(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-31
(54)【発明の名称】多層ニュートラルバス
(51)【国際特許分類】
H02K 3/04 20060101AFI20220124BHJP
H02K 3/28 20060101ALI20220124BHJP
【FI】
H02K3/04 J
H02K3/28 J
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021530070
(86)(22)【出願日】2018-11-30
(85)【翻訳文提出日】2021-06-14
(86)【国際出願番号】 US2018063314
(87)【国際公開番号】W WO2020112138
(87)【国際公開日】2020-06-04
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】599078705
【氏名又は名称】シーメンス エナジー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003317
【氏名又は名称】特許業務法人山口・竹本知的財産事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100075166
【氏名又は名称】山口 巖
(74)【代理人】
【識別番号】100133167
【氏名又は名称】山本 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100169627
【氏名又は名称】竹本 美奈
(72)【発明者】
【氏名】ネルソン,トーマス アイ.
(72)【発明者】
【氏名】リコ,ラウル リカルド
【テーマコード(参考)】
5H603
【Fターム(参考)】
5H603AA07
5H603AA12
5H603BB02
5H603BB09
5H603CA01
5H603CA10
5H603CB04
5H603CB11
5H603CE07
5H603EE06
(57)【要約】
複数の導電層および複数のブッシングを含む多層ニュートラルバスが提供される。導電層の少なくとも一部は、互いに離間して配置され、別個の電気の流れを形成する。導電層およびブッシングは、各ブッシングが互いに電気的に結合されるように配置される。ニュートラルバスの取り付け方法が用意されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510であって、
第1の導電層要素212、312、412、512と、
第2の導電層要素214、314、414、514であって、前記第1の導電層要素212、312、412、512の少なくとも一部が、前記第2の導電層要素214、314、414、514から分離された、第2の導電層要素214、314、414、514と、
前記第1および第2の導電層要素内に配置された複数のブッシング220、222、224であって、それぞれが互いに電気的に接続された、複数のブッシング220、222、224と、
を備え、
磁界が、前記第1の電流導電層要素と前記第2の接続要素との間に生成され、
前記第1の導電層要素212、312、412、512は、第1の電流の流れを備え、前記第2の導電層要素214、314、414、514は、第2の電流の流れを備え、前記磁界は、前記導電層要素のうちの少なくとも1つに第3の電流の流れを生成する、
多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510。
【請求項2】
3つのブッシングを有し、
前記第1の導電層要素212、312、412、512及び前記第2の導電層要素214、314、414、514が導電性閉ループを介して互いに接続されている、
請求項1に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510。
【請求項3】
前記アレンジメントは、熱損失を低減するために、前記第1の導電層要素と前記第2の導電層要素との間の電流の分配を可能にする、請求項1または2に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510。
【請求項4】
前記複数のブッシングは、第1のブッシング220、第2のブッシング222及び第3のブッシング224の3つであり、前記第2のブッシング222は、前記第1及び第2のブッシング220、224の間に配置され、
前記ブッシングのそれぞれは、前記第1の導電層要素212に電気的に接続され、
前記第1のブッシング220および前記第3のブッシング224は、前記第2の導電層要素214に電気的に接続され、
前記第3のブッシング222は、前記第2の導電層要素214から電気的に絶縁された、
請求項2または3に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510。
【請求項5】
前記第1の導電層要素212と前記第2の導電層要素214との間のギャップ250は、前記第3のブッシング222に対する前記第2の導電層要素214からの電気的な絶縁の要因となる、請求項1から4のいずれか1項に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510。
【請求項6】
前記第1及び第2の導電層要素232、214の間に、前記第3のブッシング222に対する前記第2の導電層要素214からの電気的な絶縁の要因となる絶縁材料252が設けられ、請求項4または5に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510。
【請求項7】
前記第1および第2のブッシング220が前記第1および第2の導電層要素232、214と電気的に接触するように、導電性材料253が前記第1および第2の導電層要素232、214の間に設けられた、請求項4または6に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510。
【請求項8】
前記ブッシング220、222、224のうちの少なくとも1つは、前記第2の導電層要素214から電気的に絶縁される、請求項1から4のいずれか1項に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510。
【請求項9】
前記アレンジメントは、フットプリントを増加させることなく、熱損失を低減するために、前記第1の導電層要素と前記第2の導電層要素との間の電流の分配を可能にする、請求項の1から8のいずれか1項に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510。
【請求項10】
前記第1および第2の導電層要素が平面であり、並列に配置され、かつニュートラルバスアレンジメントが多層バスバー210である、請求項1から9のいずれか1項に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510。
【請求項11】
前記第2の導電層要素は、少なくとも部分的に前記第1の導電層要素の内側に配置される、請求項1から7のいずれか1項に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510。
【請求項12】
前記第2の導電層要素は、その全体が前記第1の導電層要素の内部に配置される、請求項11に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510。
【請求項13】
前記第1および第2の導電層要素が、多角形であり、
前記第1および第2の多角形は、互いに相似の形状であり、前記第2がより小さい大きさを有し、前記第1の導電性要素の内側に配置され、
請求項11または12に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510。
【請求項14】
各相に対して1つの電気的に接地される3つのリードと、
請求項1から13のいずれか1項に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント210、310、410、510と、
を含む三相電気機械であって、
