(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-02
(54)【発明の名称】エレベーターの搭乗情報案内システム
(51)【国際特許分類】
B66B 3/00 20060101AFI20220126BHJP
【FI】
B66B3/00 L
B66B3/00 M
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021533233
(86)(22)【出願日】2019-11-11
(85)【翻訳文提出日】2021-08-03
(86)【国際出願番号】 KR2019015219
(87)【国際公開番号】W WO2020122434
(87)【国際公開日】2020-06-18
(31)【優先権主張番号】10-2018-0158903
(32)【優先日】2018-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518054434
【氏名又は名称】インダストリー アカデミック コオペレーション ファウンデーション ジョンナム ステート ユニバーシティー
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジョン ミョン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ホン ベ
(72)【発明者】
【氏名】オ,ジュン ソク
【テーマコード(参考)】
3F303
【Fターム(参考)】
3F303CB24
3F303CB30
3F303CB33
3F303DC21
(57)【要約】
【課題】本発明は、エレベーターの搭乗情報案内システムに関する。
【解決手段】本発明は、従来のように、エレベーターの搭乗や積載可能な重量をエレベーターに表示するのみでなく、搭乗や積載可能な重量を超えていなくても、エレベーターの内部空間の体積情報を検出して、搭乗可能な余裕空間がない場合は、このような搭乗可能情報をエレベーターを利用する利用者に正確に提供することにより、エレベーターが不必要に停車するなどの問題を解決してエレベーターを便利に利用することができると同時に、不要に浪費される電力を低減することができるエレベーターの搭乗情報案内システムを提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーターの搭乗情報案内システムにおいて、
エレベーターの内部に搭乗した人や積載物などによるエレベーターの内部搭乗空間の体積情報を検出する空間検出手段と、
前記エレベーターに搭乗可能情報を各階の待機場所に設置されたディスプレイで表示するディスプレイ部と、
前記空間検出手段で検出された前記体積情報により前記エレベーターに搭乗が可能であるかどうかを判断して、前記ディスプレイ部に前記搭乗可能情報を表示するように制御する制御部と、を含むことを特徴とするエレベーターの搭乗情報案内システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記空間検出手段で前記エレベーターの出入り口が塞がっていることが検出された場合は、搭乗が不可能であると判断し、前記ディスプレイ部に搭乗不能情報を表示するように制御することを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの搭乗情報案内システム。
【請求項3】
前記空間検出手段は、前記エレベーターの天井部に設置されて、内部の底面に向かってレーザーを送出するレーザー送出部と、送出されたレーザーが反射して受信されるレーザー受信部を備えたレーザーセンサーモジュールと、で構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベーターの搭乗情報案内システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーターの搭乗情報案内システムに関するものであり、より詳しくは、従来のように、エレベーターの搭乗や積載可能な重量をエレベーターに表示するだけでなく、搭乗や積載可能な重量を超えていなくてもエレベーターの内部空間の体積情報を検出して、搭乗可能な余裕がない場合は、このような搭乗可能情報をエレベーターを利用する利用者に正確に提供することにより、エレベーターが不必要に停車するなどの問題を解決してエレベーターを便利に利用することができると同時に、不必要に浪費される電力を低減することができるエレベーターの搭乗情報案内システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
エレベーターは、高層のマンションやビルなどの建物に設置されて、各階を便利に行き来することができる昇降機であり、エレベーターの内部に搭乗した搭乗者は、エレベーターの内部の一側面に設置された利用者ボタンを利用して、行こうとする目的の階を選択する。
【0003】
このようなエレベーターが故障、修理、あるいは、点検などの作業によって正常運行が不可能な場合、利用者の搭乗を制限しなければならない。そこで、一般的には、エレベーターの乗り場に設置されたディスプレイ部に「点検中」、「故障」などのメッセージを表示したり、乗り場のディスプレイ部を消灯して利用者の搭乗を制限する。
