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特表2022-511887バタフライナイフ用ラッチレスロック機構
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-01
(54)【発明の名称】バタフライナイフ用ラッチレスロック機構
(51)【国際特許分類】
   B26B 1/02 20060101AFI20220125BHJP
【FI】
B26B1/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021532417
(86)(22)【出願日】2019-12-12
(85)【翻訳文提出日】2021-08-03
(86)【国際出願番号】 US2019066103
(87)【国際公開番号】W WO2020123883
(87)【国際公開日】2020-06-18
(31)【優先権主張番号】62/779,412
(32)【優先日】2018-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521246208
【氏名又は名称】ベンチメイド ナイフ カンパニー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BENCHMADE KNIFE CO., INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】エリング, サミュエル
(72)【発明者】
【氏名】デルプランチェ, マーク
(72)【発明者】
【氏名】アルビング, ハンス
(72)【発明者】
【氏名】フランス, ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】ディックマン, ライアン
【テーマコード(参考)】
3C061
【Fターム(参考)】
3C061AA03
3C061AA16
3C061BB08
3C061BB11
3C061CC02
3C061CC17
(57)【要約】
ブレード溝を形成するために離して保持された左ハンドル部と右ハンドル部を有するハンドル半体を有するラッチレスロック機構を有するナイフに関する。左ハンドル部及び右ハンドル部は、枢支スロットと、第1の左ハンドル部と第1の右ハンドル部との間に配置された第1のロックピンとを含むライナーをそれぞれ含む。ブレードは、枢支ピンを用いてハンドル半体に枢支可能で摺動可能に連結されたタングを有し、タングは、ロックピンを受け入れるように構成されたタングスロットと、タングスロットの上に延びるフック部とを含み、フック部は、ブレードがロック位置にあるときにロックピンをとらえ、それによって第1のロック位置から開位置へのブレードの回転を防止するように構成されている。本発明によれば、ラッチレスロックシステムも提供される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のハンドル半体、第2のハンドル半体及びブレードを具備する、ラッチレスロック機構を有するナイフであって、
前記第1のハンドル半体が、
間にブレード溝を形成するために離して保持された第1の左ハンドル部及び第1の右ハンドル部であって、それぞれが枢支スロットを備えるライナーを含む第1の左ハンドル部及び第1の右ハンドル部と、
前記第1の左ハンドル部と前記第1の右ハンドル部との間に配置された第1のロックピンと
を備え、
前記第2のハンドル半体が、
間にブレード溝を形成するために離して保持された第2の左ハンドル部及び第2の右ハンドル部であって、それぞれが枢支スロットを備えるライナーを含む第2の左ハンドル部及び第2の右ハンドル部と、
前記第2の左ハンドル部と前記第2の右ハンドル部との間に配置された第2のロックピンと
を備え、
前記ブレードが、第1の枢支ピンを用いて前記第1のハンドル半体に枢支可能で摺動可能に連結され、第2の枢支ピンを用いて前記第2のハンドル半体に枢支可能で摺動可能に連結されるタングを有し、前記タングが、前記第1のロックピンを保持して、前記ブレードが第1のロック位置にあるときに前記第1のハンドル半体が回転することを防ぐように構成された第1のタングスロットと、前記第2のロックピンを保持して、前記ブレードが前記第1のロック位置にあるときに前記第2のハンドル半体が回転することを防ぐように構成された第2のタングスロットとを備える、ナイフ。
【請求項2】
前記第1のタングスロットが、前記第1のタングスロットの上に少なくとも部分的に延びる第1のフック部を備え、前記第1のフック部が、前記ブレードが前記第1のロック位置にあるときに前記第1のロックピンをとらえるように構成され、前記第2のタングスロットが、前記第2のタングスロットの上に少なくとも部分的に延びる第2のフック部を備え、前記第2のフック部は、前記ブレードが前記第1のロック位置にあるときに前記第2のロックピンをとらえ、もって前記第1のロック位置から開位置への前記ブレードの回転を防止するように構成されている、請求項1に記載のナイフ。
