(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-31
(54)【発明の名称】補助情報信号伝達のネットワーク管理のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20220124BHJP
【FI】
H04W52/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021517831
(86)(22)【出願日】2019-11-12
(85)【翻訳文提出日】2021-05-17
(86)【国際出願番号】 US2019060866
(87)【国際公開番号】W WO2020102159
(87)【国際公開日】2020-05-22
(32)【優先日】2018-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベルグレン,アンダース
(72)【発明者】
【氏名】ユング,リカード
(72)【発明者】
【氏名】プリヤント,バスキ
(72)【発明者】
【氏名】マズロウム,ナフィセ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067BB21
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
ネットワークノード(12、17)は、無線通信システム(10)において、無線通信装置(14)による補助情報送信を動的に構成及び制御する。補助情報により、無線通信装置(14)のための省電力対応の性能向上が容易になる。ネットワークノード(12、17)は、補助情報メッセージにおいて何の情報を示すか、無線通信装置(14)によってメッセージがどのように送信されるか、及び/又はメッセージがいつ信号伝達されるべきかを構成する。無線通信装置(14)は、ネットワークノード(12、17)によって信号伝達された構成パラメーターに従って、補助情報メッセージを送信する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワーク(10)におけるネットワークノード(12、17)によって実行され、無線通信装置(14)による省電力技術に関する補助情報の送信を制御するための方法であって、
1つ以上の省電力技術に関する補助情報の送信のための構成情報であって、前記1つ以上の省電力技術のための各構成を含む構成情報を指定する制御メッセージを、前記無線通信装置(14)に送信する工程(42、46)と、
前記構成情報に従って前記無線通信装置(14)から送信された前記補助情報を受信する工程(44)と、を含み、
前記各構成は、
各省電力技術に関連付けられた補助情報の送信をトリガーする条件、又は
前記各省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信のためのリソース割り当て、
のうちの1つ以上を含む、方法。
【請求項2】
前記構成情報は、基本設定が前記補助情報に含まれる1つ以上の省電力技術の表示をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記無線通信装置(14)から受信した前記補助情報は、1つ以上の省電力技術に関連付けられた各基本設定を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記無線通信装置(14)から受信した前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術を進める肯定応答を含む応答信号(84)を、前記無線通信装置(14)に送信する工程(46)をさらに含む、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記肯定応答は、前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術にそれぞれ関連付けられた一組の肯定応答を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記肯定応答は、より低い遅延で前記無線通信装置(14)によって省電力技術が確実に実行されるように、制御チャネルを介して送信される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記応答信号は、1つ以上の省電力技術に関連付けられた条件に関する更新された構成情報をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記無線通信装置(14)に対する前記応答信号は、少なくとも1つの省電力技術が許可されないことを示す、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記補助情報において前に指定された基本設定を再度アサートする繰り返しリクエスト(88)を、前記無線通信装置(14)から受信する工程をさらに含む、請求項1~8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
補助情報送信を停止させるために、前記無線通信装置(14)に信号(90)を送信する工程(50)をさらに含む、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
補助情報送信を再開するために、前記無線通信装置(14)に信号を送信する工程(54)をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
省電力動作に関する補助情報を送信するための方法であって、
補助情報の送信のための構成情報であって、前記1つ以上の省電力技術のための各構成含む構成情報を含む制御メッセージを、無線通信システム(10)のネットワークノード(12、17)から受信する工程(58、64)と、
前記構成情報に従って前記ネットワークノード(12、17)に補助情報メッセージを送信する工程(60)と、を含み、
前記各構成は、
各省電力技術に関連付けられた補助情報の送信をトリガーする条件、又は
前記各省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信のためのリソース割り当て、
のうちの1つ以上を含む、方法。
【請求項13】
前記構成情報は、基本設定が前記補助情報に含まれる1つ以上の省電力技術の表示をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記補助情報メッセージを送信する工程は、満たされたトリガータイミング条件に対応する省電力技術に関連付けられた補助情報を送信する工程を含む、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記補助情報メッセージは、
時間領域動作、
周波数領域動作、
アンテナ構成、又は
信号処理構成、
のうちの1つ以上に対する省電力対応のための基本設定を含む、請求項12~14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記制御メッセージを受信する工程は、
前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術を進める肯定応答、又は
補助情報送信のための更新された構成情報、
のうちの少なくとも1つを含む応答信号(84)を、前記ネットワークノード(12、17)から受信する工程(64)を含む、請求項12~15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
前記肯定応答は、前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術にそれぞれ関連付けられた一組の肯定応答を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項18】
前の補助情報メッセージにおいて指定された基本設定を再度アサートする繰り返しリクエスト(88)を送信する工程をさらに含む、請求項12~17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
補助情報送信を停止させるために、前記ネットワークノード(12、17)から信号を受信する工程(66)をさらに含む、請求項12~18のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
補助情報送信を再開するために、前記ネットワークノード(12、17)から信号を受信する工程(70)と、
前記制御メッセージに含まれる前記構成情報に従って補助情報送信を再開する工程と、
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
