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特表2022-512060ラクトース加水分解生成物と、グルコシル化天然ステビオールグリコシドとを含む、甘味料添加酪農組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-02
(54)【発明の名称】ラクトース加水分解生成物と、グルコシル化天然ステビオールグリコシドとを含む、甘味料添加酪農組成物
(51)【国際特許分類】
   A23C 9/152 20060101AFI20220126BHJP
   A23L 27/00 20160101ALI20220126BHJP
   A23C 9/13 20060101ALI20220126BHJP
   A23C 9/12 20060101ALI20220126BHJP
【FI】
A23C9/152
A23L27/00 101A
A23C9/13
A23L27/00 Z
A23C9/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021518748
(86)(22)【出願日】2019-12-18
(85)【翻訳文提出日】2021-06-02
(86)【国際出願番号】 EP2019085994
(87)【国際公開番号】W WO2020127511
(87)【国際公開日】2020-06-25
(31)【優先権主張番号】62/781,842
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】19150887.8
(32)【優先日】2019-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009287
【氏名又は名称】フイルメニツヒ ソシエテ アノニム
【氏名又は名称原語表記】Firmenich SA
【住所又は居所原語表記】7,Rue de la Bergere,1242 Satigny,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ジャン-リュック ジェラン
(72)【発明者】
【氏名】エイプリル ウォン
【テーマコード(参考)】
4B001
4B047
【Fターム(参考)】
4B001AC06
4B001AC25
4B001AC43
4B001AC99
4B001BC14
4B001BC99
4B001EC01
4B047LB06
4B047LB09
4B047LE01
4B047LF05
4B047LG22
4B047LG23
4B047LG32
4B047LG57
4B047LG58
4B047LP18
(57)【要約】
本開示は概して、ラクトース加水分解生成物、例えば、任意に加水分解されていないラクトースとの組合せでの、好ましくはグルコース及びガラクトースと、グルコシル化天然ステビオールグリコシドとを含む、酪農組成物に関する。さらに、本開示は、酪農製品組成物の甘味を増強するための、グルコシル化天然ステビオールグリコシドの使用に関し、該酪農組成物はラクトース加水分解生成物を含む。グルコシル化天然ステビオールグリコシドを導入することによる、ラクターゼで処理された酪農組成物のフレーバーを変調する方法も開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラクトース加水分解生成物と、グルコシル化天然ステビオールグリコシドとを含む、酪農組成物。
【請求項2】
前記ラクトース加水分解生成物が、グルコース及びガラクトースを含む、請求項1に記載の酪農組成物。
【請求項3】
加水分解されていないラクトースをさらに含む、請求項1又は2に記載の酪農組成物。
【請求項4】
ラクトース加水分解生成物の、加水分解されていないラクトースに対する質量対質量比が、2:1~100:1、又は3:1~100:1、又は4:1~100:1、又は5:1~100:1、又は10:1~100:1の範囲である、請求項3に記載の酪農組成物。
【請求項5】
前記酪農組成物中のグルコシル化天然ステビオールグリコシドの濃度が、1°Bxのスクロース当量~10°Bxのスクロース当量の範囲である、請求項1から4までのいずれか1項に記載の酪農組成物。
【請求項6】
スクロース、フルクトース、又はその組合せをさらに含む、請求項1から5までのいずれか1項に記載の酪農組成物。
【請求項7】
スクラロース、レバウジオシドA、又はその組合せをさらに含む、請求項1から6までのいずれか1項に記載の酪農組成物。
【請求項8】
酪農組成物の甘味を増強するための、グルコシル化天然ステビオールグリコシドの使用であって、前記酪農組成物が、ラクトース加水分解生成物を含む、前記使用。
【請求項9】
前記ラクトース加水分解生成物が、グルコース及びガラクトースを含む、請求項8に記載の使用。
【請求項10】
前記酪農組成物がさらに、加水分解されていないラクトースを含む、請求項8又は9に記載の使用。
【請求項11】
前記酪農組成物中のラクトース加水分解生成物の、加水分解されていないラクトースに対する質量対質量比が、2:1~100:1、又は3:1~100:1、又は4:1~100:1、又は5:1~100:1、又は10:1~100:1の範囲である、請求項10に記載の使用。
【請求項12】
前記酪農組成物中のグルコシル化天然ステビオールグリコシドの濃度が、1°Bxのスクロース当量~10°Bxのスクロース当量の範囲である、請求項8から11までのいずれか1項に記載の使用。
【請求項13】
前記酪農組成物がさらに、スクロース、フルクトース、又はその組合せを含む、請求項8から12までのいずれか1項に記載の使用。
【請求項14】
前記酪農組成物はさらに、スクラロース、レバウジオシドA、又はその組合せを含む、請求項8から13までのいずれか1項に記載の使用。
【請求項15】
酪農組成物のフレーバーを変調する方法であって、前記方法が、
(a)ラクトースを含む酪農組成物を用意し;
(b)前記酪農組成物にラクターゼを導入して、前記ラクトースの少なくとも一部を加水分解して、ラクトース、グルコース、及びガラクトースを含む、加水分解された酪農組成物を形成し;かつ
(c)グルコシル化天然ステビオールグリコシドを前記の加水分解された酪農組成物に導入して、フレーバー変調された酪農組成物を形成する
ことを含む、前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年12月19日に提出された米国仮出願番号62/781,842、及び2019年1月9日に提出された欧州特許出願番号19150887.8の優先権の利益を主張するものであり、該出願の双方ともこれにより、参照により完全な形で本明細書に記載されているかのように援用される。
【0002】
技術分野
本開示は概して、フレーバー変調された酪農組成物に関する。一部の実施態様において、前記のフレーバー変調された酪農組成物は、ラクトースの加水分解生成物(例えば、グルコース及びガラクトース)、フレーバー変調剤(例えばテルペン系化合物)、又はそれらの任意の組合せを含む。他の一部の態様において、本開示は、酪農組成物のフレーバーを変調するための、ラクターゼ及びフレーバー変調剤(例えばテルペン系化合物)の組合せの使用を提供する。関連する一部の態様において、本開示は、酪農組成物のフレーバーを変調する方法を提供し、該方法は、ラクターゼ及びフレーバー変調剤(例えばテルペン系化合物)を酪農組成物に導入することを含む。
【0003】
関連技術の説明
甘味料添加酪農製品への消費者の需要が世界中にある。酪農製品は当然ながら、ラクトースを含有し、これはまろやかな甘味付け効果を付与する。しかし、消費者はしばしば、ラクトースにより提供される甘味よりも味覚において甘い製品を所望する。したがって、カロリーのある甘味料、例えばスクロース又はフルクトースは、しばしば酪農製品に添加されて、それらの甘味を増強する。もちろん、甘味料を酪農製品に添加することは、それらのカロリー量を増加させ、それで食品又は飲料としてより不健康にする。
【0004】
代謝異常及び関連した状態、例えば肥満、糖尿病、及び心血管疾患は、世界中の主要な公衆衛生の関心事である。カロリーのある甘味料の使用は、この傾向への鍵となる誘因である。多くの場合に、ノンカロリー又は低カロリーの代用品は、食品及び飲料において、スクロース又はフルクトースの代わりに使用することができる。たとえそうでも、これらの化合物は、カロリーのある甘味料とは異なった甘味を付与し、かつ多数の消費者は、それらを適した代替品として見ていない。さらに、そのような化合物は、ある一定の製品中へ配合することが困難であり得る。一部の場合に、それらは、カロリーのある甘味料の部分的な置換品として使用され得るが、しかし、それらの単なる存在は、多くの消費者に、渋味、苦味、及び金属味及び甘草味を含めた、不快なオフテイストを知覚させ得る。したがって、より低カロリーの甘味料は、それらの採用への一定の難問に直面している。
【0005】
上記で指摘したように、酪農製品は一般に、ラクトースを含有する。ラクトースは、結合グルコース及びガラクトース単位を含む二糖である。ラクトースを加水分解して、グルコース及びガラクトースを形成することは、酪農製品の知覚される甘味を増大させる傾向がある、それというのも、これらの糖は、一般に、ラクトースよりも甘いと知覚されるからである。たとえそうでも、それらの味覚プロファイルは、スクロース及びフルクトースのそれとは相違する。したがって、ラクトースを加水分解することは、消費者の需要に適合する十分な甘味を提供しない。
【0006】
したがって、スクロース及びフルクトースで甘味が付けられた製品よりも少ないカロリーを有するが、しかし、消費者がそのような製品において所望するものに類似する味覚プロファイルを有する、甘味料添加酪農製品を開発することが継続的に必要である。
【0007】
要約
本開示は、この問題への解決手段を提供し、その際に、酪農製品が、それらをある程度のラクトース加水分解にかける及び/又はより低カロリーのある甘味料を導入することにより、甘味が付けられる。
【0008】
第1の態様において、本開示は、1種以上のラクトース加水分解生成物、フレーバー変調剤、又はその任意の組合せを含む、酪農組成物を提供する。一部の実施態様において、該ラクトース加水分解生成物は、グルコース及びガラクトースを含む。一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、テルペン化合物、例えばステビオールグリコシド又はそれらのグルコシル化誘導体を含む。さらなる一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、天然ステビオールグリコシドのグルコシル化誘導体を含む。さらなる一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、十分な量で該酪農組成物に存在する場合に、該酪農組成物の時間的プロファイル又はフレーバープロファイルを、スクロース様の時間的プロファイル又はフレーバープロファイルを有するように改善する。一部の実施態様において、酪農組成物はさらに、スクロース、フルクトース、又はその任意の組合せを含む。一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、該酪農組成物中に、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.5質量%の範囲の濃度で存在する。一部の実施態様において、該酪農組成物はさらに、レバウジオシドAを含む。一部の実施態様において、該酪農組成物はさらに、スクラロースを含む。一部の実施態様において、該酪農組成物は、1種以上の甘味増強剤、例えば:4-アミノ-5,6-ジメチルチエノ[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン塩酸塩;3-(4-アミノ-1H-ベンゾ[c][1,2,6]チアジアジン-5-イルオキシ-2,2-ジメチル-N-プロピルプロパンアミド-2,2-ジオキシド;及び3-(1H-ベンゾ[c][1,2,6]チアジアジン-4-アミン-2,2-ジオキシド)-5-イルオキシ-2,2-ジメチル-N-プロピル-プロパンアミドを含む。
