(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-01
(54)【発明の名称】連続およびオンデマンド分析物監視システムならびに方法
(51)【国際特許分類】
A61B 5/1459 20060101AFI20220125BHJP
【FI】
A61B5/1459
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021533230
(86)(22)【出願日】2019-12-10
(85)【翻訳文提出日】2021-08-10
(86)【国際出願番号】 US2019065404
(87)【国際公開番号】W WO2020123465
(87)【国際公開日】2020-06-18
(32)【優先日】2018-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】501078166
【氏名又は名称】センセオニクス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100138759
【氏名又は名称】大房 直樹
(72)【発明者】
【氏名】マスチョッティ,ジェームス
(72)【発明者】
【氏名】チャバン,アビー
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL02
4C038KL07
4C038KX01
(57)【要約】
分析物監視システムは、分析物センサと、トランシーバと、ディスプレイ・デバイスとを含む。分析物センサは、分析物指示薬を含むことができ、分析物指示薬は、この分析物指示薬に近接する分析物の量または濃度に基づいて、1つ以上の検出可能な特性を呈する。トランシーバは、第1センサ・データを分析物センサから直接受信することができ、少なくとも受信した第1センサ・データを使用して第1分析物情報を計算することができる。ディスプレイ・デバイスは、第2センサ・データを分析物センサから直接受信することができ、少なくとも受信した第2センサ・データを使用して、第2分析物情報を計算する。トランシーバは、第1分析物情報を伝えることができ、ディスプレイ・デバイスは、トランシーバによって伝えられた第1分析物情報を受信し、第1および第2分析物情報を表示することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分析物監視システムであって、
分析物指示薬を含む分析物センサであって、前記分析物指示薬が、当該分析物指示薬に近接する分析物の量または濃度に基づいて1つ以上の検出可能な特性を呈する、分析物センサと、
トランシーバであって、
第1センサ・データを前記分析物センサから直接受信し、
少なくとも前記受信した第1センサ・データを使用して、第1分析物情報を計算し、
前記第1分析物情報を伝えるように構成される、トランシーバと、
ディスプレイ・デバイスであって、
第2センサ・データを前記分析物センサから直接受信し、
少なくとも前記受信した第2センサ・データを使用して、第2分析物情報を計算し、
前記トランシーバによって伝えられた前記第1分析物情報を受信し、
前記第1および第2分析物情報を表示するように、構成される、ディスプレイ・デバイスと、
を備える、分析物監視システム。
【請求項2】
請求項1記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが、第1ワイヤレス通信集積回路(IC)と第2ワイヤレス通信ICとを含み、前記第1通信ICが、ワイヤレスで通信するために第1規格を採用するように構成され、前記第2通信ICが、ワイヤレスで通信するために第2規格を採用するように構成され、前記第2規格が前記第1規格とは異なる、分析物監視システム。
【請求項3】
請求項2記載の分析物監視システムにおいて、前記第1規格がBluetooth規格であり、前記第2規格が近場通信(NFC)規格である、分析物監視システム。
【請求項4】
請求項2記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが、第1ワイヤレス通信ICを使用して、前記トランシーバによって伝えられた第1分析物情報を受信するように構成され、更に前記第2ワイヤレス通信ICを使用して、前記第2センサ・データを前記分析物センサから直接受信するように構成される、分析物監視システム。
【請求項5】
請求項2~4のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが第3ワイヤレス通信ICを含み、前記ディスプレイ・デバイスが、前記第3ワイヤレス通信ICを使用して、前記第1および第2分析物情報を、ネットワークを通じて、リモート・デバイスに伝えるように構成される、分析物監視システム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記トランシーバが前記第1センサ・データを前記分析物センサから直接受信する間、前記トランシーバが、前記分析物センサを使用するホストによって装着されるように構成される、分析物監視システム。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記第1および第2分析物情報の1つ以上が、(i)分析物濃度、(ii)タイム・スタンプ、および(iii)分析物濃度傾向情報の内1つ以上を含む、分析物監視システム。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記第1および第2分析物情報の1つ以上が、(i)アラート、(ii)アラーム、および(iii)通知の内1つ以上を含む、分析物監視システム。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記第1センサ・データが、(i)前記1つ以上の検出可能な特性の測定値、および(ii)温度測定値の内1つ以上を含む、分析物監視システム。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み、前記ディスプレイ・デバイスのグラフィカル・ユーザ・インターフェース上にアラートまたはアラームを生成するように構成される、分析物監視システム。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記トランシーバが、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み、前記トランシーバのグラフィカル・ユーザ・インターフェース上にアラームまたはアラートを生成するように構成される、分析物監視システム。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが、前記第2分析物情報を前記トランシーバに伝えるように構成され、前記トランシーバが、前記第2分析物情報を受信するように構成される、分析物監視システム。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが、1つ以上の較正点を受信するように構成される、分析物監視システム。
【請求項14】
請求項13記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが、少なくとも前記1つ以上の較正点を使用して、分析物情報較正を実行するように構成される、分析物監視システム。
【請求項15】
請求項13または14記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが、前記1つ以上の較正点を伝えるように構成され、前記トランシーバが、前記1つ以上の較正点を受信し、少なくとも前記1つ以上の較正点を使用して、分析物情報較正を実行するように構成される、分析物監視システム。
【請求項16】
方法であって、
(a)分析物監視システムのトランシーバを使用して、第1センサ・データを前記分析物監視システムの分析物センサから直接受信するステップと、
(b)前記トランシーバを使用して、少なくとも前記第1センサ・データを使用して第1分析物情報を計算するステップと、
(c)前記トランシーバを使用して、前記第1分析物情報を伝えるステップと、
(d)前記分析物監視システムのディスプレイ・デバイスを使用して、前記トランシーバによって伝えられた第1分析物情報を受信するステップと、
(e)前記ディスプレイ・デバイスを使用して、第2センサ・データを前記分析物センサから直接受信するステップと、
(f)前記ディスプレイ・デバイスを使用して、少なくとも前記受信した第2センサ・データを使用して第2分析物情報を計算するステップと、
(g)前記ディスプレイ・デバイスを使用して、前記第1分析物情報および前記第2分析物情報を表示するステップと、
を含む、方法。
【請求項17】
請求項16記載の方法において、前記ステップ(a)が、前記トランシーバが前記分析物センサに動作可能にリンクされるように、前記トランシーバを位置付けるステップを含む、方法。
【請求項18】
請求項17記載の方法において、前記トランシーバを位置付けるステップが、前記分析物センサを使用するホストによって、アームバンド、リスト・バンド、ウェスト・バンド、または接着パッチの外側に前記トランシーバを装着するステップを含む、方法。
【請求項19】
請求項16~18のいずれか1項記載の方法において、前記ステップ(e)が、前記ディスプレイ・デバイスが分析物センサに動作可能にリンクされるように、前記ディスプレイ・デバイスを位置付けるステップを含む、方法。
【請求項20】
請求項16~19のいずれか1項記載の方法において、前記ディスプレイ・デバイスが、第1ワイヤレス通信集積ICと第2ワイヤレス通信ICとを含み、前記第1通信ICが、ワイヤレスで通信するために第1規格を採用するように構成され、前記第2通信ICが、ワイヤレスで通信するために第2規格を採用するように構成され、前記第2規格が前記第1規格とは異なる、方法。
【請求項21】
請求項20記載の方法において、前記第1規格がBluetooth規格であり、前記第2規格が近場通信(NFC)規格である、方法。
【請求項22】
請求項20または21記載の方法において、前記ステップ(c)が、前記ディスプレイ・デバイスの第1通信ICを使用して、前記トランシーバによって伝えられた第1分析情報を受信するステップを含む、方法。
【請求項23】
請求項20~22のいずれか1項記載の方法において、前記ステップ(e)が、前記ディスプレイ・デバイスの第2通信ICを使用して、前記第2センサ・データを前記分析物センサから直接受信するステップを含む、方法。
【請求項24】
請求項20~23のいずれか1項記載の方法において、前記ディスプレイ・デバイスが第3ワイヤレス通信ICを含み、前記方法が、更に、
(h)前記ディスプレイ・デバイスの第3ワイヤレス通信を使用して、前記第1分析物情報および前記第2分析物情報を、ネットワークを通じて、リモート・デバイスに伝えるステップを含む、方法。
【請求項25】
請求項16~24のいずれか1項記載の方法において、前記ステップ(e)が、前記トランシーバが前記分析物センサに動作可能にリンクされないように、前記トランシーバを前記分析物センサから遠ざけるステップを含む、方法。
【請求項26】
請求項16~25のいずれか1項記載の方法において、前記第1および第2分析物情報の1つ以上が、(i)分析物濃度、(ii)タイム・スタンプ、および(iii)分析物濃度傾向情報の内1つ以上を含む、方法。
【請求項27】
請求項16~26のいずれか1項記載の方法において、前記第1および第2分析物情報の1つ以上が、(i)アラート、(ii)アラーム、(iii)通知の内1つ以上を含む、方法。
【請求項28】
請求項16~28のいずれか1項記載の方法において、前記第1センサ・データが、(i)前記分析物指示薬に近接する分析物の量または濃度に基づいて、前記分析物センサの分析物指示薬が呈する1つ以上の検出可能な特性の測定値、および(ii)温度測定値の内1つ以上を含む、方法。
【請求項29】
請求項16~28のいずれか1項記載の方法において、前記ディスプレイ・デバイスがグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み、前記ディスプレイのグラフィカル・ユーザ・インターフェース上でアラームまたはアラートを生成するように構成される、方法。
【請求項30】
請求項16~29のいずれか1項記載の方法において、前記トランシーバがグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み、前記トランシーバのグラフィカル・ユーザ・インターフェース上でアラートまたはアラームを生成するように構成される、方法。
【請求項31】
請求項16~30のいずれか1項記載の方法であって、更に、
前記ディスプレイ・デバイスを使用して、前記第2分析物情報を伝えるステップと、
前記トランシーバを使用して、前記ディスプレイ・デバイスによって伝えられた前記第2分析物情報を受信するステップと、
を含む、方法。
【請求項32】
請求項16~31のいずれか1項記載の方法であって、更に、前記ディスプレイ・デバイスを使用して1つ以上の較正点を受信するステップを含む、方法。
【請求項33】
請求項32記載の方法であって、更に、前記ディスプレイ・デバイスを使用して、前記少なくとも1つ以上の較正点を使用して分析物情報較正を実行するステップを含む、方法。
【請求項34】
請求項32記載の方法であって、更に、
前記ディスプレイ・デバイスを使用して、前記1つ以上の較正点を伝えるステップと、
前記トランシーバを使用して、前記ディスプレイ・デバイスによって伝えられた前記1つ以上の較正点を受信し、少なくとも前記1つ以上の較正点を使用して、分析物情報較正を実行するステップと、
を含む、方法。
【請求項35】
分析物監視システムであって、
分析物指示薬を含む分析物センサであって、前記分析物指示薬が、当該分析物指示薬に近接する分析物の量または濃度に基づいて、1つ以上の検出可能な特性を呈する、分析物センサと、
第1センサ・データを前記分析物センサから直接受信し、前記第1センサ・データを伝えるように構成されたトランシーバと、
ディスプレイ・デバイスであって、
前記トランシーバによって伝えられた前記第1センサ・データを受信し、
少なくとも前記受信した第1センサ・データを使用して第1分析物情報を計算し、
第2センサ・データを前記分析物センサから直接受信し、
少なくとも前記受信した第2センサ・データを使用して第2分析物情報を計算し、
前記第1および第2分析物情報を表示するように構成される、ディスプレイ・デバイスと、
を備える、分析物監視システム。
【請求項36】
請求項35記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが、第1ワイヤレス通信集積回路(IC)と第2ワイヤレス通信ICとを含み、前記第1通信ICが、ワイヤレスで通信するために第1規格を採用するように構成され、前記第2通信ICが、ワイヤレスで通信するために第2規格を採用するように構成され、前記第2規格が前記第1規格とは異なる、分析物監視システム。
【請求項37】
請求項36記載の分析物監視システムにおいて、前記第1規格がBluetooth規格であり、前記第2規格が近場通信(NFC)規格である、分析物監視システム。
【請求項38】
請求項36または37記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが、第1ワイヤレス通信ICを使用して、前記トランシーバによって伝えられた第1センサ・データを受信するように構成され、更に前記第2ワイヤレス通信ICを使用して、前記第2センサ・データを前記分析物センサから直接受信するように構成される、分析物監視システム。
【請求項39】
請求項36~38のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが第3ワイヤレス通信ICを含み、前記ディスプレイ・デバイスが、前記第3ワイヤレス通信ICを使用して、前記第1および第2分析物情報を、ネットワークを通じて、リモート・デバイスに伝えるように構成される、分析物監視システム。
【請求項40】
請求項35~39のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記トランシーバが前記第1センサ・データを前記分析物センサから直接受信する間、前記トランシーバが、前記分析物センサを使用するホストによって装着されるように構成される、分析物監視システム。
【請求項41】
請求項35~40のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記第1分析物情報が、(i)分析物濃度、(ii)タイム・スタンプ、および(iii)分析物濃度傾向情報の内1つ以上を含む、分析物監視システム。
【請求項42】
請求項35~41のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記第1分析物情報が、(i)アラート、(ii)アラーム、および(iii)通知の内1つ以上を含む、分析物監視システム。
【請求項43】
請求項35~42のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記第1センサ・データが、(i)前記1つ以上の検出可能な特性の測定値、および(ii)温度測定値の内1つ以上を含む、分析物監視システム。
【請求項44】
請求項35~43のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み、前記ディスプレイ・デバイスのグラフィカル・ユーザ・インターフェース上にアラートまたはアラームを生成するように構成される、分析物監視システム。
【請求項45】
請求項35~44のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記トランシーバが、少なくとも前記受信した第1センサ・データを使用して、第3分析物情報を計算するように構成される、分析物監視システム。
【請求項46】
請求項35~45のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記トランシーバが、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み、前記トランシーバのグラフィカル・ユーザ・インターフェース上にアラームまたはアラートを生成するように構成される、分析物監視システム。
【請求項47】
請求項35~46のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが、前記第2分析物情報を前記トランシーバに伝えるように構成され、前記トランシーバが、前記第2分析物情報を受信するように構成される、分析物監視システム。
【請求項48】
請求項35~47のいずれか1項記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが、1つ以上の較正点を受信するように構成される、分析物監視システム。
【請求項49】
請求項48記載の分析物監視システムにおいて、前記ディスプレイ・デバイスが、少なくとも前記1つ以上の較正点を使用して、分析物情報較正を実行するように構成される、分析物監視システム。
【請求項50】
方法であって、
(a)分析物監視システムのトランシーバを使用して、第1センサ・データを前記分析物監視システムの分析物センサから直接受信するステップと、
(b)前記トランシーバを使用して、前記第1センサ・データを伝えるステップと、
(c)前記分析武具監視システムのディスプレイ・デバイスを使用して、前記トランシーバによって伝えられた前記第1センサ・データを受信するステップと、