無線通信システム(10)におけるネットワークノード(12、17)であって、
無線通信装置(14)の無線通信がそれを介して実行される無線インターフェース(28)と、
前記無線通信装置(14)による補助情報の送信を管理するように構成された制御回路(18)と、を含み、
前記制御回路(18)は、前記ネットワークノード(12、17)に、
1つ以上の省電力技術に関する補助情報の送信のための構成情報であって、前記1つ以上の省電力技術のための各構成を含む構成情報を指定する制御メッセージを、無線通信装置(14)まで送信させ、
前記構成情報に従って前記無線通信装置(14)から送信された前記補助情報メッセージを受信させ、
前記各構成は、
各省電力技術に関連付けられた補助情報の送信をトリガーする条件、又は
前記各省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信のためのリソース割り当て、
のうちの1つ以上を含む、ネットワークノード。
【請求項22】
前記無線通信装置(14)から受信した前記補助情報は、1つ以上の省電力技術に関連付けられた各基本設定であって、各構成情報に従ってそれぞれトリガーされる各基本設定を含む、請求項21に記載のネットワークノード。
【請求項23】
前記制御回路(18)はさらに、前記ネットワークノード(12、17)に、
前記無線通信装置(14)から受信した前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術を進める肯定応答、又は
前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術にそれぞれ関連付けられた一組の肯定応答、
のうちの少なくとも1つを含む応答信号を、前記無線通信装置まで送信させる、請求項21又は22に記載のネットワークノード。
【請求項24】
ネットワークノード(12)の無線通信がそれを介して実行される無線インターフェース(38)と、
前記無線通信装置(14)を制御するように構成された制御回路(30)と、を備える無線通信装置(14)であって、
前記制御回路(30)は、
補助情報の送信のための構成情報であって、前記1つ以上の省電力技術のための各構成を含む構成情報を含む制御メッセージを、無線通信システム(10)の前記ネットワークノード(12)から受信し、
前記構成情報に従って補助情報メッセージを前記ネットワークノード(12)に送信するように、前記無線通信装置(14)を構成し、
前記各構成は、
各省電力技術に関連付けられた補助情報の送信をトリガーする条件、又は
前記各省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信のためのリソース割り当て、
のうちの1つ以上を含む、無線通信装置(14)。
【請求項25】
前記制御回路(30)はさらに、前記無線通信装置(14)に、
前記無線通信装置(14)のために利用可能な複数の構成基本設定について、
前記複数の構成基本設定を示す情報を組み合わせさせ、
前記組み合わされた情報を前記ネットワークノード(12)まで送信させる、請求項24に記載の無線通信装置(14)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願データ〕
本出願は、2018年11月12日に出願されたスウェーデン特許出願第1830328-9号の利益を主張するものであり、その開示は参照によって内容全体が本明細書に引用される。
【0002】
無線通信システムにおけるデータトラフィックに対する要求が増え続けている。第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project:3GPP)により規格化されたロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)システムやLTEアドバンスト(LTE-Advanced:LTE-A)システムなど、第4世代(Fourth Generation:4G)無線システムは広く実用化されているため、次世代システムが開発されている。3GPPによるかつてのそのようなシステムは、今や第5世代(Fifth Generation:5G)すなわち新無線(New Radio:NR)無線システムである。
【0003】
第1バージョンが3GPPリリース15の間に規定されたNRシステムは、広い周波数帯の割り当てを可能にする高速大容量(enhanced Mobile Broadband:eMBB)、高次変調、及び高度マルチアンテナソリューションのための、通信プロトコルである。しかし、システム設計によっては、ユーザー装置(User Equipment:UE)の観点からすると比較的高い電力消費をもたらす場合がある。特に、広い帯域幅、多くの異なる接続、ビームなどを処理するようにUEが要求されるにつれて、UEの電力消費は増大することがある。したがって、電力消費を低減する可能性をもたらす解決策は、他の無線通信システムと同様にNRシステムでも有益である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
開示するアプローチは、無線通信システムにおいて、電力消費低減を促進するために、無線通信装置(例えば、UE)による補助情報の動的でネットワーク管理された信号伝達を実現する。高いシステムスループットを達成するため、複数の構成がUEのためのネットワークノードによって実現されることがある。しかし、高いスループットをサポートするよう構成されたUEは、高い電力消費を生じることがある。ネットワークノードは、例えば、UEに対するトラフィックの負荷変動に応じて、UEの構成を調整して省電力を可能にする場合がある。これらに対応させることすなわち省電力技術には、UEからの入力が役立てられることがある。ネットワークノードは、補助情報をネットワークノードに送信して、UEの構成に対する省電力対応の実施を容易にするように、UEを構成する場合がある。特に、ネットワークノードは、何の情報を送信するか及びその情報はいつ送信されるべきかに関して、UEを管理する場合がある。例えば、ネットワークは、特定の省電力技術のための基本設定及びそのような基本設定のためのタイミングを示すように、UEを構成する場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面によると、無線通信ネットワークにおけるネットワークノードによって実行され、無線通信装置による省電力技術に関する補助情報の送信を制御するための方法は、前記補助情報の送信のための構成情報を指定する制御メッセージを、前記無線通信装置に送信する工程と、前記構成に従って、前記無線通信装置から送信された前記補助情報を受信する工程と、を含む。
【0006】
一実施形態によると、無線通信ネットワークにおけるネットワークノードによって実行され、無線通信装置による省電力技術に関する補助情報の送信を制御するための前記方法は、1つ以上の省電力技術に関する前記補助情報の送信のための構成情報を指定する制御メッセージを、前記無線通信装置に送信する工程を含む。前記構成情報は、前記1つ以上の省電力技術のための各構成を含む。前記各構成は、各省電力技術に関連付けられた補助情報の送信をトリガーする条件、又は各省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信のためのリソース割り当て、のうちの1つ以上を含む。前記方法は、前記構成情報に従って前記無線通信装置から送信された前記補助情報を受信する工程をさらに含む。
【0007】
前記方法の一実施形態によると、前記構成情報は、基本設定が前記補助情報に含まれる1つ以上の省電力技術、前記補助情報の送信をトリガーする1つ以上の条件、前記補助情報の送信のための1つ以上のタイミング基準、又は前記補助情報の送信のためのスケジューリング情報、のうちの1つ以上を含む。
【0008】
前記方法の一実施形態によると、前記構成情報は、指定された省電力技術ごとに、前記省電力技術条件に関連付けられた前記補助情報の送信をトリガーする条件、又は前記省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信のためのタイミング基準、のうちの1つ以上を含む。
【0009】
前記方法の一実施形態によると、前記制御メッセージを送信する工程は、前記無線通信装置に補助情報構成信号を送信する工程を含む。
【0010】
前記方法の一実施形態によると、前記無線通信装置から受信した前記補助情報は、1つ以上の省電力技術に関連付けられた各基本設定を含む。
【0011】
前記方法の一実施形態によると、前記制御メッセージを送信する工程は、受信した補助情報メッセージで指定された1つ以上の基本設定にそれぞれ関連付けられた1つ以上の肯定応答を含む応答信号を、前記無線通信装置に送信する工程を含む。