【請求項3】
前記枢支スロットの各々が、前記第1の枢支ピン及び前記第2の枢支ピンを第1のロック位置と第2のロック解除位置との間で付勢する付勢部材を備える、請求項1に記載のナイフ。
【請求項4】
付勢部材が、前記ライナーに一体の板ばねを備える、請求項1に記載のナイフ。
【請求項5】
前記ライナーの各々が、前記第1のハンドル半体及び前記第2のハンドル半体が、前記タングに対して相対的に独立して摺動するのを防止するように構成されたジンピング部をさらに備える、請求項1に記載のナイフ。
【請求項6】
ジンピングが互いに噛み合っている、請求項5に記載のナイフ。
【請求項7】
前記ライナーの各々が、前記第1のロックピン又は前記第2のロックピンを配置するための貫通孔をさらに含む、請求項1に記載のナイフ。
【請求項8】
前記第1の左ハンドル部及び前記第2の左ハンドル部の各々と、前記第1の右ハンドル部及び前記第2の右ハンドル部の各々とが、前記ライナーの各々に連結された外部側面部をそれぞれ備える、請求項1に記載のナイフ。
【請求項9】
少なくとも1つの外部側面部又はライナーが、閉位置にあるときに前記第1のハンドル半体と前記第2のハンドル半体との間に空間を提供するように構成されたハンドル離間延長部を含む、請求項8に記載のナイフ。
【請求項10】
前記ライナーの各々と前記タングとの間に配置されたワッシャをさらに備える、請求項1に記載のナイフ。
【請求項11】
前記枢支スロットの各々が、付勢部材がノーズ部とは独立して動くことを可能にするように構成された、前記付勢部材を前記ライナーの各々の前記ノーズ部から分離するチャネルを含む、請求項1に記載のナイフ。
【請求項12】
前記枢支スロットが、前記第1のロック位置に対応する第1の切れ込みと、第2のロック解除位置に対応する第2の切れ込みとを備える、請求項1に記載のナイフ。
【請求項13】
前記タングに対向して配置された耳部であって、ユーザが前記ブレードを前記第1のロック位置から第2のロック解除位置に移動させるように操作するように構成された耳部をさらに備える、請求項1に記載のナイフ。
【請求項14】
前記タングが、前記ブレードを第2のロック解除位置から前記第1のロック位置に押し込むように構成された、前記タングから延びる端部バンパを備える、請求項1に記載のナイフ。
【請求項15】
ハンドル半体と、ブレードとを具備する、ラッチレスロックシステムであって、
前記ハンドル半体が、
間にブレード溝を形成するために離して保持された左ハンドル部及び右ハンドル部であって、それぞれが枢支スロットを備えるライナーを含む左ハンドル部及び右ハンドル部と、
前記左ハンドル部と前記右ハンドル部との間に配置された第1のロックピンと
を備え、
前記ブレードが、枢支ピンを用いて前記ハンドル半体に枢支可能で摺動可能に連結されたタングを有し、前記タングが、タングスロットと、前記タングスロットの上に延びるフック部とを含み、前記フック部は、前記ブレードが第1のロック位置にあるときに前記ロックピンをとらえ、もって前記第1のロック位置からの前記ブレードの回転を防止するように構成されている、ラッチレスロックシステム。
【請求項16】
前記枢支スロットが、前記枢支ピンを前記第1のロック位置と第2のロック解除位置との間で付勢する付勢部材をそれぞれ備える、請求項15に記載のラッチレスロックシステム。
【請求項17】
付勢部材が、前記ライナーの各々に一体化された板ばねを備える、請求項15に記載のラッチレスロックシステム。
【請求項18】
前記ライナーの各々が、前記ロックピンを配置するための貫通孔をさらに備える、請求項15に記載のラッチレスロックシステム。
【請求項19】
前記ライナーの各々と前記タングとの間に配置されたワッシャをさらに備える、請求項15に記載のラッチレスロックシステム。
【請求項20】
前記枢支スロットが、付勢部材がノーズ部とは独立して動くことを可能にするように構成された、前記付勢部材を前記ライナーの前記ノーズ部から分離するチャネルを含む、請求項15に記載のラッチレスロックシステム。
【請求項21】
前記枢支スロットが、前記第1のロック位置に対応する第1の切れ込みと、第2のロック解除位置に対応する第2の切れ込みとを含む、請求項15に記載のラッチレスロックシステム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001]本出願は、2018年12月13日に出願された米国仮出願第62/779,412号の最先の出願日の優先権の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示は、バタフライスタイルナイフ、例えば、BALI-SONG(登録商標)ナイフのようなナイフのブレードを閉位置にロックするための機構に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]バタフライスタイルナイフは、古くからの起源を有し、ナイフ愛好家に非常に高く評価されている従来の非常に伝統的なナイフである。