【0004】
また、エレベーターには、過荷重による機械の故障と墜落事故防止のために制限荷重または搭乗可能な人数以内に人や貨物の積載を確保するために、過荷重安全装置が設置される。
【0005】
前記過荷重安全装置は、エレベーター内部の人や貨物の重量が、設定されている重量よりも重い場合はアラーム(「FULL」)を発生させ、過荷重状態が解除されるまでは運行を停止し、過荷重状態が解除された場合にのみ運行を開始する。
【0006】
しかしながら、従来の過荷重安全装置は、各階で待機している人が搭乗したり、積載物を載せた場合に初めて過荷重を検出して作動するので、待機している状態では、搭乗または積載物の積載が可能であるかどうかが事前に分からないという問題があった。
【0007】
これに対し、従来の韓国公開特許第10-2015-0007614号公報(2015.01.21公開)「エレベーターの重量情報提供装置」のような技術では、過荷重を検出していない状態でエレベーターの重量情報を提供することにより、待機している人の搭乗または積載物の積載が可能であるかどうかを事前に確認できるようにする技術が開示されている。
【0008】
しかしながら、上記のような従来の技術は、搭乗するために待機している利用者がエレベーターの重量情報を事前に把握できるという利点はあるものの、軽量であるが体積が大きい積載物などが載っていて搭乗が不可能な状態である場合、これを把握しにくいため、エレベーターの搭乗が可能であるかどうかを正確に認知し難しいという問題が発生し得る。
【0009】
なお、エレベーターの搭乗待機空間で待機人数が搭乗可能であるかどうかを判断するために設置されて重量を測定できる重量測定手段のような構成は、設置が容易でないだけでなく、利用者全員が測定に参加しなければならないので、煩わしく、一部でも協力しない場合は正確に測定できないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2015-0007614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記のような問題点を解決するためのものであり、本発明の目的は、従来のように、エレベーターの搭乗や積載可能重量を提供すると同時に、積載可能重量を超えていなくてもエレベーターの内部空間の体積情報を検出し、搭乗可能な余裕空間がない場合、このような搭乗可能情報をエレベーターの利用者に正確に提供することにより、エレベーターが不必要に停車するなどの問題を解決してエレベーターの利用が迅速かつ便利になると同時に、それに応じて不必要に浪費される電力を低減することができるエレベーターの搭乗情報案内システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記のような目的を達成するために、本発明に係るエレベーターの搭乗情報案内システムにおいて、エレベーターの内部に搭乗した人や積載物などによるエレベーターの内部搭乗空間の体積情報を検出する空間検出手段と、前記エレベーターに搭乗可能情報を各階の待機場所に設置されたディスプレイで表示するディスプレイ部と、前記空間検出手段で検出された前記体積情報により前記エレベーターに搭乗が可能であるかどうかを判断して、前記ディスプレイ部に前記搭乗可能情報を表示するように制御する制御部と、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るエレベーターの搭乗情報案内システムにおいて、前記制御部は、前記空間検出手段で前記エレベーターの出入り口が塞がっていることが検出された場合は、搭乗が不可能であると判断し、前記ディスプレイ部に搭乗不能情報を表示するように制御することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係るエレベーターの搭乗情報案内システムにおいて、前記空間検出手段は、前記エレベーターの天井部に設置されて、内部の底面に向かってレーザーを送出するレーザー送出部と、送出されたレーザーが反射して受信されるレーザー受信部を備えたレーザーセンサーモジュールと、で構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
上記のような構成によって、本発明に係るエレベーターの搭乗情報案内システムは、従来のように、エレベーターの搭乗や積載可能重量を提供すると同時に、積載可能な重量を超えていなくてもエレベーターの内部空間の体積情報を検出し、搭乗可能な余裕空間がない場合は、このような搭乗可能情報をエレベーターの利用者に正確に提供することにより、エレベーターが不必要に停車するなどの問題を解決してエレベーターの利用が迅速かつ便利になると同時に、それに応じて不要に浪費される電力を低減することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】発明の一実施例に係るエレベーターの搭乗情報案内システムの構成例を示す使用状態図である。
【
図2】本発明の一実施例に係るエレベーターの搭乗情報案内システムの設置例を示す使用状態例示図である。
【
図3】本発明の一実施例に係るエレベーターの搭乗情報案内システムの空間検出手段の作動方法を側面状態で示す概念図である。