【0012】
一実施形態によると、前記方法は、肯定応答を含む応答信号を前記無線通信装置に送信し、前記無線通信装置から受信した前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術を進める工程も含む。
【0013】
前記方法の一実施形態によると、前記肯定応答は、前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術にそれぞれ関連付けられた、一組の肯定応答を含む。
【0014】
前記方法の一実施形態によると、前記肯定応答は、より低い遅延で前記無線通信装置によって省電力技術が確実に実行されるように、制御チャネルを介して送信される。
【0015】
前記方法の一実施形態によると、前記応答信号は、1つ以上の省電力技術に関連付けられた条件に関する更新された構成情報をさらに含む。
【0016】
前記方法の一実施形態によると、前記無線通信装置への前記応答信号は、少なくとも1つの省電力技術が許可されないことを示す。
【0017】
一実施形態によると、前記方法は、前記補助情報において前に指定された基本設定を再度アサートする繰り返しリクエストを、前記無線通信装置から受信する工程を含む。
【0018】
前記方法の一実施形態によると、前記応答信号は、前記補助情報構成信号に含まれる前記構成情報に対する更新された構成情報を含む。
【0019】
前記方法の一実施形態によると、前記補助情報を受信する工程は、前記無線通信装置から補助情報繰り返しリクエストを受信する工程を含む。
【0020】
前記方法の一実施形態によると、前記補助情報繰り返しリクエストは、前の補助情報メッセージを示すリクエストビットを含む。
【0021】
一実施形態によると、前記方法は、補助情報送信を停止させるために、前記無線通信装置に信号を送信する工程を含む。
【0022】
一実施形態によると、前記方法は、補助情報送信を再開するために、前記無線通信装置に信号を送信する工程を含む。
【0023】
本開示の別の側面によると、省電力動作に関する補助情報を送信するための方法は、補助情報の送信のための構成情報を含む制御メッセージを、無線通信システムのネットワークノードから受信する工程と、前記構成情報に従って、補助情報メッセージを前記ネットワークノードに送信する工程と、を含む。
【0024】
一実施形態によると、省電力動作に関する補助情報を送信するための方法は、無線通信システムのネットワークノードから制御メッセージを受信する工程を含む。前記制御メッセージは、補助情報の送信のための構成情報を含む。前記構成情報は、前記1つ以上の省電力技術のための各構成を含む。前記各構成は、各省電力技術に関連付けられた補助情報の送信をトリガーする条件、又は各省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信のためのリソース割り当て、のうちの1つ以上を含む。前記方法は、前記構成情報に従って前記ネットワークノードに補助情報メッセージを送信する工程も含む。
【0025】
前記方法の一実施形態によると、前記構成情報は、前記無線通信装置が前記補助情報メッセージで基本設定を示す対象となる1つ以上の省電力技術、前記補助情報メッセージに対するリソース割り当て情報、前記補助情報メッセージの送信をトリガーする1つ以上の条件、又は前記補助情報メッセージの送信のためのタイミング基準、のうちの1つ以上を含む。
【0026】
前記方法の一実施形態によると、前記構成情報は、示された省電力技術ごとに、前記省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信をトリガーする条件、又は前記省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信のためのタイミング基準、のうちの少なくとも1つを指定する。
【0027】
一実施形態によると、前記方法は、トリガー条件又はタイミング条件の少なくとも1つが満たされることを判断する工程と、前記ネットワークノードに前記補助情報メッセージを送信する工程とを含む。
【0028】
前記方法の一実施形態によると、前記補助情報メッセージを送信する工程は、満たされたトリガー条件に対応する前記省電力技術に関連付けられた補助情報を送信する工程を含む。
【0029】
前記方法の一実施形態によると、前記補助情報メッセージは、時間領域動作、周波数領域動作、アンテナ構成、又は信号処理構成、のうちの1つ以上に対する省電力対応のための基本設定を含む。
【0030】
前記方法の一実施形態によると、前記制御メッセージを受信する工程は、前記ネットワークノードから応答信号を受信する工程を含み、前記応答信号は、前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術を進める肯定応答、又は補助情報送信のための更新された構成情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0031】
前記方法の一実施形態によると、前記肯定応答は、前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術にそれぞれ関連付けられた、一組の肯定応答を含む。
【0032】
一実施形態によると、前記方法は、前の補助情報メッセージで指定された基本設定を再度アサートする繰り返しリクエストを送信する工程を含む。
【0033】
一実施形態によると、前記方法は、補助情報送信を停止させるために、前記ネットワークノードから信号を受信する工程を含む。
【0034】
一実施形態によると、前記方法は、補助情報送信を再開するために前記ネットワークノードから信号を受信する工程と、前記制御メッセージに含まれる前記構成情報に従って補助情報送信を再開する工程と、を含む。
【0035】
本開示の別の側面によると、無線通信システムにおけるネットワークノードは、無線通信装置の無線通信がそれを介して実行される無線インターフェースと、前記無線通信装置による補助情報の送信を管理するように構成された制御回路と、を含み、前記制御回路は、前記ネットワークノードに、前記補助情報の送信のための構成情報を指定する制御メッセージを、無線通信装置まで送信させ、前記構成情報に従って前記無線通信装置から送信された補助情報メッセージを受信させる。
【0036】
前記ネットワークノードの一実施形態によると、前記構成情報は、基本設定が前記補助情報に含まれる1つ以上の省電力技術、前記補助情報の送信をトリガーする1つ以上の条件、前記補助情報の送信のためのタイミング基準、又は前記補助情報メッセージの送信のためのスケジューリング情報、のうちの1つ以上を含む。
【0037】
前記ネットワークノードの一実施形態によると、前記構成情報は、指定された省電力技術ごとに、前記省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信をトリガーする条件、又は前記省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信のためのタイミング基準、のうちの1つ以上を含む。
【0038】
前記ネットワークノードの一実施形態によると、前記制御メッセージは、補助情報構成信号である。
【0039】
前記ネットワークノードの一実施形態によると、前記制御メッセージは、受信した補助情報メッセージで指定された1つ以上の基本設定にそれぞれ関連付けられた1つ以上の肯定応答を含む応答信号である。
【0040】
前記ネットワークノードの一実施形態によると、前記応答信号は、前記補助情報構成信号に含まれる前記構成情報に対して更新された構成情報を含む。
【0041】
前記ネットワークノードの一実施形態によると、前記補助情報メッセージは、前記無線通信装置から受信した補助情報繰り返しリクエストである。
【0042】
前記ネットワークノードの一実施形態によると、前記制御回路はさらに、前記ネットワークノードに、補助情報送信を停止させるために、前記無線通信装置まで信号を送信させる。
【0043】
前記ネットワークノードの一実施形態によると、前記制御回路はさらに、前記ネットワークノードに、補助情報送信を再開するために、前記無線通信装置まで信号を送信させる。
【0044】
本開示の別の側面によると、無線通信システムにおけるネットワークノードは、無線通信装置の無線通信がそれを介して実行される無線インターフェースと、前記無線通信装置による補助情報の送信を管理するように構成された制御回路とを含む。前記制御回路は、前記ネットワークノードに、1つ以上の省電力技術に関する補助情報の送信のための構成情報であって、前記1つ以上の省電力技術のための各構成を含む構成情報を指定する制御メッセージを、無線通信装置(14)まで送信させ、前記構成情報に従って前記無線通信装置から送信された前記補助情報メッセージを受信させ、前記各構成は、各省電力技術に関連付けられた補助情報の送信をトリガーする条件、又は前記各省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信のためのリソース割り当て、のうちの1つ以上を含む。