【0009】
第2の態様において、本開示は、ラクトース加水分解生成物を含む酪農組成物の甘味を増強するための、フレーバー変調剤の使用を提供する。一部の実施態様において、該ラクトース加水分解生成物は、グルコース及びガラクトースを含む。一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、テルペン化合物、例えばステビオールグリコシド又はそれらのグルコシル化誘導体を含む。さらなる一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、天然ステビオールグリコシドのグルコシル化誘導体を含む。さらなる一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、十分な量で該酪農組成物に存在する場合に、該酪農組成物の時間的プロファイル又はフレーバープロファイルを、スクロース様の時間的プロファイル又はフレーバープロファイルを有するように改善する。一部の実施態様において、該酪農組成物はさらに、スクロース、フルクトース、又はその任意の組合せを含む。一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、該酪農組成物中に、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.5質量%の範囲の濃度で存在する。一部の実施態様において、該酪農組成物はさらに、レバウジオシドAを含む。一部の実施態様において、該酪農組成物はさらに、スクラロースを含む。一部の実施態様において、該酪農組成物は、1種以上の甘味増強剤、例えば:4-アミノ-5,6-ジメチルチエノ[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン塩酸塩;3-(4-アミノ-1H-ベンゾ[c][1,2,6]チアジアジン-5-イルオキシ-2,2-ジメチル-N-プロピルプロパンアミド-2,2-ジオキシド;及び3-(1H-ベンゾ[c][1,2,6]チアジアジン-4-アミン-2,2-ジオキシド)-5-イルオキシ-2,2-ジメチル-N-プロピル-プロパンアミドを含む。
【0010】
第3の態様において、本開示は、包装された酪農製品を提供し、前記の包装された酪農製品は、第1の態様による酪農組成物を含む。それらの一部の実施態様において、前記の包装された酪農製品は、脱脂乳、低脂肪乳、全乳、クリーム、UHT乳、賞味期限の延長を伴う乳、発酵乳製品、チーズ、ヨーグルト、バター、デイリースプレッド、バターミルク、酸添加乳飲料、サワークリーム、ホエイ系飲料、アイスクリーム、練乳、ドゥルセ・デ・レチェ、又はフレーバーミルク飲料である。
【0011】
第4の態様において、本開示は、酪農組成物のフレーバーを変調する方法を提供し、該方法は、(a)ラクトースを含む酪農組成物を提供すること;(b)ラクターゼを該酪農組成物に導入して、該ラクトースの少なくとも一部を加水分解して、ラクトース、グルコース、及びガラクトースを含む、加水分解された酪農組成物を形成すること;及び(c)フレーバー変調剤を、前記の加水分解された酪農組成物に導入して、フレーバー変調された酪農組成物を形成すること、を含む。一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、テルペン化合物、例えばステビオールグリコシド又はそれらのグルコシル化誘導体を含む。さらなる一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、天然ステビオールグリコシドのグルコシル化誘導体を含む。さらなる一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、十分な量で該酪農組成物に導入されて、該酪農組成物の時間的プロファイル又はフレーバープロファイルを、スクロース様の時間的プロファイル又はフレーバープロファイルを有するように改善する。一部の実施態様において、該方法はさらに、スクロース、フルクトース、又はその任意の組合せを、前記の加水分解された酪農組成物に導入することを含む。一部の実施態様において、該フレーバーを変調することは、該甘味を増強することを含む。一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、前記の加水分解された酪農組成物中へ、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.5質量%の範囲の濃度で導入される。一部の実施態様において、該方法はさらに、レバウジオシドAを、前記の加水分解された酪農組成物に導入することを含む。一部の実施態様において、該方法はさらに、スクラロースを、前記の加水分解された酪農組成物に導入することを含む。
【0012】
詳細な説明
以下の説明において、実施することができる特定の実施態様が参照され、該説明は実例として示される。これらの実施態様は、当業者が本明細書に記載される発明を実施することを可能にするように詳細に記載され、かつ他の実施態様を利用することができ、かつ当然の変更が、本明細書において提示される態様の範囲から逸脱することなくなされ得ることが理解されるべきである。したがって、実施態様の例の以下の説明は、限定された意味で解釈されるべきではなく、かつ本明細書において提示される多様な態様の範囲は、添付の特許請求の範囲により定義される。
【0013】
第1の態様において、本開示は、1種以上のラクトース加水分解生成物、フレーバー変調剤、又はその任意の組合せを含む、酪農組成物を提供する。
【0014】
本明細書において用いられる場合には、語句“糖様の特性”、“糖様の味覚”、“糖様の甘味”、“糖のような”、及び“糖様”は、同義である。糖様の特性は、スクロースのそれに類似したあらゆる特性を含み、かつ最大応答、フレーバープロファイル、時間的プロファイル、適応挙動、口あたり、濃度/応答機能、味物質及びフレーバー及び甘味の味覚相互作用、分布型選択性、及び温度効果を含むが、しかしこれらに限定されない。これらの特性は、スクロースの味覚が甘味料組成物の味覚と異なる面である。特性がより糖様であるか否かは、糖を含む組成物及び本明細書において提示されたある態様による組成物を味わう専門家の官能パネルにより決定され、かつそれらの組成物の、糖を含むものとの特性の類似性に関するそれらの印象を提供する。組成物がより糖様の味覚を有するかを決定するのに適した手順は、当該技術分野において周知である。
【0015】
本明細書において用いられる場合には、用語“酪農組成物”は、主成分が乳ベースであるあらゆる組成物をいう。本開示に関連して“主成分”は、該酪農製品の全乾燥物質の20%超、又は30%超、又は40%超を構成する乾燥物質を有する成分を意味する。
【0016】
一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、該酪農組成物中に、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.5質量%の範囲の濃度で存在する。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.45質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.4質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.35質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.3質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.25質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.2質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.15質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.1質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.09質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.08質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.07質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.06質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.05質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.04質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.03質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.02質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.01質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.009質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.008質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.007質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.006質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.005質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.004質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.003質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.002質量%の範囲である。
【0017】
