IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッドの特許一覧

特表2022-512206キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス
<>
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図1
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図2
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図3
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図4
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図5
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図6
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図7
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図8
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図9
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図10
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図11
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図12
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図13
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図14
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図15
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図16
  • 特表-キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-02
(54)【発明の名称】キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20220126BHJP
【FI】
H04W72/04 131
H04W72/04 111
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021533250
(86)(22)【出願日】2019-11-28
(85)【翻訳文提出日】2021-07-13
(86)【国際出願番号】 CN2019121514
(87)【国際公開番号】W WO2020125368
(87)【国際公開日】2020-06-25
(31)【優先権主張番号】201811544898.3
(32)【優先日】2018-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、チャオイー
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、ゼゾウ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG01
(57)【要約】
本願は、キャリアアグリゲーションシステムの通信方法を開示する。キャリアアグリゲーションシステムは、TDDキャリアとFDDキャリアとを含むキャリアアグリゲーションシステムであり、方法は、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を受信する段階と、端末デバイスが一次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する段階とを含む。一次コンポーネントキャリアまたは二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合は、P個の連続するsTTIを含む少なくとも1つの第1サブフレームがTDDキャリアに存在し、2つのOFDMシンボルを占有する少なくとも1つのsTTIがP個のsTTI中に存在し、Pは1より大きな整数である。本発明の複数の実施形態は更に、対応する端末デバイスおよびネットワークデバイスを提供する。本発明の技術的解決策では、キャリアアグリゲーションシステムのTDDキャリアの最小スケジューリング単位が、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIであるため、TDDキャリアのスケジューリング遅延とFDDキャリアのスケジューリング遅延との間のバランスをある程度まで実現することができ、その結果、キャリアアグリゲーションシステムにおけるフィードバックのボトルネックが減少し、エアインタフェース遅延が低減する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリアアグリゲーションシステムの通信の方法であって、前記キャリアアグリゲーションシステムは、時分割複信キャリア(TDDキャリア)と周波数分割複信キャリア(FDDキャリア)とを含むキャリアアグリゲーションシステムであり、前記方法は、
端末デバイスが二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を受信する段階と、
前記端末デバイスが一次コンポーネントキャリアを使用することにより前記ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する段階であって、前記一次コンポーネントキャリアまたは前記二次コンポーネントキャリアが前記TDDキャリアである場合に、前記TDDキャリアには少なくとも1つの第1サブフレームが存在し、前記第1サブフレームはP個の連続する短い伝送時間間隔(sTTI)を含み、前記P個のsTTI中には、2つの直交周波数分割多重方式シンボル(OFDMシンボル)を占有する少なくとも1つのsTTIが存在し、Pは1より大きな整数である、送信する段階と
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記二次コンポーネントキャリアが前記TDDキャリアであり、且つ、前記一次コンポーネントキャリアが前記FDDキャリアである場合に、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を受信する前記段階は、
前記端末デバイスが前記二次コンポーネントキャリアの前記第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報を受信する段階であって、前記第1sTTIは前記P個のsTTIのうちの1つである、受信する段階
を有し、
相応して、前記端末デバイスが一次コンポーネントキャリアを使用することにより前記ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する前記段階は、
前記端末デバイスが前記一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報に対する前記フィードバック情報を送信する段階であって、前記第2sTTIと前記第1sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、送信する段階
を有する、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが前記第1サブフレームであり、且つ、前記一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、前記端末デバイスが前記二次コンポーネントキャリアの前記第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報を受信する前記段階は、
前記端末デバイスが前記二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報を受信する段階であって、前記sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、前記sTTIは、前記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、NはMより大きな整数である、受信する段階
を含み、
相応して、前記端末デバイスが前記一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報に対する前記フィードバック情報を送信する前記段階は、
前記端末デバイスが前記一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報に対する前記フィードバック情報を送信する段階であって、前記sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、前記sTTIは、前記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち前記時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、前記一次コンポーネントキャリアの前記ダウンリンクサブフレーム内の前記sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報が配信されるときに、前記フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、送信する段階
を含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
m=n+4である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記一次コンポーネントキャリアが前記TDDキャリアであり、且つ、前記二次コンポーネントキャリアが前記FDDキャリアである場合に、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を受信する前記段階は、
前記端末デバイスが前記二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報を受信する段階
を有し、
相応して、前記端末デバイスが一次コンポーネントキャリアを使用することにより前記ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する前記段階は、
前記端末デバイスが前記一次コンポーネントキャリアの前記第1サブフレーム内の第2sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報に対する前記フィードバック情報を送信する段階であって、前記第2sTTIは前記P個のsTTIのうちの1つであり、前記第1sTTIと前記第2sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、送信する段階
を有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
前記一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが前記第1サブフレームであり、且つ、前記二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、前記端末デバイスが前記二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報を受信する前記段階は、
前記端末デバイスが前記二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報を受信する段階であって、前記sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、前記sTTIは、前記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、NはMより大きな整数である、受信する段階
を含み、
相応して、前記端末デバイスが前記一次コンポーネントキャリアの前記第1サブフレーム内の第2sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報に対する前記フィードバック情報を送信する前記段階は、
前記端末デバイスが前記一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報に対する前記フィードバック情報を送信する段階であって、前記sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、前記sTTIは、前記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち前記時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、前記一次コンポーネントキャリアの前記ダウンリンクサブフレーム内の前記sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報が配信されるときに、前記フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、送信する段階
を含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
m=n+kであり、kは3より大きな整数である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1サブフレームがダウンリンクサブフレームであり、且つ、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHにより占有されるOFDMシンボルの数が3である場合に、前記第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、3、2、2、2、2および3である、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1サブフレームがダウンリンクサブフレームであり、且つ、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHにより占有されるOFDMシンボルの数が1または2である場合に、前記第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、2、3、2、2、2および3、または2、2、3、2、2および3である、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1サブフレームがアップリンクサブフレームである場合に、前記第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、3、2、2、2、2および3である、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
キャリアアグリゲーションシステムの通信の方法であって、前記キャリアアグリゲーションシステムは、時分割複信キャリア(TDDキャリア)と周波数分割複信キャリア(FDDキャリア)とを含むキャリアアグリゲーションシステムであり、前記方法は、
基地局が二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を送信する段階と、
前記基地局が一次コンポーネントキャリアを使用することにより前記ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信する段階であって、前記一次コンポーネントキャリアまたは前記二次コンポーネントキャリアが前記TDDキャリアである場合に、前記TDDキャリアには少なくとも1つの第1サブフレームが存在し、前記第1サブフレームはP個の連続する短い伝送時間間隔(sTTI)を含み、前記P個のsTTI中には、2つの直交周波数分割多重方式シンボル(OFDMシンボル)を占有する少なくとも1つのsTTIが存在し、Pは1より大きな整数である、受信する段階と
を備える、方法。
【請求項13】
前記第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記二次コンポーネントキャリアが前記TDDキャリアであり、且つ、前記一次コンポーネントキャリアが前記FDDキャリアである場合に、基地局が二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を送信する前記段階は、
前記基地局が前記二次コンポーネントキャリアの前記第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報を送信する段階
を有し、
相応して、前記基地局が一次コンポーネントキャリアを使用することにより前記ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信する前記段階は、
前記基地局が前記一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報に対する前記フィードバック情報を受信する段階であって、前記第2sTTIと前記第1sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、受信する段階
を有する、
請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
前記二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが前記第1サブフレームであり、且つ、前記一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、前記基地局が前記二次コンポーネントキャリアの前記第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報を送信する前記段階は、
前記基地局が前記二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報を送信する段階であって、前記sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、前記sTTIは、前記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、NはMより大きな整数である、送信する段階
を含み、
相応して、前記基地局が前記一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報に対する前記フィードバック情報を受信する前記段階は、
前記基地局が前記一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報に対する前記フィードバック情報を受信する段階であって、前記sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、前記sTTIは、前記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち前記時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、前記一次コンポーネントキャリアの前記ダウンリンクサブフレーム内の前記sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報が配信されるときに、前記フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、受信する段階
を含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
m=n+4である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記一次コンポーネントキャリアが前記TDDキャリアであり、且つ、前記二次コンポーネントキャリアが前記FDDキャリアである場合に、基地局が二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を送信する前記段階は、
前記基地局が前記二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報を送信する段階
を有し、
相応して、前記基地局が一次コンポーネントキャリアを使用することにより前記ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信する前記段階は、
前記基地局が前記一次コンポーネントキャリアの前記第1サブフレーム内の第2sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報に対する前記フィードバック情報を受信する段階であって、前記第1sTTIと前記第2sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、受信する段階
を有する、
請求項12または13に記載の方法。
【請求項18】
前記一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが前記第1サブフレームであり、且つ、前記二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、前記基地局が前記二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報を送信する前記段階は、
前記基地局が前記二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報を送信する段階であって、前記sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、前記sTTIは、前記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、NはMより大きな整数である、送信する段階
を含み、
相応して、前記基地局が前記一次コンポーネントキャリアの前記第1サブフレーム内の第2sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報に対する前記フィードバック情報を受信する前記段階は、
前記基地局が前記一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報に対する前記フィードバック情報を受信する段階であって、前記sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、前記sTTIは、前記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち前記時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、前記一次コンポーネントキャリアの前記ダウンリンクサブフレーム内の前記sTTIを使用することにより前記ダウンリンク情報が配信されるときに、前記フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、受信する段階
を含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
m=n+kであり、kは3より大きな整数である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1サブフレームがダウンリンクサブフレームであり、且つ、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHにより占有されるOFDMシンボルの数が3である場合に、前記第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、3、2、2、2、2および3である、請求項13から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記第1サブフレームがダウンリンクサブフレームであり、且つ、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHにより占有されるOFDMシンボルの数が1または2である場合に、前記第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、2、3、2、2、2および3、または2、2、3、2、2および3である、請求項13から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記第1サブフレームがアップリンクサブフレームである場合に、前記第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、3、2、2、2、2および3である、請求項13から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
請求項1から11のいずれか一項に記載の方法の段階を実行するためのモジュールを備える通信装置。