【0045】
前記ネットワークノードの一実施形態によると、前記無線通信装置から受信した前記補助情報は、1つ以上の省電力技術に関連付けられた各基本設定であって、各構成情報に従ってそれぞれトリガーされる各基本設定を含む。
【0046】
前記ネットワークノードの一実施形態によると、前記制御回路はさらに、前記ネットワークノードに、前記無線通信装置から受信した前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術を進める肯定応答、又は前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術にそれぞれ関連付けられた一組の肯定応答、のうちの少なくとも1つを含む応答信号を、前記無線通信装置まで送信させる。
【0047】
本開示の別の側面によると、無線通信装置は、ネットワークノードの無線通信がそれを介して実行される無線インターフェースと、前記無線通信装置を制御するように構成された制御回路とを備え、前記制御回路は、無線通信システムの前記ネットワークノードから、補助情報の送信のための構成情報を含む制御メッセージを受信し、前記構成情報に従って前記ネットワークノードに補助情報メッセージを送信するように、前記無線通信装置を構成する。
【0048】
前記無線通信装置の一実施形態によると、前記構成情報は、前記無線通信装置が前記補助情報メッセージにおいて基本設定を示す対象となる1つ以上の省電力技術、前記補助情報メッセージに対するリソース割り当て情報、前記補助情報メッセージの送信をトリガーする1つ以上の条件、又は前記補助情報メッセージの送信のためのタイミング基準、のうちの1つ以上を含む。
【0049】
前記無線通信装置の一実施形態によると、示された省電力技術ごとに、前記構成情報は、前記省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信をトリガーする条件、又は前記省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信のためのタイミング基準、のうちの1つ以上を指定する。
【0050】
前記無線通信装置の一実施形態によると、前記制御回路はさらに、前記無線通信装置に、トリガー条件又はタイミング条件のうちの少なくとも1つが満たされたと判断させ、前記補助情報メッセージを前記ネットワークノードまで送信させる。
【0051】
前記無線通信装置の一実施形態によると、前記制御回路はさらに、前記無線通信装置に、満たされた前記トリガー条件又はタイミング条件に対応する前記省電力技術に関連付けられた補助情報を送信させる。
【0052】
前記無線通信装置の一実施形態によると、前記補助情報メッセージは、時間領域動作、周波数領域動作、アンテナ構成、又は処理構成、のうちの1つ以上に対する省電力対応のための基本設定を含む。
【0053】
前記無線通信装置の一実施形態によると、前記制御メッセージは、前の補助情報メッセージの送信に続く前記ネットワークノードからの応答信号であり、前記応答信号は、前記前の補助情報メッセージに示された1つ以上の基本設定にそれぞれ関連付けられた1つ以上の肯定応答、又は補助情報送信のための更新された構成情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0054】
前記無線通信装置の一実施形態によると、前記制御回路はさらに、前記無線通信装置に、補助情報繰り返しリクエストを前記ネットワークノードまで送信させる。
【0055】
前記無線通信装置の一実施形態によると、前記制御回路はさらに、前記無線通信装置に、補助情報送信を停止するために前記ネットワークノードからの信号を受信させる。
【0056】
前記無線通信装置の一実施形態によると、前記制御回路はさらに、前記無線通信装置に、補助情報送信を再開するために前記ネットワークノードから信号を受信させ、前記制御メッセージに含まれる前記構成情報に従って補助情報送信を再開させる。
【0057】
本開示の別の側面によると、無線通信装置は、ネットワークノードの無線通信がそれを介して実行される無線インターフェースと、前記無線通信装置を制御するように構成された制御回路とを備え、前記制御回路は、補助情報の送信のための構成情報であって、前記1つ以上の省電力技術のための各構成を含む構成情報を含む制御メッセージを、無線通信システム(10)の前記ネットワークノード(12)から受信し、前記構成情報に従って補助情報メッセージを前記ネットワークノードに送信するように、前記無線通信装置を構成し、前記各構成は、各省電力技術に関連付けられた補助情報の送信をトリガーする条件、又は前記各省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信のためのリソース割り当て、のうちの1つ以上を含む。
【0058】
前記無線通信装置の一実施形態によると、前記制御回路はさらに、前記無線通信装置に、前記無線通信装置のために利用可能な複数の構成基本設定について、前記複数の構成基本設定を示す情報を組み合わせさせ、前記組み合わされた情報を前記ネットワークノードまで送信させる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【
図1】
図1は、通信装置からの補助情報のネットワーク管理された送信を可能にするネットワーク通信システムの模式的ブロック図である。
【
図2】
図2は、
図1のネットワーク通信システムの一部を形成する電子装置の模式的ブロック図である。
【
図3】
図3は、無線通信装置により補助情報送信を管理する代表的な方法のフローチャートである。
【
図4】
図4は、ネットワーク管理された構成に従って補助情報を送信する代表的な方法のフローチャートである。
【
図5】
図5は、無線通信装置による補助情報送信の動的でネットワークベースの制御を実行するための、例示的手順の信号伝達図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
〔始めに〕
以下に、図面を参照しながら実施形態について説明する。全体を通して、同一の参照符号は同一の要素を表すものとして用いられる。当然のことながら、図面は必ずしも一定の尺度で描かれてはいない。一実施形態に関して説明及び/又は図示される特徴は、1つ以上の他の実施形態において同一又は同様に用いられてもよく、及び/又は、他の実施形態の特徴と組み合わせ又は代えて用いられてもよい。
【0061】
添付図面と共に以下に説明するのは、無線通信システムにおいてUEによる補助情報送信の動的な構成及び制御のための、システム及び方法の様々な実施形態である。補助情報により、UEのための省電力対応の性能向上が容易になる。無線通信システムのネットワークノードは、補助情報メッセージにおいて何の情報を示すか、メッセージがどのように送信されるか、及び/又は、メッセージがいつ信号伝達されるべきかを示すパラメーターを用いて、UEを構成してもよい。UEは、この構成パラメーターに従って補助情報メッセージを送信する。また、ネットワークノードは、補助情報の送信を停止又は再開するよう、UEに信号伝達してもよい。
【0062】
〔システムアーキテクチャー〕
図1は、開示する技術を実現するための例示的なネットワーク通信システム10の模式図である。当然のことながら、図示した通信システムは代表的なものであり、開示する技術を実現するために他のシステムを用いてもよい。例示的なネットワークシステム10は、3GPPやその他の規格により普及したプロトコルなど、セルラープロトコルに従って動作する無線アクセスネットワークノード12(基地局12とも呼ばれる)を備える。例えば、ネットワークシステム10は、LTE、LTE-A、又は5G NR規格に従って動作してもよい。しかし、当然のことながら、本明細書に記載する技術は、補助情報の動的でネットワーク管理された送信を可能にし、省電力対応を容易にするために、実質的にあらゆる無線又は有線の通信システムにも適用できる。
【0063】
図示した例のネットワーク通信システム10は、回路交換ネットワーク技術及び/又はパケット交換ネットワーク技術を含み得る、セルラー方式プロトコルをサポートする。ネットワーク通信システム10は、
