(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-01
(54)【発明の名称】藻類を成長させるための制御システム
(51)【国際特許分類】
A01G 7/00 20060101AFI20220125BHJP
G01N 21/01 20060101ALI20220125BHJP
A01G 33/02 20060101ALI20220125BHJP
【FI】
A01G7/00 601C
G01N21/01 D
A01G7/00 601
A01G33/02 101
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021547599
(86)(22)【出願日】2019-10-22
(85)【翻訳文提出日】2021-05-21
(86)【国際出願番号】 AU2019051152
(87)【国際公開番号】W WO2020082119
(87)【国際公開日】2020-04-30
(32)【優先日】2018-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521174820
【氏名又は名称】プロベクタス アイピー ピーティーワイ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PROVECTUS IP PTY LTD
【住所又は居所原語表記】Unit 4, 27 Godwin Street, Bulimba, Brisbane, Queensland 4171, Australia
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【氏名又は名称】布施 行夫
(72)【発明者】
【氏名】ヌスク スパントン
【テーマコード(参考)】
2B022
2G059
【Fターム(参考)】
2B022AA01
2B022AB20
2B022DA02
2B022DA03
2B022DA08
2B022DA12
2B022DA15
2B022DA19
2G059AA05
2G059BB12
2G059DD15
2G059GG05
2G059GG07
2G059HH08
2G059KK01
(57)【要約】
藻類のような植物を成長させるための制御システムであって、前記制御システムは、複数のLED光源を制御するためのコントローラーを有し、前記コントローラーは、前記LED光源のスペクトルおよび強度を制御するように構成されている。好ましくは、コントローラーは、また、前記LED光源の点滅周波数を制御するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物を成長させるための制御システムであって、
複数のLED光源を制御するためのコントローラーを有し、
前記コントローラーは、前記LED光源のスペクトルおよび強度を制御するように構成されている、制御システム。
【請求項2】
前記コントローラーは、前記LED光源の点滅周波数を制御するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記コントローラーは、前記点滅周波数を2ms~5,000msの範囲で制御するように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記コントローラーは、前記点滅周波数を10ms~100msの範囲で制御するように構成されていることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の制御システム。
【請求項5】
前記コントローラーは、遠隔装置と通信するように構成された通信モジュールを含むことを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項6】
前記遠隔装置は、前記LED光源のスペクトルおよび強度を設定するように構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の制御システム。
【請求項7】
前記植物の成長に関する情報を提供するための1つ以上のセンサーを更に含み、前記コントローラーは、前記1つ以上のセンサーから情報を受信し、前記1つ以上のセンサーからの前記情報を前記遠隔装置に送信するように構成され、前記遠隔装置は、前記1つ以上のセンサーからの前記情報に基づいて前記LED光源のスペクトルおよび強度を最適化するように構成されていることを特徴とする、請求項6に記載の制御システム。
【請求項8】
前記コントローラーは、前記LED光源の前記点滅周波数に関する情報を、前記遠隔装置に送信するように構成され、前記遠隔装置は、前記1つ以上のセンサーからの所望の情報に対応する前記LED光源の前記点滅周波数を決定し、前記遠隔装置は、前記LED光源の前記点滅周波数を、前記LED光源の前記決定された点滅周波数に設定することを特徴とする、請求項2を引用する請求項7に記載の制御システム。
【請求項9】
前記植物は、藻類であることを特徴とする、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項10】
藻類栽培制御システムであって、前記制御システムは、
前記藻類に光を供給するための複数のLED光源を制御するコントローラーを有し、
前記コントローラーは、前記LED光源のスペクトルおよび強度を制御するように構成されている、藻類栽培制御システム。
【請求項11】
藻類を成長させるための制御システムであって、
複数のLED光源を制御するためのコントローラーを有し、
前記コントローラーは、前記LED光源のスペクトルおよび強度を制御するように構成されている、制御システム。
【請求項12】
藻類を成長させるための制御システムであって、