一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.002~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.003~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.004~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.005~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.006~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.007~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.008~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.009~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.01~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.02~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.03~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.04~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.05~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.06~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.07~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.08~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.09~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.1~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.15~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.2~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.25~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.3~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.35~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.4~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.45~0.5質量%の範囲である。
【0018】
一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001質量%、又は0.002質量%、又は0.003質量%、又は、0.004質量%、又は0.005質量%、又は0.006質量%、又は0.007質量%、又は0.008質量%、又は0.009質量%、又は0.01質量%、又は0.02質量%、又は0.03質量%、又は0.04質量%、又は0.05質量%、又は0.06質量%、又は0.07質量%、又は0.08質量%、又は0.09質量%、又は0.1質量%、又は0.15質量%、又は0.2質量%、又は0.25質量%、又は0.3質量%、又は0.35質量%、又は0.4質量%、又は0.45質量%、又は0.5質量%である。
【0019】
一部の実施態様において、該組成物はさらに、ラクトース加水分解生成物、例えばガラクトース及びグルコースを含む。一部の実施態様において、該ラクトース加水分解生成物は、例えば、ラクターゼによる、該ラクトースの少なくとも一部の加水分解に由来する。したがって、一部の実施態様において、該酪農組成物は、ラクトース、グルコース、及びガラクトースを含む。
【0020】
一部の実施態様において、ラクトース加水分解生成物及びフレーバー変調剤の前記組合せは、カロリーのある甘味料のみで甘味が付けられた酪農製品における匹敵するレベルの甘味を付与するのに必要とされる、カロリーのある甘味料、例えばスクロース及びフルクトースの低下を可能にする。
【0021】
一部の実施態様において、該酪農組成物は、1種以上の甘味料、例えばスクロース、フルクトース、又はそれらの組合せを含む。適した他の甘味料は、アルロース、糖アルコール、レバウジオシドA、他のステビオールグリコシド、スクラロース、アセスルファムK、アスパルテーム、モグロシド類、シクラミン酸塩、サッカリン、及びそれらの任意の組合せを含む。
【0022】
一部の実施態様において、該酪農組成物は、スクロースを含む。そのような一部の実施態様において、該酪農組成物は、スクロースを、0.5~14°Bx、又は0.5~10°Bx、又は0.5~8°Bx、又は0.5~5°Bxの範囲の濃度で含む。
【0023】
他の一部の実施態様において、該酪農組成物は、甘味増強剤、例えば:4-アミノ-5,6-ジメチルチエノ[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン塩酸塩;3-(4-アミノ-1H-ベンゾ[c][1,2,6]チアジアジン-5-イルオキシ-2,2-ジメチル-N-プロピルプロパンアミド-2,2-ジオキシド;及び3-(1H-ベンゾ[c][1,2,6]チアジアジン-4-アミン-2,2-ジオキシド)-5-イルオキシ-2,2-ジメチル-N-プロピル-プロパンアミドを含む。
【0024】
一部の実施態様において、該酪農組成物は、うま味又はこく味増強剤、例えば:(E)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)-N-(4-メトキシフェネチル)アクリルアミドを含む。一部の実施態様において、該酪農組成物は、1種以上の苦味ブロッカーを含む。
【0025】
第2の態様において、本開示は、ラクトース加水分解生成物を含む酪農組成物の甘味を増強するための、フレーバー変調剤の使用を提供する。該フレーバー変調剤は、甘味を増強するのに適した任意の量で使用することができる。例えば、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、該酪農組成物の甘味を1°Bx~10°Bxの範囲の甘味により増強する。これに関連して、°Bxは、スクロース1gを該組成物100gに導入するのと等価な甘味増強の量をいう単位であることに注意。したがって、1°Bxの甘味増強は、該酪農組成物100gへのスクロース1gの添加と等価な甘味をいう。
【0026】
一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、該酪農組成物中に、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.5質量%の範囲の濃度で存在する。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.45質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.4質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.35質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.3質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.25質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.2質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.15質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.1質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.09質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.08質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.07質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.06質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.05質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.04質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.03質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.02質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.01質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.009質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.008質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.007質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.006質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.005質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.004質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.003質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.002質量%の範囲である。
【0027】
一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.002~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.003~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.004~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.005~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.006~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.007~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.008~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.009~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.01~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.02~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.03~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.04~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.05~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.06~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.07~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.09~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.09~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.1~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.15~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.2~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.25~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.3~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.35~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.4~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.45~0.5質量%の範囲である。