図1において電子装置14a~14nとして示された1つ以上の電子装置14(例えば、UE又は無線通信装置)にサービスを提供する、基地局12を備える。基地局12は、電子装置14とネットワーク媒体16との間の通信をサポートでき、電子装置14は、ネットワーク媒体16を介して他の電子装置14、サーバー、インターネット上の装置などと通信できる。ネットワーク媒体16は、CNノード17などの1つ以上のコアネットワーク(Core Network:CN)ノードを含んでもよい。基地局12は、アクセスポイント、4Gネットワークにおける発展型ノードB(Evolved Node B:eNB)、5GすなわちNRネットワークにおける次世代ノードB(next Generation Node B:gNB)、又は他のネットワークノードであってもよい。本明細書で用いられているように、用語「基地局」は、一般的に、ユーザーデバイスにサービスを提供してユーザーデバイスとネットワーク媒体の間の通信を可能又は容易にするあらゆる装置又はネットワークノードを指すことがあり、このため、上記の特定の例、及びネットワークの実装に応じて他の支援ネットワークノードを含む。
【0064】
ネットワーク通信システム10は、複数の特徴、又はシステム及びリンクスループットの向上を目的とする機能性を提供する、NRシステムなどのシステムであってもよい。例えば、システム10は、キャリアアグリゲーションのための複数のコンポーネント搬送波、MIMO動作のための複数のアンテナ、帯域幅の部分の割り当て(例えば、全システム帯域幅に比べて小さい帯域幅の部分)などを用いてもよい。これらの特徴も、UEにおける電力消費の一因となる。したがって、これらの影響を抑えるために、システム10によって様々な省電力技術を用いてもよい。いくつかの省電力技術すなわち省電力対応により、UEにおけるこれらの特徴を大幅に抑制できる。例えば、省電力技術は、時間領域動作(例えば、DRX動作、PDCCHモニタリング)への対応、周波数領域動作(例えば、帯域幅の部分の構成、コンポーネント搬送波及び/又はキャリアアグリゲーション構成)への対応、UE処理(例えば、MIMO動作、処理時間、変調など)への対応、及び/又は制御チャネルのブラインド復号の低減を含んでもよい。
【0065】
これらの省電力技術には、UEからの入力が役立てられてもよい。信号伝達のオーバーヘッドを低減するために、全ての利用可能な省電力技術に関連付けられた入力を、UEにより送信される補助情報メッセージの中に集約してもよい。さらに、これらの省電力技術を実行する方法は、実装固有であり、操作者によって制御されてもよい。したがって、補助情報のUE送信を管理及び/又は制御することにより、省電力対応を実行する際のUE入力の有効性を改善できる。
【0066】
LTEシステムなどのいくつかのシステムにおいて、UEが、ネットワークに対して基本設定を示してもよい。例えば、UEが、DRXのための遅延経費に関する基本設定、電力基本設定、半永続的スケジューリングのための基本設定などを示してもよい。LTEにおいて、電力基本設定の送信は、無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)接続構成又は再構成によりアクティブにされてもよい。電力基本設定の表示により、省電力のために最適化された構成のための基本設定、又は通常の電力消費と構成を関連付けるための基本設定を指定してもよい。このため、LTEにおける電力基本設定の表示は、静的であり、単一のパラメーターを含む。これにやや関連して、UEは、オーバーヘッド指標をネットワークに信号伝達してもよい。これに応答して、ネットワークは、例えば、MIMOレイヤの数又はコンポーネント搬送波の数を減らすことにより、UEの計算負荷を低減するように動作してもよい。しかし、この指標は、UEがオーバーヘッドの影響を受けたときにトリガーされ、ネットワークは、UEがそのような情報を提供する方法又は時間を制御できない。
【0067】
一側面によると、ネットワークノード(例えば、基地局12、CNノード17、又はこれら2つの組み合わせ)は、省電力対応をサポートするために補助情報信号伝達を実行する方法に関してUE(例えば、電子装置14)を制御してもよい。特に、ネットワークノードは、いつ補助情報が送信されるか、何の情報が含まれるかに関して、UEを構成してもよい。UEからの補助情報は、より低い遅延及びより迅速な省電力対応のための第1層信号伝達(例えば、制御チャネル信号伝達)を介して、詳述され信号伝達されてもよい。
【0068】
ネットワークノードは、ネットワーク基本設定に従って補助情報を送信するように電子装置14を構成してもよい。特に、基地局12は、補助情報送信のための値を含む構成パラメーターを信号伝達してもよい。信号伝達は、RRC信号伝達、又は別の選択肢として、より低い遅延のための第1層信号伝達であってもよい。より詳細に以下に説明するように、構成メッセージは、補助情報構成信号又は補助情報応答信号の形態であってもよい。
【0069】
一側面では、電子装置14が示す複数の構成基本設定に対して、電子装置14はその情報を組み合わせて、その情報を基地局12に最初に送信してもよい。例えば、構成のデフォルトすなわち所定のリストを知らせていてもよい。該リストの各項目は、リストの構成に対応させることにより電子装置14における省電力が促進されるように、特定の省電力技術に対応してもよい。したがって、最初の補助情報は、所定のリストにおける全ての構成にわたって、どの構成を対応させるべきか及び/又はどの構成を対応させるべきでないかについて、基本設定を示してもよい。別の側面では、基地局12は、電子装置14がネットワークに報告する複数の構成基本設定のサブセットを示してもよい。該サブセットは、電子装置14がいずれかの補助情報を送信するよりも前に、示されてもよい。代わりに、該サブセットは、今後の補助情報送信を動的に変更するために、最初の送信の後に示されてもよい。
【0070】
また、基地局12は、満たされたときに電子装置14に補助情報を送信させるトリガー条件及び/又はタイミング条件を示してもよい。トリガー条件及び/又はタイミング条件は、基本設定固有であってもよい。電子装置14がネットワークに報告する構成基本設定ごとに、基地局12は、特定のトリガー条件又はタイミングを構成してもよい。したがって、補助情報の異なる部分が、異なる条件によってトリガーされてもよく、及び/又は、異なる間隔で送信されてもよい。また、基地局12は、補助情報送信のために電子装置14によって利用されるリソースを構成してもよい。
【0071】
電子装置14によって基地局12に送信される補助情報は、電子装置14により基本設定にされた省電力技術を提案するリストを含んでもよい。例えば、特定の技術が基本設定とされているか否かを示すために、ビットマップを利用してもよい。これらの基本設定は、電子装置14のトラフィック条件などに基づくものであってもよい。さらに、補助情報は、様々な省電力技術に関連付けられたパラメーター基本設定(例えば、基本設定にされた構成)を含んでもよい。
【0072】
別の側面では、基地局12は、応答信号を電子装置14に送信してもよい。応答信号は、補助情報に含まれる基本設定のリスト全体又は該リストのサブセットに対する肯定応答及び/又は許可を含んでもよい。また、応答信号は、前の構成をオーバーライドする補助情報送信のための更新された構成パラメーターを含んでもよい。一側面では、応答信号は、前の構成メッセージに続けて送信されてもよい。代わりに、応答信号は、ネットワークによって先に構成されていないデフォルト補助情報送信に続いてもよい。
【0073】
さらなる側面によると、電子装置14は、繰り返しリクエスト信号を基地局12に送信してもよい。繰り返しリクエスト信号は、前に送信された補助情報を見直すようネットワークに通知するフラグであってもよい。繰り返しリクエスト信号は、対応するトリガー条件及び/又はタイミング条件に従って送信されてもよい。トリガー条件又はタイミング条件は、補助情報メッセージに関連付けられた条件と異なっていてもよい。
【0074】
ネットワークは、補助情報送信をアクティブ又は非アクティブにしてもよい。非アクティブになると、電子装置14は、補助情報又は省電力リクエストの送信を一時停止する。再びアクティブになると、電子装置14は、前の構成に従って補助情報の送信を再開する。また、ネットワークは、構成制御メッセージ及び/又は応答信号により再開した後に、送信を再構成してもよい。
【0075】