(d)前記ディスプレイ・デバイスを使用して、少なくとも前記第1センサ・データを使用して第1分析物情報を計算するステップと、
(e)前記ディスプレイ・デバイスを使用して、第2センサ・データを前記分析物センサから直接受信するステップと、
(f)前記ディスプレイ・デバイスを使用して、少なくとも前記受信した第2センサ・データを使用して第2分析物情報を計算するステップと、
(g)前記ディスプレイ・デバイスを使用して、前記第1分析物情報および前記第2分析物情報を表示するステップと、
を含む、方法。
【請求項51】
請求項50記載の方法において、前記ステップ(a)が、前記トランシーバが前記分析物センサに動作可能にリンクされるように、前記トランシーバを位置付けるステップを含む、方法。
【請求項52】
請求項51記載の方法において、前記トランシーバを位置付けるステップが、前記分析物センサを使用するホストによって、アームバンド、リスト・バンド、ウェスト・バンド、または接着パッチの外側に前記トランシーバを装着するステップを含む、方法。
【請求項53】
請求項50~52のいずれか1項記載の方法において、前記ステップ(e)が、前記ディスプレイ・デバイスが分析物センサに動作可能にリンクされるように、前記ディスプレイ・デバイスを位置付けるステップを含む、方法。
【請求項54】
請求項50~53のいずれか1項記載の方法において、前記ディスプレイ・デバイスが、第1ワイヤレス通信集積ICと第2ワイヤレス通信ICとを含み、前記第1通信ICが、ワイヤレスで通信するために第1規格を採用するように構成され、前記第2通信ICが、ワイヤレスで通信するために第2規格を採用するように構成され、前記第2規格が前記第1規格とは異なる、方法。
【請求項55】
請求項54記載の方法において、前記第1規格がBluetooth規格であり、前記第2規格が近場通信(NFC)規格である、方法。
【請求項56】
請求項54または55記載の方法において、前記ステップ(b)が、前記ディスプレイ・デバイスの第1通信ICを使用して、前記トランシーバから第1分析物センサを受信するステップを含む、方法。
【請求項57】
請求項54~46のいずれか1項記載の方法において、前記ステップ(e)が、前記ディスプレイ・デバイスの第2通信ICを使用して、前記第2センサ・データを前記分析物センサから受信するステップを含む、方法。
【請求項58】
請求項54~57のいずれか1項記載の方法において、前記ディスプレイ・デバイスが第3ワイヤレス通信ICを含み、前記方法が、更に、
(h)前記ディスプレイ・デバイスの第3ワイヤレス通信を使用して、前記第1分析物情報および前記第2分析物情報を、ネットワークを通じて、リモート・デバイスに伝えるステップを含む、方法。
【請求項59】
請求項50~58のいずれか1項記載の方法において、前記ステップ(e)が、前記トランシーバが前記分析物センサに動作可能にリンクされないように、前記トランシーバを前記分析物センサから遠ざけるステップを含む、方法。
【請求項60】
請求項50~59のいずれか1項記載の方法において、前記第1および第2分析物情報の1つ以上が、(i)分析物濃度、(ii)タイム・スタンプ、および(iii)分析物濃度傾向情報の内1つ以上を含む、方法。
【請求項61】
請求項50~60のいずれか1項記載の方法において、前記第1および第2分析物情報が、(i)アラート、(ii)アラーム、(iii)通知の内1つ以上を含む、方法。
【請求項62】
請求項50~61のいずれか1項記載の方法において、前記第1センサ・データが、(i)前記分析物指示薬に近接する分析物の量または濃度に基づいて、前記分析物センサの分析物指示薬が呈する1つ以上の検出可能な特性の測定値、および(ii)温度測定値の内1つ以上を含む、方法。
【請求項63】
請求項60~62のいずれか1項記載の方法において、前記ディスプレイ・デバイスがグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み、前記ディスプレイのグラフィカル・ユーザ・インターフェース上でアラームまたはアラートを生成するように構成される、方法。
【請求項64】
請求項50~63のいずれか1項記載の方法において、前記トランシーバがグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み、前記トランシーバのグラフィカル・ユーザ・インターフェース上でアラートまたはアラームを生成するように構成される、方法。
【請求項65】
請求項50~64のいずれか1項記載の方法であって、更に、前記ディスプレイ・デバイスを使用して、前記第2分析物情報を前記トランシーバに伝えるステップを含む、方法。
【請求項66】
請求項50~65のいずれか1項記載の方法であって、更に、前記ディスプレイ・デバイスを使用して1つ以上の較正点を受信するステップを含む、方法。
【請求項67】
請求項66記載の方法であって、更に、前記ディスプレイ・デバイスを使用して、前記少なくとも1つ以上の較正点を使用して分析物情報較正を実行するステップを含む、方法。
【請求項68】
ディスプレイ・デバイスであって、
トランシーバとワイヤレスで通信するために第1規格を採用し、第1分析物情報を前記トランシーバから受信するように構成された第1ワイヤレス通信集積回路(IC)と、
分析物センサとワイヤレスで直接通信するために第2規格を採用し、センサ・データを前記分析物センサから直接受信するように構成された第2ワイヤレス通信ICであって、前記第2規格が前記第1規格とは異なる、第2ワイヤレス通信ICと、
グラフィカル・ユーザ・インターフェースと、
非一時的メモリおよびプロセッサを含むコンピュータであって、少なくとも前記受信した第2センサ・データを使用して第2分析物情報を計算し、前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースを使用して、前記第1および第2分析物情報を表示するように構成された、コンピュータと、
を備える、ディスプレイ・デバイス。
【請求項69】
ディスプレイ・デバイスであって、
トランシーバとワイヤレスで通信するために第1規格を採用し、第1センサ・データを前記トランシーバから受信するように構成された第1ワイヤレス通信集積回路(IC)と、
分析物センサとワイヤレスで直接通信するために第2規格を採用し、第2センサ・データを前記分析物センサから直接受信するように構成された第2ワイヤレス通信ICであって、前記第2規格が前記第1規格とは異なる、第2ワイヤレス通信ICと、
グラフィカル・ユーザ・インターフェースと、
非一時的メモリおよびプロセッサを含むコンピュータであって、
少なくとも前記受信した第1センサ・データを使用して第1分析物情報を計算し、
少なくとも前記受信した第2センサ・データを使用して第2分析物情報を計算し、
前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースを使用して、前記第1および第2分析物情報を表示するように構成される、コンピュータと、
を備える、ディスプレイ・デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本願は、2018年12月10日に出願された米国仮特許出願第62/777,583号の優先権を主張する。この特許出願をここで引用したことにより、その内容全体が本願にも含まれるものとする。
【0002】
[0003] 本開示は、分析物監視システムおよび方法に関する。更に特定すれば、本開示の態様は、連続およびオンデマンド分析物監視のためのシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
[0005]分析物監視システムは、分析物濃度のような、分析物のレベルを測定するために使用することができる。分析物監視システムの一種に、持続血糖測定(CGM:continuous glucose monitoring)システムがある。CGMシステムは、一日を通して血糖レベルを測定し、糖尿病の管理に大いに役立てることができる。
【0004】
[0006] CGMシステムの中には、患者が装着する分析物センサおよび送信機を含むものがある。ある例では、分析物センサおよび送信機は、ホストの腕または胃の上に装着され、分析物センサおよび送信機が患者の皮膚に取り付けられたままでいることを確保するためには、何らかの型式のテープまたはストラップを必要とするのが通例である。CGMシステムを使用すると、患者が彼または彼女の血糖レベルを管理するのに役立つが、分析物センサまたは送信機を一日中継続して装着するのは、患者にとって厄介であり、患者の日常活動に支障を来す可能性がある。したがって、分析物監視システムおよび方法の改良が求められている。
【発明の概要】
【0005】
[0007] 本発明は、利点の中でもとりわけ、患者に彼または彼女の血糖レベルをいつでも監視する機能を変わりなく提供しつつ、分析物監視システムを装着または使用するときに選択の柔軟性を高めることによって、従来のシステムの欠点を克服する。ある実施形態では、本発明は、改良した分析物監視システムを提供することができる。この分析物監視システムは、連続血糖監視モードと瞬時血糖監視モード(例えば、センサ・データを求める要求に応じる)を含む、2つ以上のモードの下で動作する。ユーザまたは患者は、連続血糖監視モードまたは瞬時血糖監視モードのいずれかの下で、所望通りに動作する分析物監視システムを選択することができる。
【0006】
[0008] 本発明の一態様では、分析物センサと、トランシーバと、ディスプレイ・デバイスとを含む分析物監視システムを提供することができる。分析物センサは、分析物指示薬を含むことができ、この分析物指示薬は、これに近接する分析物の量または濃度に基づいて、1つ以上の検出可能な特性を呈する。トランシーバは、分析物センサから直接第1センサ・データを受信し、少なくとも受信した第1センサ・データを使用して第1分析物情報を計算し、第1分析物情報を伝えるように構成することができる。ディスプレイ・デバイスは、分析物センサから伝えられた第2センサ・データを受信し、少なくとも受信した第2センサ・データを使用して分析物情報を計算し、トランシーバによって伝えられた第1分析物情報を受信し、第1および第2分析物情報を表示するように構成することができる。
【0007】
[0009] ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスは、第1ワイヤレス通信集積回路(IC)と、第2ワイヤレス通信ICとを含んでもよい。ある実施形態では、第1通信ICは、ワイヤレスで通信するために第1規格を採用するように構成することができ、第2通信ICは、ワイヤレスで通信するために第2規格を採用するように構成することができ、第2規格は第1規格とは異なってもよい。ある実施形態では、第1規格はBluetooth規格であり、第2規格は近場通信(NFC)規格である。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスが、第1ワイヤレス通信ICを使用して、トランシーバによって伝えられた第1分析物情報を受信するように構成することもでき、ディスプレイ・デバイスは、第2ワイヤレス通信ICを使用して、分析物センサから直接第2センサ・データを受信するように構成することもできる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスが、第3ワイヤレス通信ICを含んでもよく、ディスプレイ・デバイスは、第3ワイヤレス通信ICを使用して、第1および第2分析物情報をネットワークを通じてリモート・デバイスに伝えるように構成することもできる。
【0008】
[0010] ある実施形態では、トランシーバが第1センサ・データを分析物センサから直接受信する間、分析物センサを使用するホストが、トランシーバを装着することができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスがグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含んでもよく、ディスプレイ・デバイスのグラフィカル・ユーザ・インターフェース上でアラートまたはアラームを生成するように構成することができる。ある実施形態では、トランシーバがグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含んでもよく、トランシーバのグラフィカル・ユーザ・インターフェース上でアラートまたはアラームを生成するように構成することができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスが、第2分析物情報をトランシーバに伝えるように構成することもでき、トランシーバが第2分析物情報を受信するように構成することもできる。
【0009】
[0011] ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスが1つ以上の較正点を受信するように構成されてもよい。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスが、少なくとも1つ以上の較正点を使用して、分析物情報較正を実行するように構成することもできる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスが、1つ以上の較正点を伝えるように構成することもでき、トランシーバが、1つ以上の較正点を受信し、少なくとも1つ以上の較正点を使用して、分析物情報較正を実行するように構成することもできる。
【0010】
[0012] ある実施形態では、第1および第2分析物情報の内1つ以上が、(i)分析物濃度、(ii)タイム・スタンプ、および(iii)分析物濃度傾向情報の内1つ以上を含んでもよい。ある実施形態では、第1および第2分析物情報の内1つ以上が、(i)アラート、(ii)アラーム、および(iii)通知の内1つ以上を含んでもよい。
【0011】
[0013] ある実施形態では、第1センサ・データが、(i)1つ以上の検出可能な特性の測定値、および(ii)温度測定値の内1つ以上を含んでもよい。
[0014] 本発明の他の態様では、分析物監視システムの使用方法を提供することができる。この方法は、分析物監視システムのトランシーバを使用して、第1センサ・データを分析物監視システムの分析物センサから直接受信するステップ(a)を含むことができる。この方法は、トランシーバを使用して、少なくとも第1センサ・データを使用して、第1分析物情報を計算するステップ(b)を含むことができる。この方法は、トランシーバを使用して、第1分析物情報を伝えるステップ(c)を含むことができる。この方法は、分析物監視システムのディスプレイ・デバイスを使用して、トランシーバによって伝えられた第1分析物情報を受信するステップ(d)を含むことができる。この方法は、ディスプレイ・デバイスを使用して、第2センサ・データを分析物センサから直接受信するステップ(e)を含むことができる。この方法は、ディスプレイ・デバイスを使用して、少なくとも受信した第2センサ・データを使用して第2分析物情報を計算するステップ(f)を含むことができる。この方法は、ディスプレイ・デバイスを使用して、第1分析物情報および第2分析物情報を表示するステップ(g)を含むことができる。
【0012】
[0015] ある実施形態では、ステップ(a)が、トランシーバが動作可能に分析物センサにリンクされるように、トランシーバを位置付けるステップを含んでもよい。ある実施形態では、トランシーバを位置付けるステップが、分析物センサを使用するホストによって、トランシーバをアームバンド、リスト・バンド、ウェスト・バンド、または接着パッチの外側に装着するステップを含んでもよい。ある実施形態では、ステップ(e)が、ディスプレイ・デバイスが動作可能に分析物センサにリンクされるように、ディスプレイ・デバイスを位置付けるステップを含んでもよい。ある実施形態では、ステップ(e)が、トランシーバが動作可能に分析物センサにリンクされないように、トランシーバを分析物センサから遠ざけるステップを含んでもよい。
【0013】
[0016] ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスが、第1ワイヤレス通信ICと第2ワイヤレス通信ICとを含んでもよく、第1通信ICがワイヤレスで通信するために第1規格を採用するように構成することができ、第2通信ICがワイヤレスで通信するために第2規格を採用するように構成することができ、第2規格は第1規格とは異なってもよい。ある実施形態では、第1規格がBluetooth規格であってもよく、第2規格が近場通信(NFC)規格であってもよい。ある実施形態では、ステップ(c)が、ディスプレイ・デバイスの第1通信ICを使用して、トランシーバによって伝えられた第1分析物情報を受信するステップを含んでもよい。ある実施形態では、ステップ(e)が、ディスプレイ・デバイスの第2通信ICを使用して、第2センサ・データをセンサから直接受信するステップを含んでもよい。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスが第3ワイヤレス通信ICを含んでもよく、前述の方法は、第3ワイヤレス通信ICを使用して、第1分析物情報および第2分析物情報を、ネットワークを通じて、リモート・デバイスに伝えるステップを含んでもよい。
【0014】
[0017] ある実施形態では、第1および第2分析物情報の内1つ以上が、(i)分析物濃度、(ii)タイム・スタンプ、および(iii)分析物濃度傾向情報の内1つ以上を含んでもよい。ある実施形態では、第1および第2分析物情報の内1つ以上が、(i)アラート、(ii)アラーム、および(iii)通知の内1つ以上を含んでもよい。ある実施形態では、第1センサ・データが、(i)分析物指示薬に近接する分析物の量または濃度に基づいて、分析物センサの分析物指示薬が呈する1つ以上の検出可能な特性の測定値、および(ii)温度測定値の内1つ以上を含んでもよい。
【0015】
[0018] ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスがグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含んでもよく、ディスプレイ・デバイスのグラフィカル・ユーザ・インターフェース上でアラートまたはアラームを生成するように構成することができる。ある実施形態では、トランシーバがグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含んでもよく、トランシーバのグラフィカル・ユーザ・インターフェース上でアラートまたはアラームを生成するように構成することもできる。ある実施形態では、前述の方法が、更に、ディスプレイ・デバイスを使用して第2分析物情報を伝えるステップと、トランシーバを使用して、ディスプレイ・デバイスによって伝えられた第2分析物情報を受信するステップとを含んでもよい。
【0016】
[0019] ある実施形態では、前述の方法が、更に、ディスプレイ・デバイスを使用して1つ以上の較正点を受信するステップを含んでもよい。ある実施形態では、この方法が、更に、ディスプレイ・デバイスを使用して、少なくとも1つ以上の較正点を使用して分析物情報較正を実行するステップを含んでもよい。ある実施形態では、この方法が、更に、ディスプレイ・デバイスを使用して1つ以上の較正点を伝えるステップを含んでもよく、更に、この方法が、トランシーバを使用して、ディスプレイ・デバイスによって伝えられた1つ以上の較正点を受信し、少なくとも1つ以上の較正点を使用して、分析物情報較正を実行するステップを含んでもよい。