前記リードのそれぞれがブッシング220、222、224のうちの1つに接続され、
熱損失が、前記第1および第2の導電層要素間の電流の分配によって低減される、
三相電機機械。
【請求項15】
前記電気機械は、発電機である、請求項14に記載の電気機械。
【請求項16】
電気機械を多層ニュートラルバスアレンジメントに接続し、前記多層ニュートラルバスアレンジメントは、互いに分離された複数の接続要素を備え、前記複数の接続要素に配置され、互いに電気的に接続される複数のブッシングを備え、前記接続は、前記電気機械の各相に対して、前記電気機械のリード線を前記多層ニュートラルバスアレンジメント内の前記ブッシングの1つに接続するステップと、
前記ニュートラルバスをグランドに接続するステップと、
を備える方法であって、
前記熱損失は、前記複数の導電層要素間の電流の分配によって低減される、
方法。
【請求項17】
前記接続の前に、前記電気機械から第1のニュートラルバスを切り離すステップを含み、
前記電気機械を前記多層ニュートラルバスアレンジメントに接続するステップが、前記第1のニュートラルバスを置き換え、
前記第1のニュートラルバスによるフットプリントを増加させることなく、前記多層ニュートラルバスによって熱損失が低減される、
請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、発電に関するものであり、より詳細には、ニュートラルバス熱損失の低減に関する。
【背景技術】
【0002】
大型三相発電機では、電圧と電流を供給する固定子コイルは、電圧が公称ゼロである共通のニュートラルポイントで接続される。この一般的なニュートラルポイントは、通常、ニュートラルバスと呼ばれる。
図1は、ニュートラルバスバーとして形成されたニュートラルバスアレンジメント10を示す。バスバーは、バーとも呼ばれる金属ストリップであり、この場合、バーは、モノリシック構造として、またはコネクタ41によって接合されたセグメント30、32、34内に形成されてもよい。ニュートラルバスアレンジメント10は多数のブッシング20、22、24を含み、ブッシング20はブッシング22に電気的に接続され、ブッシング22はブッシング24に電気的に接続される。
【0003】
電流は、ブッシング22を介してブッシング20とブッシング24との間の単一の流れ54に沿って流れる。電流による熱損失は問題があり、性能や製品寿命に影響を及ぼす可能性がある。熱が減少する典型的な方法の1つは、ニュートラルバスアレンジメント10の電流の流れに対する周囲を増加させることによって、単一の流れ54の面積を増加させることである。電流は主に表皮の深さで流れるので、バスバー10の厚さを増加させるか、またはニュートラルバスの断面を変化させることによって、熱が減少することはない。表皮深さは電流の周波数に関係し、基板の厚さや断面積には関係しない。
【0004】
ニュートラルバスにおける熱損失を緩和するために、種々の冷却方法を使用することができる。たとえば、空冷または水冷である。ニュートラルバスの冷却には、周囲の空気を使用してもよい。空気の循環を提供するためにファンを使用することができる。水冷は、ニュートラルバスに取り付けられたダクトを介した水の循環を使用する。空冷は、水冷よりも複雑でコストが低い一方で、空冷は、水冷よりも大きな設置面積を必要とするか、または、より小さな機械へのその現在の搬送能力に制限がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ニュートラルバスアレンジメント、発電機、発電システムは、改良によって利益を得る可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
様々に開示された実施形態は、多層ニュートラルバスに関連する。一例では、多層ニュートラルバスアレンジメントは、第1の導電層要素、第2の導電層要素、及び複数のブッシングを備える。第1の導電層要素の少なくとも一部は、第2の導電層要素から分離される。複数のブッシングは、複数のブッシングの各々が互いに電気的に接続される第1及び第2の導電層要素内に配置される。このアレンジメントは、熱損失を低減するために、第1の導電層要素と第2の導電層要素との間に電流を分配することを可能にする。
【0007】
別の実施形態では、3相電気機械が提供される。電気機械は、電気的に接地される3つのリード線、各相に対して1つ、および多層ニュートラルバスアレンジメントを備える。各リード線は、ブッシングの1つに接続されている。熱損失は、第1の導電層要素と第2の導電層要素との間の電流の分配によって低減される。
【0008】
別の実施形態では、方法が提供される。電気機械は、多層ニュートラルバスアレンジメントに接続される。多層ニュートラルバスアレンジメントは、互いに分離された複数の接続要素を含む。複数の接続要素には複数のブッシングが配置され、互いに電気的に接続されている。接続部は、電気機械の各位相に対して、電気機械のリード線を多層ニュートラルバスアレンジメントのブッシングの1つに接続することを含む。ニュートラルバスはグラウンドに接続されている。熱損失は、複数の導電層要素間の電流の分配によって低減される。
【0009】
前述は、当業者が以下の詳細な説明をより良く理解できるように、本開示の技術的特徴をかえって概説した。以下、開示の更なる特徴及び利点を、クレームの主題を形成するものとして説明する。当業者は、本開示の同じ目的を実行するために、他の構造を修正または設計するための基礎として開示される概念および特定の実施形態を容易に使用することができることを理解するであろう。また、当業者は、そのような同等の構成が、その最も広い形態で開示の精神および範囲から逸脱しないことを実現するであろう。
【0010】
また、以下の詳細な説明に着手する前に、本件特許明細書の全体にわたって、特定の単語及び語句に対する種々の定義が提供されていることを理解すべきであり、当業者であれば、このような定義は、多くの場合、そうした定義された単語及び語句の先行使用と同様に、多くの場合、そうした定義が適用されることを理解すべきである。条件によっては、多種多様な実施形態を含むことがあるが、特許請求の範囲は、これらの条件を特定の実施形態に明示的に限定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】従来技術のニュートラルバスの斜視図である。
【
図2】多層ニュートラルバスの異なる実施形態の斜視図を示す。
【
図3】多層ニュートラルバスの異なる実施形態の斜視図を示す。
【
図4】多層ニュートラルバスの異なる実施形態の斜視図を示す。
【
図5】多層ニュートラルバスの異なる実施形態の斜視図を示す。
【
図6】一実施形態による電気機械の概略図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで、ニュートラルバスにおける減少した熱損失を容易にするシステム及び方法に関連する種々の技術を、図面を参照して説明する。ここで、同一の参照番号は、全体を通して同一の要素を表す。以下に議論される図面、および本特許明細書において本開示の原理を記述するために使用される様々な実施形態は、単に説明のためのものであり、開示の範囲を制限するために何らかの方法で解釈されるべきではない。本開示の原理は、適切に配置された任意の装置において実施され得ることを当業者は理解するであろう。あるシステム要素によって実行されるとして記載される機能性は、複数の要素によって実行されてもよいことを理解されたい。同様に、例えば、要素は、複数の要素によって実行されるものとして記載される機能性を実行するように構成されてもよい。本出願の多数の革新的教示を、例示的非限定的実施形態を参照して説明する。
【0013】
ニュートラルバスアレンジメント10の断面の周囲を増加させ、熱損失を減少させ、次いでニュートラルバスアレンジメント10の設置面積を増加させる。これはまた、それぞれのニュートラルバスアレンジメントの冷却の設置面積及び/又は複雑さを増加させる可能性がある。
【0014】