【0028】
一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、該酪農組成物の全質量を基準として、0.001質量%、又は0.002質量%、又は0.003質量%、又は、0.004質量%、又は0.005質量%、又は0.006質量%、又は0.007質量%、又は0.008質量%、又は0.009質量%、又は0.01質量%、又は0.02質量%、又は0.03質量%、又は0.04質量%、又は0.05質量%、又は0.06質量%、又は0.07質量%、又は0.08質量%、又は0.09質量%、又は0.1質量%、又は0.15質量%、又は0.2質量%、又は0.25質量%、又は0.3質量%、又は0.35質量%、又は0.4質量%、又は0.45質量%、又は0.5質量%である。
【0029】
一部の実施態様において、該組成物はさらに、ラクトース加水分解生成物、例えばガラクトース及びグルコースを含む。一部の実施態様において、該ラクトース加水分解生成物は、例えば、ラクターゼによる、該ラクトースの少なくとも一部の加水分解に由来する。したがって、一部の実施態様において、該酪農組成物は、ラクトース、グルコース、及びガラクトースを含む。
【0030】
一部の実施態様において、ラクトース加水分解生成物及びフレーバー変調剤の前記組合せは、カロリーのある甘味料のみで甘味が付けられた酪農製品における匹敵するレベルの甘味を付与するのに必要とされる、カロリーのある甘味料、例えばスクロース及びフルクトースの低下を可能にする。
【0031】
一部の実施態様において、ラクトース加水分解生成物及びフレーバー変調剤の前記組合せは、カロリーのある甘味料のみで甘味が付けられた酪農製品における匹敵するレベルの甘味を付与するのに必要とされる、カロリーのある甘味料、例えばスクロース及びフルクトースの低下を可能にする。
【0032】
一部の実施態様において、該酪農組成物は、1種以上の甘味料、例えばスクロース、フルクトース、又はそれらの組合せを含む。適した他の甘味料は、アルロース、糖アルコール、レバウジオシドA、他のステビオールグリコシド、スクラロース、アセスルファムK、アスパルテーム、モグロシド類、シクラミン酸塩、サッカリン、及びそれらの任意の組合せを含む。
【0033】
一部の実施態様において、該酪農組成物は、スクロースを含む。そのような一部の実施態様において、該酪農組成物は、スクロースを、0.5~14°Bx、又は0.5~10°Bx、又は0.5~8°Bx、又は0.5~5°Bxの範囲の濃度で含む。
【0034】
他の一部の実施態様において、該酪農組成物は、甘味増強剤、例えば:4-アミノ-5,6-ジメチルチエノ[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン塩酸塩;3-(4-アミノ-1H-ベンゾ[c][1,2,6]チアジアジン-5-イルオキシ-2,2-ジメチル-N-プロピルプロパンアミド-2,2-ジオキシド;及び3-(1H-ベンゾ[c][1,2,6]チアジアジン-4-アミン-2,2-ジオキシド)-5-イルオキシ-2,2-ジメチル-N-プロピル-プロパンアミドを含む。
【0035】
一部の実施態様において、該酪農組成物は、うま味又はこく味増強剤、例えば:(E)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)-N-(4-メトキシフェネチル)アクリルアミドを含む。一部の実施態様において、該酪農組成物は、1種以上の苦味ブロッカーを含む。
【0036】
第4の態様において、本開示は、酪農組成物のフレーバーを変調する方法を提供し、該方法は、:(a)ラクトースを含む酪農組成物を提供すること;(b)ラクターゼを該酪農組成物に導入して、該ラクトースの少なくとも一部を加水分解して、ラクトース、グルコース、及びガラクトースを含む加水分解された酪農組成物を形成すること;及び(c)フレーバー変調剤を、前記の加水分解された酪農組成物に導入して、フレーバー変調された酪農組成物を形成することを含む。
【0037】
一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、前記の加水分解された酪農組成物に、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.5質量%の範囲の濃度で導入される。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.45質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.4質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.35質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.3質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.25質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.2質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.15質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.1質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.09質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.08質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.07質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.06質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.05質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.04質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.03質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.02質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.01質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.009質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.008質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.007質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.006質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.005質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.004質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.003質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001~0.002質量%の範囲である。
【0038】
一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.002~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.003~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.004~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.005~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.006~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.007~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.008~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.009~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.01~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.02~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.03~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.04~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.05~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.06~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.07~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.08~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.09~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.1~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.15~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.2~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.25~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.3~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.35~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.4~0.5質量%の範囲である。あるいは、一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.45~0.5質量%の範囲である。