概して説明すると、ベンチメイドナイフカンパニーによってBALI-SONG(登録商標)の商品名で販売されているようなバタフライスタイルナイフは、ナイフブレードのタング部の両側に位置する2つの別個の枢支点で2つの別個のハンドルピースに枢支可能に取り付けられた単一のブレードを有する。これらのナイフは、ブレードが対向するハンドルの間に完全に(及び対向するハンドル内に、少なくとも部分的に)収容されるように、2つのハンドル半体がブレード上で回転される、全閉位置を有する。この位置では、ブレードの鋭いエッジ、又はブレードの両側が鋭利である場合は鋭いエッジが、ハンドルの一方又は両方に安全に保持される。これらのナイフはまた、全開位置を有する。全開位置では、2つのハンドル半体は全閉位置から180度回転され、その結果、ブレードがその時対になっているハンドル半体から離れて、使用することができる位置まで延びる。この位置では、2つのハンドル半体は互いに平行に方向付けられ、ユーザは、一体型ハンドルを画定するために両方のハンドル半体を一度に把持する。ブレードと2つのハンドル半体との間の、2つの枢支点又は2つの枢支軸線は、ブレードをハンドルに対して相対的に強固な使用位置に保持する。
【0004】
[0004]BALI-SONG(登録商標)ナイフなどのバタフライスタイルナイフの前述の基本的な説明は、ナイフ愛好者が喜ぶこれらのナイフの特徴のいくつかを説明するのに有用である。具体的には、BALI-SONG(登録商標)ナイフなどのバタフライスタイルナイフは、ユーザが閉位置から開位置、開位置から閉位置、及びその間の多数の位置からブレードを反転させる様々な複雑な「技」を行うために使用される。これらの複雑なテクニックはナイフの使用者によく知られていて、防御、戦闘、及び儀式の目的のために、BALI-SONG(登録商標)ナイフなどのバタフライナイフを使用することから生まれた長い歴史がある。YouTubeなどのオンラインビデオチャンネルでBALI-SONG(登録商標)テクニックを示す多くのビデオがあり、これらのナイフがどのように使用されるかについて教えている。
【0005】
[0005]いくつかの実施形態は、添付の図面及び添付の特許請求の範囲と併せて、以下の詳細な説明によって容易に理解されるであろう。いくつかの実施形態は、例として図示されていて、添付図面の図に限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】様々な実施形態による、ラッチレスロック機構を含むバタフライナイフの斜視図である。
図2】様々な実施形態による、図1のナイフの斜視分解図である。
図3】様々な実施形態による、図1のナイフのライナーの側立面図である。
図4】様々な実施形態による、ブレードが閉じられてロック位置にある、部分的に組み立てられた、図1のナイフのライナー側からブレード側を見た側立面図である。
図5】様々な実施形態による、ブレードが閉じられているがロック位置にある、部分的に組み立てられた、図1のナイフのブレード側からライナー側を見た側立面図である。
図6図4の部分的に透明な拡大図であり、様々な実施形態による、ロックされた閉位置にあるときに、タング及び停止ピンの特徴がハンドルを一緒に付勢する方法を図示する図である。
図7】様々な実施形態による、ブレードが閉じられているがロック解除位置にある、部分的に組み立てられた、図1のバタフライナイフのライナー側からブレード側を見た側立面図である。
図8】様々な実施形態による、ブレードが閉じられてロック解除位置にある、部分的に組み立てられた、図1のバタフライナイフのブレード側からライナー側を見た側立面図である。
図9】様々な実施形態による、2つのライナーのジンピングを図示する図4の拡大図である。
図10】様々な実施形態による、ハンドル離間要素を示すバタフライナイフハンドル表面部の斜視図である。
図11】様々な実施形態による、2つの対向するハンドル離間要素の配置を示す、2つのナイフハンドル表面部の側立面図である。
図12】2つの対向するハンドル離間要素の配置が、ハンドルの遠位端部が離間することをどのように実現するかを示す、バタフライナイフの側立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0018]以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成し、実施されてもよい例示的な実施形態として示す添付の図面を参照する。範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用してもよく、構造的な変更又は論理的な変更を行ってもよいことを理解されたい。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではなく、実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物によって定義される。