複数の層を有する改善されたニュートラルバスの実施形態が開示される。多層ニュートラルバスは、複数の導電層要素及び複数のブッシングを含む。導電層要素の少なくとも一部は、互いに離間して配置され、別個の電気の流れを形成する。導電層要素及びブッシングは、各ブッシングが互いに電気的に結合されるように配置される。3相ニュートラルバスアレンジメントの場合、各ブッシングを互いに接続することは、例えば、閉鎖直列接続によって達成されてもよい。導電層要素は、導電性材料を含み、導電性材料は、例えば、金属または高導電性複合体であってもよい。導電材料としては、通常、銅が用いられる。
【0015】
導電層要素は、セグメント化されてもよく、ここで、セグメントは、コネクタによって電気的に結合される。コネクタは、導電性材料、例えば、金属または導電性複合材料を含む。導電材料としては、通常、銅が用いられる。
【0016】
多層ニュートラルバスの一実施形態によれば、ニュートラルバスの設置面積を増加させることなく、熱損失を減少させることができる。
【0017】
多層ニュートラルバスの種々の実施形態を、
図2から
図5を参照して以下に説明する。
【0018】
図2は、一実施形態による、3相ニュートラルバスアレンジメントの斜視図を示す。図示の実施形態では、ニュートラルバスアレンジメント210は、多層バスバーである。第1の層は、第1の導電層要素212を含み、第2の層は、第1の導電層要素212から離間した第2の導電層要素214を含む。第1の導電層要素212および第2の導電層要素214は、平面であってもよく、多層バスバー210を形成する並列に配置されてもよい。
【0019】
各相について、多層バスバー内にブッシングが配置され、各ブッシングが互いに電気的に結合されるようになっている。電気的結合により、ブッシングの外面を電気的に結合することができる。第1のブッシング220は、第2のブッシング222および第3のブッシング224に電気的に結合される。第2のブッシング222は、第1および第3のブッシング220、224に電気的に結合されている。第3のブッシング224は、第1及び第2のブッシング220、222に電気的に結合されている。
【0020】
第1の導電層要素212は、コネクタによって電気的に結合された複数の導電性バーセグメントを含んでもよい。図示された実施形態によれば、第1の導電層要素212は、各相毎に導電性バーセグメント230、232、234を含む。導電性バーセグメントは、コネクタによって電気的に結合されて、バーを形成する。第1のバーセグメント230と第3のバーセグメント234は、間に配置された第2のバーセグメント232と共にバーの端部を形成する。コネクタ241は、第1のバーセグメント230を第2のバーセグメント232と電気的に結合し、第2のバーセグメント232を第3のバーセグメント234と電気的に結合する。
【0021】
第2の導電層要素214は、複数の導電性バーセグメントを含んでもよい。図示された実施形態によれば、第2の導電層要素214は、各相について導電性バーセグメント260、262、264を含む。導電性バーセグメントは、コネクタによって電気的に結合されて、バーを形成する。第1のバーセグメント260及び第3のバーセグメント264は、それらの間に配置された第3のバーセグメント262と共にバーの端部を形成する。コネクタ241は、第1のバーセグメント260を第2のバーセグメント262と電気的に結合し、第2のバーセグメント262を第3のバーセグメント264と電気的に結合する。
【0022】
各ブッシング220、222、224は、第1の導電層要素212内のバーセグメント230、232、234のうちの1つに取り付けられている。第1のブッシング220及び第3のブッシング224は、第1の導電層要素212の両端に配置され、第2のブッシング222は、第1のブッシング220と第3のブッシング224との間に配置される。第1のブッシング220及び第3のブッシング224は、それぞれ、第2の導電層要素212のエンドバーセグメント260、264に電気的に接続されている。各ブッシング220、222、224は、互いに他のブッシングに電気的に接続されている。
【0023】
第1の導電層要素212に沿った電流の流れ254は、配置の方法によって、第2の導電層要素214に沿った電流の流れ255に延びる。さらに、第1の電流導電層要素と第2の接続要素との間に磁場が生成される場合、少なくとも1つの導電層要素内に第3の電流の流れ256が形成される。
【0024】
第1及び第2の導電層要素212、214の少なくとも一部は、ギャップ250を介して物理的に離間している。例えば、導電層要素212、214は、互いに平行に配置される。ギャップとして、少なくとも1つのブッシングは、第2の導電層要素214と電気的に接触していない。例えば、ギャップは、第2のブッシング222を第2の導電層要素214から絶縁する。中間ブッシング222を第2の導電層要素214から絶縁することによって、第2の導電層要素214内の電流は、電流フロー255を要素214の端部から端部に流すことを可能にする。
【0025】
ギャップ250には、絶縁材料252が含まれ、第2の導電層からブッシングを絶縁することができる。加えて、絶縁材料252は、構造的支持を提供することができる。例えば、絶縁材料252は、中間ブッシング222を第2の導電層要素214から電気的に絶縁するとともに、導電層要素212、214間の配置を構造的に支持することができる。
【0026】
閉鎖直列接続を容易にするために、両端に配置された第1および第2のブッシング220、224は、第1および第2の導電層要素212、214に電気的に結合される。エンドバーセグメント230、234、260、264の間に、エンドバーセグメントにおいて第1及び第2の導電層要素を配置することができる導電性材料253を配置することができる。導電性材料253は、構造的支持を提供することができる。
【0027】
このアレンジメントにより、第1の導電層要素と第2の導電層要素との間に電流を分配することが可能になる。熱損失は、第1の導電層要素と第2の導電層要素との間の電流の分配によって低減される。熱損失は、設置面積への増加または設置面積への最小限の増加を必要とせずに低減される。このアレンジメントは、フットプリントを増加させることなく、またはフットプリントを最小限に増加させることなく、熱損失を減少させるために、第1の導電層要素と第2の導電層要素との間で電流を分配することを可能にする。
【0028】
図3は、多層ニュートラルバスアレンジメント310の別の実施形態を示す。バーとは対照的に、導電層要素312、314は、異なる直径を有する管として形成される。ブッシング220、222、224は、
図2で説明したように、導電層要素312、314と同様に配置されている。ブッシング220、222、224の各々は、互いに電気的に接続されている。導電層要素312、314は、ギャップによって互いに分離される。ギャップは、中間ブッシング222を、中間ブッシング222が導電層要素314に電気的に接続されていない導電層要素314から分離する。ギャップは、
図2について上述したような絶縁材料252を含んでもよい。
図2について上述したように、導電性材料253を設けることができる。第1の導電層要素312及び/又は第2の導電層要素314は、チューブセグメントとして形成され、
図2で上述したようにコネクタを介して接続されてもよい。
【0029】
図4は、多層ニュートラルバスアレンジメント410の別の実施形態を示す。ニュートラルバスアレンジメント310の第1の導電層要素312及び第2の導電層要素314は、閉じた多角形構造として形成される。第1および第2の多角形は、互いに相似に形成され閉じた多角形であり、第2の導電層要素414は、第1の導電層要素412よりも小さな大きさを有し、第1の導電層要素412の内側に配置される。ブッシング220、222、224は、
図2で説明したように、同様に配置された導電層要素412、414である。ブッシング220、222、224の各々は、互いに電気的に接続されている。導電層要素412、414は、ギャップによって互いに分離される。中間ブッシング222が導電層要素414に電気的に接続されていない場合に、ギャップは中間ブッシング222を導電層要素414から分離する。ギャップは、
図2について上述したような絶縁材料を含んでもよい。
図2について上述したように、導電性材料253を設けることができる。多層ニュートラルバスアレンジメント410の第1の導電層要素312及び/又は第2の導電層要素414は、
