(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-01
(54)【発明の名称】美容医療装置
(51)【国際特許分類】
A61N 7/02 20060101AFI20220125BHJP
【FI】
A61N7/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021547016
(86)(22)【出願日】2019-10-08
(85)【翻訳文提出日】2021-04-20
(86)【国際出願番号】 KR2019013239
(87)【国際公開番号】W WO2020080730
(87)【国際公開日】2020-04-23
(31)【優先権主張番号】10-2018-0122700
(32)【優先日】2018-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521162137
【氏名又は名称】ヒロニック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【氏名又は名称】小野寺 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】ジ エ リ
(72)【発明者】
【氏名】イ ジン ウ
(72)【発明者】
【氏名】ジュン キョン ス
(72)【発明者】
【氏名】ユ ジン ウ
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160JJ33
4C160MM22
(57)【要約】
本発明の一側面によると、一端に超音波照射面が設けられるハンドピース本体と、ハンドピース本体の内部に設置され、超音波を発生させて超音波照射面を介して肌に超音波を照射する超音波発生ユニットと、前記ハンドピース本体の一端で超音波照射面の周りに配置されて高周波を発生させる高周波発生ユニットと、を含む美容医療装置が提供される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端に超音波照射面が設けられるハンドピース本体と、
前記ハンドピース本体の内部に設置され、超音波を発生させて前記超音波照射面を介して肌に超音波を照射する超音波発生ユニットと、
前記ハンドピース本体の一端で前記超音波照射面の周りに配置されて高周波を発生させる高周波発生ユニットと、を含む美容医療装置。
【請求項2】
前記高周波発生ユニットは、前記超音波照射面の周りに配置される複数の高周波電極を含む請求項1に記載の美容医療装置。
【請求項3】
前記超音波照射面は、円形状を有する請求項1に記載の美容医療装置。
【請求項4】
前記高周波発生ユニットは、前記超音波照射面を取り囲む環状の高周波電極を含む請求項3に記載の美容医療装置。
【請求項5】
前記高周波発生ユニットは、前記超音波照射面を中心に放射状に対称となるように配置される複数の高周波電極を含む請求項3に記載の美容医療装置。
【請求項6】
前記超音波照射面は、
四角形状を有する線形部と、
半円形状を有し、前記線形部の両端に対称となるように配置される一対の半円部と、を含む請求項1に記載の美容医療装置。
【請求項7】
前記高周波発生ユニットは、前記超音波照射面を長さ方向に横切る仮想の中心線を基準に対称となるように配置される複数の高周波電極を含む請求項6に記載の美容医療装置。
【請求項8】
前記ハンドピース本体の一端の肌の接触可否を感知する接触感知センサーをさらに含み、
前記接触感知センサーによって前記ハンドピース本体の一端が肌に接触することが感知されると、前記超音波発生ユニットまたは前記高周波発生ユニットを作動させる制御ユニットをさらに含む請求項1に記載の美容医療装置。
【請求項9】
前記ハンドピース本体の一端に結合される印刷回路基板をさらに含み、
前記接触感知センサーは、前記印刷回路基板の一面に形成される接触感知センサー電極を含み、
前記高周波発生ユニットは、前記印刷回路基板の他面に形成される高周波電極を含む請求項8に記載の美容医療装置。
【請求項10】
前記高周波電極は、前記接触感知センサー電極と対応する位置に配置される請求項9に記載の美容医療装置。
【請求項11】
前記超音波発生ユニットと前記高周波発生ユニットは、交互に作動する請求項1に記載の美容医療装置。
【請求項12】
前記超音波発生ユニットと前記高周波発生ユニットのうち、少なくともいずれか1つから発生する熱を冷却させるための冷却ユニットをさらに含む請求項1に記載の美容医療装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つの装備で超音波と高周波施術をすべて行うことによって、施術時間を減らし、肌のリフティングまたは脂肪分解効果を向上させ得る美容医療装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、肌の美容と肥満の治療への関心が日増しに増加する傾向にあり、肌の美容と肥満の治療のための様々な美容医療装置が開発されている。例えば、フェースリフティング(Face Lifting)、スキンタイトニング(Skin Tightening)施術または脂肪分解施術のための様々な美容医療装置が開発されている。