【0039】
一部の実施態様において、該フレーバー変調剤の濃度は、前記の加水分解された酪農組成物の全質量を基準として、0.001質量%、又は0.002質量%、又は0.003質量%、又は、0.004質量%、又は0.005質量%、又は0.006質量%、又は0.007質量%、又は0.008質量%、又は0.009質量%、又は0.01質量%、又は0.02質量%、又は0.03質量%、又は0.04質量%、又は0.05質量%、又は0.06質量%、又は0.07質量%、又は0.08質量%、又は0.09質量%、又は0.1質量%、又は0.15質量%、又は0.2質量%、又は0.25質量%、又は0.3質量%、又は0.35質量%、又は0.4質量%、又は0.45質量%、又は0.5質量%である。
【0040】
一部の実施態様において、前記の加水分解された酪農組成物はさらに、ラクトース加水分解生成物、例えばガラクトース及びグルコースを含む。一部の実施態様において、該ラクトース加水分解生成物は、例えば、ラクターゼによる、該ラクトースの少なくとも一部の加水分解に由来する。したがって、一部の実施態様において、前記の加水分解された酪農組成物は、ラクトース、グルコース、及びガラクトースを含む。
【0041】
一部の実施態様において、ラクトース加水分解生成物及びフレーバー変調剤の前記組合せは、カロリーのある甘味料のみで甘味が付けられた酪農製品における匹敵するレベルの甘味を付与するのに必要とされる、カロリーのある甘味料、例えばスクロース及びフルクトースにおける低下を可能にする。
【0042】
一部の実施態様において、ラクトース加水分解生成物及びフレーバー変調剤の前記組合せは、カロリーのある甘味料のみで甘味が付けられた酪農製品における匹敵するレベルの甘味を付与するのに必要とされる、カロリーのある甘味料、例えばスクロース及びフルクトースの低下を可能にする。
【0043】
一部の実施態様において、前記の加水分解された酪農組成物は、1種以上の甘味料、例えばスクロース、フルクトース、又はそれらの組合せを含む。適した他の甘味料は、アルロース、糖アルコール、レバウジオシドA、他のステビオールグリコシド、スクラロース、アセスルファムK、アスパルテーム、モグロシド類、シクラミン酸塩、サッカリン、及びそれらの任意の組合せを含む。
【0044】
一部の実施態様において、前記の加水分解された酪農組成物は、スクロースを含む。そのような一部の実施態様において、前記の加水分解された酪農組成物は、スクロースを、0.5~14°Bx、又は0.5~10°Bx、又は0.5~8°Bx、又は0.5~5°Bxの範囲の濃度で含む。
【0045】
他の一部の実施態様において、前記の加水分解された酪農組成物は、甘味増強剤、例えば:4-アミノ-5,6-ジメチルチエノ[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン塩酸塩;3-(4-アミノ-1H-ベンゾ[c][1,2,6]チアジアジン-5-イルオキシ-2,2-ジメチル-N-プロピルプロパンアミド-2,2-ジオキシド;及び3-(1H-ベンゾ[c][1,2,6]チアジアジン-4-アミン-2,2-ジオキシド)-5-イルオキシ-2,2-ジメチル-N-プロピル-プロパンアミドを含む。
【0046】
一部の実施態様において、前記の加水分解された酪農組成物は、うま味又はこく味増強剤、例えば:(E)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)-N-(4-メトキシフェネチル)アクリルアミドを含む。一部の実施態様において、前記の加水分解された酪農組成物は、1種以上の苦味ブロッカーを含む。
【0047】
本明細書において用いられる場合には、用語“フレーバー変調剤”は、ヒトにおけるフレーバーの知覚(例えば甘味、酸味、苦味、塩味、うま味、こく味、又はその任意の組合せの味覚)を変調する化合物をいう。それらの一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、甘味増強剤である。本明細書において用いられる場合には、“甘味増強剤”は、ヒトにおける甘味の味覚の知覚を増強又は強化する、あらゆる化合物をいう。用語“甘味増強剤”は、用語“甘味の味覚増強物質”、“甘味増強物質”、及び“甘味強化剤”と同義である。本明細書において用いられる場合には、句“高甘味度甘味料”は、生の形、抽出された形、精製された形、又は他の任意の形で、単独で又はその組合せで、スクロース(普通のテーブルシュガー)よりも大きい甘味効力を有し、かつスクロースの甘味等価量よりも比較して少ないカロリーを有する、あらゆる甘味料を意味する。本明細書において用いられる場合には、用語“甘味料”は、糖アルコール(又はポリオール)、糖甘味料(又は炭水化物)等を含めた、任意の及び全ての人工及び天然甘味料を含む。
【0048】
本明細書に開示される組成物、使用、及び方法は、フレーバー変調剤を使用する。それらの一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、甘味増強剤である。一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、テルペン化合物である。そのような一部のさらなる実施態様において、該フレーバー変調剤は、グルコシル化テルペン化合物、例えばグルコシル化ジテルペン化合物である。そのような一部のさらなる実施態様において、該フレーバー変調剤は、ステビオールグリコシド、すなわち、天然ステビオールグリコシドである。そのような他の一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、グルコシル化ステビオールグリコシド(GSGs)であり、これらは、天然ステビオールグリコシドが、さらに官能化されて、例えば、酵素的グルコシル化によって、1種以上の付加的なグルコース単位が前記ベースステビオールグリコシド分子に付加したものである。
【0049】
本明細書に記載される組成物、使用、及び方法における使用に適したそのようなGSGsの例は、米国特許第9107436号明細書(US 9,107,436)に開示されたGSGsを含むが、これらに限定されず、その開示は、これにより参照により援用される。
【0050】
一部の実施態様において、該フレーバー変調剤は、1種以上のグルコシル化ステビオールグリコシド(GSGs)及びレバウジオシドAを含む。
【0051】
本明細書に開示される組成物、使用、及び方法は、組合せで又は該フレーバー変調剤の成分として使用される1種以上の付加的な甘味料を含んでいてよい。そのような適したあらゆる甘味料を使用することができる。限定されない例は、アビジアサポニン、アブルソシド類、特にアブルソシドA、アブルソシドB、アブルソシドC、アブルソシドD、アセスルファムカリウム、アドバンテーム、アルビジアサポニン、アリテーム、アスパルテーム、スーパーアスパルテーム、バイユノシド類、特にバイユノシド1、バイユノシド2、ブラゼイン、ブリオシド、ブリオノシド、ブリオノズルコシド(bryonodulcoside)、カルノシフロシド、カレラーム(carrelame)、クルクリン、シアニン、クロロゲン酸、シクラミン酸及びその塩、シクロカリオシド(cyclocaryoside)I、ジヒドロクエルセチン-3-アセテート、ジヒドロフラベノール、ズルコシド、ガウジカウジオシド(gaudichaudioside)、グリチルリチン、グリチルレチン酸、ギペノシド、ヘマトキシリン、イソモグロシド類、特にイソモグロシドV、ラグドゥネーム、マガップ、マビンリン、ミラクリン、モグロシド類(羅漢果)、特にモグロシドIV及びモグロシドV、モナチン及びその誘導体、モネリン、ムクロジオシド、ナリンギンジヒドロカルコン(NarDHC)、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン(NHDC)、ネオテーム、オスラジン、ペンタジン、ペリアンドリンI~V、ペリラルチン、D-フェニルアラニン、フロミソシド類、特にフロミソシド1、フロミソシド2、フロミソシド3、フロミソシド4、フロリジン、フィロズルシン、ポルポジオシド類、ポリポドシドA、プテロカリオシド類、レバウジオシド類、特にレバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドG、レバウジオシドH、レバウジオシドM、ルブソシド類、サッカリン及びその塩及び誘導体、スカンデノシド、セリゲアインA、シアメノシド類、特にシアメノシドI、ステビア、ステビオールビオシド、ステビオシド及び他のステビオールグリコシド類、ストロギン類、特にストロギン1、ストロギン2、ストロギン4、スアビオシドA、スアビオシドB、スアビオシドG、スアビオシドH、スアビオシドI、スアビオシドJ、スクラロース、スクロネート(sucronate)、スクロオクテート(sucrooctate)、タリン、テロスモシドA15、タウマチン、特にタウマチンI及びII、トランス-アネトール、トランス-シンナムアルデヒド、トリロバチン、D-トリプトファン、エリトリトール、ガラクチトール、マルチトールシロップ及びソルビトールシロップを含めた水素化デンプンシロップ、イノシトール類、イソマルト、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、アラビノース、デキストリン、デキストロース、フルクトース、高フルクトースコーンシロップ、フルクトオリゴ糖、フルクトオリゴ糖シロップ、ガラクトース、ガラクトオリゴ糖、グルコース、グルコース及び(水素化)デンプンシロップ/水解物、イソマルツロース、ラクトース、加水分解されたラクトース、マルトース、マンノース、ラムノース、リボース、スクロース、タガトース、トレハロース、キシロース、及びそれらの任意の組合せを含む。
【0052】