【0017】
[0020] 本発明の他の態様では、分析物センサと、トランシーバと、ディスプレイ・デバイスとを備える分析物監視システムを提供することができる。分析物センサは、分析物指示薬を含むことができ、この分析物指示薬は、それに近接する分析物の量または濃度に基づいて1つ以上の検出可能な特性を呈する。トランシーバは、第1センサ・データを分析物センサから直接受信し、第1センサ・データを伝えるように構成することができる。ディスプレイ・デバイスは、トランシーバによって伝えられた第1センサ・データを受信し、少なくとも受信した第1センサ・データを使用して第1分析物情報を計算し、第2センサ・データを分析物センサから直接受信し、少なくとも受信した第2センサ・データを使用して第2分析物情報を計算し、第1および第2分析物情報を表示するように構成することができる。
【0018】
[0021] ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスが、第1ワイヤレス通信集積回路(IC)と第2ワイヤレス通信ICとを含んでもよい。ある実施形態では、第1通信ICが、ワイヤレスで通信するために第1規格を採用するように構成することができ、第2通信ICがワイヤレスで通信するために第2規格を採用するように構成することができ、第2規格は第1規格とは異なってもよい。ある実施形態では、第1規格がBluetooth規格であってもよく、第2規格が近場通信(NFC)規格であってもよい。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスが、第1ワイヤレス通信ICを使用して、トランシーバによって伝えられた第1センサ・データを受信するように構成することもでき、ディスプレイ・デバイスが、第2ワイヤレス通信ICを使用して、第2センサ・データを分析物センサから直接受信するように構成することもできる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスが、第3ワイヤレス通信ICを含んでもよく、ディスプレイ・デバイスが、第3ワイヤレス通信ICを使用して、第1および第2分析物情報を、ネットワークを通じて、リモート・デバイスに伝えるように構成することができる。
【0019】
[0022] 本発明の他の態様では、分析物監視システムの使用方法を提供することができる。この方法は、分析物監視システムのトランシーバを使用して、第1センサ・データを分析物監視システムの分析物センサから直接受信するステップ(a)を含むことができる。この方法は、トランシーバを使用して、第1分析物情報を伝えるステップ(b)を含むことができる。この方法は、分析物監視システムのディスプレイ・デバイスを使用して、トランシーバによって伝えられた第1センサ・データを受信するステップ(c)を含むことができる。この方法は、ディスプレイ・デバイスを使用して、少なくとも第1センサ・データを使用して、第1分析物情報を計算するステップ(d)を含むことができる。この方法は、ディスプレイ・デバイスを使用して、第2センサ・データを分析物センサから直接受信するステップ(e)を含むことができる。この方法は、ディスプレイ・デバイスを使用して、少なくとも受信した第2センサ・データを使用して、第2分析物情報を計算するステップ(f)を含むことができる。この方法は、ディスプレイ・デバイスを使用して、第1分析物情報および第2分析物情報を表示するステップ(g)を含むことができる。
【0020】
[0023] ある実施形態では、ステップ(a)が、トランシーバが動作可能に分析物センサにリンクされるように、トランシーバを位置付けるステップを含んでもよい。ある実施形態では、トランシーバを位置付けるステップが、分析物センサを使用するホストによって、トランシーバをアームバンド、リスト・バンド、ウェスト・バンド、または接着パッチの外側に装着するステップを含んでもよい。
【0021】
[0024] ある実施形態では、ステップ(e)が、ディスプレイ・デバイスが分析物センサに動作可能にリンクされるように、ディスプレイ・デバイスを位置付けるステップを含んでもよい。ある実施形態では、ステップ(e)が、ディスプレイ・デバイスの第2通信ICを使用して、第2センサ・データを分析物センサから受信するステップを含んでもよい。
【0022】
[0025] ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスが、第1ワイヤレス通信ICと、第2ワイヤレス通信ICとを含んでもよく、第1通信ICは、ワイヤレスで通信するために第1規格を採用するように構成することができ、第2通信ICは、ワイヤレスで通信するために第2規格を採用するように構成することができ、第2規格は第1規格とは異なってもよい。ある実施形態では、第1規格はBluetooth規格であってもよく、第2規格は近場通信(NFC)規格であってもよい。ある実施形態では、ステップ(b)が、ディスプレイ・デバイスの第1通信ICを使用して、第1分析物センサをトランシーバから受信するステップを含んでもよい。
【0023】
[0026] ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスが第3ワイヤレス通信ICを含んでもよく、前述の方法が、更に、ディスプレイ・デバイスの第3ワイヤレス通信を使用して、第1分析物情報および第2分析物情報を、ネットワークを通じて、リモート・デバイスに伝えるステップを含んでもよい。ある実施形態では、第1および第2分析物情報の内1つ以上が、(i)分析物濃度、(ii)タイム・スタンプ、および(iii)分析物濃度傾向情報の内1つ以上を含んでもよい。ある実施形態では、第1および第2分析物情報が、(i)アラート、(ii)アラーム、および(iii)通知の内1つ以上を含んでもよい。ある実施形態では、第1センサ・データが、(i)分析物指示薬に近接する分析物の量または濃度に基づいて、分析物センサの分析物指示薬が呈する1つ以上の検出可能な特性の測定値、および(ii)温度測定値の内1つ以上を含んでもよい。
【0024】
[0027] ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスがグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含んでもよく、ディスプレイ・デバイスのグラフィカル・ユーザ・インターフェース上でアラートまたはアラームを生成するように構成することもできる。ある実施形態では、トランシーバがグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み、トランシーバのグラフィカル・ユーザ・インターフェース上でアラートまたはアラームを生成するように構成される。ある実施形態では、前述の方法が、更に、ディスプレイ・デバイスを使用して、第2分析物情報をトランシーバに伝えるステップを含んでもよい。ある実施形態では、この方法が、更に、ディスプレイ・デバイスを使用して、1つ以上の較正点を受信するステップを含んでもよい。ある実施形態では、この方法が、更に、ディスプレイ・デバイスを使用して、少なくとも1つ以上の較正点を使用して分析物情報較正を実行するステップを含んでもよい。
【0025】
[0028] 本発明の他の態様では、ディスプレイ・デバイスを提供することができる。このディスプレイ・デバイスは、トランシーバとワイヤレスで通信し、第1分析物情報をトランシーバから受信するために、第1規格を採用するように構成された第1ワイヤレス通信集積回路(IC)を含むことができる。このディスプレイ・デバイスは、直接分析物センサとワイヤレスで通信し、センサ・データを分析物センサから直接受信するために第2規格を採用するように構成された第2ワイヤレス通信ICを含むことができ、第2規格が第1規格と異なってもよい。ディスプレイ・デバイスは、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを含んでもよい。ディスプレイ・デバイスは、非一時的メモリとプロセッサとを含むコンピュータを含んでもよい。このコンピュータは、少なくとも受信した第2センサ・データを使用して、第2分析物情報を計算し、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを使用して第1および第2分析物情報を表示するように構成することができる。
【0026】
[0029] 本発明の他の態様では、ディスプレイ・デバイスを提供することができる。このディスプレイ・デバイスは、トランシーバとワイヤレスで通信し、第1センサ・データをトランシーバから受信するために、第1規格を採用するように構成された第1ワイヤレス通信集積回路(IC)を含むことができる。このディスプレイ・デバイスは、直接分析物センサとワイヤレスで通信し、第2センサ・データを分析物センサから直接受信するために第2規格を採用するように構成された第2ワイヤレス通信ICを含むことができ、第2規格が第1規格と異なってもよい。このディスプレイ・デバイスは、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを含んでもよい。このディスプレイ・デバイスは、非一時的メモリとプロセッサとを含むコンピュータを含んでもよい。ディスプレイ・デバイスは、(i)少なくとも受信した第1センサ・データを使用して第1分析物情報を計算し、(ii)少なくとも受信した第2センサ・データを使用して第2分析物情報を計算し、(iii)グラフィカル・ユーザ・インターフェースを使用して第1および第2分析物情報を表示するように構成することができる。
【0027】
[0030] 以上のシステムおよび方法に包含される、これらの実施形態ならびにその他の実施形態について、以下の発明の詳細な説明において説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
[0031] 添付図面は、本明細書に組み込まれその一部を形成するが、本発明の種々の非限定的な実施形態を例示する。図面において、同様の参照番号は、同一または機能的に同様な要素を示す。
【
図1】本発明の態様を具体化する分析物監視システムの模式図を示す。
【
図2】本発明の他の態様を具体化する分析物監視システムのセンサおよびトランシーバの模式図を示す。
【
図3】本発明の態様を具体化するトランシーバの断面斜視図を示す。
【
図4】本発明の態様を具体化するトランシーバの分解斜視図を示す。
【
図5】本発明の態様を具体化するトランシーバを示す模式図を示す。
【
図6】本発明の態様を具体化する分析物監視システムのディスプレイ・デバイスのブロック図を示す。
【
図7】ある実施形態による分析物監視システムのディスプレイ・デバイスのコンピュータのブロック図を示す。
【
図8】本発明の種々の実施形態の態様を具体化する医療用移動体アプリケーションの待受画面の例示的な表示の非限定的な例を示す。
【
図9】本発明の態様を具体化する分析物監視システムの使用方法を示すフロー・チャートである。
【
図10】本発明の態様を具体化する分析物監視システムの使用方法を示すフロー・チャートである。
【
図11】本発明の態様を具体化するディスプレイ・デバイスの使用方法を示すフロー・チャートである。
【
図12】本発明の態様を具体化するディスプレイ・デバイスの使用方法を示すフロー・チャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
[0044]
図1は、本発明の態様を具体化する例示的な分析物監視システム50の模式図である。ある実施形態では、分析物監視システム50は、連続分析物監視システム(例えば、持続血糖測定システム)でもよい。ある実施形態では、分析物監視システム50はオンデマンド監視システムでもよい。ある実施形態では、分析物監視システム50は、分析物センサ100、トランシーバ101、ディスプレイ・デバイス105、パーソナル・コンピュータ109、およびリモート・サーバまたはネットワーク接続(attached)されたストレージ・ハードウェアによってホストされたデータ管理システム111の内1つ以上を含むことができる。
【0030】
[0045] ある実施形態では、センサ100は、小型で、完全皮下埋植可能なセンサでもよく、生体動物(例えば、生きている人間)の媒体(例えば、間質液)において分析物(例えば、グルコース)の濃度を測定する。しかしながら、これは必須ではなく、ある代替実施形態では、センサ100は部分的に埋植可能な(例えば、経皮)センサまたは完全に外部のセンサであってもよい。ある実施形態では、トランシーバ101は、外部に装着するトランシーバ(例えば、アームバンド、リスト・バンド、ウェスト・バンド、または接着パッチによって取り付けられる)でもよい。ある実施形態では、トランシーバ101は、リモートでセンサに給電し、および/またはセンサと通信して、測定を開始し、測定値を受信する(例えば、近場通信(NFC)によって)ことができる。しかしながら、これは必須ではなく、ある代替実施形態では、トランシーバ101は、1つ以上の有線接続を通じて、センサ100に給電する、および/またはセンサ100と通信するのでもよい。ある非限定的な実施形態では、トランシーバ101はスマートフォン(例えば、NFC対応のスマートフォン)でもよい。ある実施形態では、トランシーバ101は、ワイヤレスで(例えば、そして限定ではなく、Bluetooth Low Energyのような、Bluetooth(商標)通信規格によって)情報(例えば、1つ以上の分析物濃度)を、ディスプレイ・デバイス105(例えば、スマートフォン)上で実行するハンド・ヘルド・アプリケーションに伝達することもできる。ある実施形態では、分析物監視システム50は、アップロードされたデータを表示および共有するために、ウェブ・インターフェースを含むこともできる。
【0031】
[0046] ある実施形態では、
図2に示すように、トランシーバ101が、例えば、コイルのような誘導性素子103を含むのはもっともである。トランシーバ101は、センサ100の誘導性素子114に電流を誘発する電磁波または電気力学場を(例えば、コイルを使用することによって)生成し、これによってセンサ100に給電することができる。また、トランシーバ101はデータ(例えば、コマンド)をセンサ100に伝えることもできる。例えば、非限定的な実施形態では、トランシーバ101は、センサ100に給電するために使用される電磁波を変調することによって(例えば、トランシーバ101のコイル103を通過する電流を変調することによって)データを伝えることができる。トランシーバ101によって生成された電磁波における変調は、センサ100によって検出/抽出することができる。更に、トランシーバ101は、センサ・データ(例えば、測定情報)をセンサ100から直接受信することができる。例えば、非限定的な実施形態では、トランシーバ101は、センサ100によって生成された電磁波において変調を検出することによって、例えば、トランシーバ101のコイル103を流れる電流において変調を検出することによって、センサ・データを受信することができる。
【0032】
[0047] トランシーバ101の誘導性素子103およびセンサ100の誘導性素子114は、これら2つの誘導性素子が適した物理的近接内に導かれたときに適正な磁場強度を達成することができるのであれば、任意の構成にしてよい。
【0033】
[0048] ある非限定的な実施形態では、
図2に示すように、センサ100がセンサ筐体102(即ち、本体、シェル、カプセル、または容器(encasement))に包まれてもよい。センサ筐体102は、剛性および生体適合性であるとよい。センサ100は、例えば、センサ筐体102の外面の少なくとも一部の上または内部に、被覆、拡散、接着、または埋め込まれた(embed)ポリマー・グラフトのような、分析物指示薬106を含むことができる。センサ100の分析物指示薬106(例えば、ポリマー・グラフト)は、分析物指示薬106に近接する分析物の量または濃度に基づいて、1つ以上の検出可能な特性(property)(例えば、光学特性)を呈する指示薬分子104(例えば、蛍光指示薬分子)を含むのでもよい。ある実施形態では、指示薬分子104は、可逆的に分析物と結合し、分析物が結合されたか否かを示す検出可能な特性を呈することができる。ある実施形態では、センサ100は、光源108を含むことができる。光源108は、指示薬分子104と相互作用する波長範囲で励起光329を放出する。また、センサ100は、1つ以上の光検出器224、226(例えば、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタ、または他の光感応素子)も含むことができる。1つ以上の光検出器(例えば、光検出器224)は、光検出器(例えば、光検出器224)が放出光331に応答して生成する信号が、指示薬分子の放出光331のレベル、つまり、対象分析物(例えば、グルコース)の量を示すように、指示薬分子104によって放出された放出光331(例えば、蛍光光)に感応することができる。ある非限定的な実施形態では、光検出器(例えば、光検出器226)の内1つ以上が、反射光333のような、分析物指示薬106から反射した励起光329に感応してもよい。ある非限定的な実施形態では、光検出器の内1つ以上が、光の波長の特定の部分集合(例えば、放出光331に対応する波長の部分集合、または反射光333に対応する波長の部分集合)だけが通過することを許容し、残りの波長を反射する1つ以上のフィルタによって覆われてもよい。ある非限定的な実施形態では、センサ100は温度変換器670を含むこともできる。ある非限定的な実施形態では、センサ100は、1つ以上の治療薬(例えば、抗炎症薬)を分散させる薬剤溶出ポリマー・マトリクスを含むこともできる。
【0034】
[0049] ある実施形態では、
図2に示すように、センサ100は基板116を含むことができる。ある実施形態では、基板116は、回路ボード(例えば、印刷回路ボード(PCB)または可撓性PCB)であってもよく、その上に回路部品(例えば、アナログおよび/またはディジタル回路部品)を実装するまたはそうでなければ取り付けることができる。しかしながら、ある代替実施形態では、基板116は、内部に回路が製作されている半導体基板であってもよい。回路は、アナログおよび/またはディジタル回路を含んでもよい。また、ある半導体基板の実施形態では、半導体基板内に製作された回路に加えて、半導体基板116に回路を実装することができ、または別の方法で取り付けることもできる。言い換えると、ある半導体基板の実施形態では、ディスクリート回路素子、集積回路(例えば、特定用途集積回路(ASIC))および/または他の電子部品(例えば、不揮発性メモリ)を含むことができる回路の一部または全部が、半導体基板116内に製作され、残りの回路を半導体基板116および/または誘導性素子114のコア(例えば、フェライト・コア)に固定してもよい。ある実施形態では、半導体基板116および/またはコアが種々の固定された部品間に通信経路を設けることもできる。
【0035】
[0050] ある実施形態では、センサ筐体102、分析物指示薬106、指示薬分子104、光源108、光検出器224、226、温度変換器670、基板116、およびセンサ100の誘導性素子114の内1つ以上が、以下の特許出願の内1つ以上において記載されている特徴の一部または全部を含んでもよい。これらの特許をここで引用したことにより、それら全ての内容全体が本願にも含まれるものとする。
【0036】
2013年2月7日に出願された米国特許出願第13/761,839号、
2013年7月9日に出願された米国特許出願第13/937,871号、および