【請求項24】
請求項12から22のいずれか一項に記載の方法の段階を実行するためのモジュールを備える通信装置。
【請求項25】
請求項23に記載の通信装置と請求項24に記載の通信装置とを備える通信システム。
【請求項26】
装置のプロセッサにより実行されると請求項1から22のいずれか一項に記載の方法の段階を前記装置に実行させるコンピュータプログラムコードを備えるコンピュータプログラム。
【請求項27】
請求項26に記載のコンピュータプログラムを備えるコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年12月17日に国家知識産権局へ出願された「COMMUNICATION METHOD FOR CARRIER AGGREGATION SYSTEM、TERMINAL、AND NETWORK DEVICE」と題する中国特許出願第201811544898.3号に基づく優先権を主張するものであり、その出願全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、通信技術の分野、具体的には、キャリアアグリゲーションシステムの通信方法、端末、およびネットワークデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
移動体通信サービス要件の進展と変化に伴い、国際電気通信連合などの複数の組織が、将来の移動体通信システムのユーザプレーン遅延性能に対するより高い要件を定義している。ユーザ遅延性能を短縮する主な方法のうちの1つは、伝送時間間隔(transmission time interval、TTI)の低減、すなわち、短い伝送時間間隔(short transmission time interval、sTTI)の使用である。sTTIが使用されるダウンリンクリンクの場合は、1つのサブフレームの長さ(1ms)に含まれるsTTIの数、および、各sTTIにより占有される直交周波数分割多重方式(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボルの数の両方を再設計する必要がある。
【0004】
3GPP Rel-15で指定されているsTTI標準仕様によれば、元の長さが1ms、すなわち、1つのサブフレームであるロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムのスケジューリングTTIに対する短縮調整が実行される。具体的には、周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システムのスケジューリングTTIが、1msから、2つのOFDMシンボルが使用され得る長さ約0.14msの最小sTTIへと短縮され、時分割複信(time division duplexing、TDD)システムのスケジューリングTTIが、1msから、スケジューリング可能な最小sTTIとして使用される長さ0.5msの7つのOFDMシンボルへと短縮される。既存のFDDキャリアの従来のサブフレーム(1ms)のsTTIにより占有されるシンボルの数は2または3であってよく、既存のFDDキャリアのダウンリンクの従来のサブフレームのsTTI分割には2つのパターンがある。従来の制御領域が1つまたは3つのOFDMシンボルを占有する場合には、パターン1{3,2,2,2,2,3}が使用され、従来の制御領域が2つのOFDMシンボルを占有する場合には、パターン2{2,3,2,2,2,3}が使用される。
【0005】
FDDおよびTDDのキャリアアグリゲーションシステムでは、FDDが一次コンポーネントキャリアとして使用され、且つ、TDDが二次コンポーネントキャリアとして使用される場合に、TDDのダウンリンクフィードバックがFDDキャリアで搬送される。第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP)Release-15の標準仕様によれば、FDDキャリアが2つのOFDMシンボルまたは3つのOFDMシンボルをサブフレームのsTTI分割パターンとして使用し、且つ、TDDキャリアが7つのOFDMシンボルをサブフレームのsTTI分割パターンとして使用する場合に、FDDキャリアは、2つのOFDMシンボルごとおよび3つのOFDMシンボルごとに1つのアップリンクフィードバック機会を生成できるが、TDDキャリアの最小ダウンリンクsTTIは7つのOFDMシンボルである。結果として、FDDアップリンクキャリアの全てのフィードバック機会を最大限に使用できるわけではなく、フィードバックのボトルネックが存在する。TDDキャリアが一次コンポーネントキャリアとして使用される場合は、FDDキャリアのダウンリンクフィードバックがTDDキャリアで搬送される。3GPP Rel-15の標準仕様によれば、FDDキャリアが2つのOFDMシンボルまたは3つのOFDMシンボルをサブフレームのsTTI分割パターンとして使用し、且つ、TDDキャリアが7つのOFDMシンボルをサブフレームのsTTI分割パターンとして使用する場合は、端末がFDDキャリアを受信するときに2つのOFDMシンボルごとおよび3つのOFDMシンボルごとに1つのフィードバック情報を生成してよいが、TDDの各アップリンクサブフレームは2つのフィードバック機会しか提供できない。結果として、フィードバックのボトルネックが存在する。従って、前述の場合に関わらず、フィードバックのボトルネックが存在すると、フィードバック情報の伝送遅延が生じる。
【発明の概要】
【0006】
本願の複数の実施形態は、TDD-FDDキャリアアグリゲーションシステムにおけるフィードバックのボトルネックをある程度まで回避し、且つ、エアインタフェース遅延を低減するための、キャリアアグリゲーションシステムの通信方法を提供する。本願の複数の実施形態は更に、対応するデバイスを提供する。
【0007】
本願の第1態様は、キャリアアグリゲーションシステムの通信方法を提供する。キャリアアグリゲーションシステムは、時分割複信TDDキャリアと周波数分割複信FDDキャリアとを含むキャリアアグリゲーションシステムである。方法は、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を受信する段階を含む。ダウンリンク情報は、物理ダウンリンク制御チャネルによりスケジューリングされるダウンリンク共有物理チャネルなどの情報であってよい。端末デバイスは、一次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する。フィードバック情報はハイブリッド自動再送要求メッセージなどであってよい。一次コンポーネントキャリアまたは二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合は、TDDキャリアに少なくとも1つの第1サブフレームが存在する。通常、1つのサブフレームは14個のOFDMシンボルを含み、第1サブフレームはP個の連続するsTTIを含む。すなわち、サブフレーム内の14個のOFDMシンボルは、P個の短い伝送時間間隔sTTIに分割される。各sTTIは同じ数または異なる数のOFDMシンボルを含んでよく、P個のsTTI中には、2つのOFDMシンボルを占有する少なくとも1つのsTTIが存在し、Pは1より大きな整数である。例えば、第1サブフレームは7つのsTTIに分割され、各sTTIは2つのOFDMシンボルを占有する。
【0008】
第1態様からは、キャリアアグリゲーションシステムにおけるTDDキャリアの最小スケジューリング単位が、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIであることが分かる。より小さな伝送時間間隔を使用することにより情報の伝送が実行され、その結果、TDDキャリアのスケジューリング遅延とFDDキャリアのスケジューリング遅延との間のバランスが、ある程度まで実現され得る。TDDキャリアが一次コンポーネントキャリアとして使用される場合は、システムのフィードバック機会を増やすことができる。TDDキャリアが二次コンポーネントキャリアとして使用される場合は、システムのフィードバック機会を最大限に使用することができる。このように、キャリアアグリゲーションシステムにおけるフィードバックのボトルネックが減少し、エアインタフェース遅延が低減する。
【0009】
第1態様に関連して、第1態様の第1の考えられる実装では、第1サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む。例えば、第1サブフレームは6つのsTTIを含んでよく、6つのsTTIは、それぞれが2つのOFDMシンボルを占有する4つのsTTIと、それぞれが3つのOFDMシンボルを占有する2つのsTTIとを含んでよい。
【0010】
第1態様の第1の考えられる実装からは、第1サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとの組み合わせに分割される場合に、サブフレームに対するsTTI分割が実行されるときに生じる1/2フレーム境界の問題が考慮されることが分かる。この分割方式では、サブフレームをより小さな伝送時間間隔へと最大限に分割して、情報を伝送するための機会をより多く提供し、TDDキャリアのスケジューリング遅延とFDDキャリアのスケジューリング遅延との間のバランスをある程度まで実現することができ、その結果、フィードバックのボトルネックが減少し、エアインタフェース遅延が低減する。
【0011】
第1態様の第1の考えられる実装に関連して、第2の考えられる実装では、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合に、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を受信する段階は、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信する段階であって、第1sTTIはP個のsTTIのうちの1つである、受信する段階を含む。相応して、端末デバイスが一次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する段階は、端末デバイスが一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する段階であって、第2sTTIと第1sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、送信する段階を含む。
【0012】
第1態様の第2の考えられる実装からは、TDDキャリアの最小スケジューリング単位が、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIに設定され、TDDキャリアが二次コンポーネントキャリアであり、且つ、FDDキャリアが一次コンポーネントキャリアである場合に、端末デバイスは、より小さな伝送時間間隔を使用することによりダウンリンク情報の伝送を実行してよいことが分かる。このように、FDDキャリアのアップリンクフィードバック機会を最大限に使用することによって、キャリアアグリゲーションシステムのエアインタフェース遅延を低減することができる。
【0013】
第1態様の第2の考えられる実装に関連して、第3の考えられる実装では、二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが第1サブフレームであり、且つ、一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信する段階は、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信する段階であって、sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、nはMより大きな整数である、受信する段階を含む。例えば、キャリアアグリゲーションシステムは、10個の連続するサブフレームを含む。各サブフレームが6つのsTTIに分割される場合は、10個の連続するサブフレームは60個のsTTIを含む。これら60個のsTTIを時系列に基づいて番号付けして、各sTTIに対応するインデックスマーカを取得してよく、同じリンクの各sTTIは、1つの一意的なインデックスマーカに対応する。相応して、端末デバイスが一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する段階は、端末デバイスが一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する段階であって、sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報が配信されるときに、フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、送信する段階を含む。
【0014】
第1態様の第3の考えられる実装からは、FDDキャリアが一次コンポーネントキャリアとして使用される場合に、アップリンク情報を伝送するための機会を2つのOFDMシンボルごとおよび3つのOFDMシンボルごとに1つ生成することができ、二次コンポーネントキャリアとして使用されるTDDキャリアが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとをスケジューリング伝送時間間隔として使用する場合に、キャリアアグリゲーションシステムにおける同数の連続するサブフレームが同数のsTTIを含んでよく、その結果、TDDキャリアのスケジューリング時間間隔とFDDキャリアのスケジューリング時間間隔との間のバランスが大いに維持され得ることが分かる。端末デバイスは、一次コンポーネントキャリアのダウンリンクリンクのn番目のsTTIを使用することにより配信されるダウンリンク情報を受信し、一次コンポーネントキャリアのアップリンクリンクのm番目のsTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバックを実行する。そのため、二次コンポーネントキャリアのn番目のsTTIを使用することにより受信されるダウンリンク情報に対するフィードバックが、一次コンポーネントキャリアのアップリンクリンクのm番目のsTTIを使用することにより一次コンポーネントキャリアのタイミング関係に基づいて実行されてもよく、その結果、キャリアアグリゲーションシステムにおける情報伝送の精度が確保され得る。
【0015】
第1態様の第3の考えられる実装に関連して、第4の考えられる実装では、mがn+4に等しい。具体的には、二次コンポーネントキャリアのsTTIで搬送されるダウンリンク情報の場合は、タイミング関係は、一次コンポーネントキャリアの(n+4)番目のsTTIからフィードバックが実行され、4つのsTTIにおけるシンボルの数が約8~12個のOFDMシンボルであるといったものである。これによって、受信されたダウンリンク情報を解析する時間を端末デバイスがたくさん確保できるように保証することができ、できるだけ短い時間でフィードバック情報を基地局にフィードバックすることを可能とすることもでき、その結果、情報伝送の精度が確保され、情報伝送のエアインタフェース遅延がある程度まで低減する。
【0016】
第1態様の第1の考えられる実装に関連して、第5の考えられる実装では、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合に、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を受信する段階は、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信する段階を含む。相応して、端末デバイスが一次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する段階は、端末デバイスが一次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第2sTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する段階であって、第2sTTIはP個のsTTIのうちの1つであり、第1sTTIと第2sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、送信する段階を含む。
【0017】
第1態様の第5の考えられる実装からは、FDDキャリアが二次コンポーネントキャリアであり、且つ、TDDキャリアが一次コンポーネントキャリアとして使用される場合に、最小スケジューリング単位が、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIに設定され、その結果、より多くのアップリンクフィードバック機会を提供することができ、端末デバイスが、二次コンポーネントキャリアでダウンリンク情報を受信した後、一次コンポーネントキャリアでより多くのフィードバック機会を使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバックを適時実行することができ、それによって、キャリアアグリゲーションシステムのエアインタフェース遅延が低減することが分かる。
【0018】
第1態様の第5の考えられる実装に関連して、第6の考えられる実装では、一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが第1サブフレームであり、且つ、二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信する段階は、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信する段階であって、sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、nはMより大きな整数である、受信する段階を含む。相応して、端末デバイスが一次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第2sTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する段階は、端末デバイスが一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する段階であって、sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報が配信されるときに、フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、送信する段階を含む。
【0019】
第1態様の第6の考えられる実装からは、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合に、1つのダウンリンク情報を2つのOFDMシンボルごとおよび3つのOFDMシンボルごとに端末デバイスへ伝送できること、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合に、一次コンポーネントキャリアが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとをスケジューリング伝送時間間隔として使用し、キャリアアグリゲーションシステムにおける同数のサブフレームが同数のsTTIを含んでよく、その結果、TDDキャリアのスケジューリング時間間隔とFDDキャリアのスケジューリング時間間隔との間のバランスが大いに維持され得ることが分かる。一次コンポーネントキャリアのダウンリンクリンクのn番目のsTTIを使用することにより受信されるダウンリンク情報に対するフィードバックが、一次コンポーネントキャリアのアップリンクリンクのm番目のsTTIを使用することにより実行されてよい。そのため、二次コンポーネントキャリアのn番目のsTTIを使用することによって端末デバイスにより受信されるダウンリンク情報に対するフィードバックが、一次コンポーネントキャリアのアップリンクリンクのm番目のsTTIを使用することにより一次コンポーネントキャリアのタイミング関係に基づいて実行されてもよく、その結果、情報伝送の精度は確保される。
【0020】
第1態様の第6の考えられる実装に関連して、第7の考えられる実装では、mがn+kに等しく、kが3より大きな整数である。具体的には、n番目のsTTIで搬送されるダウンリンク情報の場合は、タイミング関係は、TDDキャリアの(n+k)番目のsTTIからフィードバックが実行され、少なくとも8つのOFDMシンボルが3つより多くのsTTIに含まれるといったものである。これによって、受信されたダウンリンク情報を解析する時間を端末デバイスがたくさん確保できるように保証することができ、できるだけ短い時間でフィードバック情報を基地局にフィードバックすることを可能とすることもでき、その結果、情報伝送の精度を確保しながら、エアインタフェース遅延を低減することができる。
【0021】
第1態様または第1態様の第1の考えられる実装から第7の考えられる実装のいずれか1つに関連して、第8の考えられる実装では、第1サブフレームがダウンリンクサブフレームであり、且つ、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHにより占有されるOFDMシンボルの数が3である場合に、第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、3、2、2、2、2および3である。
【0022】
第1態様または第1態様の第1の考えられる実装から第7の考えられる実装のいずれか1つに関連して、第9の考えられる実装では、第1サブフレームがダウンリンクサブフレームであり、且つ、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHにより占有されるOFDMシンボルの数が1または2である場合に、第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、2、3、2、2、2および3、または2、2、3、2、2および3である。
【0023】
第1態様または第1態様の第1の考えられる実装から第7の考えられる実装のいずれか1つに関連して、第10の考えられる実装では、第1サブフレームがアップリンクサブフレームである場合に、第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、3、2、2、2、2および3である。
【0024】
本願の第2態様は、キャリアアグリゲーションシステムの通信方法を提供する。キャリアアグリゲーションシステムは、時分割複信TDDキャリアと周波数分割複信FDDキャリアとを含むキャリアアグリゲーションシステムである。方法は、基地局が二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を送信する段階を含む。基地局は、一次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信し、一次コンポーネントキャリアまたは二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合に、TDDキャリアには少なくとも1つの第1サブフレームが存在し、第1サブフレームはP個の連続する短い伝送時間間隔sTTIを含み、P個のsTTI中には、2つの直交周波数分割多重方式OFDMシンボルを占有する少なくとも1つのsTTIが存在し、Pは1より大きな整数である。
【0025】
第2態様に関連して、第1の考えられる実装では、第1サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む。
【0026】
第2態様の第1の考えられる実装に関連して、第2の考えられる実装では、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合に、基地局が二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を送信する段階は、基地局が二次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することによりダウンリンク情報を送信する段階を含む。相応して、基地局が一次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信する段階は、基地局が一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信する段階であって、第2sTTIと第1sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、受信する段階を含む。
【0027】
第2態様の第2の考えられる実装に関連して、第3の考えられる実装では、二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが第1サブフレームであり、且つ、一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、基地局が二次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することによりダウンリンク情報を送信する段階は、基地局が二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報を送信する段階であって、sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、nはMより大きな整数である、送信する段階を含む。相応して、基地局が一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信する段階は、基地局が一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信する段階であって、sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報が配信されるときに、フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、受信する段階を含む。