図2において上述したように、複数のセグメントから形成され、かつコネクタを介して接続することができる。
【0030】
図5は、多層ニュートラルバスアレンジメント510のさらなる実施形態を示す。
図4に示されるような閉じた多角形構造とは対照的に、導電層要素512、514は、開いた多角形構造である。
【0031】
上記の多層ニュートラルバスの実施形態は、具体的な詳細とともに説明されたが、これらの実施形態は、例示目的のためであり、各ブッシングが他のブッシングのそれぞれに電気的に結合されるように配置された導電層およびブッシングを有する多層ニュートラルの他の実施形態は、開示から逸脱しないことが理解されるであろう。例えば、導電層要素の各々は、コネクタを介して接続されたセグメントによって形成されることが記載されている。導体のいずれかは、コネクタを必要とせずに、モノリシック構造として形成されてもよいことが理解されよう。ブッシングは、セグメントおよびコネクタを介して形成した導電層要素と同じ構成で、モノリシック構造に配置されてもよいことが理解されよう。さらに、導電層要素の各々は、位相を一致させるためのセグメントの数を有することが説明されてきた。セグメントの数は、位相をより大きく又はより少なくセグメントすることができ、セグメントの数は位相を一致させる必要がないことが理解されよう。ブッシングのセグメントに対する1つの関係について説明した。セグメントは、複数のブッシングを有しても、ブッシングを有していなくてもよいことが理解されよう。さらに、第1および第2の導電層要素は、互いに同数のセグメントを有する必要がないことが理解されよう。
【0032】
図6は上述の実施形態のいずれかに従う多層ニュートラルバスアレンジメントを有する電気機械の概略図である。三相電気機械670、例えば発電機は、多層ニュートラルバス672によって接地される3つのリード線672と、グリッドに向かって直接的な3つのリード線674とを備える。各リード線は、いずれかのブッシングを介して多層ニュートラルバスに接続されている。熱損失は、第1の導電層要素と第2の導電層要素との間の電流の分配によって低減される。
【0033】
方法によれば、電気機械は、上記の実施形態のいずれかに従った多層ニュートラルバスアレンジメントに接続される。電気機械の各位相に対して、電気機械のリード線が、多層ニュートラルバスアレンジメントのブッシングの1つに接続される。ニュートラルバスはグラウンドに接続されている。熱損失は、複数の導電層要素間の電流の分配によって低減される。
【0034】
この方法は、ニュートラルバスを多層ニュートラルバスアレンジメントに置き換えるための改良の一部であってもよい。従って、本方法は、電気機械を多層ニュートラルバスに接続する前に、電気機械からニュートラルバスを切り離すことを含むことができる。熱損失は、第1のニュートラルバスによるフットプリントの増加なしで、多層ニュートラルバスによって減少させることができる。
【0035】
ここで使用される単語又は語句は、幾つかの例において明示的に限定されない限り、広く解釈されるべきであることを理解すべきである。例えば、用語「含む」および「含む」ならびにそれらの誘導体を限定することなく含む。単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が明確に示さない限り、同様に複数の形態を含むことを意図している。さらに、本明細書で使用される用語「および/または」は、関連する項目の1つ以上の可能性のある組合せの任意の組合せおよび全てを包含する。用語「または」は、文脈が明白に示さない限り、意味および/または意味を含み、「それに関連する」ならびに「それに関連する」の用語は、内部に含まれ、それらの相互連結を含み、内部に封じ込められ、その中に含まれ、連結し、連結し、またはそれと結合し、伝染性である、連鎖し、近接している、近接している、またはその性質を有する。
【0036】
また、用語「第1」、「第2」、「第3」などは、本明細書では、様々な要素、情報、機能、または作用を指すために使用されてもよいが、これらの要素、情報、機能、または作用は、これらの用語によって制限されてはならない。むしろ、これらの数字形容詞は、互いに異なる要素、情報、機能又は作用を区別するために使用される。例えば、第1の要素、情報、機能、または動作は、第2の要素、情報、機能、または動作と称することができ、同様に、第2の要素、情報、機能、または動作は、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の要素、情報、機能、または動作と称することができる。
【0037】
本開示の例示的な実施形態について詳細に説明したが、本明細書に開示される種々の変更、代替、変形、および改良は、その最も広範な形態における開示の精神および範囲から逸脱することなく、行われ得ることを当業者は理解するであろう。
【手続補正書】
【提出日】2021-09-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、発電に関するものであり、より詳細には、ニュートラルバス熱損失の低減に関する。
【背景技術】
【0002】
大型三相発電機では、電圧と電流を供給する固定子コイルは、電圧が公称ゼロである共通のニュートラルポイントで接続される。この一般的なニュートラルポイントは、通常、ニュートラルバスと呼ばれる。
図1は、ニュートラルバスバーとして形成されたニュートラルバスアレンジメント10を示す。バスバーは、バーとも呼ばれる金属ストリップであり、この場合、バーは、モノリシック構造として、またはコネクタ41によって接合されたセグメント30、32、34内に形成されてもよい。ニュートラルバスアレンジメント10は多数のブッシング20、22、24を含み、ブッシング20はブッシング22に電気的に接続され、ブッシング22はブッシング24に電気的に接続される。
【0003】
電流は、ブッシング22を介してブッシング20とブッシング24との間の単一の流れ54に沿って流れる。電流による熱損失は問題があり、性能や製品寿命に影響を及ぼす可能性がある。熱が減少する典型的な方法の1つは、ニュートラルバスアレンジメント10の電流の流れに対する周囲を増加させることによって、単一の流れ54の面積を増加させることである。電流は主に表皮の深さで流れるので、バスバー10の厚さを増加させるか、またはニュートラルバスの断面を変化させることによって、熱が減少することはない。表皮深さは電流の周波数に関係し、基板の厚さや断面積には関係しない。
【0004】
ニュートラルバスにおける熱損失を緩和するために、種々の冷却方法を使用することができる。たとえば、空冷または水冷である。ニュートラルバスの冷却には、周囲の空気を使用してもよい。空気の循環を提供するためにファンを使用することができる。水冷は、ニュートラルバスに取り付けられたダクトを介した水の循環を使用する。空冷は、水冷よりも複雑でコストが低い一方で、空冷は、水冷よりも大きな設置面積を必要とするか、または、より小さな機械へのその現在の搬送能力に制限がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ニュートラルバスアレンジメント、発電機、発電システムは、改良によって利益を得る可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
様々に開示された実施形態は、多層ニュートラルバスに関連する。一例では、多層ニュートラルバスアレンジメントは、第1の導電層要素、第2の導電層要素、及び複数のブッシングを備える。第1の導電層要素の少なくとも一部は、第2の導電層要素から分離される。複数のブッシングは、複数のブッシングの各々が互いに電気的に接続される第1及び第2の導電層要素内に配置される。このアレンジメントは、熱損失を低減するために、第1の導電層要素と第2の導電層要素との間に電流を分配することを可能にする。
【0007】
別の実施形態では、3相電気機械が提供される。電気機械は、電気的に接地される3つのリード線、各相に対して1つ、および多層ニュートラルバスアレンジメントを備える。各リード線は、ブッシングの1つに接続されている。熱損失は、第1の導電層要素と第2の導電層要素との間の電流の分配によって低減される。