2012年10月11日に出願された米国特許出願第13/650,016号。
【0037】
同様に、センサ100および/またはトランシーバ101の構造および/または機能は、米国特許出願第13/761,839号、第13/937,871号、および第13/650,016号の内1つ以上において記載されている通りであってもよい。
【0038】
[0051] ある実施形態では、
図2に示すように、センサ100は光センサでもよいが、これは必須ではなく、1つ以上の代替実施形態では、センサ100は、例えば、電気化学センサ、拡散センサ、または圧力センサのような、異なる型式の分析物センサであってもよい。また、ある実施形態では、
図1および
図2に示すように、分析物センサ100は完全に埋植可能なセンサでもよいが、これは必須ではなく、ある代替実施形態では、センサ100は、トランシーバ101への有線接続を有する経皮センサであってもよい。例えば、ある代替実施形態では、センサ100が経皮ニードル内または経皮ニードル上に配置されてもよい(例えば、その先端に)。これらの実施形態では、誘導性素子103および114を使用するワイヤレス通信の代わりに、センサ100およびトランシーバ101は、トランシーバ101と、センサ100を含むトランシーバ経皮ニードルとの間に接続された1本以上のワイヤを使用して通信することができる。他の例をあげると、ある代替実施形態では、センサ100をカテーテル内に配置することもでき(例えば、静脈内血糖監視のため)、トランシーバ101と通信する(ワイヤレスで、またはワイヤを使用して)ことができる。
【0039】
[0052] ある実施形態では、センサ100はトランシーバ・インターフェース・デバイスを含んでもよい。センサ100がアンテナ(例えば、誘導性素子114)を含む実施形態では、トランシーバ・インターフェース・デバイスがセンサ100のアンテナ(例えば、誘導性素子114)を含んでもよい。センサ100とトランシーバ101との間に有線接続が存在する経皮実施形態の一部では、トランシーバ・インターフェース・デバイスが有線接続を含んでもよい。
【0040】
[0053]
図3および
図4は、それぞれ、
図1に示す分析物監視システムに含めることができるトランシーバ101の非限定的な実施形態の断面図および分解図である。
図4に示すように、ある非限定的な実施形態では、トランシーバ101は、グラフィック・オーバーレイ(graphic overlay)204、前筐体206、底面208、印刷回路ボード(PCB)アセンブリ210、バッテリ212、ガスケット214、アンテナ103、フレーム218、反射板216、後筐体220、IDラベル222、および/または振動モータ928を含むことができる。ある非限定的な実施形態では、バッテリ212が振動モータ928の振動を減衰させないように、振動モータ928を前筐体206または後筐体220に取り付けることができる。非限定的な実施形態では、標準的な表面実装デバイス(SMD)のリフローおよびはんだ技法を使用して、トランシーバの電子回路を組み立てることができる。一実施形態では、前筐体206および後筐体220を一緒に嵌め合わせることができる筐体構造内に、電子回路および周辺素子を一緒に嵌め込むことができる。ある実施形態では、1つの外部電子回路筐体において、完全組み立てプロセスを実行することもできる。しかしながら、これは必須ではなく、代替実施形態では、トランシーバ組み立てプロセスは、内部、外部、またはこれらの組み合わせでもよい1つ以上の電子回路筐体において実行されてもよい。ある実施形態では、組み立てられたトランシーバ101をプログラミングし、機能検査を行ってもよい。ある実施形態では、組み立てられたトランシーバ101をそれらの最終出荷用コンテナに梱包し、販売の準備を整えることもできる。
【0041】
[0054] ある実施形態では、
図3および
図4に示すように、トランシーバ101の筐体206および220内にアンテナ103を内蔵することができる。ある実施形態では、トランシーバ101におけるアンテナ103は、小型軽量のトランシーバ101の筐体206および220内にアンテナ103が納まるように、小型および/または平坦であるとよい。ある実施形態では、アンテナ103は堅牢であり、種々の影響に耐えることができるとよい。ある実施形態では、トランシーバ101は、例えば、患者身体の腹部、上腕、手首、腿上における配置に適するのでもよい。ある非限定的な実施形態では、トランシーバ101は、生体適合性があるパッチによって、患者身体への取り付けに適するのでもよい。ある実施形態では、アンテナ103をトランシーバ101の筐体206および220内に内蔵することができるが、これは必須ではなく、ある代替実施形態では、アンテナ103の一部または全部がトランシーバ筐体の外部に位置してもよい。例えば、ある代替実施形態では、例えば、米国特許第8,073,548号に記載されているアンテナのように、アンテナ103がユーザの手首、腕、足、またはウェストの周りに巻き込んでもよい。この特許をここで引用したことにより、その内容全体が本願にも含まれるものとする。
【0042】
[0055]
図5は、非限定的な実施形態による外部トランシーバ101の模式図である。ある実施形態では、トランシーバ101は、例えば、マイクロ-ユニバーサル・シリアル・バス(USB)コネクタのような、コネクタ902を有してもよい。コネクタ902は、パーソナル・コンピュータ(例えば、パーソナル・コンピュータ109)またはディスプレイ・デバイス105(例えば、スマートフォン)のような、外部デバイスへの有線接続を可能にするのでもよい。
【0043】
[0056] トランシーバ101は、コネクタ902を介して、外部デバイスとデータを交換することができ、および/またはコネクタ902を介して電力を受けることもできる。トランシーバ101は、例えば、USB-ICのような、コネクタ集積回路(IC)904を含んでもよく、コネクタ902を介したデータの送信および受信を制御することができる。また、トランシーバ101は充電器IC906も含んでもよく、充電器IC906は、コネクタ902を介して電力を受け、バッテリ908(例えば、リチウム-ポリマー・バッテリ)を充電することができる。ある実施形態では、バッテリ908は、再充電可能であり、再充電時間が短く、および/または小型であるとよい。
【0044】
[0057] ある実施形態では、トランシーバ101は、マイクロ-USBコネクタ904に加えて(またはその代わりに)1つ以上のコネクタを含んでもよい。例えば、一代替実施形態では、マイクロ-USBコネクタ904に加えて(またはその代わりに)、トランシーバ101は、ばねを用いたコネクタ(例えば、Pogoピン・コネクタ)を含んでもよく、トランシーバ101は、このばねを用いたコネクタを介して確立された接続を、パーソナル・コンピュータ(例えば、パーソナル・コンピュータ109)またはディスプレイ・デバイス105(例えば、スマートフォン)への有線通信のため、および/または電力を受けるために使用することができ、この電力は、例えば、バッテリ908を充電するために使用することができる。
【0045】
[0058] ある実施形態では、トランシーバ101は、ワイヤレス通信IC910を有してもよい。ワイヤレス通信IC910は、例えば、1つ以上のパーソナル・コンピュータ(例えば、パーソナル・コンピュータ109)または1つ以上のディスプレイ・デバイス105(例えば、スマートフォン)のような、外部デバイスとのワイヤレス通信を可能にする。非限定的な一実施形態では、ワイヤレス通信用IC910は、データをワイヤレスで送信するために、1つ以上のワイヤレス通信規格を採用することができる。採用されるワイヤレス通信規格は、ANT規格、Bluetooth(商標)規格、またはBluetooth(商標) Low Energy(BLE)規格(例えば、BLE4.0)のような、任意の適したワイヤレス通信規格でよい。ある非限定的な実施形態では、ワイヤレス通信用IC910は、1ギガヘルツよりも高い周波数(例えば、2.4または5GHz)でデータをワイヤレスで送信するように構成することもできる。ある実施形態では、ワイヤレス通信用IC910はアンテナ(例えば、Bluetooth(商標)アンテナ)を含むこともできる。ある非限定的な実施形態では、ワイヤレス通信用IC910のアンテナは、トランシーバ101の筐体(例えば、筐体206および220)内に全体的に内蔵されてもよい。しかしながら、これは必須ではなく、代替実施形態では、ワイヤレス通信用IC910のアンテナの全部または一部がトランシーバ筐体の外部に出てもよい。
【0046】
[0059] ある実施形態では、トランシーバ101は、ディスプレイ・インターフェース・デバイスを含むこともでき、ディスプレイ・インターフェース・デバイスは、トランシーバ101による1つ以上のディスプレイ・デバイス105との通信を可能にするのであればよい。ある実施形態では、ディスプレイ・インターフェース・デバイスが、ワイヤレス通信IC910のアンテナおよび/またはコネクタ902を含んでもよい。ある非限定的な実施形態では、ディスプレイ・インターフェース・デバイスは、加えて、ワイヤレス通信IC910および/またはコネクタIC904を含んでもよい。
【0047】
[0060] ある実施形態では、トランシーバ101は、電圧レギュレータ912および/または電圧ブースタ914を含むこともできる。バッテリ908は、無線周波数識別(RFID)リーダIC916に電力を(電圧ブースタ914を介して)供給することができ、無線周波数識別(RFID)リーダIC916は、誘導性素子103を使用して情報(例えば、コマンド)をセンサ101に伝え、センサ100から情報(例えば、測定情報)を受け取ることができる。ある非限定的な実施形態では、センサ100およびトランシーバ101は、近場通信(NFC)を使用して(例えば、13.56MHzの周波数で)通信することもできる。ある実施形態では、
図5に示すように、誘導性素子103はフラット・アンテナ919でもよい。ある非限定的な実施形態では、誘導性素子103は可撓性でもよい。しかしながら、先に注記したように、トランシーバ101の誘導性素子103は、センサ100の誘導性素子114に対して適当な物理的近接域内に持ち込まれると、適正な磁場強度を達成することを可能にするのであれば、いずれの構成でもよい。ある実施形態では、トランシーバ101は、誘導性素子103によってセンサ100に伝えられる信号を増幅するために、電力増幅器918を含むこともできる。
【0048】
[0061] ある実施形態では、トランシーバ101は、周辺インターフェース・コントローラ(PIC)マイクロコントローラ920とメモリ922(例えば、フラッシュ・メモリ)とを含むことができる。メモリ922は、不揮発性であっても、および/または電子的に消去および/または再書き込みができるのでもよい。PICマイクロコントローラ920は、トランシーバ101の動作全体を制御することができる。例えば、PICマイクロコントローラ920は、コネクタIC904またはワイヤレス通信用IC910を制御して、有線またはワイヤレス通信によってデータを送信し、および/またはRFIDリーダIC916を制御して、誘導性素子103によってデータを伝えることができる。また、PICマイクロコントローラ920は、誘導性素子103、コネクタ902、またはワイヤレス通信用IC910を介して受け取ったデータの処理を制御することもできる。
【0049】
[0062] ある実施形態では、トランシーバ101はセンサ・インターフェース・デバイスを含んでもよい。センサ・インターフェース・デバイスは、トランシーバ101によるセンサ100との通信を可能にするのであればよい。ある実施形態では、センサ・インターフェース・デバイスは誘導性素子103を含んでもよい。ある非限定的な実施形態では、センサ・インターフェース・デバイスは、加えて、RFIDリーダIC916および/または電力増幅器918も含んでもよい。しかしながら、センサ100とトランシーバ101との間に有線接続が存在する代替実施形態では(例えば、経皮型の実施形態)、センサ・インターフェースは有線接続を含んでもよい。
【0050】
[0063] ある実施形態では、トランシーバ101は、ディスプレイ924、スピーカ926、および振動モータ928の内1つ以上を含むユーザ・インターフェースを含んでもよい。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス924は、液晶ディスプレイおよび/または1つ以上の発光ダイオードでもよく、PICマイクロコントローラ920は、データ(例えば、分析物濃度値)を表示するように、ディスプレイ924を制御することができる。ある実施形態では、スピーカ926(例えば、ビーパー)および/または振動モータ928は、例えば、アラーム状態(例えば、低血糖または高血糖状態の検出)が満たされる場合、これらを有効化することができる。また、トランシーバ101は1つ以上の追加のセンサ930も含んでもよい。追加のセンサ930には、加速度計および/または温度センサを含むことができ、PICマイクロコントローラ920によって実行される処理において使用することができる。
【0051】
[0064] ある実施形態では、トランシーバ101は、再充電可能で、センサ埋植または挿入部位上に装着される外部デバイスである、身体装着式トランシーバであってもよい。トランシーバ101は、電力を近接センサ100に供給し、センサ100から受け取ったデータから分析物濃度を計算し、および/または計算した分析物濃度をディスプレイ・デバイス105(
図1参照)に送信することができる。誘導性リンク(例えば、13.56MHzの誘導性リンク)を介して、センサ100に電力を供給することができる。ある実施形態では、接着パッチまたは特別に設計されたストラップもしくはベルトを使用して、トランシーバ101を配置してもよい。外部トランシーバ101は、測定された分析物データを皮下センサ100から読み取ることができる(例えば、2cm以上の深さまで)。トランシーバ101は、周期的に(例えば、2、5、または10分毎に)センサ・データを読み取り、分析物濃度および分析物濃度の傾向を計算することができる。この情報から、トランシーバ101は、アラートおよび/またはアラーム状態が存在するか否か判定することができ、(例えば、振動モータ928による振動および/またトランシーバのディスプレイ924のLEDおよび/またはディスプレイ・デバイス105の表示を介して)ユーザに通知することができる。トランシーバ101からの情報(例えば、計算した分析物濃度、計算した分析物濃度の傾向、アラート、アラーム、および/または通知)は、ディスプレイ・デバイス105によって実行されているアプリケーションによる表示のために、ディスプレイ・デバイス105に送信することができる(例えば、高度暗号化標準(AES)-逆CBC-MAC(CCM)暗号化を用いたBluetooth Low Energyによって)。他の実施形態では、トランシーバ101からの情報は、パーソナル・コンピュータ(PC)109、またはネットワークを通じて接続された他の二次ディスプレイ・デバイス(図示せず)に送信することができる。
【0052】
[0065] ある実施形態では、分析物監視システム50のトランシーバ101は、分析物センサ100の分析物指示薬106に近接する分析物の量または濃度を示す生信号を受信することができる。ある実施形態では、トランシーバ101は、センサ100から生信号を周期的に(例えば、5、10、または20分毎)に受信することができる。ある実施形態では、生信号は、1つ以上の測定値を含むことができる(例えば、光検出器224によって測定された、指示薬分子104からの放出光331のレベルを示す1つ以上の測定値、光検出器226によって測定された、基準光333のレベルを示す1つ以上の測定値、および/または温度変換器670によって測定された1つ以上の温度測定値)。ある実施形態では、トランシーバ101は、受信した生信号を使用して、分析物濃度を計算することができる。ある実施形態では、トランシーバ100は、1つ以上の計算した分析物濃度を(例えば、メモリ922に)格納することができる。ある実施形態では、トランシーバ100は、1つ以上の計算した分析物濃度をディスプレイ・デバイス105に伝えることができ、ディスプレイ・デバイス105は1つ以上の計算した分析物濃度を表示することができる。
【0053】
[0066] ある実施形態では、分析物監視システム50は、生信号の分析物濃度への変換を較正することができる。ある実施形態では、較正は、ほぼ周期的に(例えば、約12または24時間毎に)実行することができる。ある実施形態では、較正は、1つ以上の基準測定値(例えば、1つ以上の自己監視血糖(SMBG)測定値)を使用して実行することもできる。1つ以上の基準測定値は、ディスプレイ・デバイス105のユーザ・インターフェースを使用して分析物監視システム50に入力することができる。ある実施形態では、トランシーバ101は1つ以上の基準測定値をディスプレイ・デバイス105から受信し、較正を実行することもできる。基準測定値の1つ以上に誤差があるおそれがあり、生のセンサ・データの分析物測定値への変換の較正のために較正点として使用されると、誤差のある分析物測定値の計算に至るおそれがある。したがって、分析物監視システム5(例えば、トランシーバ101)は、基準測定値を較正プロセスにおいて較正点として受け入れる(または拒否する)か否か判定するのはもっともである。この較正点受け入れプロセスは、生のセンサ・データ(例えば、光および/または温度測定値)を分析物測定値(例えば、分析物濃度)に変換するために使用される関数を較正するとき、誤差のある基準測定値が、較正点として使用されるのを防止するために使用することができる。このように、較正点受け入れプロセスは、分析物測定値の精度および/または正確度を高めることができる。
【0054】
[0067] ある実施形態では、トランシーバ101は、センサ100から受信した測定情報を(例えば、メモリ922に)格納することができる。先に注記したように、センサ100から受信する測定情報は、(i)光源108をオンにしたときの信号チャネル測定値、(ii)光源108をオンにしたときの基準または第2信号チャネル測定値、(iii)光源電流源電圧測定値、(iv)界磁電流測定値、(v)診断測定値、(vi)光源108をオフにしたときの周囲信号チャネル測定値、(vii)光源108をオフにしたときの周囲基準または第2信号チャネル測定値、および(viii)温度測定値の内1つ以上を含むことができる。
【0055】
[0068] ある実施形態では、トランシーバ101は、加えて、センサ100から受信した測定情報と共に、他のデータも(例えば、メモリ922に)格納することができる。ある非限定的な実施形態では、他のデータは、(i)測定情報からトランシーバ101によって計算された分析物濃度(例えば、20.0から400.0mg/dLの範囲というような、mg/dL単位)、(ii)分析物測定を行った日時、(iii)トランシーバ101の加速度計(例えば、追加のセンサ930の加速度計)から取り込んだ加速度計の値(例えば、x、y、およびz)、および/または(iv)トランシーバ101の温度センサ(例えば、追加のセンサ930の温度センサ)によって測定されたトランシーバ101の温度の内1つ以上を含むことができる。ある実施形態では、トランシーバ101は、日時を追跡し、先に注記したように、受信した分析物測定情報および/または計算した分析物濃度と共に、日時を格納することができる。トランシーバ101が加速度計を含む実施形態では、加速度計は、トランシーバ101を装着している患者の活動レベルの追跡を可能にする。この活動レベルをイベント・ログに含ませ、種々のアルゴリズムに組み込むこともできる(例えば、分析物濃度の計算、傾向分析(trending)、および/または患者に可能な服用レベルについて意見を述べるため)。ある実施形態では、トランシーバ101は、計算した分析物濃度に基づいて検出されたあらゆるアラートおよび/またはアラーム状態も(例えば、メモリ922に)格納することができる。