【0028】
第2態様の第3の考えられる実装に関連して、第4の考えられる実装では、mがn+4に等しい。
【0029】
第2態様の第1の考えられる実装に関連して、第5の考えられる実装では、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合に、基地局が二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を送信する段階は、基地局が二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することによりダウンリンク情報を送信する段階を含む。相応して、基地局が一次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信する段階は、基地局が一次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第2sTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信する段階であって、第1sTTIと第2sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、受信する段階を含む。
【0030】
第2態様の第5の考えられる実装に関連して、第6の考えられる実装では、一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが第1サブフレームであり、且つ、二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、基地局が二次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することによりダウンリンク情報を送信する段階は、基地局が二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報を送信する段階であって、sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、nはMより大きな整数である、送信する段階を含む。相応して、基地局が一次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信する段階は、基地局が一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信する段階であって、sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報が配信されるときに、フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、受信する段階を含む。
【0031】
第2態様の第6の考えられる実装に関連して、第7の考えられる実装では、mがn+kに等しく、kが3より大きな整数である。
【0032】
第2態様または第2態様の第1の考えられる実装から第7の考えられる実装のいずれか1つに関連して、第8の考えられる実装では、第1サブフレームがダウンリンクサブフレームであり、且つ、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHにより占有されるOFDMシンボルの数が3である場合に、第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、3、2、2、2、2および3である。
【0033】
第2態様または第2態様の第1の考えられる実装から第7の考えられる実装のいずれか1つに関連して、第9の考えられる実装では、第1サブフレームがダウンリンクサブフレームであり、且つ、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHにより占有されるOFDMシンボルの数が1または2である場合に、第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、2、3、2、2、2および3、または2、2、3、2、2および3である。
【0034】
第2態様または第2態様の第1の考えられる実装から第7の考えられる実装のいずれか1つに関連して、第9の考えられる実装では、第1サブフレームがアップリンクサブフレームである場合に、第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、3、2、2、2、2および3である。
【0035】
本願の第3態様は、通信デバイスを提供する。通信デバイスは、第1態様または第1態様の考えられる実装のいずれか1つにおけるキャリアアグリゲーションシステムの通信方法を実行するように構成される。具体的には、通信デバイスは、第1態様または第1態様の考えられる実装のいずれか1つにおけるキャリアアグリゲーションシステムの通信方法を実行するように構成されるモジュールを含んでよい。
【0036】
本願の第4態様は、通信デバイスを提供する。通信デバイスはメモリおよびプロセッサを含む。メモリは命令を記憶するように構成され、プロセッサは、メモリに記憶される命令を実行するように構成され、メモリに記憶される命令の実行によって、プロセッサは、第1態様または第1態様の考えられる実装のいずれか1つにおける方法を実行することができる。
【0037】
本願の第5態様は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶する。プログラムがプロセッサにより実行されると、第1態様または第1態様の考えられる実装のいずれか1つにおける方法が実装される。
【0038】
本願の第6態様は、ネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、第2態様または第2態様の考えられる実装のいずれか1つにおけるキャリアアグリゲーションシステムの通信方法を実行するように構成される。具体的には、ネットワークデバイスは、第2態様または第2態様の考えられる実装のいずれか1つにおけるキャリアアグリゲーションシステムの通信方法を実行するように構成されるモジュールを含んでよい。
【0039】
本願の第7態様は、ネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスはメモリおよびプロセッサを含む。メモリは命令を記憶するように構成され、プロセッサは、メモリに記憶される命令を実行するように構成され、メモリに記憶される命令の実行によって、プロセッサは、第2態様または第2態様の考えられる実装のいずれか1つにおける方法を実行することができる。
【0040】
本願の第8態様は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶する。プログラムがプロセッサにより実行されると、第2態様または第2態様の考えられる実装のいずれか1つにおける方法が実装される。
【0041】
本願の複数の実施形態では、キャリアアグリゲーションシステムの通信方法が使用される。キャリアアグリゲーションシステムにおけるTDDキャリアの最小スケジューリング単位は、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIである。より小さな伝送時間間隔を使用することにより情報の伝送は実行され、その結果、キャリアアグリゲーションシステムにおけるTDDキャリアのスケジューリング遅延とFDDキャリアのスケジューリング遅延との間のバランスは、ある程度まで実現され得る。TDDキャリアが一次コンポーネントキャリアとして使用される場合は、システムのフィードバック機会を増やすことができる。TDDキャリアが二次コンポーネントキャリアとして使用される場合は、システムのフィードバック機会を最大限に使用することができる。このように、キャリアアグリゲーションシステムにおけるフィードバックのボトルネックは減少し、エアインタフェース遅延は低減する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】本願のある実施形態に係る通信システムのある実施形態の概略図である。
【0043】
図2】本願のある実施形態に係るキャリアアグリゲーションシステムの通信方法のある実施形態の概略図である。
【0044】
図3】本願のある実施形態に係るTDDキャリア内の第1サブフレームのsTTI分割パターンの概略図である。
【0045】
図4】本願のある実施形態に係るキャリアアグリゲーションシステムの通信方法の別の実施形態の概略図である。
【0046】
図5】本願のある実施形態に係るキャリアアグリゲーションシステムの通信方法の別の実施形態の概略図である。
【0047】
図6】本願のある実施形態に係るキャリアアグリゲーションシステムにおける無線フレームのある実施形態の概略図である。
【0048】
図7】本願のある実施形態に係るキャリアアグリゲーションシステムの通信方法の別の実施形態の概略図である。
【0049】
図8】本願のある実施形態に係るキャリアアグリゲーションシステムの通信方法の別の実施形態の概略図である。
【0050】
図9】本願のある実施形態に係るキャリアアグリゲーションシステムにおける無線フレームの別の実施形態の概略図である。
【0051】
図10】本願のある実施形態に係る通信デバイスのある実施形態の概略図である。
【0052】
図11】本願のある実施形態に係る通信デバイスの別の実施形態の概略図である。
【0053】
図12】本願のある実施形態に係るネットワークデバイスのある実施形態の概略図である。
【0054】
図13】本願のある実施形態に係るネットワークデバイスの別の実施形態の概略図である。
【0055】
図14】本願のある実施形態に係る通信デバイスの別の実施形態の概略図である。
【0056】
図15】本願のある実施形態に係る通信デバイスの別の実施形態の概略図である。
【0057】
図16】本願のある実施形態に係る通信デバイスの別の実施形態の概略図である。
【0058】
図17】本願のある実施形態に係るネットワークデバイスの別の実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
本願の複数の実施形態では、キャリアアグリゲーションシステムの通信方法が使用される。キャリアアグリゲーションシステムにおけるTDDキャリアの最小スケジューリング単位が、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIである。より小さな伝送時間間隔を使用することにより情報の伝送が実行され、その結果、TDDキャリアのスケジューリング遅延とFDDキャリアのスケジューリング遅延との間のバランスが、ある程度まで実現され得る。TDDキャリアが一次コンポーネントキャリアとして使用される場合は、システムのフィードバック機会を増やすことができる。TDDキャリアが二次コンポーネントキャリアとして使用される場合は、システムのフィードバック機会を最大限に使用することができる。このように、キャリアアグリゲーションシステムにおけるフィードバックのボトルネックが減少し、エアインタフェース遅延が低減する。本発明の複数の実施形態は更に、対応する端末デバイスおよびネットワークデバイスを提供する。以下では説明を詳細に提供する。
【0060】
当業者が本願の解決策をより良く理解できるように、以下では、添付図面を参照しながら本発明の複数の実施形態について明確且つ十分に説明する。説明する実施形態が本発明の複数の実施形態の全てではなく一部に過ぎないことは明らかである。当業者が創造的努力をすることなく本願の複数の実施形態に基づいて取得する他の実施形態は全て、本願の保護範囲に含まれるものとする。本願の本明細書、特許請求の範囲、および添付図面において、「第1」および「第2」などの用語は同様の対象物同士を区別するように意図されているが、必ずしも特定の順序または順番を示すわけではない。このように呼ばれるデータは適切な状況において交換可能であり、その結果、本明細書で説明する実施形態は、本明細書で図示または説明する順序以外の順序で実装され得ることを理解されたい。更に、「含む(include)」、「含む(contain)」という用語、および任意の他の変形語は、非排他的な包含をカバーすることを意味しており、例えば、複数の段階またはユニットの列挙を含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、必ずしもこれらのユニットに限定されるわけではなく、明示的に列挙されていないか、または係るプロセス、方法、製品、またはデバイスに固有である他のユニットを含んでよい。
【0061】
本願の複数の実施形態における技術的解決策は、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)アーキテクチャに使用されてもよいし、ユニバーサル移動体通信システム(universal mobile telecommunications system、UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UMTS terrestrial radio access network、UTRAN)アーキテクチャ、またはグローバルシステム・フォー・モバイルコミュニケーションズ(global system for mobile communication、GSM(登録商標))/GSM進化型拡張型データレート(enhanced data rate for GSM evolution、EDGE)システム無線アクセスネットワーク(GSM EDGE radio access network、GERAN)アーキテクチャに使用されてもよいことを理解されたい。UTRANアーキテクチャまたはGERANアーキテクチャでは、サービング汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)サポートノード(serving GPRS support node、SGSN)によりMMEの機能が完了され、ゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node、GGSN)によりSGW/PGWの機能が完了される。本願の複数の実施形態の技術的解決策は代替的に、別の通信システム、例えば、公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network、PLMN)システム、5G通信システム、またはポスト5G通信システムに使用されてもよい。本願の複数の実施形態ではこれについて限定しない。
【0062】
本願の複数の実施形態では、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、無線送受信機能を含んでよく、ネットワークデバイスと連携してユーザに通信サービスを提供することができる。具体的には、端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment、UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルコンソール、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置であってよい。例えば、端末デバイスは、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続される別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、または5Gネットワークまたはポスト5Gネットワークの端末デバイスであってよい。本願の複数の実施形態ではこれについて限定しない。
【0063】
本願の複数の実施形態では更に、ネットワークデバイスが提供される。ネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するように構成されるデバイスであってよい。例えば、ネットワークデバイスは、GSMシステムまたはCDMAシステムのベーストランシーバ基地局(base transceiver station、BTS)であってもよいし、WCDMA(登録商標)システムのノードB(NodeB、NB)であってもよいし、LTEシステムの進化型ノードB(evolutional node B、eNB、またはeNodeB)であってもよい。代替的に、ネットワークデバイスは、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークまたはポスト5Gネットワークのネットワーク側デバイス、または将来の進化型PLMNネットワークのネットワークデバイスなどであってもよい。
【0064】
本願の複数の実施形態におけるネットワークデバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)デバイスとも呼ばれることがある。RANデバイスは、端末デバイスに接続されて、端末デバイスからデータを受信し、コアネットワークデバイスに当該データを送信する。RANデバイスは、異なる通信システムの異なるデバイスに対応する。例えば、2Gシステムの基地局および基地局コントローラに対応し、3Gシステムの基地局および無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)に対応し、4Gシステムおよび5Gシステムの進化型ノードB(evolutional node B、eNB)に対応し、新しい無線アクセスシステム(new radio access technology、NR)などの5Gシステムのアクセスネットワークデバイス(例えば、gNB、CU、またはDU)に対応する。
【0065】
図1は、本願のある実施形態に係る通信システムのある実施形態の概略図である。
【0066】
通信システムは、ネットワークデバイスおよび通信デバイスを含む。通信デバイスは端末デバイスであってよい。以下の実施形態では、通信デバイスが端末デバイスである例を説明に使用する。代替的に、本願の複数の実施形態における通信デバイスは回路であってもよい。通信デバイスは、単なる端末デバイスとして理解されるべきではない。本願の複数の実施形態における通信システムは、任意の他の数の端末デバイスもしくはネットワークデバイス、またはそれらの組み合わせを含んでよい。2つのエンティティ、すなわち、図1に示すネットワークデバイスおよび通信デバイスのネットワーク設定は、単に本願の複数の実施形態の非限定的な例と見なされる。
【0067】
現代の無線システムでは、パケットベースの伝送が使用されている。3GPP LTEを例として使用すると、端末は、ダウンリンクリンクを介してダウンリンク情報のデータパケットを受信した後、ダウンリンク情報に対するフィードバック情報、すなわち、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)メッセージを基地局に伝送する。HARQフィードバックは、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)によりスケジューリングされる物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)など、半永続的スケジューリング(SPS)PDSCH、または、SPSのリリースを示すPDCCHもしくは拡張型物理ダウンリンク制御チャネル(enhanced physical downlink control channel、EPDCCH)といった情報に応答するために、アップリンクリンクを介して送信される。HARQメッセージは、肯定応答(acknowledgement、ACK)または否定応答(negative acknowledgement、NACK)を含んでよく、3つのフィードバック状態、すなわち、ACK、NACK、および不連続伝送(discontinuous transmission、DTX)が使用されてよい。復号の試みが成功するとACKになる。復号の試みが不成功だった場合はNACKが送信される。DTXは不連続伝送を指し、UEがPDSCHを受信しなかった場合、例えば、送信されたPDCCH/EPDCCHの受信にUEが失敗した場合、または、PDCCH/EPDCCHもPDSCHも送信されなかった場合に生じる。本願の複数の実施形態では、ネットワークデバイスから端末デバイスへの伝送を示すために、ダウンリンク、ダウンリンク伝送、ダウンリンクリンク、およびダウンリンク情報などの用語を使用することがある。反対方向の伝送、すなわち、端末デバイスからネットワークデバイスへの伝送には、アップリンク、アップリンク伝送、アップリンクリンク、およびアップリンク情報などの用語を使用することがある。
【0068】
現在の技術では、高度LTEシステムなどの幾つかのアクセス技術において、サービングセルセットでの受信または送信を実行することによりキャリアアグリゲーションが実行され、サービングセルが少なくとも1つのダウンリンクコンポーネントキャリア、および、場合によっては1つのアップリンクコンポーネントキャリアを含む。本明細書では、セルの概念が幾何学領域を指さないことがあり、論理概念と見なされるべきである。端末は常に、一次サービングセル(primary cell、PCell)および二次サービングセル(secondary cell、SCell)で構成される。なお、PCellは代替的に、一次コンポーネントキャリア(primary component carrier、PCC)の概念に置き換えられてもよく、相応して、SCellは代替的に、二次コンポーネントキャリア(secondary component carrier、SCC)の概念に置き換えられてもよい。一次コンポーネントキャリアでは、常に物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)の伝送が実行される。幾つかの実施形態では、図1における無線通信システムの一次コンポーネントキャリア内の物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)でHARQフィードバックを送信するための、TDDおよびFDDキャリアアグリゲーションの方法が定義される。従って、本願の複数の実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムは、少なくとも1つのTDDキャリアと少なくとも1つのFDDキャリアとを使用する。ここでは具体的な数について限定しない。
【0069】
ダウンリンクキャリアアグリゲーションの場合は、端末が一次コンポーネントキャリアでフィードバック情報を伝送する。例えば、高度LTEシステムでは、HARQフィードバックが、一次コンポーネントキャリアのPUCCHで提供され、ダウンリンクリンクを介して受信されるダウンリンク情報に対応するACKメッセージおよびNACKメッセージを含む。現在の技術では、サブフレーム(例えば、1ms、14個のOFDMシンボル)、またはサブフレーム分割におけるより短い伝送時間間隔TTIを主に使用することによって、データ伝送が展開される。一群のサブフレームが無線フレーム(例えば、長さ10ms)を形成してよく、一群のTTIがサブフレーム(1ms)を形成してよい。従って、アップリンクリンク内のサブフレームを使用して、ダウンリンクリンク内の複数のサブフレームに対応するHARQ情報を送信してよい。従って、FDDおよびTDDキャリアアグリゲーションでは、TDDキャリアが一次コンポーネントキャリアとして構成される場合に、FDDキャリア内の複数のダウンリンクサブフレームまたは複数のダウンリンクTTIがTDDキャリア内の1つのアップリンクサブフレームまたはTTIに関連付けられてよく、TDDキャリア内の1つのアップリンクサブフレームまたはTTIは、FDDキャリアおよびTDDキャリアに使用されるHARQフィードバックを搬送するように指定される。FDDキャリアが一次コンポーネントキャリアとして構成される場合は、TDDキャリア内の1つまたは複数のダウンリンクサブフレームまたはTTIがFDDキャリア内の1つのアップリンクサブフレームまたはTTIに関連付けられてよい。
【0070】
より低い遅延およびより高いデータレートは常に、LTEシステムの進化の目的である。LTEシステムでは、時間領域におけるサブフレームの長さが1つのTTI周期に等しく、TTIが最小スケジューリング単位であり、エアインタフェース遅延の値を直接決定する。通信プロセスでより短い伝送遅延sTTIを使用すると、端末および進化型ノードのバッファ要件を効果的に低減することができ、無線リソースの利用効率を向上させることもできる。従って、本願のある実施形態は、キャリアアグリゲーションシステムの通信方法を提供する。キャリアアグリゲーションシステムのTDDキャリアは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIを最小スケジューリング伝送時間間隔として使用する。詳細については、図2を参照されたい。
【0071】
図2は、本願のある実施形態に係るキャリアアグリゲーションシステムの通信方法のある実施形態の概略図である。方法は以下の段階を含む。
【0072】