前記藻類に光を供給するための複数のLED光源と、
前記複数のLED光源を制御するためのコントローラーと、
を有し、
前記コントローラーは、前記LED光源のスペクトルおよび強度を制御するように構成されている、制御システム。
【請求項13】
前記藻類の成長に関する情報を提供するための1つ以上のセンサーを更に含み、センサー情報ならびに前記LED光源のスペクトルおよび強度の設定を遠隔装置に通信するように構成された通信モジュールを更に含むことを特徴とする、請求項11または請求項12に記載の制御システム。
【請求項14】
前記遠隔装置は、前記藻類に所望の特質をもたらした前記LED光源のスペクトルおよび強度の設定を、1つ以上の更なる制御システムに通信するように構成されていることを特徴とする、請求項13に記載の制御システム。
【請求項15】
前記遠隔装置は、前記制御システムおよび/または前記1つ以上の更なる制御システムに、成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO
2の量、添加されたO
2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量のうちの1つ以上を含む追加の設定を通信するように構成され、前記対応するコントローラーは、前記成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO
2の量、添加されたO
2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量を制御するために、1つ以上のポンプ、バルブ、ソレノイド、ヒーターなどを制御するように構成されていることを特徴とする、請求項13または請求項14に記載の制御システム。
【請求項16】
藻類の成長を制御する方法であって、前記方法は、
藻類を成長させるための複数のLED光源のスペクトルおよび強度を第1制御システムで制御すること、
前記藻類の特質を1つ以上のセンサーで監視すること、
前記藻類の特質を前記1つ以上のセンサーで監視し続けながら、前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度を変化させること、
前記藻類の特質を前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度と相関させること、
前記藻類の所望の特質のための前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度の設定を、遠隔装置で第2制御システムに送信し、前記第2制御システムを使用して前記所望の特質を有する前記藻類を成長させること、
のステップを含む、方法。
【請求項17】
前記第1制御システムから前記遠隔装置に、前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度の設定を送信すること、および前記藻類の前記特質のためのセンサー情報を相関させることのステップを更に含み、前記藻類の特質を前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度と相関させるステップは、前記遠隔装置で実行されることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記藻類の特質を、成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO
2の量、添加されたO
2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量と相関させることのステップを更に含むことを特徴とする、請求項16または請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO
2の量、添加されたO
2の量、および/または栄養素の前記種類および/または量のうちの1つ以上に関連する設定を、前記遠隔装置で前記第2制御システムに送信し、前記第2制御システムを使用して前記所望の特質を有する藻類を成長させることのステップを更に含むことを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
藻類の成長を制御する方法であって、前記方法は、
藻類を成長させるための複数のLED光源のスペクトルおよび強度を制御システムで制御すること、
前記藻類の特質を1つ以上のセンサーで監視すること、
前記藻類の特質を前記1つ以上のセンサーで監視し続けながら、前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度を変化させること、
前記藻類の特質を前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度と相関させること、
前記藻類の所望の特質に対応するように、前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度の設定を制御すること、
のステップを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、藻類を成長させるための制御システムに関する。本明細書では、藻類の成長に関する本発明の使用について言及する。特許明細書は、この使用を記載しているが、これは単なる例であり、本発明は、この使用に限定されるものではない。
【背景技術】
【0002】
藻類の商業的栽培は、とりわけ、食品成分、食品着色剤および染料、バイオプラスチック、医薬品、ならびに藻類燃料を生産するために使用される。大部分の藻類は、成長するために水、栄養素、炭素源、および光を必要とする。
【0003】