【0003】
このような肌の美容や肥満症のための非侵襲的施術方式では、高周波(RF)を用いる方式、振動マッサージ機能を用いる方式、冷凍脂肪分解術(Cryolipolysis)を用いる方式、集束超音波を用いる方式などがある。
【0004】
前述したように、様々な非侵襲的施術方式は、被施術者の状態および条件によって選択的に進行され得、それぞれの施術方式を進行するための美容医療装置についての研究および開発が進行されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
韓国登録特許公報第10-1574951号(2015.12.07.公告)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、超音波施術と高周波施術の両方が可能なハンドピースを介して施術時間を短縮し、肌のリフティングまたは脂肪分解効果を向上させ得る美容医療装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面によると、一端に超音波照射面が設けられるハンドピース本体と、ハンドピース本体の内部に設置され、超音波を発生させて超音波の照射面を介して肌に超音波を照射する超音波発生ユニットと、前記ハンドピース本体の一端で超音波照射面の周りに配置され、高周波を発生させる高周波発生ユニットと、を含む美容医療装置が提供される。
【0008】
高周波発生ユニットは、超音波照射面の周りに配置される複数の高周波電極を含み得る。
【0009】
超音波照射面は、円形状を有し得る。
【0010】
高周波発生ユニットは、超音波照射面を取り囲む環状の高周波電極を含み得る。
【0011】
高周波発生ユニットは、超音波照射面を中心に放射状に対称となるように配置される複数の高周波電極を含み得る。
【0012】
本発明の他の側面によると、超音波照射面は、四角形状を有する線形部、および半円形状を有し、線形部の両端に対称となるように配置される一対の半円部を含み得る。
【0013】
高周波発生ユニットは、超音波照射面を長さ方向に横切る仮想の中心線を基準に対称となるように配置される複数の高周波電極を含み得る。
【0014】
ハンドピース本体の一端の肌の接触可否を感知する接触感知センサーをさらに含み、接触感知センサーによってハンドピース本体の一端が肌に接触することが感知されると、超音波発生ユニットまたは高周波発生ユニットを作動させる制御ユニットをさらに含み得る。
【0015】
ハンドピース本体の一端に結合される印刷回路基板をさらに含み、接触感知センサーは、印刷回路基板の一面に形成される接触感知センサー電極を含み、高周波発生ユニットは、印刷回路基板の他面に形成される高周波電極を含み得る。
【0016】
高周波電極は、接触感知センサー電極と対応する位置に配置され得る。
【0017】
超音波発生ユニットと高周波発生ユニットは、交互に作動できる。
【0018】
超音波発生ユニットおよび高周波発生ユニットのうち、少なくともいずれか1つから発生する熱を冷却させるための冷却ユニットをさらに含み得る。
【0019】
ハンドピース本体の内部が既に設定された温度を超過すると、冷却ユニットを作動させる制御ユニットをさらに含み得る。
【発明の効果】
【0020】
本発明による美容医療装置は、超音波施術と高周波施術の両方が可能なハンドピースを介して施術時間を短縮し、肌のリフティングと脂肪分解効果を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明による美容医療装置を示した斜視図である。
【
図2】本発明による美容医療装置を示した断面図である。
【
図3】本発明の一実施例による超音波照射面および高周波電極を示した図面である。
【
図4】本発明の一実施例による接触感知センサー電極および高周波電極を示した図面である。
【
図5】本発明の一実施例による接触感知センサー電極および高周波電極を示した図面である。
【
図6】本発明の一実施例による接触感知センサー電極および高周波電極を示した図面である。
【
図7】本発明の他の実施例による超音波照射面および高周波電極を示した図面である。
【
図8】本発明の他の実施例による接触感知センサー電極および高周波電極を示した図面
【
図9】本発明の他の実施例による接触感知センサー電極および高周波電極を示した図面である。
【
図10】本発明の一実施例による超音波および高周波発生周期を示すグラフである。