【
図4】本発明の一実施例に係るエレベーターの搭乗情報案内システムの空間検出手段の作動方法を平面状態で示す概念図である。
【
図5】本発明の一実施例に係るエレベーターの搭乗情報案内システムの概略的な制御フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付の図面及び実施例を参照して本発明に係るエレベーターの搭乗情報案内システムをより詳しく説明するが、本発明は、これらの実施例により限定されるものではない。明細書全体にわたって同じ参照番号は同じ構成要素を示す。
【0018】
図1は、本発明の一実施例に係るエレベーターの搭乗情報案内システムの構成例を示す使用状態図であり、
図2は、本発明の一実施例に係るエレベーターの搭乗情報案内システムの設置例を示す使用状態例示図であり、
図3は、本発明の一実施例に係るエレベーターの搭乗情報案内システムの空間検出手段の作動方法を側面状態で示す概念図であり、
図4は、本発明の一実施例に係るエレベーターの搭乗情報案内システムの空間検出手段の作動方法を平面状態で示す概念図であり、
図5は、本発明の一実施例に係るエレベーターの搭乗情報案内システムの概略的な制御フローチャートである。
【0019】
図面を参照すると、本発明の一実施例に係るエレベーターの搭乗情報案内システムは、空間検出手段110、重量測定部120、ディスプレイ部130、制御部140を含んで構成される。
【0020】
前記空間検出手段110は、エレベーターの内部に人が搭乗したり、積載物を載せた場合に、エレベーターの内部搭乗空間の体積情報を検出するための構成である。
【0021】
本発明のエレベーターの搭乗情報案内システムは、後述する前記重量測定部120の構成によって、従来のように、重量を基準にエレベーターの内部に搭乗が可能であるかどうかを判断することができるのはもちろん、上記のような空間検出手段110の構成により搭乗人数及び積載物による重量情報ではない、エレベーターの内部空間の体積情報を把握して搭乗可能な空間があるかを判断することができることが特徴である。
【0022】
これに対して、本発明の一実施例に係るエレベーターの搭乗情報案内システムは、前記空間検出手段110をレーザーセンサーモジュールで構成することができる。
【0023】
図1及び
図2を参照すると、前記レーザーセンサーモジュールは、前記エレベーター100の天井部101に設置され、内部の底面102に向かってレーザーを送出するレーザー送出部111と、前記レーザー送出部111により送出されたレーザーが反射して返ってくるレーザーを受信するレーザー受信部112と、で構成することができる。
【0024】
このような前記レーザーセンサーモジュールは、次のように作動することができる。
【0025】
まず、前記レーザーセンサーモジュールは、前記エレベーター100の天井部101と前記内部の底面102及び側壁103部分で高さ方向に一定の間隔が離隔されるように、複数個を設置することができる。すなわち、前記レーザー送出部111及び前記レーザー受信部112が前記エレベーター100の内部空間全体を一定の領域に分割して検出することができるように、高さ方向と側壁部分に沿って一定の間隔で設置されて垂直方向及び水平方向にレーザーを送出し受信して設定間隔で分割された各空間領域で前記エレベーター100に搭乗した搭乗者や積載物または空き空間を検出することができるようになる。
【0026】
これに対し、前記レーザー送出部111は、前記エレベーター100の天井部101または側壁103部分に内設されて分割された各空間領域にレーザーを送出し、前記レーザー受信部112では、前記レーザー送出部111から送出されたレーザーが反射して受信される所要時間を計測したり、送出されたレーザーが定められた時間内に受信されるかなどを検出する。
【0027】
また、上記のようなレーザーセンサーモジュールは、測定されたレーザーの到達時間に対する時間情報と計測された時間情報などを前記制御部140に送信し、この時、後述する前記制御部140は、前記レーザー送出部111から送出されたレーザーが反射して前記レーザー受信部112に受信される時間が一定である場合、搭乗者や積載物がないと判断し、前記レーザー受信部112で受信するレーザー信号が一定せず、設定範囲を超えて変動が発生した場合、前記エレベーター100の内部の各空間領域に搭乗者や積載物が存在すると判断することができる。
【0028】
これにより、前記空間検出手段110、すなわち、前記レーザーセンサーモジュールは、前記エレベーター100の内部空間で定められたパターンに分割された空間領域ごとに搭乗者や積載物などの物体を検出してエレベーターの内部のあちこちの満たされた空間と空き空間、すなわち、エレベーター内部の体積空間を識別することができるようになる。
【0029】
したがって、このような前記空間検出手段110により、本発明のエレベーターの搭乗情報案内システムは、従来の通常のシステムのように、エレベーター内に搭乗した搭乗者及び積載物の総積載重量により、各階に待機している搭乗待機者が搭乗可能であるかどうかを判断することとは違い、エレベーター内部の体積空間を正確に把握して搭乗待機者にとってエレベーターに搭乗可能な空間があるかどうかを確認できるようにすることが特徴である。