これらすべての要素がどのように投与されるかによって、藻類の質および量が決定される。異なる種類の藻類を成長させるために、これらの要素をどのように投与することができるかについては、多数の組み合わせがある。
【0004】
光は、藻類の成長に重要な要素である。直射日光は、ほとんどの藻類にとって強すぎる。しかしながら、水面下の藻類が上方で陰から作り出されたあまり強くない光を利用することができるので、直射日光は、強力な成長のために、しばしば最良である。
【0005】
藻類の光への暴露を制御するための1つの従来技術の解決策は、藻類を撹拌することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、藻類を成長させることに伴う上記の問題の1つ以上を克服するか、または少なくとも軽減すること、および/または消費者に有用なまたは商業的な選択を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様では、本発明は、広義には植物を成長させるための制御システムに属し、制御システムは、
複数のLED光源を制御するためのコントローラーを有し、
前記コントローラーは、前記LED光源のスペクトルおよび強度を制御するように構成されている。
【0008】
好ましくは、前記コントローラーは、前記LED光源の点滅周波数を制御するように構成されている。好ましくは、前記点滅周波数は、前記LED光源のオン/オフ周期の周波数である。好ましくは、前記コントローラーは、前記点滅周波数を2ms~5,000msの範囲で制御するように構成されている。更に好ましくは、前記コントローラーは、前記点滅周波数を25ms~1,000msの範囲で制御するように構成されている。別の実施形態では、前記コントローラーは、前記点滅周波数を2ms~500msの範囲で制御するように構成されている。更なる実施形態では、前記コントローラーは、前記点滅周波数を10ms~100msの範囲で制御するように構成されている。
【0009】
好ましくは、前記コントローラーは、通信モジュールを含む。前記通信モジュールは、好ましくは遠隔装置と通信するように構成されている。一実施形態では、前記遠隔装置は、携帯電話などの携帯装置ある。別の実施形態では、前記遠隔装置は、コンピューターである。更なる実施形態では、前記遠隔装置は、サーバーである。好ましくは、前記コント
ローラーは、インターネットを介して前記サーバーと通信する。
【0010】
一実施形態では、前記コントローラーは、2つ以上の遠隔装置と通信するように構成されている。
【0011】
前記遠隔装置は、好ましくは前記LED光源のスペクトルおよび強度を設定するように構成されている。前記遠隔装置は、好ましくは前記LED光源の前記点滅周波数を設定するように構成されている。
【0012】
好ましくは、前記コントローラーは、1つ以上のセンサーと通信するように構成されている。好ましくは、前記1つ以上のセンサーは、前記植物の成長に関する情報を提供する。
【0013】
好ましくは、前記1つ以上のセンサーは、1つ以上のガスセンサーを含む。好ましくは、前記1つ以上のガスセンサーは、二酸化炭素、水素、および/または酸素センサーを含む。一実施形態では、前記1つ以上のガスセンサーは、藻類などの植物を成長させるために使用される成長媒体中の溶解ガスを感知するように構成されている。前記成長媒体は、好ましくは水のような液体である。
【0014】
好ましくは、前記1つ以上のセンサーは、植物の成長を決定するためのセンサーを含む。好ましくは、前記1つ以上のセンサーは、植物の成長を決定するための分光光度計を含む。一実施形態では、前記1つ以上のセンサーは、液体培地中の藻類細胞密度を決定するための分光光度計を含む。
【0015】
好ましくは、前記1つ以上のセンサーは、温度センサーを含む。好ましくは、前記温度センサーは、成長媒体の温度を感知する。
【0016】
好ましくは、前記1つ以上のセンサーは、前記成長媒体のpHを測定するためのpHセンサーを含む。
【0017】
好ましくは、前記1つ以上のセンサーは、塩分センサーを含む。好ましくは、前記塩分センサーは、前記成長媒体の塩分を測定する。
【0018】
好ましくは、前記1つ以上のセンサーは、硝酸塩センサーを含む。好ましくは、前記硝酸塩センサーは、前記成長媒体中の硝酸塩の濃度を測定する。
【0019】
好ましくは、前記1つ以上のセンサーは、細胞計数センサーを含む。好ましくは、前記細胞計数センサーは、規定された体積内の植物細胞の量を測定する。
【0020】
好ましくは、前記1つ以上のセンサーは、細胞健康センサーを含む。好ましくは、前記細胞健康センサーは、前記植物細胞の健康に関する情報を提供する。
【0021】
前記コントローラーは、好ましくは前記1つ以上のセンサーから情報を受信するように構成されている。前記コントローラーは、好ましくは前記1つ以上のセンサーから前記遠隔装置に情報を送信するように構成されている。前記コントローラーは、好ましくは前記LED光源のスペクトルおよび強度に関する情報を前記遠隔装置に送信するように構成されている。前記コントローラーは、好ましくは前記LED光源の前記点滅周波数に関する情報を前記遠隔装置に送信するように構成されている。前記遠隔装置は、好ましくは、前記1つ以上のセンサーからの情報に基づいて、前記LED光源のスペクトルおよび強度を最適化するように構成されている。好ましくは、前記遠隔装置は、前記1つ以上のセンサ