【0008】
別の実施形態では、方法が提供される。電気機械は、多層ニュートラルバスアレンジメントに接続される。多層ニュートラルバスアレンジメントは、互いに分離された複数の導電層要素を含む。複数の導電層要素には複数のブッシングが配置され、互いに電気的に接続されている。接続部は、電気機械の各位相に対して、電気機械のリード線を多層ニュートラルバスアレンジメントのブッシングの1つに接続することを含む。ニュートラルバスはグラウンドに接続されている。熱損失は、複数の導電層要素間の電流の分配によって低減される。
【0009】
前述は、当業者が以下の詳細な説明をより良く理解できるように、本開示の技術的特徴をかえって概説した。以下、開示の更なる特徴及び利点を、クレームの主題を形成するものとして説明する。当業者は、本開示の同じ目的を実行するために、他の構造を修正または設計するための基礎として開示される概念および特定の実施形態を容易に使用することができることを理解するであろう。また、当業者は、そのような同等の構成が、その最も広い形態で開示の範囲から逸脱しないことを実現するであろう。
【0010】
また、以下の詳細な説明に着手する前に、本件特許明細書の全体にわたって、特定の単語及び語句に対する種々の定義が提供されていることを理解すべきであり、当業者であれば、このような定義は、多くの場合、そうした定義された単語及び語句の先行使用と同様に、多くの場合、そうした定義が適用されることを理解すべきである。条件によっては、多種多様な実施形態を含むことがあるが、特許請求の範囲は、これらの条件を特定の実施形態に明示的に限定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】従来技術のニュートラルバスの斜視図である。
【
図2】多層ニュートラルバスの異なる実施形態の斜視図を示す。
【
図3】多層ニュートラルバスの異なる実施形態の斜視図を示す。
【
図4】多層ニュートラルバスの異なる実施形態の斜視図を示す。
【
図5】多層ニュートラルバスの異なる実施形態の斜視図を示す。
【
図6】一実施形態による電気機械の概略図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで、ニュートラルバスにおける減少した熱損失を容易にするシステム及び方法に関連する種々の技術を、図面を参照して説明する。ここで、同一の参照番号は、全体を通して同一の要素を表す。以下に議論される図面、および本特許明細書において本開示の原理を記述するために使用される様々な実施形態は、単に説明のためのものであり、開示の範囲を制限するために何らかの方法で解釈されるべきではない。本開示の原理は、適切に配置された任意の装置において実施され得ることを当業者は理解するであろう。あるシステム要素によって実行されるとして記載される機能性は、複数の要素によって実行されてもよいことを理解されたい。同様に、例えば、要素は、複数の要素によって実行されるものとして記載される機能性を実行するように構成されてもよい。本出願の多数の革新的教示を、例示的非限定的実施形態を参照して説明する。
【0013】
ニュートラルバスアレンジメント10の断面の周囲を増加させ、熱損失を減少させ、次いでニュートラルバスアレンジメント10の設置面積を増加させる。これはまた、それぞれのニュートラルバスアレンジメントの冷却の設置面積及び/又は複雑さを増加させる可能性がある。
【0014】
複数の層を有する改善されたニュートラルバスの実施形態が開示される。多層ニュートラルバスは、複数の導電層要素及び複数のブッシングを含む。導電層要素の少なくとも一部は、互いに離間して配置され、別個の電気の流れを形成する。導電層要素及びブッシングは、各ブッシングが互いに電気的に結合されるように配置される。3相ニュートラルバスアレンジメントの場合、各ブッシングを互いに接続することは、例えば、閉鎖直列接続によって達成されてもよい。導電層要素は、導電性材料を含み、導電性材料は、例えば、金属または高導電性複合体であってもよい。導電材料としては、通常、銅が用いられる。
【0015】
導電層要素は、セグメント化されてもよく、ここで、セグメントは、コネクタによって電気的に結合される。コネクタは、導電性材料、例えば、金属または導電性複合材料を含む。導電材料としては、通常、銅が用いられる。
【0016】
多層ニュートラルバスの一実施形態によれば、ニュートラルバスの設置面積を増加させることなく、熱損失を減少させることができる。
【0017】
多層ニュートラルバスの種々の実施形態を、
図2から
図5を参照して以下に説明する。
【0018】
図2は、一実施形態による、3相ニュートラルバスアレンジメントの斜視図を示す。図示の実施形態では、ニュートラルバスアレンジメント210は、多層バスバーである。第1の層は、第1の導電層要素212を含み、第2の層は、第1の導電層要素212から離間した第2の導電層要素214を含む。第1の導電層要素212および第2の導電層要素214は、平面であってもよく、多層バスバー210を形成する並列に配置されてもよい。
【0019】
各相について、多層バスバー内にブッシングが配置され、各ブッシングが互いに電気的に結合されるようになっている。電気的結合により、ブッシングの外面を電気的に結合することができる。第1のブッシング220は、第2のブッシング222および第3のブッシング224に電気的に結合される。第2のブッシング222は、第1および第3のブッシング220、224に電気的に結合されている。第3のブッシング224は、第1及び第2のブッシング220、222に電気的に結合されている。
【0020】
第1の導電層要素212は、コネクタによって電気的に結合された複数の導電性バーセグメントを含んでもよい。図示された実施形態によれば、第1の導電層要素212は、各相毎に導電性バーセグメント230、232、234を含む。導電性バーセグメントは、コネクタによって電気的に結合されて、バーを形成する。第1のバーセグメント230と第3のバーセグメント234は、間に配置された第2のバーセグメント232と共にバーの端部を形成する。コネクタ241は、第1のバーセグメント230を第2のバーセグメント232と電気的に結合し、第2のバーセグメント232を第3のバーセグメント234と電気的に結合する。
【0021】
第2の導電層要素214は、複数の導電性バーセグメントを含んでもよい。図示された実施形態によれば、第2の導電層要素214は、各相について導電性バーセグメント260、262、264を含む。導電性バーセグメントは、コネクタによって電気的に結合されて、バーを形成する。第1のバーセグメント260及び第3のバーセグメント264は、それらの間に配置された第2のバーセグメント262と共にバーの端部を形成する。コネクタ41は、第1のバーセグメント260を第2のバーセグメント262と電気的に結合し、第2のバーセグメント262を第3のバーセグメント264と電気的に結合する。
【0022】
各ブッシング220、222、224は、第1の導電層要素212内のバーセグメント230、232、234のうちの1つに取り付けられている。第1のブッシング220及び第3のブッシング224は、第1の導電層要素212の両端に配置され、第2のブッシング222は、第1のブッシング220と第3のブッシング224との間に配置される。第1のブッシング220及び第3のブッシング224は、それぞれ、第2の導電層要素214のエンドバーセグメント260、264に電気的に接続されている。各ブッシング220、222、224は、互いに他のブッシングに電気的に接続されている。
【0023】
第1の導電層要素212に沿った電流の流れ254は、配置の方法によって、第2の導電層要素214に沿った電流の流れ255に延びる。さらに、第1の導電層要素と第2の導電層要素との間に磁場が生成される場合、少なくとも1つの導電層要素内に第3の電流の流れ256が形成される。
【0024】
第1及び第2の導電層要素212、214の少なくとも一部は、ギャップ250を介して物理的に離間している。例えば、導電層要素212、214は、互いに平行に配置される。ギャップとして、少なくとも1つのブッシングは、第2の導電層要素214と電気的に接触していない。例えば、ギャップは、第2のブッシング222を第2の導電層要素214から絶縁する。中間ブッシング222を第2の導電層要素214から絶縁することによって、第2の導電層要素214内の電流は、電流フロー255を要素214の端部から端部に流すことを可能にする。