【0008】
[0019]様々な動作は、実施形態の理解に役立つように、複数の個別の動作として順に説明することができる。しかしながら、説明の順序は、これらの動作が順序によって変化することを意味すると解釈されるべきではない。
【0009】
[0020]説明は、上/下、後ろ/前、及び上/下などの視点ベースの説明を使用することができる。このような説明は、単に説明を容易にするために使用していて、開示する実施形態の適用を制限することを意図していない。
【0010】
[0021]「連結された(coupled)」及び「接続された(connected)」という用語は、それらの派生語と共に使用されてもよい。これらの用語は、互いに同義語として意図されていないことを理解されたい。むしろ、特定の実施形態では、「接続された」は、2つ以上の要素が互いに直接物理的に接触していることを示すために使用されてもよい。「連結された」とは、2つ以上の要素が直接物理的に接触していることを意味してもよい。しかしながら、「連結された」はまた、2つ以上の要素が互いに直接接触していないが、それでもなお互いに協働又は相互作用することを意味してもよい。
【0011】
[0022]説明の目的のために、「A/B」の形態又は「A及び/又はB」の形態の語句は、(A)、(B)、又は(A及びB)を意味する。説明の目的のために、「A、B、及びCの少なくとも1つ」の形態の語句は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)、又は(A、B、及びC)を意味する。説明の目的のために、「(A)B」の形態の語句は、(B)又は(AB)を意味し、すなわち、Aは任意選択の要素である。
【0012】
[0023]説明は、「実施形態」又は「すくつかの実施形態」という用語を使用することができ、これらはそれぞれ同じ又は異なる実施形態のうちの1つ以上を指すことができる。さらに、実施形態に対して使用される「含む(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」などの用語は同義語であり、概して「オープン」用語として意図される(例えば、「含む」という用語は「限定されないが、」と解釈されるべきであり、「有する」という用語は「少なくとも、」と解釈されるべきであり、「含む」という用語は「限定されないが、」と解釈されるべきである。)。
【0013】
[0024]本明細書における任意の複数形及び/又は単数形の用語の使用に対して、当業者は、関連及び/又は用途に適切であるように、複数形から単数形へ、及び/又は単数形から複数形へ変換することができる。様々な単数/複数の置換は、明確にするために本明細書に明示的に説明されてもよい。
【0014】
[0025]BALI-SONG(登録商標)ナイフなどのほとんどのバタフライスタイルナイフは、ナイフが全閉位置又は全開位置のいずれかにあるときに2つのハンドル半体を一緒に保持するラッチを含む。これらのナイフにはいくつかのタイプの従来のラッチがあるが、最も一般的なラッチは、2つのハンドル半体のうちの1つの後方の露出した端部に枢支可能に取り付けられた細長いラッチアームによって形成される。2つのハンドル半体が互いに平行に方向付けられると、例えば、ナイフが完全に閉じられていると、又はナイフが完全に開いていると、細長いラッチアームは、一方のハンドル半体に対するその取り付け部を中心にして、他方のハンドル半体に向かって枢動され得、ラッチアームの遠位端部は、他方のハンドル半体の協働的に成形された座部と係合する。係合されると、ラッチアームは、場合によっては、開位置又は閉位置のいずれかに、ナイフと共に2つのハンドル半体を固定する。
【0015】
[0026]前述の細長いラッチアームは有用な安全装置であるが、BALI-SONG(登録商標)ナイフなどのバタフライスタイルナイフのユーザのための複雑な反転テクニックの間、2つのハンドル半体を一緒にラッチで留めることはできず、そうでなければ、テクニックを行うために必要とされるようにハンドルをブレードに対して相対的に操作することはできないことが理解されるだろう。したがって、細長いラッチアームは、複雑な反転テクニックを行うためのナイフの適切な使用を妨げるものとして一部のユーザによって見ることができる。実際、いくつかのテクニックは、テクニックを行う間にユーザの手と腕との間に最小限の隙間しか存在しないような精度で非常に高速で実行されるので、細長いラッチアームは邪魔になる可能性があり、ユーザの手及び/又はユーザの腕に当たる可能性さえある。さらに、バタフライナイフにラッチを含めると、ハンドルの重量が不均等になる。
【0016】