ーからの情報を、前記LED光源のスペクトルおよび強度に関する情報と相関させる。好ましくは、前記遠隔装置は、前記1つ以上のセンサーからの情報を、前記LED光源の前記点滅周波数の情報と相関させる。好ましくは、前記遠隔装置は、前記1つ以上のセンサーからの所望の情報に対応する前記LED光源のスペクトルおよび強度を決定する。好ましくは、前記遠隔装置は、前記コントローラー内のスペクトルおよび強度値を、前記LED光源の前記決定されたスペクトルおよび強度に設定する。好ましくは、前記遠隔装置は、前記1つ以上のセンサーからの所望の情報に対応する前記LED光源の前記点滅周波数を決定する。好ましくは、前記遠隔装置は、前記コントローラー内の前記点滅周波数を、前記LED光源の前記決定された点滅周波数に設定する。
【0022】
好ましくは、前記遠隔装置は、成長させる植物の種類を、前記LED光源のスペクトルおよび強度に関する前記情報と相関させる。好ましくは、前記遠隔装置は、成長させる植物の種類を、前記1つ以上のセンサーからの情報と相関させる。好ましくは、前記遠隔装置は、成長させる植物の種類を前記LED光源の前記点滅周波数に関する前記情報と相関させる。
【0023】
一実施形態では、遠隔装置は、栽培される植物の種類を規定し、この情報を前記コントローラーと通信し、前記コントローラーは、この情報を更なる遠隔装置と通信し、栽培される植物の種類と相関する前記LED光源のスペクトルおよび強度の設定を、前記更なる遠隔装置からダウンロードする。
【0024】
好ましくは、前記遠隔装置は、成長させる植物の所望の特質を、前記LED光源のスペクトルおよび強度に関する前記情報と相関させる。好ましくは、前記遠隔装置は、成長させる植物の所望の特質を、前記1つ以上のセンサーからの前記情報と相関させる。好ましくは、前記遠隔装置は、成長させる植物の所望の特質を、前記LED光源の前記点滅周波数に関する前記情報と相関させる。
【0025】
一実施形態では、遠隔装置は、栽培される植物の前記所望の特質を規定し、この情報を前記コントローラーと通信し、前記コントローラーは、この情報を更なる遠隔装置と通信し、栽培される植物の前記所望の特質と相関する前記LED光源のスペクトルおよび強度の設定を、前記更なる遠隔装置からダウンロードする。
【0026】
別の実施形態では、前記遠隔装置は、前記コントローラー内の前記LED光源のスペクトルおよび強度の設定を手動で設定するために使用される。
【0027】
好ましくは、前記コントローラーは、200nm~800nmの範囲で前記LED光源のスペクトルを制御するように構成されている。より好ましくは、前記コントローラーは、380nm~750nmの範囲で前記LED光源のスペクトルを制御するように構成されている。
【0028】
好ましくは、前記LED光源は、前記植物に光を供給する。
【0029】
好ましくは、前記コントローラーは、前記複数のLED光源の各々を個別に制御するように構成されている。一実施形態では、前記複数のLED光源は、区域に分割され、前記コントローラーは、各区域を個別に制御するように構成されている。一実施形態では、各区域は、異なる植物を栽培するために使用される。別の実施形態では、各区域は、異なる成長段階で植物を栽培するために使用される。更なる実施形態では、各区域は、前記植物において異なる特質を発生させるために使用される。
【0030】
好ましくは、前記植物は、藻類である。
【0031】
好ましくは、前記制御システムは、前記LED光源を含む。
【0032】
好ましくは、前記制御システムは、前記1つ以上のセンサーを含む。
【0033】
一実施形態では、前記制御システムは、前記遠隔装置を含む。
【0034】
更なる態様では、本発明は、広義には藻類栽培制御システムに属し、前記制御システムは、
前記藻類に光を提供するために複数のLED光源を制御するためのコントローラーを有し、
前記コントローラーは、前記LED光源のスペクトルおよび強度を制御するように構成されている。
【0035】
更なる態様では、本発明は、広義には藻類を成長させるための制御システムに属し、
複数のLED光源を制御するためのコントローラーを有し、
前記LED光源のスペクトルおよび強度を制御するように構成されている。
【0036】
別の態様では、本発明は、広義には藻類を成長させるための制御システムに属し、
前記藻類に光を提供するための複数のLED光源と、
前記複数のLED光源を制御するためのコントローラーと、を有し、
前記コントローラーは、前記LED光源のスペクトルおよび強度を制御するように構成されている。
【0037】
好ましくは、前記制御システムは、1つ以上のセンサーを含む。好ましくは、前記1つ以上のセンサーは、前記藻類の成長に関する情報を提供する。
【0038】
好ましくは、前記制御システムは、通信モジュールを含む。より好ましくは、前記コントローラーは、前記通信モジュールを含む。前記通信モジュールは、好ましくは遠隔装置と通信するように構成されている。前記通信モジュールは、好ましくは前記遠隔装置と前記コントローラーとの間の通信を可能にするように構成されている。
【0039】
一実施形態では、前記遠隔装置は、1つ以上の更なる制御システムと通信するように構成されている。好ましくは、前記遠隔装置は、前記植物に所望の特質をもたらした前記LED光源のスペクトルおよび強度の設定を、前記1つ以上の更なる制御システムに通信するように構成されている。
【0040】
好ましくは、前記遠隔装置は、前記制御システムおよび/または前記1つ以上の更なる制御システムに追加の設定を通信するように構成されている。好ましくは、前記追加の設定は、成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO2の量、添加されたO2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量のうちの1つ以上を含む。好ましくは、前記対応するコントローラーは、1つ以上のポンプ、バルブ、ソレノイド、ヒーターなどを制御して、前記成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO2の量、添加されたO2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量を制御するように構成されている。好ましくは、前記対応するコントローラーは、前記遠隔装置から受信した設定に従って、1つ以上のポンプ、バルブ、ソレノイド、ヒーターなどを制御して、前記成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO2の量、添加されたO2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量を制御するように構成されている。