【符号の説明】
【0022】
100:美容医療装置
110:ハンドピース本体
120:超音波発生ユニット
122:超音波照射面
130:高周波発生ユニット
132:高周波電極
140:冷却ユニット
150:制御ユニット
160:接触感知センサー
162:接触感知センサー電極
170:印刷回路基板
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、様々な変換を加えることができ、様々な実施例を有し得、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明で具体的に説明しようとする。しかし、これは本発明を特定の実施形態について限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術の範囲に含まれるすべての変換、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。本発明を説明するにおいて、関連する公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にし得ると判断される場合に、その具体的な説明を省略する。
【0024】
第1、第2のような用語は、様々な構成要素を説明するのに使用できるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。
【0025】
本出願で使用した用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明らかに別の方法で意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つまたはその以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性をあらかじめ排除しないものと理解されるべきである。
【0026】
以下、本発明による美容医療装置100の実施例を添付図面を参照して具体的に説明することとし、添付図面を参照して説明するにおいて、同一または対応する構成要素は、同じ図面番号を付与し、これについての重複する説明は省略する。
【0027】
本発明の一側面によると、一端に超音波照射面122が設けられるハンドピース本体110と、ハンドピース本体110の内部に設置され、超音波を発生させて超音波照射面122を介して肌に超音波を照射する超音波発生ユニット120と、前記ハンドピース本体110の一端で超音波照射面122の周りに配置され、高周波、すなわち、RF(Radio Frequency)を発生させる高周波発生ユニット130と、を含む美容医療装置100が提供される。
【0028】
本発明によると、美容医療装置100は、超音波発生ユニット120と高周波発生ユニット130をすべて備えることにより、超音波施術と高周波施術を同時にまたは交互に進行し得る。
【0029】
したがって、本発明の美容医療装置100を用いて超音波施術と高周波施術を進行すると、全体の施術時間を短縮でき、肌のリフティングまたは脂肪分解効果を向上させることができ、1つのハンドピースを用いて超音波施術と高周波施術の両方を進行できるため、施術者に施術についての利便性を提供し得る。
【0030】
以下、
図1ないし
図10を参照して本実施例による美容医療装置100の各構成について説明する。
【0031】
図1に示すように、ハンドピース本体110の一端には、超音波照射面122が設けられ得る。詳細に説明すると、ハンドピース本体110は、超音波と高周波を発生させるカートリッジ部と、内部にカートリッジ部の作動に必要な部品が配置され、施術者が把持することができる構造を有する本体部として構成され得る。超音波照射面122は、ハンドピース本体110の一端のカートリッジ部に形成され得る。
【0032】
また、カートリッジ部は、一定回数の超音波を発生させると取り替えが必要なので、本体部と着脱式で結合され得る。
【0033】
図3ないし
図8に示すように、超音波照射面122は、円形状、線形部と半円部で構成される線形構造などの様々な形状に形成され得、これによって後述する超音波発生ユニット120と高周波発生ユニット130の配置が様々に具現できる。
【0034】
図1および
図2に示すように、超音波発生ユニット120は、ハンドピース本体110、具体的には、カートリッジ部の内部に設置され、超音波を発生させて超音波照射面122を介して肌に超音波を照射することができる。詳細に説明すると、超音波発生ユニット120は、集束超音波を発生させて熱病変を形成するトランスデューサーであり得、超音波照射面122を介して集束超音波を肌に照射することができる。
【0035】