[0027]バタフライナイフを閉位置にロックする目的は、ハンドルによってユーザをブレードのエッジから保護することである。これは、適切な反転テクニックを妨げ、一部のユーザは、BALI-SONG(登録商標)ナイフなどのバタフライスタイルナイフから、細長いラッチアームを取り外し、又は切断する。これは明らかな安全機構を無効にするが、洗練されたユーザがラッチアームから干渉されることなく技を行うことを可能にする。しかし、多くのユーザにとってさらに厄介なのは、反転テクニックの間、ハンドルが高速で操作されて反転されるときにラッチアーム自体が前後に反転するという事実である。場合によっては、ラッチがばたつくと、ラッチ、ハンドル、又はブレードが損傷し得る。ラッチを設計から取り外すことにより、ハンドルの重量が同じになる。しかしながら、ラッチがなければ、バタフライナイフはロックすることができず、明らかな安全上の問題を呈する。
【0017】
[0028]前述の理由及び他の理由を考慮して、BALI-SONG(登録商標)ナイフなどのバタフライスタイルナイフのユーザが、ハンドルラッチ機構によって提供される安全性を享受することを可能にするが、前述のマイナスの側面がない革新的な器具及び方法が必要とされている。本開示は、このような器具を定義する。当業者は、本開示が特定のタイプのナイフに関して作成されているが、本開示はナイフに限定されず、一方の構造体の他方に対して相対的な移動を必要とする任意の道具に及ぶことを容易に認識するであろう。
【0018】
[0029]本明細書では、ラッチレスロック機構を有するバタフライタイプナイフ又はバタフライスタイルナイフを開示する。ラッチレスBALI-SONG(登録商標)ナイフなどの、開示するラッチレスバタフライナイフは、第1のハンドル半体及び第2のハンドル半体を含む。この指定は、いくらか任意であり、図1に示すように、ラッチレスバタフライナイフの説明を助けることを意図している。ハンドル半体の各々は、間にブレード溝を形成するために離れて保持される、左ハンドル部と右ハンドル部とにさらに分割することができる。実施形態では、左ハンドル部及び右ハンドル部は、左ハンドル部と右ハンドル部との間に配置された、枢支スロット及びロックピンと有するライナーをそれぞれ含む。いくつかの実施形態では、ライナーは、ロックピンを配置するための貫通孔を含む。ラッチレスバタフライナイフは、別個の枢支ピンを用いて、ハンドル半体の各々に対して独立して枢支可能で摺動可能に連結されたタングを有するブレードをさらに含む。これにより、例えば、前述の反転のトリック及び他のトリックの間に、ハンドル半体を、ブレードに対して相対的にそれぞれの枢支ピンを中心にして別個に回転させることができる。いくつかの実施形態では、ワッシャは、例えば、ハンドル半体に対して相対的な、タングの滑らかな回転及び/又は並進移動を容易にするために、ライナーとタングとの間に配置される。また、このようなワッシャを含むことによって、長期間の使用に起因する可能性があるブレードの摩耗及び/又はライナーの摩耗が限定される。
【0019】
[0030]開示するラッチレスバタフライナイフの特有の特徴の1つは、ロック機構が、ライナー及びタングの両方にある特徴を使用して、ライナーに対して相対的にブレード(及びブレードタング)を単純に移動することによって、ブレードを閉位置にロックすることを可能にするので、ハンドル半体を閉位置にロックすることを可能にすることである。実施形態では、タングは、両側、例えばタングの上部及び底部に配置されたタングスロットの対を含み、これらはそれぞれ、ブレードが開位置から閉位置に移動するときにロックピンを受け入れるように構成されている。実施形態では、これらのタングスロットは、それぞれのロックピンを保持し、例えばブレードがロック解除位置からロック位置に移動した後に、ブレードがロック位置にあるときにハンドル半体が回転することを防止するようにさらに構成されている。ブレードは、ハンドル半体に対して相対的にブレードを移動させることによってロック解除位置からこのロック位置に移動させることができ、洗練されてバランスのとれた設計を実現する。例として、ハンドル/ライナーは、ブレードをハンドルに押し込むこと/ハンドルから押し出すことによって、停止ピンをブレードタングスロットに並進移動させることによってブレードをロック/ロック解除する(例えば、図4図8を参照)。特定の実施形態では、タングスロットは、タングスロットの上に少なくとも部分的に延びるフック部を含む。実施形態では、フック部は、ブレードがロック位置にあるときにロックピンをとらえ、これによって、ブレードが第1のロック位置から開位置に回転することを防止するように構成されている。特定の実施形態では、枢支スロットは、ロック位置とロック解除位置との間で枢支ピンを付勢するばねなどの付勢部材をそれぞれ含み、その結果、ブレードがこれらの位置のうちの1つに付勢される。実施形態では、枢支スロットは、ロック位置に対応する第1の切れ込みと、第2のロック解除位置に対応する第2の切れ込みとを含み、例えば、枢支ピンをこれらの位置に配置する。実施形態では、付勢部材は、枢支ピンを切れ込みのいずれか1つに、付勢又は他の方法で押し込む何らかの力を提供する。特定の実施形態では、付勢部材は、ライナーに一体化された板ばねを備える。いくつかの実施形態では、枢支スロットは、付勢部材がノーズ部とは独立して動くことを可能にするように構成された、付勢部材をライナーのノーズ部から分離するチャネルを含む。ロック位置にあると、停止ピンはブレードに向かって付勢され、ハンドルを互いに向かって挟み、例えば、ナイフが意図せずにロック解除されるのを防ぐために、この付勢に打ち勝つためにある程度の力を必要にする。
