、前記抵抗(R7)の他端が、前記第2の演算増幅器(431)の前記非反転入力端子に電気的に接続され、
前記第2の演算増幅器(431)の前記出力端子が、前記チッププロセッサ(410)に電気的に接続されていることを特徴とする、請求項8に記載の充電装置。
【請求項11】
前記制御回路(40)は、
前記DCバスから前記充電装置に入力される電流信号を収集するために、前記DCバスアクセス端子(10)に電気的に接続された一端、及び前記チッププロセッサ(410)に電気的に接続された他端を有する電流センサ(440)と、
前記DCバスによって前記充電装置に入力される電流信号及び電圧信号に従って、前記充電される負荷に充電された電力を計算し、前記充電される負荷に充電された前記電力を前記チッププロセッサ(410)に送るために、前記電流センサ(440)に電気的に接続された一端、及び前記チッププロセッサ(410)に電気的に接続された他端を有する電力計(450)と
を更に備えることを特徴とする、請求項5に記載の充電装置。
【請求項12】
前記充電装置は、
前記充電される負荷に充電された前記電力を表示するために、前記チッププロセッサ(410)に電気的に接続された電力表示画
面
を更に備える、請求項11に記載の充電装置。
【請求項13】
マイクロDCグリッドシステムに適用される充電システムであって、請求項1~12の何れか一項に記載の充電装置を備えることを特徴とする、充電システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
マイクロDCグリッドシステムにおいて、DCバスの電圧は、750V、400V、及び200Vのような複数の電圧レベルを有する。これらの電圧レベルは、電圧値が高いだけでなく、マイクロDCグリッドシステムによって異なる場合がある。しかし、各電圧レベルのDCバスは、対応する電圧レベルを満たす負荷のみを担持することができる。関連技術においては、負荷は独自の充電回路を有する。負荷がDCバスの電圧レベルと互換性があるか否かが不明な場合には、容量性DC負荷がマイクロDCグリッドシステムに熱的にアクセスされると、それらの間に過度の電圧差があり、それは、容量性負荷の過度の瞬間突入電流に起因する容量性負荷の損傷の問題を引き起こす場合がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
このような理由に基づいて、DCバスの全ての電圧レベルに適合された負荷又は充電回路がない関連技術のために、容量性DC負荷がマイクロDCグリッドシステムに熱的にアクセスされる場合の過度の瞬間突入電流に起因する負荷の損傷の問題に対処する充電装置を提供する必要がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
マイクロDCグリッドシステムにおいては、DCバスの電圧は、750V、400V、及び200Vのような複数の電圧レベルを有する。DCバスの電圧レベルは、マイクロDCグリッドシステムによって異なる場合がある。関連技術においては、充電される負荷は、充電される負荷が固有のDCバス電圧にのみ適合されることができるように、独自の充電回路30を有する。高電圧レベルのDCバスにアクセスすると、過充電電流に起因して充電される負荷が損傷する場合がある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
図9に示されるように、本開示の実施形態においては、第1のサンプリングユニット420は、第1の演算増幅器421、抵抗R1、抵抗R2、抵抗3、
及び抵抗R
4を備える。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0076】
本開示の実施形態においては、充電装置は、電力表示画面を更に備える。電力表示画面は、チッププロセッサ410に電気的に接続され、充電される負荷に充電された電力を表示するように構成される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0081】
10 DCバスアクセス端子
110 DCバス正アクセス端子
120 DCバス負アクセス端子
20 負荷アクセス端子
210 負荷正アクセス端子
220 負荷負アクセス端子
30 充電回路
310 第1のスイッチ回路
311 第1のスイッチ
320 第2のスイッチ回路
321 第2のスイッチ
322 電流制限ユニット
323 電流制限抵抗
324 電流制限インダクタ
330 リレー
331 第1のコンタクト
332 第2のコンタクト
40 制御回路
410 チッププロセッサ
420 第1のサンプリングユニット
421 第1の演算増幅器
430 第2のサンプリングユニット
431 第2の演算増幅器
440 電流センサ
450 電力計
【国際調査報告】