本明細書に開示される組成物、使用、及び方法は、組合せで又は該フレーバー変調剤の成分として使用される、1種以上(又は2種以上、又は3種以上)の甘味増強剤を含んでいてよい。そのような適したあらゆる甘味増強剤を使用することができる。限定されない一部の例は、テルペン(例えばセスキテルペン、ジテルペン、及びトリテルペン)、フラボノイド、アミノ酸、タンパク質、ポリオール、公知の他の天然甘味料(例えばシンナムアルデヒド、セリゲアイン及びヘマトキシリン)、セコダンマラングリコシド、及びそれらの類似体を含む。例示的な甘味増強剤は、ステビオールグリコシド、例えばステビオシド、ステビオールビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF、ズルコシドA、ルブソシド;ヘルナンズルシン;パインロジンジテルペノイド;ムクロジオシド;バイユノシド;フロミソシド、例えばフロミソシドI及びフロミソシドII;グリチルリジン酸;ペリアンドリン類、例えばペリアンドリンI、ペリアンドリンII、ペリアンドリンIII、及びペリアンドリンIV;オスラジン;ポリポドシド類、例えばポリポドシドA及びポリポドシドB;モグロシド類、例えばモグロシドIV及びモグロシドV;アブルソシドA及びアブルソシドB;シクロカリオシド類、例えばシクロカリオシドA及びシクロカリオシドB;プテロカリオシドA及びプテロカリオシドB;フラボノイド、例えばフィロズルシン、フロリジン、ネオアスチルビン、及びジヒドロクエルセチンアセテート;アミノ酸、例えばグリシン及びモナチン;タンパク質、例えばタウマチン類(タウマチンI、タウマチンII、タウマチンiii、及びタウマチンIV)、モネリン、マビンリン類(マビンリンI及びマビンリンII)、ブラゼイン、ミラクリン、及びクルクリン;ポリオール、例えばエリトリトール;シンナムアルデヒド;セリゲアイン類、例えばセリゲアインA及びセリゲアインB;ヘマトキシリン;及びそれらの混合物を含む。例示的な付加的な甘味増強剤は、パインロジンジテルペノイド;フロリジジン;ネオアスチルビン;ジヒドロクエルセチンアセテート;グリシン;エリトリトール;シンナムアルデヒド;セリゲアインA;セリゲアインB;ヘマトキシリン;レバウジオシドA;レバウジオシドB;レバウジオシドC;レバウジオシドD;レバウジオシドE;ズルコシドA;ステビオールビオシド;ルブソシド;ステビア;ステビオシド;ステビオール13-Ο-β-D-グリコシド;モグロシドV;羅漢果;シアメノシド;シアメノシドI;モナチン及びそれらの塩(モナチンSS、RR、RS、SR);クルクリン;グリチルリジン酸及びその塩;タウマチンI;タウマチンII;タウマチンIII;タウマチンIV;モネリン;マビンリンI;マビンリンII;ブラゼイン;ヘルナンズルシン;フィロズルシン;グリシフィリン(glycyphyllin);フロリジン;トリロバチン;バイユノシド;オスラジン;ポリポドシドA;ポリポドシドB;プテロカリオシドA;プテロカリオシドB;ムクロジオシド;ムクロジオシドIIb;フロミソシドI;フロミソシドII;ペリアンドリンI;ペリアンドリンII;ペリアンドリンIII;ペリアンドリンVI;ペリアンドリンV;シクロカリオシドA;シクロカリオシドB;スアビオシドA;スアビオシドB;スアビオシドG;スアビオシドH;スアビオシドI;スアビオシドJ;ラブダングリコシド類;バイユノシド;ガウジカウジオシド(gaudichaudioside)A;モグロシドIV;イソモグロシド;ブリオズルコシド;ブリオビオシド(bryobioside);ブリオシド;ブリオノシド;カルノシフロシドV;カルノシフロシドVI;スカンデノシドR6;11-オキソモグロシドV;アブルソシドA;アブルソシドB;アブルソシドC;アブルソシドD;アブルソシドE;ギペノシドXX;グリチルリチン;アピオグリチルリチン;アラボグリチルリチン;ペンタジン;ペリルアルデヒド;レバウジオシドF;ステビオール;13-[(2-O-(3-O-α-D-グルコピラノシル)-β-D-グルコピラノシル-3-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-3-O-(4-O-α-D-グルコピラノシル)-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-[(3-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-ヒドロキシ-カウラ-16-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-メチル-16-オキソ-17-ノルカウラン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-3-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-15-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-[(2-O-D-グルコピラノシル-3-O-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-15-エン-18-酸;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-3-O-β-D-グルコピラノシル]-β-D-グルコピラノシル)オキシ]-17-ヒドロキシ-カウラ-15-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-3-O-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]-16-ヒドロキシカウラン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-3-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]-16-ヒドロキシカウラン-18-酸;イソステビオール;モグロシドIA;モグロシドIE;モグロシド11-A;モグロシド11-E;モグロシドIII;モグロシドV;イソモグロシドV;11-オキソモグロシド;モグロール;11-オキソモグロール;11-オキソモグロシドIA;1-[13-ヒドロキシカウラ-16-エン-18-オエート]β-D-グルコピランウロン酸;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシルβ-D-グルコピラノシル)オキシ]-17-ヒドロキシ-カウラ-15-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸-(2-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)エステル(レバウジオシドE);13-[(2-O-α-L-ラムノピラノシル-3-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸-(2-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)エステル;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-3-O-P-D-グルコピラノシル--D-グルコピラノシル)オキシ]-カウラ-16-エン-18-酸-(2-O-a-L-ラムノピラノシル-β-D-グルコピラノシル)エステル;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシルβ-D-グルコピラノシル)オキシ]-17-オキソ-カウラ-15-エン酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-[(2-O-(6-O-β-D-グルコピラノシル)-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-3-O-β-D-フルクトフラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸-(6-O-β-D-キシロピラノシル-β-D-グルコピラノシル)エステル;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸-(4-O-(2-O-α-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシル-D-グルコピラノシル)エステル;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-3-O-P-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸-(2-O-6-デオキシ-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)エステル;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-15-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-3-O-β-D-キシロピラノシル-P-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-[(2-O-β-D-キシロピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-[(3-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸P-D-グルコピラノシルエステル;13-[(2-O-6-デオキシ-β-D-グルコピラノシル-3-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;13-[(2-O-6-デオキシβ-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル;及びそれらの任意の組合せを含む。限定されない付加的な例は、レバウジオシドC、レバウジオシドF、レバウジオシドD、13-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-3-O-β-D-グルコピラノシル]-β-D-グルコピラノシル)オキシ]-17-ヒドロキシ-カウラ-15-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル、13-[(2-O-(3-O-β-D-グルコピラノシル)-β-D-グルコピラノシル-3-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]カウラ-16-エン-18-酸β-D-グルコピラノシルエステル、及びルブソシドを含む。さらに、例えば、前記の少なくとも1種の甘味増強剤は、レバウジオシドA、ステビオシド、レバウジオシドD、レバウジオシドE、モグロシドV、モグロシドIV、ブラゼイン、及びモナチンからなる群から選択される。
【0053】
前記の1種以上の付加的な甘味増強剤は、任意の適した濃度で使用することができる。一部の実施態様において、前記の少なくとも1種の甘味増強剤は、前記の少なくとも1種の甘味増強剤の甘味検出閾値レベル(ヒトについての)又はそれ未満の濃度で、該組成物中に存在する。該甘味検出閾値レベルは、個々の化合物について特異的であり得る。さらなる一部の実施態様において、前記の少なくとも1つの甘味増強剤は、該組成物中に、0.5ppm~1000ppm、又は1ppm~300ppm、又は0.1ppm~75ppm又は500ppm~3000ppmの範囲の濃度で存在する。
【0054】
本明細書において用いられる場合には、用語“甘味閾値”、“甘味認知閾値”、及び“甘味検出閾値”は、ヒトにより甘味として一般に知覚できる、ある甘味化合物の最も低い公知の濃度レベルをいう。例えば、水中のスクロースについての典型的な甘味閾値レベルは、0.5%である。さらに例えば、使用され得る前記の少なくとも1種の甘味増強剤は、該甘味閾値レベルを決定するために、水中0.5%のスクロース検出レベルよりも水中で少なくとも25%低い及び少なくとも25%高いレベルで評価分析することができる。当業者は、前記の少なくとも1種の甘味増強剤の濃度を選択することができるので、増強された甘味を少なくとも1種の甘味料を含む組成物に付与し得る。例えば、当業者は、前記の少なくとも1種の甘味増強剤についての濃度を選択できるので、前記の少なくとも1種の甘味増強剤は、少なくとも1種の甘味料を含まない組成物に知覚できる甘味を全く付与しない。一部の実施態様において、甘味料として上記で列挙された化合物も、甘味増強剤として機能し得る。一般に言うと、一部の甘味料も、甘味増強剤として機能し得るし、またその逆も機能し得る。
【0055】