【0041】
更なる態様では、本発明は、広義には藻類の成長を制御する方法に属し、前記方法は、
藻類を成長させるための複数のLED光源のスペクトルおよび強度を第1制御システムで制御すること、
前記藻類の特質を1つ以上のセンサーで監視すること、
前記藻類の特質を前記1つ以上のセンサーで監視し続けながら、前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度を変化させること、
前記藻類の特質を前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度と相関させること、
前記藻類の所望の特質のための前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度の設定を、遠隔装置で第2制御システムに送信し、前記第2制御システムを使用して前記所望の特質を有する前記藻類を成長させること、
のステップを含む。
【0042】
好ましくは、前記方法は、前記第1制御システムから前記遠隔装置に、前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度の設定を送信すること、および前記藻類の前記特質のためのセンサー情報を相関させることのステップを更に含む。好ましくは、前記藻類の特質を前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度と相関させるステップは、前記遠隔装置で実行される。
【0043】
好ましくは、前記方法は、前記藻類の特質を、前記成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO2の量、添加されたO2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量と相関させることを更に含む。
【0044】
好ましくは、前記方法は、前記藻類の前記特質を最適化するために、前記複数のLED光源のスペクトルおよび/または強度の設定、成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO2の量、添加されたO2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量のうちの1つ以上を変更することを含む。好ましくは、AIは、前記藻類の前記特質を最適化するために、前記複数のLED光源のスペクトルおよび/または強度の設定、成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO2の量、添加されたO2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量のうちの1つ以上を変更するために使用される。好ましくは、前記方法は、成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO2の量、添加されたO2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量のうちの1つ以上に関連する設定を、前記遠隔装置で前記第2制御システムに送信し、前記第2制御システムを使用して前記所望の特質を有する藻類を成長させることを更に含む。
【0045】
別の態様では、本発明は、広義には藻類の成長を制御する方法に属し、前記方法は、
藻類を成長させるための複数のLED光源のスペクトルおよび強度を第1制御システムで制御すること、
前記藻類の特質を1つ以上のセンサーで監視すること、
前記藻類の特質を前記1つ以上のセンサーで監視し続けながら、前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度を変化させること、
前記藻類の特質を前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度と相関させること、
前記藻類の所望の特質に対応するように、前記複数のLED光源のスペクトルおよび強度の設定を制御すること、
のステップを含む。
【0046】
前記藻類の前記特質には、細胞数、成長速度、細胞の健康状態、藻類細胞密度などが含まれ得ることが理解される。
【0047】
1つの態様に関して説明した特徴は、本発明の他のすべての態様に適用可能な場合にも
適用される。更に、記載された特徴の異なる組み合わせは、明示的に記載されていない場合であっても、本明細書に記載され、特許請求される。例えば、植物を成長させるための前記制御システムに関連して記載された特徴は、前記藻類栽培制御システムおよび藻類を成長させるための前記制御システムに適用することができ、逆もまた同様である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
本発明をより容易に理解できるようにするために、本発明の好ましい実施形態を示す添付の図面が参照される。
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る制御システムの概略図である。
【
図2】