201:端末が二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を受信する。
【0073】
本願のこの実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムは、FDDキャリアとTDDキャリアとを含むキャリアアグリゲーションシステムであり、キャリアアグリゲーションシステムは、1つの一次コンポーネントキャリアと少なくとも1つの二次コンポーネントキャリアとを含む。一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合は、二次コンポーネントキャリアが1つのTDDキャリアである。なお、キャリアアグリゲーションシステムは更に、TDDキャリア以外の別の二次コンポーネントキャリア、例えば、別のTDDキャリアまたは別のFDDキャリアを含んでよい。相応して、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合は、二次コンポーネントキャリアが1つのFDDキャリアであり、キャリアアグリゲーションシステムは更に、FDDキャリア以外の別の二次コンポーネントキャリア、例えば、別のFDDキャリアまたは別のTDDキャリアを含んでよい。本願のこの実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムは、少なくとも1つのTDDキャリアと少なくとも1つのFDDキャリアとを使用する。ただし、ここではTDDキャリアおよびFDDキャリアの具体的な数について限定しない。
【0074】
FDDキャリアおよびTDDキャリアのキャリアアグリゲーションシステムについて、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアであり、且つ、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合は、端末は、基地局により伝送されるダウンリンク情報をTDDキャリアのダウンリンクリンクを介して受信する。一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合は、端末は、基地局により伝送されるダウンリンク情報をFDDキャリアのダウンリンクリンクを介して受信する。
【0075】
202:端末が一次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する。一次コンポーネントキャリアまたは二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合は、P個のsTTIを含む少なくとも1つの第1サブフレームがTDDキャリアに存在し、2つのOFDMシンボルを占有する少なくとも1つのsTTIがP個のsTTI中に存在し、Pは1より大きな整数である。
【0076】
本願のこの実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムでは、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであってよい。この場合は、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである。一次コンポーネントキャリアは代替的に、FDDキャリアであってもよい。この場合は、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである。通信プロセスでは、TDDキャリアが複数のスケジューリング単位に分割されてよい。ここでのスケジューリング単位は、端末デバイスと基地局との間の情報伝送に使用される時間間隔である。例えば、TDDキャリア内の1つのスケジューリング単位は、1つのサブフレームまたは1つのスロット(サブフレームの半分の長さ)などであってよい。本願のこの実施形態では、TDDキャリアは少なくとも1つの第1サブフレームを含み、第1サブフレームは、情報伝送に使用されるP個のより小さなsTTIに分割され、各sTTIは、基地局または端末デバイスが送信する必要のある情報の伝送に使用されるスケジューリング単位としての役割を果たしてよく、P個のsTTI中には、2つのOFDMシンボルを占有する少なくとも1つのsTTIが存在する。このように、TDDキャリアは、非常に小さな伝送時間間隔、すなわち、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIをスケジューリング単位として有する。従来のサブフレームの長さは14個のOFDMシンボルであり、14個のOFDMシンボルは1msであり、2つのOFDMシンボルは約0.14msである。
【0077】
本願のこの実施形態では、端末デバイスは、基地局により送信されるダウンリンク情報を二次コンポーネントキャリアを使用することにより受信した後、ダウンリンク情報に対する対応するフィードバック情報を生成し、ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を一次コンポーネントキャリアのアップリンクリンクを介して基地局に伝送する。本願のこの実施形態におけるフィードバック情報は、受信されたダウンリンク情報に基づいて端末により生成され、且つ、基地局に伝送する必要があり、且つ、ダウンリンク情報に関連付けられる情報、例えば、ダウンリンク情報の決定情報、またはダウンリンク情報の関連付けられるアップリンクスケジューリング情報である。本願のこの実施形態では、ダウンリンク情報の具体的なタイプおよび対応するフィードバック情報の具体的なタイプについて特に限定しない。
【0078】
本願のこの実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムでは、2つまたは3つのOFDMシンボルを占有するsTTIがFDDキャリアのサブフレーム分割に使用されてよい。オプションとして、7つのOFDMシンボルを占有するsTTIが代替的に、FDDキャリアのサブフレーム分割に使用されてもよい。代替的に、別の長さのsTTIがサブフレーム分割に使用されてもよい。本願のこの実施形態では、FDDキャリアのサブフレーム分割パターンについて特に限定しない。
【0079】
本願のこの実施形態では、キャリアアグリゲーションシステムの通信方法が使用される。キャリアアグリゲーションシステムにおけるTDDキャリアの最小スケジューリング単位は、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIである。より小さな伝送時間間隔を使用することにより情報の伝送が実行され、その結果、TDDキャリアのスケジューリング遅延とFDDキャリアのスケジューリング遅延との間のバランスが、ある程度まで実現され得る。TDDキャリアが一次コンポーネントキャリアとして使用される場合は、システムのフィードバック機会を増やすことができる。TDDキャリアが二次コンポーネントキャリアとして使用される場合は、システムのフィードバック機会を最大限に使用することができる。このように、キャリアアグリゲーションシステムにおけるフィードバックのボトルネックが減少し、エアインタフェース遅延が低減する。
【0080】
前述の通信方法に基づいて、本願のある実施形態は更に、TDDキャリア内のサブフレームのsTTI分割方法を提供する。詳細については、図3を参照されたい。
【0081】
図3は、本願のある実施形態に係るTDDキャリア内の第1サブフレームのsTTI分割パターンの概略図である。
【0082】
図3は、TDDキャリア内の第1サブフレームの3つのsTTI分割構造301、302、および303を示す。図3からは、構造301が第1サブフレームの第1分割パターンであり、{3,2,2,2,2,3}であること、構造302が第1サブフレームの第2分割パターンであり、{2,3,2,2,2,3}であること、構造303が第1サブフレームの第3分割パターンであり、{2,2,3,2,2,3}であることが分かる。3つの分割パターンは全て、TDDキャリア内のアップリンクサブフレームおよびダウンリンクサブフレームのsTTI分割に適用可能である。
【0083】
TDDキャリア内のダウンリンクサブフレームのsTTI分割の場合は、構造301は、3GPP LTEのPDCCHなどの従来の制御領域が3つのOFDMシンボルを占有する場合に適用可能であり、構造302および構造303は、3GPP LTEのPDCCHなどの従来の制御領域が1つまたは2つのOFDMシンボルを占有する場合に適用可能である。
【0084】
なお、図3に示す第1サブフレームは、長さ1msの従来のサブフレームであり、14個のOFDMシンボルを含む。実際の応用プロセスでは、TDDキャリア内のサブフレームは代替的に別の数のOFDMシンボルを含んでもよく、別の長さを有する。シナリオおよび場合によっては、キャリアアグリゲーションシステムのサブフレームが別の数のOFDMシンボルを含む場合であっても、本願のこの実施形態における2つのOFDMシンボルを占有するsTTI、3つのOFDMシンボルを占有するsTTI、またはそれらの組み合わせを使用することによるサブフレームに対する構造分割を実行するための分割手法が使用されてよい。本願のこの実施形態ではこれについて特に限定しない。
【0085】
以上では、本願の複数の実施形態におけるTDDキャリア内の第1サブフレームのsTTI分割方法について説明した。以下ではまず、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアであり、且つ、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである、通信シナリオにおける本願の複数の実施形態での通信方法について説明する。詳細については、図4から図6の関連する説明を参照されたい。
【0086】
図4は、本願のある実施形態に係るキャリアアグリゲーションシステムの通信方法の別の実施形態の概略図である。方法は以下の段階を含む。
【0087】
401:端末デバイスが二次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信する。第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む。
【0088】
本願のこの実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムでは、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアであり、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである。二次コンポーネントキャリアには、P個のsTTIを含む少なくとも1つの第1サブフレームが存在する。第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含むP個のsTTIを含んでよい。すなわち、二次コンポーネントキャリアには、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとに分割される少なくとも1つのサブフレームが存在する。従って、比較的小さなスケジューリング単位、すなわち、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとが二次コンポーネントキャリアに存在し、ダウンリンク情報の伝送に使用される。なお、本願のこの実施形態における二次コンポーネントキャリアは、第1サブフレームを部分的に含んでよく、更には、別のsTTI分割パターンのサブフレーム、例えば、それぞれが7つのOFDMシンボルを占有する2つのsTTIを含むサブフレーム、またはより小さなsTTIに分割されないサブフレームを含んでよく、sTTIまたはTTIが二次コンポーネントキャリアのスケジューリング単位として使用される。更に、本願のこの実施形態における二次コンポーネントキャリア内のサブフレームは全て、第1サブフレームであってよい。すなわち、二次コンポーネントキャリア内の各サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとに分割される。本願のこの実施形態ではこれについて限定しない。
【0089】
本願のこの実施形態では、端末デバイスは、2つまたは3つのOFDMシンボルを占有するsTTIを使用することによって基地局により配信されるダウンリンク情報、すなわち、二次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することにより送信されるダウンリンク情報を受信してよい。第1sTTIは、第1サブフレーム内のP個のsTTIのうちの1つである。
【0090】
なお、本願のこの実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムは更に、TDDキャリア以外の別の二次コンポーネントキャリア、例えば、別のTDDキャリアまたは別のFDDキャリアを含んでよい。本願のこの実施形態において、ここではTDDキャリアの数およびFDDキャリアの数について特に限定しない。
【0091】
402:端末デバイスが一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する。第2sTTIと第1sTTIとの間にはタイミング関係が存在する。
【0092】
本願のこの実施形態では、端末デバイスは、基地局により配信されるダウンリンク情報を2つまたは3つのOFDMシンボルを占有するsTTIを使用することにより受信した後、ダウンリンク情報に対する対応するフィードバック情報を生成し、ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を、第2sTTIを使用することにより一次コンポーネントキャリアのアップリンクリンクを介して基地局に伝送する。
【0093】
なお、本願のこの実施形態における第2sTTIは、通信プロセスで一次コンポーネントキャリアを分割することにより取得される複数のスケジューリング単位のうちの1つを指す。ここでのスケジューリング単位は、一次コンポーネントキャリアで情報伝送を実行するために端末および基地局により使用される時間間隔であり、一次コンポーネントキャリア内のスケジューリング単位は、サブフレーム(1ms)、スロット(7つのOFDMシンボル)、またはより短い伝送時間間隔(7つ未満のOFDMシンボル、例えば、2つまたは3つのOFDMシンボル)であってよい。例えば、一次コンポーネントキャリアのサブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとに分割されてよい。オプションとして、一次コンポーネントキャリアのサブフレームが代替的に、それぞれが7つのOFDMシンボルを占有する複数のsTTIに分割されてもよいし、別の長さの複数のsTTIに分割されてもよい。本願のこの実施形態では、FDDキャリアのスケジューリング単位について特に限定しない。
【0094】
本願のこの実施形態では、二次コンポーネントキャリアの第1sTTIと一次コンポーネントキャリアの第2sTTIとの間にタイミング関係が存在する。タイミング関係は時系列関係である。すなわち、端末は、第1sTTIを使用することにより伝送されるダウンリンク情報を受信した後、一次コンポーネントキャリアの第2sTTIでダウンリンク情報に対するフィードバック情報を伝送する。係るタイミング関係は、基地局が二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することにより時点Tで端末にダウンリンク情報を送信する場合に、端末が一次コンポーネントキャリアを使用することにより基地局にフィードバック情報を送信する第2sTTIが、Tから8つのOFDMシンボルを経た時点に対応するといったものであってよい。本願のこの実施形態ではこれについて限定しない。
【0095】
本願のこの実施形態では、FDDキャリアおよびTDDキャリアのキャリアアグリゲーションシステムにおいて、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合、端末デバイスにダウンリンク情報を伝送するために基地局により使用される比較的小さなスケジューリング単位、すなわち、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとがある。基地局が、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを使用することにより端末デバイスにダウンリンク情報を伝送する場合は、TDDキャリアのスケジューリング遅延とFDDキャリアのスケジューリング遅延との間のバランスをある程度まで実現することができ、FDDキャリアのアップリンクフィードバック機会を最大限に使用することができ、その結果、キャリアアグリゲーションシステムにおけるフィードバックのボトルネックが減少し、エアインタフェース遅延が低減する。
【0096】
図5は、本願のある実施形態に係るキャリアアグリゲーションシステムの通信方法の別の実施形態の概略図である。方法は以下の段階を含む。
【0097】
501:端末が二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信する。sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、nはMより大きな整数である。
【0098】
本願のこの実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムでは、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアであり、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである。本願のこの実施形態におけるTDDキャリアの場合は、TDDキャリアの各サブフレームのsTTIが2つまたは3つのOFDMシンボルを占有する。つまり、TDDキャリアのサブフレームは、それぞれが2つまたは3つのOFDMシンボルを占有する複数のsTTIを含む。TDDキャリアのサブフレーム分割パターンを理解するには、図3を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0099】
端末は、二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによって基地局により配信されるダウンリンク情報を受信する。nはインデックスマーカであり、キャリアアグリゲーションシステムにおけるTDDキャリアのM個の連続するサブフレームは、N個のsTTIを含み、sTTIは、N個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIである。本願のこの実施形態では、ダウンリンク情報は、PDCCHまたはPDSCHなどの情報であってもよいし、具体的には、基地局により端末に送信される別のタイプの情報であってもよい。ここではこれについて特に限定しない。
【0100】
502:端末が一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する。sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報が配信されるときに、フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである。
【0101】
本願のこの実施形態では、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアであり、FDDキャリアの各サブフレームのsTTIが2つまたは3つのOFDMシンボルを占有する。つまり、一次コンポーネントキャリアのサブフレームは、それぞれが2つまたは3つのOFDMシンボルを占有する複数のsTTIを含む。例えば、一次コンポーネントキャリアのサブフレームのsTTI分割パターンが、{3,2,2,2,2,3}または{2,3,2,2,2,3}であってもよいし、オプションとして、別の分割パターンであってもよい。本願のこの実施形態ではこれについて限定しない。キャリアアグリゲーションシステムにおけるサブフレームの長さが全て同じである場合は、二次コンポーネントキャリアに対応するM個のサブフレームと一次コンポーネントキャリアに対応するM個のサブフレームとが同数のsTTIに分割されてよい。
【0102】
端末は、二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによって基地局により配信されるダウンリンク情報を受信した後、一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する。mはインデックスマーカであり、キャリアアグリゲーションシステムにおけるFDDキャリアのM個の連続するサブフレームは、N個のsTTIを含み、sTTIは、N個のsTTIのうち時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIである。本願のこの実施形態では、二次コンポーネントキャリアに対応するM個のサブフレームと一次コンポーネントキャリアに対応するM個のサブフレームとが同数のsTTIに分割されてよいため、二次コンポーネントキャリアのインデックスマーカと一次コンポーネントキャリアのインデックスマーカとが同じであり、互いに対応する。一次コンポーネントキャリアのダウンリンクリンクを介して伝送されるダウンリンク情報の場合は、対応するフィードバック情報も一次コンポーネントキャリアのアップリンクリンクを介して伝送する必要がある。そのため、一次コンポーネントキャリアのアップリンクリンクおよびダウンリンクリンクを介したフィードバック情報の伝送間には時系列関係が存在する。例えば、ダウンリンクリンク内のsTTIを使用することにより伝送されるダウンリンク情報の場合は、対応するフィードバック情報がアップリンクリンク内のsTTIn+4でフィードバックされる。従って、mの値は、ダウンリンク情報が一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより配信されるときにフィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じであってよい。例えば、ダウンリンク情報が一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより配信されるときにフィードバック情報の伝送に使用される、一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIの対応するインデックス値がn+4である場合は、m=n+4である。実際の応用プロセスでは、別の時系列関係、m=n+rがあってよく、rは0より大きな整数であることが理解され得る。例えば、時系列関係は、m=n+1またはm=n+6であってよい。ここではこれについて特に限定しない。
【0103】
端末は、一次コンポーネントキャリア内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を基地局に送信する。フィードバック情報は、例えば、PDCCHによりスケジューリングされるPDSCH、SPS PDSCH、またはSPSのリリースを示すPDCCH/EPDCCHに応答するHARQメッセージであってよい。より具体的には、フィードバック情報は、ACKメッセージまたはNACKメッセージであってよい。ダウンリンク情報を搬送する二次コンポーネントキャリア内のsTTIと、ダウンリンク情報に対応するフィードバック情報を搬送する一次コンポーネントキャリア内のsTTIとの間には、時系列関係が存在する。つまり、時系列関係に基づいて、基地局が二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより端末にダウンリンクメッセージを配信する場合に、端末は、ダウンリンクメッセージを受信した後、一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより基地局にフィードバックメッセージを送信する。
【0104】
本願のこの実施形態において、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合は、一次コンポーネントキャリアが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとをスケジューリング伝送時間間隔として使用し、この場合、アップリンク情報を伝送するための機会を2つのOFDMシンボルごとおよび3つのOFDMシンボルごとに1つ生成することができ、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合は、二次コンポーネントキャリアが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとをスケジューリング伝送時間間隔として使用し、二次コンポーネントキャリアのスケジューリング伝送時間間隔と一次コンポーネントキャリアのスケジューリング伝送時間間隔との間のバランスが大いに維持される。二次コンポーネントキャリアの各sTTIを使用することにより伝送が実行されるダウンリンク情報に対して生成されるフィードバック情報には、一次コンポーネントキャリアの伝送機会が最大限に使用され得る。このように、TDD-FDDキャリアアグリゲーションシステムにおけるフィードバックのボトルネックが可能な限り回避され、エアインタフェース遅延が低減する。
【0105】
図6は、本願のある実施形態に係るキャリアアグリゲーションシステムにおける無線フレームのある実施形態の概略図である。