【0030】
すなわち、本発明のエレベーターの搭乗情報案内システムは、エレベーター内部の積載重量とは無関係に、前記空間検出手段110で検出する各空間領域ごとに満たされた空間と空き空間の位置及び大きさを判断し、さらに搭乗可能な人数及び積載可能な空間を後述する前記ディスプレイ部130により搭乗待機空間に表示することにより、各階に搭乗及び積載物を積載するために待機している搭乗待機者が、このようなエレベーター内部の体積空間情報を把握することができるようにする。
【0031】
特に、本発明の一実施例では、前記エレベーターの出入り口が塞がっている状態であることが検出され、エレベーターの内部に人や貨物が進入できない場合などを把握できるので、このような搭乗不能情報を搭乗待機者に知らせて了解を得ることで、エレベーターの利用をより便利かつ効率的に運用することができるようにする。
【0032】
一方、実際のような状況として、例えば、前記エレベーター100の内部に体積が大きく、重量が軽い積載物などが積載された場合、搭乗可能な重量を超えていない状態であっても、搭乗空間が不足する状態が発生することがあるが、この時、各階に待機している搭乗待機者は、このような状態を把握できないため、エレベーターの呼び出しボタンを押してエレベーターを停止させ、これを肉眼で確認して把握することになるので、エレベーターの昇降の循環速度がその分低下することになり、これは、エレベーター内の搭乗者や搭乗待機者全員が不便な状況になる。
【0033】
しかしながら、本発明のエレベーターの搭乗情報案内システムは、エレベーターの内部のあちこちの満たされた空間と空き空間、すなわち、エレベーター内部の体積空間を識別してエレベーターの内部に過重量状態ではないとしても、搭乗空間が不足する場合は、これを搭乗待機者が認知できるようにすることにより、エレベーターの昇降時に、不要な停車が行われず、エレベーターの利用が非常に効率的に行われるようになる。
【0034】
なお、本発明の一実施例に係るエレベーターの搭乗情報案内システムは、前記エレベーター100の搭乗及び積載重量を検出し、予め設定された過荷重基準重量を超えた場合、超えた重量情報を前記制御部140に送出する重量測定部120をさらに含んで構成することができる。
【0035】
前記重量測定部120は、後述する前記制御部140によりエレベーター100にさらに搭乗または積載可能な重量を算出することができるように構成されたものである。
【0036】
これにより、前記重量測定部120は、前記空間検出手段110によるエレベーター内部の体積空間検出と共に、前記エレベーター100の内部の搭乗及び積載重量を測定し、測定された重量情報を前記制御部140に送信して、当該エレベーターに設定された過荷重基準重量値と測定された内部重量値を演算し、さらに搭乗または積載可能な余裕重量を算出する。ここで、前記体積空間とは、エレベーターの内部に搭乗した搭乗者や積載物の体積によるエレベーター内部の余裕空間または搭乗者や積載物が占める空間の大きさを意味する。
【0037】
なお、前記制御部140では、このように算出された重量値を後述する前記ディスプレイ部130により表示することにより、各階に搭乗を待機している搭乗待機者がこのような重量情報を把握することができるようにする。
【0038】
したがって、各階で待機している人は、前記ディスプレイ部の体積重量情報により、搭乗が可能であるかどうかを予め確認することができるので、搭乗が不可能であると判断された場合は、エレベーターを待たずに代替移動手段を探すことができるので、待ち時間を短縮することができる。
【0039】
前記ディスプレイ部130は、前記エレベーター100に搭乗可能情報を各階の待機場所に設置されたディスプレイで表示する構成である。
【0040】
これによって、前記ディスプレイ部130は、各階に搭乗待機中である搭乗待機者が容易に確認できるエレベーターの出入り口等の適正な場所に設置されるディスプレイからなることが望ましく、このように設置された前記ディスプレイにより、搭乗待機者は、前記エレベーター内部の搭乗空間の体積情報及び重量情報を全て把握することができるようになる。
【0041】
すなわち、前記ディスプレイ131では、前記重量測定部120で搭乗者や積載物によって前記エレベーター100に積載重量を超えた場合、「満員」または「重量超過」などのメッセージや音声アラームなどを出力することができ、前記空間検出手段110により積載重量を超えず、一部の空き空間が残っている状態であっても、密集した搭乗者や不規則に体積を占める積載物(S)などによりエレベーターの内部の出入り口が塞がっていたり、搭乗可能な空間が不足する場合は、これを前記ディスプレイ131に「搭乗空間不足」または「出入り口の塞がり」などのメッセージや音声アラームなどを出力するようにすることができる。一方、他の実施例として、前記ディスプレイ131で各空間領域をグラフィックで表現してエレベーターの内部の残りの空間と満たされた空間を搭乗者や搭乗待機者が具体的に直接確認できるようにする実施例も可能である。
【0042】
前記制御部140は、前記空間検出手段で検出された体積情報により前記エレベーターに搭乗が可能であるかどうかを判断して前記ディスプレイ部130に搭乗可能情報を表示するように制御する構成である。