図2は、本発明の別の実施形態に係る制御システムの一部の概略図である。
【
図3】
図3は、本発明の更なる実施形態に係る制御システムの一部の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
図1を参照すると、藻類栽培制御システム10としての本発明の一実施形態に係る制御システムが示されている。制御システム10は、コントローラー12を含む。
【0050】
コントローラー12は、複数のLED光源14,16,18,20,22を制御する。コントローラー12は、LED光源14,16,18,20,22のスペクトルを制御するように構成されている。コントローラー12は、LED光源14,16,18,20,22の強度を制御するように構成されている。コントローラー12は、LED光源14,16,18,20,22の点滅周波数を制御するように構成されている。
【0051】
LED光源14,16,18,20,22は、容器26内において、水としての成長媒体中で、成長/栽培される藻類24としての植物に光を供給する。
【0052】
1つ以上のセンサー28は、藻類の成長を監視し、情報をコントローラー12に通信する。
【0053】
コントローラー12は、携帯装置30、コンピューター32、およびサーバー34としての遠隔装置と通信する。コントローラー12は、インターネット36を介してサーバー34と通信する。
【0054】
コントローラー12は、LED光源14,16,18,20,22の設定および1つ以上のセンサー28からの情報を、携帯装置30、コンピューター32、およびサーバー34に通信することができる。コントローラー12内のLED光源14,16,18,20,22の設定は、携帯装置30、コンピューター32、および/またはサーバー34によってすることができる。
【0055】
サーバー34は、1つ以上のセンサー28からの情報を、LED光源14,16,18,20,22のスペクトル、強度、および/または点滅周波数の設定と相関させることができる。サーバー34は、1つ以上のセンサー28からの所望の情報に対応するLED光源14,16,18,20,22のスペクトル、強度、および/または点滅周波数を決定することができる。サーバー34は、コントローラー12内のスペクトル、強度、および/または点滅周波数値を、決定された値に設定することができる。携帯装置30、コンピューター32、および/またはサーバー34は、1つ以上のセンサー28からの情報のうちどの情報が望ましいかを設定することができる。
【0056】
サーバー34は、成長させる異なる種類の藻類、および/または成長させる藻類24の異なる特質についての情報を相関させることができる。携帯装置30、コンピューター3
2、および/またはサーバー34は、成長させる異なる種類の藻類、または成長させる藻類の特質を設定することができる。
【0057】
コントローラー12は、LED光源14,16,18,20,22のスペクトル、強度、および/または点滅周波数を個別に制御することができる。この件について、LED光源14,16,18,20,22は、異なる藻類が成長させる異なる区域、および/または藻類の異なる特質が栽培される異なる区域を規定することができる。
【0058】
図2を参照すると、藻類栽培制御システム100が示されている。藻類栽培制御システム100は、試験的制御システム102としての第1制御システムと、ユーザー制御システム104としての第2制御システムと、を含む。
【0059】
試験的制御システム102は、108および110における藻類の栽培において、複数のLED光源のスペクトル、強度、および点滅周波数の設定、成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO2の量、添加されたO2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量を制御するためのコントローラー106を含む。コントローラー106は、また、108および110における藻類の成長に関する情報を提供するセンサー(図示せず)を監視する。コントローラー106は、また、112で生成された廃棄物を監視する。114で成長された藻類は処理され、116で最終生成物は送り出される。試験的植物は、108および110における藻類の栽培において、複数のLED光源のスペクトル、強さ、および点滅速度の種々の設定、成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO2の量、添加されたO2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量の影響を試験するために使用される。
【0060】
センサーからの情報と、複数のLED光源のスペクトル、強度、および点滅速度、成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO2の量、添加されたO2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量の設定とは、インターネット136を介して、サーバー134としての遠隔装置に送られる。
【0061】
サーバー134は、最適化モジュール140内の情報および設定を処理する。最適化モジュール140は、人工知能142を使用して、藻類の所望の特質を達成するために設定を最適化する。サーバー134は、異なる藻類株および異なる所望の特質について最適化された設定のデータベースを維持する。試験的ユーザー制御盤138を介して要求されると、サーバー134は、更新された設定を試験的制御システム102に通信することができる。
【0062】