本明細書に開示される組成物、使用、及び方法は、ラクトース加水分解生成物、すなわち、グルコース及びガラクトースを使用する。これらの加水分解生成物は、適した任意の方法で生成させることができる。一部の実施態様において、該ラクトース加水分解生成物は、ラクターゼを導入して該酪農組成物中に存在する該ラクトースの少なくとも一部を加水分解することにより生成されて、ラクトース加水分解生成物を形成する。ラクターゼは、微生物を含めた、多種多様な生物から単離することができる。ラクターゼは、しばしば、微生物、例えばクリベロマイセス(Kluyveromyces)及びバチルス(Bacillus)の細胞内成分である。クリベロマイセス(Kluyveromyces)、殊にクリベロマイセス・フラギリス(K. fragilis)及びクリベロマイセス・ラクチス(K. lactis)、及びその他の真菌、例えば属カンジダ(Candida)、トルラ(Torula)及びトルロプシス(Torulopsis)のものは、真菌ラクターゼの普通の源であるのに対し、バチルス・コアグランス(B. coagulans)及びバチルス・サーキュランス(B circulans)は、細菌ラクターゼの周知の源である。
【0056】
そのような生物に由来する幾つかのラクターゼ製剤、例えば、LACTOZYM(Novozymes、デンマーク)、HA-ラクターゼ(Chr. Hansen、デンマーク)及びMAXILACT(DSM、オランダ)は商業的に入手可能であり、それらのそれぞれは、クリベロマイセス・ラクチス(K. lactis)から産生される。そのようなラクターゼ製剤は、本明細書に開示される組成物、使用、及び方法における使用に適している。他の商業的なラクターゼ製剤は、SAPHERA(Novozymes、デンマーク)、GODO-YNL2(DuPont、ウィルミントン、Del.、US)、及びラクターゼF100-SD(Amano)を含む。そのようなラクターゼ製剤は、本明細書に開示される組成物、使用、及び方法における使用に適している。
【0057】
本明細書に開示される組成物、使用、及び方法における使用に適した他のラクターゼ製剤は、PCT国際公開第2009/071539号(WO 2009/071539)に記載されるラクターゼ製剤を含む。
【0058】
本明細書に開示される組成物、使用、及び方法における使用に適した他のラクターゼ製剤は、PCT国際公開第2017/167848号(WO 2017/167848)に記載されるラクターゼ製剤を含む。
【0059】
本明細書に開示される組成物、使用、及び方法における使用に適した他のラクターゼ製剤は、PCT国際公開第2017/167849号(WO 2017/167849)に記載されるラクターゼ製剤を含む。
【0060】
一部の実施態様において、該ラクターゼでの該酪農組成物の処理(上記に記載された組成物、使用、及び方法における)は、該酪農製品中に存在するラクトースの少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は少なくとも98%の加水分解となる。一部の実施態様において、該組成物中のラクトース加水分解生成物の、ラクトースに対する質量/質量比は、2:1~100:1、又は3:1~100:1、又は4:1~100:1、又は5:1~100:1、又は10:1~100:1、又は20:1~100:1、又は40:1~100:1、又は50:1~100:1の範囲である。
【0061】
第3の態様において、本明細書に記載される組成物、又は本明細書に記載される使用又は方法により生成される組成物は、多様な酪農製品中へ配合することができる。本明細書において用いられる場合には、用語“酪農製品”は、該主成分のうち1種が乳ベースであるあらゆる食品をいう。一部の態様において、該主成分は、ラクターゼ活性を有する酵素で処理されている乳ベースの基質である。本開示に関連して“該主成分のうち1種”又は“主成分”は、該酪農製品の全乾燥物質の20%超、又は30%超、又は40%超を構成する乾燥物質を有する成分を意味するのに対し、“該主成分”は、該酪農製品の全乾燥物質の50%超、又は60%超、又は70%超を構成する乾燥物質を有する成分を意味する。酪農製品の限定されない例は、脱脂乳、低脂肪乳、全乳、クリーム、UHT乳、賞味期限の延長を伴う乳、発酵乳製品、チーズ、ヨーグルト、バター、デイリースプレッド、バターミルク、酸添加乳飲料、サワークリーム、ホエイ系飲料、アイスクリーム、練乳、ドゥルセ・デ・レチェ、及びフレーバーミルク飲料を含む。酪農製品は、当該技術において公知の任意の方法により製造され得る。
【0062】
酪農製品は、付加的に、非乳成分、例えば植物成分、例えば、植物油、植物タンパク質、又は植物炭水化物を含んでいてよい。酪農製品は、さらに添加剤、例えば酵素、フレーバリング剤、微生物培養物、例えばプロバイオティック培養物、塩、甘味料、糖、酸、果実、果汁、又は当該技術において公知のその他のあらゆる成分を、酪農製品の成分、又は酪農製品への添加剤として、含んでいてもよい。
【0063】
一部の実施態様において、該酪農製品は、ガラクトオリゴ糖の添加により豊富化されていない酪農製品である。
【0064】
一部の実施態様において、前記の酵素処理される乳ベースの基質は、該酪農製品中の成分として使用される前に乾燥されない。
【0065】
一部の実施態様において、該酪農製品は、アイスクリームである。これに関連して、アイスクリームは、あらゆる種類のアイスクリーム、例えば全脂肪アイスクリーム、低脂肪アイスクリーム、又はヨーグルト若しくはその他の発酵乳製品をベースとするアイスクリームであってよい。アイスクリームは、当該技術において公知の任意の方法により製造され得る。
【0066】
一部の実施態様において、該酪農製品は、乳又は練乳である。該練乳は、当該技術において公知の任意の方法により製造され得る。
【0067】
一部の実施態様において、該酪農製品は、UHT乳である。本開示に関連してUHT乳は、細菌芽胞を含めた、全ての微生物を殺すことを目的としている滅菌手順にかけられた乳である。UHT(超高温)処理は、例えば、130℃で30秒間の熱処理、又は145℃で1秒間の熱処理であってよい。
【0068】
一部の実施態様において、該酪農製品は、ESL乳である。本発明に関連してESL乳は、精密ろ過又は熱処理による賞味期限の延長を伴い、かつ2~5℃で商品棚で少なくとも15日間、好ましくは少なくとも20日間鮮度を保つことが可能である乳である。
【0069】
一部の実施態様において、該酪農製品は、脱脂乳、低脂肪乳、全乳、クリーム、UHT乳、賞味期限の延長を伴う乳、発酵乳製品、チーズ、ヨーグルト、バター、デイリースプレッド、バターミルク、酸添加乳飲料、サワークリーム、ホエイ系飲料、アイスクリーム、練乳、ドゥルセ・デ・レチェ、及びフレーバーミルク飲料からなる群から選択される。
【0070】
一部の態様において、該酪農製品は、乳酸発酵酪農製品、例えば、ヨーグルトである。該ヨーグルトは、ギリシャ式ヨーグルトを含めた、適したあらゆる種類のヨーグルトであってよい。
【0071】
本開示に関連して“発酵酪農製品”は、あらゆるタイプの発酵がその製造プロセスの一部を形成する、あらゆる酪農製品であると理解すべきである。発酵酪農製品の例は、ヨーグルト、バターミルク、クレーム・フレーシュ(サワークリーム)、クワルク、及びフロマージュ・フレのような製品である。発酵酪農製品は、当該技術において公知の任意の方法により製造され得る。
【0072】
本発明の方法における“発酵”は、1種以上の微生物の作用による、炭水化物の、アルコール又は酸への変換を意味する。あるいは、本発明の方法における発酵は、ラクトースの、乳酸への変換を含む。
【0073】
本開示に関連して、“微生物”は、該乳基質を発酵させることができる、あらゆる細菌、酵母、カビ、又は真菌を含み得る。
【0074】
たいていの発酵乳製品に使用される微生物は、一般に乳酸菌と呼ばれる細菌の群から選択される。本明細書において用いられる場合には、用語“乳酸菌”は、主に生成される酸としての乳酸、酢酸及びプロピオン酸を含めた酸の産生を伴い糖を発酵する、グラム陽性、微好気性又は嫌気性の細菌を表す。工業的に最も有用な乳酸菌は、目“ラクトバシラレス(Lactobacillales)”内に見出され、これは、ラクトコッカス(Lactococcus)種、ストレプトコッカス(Streptococcus)種、ラクトバチルス(Lactobacillus)種、ロイコノストック(Leuconostoc)種、シュードロイコノストック(Pseudoleuconostoc)種、ペディオコッカス(Pediococcus)種、ブレビバクテリウム(Brevibacterium)種、エンテロコッカス(Enterococcus)種及びプロピオニバクテリウム(Propionibacterium)種を含む。付加的に、嫌気性細菌の群に属する乳酸産生細菌、食品培養物として単独で又は乳酸菌との組合せでしばしば使用されるビフィドバクテリア、すなわちビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)種は、一般に乳酸菌の群に含まれる。
【0075】
乳酸菌は、通常、バルクスターター増殖のための冷凍又は凍結乾燥された培養物として又は発酵酪農製品の製造用の発酵容器又はバット中への直接接種が意図されるいわゆる“ダイレクトバットセット”(DVS)培養物としてのいずれかで、酪農産業に供給される。そのような培養物は、一般に、“スターター培養物”又は“スターター”と呼ばれる。
【0076】
乳酸菌の普通に使用されるスターター培養株は、一般に、約30℃の至適成長温度を有する中温性生物及び約40~約45℃の範囲内の至適成長温度を有する好熱性生物に分けられる。中温性の群に属する典型的な生物は、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)、ラクトコッカス・ラクティス亜種クレモリス(Lactococcus lactis subsp. cremoris)、ロイコノストック・メセンテロイデス亜種クレモリス(Leuconostoc mesenteroides subsp. cremoris)、シュードロイコノストック・メセンテロイデス亜種クレモリス(Pseudoleuconostoc mesenteroides subsp. cremoris)、ペディオコッカス・ペントサセウス(Pediococcus pentosaceus)、ラクトコッカス・ラクティス亜種ラクティス・ビオバー・ジアセチラクチス(Lactococcus lactis subsp. lactis biovar. diacetylactis)、ラクトバチルス・カゼイ亜種カゼイ(Lactobacillus casei subsp. casei)及びラクトバチルス・パラカゼイ亜種パラカゼイ(Lactobacillus paracasei subsp. paracasei)を含む。好熱性乳酸菌種は、例として、ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、ラクトバチルス・デルブリッキィ亜種ラクチス(Lactobacillus delbrueckii subsp. lactis)、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス・デルブリッキィ亜種ブルガリクス(Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus)及びラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)を含む。
【0077】