本明細書に記載するように、ネットワークは、電力消費の低減を可能にするため、又は補助情報を提供する電子装置14が不要な信号伝達を防ぐために、電子装置14により補助情報送信を動的に構成してもよい。動的な構成は、基地局12、CNノード17、又はこれら両方によって実行されてもよい。基地局12は、一般的な無線通信及び基地局12のその他の機能に加えて、本明細書に記載するような補助情報送信の構成及び制御を実行するための動作可能なコンポーネントを備えてもよい。例えば、基地局12は、より詳細に以下に説明する動作を実行するために基地局12を制御することなど、基地局12の全体の動作を担う制御回路18を備えてもよい。制御回路18は、オペレーティングシステム及び/又は他のアプリケーションなどのコード22を実行するプロセッサー20を備える。本開示文書に記載する機能は、コード22の一部として、又は基地局12のその他の専用論理演算の一部として、実現されてもよい。基地局12の論理機能及び/又はハードウェアは、基地局12の種類及び構成に応じた他の方法で実現されてもよい。したがって、図示及び記載されたアプローチは単なる例であって、限定はされないが、ハードウェア(例えば、マイクロプロセッサー、マイクロコントローラー、中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)など)又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせ(例えば、システムオンチップ(System-on-Chip:SoC)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit:ASIC)など)として実装される又はこれらを含む、制御回路18を含んだ他のアプローチを用いてもよい。
【0076】
コード22及びあらゆる格納されたデータ(例えば、基地局12の動作に関連付けられたデータ)を、メモリー24に格納してもよい。コードは、基地局12の非一時的コンピューター可読媒体(例えば、メモリー24)上にコンピュータープログラム製品として格納され、プロセッサー20によって実行される、実行可能な論理ルーチン(例えば、ソフトウェアプログラム)の形態で実現されてもよい。基地局12によって実行されるものとして記載された機能は、基地局12によって実行される方法とみなしてもよい。
【0077】
メモリー24は、例えば、バッファー、フラッシュメモリー、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリー、不揮発性メモリー、ランダムアクセスメモリー(Random Access Memory:RAM)、又はその他の適切な装置、のうちの1つ以上であってもよい。典型的な配置では、メモリー24は、長期データ保存用の不揮発性メモリーと、制御回路18のためのシステムメモリーとして機能する揮発性メモリーとを含む。メモリー24は、非一時的コンピューター可読媒体とみなされる。
【0078】
基地局12は、基地局12の様々な通信接続を可能にする通信回路を備える。例えば、基地局12は、ネットワーク媒体16と通信するためにネットワーク通信インターフェース26を有してもよい。また、基地局12は、本明細書に記載の補助情報制御信号伝達及び補助情報メッセージを含む、電子装置14との無線通信が、それを介して実行される無線インターフェース28を有してもよい。無線インターフェース28は、1つ以上の無線周波数送受信機(モデムとも呼ばれる)を有する無線回路、少なくとも1つのアンテナアッセブリー、任意の適切なチューナー、インピーダンス整合回路、及び様々なサポートされた周波数帯及び無線アクセス技術に必要な任意の他のコンポーネントを含んでもよい。
【0079】
図1に示されていないが、CNノード17は、基地局12と同様の構造コンポーネントを含んでもよい。例えば、CNノード17は、コードを実行するために、プロセッサー及びメモリーを有する制御回路を含んでもよい。また、CNノード17は、他のコアネットワークノード、無線アクセスネットワークのノード(例えば、基地局12)など、他のノードとの通信を可能にするために様々な通信インターフェースを含んでもよい。
【0080】
基地局12によりサービスが提供される電子装置14は、ユーザー装置すなわちUEとしても知られるユーザーデバイス、無線通信装置、又は機械式装置であってもよい。電子装置14として、限定はされないが、携帯無線電話(「スマートフォン」など)、タブレット型コンピューターデバイス、コンピューター、マシン型通信やマシンツーマシン(Machine-to-Machine:M2M)通信又はデバイスツーデバイス(Device-to-Device:D2D)通信(例えば、センサー、マシンコントローラー、電化製品など)を用いる装置、カメラ、メディアプレーヤー、又は基地局12と無線通信を行うその他のあらゆる装置などが挙げられる。
【0081】
図2に示すように、各電子装置14は、無線通信、本明細書に記載の補助情報送信、及び電子装置14の他の機能を実行するための操作コンポーネントを備えてもよい。例えば、他のコンポーネント間で、各電子装置14は、より詳細に以下に説明する動作を実行するために電子装置14を制御することなど、電子装置14の全体の動作を担う制御回路30を備えてもよい。制御回路30は、オペレーティングシステム及び/又は他のアプリケーションなどのコード34を実行するプロセッサー32を備える。本開示文書に記載する機能は、コード34の一部として、又は電子装置14のその他の専用論理演算の一部として、実現されてもよい。電子装置14の論理機能及び/又はハードウェアは、電子装置14の種類及び構成に応じた他の方法で実現されてもよい。したがって、図示及び記載されたアプローチは単なる例であって、限定はされないが、ハードウェア(例えば、マイクロプロセッサー、マイクロコントローラー、CPUなど)又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせ(例えば、SoC、ASICなど)として実装される又はこれらを含む、制御回路30を含んだ他のアプローチを用いてもよい。
【0082】
コード34及びあらゆる格納されたデータ(例えば、電子装置14の動作に関連付けられたデータ)を、メモリー36に格納してもよい。コード34は、電子装置14の非一時的コンピューター可読媒体(例えば、メモリー36)上にコンピュータープログラム製品として格納され、プロセッサー32によって実行される、実行可能な論理ルーチン(例えば、ソフトウェアプログラム)の形態で実現されてもよい。電子装置14によって実行されるものとして記載された機能は、電子装置14によって実行される方法とみなしてもよい。
【0083】
メモリー36は、例えば、バッファー、フラッシュメモリー、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリー、不揮発性メモリー、RAM、又はその他の適切な装置、のうちの1つ以上であってもよい。典型的な配置では、メモリー36は、長期データ保存用の不揮発性メモリーと、制御回路30のためのシステムメモリーとして機能する揮発性メモリーとを含む。メモリー36は、非一時的コンピューター可読媒体とみなされる。
【0084】
電子装置14は、電子装置14の様々な通信接続を可能にする通信回路を備える。例えば、電子装置14は、本明細書に記載の動的帯域幅割り当て方法を含む、基地局12との無線通信が、それを介して実行される無線インターフェース38を有してもよい。無線インターフェース38は、1つ以上の無線周波数送受信機(モデムとも呼ばれる)を有する無線回路、少なくとも1つのアンテナアッセンブリー、任意の適切なチューナー、インピーダンス整合回路、及び様々なサポートされた周波数帯及び無線アクセス技術に必要な任意の他のコンポーネントを含んでもよい。
【0085】
電子装置14の他のコンポーネントは、限定はされないが、ユーザー入力部(例えば、ボタン、キーパッド、タッチ面など)、ディスプレイ、マイクロフォン、スピーカー、カメラ、センサー、ジャック又は電気コネクター、充電式バッテリー及び電源ユニット、SIMカード、モーションセンサー(例えば、加速度計又はジャイロスコープ)、GPS受信機、及び任意の他の適切なコンポーネントを含んでもよい。
【0086】
〔補助情報のネットワーク管理された送信〕
ネットワーク通信システム10は、省電力技術を実行するために、電子装置14のための様々な構成を動的に対応させてもよい。これらの対応には、電子装置14からの入力が役立てられてもよい。そのような入力は、電子装置14により基地局12に送信された補助情報の形態であってもよい。補助情報は、どの構成を対応させるべきかに関する電子装置14の基本設定及び/又はそのような構成をどのように変更すべきかに関する基本設定を含んでもよい。
【0087】
ネットワークは、電子装置14による補助情報送信を動的に管理してもよい。例えば、そのようなネットワークベースの制御は、信号伝達のオーバーヘッドを低減するために、複数の省電力技術に関連付けられた他の基本設定と対応リクエストを統合しようとしてもよい。別の例では、補助情報送信のネットワーク管理は、そのような情報がいつ送信されるべきか(例えば、トリガー条件)、頻度(例えば、タイミング間隔、最大試行回数など)、何のリソースによるか(例えば、周波数及び時間情報)を指定するだけでなく、電子装置14が要求してもよい対応、又は電子装置14が基本設定を示してもよい対象となる構成を制限してもよい。