【0106】
図6に示すように、本願のこの実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムでは、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリア601であり、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリア602である。一次コンポーネントキャリアおよび二次コンポーネントキャリアの両方について、サブフレームが、2つのOFDMシンボルの長さを有するsTTIと3つのOFDMシンボルの長さを有するsTTIとに分割され、一次コンポーネントキャリアおよび二次コンポーネントキャリアの各サブフレームは6つのsTTIに分割される。なお、本願のこの実施形態では、一次コンポーネントキャリアおよび二次コンポーネントキャリアの両方について、1つの無線フレームの長さが10msであり、各無線フレームが10個のサブフレームを含み、各サブフレームの長さが1msである。本願のこの実施形態では、現在の技術における従来のサブフレーム、すなわち、長さ1msのサブフレームが本発明の例として使用されており、キャリアアグリゲーションシステムのサブフレームは別の長さを有し得ることが理解され得る。ここではこれについて特に限定しない。
【0107】
説明し易くするために、この図には、一次コンポーネントキャリアのアップリンクリンク内の無線フレーム6012が1つ、ダウンリンクリンク内の、無線フレーム6012に対応する無線フレーム6011が1つ、TDDキャリアの無線フレーム6021が1つだけ示されている。この図では、「D」という文字がダウンリンクサブフレームを示し、「U」という文字がアップリンクサブフレームを示し、「S」という文字が特別なサブフレームを示す。図6の無線フレーム6011は10個のダウンリンクサブフレームを含み、無線フレーム6012は10個のアップリンクサブフレームを含み、無線フレーム6021は、合計10個のダウンリンクサブフレーム、アップリンクサブフレーム、および特別なサブフレームを含む。無線フレーム6021のフレーム構造が「DSUDDDSUDD」である。なお、「DSUDDDSUDD」というフレーム構造に加えて、TDDキャリアの無線フレーム構造が更に、6つの他のフレーム構造を含む。詳細については、表1を参照されたい。図6には、本願の複数の実施形態における通信方法を説明するためにTDDフレーム構造が1つだけ示されていることを理解されたい。実際の応用プロセスでは、他のTDDフレーム構造が全て適用可能であり、図6に示す実施形態が本願の複数の実施形態における通信方法を限定するものとして見なされるべきではない。
【表1】
【0108】
図6に示すように、一次コンポーネントキャリアおよび二次コンポーネントキャリア内の各サブフレームは6つのsTTIを含み、各sTTIの長さは2つまたは3つのOFDMシンボルである。具体的には、一次コンポーネントキャリアのサブフレームのsTTI分割パターンが、{3,2,2,2,2,3}または{2,3,2,2,2,3}であってもよいし、オプションとして、別の分割パターンであってもよい。二次コンポーネントキャリアのサブフレームのsTTI分割パターンについては、図3を参照して理解されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0109】
説明し易くするために、本願のこの実施形態では、この図に示す3つの無線フレーム内のsTTIが更に、時系列に基づいてマーク付けされる。具体的には、インデックスマーカを使用することによりソートの結果が表され、1つのsTTIが1つのインデックスマーカにのみ対応し、当該インデックスマーカは、キャリア内の当該sTTIの位置を示すために使用される。図6に示すように、無線フレーム6011、無線フレーム6012、および無線フレーム6021のsTTIの数は同じであり、各無線フレーム内の各サブフレームおよび各サブフレーム内のsTTIは完全かつ連続的である。sTTIの位置を識別するには、デジタル形式のインデックスマーカが使用されてよい。本願のこの実施形態におけるインデックスマーカは、無線フレーム6012を例として使用することにより説明されている。無線フレーム6012内の各アップリンクサブフレーム内のsTTIが完全かつ連続的であり、第1サブフレームに位置する第1sTTIのインデックスマーカが1であってよい。この場合は、次の5つのsTTIのインデックスマーカが順次、2、3、4、5、および6であり、第2サブフレームに位置する第1sTTIのインデックスマーカが7であり、次の5つのsTTIのインデックスマーカが順次、8、9、10、11、および12であるといった具合である。最後のサブフレームに位置するsTTIのインデックスマーカが順次、56、57、58、58、59、および60である。相応して、無線フレーム6011および無線フレーム6021内のsTTIには、対応するインデックスマーカが使用されてもよい。オプションとして、キャリア内の各sTTIの位置をマーク付けするには、別の識別子が代替的に使用されてもよい。ここではこれについて特に限定しない。
【0110】
端末が二次コンポーネントキャリア内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信する。nはsTTIのインデックスマーカであり、ダウンリンク情報は、PDCCHまたはPDSCHなどの情報であってもよいし、具体的には、基地局により端末に送信される別のタイプの情報であってもよい。ここではこれについて特に限定しない。端末は、sTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信した後、一次コンポーネントキャリア、すなわち、FDDキャリア内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を基地局に送信する。フィードバック情報は、例えば、PDCCHによりスケジューリングされるPDSCH、半永続的スケジューリングSPS PDSCH、またはSPSのリリースを示すPDCCH/EPDCCHに応答するHARQメッセージであってよい。より具体的には、フィードバック情報は、ACKメッセージまたはNACKメッセージであってよい。ダウンリンク情報を搬送する二次コンポーネントキャリア内のsTTIと、ダウンリンク情報に対応するフィードバック情報を搬送する一次コンポーネントキャリア内のsTTIとの間には、時系列関係が存在する。つまり、時系列関係に基づいて、基地局が二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより端末にダウンリンクメッセージを配信する場合に、端末は、ダウンリンクメッセージを受信した後、一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより基地局にフィードバックメッセージを送信する。
【0111】
図6に示す無線フレームのsTTI分割構造を使用することにより、本願の複数の実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムの通信方法について具体的に説明する。図6からは、一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIとダウンリンクサブフレーム内のsTTIとの間に、時系列関係、例えば、この図の矢印で示す時系列関係が存在することが分かる。具体的には、一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTI内のダウンリンク情報に対するフィードバック情報が、一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIn+4で搬送される。例えば、端末は、一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のインデックス番号1のsTTIで搬送されるダウンリンク情報を受信した後、対応するフィードバック情報をアップリンクサブフレーム内のインデックス番号5のsTTIを使用することにより伝送する。一次コンポーネントキャリアの無線フレームに含まれるsTTIの数が二次コンポーネントキャリアの無線フレームに含まれるsTTIの数と同じであるため、端末は代替的に、二次コンポーネントキャリア内のsTTIを使用することによりダウンリンクメッセージを受信した後、一次コンポーネントキャリア内のsTTIn+4を使用することによりダウンリンクメッセージに対するフィードバックメッセージを伝送してもよい。この場合は、二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより配信されるダウンリンク情報に対するフィードバック情報について、端末は、一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIn+4を使用することによりフィードバックを実行する。例えば、二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより配信されるダウンリンク情報に対するフィードバック情報について、端末は代替的に、一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりフィードバックを実行してもよい。
【0112】
本願のこの実施形態では、図6に示す時系列関係に加えて、実際の応用プロセスで、実際の状況に基づいて別のsTTI時系列関係を使用して、受信されたダウンリンク情報に対するフィードバック情報の伝送を実行してよいことが理解され得る。例えば、別のsTTI時系列関係は、m=n+1またはm=n+2であってもよいし、m=n+6であってもよい。本願のこの実施形態ではこれについて特に限定しない。
【0113】
本願の複数の実施形態は、キャリアアグリゲーションシステムの通信方法を提供する。キャリアアグリゲーションシステムでは、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアであり、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである。一次コンポーネントキャリアおよび二次コンポーネントキャリアの両方について、サブフレームが、2つのOFDMシンボルの長さを有するsTTIと3つのOFDMシンボルの長さを有するsTTIとに分割される。一次コンポーネントキャリアおよび二次コンポーネントキャリアの各サブフレームは、6つのsTTIに分割される。一次コンポーネントキャリアの場合は、アップリンク情報を伝送するための機会が、2つのOFDMシンボルごとおよび3つのOFDMシンボルごとに継続的に生成され得る。二次コンポーネントキャリアは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIをスケジューリング伝送時間間隔として使用し、二次コンポーネントキャリアのスケジューリング伝送時間間隔と一次コンポーネントキャリアのスケジューリング伝送時間間隔との間のバランスが大いに維持される。二次コンポーネントキャリアの各sTTIを使用することにより伝送が実行されるダウンリンク情報に対して生成されるフィードバック情報には、一次コンポーネントキャリアの伝送機会が最大限に使用され得る。このように、TDD-FDDキャリアアグリゲーションシステムにおけるフィードバックのボトルネックが可能な限り回避され、エアインタフェース遅延が低減する。
【0114】
以上では、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアであり、且つ、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである、通信シナリオにおける本願の複数の実施形態での通信方法について説明した。以下では、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである、通信シナリオにおける本願の複数の実施形態での通信方法について説明する。詳細については、図7から図9の関連する説明を参照されたい。
【0115】
図7は、本願のある実施形態に係るキャリアアグリゲーションシステムの通信方法の別の実施形態の概略図である。方法は以下の段階を含む。
【0116】
701:端末デバイスが二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信する。
【0117】
本願のこの実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムでは、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである。なお、本願のこの実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムは更に、FDDキャリア以外の別の二次コンポーネントキャリア、例えば、別のTDDキャリアまたは別のFDDキャリアを含んでよい。本願のこの実施形態において、ここではTDDキャリアの数およびFDDキャリアの数について特に限定しない。
【0118】
本願のこの実施形態では、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することによって基地局により伝送されるダウンリンク情報を受信する。本願のこの実施形態における第1sTTIは、通信プロセスで二次コンポーネントキャリアを分割することにより取得される複数のスケジューリング単位のうちの1つを指す。ここでのスケジューリング単位は、二次コンポーネントキャリアで情報伝送を実行するために端末デバイスおよび基地局により使用される時間間隔であり、二次コンポーネントキャリア内のスケジューリング単位は、サブフレーム(1ms)、スロット(サブフレームの半分)、またはより短い伝送時間間隔(7つ未満のOFDMシンボル、例えば、2つまたは3つのOFDMシンボル)であってよい。例えば、二次コンポーネントキャリアのサブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとに分割されてよい。オプションとして、二次コンポーネントキャリアのサブフレームが代替的に、それぞれが7つのOFDMシンボルを占有する複数のsTTIに分割されてもよいし、別の長さの複数のsTTIに分割されてもよい。本願のこの実施形態では、FDDキャリアのスケジューリング単位、すなわち、第1sTTIについて特に限定しない。
【0119】
702:端末デバイスが一次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第2sTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する。第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含み、第1sTTIと第2sTTIとの間にはタイミング関係が存在する。
【0120】
本願のこの実施形態では、端末デバイスは、二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することによって基地局により配信されるダウンリンク情報を受信した後、ダウンリンク情報に対する対応するフィードバック情報を生成し、2つまたは3つのOFDMシンボルを占有するsTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を伝送してよい、すなわち、一次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第2sTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を伝送してよい。本願のこの実施形態では、少なくとも1つの第1サブフレームが一次コンポーネントキャリアに存在する。第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含むP個のsTTIを含んでよい。すなわち、一次コンポーネントキャリアには、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとに分割される少なくとも1つのサブフレームが存在する。従って、比較的小さなスケジューリング単位、すなわち、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとが一次コンポーネントキャリアに存在し、フィードバック情報の伝送に使用される。
【0121】
本願のこの実施形態では、二次コンポーネントキャリアの第1sTTIと一次コンポーネントキャリアの第2sTTIとの間にタイミング関係が存在する。タイミング関係は時系列関係である。すなわち、端末は、第1sTTIを使用することにより伝送されるダウンリンク情報を受信した後、一次コンポーネントキャリアの第2sTTIでダウンリンク情報に対するフィードバック情報を伝送する。係るタイミング関係は、基地局が二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することにより時点Tで端末にダウンリンク情報を送信する場合に、端末が一次コンポーネントキャリアを使用することにより基地局にフィードバック情報を送信する第2sTTIが、Tから8つのOFDMシンボルを経た時点に対応するといったものであってよい。本願のこの実施形態ではこれについて限定しない。
【0122】
なお、本願のこの実施形態における一次コンポーネントキャリアは、第1サブフレームを部分的に含んでよく、更には、別のsTTI分割パターンのサブフレーム、例えば、それぞれが7つのOFDMシンボルを占有する2つのsTTIを含むサブフレーム、またはより小さなsTTIに分割されないサブフレームを含んでよく、sTTIまたはTTIが一次コンポーネントキャリアのスケジューリング単位として使用される。代替的に、本願のこの実施形態における一次コンポーネントキャリア内のサブフレームは全て、第1サブフレームであってよい。すなわち、一次コンポーネントキャリア内の各サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとに分割される。本願のこの実施形態ではこれについて限定しない。
【0123】
本願のこの実施形態では、二次コンポーネントキャリアの第1sTTIと一次コンポーネントキャリアの第2sTTIとの間にタイミング関係が存在する。タイミング関係は時系列関係である。すなわち、端末は、第1sTTIを使用することにより伝送されるダウンリンク情報を受信した後、一次コンポーネントキャリアの第2sTTIでダウンリンク情報に対するフィードバック情報を伝送する。
【0124】
本願のこの実施形態では、FDDキャリアおよびTDDキャリアのキャリアアグリゲーションシステムにおいて、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合に、基地局にフィードバック情報を伝送するために端末デバイスにより使用される比較的小さなスケジューリング単位、すなわち、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとがある。端末デバイスが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを使用することにより基地局にフィードバック情報を伝送する場合は、TDDキャリアのスケジューリング遅延とFDDキャリアのスケジューリング遅延との間のバランスをある程度まで実現することができ、アップリンクフィードバック機会を増やすことができ、その結果、キャリアアグリゲーションシステムにおけるフィードバックのボトルネックが減少し、エアインタフェース遅延が低減する。
【0125】
図8は、本願のある実施形態に係るキャリアアグリゲーションシステムの通信方法の別の実施形態の概略図である。方法は以下の段階を含む。
【0126】
801:端末が二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信する。sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、nはMより大きな整数である。
【0127】
本願のこの実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムは、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである、キャリアアグリゲーションシステムである。本願のこの実施形態における二次コンポーネントキャリアの場合は、TDDキャリアの各サブフレームのsTTIが2つまたは3つのOFDMシンボルを占有する。つまり、二次コンポーネントキャリアのサブフレームは、それぞれが2つまたは3つのOFDMシンボルを占有する複数のsTTIを含む。例えば、二次コンポーネントキャリアのサブフレームのsTTI分割パターンが、{3,2,2,2,2,3}または{2,3,2,2,2,3}であってもよいし、オプションとして、別の分割パターンであってもよい。本願のこの実施形態ではこれについて限定しない。キャリアアグリゲーションシステムにおけるサブフレームの長さが全て同じである場合は、一次コンポーネントキャリアに対応するM個のサブフレームと二次コンポーネントキャリアに対応するM個のサブフレームとが同数のsTTIに分割されてよい。
【0128】
端末は、二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによって基地局により配信されるダウンリンク情報を受信する。nはインデックスマーカであり、キャリアアグリゲーションシステムにおける二次コンポーネントキャリアのM個の連続するサブフレームは、N個のsTTIを含み、sTTIは、N個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIである。本願のこの実施形態では、ダウンリンク情報は、PDCCHまたはPDSCHなどの情報であってもよいし、具体的には、基地局により端末デバイスに送信される別のタイプの情報であってもよい。ここではこれについて特に限定しない。
【0129】
802:端末が一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する。sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報が配信されるときに、フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである。
【0130】
本願のこの実施形態における一次コンポーネントキャリアの場合は、TDDキャリアの各サブフレームのsTTIが2つまたは3つのOFDMシンボルを占有する。つまり、一次コンポーネントキャリアのサブフレームは、それぞれが2つまたは3つのOFDMシンボルを占有する複数のsTTIを含む。一次コンポーネントキャリアのサブフレーム分割パターンを理解するには、図3を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0131】
端末は、二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによって基地局により配信されるダウンリンク情報を受信した後、一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する。mはインデックスマーカであり、キャリアアグリゲーションシステムにおける一次コンポーネントキャリアのM個の連続するサブフレームは、N個のsTTIを含み、sTTIは、N個のsTTIのうち時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIである。本願のこの実施形態では、一次コンポーネントキャリアに対応するM個のサブフレームと二次コンポーネントキャリアに対応するM個のサブフレームとが同数のsTTIに分割されてよいため、二次コンポーネントキャリアのインデックスマーカと一次コンポーネントキャリアのインデックスマーカとが同じであり、互いに対応する。一次コンポーネントキャリアのダウンリンクリンクを介して伝送されるダウンリンク情報の場合は、対応するフィードバック情報も一次コンポーネントキャリアのアップリンクリンクを介して伝送する必要がある。そのため、一次コンポーネントキャリアのアップリンクリンクおよびダウンリンクリンクを介したフィードバック情報の伝送間には時系列関係が存在する。例えば、一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより伝送されるダウンリンク情報の場合は、対応するフィードバック情報が一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIn+kでフィードバックされる。ここでは、kの値が0より大きな整数である。kの値を決定する要因は、TDDキャリアのアップリンク-ダウンリンク構成である。TDDキャリアのアップリンク-ダウンリンク構成については、表1を参照されたい。従って、一次コンポーネントキャリア内のmの値は、ダウンリンク情報が二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより配信されるときにフィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じであってよい。例えば、ダウンリンク情報が一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより配信されるときにフィードバック情報の伝送に使用される、一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIの対応するインデックス値がn+kである場合は、m=n+kである。実際の応用プロセスでは、別の時系列関係、例えば、m=n+rがあってよく、rは0より大きな整数であることが理解され得る。例えば、時系列関係は、m=n+1またはm=n+6であってよい。ここではこれについて特に限定しない。