ユーザーがユーザー制御システム104を使用して既知の藻類株を成長させている場合、彼らは、146および148において藻類の栽培を制御するために、ユーザー制御盤144を介して、サーバー134からユーザー制御システム104に最適化された設定をダウンロードすることができる。ユーザー制御システムは、また、150で廃棄物の生成を監視する。152で成長された藻類は処理され、154で最終生成物は送り出される。
【0063】
ユーザー制御システム104からの情報および設定は、インターネット136を介してサーバー134にアップロードされる。情報および設定は、人工知能142が情報および設定を使用して、藻類の所望の特質を達成するために設定を更に最適化することができるように、最適化モジュール140に供給される。
【0064】
サーバー134は、ユーザーおよび試験的ユーザー(図示せず)にsms162、eメール164、またはAV166を介して新しい藻類の作り方または最適化を通知するか、または、設定または情報がそれぞれ試験的制御システム102またはユーザー制御システ
ム104に対して所定の範囲外である場合にユーザーに警告することができる通知モジュール160を含む。
【0065】
図3を参照すると、制御システム200が示されている。制御システム200は、植え付け部分204、成長部分206、および植え付け部分208としての藻類栽培システムの複数の部分を制御するコントローラー202を有する。
【0066】
部分204,206,208の各々は、現地化コントローラー(a localised controller)210,212,214を有する。現地化コントローラー210,212,214は、それぞれLED光源220,222,224を制御する。現地化コントローラー210,212,214は、それぞれソレノイドおよびポンプ230,232,234を制御して、成長媒体の流量、添加されたCO2の量、添加されたO2の量、および添加された栄養素の種類および/または量を制御する。現地化コントローラー210,212,214は、また、センサー240,242,244を監視する。コントローラー202は、モノのインターネット(IoT)メッセージングシステムを介したインターネット236を介して、遠隔サーバー(図示せず)に設定およびセンサー情報を送信することができる。コントローラーは、また、IoTメッセージを受信して、それぞれの現地化コントローラー210,212,214を介して、LED光源220,222,224、ソレノイド、およびポンプ230,232,234を制御することができる。
【0067】
制御システムの好ましい実施形態の利点は、異なる種類の植物の成長を制御する能力を含む。制御システムの好ましい実施形態の別の利点は、成長させる植物の異なる特質を制御する能力を含む。制御システムの好ましい実施形態の更なる利点は、コントローラーが1つ以上のセンサーからの所望のデータ値に応じて、LED光源のスペクトル、強度、および/または点滅周波数値を設定することができることを含む。
【0068】
上述は、本発明の例示的な例として与えられたが、当業者に明らかであるようなすべての上記や他の修正および変形は、本明細書に記載されている本発明の広義の範囲および区域内にあると見なされる。
【0069】
本明細書の説明および特許請求の範囲全体にわたって、「から成る」という語、および「から成っている」などのその語の変形は、他の添加物、構成要素、整数またはステップを除外することを意図しない。
【手続補正書】
【提出日】2020-09-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物を成長させるための制御システムであって、
複数のLED光源を制御するためのコントローラーを有し、
前記コントローラーは、前記LED光源のスペクトルおよび強度を制御するように構成さ
れ、
前記コントローラーは、前記LED光源の点滅周波数を2ms~5,000msの範囲で制御するように構成されている、制御システム。
【請求項2】
前記コントローラーは、前記点滅周波数を10ms~100msの範囲で制御するように構成されていることを特徴とする、請求項
1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記コントローラーは、遠隔装置と通信するように構成された通信モジュールを含むことを特徴とする、請求項1
または請求項2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記遠隔装置は、前記LED光源のスペクトルおよび強度を設定するように構成されていることを特徴とする、請求項
3に記載の制御システム。
【請求項5】
前記植物の成長に関する情報を提供するための1つ以上のセンサーを更に含み、前記コントローラーは、前記1つ以上のセンサーから情報を受信し、前記1つ以上のセンサーからの前記情報を前記遠隔装置に送信するように構成され、前記遠隔装置は、前記1つ以上のセンサーからの前記情報に基づいて前記LED光源のスペクトルおよび強度を最適化するように構成されていることを特徴とする、請求項
4に記載の制御システム。
【請求項6】
前記コントローラーは、前記LED光源の前記点滅周波数に関する情報を、前記遠隔装置に送信するように構成され、前記遠隔装置は、前記1つ以上のセンサーからの所望の情報に対応する前記LED光源の前記点滅周波数を決定し、前記遠隔装置は、前記LED光源の前記点滅周波数を、前記LED光源の前記決定された点滅周波数に設定することを特徴とする、請求項
1を引用する請求項
5に記載の制御システム。
【請求項7】
前記植物は、藻類であることを特徴とする、請求項1ないし
6のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項8】
藻類栽培制御システムであって、前記制御システムは、