【0088】
ネットワーク管理された補助情報送信を可能にするための例示的な信号伝達プロトコル及び動作について、
図3~5を参照しながら説明する。
図3は、無線通信装置(例えば、UE又は電子装置14)による補助情報送信を構成及び制御するために、ネットワークノード(例えば、基地局12、CNノード17、又は両方の組み合わせ)が実行してもよいステップを示す例示的なフローチャートである。
図4に、無線通信装置の補足的動作が示され、補助情報送信を実行する際に無線通信装置が実行してもよいステップを示す例示的なフローチャートが示されている。論理の進行において示されているが、
図3及び4の複数のブロックを、別の順番で、及び/又は2つ以上のブロックを同時に、実行してもよい。したがって、示されたフローチャートを、(ある特定の側面の説明を発展させるためにステップを省略又は記載されていないステップを追加するなど)変更してもよく、及び/又は、オブジェクト指向的に又は状態指向的に実行してもよい。また、
図3に示された方法を、
図4の方法とは別に実行してもよく、逆もまた同様である。
【0089】
ここで、
図3に示すネットワークノードによって実行される動作に目を向け、無線通信装置による補助情報送信のネットワークベースの管理を実行する例示的な論理フローを、ブロック40において開始してもよい。ここで、RRC接続再構成を、ネットワークノードと無線通信装置の間で実行してもよい。一側面では、RRC接続再構成は、通常、上記のように電力基本設定をUEに送信させるLTEにおける構成と同様に、無線通信装置における補助情報送信をアクティブにしてもよい。ブロック40の後、無線通信装置は、デフォルトの又は標準的な動作に従って補助情報を送信するように構成されてもよい。さらなる側面では、RRC接続再構成は、無線通信装置のためのベースライン構成を含んでもよい。
【0090】
ブロック42において、ネットワークノードは、補助情報構成信号を無線通信装置に送信してもよい。補助情報構成信号は、構成メッセージの一実施形態、すなわちネットワークノードにより送信された構成メッセージに含まれてもよい情報の種類の一例である。この信号は、装置固有の場合はRRC信号伝達又は第1層信号伝達(例えば、PDCCH)で送信してもよく、及び/又はセル固有の場合は一斉配信してもよい。補助情報構成信号により、省電力動作に関する補助情報を無線通信装置が送信すべき方法及び時間の詳細が指定される。例えば、信号は、送信された補助情報において無線通信装置が示すべき基本設定の対象となるのはどの省電力技術か(例えば、どの装置構成か)を指定する情報を示してもよい。この情報は、各ビットが特定の省電力技術に関連付けられるビットマップであってもよい。さらに、補助情報構成信号は、満たされたときに無線通信装置に補助情報を送信させるトリガーとなるトリガーパラメーターすなわち条件を示してもよい。これらのトリガー条件は、アクティブにされた全ての省電力技術に適用されてもよく、又は個々のトリガー条件は、個々の技術にそれぞれ関連付けられてもよい。個々のトリガー条件の場合、無線通信装置は、満たされた条件に対応する補助情報を送信するためだけに、トリガーされてもよい。
【0091】
ブロック42で送信された補助情報構成信号は、タイミングパラメーターを含んでもよい。これらのパラメーターは、送信間の1つ以上の時間間隔及び/又は繰り返される送信の1つ以上の最大回数を含んでもよい。上記トリガー条件があるとして、再送信の間隔及び最大回数は、技術固有すなわち対応固有であってもよく、又は全ての技術に適用されてもよい。
【0092】
さらに、補助情報構成信号は、例えば、補助情報の送信のための時間及び周波数情報を指定するリソース割り当て情報を含んでもよい。周波数情報は、周波数帯の範囲内の割り当てられた周波数の一部に関係していればよい。割り当てられた周波数部分は、帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)と表記されることもある。別の例では、リソース割り当て情報は、補助情報の送信のために用いられる制御信号を指定してもよい。
【0093】
ブロック44において、ネットワークノードは、補助情報メッセージを無線通信装置から受信してもよい。補助情報は、無線通信装置が基本設定とする実行対象の省電力技術のリストを示してもよい。すなわち、補助情報は、無線通信装置が省電力目的のために実行されるよう要求する対応を示してもよい。また、補助情報は、前記対応のために基本設定とされたパラメーター値も示してよい。例えば、補助情報は、1つ以上の時間領域動作、周波数領域動作、アンテナ構成、又は処理構成を対応させるためのリクエストを示してもよい。これらの基本設定を伝達するために、ビットマップを用いてもよい。含まれる基本設定のリストは、ブロック42で送信された構成情報に準拠してもよい。さらに、補助情報の送信又はその一部は、上記のトリガー条件及び/又はタイミングパラメーターに準拠してもよい。
【0094】
ブロック46において、ネットワークノードは、応答信号を無線通信装置に送信してもよい。応答信号は、ブロック44で受信した補助情報からの0以上の対応リクエストの肯定応答又は許可を含んでもよい。また、応答信号は、却下された対応リクエストのためのNACKも含んでよい。さらに、応答信号は、ブロック42で送信された補助情報構成信号に含まれるものとして上述した情報と同様の構成情報を含んでもよい。一実施形態では、ブロック42における信号は、送信されなくてもよい。したがって、応答信号に含まれる構成情報により、補助情報送信のためのデフォルト又はベースラインの構成が変更される。別の実施形態では、応答信号における構成情報により、ブロック42で送信された前の信号に含まれる構成情報が更新又は無効にされる。
【0095】
ブロック48において、補助情報送信を停止すべきか否かが判断される。例えば、ネットワークノードは、いずれの省電力リクエストもいくらかの時間閾値の範囲内で許可される恐れがあると判断してもよい。そのような場合、ネットワークノードは、不要な信号伝達を防ぐために、送信を一時停止すべきであると判断する。送信が継続される場合、方法はブロック44に戻り、次の補助情報メッセージがネットワークノードにより受信されてもよい。送信が一時停止される場合、ブロック50において、ネットワークノードは停止信号を無線通信装置に送信する。ブロック52において、送信を再開すべきか否かが判断される。再開すべきでないと判断された場合、ブロック52での判断が定期的に再検討される。送信を再開すべきと判断された場合、ブロック54において、ネットワークノードは再開信号を送信する。その後、補助情報送信が再開され、ブロック44において受信されてもよい。再開された送信は、ブロック42及び/又はブロック46で信号伝達された前の構成、又はベースラインあるいはデフォルトの構成に従ってよい。
【0096】
図4を参照すると、無線通信装置(例えば、電子装置14)によって実行される例示的な動作が示されている。無線通信装置によって実行される動作は、先に説明したように、場合によっては、ネットワークノードによって実行される動作に対して補足的なものであってもよい。無線通信装置によるネットワーク管理された補助情報送信のための論理フローが、ブロック56においてスタートしてもよい。ブロック56において、RRC接続再構成を、ネットワークと無線通信装置の間で実行してもよい。
【0097】
ブロック58において、補助情報構成信号がネットワークから受信される。補助情報構成信号は、上記の構成情報を含んでもよく、
図3のブロック42からの信号に対応する。この信号は、上述したように必要に応じてネットワークノードより送信されてもよい。ブロック60において、現在の補助情報構成におけるトリガー条件又はタイミング条件が満たされているかが判断される。条件は、ネットワーク管理された構成を送信よりも前に受信したか否かに応じて、(例えば、RRC接続再構成又は標準ベースからの)デフォルト構成に基づいてもよく、又は(例えば、ブロック58又はブロック64で受信された)構成情報で指定されたネットワーク管理された構成に基づいてもよい。条件が満たされなければ、方法は、後にこの判断を再検討してもよい。条件が満たされれば、ブロック62において、無線通信装置は補助情報メッセージを送信してもよい。メッセージは、例えば、ブロック58及び/又は64においてネットワークにより提供されるように、現在の補助情報構成で指定された情報を含んでもよい。さらに、例えば、無線通信装置がネットワークノードから肯定応答を受信するまで、又は最大回数の試行が実行されるまでといった特定の間隔で、補助情報メッセージを繰り返し送信してもよい。
【0098】