【0132】
本願のこの実施形態において、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合は、二次コンポーネントキャリアが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとをスケジューリング伝送時間間隔として使用し、この場合、1つのダウンリンク情報の伝送が2つのOFDMシンボルごとおよび3つのOFDMシンボルごとに実行され、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合は、一次コンポーネントキャリアが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとをスケジューリング伝送時間間隔として使用し、この場合、各アップリンクサブフレームがより多くのフィードバック機会を提供することができ、一次コンポーネントキャリアのスケジューリング時間間隔と二次コンポーネントキャリアのスケジューリング時間間隔との間のバランスが大いに維持される。このように、二次コンポーネントキャリアの各sTTIを使用することにより伝送が実行されるダウンリンク情報に対して生成されるフィードバック情報を基地局に適時伝送することができ、その結果、TDD-FDDキャリアアグリゲーションシステムにおけるフィードバックのボトルネックが可能な限り回避され、エアインタフェース遅延が低減する。
【0133】
図9は、本願のある実施形態に係るキャリアアグリゲーションシステムにおける無線フレームの別の実施形態の概略図である。
【0134】
図9に示すように、本願のこの実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムでは、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリア901であり、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリア902である。二次コンポーネントキャリアおよび一次コンポーネントキャリアの両方について、サブフレームが、2つのOFDMシンボルの長さを有するsTTIと3つのOFDMシンボルの長さを有するsTTIとに分割され、二次コンポーネントキャリアおよび一次コンポーネントキャリアの各サブフレームは6つのsTTIに分割される。なお、本願のこの実施形態では、FDDキャリアおよびTDDキャリアの両方について、1つの無線フレームの長さが10msであり、各無線フレームが10個のサブフレームを含み、各サブフレームの長さが1msである。本願のこの実施形態では、現在の技術における従来のサブフレーム、すなわち、長さ1msのサブフレームが本発明の例として使用されており、キャリアアグリゲーションシステムのサブフレームは別の長さを有し得ることが理解され得る。ここではこれについて特に限定しない。
【0135】
説明し易くするために、この図には、TDDキャリアの無線フレーム9011が1つ、FDDキャリアのダウンリンクリンク内の無線フレーム9021が1つ、アップリンクリンク内の、無線フレーム9021に対応する無線フレーム9022が1つだけ示されている。この図では、「D」という文字がダウンリンクサブフレームを示し、「U」という文字がアップリンクサブフレームを示し、「S」という文字が特別なサブフレームを示す。図9の無線フレーム9021は10個のダウンリンクサブフレームを含み、無線フレーム9022は10個のアップリンクサブフレームを含み、無線フレーム9011は、合計10個のダウンリンクサブフレーム、アップリンクサブフレーム、および特別なサブフレームを含む。無線フレーム9011のフレーム構造が「DSUDDDSUDD」である。なお、「DSUDDDSUDD」というフレーム構造に加えて、TDDキャリアの無線フレーム構造が更に、6つの他のフレーム構造を含む。詳細については、表1を参照されたい。図9には、本願の複数の実施形態における通信方法を説明するためにTDDフレーム構造が1つだけ示されていることを理解されたい。実際の応用プロセスでは、他のTDDフレーム構造が全て適用可能であり、図9に示す実施形態が本願の複数の実施形態における通信方法を限定するものとして見なされるべきではない。
【0136】
図9に示すように、一次コンポーネントキャリアおよび二次コンポーネントキャリア内の各サブフレームは6つのsTTIを含み、各sTTIの長さは2つまたは3つのOFDMシンボルである。具体的には、二次コンポーネントキャリアのサブフレームのsTTI分割パターンが、{3,2,2,2,2,3}または{2,3,2,2,2,3}であってもよいし、オプションとして、別の分割パターンであってもよい。一次コンポーネントキャリアのサブフレームのsTTI分割パターンについては、図3を参照して理解されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0137】
説明し易くするために、本願のこの実施形態では、この図に示す3つの無線フレーム内のsTTIが更に、時系列に基づいてマーク付けされる。具体的には、インデックスマーカを使用することによりソートの結果が表され、1つのsTTIが1つのインデックスマーカにのみ対応し、当該インデックスマーカは、キャリア内の当該sTTIの位置を示すために使用される。図9に示すように、無線フレーム9021、無線フレーム9022、および無線フレーム9011のsTTIの数は同じであり、各無線フレーム内の各サブフレームおよび各サブフレーム内のsTTIは完全かつ連続的である。sTTIの位置を識別するには、デジタル形式のインデックスマーカが使用されてよい。本願のこの実施形態におけるインデックスマーカは、無線フレーム9021を例として使用することにより説明されている。無線フレーム9021内の各ダウンリンクサブフレーム内のsTTIが完全かつ連続的であり、第1サブフレームに位置する第1sTTIのインデックスマーカが1であってよい。この場合は、次の5つのsTTIのインデックスマーカが順次、2、3、4、5、および6であり、第2サブフレームに位置する第1sTTIのインデックスマーカが7であり、次の5つのsTTIのインデックスマーカが順次、8、9、10、11、および12であるといった具合である。最後のサブフレームに位置するsTTIのインデックスマーカは順次、56、57、58、58、59、および60である。相応して、無線フレーム9022および無線フレーム9011内のsTTIには、対応するインデックスマーカが使用されてもよい。オプションとして、キャリア内の各sTTIの位置をマーク付けするには、別の識別子が代替的に使用されてもよい。ここではこれについて特に限定しない。
【0138】
本願の複数の実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムの通信方法は、図9に示す無線フレームのsTTI構造を使用することにより説明されている。すなわち、端末が二次コンポーネントキャリアのsTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信する。nはsTTIのインデックスマーカである。ダウンリンク情報は、PDCCHまたはPDSCHなどの情報であってもよいし、具体的には、基地局により端末に送信される別のタイプの情報であってもよい。ここではこれについて特に限定しない。端末は、sTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信した後、一次コンポーネントキャリア内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報に対するフィードバック情報を基地局に送信する。フィードバック情報は、例えば、PDCCHによりスケジューリングされるPDSCH、半永続的スケジューリングSPS PDSCH、またはSPSのリリースを示すPDCCH/EPDCCHに応答するHARQメッセージであってよい。より具体的には、フィードバック情報は、ACKメッセージまたはNACKメッセージであってよい。ダウンリンク情報を搬送する二次コンポーネントキャリア内のsTTIと、ダウンリンク情報に対応するフィードバック情報を搬送する一次コンポーネントキャリア内のsTTIとの間には、時系列関係が存在する。つまり、時系列関係に基づいて、基地局が二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより端末にダウンリンクメッセージを配信する場合に、端末は、ダウンリンクメッセージを受信した後、一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより基地局にフィードバックメッセージを送信する。図9では、一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIとダウンリンクサブフレーム内のsTTIとの間に時系列関係が存在する。具体的には、一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTI内のダウンリンク情報に対するフィードバック情報が、一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIn+kで搬送される。二次コンポーネントキャリアの無線フレームに含まれるsTTIの数が一次コンポーネントキャリアの無線フレームに含まれるsTTIの数と同じであるため、端末は代替的に、二次コンポーネントキャリア内のsTTIを使用することによりダウンリンクメッセージを受信した後、一次コンポーネントキャリア内のsTTIn+kを使用することによりダウンリンクメッセージに対するフィードバックメッセージを伝送してもよい。この図の矢印で示す時系列関係、m=n+kを参照されたい。本願のこの実施形態では、図9に示す時系列関係に加えて、実際の応用プロセスで、実際の状況に基づいて別のsTTI時系列関係を使用して、受信されたダウンリンク情報に対するフィードバック情報の伝送を実行してよいことが理解され得る。例えば、別のsTTI時系列関係は、m=n+1またはm=n+2であってもよいし、m=n+6であってもよい。本願のこの実施形態ではこれについて特に限定しない。
【0139】
本願のこの実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムでは、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである。二次コンポーネントキャリアおよび一次コンポーネントキャリアの両方について、サブフレームが、2つのOFDMシンボルの長さを有するsTTIと3つのOFDMシンボルの長さを有するsTTIとに分割され、二次コンポーネントキャリアおよび一次コンポーネントキャリアの各サブフレームは6つのsTTIに分割される。二次コンポーネントキャリアは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIまたは3つのOFDMシンボルを占有するsTTIをスケジューリング伝送時間間隔として使用し、この場合、1つのダウンリンク情報の伝送が2つのOFDMシンボルごとおよび3つのOFDMシンボルごとに実行され、一次コンポーネントキャリアは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとをスケジューリング伝送時間間隔として使用し、この場合、各アップリンクサブフレームがより多くのフィードバック機会を提供することができ、一次コンポーネントキャリアのスケジューリング時間間隔と二次コンポーネントキャリアのスケジューリング時間間隔との間のバランスが大いに維持される。このように、二次コンポーネントキャリアの各sTTIを使用することにより伝送が実行されるダウンリンク情報に対して生成されるフィードバック情報を基地局に適時伝送することができ、その結果、TDD-FDDキャリアアグリゲーションシステムにおけるフィードバックのボトルネックが可能な限り回避され、エアインタフェース遅延が低減する。
【0140】
以上では、本願の複数の実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムの通信方法について説明した。以下では、本願の複数の実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムで使用される端末デバイスおよびネットワークデバイスについて説明する。
【0141】
図10は、本願のある実施形態に係る通信デバイス10の概略図である。通信デバイス10は、FDDキャリアおよびTDDキャリアのキャリアアグリゲーションシステムで使用される。通信デバイス10は、二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を受信するように構成される受信ユニット1001と、受信ユニット1001により受信されるダウンリンク情報に対するフィードバック情報を一次コンポーネントキャリアを使用することにより送信するように構成される送信ユニット1002であって、一次コンポーネントキャリアまたは二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合に、TDDキャリアには少なくとも1つの第1サブフレームが存在し、第1サブフレームはP個の連続する短い伝送時間間隔sTTIを含み、P個のsTTI中には、2つの直交周波数分割多重方式OFDMシンボルを占有する少なくとも1つのsTTIが存在し、Pは1より大きな整数である、送信ユニット1002とを含む。
【0142】
本願のこの実施形態では、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、その最小スケジューリング単位が、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIである場合に、キャリアアグリゲーションシステムにより多くのフィードバック機会がある。通信デバイスは、より多くのフィードバック機会を使用することによりFDDキャリアでダウンリンク情報をフィードバックすることができる。二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、その最小スケジューリング単位が、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIである場合は、キャリアアグリゲーションシステムは、ダウンリンク情報を伝送するためのより小さなスケジューリング単位を有し、通信デバイスは、TDDキャリアの比較的小さなスケジューリング単位、例えば、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信し、FDDキャリアでフィードバック機会を最大限に使用してよい。このように、キャリアアグリゲーションシステムにおけるフィードバックのボトルネックが減少し、通信プロセスにおけるエアインタフェース遅延が低減する。
【0143】
オプションとして、ある実施形態では、受信ユニット1001は、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合に、二次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信するように構成され、第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含み、相応して、送信ユニット1002は、受信ユニットにより受信されるダウンリンク情報に対するフィードバック情報を一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することにより送信するように構成され、第2sTTIと第1sTTIとの間にはタイミング関係が存在する。
【0144】
オプションとして、ある実施形態では、受信ユニット1001は、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアであり、二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが第1サブフレームであり、第1サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含み、且つ、一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信するように構成され、sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、nはMより大きな整数であり、相応して、送信ユニット1002は、受信ユニットにより受信されるダウンリンク情報に対するフィードバック情報を一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより送信するように構成され、sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報が配信されるときに、フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである。
【0145】
オプションとして、ある実施形態では、受信ユニット1001は、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合に、二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信するように構成され、相応して、送信ユニットは、受信ユニットにより受信されるダウンリンク情報に対するフィードバック情報を一次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第2sTTIを使用することにより送信するように構成され、第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含み、第1sTTIと第2sTTIとの間にはタイミング関係が存在する。
【0146】
オプションとして、ある実施形態では、受信ユニット1001は、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリアであり、一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが第1サブフレームであり、第1サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含み、且つ、二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報を受信するように構成され、sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、nはMより大きな整数であり、相応して、送信ユニット1002は、受信ユニットにより受信されるダウンリンク情報に対するフィードバック情報を一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより送信するように構成され、sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報が配信されるときに、フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである。
【0147】
本願のこの実施形態における受信ユニット1001および送信ユニット1002は、送受信機または送受信機関連の回路部品により実装され得ることを理解されたい。
【0148】
図11に示すように、本願のある実施形態は更に通信デバイス11を提供する。通信デバイス11は、プロセッサ1110、メモリ1120、および送受信機1130を含む。メモリ1120は命令またはプログラムを記憶し、プロセッサ1110は、メモリ1120に記憶される命令またはプログラムを実行するように構成される。メモリ1120に記憶される命令またはプログラムが実行されると、送受信機1130は、前述の実施形態において受信ユニット1001および送信ユニット1002により実行される動作を実行するように構成される。
【0149】
本願の複数の実施形態に係る通信デバイス10または通信デバイス11は、本願の複数の実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムの通信方法における端末デバイスに対応してよく、通信デバイス10または通信デバイス11におけるモジュールの動作または機能が、図2から図9における各方法の対応する手順をそれぞれ実装するためのものであることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
【0150】
図12は、本願のある実施形態に係るネットワークデバイス12のある実施形態の概略図である。ネットワークデバイス12は、FDDキャリアとTDDキャリアとを含むキャリアアグリゲーションシステムで使用される。ネットワークデバイス12は、二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を送信するように構成される送信ユニット1201と、送信ユニット1201により送信されるダウンリンク情報に対するフィードバック情報を一次コンポーネントキャリアを使用することにより受信するように構成される受信ユニット1202であって、一次コンポーネントキャリアまたは二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合に、TDDキャリアには少なくとも1つの第1サブフレームが存在し、第1サブフレームはP個の連続する短い伝送時間間隔sTTIを含み、P個のsTTI中には、2つの直交周波数分割多重方式OFDMシンボルを占有する少なくとも1つのsTTIが存在し、Pは1より大きな整数である、受信ユニット1202とを含む。
【0151】
本願のこの実施形態では、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、その最小スケジューリング単位が、2つのOFDMシンボルを持つsTTIである場合に、キャリアアグリゲーションシステムは、ダウンリンク情報を伝送するためのより小さなスケジューリング単位を有し、ネットワークデバイスは、TDDキャリアの比較的小さなスケジューリング単位、例えば、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIを使用することにより端末デバイスにダウンリンク情報を配信してよい。一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、その最小スケジューリング単位が、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIである場合は、キャリアアグリゲーションシステムにより多くのフィードバック機会があり、通信デバイスが、FDDキャリアでフィードバック機会を最大限に使用することによって端末デバイスにより送信されるフィードバック情報を受信することができる。このように、キャリアアグリゲーションシステムにおけるフィードバックのボトルネックが減少し、通信プロセスにおけるエアインタフェース遅延が低減する。
【0152】
オプションとして、ある実施形態では、送信ユニット1201は、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合に、二次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することによりダウンリンク情報を送信するように構成され、第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含み、相応して、受信ユニット1202は、送信ユニット1201により送信されるダウンリンク情報に対するフィードバック情報を一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することにより受信するように構成され、第2sTTIと第1sTTIとの間にはタイミング関係が存在する。
【0153】
オプションとして、ある実施形態では、送信ユニット1201は、二次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、一次コンポーネントキャリアがFDDキャリアであり、二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが第1サブフレームであり、第1サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含み、且つ、一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報を送信するように構成され、sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、nはMより大きな整数であり、相応して、受信ユニット1002は、送信ユニット1201により送信されるダウンリンク情報に対するフィードバック情報を一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより受信するように構成され、sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、FDDキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報が配信されるときにフィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである。