【0025】
ギャップ250には、絶縁材料252が含まれ、第2の導電層要素214からブッシングを絶縁することができる。加えて、絶縁材料252は、構造的支持を提供することができる。例えば、絶縁材料252は、中間ブッシング222を第2の導電層要素214から電気的に絶縁するとともに、導電層要素212、214間の配置を構造的に支持することができる。
【0026】
閉鎖直列接続を容易にするために、両端に配置された第1および第2のブッシング220、224は、第1および第2の導電層要素212、214に電気的に結合される。エンドバーセグメント230、234、260、264の間に、エンドバーセグメントにおいて第1及び第2の導電層要素を配置することができる導電性材料253を配置することができる。導電性材料253は、構造的支持を提供することができる。
【0027】
このアレンジメントにより、第1の導電層要素と第2の導電層要素との間に電流を分配することが可能になる。熱損失は、第1の導電層要素と第2の導電層要素との間の電流の分配によって低減される。熱損失は、設置面積への増加または設置面積への最小限の増加を必要とせずに低減される。このアレンジメントは、フットプリントを増加させることなく、またはフットプリントを最小限に増加させることなく、熱損失を減少させるために、第1の導電層要素と第2の導電層要素との間で電流を分配することを可能にする。
【0028】
図3は、多層ニュートラルバスアレンジメント310の別の実施形態を示す。バーとは対照的に、導電層要素312、314は、異なる直径を有する管として形成される。ブッシング220、222、224は、
図2で説明したように、導電層要素312、314と同様に配置されている。ブッシング220、222、224の各々は、互いに電気的に接続されている。導電層要素312、314は、ギャップによって互いに分離される。ギャップは
、中間ブッシング222が導電層要素314に電気的に接続されていない
場合、中間ブッシング222を導電層要素314から分離する。ギャップは、
図2について上述したような絶縁材料252を含んでもよい。
図2について上述したように、導電性材料253を設けることができる。第1の導電層要素312及び/又は第2の導電層要素314は、チューブセグメントとして形成され、
図2で上述したようにコネクタを介して接続されてもよい。
【0029】
図4は、多層ニュートラルバスアレンジメント410の別の実施形態を示す。ニュートラルバスアレンジメント
410の第1の導電層要素
412及び第2の導電層要素
414は、閉じた多角形構造として形成される。第1および第2の多角形は、互いに相似に形成され閉じた多角形であり、第2の導電層要素414は、第1の導電層要素412よりも小さな大きさを有し、第1の導電層要素412の内側に配置される。ブッシング220、222、224は、
図2で説明したように、同様に配置された導電層要素412、414である。ブッシング220、222、224の各々は、互いに電気的に接続されている。導電層要素412、414は、ギャップによって互いに分離される。中間ブッシング222が導電層要素414に電気的に接続されていない場合に、ギャップは中間ブッシング222を導電層要素414から分離する。ギャップは、
図2について上述したような絶縁材料を含んでもよい。
図2について上述したように、導電性材料253を設けることができる。多層ニュートラルバスアレンジメント410の第1の導電層要素
412及び/又は第2の導電層要素414は、
図2において上述したように、複数のセグメントから形成され、かつコネクタを介して接続することができる。
【0030】
図5は、多層ニュートラルバスアレンジメント510のさらなる実施形態を示す。
図4に示されるような閉じた多角形構造とは対照的に、導電層要素512、514は、開いた多角形構造である。
【0031】
上記の多層ニュートラルバスの実施形態は、具体的な詳細とともに説明されたが、これらの実施形態は、例示目的のためであり、各ブッシングが他のブッシングのそれぞれに電気的に結合されるように配置された導電層要素およびブッシングを有する多層ニュートラルの他の実施形態は、開示から逸脱しないことが理解されるであろう。例えば、導電層要素の各々は、コネクタを介して接続されたセグメントによって形成されることが記載されている。導体のいずれかは、コネクタを必要とせずに、モノリシック構造として形成されてもよいことが理解されよう。ブッシングは、セグメントおよびコネクタを介して形成した導電層要素と同じ構成で、モノリシック構造に配置されてもよいことが理解されよう。さらに、導電層要素の各々は、位相を一致させるためのセグメントの数を有することが説明されてきた。セグメントの数は、位相をより大きく又はより少なくセグメントすることができ、セグメントの数は位相を一致させる必要がないことが理解されよう。ブッシングのセグメントに対する1つの関係について説明した。セグメントは、複数のブッシングを有しても、ブッシングを有していなくてもよいことが理解されよう。さらに、第1および第2の導電層要素は、互いに同数のセグメントを有する必要がないことが理解されよう。
【0032】
図6は上述の実施形態のいずれかに従う多層ニュートラルバスアレンジメントを有する電気機械の概略図である。三相電気機械670、例えば発電機は、多層ニュートラルバス672によって接地される3つのリード線672と、グリッドに向かって直接的な3つのリード線674とを備える。各リード線は、いずれかのブッシングを介して多層ニュートラルバスに接続されている。熱損失は、第1の導電層要素と第2の導電層要素との間の電流の分配によって低減される。
【0033】
方法によれば、電気機械は、上記の実施形態のいずれかに従った多層ニュートラルバスアレンジメントに接続される。電気機械の各位相に対して、電気機械のリード線が、多層ニュートラルバスアレンジメントのブッシングの1つに接続される。ニュートラルバスはグラウンドに接続されている。熱損失は、複数の導電層要素間の電流の分配によって低減される。
【0034】
この方法は、ニュートラルバスを多層ニュートラルバスアレンジメントに置き換えるための改良の一部であってもよい。従って、本方法は、電気機械を多層ニュートラルバスに接続する前に、電気機械からニュートラルバスを切り離すことを含むことができる。熱損失は、第1のニュートラルバスによるフットプリントの増加なしで、多層ニュートラルバスによって減少させることができる。
【0035】
ここで使用される単語又は語句は、幾つかの例において明示的に限定されない限り、広く解釈されるべきであることを理解すべきである。例えば、用語「含む」および「含む」ならびにそれらの誘導体を限定することなく含む。単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が明確に示さない限り、同様に複数の形態を含むことを意図している。さらに、本明細書で使用される用語「および/または」は、関連する項目の1つ以上の可能性のある組合せの任意の組合せおよび全てを包含する。用語「または」は、文脈が明白に示さない限り、意味および/または意味を含み、「それに関連する」ならびに「それに関連する」の用語は、内部に含まれ、それらの相互連結を含み、内部に封じ込められ、その中に含まれ、連結し、連結し、またはそれと結合し、伝染性である、連鎖し、近接している、近接している、またはその性質を有する。
【0036】
また、用語「第1」、「第2」、「第3」などは、本明細書では、様々な要素、情報、機能、または作用を指すために使用されてもよいが、これらの要素、情報、機能、または作用は、これらの用語によって制限されてはならない。むしろ、これらの数字形容詞は、互いに異なる要素、情報、機能又は作用を区別するために使用される。例えば、第1の要素、情報、機能、または動作は、第2の要素、情報、機能、または動作と称することができ、同様に、第2の要素、情報、機能、または動作は、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の要素、情報、機能、または動作と称することができる。