ブロック64において、無線通信装置は応答信号を受信してもよい。一実施形態では、応答信号は、単に肯定応答である。したがって、ブロック64は、無線通信装置が応答信号を受信しなくてもよいという点で、任意選択できる。そのような場合、無線通信装置は、NACK(例えば、ネットワークノードがリクエストを許可していないこと)として、この点をみなしてもよい。別の実施形態では、応答信号は、明示的NACKであってもよい。さらに、応答信号は、ネットワークノードにより送信され、
図3のブロック46を参照して前述した情報を含んでもよい。ブロック66において、停止信号をネットワークノードから受信したか否かが判断される。受信していなければ、無線通信装置は、構成されたタイミング及び/又はトリガー条件に従って、補助情報の送信を継続する。応答信号の受信に続いて、補助情報の次の送信は、繰り返しリクエストの形態であってもよい。例えば、ブロック64からの応答信号は、省電力対応のための特定のリクエストを許可していなくてもよい。したがって、無線通信装置は、前に送信された補助情報を再度アサートするフラグを送信してもよい。繰り返しリクエストは、それ自体のタイミング条件(例えば、再送信の間隔及び最大回数)及び/又はトリガー条件に準拠してもよい。
【0099】
ブロック66において、停止信号が受信されたと判断された場合、ブロック68において、無線通信装置は、補助情報メッセージの送信を一時停止してもよい。一時停止の後、無線通信装置70は、再開信号が受信されたか否かを定期的に判断し、もしそうなら、ブロック60に戻って送信を再開してもよい。再開された送信は、ブロック、56、58及び/又は64においてネットワークにより信号伝達された前の構成に従って発生してもよい。
【0100】
図5に目を向けると、ネットワーク管理された補助情報のための例示的な信号伝達図が示されている。
図5に示すように、上記の基地局12と同様であってもよい基地局74は、上記の電子装置14と同様であってもよいUE72と情報交換する。最初に、基地局74及びUE72は、RRC接続再構成76を実行してもよい。次に、基地局74は、上述したように構成情報を含んでもよい補助情報構成信号78を、必要に応じて送信してもよい。UE72は、補助情報メッセージ82を送信してもよい。メッセージ82は、満たされた条件80によって必要に応じてトリガーされてもよい。条件80及び/又はメッセージ82の内容は、信号78に含まれる構成情報に準拠してもよい。
【0101】
メッセージ82を受信すると、基地局74は補助情報応答信号84を送信する。上述したように、信号84は、信号78と同様の構成情報を含んでもよい。
図5に示すように、条件86が満たされると、UE72は補助情報繰り返しリクエスト88を送信してもよい。
【0102】
別の側面によると、ネットワークは、補助情報送信を一時停止及び再開してもよい。例えば、基地局74は、UE72に送信92を一時停止させる停止信号90を送信してもよい。基地局74は、UE72による送信を再開するために、再開信号94を送信してもよい。例えば、再開信号94を受信後に、条件96が必要に応じて満たされれば、UE72は、補助情報メッセージ98を送信してもよい。メッセージ98は、信号78に含まれる、及び/又は信号84に含まれる、RRC再構成76の間に提供された前の構成に従ってよい。
【0103】
当然のことながら、
図5で説明した上記一連の動作は例示的であり、別の順番を用いてもよい。
【0104】
〔結論〕
ある特定の実施形態を示して説明してきたが、当然のことながら、本明細書を読んで理解すれば、添付の特許請求の範囲内に収まる均等物及び変形例が、当業者には思い浮かぶであろう。
【手続補正書】
【提出日】2021-05-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワーク(10)におけるネットワークノード(12、17)によって実行され、無線通信装置(14)による省電力技術に関する補助情報の送信を制御するための方法であって、
1つ以上の省電力技術に関する補助情報の送信のための構成情報であって、前記1つ以上の省電力技術のための各構成を含む構成情報を指定する制御メッセージを、前記無線通信装置(14)に送信する工程(42、46)と、
前記構成情報に従って前記無線通信装置(14)から送信された前記補助情報を受信する工程(44)と、を含み、
前記各構成は、
各省電力技術に関連付けられた補助情報の送信をトリガーする条件、又は
前記各省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信のためのリソース割り当て、
のうちの1つ以上を含む、方法。
【請求項2】
前記構成情報は、基本設定が前記補助情報に含まれる1つ以上の省電力技術の表示をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記無線通信装置(14)から受信した前記補助情報は、1つ以上の省電力技術に関連付けられた各基本設定を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記無線通信装置(14)から受信した前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術を進める肯定応答を含む応答信号(84)を、前記無線通信装置(14)に送信する工程(46)をさらに含む、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記肯定応答は、前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術にそれぞれ関連付けられた一組の肯定応答を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記肯定応答は、より低い遅延で前記無線通信装置(14)によって省電力技術が確実に実行されるように、制御チャネルを介して送信される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
無線通信システム(10)におけるネットワークノード(12、17)であって、
無線通信装置(14)の無線通信がそれを介して実行される無線インターフェース(28)と、
請求項1~6のいずれかに記載の方法を実行するように構成される制御回路(18)とを含む、ネットワークノード。
【請求項8】
省電力動作に関する補助情報を送信するための方法であって、
補助情報の送信のための構成情報であって、前記1つ以上の省電力技術のための各構成含む構成情報を含む制御メッセージを、無線通信システム(10)のネットワークノード(12、17)から受信する工程(58、64)と、
前記構成情報に従って前記ネットワークノード(12、17)に補助情報メッセージを送信する工程(60)と、を含み、
前記各構成は、
各省電力技術に関連付けられた補助情報の送信をトリガーする条件、又は
前記各省電力技術に関連付けられた前記補助情報の送信のためのリソース割り当て、
のうちの1つ以上を含む、方法。
【請求項9】
前記構成情報は、基本設定が前記補助情報に含まれる1つ以上の省電力技術の表示をさらに含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記補助情報メッセージを送信する工程は、満たされたトリガータイミング条件に対応する省電力技術に関連付けられた補助情報を送信する工程を含む、請求項
8又は
9に記載の方法。
【請求項11】
前記補助情報メッセージは、
時間領域動作、
周波数領域動作、
アンテナ構成、又は
信号処理構成、
のうちの1つ以上に対する省電力対応のための基本設定を含む、請求項
8~
10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記制御メッセージを受信する工程は、
前記補助情報において基本設定として示された前記1つ以上の省電力技術を進める肯定応答、又は
補助情報送信のための更新された構成情報、
のうちの少なくとも1つを含む応答信号(84)を、前記ネットワークノード(12、17)から受信する工程(64)を含む、請求項
8~
11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前の補助情報メッセージにおいて指定された基本設定を再度アサートする繰り返しリクエスト(88)を送信する工程をさらに含む、請求項
8~
12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
ネットワークノード(12)の無線通信がそれを介して実行される無線インターフェース(38)と、
請求項8~13のいずれかに記載の方法を実行するように構成される制御回路(30)とを含む、無線通信装置(14)。
【国際調査報告】