【0154】
オプションとして、ある実施形態では、送信ユニット1201は、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合に、二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することによりダウンリンク情報を送信するように構成され、相応して、受信ユニット1202は、送信ユニット1201により送信されるダウンリンク情報に対するフィードバック情報を一次コンポーネントキャリアの第1サブフレーム内の第2sTTIを使用することにより受信するように構成され、第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含み、第1sTTIと第2sTTIとの間にはタイミング関係が存在する。
【0155】
オプションとして、ある実施形態では、送信ユニット1201は、一次コンポーネントキャリアがTDDキャリアであり、且つ、二次コンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合、一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが第1サブフレームであり、且つ、二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報を送信するように構成され、sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、nはMより大きな整数であり、相応して、受信ユニット1202は、送信ユニットにより送信されるダウンリンク情報に対するフィードバック情報を一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより受信するように構成され、sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、sTTIは、キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、一次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することによりダウンリンク情報が配信されるときに、フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである。
【0156】
本願のこの実施形態における送信ユニット1201および受信ユニット1202は、送受信機または送受信機関連の回路部品により実装され得ることを理解されたい。
【0157】
図13に示すように、本願のある実施形態は更に、ネットワークデバイス13を提供する。ネットワークデバイス13は、プロセッサ1310、メモリ1320、および送受信機1330を含む。メモリ1320は命令またはプログラムを記憶し、プロセッサ1310は、メモリ1320に記憶される命令またはプログラムを実行するように構成される。メモリ1320に記憶される命令またはプログラムが実行されると、送受信機1330は、前述の実施形態において送信ユニット1201および受信ユニット1202により実行される動作を実行するように構成される。
【0158】
本願の複数の実施形態に係るネットワークデバイス12またはネットワークデバイス13は、本願の複数の実施形態におけるキャリアアグリゲーションシステムの通信方法におけるネットワークデバイスに対応してよく、ネットワークデバイス12またはネットワークデバイス13におけるモジュールの動作または機能が、図2から図9における各方法の対応する手順をそれぞれ実装するためのものであることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
【0159】
本願のある実施形態は更に、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶する。プログラムがプロセッサにより実行されると、前述の方法の実施形態で提供するキャリアアグリゲーションシステムの通信方法における端末デバイスに関連する手順が実装されてよい。
【0160】
本願のある実施形態は更に、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶する。プログラムがプロセッサにより実行されると、前述の方法の実施形態で提供するキャリアアグリゲーションシステムの通信方法におけるネットワークデバイスに関連する手順が実装されてよい。
【0161】
本願のある実施形態は更に通信デバイスを提供し、通信デバイスは端末デバイスまたは回路であってよい。通信デバイスは、前述の方法の実施形態において端末デバイスにより実行されるアクションを実行するように構成されてよい。
【0162】
通信デバイスが端末デバイスである場合は、図14は端末デバイスの簡略化された概略構造図である。理解および説明を容易にするために、図14では、端末デバイスがモバイルフォンである例を使用する。図14に示すように、端末デバイスは、プロセッサ、メモリ、無線周波数回路、アンテナ、および入出力装置を含む。プロセッサは主に、通信プロトコルおよび通信データの処理、端末デバイスの制御、ソフトウェアプログラムの実行、およびソフトウェアプログラムのデータの処理などを行うように構成される。メモリは主に、ソフトウェアプログラムおよびデータを記憶するように構成される。無線周波数回路は主に、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を実行し、且つ、無線周波数信号を処理するように構成される。アンテナは主に、無線周波数信号を電磁波の形態で受信および送信するように構成される。タッチスクリーン、ディスプレイ、またはキーボードなどの入出力装置は主に、ユーザにより入力されるデータを受信し、且つ、データをユーザに出力するように構成される。なお、幾つかのタイプの端末デバイスには入出力装置がないことがある。
【0163】
データを送信する必要がある場合は、プロセッサは、送信対象となるデータに対するベースバンド処理を実行し、ベースバンド信号を無線周波数回路に出力する。無線周波数回路は、ベースバンド信号に対する無線周波数処理を実行した後、アンテナを使用することにより電磁波の形態で無線周波数信号を送信する。データが端末デバイスに送信されると、無線周波数回路は、アンテナを使用することにより無線周波数信号を受信し、当該無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、当該ベースバンド信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、当該ベースバンド信号をデータに変換し、当該データを処理する。説明し易くするために、図14には、メモリが1つおよびプロセッサが1つだけ示されている。実際の端末デバイス製品では、1つまたは複数のプロセッサおよび1つまたは複数のメモリがあってよい。メモリは、記憶媒体または記憶デバイスなどとも呼ばれることがある。メモリは、プロセッサから独立して配置されてもよいし、プロセッサと統合されてもよい。本願の複数の実施形態ではこれについて限定しない。
【0164】
本願のこの実施形態では、受信機能および送信機能を有するアンテナおよび無線周波数回路が端末デバイスの送受信ユニットと見なされてよく、処理機能を有するプロセッサが端末デバイスの処理ユニットと見なされてよい。図14に示すように、端末デバイスは、送受信ユニット1410および処理ユニット1420を含む。送受信ユニットは、送受信機、送受信マシン、または送受信装置などとも呼ばれることがある。処理ユニットは、プロセッサ、処理ボード、処理モジュール、または処理装置などとも呼ばれることがある。オプションとして、送受信ユニット1410内の、受信機能を実装するように構成されるコンポーネントが受信ユニットと見なされてよく、送受信ユニット1410内の、送信機能を実装するように構成されるコンポーネントが送信ユニットと見なされてよい。つまり、送受信ユニット1410は、受信ユニットおよび送信ユニットを含む。送受信ユニットは時として、送受信マシン、送受信機、または送受信回路などとも呼ばれることがある。受信ユニットは時として、受信マシン、受信機、または受信回路などとも呼ばれることがある。送信ユニットは時として、送信マシン、送信機、または送信回路などとも呼ばれることがある。送受信ユニット1410は、前述の方法の実施形態における端末デバイス側の送信動作および受信動作を実行するように構成されることを理解されたい。
【0165】
通信デバイスがチップである場合は、チップは、送受信ユニットおよび処理ユニットを含む。送受信ユニットは、入出力回路または通信インタフェースであってよい。処理ユニットは、プロセッサ、マイクロプロセッサ、またはチップ上に統合される集積回路である。
【0166】
この実施形態の通信デバイスが端末デバイスである場合は、図15に示すデバイスを参照されたい。ある例では、デバイスは、図11におけるプロセッサ1110の機能と同様の機能を実装することができる。図15では、デバイスは、プロセッサ1510、データ送信プロセッサ1520、およびデータ受信プロセッサ1530を含む。前述の実施形態における受信ユニット1001および送信ユニット1002は、図15のデータ受信プロセッサ1530およびデータ送信プロセッサ1520であってよい。図15はチャネルエンコーダおよびチャネルデコーダを示しているが、これらのモジュールは例に過ぎず、この実施形態の限定的な説明を構成するわけではないことが理解され得る。
【0167】
図16は、この実施形態の別の形態を示す。処理装置1600が、変調サブシステム、中央処理サブシステム、および周辺サブシステムなどのモジュールを含む。この実施形態の通信デバイスは、処理装置1600内の変調サブシステムとして使用されてよい。具体的には、変調サブシステムは、プロセッサ1603およびインタフェース1604を含んでよい。プロセッサ1603はプロセッサ1110の機能を完了し、インタフェース1604は送受信機1130の機能を完了する。別の変形例では、変調サブシステムは、メモリ1606、プロセッサ1603、および、メモリ1606に記憶され、且つ、プロセッサ上で実行され得る、プログラムを含む。プロセッサ1603は、プログラムを実行するときに、前述の方法の実施形態における端末デバイス側の方法を実装する。なお、メモリ1606は不揮発性または揮発性であってよい。メモリ1606がプロセッサ1603に接続され得る限り、メモリ1606は、変調サブシステムに配置されてもよいし、処理装置1600に配置されてもよい。
【0168】
この実施形態の別の形態では、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令が実行されると、前述の方法の実施形態における端末デバイス側の方法は実行される。
【0169】
この実施形態の別の形態では、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。命令が実行されると、前述の方法の実施形態における端末デバイス側の方法は実行される。
【0170】
本願の複数の実施形態におけるネットワークデバイスは、図17に示すネットワークデバイス1700であってよく、ネットワークデバイス1700は、遠隔無線ユニット(remote radio unit、RRU)1710などの1つまたは複数の無線周波数ユニットと、1つまたは複数のベースバンドユニット(baseband unit、BBU)(デジタルユニット(digital unit、DU)とも呼ばれることがある)1720とを含む。RRU1710は送受信ユニットと呼ばれることがあり、図13の送受信機1330に対応する。オプションとして、送受信ユニットは、送受信マシン、送受信回路、または送受信機などとも呼ばれることがあり、少なくとも1つのアンテナ1711と、無線周波数ユニット1712とを含んでよい。RRU1710部分は主に、無線周波数信号を受信および送信し、且つ、当該無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を実行するように構成される。例えば、RRU1710は、端末デバイスに指示情報を送信するように構成される。BBU1720部分は主に、ベースバンド処理の実行および基地局の制御などを行うように構成される。RRU1710およびBBU1720は物理的に一緒に配置されてもよいし、物理的に分離されてもよい、すなわち、分散基地局にあってもよい。
【0171】
BBU1720は基地局の制御センタである、または、処理ユニットと呼ばれることがある。BBU1720は図13のプロセッサ1310に対応してよく、主に、ベースバンド処理機能、例えば、チャネルコーディング、多重化、変調、または拡散を実装するように構成される。例えば、BBU(処理モジュール)は、基地局を制御して、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を実行する、例えば、前述の指示情報を生成するように構成されてよい。
【0172】
ある例では、BBU1720は1つまたは複数のボードを含んでよく、複数のボードが単一のアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク)を共同でサポートしてもよいし、複数の異なるアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、または別のネットワーク)を別個にサポートしてもよい。BBU1720は更に、メモリ1721およびプロセッサ1722を含む。メモリ1721は、必要な命令およびデータを記憶するように構成される。プロセッサ1722は、基地局を制御して必要なアクションを実行する、例えば、基地局を制御して前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を実行するように構成される。メモリ1721およびプロセッサ1722は、1つまたは複数のボードを扱ってよい。つまり、メモリおよびプロセッサが各ボード上に独立して配置されてよい。代替的に、複数のボードが同じメモリおよび同じプロセッサを共有してもよい。更には、必要な回路が更に各ボード上に配置されてよい。
【0173】
本願の複数の実施形態で言及するプロセッサは、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってよく、更には、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってよいことを理解されたい。汎用プロセッサがマイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサが任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0174】
本願のこの実施形態で言及するメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでもよいことが理解され得る。不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってよい。限定的な説明ではなく例ではあるが、多くの形態のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)が使用されてよい。
【0175】
なお、プロセッサが汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントである場合は、メモリ(記憶モジュール)がプロセッサに統合される。
【0176】
なお、本明細書で説明するメモリは、限定されるわけではないが、これらのメモリおよび別の適切なタイプの任意のメモリを含むことを目的としている。
【0177】
本明細書の「/」という記号は通常、関連付けられる対象物間の「または」の関係を表すことを理解されたい。
【0178】
本願の複数の実施形態では、前述のプロセスの連続番号が実行順序を意味するわけではないことを理解されたい。これらのプロセスの実行順序は、当該プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本願の複数の実施形態の実装プロセスに対するいかなる制限にもなるべきではない。
【0179】
当業者であれば、本明細書で開示する実施形態に関連して説明される例におけるユニットおよびアルゴリズム段階が、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実装され得ることに気付くかもしれない。これらの機能がハードウェアまたはソフトウェアのどちらにより実行されるかは、特定の用途および技術的解決策の設計上の制約条件によって決まる。当業者であれば、異なる方法を使用して、説明されている機能を特定の用途ごとに実装できるが、係る実装が本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0180】
説明を簡便かつ簡潔にするために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては前述の方法の実施形態における対応するプロセスが参照されるべきであり、ここでは詳細について改めて説明しないことを、当業者であれば明確に理解することができる。
【0181】
本願において提供する幾つかの実施形態では、開示されているシステム、装置、および方法が他の方式で実装され得ることを理解されたい。例えば、説明されている装置の実施形態は例に過ぎない。例えば、ユニットへの分割は論理機能の分割に過ぎず、実際の実装においては他の分割であってよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされても別のシステムに統合されてもよいし、幾つかの特徴が無視されるか実行されなくてもよい。更には、表示または説明されている相互結合もしくは直接結合または通信接続が、幾つかのインタフェース、装置、またはユニットを使用した間接的な結合または通信接続であってよく、電気的形態、機械的形態、または別の形態を有してよい。
【0182】
別個の部分として説明されているユニットは、物理的に別個のものであってもなくてもよく、ユニットとして表示されている部分が、物理的なユニットであってもなくてもよいし、一箇所に配置されてもよいし、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。この実施形態における解決策の目的を実現すべく、これらのユニットの幾つかまたは全てが実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0183】
更に、本願の複数の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてもよいし、これらのユニットの各々が物理的に単独で存在してもよいし、2つまたはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0184】
これらの機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、且つ、独立した製品として販売または使用される場合は、当該機能がコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。係る理解に基づいて、本願の技術的解決策は本質的に、または現在の技術に寄与する部分が、またはこれらの技術的解決策の幾つかが、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本願の複数の実施形態で説明する方法の段階の全てまたは幾つかを実行するようコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであってよい)に指示するための命令を幾つか含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、および光ディスクなどのプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0185】
以上では、本発明の複数の実施形態で提供するキャリアアグリゲーションシステムの通信方法、通信デバイス、ネットワークデバイス、および通信システムについて詳細に説明した。本明細書では、具体的な例を使用して本発明の原理および実装について説明している。これらの実施形態の前述の説明は、本発明の方法および核となる発想を理解する手助けをするために使用されているに過ぎない。更に、当業者であれば、本発明の発想に従って具体的な実装および適用範囲の観点から変更および修正を行うことができる。結論として、本明細書の内容を、本発明を限定するものとして解釈しないものとする。
[他の考えられる項目]
(項目1)
キャリアアグリゲーションシステムの通信の方法であって、上記キャリアアグリゲーションシステムは、時分割複信TDDキャリアと周波数分割複信FDDキャリアとを含むキャリアアグリゲーションシステムであり、上記方法は、
端末デバイスが二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を受信する段階と、
上記端末デバイスが一次コンポーネントキャリアを使用することにより上記ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する段階であって、上記一次コンポーネントキャリアまたは上記二次コンポーネントキャリアが上記TDDキャリアである場合に、上記TDDキャリアには少なくとも1つの第1サブフレームが存在し、上記第1サブフレームはP個の連続する短い伝送時間間隔sTTIを含み、上記P個のsTTI中には、2つの直交周波数分割多重方式OFDMシンボルを占有する少なくとも1つのsTTIが存在し、Pは1より大きな整数である、送信する段階と
を備える、方法。
(項目2)
上記第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記二次コンポーネントキャリアが上記TDDキャリアであり、且つ、上記一次コンポーネントキャリアが上記FDDキャリアである場合に、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を受信する上記段階は、
上記端末デバイスが上記二次コンポーネントキャリアの上記第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を受信する段階であって、上記第1sTTIは上記P個のsTTIのうちの1つである、受信する段階
を有し、
相応して、上記端末デバイスが一次コンポーネントキャリアを使用することにより上記ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する上記段階は、
上記端末デバイスが上記一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を送信する段階であって、上記第2sTTIと上記第1sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、送信する段階
を有する、
項目2に記載の方法。
(項目4)
上記二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが上記第1サブフレームであり、且つ、上記一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、上記端末デバイスが上記二次コンポーネントキャリアの上記第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を受信する上記段階は、
上記端末デバイスが上記二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を受信する段階であって、上記sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、上記sTTIは、上記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、NはMより大きな整数である、受信する段階
を含み、
相応して、上記端末デバイスが上記一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を送信する上記段階は、
上記端末デバイスが上記一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を送信する段階であって、上記sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、上記sTTIは、上記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち上記時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、上記一次コンポーネントキャリアの上記ダウンリンクサブフレーム内の上記sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報が配信されるときに、上記フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、送信する段階