ビフィドバクテリウム・ビフィドゥム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacterium animalis)及びビフィドバクテリウム・ロングム(Bifidobacterium longum)を含めた属ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)に属する嫌気性細菌も、酪農スターター培養物として普通に使用され、かつ一般に乳酸菌の群に含まれる。付加的に、プロピオニバクテリア(Propionibacteria)の種は、酪農スターター培養物として、特にチーズの製造において、使用される。付加的に、ブレビバクテリウム(Brevibacterium)属に属する生物は、食品スターター培養物として普通に使用される。
【0078】
微生物スターター培養物の別の群は、酵母培養物及び糸状菌の培養物を含めた真菌培養物であり、これらは、あるタイプのチーズ及び飲料の製造において特に使用される。真菌の例は、ペニシリウム・ロックェフォルティ(Penicillium roqueforti)、ペニシリウム・カンディダム(Penicillium candidum)、ゲオトリクム・カンディダム(Geotrichum candidum)、トルラ・ケフィア(Torula kefir)、サッカロマイセス・ケフィア(Saccharomyces kefir)及びサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)を含む。
【0079】
本発明の一実施態様において、前記の乳ベースの基質の発酵に使用される微生物は、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei)であるか又はストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)及びラクトバチルス・デルブリッキィ亜種ブルガリクス(Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus)の混合物である。
【0080】
本開示の方法において使用され得る発酵プロセスは、周知であり、かつ当業者は、適したプロセス条件、例えば温度、酸素、1種以上の微生物の量及び特性、添加剤、例えば炭水化物、フレーバー、無機質、酵素、及びプロセス時間をどのように選択するかを知っている。明らかに、発酵条件は、本開示の達成を支援するように選択される。
【実施例
【0081】
例1:本明細書において提示されたある態様による酪農製品の調製及び官能特性。
【0082】
以下の第1表には、3つの試料酪農製品が記載されている:ラクターゼ処理されたUHT乳を含むもの(試験1)、さらに、酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された付加的なグルコース単位を有するステビオールグリコシド(GSG)を含む別のもの(試験2)、及びさらに、酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された付加的なグルコース単位を有するステビオールグリコシド及び2.5%スクロースを含む別のもの(試験3)。第1表にも、未処理UHT乳を含む対照試料酪農製品(対照)、及び未処理UHT乳を含み、さらに5%スクロースを含む別の対照試料酪農製品(目標)が記載されている。
【0083】
前記酪農製品を、次のとおり調製した:液状ラクターゼ GODO-YNL2(DuPont-DK)をUHT乳に添加し、このラクターゼ/UHT乳混合物を、40℃で5時間インキュベートして、該UHT乳内のラクトースを完全に加水分解した。前記のラクターゼ処理したUHT乳を、等しいアリコートへ分割し、かつ該アリコートを使用して、第1表に開示された量により該試験試料及び該ベース試料を調製した。
【0084】
該目標及び試験試料の甘味を評価し、かつその結果は第1表に報告した。
【0085】
第2表には、3つの試料酪農製品が記載されている:ラクターゼ処理したプレーンヨーグルト及び4%スクロースを含むもの(試験1)、さらに、酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された付加的なグルコース単位を有するステビオールグリコシド(GSG)及び4%スクロースを含み、該ラクターゼ処理が、乳酸菌スターター(細菌培養物)とラクターゼの添加との双方を含んだ別のもの(試験2)、及びさらに、酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された付加的なグルコース単位を有するステビオールグリコシド及び4%スクロースを含み、該ラクターゼ処理が、乳酸菌スターター(細菌培養物)を単独で含んだ別のもの(試験3)。第2表にも、ラクターゼ処理したプレーンヨーグルトを含み、該ラクターゼ処理が、乳酸菌スターター(細菌培養物)を単独で含んだ対照試料酪農製品(目標-7%スクロース)、又はラクターゼ処理したプレーンヨーグルトを含み、該ラクターゼ処理が、乳酸菌スターター(細菌培養物)を単独で含んだ対照試料酪農製品(目標-4%対照)が記載されている。
【0086】
本明細書において用いられる場合には、乳酸菌スターター細菌培養物は、酪農ベースに接種して使用される細菌培養物をいう。一例は、乳に添加されてよい凍結乾燥細菌培養物であってよい。
【0087】
該酪農製品を、次のとおり調製した:脱脂乳粉末及びスクロースを、パスチャライズド全乳中へ混入し、パスチャライズし、かつ40℃に冷却させた。乳酸菌スターターを、冷却した混合物に添加し、かつ培養物のpHがpH 4.50~pH 4.60に達するまで42℃でインキュベートした。該培養物を、ついで冷却した。冷却した培養物を、等しいアリコートへ分割し、かつ該アリコートを使用して、第2表に開示された量により該試験試料及び該ベース試料を調製した。必要とされる場合には、商業的な液状ラクターゼ製剤(Novozymes)を、冷却した培養物に添加し、かつ40℃で5時間インキュベートして、該培養物内のラクトースを完全に加水分解させた。
【0088】
該目標及び試験試料の甘味を、評価し、かつその結果は第3表に報告した。
【0089】
有意差は、試験した試料において報告されなかった。しかしながら、甘味、酸味、及び培養された態様における差が観察され、前記のGSGを含むラクターゼ試料は、該目標試料に類似の官能特性を有していた。
【0090】
第4表には、3つの試料酪農製品が記載されている:還元乳、2.5%スクロース及び酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された付加的なグルコース単位を有するステビオールグリコシド(GSG)を含むもの(試験1)、ラクターゼ処理した還元乳及び2.5%スクロースを含む別のもの(試験2)、及びラクターゼ処理した還元乳、2.5%スクロース及び酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された付加的なグルコース単位を有するステビオールグリコシド(GSG)を含む別のもの(試験3)。第4表にも、還元乳、及び2.5%スクロースを含む対照試料酪農製品(対照)が記載されている。
【0091】
該酪農製品を、次のとおり調製した:脱脂乳粉末及びスクロースを、水中へ混入した。この混合物をついで、等しいアリコートへ分割し、かつ該アリコートを使用して、第4表に開示された量により該試験試料及び該対照試料を調製した。必要とされる場合には、液状ラクターゼ(Amano)を、該試料に添加し、かつ40℃で5時間インキュベートして、該試料内のラクトースを完全に加水分解した。この時間の後に、該ラクターゼを、パスチャライゼーションにより不活性化した。
【0092】
該目標及び試験試料の甘味を評価し、かつその結果は第5表に報告した。
【0093】
ラクターゼ処理が、該対照に比べて、該試験試料の甘味を増加させることが見出された。該GSG単独は、該対照試料、及び該ラクターゼ処理単独に比べて、甘味をさらに増加させることが見出された。しかしながら、最も高い甘味スコアは、ラクターゼで処理され、かつさらにGSGを含む試料において観察された。
【0094】
例2:本明細書において提示されたある態様による酪農製品の調製及び官能特性。
【0095】
以下の第6表には、本明細書において提示されたある態様による他の酪農製品が記載され、該酪農製品はプレーンヨーグルトを含む。官能評価は、上記の例1に記載された方法に従って実施される。
【0096】
例3:甘味料添加濃縮酪農製品
甘味料添加濃縮酪農製品を、次の工程により調製した。最初に、乾燥酪農粉末(脱脂乳粉末;ホエイ粉末;酪農ベースの粉末)を、無炭酸水(40℃)中に10分間混合した。ついで、糖を、水ベースの酪農調製物中へ添加し、かつ40℃で15分間混合した。ついで、植物油を添加し、かつ水ベースの酪農調製物中へ混入した。ついで、試験試料について実施した場合には(比較試料とは対照的に)、ラクターゼ酵素を添加し、かつラクトース加水分解を、40℃で3~5時間実施した。該加水分解を、該ラクトースのほぼ全てが加水分解生成物に加水分解されるまで実施した。ついで、この混合物を60℃に予熱し、かつ均質化し、続いて、水浴中で90℃で5分間パスチャライズした。このパスチャライゼーションも、該組成物中に存在する場合にラクターゼを不活性化した。パスチャライズした混合物を、ついで25℃未満に冷却し、かつ使い捨て滅菌ボトル中へ充填した。
【0097】
該試験試料及び対照試料(ラクターゼ添加なし)のキャラクタリゼーションを、甘味、水分活性、及び口内のまとわりつきについて試験した。結果は第7表に示される。全糖の目標試料と比較して、低糖調製物中のラクターゼ酵素及びフレーバー(グルコシル化ステビオールグリコシド)の双方の添加は、甘味強度を調和させ、同じオーダーの低い水分活性(範囲0.830~0.840)を維持しながら“口内のまとわりつき”を増加させることを可能にする。
【0098】
水分活性を、次のとおりキャラクタリゼーションした。25℃での試料を、AquaLab Pre Water Activity Analyzerを用い、かつ次の測定方法を用いて、測定した:
1.該アナライザーの電源及びメインスイッチのスイッチを入れ、使用前に機器を15分間ウォームアップさせる。
2.通常の測定モードを選択し、かつ0.760a検定標準を用いてこの機械を較正する。
3.該検定標準を試料カップ中へ、該カップの底を覆うのに十分であるが、ラインの下まで、装填する。
4.試料引出し部を閉じ、つまみをOPEN/LOADからREADへ回して、測定を開始する。
5.表示される水分活性が0.760aの±0.01水分活性以内であることを確実にする、もしそうでなければ新しい標準を用いる測定を再試行するか又は該機器を掃除する。
6.該甘味濃縮酪農製品を、乾燥した試料カップ中へ、該カップの底を覆うのに十分であるが、ラインの下まで、かつ該カップ縁の外側をきれいに保ちながら、注ぐ。
7.試料が、測定する前に該機器試料の4℃以内であることを確実にする。
8.各試料につき3つ読み取り、その平均水分活性を記録する。
【0099】
官能試験を、次のとおり実施した。甘味料添加濃縮酪農製品を、室温で無炭酸水中に10%希釈した。10人の訓練されたパネリストに、0~5の構造化スケール(0‘知覚できない’から5‘強い強度’まで)を用いる官能属性の強度の等級付けを依頼した。官能記述子“甘味”及び“口内のまとわりつき”を選択して、味覚及び感触(口あたり)刺激を評価した。製品の提示はブラインドであり、かつランダム化された。データ処理を、XLSTATソフトウェアを用いて実施した。
【0100】
【表1】
【0101】
【表2】
【0102】
【表3】
【0103】
【表4】
【0104】
【表5】
【0105】
【表6】
【0106】
第7表 配合及びキャラクタリゼーション
【表7】
(1)水分活性アナライザー(AquaLab Pre)を用いて測定された値
(2)同じ文字を有する値は、信頼区間90%、* 95%、** 99%、*** 99.9%で有意に異なるスチューデントのt検定の有意差ではない。
【国際調査報告】