【0043】
すなわち、前記制御部140は、前記空間検出手段110及び前記重量測定部120から検出されたり、計算された体積空間と重量情報に対するデータ信号を受信し、受信したデータ信号によりエレベーター内部の残りの空間領域によってエレベーターの利用状態、すなわち、エレベーター内部の残りの空間と搭乗可能人数と積載可能重量のような情報と共に、搭乗が可能であるかどうかを判断して前記ディスプレイ131に出力するように制御することができる。
【0044】
この時、本発明の一実施例では、前記制御部140が、上述のように、前記エレベーターの出入り口が塞がっている状態であることが検出された場合、これをエレベーターの内部に人や物が進入することができない状況であると判断し、このような状況に対する搭乗不能情報を前記ディスプレイ131に出力するように制御して搭乗待機者が搭乗不能状態であることを容易に認識できるようにすることができる。
【0045】
一方、上述のように構成された本発明のエレベーターの搭乗情報案内システムは、次のような制御を行うことができる。
【0046】
図5は、本発明の一実施例に係るエレベーターの搭乗情報案内システムの概略的な制御フローチャートである。
【0047】
図5を参照すると、エレベーター100の機能を制御する前記制御部140は、前記重量測定部120からリアルタイムで受信されたエレベーターの搭乗重量情報により搭乗可能な重量を超えたかを確認する。すなわち、エレベーター100の搭乗及び積載可能重量を超えたかを判断する。
【0048】
この時、前記エレベーター100の搭乗及び積載可能重量を超えた場合、前記制御部140では、このような重量超過状態を前記ディスプレイ131に表示するように制御する。
【0049】
その後、前記制御部140は、前記重量測定部120で搭乗及び積載可能重量を超えていない状態の情報が受信された場合、前記空間検出手段110、すなわち、レーザーセンサーモジュールで検出された信号によりエレベーター内部の体積空間情報を算出する。この時、前記体積空間情報は、エレベーターの内部空間全体で任意に分割処理された空間領域で残りの空間と、満たされた空間、残りの空間の大きさ、残りの空間及び満たされた空間の位置などの詳細情報を含むことができる。
【0050】
また、前記制御部140は、前記エレベーター100の重量情報で搭乗及び積載可能重量を超えず、前記レーザーセンサーモジュールにより前記体積空間情報でも搭乗空間が十分に残っていると判断された場合、エレベーターが正常に運行できるように制御すると同時に、前記体積空間情報を前記表示部130により出力するように制御する。
【0051】
一方、前記制御部140は、前記レーザーセンサーモジュールにより受信された前記体積空間情報で搭乗可能な空間が不足すると判断された場合、このような体積空間情報についての詳しい内容、すなわち、残りの空間、残りの空間に応じた搭乗可能人数のようなエレベーターの内部状態情報を前記ディスプレイ部により文字、音声、グラフィックなどで出力することができるように制御する。
【0052】
この時、本発明の一実施例では、前記レーザーセンサーモジュールにより搭乗可能な空間があると検出された場合、前記制御部140で前記エレベーター100の出入り口104部分が塞がっている状態であるかを判断することになり、前記エレベーター100の出入り口104が開放された場合は、エレベーター100の正常な運行が行われるようにし、もし、前記出入り口104が塞がっていると判断された場合は、このような状態の前記体積空間情報を前記ディスプレイ部130に出力して搭乗待機者に搭乗不能状態であることを知らせると同時に、エレベーターの停止を強制不能状態に制御する実施例が可能である。
【0053】
上述のように、制御できる本発明のエレベーターの搭乗情報案内システムは、従来のように、エレベーターの搭乗や積載可能重量を提供すると同時に、積載可能重量を超えていなくてもエレベーターの内部空間の体積情報を検出し、搭乗可能な余裕空間がない場合は、このような搭乗可能情報をエレベーターの利用者に正確に提供することにより、エレベーターが不必要に停車するなどの問題を解決して、エレベーターの利用が迅速かつ便利になる効果が発生することはもちろん、それに応じて不要に浪費される電力と時間を低減することができ、エレベーターの利用が非常に効率的になる効果を奏することができる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
上記のような構成を有する本発明のエレベーターの搭乗情報案内システムは、従来のように、エレベーターの搭乗や積載可能重量を提供すると同時に、積載可能重量を超えていなくても、エレベーターの内部空間の体積情報を検出し、搭乗可能な余裕空間がない場合は、このような搭乗可能情報をエレベーターの利用者に正確に提供することにより、エレベーターが不必要に停車するなどの問題を解決してエレベーターの利用が迅速かつ便利になると同時に、それに応じて不要に浪費される電力を低減することができる産業上非常に有用な発明である。
【符号の説明】
【0055】
100 エレベーター
110 空間検出手段
111 レーザー送出部
112 レーザー受信部
120 重量測定部
130 ディスプレイ部
140 制御部
【国際調査報告】