【0037】
本開示の例示的な実施形態について詳細に説明したが、本明細書に開示される種々の変更、代替、変形、および改良は、その最も広範な形態における開示の範囲から逸脱することなく、行われ得ることを当業者は理解するであろう。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多層ニュートラルバスアレンジメント
(210、310、410、510
)であって、
第1の導電層要素
(212、312、412、512
)と、
第2の導電層要素
(214、314、414、514
)であって、前記第1の導電層要素
(212、312、412、512
)の少なくとも一部が、前記第2の導電層要素
(214、314、414、514
)から分離された、第2の導電層要素
(214、314、414、514
)と、
前記第1および第2の導電層要素内に配置された複数のブッシング
(220、222、224
)であって、それぞれが互いに
前記ニュートラルバスアレンジメントを介して電気的に接続された、複数のブッシング
(220、222、224
)と、
を備え、
磁界が、前記第1
の導電層要素と前記第2の
導電層要素との間に生成され、
前記第1の導電層要素
(212、312、412、512
)は、第1の電流の流れを備え、前記第2の導電層要素
(214、314、414、514
)は、第2の電流の流れを備え、前記磁界は、前記導電層要素のうちの少なくとも1つに第3の電流の流れを生成
し、
3つのブッシングを有し、
前記第1の導電層要素(212、312、412、512)及び前記第2の導電層要素(214、314、414、514)が導電性閉ループを介して互いに接続されており、
前記ブッシングは、第1のブッシング(220)、第2のブッシング(222)及び第3のブッシング(224)の3つであり、前記第2のブッシング(222)は、前記第1及び第3のブッシング(220、224)の間に配置され、
前記ブッシングのそれぞれは、前記第1の導電層要素(212)に電気的に接続され、
前記第1のブッシング(220)および前記第3のブッシング(224)は、前記第2の導電層要素(214)に電気的に接続され、
前記第2のブッシング(222)は、前記第2の導電層要素(214)から電気的に絶縁された、
多層ニュートラルバスアレンジメント
(210、310、410、510
)。
【請求項2】
前記第1の導電層要素
(212
)と前記第2の導電層要素
(214
)との間のギャップ
(250
)は、前記第3のブッシング
(222
)に対する前記第2の導電層要素
(214
)からの電気的な絶縁の要因となる、請求項
1に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント
(210、310、410、510
)。
【請求項3】
前記第1及び第2の導電層要素
(232、214
)の間に、前記第3のブッシング
(222
)に対する前記第2の導電層要素
(214
)からの電気的な絶縁の要因となる絶縁材料
(252
)が設けられ、請求項
1または
2に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント
(210、310、410、510
)。
【請求項4】
前記第1および第2のブッシング
(220
、222)が前記第1および第2の導電層要素
(232、214
)と電気的に接触するように、導電性材料
(253
)が前記第1および第2の導電層要素
(232、214
)の間に設けられた、請求項
1または
3に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント
(210、310、410、510
)。
【請求項5】
前記ブッシング
(220、222、224
)のうちの少なくとも1つは、前記第2の導電層要素
(214
)から電気的に絶縁される、請求項1
または2に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント
(210、310、410、510
)。
【請求項6】
前記アレンジメントは、フットプリントを増加させることなく、熱損失を低減するために、前記第1の導電層要素と前記第2の導電層要素との間の電流の分配を可能にする、請求項
1から5のいずれか1項に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント
(210、310、410、510
)。
【請求項7】
前記第1および第2の導電層要素が平面であり、並列に配置され、かつニュートラルバスアレンジメントが多層バスバー
(210
)である、請求項1から
6のいずれか1項に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント
(210、310、410、510
)。
【請求項8】
前記第2の導電層要素は、少なくとも部分的に前記第1の導電層要素の内側に配置される、請求項1から
3のいずれか1項に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント
(210、310、410、510
)。
【請求項9】
前記第2の導電層要素は、その全体が前記第1の導電層要素の内部に配置される、請求項
8に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント
(210、310、410、510
)。
【請求項10】
前記第1および第2の導電層要素が、多角形であり、
前記第1および第2の多角形は、互いに相似の形状であり、前記第2
の導電層要素がより小さい大きさを有し、前記第1の導電
層要素の内側に配置され、
請求項
8または
9に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント
(210、310、410、510
)。
【請求項11】
各相に対して1つの電気的に接地される3つのリードと、
請求項1から
10のいずれか1項に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント
(210、310、410、510
)と、
を含む三相電気機械であって、
前記リードのそれぞれがブッシング
(220、222、224
)のうちの1つに接続され、
熱損失が、前記第1および第2の導電層要素間の電流の分配によって低減される、
三相電機機械。
【請求項12】
前記電気機械は、発電機である、請求項
11に記載の電気機械。
【請求項13】
電気機械を
請求項1に記載の多層ニュートラルバスアレンジメントに接続し、前記多層ニュートラルバスアレンジメントは、互いに分離された複数の
導電層要素を備え、前記複数の
導電層要素に配置され、互いに電気的に接続される複数のブッシングを備え、前記接続は、前記電気機械の各相に対して、前記電気機械のリード線を前記多層ニュートラルバスアレンジメント内の前記ブッシングの1つに接続するステップと、
前記ニュートラルバスをグランドに接続するステップと、
を備える方法であって、
熱損失は、前記複数の導電層要素間の電流の分配によって低減される、
方法。
【請求項14】
前記接続の前に、前記電気機械から第1のニュートラルバスを切り離すステップを含み、
前記電気機械を前記多層ニュートラルバスアレンジメントに接続するステップが、前記第1のニュートラルバスを置き換え、
前記第1のニュートラルバスによるフットプリントを増加させることなく、前記多層ニュートラルバスによって熱損失が低減される、
請求項
13に記載の方法。
【手続補正書】
【提出日】2021-10-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
図6は上述の実施形態のいずれかに従う多層ニュートラルバスアレンジメントを有する電気機械の概略図である。三相電気機械670、例えば発電機は、多層ニュートラルバス
アレンジメント610によって接地される3つのリード線672と、グリッドに向かって直接的な3つのリード線674とを備える。各リード線は、いずれかのブッシングを介して多層ニュートラルバス