【0056】
[0069] ある実施形態では、トランシーバ101は、ユーザがデバイスをオンまたはオフに切り替えること、デバイスをリセットすること、または残存するバッテリ寿命をチェックすることを可能にするパワー・ボタン(例えば、ボタン208)を有することもできる。ある実施形態では、トランシーバ101は、アラートまたはアラーム状態の検出に応答して、トランシーバ101によって生成されたトランシーバ101の1つ以上のユーザ通知信号(例えば、振動、視覚、および/または可聴)を抑制するために、ボタンを有することもできる。このボタンは、パワー・ボタンと同じボタンであっても、または追加のボタンでもよい。
【0057】
[0070]
図6は、分析物監視システム50のディスプレイ・デバイス105の非限定的な実施形態のブロック図である。
図6に示すように、ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、コネクタ302、コネクタ集積回路(IC)304、充電器IC306、バッテリ308、コンピュータ310、第1ワイヤレス通信IC312、メモリ314、第2ワイヤレス通信IC316、第3ワイヤレス通信IC318、およびユーザ・インターフェース340の内1つ以上を含むことができる。
【0058】
[0071] ディスプレイ・デバイス105がコネクタ302を含む実施形態では、コネクタ302は、例えばそして限定ではなく、マイクロ-ユニバーサル・シリアル・バス(USB)コネクタであってもよい。コネクタ302は、パーソナル・コンピュータまたはトランシーバ101のような、外部デバイスへの有線接続を可能にすればよい。ディスプレイ・デバイス105は、コネクタ302を介して外部デバイスとデータを交換することができ、および/またはコネクタ302を介して電力を受けることができる。ある実施形態では、コネクタIC304は、例えばそして限定ではなく、USB-ICであってもよい。USB-ICは、コネクタ302を介したデータの送信および受信を制御することができる。
【0059】
[0072] ディスプレイ・デバイス105が充電器IC306を含む実施形態では、充電器IC306は、コネクタ302を介して電力を受け、バッテリ308を充電することができる。ある非限定的な実施形態では、バッテリ308は、例えばそして限定ではなく、リチウム-ポリマー・バッテリでもよい。ある実施形態では、バッテリ308は再充電可能であり、再充電時間が短く、および/または小型であるとよい。
【0060】
[0073] ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、コネクタ302およびコネクタIC304に加えて(または代わりに)、1つ以上のコネクタおよび/または1つ以上のコネクタICを含んでもよい。例えば、ある代替実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、コネクタ302に加えて(または代わりに)、ばねを用いたコネクタ(例えば、Pogoピン・コネクタ)を含んでもよく、ディスプレイ・デバイス105は、このばねを用いたコネクタを介して確立された接続を、パーソナル・コンピュータまたはトランシーバ101への有線通信のため、および/または電力を受けるために使用することができ、この電力は、例えば、バッテリ308を充電するために使用することができる。
【0061】
[0074] ディスプレイ・デバイス105が第1ワイヤレス通信IC312を含む実施形態では、第1ワイヤレス通信IC312は、例えば、1つ以上のパーソナル・コンピュータ、1つ以上のトランシーバ101、および/または1つ以上の他のディスプレイ・デバイス105というような、1つ以上の外部デバイスとのワイヤレス通信を可能にすればよい。ある非限定的な実施形態では、第1ワイヤレス通信IC312は、データをワイヤレスで送信するために、1つ以上のワイヤレス通信規格を採用することができる。採用されるワイヤレス通信規格は、ANT規格、Bluetooth規格、またはBluetooth Low Energy(BLE)規格(例えば、BLE4.0)のような、任意の適したワイヤレス通信規格でよい。ある非限定的な実施形態では、第1ワイヤレス通信IC312は、1ギガヘルツよりも高い周波数(例えば、2.4または5GHz)でデータをワイヤレスで送信するように構成することもできる。ある実施形態では、第1ワイヤレス通信IC312は、アンテナ(例えば、Bluetoothアンテナ)を含むこともできる。ある非限定的な実施形態では、第1ワイヤレス通信IC312のアンテナは、ディスプレイ・デバイス105の筐体内に完全に収容されてもよい。しかしながら、これは必須ではなく、代替実施形態では、第1ワイヤレス通信IC312のアンテナ全部または一部がディスプレイ・デバイスの筐体の外部に出ていてもよい。
【0062】
[0075] ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、トランシーバ・インターフェース・デバイスを含んでもよく、このトランシーバ・インターフェース・デバイスは、ディスプレイ・デバイス105による1つ以上のトランシーバ101との通信を可能にすればよい。ある実施形態では、トランシーバ・インターフェース・デバイスが、第1ワイヤレス通信IC312のアンテナおよび/またはコネクタ302を含んでもよい。ある非限定的な実施形態では、トランシーバ・インターフェース・デバイスは、加えてまたは代わりに、第1ワイヤレス通信IC312および/またはコネクタIC304を含んでもよい。
【0063】
[0076] ディスプレイ・デバイス105が第2ワイヤレス通信IC316を含む実施形態では、第2ワイヤレス通信IC216は、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(例えば、Wi-Fi)、セルラ・ネットワーク、および/またはインターネットを通じて、ディスプレイ・デバイス105が1つ以上のリモート・デバイス(例えば、スマートフォン、サーバ、および/またはパーソナル・コンピュータ)と通信することを可能にすればよい。ある非限定的な実施形態では、第2ワイヤレス通信IC316は、データをワイヤレスで送信するために、1つ以上のワイヤレス通信規格を採用することができる。ある実施形態では、第2ワイヤレス通信IC316は、1つ以上のアンテナ(例えば、Wi-Fiアンテナおよび/または1つ以上のセルラ・アンテナ)を含むことができる。ある非限定的な実施形態では、第2ワイヤレス通信IC316の1つ以上のアンテナは、ディスプレイ・デバイス105の筐体内に完全に収容されてもよい。しかしながら、これは必須ではなく、代替実施形態では、第2ワイヤレス通信IC316の1つ以上のアンテナの全部または一部が、ディスプレイ・デバイスの筐体の外部に出ていてもよい。
【0064】
[0077] ディスプレイ・デバイス105が第3ワイヤレス通信IC318を含む実施形態では、第3ワイヤレス通信IC318は、ディスプレイ・デバイス105がトランシーバ101の機能の一部または全部を付加的に実行できるように、ディスプレイ・デバイス105が直接センサ100と通信することを可能にすればよい。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105およびセンサ100はNFC(例えば、13.56MHzの周波数で)を使用して通信することができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、センサ100の誘導性素子114に物理的に適当に近づけられたときに、適当な磁界強度を達成できるように構成された、誘導性素子(例えば、フラット・アンテナ、ループ・アンテナ等)を含むこともできる。ある非限定的な実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、周期的に(例えば、1、2、5、10、15、または20分毎に)センサ・データをセンサ100から受信することができる。ある非限定的な実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、要求に応じて(例えば、ディスプレイ・デバイス100をセンサ100に近接して停空させた(hover)またはスワイプしたとき)センサ・データをセンサ100から受信することもできる。ある非限定的な実施形態では、ディスプレイ・デバイス105がセンサ・インターフェース・デバイスを含んでもよく、このセンサ・インターフェース・デバイスは、ディスプレイ・デバイス105によるセンサ100との通信を可能にすればよい。ある実施形態では、センサ・インターフェース・デバイスは誘導性素子を含んでもよい。ある非限定的な実施形態では、センサ・インターフェース・デバイスは、加えて、
図5を参照して先に説明したRFIDリーダIC916および/または電力増幅器918も含んでもよい。
【0065】
[0078] ディスプレイ・デバイス105がメモリ314を含む実施形態では、メモリ314は不揮発性であっても、および/または電子的に消去および/または再書き込みができるのでもよい。ある実施形態では、メモリ314は、例えばそして限定ではなく、Flashメモリでもよい。
【0066】
[0079] ディスプレイ・デバイス105がコンピュータ310を含む実施形態では、コンピュータ310は、ディスプレイ・デバイス105の全体的な動作を制御することができる。例えば、コンピュータ310は、コネクタIC304、第1ワイヤレス通信IC312、第2ワイヤレス通信IC316、および/または第3ワイヤレス通信IC318を制御して、有線またはワイヤレス通信によって、データを送信することができる。コンピュータ310は、加えてまたは代わりに、受信したデータ(例えば、トランシーバ101から受信した分析物監視データ)の処理を制御することもできる。
【0067】
[0080] ディスプレイ・デバイス105がユーザ・インターフェース340を含む実施形態では、ユーザ・インターフェース340は、ディスプレイ320およびユーザ入力322の内1つ以上を含むことができる。ある実施形態では、ディスプレイ320は液晶ディスプレイ(LCD)および/または発光ダイオード(LED)ディスプレイでもよい。ある非限定的な実施形態では、ユーザ入力322は、1つ以上のボタン、キーボード、キーパッド、および/またはタッチスクリーンを含むこともできる。ある実施形態では、コンピュータ310は、データ(例えば、分析物濃度値、分析物傾向情報、アラート、アラーム、および/または通知)を表示するために、ディスプレイ320を制御することができる。ある実施形態では、ユーザ・インターフェース340は、スピーカ324(例えば、ビーパー)および振動モータ326の内1つ以上を含むことができ、例えば、ある状態(例えば、低血糖または高血糖状態の検出)が満たされる場合、これらを有効化することができる。
【0068】
[0081] ある実施形態では、コンピュータ310は移動体医療アプリケーション(MMA)を実行することができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は分析物監視データをトランシーバ101から受信することができる。受信された分析物監視データは、1つ以上の分析物濃度、1つ以上の分析物濃度傾向、および/または1つ以上のセンサ測定値を含むことができる。受信された分析物監視データは、加えてまたは代わりに、アラーム、アラート、および/または通知を含むこともできる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、測定された分析物データをセンサ100から直接受信することができる。ディスプレイ・デバイス105は、少なくとも受信したセンサ・データを使用して、分析物濃度および分析物濃度傾向を計算することができる。この分析物情報から、ディスプレイ・デバイス105は、アラートおよび/またはアラーム状態が存在するか否か判定することもでき、これをユーザに通知することができる(例えば、振動モータによる振動、および/またはディスプレイ・デバイス105の表示によって)。ある実施形態では、この分析物情報(例えば、計算した分析物濃度、計算した分析物濃度傾向、アラート、アラーム、および/または通知)は、ディスプレイ・デバイス105によって実行されているMMAによって表示することもできる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、リモート・コンピューティング・デバイス(例えば、サーバ)および1つ以上の二次ディスプレイ・デバイスが分析物情報を受信、格納、および表示することができるように、この情報(例えば、計算した分析物濃度、計算した分析物濃度傾向、アラート、アラーム、および/または通知)をネットワークを通じて送信することができる。
【0069】
[0082] ある実施形態では、分析物監視システム50は、生のセンサ測定値の分析物濃度への変換を較正することができる。ある実施形態では、この較正はほぼ周期的に(例えば、12または24時間毎に)実行することができる。ある実施形態では、較正は、1つ以上の基準測定値(例えば、1つ以上の自己監視血糖値(SMGB)測定値)を使用して実行することができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105のユーザ・インターフェース340を使用して、基準測定値を分析物監視システム50に入力することができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、1つ以上の基準測定値をトランシーバ101に伝えることができ、トランシーバ101は、1つ以上の受信した基準測定値を使用して、較正を実行することができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスが、加えてまたは代わりに、1つ以上の基準測定値を使用して較正を実行することもできる。
【0070】
[0083]
図7は、分析物監視システム50のコンピュータ310の非限定的な実施形態のブロック図である。
図7に示すように、ある実施形態では、コンピュータ310は、1つ以上のプロセッサ522(例えば、汎用マイクロプロセッサ)および/または特定用途集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、論理回路等のような、1つ以上の回路を含むことができる。ある実施形態では、コンピュータ310はデータ記憶システム(DSS)523を含むことができる。DSS523は、1つ以上の不揮発性記憶デバイス、および/または1つ以上の揮発性記憶デバイス(例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM))を含むことができる。コンピュータ310がプロセッサ522を含む実施形態では、DSS523はコンピュータ・プログラム製品(CPP)524を含むことができる。CPP524は、コンピュータ読み取り可能媒体(CRM)526を含むか、またはコンピュータ読み取り可能媒体(CRM)526であってもよい。CRM526は、コンピュータ読み取り可能命令(CRI)530で構成された(comprising)コンピュータ・プログラム(CP)528を格納することができる。ある実施形態では、CRM526は、プログラムの中でもとりわけ、MMAを格納することができ、CRI530はMMAの1つ以上の命令を含むことができる。CRM526は、磁気媒体(例えば、ハード・ディスク)、光媒体(例えば、DVD)、ソリッド・ステート・デバイス(例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)またはflashメモリ)等のような、しかしこれらには限定されない、非一時的コンピュータ読み取り可能媒体としてよい。ある実施形態では、コンピュータ・プログラム528のCRI530は、プロセッサ522によって実行されると、CRI530がコンピュータ310に以下で説明するステップ(MMAを参照して以下で説明するステップ)を実行させるように、構成することができる。他の実施形態では、コンピュータ310は、コンピュータ・プログラムを必要とせずに、本明細書において説明するステップを実行するように構成することもできる。即ち、例えば、コンピュータ310は1つ以上のASICのみで構成することもできる。したがって、本明細書において説明する実施形態の機能(feature)は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実装することができる。
【0071】
[0084] ディスプレイ・デバイス105のユーザ・インターフェース340がディスプレイ318を含む実施形態では、MMAが、ディスプレイ・デバイス105に、一連のグラフィカル制御エレメントまたはウィジェットを、ディスプレイ318上に示す、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)のような、ユーザ・インターフェース340内に設けさせることができる。MMAは、例えばそして限定ではなく、ディスプレイ・デバイス105に、分析物関連情報をGUI内に表示させることができる。分析物関連情報は、分析物情報、現在の分析物濃度、過去の分析物濃度、予測分析物濃度、ユーザ通知、分析物ステータス・アラートおよびアラーム、傾向グラフ、矢印、およびユーザが入力したイベント等の内1つ以上であるが、これらに限定されるのではない。ある実施形態では、MMAは、1つ以上の表示画面の外観(aspects)をユーザに操作させることができる1つ以上のグラフィカル制御エレメントを設けることができる。MMAの態様について、血糖監視システムの実施形態のコンテキストで例示し説明したが、これは必須ではなく、ある代替実施形態では、他の種類の分析物監視システムにMMAを採用することもできる。
【0072】
[0085] ディスプレイ・デバイス105がトランシーバ101と通信し、一方トランシーバ101が分析物センサ100からセンサ測定データを得る実施形態では、MMAは、ディスプレイ・デバイス105に、血糖データ、傾向、グラフ、アラーム、およびアラートの内1つ以上をトランシーバ101から受信させ、表示させることができる。ディスプレイ・デバイス105がセンサ100と直接通信してセンサ測定データを得る実施形態では、MMAは、ディスプレイ・デバイス105に、血糖データ、傾向、グラフ、アラーム、およびアラートの内1つ以上をトランシーバ101から受信させ、表示させることができる。ある実施形態では、MMAは、患者についての血糖レベル履歴および統計をディスプレイ・デバイス105(例えば、メモリ314および/またはDSS533)および/またはリモート・データ記憶システムに格納することができる。
【0073】
[0086] ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105のユーザは、患者と同じ個人でも異なる個人でもよく、ワイヤレス・セルラ・ネットワークまたはインターネットのようなパケット交換ネットワークを通じて、中央レポジトリからMMAのダウンロードを開始することができる。商用スマートフォン、タブレット等において実行するAndroid OSまたはApple OSのような、異なる商用オペレーティング・システムでも動作するように、異なるバージョンのMMAを提供することができる。例えば、ディスプレイ・デバイス105がApple iPhoneである場合、ユーザは、ディスプレイ・デバイス105にApple iTunesストアにアクセスさせて、Apple OSと互換性があるMMAをダウンロードさせることができ、一方ディスプレイ・デバイス105がAndroid移動体デバイスである場合、ユーザは、ディスプレイ・デバイス105に、Android App Storeにアクセスさせ、Android OSと互換性があるMMAをダウンロードさせることができる。