【0020】
[0031]特定の実施形態では、ライナーは、第1のハンドル半体及び第2のハンドル半体が、タングに対して相対的に独立して摺動するのを防止するように構成されたジンピング部を含む。ライナージンピング(小さな押出部/延長部及びノッチ)は、ナイフをロック及びロック解除するときに、2つのハンドル間の相対的な並進移動の動きを防止するために使用される。いくつかの実施形態では、ジンピングは、2つのハンドル半体の対向するライナー同士の間で互いに噛み合う。ジンピング部は、ナイフの、タイプ、サイズ、及び/又はスタイルに応じて必要に応じて構成することができる。
【0021】
[0032]いくつかの実施形態では、左ハンドル部及び右ハンドル部の各々は、それぞれのライナーに連結された外部側面部を含む。したがって、異なる装飾的な外部側面部及び異なる材料を使用して、ナイフの表面を形成することができる。実施形態では、外部側面部は、閉位置にあるときにハンドル半体同士の間に空間を提供するように構成されたハンドル離間延長部を、外部側面部の石突き部に含む。1つ以上のハンドル離間延長部は、左ハンドル部及び右ハンドル部の外部側面部に構成されてもよい。代替的に、ハンドル離間延長部は、1つ以上のライナーの延長部であってもよい。実施形態では、ハンドル離間延長部は、1つ以上のライナーに加えて、又は1つ以上のライナーの代わりに、左ハンドル部及び/又は右ハンドル部にあってもよい。ハンドル離間延長部は、側面部の石突き部若しくはライナーの石突き部(ブレードのタングの近く)、又は側面部の遠位端部若しくはライナーの遠位端部(閉位置にあるときのブレード先端の近く)に構成することができる。
【0022】
[0033]実施形態では、タングは、タング上に対向して配置された耳部であって、第1のロック位置から第2のロック解除位置に、及びその逆にブレードを移動させるようにユーザが操作するように構成された耳部を含む。実施形態では、タングは、ブレードを第2のロック解除位置からロック位置に押し込むように構成された、タングから延びる端部バンパを含む。
【0023】
[0034]本明細書に開示する他の特徴のいずれかを含むことができるラッチレスロックシステムも開示する。実施形態では、ラッチレスロックシステムは、ハンドル半体を含む。実施形態では、ハンドル半体は、離れて保持された、左ハンドル部及び右ハンドル部を含み、間にブレード溝を形成する。実施形態では、左ハンドル部及び右ハンドル部は、枢支スロットを有するライナーをそれぞれ含む。実施形態では、ハンドル半体は、左ハンドル部と右ハンドル部との間に配置されたロックピンを含む。実施形態では、ラッチレスロックシステムは、枢支ピンを用いて、ハンドル半体に枢支可能で摺動可能に連結されたタングを有するブレードを含む。実施形態では、タングは、ブレードが開位置から閉位置に移動するときにロックピンを受け入れるように構成されたタングスロットと、タングスロットの上に少なくとも部分的に延びるフック部とを含み、フック部は、ブレードがロック位置にあるときにロックピンをとらえ、これによって、ブレードがロック位置及び閉位置から開位置に回転することを防止するように構成されている。実施形態では、枢支スロットは、ロック位置とロック解除位置との間で枢支ピンを付勢する付勢部材をそれぞれ含む。実施形態では、付勢部材は、ライナーに一体化された板ばねである。実施形態では、ライナーは、ロックピンを配置するための貫通孔をさらに含む。実施形態では、ワッシャがライナーとタングとの間に配置される。実施形態では、枢支スロットは、ノーズ部とは独立して移動することを可能にする、付勢部材をライナーのノーズ部から分離するチャネルを含む。実施形態では、枢支スロットは、ロック位置に対応する第1の切れ込みと、ロック解除位置に対応する第2の切れ込みとを含む。
【0024】
[0035]ここで図面を参照して、ラッチレスロック機構を含む、開示するバタフライタイプのナイフの実施形態を説明する。ラッチレスロック機構の詳細な説明の前に、最初にナイフ100の基本的な構成要素について説明する。ナイフ100は、この図では隠れている枢支点において、2つの独立したハンドル半体110及び112に枢支可能で別個に取り付けられたブレード102を含む。枢支点は、ハンドル半体110及び112の、「前方」端部111にあり、枢支部は、ブレードの枢支軸線を画定する枢支シャフト(以下の図2の説明を参照)によって画定される。ブレード102は、側方に対向する枢支軸線孔を含み、枢支軸線孔を通ってそれぞれの枢支シャフトが延び、枢支軸線孔は図1の図では見えない。ハンドル半体の反対側の端部又は後方の端部(又は石突き部)は、符号113で識別される。