前述した集束超音波は、浅い肌の組織に照射されてフェースリフティングまたはスキンタイトニング施術に使用でき、皮下脂肪層に照射されて脂肪組織を燃やしたり溶かして分解させる肥満の治療施術に使用できる。
【0036】
したがって、施術の目的に応じて集束超音波の焦点の深さを異なるものに設定するため、異なる焦点の深さが設定された超音波発生ユニットを含むカートリッジ部を取り替え得る。
図3および
図7に示すように、高周波発生ユニット130は、ハンドピース本体110の一端で超音波照射面122の周りに配置されて高周波を発生させ得る。言い換えれば、高周波発生ユニット130は、高周波電極132を通じて高周波を発生させ、肌に高周波電流を印加し得る。
【0037】
高周波は、定義によって異なるように分けられるが、30KHz~300MHzの範囲の周波数を有し得る。このような高周波は、肌に印加されて肌の再生、肌の弾力強化、血液およびリンパ循環促進などの効果を与え得る。
【0038】
高周波発生ユニット130は、高周波の周波数を調節して伝達される高周波エネルギーが集中される深さを調節できる。具体的に、高周波発生ユニット130は、高周波の周波数を低めてエネルギーをより深く伝達し得る。
【0039】
高周波発生ユニット130は、施術の目的に応じて周波数を調節し、エネルギーが集中される深さを異なるものに設定してフェースリフティング、スキンタイトニング施術または脂肪分解施術を行い得る。
【0040】
したがって、肌の表面から約1.5mmないし4.5mmに位置している真皮層、筋膜層、またはSMAS層にエネルギーを集中させて熱病変(Thermal Lesion)または熱凝固(Thermal Coagulation)の領域を形成することによって、フェースリフティングまたはスキンタイトニング施術を行い得る。フェースリフティングまたはスキンタイトニング施術のためのエネルギー集中深さを形成するために、具体的に、1MHzないし2MHzの周波数の高周波を印加し得る。
【0041】
また、肌の表面から約8mmないし13mmに位置している皮下脂肪層にエネルギーを集中させて脂肪組織を燃やしたり溶かす脂肪分解施術を行い得る。脂肪分解施術のためのエネルギー集中深さを形成するために、具体的に、300KHzと500KHzの周波数の高周波を印加し得る。
【0042】
高周波発生ユニット130が周波数を調節して、エネルギー集中深さを超音波発生ユニット132が発生する超音波の焦点の深さに重ねると、施術の効果を上昇させ得、施術時間を減少し得る。
【0043】
高周波発生ユニット130は、高周波をマルチパルス(Multi-Pulses)で短時間に複数回連続して発生させ得る。高周波が複数回肌に印加される場合、印加回数が増加するに応じて印加部位の抵抗が低くなるため、エネルギー損失を減らし、エネルギーを集中させて施術の効果を高め得る。
【0044】
また、冷却ユニット140は、高周波発生ユニット130がマルチパルスで高周波が発生して次の高周波を発生する前の待機時間中、高周波によって加熱された高周波発生ユニット130を冷却し得る。したがって、高周波発生ユニット130から発生する熱による肌の損傷を防止できる。
【0045】
一方、後述する肌の冷却部は、前述したマルチパルスの中間待機時間に肌を冷却して肌の損傷を防止できる。
【0046】
高周波発生ユニット130は、超音波照射面122の周りに配置される複数の高周波電極132を含み得る。高周波電極132は、超音波照射面122の形状によって高周波電極132の数、その配置などが異なるように形成され得る。より具体的な高周波電極132の配置は後述する。
【0047】
図2に示すように、接触感知センサー160は、ハンドピース本体110の一端の肌の接触可否を感知するように、ハンドピース本体110の一端に結合され得る。
【0048】
接触感知センサー160は、圧力、電流などを通じてハンドピース本体110の一端と肌の接触を感知でき、肌の接触の有無を感知してそのデータ信号を後述する制御ユニット150に伝達し得る。本実施例の場合、接触感知センサー160としては、例えば、静電容量センサーが用いられ得る。
【0049】
図2に示すように、制御ユニット150は、接触感知センサー160によってハンドピース本体110の一端が肌に接触することが感知されると、その信号の送信を受けて超音波発生ユニット120および/または高周波発生ユニット130の作動を制御できる。また、制御ユニット150は、後述する冷却ユニット140の作動を制御できる。
【0050】
また、制御ユニット150は、カートリッジ部が取り替えられるとき、超音波発生ユニットに設定された焦点距離に応じて高周波発生ユニット130の発生周波数を調節できる。具体的に、制御ユニット150は、カートリッジ部の取り替えによって超音波焦点の深さと高周波エネルギー集中の深さを重ねるように高周波周波数を調節して施術効果を向上させ、施術時間を減少させ得る。
【0051】