前記藻類に光を供給するための複数のLED光源を制御するコントローラーを有し、
前記コントローラーは、前記LED光源のスペクトルおよび強度を制御するように構成さ
れ、
前記コントローラーは、前記LED光源の点滅周波数を2ms~5,000msの範囲で制御するように構成されている、藻類栽培制御システム。
【請求項9】
藻類を成長させるための制御システムであって、
複数のLED光源を制御するためのコントローラーを有し、
前記コントローラーは、前記LED光源のスペクトルおよび強度を制御するように構成さ
れ、
前記コントローラーは、前記LED光源の点滅周波数を2ms~5,000msの範囲で制御するように構成されている、制御システム。
【請求項10】
藻類を成長させるための制御システムであって、
前記藻類に光を供給するための複数のLED光源と、
前記複数のLED光源を制御するためのコントローラーと、
を有し、
前記コントローラーは、前記LED光源のスペクトルおよび強度を制御するように構成さ
れ、
前記コントローラーは、前記LED光源の点滅周波数を2ms~5,000msの範囲で制御するように構成されている、制御システム。
【請求項11】
前記藻類の成長に関する情報を提供するための1つ以上のセンサーを更に含み、センサー情報ならびに前記LED光源のスペクトルおよび強度の設定を遠隔装置に通信するように構成された通信モジュールを更に含むことを特徴とする、請求項
9または請求項
10に記載の制御システム。
【請求項12】
前記遠隔装置は、前記藻類に所望の特質をもたらした前記LED光源のスペクトルおよび強度の設定を、1つ以上の更なる制御システムに通信するように構成されていることを特徴とする、請求項
11に記載の制御システム。
【請求項13】
前記遠隔装置は、前記制御システムおよび/または前記1つ以上の更なる制御システムに、成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO
2の量、添加されたO
2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量のうちの1つ以上を含む追加の設定を通信するように構成され、前記対応するコントローラーは、前記成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO
2の量、添加されたO
2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量を制御するために、1つ以上のポンプ、バルブ、ソレノイド、ヒーターなどを制御するように構成されていることを特徴とする、請求項
11または請求項
12に記載の制御システム。
【請求項14】
藻類の成長を制御する方法であって、前記方法は、
藻類を成長させるための複数のLED光源のスペクトルおよび強度を第1制御システムで制御すること、
前記第1制御システムで、前記LED光源の点滅周波数を2ms~5,000msの範囲で制御すること、
前記藻類の特質を1つ以上のセンサーで監視すること、
前記藻類の特質を前記1つ以上のセンサーで監視し続けながら、前記複数のLED光源のスペクトル
、強度
、および前記点滅周波数を変化させること、
前記藻類の特質を前記複数のLED光源のスペクトル
、強度
、および前記点滅周波数と相関させること、
前記藻類の所望の特質のための前記複数のLED光源のスペクトル
、強度
、および前記点滅周波数の設定を、遠隔装置で第2制御システムに送信し、前記第2制御システムを使用して前記所望の特質を有する前記藻類を成長させること、
のステップを含む、方法。
【請求項15】
前記第1制御システムから前記遠隔装置に、前記複数のLED光源のスペクトル
、強度
、および前記点滅周波数の設定を送信すること、および前記藻類の前記特質のためのセンサー情報を相関させることのステップを更に含み、前記藻類の特質を前記複数のLED光源のスペクトル
、強度
、および前記点滅周波数と相関させるステップは、前記遠隔装置で実行されることを特徴とする、請求項
14に記載の方法。
【請求項16】
前記藻類の特質を、成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO
2の量、添加されたO
2の量、および/または添加された栄養素の種類および/または量と相関させることのステップを更に含むことを特徴とする、請求項
14または請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
前記成長媒体の流量、成長媒体の温度、添加されたCO
2の量、添加されたO
2の量、および/または栄養素の前記種類および/または量のうちの1つ以上に関連する設定を、前記遠隔装置で前記第2制御システムに送信し、前記第2制御システムを使用して前記所望の特質を有する藻類を成長させることのステップを更に含むことを特徴とする、請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
藻類の成長を制御する方法であって、前記方法は、
藻類を成長させるための複数のLED光源のスペクトルおよび強度を制御システムで制御すること、
前記制御システムで、前記LED光源の点滅周波数を2ms~5,000msの範囲で制御すること、
前記藻類の特質を1つ以上のセンサーで監視すること、
前記藻類の特質を前記1つ以上のセンサーで監視し続けながら、前記複数のLED光源のスペクトル
、強度
、および前記点滅周波数を変化させること、
前記藻類の特質を前記複数のLED光源のスペクトル
、強度
、および前記点滅周波数と相関させること、
前記藻類の所望の特質に対応するように、前記複数のLED光源のスペクトル
、強度
、および前記点滅周波数の設定を制御すること、
のステップを含む、方法。
【国際調査報告】