【0074】
[0087]
図8は、本発明の種々の実施形態の態様による医療移動体アプリケーション(MMA)の待受画面表示の例である。ある実施形態によれば、MMAの作業空間表示(workspace display)は、ディスプレイ・デバイス105のディスプレイ320上のGUI内に表す(depict)ことができる。ある実施形態では、待受画面は、トランシーバ101から受信したまたはディスプレイ・デバイス105によって計算された、リアル・タイムの分析物濃度、分析物レベル変化の率および方向、グラフで示す分析物レベルの傾向、低血糖または高血糖に対するアラームもしくはアラート、ならびに、例えばそして限定ではなく、食事、運動、および投薬のような記録イベントの内1つ以上を表示することができる。以下の表1は、待受画面上に表示することができる項目および特徴の様々な情報の非限定的な例を示す。
【0075】
【0076】
[0088] ある実施形態では、
図8に示すように、待受画面は、ステータス通知バー1301、患者のリアル・タイムの現血糖レベル1303、1つ以上のアイコン1305、傾向矢印1307、履歴グラフ1309、プロファイル・インディケータ1333、および誘導ツール1311の内1つ以上を含むことができる。例えばそして限定ではなく、ステータス通知バー1301は、例えば、血糖レベルならびにシステム統計および/またはステータスに関するアラーム、アラート、および通知を表すことができる。1つ以上のアイコン1305は、トランシーバ101の信号強度および/またはトランシーバ101のバッテリ・レベルを表すことができる。傾向矢印1307は、患者の血糖測定値の変化率および/または方向を示すことができる。履歴グラフは、例えばそして限定ではなく、線グラフでもよく、患者の血糖測定レベルの傾向を示すことができる。誘導ツール1311は、MMAの異なるエリアまたは画面全域にユーザを進ませることができる。画面は、例えばそして限定ではなく、待受、較正、イベント・ログ、通知、およびメニュー画面の内1つ以上を含むことができる。
【0077】
[0089] ある実施形態では、履歴グラフ1309は、食事(栄養素、炭水化物の量)、運動(運動の量)、投薬(インシュリン単位の量)、および血糖値のような、記録されたイベントおよび/またはユーザが入力した活動を、このようなイベントが発生したときに対応するグラフの位置上に、アイコンとして表すことができる。ある実施形態では、履歴グラフ1309は、高血糖アラーム・レベル1313、低血糖アラーム・レベル1315、高血糖目標レベル1317、および低血糖目標レベル1319の境界または指示の内1つ以上を示すことができる。ある実施形態では、ユーザは、GUIを通じて、時間または日付け範囲1321の選択肢と双方向処理して、履歴グラフ1309上に表示される血糖レベルの時間間隔を調節することができる。ある実施形態では、日付け範囲1321は、ユーザによって指定することができ、1、3、24時間、1、7、14、30、および60日、週、月等のような異なる時間期間に設定することができる。ある実施形態では、線グラフ1309は、選択された日付け範囲1321における患者の高、低、および平均血糖レベルを示すことができる。他の実施形態では、線グラフ1309は、円グラフ、ログ・ブック(log book)、モーダル・デイ(modal day)、または選択可能な日付け範囲1321における患者の血糖レベルの他の表現であってもよく、これらのいずれもが、日付け範囲1321における患者の高、低、および平均血糖レベルを更に表すことができる。
【0078】
[0090] ある非限定的な実施形態では、傾向矢印1307は、血糖変化の方向(上、下、中性)および速度(速い、非常に速く遅い(very rapidly slow)、遅い、非常に遅い、および安定)を意味する5つの異なる構成で表すことができる。ある非限定的な実施形態では、MMAおよび/またはトランシーバ101は、傾向矢印1307の向きを決定するために使用される計算において、センサ101から受信し、および/またはトランシーバ730によって処理された連続血糖測定データから最後の20分を使用するのでもよい。ある実施形態では、例えば、傾向の計算に利用可能なセンサ値が十分にないために、傾向矢印1307を表示できないときもあり得る。ある実施形態では、横向き(GUI表示の水平方向に沿って約0°)に表示された傾向矢印1307が、例えば、毎分-1.0mg/dLおよび1.0mg/dLの間の速度でというように、血糖レベルが徐々に変化していることを示すとしてもよい。ある実施形態では、多少上向きに表示された(GUI表示の水平方向から約45°上向き)傾向矢印1307が、例えば、毎分1.0mg/dLおよび2.0mg/dLの間の速度というように、血糖レベルが穏やかに上昇していることを示すとしてもよい。ある実施形態では、多少下向きに表示された(GUI表示の水平方向から約45°下向き)傾向矢印1307が、例えば、毎分1.0mg/dLおよび2.0mg/dLの間の速度というように、血糖レベルが穏やかに低下していることを示すとしてもよい。ある実施形態では、垂直方向(GUI表示の水平方向から約90°上向き)に表示された傾向矢印1307が、例えば、毎分2.0mg/dLよりも高い速度でというように、血糖レベルが非常に速く上昇していることを示すとしてもよい。ある実施形態では、下方向(GUI表示の水平方向から約90°下向き)に表示された傾向矢印1307が、例えば、毎分2.0mg/dLよりも高い速度でというように、血糖レベルが非常に速く低下していることを示すとしてもよい。ある実施形態では、傾向矢印1307は、予測された血糖アラームまたはアラートとは異なる。例えば、傾向矢印1307は、血糖値には関係なく、変化の速度および方向を示すことができ、一方予測血糖アラームまたはアラートは、現在の傾向に基づいて、特定の血糖レベルへの到達を示すことができる。例えば、MMAは、予測された低血糖アラームまたはアラートを通知バー1301に表示させつつ、比較的安定した傾向矢印1307(例えば、GUI表示の水平方向から0°または45°)を表示させ続けることもできる。
【0079】
[0091] ある実施形態では、履歴線グラフ1309は、患者の経時的な血糖レベルの履歴データおよび/または傾向情報を、ユーザに素早く検討および分析させることができる。ある実施形態では、履歴線グラフ1309は、傾向線に沿ってアイコンまたはマーカを含み、アラーム、アラート、通知、および/または自動的にディスプレイ・デバイス105に記録された任意のイベント、もしくはMMAによって生成されたGUI表示を介してユーザによって手作業でディスプレイ・デバイス105に記録された任意のイベントを反映することができる。このようなアイコンまたはマーカの1つ以上が履歴線グラフ1309上に表示されると、ユーザは、これらのアイコンまたはマーカから任意の1つを選択し、その項目についてより多くの情報を得ることができる。例えば、線グラフ1309上におけるマーカの選択に応答して、MMAはディスプレイ220上に、そのマークについて更に情報を提供するポップアップ・ウィンドウを生成することができる。
【0080】
[0092] ある実施形態では、患者が血糖目標および/またはアラームもしくはアラートに対してどのように対処しているかについて、ユーザが素早く検討することを、履歴線グラフ1309によって可能にすることもできる。例えば、ユーザが、高血糖アラーム・レベル1313および/または低血糖アラーム・レベル1315、ならびに高血糖目標レベル1317および/または低血糖目標レベル1319を確定することができる。高血糖アラーム・レベル1313および/または低血糖アラーム・レベル1315は、例えば、着色した破線(赤のような)を使用して、履歴線グラフ1309上に視覚的に表すことができる。加えて、高血糖目標レベル1317および低血糖目標レベル1319も、例えば、有色破線(緑のような)を使用して、履歴線グラフ1309上に視覚的に表すことができる。
【0081】
[0093] ある実施形態では、履歴線グラフ1309の色は、血糖レベル1303のステータスに応じて変化することもできる。例えば、血糖レベル1303が高血糖アラーム・レベル1313または低血糖アラーム・レベル1315の外側にあった時間中では、これらの時間に対応する線グラフ1309の部分を赤で塗り潰すことができる。他の例として、血糖レベル1303が高血糖目標レベル1317と低血糖目標レベル1319との間にある時間中では、線グラフ1309のこれらの時間に対応する部分を緑色で塗り潰すことができる。更に他の例として、血糖レベル1303が血糖目標レベル1317、1319と対応するアラーム・レベル1313、1315との間にある時間中は、線グラフ1309のその部分を黄色で塗り潰すことができる。
【0082】
[0094] ある実施形態では、線グラフ1309は、1つ以上の選択可能なデータ範囲アイコン1321と共に表示することもでき、選択可能なデータ範囲アイコン1321は、ユーザが線グラフ1309に対応する日/時期間をリアル・タイムで変更することを可能にする。例えば、ユーザは進むまたは戻るという選択可能な選択肢(矢印のような)を選択する、またはスワイプする若しくは投げ捨てるジェスチャ(fling gesture)を使用することができ、このジェスチャはGUIによって認識され、1日、1月等のような時間だけ後または先の時間期間に、それぞれ、誘導することができる。ある実施形態では、ユーザは、画面のデータ範囲1321部分上における日付けをタップし、検討することを望む日付けおよび/または時刻を提出または入力することによって、もっと古いグラフ1309を選択し表示することができる。ある実施形態では、ユーザは、ピンチ、ズーム、タップ、長押し、またはスワイプというような、GUIによって認識される1つ以上のジェスチャを、グラフ1309上で使用することもできる。例えば、ユーザは、MMAに異なる時刻/日付け(dating)設定値を表示させる、または線グラフ1309上において時刻/日付け設定を調節させるために、親指と人差し指によって履歴線グラフ1309を挟むことができる。ある実施形態では、ユーザは、履歴線グラフ1309上においてある時間イベント(time event)をタップまたは長押ししてもよく、応答して、MMAは、履歴、読み取り値、日付け/時刻、または他のイベントに対する関連(association)というような、時間イベントについての更なる詳細を表示する、または時間イベントの入力を求めるプロンプトを表示することができる。
【0083】
[0095] ある実施形態では、MMAは、利用可能なメモリ空間がある限り、血糖データ1303をディスプレイ・デバイス105上に(例えば、メモリ214および/またはDSS533内)に格納することができる。加えてまたは代わりに、MMAは、血糖データ1303をリモート記憶デバイス上に格納するための同期要求メッセージを、ディスプレイ・デバイス105に送らせることもできる。
【0084】
[0096] ある実施形態では、MMAは、GUIに誘導ツール1311を表示させることができ、誘導ツール1311は、MMAによって提供される異なる機能(feature)および画面に、ユーザが進むことを可能にする。例えば、誘導ツール1311は、ボタンまたはアイコンのような、複数の選択可能な移動選択肢1323、1325、1327、1329、および1331の内1つ以上を有する異動先バー(navigation bar)を含んでもよい。
図4に示すように、ある実施形態では、選択可能な移動選択肢は、「待受」画面1323、「較正」画面1325、「イベント・ログ」画面1327、「通知」画面1329、および「メニュー」画面1331の内1つ以上に、ユーザに進ませることができる。誘導ツール・エリア1311における選択可能な移動選択肢から1つをユーザが選択すると、選択された選択肢に対応する新たな画面を、GUIによってディスプレイ・デバイス上に表示することができる。
【0085】
[0097] システムがデータ管理システム(DMS)111(
図1参照)を含む実施形態では、DMS111はウェブ・ベースの分析物DMSであってもよい。ある実施形態では、DMS111は、インターネットのようなネットワークを通じてデータを共有させるために採用されたサーバ・デバイスでもよい。サーバは、ハードウェア・コンピューティング・システムを分析物監視システムに組み込むためのアプリケーションが、少なくとも部分的に構成された、ハードウェア・コンピューティング・システムによって採用されるように構成された独自仕様のフォーマットによって、データを共有することができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105および/またはPC109からのデータを、リモート・コンピュータ上のウェブ・サーバにアップロードすることができる(例えば、USB接続のような有線接続、または、例えば、ワイヤレス・インターネット接続のようなワイヤレス接続を介して)。ある実施形態では、DMS111が分析物データの共有を可能にするのはもっともである(例えば、ユーザ、介護士、および/または臨床医に、センサ分析物データを見せる)。ユーザは、自宅または診療所/研究設備において分析物データを収集し、次いでこのデータを彼らのコンピュータ・ウェブ・アカウントにアップロードすることができる。このウェブ・アカウントを使用して、DMS111はそのデータを使用して、アップロードされた情報を利用して1つ以上の異なる報告書を作成することができる。例えば、ある非限定的な実施形態では、DMS111は、アップロードされたデータを使用して、(i)分析物詳細報告、(ii)分析物系統報告(line report)、(iii)モーダル・デイ報告、(iv)モーダル・サマリ報告、(v)統計報告、および(vi)トランシーバ・ログ報告の内1つ以上を生成することができる。
【0086】
[0098] ある実施形態では、ユーザがDMS111を使用して、DMS111に登録し、一意のユーザIDおよびパスワードを作成することができる。一旦ログインすると、ユーザは、彼らの基本的ユーザ情報を入力し、トランシーバ101またはディスプレイ・デバイス105から分析物読み取りデータをアップロードすることができる。種々の実施形態では、DMS111は、例えば、血糖、インシュリン、食事/炭水化物、運動、健康現象、アラーム、および誤りというような、特定のデータ型を支援することができる。ある非限定的な実施形態では、データを自動的にアップロードするか、またはユーザによって手作業で入力するか、またはトランシーバ101からインポートし、次いで後日見直すために、DMS111に保存することができる。
【0087】
[0099] ある実施形態では、分析物監視システム50は、連続血糖監視(CGM)モードおよび(ii)瞬時血糖監視(FGM:flash glucose monitoring)モードを含む2つ以上のモードにしたがって使用することができる。ある実施形態では、分析物センサ100のホストまたはユーザは、CGMモードにしたがって分析物監視システム50を使用することと、分析物監視システム50をFGMモードで使用することとの間で、交互に切り替えることができる。ある実施形態では、ホストまたはユーザは、トランシーバ101および分析物センサが通信できるように、分析物センサ100に近接してトランシーバ101を配置することによって(例えば、接着材またはアームバンドを使用して)、CGMモードにしたがって分析物監視システム50を使用することができる。ある実施形態では、ホストまたはユーザは、分析物センサ100と直接通信するために、ディスプレイ・デバイス105を使用することによって、FGMモードにしたがって分析物監視システム50を使用することができる。ある実施形態では、ホストまたはユーザがCGMモードにしたがって分析物監視システム50を使用しているとき、トランシーバ101は、分析物センサ100に、1つ以上の測定値を取り込ませ、センサ・データを直接トランシーバ101に伝えさせることができる。ある非限定的な実施形態では、分析物監視システム50がCGMモードにしたがって使用されているとき、トランシーバ101は、分析物センサ100にセンサ・データを周期的に(例えば、5分、10分、または15分毎に)伝えさせることができる。ある実施形態では、ホストまたはユーザがFGMモードにしたがって分析物監視システム50を使用しているとき、ディスプレイ・デバイス105は、分析物センサ100に、1つ以上の測定値を取り込ませ、センサ・データを直接ディスプレイ・デバイス105に伝えさせることができる。ある非限定的な実施形態では、分析物監視システム50がFGMモードにしたがって使用されているとき、ディスプレイ・デバイス105は、分析物センサ100に、要求に応じてセンサ・データを伝えさせる(例えば、分析物センサ100に近接してディスプレイ・デバイス105を停空させるまたはスワイプすることによって)。
【0088】
[00100] ある実施形態では、分析物監視システム50がCGMモードにしたがって使用されている間、トランシーバ101をセンサ100に動作可能にリンクすることができる。ある実施形態では、CGMモードの下で、トランシーバ101がホストの身体上に装着されるように、接着パッチ、ストラップ、またはベルトを使用して、トランシーバ101をセンサ100に適当に物理的に近接して配置すればよい。ある実施形態では、CGMモードの下で、トランシーバ101が電力をセンサ100に供給し、センサ測定データ(例えば、血糖の量または濃度を示す生信号)をセンサ100から受信することができる。ある実施形態では、CGMモードの下で、トランシーバ101が、受信したセンサ測定データを周期的に使用して、例えば、1つ以上の分析物濃度および分析物濃度傾向というような、分析物情報を計算することができる。ある実施形態では、CGMモードの下で、トランシーバ101が、計算した分析物濃度および分析物濃度傾向に基づいて、アラートおよび/またはアラーム状態が存在するか否か判定することもできる。ある実施形態では、トランシーバ101は、分析物濃度、分析物濃度傾向、アラート、またはアラームを、トランシーバ101のディスプレイ924上に表示することもできる。ある実施形態では、トランシーバ101は、ユーザまたはホストに、トランシーバのスピーカ926によって音を出すおよび/またはトランシーバの振動モータ928によって振動を発生させることによって、アラートおよび/またはアラームについて通知することができる。
【0089】
[00101] ある実施形態では、CGMモードの下で、ディスプレイ・デバイス105が第1ワイヤレス通信IC312を使用して、トランシーバ101と通信することができる(例えば、Bluetooth(商標)Low Energyを、高度暗号規格(AES)-Counter CBC-MAC(CCM)暗号化と共に使用して)。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105が、第1ワイヤレス通信IC312を使用して、情報(例えば、計算した分析物濃度、計算した分析物濃度傾向、アラート、アラーム、および/または通知)をトランシーバ101から受信することができる。ある実施形態では、CGMモードの下で、ディスプレイ・デバイス105が、加えて、分析物センサ100からトランシーバ101によって受信された、センサ・データを受信することができる。ある非限定的な実施形態では、CGMモードの下で、トランシーバ101が、少なくとも分析物センサ100から直接受信したセンサ・データを使用して、分析物情報を計算することができ、ディスプレイ・デバイス105も、トランシーバ101を介して分析物センサ100から間接的に受信したセンサ・データを使用して、分析物情報を計算することができる。しかしながら、これは必須ではなく、ある実施形態では、トランシーバ101のみが、センサ・データを使用して、分析物情報を計算する。