一方、ハンドピース本体110の一端には、高周波発生ユニット130および接触感知センサー160と電気的に接続され、これらを制御するための印刷回路基板170が設置され得る。
【0052】
一般的に、印刷回路基板170は、絶縁基板を含み、電気的部品を結合させ得るように複数のホールが形成され、基板の表面に回路が印刷され得る。
【0053】
図6および
図9に示すように、印刷回路基板170の一面に接触感知センサー160の接触感知センサー電極162が形成され得、他面に高周波発生ユニット130の高周波電極132が形成され得る。言い換えれば、印刷回路基板170の各面に接触感知センサー160と高周波電極132が結合されて一体として形成され得る。
【0054】
図4および
図8に示すように、高周波電極132は、印刷回路基板170で接触感知センサー電極162と平面上対応する位置に配置され得る。
【0055】
これとは異なり、
図5に示すように、高周波電極132は、接触感知センサー電極162と互いに食い違うように配置され得る。詳細に説明すると、高周波電極132は、接触感知センサー電極162と対応する位置から回転移動した位置に配置され得る。
【0056】
図10に示すように、超音波発生ユニット120と高周波発生ユニット130は、交互に作動できる。言い換えれば、本実施例の美容医療装置100は、施術者がハンドピース本体110を把持して移動させる間、超音波発生ユニット120と高周波発生ユニット130が交互に作動して超音波施術と高周波施術を一緒に進行し得る。
【0057】
ただし、施術環境、施術方法などに応じて被施術者に適切な施術を進行するために、超音波発生ユニット120と高周波発生ユニット130が同時に作動できることもある。
【0058】
図2に示すように、冷却ユニット140は、超音波発生ユニット120および高周波発生ユニット130のうち、少なくともいずれか1つから発生する熱を冷却させるためにハンドピース本体110の内部に結合され得る。
【0059】
本発明の超音波発生ユニット120および高周波発生ユニット130のうち、少なくともいずれか1つは、作動しながら熱を発生させ得、本実施例の高周波発生ユニット130の高周波電極132は、約60度の熱を発生させ得る。
【0060】
超音波発生ユニット120および高周波発生ユニット130のうち、少なくともいずれか1つが発生する熱は、ハンドピース本体110に結合される構成部品を損傷させるだけでなく、施術中に過熱されたハンドピース本体110の一端が肌に接触して肌に損傷を与え得る。このような問題を解決するために冷却ユニット140がハンドピース本体110に設置され得る。
【0061】
また、制御ユニット150は、ハンドピース本体110の内部の温度が既に設定された温度を超過すると、冷却ユニット140の作動を制御できる。
【0062】
詳細に説明すると、超音波発生ユニット120および高周波発生ユニット130のうち、少なくともいずれか1つの作動による熱によってハンドピース本体110の内部に温度が上昇する場合、前述した過熱による問題点が現れないように、制御ユニット150は、ハンドピース本体110の内部の温度が既に設定された温度を超過すると、冷却ユニット140を作動させ、ハンドピース本体110の内部の温度を低めることができる。
【0063】
肌の冷却部(図示せず)は、カートリッジ部に形成され、施術部位を冷却し得る。
【0064】
肌の冷却部は、肌の冷却用冷却ガスを肌に噴射して施術による肌の損傷を減らし得る。また、ペルチェ素子または冷却水を用いて肌の熱を吸収して肌を冷却させ得る。
【0065】
次に、
図3ないし
図6を参照して本発明の一実施例による美容医療装置100を説明する。
【0066】
図3に示すように、超音波照射面122は、円形状を有し得る。
【0067】
図3の(a1)のように、高周波発生ユニット130は、超音波照射面122を取り囲む環状の高周波電極132を含み得る。また、
図3の(a2)、(a3)のように、高周波発生ユニット130は、超音波照射面122を中心に放射状に対称となるように配置される複数の高周波電極132を含み得る。
【0068】
高周波電極132と接触感知センサー電極162は、
図4に示すように、印刷回路基板170の両側面で互いに対応する位置に配置され得、回路配置設計に応じて
図5に示すように、高周波電極132と接触感知センサー電極162は、食い違う位置に配置され得る。
【0069】
次に、
図7ないし
図9を参照して本発明の他の実施例による美容医療装置100を説明する。
【0070】
図7に示すように、超音波照射面122は、四角形状を有する線形部と、半円形状を有し、線形部の両端に対称となるように配置される一対の半円部と、を含み得る。
【0071】
作動方式に応じて、超音波発生ユニット120のトランスデューサーは、カートリッジ部の内部で前述した超音波照射面122の線形部に沿って移動しながら超音波を照射することができる。