2つのハンドル半体110及び112の各々は、ハンドル半体110及び112の各々の片側に沿って対向する側面部の間にブレード溝を含む。ハンドル半体110及び112のブレード溝は、図1の斜視図では容易には見えない。ブレード102は、タング107と、使用部分108とを含む。本明細書に示す図では、ブレード102は、参照目的のためにブランクとして示されていて、使用部分108は、ハンドル半体110及び112のブレード溝内に嵌合する任意の構成をとることができる。図1では、ブレード102は閉位置にあり、すなわち、ブレード102は、ハンドル半体の対110及び112のブレード溝内に少なくとも部分的に囲まれている。ハンドル半体110及び112の各々は、ハンドル半体110及び112がブレードタング107においてブレード102に取り付けられる個別の枢支軸線を中心にして独立して枢支可能であることが理解されるだろう。したがって、2つのハンドル半体110及び112がそれぞれのブレード枢支軸線を中心に180度回転されると、ブレード102の対向するエッジは、ブレード102が開放され延びた形態で提示された状態で露出される。
【0025】
[0036]ここで図2を参照して、ラッチレスロック機構を構成する構成要素を含む、バタフライナイフの構成要素を説明する。図2は、図1に示すナイフの分解図である。図2に示すように、ハンドル半体110及び112の各々は、説明の便宜上、ハンドル半体110用の右ハンドル部115及び左ハンドル部117、及びハンドル半体112用の右ハンドル部119及び左ハンドル部121と呼ばれる2つのハンドル部から構成される。左ハンドル部及び右ハンドル部115、117、119、121の各々は、それぞれ外側側面部114、116、128、130を含む。さらに、左ハンドル部及び右ハンドル部115、117、119、121の各々は、それぞれの外側側面部、すなわち側面部114、116、128、130に連結されたライナー118、120、132、134を含む。
【0026】
[0037]ハンドル部115及びハンドル部117は、枢支シャフト140を中心にした枢支点でブレード102のタング107に枢支可能に連結されている。同様に、ハンドル部119及びハンドル部121は、枢支シャフト144を中心にした枢支点でブレード102のタング107に枢支可能に連結される。ハンドル部115及びハンドル部117は、離間していて、石突き部でスペーサブロック122及びナット125によってしっかりと一緒に保持され、枢支シャフト140と共に、ブレード溝が配置されたハンドル半体110の一体構造を形成する。同様に、ハンドル部119及びハンドル部121は、離間されていて、石突き部でスペーサブロック136及びナット139によってしっかりと一緒に保持され、枢支シャフト144と共に、ブレード溝が配置されたハンドル半体120の一体構造を形成する。図2にさらに示すように、ワッシャの組148が、組み立てられたときに、ブレード102のタング107とライナー118、120、132、134との間に配置される。ワッシャ148は、ライナー118、120、132、134に対して相対的な、ブレード102のタング107の回転及び/又は摺動を容易にするのに役立つ。この図にはロックピン150及び152も示されていて、その目的は明らかになるであろう。この図には、ナイフの様々な構成要素を互いに連結するのに役立つ追加の締め具も示している。
【0027】
[0038]バタフライナイフ用のラッチレスロック機構の中心には、図2に示して、前述したライナーがある。ここで図3を参照して、例示的なライナー132について説明する。図3の関連ではライナー132のみを説明しているが、この説明はライナー118、120、及び134にも等しく適用可能である。ライナー132は、細長い本体160及びヘッド部162を含む。ヘッド部は、枢支ピン(この図には不図示)がその中を移動することを可能にするように構成された枢支スロット164を含む。この図はまた、枢支ピン(したがって、タング及びブレード)をロック解除位置又はロック位置のいずれかに維持するための板ばねとして作用する付勢部材166を示している。付勢部材166は、チャネル170によってヘッド部162のノーズ部168から分離されていて、分離されていることにより、枢支ピンが枢支スロット164の1つの端部から他の端部に移動するときに付勢部材166がノーズ部168から独立して移動することが可能になる。枢支ピンが移動すると、付勢部材166は、枢支シャフトをロック位置にある切れ込み174、又はロック解除位置にある切れ込み176のいずれかに付勢する。この動きは、以下により詳細に示す。また、この図には、以下でより明らかになるように、2つのハンドル半体からの対向するライナーがタングに対して相対的に互いに独立して移動するのを防止する、ジンピング172も示している。図3には、図2に示すロックピンのうちの1つの位置を配置する配置孔180をさらに示している。
【0028】