【0090】
[00102] ある代替実施形態では、CGMモードの下で、ディスプレイ・デバイス105のみが、トランシーバ101を介して分析物センサ100から間接的に受信したセンサ・データを使用して、分析物情報を計算する。ある代替実施形態では、CGMモードの下で、トランシーバ101が、センサ・データを使用して分析物情報を全く計算することなく、分析物センサ100から受信したセンサ・データをディスプレイ・デバイス105に伝えてもよい。即ち、ある実施形態では、CGMモードの下で、ディスプレイ・デバイス105だけが、トランシーバ101から受信したセンサ・データを使用して、分析物情報を計算する(そして、トランシーバ101は計算しない)。
【0091】
[00103] ある実施形態では、分析物監視システム50がFGMモードにしたがって使用されている間、ディスプレイ・デバイス105を使用してセンサ100と直接通信することができる。ある実施形態では、FGMモードの下で、ディスプレイ・デバイス105は、第3ワイヤレス通信IC318を使用してセンサと直接通信し(例えば、NFCによって13.56MHzの周波数で)、分析物センサ100にセンサ測定データ(例えば、血糖の量または濃度を示す生信号)をディスプレイ・デバイス105に伝えさせることができる。ある実施形態では、FGMモードの下で、ディスプレイ・デバイス105は、センサ100に対して物理的近傍内にディスプレイ・デバイス105を位置付ける(例えば、停空させるまたはスワイプする)ことによって、分析物センサ100に、要求に応じてセンサ測定データを伝達させることができる。ある実施形態では、分析物センサ100に近接してディスプレイ・デバイス105を位置付けることによって、センサ100の誘導性素子114とディスプレイ・デバイス105の誘導性素子との間に、適当な結合を生じさせることができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105がセンサ100の近傍内に持ち込まれたとき、ディスプレイ・デバイス105は電力をセンサ100に供給することができる。しかしながら、ディスプレイ・デバイス105がセンサ100に電力を供給することは必須ではなく、ある代替実施形態では、ディスプレイ・デバイス105はそのようにしなくてもよい。
【0092】
[00104] ある実施形態では、分析物センサ100は、トランシーバ101またはディスプレイ・デバイス105がセンサ測定を起動したときにのみ測定値を取り込むように構成された受動デバイスでもよい。ある代替実施形態では、分析物センサ100は、例えばそして限定ではなく、トランシーバ101およびディスプレイ・デバイス105のいずれにも動作可能にリンクされていないときでも、センサ100を動作状態に維持するための十分な量のエネルギを蓄積するバッテリ、スーパーキャパシタ、またはウルトラキャパシタのような、電荷蓄積デバイス(図示せず)を含んでもよい。電荷蓄積デバイスは、分析物センサに自律的に(例えば、周期的に)測定値を得させることができる。したがって、ある実施形態では、トランシーバ101またはディスプレイ・デバイス101が分析物センサ100にセンサ測定値を伝えさせるとき、分析物センサ100は、センサ100によって取り込まれた1つ以上の現在の測定値および/または1つ以上の以前の測定値を自律的に伝えることができる。
【0093】
[00105] ある実施形態では、FGMモードの下で、ディスプレイ・デバイス105は、分析物センサ100から直接受信したセンサ測定値データを使用して、例えばそして限定ではなく、1つ以上の分析物濃度および分析物濃度傾向というような、分析物情報を計算することができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、計算した分析物濃度および/または分析物濃度傾向に基づいて、アラートおよび/またはアラーム状態が存在するか否判定することができる。
【0094】
[00106] ある実施形態では、FGMモードにしたがって分析物監視システム50を使用する間、トランシーバ101がセンサ100の物理的近傍内に入らないように、トランシーバ101をセンサ100から動作可能なまま切断することができる。ある実施形態では、FGMモードにしたがって分析物監視システム50を使用する間、分析物監視システム50のホストまたはユーザの身体上に、トランシーバ101を装着しなくてもよい。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105が所定の時間期間センサ・データを受信していない場合、ディスプレイ・デバイス105は、備忘通知をユーザまたはホストに出して、分析物センサ100にセンサ・データをディスプレイ・デバイス105に伝えさせるように構成することができる。
【0095】
[00107] ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105によって実行されるMMAが、ディスプレイ・デバイス105に分析物情報(例えば、計算した分析物濃度、計算した分析物濃度傾向、アラート、アラーム、および/または通知)を表示させることができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、(i)分析物監視システム50がCGMモードにしたがって使用されるときに生成される分析物情報、および(ii)分析物監視システム50がFGMモードにしたがって使用されるときに生成される分析物情報の双方を表示することができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、(i)トランシーバ101によって計算されトランシーバ101から受信した分析物情報、および(ii)少なくとも分析物センサ100から直接受信したセンサ・データを使用してディスプレイ・デバイス105によって計算した分析物情報を表示することができる。ある代替実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、(i)少なくともトランシーバ101を介して分析物センサ100から間接的に受信した センサ・データを使用して、ディスプレイ・デバイス105によって計算した分析物情報、および(ii)少なくとも分析物センサ100から直接受信したセンサ・データを使用して、ディスプレイ・デバイス105によって計算した分析物情報を表示することができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、リモート・コンピューティング・デバイス(例えば、サーバ)および1つ以上の二次ディスプレイ・デバイスが、分析物情報を受信、格納、および表示することができるように、分析物情報(例えば、計算した分析物濃度、計算した分析物濃度傾向、アラート、アラーム、および/または通知)をネットワークを通じて送信することができる。
【0096】
[00108] ある実施形態では、FGMモードにしたがって分析物監視システム50を使用する間、トランシーバ101がセンサ100の物理的近傍内に入らないように、トランシーバ101をセンサ100から動作可能なまま切断することができる。ある実施形態では、FGMモードにしたがって分析物監視システム50を使用する間、分析物監視システム50のホストまたはユーザの身体上にトランシーバ101を装着しなくてもよい。ある実施形態では、FGMモードの下では、ディスプレイ・デバイス105が所定の時間期間センサ・データを受信していない場合、MMAアプリケーションは、備忘通知をユーザまたはホストに出して、分析物センサ100にセンサ・データをディスプレイ・デバイス105に伝えさせるように構成される。
【0097】
[00109]
図9は、本発明の態様を具体化するプロセス700を示すフロー・チャートである。ある実施形態では、プロセス700は、分析物監視システム50をCGMモードにしたがって使用する1つ以上のステップ(例えば、ステップ701~703)と、分析物監視システム50をFGMモードにしたがって使用する1つ以上のステップ(例えば、ステップ704~705)とを含むことができる。
【0098】
[00110] ある実施形態では、プロセス700はステップ701を含み、ここで、トランシーバ101は第1センサ・データを分析物センサ100から直接受信する。ある非限定的な実施形態では、ステップ701において、トランシーバ101は、センサに、1つ以上の測定値を取り込ませ、第1センサ・データをトランシーバ101に伝えさせてもよい(例えば、1つ以上の測定コマンドを分析物センサ100に伝えることによって)。ある実施形態では、ステップ701の間、トランシーバ101が分析物センサ100に動作可能にリンクされるように、トランシーバ101を位置付けてあってもよい。ある実施形態では、トランシーバ101をアームバンド、リスト・バンド、ウェスト・バンド、または接着パッチ上に装着することによって、分析物センサ100に動作可能にリンクされるように、トランシーバ101を位置付けてあってもよい。ある実施形態では、トランシーバ101は、誘導性素子103およびRFIDリーダIC916を使用して、第2センサ・データを分析物センサ100から直接受信することもできる。ある実施形態では、トランシーバ101は、例えばそして限定ではなく、NFC規格のような通信規格を使用して、第1センサ・データを分析物センサ100からワイヤレスで受信することもできる。ある非限定的な実施形態では、分析物センサ101は、トランシーバ101によって生成された電磁波を変調することによって、第1センサ・データを伝えることができ、トランシーバ101が第1センサ・データを受信するステップは、変調を検出するステップを含むことができる。ある非限定的な実施形態では、分析物センサ100は、電磁波を使用して分析物センサ100に給電することができる。ある実施形態では、第1センサ・データは、1つ以上の生測定値(例えば、1つ以上の光測定値および1つ以上の温度測定値)を含むことができる。
【0099】
[00111] ある実施形態では、プロセス700はステップ702を含むことができ、ここで、トランシーバ101は、少なくとも受信した第1センサ・データを使用して、第1分析物情報を計算する。ある実施形態では、計算される第1分析物情報は、分析物濃度および分析物濃度傾向の内1つ以上を含むことができる。ある実施形態では、第1分析物情報を計算するステップ702は、少なくとも計算された第1分析物情報(例えば、分析物濃度および/または分析物濃度傾向)に基づいて、アラートおよび/またはアラーム状態が存在するか否か判定するステップを含むこともできる。ある実施形態では、アラートおよび/またはアラーム状態は、高分析物アラーム・レベル、低分析物アラーム・レベル、高目標分析物レベル、および低目標分析物レベルの内1つ以上を含むことができる。
【0100】
[00112] ある実施形態では、プロセス700はステップ703を含むことができ、ここで、トランシーバ101は第1分析物情報を伝える。ある実施形態では、第1分析物情報をワイヤレスで伝えることができる。ある実施形態では、トランシーバ101は、ワイヤレス通信IC910を使用して、第1分析物情報を伝えることができる。ある実施形態では、トランシーバ101は、第1分析物情報を伝えるために、通信規格(例えば、Bluetooth(商標)LE規格)を採用することができる。ある代替実施形態では、第1分析物情報は、有線接続を使用して(例えば、トランシーバ101のコネクタ902とディスプレイ・デバイス105のコネクタ30との間の有線接続を使用して)伝えることもできる。
【0101】
[00113] ある実施形態では、プロセス700はステップ704を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105は、トランシーバ101によって伝えられた第1分析物情報を受信する。ある実施形態では、第1ディスプレイ・デバイス105は、第1ワイヤレス通信IC312を使用して、トランシーバ101によって伝えられた第1分析物情報を受信することができる。
【0102】
[00114] ある実施形態では、プロセス700はステップ705を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105は第2センサ・データを分析物センサ100から直接受信する。ある非限定的な実施形態では、ステップ704において、ディスプレイ・デバイス105は、センサ100に1つ以上の測定値を取り込ませ、第2センサ・データをディスプレイ・デバイス105に伝えさせる(例えば、1つ以上の測定コマンドを分析物センサ100に伝えることによって)ことができる。ある実施形態では、ステップ705の間、ディスプレイ・デバイス105が分析物センサ100に動作可能にリンクされるように、ディスプレイ・デバイス105を位置付けておいてもよい。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105を分析物センサ100に近接して位置付けることによって(例えば、分析物センサ100に近接してディスプレイ・デバイス105を停空させるまたはスワイプすることによって)、ディスプレイ・デバイス105を分析物センサ100に動作可能にリンクすることができる。ある非限定的な実施形態では、ステップ705の間、トランシーバ101は分析物センサ100に近接して位置付けられず、および/またはトランシーバ101は分析物センサ100に動作可能にリンクされない。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、第3ワイヤレス通信IC318を使用して、第2センサ・データを分析物センサ100から直接受信することができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、例えばそして限定ではなく、NFC規格のような通信規格を使用して、第2センサ・データを分析物センサ100からワイヤレスで受信することができる。ある非限定的な実施形態では、分析物センサ101は、ディスプレイ・デバイス105によって生成された電磁波を変調することによって、第2センサ・データを伝えることができ、ディスプレイ・デバイス105が第2センサ・データを受信するステップは、変調を検出するステップを含むことができる。ある非限定的な実施形態では、分析物センサ100は、電磁波を使用して分析物センサ100に給電することができる。ある実施形態では、第2センサ・データは、1つ以上の生測定値(例えば、1つ以上の光測定値および1つ以上の温度測定値)を含むことができる。
【0103】
[00115] ある実施形態では、プロセス700はステップ706を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105は、少なくとも第2センサ・データを使用して、第2分析物情報を計算する。ある実施形態では、第2分析物情報の計算は、分析物濃度および分析物濃度傾向の内1つ以上の計算を含むことができる。ある実施形態では、ステップ706は、ディスプレイ・デバイス105が、第2分析物情報(例えば、計算した分析物濃度および/または分析物濃度傾向)に基づいて、アラートおよび/またはアラーム状態が存在するか否か判定するステップを含むこともできる。ある実施形態では、アラートおよび/またはアラーム状態は、高分析物アラーム・レベル、低分析物アラーム・レベル、高目標分析物レベル、および低目標分析物レベルの内1つ以上を含むことができる。
【0104】
[00116] ある実施形態では、プロセス700はステップ707を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105は第1分析物情報および第2分析物情報を表示する。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105のコンピュータ310によって実行されたMMAが、ディスプレイ・デバイス105のユーザ・インターフェース340に、第1および第2分析物情報を表示させることができる。例えば、ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は、トランシーバ101から受信した後に、第1分析物情報を表示し、次いで、ディスプレイ・デバイス105が計算した後に、第2分析物情報を更に(additionally)表示することができる。ある実施形態では、ステップ707は、血糖データ、傾向、グラフ、アラーム、およびアラートの内1つ以上を表示するステップを含むのでもよい。
【0105】
[00117] ある実施形態では、プロセス700は追加のステップを含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105は第1分析物情報および第2分析物情報をネットワークを通じてリモート・デバイスに伝えることができる。ある実施形態では、第1分析物情報および第2分析物情報を伝えるステップは、ディスプレイ・デバイス105が第2ワイヤレス通信IC316を使用して、第1および第2組の分析物情報を、例えばそして限定ではなく、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(例えば、Wi-Fi)、セルラ・ネットワーク、および/またはインターネットのような、ネットワークを通じて送信するステップを含むのでもよい。
【0106】
[00118] 以上で説明したプロセス700は、一連のステップで示されたが、本開示の範囲から逸脱することなく、この一連のステップを変更してもよく、追加のステップを加えてもよく、一部のステップを省略してもよいことは理解されてしかるべきである。例えば、ある代替実施形態では、ステップ705および706を、ステップ701~704の前に実行してもよい。他の例をあげると、ある実施形態では、プロセス700は追加のステップを含むこともでき、ここで、トランシーバ101は第3センサ・データを分析物センサ100から受信し、トランシーバ101は少なくとも第3センサ・データを使用して第3分析物情報を計算し、トランシーバ101は第3分析物情報をディスプレイ・デバイスに伝え、ディスプレイ・デバイス105は第1、第2、および第3分析物情報を表示する。更に他の例をあげると、プロセス700は追加のステップを含むこともでき、ここで、ディスプレイ・デバイス105は第4センサ・データを分析物センサ100から直接受信し、第4分析物情報を計算し、少なくとも第1、第2、および第4分析物情報を表示する。
【0107】
[00119]
図10は、本発明の態様を具体化する代替プロセス800を示すフロー・チャートである。プロセス800は、
図9を参照して先に説明したプロセス700と同様であるが、分析物監視システム50がCGMモードにしたがって使用されている間、ディスプレイ・デバイス105が、分析物センサ100からトランシーバ101を介して(プロセス700のステップ703におけるように、トランシーバ101によって計算された分析物情報をトランシーバ101から受信する代わりに)間接的に受信したセンサ・データを使用して、分析物情報を計算することを除く。ある実施形態では、プロセス800は、CGMモードにしたがって分析物監視システム50を使用する1つ以上のステップ(例えば、ステップ801~803)と、FGMモードにしたがって分析物監視システム50を使用する1つ以上のステップ(例えば、ステップ804~805)を含むことができる。