【0072】
図7の(b1)のように、高周波発生ユニット130は、超音波照射面122の周りに沿って形成される一体の高周波電極132を含み得る。また、
図7の(b2)、(b3)のように、高周波発生ユニット130は、超音波照射面122を長さ方向に横切る仮想の中心線を基準に対称となるように配置される複数の高周波電極132を含み得る。
【0073】
高周波電極132と接触感知センサー電極162は、
図8および
図9に示すように、互いに対応する位置に配置され得る。
【0074】
以上、本発明の一実施例について説明したが、当該の技術分野において、通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載した本発明の思想から逸脱しない範囲内で、構成要素の付加、変更、削除または追加などによって本発明を様々に修正および変更させることができ、これも本発明の権利の範囲内に含まれるとするであろう。
【手続補正書】
【提出日】2021-04-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端に超音波照射面が設けられるハンドピース本体と、
前記ハンドピース本体の内部に設置され、超音波を発生させて前記超音波照射面を介して肌に超音波を照射する超音波発生ユニットと、
前記ハンドピース本体の一端で前記超音波照射面の周りに配置されて高周波を発生させる高周波発生ユニットと、を含
み、
前記超音波発生ユニットおよび前記高周波発生ユニットのうち、少なくともいずれか1つから発生する熱を冷却させるための冷却ユニットをさらに含み、
前記高周波発生ユニットは、施術部位の抵抗を下げるために既に設定された時間の間に、複数回連続してマルチパルス(Multi-Pulse)の高周波を発生させ、
前記冷却ユニットは、前記高周波発生ユニットのマルチパルス高周波発生によって発生する熱を冷却させる美容医療装置。
【請求項2】
前記高周波発生ユニットは、前記超音波照射面の周りに配置される複数の高周波電極を含む請求項1に記載の美容医療装置。
【請求項3】
前記超音波照射面は、円形状を有する請求項1
または請求項2に記載の美容医療装置。
【請求項4】
前記高周波発生ユニットは、前記超音波照射面を取り囲む環状の高周波電極を含む請求項1
または請求項2に記載の美容医療装置。
【請求項5】
前記高周波発生ユニットは、前記超音波照射面を中心に放射状に対称となるように配置される複数の高周波電極を含む請求項3に記載の美容医療装置。
【請求項6】
前記超音波照射面は、
四角形状を有する線形部と、
半円形状を有し、前記線形部の両端に対称となるように配置される一対の半円部と、を含む請求項1に記載の美容医療装置。
【請求項7】
前記高周波発生ユニットは、前記超音波照射面を長さ方向に横切る仮想の中心線を基準に対称となるように配置される複数の高周波電極を含む請求項6に記載の美容医療装置。
【請求項8】
前記ハンドピース本体の一端の肌の接触可否を感知する接触感知センサーをさらに含み、
前記接触感知センサーによって前記ハンドピース本体の一端が肌に接触することが感知されると、前記超音波発生ユニットまたは前記高周波発生ユニットを作動させる制御ユニットをさらに含む請求項1
ないし請求項7のうち、いずれか1つに記載の美容医療装置。
【請求項9】
前記ハンドピース本体の一端に結合される印刷回路基板をさらに含み、
前記接触感知センサーは、前記印刷回路基板の一面に形成される接触感知センサー電極を含み、
前記高周波発生ユニットは、前記印刷回路基板の他面に形成される高周波電極を含む請求項8に記載の美容医療装置。
【請求項10】
一端に超音波照射面を含み、内部に超音波発生ユニットおよび高周波発生ユニットを含むカートリッジ部と、
前記カートリッジ部と結合される本体部と、を含み、
前記高周波発生ユニットは、前記超音波照射面の周りに配置されて高周波を発生させる美容医療装置。
【請求項11】
前記高周波発生ユニットは、前記超音波照射面の周りに配置される少なくとも1つの高周波電極を含む請求項10に記載の美容医療装置。
【請求項12】
前記超音波発生ユニット
および前記高周波発生ユニットのうち、少なくともいずれか1つから発生する熱を冷却させるための冷却ユニットをさらに含む
請求項10または請求項11に記載の美容医療装置。
【請求項13】
前記高周波発生ユニットは、既に設定された時間の間に、複数回連続してマルチパルスの高周波を発生させ、
前記冷却ユニットは、前記高周波発生ユニットのマルチパルス高周波発生によって発生する熱を冷却させる請求項12に記載の美容医療装置。
【請求項14】
前記超音波発生ユニットと前記高周波発生ユニットは、交互に作動される請求項10ないし請求項13のうち、いずれか1つに記載の美容医療装置。
【国際調査報告】