アレンジメントに接続されている。熱損失は、第1の導電層要素と第2の導電層要素との間の電流の分配によって低減される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
方法によれば、電気機械は、上記の実施形態のいずれかに従った多層ニュートラルバスアレンジメントに接続される。電気機械の各位相に対して、電気機械のリード線が、多層ニュートラルバスアレンジメントのブッシングの1つに接続される。多層ニュートラルバスアレンジメントはグラウンドに接続されている。熱損失は、複数の導電層要素間の電流の分配によって低減される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
この方法は、ニュートラルバスを多層ニュートラルバスアレンジメントに置き換えるための改良の一部であってもよい。従って、本方法は、電気機械を多層ニュートラルバスアレンジメントに接続する前に、電気機械からニュートラルバスを切り離すことを含むことができる。熱損失は、第1のニュートラルバスによるフットプリントの増加なしで、多層ニュートラルバスアレンジメントによって減少させることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多層ニュートラルバスアレンジメント(210、310、410、510)であって、
第1の導電層要素(212、312、412、512)と、
第2の導電層要素(214、314、414、514)であって、前記第1の導電層要素(212、312、412、512)の少なくとも一部が、前記第2の導電層要素(214、314、414、514)から分離された、第2の導電層要素(214、314、414、514)と、
前記第1および第2の導電層要素内に配置された複数のブッシング(220、222、224)であって、それぞれが互いに前記ニュートラルバスアレンジメントを介して電気的に接続された、複数のブッシング(220、222、224)と、
を備え、
磁界が、前記第1の導電層要素と前記第2の導電層要素との間に生成され、
前記第1の導電層要素(212、312、412、512)は、第1の電流の流れを備え、前記第2の導電層要素(214、314、414、514)は、第2の電流の流れを備え、前記磁界は、前記導電層要素のうちの少なくとも1つに第3の電流の流れを生成し、
3つのブッシングを有し、
前記第1の導電層要素(212、312、412、512)及び前記第2の導電層要素(214、314、414、514)が導電性閉ループを介して互いに接続されており、
前記ブッシングは、第1のブッシング(220)、第2のブッシング(222)及び第3のブッシング(224)の3つであり、前記第2のブッシング(222)は、前記第1及び第3のブッシング(220、224)の間に配置され、
前記ブッシングのそれぞれは、前記第1の導電層要素(212)に電気的に接続され、
前記第1のブッシング(220)および前記第3のブッシング(224)は、前記第2の導電層要素(214)に電気的に接続され、
前記第2のブッシング(222)は、前記第2の導電層要素(214)から電気的に絶縁された、
多層ニュートラルバスアレンジメント(210、310、410、510)。
【請求項2】
前記第1の導電層要素(212)と前記第2の導電層要素(214)との間のギャップ(250)は、前記第3のブッシング(
224)に対する前記第2の導電層要素(214)からの電気的な絶縁の要因となる、請求項1に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント(210、310、410、510)。
【請求項3】
前記第1及び第2の導電層要素(
212、214)の間に、前記第3のブッシング(
224)に対する前記第2の導電層要素(214)からの電気的な絶縁の要因となる絶縁材料(252)が設けられ、請求項1または2に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント(210、310、410、510)。
【請求項4】
前記第1および第2のブッシング(220、222)が前記第1および第2の導電層要素(
212、214)と電気的に接触するように、導電性材料(253)が前記第1および第2の導電層要素(
212、214)の間に設けられた、請求項1または3に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント(210、310、410、510)。
【請求項5】
前記ブッシング(220、222、224)のうちの少なくとも1つは、前記第2の導電層要素(214)から電気的に絶縁される、請求項1または2に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント(210、310、410、510)。
【請求項6】
前記
多層ニュートラルバスアレンジメントは、フットプリントを増加させることなく、熱損失を低減するために、前記第1の導電層要素と前記第2の導電層要素との間の電流の分配を可能にする、請求項1から5のいずれか1項に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント(210、310、410、510)。
【請求項7】
前記第1および第2の導電層要素が平面であり、並列に配置され、かつ
前記多層ニュートラルバスアレンジメントが多層バスバー(210)である、請求項1から6のいずれか1項に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント(210、310、410、510)。
【請求項8】
前記第2の導電層要素は、少なくとも部分的に前記第1の導電層要素の内側に配置される、請求項1から3のいずれか1項に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント(210、310、410、510)。
【請求項9】
前記第2の導電層要素は、その全体が前記第1の導電層要素の内部に配置される、請求項8に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント(210、310、410、510)。
【請求項10】
前記第1および第2の導電層要素が、多角形であり、
前記第1および第2の多角形は、互いに相似の形状であり、前記第2の導電層要素がより小さい大きさを有し、前記第1の導電層要素の内側に配置され、
請求項8または9に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント(210、310、410、510)。
【請求項11】
各相に対して1つの電気的に接地される3つのリードと、
請求項1から10のいずれか1項に記載の多層ニュートラルバスアレンジメント(210、310、410、510)と、
を含む三相電気機械であって、
前記リードのそれぞれがブッシング(220、222、224)のうちの1つに接続され、
熱損失が、前記第1および第2の導電層要素間の電流の分配によって低減される、
三相電機機械。
【請求項12】
前記電気機械は、発電機である、請求項11に記載の
三相電気機械。
【請求項13】
電気機械を請求項1に記載の多層ニュートラルバスアレンジメントに接続し、前記多層ニュートラルバスアレンジメントは、互いに分離された複数の導電層要素を備え、前記複数の導電層要素に配置され、互いに電気的に接続される複数のブッシングを備え、前記接続は、前記
三相電気機械の各相に対して、前記
三相電気機械のリード線を前記多層ニュートラルバスアレンジメント内の前記ブッシングの1つに接続するステップと、
前記
多層ニュートラルバス
アレンジメントをグランドに接続するステップと、
を備える方法であって、
熱損失は、前記複数の導電層要素間の電流の分配によって低減される、
方法。
【請求項14】
前記接続の前に、前記
三相電気機械から第1のニュートラルバスを切り離すステップを含み、
前記電気機械を前記多層ニュートラルバスアレンジメントに接続するステップが、前記第1のニュートラルバスを置き換え、
前記第1のニュートラルバスによるフットプリントを増加させることなく、前記多層ニュートラルバス
アレンジメントによって熱損失が低減される、
請求項13に記載の方法。
【国際調査報告】