【0108】
[00120] ある実施形態では、プロセス800はステップ801を含み、ここで、トランシーバ101は第1センサ・データを分析物センサ100から直接受信する。先のステップ701についての説明を参照のこと。
【0109】
[00121] ある実施形態では、プロセス800はステップ802を含むことができ、ここで、トランシーバ101は第1センサ・データを伝える。ある実施形態では、第1センサ・データをワイヤレスで伝えることができる。ある実施形態では、トランシーバ101は、ワイヤレス通信IC910を使用して、第1センサ・データを伝えることができる。ある実施形態では、トランシーバ101は、第1センサ・データを伝えるために通信規格(例えば、Bluetooth(商標)LE規格)を採用することができる。ある代替実施形態では、有線接続を使用して(例えば、トランシーバ101のコネクタ902とディスプレイ・デバイス105のコネクタ30との間の有線接続を使用して)第1センサ・データを伝えることもできる。
【0110】
[00122] ある実施形態では、プロセス800はステップ803を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105は、トランシーバ101によって伝えられた第1センサ・データを受信する。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105は第1ワイヤレス通信IC312を使用して、トランシーバ101によって伝えられた第1センサ・データを受信することができる。
【0111】
[00123] ある実施形態では、プロセス800はステップ804を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105は、少なくとも受信した第1センサ・データを使用して、第1分析物情報を計算する。ある実施形態では、計算される第1分析物情報は、分析物濃度および分析物濃度傾向の内1つ以上を含むことができる。ある実施形態では、第1分析物情報を計算するステップ804は、少なくとも計算した第1分析物情報(例えば、分析物濃度および/または分析物濃度傾向)に基づいて、アラートおよび/またはアラーム状態が存在するか否か判定するステップを含むこともできる。ある実施形態では、アラートおよび/またはアラーム状態は、高分析物アラーム・レベル、低分析物アラーム・レベル、高目標分析物レベル、および低目標分析物レベルの内1つ以上を含むことができる。
【0112】
[00124] ある実施形態では、プロセス800はステップ805を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105は第2センサ・データを分析物センサ100から直接受信する。先のステップ705についての説明を参照のこと。
【0113】
[00125] ある実施形態では、プロセス800はステップ806を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105は、少なくとも第2センサ・データを使用して、第2分析物情報を計算する。先のステップ706についての説明を参照のこと。
【0114】
[00126] ある実施形態では、プロセス800はステップ807を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105は第1分析物情報および第2分析物情報を表示する。先のステップ707についての説明を参照のこと。
【0115】
[00127] ある実施形態では、プロセス800は追加のステップを含むこともでき、ここで、ディスプレイ・デバイス105は、第1分析物情報および第2分析物情報を、ネットワークを通じて、リモート・デバイスに伝えることができる。ある実施形態では、第1分析物情報および第2分析物情報を伝えるステップは、ディスプレイ・デバイス105が第2ワイヤレス通信IC316を使用して、第1および第2組の分析物情報を、例えばそして限定ではなく、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(例えば、Wi-Fi)、セルラ・ネットワーク、および/またはインターネットのような、ネットワークを通じて送信するステップを含むのでもよい。
【0116】
[00128] 以上で説明したプロセス800は、
図10では、一連のステップとして示したが、本開示の範囲から逸脱することなく、この一連のステップを変更してもよく、追加のステップを加えてもよく、一部のステップを省略してもよいことは理解されてしかるべきである。例えば、ある代替実施形態では、ステップ805および806を、ステップ801~804の前に実行することもできる。他の例をあげると、ある実施形態では、プロセス800は追加のステップを含むこともでき、ここで、トランシーバ101は第3センサ・データを分析物センサ100から受信し、トランシーバ101は第3センサ・データをディスプレイ・デバイス105に伝え、ディスプレイ・デバイス105は少なくとも第3センサ・データを使用して第3分析物情報を計算し、ディスプレイ・デバイス105は第1、第2、および第3分析物情報を表示する。更に他の例をあげると、プロセス800は追加のステップを含むこともでき、ここで、ディスプレイ・デバイス105は第4センサ・データを分析物センサ100から直接受信し、第4分析物情報を計算し、少なくとも第1、第2、および第4分析物情報を表示する。
【0117】
[00129]
図11は、本発明の態様を具体化するプロセス1100を示すフロー・チャートであり、ディスプレイ・デバイス105におけるコンピュータ310によって実行することができる。ある実施形態では、プロセス1100は、CGMモードにしたがって分析物監視システム50を使用する1つ以上のステップ(例えば、ステップ1101~1102)と、FGMモードにしたがって分析物監視システム50を使用する1つ以上のステップ(例えば、ステップ1103~1105)とを含むことができる。
【0118】
[00130] ある実施形態では、プロセス1100はステップ1101を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105(例えば、ディスプレイ・デバイス105のコンピュータ310)は、トランシーバ101によって伝えられた分析物情報を、ディスプレイ・デバイス105が受信したか否か判定する。ある実施形態では、分析物情報は、(i)分析物濃度、(ii)タイム・スタンプ、および(iii)分析物濃度傾向情報の内1つ以上を含むことができる。ある実施形態では、分析物情報は、加えてまたは代わりに、(i)アラート、(ii)アラーム、および(iii)通知の内1つ以上を含むこともできる。ある実施形態では、分析物情報がトランシーバ101から受信されている場合、プロセス1100はステップ1101からステップ1102に進むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105は分析物情報を格納し(例えば、ディスプレイ・デバイス105のメモリ314に)、および/または分析物情報を表示する(例えば、ディスプレイ・デバイス105のユーザ・インターフェース340のディスプレイ320、スピーカ324、および振動モータ326の内1つ以上を使用して)。ある実施形態では、トランシーバ101からの分析物情報が未だディスプレイ・デバイス105によって受信されていない場合、プロセス1100はステップ1101からステップ1103に進むことができる。
【0119】
[00131] ある実施形態では、プロセス1100はステップ1103を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105(例えば、ディスプレイ・デバイス105のコンピュータ310)は、ディスプレイ・デバイス105がセンサ・データを分析物センサ100から直接受信したか否か判定する。ある実施形態では、センサ・データは、(i)分析物指示薬106の1つ以上の検出可能な特性の測定値、および(ii)温度測定値の内1つ以上を含むことができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105がセンサ・データを分析物センサ100から直接受信した場合、プロセス1100はステップ1104に進むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105(例えば、ディスプレイ・デバイス105のコンピュータ310)は、少なくとも分析物センサ100から直接受信したセンサ・データを使用して分析物情報を計算し(先の
図7のステップ705の説明を参照のこと)、次いでステップ1105に進み、ここで、ディスプレイ・デバイス105は分析物情報を格納し(例えば、ディスプレイ・デバイス105のメモリ314に)、および/または分析物情報を表示する(例えば、ディスプレイ・デバイス105のユーザ・インターフェース340のディスプレイ320、スピーカ324、および振動モータ326の内1つ以上を使用する)。ある実施形態では、
図11に示すように、プロセス1100はステップ1105からステップ1101に戻ることもできる。しかしながら、これは必須ではなく、ある代替実施形態では、プロセス1100はステップ1105からステップ1106に進むことができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105がセンサ・データを分析物センサ100から直接受信していない場合、プロセス1100はステップ1103からステップ1106に進むことができる。
【0120】
[00132] ある実施形態では、分析物情報を計算するステップ1104は、少なくとも受信したセンサ・データを使用して、分析物濃度および/または分析物濃度傾向を計算するステップを含むのでもよい。ある実施形態では、分析物情報を計算するステップ1104は、計算した分析物濃度および/または分析物濃度傾向に基づいて、アラートおよび/またはアラーム状態が存在するか否か判定するステップを含む。ある実施形態では、アラートおよび/またはアラーム状態は、高分析物アラーム・レベル、低分析物アラーム・レベル、高目標分析物レベル、および低目標分析物レベルの内1つ以上を含む。
【0121】
[00133] ある実施形態では、プロセス1100はステップ1106を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105(例えば、ディスプレイ・デバイス105のコンピュータ310)は、1つ以上の較正点がディスプレイ・デバイス105のユーザ・インターフェース340によって受信されているか(例えば、ユーザ・インターフェース340のユーザ入力322によって)否か判定する。ある実施形態では、1つ以上の較正点は、1つ以上の基準測定値(例えば、1つ以上の自己監視血糖(SMBG)測定値)を含んでもよい。ある実施形態では、1つ以上の較正点がディスプレイ・デバイス105のユーザ・インターフェース340によって受信されている場合、プロセス1100はステップ1106からステップ1107に進むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105は、少なくとも1つ以上の較正点を使用して、センサ・データの分析物情報への変換の較正を実行し、次いでステップ1108に進み、ここで、ディスプレイ・デバイス105は1つ以上の較正点をトランシーバ101に伝える。ある実施形態では、1つ以上の較正点がディスプレイ・デバイス105によって受信されていない場合、プロセス1100はステップ1106からステップ1101に戻ることができる。
【0122】
[00134]
図12は、本発明の態様を具体化するプロセス1200を示すフロー・チャートであり、ディスプレイ・デバイス105におけるコンピュータ310によって実行することができる。プロセス1200は、
図11を参照して先に説明したプロセス1100と同様であるが、分析物監視システム50がCGMモードにしたがって使用されている間、ディスプレイ・デバイス105が、トランシーバ101を介して分析物センサ100から間接的に受信したセンサ・データを使用して(プロセス1100のステップ1101におけるように、トランシーバ101によって計算された分析物情報をトランシーバ101から受信する代わりに)、分析物情報を計算することを除く。ある実施形態では、プロセス1200は、分析物監視システム50がCGMモードにしたがって使用される1つ以上のステップ(例えば、ステップ1201)と、分析物監視システム50がFGMモードにしたがって使用される1つ以上のステップ(例えば、ステップ1104)とを含むことができる。
【0123】
[00135] ある実施形態では、プロセス1200はステップ1201を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105(例えば、ディスプレイ・デバイス105のコンピュータ310)は、トランシーバ101によって伝えられたセンサ・データを、ディスプレイ・デバイス105が受信したか否か判定する。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105がセンサ・データをトランシーバ101から受信している場合、プロセス1200は分析物情報を計算するステップ1202に進み、更に分析物情報を格納および/または表示するステップ1203に進むことができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105がセンサ・データをトランシーバ101から受信していない場合、プロセス1200はステップ1201からステップ1204に進むことができる。
【0124】
[00136] ある実施形態では、プロセス1200は、ディスプレイ・デバイス105がセンサ・データを分析物センサ100から直接受信したか否か判定するステップ1204を含むことができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105がセンサ・データを分析物センサ100から直接受信した場合、プロセス1200はステップ1204から、分析物情報を計算するステップ1202に、そして分析物情報を格納および/または表示するステップ1203に進むことができる。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイスがセンサ・データを分析物センサ100から直接受信していない場合、プロセス1200はステップ1204からステップ1205に進むことができる。
【0125】
[00137] ある実施形態では、プロセス1200はステップ1202を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105(例えば、ディスプレイ・デバイス105のコンピュータ310)は、(a)ステップ1201においてトランシーバ101を介して分析物センサ100から間接的に受信したセンサ・データ、または(b)ステップ1204において分析物センサ100から直接受信したセンサ・データを少なくとも使用して、分析物情報を計算する。ある実施形態では、ステップ1202における分析物情報の計算は、少なくとも受信したセンサ・データを使用して分析物濃度および/または分析物濃度傾向を計算するステップを含むのでもよい。ある実施形態では、分析物情報を計算するステップ1202は、計算した分析物濃度および/または分析物濃度傾向に基づいて、アラートおよび/またはアラーム状態が存在するか否判定するステップを含む。ある実施形態では、アラートおよび/またはアラーム状態は、高分析物アラーム・レベル、低分析物アラーム・レベル、高目標分析物レベル、および低目標分析物レベルの内1つ以上を含むことができる。ある実施形態では、プロセス1200はステップ1202からステップ1203に進むことができる。
【0126】
[00138] ある実施形態では、プロセス1200はステップ1203を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105は分析物情報を格納し(例えば、ディスプレイ・デバイス105のメモリ314に)、および/または分析物情報を表示する(たとえば、ディスプレイ・デバイス105のユーザ・インターフェース340のディスプレイ320、スピーカ324、および振動モータ326の内1つ以上を使用して)。ある実施形態では、
図12に示すように、プロセス1200はステップ1203からステップ1201に戻ることができる。しかしながら、これは必須ではなく、ある代替実施形態では、プロセス1200はステップ1203からステップ1205に進むことができる。
【0127】
[00139] ある実施形態では、プロセス1200はステップ1205を含むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105(例えば、ディスプレイ・デバイス105のコンピュータ310)は、1つ以上の較正点がディスプレイ・デバイス105のユーザ・インターフェース340によって受信されたか否か(例えば、ユーザ・インターフェース340のユーザ入力322によって)判定する。ある実施形態では、1つ以上の較正点は1つ以上の基準測定値(例えば、1つ以上の自己監視血糖(SMGB)測定値)を含む。ある実施形態では、ディスプレイ・デバイス105が1つ以上の較正点を受信した場合、プロセス1200はステップ1205からステップ1206に進むことができ、ここで、ディスプレイ・デバイス105は少なくとも1つの較正点を使用して、センサ・データの分析物情報への変換の較正を実行し、更にステップ1207に進み、ここで、ディスプレイ・デバイス105は1つ以上の較正点をトランシーバ101に伝える。しかしながら、ある代替実施形態では、プロセス1200はステップ1207を含まなくてもよく、プロセス1200はステップ1206からステップ1201に戻ってもよい。これらの代替実施形態の中には、トランシーバ101が分析物情報を計算しない場合もあり、したがって1つ以上の較正点を必要としない。ある実施形態では、1つ以上の較正点がディスプレイ・デバイス105によって受信されていない場合、プロセス1200はステップ1205からステップ1201に戻ることができる。
【0128】
[00140] プロセス1100および1200は、
図11および
図12では、それぞれ一連のステップとして示したが、本開示の範囲から逸脱することなく、この一連のステップを変更してもよく、追加のステップを加えてもよく、一部のステップを省略してもよいことは理解されてしかるべきである。例えば、プロセス1100および1200のステップを異なる順序で実行することもできる。
【0129】
[00141] 以上、本開示の主題について、特徴の種々のコンビネーションおよびサブコンビネーションを含んで、特定の例示的な実施形態を参照しながら、かなり詳しく説明し図示したが、当業者には、本開示の範囲内に包含される他の実施形態ならびにその変形および変更も容易に認められよう。更に、このような実施形態、コンビネーション、およびサブコンビネーションの説明は、特許請求する主題が特許請求の範囲において明示的に記載されるもの以外の特徴または特徴の組み合わせを必要とすることを伝えることを意図するのではない。したがって、本開示の範囲は、以下に添付する請求項の主旨および範囲内に包含される全ての変更および変形を含むことを意図している。
【国際調査報告】