[0039]ここで図4図9を参照して、バタフライナイフ100に対するロック機構の詳細をここで説明する。図4図8は、ライナー118及び132とブレード102とを含む、部分的に組み立てられたナイフの様々な図を示す。図4図6では、ブレードはロックされた閉位置にあるが、図7及び図8では、ブレード102はロック解除されているが閉位置に示している。最初に図4を参照すると、枢支ピン140及び144はそれぞれ、枢支スロット184及び164の、切れ込み194及び174を占めるように示している。この位置に枢支ピン140及び144があることは、ロック位置に対応する。ライナー118及び132に組み込まれた付勢部材166及び185は、枢支ピン140及び144を、それぞれ切れ込み176、196及び174、194によって画定されたロック解除位置及びロック位置に向かって付勢する。図4と同一であるが180°回転された図5を簡単に参照すると、枢支ピン140及び144がロック位置にあると、ブレード102のタング107は、タングスロット103及び104のフック105及び106が、ロックピン150及び152と係合して保持するように配置される。この図から(及び図8と比較して)分かるように、フック105及び106は、ライナー118及び132(したがって、ハンドル半体)が枢支ピン140及び144を中心として回転することを防止する。この位置では、ロックピン150及び152はブレードタング107と干渉している。これにより、ロックされて閉じられている間、ハンドルが一緒に挟まれる。ロックピン150及び152と、ブレードタングスロット103及び104と、フック105及び106との間の干渉によって、閉ロック位置にあるときにハンドルが一緒に付勢される。この図には、ライナー118及び132に対して相対的なブレードタング107の滑らかな回転及び並進移動を容易にするワッシャ148も示している。図6は、図4及び図5について説明したようなラッチレスロック機構の特徴の配置を示すのを助けるための、ナイフの前端部の部分的に透明な図である。図7を参照すると、矢印によって示すように、ブレード102がライナー118及び132に対して相対的に並進移動されると、枢支ピン140及び144は、ロック解除位置に対応する切れ込み196及び176に移動される。図7と同一であるが180°反転された図8を簡単に参照すると、枢支ピン140及び144がロック解除位置にある状態で、ロックピン150及び152はフック105及び106に対して相対的に移動されている。この位置では、ロックピン150及び152は、もはやタングスロット103及び104のフック105及び106によって保持されない。この位置では、ライナー118及び132(したがって、ハンドル半体)は、枢支ピン140及び144を中心にして自由に回転することができる。矢印で示すようにライナー118及び132に対して相対的にブレード102を移動させると、ブレードは図5図7に示す位置に戻り、ブレードは閉位置及びロック位置になる。
【0029】
[0040]図9を参照すると、ハンドル半体がタング107に対して相対的に独立して摺動するのを防止するために、ジンピング172及び196がそれぞれライナー132及び118内に配置される。互いに噛み合ったジンピング172及び196は、閉位置にある間にハンドルが互いに対して相対的に並進移動するのを防止する。一方のライナー132からのジンピング172は、反対側のハンドル半体のライナー118のジンピング196内に嵌合する。ジンピングの位置及び長さは、ナイフの設計/目的によって変化する。この図ではまた、タング107の、耳部203及び204と端部バンパ205とが配置されている。
【0030】
[0041]ロック機構に加えて図10図12を参照すると、特定の実施形態では、バタフライナイフは、ハンドル半体同士が離間することを実現する特徴を含む。図10に示すように、外側側面部114によって例示するように、外側側面部の各々は、ハンドル離間延長部200を含む。図11に示すように、側面部114及び128によって例示するように、対向する側面部に配置されたときのハンドル離間延長部200は、各々と相互作用して、閉位置にあるときにハンドル半体同士の間に空間を提供する(図12の離間300を参照)。これは、ユーザを挟まないようにするための隙間を提供する。また、ハンドルが反転されたときの摩耗量も減少する。
【0031】
[0042]本明細書では特定の実施形態を図示して説明したが、当業者であれば、同じ目的を達成するために計算された多種多様な代替及び/又は同等の実施形態又は実装形態を、範囲から逸脱することなく、図示して説明した実施形態に置き換えることができることを理解するであろう。当業者は、実施形態が非常に多種多様な方法で実装されてもよいことを容易に理解するであろう。本出願は、本明細書で説明する実施形態の任意の適応形態又は変形形態を網羅することを意図している。したがって、実施形態は特許請求の範囲及びその均等物によってのみ限定されることを明らかに意図している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12
【国際調査報告】