を含む、
項目3に記載の方法。
(項目5)
m=n+4である、項目4に記載の方法。
(項目6)
上記一次コンポーネントキャリアが上記TDDキャリアであり、且つ、上記二次コンポーネントキャリアが上記FDDキャリアである場合に、端末デバイスが二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を受信する上記段階は、
上記端末デバイスが上記二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を受信する段階
を有し、
相応して、上記端末デバイスが一次コンポーネントキャリアを使用することにより上記ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を送信する上記段階は、
上記端末デバイスが上記一次コンポーネントキャリアの上記第1サブフレーム内の第2sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を送信する段階であって、上記第2sTTIは上記P個のsTTIのうちの1つであり、上記第1sTTIと上記第2sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、送信する段階
を有する、項目2に記載の方法。
(項目7)
上記一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが上記第1サブフレームであり、且つ、上記二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、上記端末デバイスが上記二次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を受信する上記段階は、
上記端末デバイスが上記二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を受信する段階であって、上記sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、上記sTTIは、上記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、NはMより大きな整数である、受信する段階
を含み、
相応して、上記端末デバイスが上記一次コンポーネントキャリアの上記第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を送信する上記段階は、
上記端末デバイスが上記一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を送信する段階であって、上記sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、上記sTTIは、上記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち上記時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、上記一次コンポーネントキャリアの上記ダウンリンクサブフレーム内の上記sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報が配信されるときに、上記フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、送信する段階
を含む、
項目6に記載の方法。
(項目8)
m=n+kであり、kは3より大きな整数である、項目7に記載の方法。
(項目9)
上記第1サブフレームがダウンリンクサブフレームであり、且つ、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHにより占有されるOFDMシンボルの数が3である場合に、上記第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、3、2、2、2、2および3である、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
上記第1サブフレームがダウンリンクサブフレームであり、且つ、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHにより占有されるOFDMシンボルの数が1または2である場合に、上記第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、2、3、2、2、2および3、または2、2、3、2、2および3である、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
上記第1サブフレームがアップリンクサブフレームである場合に、上記第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、3、2、2、2、2および3である、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
キャリアアグリゲーションシステムの通信の方法であって、上記キャリアアグリゲーションシステムは、時分割複信TDDキャリアと周波数分割複信FDDキャリアとを含むキャリアアグリゲーションシステムであり、上記方法は、
基地局が二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を送信する段階と、
上記基地局が一次コンポーネントキャリアを使用することにより上記ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信する段階であって、上記一次コンポーネントキャリアまたは上記二次コンポーネントキャリアが上記TDDキャリアである場合に、上記TDDキャリアには少なくとも1つの第1サブフレームが存在し、上記第1サブフレームはP個の連続する短い伝送時間間隔sTTIを含み、上記P個のsTTI中には、2つの直交周波数分割多重方式OFDMシンボルを占有する少なくとも1つのsTTIが存在し、Pは1より大きな整数である、受信する段階と
を備える、方法。
(項目13)
上記第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む、項目12に記載の方法。
(項目14)
上記二次コンポーネントキャリアが上記TDDキャリアであり、且つ、上記一次コンポーネントキャリアが上記FDDキャリアである場合に、基地局が二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を送信する上記段階は、
上記基地局が上記二次コンポーネントキャリアの上記第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を送信する段階
を有し、
相応して、上記基地局が一次コンポーネントキャリアを使用することにより上記ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信する上記段階は、
上記基地局が上記一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を受信する段階であって、上記第2sTTIと上記第1sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、受信する段階
を有する、
項目13に記載の方法。
(項目15)
上記二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが上記第1サブフレームであり、且つ、上記一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、上記基地局が上記二次コンポーネントキャリアの上記第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を送信する上記段階は、
上記基地局が上記二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を送信する段階であって、上記sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、上記sTTIは、上記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、NはMより大きな整数である、送信する段階
を含み、
相応して、上記基地局が上記一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を受信する上記段階は、
上記基地局が上記一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を受信する段階であって、上記sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、上記sTTIは、上記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち上記時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、上記一次コンポーネントキャリアの上記ダウンリンクサブフレーム内の上記sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報が配信されるときに、上記フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、受信する段階
を含む、
項目14に記載の方法。
(項目16)
m=n+4である、項目15に記載の方法。
(項目17)
上記一次コンポーネントキャリアが上記TDDキャリアであり、且つ、上記二次コンポーネントキャリアが上記FDDキャリアである場合に、基地局が二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を送信する上記段階は、
上記基地局が上記二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を送信する段階
を有し、
相応して、上記基地局が一次コンポーネントキャリアを使用することにより上記ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を受信する上記段階は、
上記基地局が上記一次コンポーネントキャリアの上記第1サブフレーム内の第2sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を受信する段階であって、上記第1sTTIと上記第2sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、受信する段階
を有する、
項目13に記載の方法。
(項目18)
上記一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが上記第1サブフレームであり、且つ、上記二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、上記基地局が上記二次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を送信する上記段階は、
上記基地局が上記二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を送信する段階であって、上記sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、上記sTTIは、上記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、NはMより大きな整数である、送信する段階
を含み、
相応して、上記基地局が上記一次コンポーネントキャリアの上記第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を受信する上記段階は、
上記基地局が上記一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を受信する段階であって、上記sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、上記sTTIは、上記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち上記時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、上記一次コンポーネントキャリアの上記ダウンリンクサブフレーム内の上記sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報が配信されるときに、上記フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、受信する段階
を含む、
項目17に記載の方法。
(項目19)
m=n+kであり、kは3より大きな整数である、項目13に記載の方法。
(項目20)
上記第1サブフレームがダウンリンクサブフレームであり、且つ、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHにより占有されるOFDMシンボルの数が3である場合に、上記第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、3、2、2、2、2および3である、項目13から19のいずれか一項に記載の方法。
(項目21)
上記第1サブフレームがダウンリンクサブフレームであり、且つ、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHにより占有されるOFDMシンボルの数が1または2である場合に、上記第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、2、3、2、2、2および3、または2、2、3、2、2および3である、項目13から19のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
上記第1サブフレームがアップリンクサブフレームである場合に、上記第1サブフレームに含まれる第1sTTIから最後のsTTIにより占有されるOFDMシンボルの数は順次、3、2、2、2、2および3である、項目13から19のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
キャリアアグリゲーションシステムに使用される通信デバイスであって、上記キャリアアグリゲーションシステムは、時分割複信TDDキャリアと周波数分割複信FDDキャリアとを含むキャリアアグリゲーションシステムであり、上記通信デバイスは、
二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を受信するように構成される受信ユニットと、
上記受信ユニットにより受信される上記ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を一次コンポーネントキャリアを使用することにより送信するように構成される送信ユニットであって、上記一次コンポーネントキャリアまたは上記二次コンポーネントキャリアが上記TDDキャリアである場合に、上記TDDキャリアには少なくとも1つの第1サブフレームが存在し、上記第1サブフレームはP個の連続する短い伝送時間間隔sTTIを含み、上記P個のsTTI中には、2つの直交周波数分割多重方式OFDMシンボルを占有する少なくとも1つのsTTIが存在し、Pは1より大きな整数である、送信ユニットと
を備える、通信デバイス。
(項目24)
上記二次コンポーネントキャリアが上記TDDキャリアであり、且つ、上記一次コンポーネントキャリアが上記FDDキャリアである場合に、
上記受信ユニットは、上記二次コンポーネントキャリアの上記第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を受信するように構成され、上記第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含み、
上記送信ユニットは、上記受信ユニットにより受信される上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を上記一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することにより送信するように構成され、上記第2sTTIと上記第1sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、
項目23に記載の通信デバイス。
(項目25)
上記二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが上記第1サブフレームであり、且つ、上記一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、
上記受信ユニットは、上記二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を受信するように構成され、上記sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、上記sTTIは、上記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、NはMより大きな整数であり、
上記送信ユニットは、上記受信ユニットにより受信される上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を上記一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより送信するように構成され、上記sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、上記sTTIは、上記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち上記時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、上記一次コンポーネントキャリアの上記ダウンリンクサブフレーム内の上記sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報が配信されるときに、上記フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、
項目24に記載の通信デバイス。
(項目26)
上記一次コンポーネントキャリアが上記TDDキャリアであり、且つ、上記二次コンポーネントキャリアが上記FDDキャリアである場合に、
上記受信ユニットは、上記二次コンポーネントキャリアの第1sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を受信するように構成され、
上記送信ユニットは、上記受信ユニットにより受信される上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を上記一次コンポーネントキャリアの上記第1サブフレーム内の第2sTTIを使用することにより送信するように構成され、上記第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含み、上記第1sTTIと上記第2sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、
項目23に記載の通信デバイス。
(項目27)
上記一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが上記第1サブフレームであり、且つ、上記二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、
上記受信ユニットは、上記二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を受信するように構成され、上記sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、上記sTTIは、上記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、NはMより大きな整数であり、
上記送信ユニットは、上記受信ユニットにより受信される上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を上記一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより送信するように構成され、上記sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、上記sTTIは、上記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち上記時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、上記一次コンポーネントキャリアの上記ダウンリンクサブフレーム内の上記sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報が配信されるときに、上記フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、
項目26に記載の通信デバイス。
(項目28)
キャリアアグリゲーションシステムに使用されるネットワークデバイスであって、上記キャリアアグリゲーションシステムは、時分割複信TDDキャリアと周波数分割複信FDDキャリアとを含むキャリアアグリゲーションシステムであり、上記ネットワークデバイスは、
二次コンポーネントキャリアを使用することによりダウンリンク情報を送信するように構成される送信ユニットと、
上記送信ユニットにより送信される上記ダウンリンク情報に対するフィードバック情報を一次コンポーネントキャリアを使用することにより受信するように構成される受信ユニットであって、上記一次コンポーネントキャリアまたは上記二次コンポーネントキャリアが上記TDDキャリアである場合に、上記TDDキャリアには少なくとも1つの第1サブフレームが存在し、上記第1サブフレームはP個の連続する短い伝送時間間隔sTTIを含み、上記P個のsTTI中には、2つの直交周波数分割多重方式OFDMシンボルを占有する少なくとも1つのsTTIが存在し、Pは1より大きな整数である、受信ユニットと
を備える、ネットワークデバイス。
(項目29)
上記二次コンポーネントキャリアが上記TDDキャリアであり、且つ、上記一次コンポーネントキャリアが上記FDDキャリアである場合に、
上記送信ユニットは、上記二次コンポーネントキャリアの上記第1サブフレーム内の第1sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を送信するように構成され、上記第1サブフレームは、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含み、
上記受信ユニットは、上記送信ユニットにより送信される上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を上記一次コンポーネントキャリアの第2sTTIを使用することにより受信するように構成され、上記第2sTTIと上記第1sTTIとの間にはタイミング関係が存在する、
項目28に記載のネットワークデバイス。
(項目30)
上記二次コンポーネントキャリアの各サブフレームが上記第1サブフレームであり、且つ、上記一次コンポーネントキャリアの各サブフレームが、2つのOFDMシンボルを占有するsTTIと3つのOFDMシンボルを占有するsTTIとを含む場合に、
上記送信ユニットは、上記二次コンポーネントキャリアのダウンリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報を送信するように構成され、上記sTTIは、インデックスマーカがnであるsTTIを示し、上記sTTIは、上記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち時系列に基づいてn番目に位置付けられるsTTIであり、Mは0より大きな整数であり、NはMより大きな整数であり、
上記受信ユニットは、上記送信ユニットにより送信される上記ダウンリンク情報に対する上記フィードバック情報を上記一次コンポーネントキャリアのアップリンクサブフレーム内のsTTIを使用することにより受信するように構成され、上記sTTIは、インデックスマーカがmであるsTTIを示し、上記sTTIは、上記キャリアアグリゲーションシステムのM個の連続するサブフレームに含まれるN個のsTTIのうち上記時系列に基づいてm番目に位置付けられるsTTIであり、mの値は、上記一次コンポーネントキャリアの上記ダウンリンクサブフレーム内の上記sTTIを使用することにより上記ダウンリンク情報が配信されるときに、上記フィードバック情報の伝送に使用されるsTTIの対応するインデックス値と同じである、
項目29に記載のネットワークデバイス。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【国際調査報告】